【よう実】綾小路「なあ軽井沢」軽井沢「うん」

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1 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 01:38:57.63 ID:cYyQVDYS0
※原作4.5巻以降読んだ人向け
※ラブコメではなくギャグです
※主人公の著しいキャラ崩壊あり

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1502901537
2 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 01:39:44.34 ID:cYyQVDYS0
【承認欲求】



綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」

綾小路「俺はお前のことを信用してる」

軽井沢「うん」

綾小路「堀北のことさえも信用していないなか、お前だけは信用に足る人物だと思っている」

軽井沢「うん」

綾小路「軽井沢になら話せる内容なんかもあるし、事実軽井沢だけにしか話していないようなことが沢山ある」

軽井沢「うん」

綾小路「俺達は運命共同体というわけだ」

軽井沢「…そうなの?共犯者的な心情なんですけど」

綾小路「そこでだ」

軽井沢「無視なわけ?別にいいけど」

綾小路「俺の身の上の話を聞いてもらいたい」

軽井沢「…なに急に。唐突な過去話でも始まるの?」

綾小路「シリアスな話じゃないから安心してくれ」

軽井沢「あっそ。ちょっと気になるんだけどね」

綾小路「まあそれは追々な」
3 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 01:40:51.21 ID:cYyQVDYS0


綾小路「それで本題なんだが、最近承認欲求が半端じゃないんだ」

軽井沢「………はぁ?」

綾小路「承認欲求が半端じゃない」

軽井沢「別に聞こえなかったわけじゃないんですけど。急に何言い出してんの?」

綾小路「ほら、巷ではDクラスを影から操る黒幕探しなんかされてるらしいじゃないか」

軽井沢「そだね。龍園とかでしょ?あたしに被害ないようにしてよねホント」

綾小路「そうだ。その他にもAクラスは腹黒そうな少女とハゲ、Bクラスの女神とホモ、Cクラスなんか大規模にあぶり出しに躍起になってる」

軽井沢「あんたが周りの人をどう見てるかすごく参考になる紹介の仕方だよね」

綾小路「だが、若干一名を除いて一向に気づく気配がない」

軽井沢「それがあんたの狙いでしょ?問題なくない?…てか一人にはバレてるんだ」

綾小路「そう、問題ない。その一人はどうしようもないイレギュラーだとしてもまだ表立って動かないらしい。ここまでは順調に動いている」

軽井沢「なるほどね…。そのイレギュラーをなんとかしなくちゃって話しよね。んで、あたしに何させたいわけ?」

綾小路「イレギュラーの対処なんてどうでもいいんだよ。それよりも承認欲求の話しだ」

軽井沢「………あんたほんとさっきから何言ってるかわかんないんだけど?」






綾小路「みんなに『綾小路ってすごい!』って思われたいんだ」





軽井沢「………」





4 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 01:41:39.28 ID:cYyQVDYS0


綾小路「今までは事なかれ主義とか言って目立たずやってきたわけだが」

綾小路「正直バカにされるの嫌になってきたんだ」

軽井沢「…まぁ、そりゃ普通の人ならそう思うでしょ。でも、いいわけ?勝つためにやってきたことでしょ?」

綾小路「あと、女の子にチヤホヤされたい。というか周りからチヤホヤされてるやつが羨ましい」

軽井沢「キモ」

綾小路「健全な男子高校生と言ってくれ」

軽井沢「あーやだやだ。あんたも結局そこらの男子生徒と変わんないってことね、はいはい」

綾小路「待ってくれ軽井沢。お前だけが頼りなんだ」

軽井沢「なにを頼りにするわけ?清隆がさっさとまわりにネタバレして終わりでしょ?じゃあね」

綾小路「命令だ」

軽井沢「…っ!まじ最悪」

軽井沢「じゃあなに?あたしが綾小路君って凄いんだよ〜キャハ!とか言えばいいわけ?」



綾小路「いや、そういうのは気持ち悪いからやめてくれ」

軽井沢「死ねば?」



綾小路「もちろん、俺のやってきたことを言いふらしたいのはあるんだ。だが、それをするわけにも行かないのもまた事実」

軽井沢「そーですねー」
5 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 01:42:47.39 ID:cYyQVDYS0

綾小路「下手したら退学にさせられてしまうかもしれない」

軽井沢「は?退学?なんで?」

綾小路「こっちの事情だ。まぁ、そんなわけだからこそ軽井沢だけが頼りなんだ」

軽井沢「…はいはい、それでなにすればいいわけ?」





綾小路「俺の話相手になってくれ」


軽井沢「………」





綾小路「正確には、俺のしてきたことを語らせてくれないか」

軽井沢「…正直いままでの命令のなかで最上級に嫌なんだけど」

綾小路「どうしてだ?」

軽井沢「清隆は高円寺くんと2時間話してきて言われたらどう思う?」

綾小路「…絶対に嫌だ。なんであいつの興味ない自慢話を延々と聞いてなければいけないんだ」

軽井沢「あんたが私に言ったことはそういうことなんだけど」

綾小路「なるほど、たしかにそれは抵抗もするだろう。けど、お前しかいないんだ」
6 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 01:43:36.84 ID:cYyQVDYS0


軽井沢「………別に堀北さんとか、佐倉さんとかでいいじゃん。他には洋介くんとか」

綾小路「軽井沢以外の人間なんか信じられない。はらわって話すのも一緒にいて気楽なのもお前だけだ、頼む」

軽井沢「…ふ、ふ〜ん。…まぁ?命令されたらどうしようもないし。あんたって友達いないからね〜、仕方ないからあたしが聞いてあげるっての」髪の毛クルクル

綾小路「助かる。それじゃこれから毎日22時からの日課にしよう」

軽井沢「はぁ!?毎日聞かされなきゃいけないわけ!?」

綾小路「安心しろ。毎日違う話をしてやるから」

軽井沢「別にそこを心配してるわけじゃないんですけど!」

綾小路「じゃあ分かった、お互いしたい話を日ごとに交代でするのはどうだ?」

綾小路「それならWinWinだろ」

軽井沢「…あんたが凄いやつなのかどうかわかんなくなってきたんだけど」

軽井沢(でも、普段なら終わらせられるような話でも続けてくれるってのはあり…かな)

軽井沢「じゃあ代わり番こね。明日はあたしがしたい話するから」

綾小路「了解だ。ちょっとワクワクしてきたな」

軽井沢「ねぇ。あんたのことバカの小路キモ隆って呼んでもいい?」

綾小路「じゃあさっそくなんだが、無人島の試験。あれについて語りたい!あれは自分でも上手い立ち回りだったと思う」

軽井沢「………はぁ。まぁこいつと話してるの意外と気楽だからいっか」

7 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 01:44:03.15 ID:cYyQVDYS0
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こんな感じでちょっと壊れた綾小路と軽井沢のやりとりを淡々と垂れ流していきます
よう実SS増えろ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 01:55:27.54 ID:rLtrb9Z9O
ラノベ好きのキモオタはよう実みたいなああいう頭悪そうなの大好きだよな
まぁ元々ラノベって低脳向けのゴミみたいなものしかないけど

俺ガイルくらいか、まともなのは
9 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 02:38:36.95 ID:cYyQVDYS0

【名前の呼び方】



軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「あたしとあんたの付き合いも長くなってきたじゃん?」

綾小路「ああ」

軽井沢「まぁ、堀北さんとかよりかは短いだろうけど、その分ぶっちゃけた話しとかもしてるし」

綾小路「ああ」

軽井沢「仲良い人とか、付き合い長くなってきたらあだ名つけたり、下の名前で呼んだりするよね」

綾小路「ああ」

軽井沢「あたしも洋介くんって呼んだり、清隆って呼ぶようになったし」

綾小路「そうだな」

軽井沢「んで、あんたはいつあたしのこと下の名前で呼んでくれるの?」

綾小路「なんで呼ばなきゃいけないんだ?」

軽井沢「ひっぱたかれたいの?話聞いてた?」

綾小路「聞いてた。けど、それがなんで軽井沢を名前で呼ぶことに繋がるんだ?」

軽井沢「…だから、あたしとあんたの関係って特殊だけどお互い信頼し合ってるわけでしょ?」

綾小路「自分でいってて恥ずかしくないか?それ」

軽井沢「ホント死ね」

10 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 02:39:09.51 ID:cYyQVDYS0


