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【アマガミ】橘「美也が車に乗りたそうにやってきた、仕方ない乗せてやるか」
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44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 05:29:09.21 ID:pzJSSAwd0
―――
橘「口笛吹いてる、男の美学〜」
美也「う、う〜ん」
橘「……」
森島「平均より…少し高いぐらいかな」
美也「ま、まあ、元気だしてにぃに、別に競いあってるわけじゃないんだから」
森島「そうよ、楽しむことだ一番なんだから」
美也「そうだ、デュエットするってのはどう?」
森島「オーキードーキー!いい考えよ美也ちゃん!」
森島「ね、やりましょ純一」
橘「う…うん」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:05:05.77 ID:pzJSSAwd0
橘「あの…僕の知ってる曲で頼むよ」
森島「任せて!」
森島「えっとね…純一の知ってそうな曲は…」
森島「あっ、これなんかどう?」
橘「どれどれ…えっ!?」
橘「これ…デュエットでいいのか?その、間違えてはないけど…」
橘「男女なんだからさ、歌手も男女でいいんじゃないの…?」
森島「でも高音と低音に分かれてるし、それで純一も知ってそうだから、ちょうどいいと思って」
橘「知ってるけど…」
森島「じゃあこれね」
〜♪
森島「あー果てしない、夢を追い続け〜」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:05:42.39 ID:pzJSSAwd0
――――――
美也「にぃに、次はみゃーと歌お!」
橘「あ、ああ…」
美也「あっ、ま、待って!」
橘「どうしたんだ」
美也「トイレ!」ダッ
橘「おいおい…」
橘「仕方ない、美也が帰ってくるのを待つ時間がもったいないし、はるか歌いなよ」
森島「ねえ、純一は楽しめてるの?」
橘「ん?うん、もちろん」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:06:23.00 ID:pzJSSAwd0
森島「……」
森島「そっか、ならよかった」
橘「だいたい、はるかといて楽しくないわけないだろ」
橘「今まで出会った誰よりも一緒に過ごす時間が楽しいもん」
森島「…キミはほんと、うれしいことを言ってくれるね」
橘「別に特別なこと言ってるわけじゃなくて、本当のこと言ってるだけだよ」
橘「はるかとならきっと老後までずっと楽しいんだろうなって思うもん」
森島「っ…!」
森島「わ、私もそう思う…」
橘「ほんと?やっぱり気が合うね」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:07:00.81 ID:pzJSSAwd0
森島「…でも最近言ってもらってないな」
森島「前はあんなに言ってくれたのに」
橘「え?なにを?」
森島「私のことをどう思ってるか」
森島「誰よりも楽しいって言うなら聞きたいな」
橘「こ、こんなところで…?美也がいつ戻ってくるかわからないのに」
森島「一言じゃない、すぐ言えるでしょ」
橘「いや、とても一言じゃ言い表せないよ」
橘「すごく時間がかかるだろうな」
森島「どれぐらい?」
橘「何十年ってとこかな」
森島「わぉ、じゃあしっかりと隣で聞いておかないとね」ぴとっ
橘「…な、なんか自分で言っておいて恥ずかしくなってきたな」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:07:59.18 ID:pzJSSAwd0
森島「ねえ、こっち向いて」
橘「ん?」
ガタッ
橘「なんだっ!?」
美也「……」じーっ
橘「な、何してるんだ、美也のやつ…」
ガチャ
美也「二人ともみゃーと一緒に来てること忘れてない?」
橘「そんなわけないだろ」
森島「そ、そうよ」
美也「完全に二人きりの空間になってたくせに」
美也「入りづらくでしょーがなかったよ」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:08:44.77 ID:pzJSSAwd0
美也「もちろん二人の関係は美也もよくわかってるけど、場所を考えてよね」
橘「うん…」
美也「森島先輩もだよ!」
森島「はーい」
美也「みゃーのねぇねになるんだから、しっかりしてもらわないと」
美也「それと二人きりのときはいいからさ、その…美也がいるときはたまには構ってよね」
森島「…美也ちゃん」
森島「かっわいいわね!このこの〜!」ギュッ
美也「ふがっ!?」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:09:24.25 ID:pzJSSAwd0
美也「ふぐーっ!」バタバタ
橘「お、おい苦しそうだよ、でもちょっとうらやましい…」
森島「あっごめんね」
美也「ぷはーっ」
美也「別にいますぐってわけじゃなかったんだけど…」
森島「さっきの美也ちゃんがものすごーく可愛かったから、つい」
美也「むぅ…」
森島「そっかー、美也ちゃんのねぇねか…」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:10:00.37 ID:pzJSSAwd0
