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男「ニート1年生」
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160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 11:01:12.22 ID:v/C/5ywvo
バリアうんぬんがよくわからなかった(粉みかん)
4円
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/02(月) 19:22:07.98 ID:xj+S5JvoO
>>160
ツッコミ&4円蟻!
書いてる方もわからなくなってきたからまとめるぜ!
能力者
なんかとんでもない能力が使える
12〜21歳までの若者だけ適性がある
能力
拾った安価を爆発した妄想によって改変したもの
能力者が使うよくわからん人知を超越した現象
感覚的に使用できる
浮遊、バリア、超常現象(物質生成)、超感覚的知覚など
浮遊
能力を発動するとバリア内で能力者が浮く
それだけ
バリア
能力を発動すると能力者が纏うように展開する
謎、書いてる方もわからん、設定過多
基本不可視
触れたものをなんかめっちゃ消す、吸収してる?
触れた物全部消えるから中身の状態が不明
何故か肉眼なら中身が確認できる
カメラ越しとかは無理
物質消してるなら光とかも消えるはずなのに
中は普通とは微妙に違う法則が働いてる模様
中身を能力者から離しても約1秒バリアが持続
これを利用してバリアを打ち出す事もできる
バリア同士接触続けると弱いバリアが消える
強い方もちょっぴり減衰する
意識すればバリアの一部を強くできるらしい
外敵も使える
バリアが消えると他の発動中の能力は強制終了
超常現象(物質生成)
火とか出せる
てかイメージのはっきりしたものなら出せる
万能
バリアには効きましぇーん
超感覚的知覚
能力者から一定の範囲までの状況が感覚的にわかる
ただ普通の考え方では上手く情報をさばけない
なので基本的に意味不明
少し才能が必要
その他
機動適性
能力発動中の移動能力から算出
個人差がそこそこ大きい
干渉適性
上記の物質生成を行える範囲から算出
これも個人差がそこそこ大きい
整波適性
バリアの強さから算出
個人差はあまりない
観測適性
上記の超感覚的知覚の処理能力から算出
個人差がもっとも大きい
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/10/02(月) 20:41:22.29 ID:xj+S5JvoO
外敵
無限湧きする人類の敵
めっちゃいる
バリアつえー
けど能力者の方がつえー
あたまはよくない
ドロップ品がパワーアップアイテム
だけどまともに効果を得ようとするとかさばる
侵攻の目的も理由もいっさいわかってない
謎、てか考えてない
暴走者
安価で拾った女幼登場時よく考えずに妙な描写をしてしまったせいで現れた新たなる驚異
めっちゃ強くて狂暴なことしかわかってない
ところでなんで最初遭遇した時男逃げ切れたの?
わかんないや
研究機関
ノリで出た
なんか胡散臭くない?
そうでもないか
人類防衛軍
そんなものは知らん
てきとーいってるだけ
全然考えてない
野良
逃亡した能力者達が立ち上げた組織
こっちも全然考えてないや
どうしよっか
人型機動兵器
なんか出したくなったから出した
それだけ
開発は死ぬ
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/02(月) 21:19:32.35 ID:xj+S5JvoO
男
先のことを考えるのが苦手なニート
なんかだらだら語ってたよくわかんないやつ
モデルが自分という、めっちゃキモい
惨殺して終わりにするつもりだった
女幼
全ての元凶
こいつのせいでなんかよくわからない羞恥プレイを強行させられている
許さん、ころす
逆恨みの八つ当たりである
これといったことを特に考えてない
どうしよっかなー
第6遊撃隊のみなさん
なんか急に出てきて世界観を引っ掻き回した
どーすんだよこれー
反省
同じく全然考えてない
異男
なんだこいつは
話長いんだよ
おばさん
癒し
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/02(月) 22:44:59.83 ID:xj+S5JvoO
なんかほとんど私怨になってた反省
続き書いていこうか!
異男「2つ目の仮説はかなり単純で強い精神的な負荷が原因という考え」
男「ありがちなあれですね」
異男「…そうだね、暴走者のほとんどがプレッシャーとかに強い人ではなかったそうだしこれも有力なんだ」
異男「でも感情的になることで能力が増強したりはしないから、極限まで追い詰められながら防衛規制とかが上手く働かず、能力が感覚的に使えることも相まって暴走しているとかなんとかって聞いたね」
男「へー」
異男「能力が増強されたりほぼ無尽蔵に使えたりする理由については無意識的にかけてるリミッターが外れてるからじゃね?とかいい加減な考察しかなかった」
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/02(月) 23:02:48.82 ID:xj+S5JvoO
異男「それで3つ目が2つを合わせた仮説」
異男「一定以上ストックがエネルギーで負荷などをかけられた状態で更に精神的負荷が引き金となって決壊する」
男「あー、それっぽい感じ」
異男「まあどれも根拠らしい根拠はないんだよね、ストックとかが本当にあるのはわからないし、人の精神みたいな形而上のものはまだわからないことの方が多いだろうし」
男「どっちにしても今すぐどうにかできそうな手段はやっぱり無いか」
異男「うん、力になれそうになくてすまないね」
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/03(火) 08:38:09.36 ID:+4ds89+kO
そうめん
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/03(火) 12:02:29.01 ID:SFHf8NmkO
>>166
そうめん!
そうめん食べたい!
休憩時間を使ってちょっとまとめる
拾った安価とかについて
謎の喧騒および血だまり
一応考えてはいる
130円とそうめん
130円はスーパーでロスト、レジに置いてきた
そうめんはまだもってる、縦長のチャックつきポリ袋に3束入っていてマジックで命の糸と書きなぐられている
血の手形と女幼
バリアどうしたし
後付けばっかになると思うけどなんとかする
そうめん万能化能力
産廃
なんか考えておく
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/04(水) 05:49:18.61 ID:UBbMtLcqO
男「もっと長くなるかと思ったけど割りと簡潔にすんだ件」
異男「そこそこ理解して合いの手をいれてくれたおかげだね」
異男「それで」
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/04(水) 06:08:13.95 ID:UBbMtLcqO
誤送スマソ
男「もっと長くなるかと思ったけど割りと簡潔にすんだ件」
異男「そこそこ理解して合いの手をいれてくれたおかげだね」
異男「それでこれからどうするかはかんがえついたかい?」
男「やりたいことも特に無いしとりあえずは女幼をどうにか助けてあげられないかなって」
最初に遭遇した時の挙動がさっき聞いた話と若干差異があるのも気になるし。
異男「ふむ、僕の立場があれば暴走者対策研究の方にも口を出せないこともないから回してあげることも出来るけど?」
男「いや自分研究とかは向いてないと思うし、役立たずの素人がきても困るだけなんじゃないかな」
異男「まあそうだよね、なら後はそうだな…能力者適性あるし、軍に登録申請出してみる?適性が高ければそこそこ融通の効く所だし」
男「それがいいのかな?」
というわけで能力者として登録され、後日適性検査を受けることになった。
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/04(水) 06:18:03.34 ID:UBbMtLcqO
???「…またですか」
ただ深い闇の中に声がこだまする
???「1度は見逃しますが次はないと言ったはずなのに」
???「愚か」
???「でも次も…きっと」
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/04(水) 06:21:34.59 ID:UBbMtLcqO
ははは!くっせえ!なんも考えてないのに!
