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【わたモテ×ジョジョ】モテないし漆黒の意志
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168 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/30(水) 23:43:37.96 ID:AMdTxS5a0
※第3話 おわり※
ラストは明日透過予定。
169 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 20:46:51.20 ID:wUYCblno0
ラスト、第4話投下。
170 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 20:47:53.03 ID:wUYCblno0
【2週間後】
キーン コーン カーン
キーン コーン …
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴ ゴ ゴ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」… ゴ …
────── ヒ ュ ン ッ
「──────────!」
ビ シ ッ
171 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 20:50:03.20 ID:wUYCblno0
黒木「おおっ!」
加藤「・・・やった」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
吉田「・・・・・・・・・・・・・・ふう」
内「さすがだね」
CP「・・・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴ…
───── ガ シ ッ 。
黒木「真剣白刃取りだ」
吉田「ありがとよ、内。 手加減抜きでやってくれて」 ニ ッ 。
内「ほんとに殺す気でやってくれって、無茶言うんだから」
吉田「それでほんとにやってくるお前だって無茶だぜ」
内「ふふふっ」 ス ッ
チ ャ キ ッ
吉田「槍かよ、はじめて見たぜ」
内「だろうね、はじめて使ったから」
172 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 20:50:57.21 ID:wUYCblno0
黒木(なんかこいつら、妙に仲良くなってんなー)
内「振り回すより、こいつで一突きするほうが確実でしょ」
クレイジープリンセス
吉田「 こ い つ じゃなけりゃ串刺しだぜ」ニ ヤ ッ
内「あんたじゃなかったら、こんなことやれないよ」 ニ ヤ リ
黒木(あれか? バトル系漫画でありがちなやつ)
とも
黒木(互いを強敵と認めあう的な・・・・・・・・・・・・・・)
内「それじゃ、黒木」
黒木「えっ」
内「みやちゃん、誰か来てない?」
宮崎「・・・大丈夫」ムスッ
内「 そ う 」 ニ ヤ リ 。
… ジリ ジリ ジリッ
黒木「ちょ、ちょっと」ズザ…
内「取り引きでしょ」… ジ リ ッ
リサーフィス
黒木「待って、いま内´さん出すから」ズザ ズザ …
内「要らないって言ったでしょ」… ジリ ジリ
内「あんたたちのおかげで、いろい試してみることができたからね」
宮崎「 」ピクッ
加藤「 」ピクリ
173 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 20:53:53.05 ID:wUYCblno0
内「すぐ終わるから、早く」
黒木「こ、こころの、準備が」ガタガタガタ
内「 」 ゴ ッ
― サ ッ !
黒木「うわお?!」
内「つかまえた」ガシッ
黒木「は、はなせっ・・・」
内「大声出したら、人が来ちゃうよ」ニヤニヤ
黒木「く、くそ・・・!」
内「さあ観念して。 こっちのほうが、あんただって楽なはずなんだから」
黒木「ち、く、しょっ・・・」… カ ク ン
内「うん、いい子だね。 それじゃ」ク ワ ッ 。
「 い た だ き ま ー す 」
カ プ ッ ♡
黒木「うひぃ」
内「ん、んく、んく」チュル チュル
174 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:00:07.42 ID:wUYCblno0
メ タ リ カ
・・・わたしの幽波紋は「人体の鉄分を操る」能力。
自分のだけじゃなく他人の体の中のも操れる。 直接触ってないと無理だけれど。
内「ん、んく、んんっ」チュルチュルチュル…
黒木「あ あひ あひい」
でも、こんなことができるだなんて思ったなかったなあ。
直接、鉄分だけを人から吸収できるなんて。
内「んーーーーー、んーーーーー・・・」ジュルジュルジュルジュル
黒木「ら らめ らめらめらめえ」
口から注射針のように鋼鉄の管を生やす。
それを黒木の血管に突き刺して、血中の鉄分だけをいただく。
内「ん、ん、ん、ん」レロレロレロレロ
黒木「あ や なめちゃ やだあ」ヒクヒクヒクヒク
んー、コリコリ弾力ある頸動脈に触っているよ黒木ぃ♪
あたたかい ここちよい
この キ モ い 弾力♪ キ モ い 感触♪
たまらない
・・・あー、キ モ い ♡
175 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:01:09.56 ID:wUYCblno0
内「ごちそうさま」テカテカ
黒木「な・・・ なめるなって・・・ 言ったのに・・・・・・・」アヘアヘアヘ
加藤「 」ピク ピクッ
内「傷口ふさいでやっただけじゃん」ツヤツヤ
宮崎「 」ビキ…
吉田(・・・く、くそ。 いちいち気持ち悪い・・・ ん?)
宮崎「 」ビキビキ
加藤「 」ピクピク
吉田(なんだ、あいつら)
黒木「へ、はっ、あへえ・・・」ヒク ヒクヒク
吉田「いつまでへばってんだ、次はお前だぞ」
黒木「わたひ・・・ もう無理・・・」
内「がんばんなよ。 ・・・ねえ」ニヤリ
「リサーフィス」
「ハイ」 ゴ ッ !
加藤「え?!」
吉田「おっ」
リサーフィス「・・・・・・・」ゴゴゴゴゴ
176 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:02:24.70 ID:wUYCblno0
黒木「はあ?!」
内「もうひとふんばりできる?」
リサーフィス「ヤレマス」ゴゴゴゴゴ
黒木「な、なんで?! わたしのスタンドなのに!」
内「知らなかったの?」
シンクロ
リサーフィス「完全ニ同調シタオ方ハ ワタシヲ操ル事ガ デキルノデス」
黒木「なんだってえ?!」
加藤「えっ ───────」
宮崎(あのときの ─────)
チ ュ ウ ウ 〜 〜 〜 〜 〜 ♡♡♡
宮崎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ギリギリギリギリ
加藤「 」ピ キ …
黒木「そ、そんなの、聞いてない・・・」
リサーフィス「聞カレナカッタノデ・・・」
内「あ、そうだ。 こんなこともできるって言ってた」 サ ッ
黒木「人形?! まさか!」
内「ねえ、黒木」
リサーフィス「 」シュパッ!