綾小路「まぁでも確かにそうだな。波瑠加に啓晴、明人に愛里も下の名前で呼んでるしな」

軽井沢「は!?なにそれ初耳なんですけど!長谷川さんと佐倉…さん?なんでそっちが先に名前呼びなわけ!?」

綾小路「勉強会のときに仲良くなってな。フレンドリーに名前を呼びあうのがこのメンツで仲良く遊ぶ条件になった」

軽井沢「…ふ〜ん。根暗グループで傷の舐め合いしながらコソコソやってるわけね」

綾小路「根暗グループじゃなくてきよぽんグループだ!!」

軽井沢「ご、ごめん…。ってきよぽんグループってなに!?」

綾小路「オレを元に集まったメンツだからって波瑠加が命名した。チャットグループもその名前だぞ」

軽井沢「じゃあきよぽんってあんたの名前なわけ!?あははっ、だっさ!」ケラケラ

綾小路「確かに安直にあだ名+グループ、ってのはいまいちだよな」

軽井沢「あだ名がダサいって言ってるんですけど…。てかそのあだ名気に入ってんだ」ドンビキ

綾小路「よし、じゃあ軽井沢にもあだ名をつければいいんだな?」

軽井沢「はぁ!?いや、普通に下の名前でいいっての!」

綾小路「いや、それだとやっぱりインパクトに欠けるしな」

軽井沢「インパクトとか求めてないし…」

綾小路「そうだな…。カルビー…とか」

軽井沢「その名前で呼んだら明日からあんたの靴に画鋲仕込むから」

綾小路「…地味にやだなその嫌がらせ」

11 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 02:40:01.45 ID:cYyQVDYS0

軽井沢「だったら普通に下の名前で呼んでよ。もしかしてあたしの下の名前知らないわけ?」

綾小路「軽井沢恵だろ?」

軽井沢「…知ってんじゃん」

綾小路「恵にゃんとかが良いってことか?」

軽井沢「や、だからあだ名とかじゃなくていいって…。てか言ってるあんたは恥ずかしくないわけ?」

綾小路「波瑠加に鍛えられたからな。フレンドリーに呼んだほうがいいんだろ?」

軽井沢「それは一部の人だけでしょ。長谷川さんみたくラフな感じの人が」

軽井沢「あんたがにゃんにゃんぽんぽん言ってたら怖いっての」

綾小路「今のにゃんにゃんって言ってたところ可愛かったぞ」

軽井沢「………うっさい。じゃなくて、あたしの名前呼び!」

綾小路「恵」

軽井沢「…うん。それでいい」

綾小路「恵」

軽井沢「…ん」

綾小路「恵」

軽井沢「…な、なに?」カァァ…













綾小路「恵にゃん」
















軽井沢「ぶっ飛ばされたいわけあんた!?」

綾小路「すまん、ちょっと調子にのった。画鋲だけはやめてくれ」

12 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 02:40:36.86 ID:cYyQVDYS0
軽井沢「…ったく。てか、あんたのキャラ崩壊酷すぎじゃない?」

綾小路「軽井沢の前だけだこんなの」

軽井沢「……ふぅん、あっそ」

綾小路「どうした?恵。もしかして怒ったか?」

軽井沢「………やっぱ軽井沢でいい」

綾小路「なんだ急に、あんだけ要求出しといて」

軽井沢「やっぱまだ良いかなって。なんか恥ずいし…」

綾小路「そうか。よくわからないが、オレには名前を呼ぶというスキルがないらしいな」

軽井沢「や、別にそういうわけじゃないし」

綾小路「まずはあだ名から始めたほうがいいってことだな。それでいいか?カルビー」



プツッ

ツーッ、ツーッ、ツーッ



綾小路「あれ?もしもし?………明日謝ろう」




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13 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 18:43:35.29 ID:yXzu/0CC0


【天使と女神】

綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」

綾小路「櫛田って誰にも優しいし、皆がやりたくないことまで率先して請け負うということで天使みたいな扱いだろ?」

軽井沢「うん」

綾小路「更に一ノ瀬だ。彼女も明るく元気で、友達のために全力を尽くす女神みたいなのもいるわけだ」

軽井沢「うん」

綾小路「天使と女神…どっちのほうが良いと思う?」

軽井沢「なにいってんのあんた。ちょっとキモいんだけど」

14 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 18:44:03.31 ID:yXzu/0CC0


綾小路「いや、なに。男子高校生の話すような議題にしてみたわけだが」

軽井沢「あたし女子なんですけど?」

綾小路「まあそういうなって。こんな話他じゃ出来ないからな」

軽井沢「友達いないもんね、あんた」

綾小路「いや、友達くらいいる。いなくてもいいようなポジションにいるだけだ」

軽井沢「…それって友達っていえるの?」

綾小路「ともかくだ、あんなに可愛くて聖人のような櫛田にも裏の顔があったりする」

綾小路「何を隠そう、Dクラスの裏切り者にして堀北を退学に追い込もうとしてる存在こそが櫛田だ」

綾小路「天使の皮を被った悪魔だな」

軽井沢「え、なにそれ!初耳なんですけど!…なんか裏がある気はしてたけどさ」

綾小路「さすが人を良く観察してるだけはあるな」

15 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 18:44:29.71 ID:yXzu/0CC0


綾小路「あの人の良さの裏側は凄まじいものがあってな」

綾小路「同じ中学だった堀北がその当時の櫛田が起こした事件を知ってるというだけで退学に追い込まれていた」

軽井沢「うわ、それまじ?」

綾小路「それを盗み聞きしてたオレも櫛田の裏側を知ったということで、退学に追い込む標的にされてしまったなんてことがあった」

軽井沢「あたしの知らないところでそんなことがあったなんてね〜」

軽井沢「……って!それを知らされたあたしまでやばいってことじゃないのそれ!?」

綾小路「まあそうなるな」

軽井沢「…っ最悪なんですけど!それで退学させられたらどう責任取ってくれるわけ!?」

綾小路「安心しろ。その時はオレも一緒に退学だ」

軽井沢「なんも安心できないんですけど…。それとも転校先であんたがあたしを守ってくれるわけ?」

綾小路「そうなったらな」

軽井沢「………ならいいけど」

綾小路「とはいえその件は一旦落ち着いたからしばらくは問題ない」

軽井沢「それを先に言ってよ」

16 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 18:45:00.52 ID:yXzu/0CC0


綾小路「次に一ノ瀬だ。正直裏があるような気がしてならないとは思うが、意外とこれが純粋な善人だった」

軽井沢「へ〜そんな人ホントにいるの?またなんか裏があるとかじゃない?」

綾小路「そこはまだわからないのが本音だ。わからないイコール善人だ。まさに女神だな」

軽井沢「男子の一方的な妄想の押しつけみたいで気分悪いんですけど」

綾小路「一見、裏のない一ノ瀬のほうが好ましいと思われるが、その裏櫛田のようなのが逆にいいと言うパターンもある」

綾小路「結局はその人の好みだからな。軽井沢だったらどっちが良いと思う」

軽井沢「さぁ?あたし女子だし。ふたりとも苦手だし」

綾小路「それじゃあ話しが終わるだろ。議論するぞ」

軽井沢「あたしとしては終わってほしいんだけど…。逆に清隆はどっちがいいわけ?」

綾小路「オレか?…そうだな」

綾小路「櫛田は表面上は天使で可愛がりたくなる健気さを持ちつつ暗い一面を持っている
    そこを知ってるからこそ表の櫛田がより引き立って見える」

綾小路「一ノ瀬は正義感に溢れ、側に立つものとしてのこの上ない安心感があり、母性に溢れる
    告白された経験がないと言っていたが、周りが告白できない気持ちもわかる」

