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「ラブライブ×イナイレ〜11人の女神の奇跡〜」後半
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302 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:12:43.89 ID:1F2wX8AOO
絵里「……亜里沙?」ポン
亜里沙「うわあああああ!!!!」
絵里「きゃぁぁぁあ!!!」
雪穂「うぇああああ!!!!」キーン…!
亜里沙「いやぁぁぁ!!」ダダダダッ!
絵里「亜里沙!?亜里沙ぁ!」
プツッ
プー、プー、プー、
雪穂「…………やりすぎた」
303 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:13:32.37 ID:1F2wX8AOO
ことり「準決勝まで1週間もなかったけど、みんな必死に練習しました」
ことり「絶対みんなで決勝に行くんだから!」
ことり「みんな、頑張ろうね!」
ことり「えい、えい、おー!」
ことり「………」
ことり「ちゅんちゅん」
海未「ちゃんちゃんみたいに言わないでください」
ことり「じゃあ海未ちゃんが言ってよ」
海未「えぇ……?」
ことり「ほらせーの!」
海未「ち…ちゃんちゃん!」
ことり「どうして変顔するの?」
海未「してません!!」
304 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:14:18.53 ID:1F2wX8AOO
穂乃果「あれ、花陽ちゃん予備のメガネあったの?」
花陽「う、うん、コンタクトも持ってはいるんだけどメガネの方が楽だし」
凛「コンタクトのかよちんも見てみたかったにゃ〜!」
花陽「ふふ、ごめんね凛ちゃん」
305 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:19:30.37 ID:1F2wX8AOO
[6、助っ人]
試合当日
穂乃果「いやーきちゃったね、準決勝」
海未「リーダーの貴方が何を言っているのですか、しっかりしてください」
ヒデコ「私とミカが出るよ」
ミカ「よろしく!」
フミコ「迷惑かけないようにしなよ〜?」
ヒデコ「あっはは、頑張るよ!」
306 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:20:47.84 ID:1F2wX8AOO
希「わしわしー!!」
にこ「どぉうわぁ!?」ワシワシ
にこ「やめなさいよ!!」
ことり「良いではないか、良いではないか」
にこ「ことりも悪ノリしない!」
真姫「ねえにこちゃん、どぉうわぁってアイドルには……」
にこ「誰もがみんな『きゃぁ!』なんて言えると思うなよ!……思うなよ!!」
真姫「そこまで必死にならなくてもいいじゃない」
凛「アイドルも大変だにゃ〜………あっ!」(水零し)
バシャァ!
花陽絵里「きゃぁ!」びっしょり……
凛にこ真姫希「……」
花陽「だ、大丈夫、すぐ乾くから」
絵里「も〜、気をつけなさいよ?」
凛「……二人はアイドルになれそうだにゃ」
希真姫 コクリ
絵里花陽「?」
にこ「ぬぁんでよぉ!!!」クワッ!
希「アイドルとは思えない顔をしているので自主規制」ピー
307 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:22:12.34 ID:1F2wX8AOO
雪穂「……」カキカキ
亜里沙「………」カキカキ
穂乃果「ゆーきほ!何書いてるの?」
ことり「こ、これって………」
凛「そこにあったのは……おびただしい数の……人」
真姫「何ナレーションチックにしてるのよ」
凛「雰囲気出るかなって」
海未「亜里沙、これは一体?」
亜里沙「雪穂に聞いたんです!緊張した時は人を丸呑みにしろって」
絵里「丸呑みはおかしい」
海未「亜里沙、それは手に書いて飲み込めばいいんですよ」
亜里沙「え……じゃあ亜里沙………手を食べないとダメなんですか?」
亜里沙「どうしよう……手、なくなっちゃう……」
穂乃果「そうじゃなくて、飲むフリでいいんだよ!」
雪穂「……ダメだよ」
穂乃果「え?」
雪穂「このプレッシャーは飲むフリなんかじゃ決して改善されない……」ガサガサ
雪穂「……なら!」ガサッ!
亜里沙「うん!」ガサッ!
雪穂「実際に書いて飲み込んじゃえば……」あー……
亜里沙「いただきまー………」あー……
穂乃果「こらこらこらこらぁぁ!!」バッ
308 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:23:08.06 ID:1F2wX8AOO
穂乃果「なにしてんの!?」ガシッ
穂乃果(……!手が震えてる……)
雪穂「離して!こうでもしないと……」
穂乃果「こんなの食べたって治るわけないじゃん!」
雪穂「!」ハッ
亜里沙「!」ハッ
雪穂亜里沙「……たしかに」
ことり「人は極限状態に陥った時、突拍子もない行動をしてしまうんだね……」
にこ「雪穂まであんな風になるなんて……」
希「……それだけこの試合へのプレッシャーが強いってことかな……」
絵里「大丈夫よ亜里沙」
亜里沙「おねーちゃん?」
絵里「もし失敗しても、みんなで支えあえばいい」
絵里「私たちがついてるわ」ニコッ
亜里沙「お姉ちゃん……!」パァァァァ!
絵里「はい、元気になるおまじない」チュッ
亜里沙「えへへ…!」
309 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:24:14.05 ID:1F2wX8AOO
にこ「姉妹でおでこにキス……さすがアメリカンね」
希「ロシア」
にこ「どっちも似たようなもんじゃない」
希「全く違う」
穂乃果「雪穂!」
雪穂「?」クルッ
穂乃果「んちゅ〜!」ガバッ
雪穂「いやあぁぁぁ!!!」バッシィィン!!
穂乃果「ひでぶっ!!」ドサッ
雪穂「な、な、なにしようとしてんの!?」
穂乃果「緊張を和らげてあげようと……」
雪穂「今口狙ってたよね!?おでこじゃなくて!」
穂乃果「冗談だったのに」
雪穂「いや、目がマジだった」
穂乃果「……ふふ、手を見てごらん雪穂」
雪穂「は?………ぁ…」
穂乃果「大丈夫、雪穂は私の妹なんだから」クシャクシャ
雪穂「……なにそれ」ボサァ……
穂乃果 ニッ
穂乃果「よしみんな!」バッ
穂乃果「最初から実績なんてなにもない穂乃果たちにとって、負けて失うものなんてなにもない」
穂乃果「全力を出し切れ!」
みんな「おおぉぉぉぉおお!!!!!」
310 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:24:57.57 ID:1F2wX8AOO
穂乃果「………いや、割とあるか、失うもの」
海未「終わった後そういうこと言うのやめなさい!!」
勝「ちょっとまぐれで勝ち上がってきたからって調子に乗りすぎっしょ」
友「僕たちとの差がどれだけあるか、わからせてあげましょう」
努「俺たちの本命はUTXだけだしな」
西垣「………」
311 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:27:02.39 ID:1F2wX8AOO
角間「さぁやってまいりましたフットボールフロンティア準決勝、音の木坂対木戸川清修!!」
角間「決勝へはすでにUTX高校が勝ち進んでおります!」
角間「決勝でUTX高校と戦うのはどちらのチームだぁ!?」
にこ「……UTXが幾つで勝ち上がったか知りたい?」
海未「……はい……いいえ」
にこ「6対0よ」
海未「……はぁ」
ピーーーーーーー
角間「木戸川清修ボールでキックオフです!!」
312 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:49:56.27 ID:1F2wX8AOO
ドッ
勝「おらおらぉ!」タッタッタッ
海未「はぁぁ!!」ズザザッ!
勝「甘すぎっしょ!」バッ
勝「友!」ドッ
友「ふふ…」バッ
友「!?」
ことり「てやぁ!!」ガッ
角間「南パスボールを弾いたぁ!!ルーズボールは矢澤が拾ったぞぉ!!」
にこ「絵里、上がりなさい!」
絵里「ええ!」
にこ「ふっ!」ザッ ザザッ!
