【よう実】綾小路「なあ軽井沢」軽井沢「うん」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

63 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/28(月) 02:25:18.13 ID:d3HvKJKk0


軽井沢「だから環境が変わったときしか、なんちゃらデビューとかはないわけ。わかる?」

綾小路「ということは、この学校にいる限りオレには青春は無理というわけか」

軽井沢「そういうことよ」

綾小路「じゃあ将来的にどういう風にイメチャンしたら良いか考えよう」

軽井沢「…なんでそんなにイメチャンにこだわるの」

綾小路「堀北が、誰あなたたち!みたいな反応を見せたので味をシメてしまった」

軽井沢「そういうことね」

綾小路「だから今日は、オレにどういうキャラが最適か、というシミュレーションをやっていきたいと思います」

軽井沢「すっごい疲れそうなんですけど」

64 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/28(月) 02:25:46.20 ID:d3HvKJKk0


綾小路「まず、皆から好かれる存在は平田のような人間性だと思う」

軽井沢「うん」

綾小路「オレがあんな感じになったらどうだろうか」

軽井沢「うーん…洋介くんみたいな感じって実際にどうなるんだろ」

綾小路「教室内というシチュエーションを想定して、実際にやってみよう」

軽井沢「え、なにそれやだよ。恥ずかしいじゃん」

綾小路「やあ、軽井沢さん。おはよう」

軽井沢「なんか始まってるし!」

綾小路「軽井沢さん、どうかしたかな?今日はやたらぎゃーぎゃー騒いでるけど、なにかいいことでもあったのかい?」

軽井沢「そしてなんかうざい!てかストップ!キモいから!」

綾小路「なんで止めるんだ。そんなにおかしかったか?」

軽井沢「あんたにあの爽やかスタイルは似合わないわ。第一印象のせいもあるかもだけど」

綾小路「そこを言われると全部キモいになりそうなんだが。初めまして、というシチュエーションにしよう」

軽井沢「うーん、まあ付き合ってあげるか…」

65 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/28(月) 02:26:17.43 ID:d3HvKJKk0


綾小路「平田がダメなら元気で明るい人気者キャラとかどうだろう。参考は櫛田だ」

軽井沢「とりあえずやってみたら?キモいけど、キモくないって思いながら頑張るから」

綾小路「………なぜかすごく申し訳ない気持ちと共に、胸が痛い」

軽井沢「理解したならやめようよ」

綾小路「あ、どうも初めまして!」

軽井沢「んで唐突に始まるわけね…。どーも初めまして」

綾小路「僕は綾小路清隆って言います。気軽にキヨポンって呼んでくれていいよ!よろしくね♪」

軽井沢「あ、はい。あたしは軽井沢恵です。普通に軽井沢って呼んでね」

綾小路「うんうん!恵ちゃんね!可愛い名前だなー羨ましい」

軽井沢「…どーも」

綾小路「もしかしてあんまり元気ないかな?あ、迷惑だった?」

軽井沢「ちょっとストップ!…あのさ、目が笑ってないからすっごい怖いんだけど。あとオカマっぽい」

綾小路「顔のことまで言ってしまったら元も子もないだろ」

軽井沢「違くて、あんた無感情で演るもんだから、発してる言葉と表情があってない」

綾小路「うーん。確かに表情とかは大事だよな。次はそこを改善していこう」

軽井沢「そうして」

66 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/28(月) 02:26:47.84 ID:d3HvKJKk0


綾小路「ついでに軽井沢もキャラチェンしよう。というかいつも学校で振る舞ってる感じで頼む」

軽井沢「なんであたしまで!」

綾小路「命令だ。じゃあオレは池をモデルにやってみよう。はい、スタート」

軽井沢「え、ま、まって!」

綾小路「おー!軽井沢じゃん奇遇だな!」

軽井沢「き、奇遇だね〜。綾小路くんは…なにしてるの?」

綾小路「オレか?オレは女の子の可愛い姿を眺めてたとこだ!」

軽井沢「きm…へ、へぇ〜。綾小路くんは本当に女の子が好きなのね」

綾小路「まあな!これがオレの生きてる意味っていうか、可愛いものを愛でることが存在意義的な?」

軽井沢「ちょっとまってストップ」

綾小路「結構いい感じじゃなかったか?表情に加え身振り手振りも加えたつもりだったんだが」

軽井沢「うん、それはいいんだけどさ。振る舞いはいいとして会話の中身が酷すぎなんですけど」

綾小路「池ってこんな感じじゃなかったか?」

軽井沢「池くんの雰囲気をモデルにするのは良いけど、中身はだめでしょ!絶対女子に嫌われるから」

綾小路「そうだな。参考にするのは表面だけで、中身まで真似たら意味ないよな」

67 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/28(月) 02:27:27.34 ID:d3HvKJKk0