綾小路「正直どちらがいいなんてオレが判断するのはおこがましいんじゃないだろうか…」

軽井沢「あっそ」

17 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/17(木) 18:45:52.45 ID:yXzu/0CC0


綾小路「小悪魔的で彼女にするなら櫛田、全てにおいて支え共に生きてくれそうな嫁にしたいのが一ノ瀬」

綾小路「…悩ましいが、恋愛に向いてないオレは長期で付き合っていける一ノ瀬だろうか」

綾小路「軽井沢はどう判断する」

軽井沢「知らない」

綾小路「軽井沢はどう判断する?」

軽井沢「折れないし……裏がないほうが良いに決まってんじゃん。一ノ瀬さんも本心はどうか知んないけど」

綾小路「それも一つの嗜好だな」

軽井沢「あんたは一ノ瀬さんが好きなわけ?付き合いたいとか思ってんの?」

綾小路「そうは言ってない。そもそもオレが付き合えるとは到底思ってない」

軽井沢「付き合えるなら付き合いたいってことでしょ?アタックしてみれば?最近のあんたモテるみたいだしいけるかもよ」

綾小路「どこ情報だそれは。一度も告白されてないんだが。佐藤の件なら友達になろうって話だったしな」

軽井沢「その話もどうだか。結局可愛くて付き合えれば誰でもいいんでしょ?あーやだやだ男ってそんなやつばっかよね」

綾小路「本音をいうと別に恋愛とか興味強いわけじゃないし付き合いたいという気持ちも特に無い」

軽井沢「今までの流れで説得力ないってこと気づいてる?最初の議題思い返してみなさいよ」

綾小路「高校生っぽい会話がしてみたかっただけだ。悪かったな」

軽井沢「はいはい、さっさと誰かに告白でもしてくれば?佐倉さんとか絶対あんたのこと好きだし」

綾小路「愛里は気を許してるのがオレしかいないってだけだ。…なんか怒ってるか?女子とする話じゃなかったかもしれん、すまん」

軽井沢「別に?興味ないし。てかあんたが誰を好こうが関係ないし。約束さえ守ってくれればそれでいい」

綾小路「そうか。そういう意味で言えば付き合うとしたら軽井沢みたいなのが理想ではあるな」

軽井沢「…は、はぁ!?」

綾小路「利害の一致から来る信頼関係は安心できるだろ?この学校だったら疑心暗鬼になってまともに恋愛なんて出来なそうだしな」

軽井沢「………もう寝る」

綾小路「え?」

軽井沢「もう寝るから!おやすみ!」

綾小路「あ、おい…。また怒らせてしまったか」








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18 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/18(金) 14:39:01.80 ID:3zqGxKJI0


【闇鍋】

軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「最近寒くなってきたじゃない?」

綾小路「ああ」

軽井沢「季節ごとの美味しいゴハンってあるなかで冬はやっぱりあったかいものなわけよ」

綾小路「ああ」

軽井沢「みんなで箸突っついて健康的かつ美味しいものといったらやっぱ鍋じゃない?」

綾小路「そうだな」

軽井沢「闇鍋やってみたいんだよね」

綾小路「急に何言ってるんだ?頭でも打ったのか」

軽井沢「最近のあんたに言われたくないんだけど!」

19 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/18(金) 14:39:29.25 ID:3zqGxKJI0


軽井沢「ほら、清隆がなんか学生らしいことしたいっぽかったから議題考えてきたんじゃない」

綾小路「おお、なるほど。ということは闇鍋っていうのが学生のイベントにあるわけだな?」

軽井沢「は?あんた闇鍋知らないわけ?」

綾小路「知らない。普通の学生なら知ってるものなのか?」

軽井沢「いや、そういうわけじゃないけど…。まあリア充向けの催しではあるのかもね〜あたしもやったことはないから詳しくは知らないけど」

綾小路「それで、どういうイベントなんだ?」

軽井沢「イベントってほどのものじゃないけど…なんかいろいろ入ってる鍋?」

綾小路「鍋っていろいろ入ってるのが普通だろ?」

軽井沢「いや、じゃなくて。普通じゃ入れないようなのを各自一人づつ持ち込むわけよ」

綾小路「普通じゃ入れないもの?例えば、アイスクリームみたいな?」

軽井沢「うん、まあそれでもいいんじゃない?それを闇鍋やるメンツには教えずに持ち込むの」

綾小路「ほうほう」

20 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/18(金) 14:40:00.80 ID:3zqGxKJI0


軽井沢「で、真っ暗にして何が入ってるかわからない状態で、一人づつ鍋の中身を掬ってく」

軽井沢「箸で掴んだものは絶対に食べなければいけないって感じだったと思う」

綾小路「なるほどな…。誰が何を持ち込んでくるか、どのあたりに無難なのがあるか」

綾小路「具材を投入する時の配置から勝負は始まってるわけか、興味深い」

軽井沢「いや、そこまで考えなくてもいいんじゃない?」

綾小路「もしそれでお腹こわしたりしたらどうする」

軽井沢「知らないわよ…そんなヤバイものは入れないでしょ」

綾小路「てことはある程度限度は決まってるのか」

軽井沢「そこは当人たちと話し合って限度を決める的なとこもあるらしいよ。てか明確なルールとか無いと思うし」

綾小路「最後の一人まで生き残ったら勝ちなのか?」

軽井沢「え?いやー勝ちとか負けとかは聞いたことないけど、そうなんじゃない?」

綾小路「ルール決めから各々の戦略はスタートすることも考えられるってことだな…」

軽井沢「そんな重いもんじゃないでしょ!うわーとかぎゃーなんて騒ぎながら面白おかしくするためのものだし」

綾小路「やるなら勝つ」

軽井沢「…へー、そうですか。てかやる気なの?あんたが一緒にやるやついんの?」

21 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/18(金) 14:40:28.70 ID:3zqGxKJI0


綾小路「そういうノリが好きなやつで言えば池とか山内あたりだろう。あそこは女の子も来るってなったらなんでもやる」

軽井沢「あーたしかに。むしろあいつらが既に企画してそう」

綾小路「腹の探り合いを兼ねてという意味なら、葛城と一ノ瀬、神崎に堀北とやると面白いかもな」

軽井沢「あ、それは性格出るだろうし面白そう!一ノ瀬さんとか意外と天然にヤバイもの入れてきそうだし」

綾小路「これはちょっと企画するしか無いんじゃないだろうか。軽井沢頼んだぞ」

軽井沢「なんであたしが…誰呼ぶわけ?」

綾小路「情報戦になるだろうからな…やりがいのある人たち集めるのがベストだろ」

軽井沢「例えば?」

綾小路「堀北、龍園、一ノ瀬、葛城あたりだな」

軽井沢「絶対に嫌なんだけど」

22 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/18(金) 14:40:59.86 ID:3zqGxKJI0


綾小路「まあ楽しい場としてだったら、池達だろうか」

軽井沢「別にあたしあそこらへんと仲良く無いし」

綾小路「注文が多いな…。じゃあ逆に誰ならいい?」

軽井沢「別に一緒にやりたい人とかあんまいないしねぇ…洋介くんとか?」

綾小路「佐藤とか篠原あたりってことか」

軽井沢「………やっぱ止めとく」

綾小路「どうした?」

軽井沢「別にー?」

綾小路「まぁ正直仲良しこよしでやるイベント事だしな」

軽井沢「だね」

綾小路「じゃあ普通に鍋でも食べるか」

軽井沢「それでもいいけど、誰呼ぶの?」

綾小路「ん?誰も呼ばないが?」

軽井沢「…結局一人なわけね。いい加減友達もっとつくったら?」

綾小路「いや、軽井沢も来るだろ何言ってんだ」

軽井沢「は?二人で鍋つつくってこと?」

23 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/18(金) 14:41:34.29 ID:3zqGxKJI0


