【艦これ】駆逐戦隊!ショキカンジャー!!改 その2

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50 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:15:17.17 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「あら、そんなに構えなくてもいいのよ」

吹雪「近寄らないで……!そんなこと、絶対にさせない……!」

センカン「フフフ……まあ、そうなるわよね」

センカン「いいわ、少し遊びましょうか。あなたの力、もっと引き出せそうだしね」

吹雪「っ……」

吹雪(……でも、一人で戦って勝てるような相手じゃない……隙を見て逃げて、みんなとどうにか合流しないと……)
51 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:15:55.21 ID:Cvyn+IyZ0



センカン「あなたは他の子たちと違って、すぐに壊れないわよね?」



吹雪「……」

吹雪「……え?」
52 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:16:41.49 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「ど、どういうこと……?」

センカン「ああ、そういえば質問に一つ答えてなかったわね」

センカン「あなたが起きるまでに、他の子たちの力も見ておこうと思ったんだけど……」

センカン「思ったよりもろかったわね、あの子たち」

吹雪「……!?う、嘘だ!」

吹雪「みんなが……そんな簡単に負けるはずない!」
53 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:17:07.84 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「……ふぅん」

センカン「まあ、信じなくてもいいけどね……」ゴソゴソ

センカン「でも、これを見てもそんなこと言ってられる……?」ポイッ


カラン……

吹雪「……!!!」

そこには、破損したショキブレスが四つ投げ捨てられた……



センカン「……本当……惨めに消えていったわ」
54 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:17:33.98 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「……るな」

センカン「ん?」

吹雪「……ふざけるな」


カチッ

シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……………………

吹雪の体に、スーツが装着されていく!


吹雪「ふざけるなああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
55 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:18:21.46 ID:Cvyn+IyZ0
シュンッ

センカン「っ!!」


ガキィンッ!!

センカンは吹雪の剣を拳で防ぐ!


センカン(速い……!さっきよりも……)

吹雪「よくも……よくもおおおおおおおおおおおおお!!!」


ガキィンッ!! ガキィンッ!!


センカン「くっ……」
56 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:19:03.99 ID:Cvyn+IyZ0
ガキィンッ!! グググ……


センカン(がむしゃらに攻めて来てるけど……パワーもスピードもさっきまでと違う……)

センカン(エネルギーが上昇している……!)

吹雪「許さない……絶対に……!!!!」グググ

センカン「っ……」


ドゴォッ!!


吹雪「!!」ズザッ
57 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:19:32.75 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「まだ……まだだぁああああああああ!!!」ブォンッ

センカン「ふんっ!」ガシッ

吹雪「!!」

センカン「はぁっ!」ドカッ!!

吹雪「ぐっ……!」ヨロッ

センカン「……」

センカン「少し驚いたけど……でも、さすがに一人で私を倒せるほどではないわね」
58 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:21:00.96 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「……許さない」

センカン「……?」

吹雪「絶対に……許さないんだから……!!!」スッ


吹雪は改装設計図を取り出した!

センカン「!?」

センカン「な……何をする気!?」
59 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:21:32.22 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪は、ショキブレスの横の溝に、改装設計図をスラッシュした!


シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン…………

吹雪のスーツが変化し、より強化されていく!


バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
60 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:22:12.14 ID:Cvyn+IyZ0
センカン(姿が変わった……!?どういうこと……?)

センカン(……もしや、前の鎮守府でも見た『強化形態』……?)

センカン(まだ隠していた力があったなんて……想定外だわ)

吹雪「はああああぁっ!!」ブォンッ

センカン「!!」


ガキィンッ!!!


センカン(っ!!重い……!!)

吹雪「はあっ!!はああああああああっ!!」

ガキィンッ!! ガキィンッ!!
61 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:22:47.92 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「くっ……」ヨロッ

吹雪「はあああああああああああああああああああああっ!!!!」ブォンッ!

センカン「っ!!!」


ドゴォォォォォォォォォォォォォッ!!!


センカン「っ!!!!」ドザッ
62 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:23:27.67 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「……っ」

吹雪「はぁ……はぁ……」

センカン(少し状況が悪くなってきたわね……最悪エネルギーを奪わず殺す羽目になるかもしれないわ)

センカン(もしくは……)


「センカン様!!」

センカン「!!クウボ……!」

クウボ「すみません、待機するよう言われておりましたが……センカン様のお声が聞こえて」

センカン「いいえ、ちょうどいいところに来てくれたわ」
63 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:23:58.75 ID:Cvyn+IyZ0
クウボ「あれ……ショキカンレッド……ですよね?」

センカン「ええ、そうよ」

クウボ「……私が知ってるのとちょっと違うんですけど……」

センカン「どうやら、まだ隠してた力があったみたい。もしくは新しく手に入れたか……」

センカン「クウボ、足止めをお願い。その隙に私が……」

クウボ「っ!!センカン様!!ショキカンレッドが……!」

センカン「……?」
64 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:24:25.94 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「……」スッ


吹雪はアンカーパーツをショキブレスから取り外した

吹雪「……」


明石『使えるには使えるはず。でも、正直おすすめはしないかな』

吹雪『え?どういうことですか?』

夕張『いくら調整したって言っても、改二を使うことでそれなりに身体に負担はかかるの』

夕張『そこで吹雪ちゃんの特殊能力使うと倍プッシュだからねぇ……』
65 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:25:04.05 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪(危険かもしれないけど……)

吹雪(もう……どうなってもいいや)

吹雪(あの人を倒せれば……もうそれでいい)

吹雪(……だから)


吹雪「私に……力を……!!!」


カチャッ

吹雪は、アンカーパーツを剣に取り付けた!
66 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:25:31.23 ID:Cvyn+IyZ0
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

アンカーパーツを取り付けた途端、吹雪の周りに炎が吹き上がる!