もう引き返せんな!
覚悟決めて!よし死のう!
書ききって死のう!
いまでも恥ずかしくて死にそうだが!
さあ出勤だ!
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/04(水) 08:06:50.48 ID:GWS4Raryo
解説パート長すぎてダレたけど初めてにしては頑張ってるよ
ただ、男がこれから先出来ることあるのかなーって感じだけど
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/04(水) 17:09:18.60 ID:g0+Q3nBaO
>>172
感想ありがとう!
そう頑張ってはいるんです
内容はともかく!内容はともかく!
最後までがんばるよ!
男なー、いまんとこただダメなだけの人だかんなー
このダメな奴のまま世界を救わせるくらいの気概で書くよ!たぶん!
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/04(水) 19:06:09.29 ID:g0+Q3nBaO
undefined
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/04(水) 19:08:50.54 ID:g0+Q3nBaO
なんぞundefinedて
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/04(水) 19:27:06.84 ID:G1LN7VGyo
改行多すぎるとそうなる
男は何も出来ないで元の世界に帰ってくるほろ苦ビターエンドもありじゃない
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/04(水) 19:41:26.84 ID:g0+Q3nBaO
話をしよう
これは自分が小さい頃、そうだな保育園とかに入る前、2歳くらいの物心すらつく前のころだ
その時期は過度なまでの食育の時代でね、母親によると近所の人にそれを吹き込まれて、食事に野菜とかを増やしたそうだ
それに飽きたのか自分はサラダを食べないことがあって、両親とも初子だったからこういう時にどうしたらいいかわからなかったようで、いつ聞いても言い訳にしか聞こえないが、どちらが先に手を出したかはわからないが、口を開けさせてそれをスプーンごと突っ込んだんだ
この時の感覚はずっと覚えている
生臭く酸い不快なそれが口いっぱいに広がり、たまらず吐き出し、親は突然の反抗に苛立ったのかスプーンをさらに押し込んだ
口内から喉までがスプーンの金属味に犯され、たまらず嘔吐した
今思い出すとこんな内容だが、実際は異物を無理矢理ねじ込まれたから吐き出しただけだったかもしれない
けどそれ以降進んでサラダに手をつけることはなかったし、それを見て親は必ず無理矢理食べさせていた、暴力を振るうこともあったね
物心ついたころには野菜やそれを連想させるものを見ただけで吐き気を催すようになっていた
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/04(水) 19:46:34.62 ID:g0+Q3nBaO
幼稚園ではまともに給食は食べられず毎回決まって一口も手をつけず残していた
いつも給食室の職員に謝りに行かせられていた
他にも無理矢理食べさせようとする教員やそれを見てからかう同級生
それら全てがだいたい小学校卒業まで続いた
ところで歯のコンクールみたいなのはいつも優賞をもらっていたが食事そのものが少ないんだから当然だったし何もうれしくなかった
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/04(水) 19:52:40.85 ID:g0+Q3nBaO
食事そのものを嫌い憎みガリガリに痩せ細っていたよ
どうにか改善したのは中学のころだ
半年の間はこれまでと変わらず一口も給食に手をつけなかったけど、事態を重く受け止めてくれた担任によって弁当の持参が許可されたんだ
といっても問題なく食べられるものがかなり限られていたから最初はみそ汁と白米だけ持っていった
けどなんだろうな、初めて不自由なく昼飯を食べられたからかみそ汁と白米だけの弁当がただただ美味しかったんだ
それからは食べられるものも少し増えて昼飯を食べるようになったからっていうのもあって順調に肥えていきましたとさ
今でも野菜その他もろもろにトラウマは残ってるから視界に入れるのも苦痛だけどね
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/04(水) 20:02:01.40 ID:g0+Q3nBaO
ところでなんでこんな話をしたかというと
信じられないことに目の前の同じ顔をした同じ名前の男がサラダを食っていたんだ
何食わぬ顔で、いや食ってるけど
さも当然のような顔をして、いや人間がサラダを食べるのはべつに異常じゃないけど
とにかく目の前の光景に吐き気がこみあげてきた
異男「どうしたの?顔色悪いね」
男「…ぇ、お前平気なのかよ」
吐き気をこらえて質問してみた
今は作業を大方終わらせ夕飯の時間だ
異男「?なにが?」
男「あ、うん気分悪いからそこで横になってるわ」
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/04(水) 20:29:10.09 ID:g0+Q3nBaO
なんだよこれ思ったよりずれがある程度の話じゃないぞ!
てか食べ物関係のトラウマ無しであの家嫌いってどういうことだよ!嫌いの理由の4割はこれだぞ!
…残り6割もあるじゃないか、別に何もおかしくないな
ともかくこっちの自分は信用できんな(偏見)
でもコイツ頼らないとなにもできんジレンマ、ぐぬぬ…
今はうずくまって目と鼻を塞ぐことしかできん、てか寝よう今日はちょっといろいろありすぎたしつかれたしたしたし
ヒキニートにはきつい1日だったなうん
男「あー眠いしねますわ」
異男「さっきも話したけど隣の空き部屋使えるから布団とか勝手に持っていって使うといいよ」
前言撤回やっぱいい奴だわ
男「何から何まで感謝してもしきれない泣いた」
異男「我ながら情緒の安定しない奴だな…ともかくゆっくり休みな」
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/04(水) 20:35:21.04 ID:g0+Q3nBaO
今日はつかれたんでここまで
>>176
教えてくれてありがとう!
うーむそれもいいかもしれないけどそれだけだと投げ出したみたいになりそうだからなー
上手くまとめられなかったら考えてみるね!
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/05(木) 19:08:55.06 ID:o/mhfg2nO
布団を抱え部屋から出る。
隣の空き部屋を自室として使っていいそうなので、黒服と来た廊下を少し遡り隣の部屋のドアまで移動する。
風呂もキッチンもついていて家具類もそれなりに揃っているらしい、太っ腹すぎない?
ここは軍事拠点にする際の大幅改装時に増築された地階の一番下、16階で、異男曰くの他の部屋には自分達と同じく能力者、研究や開発に携わっている人や一定の戦果を上げたなどの理由で便宜上地位を与えられた人などが住んでいるそうだ。
…なんかさらりととんでもないことを言ったような気がしたけど気のせいだろう。
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/08(日) 02:44:33.84 ID:xOJAodtDO
ともかく部屋のドアの前に到着。
布団を脇に抱え直して空いた方の手でドアノブをひねり開ける。
部屋のなかに入りスリッパを脱ごうとしたところで電気が点いていることに気付いた。
男「ん?なんで電気ついてるんだ?人感センサー式?」
その答えはすぐに判明することになる
部屋に入り少し先の左側のドア、異男の部屋と同じ配置ならおそらく浴室だろう、そのドアが開き、右肩にタオルを掛けた全裸の女子が…これなんてエロゲ?
