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【わたモテ×ジョジョ】モテないし漆黒の意志
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2 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:51:52.28 ID:JeWRI13D0
※第1話※
【原幕高校 中庭】
吉田「・・・」
加藤「・・・」
黒木「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「 ・・・・・・・・・・・ 」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「・・・いくよ」
「おう」「うん」
「せぇ、の!」 ゴ ッ !
黒木「出てこい、『 リサーフィス 』!」
ド ギ ャ ン !
3 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:52:44.26 ID:JeWRI13D0
吉田「おおっ」
加藤「わあ・・・」
黒木「・・・・・・ふう」
「・・・オ呼ビ デスカ」ドドドドドド
リサーフィス「 M y m a s t e r .」 ド !
スタンド
吉田「これがお前の幽波紋の、本当の姿なのか」
黒木「うん。 結構かっこいいでしょ」
加藤「・・・すごく 、素敵」
リサーフィス「恐縮 デス」
\カカカカッ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃リサーフィス(resurface)
┃本体:黒木智子
┃
┃.破壊力-D スピード-D .射程距離-D 持続力-A 精密動作性-D .成長性-B
┃
┃能力−人形にとりつき、人間に変身させる能力。
┃ 外見、体質、記憶や性格、習慣やにおいにいたるまで完全にコピー可能。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:53:24.50 ID:JeWRI13D0
吉田「それじゃ、わたしの番だ」
黒木「うん」
吉田「・・・さて、と」ゴッ!
「『クレイジープリンセス』、出ろっ!」
ド ギ ャ ン !!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ド ド ド ド ド ド
ド ド ド ド ド ド
黒木「うおお・・・」
吉田「・・・よし」
ド ド ド ド ド ド
ド ド ド ド ド ド
クレイジープリンセス
C P 「・・・・・・・・・・・・・・・」ド ド ド ド ド ド
5 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:54:05.92 ID:JeWRI13D0
ド ド ド ド ド ド
ド ド ド ド ド ド
黒木「(あいかわらず、すごいパワー・・・)」ゴクッ
加藤「(地響きが起きてるみたい・・・)」
ド ド ド ド ド ド ド
ド ド ド ド ド ド ド
\カカカカッ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃スタンド名:クレイジープリンセス(crazy princess)
┃本体:吉田茉咲
┃
┃.破壊力-A スピード-A .射程距離-D 持続力-C 精密動作性-A .成長性-A
┃
┃能力−圧倒的なパワーとスピード、さらに優れた感覚を兼ね備えた近距離パワー型スタンド。
┃ その一撃は建物を破壊し車両をも軽々と吹き飛ばす。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
吉田「それじゃ、来いよ」
黒木「・・・うん」グッ!
6 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:54:32.90 ID:JeWRI13D0
吉田「手加減するなよ」
黒木「わかってる」ギャン!
「いけっ、『 リサーフィス 』! うりゃあーーっ!」
シ ュ バ バ バ バ バ ッ
「うりゃーーーーっ!」
吉田「・・・・・・・・・」
黒木「うりゃうりゃうりゃうりゃ!」
CP「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ポム ペチ ピシ パシ
「うりゃうりゃうりゃうりゃ!」
パコ ポコ ポス ポフ ・・・
「うりゃうりゃうりゃうりゃ・・・」
7 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:55:50.16 ID:JeWRI13D0
「うりゃうりゃうりゃうりゃ」
「うりゃうりゃうりゃうりゃ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ポコ ペチ ペシ
ポス ペト パチ ・・・
「うりゃあーっ!!」ビ ュ ッ !
ペ フ ッ 。
CP「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴ ゴ ゴ …
黒木「ぜ、ぜは、ぜひー・・・」ゼエゼエ
吉田「素手で殴ったほうがまだマシだな」
黒木「ひ、ひい、ひは・・・」ハアハア
リサーフィス「・・・スミマセン」
吉田「しょうがねえよ。 向き不向きってのはあらあ」
黒木「や、やっぱ、ダメかあ・・・」ゼハゼハ
加藤「あなたはもともと、戦闘向きじゃないんだろうしね」
リサーフィス「ハイ・・・」
黒木「(・・・ついこないだ、偶然気がついた)」
(人形を使わなくても、リサーフィスは出せるんだって)
8 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:56:43.79 ID:JeWRI13D0
…… … ────────────── … ……
黒木「そういえばさ、『 リサーフィス 』」
リサーフィス「 ハイ ナンデショウ 」
黒木「うおっ?! 誰、お前!?」
リサーフィス「 イマ オ呼ビニナッタノデハ ナイノデスカ? 」
黒木「あ、あー・・・ そういうことなんだ」
…… … ────────────── … ……
黒木「(変身させてないの忘れて、普通に話しかけたら普通に出てきた)」
黒木「(人形がなくてもスタンド出せるってのに気付けたのは、収穫だったけど)」
リサーフィス「・・・・・・・」ゴ ゴ ゴ・・・
黒木「(それにしても、これじゃなあ・・・ 智貴に変身させた方がまだましだ)」ヒュー ヒュー…
吉田「おら、しっかりしろ」ベチッ!
黒木「あでっ?!」
吉田「パワーがないのはしょうがねえけどよ、お前までへばってどうすんだ」
黒木「・・・んなこと言われたって、疲れるのは、しょうがない・・・」ゼハー ゼハー…
リサーフィス「ワタシヲ直接 操作スルノハ マスターノ負担ガ 大キイノデス」
9 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:57:45.08 ID:JeWRI13D0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃リサーフィス(resurface)
┃本体:黒木智子
┃
┃能力−人形にとりつき、人間に変身させる能力。
┃ 外見、体質、記憶や性格、習慣やにおいにいたるまで完全にコピー可能。
┃
┃ \カカカカッ/
┃
┃ 人形にとりつかせずに直接出すことも可能だが、スタンドパワーをかなり消費する。
┃ スタンドの能力も、一般人よりなお劣る程度にしかない。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
黒木「まったくこいつってば、使えないんだからな・・・」
リサーフィス「スミマセン・・・」
吉田「こいつのせいじゃねぇだろ」ゴ リ ッ !
黒木「いぎっ?!」
吉田「お前がしっかりしろよ、人形切らしたときの最後の手段なんだろ」グリグリ
黒木「いづづづづ」
リサーフィス「マスターノ セイデハ アリマセン。 ワタシガ・・・」
吉田「だから気にしすぎるなっての。 こいつの悪い癖までマネしなくていいんだ」
リサーフィス「・・・ハイ」
黒木(このヤンキー、わたしには厳しい癖になんでリサーフィスには優しいんだ・・・?)
リサーフィス「・・・・・・・・・・・・・・・」
10 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:58:46.41 ID:JeWRI13D0
黒木「(わたしにだってな、もう少しくらい優しくしてくれたっていいのに)」ブスッ
リサーフィス「・・・マスター。 吉田サマハ マスターニモ トテモ オ優シイノデス」
黒木「なっ?!」
吉田「はあ?!」
リサーフィス「ワタシ 知ッテマス。 吉田サマハ マスターノコトヲ トテモ・・・」
吉田「なっ、なに言ってやがるんだてめえはっ!」ボカッ!
黒木「なっ、なんでわたしが?! 『リサーフィス』、戻れっ!」
リサーフィス「・・・スミマセン」スウ…
パ シ ュ ッ 。
吉田「・・・たく。 空気読めねえところは、お前と一緒だな」
黒木「(自分だって、人のことなんかおかまいなしのくせに・・・)」ヒリヒリ
加藤「ふふふ」ニッコリ
吉田「ちっ。 ・・・それじゃ、次はわたしの番だ。 頼むぜ」
黒木「あ、うん」
吉田「わたしは木の向こう側にいるから、準備ができたら着信入れろ」
黒木「うん」コソコソ
吉田「・・・・・・・・さあて」・・・ ス ッ
CP「 」ス…
・・・ ス ッ 。
加藤「(・・・吉田さんのスタンドが、目を閉じた)」
11 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 20:59:45.15 ID:JeWRI13D0
吉田「・・・」
CP「・・・・・・・」
・・・ ス ・・・
加藤「(耳もふさいだ・・・)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ピ ピ ピ ッ !
加藤「(・・・黒木さん)」
吉田「・・・・・・・・・・・」
CP「・・・・・・・・・・・・・」 … コ ッ
・・・・・・・・・・・・
・・・ コ オ オ オ オ オ オ オ
12 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:00:19.27 ID:JeWRI13D0
「・・・・・・・・・・・」
コ オ オ オ オ オ オ オ ォ ッ ・・・
「・・・・・・・・・・・」
・・・ カ ッ !!
「そこだっ!」ヒュッ!
カ ツ ン !
黒木「おお、当たった」ニュッ
吉田「よしっ。 もう一度やってみてくれ、こんどはふたりでだ」
黒木「うん」
加藤「わかった」
・・・ ピ ピ ピ ッ!
吉田「そこ! それに、そこだっ!」ビヒュッ!
カ ッ カ ツ !
13 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:01:49.43 ID:JeWRI13D0
黒木「また当たり」ヒョコ
加藤「すごいね」ヒョイ
吉田「ふう、だいぶ当てられるようになったきたな」
加藤「スタンドで相手の気配を感じ取ってる、ってこと?」
吉田「ああ。 こいつは、カンが鋭いからな。 なんとかいけそうだ」
黒木(わたしには全然無理だ)ガックリ
吉田「これができれば、誰かに襲われそうになっても身を守れる」
黒木(この狂犬を襲うやつなんてそうそういないだろうけど。 でも・・・)
加藤「・・・わたしみたいにバカなことをする人が、また来ないとも限らないしね」…ギュッ
黒木「・・・・・・・」
吉田「やっぱり、わたしたち以外にもいるのか」
黒木「そうだと思う。 そしてかならず、わたしたちのところへやってくる。 だって ― 」
「『スタンド使い同士は引かれあう』んだから」
吉田「・・・そういうもんなのか」
黒木「なんでか知らないけど、そうみたい」
吉田「ここに三人、集まっちまったしな」
加藤「吉田さんも、あの『矢』に刺されたんだっけ」
吉田「・・・ああ。 物陰から、おかしな矢を撃ってきたやつがいたんだ」
加藤「・・・・・・・」
吉田「かすっただけだったんだが。 次の日、なんか頭がぐるぐるして」
14 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:02:36.57 ID:JeWRI13D0
…… … ────────────── … ……
吉田「・・・・・・・・・・・すう・・・」
リー リー リー
バ ッ チ コ ー イ ・・・
吉田「・・・くう・・・すう・・・」
カ キ ー ・・・ ン
吉田「zzz・・・」
「危ない、吉田!」
吉田「!」
ド ギ ャ ン !
