横山奈緒「ど、どうしよう、家に帰られへん……!」P「えっ、また?」【ミリマスSS】

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18 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:41:43.24 ID:6rXQ2Qgk0

P「よしっ。風呂沸かしてくるよ」スッ

奈緒「はーい」フリフリ

奈緒「……さっきのプロデューサーさんの写真、可奈にラインで送っとこ」メルメル

奈緒(んー……よし、送信っと)

奈緒「あ」

奈緒(あかん、765プロ全員のグループに送信してた……)

19 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:42:46.76 ID:6rXQ2Qgk0

ヴーッヴヴヴヴーッ!!

奈緒「」

奈緒(みんな返信がめっちゃ早い!!)

ガチャ

P「奈緒、風呂入ったぞー」

奈緒「あっ、は、は〜い……」ダラダラ

P「? 奈緒、どうした?」

奈緒「実はですね……かくかくしかじかで、私がプロデューサーさん家に泊まってるの、765プロのみんなにバレてしまって……」

P「」

奈緒「す、すいませーん……」

P「うん、大丈夫……。どっちにしろ、明日にはバレてたはずだし……多分」

P「でも、トークに色んなアイコンあるから、普通気が付かないか?」

奈緒「あはは、確かに……。ちょっと惰性でポチポチしてて、気が付かんかったです」

20 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:44:18.15 ID:6rXQ2Qgk0

P「とりあえず、お風呂入ったから先にお入り」

奈緒「一番風呂、もらっていいんですか?」

P「ああ、いいぞ。あとジャージも風呂場に置いてるから」

奈緒「何から何まで、ありがとうございます」

P「いいってことよ」

奈緒「お礼といっては何やけど、ちょっとくらいなら覗きに来ても、ええで?」クネクネ

P「バカなこと言ってないで、早く入ってきなさい」

奈緒「はーい。……むぅ、もうちょいおもろい反応してもええやないですか……」ブツブツ

ガチャ パタン

P「ったく……」ハァ

P(べ、別に覗きたいとか思わなかったんだからね!)

Prrrr♪

P「ん、電話? 誰からだろ?」

『志保』

P「いやん」

21 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:45:23.78 ID:6rXQ2Qgk0

カポーン

奈緒「あ”あ”〜、気持ちいい……」

奈緒(風呂ぬくいわ……温度もちょうどええし)

奈緒(しっかし、プロデューサーさん、何か私に対する扱いが雑やなあ……)ブクブク

奈緒(家に泊めるのも、そんなに抵抗してへんかったし)

奈緒(「嫁にどうやろ?」って聞いたときもテキトーやったし。……私も冗談半分やったけど)

奈緒(けど……)

奈緒「プロデューサーさん、私のこと、あんま女として見てへんのかなあ……」ボソ

奈緒(……!?!?)

奈緒(あ、アカンアカン。私なんちゅうこと考えてんやろ……///)ブクブク

22 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:46:18.75 ID:6rXQ2Qgk0

ガチャ

奈緒「プロデューサーさん、お風呂いただきましたー。……ん?」

P「……分かってるよ。志保たちも早く寝るんだぞ? うん、それじゃ。」ピッ

P「ん。奈緒、上がったのか」

奈緒「はいっ。……志保から電話やったんです?」

P「そうそう。可奈も泊めてるらしくてさ。いやあ、こってり絞られたよ」

奈緒「志保も昔泊まった身なのに、よく言うわ」

P「そのこと言ったら、もっと怒られたよ」アハハ

奈緒(多分、羨ましさ半分やな)

23 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:49:58.19 ID:6rXQ2Qgk0

P「んじゃあ、俺も入ってくるよ。テレビ見たりして自由にくつろいでて」

奈緒「はーい」

P「そうだ。向こうの棚にマンガもあるから、それも読んでいいぞ」

奈緒「ホンマ? 読ませてもらいます!」

P「うん。それじゃあ」

ガチャ パタン

奈緒「……ゆっくりしとけ言われても、何かちょっとソワソワするなぁ」

奈緒「あ。まだ洗い物、済んどらんやん」

奈緒「泊めてもろてる身やし、これくらいはさせてもらおっと」

24 : ◆NdBxVzEDf6 [sage]:2018/03/18(日) 22:50:32.88 ID:oFQXiePn0
お腹がすいてくるな……

>>2
横山奈緒(17)Da/Pr
http://i.imgur.com/uyLqr0V.jpg
http://i.imgur.com/1nUijnJ.jpg
25 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:50:42.59 ID:6rXQ2Qgk0

