千歌「決めた…!私、この転校を機にヤンキー辞めて、真面目に生きる!!」

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287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/03(土) 17:10:09.48 ID:JK5PcfD80
絵里「えぇ……中でも、私たちと焔ヶ丘は、ずっと対立してるの。一年前のある事件をきっかけにね……」

千歌「事件……?」

絵里「………」

絵里「はめられたのよ……焔ヶ丘の今の二年生番長……高さ…

看護師「はーい!それじゃあ、高海さんと絢瀬さん、お熱測りましょうね〜!」ガララ…!

絵里「あっ、はい…!お願いします」

千歌「ちょ…ちょっと…!話の続きは…」

絵里「ん〜…よく考えたら、あなたにここまで話す必要なかったわ。まあ、喧嘩に加わってくれるなら話は別だけどね?」

千歌「なっ…」

看護師「はいはーい!お友達同士、お話するのが楽しいのは分かるけど、検診はちゃんとしなきゃダメよ〜!はい!体温計!」

千歌「は…はい……」












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288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 04:07:52.54 ID:c5Kao2/Yo
面白くなってまいりました!
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 17:27:49.53 ID:6upJk3uko
期待
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:06:16.24 ID:1QK2lyY60

三日後 病院−


千歌「………」ゴソゴソ…

絵里「………」

絵里「なんで、あなたの方が先に退院するのよ……」

千歌「普通に私の方が軽傷だったからじゃないですか?」

絵里「なんか負けたみたいで腹立つわね……言っとくけど、あの時、私はまだ本気出してな…

千歌「あーはいはい…もう何回も聞きましたよ、それ……分かりましたって」ゴソゴソ
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:06:49.31 ID:1QK2lyY60
絵里「………」

千歌「………」ゴソゴソ…

絵里「………」

千歌「よしっ…と……」

絵里「もう行くの?」

千歌「はい、お母さんも心配してますし」

絵里「そう…」

千歌「………」

千歌「…なんですか?私がいなくなって寂しいんですか?」

絵里「…!?」

絵里「そそそそそそそそそそんなわけないでしょ!?だ…だいたい、あなたずっと落ち込んでるし、部屋が暗くなるのよ!!いない方がいいわ…!!」

千歌「そうですか……」

絵里「うっ…」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:07:33.82 ID:1QK2lyY60
絵里「ま…またそうやって落ち込んで……いつまでそうしてるつもりよ…」

千歌「………」

絵里「また、答えが見つかるまで、とか言う気?そんなに悩んで、あなたは何を見つけたいの?」

千歌「………」

絵里「何かは知らないけど、きっとそれは一人で見つけられる程、簡単な答えじゃないわよ?」

千歌「………」

千歌「失礼します……」スッ…

絵里「…!」

絵里「そう……それじゃあね、また学校で」

千歌「はい…ありがとうございました」ガララ…

絵里「っ…」

絵里「わ…私でよければ、いつでも相談に乗るからね…!!」

千歌「……」バタンッ…

絵里「あ………」

絵里「………」

絵里「はぁ……」

絵里「全く……困った後輩ができたものね……」

絵里「………」



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293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:08:09.67 ID:1QK2lyY60
病院 ロビー −


千歌「…!」

梨子「千歌ちゃん…!!」

千歌「り…梨子ちゃん……なんでここに……」

梨子「千歌ちゃんのお母さんに聞いたのよ!今日、退院するって……それで……」

千歌「そ…そう……」

梨子「うん……」

千歌「………」

千歌「そ…それじゃあ……」スッ…

梨子「…!」
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:08:39.74 ID:1QK2lyY60
梨子「なんで…!?なんで、突き放そうとするの!?」

千歌「…!」ピタッ…

千歌「うっ……」

梨子「私は……私は別に、千歌ちゃんが不良だろうが何だろうが関係ない…!!そんな事で嫌いになったりなんてできない…!!」

千歌「………」

梨子「千歌ちゃんが言ってくれたんじゃない……私達、友達だって……」

千歌「そ…それは……」

梨子「………」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:09:16.22 ID:1QK2lyY60
千歌「………」

梨子「今日……」

千歌「え…?」

梨子「今日の12時……駅前に来て……」

千歌「駅前に……?なんで…

梨子「いいから来るの!!来なかったら嫌いになるわよ…!!」

千歌「えぇ…!?」

梨子「それじゃあね…!待ってるから!!」タッ…!

千歌「あっ…」

千歌「………」









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296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:10:07.12 ID:1QK2lyY60

12時 駅前−


ザワザワザワザワ


千歌「………」

千歌(き…来てみたはいいけど……駅前って、電気街口の方で良かったのかな……)

千歌(私達の家からすると、こっちのが近いけど……)

梨子「…!」

梨子「あっ!千歌ちゃーん!」タッタッタッ!

千歌「梨子ちゃん…!」

梨子「ごめんごめん……呼び出しといて、遅くなっちゃった……」

千歌「う…うん……別にいいよ…私も今来たところだし……」

梨子「そう?それじゃあ、行きましょうか…!」

千歌「え?どこに…?」

梨子「穂むらよ!」

千歌「ほ…穂むら…!?」

梨子「そう、穂むらよ」

千歌「えぇ…?ほ…穂むらって……」

千歌「………」

千歌「……なに…?」

297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:25:27.60 ID:1QK2lyY60
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穂むら前−


梨子「ここよ」

千歌「え…?わ…和菓子屋さん……??」

梨子「えぇ、私の行きつけよ」

千歌「へ…へぇ〜…そうなんだ…」

梨子「さっ、入りましょう!」ガララ…!

千歌「う…うん……」

穂乃果「いらっしゃいませー!!…って、梨子ちゃん!!来てくれたんだ!!」

千歌「え…?」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:25:53.18 ID:1QK2lyY60
梨子「久しぶりね、穂乃果ちゃん」ニコッ

千歌「し…知り合い……?」

梨子「えぇ、焔ヶ丘高校の二年生、高坂穂乃果ちゃんよ」

穂乃果「高坂穂乃果です!よろしくね!あなたは?」

千歌「あっ…えっと……高海…千歌………です…」

穂乃果「へぇ〜!じゃあ、千歌ちゃんだね!よろしく!!」

千歌「う…うん……よろしく……」

千歌(すごいグイグイくる……)
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:26:26.02 ID:1QK2lyY60
梨子「ごめん、穂乃果ちゃん……仕事中だったわね……ちょっと話したい事があったんだけど……」

千歌(話…?)

穂乃果「話!?なになに?」

梨子「うん…できれば、部屋で落ち着いて話したい事なんだけど……」

穂乃果「そうなの?じゃあ、お母さんに店番変わってもらうよ!お母さーん!!!」ダッダッダッ!

梨子「えぇ!?ちょ…ちょっと!?穂乃果ちゃん!?悪い…よ……って…」

千歌「行っちゃったね……」

梨子「はぁ…全く……ああいう所は昔から、なんにも変わってないんだから……」

千歌「え…?昔から?」

梨子「まあ、ちょっとね……学校は一回も一緒になった事ないんだけど、昔からこの和菓子屋にはよく来てたのよ。それで、同学年って事もあって穂乃果ちゃんとはよく遊んだの」

千歌「へぇ〜…梨子ちゃん、ちゃんと友達いたんだね……」

梨子「ん?なんかバカにしてる?」

千歌「してないしてない」
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:27:21.30 ID:1QK2lyY60
穂乃果「うぅ…」トボトボ…

梨子「あれ…?ダメだったの…?」

千歌(うわぁ…分かりやすい……)

穂乃果「うん……普通に怒られた……よく分かったね……梨子ちゃんエスパー…?」シュン…

梨子「いや…エスパーではないけど……」

穂乃果「でも、頑張って頼んだら、あと10分だけでいいって言ってくれたよ!!」パアッ…!