黒木´「・・・なんだよ絵文字」
177 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:03:12.40 ID:wUYCblno0
黒木「!!!!!!」
加藤「あっ!」
吉田「おっ?」
黒木´「勝手に呼ぶんじゃねー・・・」
内「なに、絵文字ってわたしのこと?」
黒木´「絵文字みてーな顔だろ」
内「よけいなお世話よ」ムカッ
黒木「う、うそ、うそ・・・」
加藤「そんな・・・・・・・・」
内「ねえ、ついでに聞いとくけど。 あんた、エッチなこと好きなんじゃなかったの?」
黒木「は?!」
内「なんで首すじ噛まれたくらいでいちいちへろへろになっちゃうのさ」
黒木´「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ブスッ
黒木「や、やめろ! 答えるな!!」
黒木´「…わたしはするのが好きなだけ」ボソッ
吉田「はあ?」
加藤「!」
黒木´「されるのが好きなわけじゃない」ボソボソ
内「へえー。 い い こ と 聞 い た 。 」 ニ タ リ 。
吉田「て、てめえら! いつまでもじゃれてんじゃねえ!」カーッ///
内「はいはい、戻っていいよ」ニタニタ
黒木´「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くそっ」シュパッ
178 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:04:41.71 ID:wUYCblno0
黒木「く、くそっ・・・・・・・」ヘタッ
キモ
内「ふふふ、あんたのスタンドほんっとキモい。 あー可愛い」
吉田「ほら、立てよ。 一本行くぞ・・・」
内「・・・ね、吉田。 今日は黒木、あんまりしごかないでやってよ」
吉田「あん?」
内「頼むよ。 ・・・ね?」チラッ
宮崎「・・・・・・・・・・・・・・」///ポッ///
黒木(さかってんじゃねーバカップル)イラッ
吉田「・・・ち、ちっ。 勝手にしやがれ」カーッ///
内「ありがと。 じゃーね、みんな」
宮崎「・・・さよなら」
内「黒木ー、鉄分いっぱい摂っとくんだよー」
黒木(ちくしょー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)ムスッ
タッ タッ タッ タ …
加藤「 」ピク ピク
黒木「えらい目にあった・・・」ヘロヘロ
吉田「自業自得だ、ったく」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
吉田「内、か。 ・・・ヤバいやつだぜ」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・うん」シ ュ ル
シ ュ ル ・・・
179 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:06:05.55 ID:wUYCblno0
スタ スタ スタ
スタ スタ スタ …
内「・・・・・・・・・・・・・・」スタ スタ
宮崎「・・・・・・・・・・・・・・」スタスタスタ
内「みやちゃん、速くない?」
宮崎「別に」
内「・・・怒ってる?」
宮崎「何も」
あいつ
内「何回も言うけど、 黒 木 との付き合いはただの取り引き」
宮崎「嘘」
内「体だけの割り切ったお付き合い」
宮崎「変態」
内「もう・・・・・・・」
ピ ロ リ ン ☆
内「あっ」ピッ
宮崎「あ」ピ!
[ 黒木 ]
[ リサリサ ]
180 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:07:23.60 ID:wUYCblno0
内(黒木からだ)
宮崎「・・・リサリサ」
[ そろそろ予定を教えて ]
[ それにあわせてリサーフィスを送る ]
内「・・・・・・・・・・・・・・」ピ ピピッ
宮崎「・・・・・・・」ピ ピ ピ
[ 今日はわたしの家にみやちゃんが来る だからみやちゃんの家にスタンドを送って ]
[ 1時間後にお願い 気をつけてね、リサリサ ]
内「よし、と」ピッ
宮崎「・・・・・・・・・・・・・・」ピッ
内「ねえ、みやちゃん。 なんでリサリサなの」
宮崎「『リサーフィス』だから『リサリサ』でいいでしょ」
内「そういうもんなの?」
ス タ ン ド
宮崎「『幽波紋』とか『リサーフィス』なんて呼ぶんじゃかわいそうだよ、女の子なのに」
内「あれ女の子だったの」
宮崎「さ、早く」スッ
内「はいはい」キョロキョロ …ギュッ
・・・・・ キ モ ォ ー ー ー ー イ
─────── ス ウ ・・・
181 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:08:12.50 ID:wUYCblno0
黒木「・・・よし、と」ピッ
加藤「ふたりと連絡取ったの?」
黒木「・・・うん(リサリサってなんなんだ? お師匠さんか??)」
黒木「んじゃ、わたしも帰る・・・」ヨロヨロ
吉田「待てよ」ガシッ
黒木「な、なに」
吉田「リサーフィス、お前も出ろ」
リサーフィス「ハイ」ゴッ!
加藤「吉田さん?」
黒木「な、なんだよ、もう・・・」
吉田「おい黒木」…グイ
「あのヤバい人形、ひとつ残らずよこせ」
黒木「・・・え」
吉田「全部だ。 今すぐ出せ」グイ…
黒木「嫌だ。あれがなかったら身を守れない」
吉田「だからってあんなことやるんじゃねえ!」
黒木「・・・・・・・・・・・・・・」
吉田「・・・リサーフィス。 てめえも何か言ってやれ」
リサーフィス「・・・・・・・・・・・・・・」
吉田「・・・おい?」
182 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:09:10.75 ID:wUYCblno0
リサーフィス「・・・・・・・・・・・・・・」…ゴ:…
吉田「・・・どうしたんだ」
リサーフィス「吉田サマ アナタノ気持チ トテモ嬉シイ」
吉田「ふん」
リサーフィス「ダケレド」 ゴ ッ !