ジャアアァァ キュッ

奈緒「これでよし、と」

奈緒(洗い物多かったから、結構時間かかったわ)

奈緒「よしっ。せっかくやし、マンガ読もかな」

奈緒「へえ。プロデューサーさん、結構色々持ってんな」ガサゴソ

奈緒「しかもこの棚、奥にもマンガがあるやん。……またぎょーさんあるなあ」

奈緒(『シティーハ〇ター』! 家にもあったな、懐かしっ!)

奈緒(昔のやつから最近のやつまで……へえ、マンガ好きなんやなあ)

奈緒「おっ、『ゴールデ〇カムイ』の最新刊。まだ私買ってへんわ。これにしよっと」

26 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:51:58.83 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「そういえば、クローゼットの中にもあるっちゅーてたな」

奈緒「……お、あったあった」

奈緒「『2〇世紀少年』に『ドラゴ〇ボール』……しかし、ぎょーさんあるで」

奈緒(こっちの箱の中は小説ばっかやな。あんま私が見ん感じのジャンルやけど)

奈緒(『悲しみよこんにちは』って名前は聞いたことあるけど、読んだことないわ)

27 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:53:26.17 ID:6rXQ2Qgk0

ガチャ

P「ふぅ、さっぱりした」

奈緒「あ、プロデューサーさん。本棚漁らせてもらってるで」

P「ああ、いいぞ。結構品揃えいいだろ?」

奈緒「こんなんあるって思わんかったから、びっくりしたわ」

奈緒「ただ、探してる間にエッチな本の1冊や2冊くらい見つかった方がおもろかったんやけどな?」ニヒヒ

P「んなもんあるかい」

奈緒「ホンマに〜?」ニヨニヨ

P「仮に持ってたとしても、そんな分かりやすい所に置きません」

奈緒「ちぇー、つまらんわぁ」ブーブー


P(……最近片付けておいて、良かった)

28 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:55:34.56 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「せや、プロデューサーさん、『ゴールデ〇カムイ』の新刊、読ませてもらいますね?」

P「うん、いいぞ」

P「そうだ、暖かいお茶でも飲む?」

奈緒「はいっ、いただきます」

P「OK」

P「ん? 奈緒、食器洗ってくれたの?」

奈緒「泊めてもろてる身やし、少しくらい手伝いせなアカンと思ってな」エヘヘ

P「ありがとう、助かるよ」

29 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:57:27.26 ID:6rXQ2Qgk0

P「はいっ」コトッ

奈緒「ありがとうございます」

P「それと……よっと」ゴトッ

奈緒「パソコン? まだお仕事するん?」

P「うん、ちょっと進めておこうかなって。ここ座るぞ」

奈緒「邪魔やったら、どきますよ?」

P「ううん、大丈夫。別に見られて悪いものじゃないし」カタカタ

30 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 22:58:17.57 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「しかし大変やなあ。家に帰ってまで仕事やなんて」

P「まあな。でも全然苦じゃないし、むしろ楽しいくらいだぞ?」

奈緒「こうやってプロデューサーさんたちが頑張ってくれるおかげで、私たちが楽しくアイドル活動できるんやな?」

P「そう言われると、働き甲斐があるよ」

奈緒「えへへ……♪」

P「……」カタカタ

奈緒「……」ジー

P「……」フム…

奈緒(……こうやって、マジメに仕事してる姿見ると、やっぱかっこええなあ」

P「へっ?」

奈緒「えっ」

31 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:00:52.50 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「こ、声、出てた?」

