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【艦これ】駆逐戦隊!ショキカンジャー!!改 その2
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1 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:36:25.72 ID:8GV7vgnz0
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497268381/
の二スレ目です。前のスレが埋まってからこっちに来ます
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1524666985
2 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:48:38.31 ID:8GV7vgnz0
叢雲「電のは『ごっつんこ』なんて可愛いものじゃないでしょ絶対……」
漣「『ぐちゃっ』だよね」
電「そんな音しないのです!?」
吹雪「五月雨ちゃん、どうして自分の名前入れたの?」
五月雨「え!?いやそういうつもりじゃなくて、五月雨突きとか五月雨撃ちみたいな感じで……」
叢雲「ダブルミーニングになってるわねこれ」
3 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:49:04.21 ID:8GV7vgnz0
吹雪「……で、どうしよう」
五月雨「さすがに全部このままってわけにもいかないし……」
電「……そういえば、武器の名前って誰がつけたんでしたっけ?」
漣「確か明石さんと夕張さんだね。武器もらうときに教えてもらった」
叢雲「そうね。安直だけど、割とすぐに定着して……」
五人「……」
4 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:49:31.51 ID:8GV7vgnz0
工廠
夕張「こんなのでどう?」
吹雪 『ブリッジバスター』
叢雲 『マストブレイク』
漣 『デッキシュート』
電 『アンカークラッシュ』
五月雨 『キールスラッシュ』
漣「うん、やっぱり戦隊の技名はわかりやすいのが一番ということだな」
叢雲「吹雪のはそのままなのね」
夕張「うん、これに統一しようと思ってね」
5 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:49:58.54 ID:8GV7vgnz0
吹雪「ありがとうございました……すみません、お忙しいのに」
夕張「あー気にしないで。ちょうどみんなに用事あったし」
五月雨「そうなんですか?」
夕張「ええ。多分明石がそろそろ来て……」
明石「ん?呼んだ?」ガラッ
電「あ、来たのです」
6 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:50:47.22 ID:8GV7vgnz0
明石「ああ、みんな来てたのね。じゃあちょうどよかった」ゴソゴソ
明石「ジャーン!ショキブレスに改二機能を追加したよ!」
吹雪「え!?もうできたんですか!」
夕張「もうほとんど大井の時にできてたしね。細かい調整をすればよかっただけだから」
明石「使い方は大井さんのとほぼ一緒。この『改装設計図』をショキブレスの横の溝にスラッシュするだけ」
五月雨「これも特殊能力と一緒で、戦隊パワーがある程度必要なんですよね?」
夕張「ええ。だから簡単には使えないかな」
7 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:51:13.90 ID:8GV7vgnz0
吹雪「……」
叢雲「……吹雪?」
吹雪「……あ、いや、なんでもない」
吹雪(……正直、今の状態でうまく使える気がしないなぁ……)
吹雪(まあ使わなくて済むに越したことはないけど……)
電「そういえば、改二の状態でも特殊能力は使えるのです?」
夕張「当然使えるわよ。より強力な効果を使えるはず」
五月雨「……吹雪ちゃんの特殊能力も、ですか?」
8 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:51:41.64 ID:8GV7vgnz0
明石「うーん、それなんだけど……」
明石「使えるには使えるはず。でも、正直おすすめはしないかな」
吹雪「え?どういうことですか?」
夕張「いくら調整したって言っても、改二を使うことでそれなりに身体に負担はかかるの」
夕張「そこで吹雪ちゃんの特殊能力使うと倍プッシュだからねぇ……」
電「身体のためにも、やらないほうがいいわけですね……」
漣「オデノカラダハボドボドダ!」
吹雪「……わかりました」
明石「でもそれは吹雪ちゃん以外にも言えることだよ。無茶するとすぐにエネルギー切れを起こしちゃうと思うから」
叢雲「状況やタイミングを考えて使わないとダメってことね……」
9 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:52:11.00 ID:8GV7vgnz0
叢雲「ショキブレスは戻ってきたわけだけど、どうする?」
電「一応、これからの方針を話し合う予定でしたけど……」
吹雪「ああ、うん。そうだったそうだった」
吹雪「もう一度、あそこを調べに行こうと思うんだけど」
五月雨「あそこって?」
吹雪「ほら、センスイとかコウワンとかハクチとかと戦ったところ」
漣「……ああ、例の採石場か」
吹雪「……まあ、そうだね」
10 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:52:37.12 ID:8GV7vgnz0
五月雨「確かに調べようとしたら、ハクチさんに襲われちゃったもんね」
叢雲「なんかいっつもこんな感じよね、私たち……」
漣「でもやっぱりあそこ、なんかありそうなんだよなぁ……」
吹雪「だよね?鎮守府襲撃の場所にも方角的には近いし……」
電「……もしかして、あそこにディープマリンのアジトがあるとか?」
四人「え?」
11 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:53:06.32 ID:8GV7vgnz0
五月雨「……まさか」
叢雲「さすがにそんなことは……」
電「い、電もないとは思いますが……」