森島「うん、私今から美也ちゃんのねぇねになるわ!」
橘「えっ!?ちょ、ちょっと…僕はせめて大学を卒業してから…」
森島「へぇ、卒業してからとかそういうこと考えててくれてたんだ」
橘「う…まぁ…」
森島「でも、今はそういうことじゃなくて、呼び方だけの話」
美也「呼び方?」
森島「そう、純一ににぃにって言ってるように私にはねぇねって言うの」
森島「どうかな?」
美也「うん!ねぇね!」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:10:30.06 ID:pzJSSAwd0
美也「じゃあこれから森島先輩じゃなくて、ねぇねって呼びますね」
森島「それはいいけど、ねぇねに敬語はおかしいでしょ」
美也「あ、そっか…じゃあ今度からねぇねって呼ぶね」
森島「ベリーグーよ、美也ちゃん!」
森島「純一ズルいわ〜、こんなかわいい妹がずっといるなんて」
橘「はるかと比べたらかなりだらしないけどね」
美也「なんでねぇねと比べるのさ!」
森島「私だって、ちょっとだらしないところぐらいあるわよ」
橘「うん、はるかのことはよくわかってるよ」
橘「それを踏まえて言ってるんだ」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:11:34.32 ID:pzJSSAwd0
数週間後 森島家
ピンポーン
森島「はーい」ガチャ
美也「ねぇね、あけましておめでとう!」
森島「うん、今年もよろしくね美也ちゃん」
橘「僕もいるんだけど…」
森島「もちろんわかってるわよ、キミが一番なんだから」
橘「はるか!」ギュッ
森島「純一!」ギュッ
美也「…そういうことは二人だけのときにしてよね」
美也「見てるこっちが恥ずかしい」
美也「そんなことしてる暇があるなら早く初詣行こうよ」
橘「そ…そうだな、もう午後とはいえ人がいっぱいだろうし」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:12:05.39 ID:pzJSSAwd0
――――――
美也「うわぁ…すごい人だよ」
森島「去年のこの時間はこんなにいなかったのに」
橘「まあいいじゃん」
橘「ここで止まっててもどうにもならないし、とりあえず行こうよ」
森島「それもそうね」
森島「じゃあはぐれないように手をつないでおかないと」
橘「あ…」
森島「ねっ」
橘「うん」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:12:57.33 ID:pzJSSAwd0
美也「にぃに、ねぇね!屋台よっていかない?」
橘「外でにぃにはやめてくれよ」
美也「でもお兄ちゃん、ねぇねだったらバランス悪いよ」
橘「だったらお兄ちゃん、お姉ちゃんでいいだろ」
森島「えー、私はねぇねの方がいいな〜」
橘「じゃあもうバランスとかいいから…」
美也「やだ」
橘「……」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:13:29.39 ID:pzJSSAwd0
橘「じゃあお兄ちゃんお姉ちゃんで…」
森島「ねぇねでいいじゃない」
橘「バランスを気にせず」
美也「い・や・だ」
橘「……」
橘「僕が折れた方がよさそうだな…」
橘「今日だけだぞ…」
美也「わーい!」
森島「やったわね美也ちゃん!私たちの勝ちよ!」
橘「別に勝負じゃないんだけどな…」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:14:09.42 ID:pzJSSAwd0
美也「それで屋台は?」
橘「あー…それはお参りが終わってからな」
橘「食べきれないと持って行くことになるだろ」
森島「あ、そっか…残念」
橘「はるかも行きたかったの?」
森島「もちろん!」
橘「じゃあ後でね」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:14:45.52 ID:pzJSSAwd0
――――――
チャリンッ
ガラガラガラ
パンッパンッ
橘「……」
森島「……」
美也「……」
橘「よし、行こうか」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:15:23.61 ID:pzJSSAwd0
森島「純一は何をお願いしたの?」
橘「僕は…あっ」
橘「あそこにいるのってもしかして塚原先輩じゃない?」
森島「ほんとだ、おーいひびきちゃーん!」
塚原「!」
塚原「あら、あなたたちも来てたの」
橘「お久しぶりです」
塚原「そういえば橘君とは久しぶりね、でもなんだかそんな気がしないわね」
塚原「そうか、はるかが会うたびに橘君の話をしてるからだ」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:17:36.61 ID:pzJSSAwd0
森島「も、もうっひびきちゃん!わざわざ純一の前で言わなくていいでしょ」
塚原「それだけ橘君ははるかに好かれてるんだってことを言おうと思ったんだけど」
橘「なんか僕も恥ずかしいですね…」
塚原「ふふ、橘君は何かはるかのいいエピソードはないの?」
塚原「二人だけで初詣に来るぐらいなんだから、何かいいのがあるわよね」
橘「そんな…」
橘「えっ二人?」
森島「あれ、美也ちゃんがいない」
橘「…いた!」
橘「あいついつまでお願いしてるんだ」タッタッタ