梨子「そうなの…?じゃあ、少し待たせて貰ってもいい?」

穂乃果「うん…!じゃあ、私の部屋使っていいよ!さっ!上がって上がって〜!千歌ちゃんも〜」

梨子「えぇ!?悪いわよ…ここで待たせてもら…

穂乃果「いいから!いいからー!ほらほらー!」グイグイ

梨子「わわっ!ちょ…押さないでよ!分かったわよ!部屋で待たせて貰うから!」

穂乃果「ほんと!?じゃあ、後でお茶とほむまん持ってくね!!」

千歌「あはは……」

千歌(ほんと、すごいグイグイくる子だな……)

梨子「じゃあ、千歌ちゃん行きましょう。穂乃果ちゃんの部屋、二階だから」

千歌「あっ、うん!じゃあ、使わせてもらうね、穂乃果ちゃん…!」

穂乃果「ごゆっくり〜」フリフリ



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301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:28:10.61 ID:1QK2lyY60

穂乃果部屋−


千歌「わっ、漫画いっぱい…」

梨子「あぁ、昔からそうなのよね。まあ、全然巻数揃ってなくて読むの大変だけど……」

千歌「あはは…本当だ……」

千歌「………」

梨子「………」

千歌「え…えっと……」

梨子「なに?どうしたの?」

千歌「う…えっと……」

千歌「………」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:28:40.65 ID:1QK2lyY60
梨子「………」

千歌「その……」

梨子「………」

千歌「………」

千歌「お…怒ってないの……?」

梨子「怒ってるわよ」

千歌「えっ…」

梨子「当たり前じゃないの、騙された上に、千歌ちゃんが不良だったなんて」

千歌「あぅ……そ…そうだよね……」

梨子「だから謝って!」

千歌「……え…?」
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:29:11.47 ID:1QK2lyY60
梨子「まだ、私、千歌ちゃんに謝ってもらってないわよ?だから、謝って」

千歌「え……で…でも……謝るって、どうこうなる問題じゃ……」

梨子「どうこうなるわよ!謝ってくれたら、許すわ」

千歌「ゆ…許すって……そんな簡単な問題じゃ……ないよ……」

梨子「そう?」

千歌「だ…だって……私…不良なんだよ……?」

梨子「………」

梨子「…そうね……」

千歌「梨子ちゃんが、前に苦手だって言ってた不良なんだよ……?」

梨子「言ったわね……」

千歌「それに、私……今は本当にどうしたらいいのか分かんなくなっちゃって……不良である事だって辞めるかどうか……」

梨子「………」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:29:54.21 ID:1QK2lyY60
梨子「千歌ちゃんが、どう考えてるのか、はっきりとは分からないけど……」

千歌「………」

梨子「私は、やっぱり不良は辞めた方がいいと思うわよ?」

千歌「えっ……」

千歌「じゃ…じゃあ……」

梨子「? どうしたの?」

千歌「うぅ………その……もし…」

千歌「もし、私が不良を辞めないって言ったら……その…どうなるの……?」

梨子「辞めて!って言うわね」

千歌「え…?」

梨子「えぇ……」

千歌「で…でも……」

梨子「………」

千歌「あぅ……」

梨子「………」

梨子「千歌ちゃん…何か勘違いしてない?」

千歌「か…勘違い……?」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:30:29.89 ID:1QK2lyY60
梨子「うん。言っておくけどね、私は、なにがあっても千歌ちゃんと友達である事を辞めるつもりはないわよ?」

千歌「…!!」

梨子「例え、千歌ちゃんが不良でも、ましてや、タバコを吸ってたり、犯罪を犯したりしたとしても……関係ない」

梨子「私は、いつだって千歌ちゃんの味方だし、千歌ちゃんが私が思う良い方向に進んでくれるなら、応援するし、逆に、私が思う悪い方向に進んでるなら、叱ってあげる」

千歌「梨子ちゃん……」

梨子「でも、最終的に決めるのは千歌ちゃん本人………たとえ、それが私の願う方向と違ってたとしても、私は理解するわ」

梨子「一緒に本気になって悩んであげて、最後は理解してあげる……」

千歌「………」

梨子「友達ってそういうもんでしょ?違う?」ニコッ

千歌「…!」

千歌「友達……」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:31:01.47 ID:1QK2lyY60
梨子「えへへ、ちょっとクサすぎたかな…?///」テレテレ…

千歌「ううん……」

千歌「そんな事ないよ……」

梨子「え?そ…そう…?」

千歌「その通りだよ……ごめん……私……何も分からなくなってた……」

千歌「絵里先輩にも言われたのに……」

梨子「え?絵里先輩?」

千歌「うん…!病室でね、隣だったから」

梨子「隣…!?だ…大丈夫だったの…?」

千歌「大丈夫だよ!誤解は解けてたし」

梨子「そ…そう……」

千歌「でも、まさか梨子ちゃんに友達論を諭されるなんて……」

梨子「ん?バカにしてない?」

千歌「してないしてない」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:31:50.58 ID:1QK2lyY60
梨子「してるじゃない……なによ、私だった友達いるのよ?」

千歌「穂乃果ちゃんだけでしょ?最近は会ってないみたいだけど……」

梨子「うっ…た…たしかに、最近は会ってないけど……」

梨子「で…でも…!友達が穂乃果ちゃんだけって事はないわよ!?海未ちゃんだって、ことりちゃんだっているし!」

千歌「海未ちゃん?ことりちゃん?」

梨子「穂乃果ちゃんと仲が良かった子達よ、学校こそ違ったけど、良く遊んだの」

千歌「ふーん…」ゴロンッ…

梨子「あ!千歌ちゃん、人の家で横になって…」

千歌「いいのいいの、もう穂乃果ちゃんとは友達だしね」

梨子「それはそうだけど……」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:32:26.94 ID:1QK2lyY60
千歌「あと、私は疲れたんだよ、少しくらい横になっても………って、ん?なんか落ちてる……」

千歌「なんだろ…?」

梨子「あんまりいじらないのよ?穂乃果ちゃんの物なんだから」

千歌「分かってる分かってる〜」

千歌「よっと…!」スッ!

千歌「…!?」

梨子「あぁ…もう……そんな勝手にいろいろ触ったら、穂乃果ちゃん怒るわよ…?」

千歌「………」

梨子「? どうしたの?千歌ちゃん…」

千歌「り…梨子ちゃん……」

梨子「なに?」

千歌「これ…」スッ…

梨子「…!?」

梨子「こ…これは……」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:33:14.19 ID:1QK2lyY60
穂乃果「おまたせー!!いやぁ〜!やっと店番終わったよ!!」ガララッ!!

千歌「あ…」

梨子「あ…」

穂乃果「え?」


熊のパンツ ゴゴゴゴゴゴゴ…


穂乃果「あああっーー!!!それ、穂乃果の無くしてたパンツ!!!」

千歌「え…」

梨子「え…」

穂乃果「あ…」

310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:33:45.19 ID:1QK2lyY60

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穂乃果「うぅ…ぐすん……」

梨子「………」

千歌「ほ…穂乃果ちゃん……」

穂乃果「もうヤダ……お嫁に行けない……」

梨子「いや、そんな事ないわよ…?」

穂乃果「そんな事あるよ…!だって……」

穂乃果「高校生にもなって、あんなパンツ履いてるのがバレたんだよ!?もう死ぬ!!」

千歌「あはは…」
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:34:25.01 ID:1QK2lyY60
梨子「いいじゃないの、可愛いわよ?熊さん」

穂乃果「あっー!!梨子ちゃん、またバカにしてるでしょ!!私だって好きであんなの履いてるわけじゃないんだからね!!」

梨子「そうなの?」

穂乃果「そうだよ!!好きで履くわけないじゃん!!お母さんが勝手に買ってくるんだよ!!」

穂乃果「私だって、本当は、もっと大人なパンツがが欲しいよ!!でも、お母さんにそう言うのは恥ずかしいし、言うタイミングも分かんなくて、いつの間にか高校生になっちゃってたんだよ!!」

梨子「あはは…」

千歌「き…気にする事ないよ……私も…お母さんに買ってきてもらってるし……」

穂乃果「え…?」

梨子「ち…千歌ちゃんも…?」

千歌「あ…」

穂乃果「…てことは……」

穂乃果「…」ピラッ…

千歌「あああっー!!!」バッ!!!

穂乃果「あ……」

千歌「み…見た……?///」

穂乃果「う…うん……」

穂乃果「………」

穂乃果「み…みかんがいっぱい……」

千歌「…!!!」

312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:42:29.37 ID:1QK2lyY60
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千歌「うぅ…ぐすん……」

穂乃果「ご…ごめんって……」

千歌「もうヤダ……お嫁に行けない……」

梨子「そんな事無いわよ、可愛いわよ?みかん」

千歌「…!」

千歌「ま…また、そうやってバカにして……!」

梨子「あはは、してないしてない」

千歌「してるじゃん!!」

梨子「本当にしてないわよ?二人とも、可愛くて良いと思うわ!」

千歌、穂乃果「…!!」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:43:07.12 ID:1QK2lyY60
穂乃果「千歌ちゃん……」ゴゴゴゴゴ…

千歌「うん……穂乃果ちゃん……」ゴゴゴゴゴ…

梨子「あれ?どうしたの?二人とも……目が怖いわよ…?」

穂乃果「梨子ちゃんのパンツも見せろーー!!」ガバッ!!!