綾小路「それ以外にないだろ」

軽井沢「…まぁそれなら。じゃあ今度ね、楽しみにしてる」

綾小路「ああ。せっかくだしゲテモノも入れてみるか」

軽井沢「いらないっての。…なんかあんたに任せとくと怖いし、一緒に買物行くから」

綾小路「おお、青春っぽい。明日やろう」

軽井沢「あ、明日?早くない?もうちょっとあとでもいいっていうか…」

綾小路「いや、オレ暇だろ?」

軽井沢「知らないんだけど」

綾小路「じゃあよろしく。詳しいことは明日指示する」

軽井沢「え、いやちょっと」



プツッ

ツーッ、ツーッ、ツーッ



軽井沢「………切んなし!」





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24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 14:47:14.86 ID:ihdiXtQDo
ガハマが多数から嫌われる理由

ガハマの原作での所業

・犬のリードを離し事故の原因を作り八幡を大怪我させる
・犬を庇った八幡に一年間も直接お礼を言いに来ない
・御礼と称して木炭クッキーを渡すなど人の常識としてあり得ない事をやる
・面識が殆どない八幡に「ヒッキー」と失礼な渾名を付けてキモいなどの暴言を吐く
・事故の事がバレても謝るでもなく落ち込むだけ、終いには「馬鹿」と吐き捨てる自己中ぶり
・夏祭りの時も八幡が居た堪れなくなってるのにそれに気付かない
・文化祭の時もクラスの手伝いばかりで奉仕部は放置してたくせに雪乃を責め八幡に責任を背負わせる
・修学旅行の依頼の件で戸部の依頼を強引に押し切り厄介事を奉仕部に持ち込む
・アニメ2期の冒頭で事情を知っていてクラスの連中と一緒に八幡の事を笑っていた
・空気読めるとか説明されてる割にはクッキーや夏祭りの件の様に八幡を困らせてばかり
・加えて八幡と雪乃が進展するのを邪魔して自分の恋愛感情を八幡の気持ちも考えずに押し付けてばかり
・材木座の事も汚物の様に扱って、依頼も殆ど放置の無責任ぶり
・優しいと言ってもそれは自分が都合がいい時だけ、都合が悪くなれば相模から三浦に乗り換えたように手の平返して保身を優先する上っ面の偽善
・11巻で雪乃に弱みに付け込んで八幡への恋愛感情を封じる提案をする
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 14:47:44.26 ID:ihdiXtQDo
ガハマ厨がなぜ立入禁止にされるのか

<ガハマ厨1>

「妄想」「根拠」「ガイジ」「電池君」「八幡は雪乃と友達になりたい」
これらのワードを連呼し、複数垢を使いで議論を押し流そうとするガハマ厨の中でも最凶のキチガイ。基本日本語が通じない上に
俺ガイル関連のあらゆるスレ、果ては知恵袋にまでその生息が確認されている
最大の特徴として議論で論破されると、「妄想」「根拠」などのワードを連呼し、
いざ根拠を提示しても「電池君」「ガイジ」などを壊れたradioのように連呼して煙に巻きスレを荒らし議論ができないようにする

<ガハマ厨2>(八幡アンチ?)

八幡の求める「本物」を徹底的に否定し、最終的には本物が手に入らない。八幡は変わるべきだと比企谷八幡の人間性を否定している
ガハマ厨に比べると人間の言語を理解できる知能を持つが八幡や作品のテーマである「本物」に否定的なアンチよりの連中
八幡の「人格」「本物」に対して否定的で俺ガイルという作品自体を曲解しており、作品のテーマ及び主人公に対して

「そんなものを求めていては成長できない」「八幡は本物を諦める、あるいは妥協すべき」

などと、八幡にとっては大きなお世話以外なにものでもない押し付けがましい感情論を振りかざし作品自体を否定しているような俺ガイルファンからすれば何故、俺ガイル読んでるかわからない迷惑以外の何物でもない連中
主な生息地は「HACHIMAN信者を見守るスレ」でpixivなどの二次創作サイトに度々凸している迷惑集団
26 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/18(金) 15:28:41.83 ID:HeQ0IgHO0
>>25
お、見てくれてありがとうな
これからも頑張るわ
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/19(土) 00:30:51.86 ID:tJH9Kp2G0
いいね
よう実SS増えろ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/19(土) 02:19:59.19 ID:BCFCkl0Wo

原作は知らないけどサブタイトルは格言を引用してほしかった
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/19(土) 12:40:46.40 ID:/YrQ8WufO
軽井沢マジで可愛いわアニメで出番来るの楽しみ
30 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/19(土) 15:33:00.78 ID:eSEqjO+y0


【占い】


綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」パクッ

綾小路「夏に有名な占い師がケヤキモールに来ていただろ?」

軽井沢「うん」モグモグ

綾小路「正直占いなんて眉唾だし、信じてもいなかったんだがこれが意外と面白い」

軽井沢「うん」ゴクッ

綾小路「最近は四柱推命というものに目をつけてる」

軽井沢「それで?」

綾小路「ちょっと占ってみないか?」

軽井沢「いいんだけどさ、とりあえず鍋の中味さらえちゃってくれる?シメのうどん入れたいんですけど」

綾小路「あ、はい」

31 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/19(土) 15:33:32.04 ID:eSEqjO+y0


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

軽井沢「あーお腹いっぱい」

綾小路「やっぱ普通の鍋が一番だな。料理とか出来なくても一端のものが食べれる」

軽井沢「だね。てか一応言っとくけどあたし料理はそれなりには出来るからね?」

綾小路「嘘だろ」

軽井沢「うっさいムカつく。人に出せるものくらい作れるし」

綾小路「そのくらいオレだって出来る。チャーハンとかよく作るぞ」

軽井沢「チャーハンの素つかってるからでしょ?そういうのなしに作れるから」

綾小路「じゃあ今度作ってくれ」

軽井沢「…まぁそのくらい別にいいけど」

軽井沢「てかあんたって占いとか興味持つんだ」

綾小路「ちょっとな。統計学の延長線が占いと考えるとなかなかおもしろいぞ」

軽井沢「うっわ理系チック。実際当たるの?」

綾小路「軽井沢は占いはあんまり好きじゃないのか?」

軽井沢「人並みには好きだけどさ。基本的には良い内容だったら信じるとかそんな感じ」

綾小路「実際占いなんてそんなもんだよな」

軽井沢「んで?そのシチューなんちゃらがなに?」

綾小路「四柱推命は生年月日で決まる、生まれながらにしてその人の人生が決められてるみたいなもんだな」

軽井沢「ふーん。あんたの嫌いそうなジャンルじゃん」

32 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/19(土) 15:34:52.80 ID:eSEqjO+y0


綾小路「まあな。一般的に骨相が50%、手相が30%、四柱推命が30%の的中率らしい」

軽井沢「なんか微妙じゃない?」

綾小路「ただその3つを兼ね合わせてかつ、当人の分析を交えると的中率は80%を越えるそうだ」

軽井沢「へぇ〜すごいじゃん。はやく占ってよ」

綾小路「よし、さっそくやってみるか。今回やるのは光の色計算というものでな、その色でポテンシャルが決められてると言うやつだ」



赤:自由奔放、制御不能、枠組みを与えられると実力発揮
青:孤独体質、継続力の鬼、組織の頂点に立つと実力発揮
緑:平和主義、中立体質、優秀な人の元で実力発揮
黄:順風満帆、リーダー気質で人が集まりやすい、人を率いることで実力発揮



相性
赤&黄は良好
青&緑は良好
赤&緑はとても仲が悪いかとても良いかの2極化
青&黃はとても仲が悪いかとても良いかの2極化



赤から青が見える
青から緑が見える
緑から黄が見える
黄から赤が見える



綾小路「こんな感じだ」

軽井沢「へぇ〜。あんたは何色なの?」

綾小路「オレは黄色だな」

軽井沢「ふーん。なんか当たってるようで当たってないような」

綾小路「まあそんなもんだろう」

33 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/19(土) 15:35:36.55 ID:eSEqjO+y0


軽井沢「清隆って実力隠してるところあるからね。意外とリーダーとか向いてるんじゃない?」

綾小路「まあな」

軽井沢「うざっ」

綾小路「よし、さっそく軽井沢から占っていくか」ポチポチ

軽井沢(青じゃありませんように)