軽井沢「わかったならおっけー。てか普通に明るかったらあんたかなりモテそう」

綾小路「おお、そうだったのか。今後はこのスタイルもありだな」

軽井沢「………っていうのは嘘だから」

綾小路「おい。危うく次の日からそのキャラで学校に通うところだったぞ」

軽井沢「急に行動力ありすぎでしょ…。この学校にいる間はやめときなよ?痛い目見るから」

綾小路「さすがに最初の軽井沢の話を聞いて、いきなりキャラを変えようとは思ってないから、そこは安心してくれ」

軽井沢「そっ」

綾小路「軽井沢から見た今のオレはどういうキャラだ?」

軽井沢「根暗、無感情、機械、腹黒」

綾小路「何一つとして褒められている気がしないな」

軽井沢「一切褒めてないから安心してよ」

綾小路「じゃあ仮にその印象だったとして、それの延長線上というか、上位互換みたいなキャラ作りはどうだろう」

軽井沢「さり気なく認めなかったでしょ今。でも、延長線上のキャラ作りってのはありかも」

綾小路「あ、こいつちょっといい方向に変わったな、というような印象だったら今からでも変えれそうだな」

軽井沢「確かにねー」

綾小路「このキャラの上位互換ってなんだ?」

軽井沢「クールキャラとかじゃない?オレ様ちっくというか、少女漫画に出てくるヒーロー役の」

綾小路「少女漫画を読んだことがないからわからないな。オレ様といえば、龍園みたいな感じか?」

軽井沢「あれはないでしょ。……あ、最初にあんたがあたしを脅してきた時みたいな」

軽井沢「あれに愛情と優しさ込めた感じがいいんじゃない?」

68 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/28(月) 02:28:10.43 ID:d3HvKJKk0


綾小路「なるほどな。キリッとした感じで、押し迫ればいいのか」

軽井沢「いや、押し迫る必要性はないけど」

綾小路「軽井沢」壁ドン

軽井沢「ひぅっ!な、なに…急に!?」

綾小路「………」ジー

軽井沢「ちょ、ちょっと、ホントなんなわけ!?」

綾小路「いつも頑張って強気に振る舞ってる様が、可愛いと思ってな」

軽井沢「は、はぁ?なに急に意味分かんないこと・・・」

綾小路「最近の態度について。少し立場を理解してないようだから、再認識させてやろうって話だ」

軽井沢「それは!…確かに、ちょっと言い過ぎてたことはあったかもしんない。ごめん、なさい」

綾小路「今更謝っても遅い」

軽井沢「な、なんでよ!ちゃんと謝ったでしょ!」

綾小路「その態度に反省の色が見えないな」アゴクイッ

軽井沢「んぅ!…ご、ごめ…やめ、て」

綾小路「やめてほしいのか?やめると思ってるのか?」

軽井沢「あやまるから、ちゃんと、だから…」

綾小路「言っただろ。もう、遅い」

軽井沢「な、んで…あ、たしは…普通に、清隆と…」




綾小路「いつまで続ければいいんだ?これ」パッ


軽井沢「あたしは!…って、はい?」



69 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/28(月) 02:28:37.40 ID:d3HvKJKk0


綾小路「こんな感じであってるのか?進めて良いのか不安になる」

軽井沢「………あ、うん。いいんじゃない?…え、あのさ、今のって演技だったの?素じゃなくて?」

綾小路「一応要望通りに演じてみたつもりだが、結構違和感のない自然体にできてたか?」

軽井沢「いや、うん……じゃない!全然ダメだから!強引に迫りすぎでしょ。もっと優しさありきの王子様…みたいなの出来ないわけ?」

綾小路「軽井沢でも意外とそういうのに夢を見るんだな」

軽井沢「うっさい!」

綾小路「優しさありきっていうのが調整難しい。一応優しくしたつもりだったんだが」

軽井沢「あたし以外にやったら、怖がられて終わりだっての普通」

綾小路「軽井沢はあんな感じのでも良かったということか?」

軽井沢「そ、そういうわけじゃないし。…言葉の綾的な?」

綾小路「それは使い方が違う気がするが…それにしてロールプレイも様になってきたな。なかなか迫真の演技力だ」

軽井沢「は?……あ、さっきの。あ、当たり前じゃん、誰だと思ってんの?」

綾小路「ギャル風乙女」

軽井沢「完全にバカにしてるでしょ!」

綾小路「さておき、キャラ性に難航してきたな。大分行き詰ってきた」

軽井沢「もう、目立つから止めたほうが良いんじゃない?平凡に平和でいるかいないかわからないくらいが、清隆に都合がいいんでしょ?」

綾小路「それもそうだな。ということは、平凡キャラの上位互換を模索するのが正解か。どうしたら良いと思う?」

軽井沢「もう、イメチェン終わり!!」






〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/28(月) 19:01:23.58 ID:YIs/MnV4o
軽井沢ホントすき
佐藤ちゃんに告白された後の反応が可愛い
71 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/29(火) 19:27:19.49 ID:554HAUIQ0


