春香「火傷をしたら大変なことになった」

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41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 22:32:58.20 ID:+OMzC85l0

響「は、ハム蔵!!」ダダダッ

P「響! お前、どうしてここに!?」

響「テレビを見てたらハム蔵が映って……いてもたってもいられなくて!」

P「ハム蔵はなんて言ってるんだ?!」

響「あいつ……ずっと春香に迷惑をかけてたって……辛い思いをさせてたって……」

響「だから命を懸けて、春香を助けるんだって……!」ウルッ

P「そ、そんな……!」


ハルシュタイン「もういいよハムシュタイン! 歯茎から血が出てるよぉっ!」

ハムシュタイン「じゅいいいい……!」ギリギリ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 22:34:36.32 ID:+OMzC85l0

黒井「ふん……惨めな姿だな、ハルシュタイン」テク...テク...テク...

ハルシュタイン「黒井社長……!」

黒井「見るに堪えん……メカシュタインちゃん、楽にしてやれ」

メカシュタイン「ソコニヒザマヅイテ」ガシィッ!

ハルシュタイン「わ、私の手を押さえつけて何を――!?」

メカシュタイン「ミトメタイノ」ギュイイイイイイイイ!

ハルシュタイン「ちぇ、チェーンソーっ……!?」

黒井「その醜いハムスターをぶった切ってやるのだァ!!!」

メカシュタイン「アナタヲ」ギュイイイイイイ!

ハルシュタイン「や、やめ……!」

ハムシュタイン「じゅい――!」

メカシュタイン「ワタシノ、ヤリカタデエエエエエエエ!!!」ギュオオオオッ!
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 22:35:10.63 ID:+OMzC85l0

ハムシュタイン「……!」ギリッ

ハルシュタイン「は、ハムシュタイン! 何を――」

ハムシュタイン「じゅいいいいいいっ!!!」

ハルシュタイン「わっ!」ブワッ!

黒井「き、牙の力だけでハルシュタインの身体を持ち上げただとおっ!?」

ハムシュタイン「じゅわっ!」ヒュッ!

黒井「くっ、身体を宙に浮かせ、我々を飛び越えてビルの中へ戻った!」

メカシュタイン「マーメイ」ギュアアアアアッ

黒井「む? ぬおおおおおおおおおお!??!」バッ!

メカシュタイン「オッチョコチョイ、オッチョコチョイ」ウィーンガッシャン

黒井「私は生ハムではなァい!!! ……全く、メカシュタインちゃんは仕方のない奴だ!」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 22:56:29.49 ID:ZBn7tsqoO
ハルシュタインのあざとさに失望しました。カブトガニのファン辞めて響のファンになります。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:01:08.04 ID:+OMzC85l0

ハルシュタイン「ハムシュタイン……ハムシュタイン!!」

ハムシュタイン「じゅ……」

(パシュウッ...)

ハム蔵「じゅい……」

春香「ハム蔵! ハム蔵っ!!」

ハム蔵「じゅ……」ニコッ

春香「そんな……私を、庇って……!」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:02:07.37 ID:+OMzC85l0

ハム蔵「じゅい、じゅいじゅい、じゅ……?」

春香「ううん、そんなことない! ハム蔵は迷惑なんかじゃなかったよ!!」

春香「上手くいかなくて八つ当たりしちゃったこともあったけど……ハム蔵は、いい親指だったよ!」

春香「タクシー止めた時だって、最高のサムズアップだったよ!!」

ハム蔵「じゅ……」

春香「黒井社長に捕まった時も、ハム蔵がいなかったら逃げられなかった……全部、ハム蔵のお陰なんだよ!?」

ハム蔵「じゅい、じゅいぃ……」フワァァァア

春香「え……? ハム蔵、身体がだんだん、透けて……」

ハム蔵「じゅ……」パァァァアッ

春香「待って! ハム蔵、行かないで、行かないでぇ!!」ウルッ

ハム蔵「――」ファサァッ...

春香「あ……」



春香「あああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:32:34.80 ID:+OMzC85l0

(ヒュォォォォォォォォォオオオオ...)


響「な、なんだ!?」

P「春香を中心に、風の渦が……!」


黒井「むむゥ……奴め、何をする気だ!?」

メカシュタイン「……」ウィイイイイイン




春香「ハム蔵……私の、せいで……」ゴゴゴゴゴ...