「・・・!」
パ ア ン ッ
吉田「・・・なっ」
15 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:03:12.59 ID:JeWRI13D0
パラ パラ パラ ・・・
「・・・・・・・・・・・」
吉田「・・・くそっ」
パラ パラ ・・・
吉田「またこいつかよ・・・」ド゙ ド ド ド
野球部員「すんませーん! こっちにボールが飛んできませんでしたか?」
吉田「・・・・・・いや、知らねえ」
野球部員「そーすか、すんませーん!」 タ タ タ ッ !
吉田「・・・・・・・・・・・なんなんだよ、こいつ・・・」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
スタンド
「幽波紋だよ」
吉田「はあ? おまえ・・・」
「それが、スタンド。 吉田の力」
吉田「スタンド? わたしの力・・・?」
…… … ────────────── … ……
16 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:04:09.52 ID:JeWRI13D0
スタンド
黒木「・・・そいつに幽波紋のことを教えてもらったんだ」
吉田「ああ。 最初は幽霊かなんかだと思ったけどな」
吉田「お前は矢を拾おうとして、指を切ったって言ってたな」
黒木「うん」
加藤「わたしは、机の中にいつのまにか矢が入れられてた」
吉田「そうなのか」
加藤「それでうっかり指を切っちゃって・・・」
…… … ────────────── … ……
・・・ シ ャ ー ー ー ー ー ー ー
加藤「ふん、ふん、ふん・・・」シ ャ ワ ー ・・・
ゾ ワ ッ 。
加藤「・・・え」
ザワ ザワ ザワ ・・・
加藤「な、なにこれ?! なに・・・!?」
ゾゾゾゾゾゾゾ・・・!
…… … ────────────── … ……
17 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:05:56.82 ID:JeWRI13D0
黒木「そうだったんだ・・・」
加藤「うん。 その日の夜、お風呂場で髪の毛が動きだした」
吉田「・・・あきらかに、おかしい話だな」
黒木「だれか、スタンド使いを増やそうとしてるやつがいるのかな」
吉田「わからねえ。 ・・・だが気を付けておいたほうがいいだろうな」
黒木(わたしも、なんとか自分の身は自分で守れるようにならないと)
── こんどあんな呼び方してみろ、本当にぶっ殺すぞ。
黒木(何度もこいつに頼るわけにもいかないし)ゲンナリ
吉田「さあ黒木、もう一本だ」
黒木「えっ? も、もういいよ。 疲れちゃったし」
吉田「そうならないためにやるんだろ。 おい、『リサーフィス』」
リサーフィス「ハイ」 ゴ ッ !
黒木「え」
吉田「やるぞ、いつでもこい」
リサーフィス「カシコマリマシタ」
黒木「ちょ、ちょっ! わたしのスタンドなのに?!」
加藤「素直でいい子。 黒木さんみたい」ニコニコ
黒木「な、なんで・・・???」ガックリ
18 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:06:23.29 ID:JeWRI13D0
・ ・ ・ ふ う ん 。
ちから
あれが、あいつらの 能 力 なんだ 。
ウ リ ャ ウ リ ャ ウ リ ャ ウ リ ャ !
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
― ふ ふ っ 。
ウ リ ャ ウ リ ャ ウ リ ャ ウ リ ャ ・・・
なあんだ。 たいしたことないじゃん。
どっちもわたしの敵じゃない。
ゼー ハー ヒー ハー …
ソラ モウイッポンダ
・ ・ ・ ちから
あ い つ の 能 力 だけ よくわからないけど ―
まあ、いいや。 関係ないし。
モ モウ ラメェ・・・ ハヒィ・・・
ひとりずつ狙えばいいことだしね。 く く く く く っ 。
19 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:07:16.68 ID:JeWRI13D0
ダイジョウブ? クロキサン
ア・・・ ウン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふん。
ハイ、コレ ノンデ。
エ コレサッキ カトウサンガ・・・
・・・なにさ、あいつ。 女の子のくせに。
加藤に相手されて鼻の下のばしちゃって。
・・・イラナイノ?
ア イエ ソノ ・・・ ング ング ング
ほんと、ほんっとにあいつ・・・ キ モ い 。
フフフ オイシカッタ?
ア ウン トッテモ・・・ エヘヘ
キモい キモいキモいキモい!
ヘドが出るっ・・・・・・・・・・・!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
20 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:08:19.50 ID:JeWRI13D0
キーン コーン カーン
キーン コーン …
黒木「・・・・・・・・・」ヨタ ヨタ
田村「大丈夫?」
黒木「・・・だい、じょうぶ・・・」フラ フラ
田中「トレーニング、大変だね」
黒木「う、うん・・・」ヨロ ヨロ
田村「もうやめればいいのに」
田中「でも、バスケの練習試合に出るんでしょ」
黒木「・・・あ、うん(いつまでごまかせるかな・・・)」フラ フラ
田村「・・・・・・・・」ムスッ
田中「(・・・ゆり?)」
田村「(・・・智子のバカ)」ムス…
(ここのところずっと、加藤さんと一緒にいる)
(智子だけじゃない、吉田さんまで・・・)
田村「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スタ スタ スタ
田中(ゆり・・・)
キーン コーン カーン ・・・
21 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:09:01.52 ID:JeWRI13D0
【その夜 黒木家 智子の部屋】
黒木「・・・ ・・・ ・・・」パ ラ ッ
成瀬´「・・・・・・・・・・・んしょ」グイ
黒木「んふ・・・・・・・・・・・」パ ラ リ
[ yes yes yes! ]
[ もしかして オラオラですかーーーーっ?! ]
成瀬´「んしょ、んしょっ」グイ グイ
黒木「ん、くふ。 そこ、そう・・・」
成瀬´「ここ、こう?」 グ イ ッ
黒木「うん、あ、きくぅ。 (・・・・疲れた。 ほんっと、疲れた)」
黒木(毎日これじゃ、ほんともたない。 でも・・・)
成瀬´「・・・・・」グイ グイ
スタンドバトル
黒木( 実 戦 には備えておかなきゃだしなあ・・・)
─── この森はもう、わたしの巣 あなたは巣にとらわれた蝶
黒木(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)ゴクリ
─── ザワザワザワ ゾ ゾ ォ ッ
─── バ チ ィ ッ
22 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:09:51.50 ID:JeWRI13D0
黒木(嫌だ! 嫌だ嫌だ嫌だ痛い痛い痛い!!)ブルブルガタガタ
成瀬´「・・・もこっち」
黒木(あんな痛い怖い思い、もう二度としたくない・・・!)…ブ ル ッ
成瀬´「・・・・・・・・・」ギュッ ギュ
ラブ・デラックス
黒木(・・・それでも加 藤 さ ん はどうにかなったけど)
黒木(あのスタンドってお世辞にも戦闘向きとは言えない)
クレイジープリンセス
黒木( 吉 田 さ ん みたいなのが来たら・・・)・・・パラッ
[ yes! yes! yes! ”oh my god” ]
[ オラオラオラオラオラオラオラララ ]ズドドドド
黒木(絶対わたしもこうなっちゃう・・・) ゴ ク リ 。
成瀬´「・・・もこっち、ごめんね」
黒木「え?」
成瀬´「わたしがもっと強かったら・・・」
リサーフィス
黒木「・・・・ゆうちゃんはそんなこと気にしなくていいよ」パラ パラッ
黒木「こうしてくれてるだけで最高に幸せ」トローン
成瀬´「ありがとね、もこっち」クニ クニ クニ
黒木「うん・・・・・(とは言ったものの、このままじゃほんとに不安だな・・・)」 …ゴソッ
黒木「(いくつか『切り札』は用意してあるけど)」ゴソ ゴソ …
成瀬´「・・・んしょ、んしょ」クニクニクニクニ
黒木「・・・・・・・・・・・・・・」 ゴ ソ ッ 。
・・・・・・・・・・・・・・ ひ ひ っ 。
23 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:10:21.89 ID:JeWRI13D0
こいつ
黒木(・・・でも『切り札』も、効かないやつとかいるだろうしなー)
黒木(そもそも使ってみたことないからわかんないし)…パラッ
[ D I O 様 ・ ・ ・ ]
[ お受け取り下さい! ] ザ シ ュ ッ !
黒木「(・・・私もこういうやつほしいなー)」
黒木「(めちゃくちゃ強くて、わたしを守ってくれるスタンド使い)」
黒木「(いつでもどこでも、どんなときでも・・・)」パ ラ リ
[ お前ほどの男の血は受け取れんな ]
[ 私の血でよみがえるがいい ]
黒木「(血ぐらいならくれてやるから、どっかにいないかなー・・・)」
成瀬´「んしょ、っと」クニクニクニクニ
黒木「・・・ん、もういい。 それじゃ交代」ガバ
成瀬´「えー?」
黒木「さあさあ横になって」ジュルリ
成瀬´「わ、わたしはいいよ。 だってわたし・・・」アセアセ
黒木「いいからいいからへんなことしないからおねがいおねがい」ワキワキワキ
成瀬「・・・んもう、もこっちったら」コロン
黒木(うひひひひいただきまーす) ガ バ 。
・・・ フ ニ ッ フ カ フ カ フ カ ・・・
24 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:11:18.48 ID:JeWRI13D0
成瀬´「・・・・・・・・・・・」
黒木「よいしょ。 こらしょ」フカ フカ フカ
成瀬´「・・・つまんなくない?」
黒木「なんで?」モフ モフ モフ
成瀬´「だってわたし、お人形さんだもん・・・」
黒木「(・・・確かに、手触りは人形のままなんだよな)」モ フ ッ
ゆう
成瀬´「それにあんまりやりすぎたら、本人がびっくりしちゃうよ?」
黒木「(それもわかってる。 いまリサーフィスは、ゆうちゃんとつながってる・・・)」
黒木「(それでもやめられない ああゆうちゃんゆうちゃんいいにおい)」モフモフフガフガ
成瀬´「(なんだろう、これ)」アセアセ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ゾ ク ッ !