梨子「えぇ…!?ちょ…」

千歌「捕まえた!」ガシッ!!

梨子「ぐえ…!ちょ…やめ…」

千歌「今だよ!!穂乃果ちゃん!!!」

穂乃果「うん…!」

梨子「嘘!?ちょ…やめて!?きょ…今日は…

穂乃果「ご開帳!!!」バッ!!!

穂乃果「…!!??」

千歌「…!!??」

314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:46:23.46 ID:1QK2lyY60
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穂乃果「お…大人だった……」

千歌「大人だったね……」

梨子「な…なによ!!そのリアクションは!!大人じゃないわよ…!!///」

穂乃果「いや…でも……」

千歌「さすが、桜内さんって感じというか……」

梨子「さん付けで呼ばないで!?普通よ!!高校生なんだから!!」

穂乃果「普通と言われても、私達子供には分からない話で……」

梨子「じゃあ、もういいわよ!!それよりも…」ゴソゴソ…

千歌「ん?どうかしたの?」

梨子「完成したの…」

千歌「?」
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:47:04.54 ID:1QK2lyY60
梨子「はい…!これ!」スッ

千歌「あっ…!」

穂乃果「え?なに?ノート?」

千歌「そっか……完成したんだ……!」

梨子「えぇ…あれから、結構頑張ってね、昨日やっと満足のいくものができたの…!」

穂乃果「え?なになに?穂乃果、分かんないよ?」

千歌「曲だよ!曲!!梨子ちゃんが作った!」

穂乃果「えぇ!?きょ…曲!?梨子ちゃんが作ったの!?」

梨子「う…うん……えへへ…///」

穂乃果「す…すごい……たしかに昔からピアノは上手かったけど……」

千歌「見ていい…?」

梨子「うん…」

千歌「じゃ…じゃあ…」ピラッ…

穂乃果「…!」
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:48:38.66 ID:1QK2lyY60
穂乃果「おー!すごい!!楽譜だ!!」

千歌「………」ジーー…

穂乃果「え?千歌ちゃん……もしかして…」

千歌「………」ジーー…

穂乃果「分かるの…?楽譜……」

千歌「いや…」

千歌「全然分からない……」

穂乃果「えぇ!?そ…そうなの!?じゃあ、なんでそんな真剣に……」

千歌「いけるかと思って……私、ちょっとは勉強したから……」

梨子「ふふっ、そうね……最初に楽譜を見せた時に、千歌ちゃん勉強してきてくれたもんね……」

千歌「でも、やっぱり全然分からなかった……ごめん……」

梨子「いいのよ、楽譜は難しいし、見ただけで、どんな曲か分かるには時間も必要だわ。だから……」ゴソゴソ…

穂乃果「?」
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:49:14.95 ID:1QK2lyY60
梨子「これ!さっき、家出る前に録音してきたの…!」スッ

穂乃果「おー!ウォークマン!!それなら、穂乃果でも分かるよ!!」

千歌「すごい…!これ、梨子ちゃんが弾いたの?」

梨子「もちろんそうよ?私以外、誰が弾くのよ」

千歌「あはは…いや……なんか、すごすぎて……」

梨子「そうは言っても、上手く弾けるまで時間かかったのよ?そのせいで、千歌ちゃんとの集合時間にも遅れたんだから」

千歌「あ…、あー…それで遅れたんだ……」

穂乃果「ねー!ねー!早く聴こうよ!私、もう待ち切れないよ!」

梨子「ふふっ、分かったわ。じゃあ、流すわよ……」
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:49:56.59 ID:1QK2lyY60
千歌「………」ゴクリッ…

穂乃果「………」ワクワク…

梨子「…」ポチッ


♪〜


千歌「わぁ……」

穂乃果「綺麗……」


♪〜


千歌「なんか…優しい感じ……」

穂乃果「でも、力強くて明るい……」


♪〜


千歌「………」

穂乃果「………」

梨子「………」
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:50:25.50 ID:1QK2lyY60


♪〜………ポチッ


梨子「…と、まぁ、こんな感じなんだけど……ど…どうかな……?///」

千歌「すごいよ……」

梨子「え…?」

千歌「うん…すごい……」

穂乃果「すごい……」

穂乃果「すごい!すごい…!!」

千歌「すごい!すごいよ!!梨子ちゃん!!!」

梨子「え…そ…そう……?///」テレテレ…

梨子(この子達、すごいしかボキャブラリーないのかしら……)
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:50:56.16 ID:1QK2lyY60
穂乃果「私、感動しちゃったよ!!曲聴いて、こんな感動した事なんて初めてだよ!!」

千歌「私も!!歌詞の無い曲で、こんなに聴き入っちゃったの初めてだよ!!本当にすごいよ!梨子ちゃん!!」

梨子「えへへ…そんなに言われると、照れるわね……///」テレテレ…

穂乃果「急に梨子ちゃんが訪ねてきたから、何かと思ったら、こんないい曲聴かせてもらえるなんて…!!」

梨子「ふふっ、でも、今日は曲を聴いてもらいに来ただけじゃないのよ?」

穂乃果「え…?まだ、何かあるの?」

梨子「うん……むしろ、本題はこっち……」

千歌「…?」

梨子「千歌ちゃん…!穂乃果ちゃん…!」

穂乃果、千歌「は…はい……」ゴクリッ…

梨子「作詞……やってみない……?」

穂乃果「え…?」

千歌「さ…」

穂乃果、千歌「作詞…!!??私達が!?」
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:53:11.41 ID:1QK2lyY60
梨子「うん、作詞……この曲に歌詞を書いて欲しいの……二人に…」

千歌「こ…この曲に……」

穂乃果「で…でも……私、作詞なんてやった事ないよ…?なにしていいか……」

千歌「私も……。こんないい曲に付ける歌詞なんて考える自信ないよ……?」

梨子「いいのよ?別にチグハグでも……」

梨子「二人が作ってくれる事が大事なの」

千歌「え…?わ…私達が…?」

梨子「うん……この曲のコンセプトは、「友達」なの」

穂乃果「友達……」

梨子「昔からの大切な友達の穂乃果ちゃんと、高校でできた大切な友達の千歌ちゃん……二人の事を思って書いた曲なの……」

千歌「そ…そうだったんだ……」

穂乃果「えへへ…なんか照れるね……///」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:55:14.92 ID:1QK2lyY60
梨子「だから、この曲は3人で完成させたいの……例え、それが、どんなに稚拙でも……」

千歌「梨子ちゃん……」

穂乃果「そっか……うん…分かったよ…!梨子ちゃん!やるよ!!やってみる!!千歌ちゃんも、いいよね?」

千歌「うん!もちろんだよ!!私も、作りたい!この3人で1つの曲!!」

梨子「二人とも…!」パアァッ…!

千歌「よーし!そうと決まったら、さっそく作詞に取り掛かるぞー!!!」

穂乃果「おー!!!」




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323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:56:24.01 ID:1QK2lyY60
3時間後−


穂乃果「私の美学……私の美貌……」

千歌「手が届かない高嶺のフラワー……」

穂乃果「ドンウォーリー…ドンウォーリー…」

千歌「冷たいヤケドを教えてあげる……」

穂乃果「………」

千歌「………」

梨子「………」

梨子「どういう歌よ……それ……」
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:57:08.13 ID:1QK2lyY60
穂乃果「だって、なんにも思いつかなくて……」

千歌「作詞、難しすぎ……」グタッ…

スマホ ピロリンッ♪

千歌「んあ?凛ちゃんからLINEだ…」

穂乃果「凛ちゃん? もしかして、それって星空凛ちゃんの事?」

千歌「え!?知ってるの?」

穂乃果「うん、中学一緒だったから。凛ちゃん、すごい不良で有名だったし……」

千歌「あー…なるほどね……」

穂乃果「そっか、凛ちゃん、水見色行ったんだ…ふーん……」

梨子「それで?凛ちゃん、どうかしたの?」

千歌「あぁ、いや……なんでもないよ」

千歌「うん……」

梨子「?」
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:57:34.62 ID:1QK2lyY60
千歌「……」


凛 : 退院おめでとうございます!なんだか元気が無いみたいですが、そんなの千歌先輩らしくないですよ?細かい事は気にせずに、また一緒に遊びましょう!