春香「もう、これで終わってもいい……だから……」ゴゴゴゴゴゴ




春香「ありったけ、を……」ズォォォォォオオオオ




P「だ、ダメだ春香! その先に進んでは――!」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:33:57.85 ID:+OMzC85l0

『脳に響く警告』


黒井「こ、この私より黒い力は……!?」


『抑えきれない欲望』


P「起きてしまった……春香の、闇の人格が……!」


『禁忌の扉が開く』


響「中二心が疼くぞ!」




―覚醒めし者は……?―




「時は、満ちた」



ダーク・シュタイン「裁きを、始めよう!!」ザンッ!!
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/03(火) 23:36:23.25 ID:GgzKL9A3O
イイハナシダナーって感じだが元の親指に戻るだけじゃw
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:46:13.44 ID:+OMzC85l0

黒井「ええい、メカシュタインちゃァん! やっておしまい!!」

響「黒井社長! その口調、やっぱり二丁目通いは本当だったんだな!!」

黒井「黙れィ!!!」


メカシュタイン「クッキーバルカン∞」ドガガガガガガガガガッ!


ダーク・シュタイン「遅いよ……」ヒュヒュヒュヒュッ!


響「か、かすりもしない!」

P「あざとさの欠片もない、完全な実力主義……」

P「これが……これが、伝説の眠り姫を身に宿らせた、春香のダークサイドか……!」ツツゥ
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:49:15.06 ID:+OMzC85l0

黒井「オノレッ! もっとだ、もっと撃ちこめメカシュタインちゃん!!」

メカシュタイン「ヴァイヴァイヴァイヴァイヴァイヴァァァァアイ!」ドガガガガガガガガッ!

ダーク・シュタイン「無駄だよ」ヒュヒュッ!


ダーク・シュタイン「……わっ砲、トリプル・すたんヴぁい」ピシャシャシャァッ!


(ヴォンヴォンヴォンッ!)


P「み、三つもわっ砲が! 隠れろ、響!」ガバッ

響「で、でも黒井社長が――」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:53:51.28 ID:+OMzC85l0

(ピカカカァッ!!!)


黒井「うぉっ、まぶしっ――」

ダーク・シュタイン「みんな消えちゃえばいいって思うな!!!」


(ヒュパパパァッ!)


(ゴバババァーーーーーーーーッ!!!)


黒井「ぬおおおおおおおおおおお!?」

メカシュタイン「ガードデスヨ、ガード!!」ガシィィイッ!


(バチィィィィィイッ!)


黒井「メカシュタインちゃん!」

メカシュタイン「カロウジ、テ、ハジイテ」バチチチチチッ

黒井「だ、だがこのままでは装甲が……!」



ダーク・シュタイン「……ぐっ!」ズキンッ!
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:54:17.48 ID:+OMzC85l0

(フォンッ)


P「わっ砲が消えた!」

響「一体何が……?」


ダーク・シュタイン「違う……違うの、私は、ハム蔵のために……!」


『じゅじゅい』


ダーク・シュタイン「やめてハム蔵、そんな目で見ないで……!」


『じゅい』


ダーク・シュタイン「違う……違う違う違う! どうして私と同じ声でそんなこと言うの!!」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:57:25.65 ID:+OMzC85l0

黒井「な、何か分からんがメカシュタインちゃん! チャンスだ!」

メカシュタイン「ワッホウ、スタンヴァイ」ガションッ!

黒井「出力ではさっきのには勝てんが……無防備な貴様になら十分だ!!」


メカシュタイン「ウーー」

メカシュタイン「ワッホイ☆」ピカァッ!


(シュゴォォォォォォオオオ!!!)


ダーク・シュタイン「な……きゃあああああああああ!!!」ドバァァァァアア!


P響「「は、春香ぁーーーーーっ!!!」」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/03(火) 23:59:55.24 ID:+OMzC85l0

(ドガァッ!!!)


ダーク・シュタイン「ぅ……」ガラッ...