綾小路「お、赤だな。まあ妥当だな」

軽井沢「自分勝手って言われてる気分なんですけど」

綾小路「間違ってないだろ?自分の身を守るために仮面をかぶるくらいだ」

綾小路「表面的なもので言えば、黄か青なことはあるがこれは根本的なところの話だからな」

綾小路「それにどの色だろうが良し悪しはその人の振る舞い方で変わるからな」

軽井沢「ふーん。よくわかんないけど」

綾小路「とりあえず次いこう。誰が良いと思う?」

軽井沢「あたし的には堀北さんとか気になる」

綾小路「よし、調べてみるか。多分赤だろうけど」ポチポチ

34 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/19(土) 15:36:12.83 ID:eSEqjO+y0


綾小路「お、赤だな」

軽井沢「納得」

綾小路「食い気味の反応に悪意を感じるんだが」

軽井沢「だってねぇ…。今はまだいい感じにはなったけど、前の堀北さんって自分勝手というか一人よがりなとこあったじゃん?」

綾小路「それは間違いない。高円寺とかも赤っぽいよな」ポチポチ

綾小路「赤だ。さすが唯我独尊」

軽井沢「赤以外にないでしょあれは。洋介くんは黄色かな?」

綾小路「その気質な気はするな。…お、赤だ」ポチポチ

軽井沢「赤?せめて緑とかじゃないの?やっぱ占いってそんなもんよね〜」

綾小路「いや、これは根幹の部分での評価だからな。平田の奥底には赤の気質は隠れている」

軽井沢「どこらへんが?」

綾小路「人をまとめ、自分の過去のトラウマを払拭すべく利用するってのはなかなか自分勝手だろ?」

軽井沢「そう考えればそうだけどさ、別にいいことしてるんだしいいんじゃない?」

綾小路「何も問題はない。ただ平田の根本は人のためじゃなくて自分のためだってことだ」

軽井沢「ふーん。なんか根本的なものが生まれた時に決まってるってちょっと怖いかも」

35 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/19(土) 15:36:38.29 ID:eSEqjO+y0


綾小路「確かにな。そうなると一ノ瀬なんか気になるな。お、青か」ポチポチ

軽井沢「あー、それはわかる気がする。Bクラスのボスだしね」

軽井沢「でもイメージ的には黄色だよね」

綾小路「イメージ的にはな。これも根幹で考えると、勝利に対する執着心と現状からの足掻きを強く見られる」

綾小路「言葉の中ではみんなで楽しく成り上がっていこう、という考えに思えるがその実、彼女の考えにほんとうの意味でついていけるやつはいない」

綾小路「まさに孤独体質だ。胸の奥底では不安と寂しさがあるんじゃないだろうか」

軽井沢「そう言われれば確かに。能力高いとか知識豊富な人って同じレベルの人とじゃなきゃ話噛み合わないもんね」

綾小路「いいとこに目をつけたな。つまりはそういうことだ。神崎はおそらくそれに匹敵するのだろう」

綾小路「他クラスの堀北と仲良くしたいってのも自分と同じ思考で物事を見れるからだと思うしな」

軽井沢「なるほどね〜、ちょっと楽しくなってきた。次は誰にする?」

綾小路「ノッてきたな。次は3バカいってみよう」ポチポチ

軽井沢「全員赤でしょ」

綾小路「池が緑、山内が黃、須藤が青、だな」

軽井沢「はぁ!?どれもしっくりこないんですけど!」

36 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/19(土) 15:37:10.90 ID:eSEqjO+y0


綾小路「まあ待て。池に関しては概ね正解の色だ」

綾小路「緑っていうのは意外と場のコントロールに長けていて、不変を好む」

綾小路「あいつは普段はお調子者だが意外と空気が読めるし、今の環境を壊す要素に対しては割りと排他的だ」

軽井沢「あーなんか言われてみれば。清隆がちょっと有名人になったときから露骨に関わり合い減ったよね」

綾小路「…そうだな」

軽井沢「山内はどうなの?リーダーシップはったとこも見たこと無いし」

綾小路「あれは基本的には順風満帆だ。可もなく不可もなく、なんだかんだでその場その場を楽しんでいる」

綾小路「シレッと露骨な嘘をついてふざけるユニークなところは常に人が周りにいてこそだ」

綾小路「山内の場合は人を集めてるというか、自然と周りに人がいると言った感じだが」

軽井沢「あーなるほどね。それなら納得。でも須藤くんはさすがに違うでしょ。赤よ赤」

綾小路「最後に須藤だが、ボスとしては適任だろう」

軽井沢「えー絶対嫌なんだけど。あれについていかなきゃいけないわけ?」

綾小路「青っていうのは組織の頂点に立つといい、つまり頂点に立てる人材ではあるが」

綾小路「基本的には孤独体質故に、友人ができにくい。組織を作ることには不向きな人間だ」

軽井沢「え?それじゃあ組織作りとか絵空事じゃない?」

綾小路「そうだ。だからこそ周りを使うか、あるいは使われてそう築いていくしかない」

37 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/19(土) 15:37:55.29 ID:eSEqjO+y0


綾小路「例えば、人を集めることに適した黄色に組織形成は任せ、緑にそのサポートをしてもらう」

綾小路「表向き黄色が組織の頂点だが、その黄色の命運を左右するのが青の役割ってことだ」

軽井沢「うわ〜、そうきくとたしかにそうだわ。あの3人って意外といいチームワークなわけね」

綾小路「みたいだな。須藤に関しては堀北の影響もあっていい方向に変わってきているからボスになるのも遅くはないな」

軽井沢「ほぁ〜、結構奥が深いね。占いってのもバカにならないっていうか、これで的中率30%なわけ?」

綾小路「シンプルに占ったらな」

軽井沢「は?どういう意味?」

綾小路「光の色計算は結構当たるだろ?」

軽井沢「まあね、あなたの人生はこうなります!的な事言われたら胡散臭いけどこれは結構当たるんじゃないの?」

綾小路「なるほど。オレは占い師に向いてるのかもしれない」

軽井沢「ぷっ!あんたが凄いんじゃなくてそのシチューなんたらが凄いだけでしょ?」

綾小路「ちなみに今日やった占いの殆どが口から出まかせなんだがな」

軽井沢「はぁ!?あ、もしかしてあんたが作った占い方法なわけ?」

綾小路「いや、ちゃんと光の色計算というものを使って診断は出してる」

38 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/19(土) 15:38:45.87 ID:eSEqjO+y0


綾小路「ただ、占う人の分析と知識さえあればどんな結果が出ようともそうであると思うように仕向けることが可能ってだけだ」

綾小路「これをコールドリーディングという」

軽井沢「全然何言ってんのかわかんないだけど。つまりあたしは騙されたってわけ?」

綾小路「騙してない。説得力のある占いに仕向けただけだ」

軽井沢「……なんかよくわかんないけどムカつく」

綾小路「いやー占いについて調べてから一回やってみたかったからな。今日はありがとう。あと鍋うまかった」

軽井沢「すごい納得行かないっていうか、不完全燃焼!次はあたしが議題出すから」

綾小路「じゃあまた明日な」

軽井沢「今日が良い。ねぇ、敷布団とかないわけ?」

綾小路「ない」

軽井沢「じゃあオールね。明日休みだし良いでしょ?」

綾小路「えぇ…オレは満足したからもう寝たいんだが」

軽井沢「あたしは満足してないんですけど!それに休み前にオールって健全な学生っぽくない?」

綾小路「………確かに。噂には聞いていたがやったことないな」

軽井沢「でしょ?…あ、でもちょっとお風呂は入りたいかも」

綾小路「一旦部屋戻ってまた来ればいいさ。その間にコンビニでおやつを買ってくる」

軽井沢「お、気が利くじゃん♪じゃあまたあとでねー」ガチャ

綾小路「ああ。………もしかしたらオレは凄いリア充になってしまったんじゃないだろうか」





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39 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/20(日) 21:49:52.37 ID:k6i5i4Hi0