P「途中からだけど、『マジメに仕事してる姿見ると、やっぱかっこええなあ』って」

奈緒「それほぼ全部やん!」

P「そういうのはもっと言ってくれてもいいんだけどなあ。ちょっと恥ずかしいけど」ポリポリ

奈緒「流石に素で思ったこと言うんは恥ずかしいわ……」///

P「よーし、かっこいいプロデューサーさんは、もうちょっと頑張っちゃおっかなー♪」

奈緒「……そぉい!」ツンッ

P「ひゃああんっ」ビクン

奈緒「あはははは! 何やその変な声!」

P「急に脇腹突かれたら誰でも情けない声出るわ!」

32 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:03:39.17 ID:6rXQ2Qgk0

P「……よし、これくらい進めておけばいいかな」パタン

『現在の雨は、明日未明には止み、日中は晴れると予想されます。また、……』

奈緒「おっ! 明日、晴れるらしいで?」

P「それはよかった。でも、もう少し降るみたいだな」

P「外はどうなってるだろ」シャッ

P「……うおっ、こりゃすごいや」

奈緒「まだ降ってます?」

P「かなり。これ、本当に止むのかなあ」

奈緒「私も昼からテレビ番組出なアカンし、電車は動いてほしいわ」

33 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:04:13.40 ID:6rXQ2Qgk0

P「よし、そろそろ寝るか」

奈緒「ええー? プロデューサーさん、もうちょいお話ししましょうよ?」

P「もう十分遅いんだし。それに、夜更かしは美容の敵だぞ?」

奈緒「むう……」

奈緒「せや。どないして寝るん?」

P「奈緒が向こうの部屋のベッド使っていいよ。俺はこっちのソファで寝るから」

奈緒「何なら一緒に寝たらええんやない?」

P「それはダメ」

34 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:04:58.99 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「何でです? 可奈に志保は一緒に寝たらしいやないですか!」

P「流石に17歳の子と寝るのは、色々と……」

奈緒「17やろうと14やろうと、他所様の娘と一緒に寝てる時点でもうアウトやで?」

P「」

奈緒「いくら春になったとはいえ夜は冷え込むんやし、そんなソファに一人で寝たら確実にカゼ引くで?」

奈緒「……な?」

P「……はい」

奈緒「よっしゃ♪」

35 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:06:53.86 ID:6rXQ2Qgk0

P「よし、電気切るぞー」

カチッ

奈緒「やっぱ、2人で寝るとちょっと狭いな。ベッドから落ちそうになるわ」

P「やっぱ俺、ソファで寝ようか?」

奈緒「それはアカン」

P「アカンって……もう少し自分の身を大切にしてほしいんだけど」

奈緒「いやん、プロデューサーさんに襲われるー♪」キャー

P「しない、しません。そんなことしたら社会的に殺される」

奈緒「でもプロデューサーさんやからって信頼せんと、私もこんなこと絶対しませんよ?」

P「……褒められてるのかな?」

奈緒「それに、プロデューサーさんヘタレやしなぁ」

P「おい」

奈緒「へへっ♪ でも信頼してるのは、ホンマのホンマやで?」

P「……ありがと」

36 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:08:32.97 ID:6rXQ2Qgk0

P「それじゃあ奈緒、おやすみ」

奈緒「なあ、プロデューサーさん」

P「どうした?」

奈緒「もうちょっと、お話ししません?」

P「だから、明日も早いんだから」

奈緒「……ダメ?」

P「……ちょっとだけなら」

奈緒「ありがとな、プロデューサーさん」ニコ

37 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:09:50.25 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「プロデューサーさん。改めて、今日は本当にありがとうございます」

P「うん?」

奈緒「こうやって泊めさせてもろて、ご飯も一緒食べたりちょっと騒いだりして……今日めっちゃ楽しかったわ」

奈緒「何か、久々に大阪の実家に帰った気分になれたし」

P「それは、良かったのかな?」

奈緒「そらモチロン。アニキと一緒に騒いだみたいやったで?」

P「……そっか」

38 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:10:40.59 ID:6rXQ2Qgk0

P「やっぱり、東京に一人で暮らすのは寂しい?」

奈緒「……765プロのみんながおるから、毎日ホンマに楽しいで?」

奈緒「でも、寂しくない言うたら、それはウソになります」

P「……そっか」

奈緒「普段はそんなに気にならんのやけど、ある日急に寂しくなったりとかな」

P「ああ、すごく分かる。シーンってなった部屋に一人で寝るときとか」

奈緒「それな! あれ、何なんやろな?」

39 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:11:25.33 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「なあプロデューサーさん。たまには、こうやって泊まり来てもええ?」