茂木「!」ガクッ
角間「矢澤抜いたぁ!絢瀬、絶好のポジショニングです!」
勝「ちょ、まじ…!?」
にこ「絵里!」ドッ
313 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:50:50.66 ID:1F2wX8AOO
絵里「……吹き荒れろ……」パキパキパキ
絵里【エターナルブリザード!!】
ドゴォォォォォォォ!!!!!
角間「先に攻撃を仕掛けたのは音の木坂だぁ!!」
軟山「……!」
西垣「させるかぁ!!」バッ
西垣【スピニングカット!!】
ズシュゥゥゥゥ………!!
ブワァァァァァァ!!!!!!
314 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:51:47.17 ID:1F2wX8AOO
シュルルルルルル………!
………テンテンテン
西垣「どうだ!!」トッ
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
角間「木戸川西垣、シュートブロックで見事、ピンチを凌ぎました!」
にこ「ちょっと!人の技とってんじゃないわよ!」
西垣「うるさい!この技は元々俺が先に考えてたんだ!」
にこ「はぁ〜??ニコの方が先ですぅ〜」
西垣「俺だ!!」
にこ「にこ!!」
西垣「俺……」
友「いいから早くしてくれませんかね!?」
西垣「……!」ハッ
西垣「わ、悪い…」ドッ
友「全く……」トッ
西垣「………あの技は、この試合で勝った方のものってことでどうだ?」
にこ「……ふん、面白いじゃない」
315 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:52:33.02 ID:1F2wX8AOO
友 タッタッタッ
角間「再びドリブルで上がっていく武方三兄弟!」
海未「ディフェンス!!」
雪穂(……花陽さんならこのタイミングで……!!)ダッ
亜里沙(動き出すはず!)ダッ
316 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:53:13.68 ID:1F2wX8AOO
ゴチンッ!!
雪穂「うぐっ……!!」ドサッ
亜里沙「いっ…!?」ドサッ
穂乃果「雪穂!」
絵里「亜里沙!」
友「バカすぎでしょう……」
友「努!」ドッ!
海未「しまった…!!」
317 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:53:54.51 ID:1F2wX8AOO
グルグルグル
穂乃果「これ……杉森さんの…!」
努【バックトルネード!!】ドキュッ
ゴォォォォォオ!!!!
海未「穂乃果!!」
穂乃果 コク……
穂乃果「はぁ……!!」バッ
ゴォォォォォオ!!!!!
318 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:54:41.82 ID:1F2wX8AOO
パチッ………パチッ………
穂乃果「!」
穂乃果(……分かる……みんなの力がパズルみたいに集まってくるのが……)
パチッ……パチッ……
パチッ………
穂乃果(……あと一つ足りない……)
穂乃果(多分これが……足りない最後の一ピース……)
穂乃果(それがなんなのかはわからない………)
319 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 01:55:28.65 ID:1F2wX8AOO
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!】
ドギュルルルルルル!!!!
シュゥゥゥゥ…………!!
穂乃果「……よし!」
角間「止ぉめたぁぁぁ!!!!真正面から武方のシュートを受け止めましたぁ!!」
花陽「ナイス穂乃果ちゃん!!」
凛「乗ってきたにゃー!」
320 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:01:36.48 ID:1F2wX8AOO
希「ふふ、グラウンドの外にいるのに一緒に戦ってるみたいやね」
絵里「ほんとにね」
穂乃果「亜里沙ちゃん!」ドッ
亜里沙「ほっ…!」トッ チラッ
亜里沙(……敵が近くにいるけど……もう少し持ち込めるかな)
ミカ「亜里沙ちゃん!こっちに……」
亜里沙 ダッ!
ミカ「ちょっ……!」
花陽「!」
角間「音の木坂絢瀬、武方に向かってかけていく!!」
亜里沙「っ……ふっ…!!」スゥー……クルッ、ダッ!
友「そんな……!?」ガクッ
努「ガキのくせに……」ガクッ
角間「まとめて二人を抜いたぁ!!」
花陽(少し強引すぎる……)
321 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:02:17.62 ID:1F2wX8AOO
海未「亜里沙!あまり無理をしては……」
勝「調子乗りすぎ………みたいなぁ!!」ガッ
亜里沙「!?」ガクッ
角間「おぉーっと!?流石に無茶だったかぁ!武方勝に奪われてしまったぁ!!」
ことり「あちゃー……」
にこ「呑気に構えてる場合じゃないでしょうが……!」
勝「まさかのチャンス到来……みたいなぁ!?」ダッ!
雪穂亜里沙「あっ……!」
322 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:03:13.95 ID:1F2wX8AOO
ヒデコ「みたいなみたいなうるっさい!!」ズザザッ!
勝「ぬぉお!?」ドサッ
ヒデコ「よっ!」ドッ!
角間「ここは大きくクリアしました、木戸川西垣へとボールが移ります!」
穂乃果「いいよヒデコ!」
ヒデコ「任せてよ!」
西垣「もう一度だ!」ドッ
茂木 トッ
海未「行かせません」ザッ
茂木「!」ザッ クルッ!
海未(…甘い!)ガッ!
茂木「…っち…!」グラッ……
323 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:04:10.53 ID:1F2wX8AOO
グイッ!
海未「!?」ドサッ!
海未(い…たた……今のはファールではないのですね……)
角間「茂木が強引にドリブル突破ぁ!!笛はなっていません!」
茂木(……前線にパスを……)バッ
ぞくっ…
324 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:05:07.68 ID:1F2wX8AOO
茂木「!?」ドッ!
勝「まかせろ!」トッ
にこ「させないわよ!!」
にこ西垣【スピニングカット!】
ズシュゥゥゥゥ……!!!
シュゥゥゥゥ………
勝「うぉ〜……!危機一髪……みたいな?」
にこ「邪魔すんじゃないわよ!」
西垣「お前が俺の技をとるからだ!!」
にこ「だからにこのだっていってんでしょうが!」
西垣「俺のだ!」
にこ「にこ!」
西垣「俺……」
友海未「それ今じゃないといけませんかね!?」
西垣にこ「……ごめん」
325 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:06:01.30 ID:1F2wX8AOO
茂木「………?」キョロッ
茂木(…今のは……?)
ことり「………」ジーーーーーー……
326 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:06:44.66 ID:1F2wX8AOO
勝「このまま先取点はいただきっしょ!」タッタッタッ
雪穂亜里沙「行かせない!!」ザッ
勝「ガキンチョなんかに負けるわけない、みたいなぁ!?」ダッ!
雪穂(……この距離なら亜里沙が先に行って……)
亜里沙(……雪穂が先に行って……)
雪穂亜里沙(私(亜里沙)は横からスライディングの形がベスト!)バッ
勝「……ん?」
タッタッタッ
花陽「………え?」
にこ「んなっ……!?」
雪穂亜里沙「あ」
327 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:07:23.05 ID:1F2wX8AOO
角間「……武方勝抜いたぁぁぁ!?」
角間「DFの高坂と絢瀬が左右に走り、その間を武方勝が悠々駆け抜けていく!!」
角間「ゴール前で完全にフリーだぁぁ!!」
勝「いくぜぇ!!」バッ
グルグルグル
勝【バックトルネード!!】ドキュッ!!
ゴォォォォォオ!!!!!
328 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:08:02.41 ID:1F2wX8AOO
穂乃果「はぁぁ!!」グッ
ゴォォォォォオ!!!
パチッ……パチッ……
穂乃果(……そうだ、たとえこの最後のピースがわからなくても)
穂乃果(ほかのピースを大きくすれば、この穴を補えるんじゃ……?)