【将来の進路】




軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「結構先の話にもなるけどさ、高校出たら皆進む先って違ってくるよね」

綾小路「ああ」

軽井沢「大学行く人もいれば、就職する人も出てくるだろうし」

綾小路「ああ」

軽井沢「清隆は将来のこととか考えたことある?」

綾小路「うーん、特に無いな。今を生きるので精一杯だ」

軽井沢「この学校じゃあねー。でも、いつか考えなきゃいけないものじゃん?」

綾小路「たしかにな。軽井沢はなんか考えてるのか?」

軽井沢「まぁ、あたしも特に考えてるわけじゃないけどさ。大学は行こうかなーくらい」

綾小路「大体の人がそんな感じだろう。須藤とかはバスケ方面行くだろうしな」

軽井沢「将来の夢みたいなのがある人ってちょっと羨ましい」

綾小路「まあな。その分苦労や苦悩も多いだろうが、充実感はありそうだ」

72 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/29(火) 19:27:48.37 ID:554HAUIQ0


軽井沢「その点あたしらって、結構酷いよね」

綾小路「なんでだ?」

軽井沢「だってさ、あたしは誰かにくっついてそつなく生きていこう的な考えなわけじゃん?」

綾小路「それは酷いな」

軽井沢「うっさい。あんたはなんか考えあって生きてるわけ?」

綾小路「誰の目にも止まらず、至って平凡に生きていきたい」

軽井沢「寂しい人生ね。この学校出たら就職するの?」

綾小路「いや、オレも大学に行くと思うぞ。働いていたら、コキ使われて大変だろうしな。ギリギリまで楽していたい」

軽井沢「すっごい後ろ向きな理由なんですけど…」

綾小路「でもそうだな、先のことをちゃんと考えるいい機会かもしれない」

軽井沢「でしょ?やりたいこととか無いわけ?」

綾小路「例えば?」

軽井沢「んー、結婚とか」

綾小路「ベタだな」

73 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/29(火) 19:28:22.36 ID:554HAUIQ0


軽井沢「それも一つの選択肢でしょ。あたしは人目にあんま出たくないし、養ってもらいたい」

綾小路「軽井沢なら、なんでもそつなくこなしてそうだけどな。アパレル店員なんて似合うんじゃないか?」

軽井沢「それはありね。ファションとか好きだし。接客とかはあんまりやりたくないけど」

綾小路「そう考えるとオレはなにもないな。似合いそうな職業とかあるか?」

軽井沢「工場でひたすらボタンをポチポチしてる作業員とか?」

綾小路「………確かに結構似合うかもしれない。なにも考えずに生きていくのは、割りと嫌いじゃないしな」

軽井沢「なんか本当にそうやって生きてそう。戦略家なんだから思い切って経営者にでもなってみたら?」

綾小路「オレにそんな度量も気力もないの知ってるだろ」

軽井沢「もしかしたら、考え方とか変わるかもしんないじゃん」

綾小路「絶対ないってことは無いだろうけどな。あんまり想像できない」

軽井沢「そう?割りとしっくりだと思うけど。堀北さんが社長で、あんたが社員的な」

綾小路「その立場は経営者と呼べるのか?」

軽井沢「知らないわよ。実際会社ってどういう仕組なのか知らないし。儲かったら養ってよ」

綾小路「その自分のために、他人に苦労を擦り付ける生き方嫌いじゃないぞ」

74 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/29(火) 19:28:48.47 ID:554HAUIQ0


綾小路「オレとしては、できれば楽に好きなことやって生きていきたいところだ」

軽井沢「あんたにやってて楽しいとか、好きなことあるの?」

綾小路「ミュージシャンになるとか」

軽井沢「それは予想外。音楽とか好きだったっけ?」

綾小路「人並みに。といってもこだわりがあるわけじゃないな」

軽井沢「だめじゃん」

綾小路「まあ、就職に関しては大学生になったら考えるさ」

軽井沢「だね。とりあえずまだ遊んでたいし。清隆は文系と理系どっち行くの?」

綾小路「文系だな」

軽井沢「なんで?」

綾小路「大学生って遊んでるイメージが強いが、理系は全然そうでもないってのを何処かで聞いた」

軽井沢「あー。なるほどね」

綾小路「軽井沢はどうするんだ?文系だろうけど」

軽井沢「決めつけんなし。文系だけどさ」

75 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/29(火) 19:29:14.06 ID:554HAUIQ0


