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いろは「手つないでもいいですか?」
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27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 16:53:56.51 ID:CZ3E5ga70
八幡(あ、ありのまま、今起こったry)
八幡(何を言ってるか分かry)
八幡(俺の後輩がこんなに可愛いわけがない……)
いろは「先輩……? わたしにここまで言わせて聞こえないフリはさすがに傷つきますよ?」
八幡「い、いや。大丈夫だ、ちゃんと聞こえた」
いろは「ほんとですか? なら早く…してください」
八幡「ああ……」
八幡(いいんだよな…? 本当にいいんだよな?)
八幡「……」ギューー
いろは「っ…」
八幡(強くってこのくらいでいいのか? 全然加減が分からん…)
八幡「痛くないか?」
いろは「だ、大丈夫です……けど」
八幡(けど?)
いろは「ちょっと苦しい…です」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 16:59:48.32 ID:CZ3E5ga70
八幡「わ、悪い! 強くしすぎたか」パッ
いろは「あっ! まっ、待って先輩! いま離れたらっ…」
八幡(しまった、一色に対してどんな顔すればいいのか分からないってのに放しちまっ……っ!?)
いろは「あ……」
八幡「い、一色……お前……」
いろは「ーーーっ!! ばかばか! 先輩のバカ! 見ないでくださいっ!」バッ
八幡「お、おう……悪い」
いろは「謝らないでくださいぃ……ううぅー…」
八幡「悪い……」
八幡(今や後ろを向いてしまったが……瞳に入った光の情報は神経を介してしっかりと俺の海馬に刻まれた)
八幡(オオグンタマのメス……じゃなくて、一色いろはの貴重な紅潮シーン!!)
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 17:02:59.84 ID:CZ3E5ga70
いろは(先輩にみられた先輩にみられた先輩にみられたぁ……)
八幡(え? なに? 今のが素の顔ってやつなの?)
八幡(作り笑いして生きてる系ヒロインの本当の笑顔(笑)とか思っててごめんなさい…笑顔じゃないけど素の顔可愛すぎんだろコンチクショウ!!)
八幡(どうでもいいけど素の顔と味の素ってちょっと似てるな……いや本当どうでもいいわ)
いろは「……」
八幡「……あの、一色さん?」
いろは「忘れてください」
八幡「いや、ほら。そういう一面もあっていいんじゃないかって俺は思うぞ」
いろは「よくないです! あんな……あんなのわたしじゃないですっ」
八幡「はっ?」
いろは「絶対ふやけた顔してたもん…ぶさいくだったもん…」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 17:07:36.70 ID:CZ3E5ga70
八幡(ああ……そうか。こいつも外骨格組だから)
いろは(先輩の前では…かわいいわたしでいようって思ってたのに……)
八幡「あー、一色」
いろは「…なんですか」
八幡「これは俺の友達の友達の話なんだが」
八幡「そいつの学校にはある一学年下の女子がいてだな、これがまあ学年中の男子を手玉に取る魔性の女みたいなやつらしいんだ」
いろは「……はあ」
八幡「で、そいつはどういう経緯かその後輩の女子と関わりをもつようになった」
八幡「その女子の外面は確かに見た目良く、人気があるのも頷けた。でもそういう分かりやすい仮面はそいつにとっては警戒の対象でしかなかったそうだ」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 17:18:42.97 ID:CZ3E5ga70
八幡「その女生徒はことあるごとに厄介ごとを持ってきてはそいつを使役した」
八幡「いやマジで、扱いがもうね。もはやパシリ。しかも超あざといんですわこれが。まさしく魔性の女」
八幡「………らしいんだが」
いろは「……めちゃくちゃ感情こもってましたねいま」
八幡「ところがある時ふとその女生徒の仮面がぽろっと落ちて、そいつは初めて仮面の内側を見ることになった」
いろは(あくまで続けるんだ…)
八幡「警戒していた女生徒の素顔を目にしたそいつは心底驚いたそうだ」
八幡「……『こんなに綺麗なものがこの世にあったのか』と」
いろは「……えっ」
八幡「……」
いろは「先輩、それって…」
八幡「その後そいつは社会的に死にました。オワリ」
いろは「ええええっ!? ちょっ、どんな終わりかたですかそれ!」
八幡「彼のことはずっと忘れないよ……ズッ友だょ……! めでたしめでたし」
いろは「ぜんぜんめでたくないですからね!?」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 17:20:52.02 ID:CZ3E5ga70
八幡「いいんだよ別に、ただの友達の友達の話なんだから」
いろは「先輩、友達もいないのに友達の友達なんてもっといるわけないじゃないですか」
八幡「……」
いろは「いまの、もしかしなくてもわたしと先輩のお話ですよね?」
八幡「いや…」
いろは「ですよね?」
八幡「お前な、そう言いたくないから伝聞形式で話した俺の気持ち汲んでくれてもよくない?」
いろは「わかってますよ。でもわたしだってそういうことはちゃんと聞きたいんです」
八幡(まじかよ……話さなきゃよかったな…)
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 17:23:04.99 ID:CZ3E5ga70
八幡「まあ、あれだ。一色っていつもあざとくキャラ作ってるだろ?」
いろは「えー、あざとくなんかないですよぅー」
八幡(はいはいあざといあざとい)
