【ガヴドロ】ヴィーネ「また仕送りが減ってる……こうなったら……」

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58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 17:48:29.73 ID:2/3KY4VPO
>>57
読者様オッスオッス
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 18:14:59.32 ID:cn/1meClo
きーも(笑)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/29(金) 18:53:29.98 ID:NuhMNZiQo
ハニエルすら毒牙にかけるというのか…!
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 16:34:21.23 ID:/5hQhdLZ0
いいね
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 20:11:24.59 ID:uUJdUXtXo
まさに悪魔
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:27:35.77 ID:GLsmt84i0
一応、オチと話の展開はすでに考えているので問題ないかと思います
多分
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:31:48.85 ID:GLsmt84i0


―次の日 教室―


ヴィーネ「うーん……なんで仕送り額が減っていたのかしら……」

ヴィーネ「成功したと思ったのに……」


サターニャ「ヴィネット!! おはよう!」スタスタ

ヴィーネ「おはよう、サターニャ」

ヴィーネ「そうだ……サターニャ。二日前にあなたに悪口言ってごめんなさい!」ペコッ

サターニャ「? 何の話よ?」

ヴィーネ「えーとっ……私があなたに悪口言って……傷つけてしまったのを……その……」

サターニャ「……ああ、あれね。別に気にしてないわ」

ヴィーネ「ほ、ほんとに?」

サターニャ「何か理由があったのでしょう? 長い付き合いだから分かるわよ!」

サターニャ「だから、何も聞かないわ!」

ヴィーネ「サターニャ……ありがとう……!」


65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:32:43.48 ID:GLsmt84i0


ガヴリール「おーす……ってサターニャ。なんで学校休んでたんだ? サボりか?」スタスタ

サターニャ「フフーン! 我が宿敵に教えることはないわ!」ドヤァ

ガヴリール「あっそ」イラッ

ヴィーネ「私も気になっていたけど……なんで2日間学校に来なかったの?」

サターニャ「えっ!?」

サターニャ「それは……その……」アタフタ

ラフィエル「うふふ……サターニャさんと私はそれぞれ、天界と魔界から呼び出しに応じてたんですよ」ヒョコッ

66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:33:25.45 ID:GLsmt84i0


サターニャ「ラフィ!? そ、そうよ! ちょっと、野暮用で魔界に行ってたの!」

ガヴリール「私は天界からそんな通知来てないぞ?」

ヴィーネ「私もよ。なんで呼び出されたの?」

サターニャ「そ、それは……」

ラフィエル「すみません。守秘義務なので言えないですね」

サターニャ「そーよ! しゅひ義務だから言えないわ!」

ヴィーネ「そう……」


67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:33:58.69 ID:GLsmt84i0


ガヴリール「なあ、ヴィーネ」ヒソヒソ

ヴィーネ「どうしたの? ガヴ」ヒソヒソ

ガヴリール「こいつらこんなに仲良かった?」ヒソヒソ

ヴィーネ「確かに……サターニャは“ラフィエル”って呼んでたしね」ヒソヒソ

ガヴリール「多分、この二日間でお互いの仲が、進展することがあったんだろうな」ヒソヒソ

ヴィーネ「そうでしょうね」ヒソヒソ

ヴィーネ(まあ、仲良しなのはいいことだけどね)


68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:35:13.25 ID:GLsmt84i0


―放課後 校舎―


ヴィーネ「もう放課後ね……今日は悪いこと出来なかったわ」スタスタ

ヴィーネ「仕送り額を上げる為に、誰かに悪いことしないと……! このままでは生活できないわ」スタスタ

ヴィーネ「ただ、同じ人にするのも気が引けるのよね……」スタスタ

ヴィーネ「誰かいないかしら……?」スタスタ

ヴィーネ「ガヴは今日もバイトだし…………ん? あれは……?」ピタッ



まち子「よいしょっと。ふー、これで荷物整理は終わりかしら。早く、部室に行きましょうか」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(委員長がいたわ! 周りに誰もいないし、これはチャンスね!)


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:38:05.69 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ(さて……委員長にはどんなことをしましょうか)ウーン

ヴィーネ(なるべく、穏便に済ませたいわね)

ヴィーネ(……ここは魔界『悪事大百科』を使いましょう)ボン!

ヴィーネ(適当にページを捲って、そこに書かれていることを実行しよう)パラパラ

ヴィーネ(ここだ!)ピタッ



『悪事その58 悪魔的性的嫌がらせ(デビルズセクシャルハラスメント)』



ヴィーネ「」

ヴィーネ「変なページ引いちゃった……」ズーン


70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:39:14.44 ID:GLsmt84i0


まち子「さてと……行きますか。今日は何を作るのかしら?」

ヴィーネ(委員長が行っちゃう! こうなったらもうヤケよ!)

ヴィーネ(この項目に書かれてあることをするわ!)ジー ペラペラ

ヴィーネ(…………よし! 作戦開始!)バタン



ヴィーネ「委員長―」タッタッタッ

まち子「? あら、月乃瀬さん。学校にまだ居たのね」クルッ

ヴィーネ「ええ……少し用があってね」

まち子「用事って……私に?」

ヴィーネ「そうよ」

まち子「どんな用事なの? 月乃瀬さ――」ドン!


71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:40:42.97 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ「委員長……いや、まち子」ズイッ

まち子「!?」

まち子(壁ドンされてる!? それと……顔が近い///)

ヴィーネ「まち子って……可愛いわね」サラッ

まち子(でも……嫌な気分ではないわね///)ドキドキ

ヴィーネ「もっとあなたの顔を見せてよ」アゴクイ

まち子「ちょっと/// 月乃瀬さんどうしたのよ///(直視できない///)」

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:43:53.54 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ「私はいつも通りよ」クスッ

まち子(いつもの月乃瀬さんはただの変な人よ! 今の月乃瀬さんはサキュバスよ!)


