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男「僕の生徒は亜人だらけ」ロウェナ「おねーさんを称える三回目!」

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835 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/24(木) 22:20:14.62 ID:uv7Ne1m+0
ミレイア「あがったわよ。あんたたちも早く入りなさい」

ベル「湯上り姿だよー、ひゅーひゅー」

男「まったく興奮しないから」

ミレイア「なんかムカつくわね」

僕は生徒に手を出さないと誓っているんだ。だから生徒にときめくことはない。

ミレイア「ふわぁ。眠いわね」

ルーティ「今から吸血鬼の時間じゃないの?」

ミレイア「早寝早起きがモットーなの」

健康的な吸血鬼だけど、そのせいで目の下には深いくまが出来ている。

学園がもっと種族に応じて時間を合わせればいいんだけど、人員的な問題で大多数の種族の生活時間である昼にあわせられてあるからなぁ。

ミレイア「ふわぁ、ミレイアちゃんはもう寝るけど、寝顔みて欲情するの禁止だから」

男「しないって」

なぜか信用がない。

そういう行動は一切とってないのに。

サレム「さて、私達もお風呂に入りましょうか」

男「そうだね」

―――

――



特に語ることはない。

お風呂から出た僕たちは温まった体が冷める前に部屋に戻ることにした。

学生の旅行ならここで誰かの部屋に遊びにいくんだろうけど僕は教師だ。

大人しく過ごそう。と思っていたんだけどあっちからくるとは思ってなくて………

>>837 【男の所を訪れた人】

 
836 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/24(木) 22:21:23.33 ID:uv7Ne1m+0
今日はここまで

【安価】男「俺のプロダクションは亜人だらけ」【コンマ】

もよかったらよろしくおねがいします
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 22:21:26.81 ID:YzXrYJIDo
ミレイア
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 22:22:07.47 ID:BbCw5p8h0
ヒヅキ
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 22:22:11.12 ID:7+Bypi+DO
ルーティ
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 22:23:57.60 ID:7ZD+XiwjO
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 22:24:00.90 ID:PNrCaAv1O
乙乙
地味に判明する男は赤毛という情報
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 22:24:40.87 ID:G2A46+EqO
おつ
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 22:27:20.33 ID:INchNfU1O
正しくはロウェナさん(XXX歳)だな
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 22:28:03.36 ID:7+Bypi+DO
安価取れなかったか
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/24(木) 22:34:47.40 ID:vFvx7LhEO
乙ロウェナさんかわいいは100歳越えてるのだろうか
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/25(金) 02:45:06.31 ID:zNFb4vKEO
乙ー
847 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 21:54:46.08 ID:DIHVqgyT0
僕に与えられたのは寝ることができる程度の場所だけ。だから僕はすることなく布団に寝転がっていた。

普段はベッドだから気にならないけど床の冷気が顔に当たるなぁ。

寝ようか、寝まいか。

その間を天井を見ながらうつろうつろとしていると

ミレイア「ねぇ」

始めはミレイアさんが誰に話しかけているかわからなかった。

普通に考えればこの部屋には二人だけ。僕に話しかけるしかないんだけれどまさかミレイアさんが話しかけてくるとは思ってなかったんだ。

ミレイア「ねぇってば」

男「え、なに?」

ミレイアさんの方を見るとベッドに座って本を読んでいるミレイアさんが眉間にしわを寄せながら僕を呼んでいた。

ミレイアさんが見ている本には遺伝生物学の文字。大学生向けの本ではあるけれどあまり主流の学問ではない。

そんな学問をやっているのが僕だけれど。

ミレイア「ちょっと、これ教えなさいよ」

そういってこちらに本の内容を向けてくる。

だけどちょっと遠くて良く見えない。

良く見ようと思ってミレイアさんが定めた境界を超えると

ミレイア「ちょっと! こっちに入ってこないでよ!」

なんて無茶を言う。

じーっと目を凝らすとどうやら異種間遺伝の分野らしい。それこそ僕の専攻だ。

ただ、非常に説明しづらい分野ではある。

男「なにが知りたいのさ」

ミレイア「そもそもだけど、なんで異種族なのに子供が作れるのよ」

男「あー、えっと染色体の数が一緒だから、ってのが理由で」

なんで一緒なのかはわからない。動物とは違うのに亜人とは染色体の数は同じ。だから子供が作れる。

ミレイア「じゃあなんでその子供はどちらかの種族になるのよ。遺伝子学的には両親の遺伝子を受け継ぐんでしょ?」

男「個々の種族の持つ形質はその遺伝子事で強度が決まってて、基本的には強度が強い形質が優先して発現するのが基本だね」

男「基本異種間で子供ができることはあまりないことだからデータが少なすぎてわかってないことはあるけれど、基本的な形質はどちらかしか発現しないことがほとんどだよ」

だからケンタロスとスキュラの間に子供が出来ても8本足のケンタロスができるわけじゃない。若干スキュラの形質を継ぐことはあっても、完全に混ざり合って新しい種族になるなんてそうそうない。

ミレイア「ほとんど?」

そう。ほとんど。まだ明らかになってないことが多いからなぜなのかはわからないけれど、両親の遺伝子が組み替えられて両方の特徴を持つ子供が生まれることがある。まぁ、遺伝的強度が低いから一世代限りのものなんだけど。

男「身近でいうとベルスタシアさんがそうだよ。スライムは遺伝子の組み換えが起きやすいから他種族と比べて突然変異しやすいんだ」

スライム系列だけど、なんらかの遺伝子の影響で体が液体金属化してるベルスタシアさん。

ミレイア「ふーん、それじゃあ人間と他種族でも子供ってできるのねぇ」

そういってほっと息をつくミレイアさん。

ん? 人間と他種族?