P「春香、春香、しっかりしろ!!」

響「春香!」

ダーク・シュタイン「プロデューサーさん……響ちゃん……私……」

P「喋るな! すぐに手当てを……」


黒井「させるとでも思ったか?」


P「くっ……」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:01:43.28 ID:Uj/nf4tu0

P「春香に手出しは、させない!」

黒井「最初はライバルを追い落とすだけのつもりだったが……」

黒井「そいつは最早危険因子だ! 生かしてはおけん!!」

メカシュタイン「ウィーンガッシャン」

黒井「今ここで……確実にトドメを刺す!」

黒井「今後どんなあざとい真似をしても、お茶の間に受け入れられないようになぁ!!」

響「春香をメチャクチャにするつもりなんだな!? エロ同人みたいに!!」

黒井「誰がコミケで売るかァ!!!」


黒井「もういい! BPOで審議入りになるがいいッ!!!」

P「ここまでか――!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:04:07.72 ID:Uj/nf4tu0

(ヒュパァッ!!)

黒井「ムッ!?」

メカシュタイン「ワッホイ!?」バシィッ!


「銀髪うぃっぷ……」


貴音「ハルシュタイン様に、手出しはさせません……!」

P「貴音!」



『『『忘れた頃にやってくる!!!』』』



響「こ、この声は!」
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:06:21.39 ID:Uj/nf4tu0

『悪あるところにリボンあり……』イヨォーーーッ

『リボンで繋がる、絆を信じて……』カカンッ!

貴音「私が!」ハッ! ドドンッ!

小鳥「いやいや私が!」ハッ! ドドンッ!

千早「私こそが!」ハッ! ドドンッ!

律子「いいえ、私こそが!」ハッ! ドドンッ!

亜美「ううん、亜美が!」ハッ! ドドンッ!

真美「真美も真美も!」ハッ! ドドンッ!

あずさ「私ですよ〜!」ハッ! ドドンッ!

雪歩「わ、私もですぅ!」ハッ! ドドンッ!

真「違う、ボクが!」ハッ! ドドンッ!

美希「ミキ達が!」ハッ! ドドンッ!

伊織「違うの! 私が!」ハッ! ドドンッ!

やよい「えっとえっと!」ハッ! ドドンッ!


響「うるさいぞ!!!!」カカッ!
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:13:55.25 ID:Uj/nf4tu0

P「みんな……!」

貴音「皆、てれびを見ていて、いてもたってもいられなくなったのです!」

美希「前はミキが助けてもらったの。今度は、ミキが助ける番だよ!」

ダーク・シュタイン「美希……」

美希「そんなこと、ハム蔵は望んでないよ!」

響「ハム蔵はいつだって、春香のことを心配してた!」

ダーク・シュタイン「そんなの……今更だよっ……もう私は、私は……!」

P「バカヤロウ!」

ダーク・シュタイン「っ!」

P「ハム蔵はお前の未来を願っていたんだ!」

P「ハム蔵を想うなら、どうしてお前自身が前を向こうとしない!!」

ダーク・シュタイン「私、は……」ポポポゥッ

ハルシュタイン「私、はぁっ……!」ポロッ...ポロッ...
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:18:01.59 ID:Uj/nf4tu0

ハルシュタイン「でも私一人じゃ、メカシュタインには勝てない……!」

伊織「一つだけ、可能性があるわ」ズイッ

ハルシュタイン「なんですって?」

伊織「かつて水瀬研究所がハールカッカーの変身リボンを開発した時、元にした石碑」

伊織「そこには伝説の正統派皇帝ハルシュタインのことについて、更なる碑文が記されていたわ」


伊織「ハルシュタインの、真の姿について――」


ハルシュタイン「っ!?」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:24:37.95 ID:Uj/nf4tu0

美希「かつて世界を制したハルシュタイン――」

千早「彼女は億の愚民を従え、世界を平定したのち――」

小鳥「後進に統治を譲り、眠りについた――」

あずさ「眠り姫と呼ばれた彼女――」

貴音「歴史が大きくかわるとき――」

伊織「眠り姫は、その姿を現す――」

やよい「はじめには、漆黒の悪魔として――」

真「悪魔は、その力をもって――」

雪歩「大地に死を降り注ぎ、やがて死ぬ――」

亜美「しばしの眠りのあと――」

真美「眠り姫は再び現れる――」



P「どこかで聞いたことがあるぞ……!」

黒井「馬鹿な! それはおとぎ話のはずだ!!!」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:27:37.95 ID:Uj/nf4tu0



律子「英雄として……現れる――」


63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:30:56.41 ID:Uj/nf4tu0

ハルシュタイン「そんなのおとぎ話だよ! 私はっ、ただのっ……!」

美希「春香、涙を拭いてなの」

ハルシュタイン「美希……」

美希「ミキたちね、春香のために歌も覚えたんだよ!」

伊織「そう。石碑に刻まれた、ハルシュタインに捧げる祈りの歌」

貴音「それを歌い上げたとき――」

千早「――奇跡は、起こるのよ」


黒井「何だかこの流れとノリは不味いぞ! メカシュタインちゃん、やってしまえ!!」

メカシュタイン「ワッホウ、スタンヴァイ」ガショ...