背は小さく、幼さを残したその顔は風呂上がりのためか上気していて、僅かに艶を残す髪は肩にかかるくらいの長さ…セミロングというんだろうか、胸は決して大きくないが確かな膨らみが…
いや、のんきに視姦している場合ではない、非常にまずい状況である、あ、目があった
???「えっ…?」
場の空気が凍りつく。
…こうなってしまったら先手必勝である、速やかに謝罪し、撤退しよう。
男「すすすみません!部屋ま間違えました!しつします、じゃなくて失礼します!」
結局若干間違えてないか?まあともかくこのまま脱出だ!
???「あ、えっ」
あちらもかける言葉に困っているようだ、制止されても聞かんが!聞いたら敗けだ!早く逃げるぞ!
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/08(日) 02:56:15.81 ID:xOJAodtDO
異男の部屋に無事逃げ込むことに成功した。
異男「部屋わかんなかった?言い方が悪かったかな?隣っていうか向かいの部屋だよ」
おせーよ!いや、でもわざわざ騒ぎを大きくすることもあるまい、あっちがだまっててくれたらそれですむかもしれないし。
男「あぁ、うんわかった」
はぁ…後でしっかり謝ったりしたほうがいいだろうか、どっと疲れたので速やかに部屋まで布団を運びさっさと眠りにつこう。
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/09(月) 20:47:00.47 ID:38YeVzziO
おそよーございます男です。
思ったよりだいぶ疲れてたのか起きたときにはお昼前でした!
まあ適性検査までまだ時間もあるし先ずは…
お隣さんに挨拶とか?
一番端の方だから向かいに異男の部屋と隣は…
男「ん?ここは空き部屋なのか」
となるとその向かいの…昨晩粗相してしまったこともできるだけ早く謝るべきだし、訪ねてみるか。
男「…インターホン押してみても出ないな、鍵もしっかりかかっておられる」
出掛けてるのかな、いやそう言えばこのフロアの住人てそこそこ偉い人って話だったしやっぱり忙しいのか?
男「異男に話を聞いて…ってこっちも留守かい」
詳しくない場所うろうろするのは不安だし、部屋に戻ろう。
腹へったしな、異男からもらった食糧が冷蔵庫に入ってたはずだからなんか食いながら待つか。
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/09(月) 21:14:06.04 ID:38YeVzziO
暇である
昼飯をすませたら備え付けのテレビでもみながら時間を潰すかと思ってたけど放送してる局が少くて番組表を見てみるとスカスカ、しかも再放送とかが多い。
今やってる番組にもあまり興味を引かれるものもないんだよね、こういう時こそニュース番組とか欲しいのに。
やることないなほんと…
男「能力とか使ってみるか?」
使えそうな感覚はあるんだけどやっぱりなんとなく気後れというかそういうのがあってなかなか使おうって気になれないんだけど。
男「検査もあるしどうせすぐに使うことになるんだから練習くらいはしておくか?」
…よし、やろう、ひまだし。
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/09(月) 22:02:23.17 ID:38YeVzziO
いろいろ試してみたんだけどなんだろう。
感想だけ言うとなんというかあっけない感じ?
使うぞって覚悟きめて強く念じてみたら簡単に発動できました。
だいたいは異男の話の通り。
浮く感覚とかになにか感じたりするかなと考えてたけど自分の中では不自然な感じはなかった、感慨みたいなのはあったけど。
体の動きは微妙に不自由な感じがするようなしないような?
物質生成は…イメージがはっきりしてても複雑な物だと構造とかを把握してないと中身の伴わないハリボテみたいなのができるだけのようだ、火とか水とかは簡単に出せた、生成する場所は自由だけど操ったりはできないみたい。
雷とかなら避雷針みたいなのを一緒に生成すれば操れたりするかな?
近くにあるものをコピーするのは思ったより簡単にできた。
超感覚的知覚
ぼんやりだけどまわりのものについてなにがなんだかわかる
わかる!わかるぞ!
いや上手く説明できないけどなんだろうこれ、ともかくわかる。
あとなんか変な感じがまわりにいくつもある、異男の言ってた能力者適性どうのってこれなんじゃないかな?
きっと上にも能力者が住んでるんだろう、300人くらいいるらしいし。
能力解除しても範囲は狭まるけどそこそこ知覚できる、正直鬱陶しい。
と思ったらこれONOFFできるみたい、べんりー。
そしていろいろ気になるバリアなんだけど、見えないからよくわからないなー。
そんで能力発動したまま生成に失敗したハリボテに触れてみたんだけど、思ったよりヤバイですねこれ。
特に凝ったエフェクトみたいなのもなくただ消えてくのよ。
さすがにびびったわ。
あと断面はなんか黒くなってる、めっちゃ黒い、ベンタブラックかよ。
能力解除して断面触ってみたらその黒が消えて普通の断面が出てきた、カスとかそういうのはでなかった。
バリアなぞい。
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/09(月) 22:09:08.63 ID:38YeVzziO
ところでなんか変な感じの一つがこっちに向かってくるんだけど何事?
なんか怖いわ。
あ、鍵かけてなかったな。
気付いた時には既に玄関は開け放たれ、怒声がとともに人影が飛び込んできた。
???「寮での能力使用はご法度じゃボケがあああああ!!!」
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/09(月) 22:24:08.55 ID:38YeVzziO
水玉模様のパジャマのような格好の寝癖の酷い女が鬼の形相でこちらに向かってくる。
ちびりそう。
面食らって棒立ちになっている間に距離を詰められ、頭頂部に激痛が走る。
男「んがっ!」
ゲンコツ、いたいなり。
???「新入りみたいだからゲンコツで許すがルールはしっかり守れよ、ってお前男か?ならしっかり反省文も、てか急に太ってどうした?」
なんで名前知っとるねん、いや異男の方か。
ややこしくなる前に誤解を解かないと。
男「いやすいません別人です、名前も顔も同じですけど」
???「はぁ?なんだそれ?」
言い出したはいいけどどう弁解したものか…てか頭いたい…
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/09(月) 22:27:41.72 ID:38YeVzziO
今日はここまで!
なんか亀更新でしかも二日くらい更新できなかったり救いようがないな!
ほんともうしわけない!
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/10(火) 20:34:01.90 ID:xfr/yVvoO
上手く説明できる話が浮かばずうんうん唸っていると
???「ああ、別人なのはわかったから説明はいいよ」
男「え?」
???「ともかく能力使っていいのは演習場か所定の勤務先だけだから気をつけてくれ、次はない、それじゃあ私は昼寝に戻る」
引き留める間も無くふぁあと欠伸をもらしながら出ていってしまった。
管理人的な人だったんだろうか?
能力使うのは決まった場所じゃないとアウトなのね、まあ危ないし。
…結局やることがないな。
テレビでも見るか
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/11(水) 22:59:01.86 ID:Y8FHi4MYO
男「適性検査の時間だおらぁ!」
!?