クウボ「何……?まだ何かあるの……!?」


ブォンッ

センカン「!!クウボ、伏せなさい!」

クウボ「っ!」サッ


ドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!

クウボが伏せた途端、クウボの頭上で爆発が起きた!!
67 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:25:59.35 ID:Cvyn+IyZ0
クウボ「なっ!?」

吹雪「はあああああああああああああ!!!」

ブォンッ

吹雪が剣を振り回すと、強烈な炎がクウボに向かっていく!

クウボ「!!」


ドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!


クウボ「ぐあああああああああああああっ!!!」
68 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:26:28.76 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「クウボ!」

クウボ「っ……だ、大丈夫です……直撃は免れました」

センカン「……少し下がってなさい。私が抑えておくわ」

クウボ「……申し訳ありません」

センカン(……明らかに最初と違う。また別の力を使ったみたいだけど……それだけじゃない)

センカン(精神エネルギーも高まっているわね……)

センカン(あえて怒らせて、エネルギーを高まらせるのはうまくいったけど……正直、想像以上だわ)
69 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:27:01.46 ID:Cvyn+IyZ0
シュンッ

センカン「!!」

吹雪「はああああああああああ!!」

センカン(突っ込んできた……!また受け止め……)


ブォンッ!

センカン「!!」


ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
70 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:27:33.52 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「……」

センカン「……っ」

センカン(ダメね……下手に受け止められないくらい危険な攻撃だわ)

センカン(でも、避けることは十分できる……だったら)

吹雪「……逃げるな!!」ブォンッ

センカン「っ!」シュバッ

センカン(隙をついて、一気に仕留める!!)



センカンは吹雪の横に回り、強烈な蹴りを叩きこんだ!

ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!
71 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:28:04.18 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「……っ!」ヨロッ

センカン「まだ終わりじゃないわよ!このまま一気に……」

ブォンッ!

センカン「!?」


吹雪はセンカンの攻撃に体勢を崩しながらも、剣を振り回す!!


ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!


センカン「ぐああああああああっ……!!」
72 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:28:48.85 ID:Cvyn+IyZ0
センカン(くっ……今の一撃、それなりに効いていたはず……)

センカン(それでも攻め切るなんて……なんて執念なの)

吹雪「はぁっ!!」ブォンッ

センカン「!!」シュバッ

吹雪「はぁっ!!はああああっ!!」


ブォンッ! ブォンッ!

吹雪はセンカンへと近づきながら、剣を連続して振るっている!
73 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:29:28.67 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「くっ……」シュバッ シュバッ

センカン(いつまでも避けてても駄目ね……早く打開策を……)


ドンッ


センカン「!!」

センカンは攻撃を避けていくうちに、壁際へと追い詰められていた!

センカン「しまっ……」
74 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:30:22.24 ID:Cvyn+IyZ0
ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

センカン「!!」


吹雪「はああああああああああああああああああああ!!!!」


ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

吹雪の剣から激しく炎が燃え上がり、振り下ろそうとしている!
75 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:30:49.17 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「……っ!」グッ

センカンは身構え、迎撃の態勢をとった!


吹雪「これで……終わりだあああああああああああああああああああああああああ!!!!」

ボォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!
76 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:31:16.37 ID:Cvyn+IyZ0









吹雪「……あ……」



ドサッ

シュゥゥゥゥゥゥゥゥ……
77 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:32:45.87 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「……」

クウボ「セ、センカン様!無事ですか!?」

センカン「……ええ。危なかったけどね」

センカン「あの一撃を食らっていたら、ただじゃ済まなかったでしょうね……」

クウボ「……一体、どうしたんでしょうか?」

センカン「まあ、体に負担がかかりすぎたってところかしら」

センカン「あれだけの力をいきなり引き出すんだもの……当然かなりのリスクがあるわ」
78 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:33:21.07 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「……想像以上だったわ。この子の力」

クウボ「ええ。わざわざリトウに偽のブレスレットを作らせた甲斐がありましたね」

クウボ「偽物だとバレなくて良かったです」

センカン「さて……じゃあ今のうちにエネルギーを奪わせてもらうとしましょう」

センカン「高まっているうちに貰わないとね」スッ


センカンは倒れている吹雪に手をかざした

シュォォォォォォォォォォォォォォォ


センカン「……フフフ、ご馳走様」
79 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:34:02.63 ID:Cvyn+IyZ0
クウボ「……こいつ、どうしますか?」