ググググッ
329 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:08:43.54 ID:1F2wX8AOO
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!!】
シュルルルルルル………!!!
シュゥゥゥゥ……!!
穂乃果「……少し、パワーアップした……!」
ピクッ…!
穂乃果「っ……いつもより体に負荷がかかる……か」
監督「………」
角間「またもや止めたぁ!!これは頼もしいぞ!!」
角間「前半は残り半分ほど、先取点を勝ち取るのはどちらのチームだぁ!?」
にこ「……そんなに大した差はないけど……」
海未「……一つ……課題ですかね」
330 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:09:34.13 ID:1F2wX8AOO
雪穂亜里沙「ヒデコ先輩!」
ヒデコ「ん…んん!?」ピクッ
雪穂「右の人マークです!」
亜里沙「左の人マークしてください!」
ヒデコ「おぉっと……?」ピタッ
海未「……はぉ…」
海未「ヒデコ!目の前の方をマークしてください!」
ヒデコ「了解!」ダッ!
雪穂亜里沙「あっ……」
331 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:10:31.28 ID:1F2wX8AOO
雪穂「とめる!」ザッ!
勝「!」ピタッ
雪穂(よし…!この隙に亜里沙が……)チラッ
亜里沙「え、そっち!?」ザザッ
雪穂(なっ…!逆!?)
勝「何ぼーっとしてんだ、みたいなぁ!」ダッ!
雪穂亜里沙「あっ…!」
角間「どうしたどうしたぁ!?ディフェンスが噛み合ってないぞぉ!!」
希「……花陽ちゃんたちの穴は虫歯みたいなものってことかな」
真姫「……どういうこと?」
希「ぱっと見た感じはそこまで大きくないけど中身は大穴が空いてるってやつ」
真姫「……言いたいことはわかったけど虫歯って……」
希「いや〜、他にいいのが浮かばなくて……」
332 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:11:21.74 ID:1F2wX8AOO
ミカ「お願いします!」ドッ
希「了解!」トッ
茂木 ザッ
希「………いくよぉ!!」バッ!
クルッ スタッ
希【イリュージョンボール】
茂木「!?」ガクッ
角間「抜いたぁ!!ドリブルで上がっていく!」
希「真姫ちゃん!」ドッ!
真姫「ええ!」トッ
333 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:12:14.86 ID:1F2wX8AOO
真姫「ふっ」ダンッ!
グルグルグル
真姫【ファイアトルネード!!】ドキュッ!!
ゴォォォォォオ!!!!!
西垣「させるかよ!」バッ
西垣にこ【スピニングカット!】
ズシュゥゥゥゥ……!!!
シュゥゥゥゥ………
角間「こ、これはぁ!!西垣の必殺技を相殺したぁ!?」
西垣「っち……」
にこ「いやーん!お顔が怖いにこ〜」
ゴォォォォォオ!!!
軟山「………!」グッ
334 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:13:00.86 ID:1F2wX8AOO
軟山【タフネスブロック!!】フンッ!
シュルルルルルル!!!!
ボンッ!
角間「これもキーパー軟山、見事なブロックです!!」
勝「よっしゃー!ナイスセーブっしょ!」
真姫「……!」スタッ
ピッピッピーーーーーー
角間「ここで前半終了のホイッスル!両者無得点で前半を終えました!」
335 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:14:01.48 ID:1F2wX8AOO
雪穂亜里沙 ズーーーン………
にこ「あそこだけ負のオーラすごいんだけど……」ゴクゴク
希「こればっかりはなぁ……」パクッ
希「すっぱぁ〜!」
真姫「レモンの蜂蜜漬け……ことりのお菓子スキルには驚かされるわね……」パクッ
真姫「っ……!っ……!」スッパー……!
ことり「あ、ごめん……あんまり蜂蜜に漬かってないところだったのかも……」
真姫「み、水…!!」ゴクゴク
真姫「っ……!!」シワシワ
凛「酸っぱいの食べた後にお水飲んだら口の中キュワってなるよね」
にこ「なにそのわけわかんない擬音は」
凛「うまい擬音が出てこなかったにゃ」
336 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:15:13.83 ID:1F2wX8AOO
絵里「……ほら、レモンの蜂蜜漬けよ」
亜里沙「……ありがと……」しょんぼり
穂乃果「そんなに落ち込んでないで、後半も頼んだよ!」
雪穂「………うん」しょんぼり
絵里穂乃果「………」うーん……
花陽「どうしたの?」
雪穂亜里沙「!」
花陽「二人らしくなかったけど」
亜里沙「………だって…」
雪穂「……花陽さんの抜けた穴は大きかったってことですよ……」
花陽「二人とも……」
フミコ「………」
フミコ「……」コクッ
ヒデコ「……」
ミカ「……」
ヒデコミカ コクッ
337 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:16:35.11 ID:1F2wX8AOO
角間「いよいよ後半が始まります!」
角間「どちらも譲らぬ攻防戦、勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!!」
希「雪穂ちゃんたち大丈夫かなぁ……」
にこ「それも心配だけど、シュートは大丈夫なの?」
真姫「……あのキーパー思ってたより堅いわね」
絵里「【ホワイトダブルインパクト】なら亜里沙に上がってきてもらわないとだけど、守備がかなり手薄になるわ」
海未「……とりあえず、プレイしながら考えましょう」
ピーーーーーーー
ドッ
338 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:17:27.34 ID:1F2wX8AOO
角間「始まりましたぁ!!」
絵里「ことり!」ドッ
ことり「うん!」トッ
茂木 ザッ
ことり「………!」うーん……
タッタッタッ
ことり「……!海未ちゃん!」ドッ!
海未「はっ!」ドッ!
ことり「さすが海未ちゃん!」トッ
角間「南、園田の連携で突破していく!!」
凛「いけー!」
ことり「にこちゃん!」ドッ
にこ「任せなさい!」トッ
西垣「ここで白黒つけてやる!!」ザッ
にこ「かかってきなさい!」
339 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:18:12.71 ID:1F2wX8AOO
西垣【スピニングカット!】
にこ(きた……!)ガッ
ことり(……これ…!)
花陽(相手が技を出す瞬間にバックパス…!)
にこ(にこしか見てないあんたならこれは止めらんないでしょ…!!)
花陽(……でも)
ズシュゥゥゥゥ……!!!!
ブワァァァァァァ!!
にこことり「うわぁぁ!!!」ドサッ
テンテンテン………
340 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:19:05.24 ID:1F2wX8AOO
西垣「俺を甘く見過ぎたな」トッ
にこ「……はっ!花持たせてやったのよ」
花陽(あの人はにこちゃんだけじゃない、にこちゃんの左右、後ろ、全ての可能性を考えてた……)
西垣「努!」ドッ!
花陽(どこにでもいる選手じゃない…)
努「いくぜぇ!!」トッ
雪穂「!」バッ
亜里沙「止める!」バッ
雪穂(私が先に突っ込めば亜里沙がサポートしやすいはず…!)
亜里沙(私が先に行けば……!)
341 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:20:11.43 ID:1F2wX8AOO
ドガァ!
雪穂亜里沙「うわぁ!」ドサッ
角間「またもや衝突…!!大丈夫かぁ!?」
花陽(自分のことに精一杯で周りが見えてない……!)
勝「いくぞ!!」バッ
友「もちろん!」バッ
努「任せろ!」バッ
にこ「穂乃果、来るわよ!!」
穂乃果「……!」グッ……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
にこ「木戸川の戦略は……ざっくり言うとUTXと同じよ」
穂乃果「UTX?」
花陽「主力、点取り屋を3人置いて後のメンバーは守備に重点を置くことです」
海未「つまり、UTX並みの必殺技を持っている…と」
にこ「その通りよ」
絵里「で、その必殺技っていうのは?」
花陽「………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
342 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:21:06.22 ID:1F2wX8AOO
勝「てゃあ!」ドキュッ!
