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【ガヴドロ】ヴィーネ「また仕送りが減ってる……こうなったら……」
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158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 00:03:13.23 ID:iGBt7wG70
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「…………」チラッ
魔界からの手紙
ヴィーネ「……」スタスタ ガシッ
ヴィーネ「……」ジー
ヴィーネ「……何がガヴ達に関わるな、よ」
ヴィーネ「そんなこと……!」
ヴィーネ「そんなこと私の知ったことではないわ!」ビリビリビリビリ
ヴィーネ「強制送還がなによ! 皆と一緒に居られないほうがよっぽど辛いわよ!」
ヴィーネ「もう私は偽らない。ガヴ達に謝る……謝って許してもらう……!」
ヴィーネ「その前に……ガヴに私の思いを伝える!」
ヴィーネ「開け、ゲートよ!」ゲートオープン
ヴィーネ「行先はガヴの家!」シュン
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 00:03:57.57 ID:iGBt7wG70
次でラストです
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:29:21.47 ID:iGBt7wG70
―ガヴリールの家の玄関―
ヴィーネ(そういえば、今の時間ガヴは家に居るのかしら?)
ヴィーネ(まだ、授業終わってないし家にいないかもしれない)ウーン
ヴィーネ(まあ、その時は気が進まないけど、学校に行きましょう)スタスタ
ヴィーネ(とにかく、謝らなくちゃ……ガヴは居間にいるのかな?)ガチャッ
ヴィーネ(……)
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:29:55.55 ID:iGBt7wG70
そこで私が見たものは、物が散乱したいつもの部屋ではなく、整理整頓され華やかに飾り付けをされていた部屋だった
壁には大きな文字で『ヴィーネ誕生日あめでとう!』と書かれていた
昨日の誕生日のために……私のために皆がここまでしてくれたことに、感謝と謝罪の気持ちでいっぱいになる
そして、中央にはテーブルの上に突っ伏して寝ているガヴリールの姿
起こさないように細心の注意を払いながら、ガヴの元へ近づく
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:31:12.80 ID:iGBt7wG70
ヴィーネ(……ガヴ寝てるよね?)
ガヴリール「……」スースー
ヴィーネ「ぐっすり寝てるわね…………ん?」
テーブルの上、ガヴの横に箱が置いてあるのを見つけた
ヴィーネ(気になるわね。何が入っているのかしら……?)パカッ
ヴィーネ(わぁ……! かわいいネックレスね! これってもしかして私へのプレゼント?)
ガヴリール「うーん……」ゴシゴシ
ヴィーネ「!! ガヴ……起こしてしまった?」
ガヴリール(!? ヴィーネがなんでここにいるの!?)
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:31:43.72 ID:iGBt7wG70
ヴィーネ「あ、あのね……聞いてほしいことがあるの」
ガヴリール「……な、なに?」
ヴィーネ「あなた達にひどいことしてごめんなさい!!」ペコッ
ガヴリール「……へ?」キョトン
ヴィーネ「その……実はね……」
ヴィーネ(その後、ガヴに全部話した……仕送りのこと、そして魔界からの通達のこと……)
ヴィーネ(全部話し終わった後、ガヴは……)
ガヴリール「なんだよ、それ……! ふざけるな!」
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:32:13.52 ID:iGBt7wG70
ヴィーネ「そ、そうだよね……ごめん」
ガヴリール「ヴィーネに対して怒っているんじゃない! 魔界に対してだ!」
ヴィーネ「えっ?」
ガヴリール「だってそうだろ! 優しい奴に悪いことを、無理やりさせるのは間違っているだろ!」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「ありがとうガヴ……」
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:32:50.13 ID:iGBt7wG70
ガヴリール「で、これからどうするんだ?」
ヴィーネ「これから?」
ガヴリール「命令に背いたんだ……すぐに魔界からヴィーネをひっ捕らえに悪魔がやって来るだろ?」
ヴィーネ「う、うん……」
ガヴリール「どこに逃げる?」
ヴィーネ「ど、どこに逃げるって……」
ガヴリール「このままヴィーネと離れ離れになりたくない。天界とかどうだ?」
ヴィーネ「流石に入れないわよ!」
ガヴリール「大丈夫。ヴィーネなら私より天使らしいからいけるって」
ヴィーネ「あんまり嬉しくないんだけど!?」
ガヴリール「まあそれはいいとして、サターニャ達を呼ぶぞ。もう学校終わってるだろうから、みんなで話し合おう」プルルルル
ヴィーネ「そうね……お願い」
ヴィーネ(ラフィ達にも事情を説明して謝らないとね……)