ヴィーネ「それよりも……この後予定はある?」

まち子「えっ……予定って……?」ドキドキ

ヴィーネ「私と……」

ヴィーネ「楽しいことしない?」ボソッ

まち子「〜〜〜っ!」ゾクゾク

まち子「それって……つまり、月乃瀬さんとその……///」モジモジ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:45:20.34 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ「ふふ……遠慮はしなくていいわよ?」

ヴィーネ(こんな感じ? 悪魔的セクハラっぽいかな?)

まち子「うぅ……///」プイッ


上野「……」ドキドキ

田中「……」ドキドキ


まち子「」


74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:46:08.44 ID:GLsmt84i0


ヴィーネ「まち子……目を逸らさないで」

まち子「いや、その月乃瀬さん……あそこの曲がり角……」

ヴィーネ「? どうしたの?」チラッ


上野「月乃瀬さん大胆ね///」キャー!

田中「まち子を迎えに行ったら……すごい場面に出くわしたね///」キマシタワー!


ヴィーネ「……」

ヴィーネ(!?!?!?!?!?!?!?)


75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 23:46:27.19 ID:5EHfq9qco
天才淫魔覚醒
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:47:00.66 ID:GLsmt84i0


上野・田中「「あっ……」」


ヴィーネ「」

まち子「……///」

上野・田中「「あはは……///」」


ヴィーネ「」ハッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……二人共引っかかったわね!」

まち子「!?」

上野「えっ!? どういうこと月乃瀬さん!」

ヴィーネ「二人を驚かすために委員長と協力して、芝居を打ったのよ!」ヤケクソ


77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:48:13.12 ID:GLsmt84i0



上野・田中・まち子「「「な、なんだってーー!!」」」



田中「あれ? なんでまち子も驚いてるの?」

まち子「!! えーとっ……なんとなくよ!」

上野「そっか、なんとなくか」

田中「なんとなくなら仕方がないね!」

ヴィーネ「そ、そういうことで委員長手伝ってくれてありがとう!」

まち子「う、うん! 面白かったわ!」

ヴィーネ「それじゃあ、また明日ね!」ピューン

上野「あ! 月乃瀬さん今度部室に来てねー! 皆で料理勝負しましょう!」

ヴィーネ「分かったわー!」タッタッタッ


78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:49:02.54 ID:GLsmt84i0


上野「行っちゃったね……」

田中「月乃瀬さんって意外とお茶目なんだね。気が合いそう!」

まち子「……」ボー

上野「じゃあ、部室に行きましょうか」スタスタ

田中「? まち子どうしたの? 行こうよ」

まち子「えっ!? ああ、そうね」

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:50:40.66 ID:GLsmt84i0


まち子「……」

まち子(はあ……なんかどっと疲れたわね)

まち子(月乃瀬さんの発言は本音だったのかしら? 本音だったら私は……///)

まち子(まあ……考えても仕方ないか)

まち子(しかし……)

まち子(月乃瀬さん綺麗だったな///)カアア


80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:52:02.49 ID:GLsmt84i0


―その日の夜―


ヴィーネ「はあ……今日は恥ずかしかったわ。うまく、誤魔化せたからいいけど」

ヴィーネ「よく考えたら、あれってセクハラじゃないよね……///」バタバタ

ヴィーネ「委員長と明日からどんな顔して会えばいいのよ!」

ヴィーネ「はあ……」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「そういえば……仕送り額はどうなったのかしら」

ヴィーネ「見るのは怖いけど……確かめましょう」ペラッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「ちょっとだけ増えてる!!」パアア


81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/01(日) 23:53:25.45 ID:GLsmt84i0
次はハニエルをする予定です
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 01:24:16.10 ID:FmEwgFWro
仕送りって毎日来るのか…
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 21:32:19.86 ID:D7TdAFlxO
人を落とすと増えるのかなるほど
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 00:08:47.41 ID:arEFig+R0
そういや最近新刊出てたな
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:46:07.30 ID:+I/X/2qe0


ー翌日 学校―


ヴィーネ「うーん、なんで仕送り額が増えてたのかしら? あれで増えるなら、タプちゃんの時はもっと増えてもよかったと思うけど」

ヴィーネ「そもそも、増減の基準が分からないわね。何をしたらいいのか見当もつかない……ん?」


まち子「あっ……月乃瀬さん……お、おはよう」

ヴィーネ「委員長……おはよう。あの……昨日のことは……」

まち子「分かっているわ。何か理由があったのでしょ?」

ヴィーネ「うん……まあ……そうね」

まち子「安心して。月乃瀬さんは変な人だけど、意味もなくあんなことをする人じゃないのは知っているから」

ヴィーネ「!! ありがとう委員長!……えっ? 変な人?」

まち子「それと、上野と田中が料理部に、遊びに来て欲しいって言ってたわよ」

ヴィーネ「……ええ! 必ず行くわ!」


86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:47:28.57 ID:+I/X/2qe0


ガヴリール「……」ジー

ヴィーネ「……? あら、ガヴおはよう」

まち子「おはよう天真さん」

ガヴリール「おはよう……二人共随分仲がいいな」


ヴィーネ「色々あったのよ……色々ね」

まち子「そうね……」

ガヴリール「ふーん……まあ、いいや。まち子、ヴィーネを借りていくぞ」ガシッ スタスタ

まち子「ええ、いいわよ」

ヴィーネ「ど、どうしたの? ガヴ」スタスタ


87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:48:20.33 ID:+I/X/2qe0


まち子「……」

まち子(今日は月乃瀬さんを見ても何ともないわね……昨日のあの感情は何だったのかしら……?)