【冬のイベント】

軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「日本ってイベントごとには事欠かないわけじゃん?」

綾小路「ああ」

軽井沢「季節ごとの楽しみがいろいろあったり」

綾小路「ああ」

軽井沢「今の時期で言えばクリスマスとか大晦日とかが一番近いよね」

綾小路「そうだな」

軽井沢「清隆はどう過ごすか決めてんの?」

綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」

綾小路「オレをイジりに来てるだろ」

軽井沢「うん!」

40 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/20(日) 21:50:40.89 ID:k6i5i4Hi0


綾小路「満面の笑みだな。だがその心配は杞憂だ」

軽井沢「は?なんで?予定あんの?」

綾小路「今は特にないが、そのうち誰かから誘ってもらえるんじゃないか?」

軽井沢「誘ってくれるやついんの?」

綾小路「きよぽんグループ」

軽井沢「あー、そういうこと。つまんない」

綾小路「残念だったな。オレにも友達は人並みにいるからな」

軽井沢「ボッチの群れが友達ってどうなわけ?実際連絡とか結構とりあってるの?」

綾小路「いや、全然。たまにグループチャットで話すくらいだな」

軽井沢「ふーん。どうでもいいけど」

綾小路「そういう軽井沢はどうなんだ、クリスマスの予定。平田と過ごすのか?」

軽井沢「それはないでしょ。付き合ってるの嘘だしね。てかなに?あたしの予定気になるわけ?」

綾小路「いや、別に」

軽井沢「じゃあ聞くなし」

綾小路「悪いな」




軽井沢「………」


綾小路「………」




軽井沢「やっぱこれじゃ話終わっちゃうから語ろうよ」

綾小路「賛成」

41 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/20(日) 21:51:08.03 ID:k6i5i4Hi0


軽井沢「あたしは多分いつものメンツとどっか遊びに行くんじゃないかなー」

綾小路「そういうもんだよな。なにするか決まってんのか?」

軽井沢「それはその時の気分じゃない?いつもの遊びにクリスマス要素があるってだけだろうし」

綾小路「それはクリスマスっぽい過ごし方なんだろうか」

軽井沢「逆に気合い入れてなんかやるほうがダサいって。恋バナに熱が入るくらいじゃないかな」

綾小路「恋バナか…やってみたいな」

軽井沢「うぇっ、あんたがそんな話してるの違和感半端ないんだけど」

綾小路「学生っぽいだろ?」

軽井沢「まあそうなんだけどさ。イメージ沸かないっていうか」

綾小路「正直オレもまったく想像できない」

軽井沢「そいえば堀北さんとかはないわけ?」

綾小路「なにがだ?」

軽井沢「クリスマスに決まってんじゃん」

42 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/20(日) 21:51:33.32 ID:k6i5i4Hi0


綾小路「いや、それが一番無いだろ。あいつほどイベントごとに興味のないやつはいない」

軽井沢「でもあんたが誘えば来るんじゃない?最近結構丸くなってるみたいだし」

綾小路「もれなく須藤や櫛田たちもセットでつきそうだな」

軽井沢「須藤くんと最近仲良いもんねー。このままじゃ須藤くんに取られちゃうね」

綾小路「オレ的には結構お似合いの二人だと思うから良いんじゃないか?」

軽井沢「やせ我慢?寂しいんじゃないのー?今まで清隆が唯一無二の友達だったわけだし」

綾小路「全然?」

軽井沢「……本気で一切の感情ありませんって感じ、堀北さんかわいそうになってきたんですけど」

綾小路「どうしてだ?」

軽井沢「いや、別になんでもない」

綾小路「あ、クラス全体でクリスマス会とかどうだ?」

軽井沢「えー、めんどくない?」

綾小路「多分平田なら開くんじゃないか?」

軽井沢「それはありえるわね。イブはみんなで過ごして親睦を深める的な?」

綾小路「だな」

43 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/20(日) 21:51:59.72 ID:k6i5i4Hi0


綾小路「イブは全体で、クリスマスは恋人なり親しい友人と過ごせばーということなら寂しい人間はいなくなるだろう」

軽井沢「洋介くんそういうところの気遣いあるもんね」

綾小路「で、クリスマス当日はきよぽんグループと遊びに行くと。なんだろう、今年のクリスマスは凄い充実感がありそうだ」

軽井沢「よかったですねー」

綾小路「軽井沢はどう過ごすんだ?」

軽井沢「んー、もしクラス全体でイブ過ごすってなったらわざわざクリスマスを友達といなくてもね」

軽井沢「洋介くんと表上は付き合ってるわけだし、外に顔出さないほうがいいでしょ。引きこもりでもしてよっかな」

綾小路「かわいそうに…」

軽井沢「イラッとしたんですけど。あんたに同情されたくないし!」

綾小路「安心しろ軽井沢。夜ちゃんと日課の電話はいれるから」

軽井沢「イベント事の時ですらそれはやるのね…むしろ静かにさせてほしいんですけど」

軽井沢「ていうかその哀れんでる感じのムカつくんですけど。一人のほうが気楽だから」

綾小路「堀北みたいなことを言うんだな」

軽井沢「…うっさい」

44 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/20(日) 21:52:35.46 ID:k6i5i4Hi0


綾小路「あ、深夜日が変わる前に花火しよう」

軽井沢「いやいや、時期違うし。そもそも売ってないでしょ」

綾小路「夏にやろうと思って買ったやつが未開封で残ってるから大丈夫だ」

軽井沢「………なんかいろいろ想像して悲しくなってきたわ」

軽井沢「別にそんな気を遣わなくてもいいから。あんたはきよぽんグループで楽しんできたら?」

綾小路「気を使ってるわけじゃない。どうせ晩飯食べたら解散だろうから、暇つぶしに付き合ってくれ」

軽井沢「なに?そんなにあたしと一緒に過ごしたいわけ?身の危険を感じるんですけどー」

綾小路「そうだな。嫌なら無理には誘わないが」

軽井沢「……別に嫌じゃないけど」

綾小路「ん?いいのか?」

軽井沢「いいよ、やろ。季節外れの花火。逆に面白そうだし」

綾小路「じゃあ決まりだな。ロケット花火なんてのもあるぞ。どんな感じなのか楽しみだな」

軽井沢「…用意周到なのに使わなかったって考えると本当胸が痛い」

綾小路「ちゃんと使うことになったぞ」

軽井沢「そうね。実際当日どうなるかわかんないけどね」

綾小路「え?なんでだ」

軽井沢「イブとクリスマスどう予定入るかわかんないし、天気もわかんないわけじゃん?」

綾小路「…そこは盲点だった」

45 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/20(日) 21:53:13.66 ID:k6i5i4Hi0


軽井沢「ま、花火できなかったらさ、また鍋でも食べようよ」

綾小路「それは名案だな。ついでにケーキも用意しよう」

軽井沢「ガチじゃん。うける」

綾小路「友人とクリスマス祝うのなんて初めてだからな。正直待ちきれない」

軽井沢「子供か」

綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「なに?」

綾小路「いつも付き合わせて悪いな」

軽井沢「いったじゃん、別に嫌じゃないって。あたしもあんたと過ごしてるときが一番気楽だし」

綾小路「そうか」

軽井沢「そうよ」

綾小路「これからもよろしくな」

軽井沢「はいはい、戦略でも暇つぶしでも散々こき使ってどうぞ」

綾小路「ありがとう」

軽井沢「なに今日のあんた。素直すぎて怖いんですけど」

46 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/20(日) 21:54:01.89 ID:k6i5i4Hi0