ミレイアさんの身近にいる人間と言えば………

ミレイア「ちょっとなに見てるのよ」

男「ミレイアさん。さすがに弟君に手を出すのはどうかと思うよ。いや、養子だから血は繋がってないんだけども」

ミレイア「ちょっと! 勘違いしないでよこの、変態っ!!」

ボフッ

まくらが僕に向かって投げつけられた。

まくらだしもっとふんわり飛んでくるかと思えば流石吸血鬼。その威力に思いきりのけぞって倒れてしまった。
848 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 22:21:27.19 ID:DIHVqgyT0
ミレイア「私じゃないわよ。少年ってば最近いろんな女の子に囲まれてるから」

確かに少年君は顔が広い。

人間は数もあまり多くない。だったら異種族と結婚できたほうがいいんだけれど。

ミレイア「将来的にどうするのか心配だっただけ」

男「なんだかお姉さんってより、お母さんみたいだね」

ミレイア「っらぁっ!」

次は布団が飛んできた。

ミレイア「そういえばあんたも人間なのよね。人間と結婚するの?」

男「ははは。僕はモテないからね。考えたことないよ」

ミレイア「そうは思えないけどね」ボソッ

嘘だ。考えたことはある。

だけど結局の話、いくら考えてもそういう未来に至ることが現実的ではなかった。

社交的でもないし、外見が良い訳でもない。社会的にも完全に自立できてるわけじゃないし。

もし運命的に誰かと出会えるのかもしれないけれど、それを期待してる歳じゃない。

ミレイア「例えばだけどゼミ生とかどうなのよ。あ、私はあり得ないけど」

男「いや、生徒はそういう相手として見れないよ」

ミレイア「立派なことね。だけど失礼でもあるわ」

男「? なんでさ」

ミレイア「もしあんたのこと好きな人がいて、生徒だからって理由で断ってみなさいよ。凄い傷つくわよ」

………すでに覚えがある。

だけどあれは過去の思い出からくる幻覚みたいなもので。

男「だけど、そういう教師にならないって決めたんだ」

ミレイア「あんたのその脅迫的な教師像ってなんなのよ」

男「…まぁ、色々あったんだよ」

つまらない過去だけど

ミレイア「ま、その子の事生徒じゃなくて、一人の女性として見て答えを出しなさいってことよ」

男「ご教授ありがとうございます」

ミレイア「遺伝子学って思ったよりわけわかんないわね。種族が多すぎるのが悪いのよ」

でも、だからこそ面白かったりするんだよ。

ミレイア「あーあ、旅行来てまでやることじゃないわ。もう寝るから枕と布団返してよ」

ミレイアさんは本をぽいっと放り投げると自分が投げた布団と枕を回収しろとわがままを言う。

慣れたものだから文句は言わずにミレイアさんのもとへ持っていく。

境界は越えたのだけれどミレイアさんは文句を言わずに大きなあくびをしていた。

これで文句をいわれたらたまらないけど。

ミレイア「ミレイアちゃんはもう寝るから。おやすみ〜」

布団と枕を受け取るとミレイアさんはくるまって寝る体制に入った。

僕ももう寝よう。

しかし人間と同じ時間に寝る吸血鬼ってなんか、凄いなぁ。

ミレイアの好感度【37】
849 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 22:27:14.31 ID:DIHVqgyT0
電気は消された。だから僕ができることと言えば寝ることだけ。

どこかでサレム君の悲鳴が聞こえたような気がしたけれど、きっと怖い夢でもみたのだろう。

思えば誰かと旅行をするなんて初めてかもしれない。

いや、集団組織としての旅行はもちろんある。

ただそれはどちらかというと行事的なものであって個人の意思として行ったわけじゃない。

そして楽しかったわけじゃない。

だから思えばこれは僕としての初めての旅行なんだろう。

すでに小さな寝息をあげているミレイアさんに感謝する。

僕ももう寝よう。きっと明日も忙しいから

きっとこれが終わればまた、いつも通りの変わらない生活になるだろうから

―――

――



>>850【コンマ】
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 22:28:07.35 ID:jBz8kuPDO
はい
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 22:28:30.54 ID:qRL8AUPGO
サレム追悼のコンマ
852 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 22:41:01.51 ID:DIHVqgyT0
水の中だった。

水面がどんどんどんどんと遠ざかって行く。

なんでだろうか。なぜ僕はこんなところにいるんだろうか。

もがこうとおもっても指一本動きはしない。ただ体の中に潜り込んでくる海水の不愉快さにじっと耐えるだけ。

海水が入った分、僕が出ていく。

口から泡となった僕がどんどんどんどん、出ていく。

そんな僕を押しのけて海水がどんどんどんどん、入ってくる。

水面は遠く、遠ざかっていく。

僕の後ろにはいったいなにがあるんだろうか。

どこまで僕は沈めばいいのだろうか

僕は―――







男「!」

夢だ。当り前だ。いくらなんでも骨董無形すぎる。

しかし悪い夢だった。楽しくもない、ただひたすらに不愉快なだけの夢。

気分が悪い。しばらくは寝付けそうにないなぁ。

目を開けても暗さにあまり変わりはない。

まだまだ夜が明けるまで時間があるらしい。

僕はミレイアさんを起こさないようにそっと廊下へと出た。
853 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 22:58:47.11 ID:DIHVqgyT0
暖かい地域といっても夜はもう寒い。