綾小路「理由は?」

軽井沢「理系科目とか、何言ってるか全然わかんない。なんか気持ち悪くなるじゃん?」

綾小路「最後のはどうかと思うが、予想通りの答えで安心した」

軽井沢「むかっ。あのさ、清隆は大学行くとしたらどのくらいのレベル狙う?」

綾小路「偏差値的な話か?無難に45〜50辺りでいいかと思ってるぞ」

軽井沢「なんで?あんたって、実際は結構頭良いんでしょ?もっと上の大学とか狙わないの?」

綾小路「疲れそう」

軽井沢「理由雑すぎでしょ。……もし、気が変わっていいとこ目指そう、とかならないわけ?」

綾小路「んー、ないだろうな。至って平凡に生きていきたい」

軽井沢「あっそ。まあいいけど」

綾小路「なんでそんなに気になるんだ?」

軽井沢「特に理由はないわよ。出来るのにやらないのはなんでかなーくらい」

綾小路「そういうことか。強いて言えば、普通ってのに強い憧れがあるってだけだな」

76 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/29(火) 19:30:14.23 ID:554HAUIQ0


軽井沢「ふ〜ん。じゃあもしかしたら、同じ大学に通ってたりしてね、あたしら」

綾小路「確かに。軽井沢は頑張る気無いのか?」

軽井沢「あると思ってるの?」

綾小路「全然」

軽井沢「それはそれでムカつく。もし、一緒の大学行ったら、今みたいになんか協力とかする?」

綾小路「協力?そうそうこの学校みたいなことにはならないと思ってるが」

軽井沢「あたしが清隆の友達とか、恋人になりそうな人たちを引っ張ってきて、あんたはいざって時にあたしを守ってくれるみたいな」

綾小路「おお、それは助かる。守るって言われても、何から守ればいいのかわからないが」

軽井沢「ほら、あたしって敵を作りやすいじゃん?」

綾小路「納得した。そうだな、同じ大学一緒になったらそうするか」

軽井沢「うん。よろしくね」

綾小路「それにしても、今日は至って普通の雑談だったな」

軽井沢「たまにはいいでしょ。てか、あんたが持ってくる話題が毎回おかしいんだって」

77 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/29(火) 19:30:48.49 ID:554HAUIQ0


綾小路「そんなことないだろ。オレなりに楽しめる話題を持ってきたつもりだ」

軽井沢「そりゃ、楽しくはあったけどさ。キャラ崩壊酷くない?こういう普通の雑談が皆がやってることだからね?」

綾小路「そうだったのか…。それでよく話題が尽きないな」

軽井沢「ほんとあんたって、人間社会向いてないわ。宇宙人なの?」

綾小路「これでも一応人間のつもりだ」

軽井沢「どうでもいいけど。じゃあ今日はこれで終わろっか。またね」

綾小路「そうだな。また明日」

軽井沢「おやすみー」

綾小路「ああ」




綾小路「………大学生活か。友達出来るか心配だな」




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

78 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/29(火) 19:32:50.53 ID:554HAUIQ0
(ネタをください)
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/29(火) 22:58:00.20 ID:NwOlYDo5o
軽井沢はヤンデレの部類に入るんかな
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 01:36:01.34 ID:1vb0AyiJO
依存系だからメンヘラじゃないのかね
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:09:34.60 ID:MhO3f/puo
待ってる
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/27(金) 04:25:13.85 ID:1xycSZRP0
7巻の軽井沢すばらしい
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 08:24:23.67 ID:/qMScH1SO
綾部にみえてハリウッドかと思った
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 13:35:30.50 ID:WHvQUAIj0
新刊もきたしスレ主復活してくれ…
85 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 02:53:53.77 ID:ozUN1reg0

【コント?】




軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「あんたとの関係はこれで終わりってことで、連絡先消したじゃん?」

綾小路「ああ」

軽井沢「おかげさまで連絡も取れず、清隆の部屋の前にまで来る羽目になったわけだけど」

綾小路「原作に合わせていくスタイル」

軽井沢「けどノリは変えないよね。てか早く入れてくれないと誰かに見つかるっての」

綾小路「そうだな」ガチャ

軽井沢「お邪魔します」

綾小路「それにしても、大変だったな」

軽井沢「全部あんたのせいだけどね。詳しくは最近発売した原作7巻を読んでね」
86 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 02:54:31.70 ID:ozUN1reg0