綾小路「ちゃんと感謝してるってことだ」

軽井沢「…あっそ。どういたしまして」




綾小路「………」


軽井沢「………」




軽井沢「あー、なんか眠くなってきた。寝るねー」

綾小路「ん?今日はオールじゃなかったのか?」

軽井沢「あんたは起きてていいから。おやすみ」

綾小路「おい、そこはオレのベッドなんだが」

軽井沢「床で寝れば?」

綾小路「寝るなら自分の部屋に戻ればいいだろ」

軽井沢「こんな時間に出てって誰かと鉢合わせしたらどう説明するわけ?」

綾小路「それはそうだが」

軽井沢「一応言っとくけど変なことしたらぶっ飛ばすから」

綾小路「残念だが、そんな度量は持ち合わせてない」

軽井沢「そ。じゃあおやすみー」

綾小路「………」





綾小路「やっぱり絨毯は買ったほうがいいな」






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47 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:28:27.03 ID:oxykMu2O0


【夢か現か】


堀北「ねぇ綾小路くん」

綾小路「ああ」

堀北「私はあなたにAクラスに上がるための協力をお願いしたわよね」

綾小路「ああ」

堀北「それで私は、次に予想される特別試験について考察できるのでは、と思っていろいろ考えていたの」

綾小路「ああ」

堀北「それについて相談と対策についてを打ち合わせにあなたの部屋に赴いたのだけれど」

綾小路「なるほどな」

堀北「あなたは一体何をしているわけ?」

綾小路「オセロだが?」

軽井沢「堀北さんオセロ知らないの?あたしが説明してあげよっか!」

堀北「必要ないわ。そうではなくて」

軽井沢「どっちが多いかで勝敗を決めるわけ。わかった?」

堀北「説明は不要と言ったでしょう。それに今のでは全然伝わらないから、するならもっとちゃんと説明しなさい」

綾小路「まあこのボードゲームはだな…」

堀北「説明が不要というのは興味が無いという意味じゃなくて、知ってるから必要ないという意味よ。察してちょうだい」

軽井沢「それならそれを早く説明してよね。全然伝わらないからもっとちゃんと説明してくんない?」

堀北「ねぇ、綾小路くん。彼女こんなにウザイ子だったかしら」

48 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:28:53.88 ID:oxykMu2O0


綾小路「いつも通りだろ。軽井沢、あいつを怒らせると怖いからちゃんと謝りなさい」

軽井沢「めんご」

堀北「………私ちょっと疲れてるのかしら。何故かいつもとイメージが違って見えるというか聞こえるというか。あとでまた出直すわ」

綾小路「かもな。ゆっくり休んだほうが良いぞ」

軽井沢「今日休みだしねー」

堀北「一応これだけは確認しておきたいのだけれど、ここは綾小路くんの部屋よね」

綾小路「もちろんそうだが?」

堀北「それで、軽井沢さんは綾小路くんの部屋にお邪魔してるという認識でいいのよね?」

軽井沢「まあ、そうよ」

堀北「それで休日の昼間に二人して寝間着でオセロをやっていたと…」

綾小路「堀北…最近ちょっと思考レベルが上ったと思ったら、状況分析すらいちいち確認しなくちゃいけなくなったのか」

軽井沢「それ以外になにに見えたわけ?」

堀北「私がおかしいの?いつの間にあなた達はそんな関係になったわけ?あなた平田くんはいいのかしら?」

軽井沢「あたしが休日に誰と遊んでるかを報告しなきゃいけないわけ?清隆とはマブダチなんですけど」

綾小路「そうだぞ堀北。俺達はオセロをやっていた、ただそれだけのことだ」

堀北「え?あれ?…ごめんなさい、ちょっと寝ぼけてるのかもしれないわ。ちゃんと思考が回らないの」

49 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:29:26.80 ID:oxykMu2O0


綾小路「本当に大丈夫か?まるで堀北が記憶喪失したみたいな違和感を覚えるんだが」

堀北「記憶喪失?まさかそんなはずないでしょう」

綾小路「じゃあ俺達の関係性について言ってみろ」

堀北「関係性って…私と綾小路くんは協力関係で、どんな手を使ったのかは知らないけれど軽井沢さんと平田くんも協力
   してくれるようになったのよね?」

軽井沢「いつの話してるわけ?」

堀北「え?…え?」

軽井沢「あたしときよぽんは鈴音っち公認の愛人なわけじゃん?それとも今更やっぱなしとか言う系ですか?」

堀北「………ごめんない、今ツッコミどころが多すぎて思考がめちゃくちゃなのだけれど」

綾小路「やっぱ疲れてるんじゃないか?鈴ぴょん最近頑張りすぎにゃん」

堀北「す、鈴ぴょん?にゃん??綾小路くん、どうしたの?あなたそんなキャラだったかしら」

綾小路「おいおい、オレと鈴ぴょんは将来を誓いあった運命の赤い糸で結ばれたんだ…っぜ!」

堀北「初耳なのだけれど!というかさっきまで二人ともちゃんと名字で呼んでたじゃない、おかしいわ」

軽井沢「おかしいのは鈴にゃんじゃん」

堀北「また呼び方変わったわよね!?」

綾小路「まだ寝ぼけてるのか?しょうがない子だ、おはようのキスをして目覚めさせてやるか」

軽井沢「ひゅーひゅー!あっついねー!」

堀北「な、なに?ちょっと、近寄らないで!あなた達やっぱりおかしいわ!」

綾小路「何言ってんだこいつ」

軽井沢「しらね」

堀北「あなたたち一度病院行ったほうがいいわよ 。それともそれが本性なの?」

50 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:30:01.17 ID:oxykMu2O0


軽井沢「病院行ったほうがいいのは鈴音でしょ?キヨやっちゃって!」

綾小路「チェストォ!!」チョップ

堀北「痛っつ!!…あなた首を狙うなんて相当喧嘩売ってるわね。後悔させてあげるわ!」

綾小路「やっべ。気絶させて病院送りにするつもりがミスった」

軽井沢「なにやってんのよもー」

綾小路「まて、堀北。今のはちょっとしたジョークだ」

堀北「今更それが通用するとでも?」

綾小路「ジョークだってジョーク…次はちゃんと落とすから」

堀北「今のは手加減したという意味のジョーク!?」

軽井沢「あ、てかさホリッキー。そろそろご飯作ろつと思うんだけど何食べたい?」

堀北「そしてあなたは何故平然とそんな提案をしているの?あとホリッキーと呼んだら次はあなたを絞めるわ」

綾小路「よいっしょー!」チョップ

堀北「グフッ!……あ、やのこ…じ…く、ん。覚えてら…」ガクッ



綾小路「………」


軽井沢「………」


51 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:30:42.84 ID:oxykMu2O0


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堀北「………ん、つぅ。ここは…?」

堀北「私の…部屋?今、時間は…もう夕方」

堀北「じゃない、綾小路くんの部屋にいってそれで…とても不可解な思いをした、のよね?」

堀北「まさか夢じゃあるまいし…でもあまり現実感はなかったような。いえ意識ははっきりとしてた」

堀北「とりあえず綾小路くんの部屋に向かうのが鮮血ね。じゃなくて先決ね」


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52 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:31:21.05 ID:oxykMu2O0


堀北「綾小路くん」

綾小路「堀北かどうした?」

堀北「どうしたじゃないわ。あなたにやられたことをやり返しに来たのよ。あと軽井沢さんにも」

綾小路「は?なんの話だ?…まあとりあえず部屋上がるか?」

堀北「え?そんなに簡単にあげていいの?」

綾小路「どうしたんだ堀北。いつもは我が物顔で入ってくるだろ」

堀北「そ、そうね…お邪魔するわ。というか別に我が物顔でお邪魔してた覚えはないわ」

堀北(もしかしてさっきのは本当に夢…?)