申し訳ないがなにか暖かいものを貰おう。

男「?」

一階へ降りようと廊下を歩いているとサレム君の部屋から物音が聞こえた。

どうやらサレム君は寝相が良くないらしい。

布団を蹴飛ばして明日風邪をひいてないといいけど。

暗い階段を手すりを伝って慎重に降りる。

かなり頑丈に作られているらしい階段は僕が一人降りたくらいじゃ軋みもしない。

やっぱりお金持ちって良い家に住んでるもんなんだなぁ。

そうして一階へと降りると

ロウェナ「あれ。先生」

ロウェナさんがいた。窓辺に座って外を眺めていたらしい。

男「どうしたんですか?」

ロウェナ「おねーさんは幽霊だから寝れないんだよね。だからこうやって月を見てたの」

ロウェナさんが月に向かって手を伸ばす。その手は窓をすり抜けて向こう側に届いていた。

ロウェナ「みて、先生」

ロウェナさんがもう片方の手を月に向かって伸ばす。ロウェナさんが両手で月を包み込むように手を添えた。

ロウェナ「綺麗だよね。月はいつも」

明るい月の光がロウェナさんを照らしている。

その光はロウェナさんの体を通って抜けており、ロウェナさんの体も微かに輝いて見えた。

目を凝らすとロウェナさんを通して満月が見える。その透き通った体がロウェナさんが幽霊であるということを強く認識させた。

僕はその姿が

1.美しいと思った

2.怖いと思った

>>854
854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 22:59:51.38 ID:1JDkrv+70
2
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:04:05.21 ID:xJ3uDPb2o
1
856 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 23:19:16.55 ID:DIHVqgyT0
怖いと思った。

今にも月の光に溶けて消えてしまいそうだと思った。

それと同時に僕とはなにもかも違うんだということに気付いてしまった。

ロウェナ「どうしたの?」

目を細めていた僕をロウェナさんが不思議そうに見つめる。その大きな黒い瞳ですら透けて向こうが見えていた。

男「ロウェナさんは、どこにも行きませんよね」

そんな言葉が思わず口を衝いた。

ロウェナさんはいきなりの僕の言葉に戸惑うことなく目を細めて

ロウェナ「じゃあ、君がお姉さんのことをしっかり掴んで、離さなければいいんだよ」

そういって微笑んだ。

ロウェナ「ね?」

ロウェナさんが月に向けている両手をすっと抜き、僕の方へ向けた。

僕はロウェナさんに近づいてその両手に僕の手を重ね合わせる。

ふわふわとした不確かな感触。

けれど今はロウェナさんはここにいた。

ロウェナ「それで、眠れないの?」

男「ちょっと、怖い夢を見て」

ロウェナ「そっか」

ロウェナさんは夢の内容について聞くことはなかった。

その代わりすっと、浮き上がってソファーに座ると

ロウェナ「おいで」

ぽんぽんと自らの太ももを叩いた。

ロウェナ「君が寝るまで、お姉さんが見ててあげるから」

幽霊の膝で寝る。それなのに、僕は抵抗することなくソファーに横になり、ロウェナさんの太ももに頭をのせた。

少し肌寒い。だけど一人で寝るよりはいい。

ロウェナ「おやすみ、先生」

ロウェナさんの暖かくも冷たくもない手が僕の瞼の上にあてられる。

それだけなのに僕は、落ち着いて、落ち着いて―――――

ロウェナさんへの好感度【5】
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:21:06.49 ID:jBz8kuPDO
さんがついてるということはひょっとして白髪の方?
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:21:24.13 ID:xJ3uDPb2o
男からの好感度は初か
859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:22:05.49 ID:xJ3uDPb2o
黒髪も白髪もどっちもロウェナさんやない
860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:23:33.88 ID:KTOvhLk4O
選択肢ミスったのではと思ったけどこれで良かったようだの
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:26:30.20 ID:jBz8kuPDO
ああ男の好感度だったのか
862 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 23:26:57.03 ID:DIHVqgyT0
「ご主人様、ご主人様」

寝ている僕を誰かが揺すっていた。

男「へっくしゅんっ!」

寒い。

瞼を開けるとメイドちゃんが僕の顔を覗き込んでいる。

メイド「風邪をひいてしまいますよ。ご主人様」

男「あぁ、ちょっと寒かったかな」

体を起こすと………そっか、昨日はソファーに寝たんだった。

男「布団をかけてくれてありがとう。メイドちゃん」

メイド「いえ、私ではありませんが」

メイドちゃんではない。だったら誰だろうか。

ロウェナさんかな?

メイド「朝ごはんを作ってますので、少々お待ちください」

男「皆は?」

メイド「まだ寝てらっしゃいます」

なのにメイドちゃんは起きて朝ごはんの支度を。

偉い!

だけど旅行なんだからもっと気を抜いてくれてもいいのに。

そうか、皆まだ寝てるのか。

だったら僕が起こしに行くことにしよう。

男「じゃあみんな起こしてくるよ」

メイド「! ご主人様にそのようなことは」

男「いいからいいから」

メイドちゃんの背中を押してキッチンへと戻すと、僕は階段を上って二階にいった。
863 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 23:34:50.72 ID:DIHVqgyT0
さて、まず誰を起こそうか。

ミレイアさんは一番最後にするべきだろうけど。

そうだ、サレム君を起こそう。そして手伝ってもらおう。

僕はそう思ってサレム君の部屋を開けて―――

クチナワ「!!」

バタンッ

いま、何か変なものが見えたような。

いやいや、いくらなんでもそれはない。

なんだか最近よく幻覚を見るなぁ。

ガチャリ

サレム「うぅん、うーん」

部屋の中にはサレム君だけ。

やっぱりさっきのは見間違いのようだ。

男「サレムくーん、朝だよー」

サレム君を起こそうと近寄ると

男「凄い寝汗だなぁ」

顔一面がテラテラと光っている。そんなに寝苦しかったかな?