まち子(朝起きたら、あの感情がすっぽりと抜け落ちていた。まるで昨日の出来事が何もなかったかのように)

まち子「……」

まち子(まあ、考えても仕方ないか)




88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:49:21.90 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「この先、屋上だけど……そんなに大事な話なの?」スタスタ

ガヴリール「大事な話だな……他の人には聞かれたくないし、誰も居ないところがいい」スタスタ

ヴィーネ「?(いつもより真剣ね)」


―屋上―


ガヴリール「よし……ここでいいか」

ヴィーネ「それで、どんな用事なの?」


ガヴリール「ヴィーネ!」ガシッ

ヴィーネ「な、なによガヴ(えっ…………これってまさか!)」

ガヴリール「明後日の日曜日、私の妹の面倒を見てほしい!」

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:51:07.75 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「えっーと/// 少し考えさせて……へっ? 妹の面倒?」

ガウリール「そうだ! 明後日に妹のハニエルが下界に遊びに来るんだ!」

ヴィーネ「別にいいけど…………その日、ガヴは何をしているの?」

ガヴリール「バイトだ」

ヴィーネ「……最近、バイトによく入っているわね。何か欲しいものあるの?」

ガヴリール「……買いたいものがあるんだ。今は言えないけど」

ヴィーネ「そう…………分かった! ハニエルちゃんの面倒は私が見るわ!」

ガヴリール「……! ありがとうヴィーネ!」


90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:52:44.04 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「それにしても、ゼルエルさんはよく許してくれたわね」

ガヴリール「……姉さんには理由を言ってくれたら納得してくれた」

ガヴリール「それにヴィーネなら任せてもいいって」

ヴィーネ「そうなんだ……」

ヴィーネ(そこまで買いたいものは大事な物なのかしら?)ウーン

ガヴリール「じゃあ、日曜日の午前中にハニエル連れて、ヴィーネの家に行くから……ハニエルを頼んだ!」

ヴィーネ「分かったわ」



91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:54:18.80 ID:+I/X/2qe0


―日曜日 ヴィーネの家の前―


ハニエル「……」モジモジ

ガヴリール「どうしたハニエル? 緊張してんのか?」

ハニエル「うん……ガヴおねえちゃんのお友達でも、悪魔の人と会うのは初めてだから……」

ガヴリール「あーそれなら心配すんな。ヴィーネはどっちかというと天使寄りだから」

ガヴリール「じゃあ、チャイム鳴らすぞ」スッ

ハニエル「うん……」ドキドキ



――ピンポーン



スタスタスタスタ  ガチャ


92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:55:56.31 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「いらっしゃい! ガヴとハニエルちゃん!」

ガヴリール「おっす、ヴィーネ」

ハニエル「こ、こんにちは……」オドオド

ヴィーネ「あなたがハニエルちゃんね! 私は月乃瀬=ヴィネット=エイプリルです。今日はよろしくね!」ニコッ


ハニエル「……! よろしくねヴィーネお姉ちゃん!」

ガヴリール「な? 言ったとおりだろ?」

ハニエル「うん! 天使みたいな人だね!」

ヴィーネ「て、天使……」ガーン

ガヴリール「おー、良かったなハニエル」

ハニエル「うん!」

ヴィーネ「天使……」ズーン


93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:56:48.98 ID:+I/X/2qe0


ガヴリール「……それじゃあ、ヴィーネ。ハニエルをお願いします」ペコッ

ヴィーネ「分かったわ!」

ハニエル「ガヴお姉ちゃん! お仕事頑張ってね!」

ガヴリール「ああ、適度に頑張ってくるわ。それと、ヴィーネお姉ちゃんの言うことをちゃんと聞くんだぞ」ナデナデ

ハニエル「うん!」

ガヴリール「夕方にはバイト終わるから、終わった後ヴィーネの家に行くわ」スタスタ

ヴィーネ「分かったわ。いってらっしゃいガヴ」ヒラヒラ

ガヴリール「おう」スタスタ


94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:58:37.70 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ「行ったわね……」

ヴィーネ「ねえ、ハニエルちゃん……ガヴは天界でもあんな感じなの?」

ハニエル「そうだよ! ガヴお姉ちゃんはとっても優しいんだよ!」

ヴィーネ「ええ、知っているわ……そんなガヴだから世話を焼きたくなるのよ」

ハニエル「!!」

ハニエル「えへへ……嬉しいな」


ヴィーネ「さてと……ハニエルちゃん、何して遊びましょうか?」

ハニエル「うーん…………天界ではできないことがいいな!」

ヴィーネ「そっか……では町に出かけましょうか」

ハニエル「はい! 今日はお世話になります!」ペコッ

ヴィーネ「ええ! お姉ちゃんに任せてね!」ナデナデ


95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 01:59:38.25 ID:+I/X/2qe0


―商店街―


ヴィーネ「さて……どこに行こうかしら?」トコトコ

ハニエル「ねえ、ヴィーネお姉ちゃん」トコトコ

ヴィーネ「なあに? ハニエルちゃん」

ハニエル「ヴィーネお姉ちゃんは、ガヴお姉ちゃんみたいに働かなくていいの?」

ヴィーネ「そうね……一応、仕送りがあるからそれを充てにしているわ」

ハニエル「そうなんだ……ヴィーネお姉ちゃんは良いことしているの?」

ヴィーネ「あー、私は悪魔だから悪いことすれば、仕送り増えるわね」

ハニエル「!! そうだよね……ヴィーネお姉ちゃんは悪魔だったよね……」

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 02:00:57.71 ID:+I/X/2qe0


ヴィーネ(あ、あれ……怖がらせたかしら……?)