リサーフィス わたし
───── ワ タ シ ハ 智 子 ヲ 守 リ タ イ 。
吉田「・・・なんだって」
リサーフィス「守レルヨウニ ナリタイ」ゴ ゴ ゴ
加藤「あなた・・・」
黒木「そいつとはちゃんと相談したんだ。 こうしたいああしたいって」
吉田「・・・・・・・・・・・・・・」
黒木「もちろん喜んじゃいなかった。 わたしだって好きでやってるわけじゃない」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・うん」
黒木「でも、しょうがないだろ。 わたしだって殺されたくないし・・・」
リサーフィス「出来ルコトナラ ワタシタチノコトデ オ二人ヲ 巻キコミタクナイ」
吉田「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
183 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:12:50.95 ID:wUYCblno0
リサーフィス「出来ルコトナラ ワタシハ 足手マトイニハ ───」
吉田「・・・・・・・・・・・・・・それでも、だ」
リサーフィス「・・・・・・・」
吉田「おまえはわたしが守ってやる」
リサーフィス「・・・・・・・吉田サマ」
吉田「命がけで守ってやる。 ・・・だからもう二度と、あんなことはするな」
────── くらってくたばれ!
────── ・・・ごめんなさい
黒木(ちっ、勝手なことぬかして)
吉田「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黒木(あいかわらずリサーフィスには優しいんだからな、こいつは)
吉田「黒木、おまえもだ」
黒木「は?」
リサーフィス
吉田「おまえはわたしが守る。 だからもう、こ い つにあんなことさせるな」
黒木「え・・・・・・・・・・・・・・」
加藤「・・・・・・・吉田さん、わたしも」
吉田「そうか」
加藤「黒木さん。 わたしたちが、あなたを守る」
加藤「あなたがわたしたちを守ろうとしてくれたように」
───── ごめん、ちょっとだけがまんして! 逃げたらすぐ治すから・・・
───── 加藤さんがやられるかもって、思ったんだ。
184 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:13:53.09 ID:wUYCblno0
黒木「・・・・・・・」
加藤「あなたの気持ちは嬉しい。 でも、黒木さん」
加藤「わたしたちを頼って。 ・・・・・・・・・・・・・・信じて」
吉田「絶対に守ってやる。 だからもう、あんなのはやめろ」
ヒ ャ ァ ァ ア ア ー ー ー ー ー ー ッ !
── H E E E E E E Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y !
黒木「・・・・・・・・・・・・・・」ムスッ
吉田「やめろ。 ・・・・・・・やめてくれ」
黒木(なんだよ、こいつ。 ちくしょー・・・・・・・)ムス…
そんな顔してんじゃねーよ、くそっ。
いつもはあんな乱暴なくせして・・・
吉田「・・・・・・・・・・・・・・黒木」
黒木「・・・はいはい、わかったよ。 もう」ゴソゴソ
加藤「・・・黒木さん」
黒木「これ、これ、それからこれ・・・」ヒョイヒョイ
加藤「えっ」
黒木「あとここ、ここ、ここにも」パッ パッ パ
加藤(服の中、靴の中? 髪の中にまで・・・)
185 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:15:56.43 ID:wUYCblno0
吉田「・・・・・・・おい・・・・・・・」
黒木「あとは鞄。 ・・・よいしょ」ドサドサドサドサ
加藤「きゃあ」
黒木「これで全部」バサバサ
・・・ ド ッ チ ャ リ 。
吉田「どれだけ持ってやがったんだ・・・」
加藤「黒木さん、普通のお人形さんはいいと思うよ」
黒木「これ全部特製なんだ」
加藤「そ、そうなの」ポカーン
黒木「こいつがスタンガン入りのチリペッパー1号、こっちは目つぶしガス爆弾人形つるぎくん1号」
吉田「てめえってやつは・・・」
かいえんのう
黒木「それでこっちは全部 怪 焔 王 。 2号、3号、4号・・・」
吉田「こんな危険物いくつ用意してやがるんだ」
黒木「結構簡単に作れるんだよこれ」
吉田「これだけ作っていったい何に使うつもりだったんだよ」
黒木「 」ピ ク リ
吉田「んっ?」
加藤「黒木さん?」
黒木「 」 ピ ク …
「 ・・・」
186 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:18:47.10 ID:wUYCblno0
吉田「・・・・・・・おい?」
加藤「 黒木さん?」 ピ ク リ 。
黒木「 ・・・ごめん、なんでもない」
吉田「なんだよ、ったく」
黒木「燃料が余ったから、つい作っちゃっただけ」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
吉田「じゃあこいつは預かっとく。 またヘンなもん作るんじゃねえぞ」
黒木「あ、一個だけ残しといて。 帰るまで丸腰ってのも不安だから」
吉田「普通の人形はねえのかよ?」
黒木「・・・ない」
吉田「ちっ。 ・・・・・・・・・・・・・・」ゴソゴソ
加藤「吉田さん?」
吉田「おら、こいつでいいだろ。 返すぜ」ズイッ
黒木「え、でも、これ。 ・・・あんなに喜んでたのに」
吉田「飽きた。 もういらねえ」プイッ
黒木「じゃあ、帰ったら返す」
吉田「返すっつってんだろ」
黒木「・・・・・・・・・・・・・・ありがとう、ごめん」ゴソッ
吉田「約束だからな」
黒木「うん」
キーン コーン カーン
キーン コーン …
187 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:19:46.14 ID:wUYCblno0
【翌朝 内家】
タッ タッ タッ タッ タ…
「・・・・・・・・・・・・・・」
ピン ポーン 。
内母[ はい。 ・・・あら ]
「おはようございます」
内母[ おはよう、みやちゃん。 あがってちょうだい ]
「ありがとう、お邪魔します」