男「ほら、起きて起きて」

サレム「あぁんっ」

サレム君を起こすために肩に手をかけて揺する。

サレム君は唸るだけで起きてくれそうにない。

寝起きが悪いのかな?

男「さーれーむーくーん!」

もっと強く揺すってみると

サレム「う、うぅん。誰です、かこんな朝から」

男「おはよう、サレム君」

サレム君がやっと目を覚ましてくれた。サレムくんはしかめっ面で僕を見ると

サレム「! す、すいません先生。このような迷惑をかけてしまい」

飛び上がるようにして、起き上がった。
864 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 23:36:58.05 ID:DIHVqgyT0
サレム君に他の人を起こすように頼む。

これで時間は半分になるはず。

ミレイアさんも任せられるし安心だ。

多分僕が起こすと怒って僕を痛めつけるだろうから。

さて、まず誰を起こそうかなぁ。

>>866
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:37:06.46 ID:jBz8kuPDO
ルーティ
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:37:08.23 ID:y0fceX1K0
ルーティ
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:37:09.64 ID:xJ3uDPb2o
プライヤ
868 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/28(月) 23:37:56.84 ID:DIHVqgyT0
今日はここまで

膝枕、いいですよね。
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:38:48.56 ID:xJ3uDPb2o
乙乙
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:40:26.01 ID:jBz8kuPDO
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:42:42.45 ID:Wr8OtEFrO
これは男攻略編が始まる
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:43:23.77 ID:DgkJOZHxO
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/28(月) 23:43:54.61 ID:y0fceX1K0
乙でした
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/28(月) 23:54:31.70 ID:+pzGfg+oO
乙ー
875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 00:08:53.79 ID:pK6oVlNd0
>>850のコンマ判定の詳細が気になる
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 00:11:30.26 ID:1i03db0jo
ロウェナさんは太股柔らかそうランキングトップじゃけぇ
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 00:19:56.34 ID:gaAZRlyU0
旅行編に入ってからロウェナさんのイケイケっぷりが止まらない
マナと入れ替わってる場合じゃないぞルーティ
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 00:20:20.42 ID:NTcOcAXEO
いつもはお調子者な娘がふいに見せる淑やかな雰囲気良いよね
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 00:44:37.94 ID:zxfmJAcZo
生徒を好きになっちゃいけないって言ってた側からこれですわ
しかし、男からの好感度が高くなったら白ロウェナに対するコンマも中々大変になりそう
あれが吉凶なのかもまだ分からんが
880 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/29(火) 19:50:10.03 ID:aB/Xkpf60
ルーティさんを起こそう。

ルーティさんはたぶん寝起きはいいんだろうなぁ。最近元気良いし。

ルーティさんの部屋はミレイアさんの真ん前。

ちょうど起こされてる最中だったらしく、唸るような声が聞こえていた。

男「まぁ、暴力をふるわれているような音はしないから大丈夫だろう」

しかしなんで僕だけは暴力振るわれるんだろう。

ルーティさんのドアノブに手をかけ回す。

扉をあけるとそこにはルーティさんが

マナ「すぅ、すぅ」

いなかった。

代わりに黒髪の女の子がいた。長い髪を毛布の様にしてくるまっている。

人間に見えるけど

いったい誰なんだろう。

男「えっと、ねぇ、君」

とりあえず起こして話を聞こう。ルーティさんがいる場所を知ってるかもしれない。

そう思って女の子の肩に手をかけて揺する。

マナ「う、うぅん」

女の子が目を開けた。





















僕はルーティさんを起こした。
881 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/29(火) 19:54:20.83 ID:aB/Xkpf60
どうやらサレム君はミレイアさんとヒヅキさんをを起こしたらしい。僕より手際がいいなぁ。

後はジェラルド君、プライヤ君、ベルスタシアさん、リリさんか

次は

>>882
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 19:55:02.58 ID:VBroOiLC0
ジェラルド
883 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/29(火) 20:11:00.83 ID:aB/Xkpf60
ジェラルド君は男だ。

だから気を使う必要はないはずなんだけどなんか緊張するなぁ。

男「はいるよ〜?」

なぜか僕は気を遣いながらジェラルド君が寝ている部屋に入った。

ジェラ「すぅ、すぅ」

可愛らしい小さくて規則正しい寝息。

それは毛布に包まれた頭から発せられていた。

そうか、デュラハンだもんなぁ。こうやって寝るのか。

男「ジェラルド君。朝だよ」

ジェラ「ん、んぅ?」

ジェラルド君が小さく目を開ける。頭と体がくっついてないとこういう時寝ぼけ眼をこすれないから不便だろうな。

ジェラ「頭、頭」

体が手さぐりでジェラルド君の頭を探している。

男「ここだよ、ジェラルドくん」

ジェラ「わぷっ」

男「あ、ごめん」

僕はジェラルドくんの頭を抱えると体に向かって差し出した。

ジェラ「あ、あはは、なんか頭持たれると恥ずかしいですね」

ジェラルドくんが頬を染めながら頭を受け取る。

うぅ、そういう反応をしてるとなんか僕が悪いことしてるみたいに思えるよ。

ジェラ「まだ眠たいので顔洗ってきますね」

男「いってらっしゃい」

ジェラルドの好感度【26】
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 20:14:08.33 ID:vQUEG2hno
あぁ^〜
885 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/29(火) 21:15:23.94 ID:GOAGVV0q0
サレムくんはプライヤくんを起こしたらしい。