努「友!」ドキュ!
友「ふんんん!!」ググッ!
勝「んぐぐ……!!」ググッ!
友「はぁ!!」グンッ!
ドキュッ!!!
ゴォォォォォオ!!!!!!
クルクルクル
スタッ
武方三兄弟【トライアングルZ!!】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「ズバリ、【トライアングルZ】です」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
343 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:21:52.29 ID:1F2wX8AOO
穂乃果(この技……たしかにUTXと同レベルの迫力……!!)グッ
ゴォォォォォオ!!!!
パチッ……パチッ……
穂乃果(……さっきよりもう少しパズルを大きく……)
ググググッ
ギチッ
穂乃果(…!枠の大きさは決まってるから無理やり大きくしちゃうと……)
344 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:23:01.34 ID:1F2wX8AOO
穂乃果【マジン・ザ・バンド!!】
ドシュルルルルル!!!!
勝「いけぇ!!」
穂乃果「…っ…ぐぐ…!!」ズズッ
友努「はぁぁ!!」
穂乃果「…っ…!?」ブワッ!
バチィッ…!
勝「よっしゃぁ!!」
ガァン!
努「げっ……」
角間「高坂吹き飛ばされながらもなんとかシュートを弾いたぁ!!」
角間「ボールはゴールポストに直撃、誰がボールを死守するんだぁ!?」
花陽「ナイスセーブ!」
海未「よく止めましたね、穂乃果」
穂乃果「えっへへへ……」ムクッ
ピクピクッ…!
穂乃果(っ……さっきよりも負荷が…!)
ポーン…!
345 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:23:53.01 ID:1F2wX8AOO
亜里沙友「はぁ!」バッ
ガッ…!!
亜里沙「きゃぁ…!」ドサッ
テンテン……
勝「ナイス友!」
にこ(まずい……)
にこ「また来るわよ!ディフェンス固めて!!」
雪穂「はい!」ザッ
亜里沙「……はい!」ムクッ
勝「そんなザルなディフェンダーに止められるわけないっしょ!」ヤレヤレ
雪穂(……無視無視)
雪穂(この状況、花陽さんならきっとベストな判断を出せる……)
亜里沙(でも……)
雪穂亜里沙(私(亜里沙)にはもう何が正解なのかわからない……)ザッ……
花陽(二人の足が止まってる……!!)
海未「ヒデコ、ミカ!二人のカバーを……」
海未「!」
346 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:24:57.79 ID:1F2wX8AOO
「亜里沙は緑のモヒカン、雪穂はピンクの73をマーク!!」
亜里沙雪穂「!」
ヒデコ「こいつはわたしらに任せて!」
亜里沙雪穂「は、はい!」ダッ!
努友「……っち…!」ジリッ
海未(……私が指示を出す前に……)
勝「……なかなかやるじゃん?」
ヒデコ「あんたらのうち一人でも止めればあの大技は出せないでしょ?」
勝「でもお前みたいな素人に俺を止められるわけない、みたいなぁ!!」ダッ
ヒデコ「止めるのは私じゃないよ」
ヒデコ「ミカ!」バッ
勝「なに…!?」
ミカ「うん!」ダンッ!!
キランッ!
347 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:25:57.69 ID:1F2wX8AOO
ミカ【シューティングスター!!】
ドゴォォォォッ!!!!
勝「ぐわぁぁぁ!!」ドサッ
角間「DF二人の新必殺技でなんとかピンチをしのいだぁ!!」
角間「しかしまだゴールは目の前、油断はできない!!」
ことり「すごい二人とも!!」
穂乃果「ヒデコー!ミカー!ナイスブロックゥゥ!!!」
ヒデコ「頑張るって言ったでしょ!」
ミカ「ふふん…!」ブイッ
雪穂「ヒデコ先輩、ミカ先輩……ありがとうございます!」
亜里沙「ありがとうございます!」
ヒデコ「二人とも焦りすぎなんだよ、ほら、ミカとボール回してるから少し深呼吸しな」ドッ
ミカ トッ
348 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:26:44.64 ID:1F2wX8AOO
雪穂 スゥ……ハァ……
雪穂(……たしかにあの大技にはびっくりしたけど、誰かを止めれば打てないなんて簡単にわかるはずなのに……)
亜里沙(どうして気がつかなかったんだろう……)スゥ……ハァ……
雪穂(前半亜里沙と衝突したのもそう、周りが見えてれば衝突なんて回避できたはずなのに……)スゥ……ハァ……
亜里沙(花陽さんの分も……って、気負い過ぎてたのかな……)スゥ……ハァ……
雪穂亜里沙「………」
雪穂亜里沙 スッ
349 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:27:25.32 ID:1F2wX8AOO
ヒデコ「……ふふ、落ち着いたかな」ドッ
ミカ「助っ人同士、プレッシャーの重さはよくわかるからね」
ヒデコ「正直まだ足震えてるもん」
ミカ「私も」ドッ
ヒデコ「でもやっぱり……」トッ
雪穂「ください!」タッタッタッ
ヒデコ「後輩の前ではカッコよくいたいものなんだよ!」ドッ!
雪穂「ほっ!」トッ
花陽(……がんばれ、雪穂ちゃん)
350 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:28:20.57 ID:1F2wX8AOO
友「多少動きが良くなったぐらいで調子に乗らないことですね!」ザッ
雪穂「………狩の基本って知ってますか?」
友「…は?」
雪穂「決して自分は見つからないこと」フッ
友「き、消えた……!?」
サァァァァァァァ…………
雪穂「木々のざわめきに足音を隠し」ザザッ
友「ど、どこに……!」キョロッ
雪穂「過ぎ行く風に匂いを隠し」
友(声はするのに姿が見えない……)
雪穂「決して獲物に見つかってはならない」
雪穂【ハンターズハイド】
351 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:29:16.79 ID:1F2wX8AOO
タッタッタッ
角間「い、一体何が起こったんだぁ!?」武方友、棒立ちのまま抜かれてしまったぁ!!」
角間「気配を消し、ディフェンダーの目を欺く新必殺技だぁ!!」
勝「なにやってんだよ!!」
友「……消えたんです……」
勝「はぁ!?」
友「……声はするのに……」
勝「…っち…!行くぞ!」ダッ
友「……」タッタッタッ
にこ「……今はあの子らの好きなようにさせるのが一番良さそうね」
希「人が成長する瞬間ってなんでこんなにワクワクするんかなぁ」
にこ「そうね」
希「……いいなぁ」
にこ「?」
352 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:30:00.77 ID:1F2wX8AOO
雪穂 タッタッタッ チラッ
亜里沙 コクッ
雪穂「亜里沙!」ドッ!
亜里沙「うん!」トッ
亜里沙「………」
キッ!
バチィ!
絵里「!」
絵里(……了解)ダッ!
真姫「……?」ダッ
353 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:30:54.74 ID:1F2wX8AOO
亜里沙(……助っ人として、チームの一員として……)
亜里沙(今、最高のボールを出してみせる……!!)ザッ!
絵里 タッタッタッ
亜里沙「………そこっ!!」ブワァァ……!
パキパキパキパキパキ
354 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:31:48.16 ID:1F2wX8AOO
亜里沙【氷の矢!!】
ドキュゥゥゥ!!!!!