異男「なっ・・」
異男「…ああうん、使えるなら近づけばわかるよね」
やることないから迎えを待ち構えていたのだ。
変な感じが近づけばわかるし。
まあどれがだれだか判別はつかないから異男じゃなかったらどうしようと思っていたけどね。
男「別にドアを蹴破ったりしてはいないぞ!けっこう丈夫そうなやつだしな!」
異男「何をいっているんだお前は、適性の検査および測定の準備もできたからさっさと済ませに行こうか」
男「うーし、がんばるぞー」
異男「なんだか楽しそうだね」
男「そりゃね、いろいろ不安も多いけどやっぱり憧れますよ、中二の夢よ超能力とか異世界転移とか」
男「まあ本人からするとたまったもんじゃないなと1日目は思いましたね、はい」
異男「こういうの実際現実で起こってみると本当に面倒だよね…」
男「こっちの自分は最初の能力者とかいう主役級な設定あるのに能力弱くて裏方みたいだし、やっぱり現実なんてろくなもんじゃねえな!」
護送してくれた隊長達の反応見る限り基本的に最初の能力者と研究機関関係者云々は伏せられてるみたいだし。
異男「…これはディスられているのか?現実がろくなものではないというのは同意だね」
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/13(金) 22:07:18.61 ID:fxVgQQvKO
男「ところで検査ってどんなのやるの?創作だと機械とかにぶちこまれるイメージ多いけどそういうわけにはいかないよな」
異男「そうだね、そういう機器は反応しないから体力測定みたいな感じなんだ、能力使用中の一定距離間の移動までの時間を測ったり物質生成の最大距離を測ったりね」
異男「難しいこともないから、とりあえずは指示に従ってくれれば大丈夫」
男「確かに簡単そうだ」
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/16(月) 22:33:34.63 ID:kCaBVHNWO
廊下を進みエレベーターに乗り、異男が1のボタンを押す、数秒の間の後ドアが閉じ個室が上昇をはじめる。
異男「ところで能力者感知できるなら能力使えるみたいだけど、どの時点から使えたの?」
男「こっち来てからすぐ使えるみたいだったけど初めて使ったのはついさっき、女の人が部屋に殴り込んできて怒られたよ」
異男「やっぱ接触の時点で覚醒させちゃってたか、てかここで使ったんかい、まあ注意しておかなかった僕にも責任があるか…女の人はたぶん管理人さんだね」
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/16(月) 22:42:44.68 ID:kCaBVHNWO
男「なんで能力使ったのバレたんだろ?」
異男「観測適性高ければわかるみたいだね、まあ管理人さんの居る階で良かったよ」
男「他の階だとなんかヤバイの?」
異男「んー、管理人さんが動くのめんどくさがれば、報告されて警備担当の能力者の人に取り押さえられるんじゃない?」
男「ひぇ」
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/16(月) 23:27:14.54 ID:u9Ghz/VQ0
面白いぜ……
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/16(月) 23:33:38.35 ID:kCaBVHNWO
異男「野良とかのこともあってピリピリしてるみたいだからね」
男「き、気を付けます」
上昇が止まり、ドアが開くと…
不機嫌そうな顔をした白衣を着た青年が立っていた。
異男「あ、助手くん、わざわざこんなところで待ってくれなくてもいいのに」
助手「同じ顔が二つ、しかも監督とか頭痛がします、監督の方は部屋にもどってて下さい、そのままずっと出てこなくていいです」
男「なんかめっちゃ辛辣なんだけどお前なんかしたの?」
異男「あー、昨日説明した通りいろいろしてるけど?」
男「いやそういうのじゃなくて」
助手「無駄話はいいんで早く帰ってください、帰れ」
助手さんに手を引かれてエレベーターから降ろされる。
助手さんがボタンを押したのかドアが閉まりはじめている。
異男「あ、じゃあよろしくねー」
ドアが閉まり、声の元が降りていく。
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/16(月) 23:55:40.05 ID:kCaBVHNWO
男「あれ?あいつが付き添ってくれる流れじゃなかった?」
助手「謹慎中ですからね、私が引き継ぐことになったんですよ、話してなかったんですねあのアホ監督」
助手「というわけであなたの送迎案内を任されました助手ですよろしくおねがいします」
男「え、あ、はいよろしくおねがいします」
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/17(火) 21:30:34.25 ID:3A2gXckfO
>>197
うれしいぜ……
更新にムラが多いけど頑張って書くぜ……
なんかよくわかんなくなってきたけど書くぜ……
…非常に気まずい。
助手さんは
では行きましょう
からずっと無言でスタスタ歩いていく。
話しかけないでくださいというオーラを感じる…
本当何したんだ異男。
聞いたときは
昨日説明した通りいろいろしてるけど?
って言ってたけどこれもしかして誤解してる異男の方じゃなくて自分か?
作戦早期決行とか人型機動兵器とか面倒事多く引き寄せるから下請けとかから反感買ってて嫌われてるとか?
ありそう…なんだろうか。
てかそう考えると自分もその面倒事の1つですやん。
考えてたら更に気まずくなってきたな…
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/17(火) 22:43:22.71 ID:3A2gXckfO
果てには謝るべきかとか延々考えながら歩いていく。
助手さんが立ち止まり。
助手「着きましたよ、機器の用意もできてますからさっさと終わらせましょう」
と言うといつの間にかたどり着いていた正面のドアを開ける。
そよ風と共に違う空気が流れ込んでくる、屋外だ。
外にはよく整地されたグラウンド、というよりは学校の校庭のような景色が広がっていた。
フェンスを跨いだ更に向こう側には十数機の人型機動兵器が宙を舞っている、銃器も撃ち合ってるけど大丈夫なのアレ?
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/18(水) 21:30:23.45 ID:bb4GA14xO
というかさっきまでいた建物すごいな、でかすぎて下から見上げるんじゃ全く全貌が把握できん。
なんてとこだっけ?昨日聞いてた気がしたけど。
それからグラウンドの端のフェンスの向こう側に途切れた線路が見える。
助手「先ずは移動能力測定からですかねぼーっとしてないで準備してください」
男「は、はい!」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/18(水) 22:04:28.77 ID:bb4GA14xO
全力で移動したり物質生成したりいろいろやりながら体力測定のシートみたいなプリントの空白を埋めていく。
えっと、自分の点数は…
十点満点中
機動適性が4点
干渉適性が5点
観測適性が3点
最大保有エネルギー量が4点
という感じ
平均は
機動適性6点
干渉適性6点
観測適性1点
最大保有エネルギー量5点
のようだ。
…平均より弱い模様。
男「あれ?整波適性の項目まるまる残ってるけどこれは?」
助手「何回目かの合同測定の時のシートですからね、その項目は他に測定の人などが居ないと埋められません」
男「そっか、バリア関係の項目か、てか自分あんまり強くないみたいだ…」
助手「観測適性は大抵の人は0点なので3点もあるのは優秀だと思います」
男「え、マジで」
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/18(水) 22:13:36.67 ID:bb4GA14xO
書きたいものがハッキリしないけど意味不明なアイデアはポンポン浮かぶので今のところそれに向かってチマチマ書いてる感じです
収拾、つくかな、つくといいなぁ…
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/20(金) 23:25:45.98 ID:WBeODyx/O
助手「1点以上出せた方は200人ちょっとくらいですしその中でも3点以上となると50人いるかどうかなんですよね」
男「お、これは転移もの主役に相応しい希少能力的なあれだな、絶対そうだ」
助手「…普通よりかなり高いのは確かですけどこれが高いと他のどれかの点数が極端に低いということが多いんです、今のところは…平均よりは低いですけどそういうところも無いですしかなり珍しい型だと思いますよ」
男「おー、やったぜ」
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/20(金) 23:27:20.53 ID:WCb7bmpuo
観測適性1点じゃない?