漣「そんな近くの悪の組織のアジトがあるわけないっつーの!」
吹雪「な、ないよね?そんなこと……」
五人「……」
12 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:54:10.18 ID:8GV7vgnz0
例の採石場
吹雪「どう?敵影は……」
五月雨「……とりあえずないね」
電「今のところ異常はなさそうなのです」
叢雲「……どうする?また張り込みでもしてみる?」
漣「それは見当違いだった場合やばいことになるからやめとこう」
五月雨「そうだね……じゃあ隠れずに、色々調べてみようか」
吹雪「敵に見つかったときはもう仕方ない。その時に対処しよう」
13 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:54:44.25 ID:8GV7vgnz0
電「それにしても、先日の一件でここもひどいことになってるのです」
叢雲「そうね……。凸凹が激しいし、大きな壁だとか大砲だとかが転がってるわね」
漣「特にあのでっかいやつの残骸がやばいんだけど」
五月雨「これ、戦いが終わったら私たちがどうにかしないとダメかなぁ……」
吹雪「ダメだろうね……」
吹雪「……ん?」
14 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:55:11.40 ID:8GV7vgnz0
五月雨「どうかしたの?」
吹雪「いや……」
吹雪「あそこに洞窟みたいなのがあって」
叢雲「洞窟?」
吹雪「ほら、あそこ」
吹雪が指さした先には、確かに洞窟のような横穴があった
15 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:55:39.98 ID:8GV7vgnz0
電「え、あんなのあったのです?」
吹雪「うん。今まで気づかなかっただけか、この間の戦いでできたのかはわからないけど……」
叢雲「……気にはなるわね。とりあえず覗いてみましょうか」
漣「えー、変なのいたらどうすんの」
五月雨「変なのって?」
漣「イカーゲンとか」
叢雲「なんでそのチョイスなのよ……」
電「でも、実際敵がいる可能性があるのです。注意するに越したことはないのです」
五月雨「そうだね……とにかく近づいてみようよ」
16 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:56:05.07 ID:8GV7vgnz0
五人は横穴へと近づき、中を覗いてみた
漣「……なんか見える?」
電「真っ暗で奥の方は何も見えないのです……」
五月雨「少なくとも、それなりの深さはあるみたいだね」
吹雪「覗くだけじゃよくわからないし……入ってみようか」
叢雲「……誰から?」
五人「……」
17 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:56:34.29 ID:8GV7vgnz0
五月雨「……なんか、前もこんなことなかった?」
電「天井裏に入ろうとした時なのです」
漣「じゃああんときと同じで、吹雪ちゃん行ってこーい」
吹雪「何で!?全員で入ればいいでしょ、狭いわけじゃないんだから!」
叢雲「いやいや……ここはやっぱりリーダーが先に行くべきじゃない?」
吹雪「またこんな時だけリーダー扱いを……」
漣「叢雲ちゃん、そんなときは『お願い、お姉ちゃん(はぁと)」って言うもんですよ」
叢雲「え、絶対嫌」
吹雪「そしてお姉ちゃん呼びは拒否するの!?」
18 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:57:41.93 ID:8GV7vgnz0
五月雨「冗談はここまでにして、そろそろ行こうか」
吹雪「はぁ……敵との決戦が近いのに、こんな調子なんて……」
漣「別にいーじゃん。どんなテンションでも戦いは避けらんないし」
電「気を張りすぎてもよくないのです」
吹雪「そうだけど……」
叢雲「じゃあ、そろそろ中に行き……」スッ
叢雲「……っ!」ピタッ
19 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:58:13.37 ID:8GV7vgnz0
吹雪「……?どうしたの叢雲ちゃ……っ!」
叢雲「……みんな、気付いた?」
五月雨「……うん。誰かいる」
電「……やっぱり、ここで当たりなのです?」
漣「かもねぇ……」
「……フフフ」
20 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:58:39.68 ID:8GV7vgnz0
戦艦棲姫?「聞いていた以上に、面白そうな子たちね……」
洞窟の奥から、戦艦棲姫に似た人物が歩いてきた
電「戦艦棲姫、そっくりなのです……」
叢雲「ということは、もしかして……」
吹雪「……あなたが、センカンですか?」
センカン「……ええ、その通りよ。ショキカンジャー」
21 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:59:07.50 ID:8GV7vgnz0
センカン「私はセンカン。一応、ディープマリンのボスってことになってるわ」
叢雲「……じゃあ、あんたを倒せばそれで終わりってことね」
センカン「……まあ、そういうことになるのかしらね」
センカン「何?私と戦う気なの?」
漣「こうしてのこのこ出てきたってことは戦う気満々なんでしょ?」
センカン「フフフ……まあ、それもそうね」
22 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/25(水) 23:59:36.07 ID:8GV7vgnz0
センカン「私はね……あなたたちの『力』に興味があるの」
五月雨「私たちの、力……?」
センカン「そう……私たちに対抗できる、不安定だけど強力な力……」
センカン「その力のせいで、私たちはここまで追いつめられることになった」
センカン「あなたたちの力は、私たちの想像以上よ」
吹雪「……」
23 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:00:04.67 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「……だからその力」
センカン「……私にも、見せてもらおうかしら?」
シュンッ
センカンは、凄まじいスピードで五人に接近してきた!