成瀬「な、なんだろう? これ・・・」アセアセ
黒木「ゆうちゃん、ゆうちゃん・・・」フガフガフガ
成瀬´「もこっちったら、もうっ」アセアセアセ
黒木「ゆうちゃん・・・・・・・・・・・」ムニャ
成瀬´「もこっち?」
黒木「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐー・・・」
成瀬´「・・・もう」ポフッ
黒木「・・・・・・・・・・・すぴー・・・・・・・・・・・」
成瀬´「おやすみ、もこっち」 ポ フ ン 。
成瀬「もこ・・・ち おや すみ・・・」スウ スウ・・・
25 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:11:56.19 ID:JeWRI13D0
【翌日 原幕高 3年5組】
キーン コーン カーン
キーン コーン ・・・
黒木「・・・・・・・・・・・」パラッ
根元「・・・・・・・・・・・クロ?」
黒木「・・・・・・・・・・・・・・・」パラ・・・
根元「クロ・・・・・・・・・・・」
黒木「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジーッ
[ 過程や・・・! 方法なぞ・・・・・・・・! ]
[ どうでもよいのだァーーーーーーーッ ]
黒木(こうしてあらためて見るとDIOって結構ヘタレなんだよな)
黒木(いつもは偉そうにスカしてふんぞりかえってるけど)
[ どうだ! この血の目つぶしはッ! 勝ったッ! 死ねいッ! ]
黒木(ちょっと追いこまれるとすぐメッキがはがれて小悪党っぽくなる)パラリ
根元「・・・クロ。 クーロ?」フリフリ
黒木「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ジーッ
・・・・・・・・・・・・・・
26 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:12:26.43 ID:JeWRI13D0
黒木(第1部のころなんてほんっとにただのクソガキだし)
黒木(こんなやつでも命がけで忠誠を誓うやつがいるんなら)
黒木(わたしにだってひとりくらいそういうやつがいたっておかしくない)・・・ゴソッ
・・・ キ ラ ッ
根元(・・・手鏡?)
黒木「・・・うん。ふむ・・・」チラッ チラ バチコーン☆
根元(なんかポーズきめてる。 ウィンクまでしてる)ドンビキー
黒木(なかなか悪くない、うん。 このミステリアスな魅力、いや・・・)
こわく
( 蠱 惑 さをもってすれば・・・)
根元「キモクロっ」ペシッ!
黒木「あでっ」
根元「いったいなにやってんの、もう」
黒木「み、見てたの」
根元「声もかけてたってば」
黒木「そ、そうか・・・ なあ、ネモ」
根元「なあに」
黒木「こうするとわたしに忠誠誓いたくならん?」クネクネクネクネ
根元「なるわけないでしょバカ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ぎ ろ っ
27 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:13:28.87 ID:JeWRI13D0
黒木「・・・・・・・・・・・・!」ゾクッ!
根元「・・・・・・・・・・・・」ピ ク リ
黒木「い、いまの・・・?」
根元「・・・どうしたの、クロ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
黒木「い、いや・・・ なんでもない」ドキドキ
根元「・・・顔、真っ青だよ」
黒木「うん・・・ なんかいきなり、背中がぞくぞくって」
根元「背中?」
黒木「幽霊でもいたみたいな感じ・・・」… チ ラ ッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
黒木「なんも、いない」
根元「・・・そうだね」
キーン コーン ・・・
黒木「おっ、予鈴だ」
根元「またねー、クロ。 ・・・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
28 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:13:56.58 ID:JeWRI13D0
コツ コツ コツ ・・・
加藤「・・・・・・・・・・・」コツ コツ コツ
キーン コーン ・・・
加藤(あ、予鈴。 ・・・急がなくっちゃ)パタ パタ パタ
・・・ コツ コツ カツッ
加藤(・・・?)
内「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」カツ・・・
加藤「内さん?」
内「・・・・・・・・・・・」・・・ フ ラ ッ
加藤「・・・! 危ない!」サッ!
ビ シ ッ !
29 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:14:21.95 ID:JeWRI13D0
加藤「痛っ?!」ビリッ!!
内「・・・・・・・・・・・さわらないで」 ヨ ロ ・・・
加藤「?! 内さん、あなた・・・」
ぎ ろ り 。
加藤「!・・・・・・・・・・・」
内「 放 っ て お い て ・・・ ! 」ギ ロ ・・・
加藤「内、さん・・・・・・・・」
内「・・・・・・・・・・・ふん」 ヨロリ フラリ
加藤「・・・・・・・・・・・」
キーン コーン カーン ・・・
加藤「・・・・・・・・・・・」カタン
加藤「(・・・内さん、どうしたんだろう)」 カチャ カチャ
はや
加藤(足取りもだけど、あの力、 疾 さ―)
加藤(それになにより、あの 『 眼 』 。 ・・・・・・)
放 っ て お い て ・・・!
加藤(・・・普通じゃない・・・)
キーン コーン ・・・
30 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:14:49.96 ID:JeWRI13D0
【3年4組】
キーン コーン ・・・
担任「さあみんな、席について」
内「・・・・・・・・・・・・・・」フラッ
宮崎「(・・・・・・・・・・・うっちー)」
担任「出欠を取ります。 井上さん」
「はい」
担任「今岡さん」
「はい」
担任「内さん」
内「・・・・・・・・・・・・・・」
宮崎「うっちー?」
担任「内さん?」
内「・・・・・・・・・・・はい・・・・・・・・・・・」ヨロッ
担任「・・・内さん、保健室へ行きなさい」
内「・・・・・・・・・・・大丈夫、です・・・」 ヨ ロ ・・・
担任「いけません。・・・宮崎さん、一緒に行ってあげて」
宮崎「はい」ガ タ ッ
内「・・・・・・・・・・・」
宮崎「うっちー、立てる?」 ス ッ
バ ッ !
31 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:15:26.22 ID:JeWRI13D0
宮崎「きゃ?!」ガタン!
担任「内さん?!」
内「・・・・・・・・・・・」フ ラ リ 。
担任「内さん、あなた!」
内「・・・・・・・・・・・すみません」ヨ ロ ッ
ヨ ロ ヨ ロ ・・・
内「ひとりで・・・ 行けます・・・」フ ラ ・・・
担任「・・・・・・・・・・・そう」
内「失礼します・・・・・・・・・・・」カラ カラ カラ
ピ シ ャ ン !
宮崎「・・・・・・・・・・・・・・」
担任「宮崎さん、様子を見てあげて」
宮崎「はい」 タ ッ !
フラ フラ フラ ・・・
内「・・・・・・・・・・・」フラ フラ
宮崎「・・・・・・・・・・・」ソ ー ッ ・・・
32 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:15:52.44 ID:JeWRI13D0
コツ コツ コツッ
内「・・・」コツ コツ・・・
宮崎「・・・・・・・・・・・」ソロリ ソロリ
内「・・・・・ついてこないで」
宮崎「うっちー・・・」 タ タッ
内「・・・・・・・・・・・」
宮崎「あなた、変だよ。 病院に行ったほうが」
内「余計なお世話よ」プイッ
宮崎「・・・ダメだよ、うっちー!」ガシッ!
内「・・・!」
宮崎「だってあなた、また・・・!」ギュ・・・
ザ シ ュ ッ !
宮崎「うあ?!」 バ ッ !!
内「くっ」 ブ シ ュ ッ !
プ シ ュ ー ・・・
宮崎「あ・・・ ああ・・・」 プシュー・・・
内「・・・・・・・・・・・」 ダ ラ ッ 。
33 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:16:19.26 ID:JeWRI13D0
ポタ ポタ ポタッ
宮崎「なに・・・ これ なに・・・」・・・ポタッ
内「・・・・・・・・・・・」
宮崎「私の・・・ 手・・・」ポタ・・・
内「・・・」 ス ッ
ス ・・・
宮崎「うっ、ちー・・・?」ガクガクガク
内「動かないで」スッ
・・・ ゴ ゴ ゴ ゴ
内「・・・・・・・・・・・」ゴ ゴ ゴ
・・・ キ モ ォ ー イ
宮崎「・・・・・・・・・・・な、なに・・・」
内「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴ
キ モ ォ ー イ
キ モ ォ ー イ ・・・
34 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:16:54.23 ID:JeWRI13D0
宮崎「・・・・・・・・・・・は、はあ、はあ・・・」
内「・・・もういい」 ス ッ
宮崎「え」
・・・・・・・・・・・
宮崎「あ、あれ?」
内「・・・・・・・・・・・」
宮崎「血が・・・? 傷も・・・??」
内「気のせいよ」・・・ フ ラ ッ
フ ラ リ 。
内「・・・みんな、気のせい・・・」フラ フラ
宮崎「う、うっちー」
内「みやちゃん」ヨロッ
「お願いだから、わたしに、近づかないで・・・」
宮崎「・・・・・・・・・・・そんな」
内「ごめんね・・・・・・・・・・・」コツッ
コツ コツ コツ ・・・
35 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:18:51.01 ID:JeWRI13D0
【保健室】
内「・・・・・・・・・・・」スウ・・・
保健医「・・・・・・・・・・・」 パ ラ ッ
・・・ パ ラ パ ラ リ
保健医「・・・・・・・・・・」パラ…
内「・・・・・・・・・・・」ク ウ ・・・
保健医「・・・・・・・・・・・・・・・」パタン
内「・・・・・・・・・・・」
保健医「・・・・・・・・・・・・・・・」ガチャッ カタン
カラ カラ カラ ・・・ ピ シ ャ ン 。
内「・・・・・・・・・・・」パ チ リ 。
シ ー ン ・・・
内「・・・・・・・・・・・」
─── ダメだよ、うっちー!
36 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:19:17.60 ID:JeWRI13D0
内(・・・みやちゃん)
― だってあなた、また・・・!
内(なによ、いまさら。 ・・・・・・・)
( キ モ い )
・・・ ゴ
内(いい子ぶって、心配してみせて)
内(ヘドが出そう キモい)・・・ゴ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ
内「・・・キモい キモい」…ボソッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
内「キモイキモイキモイキモイ・・・」ブツブツブツ…
37 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:19:44.07 ID:JeWRI13D0
内(なんで やさしくするの いまさら)
内(なんで なんで それなら)
(あのとき───────)
───── 気 持 ち 悪 い 。
「 う わ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ っ !!」
ド ギ ャ ン !!