角間「こ、これはぁ!?針の穴を通すかのようなロングシュート!!」
角間「一直線に絢瀬の元へ向かって行く!!」
海未「…亜里沙まで新必殺技を…!」
にこ「やるじゃない」
絵里「…っ…はぁ!!」トッ
絵里(あ、やばっ……!)ポーン…!
角間「おおっとトラップミスかぁ!?ポールは高くバウンドしながら木戸川ゴールへ転がって行きます!!」
軟山「……!」グッ
絵里(まずい……!一度トラップして…)
真姫「絵里!そのままダイレクトで行くわよ!!」タッタッタッ
絵里「え、真姫!?」
真姫「はやく!!」
絵里「あぁーもう!わかったわよ!!」ダッ!
355 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:32:27.17 ID:1F2wX8AOO
絵里 ゴォォォォォオ!!!
真姫 ゴォォォォォオ!!!
フワッ………
ドキュゥゥッッッ!!!
絵里真姫「いっけぇぇぇ!!!」
ゴォォォォォォォォオ!!!!!!!
356 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:33:15.91 ID:1F2wX8AOO
角間「こ、これは!?前回の試合で見せた新必殺技です!!」
角間「今回は迷いなくゴールへ向かっていきます!!」
にこ「いけ!!」
希「決まって!!」
軟山【タフネス……】
ゴォォォォォォォオ!!!!!!
軟山「ぅ……うわぁぁ!!!」バッ
ドシュルルルルル………!!!!!
角間「決まったぁぁぁ!!先取点は音の木坂です!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!
勝「そんな…….ありえないっしょ……」
友「僕たちが……先制?」
努「……このまま終われるかよ……!」
357 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:34:04.91 ID:1F2wX8AOO
凛「やったぁ!!一点リードだよ、かよちん!!」
花陽「うん、やったぁ!!」
凛「このままいけば……」
花陽「みんな……頑張って……!」ギュッ!
雪穂(……二人とも……)
亜里沙「雪穂、どうしたの?」
雪穂「……!な、なんでもないよ!」
358 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:35:18.66 ID:1F2wX8AOO
希「えりちさっすがぁ〜!!」
絵里「……どうして成功したのかしら……」
希「本人がわかってないんかーい……」
真姫「………」クルクル
にこ「真姫も良くやったわ!!」ガバッ
真姫「ヴェェ!!抱きつかないで!!」クルクルクルクル
穂乃果「あの髪の毛くるくるって嬉しさに比例するんだね……」
海未「犬みたいですね」
ことり「海未ちゃん……」
ヒデコ「やったね、二人とも!」
雪穂亜里沙「ありがとうございます!」
穂乃果「穂乃果は鼻が高いよ!」
雪穂「お姉ちゃんは関係ないけどね」
穂乃果「……雪穂がイジワルする……」
絵里「ごめんなさい亜里沙……せっかくのパスをキャッチミスしちゃって……」
亜里沙「ううん、大丈夫!」
亜里沙「次はもっといいパス出して見せるから!」ニコッ
絵里「あぁぁぁもううちの妹ハラショォォォ!!」ナデナデナデ
にこ「戻ってきなさい」
穂乃果「よし、後半残りもこの調子で行くぞー!!」
みんな「おー!」
359 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:36:31.14 ID:1F2wX8AOO
海未「そういえば穂乃果」
穂乃果「ん?」クルッ
海未「……ナイスセーブ」スッ
穂乃果「…!」
穂乃果「………」
穂乃果「…まあね」スッ、
コツン……!
360 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:37:58.76 ID:1F2wX8AOO
雪穂「あ、ヒデコ先輩!」
ヒデコ「どうしたの?」
ミカ「?」
雪穂「私たちから見て先輩たちはいつだってかっこいいですよ!」
ヒデコミカ「……」
亜里沙「左に同じです!」
雪穂「逆かな」
亜里沙「逆?」
雪穂「まあいいや、それじゃあ!」タッタッタッ
亜里沙「待って雪穂〜!」タッタッタッ
ヒデコミカ「………」
ヒデコ「………もしかして聞かれてたのかなあの時」
ミカ「……だね」
ヒデコミカ「……………………」
ヒデコミカ「ハッズイ……」
タッタッタッ
ヒデコ「……あれ?雪穂たちが戻ってきた」
雪穂「あの!やりたいことがあるんですけどいいですか!?」
亜里沙「ですか!」
ヒミ「?」
361 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:38:35.73 ID:1F2wX8AOO
角間「さあ後半まだ時間は残っております!」
角間「木戸川清修が同点ゴールを決めるか、音の木坂が追加点を決めるか、ひと時も目が離せません!!」
362 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:39:52.50 ID:1F2wX8AOO
木戸川0-1音の木坂
ピーーーーーーー
ドッ
勝「こんな新参校に負けなんて……」トッ
友「僕たちのプライドが許しません!!」
努「俺たちのトライアングルZは無敵だ!!」
にこ(一度止めてるんだから無敵じゃないけどね)
ことり「このまま逃げ切らせてもらいます!」ザッ
勝「俺たち三兄弟の連携を見せてやる!」ドッ
ドッ、クルッ 、ザザッ!
ことり「さ、3人が入り乱れて何が何だか……」
海未「はぁぁ!!」ズザザッ
努「ふんっ!」ドッ
363 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:40:52.56 ID:1F2wX8AOO
ククッ、トッ、クルッ
にこ「こいつら……さっきまでと動きが違う……!」
希「さっきまでは個人技中心だったのに急に連携重視……!」
花陽「……この急激な変化に対応しきれなければ、一気にピンチになる……」
勝「西垣!」ドッ
西垣「おう!」
角間「一度西垣へとボールを戻したぁ!」
にこ「……また会ったわね」
西垣「悪いが相手をする気は……無いんでね!!」ドッ
にこ「なっ……!」
海未「しまった!!」
角間「これは西垣見事なパスだぁ!!敵の意表を突き前線の武方勝へと一直線にボールが向かう!!」
勝「ドンピシャァ……!みたいなぁ!!」トッ
努「いくぜぇ!」
友「覚悟してください!」
にこ「ディフェンスの隙間を……!」
ヒデコミカ雪穂亜里沙「………」
364 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:42:17.59 ID:1F2wX8AOO
ニヤッ
勝「よっしゃー!!【トライアングル……】」
ピピーーーーーー!!
勝「なっ……?」
審判「オフサイド」バサァ!
三兄弟「はぁ!?」
角間「少し攻め急いだか武方三兄弟!!」
勝(いや……この感じは……)
友「やられましたね」
凛「おふさいどとらっぷ?」
花陽「うん、パスの直前、ディフェンスラインを少しあげることによってオフサイドを誘う高等テクニック」
花陽「一歩間違えると相手のチャンスに変わるし、何よりタイミングが難しいの」
凛「へ〜、なんだかすごいにゃー!」
花陽(わからなかったんだね、凛ちゃん……)
365 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:43:02.00 ID:1F2wX8AOO
真姫「いつの間にそんな作戦………」
絵里「前半の堅さは完全に取れたみたいね」
ヒデコ「ナイスタイミングだったね、雪穂」
雪穂「接客業のお手伝いで、花陽さんほどじゃ無いけど人間観察はしてきましたから」
雪穂「成功してよかったです!」
亜里沙「雪穂、ハラショー!」
雪穂「ふふ、ありがとう亜里沙」
角間「音の木坂ボールで試合再開です!」
366 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:44:22.73 ID:1F2wX8AOO
観客席
ツバサ「はやく!試合終わっちゃうわ!」
エレナ「まあそう焦るな、まだ試合時間は残ってる」
ツバサ「でももうほとんど残って無いじゃない!」
あんじゅ「それはツバサが外の屋台でたこ焼きとかアイスとかいっぱい食べてたからじゃない」
ツバサ「そんなことないわ!」(両手にたこ焼き、コーンのアイス、焼きそば)
エレナ「浮かれすぎだろう」
ツバサ「だ、だって前の監督の時は…お祭りとか全然行けなかったから……」
エレナ「……ふぅ…で、試合はどうなんだ?」
ツバサ「そ、そうよ!ええっと……」バッ!