・・・ ガ チ ャ リ 。
内母「ごめんなさいね、あの子まだ寝てるのよ」
「お部屋入っちゃっていいですか」
内母「ええ、起こしてあげて」
「はい」タッ タッ タ 。
・・・ コン コン コン 。
宮崎´「うっちー、開けて」
188 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:20:42.34 ID:wUYCblno0
・・・・・・・・・・・・・・・・
宮崎´「うっちー。 ・・・・・・・」コンコンコン
ガ チ ャ 。
宮崎´「おはよ」
宮崎「(・・・・・・・・・・・・・・・・そこに誰もいない?)」ソーッ
宮崎´「(うん)」
宮崎「(入って)」
パ タ ン ガ チ ャ リ
内「・・・・・ん・・・・・」ムニャ…
宮崎(おはようリサリサ)
宮崎´(おはよう、わたし)ゴソゴソ
内「黒、木・・・・・・・ 来たの・・・?」
宮崎´(はいこれ。着替えとメイクセット)
宮崎(ありがと。 急がなくっちゃ)イソイソ
宮崎´(あとこれも)
宮崎(蒸しタオル? ふふ、気がきくね)
189 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:21:50.11 ID:wUYCblno0
内母「みやちゃん、笑美莉は起きたー?」
宮崎´「はい、いま下に降りますー」
内「まだ眠いのに・・・」ムニャムニャ
宮崎(いいから早く行って、もう)フキフキ
内「はーい・・・」 ノ ソ ノ ソ
・・・ ガ チ ャ リ バ タ ン 。
宮崎(もう、うっちーったら)フキフキ
宮崎´(髪はこんな感じでいい?)シュルシュル
宮崎(うん、リサリサとそっくり同じ)キュッキュ
宮崎´(じゃあ背中ふくからタオル貸して)
宮崎(お願い、リサリサ)
ゴ シ ゴ シ ゴ シ
宮崎(・・・んー、気持ちいい)シュッシュ
宮崎´(メイクは終わりそう?)ゴシゴシ
宮崎(あとちょっと。 ・・・いつもありがとう、リサリサ)チョンチョン
宮崎´(ううん。 わたしのことだから)キュッ キュ
宮崎(ふふ、そっか。 ・・・はい終わり)
宮崎´(服、たたんでるね)
ゴソ ゴソ ゴソ …
190 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:22:40.48 ID:wUYCblno0
シ ャ ワ ー ー ー ー ー ー ー ・・・
内「・・・ふー・・・」シャワー…
内母「早く出なさーい、ご飯できるわよー」
内「ふあーい。 ・・・・・・・」ムニャムニャ
シ ャ ー ー ー ー ー ・・・
内「・・・・・・・・・・・・・・」
── うっちー。 うっちー・・・・・・・
内「・・・・・・・・・・・・・・んふ」
── うっちー、好き。 ・・・好き、大好きっ
内「むふふふふふ」
内(んー、みやちゃん可愛かったー♪)
内(あーもう、なんて充実した朝) ス ッ キ リ 。
・・・ ワシャ ワシャ ワシャ ワシャ
内(ほんっと、黒木のおかげだなー)ワシャワシャ
191 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:27:07.81 ID:wUYCblno0
内(・・・あいつ、なんでわたしなんか助けたんだろ。 ヘンなの)
内(わたし、あんたたちのこと本気で殺そうとしたのに)
マジ
内(まああいつも、本気でわたしのこと殺す気だったんだろうけど)
内(・・・なんでそこまでしたやつに、あんなことできるの?)
─── 加藤さん、リサーフィスの血を使って
内(殺されそうになったってのに。 殺そうとしてたくせに・・・ ほんと、キモい)
─── チ ュ ッ ♡
内(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)シ ャ ー ー ー
内(・・・・・・・・・・・・・・ま、いっか)キ ュ ッ
シ ャ キ ン ッ
内「・・・・・・・・・・・・・・・」 タ ラ ッ …
・・・ ピ チ ャ ッ
いのち
黒木、あんたからもらった 血 。
あんたのために使ってあげる。
192 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:28:26.82 ID:wUYCblno0
シュッ プチ プチン
宮崎´「・・・・・・・・・・・・・・」
宮崎「(・・・・・・・・・・ねえリサリサ、ヘンじゃない?)」クルッ
宮崎´「(うんバッチリ。 ・・・ありがとうね)」
宮崎「(なに?)」
宮崎´「(仲直りしてくれて)」
宮崎「(・・・・・・・・・・・・・・)」
「(仲直りなんかしてない、わたしはリサリサと友達になっただけ)」
宮崎´「(え)」
宮崎「(黒木さんは嫌い、でもあなたのことは好き)」ニ コ ッ
宮崎´「(・・・でも、わたし。 あのとき)」
宮崎「(おあいこだから、もういいよって言ったよ)」
宮崎´「(ありがとう)」
宮崎「(黒木さんには仕返ししてやりたいけどね)」
宮崎´「(ふふ、思いっきりやってあげて)」
宮崎「(・・・前も聞いたけど、ほんとにいいの?)」
宮崎´「(傷つけさえしないなら手伝う)」
宮崎「(本気みたいだね)」
マ ス タ ー
宮崎´「(黒木さんのことはわたしが一番よく知ってる)」ニッコリ
マスター
(ほんっとうに最低。 本 体じゃなかったら言うことなんて聞かない)
193 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:29:33.49 ID:wUYCblno0
宮崎「(大変そうだねー)」
マ ス タ ー
宮崎´「(うん。 黒木さんには一回、痛い目みせてやったほうがいい)」
宮崎´「(でないとナメられちゃうよ、そういう人だもの)」
宮崎「(そうなんだ。 ・・・それなら)」・・・ ス ッ
ス ・・・
宮崎´「・・・・・・・・・・・・・・」
宮崎「(・・・イヤ?)」
宮崎´「(イヤじゃ、ないけど)」
・ ・
宮崎「(あなたへの刺激は、黒木さんにも伝わる)」
宮崎´「(うん)」
宮崎「(黒木さんはこういうの、苦手なんでしょ)」 ニ コ 。
宮崎´「(でも、あなたも、『感覚の共鳴』を───)」
宮崎「・・・・・んっ」
・・・・・・・・・・・ チ ュ ッ 。
黒木「うおお?!」 ゾ ワ ッ !!