ハニエル「ヴィーネお姉ちゃんは……」

ヴィーネ「うん?」

ハニエル「ハニエルにひどいことするつもりなの?」ウルウル

ヴィーネ「なんでそうなるの!?」

ハニエル「ひっ! だ、だって……ハニエルにひどいことすればお給料が増えるんでしょ……?」ビクビク

ヴィーネ(成程……そういうことね)

ヴィーネ「心配しないで……ハニエルちゃんに酷いことしないわ!」ナデナデ

ヴィーネ(ハニエルちゃんに悪事を働けば、ゼルエルさんから消されそうだしね)ブルッ

ハニエル「……うん! 分かったよ!」

ヴィーネ(納得してくれて良かった)ホッ

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 02:03:07.32 ID:+I/X/2qe0


ハニエル「じゃあ……悪魔さんはどうやってお給料をもらっているの?」

ヴィーネ「そうね……基本的に貰える額は固定なのよ」

ヴィーネ「そこから、悪事を働くごとに増えていったり、減ったりするわ」

ヴィーネ「悪事をしたその日に上がったかどうかは、通帳を見ればわかるようになっているのよ。

だから、一日単位でも貰える額が分かるようになっているわ」

ハニエル「……」

ハニエル「うーん……分からない!」

ヴィーネ「そ、そうよね! 説明不足でごめんなさい!」

ハニエル「!! ヴィーネお姉ちゃんが謝る必要はないよ!」

ヴィーネ「……ありがとうハニエルちゃん」

ハニエル「えへへ……あっ! あそこのお店に行ってみたいな!」ビシッ

ヴィーネ「分かったわ!……ん? あの店は」


98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 02:03:50.07 ID:+I/X/2qe0



エンジェル喫茶



ヴィーネ(あの店はガヴが働いている喫茶店ね……! ハニエルちゃん連れてきていいのかしら?)

ハニエル「わーい!」トテトテ カランカラーン

ヴィーネ(あぁ……! ハニエルちゃん入って行っちゃった……)

ヴィーネ(こうなったら……行くしかないわね!)カランカラーン
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/03(火) 02:11:42.37 ID:+I/X/2qe0
次回はハニエルと喫茶店
最後にガヴリール
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/03(火) 09:42:11.51 ID:bBDlWXBbo
めっちゃ下がってそう
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:50:01.34 ID:ZFM2z4iS0


―エンジェル喫茶−


カランカラーン

ハニエル「わあ……!」キョロキョロ

ガヴリール「へい、らっしゃい……なんだハニエルか」

ハニエル「あっ! ガヴお姉ちゃん!」

ヴィーネ「ごめんね、仕事中に来ちゃって……」カランカラーン

ガヴリール「まあ、いいさ。今日も客居ないから、適当なとこに座っていいよ」

ヴィーネ「そうね。ハニエルちゃんこっちに座ろうか」スタスタ

ハニエル「うん!」テクテク


102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:50:49.38 ID:ZFM2z4iS0


ガヴリール「注文は何にする? それと、ハニエルの分は私が出すわ」

ヴィーネ「へえ……ちゃんとお姉ちゃんらしくしてるのね」クスッ

ガヴリール「うるせえ。さっさと注文しないと勝手に決めるぞ」

ヴィーネ「そうね……お昼ご飯まだだし、ここで食べようか。私はサンドイッチとブレンドコーヒーで」

ハニエル「うーん……オレンジジュースとこのナポリタンで!」

ガヴリール「はいよ。すぐに作るから待ってろ」スタスタ

ヴィーネ「いや、あんたが作るわけではないでしょ!」


103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:51:41.45 ID:ZFM2z4iS0


10分後


ガヴリール「へい、お待ち。ご注文の料理だ」コトッ

ヴィーネ「ありがとう……あんたの接客態度は相変わらずね」

ガヴリール「褒めても何も出ないぞ」

ヴィーネ「褒めてないわよ」


ハニエル「いただきます!」パクッ

ハニエル「〜〜っ! 美味しい!!」モグモグ

ガヴリール「良かったなハニエル」

ヴィーネ「私も頂くわ」

ガヴリール「うん、ゆっくりしていけよ」



104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:52:58.58 ID:ZFM2z4iS0


ヴィーネ「それじゃあ、ガヴまた後でね」カランカラーン

ハニエル「また後でね! ガヴお姉ちゃん!」ノシ

ガヴリール「おう、気を付けてな」


ヴィーネ「さてと……お腹もいっぱいになったし、色々なところを見て回りましょうか」

ハニエル「お願いします!」ペコッ

ヴィーネ「ええ! 任せてね!」


ヴィーネ(その後、二人でゲームセンターに行ったり、洋服を見に行ったりして楽しい時間を送りました)

ヴィーネ(そして、あっという間に時が過ぎて……ハニエルちゃんが天界に帰る時間へとなりました)


105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:54:38.22 ID:ZFM2z4iS0


―ヴィーネの家―


ハニエル「今日は楽しかった! ありがとうヴィーネお姉ちゃん!」

ヴィーネ「喜んでもらってなによりだわ」

ハニエル「それとね……! 悪魔の人には会ったのは初めてだけど……ヴィーネお姉ちゃんが優しい悪魔で良かった!」


ヴィーネ「……」

ハニエル「? ヴィーネお姉ちゃん?」

ヴィーネ「……ねえ、ハニエルちゃん。私って悪魔に向いてないと思う?」

ハニエル「えっ……私には分からないよ……」


ヴィーネ「……」ハッ

ヴィーネ「ご、ごめんなさい! 変なこと聞いちゃって!」

ハニエル「……お姉ちゃんお悩み事?」


106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:55:57.04 ID:ZFM2z4iS0


ヴィーネ「………………うん」コクッ


ハニエル「そんな時は誰かに話すといいんだよ!」

ハニエル「よかったら私に話してよ……ヴィーネお姉ちゃんの力になりたい……!」

ヴィーネ「……」

ハニエル「……」ジー

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「くすっ……ガヴと同じで優しいわね。良かったら……悩みを聞いてくれる?」