綾小路「だが、これ以降軽井沢が嫌な目に合う可能性もなくなって万々歳だ」

軽井沢「本当に思ってるの?」

綾小路「もちろん」

軽井沢「あたしのためじゃなくて、自分のためになるから?」

綾小路「もちろん」

軽井沢「そこは嘘でもあたしのためって言ってよ」

綾小路「軽井沢のために決まってるだろ」

軽井沢「引っ叩かれたいの?」

綾小路「なんという理不尽。けど、オレのなかで軽井沢の株が上がったのは本当だ」

軽井沢「どうも。あたしのなかでは清隆の株は大暴落を起こしてたけどね」

綾小路「お前それ本気で言ってんのか」

軽井沢「いや本気で言ってたら清隆と一緒にいないでしょ」




綾小路「へへへヘヘッ」
軽井沢「へへへヘヘッ」




87 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 02:55:03.41 ID:ozUN1reg0


綾小路「なんだかんだで軽井沢とはずっとコンビを組んでられそうで安心した」

軽井沢「今の流れでいくとお笑いコンビになるんですけど」

綾小路「違うのか?」

軽井沢「違うと思いたい。お笑いコンビって響き嫌じゃない?」

綾小路「全国のお笑い芸人に謝りなさい」

軽井沢「ゴメンネ」

綾小路「よし、じゃあ早速コンビ名とコンセプトについての打ち合わせをするか」

軽井沢「そんな予定は何一つ想定してなかったんだけど」

綾小路「今回はオレが話振る予定だったというのに、軽井沢が切り出したからな」

軽井沢「そこはあんたに原因あると思う」

綾小路「それでは本題に入ります」

軽井沢「当然の如くスルーよね」

綾小路「順序的にコンセプトを決めないとコンビ名は決められないと思う」

軽井沢「そうかもね」

88 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 02:55:30.38 ID:ozUN1reg0


綾小路「漫才、コント、一発芸とかいろいろあると思うが、軽井沢はなにがいいとかあるか?」

軽井沢「ちょっと待って」

綾小路「なんだ」

軽井沢「なんでお笑い方面にいってるわけ?他のコンセプトでいいじゃん」

綾小路「そうはいっても、他になにかあるか?」

軽井沢「んー。ラジオ的な?」

綾小路「地上波でやるのか」

軽井沢「そういう意味じゃなくて、ラジオ風な淡々とした雑談するみたいな意味で」

綾小路「確かにそう考えるとラジオっぽいのかもしれないな。ラジオ聴いたこと無いけど」

軽井沢「あたしも無いけどね」

綾小路「そうなるとコンビ名も決めやすいな。軽井沢TVとかか」

軽井沢「なんであたしにスポットライトあたってんの…」

89 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 02:55:57.16 ID:ozUN1reg0


綾小路「綾小路と軽井沢を合わせて、アヤカルラジオ」

軽井沢「可愛げは出てきたけど、なんとなく語感が嫌」

綾小路「強者にあやかることで平和を得ている」

軽井沢「完全にあたしのことバカにしてきてるでしょ。なんなの?あたしのこと嫌いなわけ?」

綾小路「嫌いだったら軽井沢と漫才やってないだろ」




軽井沢「へへへヘヘッ」
綾小路「へへへヘヘッ」




軽井沢「って違うから。漫才やってないから」

綾小路「さて、コンビ名も決まったことだし、次は商品化についてだな」

軽井沢「決まっちゃうんだ…。てか商品化ってなに」

綾小路「アヤカルラジオとして収録、気ままな高校生の会話音声として売りに出していこうと思う」

軽井沢「いや、なにそれ、恥ずかしいんですけど。誰も買わないし」

綾小路「そうか?」

軽井沢「あんたは買うわけ?例えば堀北さんと櫛田ちゃんが同じことしてたとしたら」

綾小路「ちょっと興味あるかもしれない」

90 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 02:57:32.55 ID:ozUN1reg0


軽井沢「…うん、あたしもそれはそれで興味あるかも。じゃあ、池くんと山内くんとか」

綾小路「どうでもいいな」

軽井沢「でしょ?そりゃ時の人であればウケるかもしれないけど、あたしもあんたも知名度皆無だし」

綾小路「軽井沢は悪い意味で知名度高いだろうけどな」

軽井沢「ちょっと胸が痛いから辞めて…。なんだかんだ今月はメンタルボロボロだし」

綾小路「でもいい意味でも知名度あるだろう」

軽井沢「今更慰めてもらってもねー。全然あるようにも思えないし」

綾小路「いっぱいあるぞ」

軽井沢「碌なこと言わなそうだけど、一応聞いてあげる」

綾小路「軽井沢の可愛げが自分に向けられた時にそいつは落ちる」

軽井沢「………どういうこと?」

綾小路「自分に関係ない状態であれば、ビッチが!となるが、その笑顔をいざ自分に向けられると、デュフフってなるだろ?」

綾小路「単純な男ほど引っ掛かりやすい。干支試験の時のAクラスのやつみたいにな」

軽井沢「絶対バカにしてる」

91 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 02:58:13.59 ID:ozUN1reg0