ツバサ「………」
あんじゅ「……ツバサ?」
エレナ「…まさか、負けているのか?」
ツバサ「……1-……0」
ツバサ「勝ってるぅぅ……」ふにやゃぁ…
367 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:46:03.12 ID:1F2wX8AOO
エレナ「ふふ、よかったなツバサ」
ツバサ「もちろんよ、絶対リベンジするんだから!」
あんじゅ「試合時間もそこまで残ってないしこれで決まりかしら?」
エレナ「……いや、こういう時こそ最後の一発が怖いんだ」
ツバサ「全く……穂乃果さんたちがそんなのにやられるわけないじゃない」
エレナ「もちろん私もそう信じてるよ……おや?」
あんじゅ「どうしたの?」
エレナ「小泉花陽と星空凛がいないな……」
ツバサ「ほんとね、どうしたのかしら……」
エレナ「……」
368 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:46:57.95 ID:1F2wX8AOO
勝「今度こそ!」ダッ!
雪穂「止めます!」
亜里沙「ます!」
勝「……来たなザルディフェンダーが…!!」
雪穂(2対1……)
亜里沙(他に味方はなし……)
雪穂亜里沙(花陽さんなら……)
勝「おらぁ!」ダッ!
雪穂亜里沙「……いや」グッ……
369 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:48:01.52 ID:1F2wX8AOO
雪穂亜里沙「亜里沙(雪穂)なら!!」バッ!
勝「なっ…!」
雪穂「はぁあ!!」ズザザッ
勝(スライディング……こんなの跳べば)バッ!
ドッ! ビキビキビキ
勝「……!?しまっ……」
カキーン
シャー……!
雪穂【アイスグランド!】トッ
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「前半噛み合わなかったディフェンスがようやく形になって来ました!」
穂乃果「よーし!このまま押し切るよ!」
みんな「おー!」
370 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:48:43.51 ID:1F2wX8AOO
角間「……さあ、残り時間も少なくなってまいりました……」
角間「一点の重みが増す中、選手たちはどのようなプレイを見せてくれるのでしょうか!」
勝「……もう時間もない……覚悟を決めるしかないみたいだな……」
友「全力の攻撃……絶対とりますよ!」
努「このまま試合終了なんてさせねぇ!!」トッ
海未(……この攻撃が最後の攻撃)
海未「気を抜かないように!!」
ディフェンス陣「はい!!」
勝「おらおらおらぁ!!!」ダッ!
雪穂「止める……!!」ザッ
371 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:49:50.81 ID:1F2wX8AOO
雪穂【ハンターズネット!!】
ブワァァァァァァ!!!
勝「うわぁ!!」ドサッ
雪穂「よし…!」
テンテン……
友「次は僕の番です!」トッ
亜里沙「行かせません!」ザッ
友「…っ!」
亜里沙「はぁ!」ガガッ!
友「ふっ!」ザザザッ
ガッ ザザッ トトッ ザッ
雪穂「亜里沙!」ダッ
友(…!来ましたね…!!)
凛「……!」ピクッ
花陽「ダメ雪穂ちゃん!!」
友(二人をこれだけ引き付ければ……)チラッ
勝努 コクッ
友「……これが僕たちの、全力の攻撃です!!」ドッ!
雪穂亜里沙「…しまった……!」
穂乃果「っ……!!」グッ
エレナ(……小泉花陽と星空凛がいれば今の隙は生まれなかっただろう……)
エレナ(彼女たちの穴は大きすぎる……)
372 :
◆B.QC/MQ7Kc
:2019/04/14(日) 03:50:47.93 ID:1F2wX8AOO
勝「おりゃぁ!!」ドッ!
努「……っらぁぁ!!」ドッ
友「これが僕たちの……!!」グンッ!
ドキュゥッ!!!
ゴォォォォォォォォオ!!!!!
クルクルクルッ
スタッ
武方三兄弟【トライアングルゼェェット!!!】
373 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:51:34.69 ID:1F2wX8AOO
ゴォォォォォォォォオ!!!!
ツバサ「……この技……」
エレナ「……私たちのトライペガサスと同等……いや、それ以上だな」
あんじゅ「最後の攻撃ほど怖いものはない、まさにその通りね」
ツバサ「穂乃果さん……」
にこ「こいつら……どこにこんなパワーを…!!」
希「最後の最後に…」
海未「穂乃果!!」
374 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:55:36.82 ID:1F2wX8AOO
穂乃果「………」スゥ………
穂乃果「………」ハァ………
穂乃果(……怖いけど……)
穂乃果(みんなと決勝に行くため……)
穂乃果(UTXと戦うため……)
ゴォォォォォォォォオ!!!!
穂乃果「やれることは全部やるんだ!!」バッ
パチッ………パチッ……
穂乃果(……みんな今日までずっと頑張ってきた……)
ギチッ…!
穂乃果(みんなを決勝に連れてってあげるんだ……!!)
ギチチッ……!
穂乃果「穂乃果は……リーダーだから!!」グググッ!!
375 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:56:23.14 ID:1F2wX8AOO
ピシィ……!
花陽「………」
凛「…?どうしたのかよちん?」
花陽「わからない……わからないけど……」
花陽「……嫌な感じ」
376 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:57:11.40 ID:1F2wX8AOO
穂乃果「ぅ……あぁ……!!」グググッ
穂乃果(結構きつい……けどこれで)グググッ
穂乃果「戦える!!」バッ
穂乃果【マジン・ザ・ハンド!!】
ドギュルルルルルル!!!!
武方三兄弟「いけぇぇぇ!!!」
みんな「とまれぇぇーー!!!!」
穂乃果「はぁぁ!!」グググッ
ズズズッ!
穂乃果(押し……こまれる……!)
武方三兄弟「らぁぁぁ!!!」
ギュルルルルル……!!!
穂乃果「……っ…!ああああぁぁ!!!」グッ!
377 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:58:06.54 ID:1F2wX8AOO
ッシュゥゥゥゥ………!
穂乃果「………」
みんな「………」
角間「………」
シーーーン…………
角間「………?」
角間「……っ」ハッ
角間「止めたぁぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!!!!
角間「武方三兄弟の渾身のシュートを見事、完全に受け止めましたぁ!!」
勝「……冗談っしょ……」
ピッピッピーーーーー!!
角間「ここで試合終了のホイッスル!!決勝へ進出したのは音の木坂だぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
378 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 03:59:38.24 ID:1F2wX8AOO
穂乃果「はぁ…はぁ……」
穂乃果「あっはは……膝が笑ってる……」ガクガク
穂乃果(……少し亀裂が入っただけでこのダメージ……)
穂乃果(完全に壊れるとどうなるんだろう……)チラッ……
穂乃果「……ありがとう、穂乃果のマジンさん」ニコッ
マジン「………」
ドロッ
穂乃果「……え」
379 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 04:00:50.76 ID:1F2wX8AOO
海未「穂乃果ぁぁ!!」ガバッ
穂乃果「うぶっ……!」
ことり「穂乃果ちゃん!」ガバッ
穂乃果「か、体がぁぁ!!」ミシミシィ…!