千歌「ふふっ……」

千歌(これ、励ましてくれてるのかな……)

千歌「………」スッスッスッ…


千歌 : 心配かけてごめんね?でも、もう大丈夫!明日からは学校行けるから、また遊ぼうね!


千歌「よしっ…と……」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:58:22.16 ID:1QK2lyY60
穂乃果「ちょっとー!千歌ちゃん、スマホいじってないで、ちゃんと考えてよ!!」

千歌「あぁ、ごめんごめん」

千歌「何か進んだ?」

穂乃果「………」

穂乃果「………なにも……」

千歌「ですよね……」

梨子「まあ、別に今日決めないといけないわけじゃないから、大丈夫よ。そんな簡単にできるものじゃないしね」スクッ…

穂乃果「あれ?梨子ちゃん、帰るの?」

梨子「えぇ、外も暗くなってきたし、今日は帰らせてもらうわ。また今度ね」

千歌「じゃあ、私も帰ろっかな」スクッ…

穂乃果「あ、梨子ちゃん、ノートとウォークマン忘れてるよ!」

梨子「それは貸しとくわ、作詞に必要でしょ?」

穂乃果「いいの!?やったー!」
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:59:17.08 ID:1QK2lyY60
梨子「千歌ちゃんにも、また作って渡すね」

千歌「助かるよ〜、ありがとう梨子ちゃん」

穂乃果「じゃあ、なんかいい歌詞浮かんだら、連絡するね!千歌ちゃん!」

千歌「うん!私もそうするよ!」

梨子「進んだら、私にも見せてよ?二人だけに任せておくと大変な事になりそうだから……」

千歌「あー、はいはい…大変な事にはならないけど、ちゃんと見せるよ」

スマホ ピロリンッ♪

千歌「ん?お母さんからだ…」


母 : 美渡が、邪魔だって言って、千歌のスクーター届けにきたわよ。はやく帰ってきなさい


千歌「…!?」

梨子「どうかしたの?」

千歌「オレンジみかん号が……」

梨子「は?」

穂乃果「オレンジみかん号…?」

千歌「オレンジみかん号が戻ってきた……!」

千歌「オレンジみかん号が、戻ってきたんだよ…!!!」

梨子「いや、何言ってるのか、全然分かんないんだけど……」
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 18:59:57.85 ID:1QK2lyY60
千歌「スクーターだよ!スクーター!!ほら、この前、静岡に置いてきちゃったって言ったじゃん!」

梨子「あー…そういえば、言ってたわね」

穂乃果「へぇ〜!千歌ちゃんも乗るんだ!」

千歌「穂乃果ちゃんも?」

穂乃果「うん!私のは超クールだよ!今度、見せてあげるよ!」

千歌「わぁ〜!ほんと!?楽しみだよ〜!」

梨子「千歌ちゃんのも、なんか良いやつなんでしょ?曜ちゃんが言ったけど」

千歌「うん!私のも超クール!!まあ、梨子ちゃんには、すぐに見せてあげるよ!」

梨子「はぁ…まあ、少し楽しみね」
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:01:18.81 ID:1QK2lyY60
千歌「よーし!そうと決まったら、早く帰ろ!梨子ちゃん!」

梨子「えぇ…じゃあ、またね、穂乃果ちゃん」ニコッ

穂乃果「うん!またね〜!」フリフリ

穂乃果「千歌ちゃんも、またね〜!」フリフリ

千歌「うん…!また今度、スクーター見せてね!」

千歌「よし!じゃあ、行こう!梨子ちゃん!」

梨子「はいはい、分かったわよ…」

穂乃果「じゃあね〜」フリフリ


ガララ…パタンッ…


穂乃果「………」
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:02:10.78 ID:1QK2lyY60
穂乃果(………)

穂乃果「あっ…!ほむまん出すの忘れた!!」

穂乃果「うぅ…千歌ちゃんに食べてもらいたかった……」

スマホ プルルルルル…♪

穂乃果「ん?海未ちゃんから電話だ」

穂乃果「はい!もしもし!穂乃果だよ!!」

穂乃果「………」

穂乃果「あはは…ごめんごめん……」

穂乃果「それで、どうしたの?急に」

穂乃果「………」

穂乃果「え……?」

穂乃果「………」

穂乃果「そっか……ツバサさんが……」

穂乃果「分かった……時間は?」

穂乃果「………」

穂乃果「明日の夜ね……うん…空けとく……」

穂乃果「………」

穂乃果「ふふっ…心配しなくても大丈夫だよ、ツバサさんは悪い人じゃない……うん……」

穂乃果「………」

穂乃果「うん…じゃあね…また明日……」

穂乃果「………」ポチッ…

穂乃果「………」







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331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:06:54.45 ID:1QK2lyY60

秋葉原 路地−


千歌「楽しみだなぁ〜!早く会いたいなぁ〜!オレンジみかん号!!」トコトコ

梨子「また、すごいネーミングセンスね……千歌ちゃんも…」トコトコ

千歌「えぇ…!?オレンジみかん号は、アリでしょ!!」トコトコ

梨子「ん〜…まあ、「千歌ちゃん号」とか「ダイヤモンドプリンセス号」に比べたらマシだけど……」トコトコ

千歌「当たり前だよ!あれと並べられちゃあ、心外ってもんだよ!」トコトコ

梨子「まあ、レベルが違うからね……曜ちゃんのは、ネーミングセンス以前の問題だし、絵里先輩のは、純粋にダサいし……」トコトコ

千歌「あはは、たしかに!なんで、ダイヤモンドプリンセス号なんて付けたんだろ?かっこいいと思ったのかな?」トコトコ


ドカッ! バキッ!


千歌「ん?なんの音……?」
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:08:04.93 ID:1QK2lyY60
梨子「こっちの方から聞こえるわね…」スッ…

梨子「…!?」


ヤンキー「オラァ!水見色の奴らは皆殺しだ!!」ドカッ!

生徒「あ…あぅ…や…やめて……」

ヤンキー「やめるわけねぇだろ!!オラァ!」バキッ!


梨子「あ…あの子…!ウチのクラスの…!」

千歌「やばい…と…止めなきゃ…!!やりすぎてる…!!」ダッ!!

梨子「あぁ…!千歌ちゃん…!!」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:08:33.11 ID:1QK2lyY60
千歌「ちょ…ちょっと…!」ザッ…!

ヤンキー「あ?誰だ…?お前」

生徒「あ……ち…千歌ちゃん……それに、桜内さんも……」

ヤンキー「なんだ?お前ら、知り合いか?」

梨子「ち…千歌ちゃん…!!ダメよ…?」

千歌「分かってる……」

千歌「ふー……」

千歌「……」
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:09:15.90 ID:1QK2lyY60
ヤンキー「なんだよ、何か言えよ、コラ」

千歌「うん……」

千歌「えっと……その子、ウチのクラスの友達なんだ…離して欲しいんだけど……いいかな…?」

生徒「千歌ちゃん……」

ヤンキー「あぁ!?ダメに決まってんだろうが!!水見色は全員潰すんだよ!!」

千歌「っ…」

ヤンキー「お前ら、こいつのクラスメイトって事は、水見色か?だったら、そこで待ってろよ。こいつが終わったら、すぐ殺してやるから」

千歌「っ…!」

千歌(ぶ…ぶん殴りたい……)

千歌(100%私の方が強いのに……)

ヤンキー「なんだ?威勢良く助けにきたくせに、もうだんまりか?はっはっはっ!とんだ腰抜け野郎だな!!」

千歌「……」ムカッ…

千歌(こ…こらえろ……私…)

千歌(穏便に……穏便に済ませるんだ……)

千歌「え…えっと……もう一度言うけど…離してもらっていいかな……?」ニコォ〜…

梨子(お…おぉ……千歌ちゃん頑張ってる……)
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:10:26.58 ID:1QK2lyY60
ヤンキー「あぁ?なんだ、その引きつった笑顔は!!気持ち悪りぃんだよ!!アホ毛が!!」

千歌「…」プツンッ…

千歌「よし…!お前ら、死刑!」ニコッ!