綾小路「そんなことない。中身はどうあれ、可愛いっていうのは良いポイントだろ?」

軽井沢「ありがと。言われなくてもあたしの中身は腐ってますよ。清隆に言われたくないけどね」

綾小路「かく言う恋愛経験に乏しいオレもころっと落ちる」

軽井沢「本気でいってんの?」

綾小路「大真面目だ。上目遣いでおねだりされたら、うっかり大量のPrを振り込むかもしれない」

軽井沢「………ねぇ、清隆。あたし、あなたになら、何されても…いいよ?」ウルウル



綾小路「急にどうした。気味が悪いぞ」

軽井沢「死ねば?」



綾小路「気に入らないか…。でも他にもいいところはある」

軽井沢「もう聞きたくないんだけど」

綾小路「アホガールに思えて実はキレ者とか」

軽井沢「清隆から見たあたしの外面の評価がムカつく。てか別にキレ者じゃないし、誰がそれを評価してくれるわけ?」

綾小路「評価しているやつは沢山いるぞ」

軽井沢「例えば?」

綾小路「オレとか龍園は軽井沢への評価は高いな」

軽井沢「清隆はともかく、龍園からの評価とかされたくないんだけど。もっとマシな人は?」

綾小路「もういないぞ?」

軽井沢「2人しかいないのに沢山いるとか言ったわけ!?」

綾小路「そこに気づけるところがキレ者の頭角現してるよな」

軽井沢「ウザ」

92 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 02:59:10.63 ID:ozUN1reg0


綾小路「まあなんだ、素の軽井沢や、そのポテンシャルを見抜けるやつなら、高評価受けること間違い無しだ」

軽井沢「んー。まあ、一応清隆なりに褒めてくれてると思うことにする。清隆自身は、その、あたしのことどう思ってるわけ?」

綾小路「自分の次に信用できる存在。そうそう現れるもんじゃないだろうな」

軽井沢「ふーん。それは悪い気はしないかも」

綾小路「そいつは良かった」

軽井沢「てかさ、そんだけ人と距離測ってたら、友達とか恋人出来なくない?」

綾小路「そんなこと無い。恋人は無理かもしれないが、友達なら沢山いる」

軽井沢「キヨポングループね。壊れないといいね」

綾小路「そうならないようにしてみせるさ」

軽井沢「意外。そうなったらそれまでとか言うと思ったのに」

綾小路「今のところあそこのメンツが一番気楽だからな」

軽井沢「あっそ。じゃあ恋人はどうすんの?一生独り身は無いと思うけど」

綾小路「満足の行く交友も作れないうちからそこを考えてもな。そのうちなんとかするだろ」

93 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 02:59:43.11 ID:ozUN1reg0


軽井沢「もし出来なかったらあたしが付き合ってあげよっか」

綾小路「頼んだ」

軽井沢「じゃあ、今あたしが清隆に告白したらどうする?」

綾小路「印鑑と判子とシャチハタを持ってくる」

軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「好き」

綾小路「結婚しよう」




綾小路「エンダアアアアアアアアアアアアアアア」ボーヨミ
軽井沢「イヤァアアアアアアアアアアアアアアア」ボーヨミ




軽井沢「………」

綾小路「なに照れてるんだ」

軽井沢「寒すぎて恥ずかしくなった」

94 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 03:00:15.91 ID:ozUN1reg0


綾小路「毛布出そうか?」

軽井沢「そういう意味の寒いじゃないから」

綾小路「なるほど、その心は」

軽井沢「いや、そのフリはおかしいでしょ…。てかお腹すいた」

綾小路「確かになにも食べてなかったな」

軽井沢「清隆の台所借りていい?なんか適当に作ったげる」

綾小路「ああ、もちろん。なんか悪いな」

軽井沢「別にいいわよ。押しかけたのあたしだし」

綾小路「自然に会話を流したと見せかけて、さっきの照れ隠しもあるというパターン」

軽井沢「思ってもいうなし!じゃあちょっと借りるから」

綾小路「よろしく頼む」





軽井沢「ちょっと彼女っぽいかも………なんてね」




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

95 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/10/30(月) 03:01:37.21 ID:ozUN1reg0
7巻の軽井沢にやられて復活

ラブコメで書きてぇ…
誰か立てくださいお願いします
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 04:47:02.65 ID:b/srW4xGO
書きたいなら書いてもいいのよ
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 06:59:16.37 ID:xEJPrrMyO
こんな軽井沢がいたら僕はもう・・・
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/30(月) 22:06:33.06 ID:yvvtierGO
待ってたよ!感謝しかない。
99 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:39:14.70 ID:vAf5qchD0
【軽井沢恵の独白】