194 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:30:31.95 ID:wUYCblno0
宮崎「ん・・・・・・・うっ」
宮崎´「う・・・・・・・うん」
・ ・ ・ ド ク ン
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
ドクン ドクン ドクン ・・・
・・・すごい、なにこれ。
これが、感覚の共鳴?
黒木「うあは あはあ あへえ」ビクンビクン
リサリサとわたしの感覚が、つながって・・・
どこまでもどこまでも、ふくらんでく ─────
黒木「もう もう らめえええええ」ガクガクガクガク
智貴「朝からうるせーっ!」ドンッ!
195 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:34:23.74 ID:wUYCblno0
宮崎「・・・・・・・・・・・・」…ドクン
宮崎´「・・・・・・・・・・・」ドクン…
宮崎「(・・・ありがとう。もういいよ)」 ス ッ 。
宮崎´「 perfect synchronization .」
宮崎「(えっ? あなたにしてでもよかったんだ)」
マ ス タ ー
宮崎´「(うん。・・・黒木さん、めちゃくちゃになってたよ)」ニコッ
宮崎「(ふふっ。 あー、すっとした。 ・・・じゃあね)」
宮崎´「(じゃ、またね)」シ ュ パ ・・・
宮崎「(あ、ちょっとまって)」サッ
宮崎「(え? ・・・携帯?)」
宮崎「(・・・これ)」…スッ
宮崎´「(あの動画・・・)」
[ 消去しますか ]
[ ▷はい ] ピッ!
宮崎´「・・・・・・・・・」
宮崎「(黒木さんの動画も、間違いなく消すように言ってね)」
宮崎´「(・・・うん。 ありがとう)」
宮崎「(消さなかったらもう一度やるって言っておいて)」
宮崎´「(ふふふふふ)」
196 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:36:53.45 ID:wUYCblno0
宮崎「(・・・それじゃまたね、リサリサ)」
宮崎「(またね、わたし)」 シ ュ パ ッ
・・・ コ ロ ン 。
宮崎「(・・・人形になっちゃった)」ヒ ョ イ
内母「みやちゃーん、ご飯よー」
宮崎「はーい(・・・・・・・・・・・・・・ああ、もう)」
こんなの、普通じゃない。 うっちーも黒木さんも。
それに、わたしも。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガチャリ バタン
あーあ、普通じゃなくなっちゃったなあ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それなのに。
・・・ トッ トッ トッ ト
それなのに・・・ あーもう、なんでわたしってば。
こんなにドキドキしちゃってるんだろ、もう。
トッ トッ トッ ・・・
197 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:37:56.41 ID:wUYCblno0
【原幕高 体育館】
ワー ワー ワー ワー
…ダダダダッ バン バン バン
内「・・・・・・・・・・・・・・」ボソボソ
黒木「・・・・・・・・・・・・・・」ヒソヒソ
ワー ワー… ヤッター ドンマーイ
モウ イッ ポン ! モウ イッ ポン !
黒木「(・・・・・・・・・・・・・・わたしはあの子)」ヒソヒソ
内「(・・・・・・・わたしは向こうの子)」ボソボソ
黒木「(あいつ? ガリガリだろ)」
内「(それがいいんじゃん、見なよあのすらっとのびたほっそい足首、絶品でしょ)」
黒木「(わかってねーな)」
内「(わかんないのはそっちでしょ、あーそそられる)」ジュルリ
黒木「(ジャージをぱっつんぱっつんにする張りのいい尻のよさがわからんのか)」
内「(わかるわけないでしょ。 あーキモい)」
根元「・・・・・・・・・・・・・・」
ナツ「・・・・・・・・・・・・・・」
198 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:39:47.60 ID:wUYCblno0
内「(肉が好きなら大人でいーじゃん)」
黒木「(子供が大人の身体をもてあますのがいいんだ)」
内「(あのきゃしゃな体を愛でられるのは今のうちだけなのに)」
根元(すごい内さん、クロのオヤジトークについていってる)ドンビキー
ナツ(すごい黒木さん、うっちーのセクハラトークについていってる)ドンビキー
黒木「(レズでロリコンなんて最悪だなお前)」
内「(あんたに言われるとは思わなかったよオッサン)」
黒木「(だれがおっさんだおら)」
内「(あんた下の毛もオッサンでしょ)」
黒木「て、てめーだってチョビヒゲだったろーが!」
内「ああん?! 言うなって言ったろキモい!!」
根元(なんだかんだ似た者どうしなんだね、あのふたり)
ナツ(・・・まあ、うっちーが楽しそうだからいっか)
吉田「・・・ったくあいつらは」カーッ///
宮崎「 」ピクピク
田村「・・・・・・・・・・・・・・」ムスッ
199 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:41:19.15 ID:wUYCblno0
ワー ワーワー
ドンマーイ モウイッポン…
内「(いい具合にみんな汗かいてきたね、うなじを流れる汗が素敵)」
黒木「・・・・・・・・・・・・・・おい、絵文字」
内「そうやって呼ぶなって言ってるでしょ」
黒木「いいかげんに降りろ」
内「ちょうどいいんだもん、あんたの頭」
黒木「首が折れる」
内「折ってやる」グリグリ
うつ
黒木「(レズが伝染る)」
うつ
内「(伝染してやる)」ゴリゴリ
… スタ スタ スタ
黒木「あっ」ブンッ
内「うわあ」ドテッ!