綾小路「それで、なんのようだ?特に今のところ特別試験があるとかクラス対抗のなにかがあるってわけでもないと思うが」

堀北「え、ええ。そう、そのことで色々考えてて、それを相談に来たのよ」

綾小路「ああ、そういうことか」

堀北「でも一つだけ確認させて。………さっきここに軽井沢さんがいたわよね?」

綾小路「は?どうして軽井沢が?というか堀北はオレの部屋に入ってたのか?」

堀北「昼に来た時に二人でオセロをやっていたでしょう」

綾小路「………すまん、全然話についていけないんだが」

堀北「え?」

53 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:31:48.85 ID:oxykMu2O0


綾小路「確かにオレはいつものように一人で部屋にいたわけだが、誰も来た覚えはないぞ?」

綾小路「正直、いつの間に堀北が部屋にいたのかと怖くなったくらいだ」

堀北「いえ、別に、あの。………ごめんなさいちょっと寝ぼけてたみたい」

綾小路「なんか怖い夢でも見たのか?」

堀北「怖い夢…といえば怖い夢かしらね」

綾小路「かわいいところもあるんだな。夢を見て怖くなるなんて」

堀北「………怖くなったと言った覚えはないわ」

綾小路「堀北でも夢はみるんだな」

堀北「あなた喧嘩を売ってるの?人並みかは知らないけれど、夢くらい見るわ」

綾小路「夢ってのは精神状態に比例したものを見るらしいからな。なんか悩み事でもあるんじゃないか?」

堀北「それにしてもすごいおかしな夢だったわ。それはいいの、忘れてちょうだい」

綾小路「まあたかが夢だからな、特に興味はない。ちょっと外に出るか」

堀北「どうして?」

綾小路「気分転換。今の状態で話す内容でもないんだろ」

堀北「……それもそうね。少し、歩きましょうか」

54 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:32:38.47 ID:oxykMu2O0



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綾小路「ちょっとは落ち着いたか?」

堀北「ええ。例えあれが夢だとしてもあなたに首チョップをされた恨みをどう晴らそうかと考えているところよ」

綾小路「なんだその理不尽…。もしかして首が痛いのか?」

堀北「え?………そういえばちょっと痛い、やっぱり夢じゃなかったの?」

綾小路「いや、夢だろ。寝違えて首を痛めたのがそのまま夢に反映されたというのはありえない話じゃない」

綾小路「現実の身体の状態が夢に反映されることなんて間々あることだ。トイレに何度いってもまたしたくなるみたいな夢」

綾小路「実際に尿を足したわけじゃないからなんども夢の中で尿をたすみたいな経験あるだろ?」

堀北「ないわよ。汚い話をしないでちょうだい。あなたはもう少しデリカシーを磨いたほうが良いわね」

綾小路「それは悪いな、今後気を遣う。…お」

堀北「なに?」

平田「やあ、綾小路くんと堀北さん。二人もお出かけ?」

軽井沢「げっ…」

綾小路「ああ、ちょっとな。平田はデートか?」

平田「ははっ、そうなるのかな?」

55 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:33:07.02 ID:oxykMu2O0


軽井沢「ねー洋介くん行こ?せっかくのデートにこいつらと会うとかすごい萎えるんですけどー」

平田「そんなことを言うものじゃないよ、軽井沢さん。休日にクラスメートに会えるなんてそうそうないからね。むしろラッキーくらいさ」

軽井沢「……洋介くんがそう言うなら」

堀北「………」

綾小路「どうした堀北」

堀北「いえ、やっぱりさっきのは夢だったのねと再認識していたところよ」

綾小路「あぁその話か。そんなに変な夢だとちょっと興味あるな」

堀北「くだらない夢よ、なんの生産性もない。あんな夢を見た私自身にがっかりしてしまうくらいに」

綾小路「夢だしな」

軽井沢「ねぇ、そろそろ行こ!洋介くん」

平田「そうだね。それじゃあ僕らはこれで。また学校でいろいろ話そう」

綾小路「ああ、また学校で」

堀北「ええ、さようなら」

綾小路「それじゃ俺らも帰るか」

堀北「何を言ってるの?今後の打ち合わせについてまだ何も話してないわ」

綾小路「………やっぱりしなくちゃいけないのか」

堀北「当然でしょう。さては綾小路くん、私を外に連れ出したのは本題を避けるためなのかしら」ギロッ

綾小路「いやー、共にAクラス目指すためにじっくり作戦練るぞー」

堀北「その態度が図星ですと言い表してるようなものね。しっかりと協力してもらうから覚悟しなさい」

綾小路「………ああ」

56 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:33:34.65 ID:oxykMu2O0



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綾小路「といった感じでミッションコンプリート」

軽井沢「あんなアホみたいな作戦でなんとかなったんだ…」

綾小路「アホな作戦とは心外だな。密会をバレたくないというから立てた即興にしてはなかなかだ」

軽井沢「即興にしても酷すぎでしょ」

綾小路「その即興によく対応したな。さすがオレの見込んだ通りの逸材だな」

軽井沢「…どうも。てか居留守でもよかったでしょ」

綾小路「それじゃあ意味が無いんだ。あいつを含め他数人はオレの部屋の合鍵をもってるからな」

軽井沢「え、まじで?何簡単に合鍵とか渡しちゃってるわけ?」

綾小路「須藤たちに勝手に作成されていた。ここをたまり場にしたかったらしい」

軽井沢「…そういうこと。あんたも大変ね。というか堀北さんならあんなアホな作戦たてなくてもよかったんじゃない?」

綾小路「どうしてだ?」

軽井沢「まあ変に勘ぐりされたくはないけどさ、作戦とかバレる心配も高かったじゃん?」

綾小路「そうだな。でもそのほうが面白いだろ」

軽井沢「あたしはあんたの遊びに付き合わされたわけ!?」

57 : ◆DRCiQieXkE [sage saga]:2017/08/22(火) 02:34:14.49 ID:oxykMu2O0


綾小路「漫画だとこういう時の誤魔化しかたが鉄板だったからな。最近そんな感じのを読んだ」

軽井沢「それであんな酷いキャラの子って印象ついたら最悪なんですけど。ていうか思い出すと自分が恥ずかしい」

綾小路「大丈夫だ、結果オーライって言葉があるだろ」

軽井沢「…今回はね。とりあえず今後はあんたの部屋は危険、ってことがわかったから来るのは止めとくね」

綾小路「そうしよう。毎回対応するのは面倒だしな。……あ、」

軽井沢「……?どうしたの?」




綾小路「そういえば堀北は合鍵持ってなかったな」


軽井沢「ちょっと!」




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58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/26(土) 00:02:33.39 ID:wpOEEOGR0
アニメの軽井沢可愛いけど出番取られてショック
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 16:35:19.96 ID:9wQIQ99yO
なんで順番変えたんだろうな
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 18:45:52.01 ID:epOfGcIDo
俺は応援するから書き続けてくれよ
アニメなんてなかった
七巻は軽井沢無双です
61 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/28(月) 02:24:17.85 ID:d3HvKJKk0


【イメージチェンジ】


綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」

綾小路「高校や大学デビューってものがあるだろ?」

軽井沢「うん」

綾小路「今までの自分から心機一転イメージをガラッと変えて、学生生活を楽しむためにやるものだな」

軽井沢「うん」

綾小路「オレもイメチェンして学生生活をエンジョイしようと思う」

軽井沢「無理じゃない?やめときなよ」

綾小路「そんなに無理か?」

軽井沢「今更遅いっての。一度ついた印象を変えることがどれだけ難しいか…」

綾小路「おお、経験者は語る」
62 : ◆DRCiQieXkE [saga]:2017/08/28(月) 02:24:45.48 ID:d3HvKJKk0


軽井沢「まずこれは自分自身の問題!相手に一番最初に与えた印象を、自分自身で塗り替えることが難しい!」

軽井沢「最初にクールな感じで話しちゃうとね?その人の前ではこれなんだって自分が意識しちゃうの」

軽井沢「だから後々ハイテンションにするとか無理で、あくまでもその人の前で、最初に見せた素顔が素になるっていうか」

綾小路「そういうものなのか」

軽井沢「これが第一の難関よね」

綾小路「まだあるのか」

軽井沢「今いる環境に対して唐突のイメチャンは、相手からしたらドン引きするぐらい気持ちが悪い」

綾小路「……なるほど」

軽井沢「印象変えたら私のこと良くしてくれるかも?と思って痛い目見たからね」

綾小路「今日は過去の地雷を自分で踏み抜いていくスタイルなんだな」

軽井沢「あんたと話してると、過去とかどうでも良くなってくるわ」

綾小路「強くなったな」

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