P「ああ良いぞ、って言うと思ってるのか?」

奈緒「そらそうやな」アハハ

P「……代わりに、俺のことを東京の兄貴と思っていいぞ」

奈緒「えっ?」

P「だからその……寂しくなったら、甘えてきていいからさ」

奈緒「ホンマに?」

P「うん」

奈緒「わたし、これでも結構甘えてる方やと思いますけど?」

P「無問題だ」

奈緒「……そっか。ありがとな、プロデューサーさん」ニコ

40 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:12:05.80 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「しっかし、プロデューサーさんがアニキなあ。……でもアニキやと、ホントのアニキとごっちゃになるな……」

奈緒「……『お兄ちゃん』?」

P「……」

奈緒「……あ、ちょっとキュンと来たん? なあなあ、お兄ちゃん、そうなんやろ?」

P「くそう。結構グッと来たから、何も言い返せない……!」

奈緒「せやろ?」フフン

41 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:13:09.50 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「なあお兄ちゃん、頭撫でてー♪」

P「……はいはい。手のかかる妹なこと」ナデナデ

奈緒「えへへ……♪」

P「あっ。髪、下ろしてるのか」

奈緒「いまさら気が付いたん? ふふ、珍しいやろ?」

P「かなり新鮮だな。でも、その髪型も結構アリだと思うぞ?」

奈緒「ホンマに?」

P「ああ。カワイイ、っていうよりもキレイって感じかな。美人さんだ」

奈緒「ふふ、そうかそうか……にゅふふふ♪」テレテレ

P(あ、ちょっと本当に照れてる。かわいい)

42 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:14:13.49 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「えへへ、何かええなあ。プロデューサーさんがお兄ちゃんっていうのも」

奈緒「でもなあ……アニキじゃあ、アニキにしかなれんもんな?」

P「それってどういう……」

奈緒「だって、えっと……兄妹じゃあ結婚できない、みたいな?」

P「ああ、そういう……それはダメ」

奈緒「何で、いいやないですか。こんなベッピンでピチピチなアイドルに好かれてるんやで?」

P「いやいや、アイドルだからだろ」

奈緒「私の地元に拠点置いてるアイドルグループの娘も、一人突然結婚宣言したけど、何となく受け入れられてるやん」

P「他所の大手の危ないネタをつつくのはやめなさい。でもその娘は、結局アイドル辞めることになっただろ?」

奈緒「う。ま、まあ、そうやけど」

43 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:16:05.65 ID:6rXQ2Qgk0

P「アイドルは楽しい?」

奈緒「そらもちろんや! 毎日、こんな楽しくてええんかなって思うくらい」

P「なら、俺の役目は、奈緒が今を全力で楽しくアイドルをすることができるように全力でサポートすることだよ」

P「それがプロデューサーとしての、俺の義務なんだから……な?」

奈緒「義務なあ……」

P「そ。だから俺たちはアイドルとプロデューサー」

奈緒「はぁ……ホンマにマジメやなあ、プロデューサーさんは。マジメ通り越して堅物やわ」アハハ

P「うるせーやい。堅いくらいでいいんだよ、こういうのは」

44 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:17:23.86 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「……でもさ」

P「ん?」

奈緒「それ、私の今を大事にしてくれてるからこそ、なんやろ? 私、プロデューサーさんのそういうとこ、ホンマに好きやで?」

グイッ 

チュッ

P「なっ! お、おいっ!?」

奈緒「ほな私も寝るな! おやすみ!」ガサゴソ

45 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:18:23.02 ID:6rXQ2Qgk0

P「……」

奈緒「……」

奈緒(あないなことしたばっかりに、全然寝られん!)

奈緒(ヤバい、顔めっちゃ熱い……心臓もバクバク言うてる)

奈緒(しばらくプロデューサーさんの方は向けんわ)

奈緒(でもアレは大胆やったかな……私もようやったで)

奈緒(プロデューサーさんもパニックやろうな……)

奈緒(でも今、私ちょっぴり幸せや……にゅふふ♪)

_________
______
___

46 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:19:15.73 ID:6rXQ2Qgk0

___
______
_________

チュンチュン!