貴音「銀髪そにっく!」ヒュパパッ!

メカシュタイン「!」ピシィッ!

貴音「邪魔はさせません!」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:34:36.92 ID:Uj/nf4tu0

亜美真美「「ハルカヤ ハルカ」」


貴音響「「ドゥンガン カサクヤン インドゥムゥ」」


伊織やよい「「ルスト ウィラードァ」」


真雪歩「「ハンバ ハンバムヤン」」


美希千早「「ランダ バンウンラダン」」


律子あずさ「「トゥンジュカンラー」」


Pことり「「カサクヤーム」」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:38:09.07 ID:Uj/nf4tu0

(ペカァーーーッ!)

ハルシュタイン「あ……胸に付いてるブローチが……!」

ハルシュタイン「紅く、燃え上がって……」ソォッ...

(ピトッ)

ハルシュタイン「あっ?! 熱っ!」ジュッ!

ハルシュタイン「あつつ……やっちゃった……火傷しちゃったかなぁ……」チラッ


ハム蔵「じゅっ!」


ハルシュタイン「……」

ハルシュタイン「……?!」


ハルシュタイン「ハム蔵ーーーーーっ!!!」ウルッダキッ

ハム蔵「じゅじゅぅーーっ!」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:43:30.96 ID:Uj/nf4tu0

響「ハム蔵!」

P「良かった……無事だったんだな!」

美希「火傷すれば何度でも蘇るなの!!」


ハルシュタイン「良かった……本当に良かったよぉっ……!」ウルッ

ハム蔵「じゅじゅいっ……」


(ポタッ...)


(ピカァッ.......!!)


P「春香の涙が、ブローチに当たって……!」

響「紅い光が迸ったぞ!!」



黒井「ぬぉあーーーっ! 目が、目がぁぁぁぁああ!!」

メカシュタイン「メグスリ、メグスリ」ピチャァッ

黒井「ぬぐわあああああああ目にオイルがあぁあああああああ!!!!!」ガクガク



ハルシュタイン「ああ……全身が、紅い光に包まれて……暖かい……」ポウッ
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:45:25.41 ID:Uj/nf4tu0

暖かい炎に包まれる中で。


ハルシュタイン「私は、守りたい――」


私は、もう一人の私の影を見ました。


メカシュタイン「ワッホウ、スタンヴァイ」ガショショションッ!!!


かつて愚民たちを従え、守った勇姿。


ハルシュタイン「もう、誰も失わない――」


ただ強いだけでなく、誰かを護るための決意。


ハルシュタイン「その決意を、その姿を――忘れない」



見えたのは、黒き力をも愛で包み込む、リボンの戦士。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:48:07.68 ID:Uj/nf4tu0

メカシュタイン「ウー、ワッホイ☆」


(ゴパァァァァアアア!!)


響「こ、このままでは直撃だぞ!?」

P「っ!」ダダッ!

P「春香はやらせないっ!」バッ!

小鳥「プロデューサーさん!?」


ハルシュタイン「あ……」



――私が、守る……!――
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:48:44.05 ID:Uj/nf4tu0

(ズルッ)



ハルシュタイン「わきゃっ!?」



――りめんヴぁーい――



(ドンガラ)



――ハールカッカー!――



(ガッシャーン)





(カッ!!!!)
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 00:53:30.03 ID:Uj/nf4tu0

(チュドォーーーンッ!!!)


美希「ハニーっ! 春香ぁーーーっ!!」

黒井「やったか!?」

メカシュタイン「……」ピクッ

美希「春香……春香ぁっ……!」グスッ

メカシュタイン「……オカシイ、デス」

黒井「……何?」

メカシュタイン「ハルシュタインノ、ハンノウ……」ピピッ


メカシュタイン「イマダ、ケンザイ……!」ピピピッ





――忘れたころにやってくる――





黒井「?!」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 01:01:12.24 ID:Uj/nf4tu0

(ゴォォォォォォォォオ)


黒井「爆炎の……奥に……!」ツツゥ

美希「何かが、いる……!」

響「あ、あのシルエットは!」


(ブォッ!!!)