五人「!!」
ズガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!
24 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:00:46.75 ID:Cvyn+IyZ0
電「……う……」ヨロッ
叢雲「みんな……無事……?」
五月雨「な、なんとか……」
漣「吹っ飛ばされただけだから、ダメージはそんなにない……と思う」
センカン「……フフフ」
センカンは吹き飛ばされた五人へと近づいてきている
吹雪「……逃げられそうにもないね」
吹雪「みんな!こうなったら真っ向から戦うしかない!行くよ!」チャキッ
四人「了解!」チャキッ
25 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:01:17.52 ID:Cvyn+IyZ0
五人「抜錨!!」
カチッ
シュィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン……………………
五人の体に、スーツが装着されていく!
バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
26 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:01:50.68 ID:Cvyn+IyZ0
デデッデデー デデッデデーン
吹雪「吹雪レッド!」
叢雲「叢雲ブラック!」
漣「漣ピンク!」
電「電イエロー!」
五月雨「五月雨ブルー!」
吹雪「五人そろって!」
五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」
バァァァァァァァァァァァァァァン!!!
27 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:02:30.96 ID:Cvyn+IyZ0
叢雲「はぁっ!」ブォンッ
漣「ていっ!」バシュッ
センカン「……」
シュバッ
叢雲「っ!外したか……でもまだ!」シュバババッ
漣「こっちの攻撃は終わってない!」バシュバシュッ
センカン「……」
ババババッ!
センカンは二人の攻撃をたやすく避けている!
叢雲「なっ……!」
28 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:03:00.51 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「終わりかしら?」
センカン「だったら、次はこっちの番よ!」ブォンッ
叢雲「!!」
ガシッ!
叢雲(!……重い!!)
ググググ……
電「えーいっ!!」ブォンッ!
センカン「!!」シュバッ
電の攻撃を、センカンはギリギリでかわす!
29 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:03:30.19 ID:Cvyn+IyZ0
電「……っ」
センカン「ふぅ……危ない危ない」
吹雪「はぁっ!」ブォンッ!
五月雨「やぁーっ!」ブォンッ!
センカン「!!」
電の攻撃を避けたセンカンに、背後から二人が武器を振り下ろす!
ズガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!
30 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:04:00.36 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪(よし、当たった……!)
五月雨(二人同時の攻撃……ただじゃすまないはず!)
センカン「……」
センカン「……痛いわね」
ブォンッ
吹雪・五月雨「!?」
センカンは二人に拳を叩きこみ、吹き飛ばした!
ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!
二人「うわあああああああああっ!?」
31 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:04:47.01 ID:Cvyn+IyZ0
叢雲「吹雪、五月雨!……このっ!」ブォンッ!
電「今度は命中させるのです!」ブォンッ!
漣「くたばれこの野郎ーーっ!!」バシュバシュッ!
三人の攻撃が同時にセンカンに襲い掛かる!
センカン「……そうねぇ……」
ガシッ
センカンは叢雲の槍を掴んだ!
叢雲「!?」
32 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:05:14.35 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「そして……!」グイッ
ブォンッ!!
叢雲「んなっ!?」
電「えっ!?」
センカンはそのまま、槍ごと叢雲を電の方へ振り回した!
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
叢雲「ぐああああっ……!」
電「うぅっ……!」
33 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:05:55.32 ID:Cvyn+IyZ0
漣「む、叢雲ちゃん!電ちゃん!」
漣(なんてことを……!しかも叢雲ちゃんを振り回したときに漣の矢まで弾いた!)