P「……ん、朝か。」パチッ

P(寝てたのか……あんなことされたから、しばらく寝付けなかったけど……)

P「……晴れてるな、良かった」

P「あれっ?」

P(奈緒がいない)

P「……もう起きてるのかな?」

P(何だかダシの良い香りがするような)スンスン

47 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:20:47.47 ID:6rXQ2Qgk0

ガチャ

奈緒「あっ。おはようございます、プロデューサーさん♪」

P「おはよう、奈緒。もう起きてたのか」

奈緒「はいっ。そうそう、朝食作ったで?」

P「へっ?」

奈緒「せやから、朝ごはん、作っときました!」

P「本当に? それで良い匂いがしてたのか。朝飯はいつも簡単にしか食べてないから、ちょっと嬉しいかも」

48 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:21:59.05 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒「えへへ、せやろ? プロデューサーさん、嫁にいかがやろか?」フフン

P「そういうこと言わなかったら、結構ポイント高かったのになあ」

奈緒「だああ! またそんなこと言う!」

P「ははは。よし、折角だし冷めないうちにいただくよ。奈緒、ありがとう」

奈緒「むぅ……はぁい」

P(……正直、かなりグッと来た)

P(だって、可愛い娘がエプロン着けて台所にいるんだもん。そんな後ろ姿見たら、しかたないよね)

奈緒(昨晩のことであんま寝付けんで早く起きてしもて、それなら思って朝食作ったいうんは、内緒や)

_________
______
___

49 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:23:20.45 ID:6rXQ2Qgk0

朝 765プロ事務所


ガチャ

奈緒「おはようございますー!」

P「おはようございま「よーし、捕まえたよー!!」ガシッ

P「」

美奈子「ありがとうのり子ちゃん♪ そ、し、て♪ おはようございます、プロデューサーさん♪」ニコニコ

P「あ、うん、おはよう」ダラダラ

亜利沙「」カシャカシャ

春香「あの〜、亜里沙ちゃん? さすがにそこまで写真撮る必要ないんじゃないかな?」

亜里沙「何を言ってるんですか、春香さん! プロデューサーさんのお家にお泊りだなんて、我が事務所のスキャンダルですよ!スキャンダル!」

春香「それ私の口調!!」

春香(でも、プロデューサーさん家にお泊りとか、ちょっとうらやましい……いいなぁ)