千早「火の海の中で……一か所だけ、何かが守っているように……!」




P「はる、か……」ムクッ

「プロデューサーさん。もう、大丈夫です」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 01:29:41.08 ID:Uj/nf4tu0

――それは、最強のリボン神――



――それは、あざとさの究極の姿――



――我々が辿り着いた、大いなる遺産――




『かわいさの英知と!』イヨォーーーッ


『人気ある誓いと共に!!』カカンッ!


ハールカッカー「人呼んで、リボン王、ジェネシック・ハールカッカー!」ハッ! ドドンッ!
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 01:39:43.18 ID:Uj/nf4tu0

黒井「くっ、くくく……」

黒井「ハァーーーーッハッハッハッハァ!! 進化どころか、第一形態に戻っているじゃあないか!!」

黒井「ふふん、メカシュタインちゃんの敵ではない……な…………?」

メカシュタイン「カ、カッカー……」ガタガタ

黒井「ど、どうしたんだメカシュタインちゃぁん!?」


P「一見すると普通のハールカッカーと同じ姿に見えるが……」

美希「いつもの白とピンクじゃなくて、赤と黒が基調だぞ!」

貴音「底知れない力を感じます……!」


黒井「ええい! メカハルカちゃん、何故動かん!?」

ハールカッカー「いくよ……ハム蔵!」

ハム蔵「じゅっ!!」ビシッ!
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 01:57:32.70 ID:Uj/nf4tu0

ハールカッカー「猛り狂う奈落の咆哮に――」


メカシュタイン「ピッ!?」ガシャィンッ

黒井「な、なんだ!? 身体が、動かん……!!」


ハールカッカー「立ち向かう、光の羽根――」


黒井「いかん! 動け、動けええええええ!!」


ハールカッカー「さあ、アナタの牙打ち砕いて――」


黒井「わ、悪かった! 私の負けだ! だから……」


(ピピピピピピピピ)

(キュピィーン)


―the Fate of the World―
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:02:57.55 ID:Uj/nf4tu0

the Fate of the World。

ハルシュタイン級の敵を迎撃するために生まれた、ハールカッカー最後の切り札である。



ハールカッカー「私は、一人じゃない!!」

ハム蔵「じゅういいいいいい!!!」

ハールカッカー「私たちは、一つだあああああああああ!!!」



黒井「メカシュタインちゃん、お前だけでも逃げ――」

メカシュタイン「……」ガシィッ!

黒井「は、放せ! 逃げるのだ!! メカシュタインちゃァん!!」


(ヒュゴォォォォォォオオオ!!!)
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:06:04.37 ID:Uj/nf4tu0

貴音響「「さあ!」」


―― ゲム ――


伊織やよい「「ハールカッカー!」」


―― ギル ――


亜美真美「「この!」」


―― ガン ――


律子あずさ「「戦いに!」」


―― ゴー ――


真ゆきほ「「最後の!」」


―― グフォ ――


美希千早「「決着を!!」」




ハム蔵「じゅいいいいいいいいいい!!!!!」



ハールカッカー「ウィィィィィィィィイタァァァァァアアア!!!!」



(ズゴァァァァァァァァァァアアアアァァァァァアアア!!!!!!!)
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:10:40.68 ID:Uj/nf4tu0

ハールカッカー「光に……なれええええええええ!!!!!」


(ゴパアアァァァァァアアアア!!!!)


メカシュタイン「オトウサン……」ピシッ

黒井「メカ、シュタインちゃん……!」


(カッ!!!)