「 う ぐ ああああああっ」
ズ ビ ャ ブ ジ ュ ッ
バ リ ィ ィ ィ ィ ッ
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ、はあ・・・」
38 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:20:13.43 ID:JeWRI13D0
ゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴ
「 ・・・ き ら い 」
・・・ キ モ ォ ー イ
「 みんな きらい だいきらい」
キ モ ォ ー イ キ モ ォ ー イ ・・・
「 みやちゃんも 黒木のやつも みんなみんな・・・・・・・・・・・」
「 ・・・・・・・・・・・黒木・・・・・・・・・・・ 」
・・・ ゾ ク ッ
「 あんたが悪いんだ あんたが 」
「 あんたが わたしを あんな眼で見るから 」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・
「 あんたの眼がいけないんだよ────! 」
39 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:20:41.07 ID:JeWRI13D0
ザワ ザワ ザワ
ザワ ザワ ・・・
黒木「・・・・・・・・・・・??」
加藤「(どうしたんだろう)」
荻野「・・・・・・・・・・・、・・・」
副担「・・・・・・・・・」
田中「なにかあったのかな」
吉田「・・・・・・・・・・・」キ ィ ィ ィ ィ ン ・・・
学年主任「・・・・・・・・・・・。」
荻野「───・・・」
清田「なんかヤバい雰囲気だな」
和田「不審者でも入ったんだったりして。 ね、黒木さん」クルリ
黒木「・・・・・・・・・・・」・・・ ド ク ン 。
和田「・・・黒木さん?」
黒木「あ。 ん・・・ ごめん」
加藤「・・・・・・・・・」
40 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:21:11.57 ID:JeWRI13D0
清田「(どうしたんだろう、黒木さん。それに加藤さんも・・・)」
黒木「(・・・まさか)」ドクン ドクン
・・・ シ ュ ル ッ
黒木「・・・ん?」
加藤「・・・・・・・・・」シュル シュル シュル
ラブ・デラックス
黒木「(加藤さんの 、髪 の 毛)」
加藤「(黒木さん。 吉田さんから伝言)」
黒木「(・・・伝言。 やっぱり・・・)」ゴ ク リ
加藤「(まだ、わからない。 でも・・・)」
(保健医[ はい。 連絡のため部屋を開けたあと、戻ってきたら・・・ ])
(保健医[ はい・・・ 内の姿が無く。 そして・・・・・・ ])
加藤「(ベッドの布地が切り裂かれて、血がついてたって・・・)」
黒木「(!! ・・・まさか、新手のスタンド使い?!)」
加藤「(・・・相手はスタンド使いかもしれないし、そうじゃないかもしれない)」
黒木「(うん・・・)」
加藤「(それで、吉田さんが内さんを探しにいくから、わたしたちは学校の外に出てろって)」
黒木「(・・・そんな)」
41 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:21:39.59 ID:JeWRI13D0
加藤「(しかたないよ。 わたしたちじゃ、もし相手がスタンド使いだったら・・・)」
黒木「(そうだけど・・・・・・)」
・・・ ガ ラ ッ
荻野「皆さん静かに。 ・・・授業は中止です、すみやかに下校しなさい」
清田「え、マジかよ・・・」
和田「先生、何があったんですか」
荻野「・・・それをこれから確かめます。 全員教室を出なさい」
ザワザワザワザワ・・・
「どうしよう」 「なんだろう」 「こわいねー」 「いったい・・・」
荻野「はい静かに。 玄関を出たら誘導に従って校外まで行くように」
吉田「・・・」 ツカ ツカ ツカ
荻野「吉田?」
吉田「トイレ」ガラガラガラ
荻野「待ちなさい、吉田。 あなた今の話を・・・」
吉田「すぐ帰る」ガラッ
ピ シ ャ ン !
42 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:22:18.73 ID:JeWRI13D0
荻野「待ちなさい、もう!」タタッ!
田中「吉田さん・・・」
田村「・・・・・・・・・・・」
荻野「みんな、すぐに帰ること!」 ガラガラガラ ピシャン!
タ タ タ タ ・・・
黒木「行っちゃったよ、あいつ」
加藤「わたしたちも行きましょう」
黒木「う、うん」
ザワ ザワ ザワ ザワ
教師「はいみなさん、ここからまっすぐ!」
黒木「・・・」
教師「まっすぐ玄関に向かって! 列を乱さない!」
田中「大変なことになっちゃったね・・・」
田村「・・・・・・・・・・・」
田中「吉田さん、大丈夫かな・・・・・・」
黒木「だいじょうぶ、だよ。、・・・きっと」ギュッ
クレイジープリンセス
黒木(どんなやつが相手だって、吉 田 さ ん がやられるはずない)
黒木(それに・・・)
・・・ シ ュ ル ッ 。
43 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:23:01.80 ID:JeWRI13D0
スタ スタ スタ
スタ スタ ・・・
加藤「それじゃ、ね。 気をつけて」
岡田「明日香もな」
根元「・・・またね」
夏帆「大丈夫? ひとりじゃ・・・」
加藤「平気。すぐバスに乗っちゃうから」
夏帆「・・・気をつけてね」
加藤「うん。 ・・・それじゃ」
根元「・・・・・・・・・・・・・・」
シ ュ ル シ ュ ル シ ュ ル シ ュ ル ・・・
加藤(・・・吉田さん。 吉田さん、聞こえる?)
吉田[ おう、聞こえるぜ ]
加藤(黒木さんはどう?)
黒木[ 感度良好です、どうぞ ]
吉田[ これならどれだけ離れてても通信できるな ]
加藤(・・・長さには限度がある。 切っちゃうのにも気をつけて)
吉田[ わかった ]
44 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:23:31.60 ID:JeWRI13D0
黒木[ そう簡単には切れないだろうけどね ]
クレイジープリンセス
加藤( 吉 田 さ ん の力には耐えられない。 ・・・それじゃ吉田さん)
吉田[ ああ。私は中から探す。加藤は外から頼むぜ ]
加藤(まかせて) ・・・ シ ュ ル 。
シ ュ ル シ ュ ル シ ュ ル シ ュ ル ・・・
吉田「・・・・・・・・・・お」
・・・ シュル シュル シュル シュル シュル
吉田「来たな」タタタタ
サワ サワ サワ
ラブ・デラックス
吉田( 加 藤 の 髪 。)
サワ サワ サワ サワ ・・・
加藤「・・・・・・・・・・」ゴ・・・
・・・ チ ョ ン チ ョ ン
45 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:24:17.30 ID:JeWRI13D0
加藤(これは、たぶん先生がた。 三人・・・)
加藤(ひとりは女性。 ・・・ん)
ピ ン ッ !
加藤(吉田さん、誰かが下の階から来てる。 ・・・女の人、だと思う)
吉田[ 荻野だな、サンキュ ]
・・・ シュル シュル シュル シュル
吉田(あいつの髪が校舎のすみずみまでさぐってやがる)
ラブ・デラックス
吉田(頼りにしてるぜ、 加 藤 。 )
\カカカカッ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃スタンド名:ラブ・デラックス -ノー・オルディナリー- (love deluxe -No Ordinary-)
┃本体名:加藤明日香
┃破壊力 - E スピード - C 射程距離 - B 持続力 - A 精密動作性 - A 成長性 - D
┃
┃自身の髪の毛に憑依して実体化するスタンド。
┃精密性に優れ、髪の毛を1本単位から微細に正確に動かすことができる。
┃さらに数万本の髪の毛を伸長させ自在に動かし、その先端の状況を把握することもたやすい。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
46 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:25:16.70 ID:JeWRI13D0
加藤[ できるだけサポートしてみる。 でも気をつけてね、吉田さん ]
吉田[ お前らこそ気を付けろ。 外になにかいないとも限らないからな ]
黒木[ ・・・気を付けるけど、いざってときは助けに来て ]
吉田[ ああ。 私も手助けが必要ならお前らを呼ぶ ]
加藤(それじゃ黒木さん、わたしと合流して。 目立たないように)
黒木[ うん・・・ ]
トコ トコ トコ
テク テク テク
田中「帰り、どこか寄ってく?」
田村「別に・・・」
黒木「・・・ごめん、わたしちょっと用事が」
田村「加藤さんと?」
黒木「ち、違うよ!」ギクッ!
田村「・・・・・・・・・・・どうなんだろう」
田中「ゆりったら・・・」
黒木「その・・・ 親に、帰ってこいって言われてる。 そう、志望校のことで・・・」
田村「・・・そう」
47 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:25:43.62 ID:JeWRI13D0
黒木「ごめん、じゃあ急ぐから」タッ!
田中「気をつけてね」
田村「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
タ タ タ タ タ ・・・
黒木「(加藤さん、聞こえる?!)」シ ュ ル ・・・
[ ええ。北校舎と南校舎の間、そこの裏まで来て ]
黒木「(わかった!)」タタタタタッ
[ ここは先生がたがあまりいない。 それに・・・ ]
黒木「(それに?)」タタタタタ・・・
[ 吉田さんも、ここに向かってる ]
黒木「・・・・・・・・!」
ツカ ツカ ツカ ツカ ツカ
吉田「・・・・・・・・・・・」ツカツカツカ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
48 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:26:11.90 ID:JeWRI13D0
吉田「・・・・・・・・・・・・」キ ィ ィ ィ ィ ン ・・・
[ 授業中止か ラッキー ] [ なにがあったんだろ 怖いね ]
[ 警察に連絡を ] [ まずは 校内を十分捜索して─ ]
吉田(・・・・・・・・・・・あいつの声は聞こえねえな)…キィィィィン
吉田(怪しいことを言ってるやつも・・・ いねえ。 ・・・・・・)
吉田(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これならどうだ)・・・ ス ッ
・・・ コ オ オ オ オ オ オ オ
吉田「(誰がいるか、まではまだわからねえ)」
吉田「(けれどどこかに隠れてるやつがいれば・・・)」コオオオ・・・
─── カ ッ !!
吉田「・・・!」
コ オ オ オ オ ・・・
吉田「(北校舎と南校舎の境・・・ 誰かいる)」
49 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:26:44.90 ID:JeWRI13D0
・・・ コ オ オ オ オ オ
吉田「(・・・全然動いてねえ、じーっとしてやがる)
吉田(もしかすると)タッ!
タ タ タ タ タ タ タ タ !
吉田「(加藤、黒木を連れて私のところへ来てくれ)」
[ ・・・わかった。 内さん、見つけたの? ]
吉田「(わからねえ。 ・・・気をつけろよ)」
[ うん。 吉田さんも ]
吉田(おう)タタタタ
タ タ タ タ タ ッ ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゴ ・・・・・・・
・・・・・・ふふふっ
50 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:27:11.14 ID:JeWRI13D0
ザッ ザッ ザッ ザ ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・来た。
・・・・・・ ゴ ・・・・・・
このパワー・・・・・
たぶん 、吉田だね。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ラッキー。 ふふふ。
ひとりでこっちに来てくれた。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
ふ ふ ふ ふ ふ っ ──────
・・・・・ キ モ ォ ー ー ー ー イ
─────── ス ウ ・・・
51 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:27:43.83 ID:JeWRI13D0
スタ スタ スタ
スタ スタ ・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・うっちー、大丈夫だよね」
「きっと、そうだよ。 ・・・そうだよね、みっちゃん?」
宮崎「・・・・・・・・・・・」スタ スタ スタ
「・・・・・・・・・・・ほら、うっちーって、すぐひとりでどっかいっちゃうから」
「そうだね。 ネズミ―ランドでも、あちこち行っちゃってたっけ」
「うん、きっと大丈夫だよ。 きっと・・・」
宮崎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・みんな、ごめん」
「え?」
タ ッ !