希「いやー何だかんだ勝ったね〜」
真姫「…当然よ」クルクル
希「もー素直じゃないな〜真姫ちゃんは〜」ワシワシ
真姫「当たり前のようにワシらないで!!」
絵里「今日は助っ人メンバーがMVPね」
穂乃果「そうだよ!すっごい良かった!!」
380 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 04:01:42.57 ID:1F2wX8AOO
雪穂「そ、そんな……前半迷惑かけちゃったし……」
亜里沙「ありがとうございます!」
ヒデコ「うん、すごく良かった!」
穂乃果「ヒデコとミカもだよ!」
ヒデコ「え?……わぷっ!」ガバッ
穂乃果「日頃からサポートしてくれたり……」
穂乃果「ヒデコたちが助っ人で本当に良かった…!!」
ヒデコ「……も〜、なにそれ?まだ決勝残ってるんだよ?」
穂乃果「わかってるよ!でもとにかく伝えたかったの!」
ヒデコ「はいはい、ありがとう」ヤレヤレ
穂乃果「ひどい…!!」ゴーン
海未「それではみなさん、戻りましょうか」
みんな「はーい!」
381 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 04:02:59.48 ID:1F2wX8AOO
人気のない場所
ヒフミ「……っふー……」ドサッ
フミコ「いやー勝てて良かったね〜」
ヒデコ「最後は少しひやっとしたけどさすが穂乃果だよね〜」
ミカ「わかる〜」
ヒデコ「今日穂乃果にお礼言われたんだ、私たちが助っ人でよかったって」
フミコ「あーそれ私も言われたよ、試合出てなかったのに」
ミカ「普段から支えてくれてありがとうって……ね?」
ヒデコ「穂乃果たちといるだけで毎日刺激的なんだから、こっちこそありがとうだよね」
フミコミカ「ねー」
ヒデコ「あぁ……今になってて震えて来た」フルフル
ミカ「うわ、めちゃくちゃプルプルしてる!」あはは!
フミコ「遅すぎでしょ」
ヒデコ「………」
フミコ「ヒデコ?」
382 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 04:03:53.64 ID:1F2wX8AOO
ヒデコ「……今日、さ……試合出るってわかってたけどすごい緊張しててさ」
フミコ「………」
ヒデコ「もし私のミスで負けたらどうしよう……とか、足引っ張っちゃったらどうしよう……とか」
ヒデコ「嫌な想像ばっかり浮かんでてさ……」
ミカ「……」
ヒデコ「でもいざ試合となったら普段試合に出てる後輩の方が空回ってるんだもん」
ヒデコ「それに気づいてからは緊張なんかより何とかしなきゃって気持ちの方が強くなって……」
ヒデコ「試合が終わってみれば」
ヒデコ「後輩からかっこいいって言われて、みんなからもお礼を言われて……」
ヒデコ「私は……物語の脇役、なのに……」
383 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 04:05:06.25 ID:1F2wX8AOO
ポタポタ………
ヒデコ「こんなに幸せでいいのかなぁ……」ポロポロ
ミカ「……うん…いいんだよ、それで」
ヒデコ「ぅ……っ!ズズッ……」ポロポロ
ヒデコ「すっごい……幸せなんだぁ……」ポロポロ
フミコ「友達なんだから助けて当然って思ってたけど、やっぱり……感謝されると嬉しいもんね」ナデナデ
ヒデコ「…っ……わた、し…!」ポロポロ
ヒデコ「っ………」
ヒデコ「このチームの助っ人でよかったぁ!」
384 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:25:38.86 ID:1F2wX8AOO
にこ「ちょっとお手洗い行ってくるわ」
希「更衣室で待ってるな〜」
にこ「ええ」
凛「アイドルはトイレしないんじゃなかったの?」
にこ「……お化粧直しよ」
凛「でもにこちゃんいつもお化粧してないにゃ〜」
にこ「うぐっ……!」
希「やめとき凛ちゃん、アイドルにも色々あるんよ……」
凛「アイドルの闇は深いにゃ〜」
バシッ!
凛「いにゃ……!?」
希「凛ちゃんが逃げられへんのをいいことに……」
にこ「すぐ戻るわ」スタスタ
385 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:26:40.85 ID:1F2wX8AOO
にこ「えーっと……あ、ここね」スタスタ
にこ「混んでなくて助かったわ……」
「………ちょっといいか?」
にこ「…なによ、今取り込み中……」クルッ
にこ「!」
にこ「……あんた」
西垣「……さっきの試合、俺たちの負けだ」
西垣「約束通り、あの技はお前のものだ」
にこ「……」
にこ「たしかに、私たちが試合に勝ったけど……」
にこ「私はあんたに一度も勝ってない」
西垣「!」
にこ「一勝一敗って事で保留にしといてあげるわ」
西垣「お前……」
にこ「ありがたく思いなさいよ」
西垣「………」
386 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:28:29.34 ID:1F2wX8AOO
西垣「それだと俺の勝ちでよくないか?」
にこ「はぁ!?あんたそういうこと言うの!?」
西垣「だって個人では勝ってるわけだし……」
にこ「あんたがルール決めたんでしょうが!!」
西墻「そうだけど……」
にこ「そうなのよ!!」
西墻「……まあいいか、今日のところは引き分けだ」
にこ「……ええ」
西墻「決勝、頑張れよ」
にこ「任せなさい」
西墻「それじゃあ」スタスタ
にこ「………」
西墻「……やっぱり俺の勝ちで……」クルッ
にこ「早よ行け!!」
387 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:30:13.85 ID:1F2wX8AOO
、
更衣室外
監督「おーい!邪魔にならないように早く行くぞー!」
更衣室
ヒフミ「はーい!」
真姫「ちょっとにこちゃん!私のシーブリーズ勝手に使ったでしょ…!!」
にこ「なによそれぐらいケチくさいわねー、減るもんじゃあるまいし」
真姫「がっつり減ってるから言ってるのよ!!」
希「あ、あれ?胸がきつい……」ググッ
海未「それは私のです!返しなさい!!」バッ
希「ご、ごめん……」
海未「どうせ私は……胸も何もない人間ですよ……」シクシク
希「そこまで卑屈にならなくても……」
絵里「亜里沙、私のマトリョーシカ知らない?」
亜里沙「知らなーい」
388 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:32:40.10 ID:1F2wX8AOO
ことり「ほ、穂乃果ちゃん大丈夫?」
穂乃果「ひ、疲労感が…………」ダルー……
雪穂「まぁ……今日は頑張ったからね、手伝ってあげるよ」
穂乃果「ゆぅぅぎぃほおぉ!!!」ダー…!
雪穂「鼻水汚い」
花陽「あれ…ねえ凛ちゃん、あれって……」
凛「どれ?……あーー!!」
穂乃果「どうしたの凛ちゃん?」
凛「あれ!」
穂乃果「あれ?」
凛「あれ!」
穂乃果「あれれ?」
凛「あ……んふふ………ふざけないで!」
穂乃果「ごめんごめん……って……」
穂乃果「えええええ!?」
「!」クルッ
タッタッタッ
389 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:33:53.07 ID:1F2wX8AOO
ツバサ「久しぶりね」
穂乃果「どうしてここに……」
ツバサ「あなたたちの試合を見に来たに決まってるじゃない」
穂乃果「………やっと……ここまで来れました」
ツバサ「あとで少し、向こうで話せないかしら」
穂乃果「は、はい!今すぐにでも……!!」バッ
ツバサ「……その格好で出るつもり?」
穂乃果「え?……あっ……////」
海未「穂乃果!!なんという格好でそんなところにいるんですか!早く中に戻りなさい!!」
穂乃果「ご、ごめんなさ〜い!!」
穂乃果「それじゃああとで…!」
ツバサ「ええ」フリフリ
390 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:36:38.54 ID:1F2wX8AOO
穂乃果「えーっと……」キョロキョロ
ツバサ「こっちよ」フリフリ
穂乃果「す、すいません待たせちゃって……」
ツバサ「いいのよ、こっちが急に言い出したんだから」
ツバサ「とりあえず……」スッ
ツバサ「試合お疲れ様、これは私からのプレゼントよ」コトッ
穂乃果「コ、ココア……すみませんまたお奢ってもらって」
ツバサ「ふふ、謝ってばかりね、穂乃果さんは」
穂乃果「あはは……たしかに……?」
穂乃果「穂乃果……さん?」
ツバサ「………?」
ツバサ「………」
ツバサ「……」
ツバサ「…」
ツバサ ハッ
391 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:37:21.76 ID:1F2wX8AOO
ツバサ(あああああああやっちゃったぁぁ!!!!!)