梨子「千歌ちゃん…!!??」

ヤンキー「は?なに言って…

千歌 ザッ…!

ヤンキー「…!」


バキィッッッ!!!!


ヤンキー「ぶはっ…!!」フワリッ…!

ヤンキー「…!?」

ヤンキー「あがっ…ぐ…くはっ…!」ゴロゴロゴロ…!

ヤンキー「うっ…あっ…」ズザアァァァァッッッ!!

ヤンキー「あぐぁっ…」ドカッ!

ヤンキー「あぅ…」ズルリ……

生徒「…!?」

梨子「はぁ…もう……全く……」

ヤンキー「え…?と…飛んだ……!?人が……パンチ一発で……」

千歌「次、お前」

ヤンキー「…!?」
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:12:19.84 ID:1QK2lyY60
ヤンキー「ひっ…!す…すみませんでした!!ごめんなさい!!もう帰ります!!!」

ヤンキー「お…おい…!!退くぞ!!」ユサユサ…!

ヤンキー「………」

ヤンキー「ダ…ダメだ……完全にのびてる……」

ヤンキー「ちっ…!しょうがない…」ガシッ!

ヤンキー「重っ…」

ヤンキー「引きずってくしかないか…!」

ヤンキー「………」ズルズル…


千歌「あれ?行っちゃった……」
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:13:05.49 ID:1QK2lyY60

トスッ!

千歌「あいたっ…!」

梨子「あれ?じゃないわよ!!全く!!暴力はダメって言ったでしょ!?」

千歌「あ…あはは……でも、まあ…助けられたわけだし……」

梨子「まあ…それはそうだけど……」

生徒「ありがとう、二人とも……二人がいなかったら、私……」

千歌「あ!だ…大丈夫?ずいぶん、ひどくやられたみたいだけど……」

梨子「そうだ…!救急車呼ぶわね…!!」

生徒「うん…お願い……ありがとう…桜内さん……」
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:14:27.65 ID:1QK2lyY60
千歌「なにがあったの?あいつら誰…?」

生徒「なにもないよ……ただ、普通に部活から帰ってきてただけで……」

生徒「そしたら、急にあの人達が、私のジャージを見て、「水見色は潰す」って言ってきて……」

千歌「そんな……なんで……」

生徒「たぶん…あの人達……焔ヶ丘の人だよ……今、水見色潰ししてるって噂の……」

千歌「…!」

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絵里「えぇ……中でも、私たちと焔ヶ丘は、ずっと対立してるの。一年前のある事件をきっかけにね……」

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千歌「そういえば…絵里先輩が……」
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:14:56.88 ID:1QK2lyY60
生徒「それにしても、すごいね……千歌ちゃん……なにか格闘技やってたの…?」

千歌「あっ…い…いや……格闘技とかはやってないけど……」

生徒「けど…?」

千歌「え…えっと……自己流というか……」

生徒「?」


ピーポーピーポーピーポー!


梨子「あ!救急車来たわよ!」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/04(日) 19:15:34.05 ID:1QK2lyY60
千歌「ほんとだ!立てる…?」

生徒「う…うん……なんとか……」フラリッ…

千歌「付き添った方がいい?」

生徒「いや、大丈夫だよ…ありがとう……」

生徒「桜内さんも、ありがとうね、また学校で…」

梨子「う…うん…!お大事にね…!」

ピーポーピーポーピーポー!

救急隊員「大丈夫ですか!?」ガチャ!

生徒「は…はい……なんとか……」

救急隊員「…!ひどい怪我だ……すぐに病院に連絡を…!!」

バタバタ…!バタバタ…!


千歌「………」

千歌(本当にひどい怪我だった……)

千歌(そこまでやれるって……)

千歌(………)

千歌(焔ヶ丘と水見色……)

千歌(一体、なにがあったんだろ……)












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341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/04(日) 22:16:18.19 ID:6upJk3uko
期待
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 03:45:46.95 ID:DbNTbSqIo
梨子ちゃんの嫁感凄い
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:51:20.54 ID:GV5A8+va0

次の日 朝−


千歌「フンフンフーン」ブロロロ…

千歌「やっぱり、最高だな〜!オレンジみかん号は」ブロロロ…

千歌「歩きより早いから、家を遅くに出ても間に合うし…♪」ブロロロ…

梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…

千歌「ん…?」ブロロロ…

千歌「前にいるの梨子ちゃんかな?」ブロロロ…

梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…

千歌「あっ、さては遅刻しそうだから走ってるんだな?徒歩登校は大変ですなぁ」ブロロロ…
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:51:52.08 ID:GV5A8+va0
梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…

千歌「………」ブロロロ…

梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…

千歌「………」ブロロロ…

梨子「はぁ…はぁ…」タッタッタッ…

千歌「あの〜…梨子ちゃん……?」ブロロロ…

梨子「あっ…!ち…千歌ちゃん…!お…おはよう……」タッタッタッ…

梨子「スクーター……さっそく乗ってきたのね……」タッタッタッ…

千歌「おはよう……えっと…その……乗せてあげようか…?」ブロロロ…

梨子「えぇ…!?ダメよ…!二人乗りなんて……!それに、千歌ちゃんヘルメットもしてないし……」タッタッタッ…

千歌「えぇ……でも……」ブロロロ…

梨子「はぁ…はぁ…なに……?」タッタッタッ…

千歌「そのペースだと遅刻するよ…?」ブロロロ…

梨子「なっ…!」タッタッタッ…
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:52:24.43 ID:GV5A8+va0
梨子「しょ…しょうがないでしょ!!私、足遅いんだから!!」タッタッタッ…

千歌「遅すぎるよ……」ブロロロ…

千歌「ていうか、それ走ってるの……?」ブロロロ…

梨子「走ってるの…!!全力なの…!!もう!失礼なんだから!!」タッタッタッ…

千歌「そう……」ブロロロ…

梨子「先行ってていいわよ…!」タッタッタッ…

千歌「………」

千歌「…」スッ…

梨子「千歌ちゃん…!?」タッタッタッ…

千歌「私も走る!」

梨子「えぇ…!?でも、スクーター引いて走るなんて…」タッタッタッ…

千歌「おりゃあああ!!!」タッタッタッ!

梨子「えぇ…!?ちょっと…!!」

千歌「おりゃああああ!!!」タッタッタッ!

梨子「もー!なんで、私より速いのよー!!」



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346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:52:57.00 ID:GV5A8+va0

二年生 教室−


曜「え!?オレンジみかん号、戻ってきたの!?」

千歌「うん…!!昨日ね!美渡姉が運んできてくれたの!」

曜「わぁ〜!良かったね!!千歌ちゃん!」

梨子「前に、千歌ちゃんのスクーターすごいって言ってたけど、どこがすごいの?たしかに、オシャレではあったけど……」

千歌「ふふんっ!教えてあげよう!私のはね、なんとイタリアのベスパって奴なのさ!!」

梨子「ベスパ…?知らないけど……」

千歌「まあ、梨子ちゃんは知らないだろうね。でも、本当にすごい奴なんだよ?値段も高いし、歴史もあって、スクーター乗りの中じゃベスパは憧れだよ」

曜「映画とかでも、使われたからね!ローマの休日とか!」

梨子「へぇ〜、そんなすごいの、よく買えたわね」

千歌「親戚の人がくれたんだよ!さすがに、買えないって…!高すぎて」
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:53:31.48 ID:GV5A8+va0
生徒「ねぇねぇ、高海さん!桜内さん!ちょっといい?」

千歌「え?うん、いいよ!なに?」

梨子「どうかしたの…?」

曜「?」

生徒「昨日、焔ヶ丘に襲われた○○を助けてくれたんだって?さっき、○○がLINEで言ったよ!」

千歌「あっ…う…うん……遅かったけどね……」

生徒「でも、○○感謝してたよ!それを伝えてくれって!」

千歌「そっか……わざわざ、ありがとね!」

生徒「うん!それじゃあね〜」

千歌「………」

千歌「…そっか……○○さん、入院してるのか……」

梨子「ひどい怪我だったからね……本当に…」

曜「………」

曜「…え?二人とも、昨日、なにかあったの?」

千歌「うん……」

千歌「実は、昨日……」


348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:54:04.51 ID:GV5A8+va0

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昼休み 屋上−


千歌「…って事があって……」

花陽「えぇ…!?ほ…焔ヶ丘の人を殴っちゃったんですか…!!??」

千歌「は…はい……」

凛「なんにゃそれ!この前まで、あんなに落ち込んでたのに!!」

千歌「うぐっ…」

曜「あはは…でも、まあ、今回は人助けでもあったわけだし…セーフ…

花陽「アウトです…!!」

曜「え…」
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:55:42.27 ID:GV5A8+va0
花陽「千歌先輩!梨子先輩!名前はバレてませんか?」