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スタ スタ
黒木「か、加藤さん」テレテレ
内「あたた・・・」
加藤「ふふっ、仲がいいね」
内黒木「「いや全然」」
加藤「・・・・・・・ふふふ、息ぴったり」
200 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:42:50.77 ID:wUYCblno0
黒木「そ、そんな。 そんなこと」テレテレ
内(鼻の下伸ばしてる。ちょーキモい)キリキリキリ
加藤「ところで、黒木さん」…スッ
黒木「(あ、はいっ)」ソッ
・・・ ヒソ ヒソヒソ ・・・
加藤(今日は特訓、する?)ヒソヒソ
黒木(きょ、きょうは、ちょっと、その・・・)ゾクッ
加藤(都合悪いの?)ヒソヒソヒソ…
黒木(きょうは・・・ その、たむらさんと・・・)ゾクゾクゾク
内(耳に吐息かけられて身もだえしてる。 めちゃくちゃキモい)ギリギリギリ
黒木(よ、よしださんもいっしょで・・・)アヘアヘ
加藤(・・・そうなんだ、残念)…スッ
… ス ッ ク 。
加藤「じゃ、今度ね。 黒木さん」
黒木「ひゃ、ひゃい」アヘアヘアヘ
内「ったく、黒木は加藤には弱いんだから」
加藤「ふふ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
スタ スタ スタ …
201 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:45:08.70 ID:wUYCblno0
キーン コーン カーン
キーン コーン ・・・
根元「あーちゃん、おつかれさま」
岡田「・・・・・・・ふう。 疲れた」
スタ スタ スタ …
根元「あ」
岡田「ああ、明日香」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スタ スタ スタ
岡田「・・・明日香?」
加藤「・・・・・・・ごめんなさい」スタスタスタ
岡田「お、おい」
加藤「急いでるから・・・・・・・」スタスタスタ
スタスタスタスタスタ…
岡田「どうしちまったんだ、あいつ」
根元「・・・・・・・・・・・・・・・」
202 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:45:53.11 ID:wUYCblno0
… コツ コツ コツ コツ
加藤「・・・・・・・・・・・・・・」
コツ コツ コツ コツ …
加藤「・・・・・・・ここ」 コ ツ ッ 。
シ ー ン ・・・
加藤(北校舎と南校舎のさかい・・・ 渡り廊下)
加藤(宮崎さんはここから、わたしたちのことを撮っていた)
・・・ ザ ザ ザ ・・・
加藤(あの立派な木が、なかばまで炭化してしまっている)
加藤(黒木さんはなんてものを作ったんだろう)
───── ネットで調べた。 案外簡単に出来たよ
203 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:47:44.92 ID:wUYCblno0
加藤(できるからって普通は作ろうなんて思わない)
加藤(まして、人間に向かって投げるなんて。 ・・・・・・・・・・・)
───── これだけ作っていったい何に使うつもりだったんだよ
───── ・・・
加藤(まさか、とは思った。 そんなわけないって。 でも、もしやとも思った・・・)
加藤(・・・わたし、なんてことを考えてしまったんだろう)
・・・ シ ュ ル ッ
加藤(でもはっきりわかった。 確信した)
加藤(吉田さんに訊かれたときの黒木さんの顔を見て────)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
─── 加藤さん! ス タ ン ド 引 っ こ め て ーーーーーーーー!!!
にんぎょう
黒木さん、あなたは、あの 爆 弾 を。
わ た し に 使 う た め に 作 っ た 。
204 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:48:59.38 ID:wUYCblno0
ラブ・デラックス メ タ リ カ
加藤( わ た し と 内 さ ん は、よく似てる)
加藤(どっちも自分の肉体を媒体とする能力。 だけれど・・・)
シ ュ ル ッ 。
加藤(内さんは体内の鉄分を使って物体を作る。 爪や角みたいなもの)
加藤(でもわたしは、スタンドそのものを髪の毛にとりつかせて出している)
シュル シュル シュル
加藤(だからスタンドを出してる最中に髪を切られれば、本体に傷を負う)
加藤(100本や200本じゃ、ダメージにはならないけれど)
──── ボ ボ ボ ボ ボ ッ
加藤(生木さえ焼きこがす炎を、広範囲にまき散らす爆弾)
ラブ・デラックス
加藤(目前で使われたって、わ た し には炎を防ぐ手段なんて無い)
加藤(ましてあのときみたいに、山中に髪をはりめぐらせたときに使われたら)
──── バ オ オ オ オ オ オ ッ
──── うあ ああ あああっ
・・・・・・ ゾ ク ッ 。
205 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:50:57.73 ID:wUYCblno0
黒木さん、あなたはとても弱い人。 痛みにも怖さにも耐えられない人。
そして、あなたは感受性豊かな人。 人の痛みを自分の痛みと感じる人。
だからあなたは自分を守るように親しい人を守る。
───── ごめん、ちょっとだけがまんして! 逃げたらすぐ治すから・・・
───── 加藤さんがやられるかもって、思ったんだ。
命がけで吉田さんを背負ったように。 内さんに血を分け与えたように。
・・・必要があれば人をだますことも、殺すことでさえできる。
たとえ相手が親しい相手その人であってでも。
───── くらってくたばれ!
───── 目には目を、歯には歯をだ
だからあなたは内さんを殺そうとした。 そして、内さんを助けた。
あなたは親しい人でも殺せる人。 殺せる人とでも親しくなれる人・・・
───── きれーな火がともってやがる!
───── バースデーケーキのキャンドルみたいになァ!
ほんとうに、きれいだった。 火にまかれて踊り狂う内さん。
黒木さん、あなたは・・・・・・・・・・・・・・
わたしのことも、あんなにきれいにしてくれるつもりだったのかな?
206 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:53:24.73 ID:wUYCblno0
黒木さん。 あのときのあなたの眼。 大きくてまっ黒い、すいこまれそうなあの瞳。
ヒ ャ ァ ァ ア ア ー ー ー ー ー ー ッ !
──── H E E E E E E Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y !