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:33:45.99 ID:iGBt7wG70
―合流後 ヴィーネ説明中―
サタ―ニャ「……」
ラフィエル「……」
ヴィーネ「かくかくしかじかっていうことなの……本当にごめんなさい!」
ガヴリール「それでさ、ラフィの家にヴィーネを匿えないか? 白羽家なら手を出しづらいだろ?」
ラフィエル「いえ、それはいいのですが……」
サタ―ニャ「ヴィネット。それは魔界の試練みたいなものよ」
ヴィーネ・ガヴ「「…………はい?」」
サターニャ「ヴィネットは悪魔的行為をしにくいでしょ? そんな悪魔のために用意された救済処置みたいなものなの」
ヴィーネ「……」
ガウリール「……」
ヴィーネ・ガヴ「「えええええええ!?!?!?」」
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:34:19.69 ID:iGBt7wG70
ラフィエル「よく考えてみてください。そんな命令するならなぜ、天使と悪魔は一緒の学校に通うことができるでしょうか?」
ヴィーネ「言われてみれば……そうね」
ガヴリール「なんでサターニャは魔界の試練だって、気付かなかったんだよ! この馬鹿!」
サターニャ「そんなものは噂だけでしか聞いたことなかったのよ! 都市伝説と思っていたの!」
サターニャ「後、馬鹿って言うな!」
ヴィーネ「と、都市伝説……」ズーン
ラフィエル「ヴィーネさんは素晴らしい悪魔なんですね!」
ヴィーネ「それ……褒めてる」
ラフィエル「褒めてますよー」ニコニコ
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:35:00.58 ID:iGBt7wG70
ヴィーネ「じゃあ、魔界送りとかならないよね? 大丈夫だよね?」
サターニャ「ならないわ。あんたはもうちょっと、悪魔的行為について勉強しなさい。その様子だと仕送りのあげ方とか知らないでしょ?」
ヴィーネ「えっ!? 仕送りのあげ方があるの!?」
サターニャ「相手に嫌な思いや恋愛感情を抱かせると、仕送りアップね。その時、相手が抱いた感情は緩和されるわ」
ラフィエル「恋愛感情は悪魔的行為に入るのですか?」
サターニャ「相手の心を手に入れるようなものだからね」
ヴィーネ(ああ、それで仕送りが上がった時があったのか)
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:36:05.01 ID:iGBt7wG70
ガヴリール「そういえば……もしも、ヴィーネが命令を守っていたらどうなるんだ?」
サターニャ「どうにもならないわね。どちらにせよ仕送りがあがるわ」
ヴィーネ「命令違反でも仕送りあがるの!?」
サターニャ「だって、命令違反だなんて……最高の悪魔的行為じゃない!」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「ヴィ、ヴィーネ?」
ヴィーネ「ああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」
ラフィエル「まあまあ、良かったではないですか♪」
ヴィーネ「そうだけど! そうなんだけど!!」
ガヴリール「なんにせよ……ヴィーネは居なくならないんだな」ホッ
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:36:45.56 ID:iGBt7wG70
サターニャ「さてと……遅くなったけど、昨日の誕生日会を始めるわよ!」スクッ
ヴィーネ「えっ!? 今からするの!?」
ラフィエル「この後予定があるのですか?」
ヴィーネ「いや、何もないけど……その……してもらうのは悪いし」ゴニョゴニョ
サターニャ「何言ってるの。当たり前じゃない!」
ラフィエル「そうですよ。今までのことは忘れて楽しみましょう!」
ヴィーネ「サターニャ……ラフィ……」ウルウル
ラフィエル「とはいっても料理の材料がありませんね。サターニャさん、買いに行きましょう」
サターニャ「そうね。タプリスも呼んで皆で楽しみましょう! 行くわよラフィ!」タッタッタッ
ラフィエル「あっ、待ってくださいサターニャさん! それでは行ってきます」ペコッ スタスタ
――――ガチャッ バタン
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:37:24.82 ID:iGBt7wG70
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「行ったわね……」
ガヴリール「そうだな……」
ヴィーネ「ねえ、ガヴ」
ガヴリール「なんだ?」
ヴィーネ「ありがとう。私のこと見捨てないでくれて」
ガヴリール「優しいヴィーネがあんなことするはずないからな。見捨てないよ」
ヴィーネ「うん……ありがとう」
ガヴリール「ああ……」
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:38:31.98 ID:iGBt7wG70
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「それと、昨日の屋上のことなんだけど……」
ガヴリール「!! お、おう……」
ヴィーネ「私もね。ガヴのこと好き……」
ガヴリール「!!」
ガヴリール「ほ、ほんとに? 嘘じゃないよな?」
ヴィーネ「嘘じゃないわ。だからね……これからも私と一緒に居てくれる」
ガヴリール「うん……もちろんだ。ずっと、一緒だ……」