冬休みが始まった。
翌日には学生が沸き立つ行事であるクリスマスイブ。

私に起きた前日の悲惨な出来事なんて、誰一人知る由もなく、お気楽に。
私自身もそんなことがなかったかのように、明日から今まで通りに過ごしていくんだと理解している。

自惚れかもしれないけど、ここ最近の出来事は、まるでドラマやアニメのヒロイン役のようだった。
いや、確実に自惚れなんだろう。

ヒーローであるはずの清隆が、舞台から降りてしまうのだから。
元々私の存在はエキストラでしかない。

けど、それは正しいこと。
何者でもない寄生虫のような私が、なんと厚かましいことだろうか。

青春なんていらない。
友達なんていらない。

これからも充実感もなにもない、ただただ傷つかずに生きて行くためにそつなく過ごす一般人。
そう自分自身で決めていた。

これでよかったのだ。
不安で埋め尽くされ、怖い目に合わされ、陥れられていた状況から開放されたんだから。
100 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:39:40.68 ID:vAf5qchD0
やべまちg
101 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:40:49.29 ID:vAf5qchD0
>>99

投稿ミス
なんでもないです

下からちゃんとしたの貼ります
102 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:41:40.57 ID:vAf5qchD0


【メインヒロイン】

軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「アニメとか漫画って、大体ヒロインがいるじゃない?」

綾小路「ああ」

軽井沢「ちょっとした出会いから一緒に行動するようになって、話を盛り上げるスパイス的な存在よね」

綾小路「ああ」

軽井沢「あたしって結構ヒロイン力高いと思うんだけど、どう思う?」

綾小路「ヒロインは自分のヒロイン力が高いとか言わないと思う」

軽井沢「言わないで」

綾小路「………なんかすまん」ペコッ

軽井沢「や、やめてよ…本気であたしが痛い子みたいじゃん」

綾小路「違うのか?」

軽井沢「………認めます。けど話題に出しちゃったからこのまま話は進めます」

綾小路「さすが、メンタルが鍛えられてきたな」

軽井沢「おかげさまで」

103 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:43:08.56 ID:vAf5qchD0


綾小路「それで、なんの話だ?」

軽井沢「ヒロインっぽい人沢山いるから、あたしもヒロイン力高めようと思って」

綾小路「確かにな。高校生とは思えないキレ者揃いの上に、容姿まで揃ってレベル高いなんてな」

軽井沢「高校生とは思えない筆頭がなに言ってんだか」

綾小路「素朴な疑問なんだが」

軽井沢「なに?」

綾小路「なんで高めたいのかは知らないが、そもそもヒロイン力ってなんだ?」

軽井沢「あたしに聞かないでよ」

綾小路「……話を振ったやつが分からないでどう進めるんだ」

軽井沢「分からないから考えてどうしていくか話し合うんじゃないの?」

綾小路「それは一理ある」

軽井沢「で、清隆的には誰が一番ヒロインっぽいと思う?」

綾小路「そうだな……。最近博士にオススメを聞いて、いろいろアニメに手を出しているんだが」

軽井沢「ちょうどいいじゃん。参考になりそう」

綾小路「学園モノなんかで考えるなら、櫛田と一ノ瀬の二強だな」

軽井沢「ふーん。そう思う理由は?」

綾小路「学園のアイドルとかマドンナという印象がついてそうだから」

104 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:43:37.59 ID:vAf5qchD0


軽井沢「…確かに。実際1年の中じゃ知らない人いないしね。櫛田さんなんて全員友達なんじゃないの?」

綾小路「夏に聞いた話だと、2,3年も結構知り合いが多そうだった」

軽井沢「えぇ、マジ?…すごいけど、なんかそこまで行くとおかしいでしょ」

綾小路「入学したてに言っていた、全員と友達になるってのは本気だったのかと戦慄するな」

軽井沢「そういえば言ってたねー。あの時は頭お花畑の子だと思ってたけど」

綾小路「対して一ノ瀬も、生徒会に入ってるということで2,3年からの認知度は高いはずだしな」

軽井沢「あたし的には一ノ瀬さんのほうがヒロインっぽいかも」

綾小路「なんでだ?」

軽井沢「一方的に知られていて、声をかけられたらラッキーくらいの人って希少価値高くない?」

綾小路「言われてみれば、アニメに出てくるマドンナはそういうタイプだったな」

軽井沢「でしょ?」

綾小路「しかも、本人は男子から告白されたことないとまで言っていた」

軽井沢「いや、流石にそれは嘘でしょ。絶対モテるし、みんなほっとかないでしょ」

綾小路「逆に高嶺の花過ぎて告白しようという気にもさせないんじゃないか?」

軽井沢「あんまり信じられないけど、ホントだったら凄いよね」

綾小路「間違いなくメインヒロインポジションだな。櫛田とのダブルメインと言った感じで」

105 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:44:14.12 ID:vAf5qchD0