荒れ狂う炎が映ってて、まるでまっ黒い炎が燃えさかってるようだった・・・
──── さ ァ ァ ァ い こ う だ ァ ァ ア ァ ー !!
あなたは親しい人を守るためなら、どんなことだってできる。
自分の身を投げ出すことも。 人をだますことも、殺すことも。
いざとなれば、その親しい人自身でさえも迷わずに。
あ ひ ゃ ア ! あ ひ イ ィ ! あ ヒ ッ !
──── A H Y Y Y ! A H Y Y Y ! A H Y !
う ひ ょ オ ー ー ー ー ー ー ッ !!
──── W H O O O O O H H H H H H!!
きっとそれは、あなたが教えてくれたあの言葉。 そう ────────
しっこく い し
漆 黒 の 意 志 。
207 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:55:17.19 ID:wUYCblno0
黒木さん。 ああ、黒木さん。
ずるくて怖い黒木さん。 臆病で残酷な黒木さん。
あなたってほんとうに、ほんとうに素敵。
あなたならきっと、わたしのこと、わかって・・・
─── あんたなら、わたしのこと、わかってくれるかもしれないって。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
─── 前からあんたのことは気に入らなかったんだ!
奇遇だね、内さん。
… コ ツ ッ 。
わ た し も だ よ 。
コツ コツ コツ
─── ちょうどいいんだもん、あんたの頭。
・・・内さん。 あなたはなぜ、あんなにも黒木さんのそばにいるの?
なぜあなたはあっというまに黒木さんのそばにいってしまったの?
208 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 21:58:59.60 ID:wUYCblno0
・・・田村さんや根元さんなら、仕方ないと思える。
ふたりはずっと黒木さんのそばにいたんだから。
でもあなたは、遠巻きに眺めていただけだったのに。
──── すう。 すう、すう・・・
──── スーハースーハースーハースーハー
なぜ黒木さんは、あなたに肩を許したの? 気にもかけていなかったの?
あの黒木さんが。 とても繊細で人見知りの黒木さんが。
───── 今・・・ すぐ ふくんで あわわわ
わたしだって・・・ わたしだって黒木さんに、そうしてもらいたいのに。
何も気にしないで、お付き合いしてほしいのに・・・・・・・
───── チ ュ ッ ♡
あ な た み た い に し て ほ し い の に !!
・・・ ザ ワ ッ
209 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 22:00:11.03 ID:wUYCblno0
憎い、ああ、憎い。
内さん、あなたが憎い。
ザワ ザワ ザワ
あなたなんて、いなくなってほしい。
あなたがいる場所を奪い取ってやりたい。
ザワ ザワ ザワ ザワ …
憎い。 憎い。
憎い憎い憎い。
ゾワ ゾワ ゾワ ゾワ ゾワ ゾワ
ぞわぞわぞわぞわぞわぞわ
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
お ぞ っ 。
───── 殺 し て や る 。
210 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 22:01:43.04 ID:wUYCblno0
・・・・・・・・・・・・・・ふふふ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あいつ、あんな顔もできるんだ。 おもしろーい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ フ ォ ン 。
いつものすました顔よりよっぽど似合ってるよ。
ふふふふふっ、おもしろくなってきたー♪
・・・・・・・・・・・・・・ フ ォ ン
フ ォ ン ・・・・・・・・・・・・・・
まだちょっと物足りないけど・・・ もうちょっとのしんぼうかな?
やれ! やっちゃえ!
フォン フォン フォン フォン
フォン フォン フォン フォン
み ん な ケ ン カ す れ ば い い ん だ ! !
/|_________ _ _
〈 To BE CONTINUED…//// |
\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ~  ̄
211 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 22:03:13.56 ID:wUYCblno0
※おまけ※
\カカカカッ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃スタンド名:リサーフィス(resurface)
┃本体名:黒木智子
┃破壊力-D スピード-D 射程距離-D 射程距離-D 精密動作性-D 成長性-B
┃
┃
┃人形ほか人の形をしたものに憑依して記憶にある人間の姿に変身・実体化するスタンド。
┃変身した人形は相手と全く同じ身体・精神を持つが、肉体の性質は基になった人形の性質に準ずる。
┃金属製の人形であれば硬質の肉体となり、機材を仕込んでおくと変身後も使用可能。
┃
┃変身中のスタンドは変身相手とある程度意志や感覚を共有している。
┃また変身中はスタンドの感覚が変身対象へも多少フィードバックされる。
┃その感覚が一定以上強まると対象者との間で「感覚の共鳴」が生じ、
┃互いの感覚に受けた刺激を互いに大きく増幅して感じ取ってしまう。
┃
┃なお人形にとりつかせずに直接出すことも可能だが、スタンドパワーをかなり消費する。
┃スタンドの能力も一般人よりなお劣る程度にしかない。
┃ただその状態から人形に憑依することは可能。
┃
┃(続く)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
212 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 22:05:12.46 ID:wUYCblno0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃(続き)
┃
┃リサーフィスは本体である黒木智子が知っている人間であれば誰にでも変身できる。
┃ただしその精度は本体がもつ情報量に依存し、情報量が少ないとコピーの精度・
┃変身後の能力などが低下する。
┃完全に同期を果たすためには親愛の情と直接的な肉体の接触が必要不可欠で、
┃もっとも同調率を高めるのは暴力的・性的な刺激である。
┃また相手が心を開いている状態であればあるほど同調率の上昇も早くなる。
┃
┃なお一見自立型のスタンドに見えるが、リサーフィス自身は一切の自我を持っていない。
┃彼女自身の思考に見えるものはすべて本体である黒木智子の思考の断片である。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