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/20(金) 23:59:03.17 ID:WBeODyx/O
男「ん?これここまでの流れからしてバリア弱いパターンでがっかり的な展開なんじゃ」
助手「それも決して無いと言えませんが整波適性は差があまりないので大丈夫だと思いますよ」
男「おお、とすると」
自ステは
機動適性4点
干渉適性5点
観測適性3点
最大保有エネルギー量4点
整波適性の平均は5点だから
整波適性5点くらい
という感じか
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/21(土) 00:02:05.69 ID:T/iCew3RO
>>206
あれなんか間違えたかな
はかどりそうな気がしてきたのでもう少しかくぜよー
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/21(土) 00:17:17.15 ID:vMAVNGldo
勘違いだった。平均の所見てたわ
続けてくれ
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/21(土) 00:24:28.09 ID:T/iCew3RO
男「こんな感じのステータスだと何ができるんだろ?」
助手「機動適性が少し低いですがバランスは悪くないので大抵の事はできそうですね、外敵との戦闘はもちろん各避難所の物資支援や拠点での研究開発などのサポート、外敵や野良に対しての警戒、高い観測適性はどれにでも重宝しますよ」
男「お、おう、出来ること多いな……あ、じゃあアレ乗れる?」
戦闘メカに乗って戦ったりってやっぱり憧れるよねと、今は演習が終わったのか地に脚をつけ並んで沈黙している人型機動兵器を指差す。
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/21(土) 00:52:31.27 ID:T/iCew3RO
助手「…乗って動かすだけなら多少訓練を受ければ能力者なら誰でもできますけど試作兵器ですからね、数十機は作られてたり謎のバリエーションが存在したりしますけど…軍の方にコネ…信用されていないと難しいかもしれませんね」
男「簡単には使わせてもらえないか」
助手「そうですね」
助手「ではやることも終わったので戻りましょう」
機器の片付けを済ませ、再び案内されエレベーターの前まで戻り。
助手「お疲れ様でした、シートはしっかり提出しておきますので、整波適性の測定についてはまた後日となると思います」
男「わかりましたお疲れ様です」
助手「はい、それでは」
男「今日はありがとうございました」
助手さんは軽く頭を下げるとスタスタ歩いて去っていった。
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/10/21(土) 01:00:24.97 ID:T/iCew3RO
おねむなのでここまで
>>209
よかったー
読んでツッコミいれけくれるのは嬉しいので気になったらバシバシください
思い付きて書いてるので最初の方は特に粗いですし
書き終わった後とか修正したりするかな
書き終わるかコレ…
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/21(土) 22:23:25.62 ID:mLFqkiiBO
助手さん終始話しかけづらい雰囲気はあったけどしっかり受け答えはしてくれるから測定中の応対で慣れたし最後の方はそれなりに話せたな。
男「てか女だったの初見で気付けなかったわ」
観測適性の測定中に能力で気付いたんだけどどうやら女性だったようだ。
髪は短いし背も自分より大きいから勝手に男だと思ってたんでビックリした。
…透視紛いなことができるわけじゃなくてわかるだけだよ、ほんとだよ。
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/23(月) 21:12:07.67 ID:EmGkjoHWO
男「能力者以外にも若い人割りといるのかな?変な感じしなかったから能力者ではないみたいだし」
あと異男の方が嫌われてるっぽい理由はきけなかったな。
男「たぶん部屋に居るだろうし、たずねてみるか」
エレベーターに乗って16階まで降りる。
一人だからか今までより長く降りているような感じがした。
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/24(火) 18:49:16.54 ID:U4KUh9IqO
よく考えてみたらエレベーター乗ったのまだ3回目じゃんアホか自分。
ちくわ大明神(いろいろ反芻しすぎて記憶があいまいになっている反省はしている)
誰だ今の。
ともかく到着B16、そういやなんで地階なんだろうな。
男「自室に戻っても何もなくて暇だし異男の部屋行くか」
廊下を突き当たりまで歩いていく。
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/24(火) 19:05:19.85 ID:U4KUh9IqO
あと十数歩で異男の部屋のドアの前というところで自分は歩みを止めることになる。
なぜか?
…昨日間違えて入ってしまった部屋のドアが開き、少女が出てきたのだ、昨日風呂あがりを目撃してしまった子で間違いない。
小柄で幼い顔立ちながら冷たい目で静かにこちらを見据えている。
思わず後ずさってしまった。
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/01(水) 00:02:02.65 ID:izToFEimO
何かしら声をかけるべきなんだろうがかける言葉は思いつかない、威圧感すら感じる眼力に身が竦んで しまう。
冷や汗が浮かぶような緊張の果て、少女が口を開く。
少女「少しお話しがあるのですがお時間いただけますか?」
…意にそぐわない返答をしたら確実に殺られる、そう確信した。
男「」
男「はい、だいじょうぶです」
少女「よかった、では立ち話も何ですしどうぞあがってください」
男「は、はい」
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/06(月) 01:48:58.69 ID:KQVyLq1+O
女の子の部屋に招かれるとかいう裏山イベントだよ!やったね!
んなわけねぇだろ!
目は据わってるし挙動もなんか微妙にかたくて不気味なんすよこの美少女!昨日のこともあって全面的にこっちが悪いし冷や汗だらだらなんじゃないかな自分!