センカン「さて……」クルッ
漣「!!」バシュッ!
センカン「遅い!」シュバッ
センカンは漣の矢を避け、一気に漣へと接近する!
ズドォォォォォォォォォン!!!
漣「うあああああ!!」ドサッ
34 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:06:28.36 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「ぐっ……みんな……」
吹雪「攻撃が……効いてない!?どうして!?」
五月雨「防御もされてない……もろに当たったはずなのに……!」
センカン「ええ、なかなかの攻撃だったわ。さすがに私も避けることはできなかった」
センカン「でもパワー不足よ。こんなものじゃ私を倒すことはできないわ」
吹雪「……っ」
吹雪(この人、これまでの幹部や怪人とは違う……特殊な力を使ってるわけでもないと思うのに……)
吹雪(強い……今まで戦った誰よりも……!)
35 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:06:55.90 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪(どうする……普通の攻撃じゃ、多分ほとんどダメージを与えられない)
吹雪(このまま戦っても、ジリ貧にしかならない……)
吹雪(だったら……)
センカン「強力な一撃を与えるしかない……って、思っているのかしら?」
吹雪「っ!?」
センカン「あなたたちが強力な技を持っていることは聞いているわ。合体技なんてものもあるらしいじゃないの」
センカン「強力ではあるけど……隙も大きいし、とどめくらいにしか使えないらしいわね」
センカン「残念だけど、それを食らってあげるほど私もお人好しじゃないの」
吹雪「……っ」
36 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:07:28.27 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「そうねぇ……今戦ってみて、あなたたちの力により興味がわいてきたところだけど……」
センカン「……やっぱり、五人同時に相手するのは面倒ね」
五月雨「……?」
叢雲「何よ……一騎打ちでもするつもり?」
センカン「一騎打ち……それも面白そうね」
漣「そんなの、するわけないけど!?」
センカン「フフフ……大丈夫よ。こっちもそんなことするつもりはないわ」
センカン「ちょっと一人、貸してもらうだけよ」
37 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:08:37.20 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「……?どういうこと……?」
ドガッ
吹雪「ッ!?」
ドサッ
センカン「……こういうことよ、ショキカンレッド」
38 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:09:04.78 ID:Cvyn+IyZ0
──────────
──────
───
『ねえ、吹雪ちゃんはどうして戦うの?』
『え?どうしてって……』
『……そうだね、それはきっと……』
『……そっか』
『だったら、私も……』
39 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:09:31.43 ID:Cvyn+IyZ0
──────────
──────
───
吹雪「……」
吹雪「……う……」ヨロッ
吹雪「……ここは?」
吹雪が目を覚ますと、怪しげな機械が置かれた黒い部屋にいた
吹雪「確か私……センカンと戦ってて、それで……」
吹雪「……誰かに、後ろから殴られた……?」
「目が覚めたみたいね」
吹雪「!!」
40 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:10:03.59 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「センカン……!」
センカン「随分早かったわね。クウボが手加減したのかしら?」
吹雪「……っ!他のみんなは!?ここは一体!?何の目的で私を!?」
センカン「あらあら、元気ね」
吹雪「答えなさい!!」
センカン「そうね……いいわ、一つずつ答えてあげる」
41 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:10:48.92 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「まずここは私たちディープマリンのアジトの……まあ、ほぼ最深部ね」
センカン「ここへあなたを連れてきたのは、あなたの『力』を見せてもらうため」
吹雪「力……?さっきも言っていたけど」
吹雪「特別な力なんて何も……」
センカン「そうね……確かに特別ではないかもしれないわ」
センカン「それは、あなたたち艦娘は皆持っている力だから」
42 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:11:14.67 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「もしかして……戦隊パワーのこと?」
センカン「フフフ……あなたたちはそう呼んでるのね。恐らくそれよ」
センカン「艦娘には二つの特別なエネルギーがある。一つは、艤装を扱うために必要なエネルギー」
センカン「そしてもう一つは、精神状態……感情によって変化するエネルギー」
センカン「私が言っているのは後者のことよ。あなたたちは、このエネルギーで艤装での攻撃を強化することがあるらしいわね」
吹雪「そんなことが……」
センカン「確かに艦娘は皆持っているけれども、あなたたち……ショキカンジャーは別格よ」
センカン「一体どうしてそんなにも大きなエネルギーを持っているのか、気になるところではあるわね」