50 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:25:00.46 ID:6rXQ2Qgk0

桃子「ジトー」

P「な、何だか桃子からすごい冷たい視線で見られてるけど……」

美奈子「それで、昨日はどんな夜をお過ごしになりましたかー?」

亜里沙「お好み焼きを一緒に作って食べたという情報がありますが、本当ですか!?」

奈緒「何かどこぞの芸能リポーターみたいやな!?」

のり子「ほらほら、早く口を割った方が楽になれるぞー?」ウリウリ

桃子「ジトー」

51 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:25:42.15 ID:6rXQ2Qgk0

春香「あ、あのー……」

P「春香、どうした?」

春香「プロデューサーさんと奈緒ちゃん、一緒の布団で寝たんですか……?」

P「……はい」

桃子「ジトー」

美奈子「一緒のお布団の中で、一体何を……!?」

奈緒「頭撫でられました!」

のり子春香亜里沙美奈子「「!!」」ガタッ

桃子「ジー」

52 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:26:21.14 ID:6rXQ2Qgk0

春香「ほ、他には!?」

奈緒「そんな大層なことしてないで? お喋りして、頭撫でてもろて、それで……」

のり子「それで?」

奈緒「それで……」

奈緒「……はぅ///」ボフン

のり子「!?」

亜里沙「そ、それで何があったんですか、奈緒さん!?」

桃子「ジー」

53 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:27:02.68 ID:6rXQ2Qgk0

美奈子「一体何があったんですか!」

春香「もしかして、プロデューサーさんが奈緒ちゃんに手を……!」

P「出すか! 昨日はむしろ奈緒が……じゃなくて!」

のり子「奈緒、何やったの?」

奈緒「……げるで」

亜里沙「え?」

奈緒「逃げるで、お兄ちゃん!」ガシッ

春香美奈子亜里沙のり子「「!!??」」

桃子「!?」ガタッ

54 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:27:35.90 ID:6rXQ2Qgk0

P「おい、奈緒!? そんなこと言うと話が尚更こじれるから!」

奈緒「いいから、とっとと逃げるでお兄ちゃん!」グイグイ

美奈子「き、兄妹プレイですか!?」

P「そんなんじゃない! 第一、プレイとか言わないの!」

春香「プロデューサーさんがお兄ちゃん……ちょっとアリかも」ブツブツ

のり子「春香は何言ってんの!?」

55 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:28:43.91 ID:6rXQ2Qgk0

桃子「……」プルプル

P「あ、あのー、桃子さん? どうしたの?」

桃子「……ぃちゃんの」

桃子「お兄ちゃんの、ヘンタイ!!」

P「」キーン

ヘンターイ

ンターイ

ターイ……

……

56 : ◆kBqQfBrAQE [saga]:2018/03/18(日) 23:29:34.21 ID:6rXQ2Qgk0

その後、プロデューサーは年下好きとか妹属性だとかいう噂が立ち、一部のアイドルは喜び、また一部のお姉さん方は相当のショックを受けたり、「お兄ちゃん」とプロデューサーを呼ぶアイドルが増えたり、桃子がしばらく拗ねてたり、はたまた、その後何かにつけて家に帰れない口実を作り、プロデューサーの家に泊まろうと図ったアイドルが再び続出したのはまた別の話。



おわり

57 : ◆kBqQfBrAQE [sage]:2018/03/18(日) 23:30:16.23 ID:6rXQ2Qgk0

奈緒のお兄ちゃんになりたいだけの人生でもありました。


58 : ◆kBqQfBrAQE [sage]:2018/03/18(日) 23:31:13.13 ID:6rXQ2Qgk0
いよいよ明日ですね。最後までゆっくり愛でたいと思います。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 23:35:20.08 ID:aj2gvo5p0
次は美奈子かな?
超楽しみに待ってる
60 : ◆kBqQfBrAQE [sage]:2018/03/18(日) 23:35:54.54 ID:6rXQ2Qgk0
関西弁がちょっと変だったらごめんなさい。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/18(日) 23:37:12.26 ID:guV9dX3A0
奈緒かわいい 乙
62 : ◆kBqQfBrAQE [sage]:2018/03/18(日) 23:37:49.07 ID:6rXQ2Qgk0
>>24
画像先輩、毎度ありがとうございます。

>>59
次にこのシリーズを書くときは、美奈子か百合子かなーと思っています。
63 : ◆NdBxVzEDf6 [sage]:2018/03/19(月) 00:58:52.56 ID:EbljHrg80
拗ねる先輩カワイイ
乙です

>>49
天海春香(17) Vo/Pr
http://i.imgur.com/1lFL5DO.jpg
http://i.imgur.com/GSHAqas.jpg

松田亜利沙(16) Vo/Pr
http://i.imgur.com/PPLSgvH.jpg
http://i.imgur.com/TFwyOL3.jpg

佐竹美奈子(18) Da/Pr
http://i.imgur.com/sQWkK17.jpg
http://i.imgur.com/7L2eJqW.jpg

>>50
福田のり子(18) Da/Pr
http://i.imgur.com/1Rd698S.jpg
http://i.imgur.com/4eLPQ4t.jpg

周防桃子(11) Vi/Fa
http://i.imgur.com/YTZhEpC.jpg
http://i.imgur.com/AwdrPnH.jpg
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2018/03/19(月) 04:03:52.67 ID:p+Un+4hf0

エプロンはPの私物かな?
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 04:59:39.98 ID:6GRpaXylo
面白いんだけど3人とも流れが同じすぎてワンパターンかなって
奈緒かわ
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/19(月) 06:21:02.21 ID:xrbgQcHgo
パイセンかわいい
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/21(水) 20:28:27.80 ID:Uyc2F0sZ0
百合子で見たい!
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