深いため息をついてたからきっと寝起きが悪かったんだろうなぁ。

さてあと残るはリリさんとヒヅキさんか

>>886
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 21:17:28.12 ID:mPIJnaxDO
ヒヅキ
887 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/29(火) 22:00:05.32 ID:GOAGVV0q0
入ったら斬られそうな気がする。

いや、そんなことしないとは思うけど、それでも緊張する。

ジェラルドくんの部屋に入るときとは違う緊張感。

ドアノブに手をかけひねり、ドアを開けると

ヒヅキ「………」

ヒヅキさんが寝ていた。

座って、刀を抱いて。

なんでだ、怖いよ。

男「ひ、ヒヅキさーん?」

まず遠くから声をかけてみる。

ヒヅキ「………」

反応なし

困ったなぁ。

仕方ないからもうちょっと近づこうとしたとき

サレム「先生。こちらは皆起こし終わりましたが」

サレム君が入ってきた。

ヒヅキ「
888 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/29(火) 22:10:43.13 ID:GOAGVV0q0
ヒヅキ「!!」

男「うわぁっ」

サレム「ひっ!」

いきなりヒヅキさんが抜刀して、サレム君に切りかかった。

硬直した首元にあてられる刃。

サレム君は叫び声すら飲み込んで苦しそうな表情でこちらに助けを求めてきた。

ヒヅキ「………お前か」

じーっと顔を近づけて自分が切りかかった人物がサレム君ということを確認すると刀を鞘へしまう。

ヒヅキ「…危ないぞ」

危ないのはヒヅキさんだよ!

とりあえず寝てるヒヅキさんに近づくと切りかかってくるらしい。

用心しててよかったなぁ。

ヒヅキの好感度【55】
889 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/01/29(火) 22:24:32.11 ID:GOAGVV0q0
今日はここまで

おやすみなさい
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 22:31:00.01 ID:vQUEG2hno
おつおつ
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 22:33:33.99 ID:mPIJnaxDO
乙です
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/01/29(火) 22:59:29.01 ID:I9p5UUKtO
乙ー
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/29(火) 23:01:06.93 ID:BiKd781eO

デュラハンは頭と体別々に寝るのか…
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/30(水) 00:14:09.77 ID:d3N+N6kuO
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/01/30(水) 12:13:40.92 ID:X9IyRyO80
男は部屋に入っても切りかからないヒヅキ イイネ
896 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/02(土) 21:41:33.70 ID:BYtRnrJk0
皆が同じ卓を囲めるほど大きなテーブル。

その上にはメイドちゃんが作った海鮮具だくさんなスープと、焼きたてのパン。

本当にメイドちゃんはなんでもできるなぁと改めて感心する。

昔色々と仕込まれたらしく、持ち前の向上心と相まって毎日毎日メイドちゃんはより進化していく。

手さぐりで少しづつしか進めてない僕とは大違いだな。歳のせいだろうか。

ベル「いっただっきまーす!」

元気いっぱいにパンを齧るベルスタシアさん。

それと対照的に

ミレイア「………つ、っら」

今にもスープに顔を沈めてしまいそうなほどうつらうつらしているミレイアさん。

昼夜逆転しているせいか、寝起きは厳しいらしい。

目の下の隈もいつも以上に濃いように見える。

ジェラ「あの、おかわりってありますか?」

メイド「はい、今すぐ」

ジェラ「あっ、いいんですよ。僕が行きますから」

ヒヅキ「………」つ皿

自分の皿とついでにと差し出された皿を持ってジェラルド君がキッチンへと消える。

ヒヅキさんはいつもと変わらず仏頂面ではあるけれど、どこかほころんでいるように感じた。

幸福な朝食。

久々に心休まる時だ。
897 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/02(土) 21:49:46.49 ID:BYtRnrJk0
ロウェナ「んもう、お姉さんも食べたいから体貸してよね」

ミレイア「嫌だけど?」

ロウェナ「じゃあ僕。お願いっ」

両手を合わせてウィンクをするロウェナさん。

憑りつかれることはあまり好ましくないけれど、一人だけ仲間外れというのも

と思って了承しようとした時、リリさんが口を挟んだ。

リリ「テケの体でよろしければお貸しします」

ロウェナ「ほんと!? やったぁ!」

両手をあげて喜ぶロウェナさん。さっそくと言ってリリさんの後ろに回り込むが

ロウェナ「ん? んん?」

リリさんの中にすっと入りこむことなく、リリさんに向けて両手を向けて難しそうな顔をしている。

どうしたのだろうか。

ロウェナ「入れないよぉ」

しょんぼりと肩を落とす。

憑りつける人と憑りつけない人がいるのだろうか。

リリ「テケになにか不足していたのでしょうか」

ロウェナ「わかんない。憑りつけない人は初めてだよ。あんまり憑りついたことないけどさ」

男「えーっと、じゃあ、僕に」

ロウェナ「よしきた!」

ぱっと消えて

ロウェナ「じゃあいくよ」

いつの間にか耳元で声がした。

そして首の後ろがすっと冷えて、へその下あたりがむずむずして
898 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/02(土) 22:04:07.11 ID:BYtRnrJk0
気が付いたら朝食が終わっていた。

胃の中には覚えのない満腹感。

どうやら深くまで憑りつかれたようだ。

目の前でロウェナさんが両手を合わせて謝っている。

ロウェナ「ごめんっ、君の中が心地よくてさ!」

ロウェナ「でもなんでだろうね。前までこんなことなかったのに」

男「ロウェナさんの力が強くなったとか?」

それか僕がロウェナさんを前よりも受け入れたから。

もちろんそんなことは口に出して言えない。

男「ところでミレイアさん。今日の予定は?」

ミレイア「温泉にいくわよ」

男「温泉?」

ミレイア「ここから先に行ったところに温泉があるらしいのよ。せっかくだから行きましょう」

温泉か。

嫌いじゃない。

サレム「温泉! いいですねぇ!」

プライヤ「温泉♪ 温泉♪」

他の皆も乗り気で嬉しそうにしている。

そんな中一人だけ

ルーティ「温泉かぁ」

ルーティさんだけは嬉しそうにしていなかった。
899 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/02(土) 22:28:26.28 ID:BYtRnrJk0
男「温泉、好きじゃないの?」