センカン「そうね……もう戦う力は残ってないはずだから……」

センカン「クウボ。あなたの力で操り人形にしなさい。もしも他のショキカンジャーが攻めてきたとき、盾くらいにはなるはずよ」

クウボ「はい、了解しました」

クウボ「……しかし、ここまで攻めてくることなんてあるんでしょうか?」

クウボ「恐らく、コウワンたちが既に処理しているかと……」

センカン「フフフ……まあ、念には念を入れて、ね」
80 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:34:36.67 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪(……)

吹雪(……もう……駄目……)

吹雪(身体、全然動かないや……)

吹雪(叢雲ちゃん……)

吹雪(漣ちゃん……)

吹雪(電ちゃん……)

吹雪(五月雨ちゃん……)

吹雪(……ごめんね、みんな……)

吹雪(……ごめんね)
81 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:35:27.26 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪(……)


『ねえ、吹雪ちゃんはどうして戦うの?』


吹雪(……)

吹雪(……どうして、だったかな)


第八話「燃える心」 艦
82 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:36:01.06 ID:Cvyn+IyZ0
次回予告!

電「た、大変なのです!吹雪さんが連れ去られちゃったのです!」

叢雲「あんのおばさんめ!絶対許さないんだから!」

漣「こりゃあアジトに乗り込むっきゃないけど……」

五月雨「……そう簡単には、行かせてくれないよね」

五月雨「でも、立ち止まるわけにはいかない。吹雪ちゃんを助けるために!」


次回、第九話「守りたいもの」
次回も見てくださいね!
83 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:36:29.42 ID:Cvyn+IyZ0
スペシャルコーナー『ショキカンジャーって?ああ!』
〜最終回〜


明石「はい、始まりました。『ショキカンジャーって?ああ!』のコーナー」

夕張「わー」パチパチ

明石「七回と長く続いたこのコーナーですが、なんと今回で最終回でーす」

夕張「えー、なんだってー」

明石「じゃあ気合、入れて!始めていきましょー」

夕張「……ちょっと待って」
84 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:37:17.13 ID:Cvyn+IyZ0
明石「え、何?」

夕張「何で私たちがこのコーナーやってんの?」

明石「いや、あの子たち今忙しいから」

夕張「んでもって最終回って……いいの?それ」

明石「いいのいいの。じゃあ始めるよー」
85 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:37:44.63 ID:Cvyn+IyZ0
明石「今回はお便りが来ています」

夕張「え、どこから?」

明石「えー、ペンネーム『黒幕鬼畜眼鏡』さんからです」

夕張「……ん?」

明石「『質問です。吹雪の特殊能力と改二って何が違うんですか?どっちもパワーアップじゃないですか』」

明石「『何か違いがあるなら教えてもらいたいです。よろしくお願いします』」
86 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:38:13.23 ID:Cvyn+IyZ0
夕張「確かにどっちもパワーアップよね。違いがわからない人もいるでしょうね」

明石「そうね。質問ありがとうございます」

明石「まず一番の違いは『安定して使える時間』です」

夕張「特殊能力の『全能力二倍』は、長い間は使えないわ。せいぜい3分ってところかしらね」

明石「無理して長時間使おうとすると、それだけ体に負担がかかるわけです」

明石「一方改二は、比較的安定して長時間使うことができます。30分くらいはまあ大丈夫かな」

夕張「でもその分能力の上昇率は特殊能力の方が改二より上。伸び率をとるか安定をとるか……そこが違いね」

明石「それと、改二はスーツも強化されるので、装甲も固くなります」
87 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:39:43.09 ID:Cvyn+IyZ0
明石「えー、続いてのお便り。ペンネーム『野良うーちゃん』さんからです」

夕張「隠す気ないじゃん」

明石「『武器名と必殺技の名前ダサくね?』」

夕張「ンだとコラ!?」

明石「でも否定はできないよね」

夕張「……まあ、そうね」

明石「でも戦隊モノの武器名とか必殺技の名前とか、そんなもんだと思うの。かっこいいのも多いけど」

夕張「天火星・稲妻炎上破とか好き」
88 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:40:36.15 ID:Cvyn+IyZ0
明石「最後のお便り。ペンネーム『通りすがりの仮面提督』さんからです」

夕張「え、あの人何してんの」

明石「『最近のスーパー戦隊どう思う?』」

夕張「何この答えづらい質問」

明石「ちょっとお答えできないので、別のお便り行きましょうか」

明石「ペンネーム『お前は誰だ』さんからです」

夕張「お前が誰だよ」

明石「『アマゾンズの映画楽しみだね』」

明石「そうですね」

夕張「何でライダーの話になってるの!?質問ですらないし!」
89 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:41:15.76 ID:Cvyn+IyZ0
明石「じゃあ今度こそ最後のお便り。ペンネーム『ピンク髪のピンク』さんからです」

夕張「ん?」

明石「『ショキカンジャーに何か一言オナシャス』」

夕張「……」

明石「……」

明石「敵を倒すまであと一歩!ピンチが何だ乗り越えて見せろ!」

夕張「頑張れ!負けるな!ショキカンジャー!!」


90 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/04/26(木) 00:42:55.26 ID:Cvyn+IyZ0
今日はここまで。続きはできるだけ早めに…
とりあえず完結できるように頑張ります。予定ではあと二話です
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 09:35:26.99 ID:ig6+awR7O
続いてくれて嬉しいよう!
ラストに向けて頑張ってください
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 14:11:45.71 ID:ItSCBaF50

力を奪うとか言ってたから次スレから始まる駆逐戦隊ショキカンジャーvs深海戦隊ディープマリンでグッと来てVSXな展開かと思ったら違った
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 19:04:38.60 ID:HD+Ruie+0
乙です
94 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:44:23.38 ID:LfAj0wsk0
第九話「守りたいもの」


例の採石場


ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!