ツバサ(いつもエレナたちの前では穂乃果さんって呼んでたからつい癖で……!!癖で…!!)
ツバサ(絶対気持ち悪い先輩と思われた……うわなにこの人急に下の名前で呼んでんのこわっって思われたぁぁ!!)
穂乃果「………」
392 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:41:38.87 ID:1F2wX8AOO
ツバサ(その沈黙をやめて!!)
ツバサ(あなたはいつも明るいみんなの太陽高坂穂乃果さんでしょ!?どうしてそんなに静かなのよぉぉ!!)
穂乃果「あの………ツバサ……さん?」
ツバサ(ほらーもう私の名前呼ばれてるーーー!!!)
穂乃果「あのー……ツバサさん?」
ツバサ(ほらもう穂乃果さんが呼んでるじゃない私の名前を!!………?)
ツバサ(……私の……名前?)
ツバサ「……え」
穂乃果「やっと反応してくれた」
ツバサ「あ、その……ごめんなさい、急に名前で呼んだりして」
ツバサ「嫌だったら別に……」
穂乃果「う、嬉しかったです!!」
ツバサ「へ?」
穂乃果「なんだか……少し距離が近くなった気がして……」
穂乃果「私もツバサさんって呼んでいいですか?」
ツバサ「…ええ……もちろんよ」
393 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:43:57.72 ID:1F2wX8AOO
ツバサ(えんだぁぁぁぁぁ!!!!)
ツバサ(穂乃果さんと名前で呼びあうことに予想外のタイミングで成功したわ!!)
穂乃果「やったぁ!!嬉しいですツバサさん!」ニコッ
ツバサ(はいはいハラショーハラショー、ベリーハラショーよ、もうなにも思うことはないわ)
ツバサ「…それで話は変わるんだけど……」
ツバサ「小泉さんと星空さんは怪我をしていたの?」
穂乃果「……はい」
穂乃果「でも決勝には出られるので大丈夫です!」
ツバサ「よかった、リベンジするのにメンバーが欠けてたんじゃどうしようもないものね」
穂乃果「リベンジだなんてそんな……」
ツバサ「少なくとも、私たちはそのつもりでここまでやって来たわ」
穂乃果「……」
穂乃果「…試合のスコア、見ました」
ツバサ「試合?」
ツバサ(ああ、私たちのか)
穂乃果「どうやって……あれほど急激に強くなったんですか?」
ツバサ「…………」
394 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:44:59.71 ID:1F2wX8AOO
ニコッ
ツバサ「すごく優秀な監督が来てくれたのよ」
穂乃果「監督?」
ツバサ「ええ、その人は……」
「あ、いた……おーい!ツバサさーん!」
ツバサ「……噂をすればね」
穂乃果(あれ?この声……)
お姉さん「こんなところにいたんだ、エレナさんたちが探してたよ」
ツバサ「えぇ〜……」
穂乃果(どこかで聞いたような………?)
お姉さん「ほら、早く行って来なよ」
ツバサ「……わかりました」スッ
ツバサ「ごめんなさいね穂乃果さん、決勝、楽しみにしてるわ」
穂乃果「は、はい!こちらこそよろしくお願いします!綺羅さん!」
ツバサ「………」
穂乃果「……?」
穂乃果 ハッ
穂乃果「ツバサさん!!」ブンブン
ツバサ「ええ、また来週」フリフリ
ツバサ(ここで流したら次からまた綺羅さんに戻る上に気まずさから二度とツバサさんと呼ばれることはない…)
ツバサ(危なかった………)
395 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:47:11.74 ID:1F2wX8AOO
穂乃果「………」
お姉さん「ごめんね、話の途中だったのに」
穂乃果「いえ、あの……」
お姉さん「なに?」
穂乃果「どこかで会ったことありましたっけ?」
お姉さん「……」
お姉さん「……ふふ」ニコッ
穂乃果「!」
お姉さん「タイヤのトレーニングは順調?」
穂乃果「タイヤ……?」
穂乃果「………!」ハッ
396 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:48:25.07 ID:1F2wX8AOO
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「ん〜…どうすればキーパーの実践的な練習ができるんだろう…」テクテク
???「鉄塔広場のタイヤを使ってみて」ボソッ
穂乃果「へ!?」クルッ
穂乃果「……だれもいない……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「あの時の!!」
お姉さん「やっと思い出してくれたかな」ニコッ
穂乃果「お姉さんのおかげで強くなれました!次の試合、よろしくおねがいします!」ペコッ
お姉さん「まって、これあげる」スッ
穂乃果「これ……チョコ?」
穂乃果(なにか見覚えがあるような……)
お姉さん「食べてみて」
穂乃果「い、いただきます……?」パクッ
お姉さん「あんこ入りだけど」ニヤッ
穂乃果「…!」ムグッ
穂乃果「あんこあきたぁぁ!!」ブンブン
穂乃果「……!」ハッ
穂乃果「……あ、あれ?」キョロキョロ
穂乃果「……どっか行っちゃった……」
397 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:49:40.11 ID:1F2wX8AOO
夜の公園
真姫 ブワァァァァ!!
絵里 ブワァァァァ!!
ドキュッ!!
シュルルルルルル……!
テンテンテン……
真姫絵里「………??」
真姫絵里(……わからない)
398 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:51:09.31 ID:1F2wX8AOO
夜の公園
真姫 ブワァァァァ!!
絵里 ブワァァァァ!!
ドキュッ!!
シュルルルルルル……!
テンテンテン……
真姫絵里「………??」
真姫絵里(……わからない)
399 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 16:52:11.98 ID:1F2wX8AOO
凛宅
凛「………」
凛「……」ピッ
『さぁ始まりましたーーーー世界大会!世界一の称号は一体誰が手に入れるのでしょうか!!』
『ワァァァァァァァァァァ!!!』
凛「………」ジーーーーー
凛「……こう……いや、こんな感じ……?」ブツブツ
400 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 17:10:08.86 ID:1F2wX8AOO
[7、繋がり]
試合まで後6日
海未「穂乃果、起きてください、練習行きますよ」
穂乃果「やったぁぁテスト100点〜」ムニャムニャ
海未「それは間違いなく夢ですから早く起きてください」
穂乃果「うぅ〜……海未ちゃんがいじめる……」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん、今日のテストは何点だったの?」
穂乃果「………100点…」
ことり「え!?すごい……!!」
穂乃果「……中の22点……」
ことり「あぁ……」ガクッ
海未「早く支度してください」
穂乃果「はぁ〜〜い……」ノソノソ
401 :
◆7NyoAqShyg
:2019/04/14(日) 17:11:34.13 ID:1F2wX8AOO
ピンポンパンポーン!
『校内に残っている生徒に連絡いたします』
『現在、全国大会決勝を迎えている、音の木坂学院サッカー部についてですが……』
海未「……?何か聞いてますか?」
穂乃果「いや?」
ことり「なんだろう……」
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