少女「どうぞお掛けになってください」
男「あ、はい」
すでにリビングまで通されて、椅子を引いて座るように促されている、座った。
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/07(火) 02:31:49.37 ID:spIcjsKjO
少女も椅子に座る、机越しに向かい合う形。
そして沈黙
話を切り出す様子もなくこちらを凝視している。
いやなぜ黙る、話があるんじゃなかったの
てかそのジト目どうにかなりませんか怖いっす。
少女「…………」
男「……」
……いつまで黙っているつもりなんだろうか
いやそれは自分もか
沈黙と凝視に堪えきれずに何度か視線をそらしたりしたがリアクションは無かった。
いったいなんなんだこの妙な状況は
ともかく何か言わないことには始まらない
何か、何か考えるんだ。
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/17(金) 11:51:17.69 ID:S7MQgic4O
「昨日はお騒がせしてすいません、話ってそれについてでしょうか」
とりあえずはこれでいこうか。
よし言うぞ
男「昨じ
少女「昨日は本当にお部屋を間違われただけなのでしょうか」
がーんだな…出鼻をくじかれた
男「それ
少女「この階の住人であるなら能力者のはずですから留守や開き部屋ならともかく人がいる場合に間違われるのは無理があると思います」
応答を聞こうともせず少女は続ける
男「……」
少女「……何か目的があったのではないでしょうか」
あれ、これは何か盛大に誤解されているのでは。
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/20(月) 01:03:47.05 ID:F2uHWYvg0
みとる
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/21(火) 13:03:38.02 ID:2aF5ZtGfO
少女「男さんと同じ容姿なのも気になったので調べさせていただきました」
いや普通に本人に聞けばええやん。
少女「名前や生年月日、出身地は男さんと同じで昨日危険区域で保護され、詳しい検査などもされずに能力者として登録されてこの階に部屋を与えられている」
少女「それより前の事も全く書いてありませんでしたし、ハッキリ言って怪しいなんてレベルじゃ無いです」
あーうん、そうだね。
少女「疑いたくはなかったですがやっぱり男さんも何か企んでますよね」
少女「やっぱりあの裏切りものどもと繋がってるんでしょうか」
口調と表情がどんどん険しくなっていく
なんかよくわかんないけど勝手にヒートアップしてらっしゃる
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/21(火) 20:02:55.11 ID:AfWcsGicO
会話成立しなそうだからどうにか落ち着いてもらいたいんだけど自分には打つ手無さそうなんだよな……
だ、誰か助けてくれ……
その願いに応えるかのようにドアをノックする音、続いて声が届く。
異男「少女さーん、男だけども男くん居るー?」
名乗りの後に同じ名前の人間が居るか聞くのって文面でも実際聴いてもなかなか間抜けな感じがするな……
いや、ともかく助かりそうだ。
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/21(火) 22:27:27.68 ID:AfWcsGicO
男「我が半身よ!ここにいるぞ」
異男「お、よかった……ってなんかキャラおかしくない?」
異男「まぁいいや、失礼させて貰うよ」
部屋の主の返事を待たずにあがりこむ
部屋の主……少女さんはというとムッとした表情で口をつぐんでいる。
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/11/21(火) 22:40:22.67 ID:AfWcsGicO
最近寒くていろいろな気力が奪われていくのでとてもつらい
書きこみもサボり多くなってしまった
>>221
ありがとう、ありがとう……
見てくれてる人居るってだけではげみになります
どうにかペース持ちなおすためにがんばるそゎ
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/22(水) 00:01:03.35 ID:fOh5+S7SO
あくしろよ
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/23(木) 00:09:18.14 ID:bf3MdE85O
異男「少女さん人部屋に招くなんて珍しいね、人見知り激し
異男「……えー、どういう状況?」
男「変な状況」
異男「うんそれは見ればわかるかな」
男女が机越しに向かい合う形で座っている
デートか何かみたいなシチュエーションだが和やかな雰囲気はなく、飲み物やお菓子が用意されていたりもしない。
別れ話かな?
異男「あー……はいはい、少女さん緊張するのはいいけど表情もうちょっとどうにかならないかな?」
男「え、緊張してんのこれ?」
異男「うん何て言うか、かなりシャイな子だから」
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/11/23(木) 00:16:39.38 ID:bf3MdE85O
>>226
ひえ、お許しを……
基本1日1レスちまちま亀進行なんでゆるしてくぁさい
サボりは反省してますんで何卒何卒
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/23(木) 08:00:37.07 ID:8m6C0cWoO
>>228
ええんやで
応援してる
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/23(木) 15:21:26.26 ID:bf3MdE85O
異男「話も聞いてるしいろいろ考えてるんだけど態度に表すのが苦手みたいで会話は得意じゃないんだ、多目にみてやって」
男「あー、うん何となくわかった」
異男「応答の間隔はちょっと長いけど聞いてあげよう、ほら、しゃべり出す……」
ちょっとデリカシーに欠けるもの言いなんじゃ
少女「ぅ……」
男「う?」
少女「……裏切りもの」
若干涙目になっているような気がするんですが
異男「……」
男「泣かした」
異男「えっ」
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/24(金) 21:10:27.78 ID:d14BqNOnO
男「説明してくれるのはありがたいけど、こういうなんというかお喋りがすぎるとこも助手さんに邪険に扱われる理由なんじゃ?」
異男「そ、そんなことは……いや心当たりがけっこうあるな、すごく刺さる」
男「とにかく絵面とか不味いから責任とって慰めてほら早く」
知りあいではあるようだしこのままいろいろ擦り付けて脱出するのがいいだろうなうん
少女「……(グスグス)」
異男「悪かったよ、心無い言動にも反省しているから」つハンカチ
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/11/25(土) 21:41:38.14 ID:S3bT9vQYO
男「じゃあ自分は居てもしょうがないし失礼させてもらおうかな」
異男「なんか話してたみたいだけどいいの?」
男「いや、落ち着いたらまた改めてってことにしようかなーなんて」
男「でもまた変な状況になってもな……なんかメッセージやり取りできる端末みたいなのとかないかな?」
異男「ああ!そうだった、これを渡すのを忘れてたから探してたんだ、はい」
そう言って側面にボタンが1つ携帯電話にしては画面の大きい、あーうんぶっちゃけスマホだ、それを差し出してきた。
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/12/18(月) 02:21:05.06 ID:3mQZxFWAO
男「おー、スマホ?貰っちゃっていいの?」
異男「無いといろいろ不便だからね、使い方は大丈夫?」
男「多分大丈夫、センキュセンキュ」
スマホを受け取り部屋をあとにする
何にもなくて退屈だったしありがたい
アプリゲームみたいなのとかあるだろうか
…いや職務用の支給品みたいなものだろうけど暇だからさ
てかネットとかって生きてるんだろうか?
自室に戻りさっそく電源をいれる
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/08(木) 22:05:59.98 ID:VVFjYJ40O
男「えーと、ID入力?いやしらんがな説明書とか……」
お、一緒に渡してくれた箱にあった
男「ん?まだなんか入ってる」
メモが入っていた英数の文字列
男「これがIDかな……ポチポチっと…………お、開いた」
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/19(月) 02:02:15.37 ID:iSIv0zREO
スマホ「はじめに」
男「うおっ……なんかはじまったぞ」
スマホ「外敵の脅威と勢力は未知数であり、この戦いがいつ終わるか、そもそも勝つことができるのか、それは誰にもわからない」
てかこの声異男じゃねーか
スマホ「だから、ここに集ってくれた君たちには感謝している、例え本意でなくとも、例え不純な動機であっても、共に人の世の為にここに居てくれる事に」
これはガイダンス的なやつかな?
スマホ「私たちの力は人の想像の及ぶ万能に限りなく近いものである」
まあかなりチートだよね
スマホ「これといった制限もなく簡単に自分以外のものを変えてしまえるし、なんの苦労も無しに独りで生きていく事すら可能だ」
強ニートですねわかります
スマホ「そんな力を持った個人達がこうして1つにまとまり、組織的に活動することができるのは奇跡と言っていいだろう」
あんた一時期独り逃げ延びてたしね
スマホ「重ねて感謝を、そしてようこそ、人類防衛軍へ」
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/19(月) 10:30:20.22 ID:+vfZl/ksO
面白い
見てるよ
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/19(月) 15:00:46.03 ID:iSIv0zREO
>>236
ありがとうございます!
しばらく更新しなくてすいません
そのなんというか実生活が安定しないので……
ともかく頑張って続けていきたいです!
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/19(月) 15:52:29.48 ID:iSIv0zREO
男「へーなんかいいなこういうの、お、終わった」
男「えっとパスワード設定……ああはい」
端末の初期設定なんかをぱぱっと済ませ、スマホの機能を確認していく
計算器や辞書、カメラなどはあるようだ
男「通話とかブラウザみたいなのは見当たらないが……お?」
これはメッセージアプリかな?