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:18:29.67 ID:pzJSSAwd0
―――
美也「あ、塚原先輩」
塚原「久しぶりね」
塚原「3人で来てたんだ」
森島「ずいぶん長いことお願いしてたのね」
森島「何をお願いしたの?」
美也「うんとね、胸がもっとふかふかになりますようにとか、にぃにのお宝本を集めすぎないようにとか、にぃにがもっと大人になりますようにとか…」
橘「お願いの時間でわかっていたけど多いよ」
橘「一つに絞れよ、もう遅いけど」
美也「うーん…」
美也「そうだ!にぃにとねぇねのいる大学に入学する!」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:19:18.81 ID:pzJSSAwd0
塚原「はるか、ねぇねって呼ばれてるの?」
森島「うん、いいでしょ」
塚原「…そうね、いいかもね」
森島「ひびきは何をお願いしたの?」
塚原「えっ、私!?」
森島「うん」
塚原「そ、その…かれ…無病息災ってとこかしら」
森島「へぇ、ひびきちゃんらしいわね」
塚原「……」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:22:13.11 ID:pzJSSAwd0
塚原「そう言うはるかは何をお願いしたの」
森島「純一といつまでも一緒にいられますように」
塚原「……」
塚原「橘君は?」
橘「ちょっとはるかと似てるんですけど、はるかとずっといられますようにって」
塚原「……」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:22:46.61 ID:pzJSSAwd0
森島「ねえ、私たちこれから屋台とか周ろうと思ってるんだけど、ひびきも一緒に行かない?」
塚原「…橘君たちはいいの?」
橘「はい、いいですよ」
美也「みゃーもいいですよ!」
塚原「じゃあご一緒させてもらおうかしら」
塚原「ちょっと待っててくれる?」
塚原「家族と来てるから一言言ってこないと」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:23:18.91 ID:pzJSSAwd0
――――
森島「初詣といえばおみくじよね!」
森島「ということで勝負よ、ひびきちゃん!」
塚原「おみくじって勝負するものじゃないのよ」
森島「いいじゃない、そんな堅いこと言わないでさ」
塚原「堅くはないと思うけど…」
美也「じゃあ美也はにぃにと勝負だ!」
橘「あー…うん」
美也「何よ、そのやる気のない返事は!」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:23:57.77 ID:pzJSSAwd0
森島「えっと結果は…中吉か」
森島「ひびきは?」
塚原「吉よ」
塚原「はるかのいう勝負なら私の勝ちね」
森島「むぅ〜くやし〜!」
塚原「そこだけ見ないで、内容も読んだら?」
森島「純一と美也ちゃんは?」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:24:31.47 ID:pzJSSAwd0
美也「にしししし!大吉なのだ!」
橘「おっ、今が今年最高の瞬間だな」
美也「むっ…」
美也「そういうにぃには何だったのさ」
橘「僕は凶だ、でもこれが一番悪い瞬間で後は上がっていくだけだ」
美也「にぃに、プラス思考はいいことだけど現実を受け止めないとだめだよ」
橘「そんなこといったら美也だってそうだぞ」
美也「ふぇ?どうして?みゃー大吉だよ」
橘「大吉だからといって、いいことばかり書いてあるとは限らない」
橘「はるかも塚原先輩もそうですよ」
橘「おみくじというのは書かれている内容を理解して、それをもとに方向転換させれば良い道が開けるっていうアドバイスみたいなものなんだから」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:25:07.38 ID:pzJSSAwd0
美也「うーんと…」
美也「けっこういいこと書かれてる」
塚原「私も悪いことは書かれてないわね」
森島「わぉ、私すっごくいいこと書かれてない?」
塚原「うん、一部だけだけどね」
森島「純一のおみくじには何が書かれてたの?」
橘「えっと…」
橘「……」
橘「それではみなさん、そろそろ屋台の方に移りましょう」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:25:44.83 ID:pzJSSAwd0
―――
美也「にぃに、これ買って!」
橘「あのな、ちょっとは自分で買おうとは思わないのか」
美也「にぃに相手には思わない」
橘「はるか、塚原先輩、あっちの方行ってみませんか」
美也「あー嘘嘘!また今度みゃーがおごってあげるから!」
橘「本当か?」
美也「本当だよ、美也嘘つかないもん」
橘「…さっき嘘嘘って言ったじゃんか、その嘘つかない発言が嘘だよ」
美也「さっきのはなし!今からスタートだよ!」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:26:14.78 ID:pzJSSAwd0
橘「……」
橘「そう何度も奢らないからな」
美也「うん!」
橘「はるかと塚原先輩は?」
森島「私もほしい!」
塚原「私はいいわ、自分で買うから」