叢雲「っ!!」ズザッ

電「あ、危なかったのです…」

漣「くっそー…うまく攻撃できねー…」


コウワン「そんなものかしら?ショキカンジャー」

ホッポ「…だったら、私たちの敵じゃないな」

リトウ「以前はしてやられたけど…」

センスイ「私たちが揃って相手をすれば、大したことないわね」


五月雨「…っ」
95 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:45:30.23 ID:LfAj0wsk0
十分程前────


吹雪「……?どういうこと……?」




ドガッ


吹雪「ッ!?」


ドサッ


センカン「……こういうことよ、ショキカンレッド」
96 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:46:32.50 ID:LfAj0wsk0
五月雨「吹雪ちゃん!?」

吹雪「……う……」

叢雲「あんた……クウボ!?いつの間に……!」


吹雪の背後にいたのは、クウボであった


クウボ「……安心なさい、少し眠ってもらっただけよ」

クウボ「それじゃあ、この子は借りていくわよ」グイッ


クウボは倒れている吹雪へと手を伸ばし、そのまま持ち上げた


電「待つのですっ!」ブォンッ!

クウボ「!」
97 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:47:02.12 ID:LfAj0wsk0
シュンッ

電「!?」スカッ

電がクウボに攻撃した瞬間、クウボと吹雪の姿が一瞬にして消えた!


漣「消えた……!?」

叢雲「な、何!?どこ行ったのよ!?」キョロキョロ


クウボ「ここよ、ここ」

四人「!」


クウボは吹雪を連れて、センカンの隣まで来ていた


センカン「よくやったわ、クウボ」

クウボ「光栄です、センカン様」
98 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:49:05.06 ID:LfAj0wsk0
電「動きが全く見えなかったのです……あんなに速く動けるのですか?」

五月雨「高速移動……って感じじゃなかった」

五月雨「工具の一件で逃げられたときに見せた、瞬間移動……かな」

クウボ「その通り。私は人を操るだけじゃなくて、もう一つの能力…瞬間移動もできるの」

クウボ「コウワンとは違う……本当の瞬間移動よ」

叢雲「何でもいいわ!吹雪を返しなさい!」

センカン「いいえ、この子はアジトに連れていくわ。その力を利用させてもらうためにね」

漣「利用……何をするつもり!?」

センカン「教える義理はないわ。クウボ、行くわよ」

クウボ「はい」
99 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:49:32.46 ID:LfAj0wsk0
叢雲「待ちなさい!このっ……!」ダダッ


「おっと、そうはいかないわ」

何者かが巨大な腕で叢雲に襲い掛かる!

叢雲「!?」


ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!


叢雲「なっ……!」ヨロッ

電「叢雲さん!」ダッ


ヒュンヒュンッ!

敵艦載機に似た物が、電の前に飛んでくる!

電「!?」

「先へは行かせないぞ、イナズマ」

電「……っ!」
100 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:49:58.16 ID:LfAj0wsk0
漣「コウワンさんに、ホッポちゃん……!」

コウワン「残念だけど、ここであなたたちを倒させてもらうわ」

ホッポ「うん。私とお姉ちゃんに勝てるわけがない。大人しくやられろ」

叢雲「ぐっ……」


センスイ「コウワンとホッポだけじゃないわ。私たちもいるわよ」ザッ

リトウ「新しい武器を開発したの。あなたたちで試させてもらうわ」ザッ


五月雨「センスイさんに、リトウさん……」

漣「……幹部勢ぞろいってわけ?」
101 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:50:25.81 ID:LfAj0wsk0
リトウ「センカン様を追わせはしないわ。ここで私たちが全力で相手してあげる」

電「全力……」

センスイ「もう小細工はなしよ。あなたたちを本気で叩き潰す」

コウワン「ではセンカン様。今のうちに」

センカン「悪いわね。じゃあ後は頼んだわよ」


センカンとクウボは吹雪を連れて、洞窟へと入っていく
102 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:50:59.72 ID:LfAj0wsk0
漣「ふざけんな!吹雪ちゃんを返し……」

コウワン「行かせないって言ってるでしょう!!」ブォンッ!

漣「!!」シュバッ

漣「……くそぅ」

叢雲「クソっ……!吹雪!!」

電「吹雪さん!」

五月雨「吹雪ちゃん……!」
103 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:51:27.10 ID:LfAj0wsk0
──────────

──────

───


叢雲「いつまでもやられっぱなしじゃないわ……!電、行くわよ!」ダダッ

電「はいなのです!」ダダッ

センスイ「おっと」パチンッ


幹部たちの姿が透明になった!


電「……っ!また……!」

叢雲「くっ……」

叢雲(落ち着いて……足音と気配を探るのよ)
104 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:52:12.57 ID:LfAj0wsk0
ザッ

電(!!足音!かなり近い……!)

叢雲(そこか……っ!)