ルーティ「いや、嫌いじゃないよ」

と言うけれどあまり浮いた顔ではない。

ルーティ「だって、他の皆に裸見られるの恥ずかしいよぉ」

思ったより深刻な理由ではなかった。

だけれど口出しできる話題でもない。

僕はあいまいな返事をして会話を打ち切った。

ルーティ「どうにかしてよっ」

打ち切れなかった。僕の胸倉を掴んで抗議するルーティさん。

僕に言われても。

しかしルーティさん。元気になったなぁ。

男「でも他の皆も行くみたいだし。

ルーティ「じゃあ他のところにしようよ」

だから僕に言われても。

ルーティ「この際仕方ない。私達だけどこかに行こうよ」

温泉には行きたい。

どうしようか

1.ルーティさんも温泉につれていく

2.ルーティさんとお留守番

>>900
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 22:29:06.09 ID:pgq8RY7KO
1
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 22:30:47.09 ID:+YEfLCDo0
2
902 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/02(土) 22:49:56.33 ID:BYtRnrJk0
男「そんなこと言わずに、一緒に温泉行こうよ」

ルーティ「むぅぅ」

頬を一杯膨らませて遺憾の意を示していたがそれも長続きせず、ぷしゅーと音をたて、空気は抜けて行った。

ルーティ「ちぇっ、わかったよ」

男「よかった」

ルーティ「そんなに、私と温泉に行きたかったの? ねぇねぇ」

仕返しとばかりに意地悪な質問をしてくる。

一緒に行きたいと言えば僕の思ってることと違う意味でとられてしまうだろう。

男「そうだよ」

ルーティ「え?」

男「どうせ行くなら皆で行きたいじゃない」

ルーティ「もうっ。あーあ、意地悪だなぁ、先生は」

何か間違っただろうか。眉間にしわをよせてつんつんと僕の頬を突く。

ベル「つんつくつーん」

一緒になって笑顔でもう片方の頬をベルスタシアさんが突く。

サレム「つんつん」

おでこを突くサレムくん

男「なぜ僕を突くんだ!?」

サレム「良い、突き心地です」

そんなところを褒められたのは初めてだ。

ミレイア「あんたたちバカしてないで、用意しなさいよ」
903 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/02(土) 22:51:03.29 ID:BYtRnrJk0
今日はここまで

おやすみなさい
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 22:58:21.46 ID:8/ZfOWiNo
乙乙
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/02(土) 23:00:28.81 ID:gkQA9BchO
乙ー
906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 23:01:08.50 ID:5eMuFbADo
あつー
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 23:04:27.27 ID:mn1J4agQO
んー、マナはwin-winの乗っ取り中ってことなのかなぁ?
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 23:18:12.87 ID:vSOPVzORO
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 23:22:55.45 ID:j5w2TotW0

>>907マナはドッペルゲンガーだから単純にルーティに変身しているだけでは?
>>479とか>>641とか見ると本物のルーティは風紀委員の監視下の状態で女子寮にいると思う
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/02(土) 23:46:13.84 ID:XUAQVRlDO
乙です
>>899で2が選ばれていたらルーティのイベント進行してたのかな
911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 00:23:17.00 ID:YWwcJIZo0
912 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/03(日) 20:47:51.12 ID:WkeLB/oT0
サレム「荷物が軽いような?」

ミレイア「あんた昨日色々使ったからでしょ」

サレム「そうなのでしょうか」

首をかしげるサレムくん。来たときは重そうに荷物を背負っていたのに今は軽々と背負っている。

確かに色んなものを使ってはいたけれど。

男「部屋に忘れてきたんじゃないの?」

サレム「チェックはしました。まぁ、おそらく気のせいでしょう」

ミレイア「もう戻らないんだから忘れもんしないでよ」

男「はーい」

僕は大丈夫。

着替えと財布しかもってきてないし。

大変そうなのはサレムくんとベルスタシアさんとプライヤくん。

誰かの荷物を持ってあげたいけれど

>>913
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 20:49:20.50 ID:kvcPRUlDO
サレム
914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 20:49:45.56 ID:XzpSOKVX0
ベルスタシア
915 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/03(日) 21:04:02.58 ID:WkeLB/oT0
男「サレムくん、荷物少し持つよ」

サレム「よろしいのですか?」

男「君が一番重そうだったからね」

流石に大きなリュックは持つことはできないけどバックなんかは持てる。

しかしこの量。旅人でもこんなに持たないよね。

貰ったバッグを肩にかけるとずっしりと重い。

歩けないほどではないけれど………

サレム「無理をされないほうが」

男「だ、大丈夫だよ」

ミレイア「それじゃあいくわよー」

ベル「出発しんこー!」

サレムの好感度【26】
916 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/03(日) 21:37:35.08 ID:WkeLB/oT0
この地域が暖かくてよかった。