登録されてるのは……自分の名前が二つ
ああ、片方は異男だ、もう一方は自分でプロフィールが開いた、所属とかさっき計った能力の点数とかが載ってる
男「配属先未定て……」
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/19(月) 16:19:51.54 ID:iSIv0zREO
説明書によるとこれが基本的な連絡用のアプリらしい
登録されてる人どうしでメッセージのやりとりや通話などが行えるようだ
男「いまのところ自分は異男だけしか登録されてないけど」
IDを入力すれば他の人も登録できるみたい
所属をタップするとそこに属している人どうしでメッセージをやりとりできるようだ
説明書にはグループチャットみたいな画面がうつしだされている
男「…………配属先未定(1)」
男「これ登録されてる他の人の所属だけじゃなくて能力の点数も見れるのか、えーと……」
男(異男)
能力研究開発部 監督
機動適性1
干渉適性2
観測適性0
整波適性4
最大保有E量2
男「……なんかすげー悲惨なんだけど」
自称最弱は伊達ではないようだ
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/02/20(火) 02:29:09.05 ID:2MgYGI32O
あとはここの本部のインフォメーションには最近のお知らせとかも載ってるんだけど
男「なんかTwitterとかでたまに見るノリの軽い企業アカウントみたいだな……」
ここ数日はあの人型メカや遊撃隊に関するお知らせが多いみたいだ
男「ここらへんは異男に聞いたし……とりあえず暴走者の事が気になるし……奪還作戦の時とかの情報ないかな?」
少し遡ってみるとすぐに見つかった、2週間前から1週間前くらいまでは奪還作戦時の状況などが記されているが
男「書いてる人が違うのかずいぶん堅苦しくて読みにくいな……」
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/20(火) 04:09:00.12 ID:2MgYGI32O
書いててこんがらがってきたので時系列みたいなの
4年前
異男目覚める(能力に)
なぜかばれてそのまま海外の研究所へ
1年前
理由はよくわからないが異男帰国
やばい気配を感じたり他人も目覚めさせたりして研究所に戻る
新しく能力者が30人追加
能力研究が捗る
異男低スペック発覚
3ヶ月前
能力研究手詰まり
異男やばい気配の見張りを任される
1ヶ月前
首都壊滅
外敵あらわる
異男逃げ出す
数日後に救援で海外から能力者6人と軍隊
能力者外敵と交戦、1人死亡
それからすぐ
能力の適性持ってる人が集められる
研究所の人達反対するが闇に葬られる
人類防衛軍
能力者増員
奪還部隊の編成
異男発見拘束
4週間前
救援で来た能力者の生きのこり4人行方不明
1人は軍に残って頑張る
異男能力についてのアドバイザーとして起用される
海外も壊滅
3週間前
発覚と混乱
民間人の避難だいたい終わり
関東半分以上中部のそこそこが外敵に侵攻される
2週間前
奪還作戦開始
能力者500人動員
奪還作戦2日目
200人逃げる
奪還作戦4日目
爆心地到達
しかし新たな発見は無く撤退
新兵器の開発が始まる
奪還作戦7日目
作戦失敗
帰投完了
1週間前
奪還作戦失敗
18人死亡
7人暴走→行方不明
200人逃亡
外敵の数が大きく減り侵攻が弱まる
2日後謎の人型機動兵器が完成する
5日前
新兵器初陣、圧倒的な性能を示す
1日前
男あらわる
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/20(火) 11:58:21.84 ID:mP1FWCGAO
なるほど
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/20(火) 21:12:55.16 ID:pm+P73zQO
苦労して読みといてみたが
男「出来事については昨日聞いた異男の話とあんまり変わらないな……」
作戦に参加した人の名簿とか外敵との交戦記録とか大逃亡とかも載ってるけど暴走者については何も書かれていなかった
男「行方不明者のリストに女幼の名前はあるけど」
行方不明者は7人で異男の言ってた暴走者の人数と一致する
男「てか逃亡者の安否って確認できてるのか、行方不明と分けて書かれてるし」
逃亡者は206人で同じく名前がリストにまとめられている
男「んー……欲しい情報も無いし他のとこ見てみるか」
他には遠征や避難所に物資を届けたなどの活動報告や、相談用のアカウントや目安箱的なアカウントの紹介とIDが載っていたり
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/21(水) 20:33:30.49 ID:qi8Pn8wLO
男「特にめぼしい話も無いなー」
しばらくだらだらと記事を流し読みしていると
けたたましい警報音と共に端末が震え出す
男「うわっなんだっ!?」
画面には非常事態と大きく表示されており、下側に部隊毎に通知内容に従って行動するようにという指示が出ている
男「え、部隊毎って、自分どうすれば」
一応自分の所属である配属先未定を開いてみるが、当然なんの通知も無い
男「……ほんとどうすればいいんだ」
呆然としていると勢いよく玄関からノックの音か響く
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/21(水) 20:59:09.72 ID:A4ehb3waO
男「はい!ちょっとまって!」
スマホをポケットに入れて玄関の扉まで急ぎ足で向かい開ける
男「あ、異男、自分どうすればいいかな…………って、そのてさげいっぱいのガラクタはいったい?」
異男「急ぎの用なんでちょっとついてきてくれ」
男「お、おう」
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/21(水) 23:54:29.60 ID:+GJ3H8moO
男「さっきなんか警報みたいなのあって通知に従って行動しろとかあったけど」
異男「ああ、僕は待機だってさ」
男「え、出歩いていいの?」
異男「さあ?どこで待機とは言われてないし」
男「それは屁理屈なんじゃ」
異男「ところで男はどんな通知だった?」
男「いや、自分はなかったけど」
異男「それはよかった」
男「てかどこに向かってんの?」
異男「どっちかって言うと今は人探しかな」
異男「あ、いたいた、おーい管理人さん!」
管理人「ん?男か、それと男」
異男「やっぱ同じ名前だとややこしいね、あとで何か考えておくかな…………」
管理人「何の用?私もちょっと急いでんだけど」
異男「倉庫の鍵貸してくれない?」
管理人「……お前なぁ、よく舌の根も乾かない内に」
異男「いいじゃない、彼らのように見逃してくれたって」
異男「それに今回は何かしでかす準備があるわけじゃない」
管理人「それはよーくわかってるけどさ…………はぁ……お前本当クソヤロウだよな……」
管理人「ほらよ、壁に掛けてあるから勝手に持っていきな」
異男「どうもどうも」
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/22(木) 00:11:26.98 ID:de9VgckdO
なんかやけにすらすら書けるなとおもったらキャラがしゃべってるだけになってた
行数増えるだけだね
というか今回やけにIDが変わったな……なんなんだろう
明日は書けないかも!おやしみ!