近くの足音を頼りに、叢雲と電は武器を振りかざす!

ブォンッ!


「「「ヒャッハァーーーーーー!!!」」」

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!


叢雲「がはっ!?」

しかしその瞬間、大量の何かが叢雲めがけてぶつかってきた!!
105 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:53:57.55 ID:LfAj0wsk0
電「叢雲さん!?」

叢雲(しまった、ホッポの艦載機か……!)ヨロッ

ホッポ「……今だ、お姉ちゃん」

コウワン「よくやったわ、ホッポ!」ブォンッ!

叢雲「!!」


コウワンはバランスを崩した叢雲の目の前で姿を現し、腕を振り下ろした!


ガキィンッ!!


叢雲「……っ!」

コウワン「……へぇ、なかなかのスピードね」


しかしその瞬間、五月雨が間に入り、コウワンの攻撃を刀で防いだ!


五月雨「ぐ……」ギリギリ
106 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:55:20.65 ID:LfAj0wsk0
五月雨「叢雲ちゃん、電ちゃん!今のうちに……!」

叢雲「了解よ!」ブォンッ!

電「なのです!」ブォンッ!

コウワン「おっと」シュバッ

叢雲「!!」スカッ


シュンッ


叢雲「……っ。また消えた……」
107 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:57:32.64 ID:LfAj0wsk0
キーたち「ヒャッハァーーーーーー!!!」「コッチヲミロォーーーーー!!!」ヒュンヒュンッ


電「ま、また来たのです!」

五月雨「漣ちゃん!」

漣「りょーかい!」カシャッ


漣はアンカーパーツを弓に取り付けた!


漣「とりあえず、お前らは打ち落として……」

ホッポ「!!お前ら、戻れ!」

キーたち「ワー!!」「ニゲロー!!」ワラワラ

漣「え、ちょ!?逃げんなコラー!!」
108 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:58:06.22 ID:LfAj0wsk0
リトウ「おっと、背中がガラ空きね」カチャッ

漣「!!」


弓を構えた漣の背後で、リトウが銃を突き付けていた!


漣「しまっ……」


バチバチバチバチィッ!!


漣「うああああああああああああっ!!」
109 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:58:34.73 ID:LfAj0wsk0
漣「……っ」ヨロッ

リトウ「どう?私が開発した電撃銃の味は」

リトウ「なかなかの威力でしょう?」

漣「……ふん!大したことないね!」

漣「電ちゃんの電気ショックに比べたら、こんなのクソザコじゃん!」

リトウ「ふっふっふ……でもあなたたち、もうわかってるんでしょ?」

リトウ「この電撃を食らうとどうなるか……」

漣「……!」
110 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 15:59:39.15 ID:LfAj0wsk0
叢雲「漣!この……っ!」ダダッ

リトウ「!!」


キーたち「「「ヒャッハァーーーーーー!!!」」」ヒュンヒュンッ


叢雲「うわ、また出た!」

ホッポ「センスイ、今のうちだ」

センスイ「ええ、リトウ!」パチンッ


シュンッ

リトウは再び姿を消した
111 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:00:05.05 ID:LfAj0wsk0
キーたち「「「ヨーシ、ニゲロー!!!」」」ワラワラ


叢雲「あーもう!何なのあいつら!」

電「完全に翻弄されてるのです……」

五月雨「漣ちゃん、大丈夫!?」

漣「あ、あんまし大丈夫じゃないかも……」

叢雲「っ!そうだ、あの電撃……」

漣「体が痺れてうまく動けない……」
112 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:00:38.83 ID:LfAj0wsk0
五月雨「……みんな、とりあえずここで固まろう」

叢雲「そうね。下手に離れるとタコ殴りにされて終わりだわ……」

電「漣さんから離れるわけにもいかないのです」

漣「うう、すまねぇ……」

五月雨(……さて)

叢雲(次はどこから来る……?)



シーン……

四人「……?」
113 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:01:11.91 ID:LfAj0wsk0
漣「攻撃してこない……?」

叢雲「……何か、企んでる……?」

五月雨「……あの人たち、能力の都合かわからないけど……攻撃の際には姿を見せる」

五月雨「だから攻撃しようとしてるなら、姿が見えて……」

電「!!」

電「み、皆さん!ここから離れるのです!!」

三人「!?」
114 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:01:37.25 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「……遅い」


遠く離れたところで、ホッポがキーたちを集めてビームの準備をしていた!

ヒュォォォォォォォ…………


叢雲「まずいわ……!漣、つかまりなさい!」

漣「うん……って、叢雲ちゃん後ろ!」

叢雲「!!」


コウワン「逃がさないわよ」

ドガッ!

叢雲「!!」ヨロッ

コウワンの攻撃により、叢雲はバランスを崩す!
115 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:02:20.25 ID:LfAj0wsk0
五月雨(まずい、このままだと二人が……!)

コウワン「あなたたちもよ」シュンッ

五月雨・電「!!」


ドガッ!

五月雨「うっ……」ドサッ

電「うあっ……」ドサッ
116 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:03:02.73 ID:LfAj0wsk0
コウワン「さあ、あとは四人仲良く消し飛ぶだけね」

コウワン「……さようなら、ショキカンジャー」



ホッポ「発射!!」


ビィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!