寒い中で歩くのはひどく堪えるだろうから。

でも寒い中入る温泉もいいしなぁ。

男「それで、あとどれくらいなの?」

ミレイア「あと、1時間くらいね」

男「え?」

ベル「そんなもんかぁ」

ヒヅキ「……もう少し長くてもいいな」

流石、フィジカルに優れた人達は言うことが違う。

それに対して

サレム「!」

プライヤ「そ、それは辛いぞぉ」

ルーティ「うへぇー」

フィジカルに自信がない組は青い顔をしていた。

もちろん僕もそっち側だ。

メイド「ご主人様、荷物お持ちします」

男「いや、いいからいいから」

いくらなんでも小さな女の子に荷物を持ってもらうのは恥ずかしすぎる。

たとえメイドちゃんの方が力が強くてもだ。

ヒヅキ「………持つぞ」

男「いや、大丈夫です」

いくらなんでも生徒、しかも女の子に持ってもらうのは恥ずかしすぎる。

たとえヒヅキさんの方が力が強くてもだ・

ヒヅキ「………」グイッ

男「うわぁっ」

荷物ごと僕を抱えるヒヅキさん。

こっちの方が恥ずかしいよ…

ベル「あー、いいなー」

男「おろして! おろして!!」

ヒヅキ「……鍛錬だ」

男「僕の!? 羞恥心を鍛える!?」

ロウェナ「お姫様だっこいいなぁ」
917 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/03(日) 21:45:29.73 ID:WkeLB/oT0
こうしてお姫様だっこをされること数十分(抵抗は諦めた)

ミレイア「あれよ、あれ」

こじんまりとした温泉にたどり着いた。

派手ではないけど風情があっていいなぁ。

でもミレイアさんがこういうところを選ぶってなんか以外だ。

ミレイア「なによ。ミレイアちゃんの顔を見て。てっきり金のライオンが口からお湯出してる高級温泉にしか入らないと思ってたって顔でみないでよ」

男「そこまで思ってないよ」

ミレイア「多少は思ってたってことね」

じとーっと非難の視線を浴びせられる。

思ってたけど。だってお金持ちだし。

ミレイア「そんな風呂、落ち着かないし、入り飽きてるわよ」

あ、入り飽きてるんだ。

ミレイア「お風呂はやっぱりのんびりよねー」

ネコっぽく背伸びをするミレイアさん。たしかに温泉は落ち着ける場所じゃなくちゃね。

よーし、僕もゆっくり―――
918 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/03(日) 22:18:05.90 ID:WkeLB/oT0
ミレイア「ちょっと、こっち見ないでよ」

できなかった。

男「えーっと、なんで混浴なのかな?」

ミレイア「知らないわよ」

混浴だった。

水着を持ってきていてよかった。

いや、でも混浴は願ってなかった。

ミレイア「温泉があるってことしか聞いてなかったのよ」

男「これじゃあ落ち着けないよ」

ミレイア「変態っ」

別にそういう意味じゃないって。

意識してるって意味ではそうなのかな?

そういう意識じゃないんんだけれど。

ミレイア「とにかくこっち見ないで。もしくは目隠しして」

男「そんなぁ。せっかくまったり温泉に入りたかったのに」

ミレイア「このミレイアちゃんと同じ湯に浸かれるだけで光栄に思ってなさいよ、弩級変態っ」

男「そこまで言わなくても…」

あと、そんなことを光栄に思わない。

ロウェナ「おねーさんは見てもいいんだよ。うっふ〜ん」

男「結構です!」

僕の目の前に周ってセクシーポーズを決めるロウェナさん。目を逸らした先には

ジェラ「うぅ、やっぱりこの水着、恥ずかしいです///」

恥ずかしそうにタオルで股間を隠しているジェラルド君。片方の手は頭を持ってないといけないから片手でしか隠せない。だから上手く隠れてなくて

ミレイア「みるなへんたぁいっ!」ドンッ

ボチャンッ

男「うわっ、あちゃっ、あちゃちゃちゃっ」

ミレイア「ふんっ」

同性だって………



919 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/03(日) 22:34:52.68 ID:WkeLB/oT0
体を洗わないで湯船につかることはいけないことです。

僕は湯船から上がって体を洗うことにした。

しかし水着を着て体を洗うということは洗えない部分がでちゃうんだよなぁ。

僕たちはともかくヒヅキさんはどうするんだろう。

と思ってちらりと見たら

男「〜っ!」

全裸だった。

そりゃああの水着じゃ体洗えないけれど

というかあれ、水着じゃないし。

サレム「どうしました先生。目にシャンプーが入りましたか? よろしければシャンプーハットをお貸ししましょう」

男「大丈夫だよ…」

とにかくあっちは向かないほうが良いみたいだ。

ミレイア「って! なんであんた全裸なのよ!」

ヒヅキ「……洗えないからな」

ミレイア「あっちには野獣ばっかいるんだから!」

ヒヅキ「野獣がいるのか?」キョロキョロ

ミレイア「探すんじゃないわよっ! 比喩よ比喩!!」

よかった、ミレイアさんがどうにかしてくれそうだ。

しかしヒヅキさんの体、引き締まってて………

いや、忘れよう。
920 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/03(日) 23:10:24.47 ID:WkeLB/oT0
体を洗って湯船につかる。温泉には僕たち以外誰もいない。贅沢なことに貸切状態だ。

こんな感じなのに潰れないのかな?

女の子の方は見ないようにしているのだけれど、

ロウェナ「先生っ! お背中お流ししましょうか」

男「もう湯船につかってるし」

ロウェナさんはそんな配慮関係なくちょっかいを出してくる。

それに

ヒヅキ「…あたたかいな」

なぜか僕と背中合わせにしてヒヅキさんが湯船につかっている。

ねっとりと粘度のあるお湯を通してヒヅキさんの体を感じる。

肌はすべすべしているけれどその奥の筋肉がしっかりしていることが背中越しでもわかる。

流石鬼だなぁ。

しかしなんで背中合わせに座るんです?