ハニエル「……うん!」

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:57:36.72 ID:ZFM2z4iS0


ヴィーネ「……私は悪魔として中途半端なのよ」

ハニエル「そうなの?」

ヴィーネ「ええ……この一週間で、悪いことしようとしたけどダメだった」

ヴィーネ「結構、頑張っているつもりだったけどね。どうしても、本気になれなくて」アハハ


ハニエル「……」

ハニエル「ヴィーネお姉ちゃん無理してない?」

ヴィーネ「えっ……無理を……?」

ハニエル「うん、別に悪いことしなくてもいいと思うよ」

ヴィーネ「それだと仕送りが……」

ハニエル「お金がないなら、ガヴお姉ちゃんみたいに働けばいいんだよ!」

ハニエル「大事なのは無理してやりたくないことを、やらないことじゃないかな?」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:58:18.99 ID:ZFM2z4iS0


ヴィーネ「…………」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「そうね……ハニエルちゃんの言うとおりだわ」

ヴィーネ「どこかで……無理してたわ。視野が狭くなってたと思う」

ヴィーネ「仕送りが減って生活が厳しくても……やりたくないことはやらない。それでいいじゃない」

ハニエル「ヴィーネお姉ちゃん!」

ヴィーネ「ありがとうハニエルちゃん。私はこれから……自分の意思で決めていくわ!」

ハニエル「うん!」


109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 00:59:59.71 ID:ZFM2z4iS0


――ピンポーン


ヴィーネ「! ガヴが帰ってきたわ」ガチャ

ガヴリール「はあ……やっとバイト終わった……」

ヴィーネ「お疲れ様、ガヴ」ニコニコ

ガヴリール「ヴィーネもハニエルと遊んでくれてありがとな……ってなんか嬉しそうだな」

ヴィーネ「えへへ……そう見える?」


ハニエル「ガヴお姉ちゃんお帰りなさい」

ガヴリール「どうだ? 下界は楽しかったか?」

ハニエル「楽しかった!」

ガヴリール「そうか……ちなみにネトゲはもっと面白いぞ」

ヴィーネ「堕落の道を勧めるのはやめなさいよ」

ガヴリール「冗談だって……じゃあ、ハニエル。天界に帰るか」

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:01:18.69 ID:ZFM2z4iS0

ハニエル「!」

ハニエル「そうだね……もう帰らないといけないよね……」ショボン

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「また、来れるわよ。その時はいつでも来ていいからね」

ハニエル「……うん!」


ガヴリール「よし、ゲートを開いて……っと」ゲートオープン


ガヴリール「それじゃ、ヴィーネ。また明日学校で」

ヴィーネ「ええ、また明日ね」

ハニエル「ヴィーネお姉ちゃん! 今日はありがとう!」

ヴィーネ「こっちこそありがとね!」

ハニエル「バイバーイ!」シュン


111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:01:52.32 ID:ZFM2z4iS0


ヴィーネ「……行っちゃった」

ヴィーネ「小さな子に大事なこと教えられたわね……」

ヴィーネ「これからは無理して、悪いことをするのは控えておきましょう」

ヴィーネ「ただ、生活が厳しくなりそうだから、アルバイトでもしようかしら……」


112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:04:28.12 ID:ZFM2z4iS0


ヴィーネ(ハニエルちゃんが天界に帰った後、無理して悪いことをしないと決めました)

ヴィーネ(仕送りは減りましたが、それでも最低限の生活はできるので、ほっとしています)

ヴィーネ(バイトをする必要はなかったので、学業に専念することができ、またいつも通りの日常に戻れました)

ヴィーネ(しかし……それから一週間経ったとき、私宛に魔界から一通の手紙が届きました)

ヴィーネ(それは……)


113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:05:21.97 ID:ZFM2z4iS0


―日曜日―


ヴィーネ「ガヴー、ご飯できたわよー」

ガヴリール「おう、すまない。いつも悪いな」

ヴィーネ「悪いと思っているなら、自分でしなさい!」

ガヴリール「そのうちな」

ヴィーネ「もう、ガヴったら……私がいなくなったらどうするのよ?」

ガヴリール「……それは嫌だな」ボソッ

ヴィーネ「? なんか言った?」

ガヴリール「何も言ってない!」

114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:06:09.91 ID:ZFM2z4iS0


ヴィーネ「そう……まあ、ご飯食べ終わったら帰るわね」

ガヴリール「今日は泊まっていかないのか?」

ヴィーネ「明日、学校があるからね。荷物は家にあるし」

ガヴリール「そうか……分かったよ」

ヴィーネ「ええ、では食べましょうか」

ガヴリール「そうだな」

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:09:40.29 ID:ZFM2z4iS0

―――――――――――― 
―――――――― 
―――― 

ヴィーネ「じゃあ、私は帰るわね」

ガヴリール「おう……なあ、ヴィーネ」

ヴィーネ「どうしたの?」

ガヴリール「明後日は予定空いているか?」

ヴィーネ「予定? 空いているわよ?」

ガヴリール「そうか……その日は予定空けといてくれ」

ヴィーネ「? 別にいいけど……なにかするの?」

ガヴリール「それは当日のお楽しみだ」

ヴィーネ「分かった。予定空けとくわ。それじゃあ、また明日」ガチャ

ガヴリール「ああ、また明日な」


―――バタン


116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:10:42.22 ID:ZFM2z4iS0


ヴィーネ「うーん、明後日は何かあったかな? 今日が10月8日で明後日は10日……」スタスタ

ヴィーネ「あっ……そうだ。私の誕生日だ」スタスタ

ヴィーネ「もしかして……誕生日覚えてくれてたのかな?」スタスタ

ヴィーネ「それだったら嬉しいな……皆は祝ってくれるのかしら?」スタスタ

ヴィーネ「ふふ……当日が楽しみね!」


117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:11:24.60 ID:ZFM2z4iS0


―ヴィーネの家―


ヴィーネ「さてと、明日の準備をして早く寝ますか」パチッ

ヴィーネ「…………ん? テーブルの上に黒い手紙が置いてあるわね」ヒョイッ

ヴィーネ「これって魔界からの手紙ね。なんて書いてあるのかしら」ペラッ

ヴィーネ「……………………え?」



118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:12:41.36 ID:ZFM2z4iS0



『悪魔学校より緊急通達』


『下界での活動において、悪魔的行為の不振により、月乃瀬=ヴィネット=エイプリルに命じる』

『今後、一切天使への接触を禁じる』

『これを破った場合は直ちに身柄を拘束し、魔界へ強制送還する』

『また、この通達を誰かに漏らした場合も、同様に処する』

『以上』



ヴィーネ(そこには短い文で、金輪際ガヴ達に関わるなとの通達でした)