千歌「え?名前……?」

梨子「ん〜……○○さんが、私達の名前呼んでたわね……あと、たしか、私も千歌ちゃんって言ったわ」

花陽「そんな…!」

花陽「終わりです……」ガックシ…

千歌「いやいや、そんなちょっと呼んだくらいの名前だし、覚えてるわけ…

花陽「覚えてますよ!!特に千歌先輩は!!」

千歌「え…?そ…そうなの……?」
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:56:26.38 ID:GV5A8+va0
花陽「知らないんですか?今、千歌先輩はアキバの不良の中じゃ、ちょっとした有名人なんですよ?」

千歌「ゆ…有名人…!?なんで…!?」

花陽「「アキバの暴れ猫」と「氷の女王」を倒して、水見色を制覇したって噂になってます。もちろん、絵里先輩含む三年生は否定してますが……」

千歌「えぇ…!?せ…制覇ぁ…!?」

凛「凛はやられた覚えは無いにゃ」

曜「不良は、自分達の地域の勢力図には敏感だからね……噂になってもおかしくないね……」

梨子「なんか、凄い事にになってるわね……千歌ちゃん……」

花陽「はい……ですから、その倒した焔ヶ丘の生徒が、千歌先輩の事を知っていた可能性もあります……そうなれば、確実に記憶されてますよ……」

千歌「た…たしかに……」
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:56:57.20 ID:GV5A8+va0
花陽「千歌先輩は、焔ヶ丘に、完全に目をつけられたと思った方がいいですね……」

千歌「うそ……ど…どうしよう……」

凛「全員、ぶっとばせば、万事解決にゃ!」

梨子「ダメに決まってるでしょ…」ビシッ!

凛「いたっ!」

梨子「そうとなったら、とりあえず、千歌ちゃんは一人で行動しない事ね……幸い、私と曜ちゃんが家一緒だから、なるべく一緒にいれるし……」

曜「そうだね……千歌ちゃんは、もう喧嘩しないって決めたわけだし……」

千歌「うん……そうだね…」
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:57:30.71 ID:GV5A8+va0
梨子「あれ?千歌ちゃん、喧嘩しない事にしたの?なんか悩んでたみたいだったけど……」

千歌「いや、今も悩んでるよ……自分の中で答えは見つかってない……だから…」

梨子「……」

千歌「今は、梨子ちゃんに従ってみるよ…!それが、私の中でも一番しっくりくるしね…!」

梨子「千歌ちゃん…」

梨子「ふふっ、ずっとそうしていてくれれば、私も楽なんだけどなぁ〜」

千歌「そうはいかないよ!梨子ちゃんも言ったように、最後は私が決めるから!」

梨子「じゃあ、私はそれまでに頑張って千歌ちゃん説得しなきゃね」

梨子「もちろん、曜ちゃんも…」

曜「え…!?わ…私も…!?」

梨子「むしろ、千歌ちゃんより危険だわ。喧嘩する気満々じゃないの」

曜「うっ……ひ…否定できない……」

花陽「み…みなさん、その…喧嘩しないのは素晴らしい事なんですが……」

梨子「どうしたの?花陽ちゃん」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:58:13.03 ID:GV5A8+va0
花陽「たぶん…無理です……焔ヶ丘に目を付けられて、無事で済むとは到底思えません……」

曜「そ…そんなにまずいの……?」

花陽「はい…焔ヶ丘と水見色の対立は深いですからね……本当に何をされるか……」

梨子「対立…?焔ヶ丘と水見色が…?」

凛、花陽「…!?」

梨子「え…?ど…どうしたの…?二人とも……」

凛「し…知らないんですか…!?アキバにいて!!」

梨子「え…?そ…そんな有名な話なの……?」

花陽「そうですよ…!!不良じゃなくても、アキバの人間なら全員知ってますよ!!常識です!!」

梨子「そ…そうなんだ……私、関係狭いから知らなかった……」
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 11:58:56.47 ID:GV5A8+va0
曜「私達も、転校してきたばっかりだから、分かんないんだけど……なにかあったの…?」

花陽「………」

凛「………」

花陽「はい……今から、ちょうど一年前になります……焔ヶ丘によって画策され、水見色を巻き込んだ大事件が起きました…通称「焔ヶ丘の変」……」

千歌「焔ヶ丘の…変……」
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:05:22.64 ID:GV5A8+va0
花陽「一年前…当時の秋葉原は、アキバ四天王のうちの二人……焔ヶ丘の松浦果南、小原鞠莉……この二人によって支配されていました……」

曜「アキバ四天王…?そんなのあるの?」

花陽「はい……今言った二人と、我が校の絵里先輩……それから、緑王学園の黒澤ダイヤ……喧嘩で圧倒的強さを誇ったこの四人の事を敬意を込めて、こう呼んでいるんです……」

千歌「ふーん…絵里先輩も、そのアキバ四天王とかいうやつの一人なんだ」

花陽「そうです…だからこそ、絵里先輩を倒した千歌先輩の名前も広まるんです……」

千歌「あはは…」

曜「じゃあ、絵里先輩を倒した千歌ちゃんは、アキバ四天王とやらの一人になれるんじゃない!?やったじゃん!!」

千歌「よ…よくないよ…!?もう、昔とは違うんだから!!」

曜「あっ、そ…そうだったね……あはは…」
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:05:50.62 ID:GV5A8+va0
千歌「で…でも……これで、もし本当に私がアキバ四天王とかになっちゃったら、どうしよう……」

花陽「それはありません」

千歌「え…?そ…そうなの…?」

花陽「なぜなら、今現在、アキバ四天王は既に消滅しているからです……一年前に松浦果南と小原鞠莉が年少に入ってから……」

千歌「ね…年少…!?何したの…!?」

花陽「傷害です。それも、水見色の生徒に対する大規模なもの……その場で大勢の警察官に取り押さえられ、現行犯逮捕されました」

梨子「そ…そんな事が……」
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:06:27.94 ID:GV5A8+va0
曜「危ない人達だね……その松浦果南って人と小原鞠莉って人……」

花陽「それはたしかに、そうです……二人は、大の喧嘩ジャンキーで、誰にでも、なりふり構わず暴力を振るう事で、アキバの人間から恐れられていました……」

花陽「でも……」

千歌「でも…?」

花陽「二人は、警察に捕まるようなヘマは絶対にしませんでした……見つかるような事は、もちろんしませんでしたし、後から訴えられたとしても、小原家の力で抑える事ができました……」

曜「小原家…?」

凛「小原鞠莉の家の事にゃ。アキバじゃ有名な資産家で、警察も頭が上がらないんだにゃ」

梨子「えぇ…!?そ…それで、犯罪も取り消されちゃうの…!?」

凛「まあ、警察なんてそんなもんにゃ」

梨子「そ…そんな……」
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:07:04.77 ID:GV5A8+va0
花陽「凛ちゃんの言う通りで、実際何度も、二人は罪を免れています」

千歌「じゃ…じゃあ、なんで捕まったの!?」

花陽「はめられたんです……」

曜「はめられた……?」

花陽「はい……事件当時、高校一年生だった、現焔ヶ丘番長……高坂穂乃果先輩によって……」

梨子、千歌「…!!??」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:07:36.55 ID:GV5A8+va0
凛「………」

曜「高坂…穂乃果……」

花陽「はい……今は焔ヶ丘の二年生です……」

梨子「……」

梨子「え…?」

千歌「い…今……なんて…?」

花陽「え?いや、その…だから……今は二年生だって……」

千歌「そ…その前……」

花陽「え…?高坂穂乃果先輩ってところですか…?」

梨子「こ…高坂……穂乃果…?」

凛「そうにゃ…凛たちの中学の時の先輩の穂乃果先輩だにゃ」

千歌「え…」

梨子、千歌「えええええええええええええええええええええええええええええええ!!!???」

曜「ど…どうしたの…!?二人とも……」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:08:25.81 ID:GV5A8+va0
梨子「う…嘘でしょ……?穂乃果ちゃんが……」