橘「ああ、いいですよ、2つも3つも変わらないですから」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:26:43.06 ID:pzJSSAwd0
美也「あっねぇね、あれおもしろそう!見に行ってみようよ」
森島「ほんとだ!純一、ひびき〜!二人も早く〜!」
橘「はぁ…」
橘「すみません、うちの二人が」
塚原「私もはるかの保護者みたいなものだったから、君の苦労はよくわかるわ」
塚原「あの子、今でもよく会うけど、高校のときからあまり変わってないでしょ」
塚原「大きく変わったことといえば君がはるかの彼氏になったことぐらい」
塚原「橘君ははるかに何か変わってほしいとことかある?」
橘「えっ変わってほしいとこですか?」
橘「そうですね…」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:27:39.73 ID:pzJSSAwd0
橘「……」
橘「今は特に思いつかない…ですね…」
塚原「じゃあ君はああいうはるかのちょっと困った性格も含めて好きなの?」
橘「もちろんですよ!」
塚原「……」
塚原「よかった、橘君の方ははるかに対して不満はないようね」
橘「ええ、まあ」
橘「…!」
橘「ちょっと待ってください、橘君の方はって…はるかの方には何か…あるんですか?」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:28:15.80 ID:pzJSSAwd0
塚原「はるかと会って、あの子が話す内容は君のことばかりなの」
塚原「純一がこんなことした、純一にこんなことがあったとか」
塚原「橘君のことを話さないなんてまずないわね」
塚原「でも最近その内容にちょっと追加があってね」
塚原「本人もかなり大きな悩みみたい」
塚原「ただ正直私に相談されても、どうしようもできないってことなんだけど…」
塚原「それにこんなこと君に話ていいのかってこともあるし…」
塚原「どうする、君は聞きたい?」
橘「…はい」
塚原「そう、じゃあ…」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:28:48.33 ID:pzJSSAwd0
夕方
塚原「あ、私この辺でいいわ」
橘「じゃあそこのコンビニに止めますね」
塚原「送ってくれてありがとう」
森島「またね、ひびき!」
塚原「ええ」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:29:32.44 ID:pzJSSAwd0
森島「美也ちゃん寝ちゃったみたい」
橘「そういえば、今日はかなり早く起きてたからな」
橘「昨日正月特番を見るって言ってけっこう遅くまで起きてたのに」
橘「よっぽどはるかと初詣に行くのが楽しいだったんじゃないのか」
森島「ふふ、そうだったらうれしいわね」
森島「純一はどうだったの?」
橘「え?ああ、楽しみにしてたよ」
森島「…そう」
森島「……」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:30:09.35 ID:pzJSSAwd0
橘「ついたよ」
森島「ありがとう」
橘「…あっ、はるか」
森島「?」
橘「明日二人で会えないかな」
森島「……」
森島「いいわよ」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:30:41.87 ID:pzJSSAwd0
翌日
橘「……」
橘「よしっ、決めた!」
森島「わっ、どうしたのよ…急に大声出して」
橘「はるか!」
森島「は…はい」
橘「ごめん!」
森島「え?…え?」
森島「ちょっと、何があったの?」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:31:38.14 ID:pzJSSAwd0
橘「誤魔化しても仕方ないから正直に言うよ」
橘「昨日塚原先輩に会ったとき聞いたんだ」
橘「僕の態度がはるかを悩ませてるって…」
橘「他には以前やってたことをしてくれなくなったとか…」
森島「え…あ、ああ!あのこと!」
森島「気にしないで!あれは本気で言ったんじゃなくて、軽い冗談みたいなものだから」
橘「でもそうだとしても、塚原先輩の話を聞いて気づいたんだ」
橘「僕ってつまらなくなってるなって…」
森島「そんなことないわよ!」
橘「実際そうだよ、はるかに少しでも大人っぽく思われたかったから、そっけない態度をとっちゃったこともあったし…」
橘「やっぱり身の丈に合わないことはやるべきじゃないな…」
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:32:29.16 ID:pzJSSAwd0
橘「……」
橘「ちゃんと覚えてる?付き合う前に僕たちが何をしてたか」
森島「もちろん!」
森島「思い出したらちょっと恥ずかしいけど」
橘「ああいうことってはるかが大学に行ってから全然やらなくなったよね」
橘「本当にごめん、別に冷たくしてたとかそういうことでは一切ないんだ」
橘「その…大学生になったらあんなことはもうやりたがらないと勝手に思っちゃって」
森島「私の方こそ君の気持も考えないで…私がよくても君が嫌だもんね」
橘「そんなことない、やりたいに決まってるじゃないか」
森島「……」
橘「……」
森島「ふふ、やっぱり私たちって似た者同士ね」