119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/04(水) 01:15:20.52 ID:ZFM2z4iS0
今日はここまでです
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 01:28:19.91 ID:nyD29heQ0
ひでえことしやがる
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 01:53:12.06 ID:KOcBferuo
昇天しろ
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 02:29:58.97 ID:xeRWyN6po
奴らは鬼か
あ、悪魔か
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:18:29.72 ID:W88kJbIg0


―翌日 学校―


ヴィーネ「はあ……」

サターニャ「ため息ついてどうしたのよ。元気ないわね」

ヴィーネ「ああ……サターニャか。おはよう」

サターニャ「おはよう。何かあったの?」

ヴィーネ「……何でもないわ(昨日の通知のことは言えない)」



ガヴリール「おーす、ヴィーネ。サターニャ」

ヴィーネ「!!」ビクッ

サターニャ「あんた、今日も来るのが遅いわね」

ガヴリール「は? こっちはネトゲで忙しかったんだよ 文句あるか?」

サターニャ「そんなことは知らないわよ!」

124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:19:21.42 ID:W88kJbIg0


ガヴリール「おい、ヴィーネ。馬鹿はほっといて宿題見せてくれ! 昨日、結局できなかったんだよ!」

サターニャ「馬鹿って言うな!」

ヴィーネ「……」プイッ

ガヴリール「? ヴィーネ?」  キーンコーンカーンコーン


サターニャ「もうすぐ授業が始まるわね。さっさと席に着きなさいガヴリール!」

ガヴリール「あ、ああ……」チラッ

ヴィーネ「……」


125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:20:11.28 ID:W88kJbIg0


ガヴリール「ふぁぁ……ようやく休み時間か……」

ガヴリール「早く宿題をしないと怒られるな。ヴィーネに見せてもらおう」キョロキョロ

ガヴリール「あれ? ヴィーネはどこ行った?」


ラフィエル「ガヴちゃん、どうしました?」ヒョコッ

ガヴリール「……いや、なんでもない」

ラフィエル「そうですか。あっ、明日のことで打ち合わせしたいのですが、よろしいですか?」

ガヴリール「宿題終わってからな」


126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:21:12.38 ID:W88kJbIg0


ガヴリール(あれから、休み時間になるとヴィーネはどこかへ行った)

ガヴリール(途中からヴィーネの後をつけたが、私を見るや否や全速力で逃げられた……)

ガヴリール(考えたくなかったが……もしかして、ヴィーネに避けられてる?)


―――――――――― 
―――――――― 
――――― 


ガヴリール「……というわけなんだ」

サターニャ「ははーん、遂にヴィネットから愛想尽かされたのね!」

ガヴリール「は? そんなわけあるか!」

ラフィエル「ふーむ、あのヴィーネさんがガヴちゃんを避けるとは……」

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:21:53.09 ID:W88kJbIg0


ガヴリール「だから、次の授業終わったら昼休みだろ? その時にヴィーネに聞いてみようと思う」

ラフィエル「なるほど。皆でヴィーネさんを捕まえて尋問する、ということですね!」

ガヴリール「まあ、それで合っているけど……穏便にな」

ガヴリール「とにかく! 力を貸してくれ!」

サターニャ「しょうがないわね! 後で学食を奢りね!」

ガヴリール「サターニャは来なくていいぞ」

サターニャ「なんでよ!」

ラフィエル「まあまあ、サターニャさん。私も気になるので、一緒にヴィーネさんを捕まえましょう!」

128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:23:06.20 ID:W88kJbIg0


―昼休みー


ヴィーネ(もう昼休みになっちゃった……)

ヴィーネ(今日はガヴ達とは……ううん、今後はガヴ達と一緒に食べられないわね)

ヴィーネ(……誰も居ないところで食べよう。屋上がいいわね)ガタッ

ヴィーネ(はぁ……)スタスタ




ガヴリール「よし、ヴィーネは行ったぞ」

サターニャ「こっちを見向きもせず、弁当箱を持ってどこに行くのかしら?」

ラフィエル「私たちを避けているなら、人目もない場所に行くでしょうね」

サターニャ「つまりトイレね!」

ガヴリール「なんだ、その寂しい奴は……屋上とかだろ」

ラフィエル「それでは、屋上に行ってみましょう!」スタスタ


129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:25:09.23 ID:W88kJbIg0


―屋上―


ヴィーネ(今度からどうしよっかな……一人で食べるのは寂しいし……)

ヴィーネ(それよりもガヴ達と話せないのが、こんなにも辛いなんて……)



ガヴリール「ヴィーネ!!」バン

ヴィーネ「!?」ビクッ

サターニャ「やっぱりここに居たのね! ヴィネット!」

ラフィエル「ヴィーネさん……なにかあったのですか?」


ヴィーネ(ガヴ、ラフィ、サターニャ……)