「みー?!」「ま、待って!!」「みや、だめっ!」
タ タ タ タ タ タ タ ・・・
52 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:28:22.04 ID:JeWRI13D0
ジャリ ジャリ ジャリ
― ジ ャ リ ッ
吉田「・・・・・・・・・・・」
─ キ ィ ィ ィ ィ ン
吉田「・・・・・・・・・・・んっ?」
加藤[ 吉田さん? ]
吉田「ん・・・」・・・スッ
コ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ─
吉田「・・・・・・・・・・・ちっ」
加藤[ 吉田さん、どうしたの? ]
吉田「見失っちまった」
加藤[ えっ? ]
吉田「確かにここにいたはずなんだけどな・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
吉田「加藤、お前も探してるか」
加藤[ うん。 ・・・あちこち探してるんだけど、まだ ]シュルシュルシュル…
53 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:29:01.37 ID:JeWRI13D0
吉田「・・・そうか、そのまま探してみてくれ。 わたしも─」
加藤[ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・待って ]
吉田「・・・うん?」
チ ョ ン チ ョ ン チ ョ ン
加藤[ 吉田さん、そこに、誰もいないの? ]
吉田「? ああ」
加藤[ ・・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・・・ ]
吉田「加藤?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
吉田「おい、加藤・・・」
加藤[ 離れて! そこから離れてっ!!]
吉田「なっ?!」タッ!
ヒ ュ ボ ッ !!
吉田「うおっ!!」プツッ!
加藤[ 吉田さ───! ] ─── プツッ
・・・・・・・・・・・ ち っ 。
54 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:29:45.66 ID:JeWRI13D0
加藤「・・・・・・・・・・・」
黒木「・・・・・・・・・・・加藤さん?」
加藤「・・・・・・・・・・・」ギュッ・・・
黒木「(加藤さん、すごく怖い顔になってる・・・)」ゴクッ
─ ヒ ュ ボ ッ !!
加藤「吉田さんっ!?!」
黒木「加藤さん?!」
ヒ ュ ホ ゙ フ ゙ オ ッ !!
黒木「な、なに?! この音・・・」
加藤「吉田さんが戦ってる!」
黒木「えっ!」
加藤「この塀のむこうに、なにかがいる!!」
ジ ャ ッ ビ ュ キ ュ バ !
黒木「なにかって、なに?!」
加藤「わからない、でも───」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「 見 え な い 何 か が 、 い る ッ ────!」
55 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/27(日) 21:30:25.00 ID:JeWRI13D0
※第1話 おわり※
次回は明日予定。
56 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 18:50:31.63 ID:lkeYsCRo0
※第2話※
57 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 18:51:28.34 ID:lkeYsCRo0
ヒ ュ ボ ブ オ ッ !
吉田「な、なんだこいつ?! くっ、ちっ!」シュタッ!
吉田「(空中からいきなり刃物が現れやがった・・・!?)」
ジ ャ ッ ビ ュ キ ュ バ !!
吉田「このっ!!(間違いねえ、スタンド使いだ!)」
CP「 オ ラ ア ッ ! 」 ビ シ ッ !
クレイジープリンセス
吉田( こ い つ の眼にも見えねえ何かが───)
バ ォ ッ バ シ ュ ッ
吉田「(でかい刃物を振り回してきてるんだ!) くそっ!」タタッ
吉田(刃物はなんとか見えるが・・・)
キ ュ バ バ バ バ バ バ バ バ ッ
は や
吉田( 疾 さが半端じゃねえ!)ズザザッ!
吉田(まともに当たったらぶった斬られる・・・!)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
58 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 18:52:10.90 ID:lkeYsCRo0
吉田「・・・・・・・なにっ?」ザッ
はや
・・・・・・・ さ す が 。 疾 い ね 。
こ れ な ら 、ど う か な ?
吉田「攻撃が、こねえ。 ・・・・・・・」
──── キ ィ ィ ィ ィ ン
吉田(・・・・・・・何も聞こえねえ。 ・・・・・・・)
コ オ オ オ オ オ ─────
吉田(気配も感じねえ! くそっ!!)
───── ピ シ ュ ッ !
吉田「くっ!?」ピシュ!
・・・・・・・・・・・・・・ ふ ふ ふ っ
59 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 18:52:53.55 ID:lkeYsCRo0
吉田「・・・・・・・ちっ」…タラッ
・・・ タ ラ リ
はや
あ ん た が ど ん な に 疾 く て も
攻 撃 が ど こ か ら く る か わ か ら な け れ ば
一 瞬 わ た し の ほ う が 疾 い
吉田「かすり傷だ、こんなの」…ズキン
ヒ ャ ッ !
吉田「くっ?!」ピシッ!
大 振 り じ ゃ な く 静 か に 切 り 裂 く
───── ま ず は 足 を 奪 っ て や る
シ ュ パ シ ュ ピ ヒ ゚シ ュ
吉田(足を狙ってきやがる! ・・・動けなくなったら終わりだ!)
吉田(これならどうだ!)ゴロゴロゴロゴロ
・・・・・・・・・・・・・・!
60 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 18:53:59.22 ID:lkeYsCRo0
ゴ ロ ゴ ロ ゴ ロ ・・・
・・・ザ ザ ザ ザ ッ
・・・ 校 舎 の 間 に 入 ら れ た 。
吉田「・・・へへっ、ここならどうだ」
吉田「(刃物を出す瞬間を狙ってブッ叩いてやる!)」ギュッ!
ば ー か 。
ビ ュ ッ !
吉田「おっと」パシッ!
ヒュッ ビュッ シュパパパパ
吉田「飛び道具か、こんなもの・・・」パシ ピシ スパパパパ
サ゚ シ ュ ッ !
61 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 18:57:01.80 ID:lkeYsCRo0
吉田「うあ?!」
ヒ ュ パ パ パ パ パ パ パ !
吉田(壁から針が飛んできやがる!)
吉田「く、くそっ!」ゴロゴロゴロ
シ ュ パ パ パ パ
吉田(・・・くそ、わたしはバカか!)
吉田(相手はスタンドだってのを忘れやがって!)ゴロゴロゴロ・・・
ブ ツ ッ !
吉田「ぐあ!?」 ズ サ ゙ザ ッ !
吉田「地面に針を・・・ッ こ ん ち く し ょ う ッ !」 ゴ ッ !
ズ ド オ ン
・・・・・?!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
62 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:00:01.02 ID:lkeYsCRo0
・・・・・・・・・・・・・・・ す ご い 。
・・・・・・・・・・・・・・ な ん て パ ワ ー 。
吉田(こうなりゃヤケだ、来るなら来やがれ!!)
吉田(斬られた瞬間を狙ってやるッ・・・!)」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
吉田(狙ってンのは足だろ? この野郎ッ!)…ジャリ
吉田(さあ来いッ! 相打ち上等・・・・・ッ!)
───────── ヒ ュ ッ !
[ 吉田さん、左っ!! ]
・・・!?
「おうっ!!!!」ブォン!
ド ギ ャ ザ シ ュ ッ ギ ィ ン ッ
63 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:01:32.80 ID:lkeYsCRo0
・・・シュパパパパパパ・・・
黒木「吉田さん! ・・・加藤さん、いま、中どうなってるの?!」
加藤「わからない・・・ !」
ヒ ュ ル ン !
加藤「とらえたっ!」
黒木「え?」
加藤(吉田さん、左っ!)
吉田[ お う っ !!!! ]
加藤「そう、そこっ!」
黒木「(やったか?!)」
ド ギ ャ ザ シ ュ ッ ギィンッ!!
ぐああっ!! あぐうっ?!
黒木「?!」
加藤「吉田さんッ!!」シュタ!
ビ ィ ン ッ
64 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:02:29.01 ID:lkeYsCRo0
ラブ・デラックス
黒木「(加藤さんが自 分 の 髪に乗った!)」
加藤「吉田さん、今行く!」バッ!
黒木「加藤さん待って!」ガシッ!
加藤「きゃ?!」ガクン
黒木「う、うおお!」
バ ウ ン ッ
加藤「黒木さん、足つかまないで、あぶないっ!!」
黒木「わああああ!( 白 っ !!)」
シ ュ タ ッ !
加藤「もうっ!」ギュッ!
黒木「ご、ごめん(・・・やらかい、いいにおい)」…ギュ
加藤「吉田さんっ・・・」
「・・・・・・・お前ら」 ズ ザ ・・・
黒木「吉田さん!」
吉田「・・・・・・っ」… ポ タ ッ
ポタ ポタ ポタ ・・・
65 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:03:15.03 ID:lkeYsCRo0
加藤「・・・足! ケガしてる・・・!」
黒木「うわ!(傷がバックリ口を開けてる!! 痛い痛い!!)」
吉田「寄るんじゃねえっ!! 近くにいるぞ!!」
加藤「・・・!」ザッ
黒木「ち、近くって・・・」キョロキョロ
加藤「・・・あそこ! 木の上!!」
吉田「な・・・・・・」
「・・・・・・・・・げほ」
吉田「・・・・・・あいつ?!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
黒木「絵文字?!」
加藤「内さん!」
内「ごほ・・・ げほっ・・・」ゴゴゴゴゴゴ
吉田「てめえだったのか!」
内「さすが、だね。 吉田・・・ 足の一本くらい、持ってけると思ったのに・・・」
吉田「なんだと・・・?」ポタ ポタ ポタ
内「わたしの刃、蹴り折っちゃうなんて・・・」ゲホ ゲホッ
66 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:10:52.64 ID:lkeYsCRo0
黒木「蹴り折る? ・・・げ!!」
CP「・・・・・・・・・・・・・・・」 ゴ ゴ ゴ …
黒木(CPの足に刃物が突き刺さってる!痛い痛い痛い!)ブルブルブルブル
吉田「くそったれ・・・!(CPのケリが、入ったと思ったのに・・・!)」
(もらったっ!)(甘いよ)
ド ギ ャ ザ シ ュ ッ ギィンッ!!
吉田「(あいつの腹から刃物が飛び出しやがった!)」
内「う、ぐっ・・・ けほ、わたしじゃなかったら、死んでるね、これ・・・」ゲホ・・・
吉田「(当たってはいるが浅い・・・ やつはまだ戦える!)」
吉田「(けれど、わたしは・・・) くっ、そ・・・ うっ!」ズキン!