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:33:22.62 ID:pzJSSAwd0
森島「でも純一、今回は謝ったって許さないってやつよ」
橘「っ!」
森島「許してほしい?」
橘「うん」
森島「そうね…じゃあズボンをたくしあげて」
橘「?」
橘「こう?」
森島「膝が見える高さまで上げて」
橘「はい」
森島「ふふっ今からキスするわね」
橘「へ?」
森島「……」チュッ
橘「!?」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:33:55.71 ID:pzJSSAwd0
森島「……」ちゅちゅっ
橘「は、はるか!?」
森島「……」ぺろっ
橘「ひゃっ」
森島「……」ちゅ〜
橘「なっ…なんでどんどん下に…ス、ストップ!それ以上はちょっと…はるかのためにも…」
森島「私のときよりもギブアップが早いわよ」
橘「だ、だって足の臭いを嗅がれるのはちょっと…必然的にそうなっちゃうし…」
橘「そもそもこれはどういうこと…?」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:34:33.38 ID:pzJSSAwd0
森島「前に君に膝裏にキスれたことあったでしょ」
森島「今回は私がその逆で裏じゃなくて正面からキスしたの」
森島「ついでにあの時君は上に上っていってたけど、そこも逆に下がってみたの」
森島「嫌だった?」
橘「最高」
橘「だけどはるかのしたかったのってこういうことなの?」
森島「そうね…君が私にしたようなことをもっともっとしてみたいな」
橘「となるとあんなことや、こんなことを…」ごくりっ
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:35:34.38 ID:pzJSSAwd0
橘「よし、僕ははるかが望むなら何でもさせてあげるよ」
森島「わぉ、すごいこと言っちゃったわね」
橘「えっ…なにかマズいことでも…?」
森島「今何でもって言ったわよね、さーてどうしようかなー」
橘「あ、あんまりひどいことはなしで…」
森島「しないわよ」
森島「君は私がそんなことをするように見えてたの?ちょっとショック」
橘「ああっ、そういう意味じゃなくて…」
森島「ふふっ慌てた姿の君は可愛いね」
森島「今までのそういう純一も好きだけど、変に飾らずちょっと大人っぽくなった君も好きだからね」
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:36:15.92 ID:pzJSSAwd0
一年後
美也「ううっ…今日も寒いね〜」
橘「美也…たまには電車で通ったらどうだ?」
橘「暖房がついてて、しかも人がいっぱいいるから暖かいぞ」
美也「にぃにの車の方が楽だもん」
美也「みゃーもにぃにとねぇねと同じ大学なんだから目的地は一緒でしょ、別れて行くことないじゃない」
美也「それに二人きりにさせると何があるかわからないしね」
橘「何もないよ」
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:36:44.63 ID:pzJSSAwd0
森島「おはよー!」
森島「純一」
橘「はるか」
チュッ
森島「ふふっ」
橘「ははっ」
美也「む〜…」
橘「ど、どうした美也?」
美也「にぃにとねぇねの仲がいいにしても毎日二人のそういうことみせられる妹の気持ちも考えてよね」
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/07/16(月) 07:37:21.92 ID:pzJSSAwd0
橘「これはその、別に見せつけてるとかじゃなくてだな…」
森島「そうそう、えっと…」
美也「はぁ…にぃに、さっきも言ったけどなんでみゃーがここで二人きりにさせないかわかってる?」
橘「なんでなんだよ…」
美也「朝からその続きを始める可能性があるからだよ」
森島「美也ちゃん!?」
美也「にぃに、ねぇね、美也の前でふじゅんいせーこーゆーはさせないからね」
終わり
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 07:38:29.93 ID:pzJSSAwd0
グダグダになってしまった
すみません
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 12:02:21.53 ID:Crxj2dw0o
うーんこのバカップル最高や
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 12:34:15.42 ID:+MKeEUJEO
乙です
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 12:59:10.99 ID:o4nYXhoHo
桜井リホ悲しいなあ
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 14:15:29.20 ID:EFQSg3Vco
おつおつ
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/16(月) 14:57:54.92 ID:gohQg1zPO
梨穂っち何ですぐアイドルになってしまうん?
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