ガヴリール「ヴィーネは……私のこと嫌いになったのか?」

ヴィーネ「!」

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:26:22.60 ID:W88kJbIg0


サターニャ「なにかあったなら、私達に話しなさいよ! 友達でしょ!」

ラフィエル「私も気になります。話してみてくれませんか?」

ヴィーネ「……」ギリッ

ヴィーネ「……あんた達には関係ないわよ」

ガヴリール「関係ある!」


ヴィーネ「関係ないわよ!!!!!」




ガヴ・サタ・ラフィ「「「」」」ビクッ




131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:27:21.89 ID:W88kJbIg0


ヴィーネ「お願いだから……天使のあんた達は私ともう関わらないで……」スタスタ

ガヴリール「ど、どういうことだよそれ……」

サターニャ「ちょっと!? どういうことよ!」

ラフィエル「天使というのは……私達のことですか?」



ヴィーネ「そうよ……私はね! 前々から……!」



132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:27:51.75 ID:W88kJbIg0



ヴィーネ「天使が大嫌いなのよ!!」



133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:28:49.02 ID:W88kJbIg0


ガヴリール「…………え?」

サターニャ「ヴィネット……いい加減にしないと怒るわよ」

ラフィエル「……」

ヴィーネ「そういうことだから……さようなら」




ヴィーネ「天真さん、白羽さん」スタスタ




ガヴリール「……!」

ラフィエル「……」

サターニャ「……」


134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:29:33.80 ID:W88kJbIg0


ヴィーネ(……もう後戻りはできない)

ヴィーネ(これでいいのよ……これで)

ヴィーネ(魔界からの命令は絶対……命令違反はどんな目にあうか分からない。それだと私以外にも、迷惑がかかるかもしれない)

ヴィーネ(私の選択は間違っていない)

ヴィーネ(……)


135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/07(土) 00:30:16.20 ID:W88kJbIg0
投稿遅れて申し訳ない
日曜日までには終わらせたい
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 01:30:31.46 ID:81+KApVio
急展開
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 02:21:45.27 ID:4EAbKKwno
あく
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/07(土) 07:03:47.57 ID:1Z9VevNz0
これまだ続いてたのね
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 05:21:39.42 ID:A6bI/yYq0
魔界滅ぼすか
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:43:17.08 ID:J+srs7MK0


ヴィーネ(その後、誰とも目を合わせず、そそくさと家に帰りました)

ヴィーネ(家に着くと、すぐにベッドに横たわり、色々な感情が頭を駆け巡りました)

ヴィーネ(私の携帯電話には、サターニャからの電話が鳴りやまず、ラインにはガヴやラフィからたくさんのメッセージが届きました)

ヴィーネ(……あんな態度を取ったのに、私を心配してくれる友人達に感謝の気持ちと同時に、心が痛みました)

ヴィーネ(……)

ヴィーネ(私は何をやっているんだろう)


141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:44:26.04 ID:J+srs7MK0


―火曜日 学校―


ヴィーネ「……」

サターニャ「……」スタスタ

ヴィーネ「……」

サターニャ「……おはよう。ヴィネット」

ヴィーネ「!!……うん、おはよう」

サターニャ「……」スタスタ ガタッ

ヴィーネ(サターニャ……ごめんね)


142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:45:07.79 ID:J+srs7MK0


ガヴリール「ヴィーネ」

ヴィーネ「……!」プイッ

ガヴリール「……返答はしなくていい。そのまま聞いてくれ」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「今日の放課後、屋上に来てくれ。ヴィーネに伝えたいことがあるんだ」

ヴィーネ「……?」

ガヴリール「それだけだから……待ってる」スタスタ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(伝えたいこと? 何だろう?……行った方がいいかしら)


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:46:13.81 ID:J+srs7MK0


―放課後 屋上―


ヴィーネ(ガヴの伝えたいことが気になって、結局来ちゃった……)

ヴィーネ(……大丈夫。聞いているだけなら問題ないはず)

ヴィーネ(……)




ガヴリール「よう……ヴィーネ」スタスタ

ヴィーネ「!」

ガヴリール「そのまま、後ろを向いたままでいい……聞いてくれ」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「まず、最初に……誕生日おめでとう」

ヴィーネ「……!」

144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:47:30.72 ID:J+srs7MK0


ガヴリール「今日はヴィーネの誕生日だろ? それでな……ヴィーネにプレゼントがあるんだ」

ガヴリール「バイトで稼いで、ネトゲの課金をしないで貯めたお金で買ったんだ……」

ガヴリール「ヴィーネに受け取ってほしい」スッ


ヴィーネ(ガヴからのプレゼント……とっても嬉しいな)

ヴィーネ(でもごめんね……それは受け取れないのよ)


ガヴリール「…………」

ガヴリール「私はさ。ヴィーネが私達天使を無視するのに、何か訳があることは知っている」

ガヴリール「優しいヴィーネのことだ。深い事情があるはずだ」

145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:48:36.47 ID:J+srs7MK0


ヴィーネ「……」

ガヴリール「……それとな、私の気持ちを聞いてほしい。この日に言おうと決めていたんだ」

ヴィーネ「……?」


ガヴリール「……」スーハー グッ

ガヴリール「私はな……ヴィーネのことが」



「ずっと前から好きなんだ」



ヴィーネ「!!」

146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:49:43.64 ID:J+srs7MK0


ヴィーネ(うそ……ガヴは私のことを好きなの……?)