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/23(金) 03:49:16.25 ID:gSXfxY33O
管理人さんは鍵を渡すとスタスタと去っていった
男「……倉庫ってなんの?てかやっぱり他にもなんかやってたのか?」
異男「あー……話してないことは割りとあるね、まあ時間があれば話すよ」
異男「倉庫の方は……あ、これもってエレベータキープしといて、すぐ戻るから」
ガラクタの入った手さげ袋を手渡すと駆けていった
男「あ、おいちょっ」
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/23(金) 03:59:19.12 ID:gSXfxY33O
男「いってしまった……」
てかこのガラクタなんだよ
少し中身を覗いてみると
男「あれ……これって昨日手伝った奴だよな」
何の部品かわからないが昨日少しした作業の中で弄った機器や、金属製やプラスチック製のさまざまなパーツが詰められていた
男「聞いてなかったけどなんなんだろうこれ、てかけっこう重っ」
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/23(金) 04:54:21.66 ID:gSXfxY33O
男「…………こっちは全然人通らないな」
この階の通路はH型になっているようでエレベータは向かい側の通路が見える位置にある
あっち側はエレベータに乗る通路を横切るなど少しは人通りがあるがこちらは自分たちと管理人さん以外に人は通っていない
男「隣もそうだったしこっち側って空き部屋ばっかなのか?」
そんな事を考えながら4人組が向かい側の通路のエレベータに乗るのを眺めていると
右手側のすぐ近くの部屋のドアが開き、その部屋の住人らしき人物が現れる
きりりとしたまなざしに長くさらりとした髪が美しい女性だ
こちらに向かってくる
???「失礼いそいでいるので」
男「あ、すいません」
自分がよびだしておいたエレベータに乗って行ってしまった
男「……思わずガン見していた」
かなり美人だったな
男「あ、エレベーター」
隣の奴キープしとこ
てか異男まだかよ
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/24(土) 00:03:12.51 ID:JBmgEtySO
異男「なかなか見つからなくて」
男「急ぎの用ってつれだしておいて待たせるとはこれいかに」
異男「ごめんごめん、じゃあいこうか」
男「そういえば聞いてなかったけどいったい今どういう事態なの?」
異男「ああ、なんか暴走者がこっちに向かって来てるらしいんだ」
男「え?それって女幼?」
異男「いや、詳しいことはわからないんで返信待ち」
男「えーと……自分が連れ出された理由は?」
異男「もしもの時何もできないのってもどかしいだろう?」
男「まあそうなのかな」
異男「それに何かできたかもしれないって後で悔やみたく無いしね」
男「…………」
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/25(日) 22:21:55.37 ID:aAecd0vBO
異男「さてここからは誰かに見つかると不味いかもしれないから遠回りになるよ」
B2階でエレベータから降りる
男「でも能力者の人いたらすぐバレるんじゃない?」
異男「こういう事態の時ならこっち側のフロアにはそんなに居ないんじゃないかな、今向かってる所には重要な施設とか機材とかはないし」
異男「もし居たとしても男の観測適性高いし接触は避けられると思う」
男「えーと、自分より高い人が居たら先に見つかるんじゃ?」
異男「3点以上となると希少だからほとんど出払ってるだろうね」
異男「まあそんなにびくびくしなくて大丈夫だよ」
男「ああ、うん」
異男「それじゃ頼むね」
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 06:10:38.52 ID:eE6sl+h9O
男っょぃ。
そして素麺、君の事は忘れない
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/26(月) 22:47:10.38 ID:o+j3Nol1O
それなりに人通りもありお喋りの余裕は無く、二人組の能力者が走って来たりなどハプニングもあったがようやく目的地までたどり着いたようだ
男「なんか凄く疲れたしかなりの時間スネーク的なことしてた気がした」
異男「出てから40分もしてないけど疲れたし時間が長く感じたのは同感だ……思ったより遠回りきついね…………」
男「能力使って壁とか壊して直してとかしながら移動するのがはやかったんじゃね?」
異男「一応見逃してもらってるって立場だからね?それに管理人さんの観測適性チートクラスだから下手なことしない方がいいと思うな…………」
異男「とにもかくにも目的地、特別倉庫に到着だ」
男「特別倉庫?」
異男「そういえば話せてなかったね」
異男「ここは外敵の死骸を保管してるとこだよ」
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/26(月) 23:04:55.05 ID:o+j3Nol1O
男「mjd?」
異男「まじまじ」
異男「といっても変質させて一定の大きさにしてあるから原形全く残ってないけどね」
男「…………それでなんでこんなとこに?まさかあの、あれ作るとかじゃないよね?」
異男「今までの話から考えると1つしかないよね!」
異男「もちろんあの人型機動兵器です!」
男「(唖然)」
異男「試作された原形機は解体されてるし、現存する機体は死骸で出来てるから能力使ってもコピーできないし」
異男「ただ僕には設計図と開発者とのツテ、そしてたっぷりの暇があったからこれはやるしかと思ってね、こつこつ準備してたんだ」
男「それってもしかしてこれといった理由無かったんじゃ」
異男「うん、始めた理由は暇だったからってだけだね」
男「アホだー!」
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/26(月) 23:10:12.60 ID:o+j3Nol1O
>>253
わりとっょぃ
そうめんは昼飯になったのだ……男の昼飯にな…………(そうめん死亡ルートに入っていた)
書きたいこと書いてるときはそこそこはやくかけるけどそれでも遅筆
……ガンバルゾーガンバルゾー(就寝)
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/27(火) 11:58:25.01 ID:n6MKXKTeO
男「てか誰がのるんだよ」
異男「(男指差し)」
男「デスヨネー」
異男「僕だと適性の低さもあって上昇値もたかがしれてるからね、わかりきったことだろ?」
男「っていっても動かしかたとか全然わかんないけど」
異男「それもそうだろうね、でも組みたてまで時間があるから隣の倉庫にあるシュミレータ使って感覚だけでも確認しといて」
男「なんでシュミレータなんかあるんだよ……」
異男「数値を入れれば動作が確認できる開発試験用のシュミレータだったんだけど一部の人に人気が高くてね、最近複製されて訓練用という名目で大量に配備されたんだ、それの余り」
男「お、おう……」
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/27(火) 22:32:23.01 ID:boUaR9oIO
異男「お、どうやら続報のようだ」
異男「こっちに向かってる暴走者は女幼さんで間違いないようだ、それから……これは」
男「なんかあったの?」
異男「暴走者が来るなら予想できたことだけど外敵も引き連れてるみたいだ、ただ数が予想外に多い」
男「それってけっこうヤバい?」
異男「うん、かなり」
異男「周辺基地の部隊は安全を優先して突撃などはせず誘導するなりで散らして勢力を削いでいるようだけど」
男「奪還の時みたいに大勢で戦えないの?」
異男「あれは大勢の味方が一部に固まっての戦闘だったのと戦闘によって敵の勢力を味方以下にとどめることができる状況だったから犠牲が少なく済んだんだ、今回とはちょっと状況が違う、きびしいだろうね…………」
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/02/27(火) 22:45:32.86 ID:boUaR9oIO
異男「せめて他の基地にも新兵器の配備ができていたらどうにかならないことも無かっただろうけど」
男「まさか、逃げるのか?」
異男「いや、そういう訳にもいかない」
異男「暴走者の行動の理由がわからない……いやこれは隠してもしょうがないな」
男「な、なんだよ」
異男「僕はこの事態の原因をほぼ断定している」
男「え?それじゃあ早くそれを伝え」
異男「男、君だよ」
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