213 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 22:07:59.66 ID:wUYCblno0
\カカカカッ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃スタンド名:クレイジープリンセス(crazy princess)
┃本体名:吉田茉咲
┃破壊力 - A スピード - A 射程距離 - D 持続力 - C 精密動作性 - A 成長性 - A
┃
┃筋骨隆々とした堂々たる体躯の女性の姿をした近距離パワー型スタンド。
┃圧倒的なパワーとスピードを誇り、またスタンドの五感もきわめて鋭敏。
┃視覚聴覚はもちろん「気配」と呼ばれる微弱な生体電波をとらえる感覚も鋭い。
┃
┃ただしその能力は自身の精神状態に大きく左右される。
┃わずかでも傷つけたくないと思っている相手には攻撃力が極端に低下し
┃全力で殴っても大きな衝撃を与えるにとどまってしまう。
┃
┃またスタンド自体の防御力も高いほうではなく、それでも大きな衝撃などには耐えられるが
┃触るだけでも危険なような攻撃だとダメージは免れない。
┃そのような攻撃にはいかに本体の精神を集中して回避するかが重要になる。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
\カカカカッ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃スタンド名:ラブ・デラックス -ノー・オルディナリー - (love deluxe -No Ordinary-)
┃本体名:加藤明日香
┃破壊力 - E スピード - C 射程距離 - B 持続力 - A 精密動作性 - A 成長性 - D
┃
┃自身の髪の毛に憑依して実体化するスタンド。
┃パワーはないが精密性に優れ、1本単位から微細に正確に動かすことが可能。
┃髪は優れた触覚で先端の状況を把握でき、スタンドの言語を伝達させることもできる。
┃
┃またスタンドを実体化させた髪はすぐれた張力と強度を持つようになる。
┃さらに切られてしまってもあるていどなら再生させることも可能。
┃それでもあまりに大きい力・鋭い刃・高い温度には耐えられないし
┃切断されれば当然本体のダメージにもなる。
┃
┃攻撃方法は相手の皮膚感覚を刺激して痛みを与えたり混乱させたりするのが主で
┃締めあげるといった直接攻撃を行えるほどのパワーはない。
┃速度もそれほど速くはないので動きの速すぎる相手をとらえるのは苦手。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
214 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 22:10:22.29 ID:wUYCblno0
\カカカカッ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃スタンド名:メタリカ・セルフディストラクト(Metallica ・self-destruct・)
┃本体名:内 笑美莉
┃破壊力 - E(B) スピード - E(A) 射程距離 - E(C) 持続力 - C(E) 精密動作性 - D(B) 成長性 - C
┃※スタンド自体の数値、()内は能力を使用した場合の数値
┃
┃本体の体内全体に分布する蛆虫状のスタンド。
┃本体の血中に含まれる鉄分を核としてスタンドパワーを結晶・実体化し、体内から発生させる能力を持つ。
┃これにより生じた物質はスタンドと物質両方の性質を持つ。
┃なので一般人含めた通常の物質でも視認や接触などが可能で、敵スタンドに触れる・傷を負わせることも可能。
┃また一般的なスタンド同様、物質に干渉するかしないか任意で選べるため、
┃アヌビス神と同じように物体を通り抜けてその向こう側を攻撃してしまうこともできる。
┃
┃.攻撃手段としては刃を生じさせ振り回す、弾丸や槍を作り出し遠距離攻撃するなど。
┃.また防御手段も豊富で、鉄分で装甲や盾をつくりだして攻撃を防いだり
┃.メタリカと同様全身に鉄粉をまとい姿を消すこともできる。
┃.この微細な鉄粉は光を屈折させ光学迷彩のように全方位への迷彩として機能する。
┃.また音も吸収し「気配」と呼ばれる微弱な生体電波、さらに自身のスタンドパワーまでも完全に遮断してしまえる。
┃逆に自分の体内から針状にアンテナを伸ばし他者の気配やスタンドパワーを探知することも可能。
┃
┃.さらに本体に接近・接触しようとする物体・スタンドに対しては、体内から刃が飛び出し反撃を行う。.
┃.これはスタンドを出している限り完全自動で発生し本体が眠っていようと気絶していようと発動する。
┃.ただあまりに微小な物質や熱や電気といったエネルギーには反応しない。
┃
┃(続く)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
215 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/01/31(木) 22:15:15.52 ID:wUYCblno0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃(続き)
┃
┃.以上の能力は、全身のどこからでも発生させることができる。
┃.さらに体内全体に存在するスタンドは本体の肉体にスタンドパワーを及ぼし、
┃.近距離パワー型のスタンドと格闘できるだけの超人的な能力を与える。
┃また小さい・きれいな傷であればスタンドを用いて塞いでしまうこともできる。
┃(体内から生じた刃は体を突き破って出てくるが、この能力で傷をふさいでいる)
┃これらの能力はすべて接触していれば他者に使うことも可能。
┃
┃.ただし自分の血中の鉄分を使っている上に.スタンドで作り出した物質からは鉄分がどんどん分離していく。
┃しかもこのスタンドは体内に発現しているだけで鉄分をどんどん消費してしまい
┃鉄分が少なくなってくると本体の赤血球や肝臓などを破壊して鉄分を食いつくすため
┃無理に使用しているとあっという間に重度の鉄分欠乏症を引き起こす。
┃.もちろん体内の鉄分が不足していると上記の能力はすべて使えなくなってしまう。
┃またスタンドとはいえ実体の鉄分を核としているため、通常の電気が通電してしまったり
┃熱や磁力の影響を受ける、レーダーに探知されてしまったりするといった弱点もある。
┃
┃
┃本体の自己に向けられた嫌悪と憎悪、さらにそこから生じた「すべてを消して私自身も消えてしまいたい」
┃という自身含めたあらゆるものへと向かう破壊衝動が具象化したスタンド。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/02/01(金) 19:55:51.48 ID:SRGDyYQV0
サバイバー似合いすぎワロス
けどあれ自衛できないよなあ<●><●>
217 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga]:2019/02/01(金) 20:23:52.84 ID:3tGpbTpX0
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