(チュドォォォォォォォォオン!!!!)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:15:09.29 ID:Uj/nf4tu0

美希「敵は完全に沈黙したの!」

ハールカッカー「これで……全部、終わったんですね……」

P「ああ……よく頑張ったな」ナデナデ

ハールカッカー「えへへ」テレテレ


黒井「ぐ……」ガラッ

響「黒井社長!!」

貴音「無事だったのですね」

黒井「ああ……メカシュタインちゃんが……自らを省みず、守ってくれたから……!」

黒井「メカシュタインちゃん……!」ホロリ


ハールカッカー「大丈夫ですよ、黒井社長」

ハム蔵「じゅいっ!」

黒井「何だと……?」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:20:07.80 ID:Uj/nf4tu0

メカハルカ「ワッホイ、ワッホイ」ガラッ

黒井「メカハルカちゃん!?」

ハールカッカー「ハールカッカーは不殺の戦士……」

ハールカッカー「打ち砕くのは、相手の敵意だけ、ですよ♪」ウィンクッ

黒井「……そうか……私の、完敗の様だな……」

メカハルカ「コンド、オカシ、ツクル」ウィーンガッシャン

ハールカッカー「うんっ! みんなの分をいっぱい作るから、手伝ってね!」ハイターッチ!

メカハルカ「イエイッ」パァンッ!

黒井「……共存、か……そんなこと、考えたこともなかった」

P「ハールカッカーは全ての人々を等しく照らすんですよ」


P「その、あざとさの光で、ね」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:27:57.05 ID:Uj/nf4tu0

ハールカッカー「さて、と!」

(ポンッ)

春香「それじゃみんなで帰りましょう!」

ハム蔵「じゅじゅいっ!」

響「春香、ハム蔵はいいのか?」

春香「……もうっ、今更だよ、響ちゃん」

ハム蔵「じゅじゅいっ!」

春香「私たちは一心同体。みんなみんな、仲間だもんげ!」



「「「うんっ!!」」」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:29:32.55 ID:Uj/nf4tu0

♪恋したり 夢描いたりすると

♪胸の奥に 複雑な気持ちが生まれるの


♪今大人になる道の途中

♪あふれる初体験 毎日を飾る
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:32:51.01 ID:Uj/nf4tu0

春香「みんなみんな、ずっと一緒だよ!」


――ハールカッカー。それは、愛と勇気と、正義の名!


春香「あっ! ビルの守衛さんたちが来ちゃったよ! 早く逃げ……わきゃっ!?」ドンガラガッシャーン!


――ハールカッカー。それは、忘れてはいけない、リボンの言葉!


春香「いたたた……って、も、もうっ! どこ見てるんですか! えへへっ」チラッチラッ


――ハールカッカー。それは、あざとさと、純真の姿!


春香「ほら、みんなで一緒に逃げますよ! あと、春香さんは可愛いですよ……さらばっ!」バサァッ!


『りめんヴぁーい! ハールカッカー!』

         カッカー…
           カッカー…
             カッカー…
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:33:37.66 ID:Uj/nf4tu0

♪だけど この空がいつも私のこと見守ってる

♪もっともっと強く 励ましてる


♪だから 怖くない どこでも行きたいところに行ける

♪輝いた未来 まっすぐにね



              And You!






春香「火傷をしたら大変なことになった ―春香vsメカハルカ―」



                 終
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/04/04(水) 02:35:41.88 ID:Uj/nf4tu0
火を跨いじゃったけどはるるんお誕生日おめでとう
ガオガイガー久々に観たらすげーかっこよかった
春香さん、ずっとみんなのメインヒロインでいてね
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 02:36:45.94 ID:xmdVRgr+O
ど、どういう事だってばよ...!
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 05:02:01.00 ID:bQjinu4ZO
モスラの歌かと思ったら勇者王になってた…何言ってるかわからないが俺にもわからない…
ところで本物のハム蔵はどうなってるんだ…あと火を跨いだのかすごいな…
次はほくほくの下半身がいぬ美になる番だね(ニッコリ)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 08:32:44.91 ID:/241YJXN0
カッカー… の三連発
登場時のドドンッ!
そして数々の技のネーミングセンス

お前だったのかよ!?
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 09:48:48.75 ID:Uj/nf4tu0
火を跨ぐってなんだ新手の荒行かよ、日だよ!
一応前作というかなんというか、

春香「りめんヴぁーい! ハールカッカー!」

からの続きでス。いつの間にか。
ご覧いただきありがとうございました。
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 10:13:52.42 ID:bmrBB4xVO
火を跨ぐって焚き火程度の火でそれを跨ぐとか実際にどっかでありそうだなww
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/04(水) 14:50:52.55 ID:ME6McW770
りめんヴぁーい!ハールカッカーって2012年の末か
もうそんな昔なのね
最初のハールカッカーで特定余裕でした
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