43 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:11:46.20 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「もちろんただの偶然かもしれないけど、大きなエネルギーを持っているのは事実」
センカン「その強大な力に、私は興味を持ったのよ」
吹雪「……っ」
吹雪「でもいくら私たちが大きな力を持っていたとしても、あなたたちにはどうすることもできないでしょ!?」
センカン「いいえ、できるわ。それが私の力であり、使命だもの」
44 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:12:16.95 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「力であり、使命……?」
センカン「ええ。まず、私たちディープマリンは、簡単に言うと深海棲艦の仲間。亜種みたいなものよ」
吹雪「……やっぱり、深海棲艦と関係があったんですね」
センカン「そうよ……私たちは深海棲艦よりも後に生まれたの。突然変異のようにね」
センカン「私たちと深海棲艦には、色々と違いがあるけれど……その最たるものが使う『力』なのよ」
吹雪「……確かに、あなたたちは深海棲艦のように艦隊戦はしてきませんからね」
センカン「その通り。深海棲艦はその力で艦隊戦を行い、勢力を拡大していった」
センカン「……でも、そんな中であなたたち艦娘が邪魔をしてきたわけよ」
45 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:12:43.11 ID:Cvyn+IyZ0
センカン「深海棲艦にしたら、艦娘は邪魔で仕方ない存在だわ。まあ、それは当然なんだけど……」
吹雪「……」
センカン「どうにかして艦娘を妨害したい、陥れたい……そう考えていた時」
吹雪「……あなたたち、ディープマリンの出番ってことですか」
センカン「そうよ。私たちは深海棲艦のような艦隊戦を行うことはできないけれど、別の『力』を持っていたからね」
吹雪「……それで、その力を駆使して、私たちの鎮守府や大井さんがいた鎮守府を襲って……」
吹雪「艦娘の妨害をしていた……っていうことですか……」
センカン「……フフフ」
46 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:13:14.57 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「……っ!何がおかしいの……!?」
センカン「フフフ……いや、ごめんなさいね……」
センカン「……あなた、一つ勘違いをしているわ」
吹雪「勘違い……?」
センカン「……私たちの力は、センスイの透明化とか……コウワンの高速移動とか……」
センカン「そういった力のことじゃないの。それは後から私たちが身に着けた力なの」
吹雪「え……?」
センカン「私たち……いえ、さっきも言った通り、私の力と言った方が正しいわね」
センカン「私は……あなたたち艦娘や艤装のエネルギーを奪い、自らのものにすることができる能力を持っているの」
47 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:13:56.94 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「エネルギーを奪う……!?もしかして、さっき言ってた……!?」
センカン「ええ。と言っても、元々は艤装そのもののエネルギーしか奪えなかったんだけどね」
センカン「……私たちは、生まれた時にはまだ小さな力しかもっていなかったわ」
センカン「でも私は、艦娘の艤装の破片、資材、工具……そういったものから少しずつ艤装のエネルギーを奪っていったの」
センカン「本当は艤装そのものを盗むのがいいんだろうけど……なかなかうまくいかなくてね」
吹雪「もしかして、工具や資材を盗んでたのは、単なる妨害の為だけじゃなくて……」
センカン「ええ、あなたたちの力を奪わせてもらってたわ」
センカン「そして私は、奪ったエネルギーを他のディープマリンに分け与えることもできる。そうして私たちは力を増していったわ」
48 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:14:22.62 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「……あなたたちに艤装の攻撃が効かないのは、力を増した結果ですか……?」
センカン「まあ、そうね。艤装そのもののエネルギーを取り込んだから、とも言えるかしら」
センカン「でも効率的にはかなり悪いのよ、そうやって艤装のエネルギーを取り込むのは」
センカン「だからリトウに大量の艦娘をとらえて貰おうとしてたんだけど……あなたたちに邪魔されちゃったわね」
吹雪「もしかして、あの装置はそのために……」
センカン「そう。あれがうまくいけば大量の艦娘を一時的に操り人形にできたんだけどね……残念」
センカン「でも、それももう必要なさそうね」
49 :
◆BXyNb5hpYI
[saga]:2018/04/26(木) 00:14:51.41 ID:Cvyn+IyZ0
吹雪「……私のエネルギーを奪う気?」
センカン「ええ、そうよ。特にその……『戦隊パワー』だったかしら?」
センカン「あなたのその力を奪えば、私は強大な力を手に入れることができるわ」
吹雪「でも、戦隊パワーはあなたたちの弱点であるはず……それを奪うことなんてできるんですか!?」
センカン「……そうね。確かに、その力は私たちの弱点」
センカン「艤装に強くなった分、そっちに耐性がなくなったのかしらね」
センカン「でも……だからと言って奪えないわけじゃない。奪うのはエネルギーだけなんだもの」ジリッ
吹雪「ッ!」ジリッ
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