でも、あのヒヅキさんが近づいてくれるんだからちょっと嬉しい。

いつも刀ばかり見ててよくわかんない子だったからな。

ただ強くなりたいという意思だけしかわからない。

今年はもっとヒヅキさんを良く知りたいなぁ。

できれば多少好かれるくらいにはなりたいんだけど。

ヒヅキさんは僕のこと、どう思ってるんだろう。

サレム「先生! 裸の付き合いをしようじゃありませんか!」

男「え、嫌だけど?」

サレム「そんな! 温泉と言ったら腹を割って裸の付き合いと決まっているではありませんか! そうですよね、ジェラルド」

ジェラ「え!? そ、そうなのかなぁ」

サレム「プライヤ!」

プライヤ「うわっ、温泉の熱でチョコが溶けてるぞぉ」

ミレイア「あんたがそういうこと言うとなんか怪しいのよ」

サレム「私はただ当り前のことを言ってるだけで、そんな」

たしかにそういう風習はあるらしいけど僕のところではない。

反応を見る限り他の皆もないみたいだ。

がっくり肩を落とすサレムくん。

なんだか可哀想だ。とはあまり思わない。
921 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/03(日) 23:33:18.27 ID:WkeLB/oT0
男「はー、あったかいなぁ」

お湯はぬるりとしてて体を包み込んでくれるようだ。

なにか体の中に入り込んで癒してくれるような気が………ん?

お湯が紫色だ。

なんでだろう、と思ってその元をたどると

リリ「………」

リリさんが溶けだしていた。

そうか、リリさんの溶けた成分が僕の体に入り込んで………ってなんでだ!?

男「リリさんとけてるとけてる!!」

リリ「……あ。でも悪いものではないので大丈夫です。古い角質などはテケが取り除きますので」

男「いや、ちょっと怖いよ。それに大丈夫なの?」

リリ「体にただちに影響はありません」

男「リリさんが大丈夫なのかなって……ちょっと待って、ただちに影響はないってあること」

リリ「継続して使用した場合、どのような影響がでるかは判明しておりません」

男「じゃあやめてほしいかな」

リリ「少量なら体に良い自信はあります」

男「いやいやいや」

いくら体に良くても

いくら良い匂いがしても

溶けたリリさんに包まれてるってのは気分が悪いよ。
922 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/03(日) 23:33:48.53 ID:WkeLB/oT0
今日はここまで

おやすみなさい。
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 23:34:31.25 ID:LKqXAnuuo
乙乙
924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 23:40:17.61 ID:exUYSOjHO

ジェラルド君何故頭をくっつけずに手で持ってしまったんだ…
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/02/03(日) 23:41:26.72 ID:aj5/s3NuO
乙ー
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 23:48:28.53 ID:kvcPRUlDO
乙です
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 23:50:10.25 ID:SJcMoF1ZO
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/03(日) 23:57:23.42 ID:cdPVNigKo
おつ

ジェラはんは頭で裸芸するとヨロシ
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/04(月) 01:25:57.79 ID:f3ggr8cjo
>>601でサレムの好感度34やけど
>>915で26に下がってるのは何ぞや

同じく>>633>>824のリリの好感度
>>520>>883のジェラルドの好感度も
930 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/04(月) 06:52:56.56 ID:TrhH8Sh60
ミスです

ジェラルドの好感度【28】

サレムの好感度【36】

リリの好感度【39】

でした
931 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/05(火) 21:37:28.62 ID:L8qh2XTH0
溶けたものは戻らない。

だから徐々にお湯が薄紫になっていく。

僕以外は気にしていないようだけれど………

男「これ、大丈夫なの? 後で怒られない?」

リリ「時間が経てば消滅します」

男「あぁ、そうなの」

いったいどういうことなんだろう。リリさんの体は謎でいっぱいだ。

サレム「さぁ先生。腹を割って話しましょう」

男「いや、だからさ。ゆっくりさせてよ」

サレム「いいえ! これは譲れません! これは伝統なのです!」ザバッ

立ち上がるサレム君。

股間がちょうどいい位置にあるから是非座ってほしい。

男「えぇー。仕方ないなぁ」

誰と話そうか

>>932
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/02/05(火) 21:38:46.04 ID:/Ycg4ur60
ジェラルド
933 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/05(火) 21:59:31.14 ID:L8qh2XTH0
ジェラ「ふぅ、良いお湯です」

ジェラルド君がお湯をすくい上げて体に流している。

良くお風呂に入っている人は頭の上にタオルを乗せるけどジェラルド君は首のつなぎ目にタオルを乗せていた。

頭は風呂桶に入ってぷかぷかと浮いている。

いったい頭と体が分かれているのはどういう気分なんだろう。

男「ジェラルド君。ジェラルド君」

ジェラ「はい? なんですか?」

男「頭と体が分かれてるのってどんな感じなの?」

ジェラ「えっ///」

目を大きく見開いて頬を赤く染めるジェラルド君。

なんで?

ジェラ「首のつなぎ目はじろじろみてほしく、ないです」

あぁ、デュラハン的にはそうなのか。

異種族間の感覚はあまりわからない。

ミレイア「さいてー」

ベル「エッチなのはいけないと思います」

ルーティ「うわっ、きっしょ」

ロウェナ「見るなら私をみなよー」

ヒヅキ「………」

ジェラ「うぅ………」

ただ一瞬で女の子たちが敵にまわるのはなんでだい?
934 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2019/02/05(火) 22:08:58.35 ID:L8qh2XTH0
確かにジェラルド君の首のつなぎ目は気になる。

隠されるとみたくなるし………

でも、どうしよう

1 無理やり見る

2 見ない

>>935
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