黒木「吉田さんっ!」
吉田「姿を消して、体中から刃物を出す能力だと・・・ ふざけやがって!」
黒木「能力・・・ 内さんが?!」
内「そうだよ」・・・ キ モ ォ ー イ
・・・ キ モ ォ ー イ キ モ ォ ー イ ・・・・・・
67 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:11:43.39 ID:lkeYsCRo0
黒木「な、なに この声・・・ げっ!!」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・!!」
ウジュル ウジュル ウジュル ウジュル
黒木「あいつの口から・・・ なに、あれ・・・」
内「口? ・・・ああ。 血、吐いちゃったんだ」 ウジュル ウジュル
吉田「ウジ虫?! ・・・・いや、そいつが!」
ス タ ン ド
内「そう。 これが、わたしの幽波紋 ・・・・・・・・・」 ウジュル ウジュル
M e t a l l i c a
「 メ タ リ カ 。 」
\カカカカッ/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃
┃スタンド名:メタリカ??????(Metallica??????)
┃本体名:内 笑美莉
┃破壊力 - A スピード - B 射程距離 - C 持続力 - C 精密動作性 - B 成長性 - C
┃
┃本体の血中に存在する無数のウジ虫状のスタンド。
┃全身から鋼鉄の刃を出して相手を切ったり針を放ったりすることができる。
┃さらに本体の肉体を強化し、近距離パワー型スタンドとも格闘できるだけの能力を持たせる。
┃棘を大きく突き出しアンテナがわりにして人の気配やスタンドパワーを感知することも可能で
┃逆に全身に鉄粉をまとい自身の物音・気配・スタンドパワーを遮断するなど多彩な能力を持つ。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
68 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:12:23.75 ID:lkeYsCRo0
黒木「メタリカだってぇ?!」
吉田「知ってんのか? っつ・・・」ズキン
黒木「(あの最凶最悪の暗殺スタンド・・・!)」ゴクリ
キ モ ォ ー イ キ モ ォ ー イ ・・・
スタンド
黒木(これ、ウジ虫の鳴き声かよ? 気持ち悪っ!)
内「 キ モ い でしょ? ふふふふふ」ニヤリ
吉田「てめえ、やっぱりスタンド使いか・・・」
加藤「内さん、なぜ?!」
内「おしかった、なあ・・・」
黒木「は?」
内「もう少しで、一番強そうなやつを始末できたのに」
吉田「なんだと・・・?!」
内「ま、いっか。 三人まとめてでも・・・」・・・ギロリ
「 ず た ず た に 切 り 刻 ん で や る 」
────── ぎ ろ っ 。
吉田「・・・・・・・!」ゾクッ
黒木「ひっ・・・・」…チョロッ
加藤「!・・・・・・・・・・」
69 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:12:55.90 ID:lkeYsCRo0
黒木(で、出ちゃった… こわいよこいつ!)
吉田「・・・なんて『眼』、してやがる」ゴクリ
黒木(こ、これ、あのときの感じだ・・・ 今日、教室で感じたあれ!)
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
黒木(こいつだったのか・・・ これが、「殺気」ってやつ?)
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
黒木(いや・・・ あの縦線みたいな眼が、異様に光ってる)
黒木(不気味な色に濁って。 そのまんなかで・・・)
内「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ギ ロ 。
黒木(まっ黒い瞳が黒く燃えている! そうか、これが・・・)
しっこく い し
漆 黒 の 意 志 ッ ──── !
キ モ ォ ー イ キ モ ォ ー ー ー ー イ ・・・
70 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:15:27.37 ID:lkeYsCRo0
マジ
吉田「お前ら、逃げろ。 こいつは本気だ」
マジ
吉田「本気で殺しにきてやがる」
・・・・・・ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
加藤「殺しに・・・?!」
黒木「や、やっぱり」ゴクリ
加藤「内さん、なぜ!」
内「黙れ」シャッ!
吉田「危ねえ!」
キ イ ン ッ
加藤「きゃあ!」
黒木「加藤さんっ!」
吉田「この野郎・・・!」
内「・・・ああ、キモい」
黒木「は?」
内「キモい。 キモい。 キモイキモイキモイキモイ・・・」ブツブツブツ…
吉田「こいつ・・・・・・」
内「女どうしでベタベタして。 キモいキモいキモい・・・」ブツブツブツブツ…
「 ─────── 気 持 ち 悪 い 。 」
71 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:16:22.50 ID:lkeYsCRo0
黒木「え」
内「気持ち悪い ヘドが出る」
内「わたしの前から───────」シャキッ
「 ──────── 消 え て な く な れ ッ 」
ジ ャ キ ン ッ
加藤「・・・・・・!」
黒木「あ、あわわ・・・」カタカタカタ
吉田「早く逃げろ。 こいつに話は通じねえ」
黒木「こ、腰が・・・」ガクガクガク
吉田「・・・バカ、しっかりしろ! 急げ!」
内「人の心配してる場合?」ニ ヤ リ
パ キ ィ ン !
「うっ」
ド バ ッ !
吉田「くっ あああああああっ」
72 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:18:31.28 ID:lkeYsCRo0
加藤「きゃ?!」
黒木「あっ!!」
プ シ ュ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ・・・
加藤「傷から出血が!」
吉田「う・・・ くっ・・・」プシュー…
内「スタンドに刺さってた刃が消えたんだよ」
吉田「くっ・・・ そ・・・!」ダラダラダラ…
内「早く治さないと死んじゃうよ? 治してても死んじゃうけどね」シャキンッ!
黒木「うおおおおおおお!!」ダッ!
ガ バ ッ !!
つ
吉田「っ痛?!」
黒木「ごめん! がまんして!!」グイ ガバッ
加藤「黒木さん?!」
黒木「加藤さんも逃げよう! こんなの勝てっこない!!」ヨタヨタ
吉田「お、お前」
黒木「ごめん、ちょっとだけがまんして! 逃げたらすぐ手当てするから・・・」フラフラ
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・」
キ ラ ッ 。
73 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:19:47.35 ID:lkeYsCRo0
黒木「ぜっは、くっ、は・・・」ヨロヨロ
吉田「黒木・・・」
黒木「・・・重いなちくしょー! ダイエットしろ!」
吉田「ンだとこらあっ! ・・・ってえ?!」ズキッ!
シ ュ タ ッ !
黒木「ひっ!」
内「余裕だね」ニ ヤ ッ
吉田「・・・・・・てめえ」
内「ちょうどいいや、まとめて串刺しにしてあげる」ジャキッ!
黒木「ひ、ひい・・・」ガタガタガタ
吉田(・・・・・・・・・・・・・・・やるしかねえ)ギュッ
や
殺 る し か ────!!
内「 く く く く 」ジャリッ
マジ や
吉田(本気で殺らなきゃ、黒木が殺られる!)ゴッ!
内「 じ ゃ あ ね 」 バ ッ ─
バ チ ッ !
74 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:20:45.46 ID:lkeYsCRo0
黒木「え?」
吉田「なっ」
「 っ は あ ?!」 ビ ク ン ッ
ド シ ャ ッ !
内「な、なっ・・・」ビクッ ビクッ
黒木「な、なにが・・・」
加藤「あいつだ」
黒木「え」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴ
内「・・・か、とう・・・?」ガクガクガク
黒木「加藤さん・・・」
加藤「ふたりとも、逃げて」 ゴ ッ !
「内さんはわたしが止める」
75 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:22:36.31 ID:lkeYsCRo0
黒木「え、そんな」
内「き、さ、まっ・・・!」… ヨ ロ
加藤「はやく!」
吉田「いくぞ、黒木」ヒ ョ コ
黒木「え あっ・・・」
吉田「肩貸せ、急げ!」
黒木「は、はいっ!」グッ
ヒ ョ コ ヒ ョ コ ヒ ョ コ ・・・
内「ま、待てっ!」
加藤「この先には行かせない」
内「何を!」ジャキッ
ビ リ ッ
内「くは!?」ビクッ!
加藤「行かせないと言ったはず」
内「きさまっ・・・!」ギ ロ ッ !
加藤「内さん、あなたはとても強い。 けれど止めてみせる」 ス ッ
内「止める・・・ わたしを?」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・」 ジ リ ッ
76 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:24:27.13 ID:lkeYsCRo0
内「なめるなッ」ギリッ!
加藤「なめてなんかいない。 でも、やる」… ス ッ
内「前からあんたのことは気に入らなかったんだ・・・!」 シャキンッ!
────── ジ ャ ラ ッ
これ? 黒木さんにもらったの。
内「いつもいつもいつも・・・・・・・・・!」ギリギリギリ
加藤「・・・・・・・・・・・・・・・・」ギュッ
キラ キラ キラッ …
加藤(あなたの刃のかけら。 ・・・もう、間違いない)
内「ばらまいてやるッ!」ギ ロ ッ !
加藤(・・・その『眼』。 とても、とても危険) ス ッ
・・・ ひ ゅ う う う う う う
内「?」
加藤「 し ゅ う う う う う う う 」 ス …
内「・・・ふん。 こけおどしだよ」ジャキ!
加藤(だからこそ───────) バ ッ !
(いまここで、あなたを止めなくちゃ!)
77 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:25:14.46 ID:lkeYsCRo0
黒木「はっ、はっ、はっ・・・」ヨタ ヨタ
吉田「・・・・・・・・・黒木、もういい」ヒョコ ヒョコ
黒木「は、はあっ」 ヘ タ ッ
吉田「・・・・・・・・・・・・・・・っつ」ヒ ョ コ ッ
ビ シ ッ バ シ ュ シ ュ パ
吉田(頼むぜ、加藤)
黒木「はあっ、吉田さん・・・ はっ、歩けるの?」ヒー ハー
吉田「見ろよ」
シ ュ ル シ ュ ル シ ュ ル シ ュ ル シ ュ ル ・・・・・・
ラブ・デラックス
黒木「・・・ 髪 の 毛 ?! (傷口を縫ってる!? 痛い痛い痛い!)」
吉田「とりあえず血は止めてくれたぜ」
黒木「(痛い痛い痛い・・・)よ、よかった」
吉田「これで一息つける。 油断しちまったが今度こそ・・・!」
[ ・・・・・・ダメ ]
吉田「なんだって?」
加藤[ わたしにまかせて。・・・吉田さん、黒木さん ]
78 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:27:41.95 ID:lkeYsCRo0
黒木「まかせるって、そんな!」
吉田「加藤。 あいつはヤバすぎるぜ」
[ わかってる。 でも止めなくちゃ ]
[ だってあの『眼』、危険すぎるもの ]
黒木「・・・やっぱり。 でもそれなら・・・」
黒木「ケガしてても、やっぱり吉田さんの方が・・・」モゴモゴ
[ ・・・吉田さん。 あなた、内さんを止められる? ]
黒木「え?」
吉田「・・・・・・・・・・・・」
黒木「止めるって・・・」
吉田「無理だ」
黒木「えっ?!」
吉田「あいつはヤバい。 本気でやらないとわたしがやられる」
・ ・ ・ ・ ・ ・
[ 「 や る 」って、そういうことでしょ? ]
吉田「・・・・・・・・・・・・」
黒木「・・・・・・・・そ、そうなの・・・?」… ゴ ク ッ
79 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:28:25.17 ID:lkeYsCRo0
[ だから、わたしがやる。 わたしならきっと、内さんを止められる ]
[ ・・・いえ、絶対止める。 止めてみせる。 だからやらせて ]
黒木「加藤さん・・・」
吉田「・・・・・・・・・・・・」
バシュッ ピシュ シュパッ
吉田「・・・任せるぜ。 だけどな」
加藤[ わかってる。 危なくなったら助けてね ]
黒木「・・・ごめん、加藤さん。 何もできなくて」
加藤[ そんなことないよ、黒木さん ]
黒木「でも・・・」
吉田「(そういう意味じゃねえ、バカ)」 ポ コ ッ !