ヴィーネ(ああ……こんな状況じゃなければ嬉しいのに……素直に喜べない)



ガヴリール「もしもさ。無視する原因が私にあるとしたら、言ってくれ。絶対に直すから」

ガヴリール「これ以上……好きな人から嫌われるのは辛いんだ」グスッ

ヴィーネ「……」

ヴィーネ(ごめんねガヴ。あなたに原因はないわ。悪いのは私よ……)

147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:50:44.47 ID:J+srs7MK0


ガヴリール「……」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「そうか……分かったよ」

ガヴリール「今まで迷惑かけてごめんな。もう……ヴィーネに心配かけないようにする」グスッ

ガヴリール「これから……自分のことは……自分でするから」ポロポロ


ガヴリール「だから……」




「さようなら、ヴィーネ」





 スタスタスタ    ガチャ  

――――――バタン


148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:51:29.50 ID:J+srs7MK0


ヴィーネ「……」

ヴィーネ(ガヴ泣いてた……私が傷つけたから……)

ヴィーネ(ごめん、ごめんねガヴ……)

ヴィーネ(でも、魔界に送還されたくないのよ)

ヴィーネ(魔界に帰るぐらいなら……皆のそばにいたいよ……)


ヴィーネ「例え……皆から嫌われても」


149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:52:13.46 ID:J+srs7MK0


ヴィーネ(その後、ふらついた足どりのまま家に帰りつきました)

ヴィーネ(何も食べる気が起きず、ただ今日のことについて考えていました)

ヴィーネ(あの時……命令に背いて、ガヴに私の気持ちを伝えていたら……今頃はどうなっていたのだろうと)

ヴィーネ(考えても仕方ないことを考え続けました)

ヴィーネ(やがて、眠りにつき朝がやって来て……)



ヴィーネ(私は初めて学校をずる休みしました)


150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:52:50.66 ID:J+srs7MK0


ヴィーネ「……」

ヴィーネ「はあ……」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……ガヴ」

ヴィーネ「……」


151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:53:43.37 ID:J+srs7MK0


???「ヴィネット」

ヴィーネ「!」ビクッ

ヴィーネ「だ、誰?」キョロキョロ

???「悪いがこの部屋に、結界をはらせてもらう」シュン


ヴィーネ(!? これは天使の結界。それもかなり強力な結界……)

???「久しぶりだな」

ゼルエル「ヴィネット」

ヴィーネ「ゼ、ゼルエルさん……」

ヴィーネ(そこに居たのはガヴのお姉さんで……神の右腕と呼ばれている天真=ゼルエル=ホワイトさんでした)


152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:55:03.14 ID:J+srs7MK0


ヴィーネ「な、なぜゼルエルさんがここに……?」

ゼルエル「偶然ガヴリールを千里眼で覗いたとき、泣いているガヴリールを見つけてな」

ヴィーネ「!!」

ゼルエル「すぐにガヴリールの家に行き、本人から事情を聞いた」

ヴィーネ「……それでガヴを傷つけた私に、なにかするんですか?」

ゼルエル「何もしないさ。ただ、ヴィネットがなぜガヴリール達を、無視したのか理由を聞きに来た」

ゼルエル「話してくれるか?」


ヴィーネ(そうだった……ゼルエルさんとも関わっちゃいけないよね)プイッ

ゼルエル「……もし、事情を誰かに聞かれたくないなら、心配するな」

ゼルエル「この結界は誰にも感知されない。もちろん、会話を聞き取るなどもってのほかだ」


ゼルエル「だから頼む……訳を話してくれ……!」ペコッ



153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:55:54.45 ID:J+srs7MK0


ヴィーネ「……」

ゼルエル「……」

ヴィーネ「……」

ゼルエル「……」

ヴィーネ「……魔界から」

ゼルエル「……!」

ヴィーネ「今後、天使たちと関わるなとの……命令書が届きました」

ゼルエル「……」

ゼルエル(ん? 昔ならともかく、今の時代にそんなことがあるのか?)


ヴィーネ「本当は皆と一緒にいたいです……でも、違反したら強制的に魔界に送還されて……」

154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:57:14.09 ID:J+srs7MK0


ゼルエル「それは本当に魔界からの手紙か?」

ヴィーネ「はい……机の上にあります」



ゼルエル「すまないが拝見させてもらう」ペラッ

ゼルエル「……」ジー

ゼルエル(なるほどな、理由は分かった。ただ、これはヴィネットにとって重要な試練だ)

ゼルエル(助言だけしかできないな)



ゼルエル「ヴィネット。お前にとって、ガヴリール達はなんだ?」

ヴィーネ「大事な友達です……」

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:58:44.74 ID:J+srs7MK0


ゼルエル「そうか……では、ガヴリールから告白されてどう思った?」

ヴィーネ「え!? な、なんで知ってるんですか!」

ゼルエル「ガヴリールに聞いた」

ヴィーネ「そ、そうですか」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「告白は……とても嬉しかったです。私もガヴのことを……」ハッ


ヴィーネ「い、今のは忘れてください!」アセアセ

ゼルエル「ふふ……ヴィネットもガヴリールのことが好きなのか」

ヴィーネ「うぅ……///」カアア


156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/08(日) 23:59:48.02 ID:J+srs7MK0


ゼルエル「そうだな。私が言えるのはひとつだけだ、ヴィネット」

ゼルエル「自分の気持ちを偽るな」

ヴィーネ「!」

ゼルエル「偽って偽り続けたところで待っているのは後悔だけだ」


ヴィーネ「……そんなことは分かってますよ! でも、ガヴ達と関わったら……」

ゼルエル「ヴィネットは魔界からの命令のほうが、友達よりも大事なのか?」

ヴィーネ「……!」

ゼルエル「どうなんだ、ヴィネット。本当に大事なものはなんだ?」

ヴィーネ「……」




ヴィーネ「……そんなの決まってるじゃないですか!」

ヴィーネ「ガヴ達のほうが大事です!」

ゼルエル「!」


157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/10/09(月) 00:01:05.95 ID:iGBt7wG70


ヴィーネ「でも……命令には背けないです……」

ゼルエル「……」

ゼルエル「私ならもっと周りに頼るな」

ヴィーネ「え……?」

ゼルエル「一人で抱え込もうとするな。ガヴリール達がいるだろ?」

ヴィーネ「……」

ヴィーネ「……はい」

ゼルエル「それとな……ヴィネットが連れて帰られそうになったら、私が全力で助ける」

ゼルエル「必ずな」

ヴィーネ「……ありがとうございます」



ゼルエル「だから、もう迷うな……ああ、それと」


ゼルエル「私の妹を頼んだ」


ヴィーネ「!」

ゼルエル「では、さらばだ」シュン


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