軽井沢「属性が似てるから若干立ち位置かぶってるような」

綾小路「一ノ瀬を常に優しいマドンナだとしたら、櫛田は怒らせると怖い幼馴染系というような差別化はできる」

軽井沢「なによ、幼馴染系って」

綾小路「印象的なものからある程度の属性分けがされているようだ」

軽井沢「いらない知識な気がする」

綾小路「サブヒロインとしては、坂柳と堀北だろうな」

軽井沢「なんで?堀北さんとかメインヒロインな気もするけど」

綾小路「そういう作品もあるけどな。ただ、常時ツンツンしてるやつはサブのポジションのほうが多い」

軽井沢「そういうもんなんだ」

綾小路「坂柳は圧倒的にサブヒロインポジションだな」

軽井沢「それはちょっとわかるかも。戦った後に惚れるタイプでしょ」

綾小路「だな。最初は主人公とかにいい印象をもってなくて、戦いを挑むも敗れ後からヒロインポジションに参入」

軽井沢「すっごい想像出来る」

106 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:44:43.10 ID:vAf5qchD0


綾小路「ああいうタイプは仮に一人ヒロインを選ばざるをえなくなっても、全く心が痛まない」

軽井沢「なんか悟ってる感あるしね。あわよくば私がみたいな感じだから傷つかなくて済むし」

綾小路「つまり卑怯者というわけだ」

軽井沢「ねぇ、なんか個人的な棘出てない?…坂柳さんとなにかあったわけ?」

綾小路「他にはAクラスの神室ってわかるか?」

軽井沢「絶対なんかあったでしょ。櫛田ちゃんほど交友広いわけじゃないからわからない」

綾小路「坂柳の護衛をしてるやつだ」

軽井沢「あー、ちょっと見たことあるかも」

綾小路「あれは、先祖代々受け継がれている神室流剣術みたいなスキルを持ってるキャラだ」

軽井沢「は?」

綾小路「あの手のキャラは家に剣術道場があって、その免許皆伝している武闘派と見せかけて少女趣味の乙女な立ち位置だ」

軽井沢「アニメの見すぎでしょ」

綾小路「ヒロイン入りしたら絶対人気出るぞ。けど報われない不憫な子ポジションであることに変わりはない」

軽井沢「清隆のアニメ知識って絶対偏ってる」

綾小路「そんなことないだろ。逆に軽井沢はどんなの見てるんだ?」

107 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:45:12.53 ID:vAf5qchD0


軽井沢「いや、あんまり見ないからわかんないけど、ジャンプとか少女漫画系を想像してた」

綾小路「なるほどな。博士から教えてもらったのがライトノベル系ばかりだったから、噛み合っていないのか」

軽井沢「参考にはなったけどね」

綾小路「それを経て軽井沢はどうするんだ?」

軽井沢「あたしにアニメのヒロインは無理」

綾小路「ちなみにラノベだと、軽井沢みたいのはヒロインにちょっかいかけて読者から嫌われるキャラだ」

軽井沢「畳み掛けんなし!」

綾小路「いや、1つ属性を忘れていた」

軽井沢「なにが?」

綾小路「強がって見せていたキャラが、実は過去のトラウマの反動で今を形成しているというパターンだ」

108 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/11/01(水) 04:45:53.48 ID:vAf5qchD0


軽井沢「…今のあたしみたいな感じってこと?」

綾小路「ああ。どちらかと言うとサブヒロイン側だが、トラウマを拭ってあげるとメインヒロイン感が出る」

軽井沢「!」

綾小路「ギャップがかなり大きく響くのと、守ってあげたくなる衝動。そして健気感が出たりするともう最強だな」

軽井沢「そ、それで?」

綾小路「が、大抵そのキャラは報われないからこそ輝くのであって、結ばれたら意味が無いという、なんとも胸が痛い」

軽井沢「………………」

綾小路「どうしたんだ?」

軽井沢「もうやだ」

綾小路「?」

軽井沢「清隆のアホー!」バタン!

綾小路「あ、おい。久しぶりになにか怒らせたか…」




綾小路「…オレはやっぱり最後の報われないキャラが一番好きだな。博士と今度議論してくるか」




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 08:03:39.11 ID:rFE4jbSrO
サブヒロインをファンディスクで攻略させろー
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/17(日) 14:31:06.59 ID:cunloZIgo
7.5巻表紙も軽井沢に決まったし勢いあるな。
このスレが軽井沢SSの中では一番好きだから続き期待してる。
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/21(木) 18:00:57.31 ID:2yqb/A57o
表紙公開されてから軽井沢成分が足りないんだァ…
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/02/04(月) 00:58:50.12 ID:3In1EqsV0
今頃見つけて全部見たんだが最高じゃねーか。

主復活してくれ
94.22 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)