黒木「あでっ?! な、何すんだっ・・・」
吉田「(でかい声出すな、来るぞ)」
黒木「え」
教師「・・・・・・・・・・・・・・・」スタ スタ スタ
黒木「く 、来るってまさか」
吉田「(だからお前の出番だろうが! さっさとしやがれ!)」
黒木「(わ、わかったっ!)」 ゴ ッ !
80 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:30:39.50 ID:lkeYsCRo0
教師「・・・・・・・・・・・・・・・」スタ スタ スタ
バ シ ュ ッ ピ シ ュ シ ュ ボ ッ
教師「・・・・・・・・・んっ?」
ビ シ ッ バ シ ュ シ ュ パ
教師「何の音だろう。 ・・・向こうか」 タ ッ
タ ッ タ ッ タ ッ タ …
教師(この角のむこうだ)タタタ
「きゃっ」
教師「おっ、と? ・・・あ、荻野先生」
「あら、荘先生」
教師「こちらはもうお探しでしたか」
「はい。 ・・・誰もいませんでしたが」
教師「あの物音は?」
… シ ュ パ パ パ パ パ パ
「塀の外で中学生が遊んでるようです」
81 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:32:05.14 ID:lkeYsCRo0
教師「・・・そうですか。 しかし、これだけ探していないとなると」
「・・・・・・やはり、警察に」
教師「・・・校長に相談しないと、いけませんね」
「わたしはこっちをもう一度探してみます」
教師「わかりました。 くれぐれも気をつけて」
「はい。 ・・・・・・・・・・・・・・・」
タ タ タ タ タ タ タ ・・
黒木「・・・・・・・・・・・・行ったかな」ヒ ョ コ
荻野´「ええ」
黒木「ごくろうさん」
荻野´「・・・こんなことは本来許さないんですからね」
黒木「わかってるよ」
荻野´「なんですかその態度は。 黒木、あなたはほんとうに」
黒木「戻れ」
パ シ ュ ッ
吉田「・・・コピーしてもうぜえやつなんだな」
黒木「でもまあ役に立ってよかった・・・・・・」
ギ イ ン !
82 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:32:51.99 ID:lkeYsCRo0
吉田「!」
黒木「加藤さんっ!」
「 ぐ あ あ あ っ ! 」
ズ シ ャ ッ !
黒木「おおっ!」
吉田「・・・・・・!」
・・・ し ゅ う う う ひ ゅ う う う う う ・・・
内「こ、このっ・・・!」
加藤「・・・ し ゅ う ぅ ぅ ぅ ぅ 」 … ユ ラ リ
内「ぐ、うっ・・・」
加藤「 ひ ゅ う う う う う ・・・ 」 ユ ラ ッ …
内「このおおっ!」 ボ ッ !
加藤「 ひ ゅ う っ 」
シ ュ ル ン 。
83 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:33:51.75 ID:lkeYsCRo0
内(またかわされた?!)
バ チ ッ
内「ぎゃあっ!」ビクン!
加藤「ふうううう・・・・」ユラ ユラ …
吉田「・・・すげえ」
ジークンドー
黒木「截 拳 道 だ」
(うん、ちょっとだけやってる。 ダイエットがわりにね)
黒木(なにがちょっとだよ、加藤さんの嘘つき)
吉田「あれで、あの刃物をかわせるもんなのか」
黒木「たぶん、スタンドもいっしょに使ってる」
シ ュ ル ル ル ル ル ル
はや
加藤(内さん、あなたはものすごく 疾 い。・・・それでも)
シ ュ ル シ ュ ル シ ュ ル …
ラブデラックス
加藤(わたしの髪は、すでにあなたをとらえている)
84 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:35:11.14 ID:lkeYsCRo0
シュル シュル シュル シュル ・・・
加藤(四方に張り巡らせ 地面にはわせ あなたの身体に巻きつけた髪が)
加藤(あなたの動きをすべて教えてくれる 攻撃の向きもタイミングもすべて )
ヒ ュ ボ ッ ! ───── ヒ ュ ル ン
加藤(あなたがどれだけ疾くても 動きを読めれば一瞬わたしのほうが疾い)
加藤( そ し て ── )
・・・ ゾ ワ リ
加藤(あなたの刃はあなたの体の中から出てくる)
加藤(あなたの皮膚を切り裂いて)
ゾ ワ ゾ ワ ゾ ワ ッ !
すきま
加藤(────── その 間 隙 を狙う!)
ザ ク ッ
内「ぎゃあっ!!」ビクンッ!
加藤「・・・・・・・・」ユラ ユラ …
85 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:36:01.80 ID:lkeYsCRo0
黒木「また決まった! ・・・って、どうやって攻撃してるの??」
吉田「髪の毛を、刃が出てくる穴の隙間にさしこんでやがるんだ」
黒木「えっ・・・ あれ、めちゃくちゃ痛いんだよ」
吉田「そいつで刃がつくった傷口をえぐってる」
黒木(うわあ、痛い痛い痛い!)ゾゾゾゾッ
内「く、っそ・・・!」ゴ ゴ ゴ
加藤「しゅうううぅぅー・・・」ユ ラ ッ
内「これならどう?!」… キ モ ォ ー イ
ス ウ ・・・
黒木(また消えた!?)
吉田「・・・野郎ッ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
加藤(・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
加藤(これが、あなたの「姿を消す」能力・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
86 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:36:57.83 ID:lkeYsCRo0
加藤(音も気配も、いっさい感じさせない)
クレイジープリンセス
加藤( 吉 田 さ ん でさえ、とらえることができない)
加藤( で も ────────)
サ ワ サ ワ チ ョ ン チ ョ ン
加藤(わたしには無意味だよ、内さん)シュル…
内( く ら え ッ ッ )ヒ ャ ッ !
加藤( い ま っ ! )
─────── ヒ ュ ル ン
内(?!)
吉田(やった!)
加藤「ひゅうっ」シュルッ!
バ チ ィ ッ
内「がっ」
加藤「・・・ひゅううううぅ」ユ ラ ッ
内「く、くそっ、くそうっ・・・!!」
87 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:38:29.11 ID:lkeYsCRo0
吉田「・・・すげえな、加藤のやつ」
黒木「・・・・・・・・・・」
N o O r d i n a r y
吉田「あいつ、やっぱり 普 通 じ ゃ ね え 。 」
「ぜ、はっ、はっ・・・」 「・・・・・・・・・・しゅううううう」
吉田「このまま勝負ついちまいそうだな」
黒木「まだ、わかんない」
吉田「・・・そうなのか」
ラブ・デラックス
黒木(もしあいつが、加 藤 さ んの正体に気づいたら・・・)
・・・ ヨ ロ ヨ ロ ッ
内「ち、く・・・ しょうっ」ヨ ロ リ
加藤「・・・内さん、お願い。 もう止めにして」
内「う・・・る・・・さいッ」グ ラ リ
加藤「わたし、わかってる。 あなたの能力はたぶん・・・」
内「だ・・・ま、れっ・・・!(くそ、加藤ッ・・・!)」
(・・・間違いない、こいつ、わたしの動きを読んでる!)
(姿を消しても見つけられる、そしてこの痛み・・・!)
ビリ ビリ ビリッ
88 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:39:57.15 ID:lkeYsCRo0
内(まだしびれてる、ちくしょうっ!)
・ ・
内(こいつの能力、まさか、あ れなのか?)ギ リ ッ !
・ ・
内(わたしの弱点のあ れ・・・・・・・・・・!)
加藤「・・・・・・・内さん。 ごめん」シュルルル…
内「なめるなあっ!」ゴッ!
ガ シ ャ ン ッ
加藤「!」
吉田「・・・な?!」
ガシャ ゴシャ ガキンッッ
加藤(内さんの身体が、膨らんでいく?!)
ピ ッ プ チ ィ ン !
加藤(・・・・ッ、切られた・・・!)
吉田「なんだありゃ・・・?!」
黒木(まずい!)
ガ シ ィ ン ッ
89 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:41:03.69 ID:lkeYsCRo0
吉田「鎧か、あのやろう・・・」
黒木「加藤さん!」
ガシャ ガシャ ガシャッ
内( 「 あ れ 」 を防ぐには、これしかない)─ ガシャッ
加藤「・・・・・・・・・・・・・・」
・ ・ ・ ・ ・ ・
内(これなら、表 面 を 流 れ るはず)ガシャッ …
加藤「・・・・・・・・・・・・・・」 ジ リ ッ
内(試したことはないけど・・・ やってやるッ)ゴシャッ!
加藤(・・・・・・・・・・・・・・いけない)シ ュ ル シ ュ ル
シ ュ ル ・・・ チ ョ ン サ ワ ッ
ラブデラックス
加藤(髪 の 毛 が通る隙間ひとつない・・・)
内「うおおっ!」バッ!
はや
加藤( 疾 い!)シュタッ!
ド ガ ッ
加藤(なんて疾さ・・・!)ズザッ
内(この装甲は体の一部、重さなんて感じないよ!)
90 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:42:43.27 ID:lkeYsCRo0
ビ ュ ッ ヒ ュ ゴ !
内「あはは! さっきまでの余裕はどうしたの?」
加藤「くっ、くう!」シュルッ!
パ ツ ン プ ツ ッ !
加藤(全身が刃物になってる、髪を巻きつけられない!)
加藤(動く瞬間をとらえなくちゃ・・・)タタッ!
ビ ュ オ ッ
加藤(ダメ、動きが速すぎてとらえられない!)ズザッ!
加藤(これならどう?!)シ ュ ル ッ !
── ピ ィ ン ッ !
内「わあっ!?」ドシャッ!
91 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:43:25.36 ID:lkeYsCRo0
黒木(足を引っかけた!)
加藤(いまっ!)ザワッ!
シュル シュル シュル シュル ・・・
加藤(どこかに空気孔がかならずある!)シュルッ!
内「こんなものっ!」バッ!
ヒ ュ ゴ ッ
───── シ ャ ッ !