集まったキーたちから、すさまじい威力のビームが発射された!


四人「!!」


ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!
117 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:03:35.17 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「……」

センスイ「よくやったわ、コウワン、ホッポ!」

コウワン「あら、特に何もしてないくせに偉そうなこと言うのね?」

センスイ「うっ……」

リトウ「まあまあ。センスイの能力のおかげでかなり翻弄できたじゃないの」

コウワン「……まあ、そうね。私たちが能力を使おうとすると、干渉し合って効かなくなるのが痛いけど」

センスイ「それは仕方ないじゃない……」
118 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:04:02.81 ID:LfAj0wsk0
リトウ「……ホッポ、どうしたの?さっきから黙ってるけど」

ホッポ「……」


ホッポ「……あいつら、まだ生きてる」

三人「!?」

コウワン「あ、あのビームを直撃して……!?」

ホッポ「うん。でも多分虫の息。さっさととどめを刺そう」

リトウ「そうか……じゃあ行きましょうか」

コウワン「……そうね」
119 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:04:34.16 ID:LfAj0wsk0
漣「……ぐ……」

叢雲「……漣、体動くようになった……?」

漣「だ、だいぶ治ったけど……別の要因で体動かなくなりそう……」

電「……かなり厳しい、戦いなのです……」

五月雨「……向こうは能力を使って翻弄しつつ攻撃して、隙をついて大技を繰り出す……」

五月雨「想像以上に連携が取れてるね」

五月雨「逆に、私たちは翻弄されすぎて、連携が取れてない」

五月雨「しかも、センスイやリトウはともかく、五人がかり……もしくは、大井さんに助けてもらって倒せたホッポちゃんやコウワンが相手……」

漣「要するに中ボスが同時に出現して、連携まで取ってきたらヤベーってことですな」

電「どうしたらいいのでしょうか……」

五月雨「……」
120 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:05:00.82 ID:LfAj0wsk0
ザッ

四人「!」

コウワン「……しぶといわね、まだ生きてるなんて」

叢雲「ふん……しぶといのはお互い様でしょ」

リトウ「でもやっぱり、見るからに限界って感じね」

センスイ「もう打つ手もないみたいだし……もうお終いよ」

電「……っ」

五月雨「……」
121 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:05:28.71 ID:LfAj0wsk0
漣「……かぁーっ!あいつら、うちらのことなめてますぜサブリーダー!やっちゃいましょうぜ!」

電「えぇ……」

叢雲「こんな時まであんたは……でもどうする、五月雨?」

五月雨「……当然、諦める気なんてないよ」

五月雨「まだ戦えるんだもん。いくら厳しくても、諦める理由にはならないよ」

叢雲「……まあ、あんたならそう言うと思ったわ」

漣「リーダーに聞いても、同じ答えが返って来ただろうねぇ……」

電「電たちも、諦める気はないのです……!」

叢雲「でもこのまま戦ってもジリ貧でやられるのが落ちよ……どうする気?」

五月雨「……これしかないね」スッ


五月雨は改装設計図を取り出した!
122 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:05:59.39 ID:LfAj0wsk0
叢雲「……やっぱりそれしかないかしら」

漣「でも戦隊パワー足りてるん?」

電「使ったうえで、体力ももつか心配なのです……」

五月雨「体力はわからないけど……戦隊パワーは十分だと思うよ」

五月雨「……みんな、『強い思い』は持ってるでしょ?」

三人「……!」

五月雨「それがあれば……きっと大丈夫。何とかなるよ」

三人「……」
123 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:06:45.13 ID:LfAj0wsk0
叢雲「確かにそうね……私は乗るわ、五月雨」スッ

電「電もやるのです!ここでやらない理由はないのです!」スッ

漣「ヨッシャー!一暴れしてやろうじゃないの!」スッ

五月雨「……よし!みんな、行くよ!」



四人「第二改装!!!!」

四人は、ショキブレスの横の溝に、改装設計図をスラッシュした!


シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン…………

四人のスーツが変化し、より強化されていく!


バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
124 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:07:14.98 ID:LfAj0wsk0
コウワン「!?な、何!?」

センスイ「姿が変わった……?」

リトウ「……前の鎮守府で、似たような物を見たわね」

リトウ「確か……『強化形態』だったかしら」

ホッポ「こいつらもそれを……?」

センスイ「何にしても、嫌な予感がする……一旦離れるわよ!」パチン


センスイたちは姿を消した!
125 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:07:50.86 ID:LfAj0wsk0
コウワン(よし……とりあえず距離は取ったわ。それで、奴らの動きは……)チラッ


叢雲「……」


コウワン(……?さっきの位置にいるのはブラックだけ?孤立してる……)

センスイ(懲りてないのかしら、あの子たち……まあいいわ。コウワンかホッポが攻め込むはず)

センスイ(私はタイミングを見て能力を使って援護を……)

コウワン(……罠?離れたところにいる他のメンバーを狙うべき?)

コウワン(……迷っていても仕方ない。とにかく近づくしかないか……)スッ


叢雲「……はぁぁぁっ!!!!」ブォンッ!

コウワン「!?」


叢雲は槍を思い切り地面に突き刺し、地面に衝撃波を走らせる!!