千歌「焔ヶ丘の番長で……焔ヶ丘の変の首謀者だなんて……」

花陽「し…知り合いなんですか…!?」

千歌「知り合いっていうか……」

梨子「友達よ……私も千歌ちゃんも……」

花陽「と…友達…!?穂乃果先輩と!?」

梨子「う…うん……昨日も会ったし……」

花陽「昨日会った…!?ど…どういう事ですか…!?」

千歌「いや…普通に……梨子ちゃんに呼ばれて……」

花陽「よ…よく殺されませんでしたね……」

千歌「こ…殺されるって……そんな大げさな…」

凛「大げさじゃないにゃ」

千歌「え…?」

凛「あの人は……あの人の喧嘩は……そういう喧嘩だにゃ……」

花陽「凛ちゃん……」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:09:11.71 ID:GV5A8+va0
千歌「ほ…穂乃果ちゃんが……?」

梨子「し…信じられないわ……あんな普通の子なのに……」

曜「普通…なの……?なんか、今の話聞いた限りだと、すごい頭のキレる恐い人っぽいけど……」

梨子「そんな…!穂乃果ちゃんは、そういうのとは正反対にいる人よ…!!」

千歌「うん……少なくとも、頭がキレるタイプじゃないと思う……」

梨子「そうよ!穂乃果ちゃんが、そんな誰かをはめるなんて、できるはずないわ!!性格的にも、能力的にも…!!」

花陽「でも、現に起こった話です……今だって、穂乃果先輩は、松浦果南、小原鞠莉の恐怖からアキバを救った事から「アキバの救世主」と呼ばれていますし……」

曜「アキバの救世主……なんかかっこいいね……」
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:09:43.66 ID:GV5A8+va0
梨子「そんな……ダメよ…本当に信じられない……私は…私は小さい頃から、穂乃果ちゃんを見てきたんだから……」

千歌「わ…私も……まだ一回しか会ってないけど、穂乃果ちゃん、すごい良い子だったし、とても、そんな事するような子には見えなかった……」

凛「それは、昔の穂乃果先輩の事だにゃ」

梨子「え…?む…昔の……?」

凛「うん…凛が憧れた中学の時の穂乃果先輩……」

凛「今は……今は、もう変わっちゃったにゃ……」

梨子「そんな……でも…昨日は……」

凛「隠してたんじゃないかにゃ…?たぶん」

梨子「…!」

梨子「嘘……ヤダよ…そんな……友達なのに……」

千歌「梨子ちゃん……」
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:11:17.61 ID:GV5A8+va0
花陽「でも、穂乃果先輩は、たしかに変わってしまいました……」

花陽「昔は、ただ純粋に強さを求めて、喧嘩してたんです……だから、強い人としか喧嘩しなかったし、その人柄で、沢山の人から慕われてました……」

花陽「でも、今は違います……。自分の高校のためなら、なんでもする……そこには狂気すら感じます……」

曜「一番恐いタイプだね……そういう子は、喧嘩も負けない……」

梨子「違う…!!穂乃果ちゃんはそんなんじゃない……!!」

凛「………」

梨子「私……穂乃果ちゃんに電話してみる…!!」

千歌「え…!?い…今…!?」

梨子「うん…!だって、あっちもお昼休みでしょ?今なら、出るはずだから……」

梨子「………」スッスッスッ…

梨子「………」プルルルルル…

花陽「梨子先輩……」

梨子「………」プルルルルル…

梨子(お願い……!出て……)

364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:13:18.11 ID:GV5A8+va0

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


穂むら 穂乃果部屋−


スマホ プルルルルル…

穂乃果ママ「あっ!穂乃果ったら、またスマホ忘れて……」

スマホ プルルルルル…

穂乃果ママ「全く…いつになったら、忘れ物しないようになるのかしらね……あの子は…」

スマホ プルルルルル……


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365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:13:55.11 ID:GV5A8+va0

水見色高校 屋上−


梨子「………」

梨子「出ない……」

千歌「そんな……」

花陽「おそらく…既に、千歌先輩と梨子先輩の事が穂乃果先輩に報告されている可能性があります……」

梨子「報告って……」

花陽「友達といえど、焔ヶ丘の生徒を殴ったとなれば、穂乃果先輩は容赦しません……」

梨子「そんな……」

梨子「嘘よ……そんなの……」

梨子「………」

千歌「…梨子ちゃん……」

梨子「………」







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366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:14:45.01 ID:GV5A8+va0

焔ヶ丘高校 二年生教室−


穂乃果「あれ……おかいしな……」ゴソゴソ…

ことり「穂乃果ちゃん、どうかしたの?」

穂乃果「うーん…スマホが無くって……」ゴソゴソ…

海未「また忘れたのですか?」

穂乃果「いや、今日はちゃんと持ってきたと思ったんだけどなぁ〜……」ゴソゴソ…

海未「全く……どうするんですか…もし、ツバサさんから連絡があったら……」

穂乃果「だよね……今日、会うことになってるし……連絡来ててもおかしくないかも……」ゴソゴソ…
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:15:24.53 ID:GV5A8+va0
穂乃果「ん…?」ゴソ…

穂乃果「あった…!」バッ!

穂乃果「あ…」

穂乃果「ウォークマンだった……」

海未「なんなんですか……あなたは……」

ことり「穂乃果ちゃん、ウォークマンなんて持ってたっけ?」

穂乃果「穂乃果のじゃないよ、これは梨子ちゃんに貸して貰ったの!」

ことり「梨子ちゃん!?会ったの…?」
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:22:06.66 ID:GV5A8+va0
穂乃果「うん!昨日ね!梨子ちゃんが家に来て、曲を作ったから歌詞を書いてくれって言われてね」

ことり「え〜!?じゃあ、二人で一曲作っちゃうんた!すごいね!!」

穂乃果「あー、私と梨子ちゃんだけじゃなくて、梨子ちゃんの友達の千歌ちゃんって子も一緒に作詞やるんだよ!」

海未「千歌…?ですか……?」

穂乃果「うん…!どうしたの?」

海未「いえ……」

海未(千歌……どこかで聞いたような……)
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:23:45.30 ID:GV5A8+va0
ヤンキー「ほ…穂乃果さん…!!」ガララ…!

ことり「あっ…」

穂乃果「どうかしたの?そんなに急いで」

ヤンキー「た…大変なんすよ……昨日、水見色狩りしてたら……高海千歌に襲われたんですよ…!!」

穂乃果「…!?」

海未「高海…千歌……?」

海未「………」

海未「あっ…!ほ…穂乃果!!そうですよ…!高海千歌と言えば、凛と絢瀬絵里を倒して、水見色の番長になったと噂の…」

穂乃果「え…えぇ…!?千歌ちゃんが…!?」

ヤンキー「え…?知り合いなんすか…?」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:24:28.61 ID:GV5A8+va0
穂乃果「知り合いというか……」

海未「昨日、その高海千歌と一緒に遊んだらしいんですよ……穂乃果は……」

ヤンキー「…!?」

ヤンキー「ほ…本当ですか…!?」

穂乃果「う…うん……昨日、お昼ぐらいに家に来て…それで暗くなるぐらいまで……」

生徒「そ…それじゃあ、ウチらが襲われた時間とも合うじゃないですか……」

穂乃果「ま…待って…!!でも、私には、そんな子には見えなかったよ…!間違いなんじゃ…」

生徒「いえ……高海千歌で間違いないと思います……最初は気づかなかったんですが……確実に千歌と呼ばれていましたし……それになにより、あの強さ……あれはただ者じゃありません……」

穂乃果「…!」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:26:06.80 ID:GV5A8+va0
海未「穂乃果……残念ですが……」

穂乃果「うん……」

ことり「え…?ほ…穂乃果ちゃん……?」

穂乃果「いい友達になれると思ったんだけどなぁ……」

ことり「…!」

海未「仕方ありません……」

ことり「う…海未ちゃん……!」

ことり「う…嘘だよね…!?だって、一緒に曲を作るんだって、さっき……」

穂乃果「ことりちゃん……それでも、ウチの生徒に手を出した人間は生かしちゃおけないんだよ」

ことり「…!」

海未「分かってください…ことり……私達は、もう引き返せないんです……」

ことり「そんな……」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:27:23.96 ID:GV5A8+va0
ヤンキー「穂乃果さん!じゃあ、高海の野郎、潰しにいきますか!?」