加藤「・・・・・・・・・・・・・・ッ」
内「・・・ちっ」
・・・ パ ラ ッ パ ラ ハ ゚ラ
内(かすっただけか)
吉田(ヤバい!)
黒木(・・・いけない!)
内(髪の毛を切っただけ・・・)
───── バ ッ
92 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:44:17.43 ID:lkeYsCRo0
内「?!」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・く 、うっ!」ブシュッ!
内「・・・・・・・・・・・・・・」
加藤「く・・・」… ダ ラ ッ
内「・・・・・・・・・・・・・・ く く っ 」ニ タ リ
「 く ぅ っ 、く っ 、 く っ 、 く 」
加藤(・・・・・・・・・・・・・・まずい)
内「そういうことだったんだ」
加藤「・・・・・・・・・・・・・・」ギュッ
内「髪の毛だったんだね」
黒木(・・・・・・・バレた・・・・・・・!)
内(さんざん驚かせてくれて・・・!)ガシャッ
あ れ
( 電 気 だったらどうしようかと思ってたのに・・・!)
内「とんだこけおどしだったね」ズ イ ッ
加藤「・・・・・・・・・・・・・・」 ズ ザ ・・・
内「丸刈りにしてやったらどうなるのかな?」ガシャッ
シ ャ キ ン ッ !
93 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:45:22.10 ID:lkeYsCRo0
吉田「加藤! ・・・うっ!」ズキッ!
黒木「──────── ッ !」ゴソゴソ バッ!
「うりゃあーーーーーっ!!」 ビ ュ ッ !
ヒ ュ ル ル ル ル ・・・
加藤「黒木さん!」
内「黒木?!(なにあれ・・・)」
・・・ ヒ ュ ル ル ル ル
内「(・・・・・・・人形?)」
黒木「加藤さん! 木に隠れて!! スタンド引っこめてーーーーーーーー!!!」
内「なにっ?!」
加藤「・・・!」ザザッ
黒木「内さんッッッ!!!」
内「な、なに?」
ド ギ ャ ン ! !
内´「黒木っ!!」
94 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:46:56.71 ID:lkeYsCRo0
内「なっ! ・・・わたし?!」
黒木「いけーーーっ!」
内´「えいっ!」シュタ!
ダダダダダッ!
加藤(・・・・黒木さん、「感覚の共鳴」を狙う気?!)
内´「はあああああっ!」ダダダダ!
加藤(ダメ、危険すぎる! 一撃でやられてしまったら・・・)
内「こ、このおっ!」ビュッ!
ガ キ イ ン
内「なっ・・・・」
ガ キ イ イ イ イ イ イ ン
加藤「え?!」
内「がああっ?!」ギイイン
内´「ぐうっ!」ガアアン
黒木「うあ・・・・・・・!」ギイン・・・
内(こ、これは・・・?!)ギィィィン…!
グ ワ ア ア ア ア ア ン
95 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:48:29.27 ID:lkeYsCRo0
加藤(黒木さんのスタンドが、刃をはじいた!?)
吉田「『感覚の共鳴』かッ!」
内(わたしの与えた衝撃が、跳ね返ってきてる!?)…グワアアアン
内´「効いたでしょ?」ニヤッ
黒木「へ、へへっ」ニヤリ
内「こんなの・・・・ッ」グワン グワン
内´「まだまだ!」 バ ッ
シ ュ ボ ッ !
内「なっ」
黒木「吉田さんも隠れろっ! ・・・・・」
「 ひ ひ っ 。 」 ニ タ ッ
吉田「?!」
黒木「早くしろーっ!!」ズザッ
吉田「お、おうっ」ザッ!
黒木「ひひひひっ、戻れえッ!」
内´「くらってくたばれ!!」シュパッ!
───── パ ッ
ボ オ ン ッ
96 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:49:05.79 ID:lkeYsCRo0
吉田「な」
加藤「えっ」
バ オ ッ ボ ワ ア ッ
内「きゃあおああああああっ?!」
ゴ オ ワ ア ア ア ア ア ッ
吉田「ば、爆弾!?」
内「うあ、ああ、あああっ」バタバタバタ
吉田「おい黒木! てめえ・・・・」
黒木「ひっ・・・・・・・・・・・・・・」ブルッ
吉田「・・・ちっ。 たく、てめえは」
黒木「ひ・・・・ひ・・・・ひっ・・・・!」ブルブルブル…
吉田「あん?」
「 ひ ィ ー っ ひ っ ひ っ ひ ー ー ー ー ー ッ !! 」
吉田「?!」
黒木「効いた! 効いたぞッ!! ひィヒひゃひゃひゃひゃッ!!」
内(な、なにこれ?! ・・・火?!)バタバタバタッ
(き、消えない! 消えない・・・・ッ!!)
97 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:50:39.01 ID:lkeYsCRo0
黒木「うひょひょひょひょ、そいつはそんなもんじゃ消えねえぞッ・・・!」 ニ タ リ 。
内(この! このっ、消えろ!)ゴロゴロゴロ
黒木「あひゃひゃひゃひゃっ! 無駄無駄無駄ァ! もっと転がれッ!」
内(消えて! 消えてぇっ!)ゴロゴロゴロゴロ
黒木「うひょひょひょ! 消えるもんか! そいつはわたしの切り札!」
かいえんのう
黒木「特製ナパーム爆弾人形 怪 焔 王 1号だッ!」
ボ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ッ
加藤(あたり一面火の海に!? ・・・あ、熱い!)チリッ!
黒木「燃焼温度は1000度を越えるッ! どんなスタンド使いだって耐えられねえぞ!!」
加藤(髪が焼ける! 木に隠れてるのに・・・)チリ チリチリッ
・・・シュウウウ パチッ パキ パキ
加藤(!! 立ち木に火がついてる、生木なのに!)
内(あ・・・ 熱いっ 熱っ?!)ゴロッ ザザッ
加藤「黒木さん、なんてことを!」
黒木「ひゃァーーーッ!! あひャはァーーーーーッ!!!」ケタケタケタ
加藤「──────── え」
黒木「きれーな火がともってやがる! バースデーケーキのキャンドルみたいになァ!」ゲラゲラ
内(胸が焼ける! 息ができない!!)ジタバタ
スタンド
黒木「ほらほら、はやく 装 甲 解かないとグツグツのシチューになっちまうぞ!」ゲラゲラゲラ
98 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:52:36.98 ID:lkeYsCRo0
加藤「黒木、さん・・・?」 … ゾ ッ 。
黒木「・・・あひゃひゃひゃひゃ! ひゃひゃひゃ・・・・・・・・・・・・・・」
ゴ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ッ
「うあ ああ あああっ」ジタバタ ジタバタ
ヒ ャ ァ ァ ア ア ー ー ー ー ー ー ッ !
「 H E E E E E E Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y ! 」
吉田「なっ・・・」
黒木「 さ ァ ァ ァ い こ う だ ァ ァ ア ァ ー !! 」ゲラゲラゲラゲラ
バ ア ア ア ア ア ア ッ
(熱い! 痛い! ─── 苦しいッ)・・・ガクン
あ ひ ゃ ア ! あ ひ イ ィ ! あ ヒ ッ !
「 A H Y Y Y ! A H Y Y Y ! A H Y ! 」
ゴ オ オ オ オ オ オ オ ッ
(く 、苦しっ・・・ 助け・・・っ)…ビクッ ビクン…
う ひ ょ オ ー ー ー ー ー ー ッ !!
「 W H O O O O O H H H H H H!! 」
99 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:55:30.88 ID:lkeYsCRo0
加藤「黒木さん・・・・・・・・・・・・・・」 ゾ ク ッ
黒木「わああたしィィィのォォォナパァァァムがァァァ〜〜〜〜!!」ケタケタケタケタ
吉田「・・・てめえッ・・・・・・」
あヒィイ!
黒木「AHYYYY! 最ィィ高ォォだぁァァー! そらそら踊れ踊れ踊れェーッ!」ウシャシャシャシャシャ
内(く・・・ そっ・・・・・!) ピ シ ッ
バ キ ャ ッ
スタンド
加藤「 装 甲 を解いた!」
黒木「ざまーみろ! ・・・・・・・・・・・・・・ん?」
ゼ ハ ー ゼ ハ ー ・・・
加藤「・・・!」
吉田「あいつ・・・?」
内「 」 ヒ イ ー ヒ イ ー ・・・
加藤「内さん!!」タッ!
黒木「加藤さん!? 危ないっ!」
タ タ タ タ タ タ ッ !
内「ぜは・・・・・・ ぜは、ひぃ・・・・・・・・ ひぃっ」 ヒクッ ヒクッ …
100 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:56:23.28 ID:lkeYsCRo0
加藤「内さん、しっかり!」タ タ タ タ ・・・
内「よ・・・・・・・・る・・・・・・・・な・・・・・・・・・・・・・・!」ギ ロ ッ !
加藤「その『眼』! とても、とても危険な状態!」 タ ッ !
「このままだとほんとうに、あなたは死んでしまう!!」
黒木「え」
吉田「なんだって?」
加藤「その眼! その黄色く濁った眼・・・」キ ッ !
おうだん
「 黄 疸 の 症 状 ! 」
内「・・・・・・・!」
加藤「それに・・・」シュルシュル サワッ
内「うッ」ビクン
ひしゅ
加藤「やっぱり、脾 腫 が出てる」
内「こ、このっ」バッ!
黒木「危ない!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
黒木「あ、あれ?」
内「で、出ろ! ・・・出ろッ!」バッ バッ
101 :
◆HWAyM/47A/f9
[saga ]:2019/01/28(月) 19:57:02.40 ID:lkeYsCRo0
吉田「・・・・・なにやってんだ、あいつ」
内「く、くそ、くそっ」バ ババッ
加藤「・・・・・もうあなたは刃も装甲も出せない」
加藤「あなたの刃のかけらを見て、わたしにはわかった」
加藤「あなたの能力は・・・・・・・・・・」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「 自 身 の 血 中 の 鉄 分 を 使 っ て い る ッ ! 」
黒木「・・・え」
吉田「なんだって・・・」
内「・・・・・・・・・・ッ」ギリッ
スタンド
加藤「あなたの幽波紋はたぶん、わたしと同じ。 自分の肉体と同化して発動する能力」
内「・・・はっ、はっ、はっ」
加藤「だから生身でも触れる。 ナパーム燃料も付着する」
内「う、るっ・・・ さい・・・」
加藤「けれどあなたはたぶん、いえ間違いなく」キッ!
「能力を使用するたびに血中の鉄分を消耗している!」
吉田「・・・そういうことだったのか。 止められるってのは」
黒木(粘って時間さえ稼げれば、よかったんだ・・・)
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