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!
126 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:08:38.74 ID:LfAj0wsk0
センスイ「なっ……」ドテッ

コウワン「ぐあっ……!」グラッ


コウワンたちはバランスを崩し、その場に倒れこむ!


コウワン(しまった、こんな広範囲に攻撃してくるなんて……!)

コウワン(不用意に音も出してしまった……狙われる可能性が高い……)

叢雲「そこかっ!」ブォンッ!

コウワン「っ!!」


ガキィンッ!!

コウワンは姿を現し、巨大な腕で叢雲の槍を防ぐ!


叢雲「やっぱりそこにいたわね……さあ、どうしてくれようかしら?」

コウワン「くっ……」グググ
127 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:09:15.24 ID:LfAj0wsk0
コウワン(このままだと分が悪い……態勢を立て直さないと……!)

ホッポ「お姉ちゃん!お前ら、行けぇ!」ヒュンヒュンッ


ホッポは叢雲に向かってキーたちを飛ばす!


叢雲「!!」シュバッ

コウワン(……!今のうちに……!)


シュンッ

コウワンは隙を見て、高速移動でその場を離脱した!


叢雲「……逃がしたか……まあいいわ」
128 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:10:04.07 ID:LfAj0wsk0
コウワン(ふぅ……助かったわホッポ。とにかく、ブラックの近くにいるのはまずいわ)

コウワン(遠距離攻撃のできるホッポやリトウに任せて、私は他の子たちを───)



五月雨「───やぁっ!!」

コウワン「!?」

ズバァァァァァァァァァァァッ!!


コウワン「ぐああああああああっ!?」
129 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:10:33.75 ID:LfAj0wsk0
コウワン「ショキカンブルー……!?いつの間に……」

五月雨「油断しましたね……コウワン!」

コウワン「くっ……」


シュンッ

コウワンは再び、高速移動でその場を離れる


コウワン「くそっ……どうなってるのよ……!」シュンッ

コウワン(でも、今度こそ逃げきれて……)


五月雨「まだまだっ!!」シュンッ

コウワン「!?」

コウワン(速い……!?この子、こんな高速移動できたの!?)

コウワン(私と同じか、それ以上のスピード……!)
130 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:11:11.80 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「くそっ……お前ら!お姉ちゃんを助けに……」

電「えーいっ!!」ブォンッ!

ホッポ「!!」


ガキィンッ!!


ホッポ「イナズマ……!」グググ

電「……決着をつける時なのです、ホッポちゃん……!」グググ

ホッポ「……っ」
131 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:11:41.89 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「仕方ない……お前ら!イナズマを集中攻撃だ!」

キーたち「「「ヒャッハァーーーーーー!!!」」」ヒュンヒュンッ


大量のキーたちが電へと襲い掛かる!


電「……そこなのですっ!」ブォンッ!

ドゴォッ!!

キーA「グエッ!!」
132 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:12:09.76 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「その程度か!まだキーたちは大量にいるぞ!」

電「……まだ終わりじゃないのです!」


バチバチバチバチィッ!!

ホッポ「……!?」

電のハンマーから出た強力な電撃がキーたちに走る!

ドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!


キーたち「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
133 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:12:36.52 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「なっ……カミナリ?」

ホッポ「あの量のキーたち全員に流れるほどのカミナリが使えたのか……!?」

電「……これが、改二の力なのです」

電「ホッポちゃん……電の本気を見るのです!!」

ホッポ「……っ」
134 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:13:37.01 ID:LfAj0wsk0
リトウ(ま、まずいわ……若干だけど、コウワンもホッポも押されてるわ……)

リトウ(ここは私がしっかりサポートしないとダメみたいね)

リトウ(やることはさっきまでと一緒。隙を見て電撃を……)


漣「おっと、そうはいかせないよ!」

リトウ「!!」

バシュッ!!

リトウ「ぐあっ……!」
135 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:14:09.37 ID:LfAj0wsk0
リトウ(なっ……!なぜ私の場所が……!?透明になっているはずなのに……!)

漣「勘だ!!」

リトウ(は!?)

リトウ(しかも何で心の声に反応してるのよこいつ!!)

漣「まーあんたの考えてることなんてお見通しってこった!」

リトウ(ふ、ふざけたことを……!)

漣「場所が分かったのは、単純に音だよ。戦闘やステルスに慣れてないあんたの足音が一番わかりやすかったからね」

漣「しかも今、声出しちゃったし……丸わかりなんだよねぇ」

リトウ「……っ」
136 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:15:34.82 ID:LfAj0wsk0
リトウ「……こうなったら仕方ないわね。もう一度電撃を食らわせてやるわ」シュンッ

漣「おーこわ!そら勘弁ですわ!」

漣「じゃあ、向こうでやってる電ちゃんたちの真似でもしてみるかね!」バシュバシュッ

リトウ「!!」

バチバチィッ!!

リトウ(よし……このくらいなら撃ち落とせる)

リトウ(隙を見て一撃でも与えられれば、どうにでも……!)
137 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:16:03.01 ID:LfAj0wsk0
漣「まだまだ!こんなもんじゃないよ!」バシュバシュッ!!

リトウ「っ!」バチバチィッ!!

漣「ほれほれ!」バシュバシュッ!!


漣は絶え間なく矢を放ち続けている!!