ヴィーネ「ありがとうガヴ!」ギュッ
ガヴリール「ああ! これからはずっと一緒だ!」
ヴィーネ(あの後、サターニャ達はタプちゃんや黒奈ちゃんと合流したのち、皆でお祝いをしました)
ヴィーネ(一日遅れの誕生日会だけど……最高の忘れられない一日となりました)
ヴィーネ(そして、誕生日会は終わりサターニャ達はそれぞれ帰路につきました)
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:39:15.14 ID:iGBt7wG70
ガヴリール「皆帰ったな……どうだ? 楽しかったか?」
ヴィーネ「ええ、楽しかったわ。生きている中で一番楽しかったわね」
ガヴリール「そうか、それはよかった」
ヴィーネ「うん……皆には感謝しかないわね」
ガヴリール「そうだな……」
ヴィーネ「じゃあ、私も帰るわね」
ガヴリール「え!? 泊っていかないのかよ!!」
ヴィーネ「明日も学校よ!? 今日はずる休みしたから明日は行かなきゃ!」
ガヴリール「真面目かよ!」
ヴィーネ「真面目で悪かったわね! もう、帰るわね!」
ガヴリール「分かったよ。じゃあな、ヴィーネ! また明日!」
ヴィーネ「ええ……また明日!」
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:39:54.39 ID:iGBt7wG70
―ヴィーネの家―
ヴィーネ「はあ……今日は楽しかったな……」
ヴィーネ「帰って明日の準備をして……今日は寝ましょう」ガチャッ
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「……ん? また黒い手紙が来てる!?」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「中身を見るのは怖いけど……内容を確かめないとね……」ペラッ
ヴィーネ「……」ジー
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「……クスッ」
ヴィーネ「さてと、明日も頑張りましょう!」
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:41:04.06 ID:iGBt7wG70
『悪魔学校より』
『月乃瀬=ヴィネット=エイプリス様へ』
『あなたは魔界の命令よりも友を優先したことにより、下界においての評価が認められました』
『よって、仕送り額の増加を決定しました』
『今後、あなたの下界での活躍を期待しております』
『追伸』
『そして、これからも友を大事に』
―完―
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/09(月) 11:42:07.75 ID:qyF705rro
泣いた
乙
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:42:28.25 ID:iGBt7wG70
終わりです
長い間、お付き合いいただきありがとうございました
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 11:53:38.34 ID:iGBt7wG70
それとこちらは過去作です
読んでいただければ幸いです
ガヴリール「嘘の告白?」マルティエル「はい、そうです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501172187/
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/09(月) 12:00:10.20 ID:+yrbl/9dO
>>175
最後の最後にミスったなww
エイプリスじゃなくてエイプリルやで
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/09(月) 12:15:44.32 ID:iGBt7wG70
ホントですね
ご指摘ありがとうございます
>>175
ミス
『悪魔学校より』
『月乃瀬=ヴィネット=エイプリル様へ』
『あなたは魔界の命令よりも友を優先したことにより、下界においての評価が認められました』
『よって、仕送り額の増加を決定しました』
『今後、あなたの下界での活躍を期待しております』
『追伸』
『そして、これからも友を大事に』
―完―
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/09(月) 12:35:35.92 ID:N5aezjKoO
ええやん、素敵やん…
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/09(月) 12:59:16.70 ID:/7pFyxQ3O
こんな魔界があってもいいよね
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 01:14:28.54 ID:5ykw0WTD0
魔界最高だわ
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/25(水) 02:13:11.10 ID:Ffbd9jato
魔界への熱い手のひら返し
乙
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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