穂乃果「うん……でも、強いんでしょ?喧嘩」

ヤンキー「え…えぇ……だから、次はウチらも人数集めて……」

穂乃果「いいよ、めんどうだし…」

ヤンキー「え…?で…でも……そうでもしないと…」

穂乃果「私が行くよ」

ヤンキー「…!?」
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:31:51.91 ID:GV5A8+va0
ヤンキー「ほ…穂乃果さん直々に…!?」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「私なら…一人でいいし、すぐ終わる」

ヤンキー「そ…そうですね…!!穂乃果さんなら、楽勝っすもんね…!!」

ヤンキー「す…すげぇ…!穂乃果さんの喧嘩が見れるかもしれないぞ……!」

海未「はぁ……じゃあ、それでいいですけど、今日はダメですからね?もしもの事があって、ツバサさんを待たせるような事になれば大変ですから」

穂乃果「分かってるよ」

穂乃果「やるのは明日……学校が終わってから……」

穂乃果「………」

ことり「そんな……」

ことり「おかしいよ……そんなの……」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/05(月) 21:32:48.61 ID:GV5A8+va0
海未「………」

キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…

穂乃果「………」

ことり「ほ…穂乃果ちゃん…!!やっぱり、やめようよ…!こんな事…!」

穂乃果「………」

穂乃果「無理だよ……もう……」

ことり「…!」

海未「………」

海未「さ、ことり……もう授業が始まります……席に戻りましょう……」

ことり「………」

ことり「う…うん……」

穂乃果「………」














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375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/05(月) 23:51:55.36 ID:xofhbpHwO
緑王の番長誰かと思ったらダイヤか
エリーチカとの絡みに期待
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/06(火) 11:21:43.08 ID:otSXOVXxo
あと出てないのはにこのぞまきとよしまるびぃかな
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:07:48.36 ID:G6bLkOW+0

焔ヶ丘高校 放課後−


キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…


海未「穂乃果、ちゃんと場所は覚えてますか?」

穂乃果「大丈夫!大丈夫!なんか高そうな中華屋さんでしょ?ちゃんと覚えたよ!」

海未「曖昧じゃないですか……」

穂乃果「まあ、でも、スマホにメモってあるから、それ見れば、大丈夫だよ!」

海未「それならいいですが……」

ことり「穂乃果ちゃん……本当に一人で大丈夫…?」

穂乃果「ん〜……大丈夫だよ…!うん…!それに、一人でって言われちゃったし、従わないわけにもいかないから…」

ことり「私、心配だよ……そんな暴走族の人と一緒にご飯食べに行くなんて……」

海未「ことり……」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:08:26.24 ID:G6bLkOW+0
穂乃果「あはは……ことりちゃんには、いつも心配かけてばっかりだね……私……」

穂乃果「でも、本当に大丈夫!ツバサさんとは、もう仲良いし、それに、悪い人じゃないから…!」

ことり「本当…?」

穂乃果「うっ…」

穂乃果「うーん……たぶん……」

ことり「穂乃果ちゃん……やっぱり、こんな関係持つの辞めた方が……」

海未「ことり……心配なのは分かります……分かりますが……」

ことり「海未ちゃん……」

穂乃果「うん……」

穂乃果「もう、引き返せないから……」

海未「はい……」

ことり「………」
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:09:04.09 ID:G6bLkOW+0
穂乃果「あはは…ごめんね…!ほんとに……」

穂乃果「でも…もう少し耐えれば、きっと、また昔みたいに戻れると思うから…!」

穂乃果「だから、ちょっとだけ待ってて…!私、頑張るから…!」

ことり「…穂乃果ちゃん……」

海未「………」

穂乃果「じゃあ、私、遅れるとマズイから、もう行くね?」

ことり「うん……気をつけてね…?」

海未「お行儀よくするのですよ?穂乃果はマナーがなってないですか…

穂乃果「あー!分かった!分かった!もう何回も言われたって!ちゃんとやるから!」

海未「はぁ……本当にお願いしますよ…?」

穂乃果「うん…!任せて!」

海未「穂乃果…」

穂乃果「ん?なに?」

海未「………」

海未「いえ……なんでもありません……それより、時間…送れますよ…?」

穂乃果「え…?あっ!本当だ!!急がないと!」

穂乃果「じゃ、私もう行くね!また明日!!」

穂乃果 タッタッタッ…

380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:09:47.17 ID:G6bLkOW+0
海未「………」

ことり「海未ちゃん……」

海未「………」

海未「大丈夫です……あと少しの辛抱ですから……」

ことり「………」















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381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:10:13.31 ID:G6bLkOW+0
水見色高校 放課後−


キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…


校門前−


花陽「それじゃあ、くれぐれも単独行動は避けるようにしてくださいよ…!本当に危ないので!」

曜「了解しました!命に代えても、千歌ちゃんを守るでありますっ!!」ビシッ!

千歌「お〜!曜ちゃん心強い!!」

曜「えへへ……///」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:19:25.22 ID:G6bLkOW+0
梨子「いや、命に代えてもって……」


スマホ ピロリンッ♪


梨子「ん…?」

梨子(誰だろ……?)

梨子「…」スッ…


ことり : 梨子ちゃん、久しぶり!急で申し訳ないんだけど、今からって会えるかな…?もし、来れるなら、AKIBAカフェで待ってるね


梨子「…!」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:21:17.73 ID:G6bLkOW+0
凛「? 梨子先輩、どうかしたんですか?」

梨子「あ、い…いや……その…ことりちゃんからLINEが来て…今から会えないかって……」

凛、花陽「…!?」

花陽「こ…ことりちゃんって…まさか、南ことり先輩の事ですか…!?」

梨子「あ、やっぱり知ってる…?そうよね、たしか後輩なのよね」

曜「なになに?どしたの?ことりちゃんって誰?」

梨子「あ、えっと、穂乃果ちゃんの友達でね、すっごい可愛くて、女子力の塊みたいな子…

梨子「…って、あれ!?もしかして、私が知らないだけで、ことりちゃんも不良だったりして!?」

凛「いや…それは無いにゃ……」

花陽「ことり先輩は不良とは一番遠い存在ですからね……」

梨子「そ…そうなんだ……良かった……」
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:22:04.06 ID:G6bLkOW+0
梨子「あっ、じゃあ、海未ちゃんは?真面目だし、悪い事はできなそうだけど……」

花陽「安心してください、海未先輩も不良じゃないですよ」

凛「でも、喧嘩はめちゃくちゃ強いにゃ。凛も何回も負けたし……」

梨子「そ…そう……たしか家が武道やってるのよね……海未ちゃんって……」

凛「そうにゃ、海未先輩は小さい頃から、武道全般やってるから、ほぼ無敵にゃ」

千歌「はぁ〜…それは勝てる気がしないな……」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:26:50.45 ID:G6bLkOW+0
花陽「それで…なんで、ことり先輩が梨子先輩に会いたがってるんですか…?」

梨子「わ…分かんない……理由は書いてないし、最近は会ってなかったから……」

曜「もしかして……千歌ちゃんをおびき寄せるための…罠…?」

梨子「そ…それはないわよ…!ことりちゃんに限って……そんな……」

花陽「それは私も同意ですが……一応、ことり先輩も焔ヶ丘の人間ですからね……行くのは辞めた方が……」

梨子「………」

梨子「いや…私行くわ……」

花陽「…!」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2018/03/06(火) 17:28:58.52 ID:G6bLkOW+0
花陽「で…でも…!」

梨子「これ以上、友達を疑うのは嫌なの……」

花陽「…!」

梨子「私は信じるわ……ことりちゃんを…」

花陽「梨子先輩……」

梨子「ごめんね…花陽ちゃん……花陽ちゃんは、私の事、心配してくれて言ってくれてるんだよね……でも……」

梨子「信じたいの……たとえ、それで裏切られたとしても……」

花陽「…!」

花陽「分かりました……梨子先輩がそこまで言うなら、私もことり先輩を信じます…!それに、私だって、ことり先輩の事信じたいですから…!!」

梨子「花陽ちゃん…!」
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