リトウ(か、数が多い……!捌き切れな……)

ザシュッ!

リトウ「ぐっ……!」

漣「まだまだ、徹底的にやっちまうのねっ!」
138 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:16:29.62 ID:LfAj0wsk0
センスイ(ま、不味いわ!連携が取れなくなってる!)

センスイ(一度体勢を立て直すために、全員に透明化をかけて離脱してもらうか?)

センスイ(いや、透明化のために手を止めた瞬間にやられる可能性がある……それは難しいか)

センスイ(くっ……どうしたら……)


ブォンッ ブォンッ

センスイ「……?」チラッ


叢雲「……遊びは終わりよ、センスイ」

センスイの近くで、叢雲が槍を頭上で回転させている!

ブォンッ ブォンッ

センスイ「なっ……!?」
139 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:17:28.81 ID:LfAj0wsk0
シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……

回転させていくうちに、叢雲の槍が光を帯び始めた!


叢雲「確か、前にあんたに食らわせてやろうとしたときは失敗したわね……」

センスイ「そ、そうよ!その攻撃……あの時失敗したじゃないの!」

叢雲「……ええ、あの時はね」

ブォンッ ブォンッ

叢雲「でもあの時とは違う。私は強くなったのよ」

叢雲「単純な強さじゃない……強い『意志』があるのよ!」

シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……

センスイ「や、やめ……」
140 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:17:55.50 ID:LfAj0wsk0
叢雲「吹雪を、返してもらうわよ!!」

ブォンッ!!!

叢雲「『マストブレイク』!!!!」



光を纏った叢雲の槍が、センスイを貫く!!

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!



叢雲「……ほらね。あの時とは違うでしょう?」
141 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:18:23.18 ID:LfAj0wsk0
リトウ「はぁ……はぁ……」

漣「どうしたどうしたー!そんなもんか悪の科学者ー!」バシュバシュッ

リトウ(まずい……このままだとジリ貧でやられるわ)

リトウ(正面から戦うのは危険すぎる……ここは離脱するわ!)カチッ


バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

漣「!?」

リトウの銃から煙幕が発射された!


モクモクモク……

漣「……」
142 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:18:59.22 ID:LfAj0wsk0
リトウ(……ふう、危なかった)

リトウ(矢が途切れたところを見ると……うまく逃げられたのかしらね)

リトウ(一度態勢を立て直せば、あとは何とか……)


モクモクモク……

リトウ(そろそろ煙が晴れるわね。さあ、もう一度近づいて……)


漣「……逃げられたと思った?」

漣が放った何本もの矢が、リトウを取り囲んでいた!


リトウ「!?」

漣「残念、逃げられないよ!漣はしつこいから!!」
143 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:19:51.52 ID:LfAj0wsk0
リトウ(う、撃ち落とし……)カチャッ

漣「遅い!これで終わりだよ!!」


漣「『デッキシュート』!!!!」



リトウを取り囲んでいた漣の矢が、一気にリトウに襲い掛かる!

ズドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!



漣「ふふん。どう、凄いっしょ?」
144 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:20:21.74 ID:LfAj0wsk0
電「えーいっ!!」ブォンッ!!

ホッポ「ぐっ……」

ガキィンッ!!

キーA「ボ、ボス……」

キーB「ソロソロ、ゲンカイデス……」

ホッポ「お前ら頑張れ!ここで負けたら……!」

電「……」カチャッ


電はアンカーパーツをハンマーに取り付けた!
145 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:20:55.89 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「!あれは……まずい!」

ホッポ「お前ら!距離をとるぞ!」ザッ

キーたち「オーーー!!!」ワラワラ

電「……」

ホッポ「……イナズマ?」

ホッポ(動きがない……どういうことだ?)
146 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:21:21.70 ID:LfAj0wsk0
電「ホッポちゃん……もう、小細工はなしなのです」

ホッポ「……!」

電「……決着をつけましょう」

ホッポ「イナズマ……」

ホッポ(……あの時とは違うな)

ホッポ(戦うことに、迷いがない……)

ホッポ(それだけ、強い思いがあるってことか……)
147 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:22:12.45 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「……お前ら!集まれ!」

キーたち「ヒャッハァーーーーーー!!!」ワラワラ

ホッポ「エネルギー充填開始!」

シュゥゥゥゥゥゥゥ…………

電「……」グッ

ホッポ「エネルギー充填完了!発射準備!」


ヒュォォォォォォォ…………
148 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:22:45.32 ID:LfAj0wsk0
ホッポ「……発射!!」


ビィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!

集まったキーたちから、すさまじい威力のビームが発射された!


電「えーーーーいっ!!!」ブォンッ!


電のハンマーと、ホッポのビームが激しく衝突する!!

ドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!
149 : ◆BXyNb5hpYI [saga]:2018/06/27(水) 16:23:30.69 ID:LfAj0wsk0
キーたち「グ……オォ……」

ホッポ「頑張れ、お前たち!!」

ググググ……


電「……」

電「……ホッポちゃん」

電「……これで、終わりなのです!!」


ホッポ「……!」


電「『アンカークラッシュ』!!!!」


電の強烈な一撃が、ホッポのビームを押し返す!!

バシィィィィィィィィィィィッ!!!

ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!
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