八幡「それだけに本当は何考えてるのかよくわかんなくてな。ぶっちゃけ怖いんだよ」
いろは「先輩からそんな風に思われてたんですかわたし……地味にショックなんですけど」
八幡「とまあそんな印象がある中でさっきのことだ」
八幡「よく分からんが俺と抱き合ってたら、どういうわけか一色が顔真っ赤にして慌てふためいてて」
いろは「わーー! そういうこと言わなくていいですからっ!!」
八幡「俺だって言いたくねぇけどお前が話せって言うから…」
いろは「そうですけど……うぅ」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 17:26:42.35 ID:CZ3E5ga70
八幡「それで……だからその、つまりそういうやつってことだ」
いろは「ちょっ、肝心なとこにごさないでください!」
八幡「いやだってこんなの公開処刑じゃん…恥ずかしいし…」
いろは「わ、わたしだって恥ずかしいんです! それでどうしたんですか!?」
八幡「あーー、あれだよ、ある意味ギャップ萌えっつーか」
いろは「はあ、ギャップですか」
八幡「普段作った表情しか見せないお前が見せた素の顔っつーか……まあそれがな」
いろは「…………どう思ったんですか?」
八幡「………言っても引くなよ?」
いろは「もう先輩からはこれ以上引けませんよ」
八幡(最底辺じゃねーかチクショウ)
八幡「まあ……」
八幡「控えめに言って、世界一可愛かったな」
いろは「へ」
35 :
◆gb70B2Lmds
[sage]:2017/08/16(水) 17:27:45.15 ID:Th1c7QNO0
QB「やれやれ、なにやら隣の部屋が騒がしいことになっているね」
ドカーン! ドン! マミ!オチツケ!!
ガシャーン! キャー!! ティロフィナーレ!!
QB「つくづく人間というのは不思議だね。やれ胸が大きくなった小さくなった、太っただの痩せただの。そんなことで別人に見えるなんて。容姿がいくら変わったところでその中身まで変わるわけじゃないじゃないか。わけがわからないよ」
バキバキバキ! マミサーーン!!
ガイーン!! スクワルタトーレ!!
QB「さて、こっちに飛び火する前に僕は退散させてもらうとしようかな。みんなもおっぱいだけで人を見るような人間にはならないよう気をつけることだね。」キュップイ
おしまい
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 17:36:58.34 ID:CZ3E5ga70
いろは「あ……わ……わわ……」
八幡(こりゃ言っちまった感あるな……でも一応本音だしな。我が後輩のデレ力は世界一ィィィ!!!)
いろは(せ、先輩ならプラスのこと言ってくれるかもとは思ってたけど……そこまで言われるなんて……)カァァ
いろは(うーっ、また顔がふやけちゃう…!)
いろは「先輩っ! あの、だっ、抱いてください!」
八幡「ファッ!?」
八幡(あ、抱いてって普通にハグしてって意味ね? もちろん分かってるよ他意がないことくらい)
八幡(つーか普通にハグってのもすごいと思うが……まあさっきもやってるしな。いいんだよな)ギュー
いろは「ん……」
いろは(これなら顔見られないし。ていうか、先輩のにおいする……)
八幡(さっきと違うのは一色の頭が体の前にあるってとこか……髪きれいだな……イイニオイダナー)
いろは(あれ、先輩の心臓、ちょっと早いかも…?)
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 17:40:18.56 ID:CZ3E5ga70
いろは(もう、伝えちゃってもいいのかな)
八幡(これ結局元に戻ってるよね? ここから進むにはどうすればいいんだ…? 教えてエロい人!)
いろは(もしくは聞いちゃっても…)
いろは「先輩……あの、わたしのこと、どう思いますか?」
八幡「え…? 宇宙一可愛い?」
いろは「スケールアップしてますよ!? や、そう言ってくれるのは普通にうれしいんですけど、そういうことじゃなくて」
八幡(容姿やそういった類のことではなく……ってことは、やはりアレなんだろうか)
八幡(だがもしここで勘違いだったらどうなる? 過去の教訓が泣くことになるぞ)
いろは「……先輩、いまドキドキしてますよね?」
八幡「えっ」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 17:41:48.84 ID:CZ3E5ga70
ちょい小休止
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/16(水) 17:44:42.10 ID:AJg9JNleo
いいぞ
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:00:09.26 ID:CZ3E5ga70
いろは「この位置だと心臓の音が聞こえるんです。わたしとこういうことして、ドキドキしてるんですよね?」
八幡「あ、ああー。そりゃもうね、いつセクハラで通報されるかハラハラドキドキしてるね」
いろは(むぅ……そういうことじゃないのに)
いろは「さっき言いかけた話なんですけど、セクハラって好きでもない人からされて嫌な思いをするから成り立つんですよね」
八幡「そういやそんなこと言ってたな」
いろは「……なら先輩は大丈夫です」
八幡「……ん?」
いろは「先輩、手つないでください」
八幡「はっ? この状態で?」
いろは「この状態でです」
八幡「……いいけど」ギュ
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:03:01.72 ID:CZ3E5ga70
八幡「これでいいのか?」
いろは「まだです。指……絡めてください」
八幡(ワアー、それってつまり)
いろは(恋人つなぎ……とはちょっとちがうけど)
八幡(細いな。力入れたら折れそうだ。男女でこうも差が出るのか)
いろは「こんなことしたってイヤじゃないです」
八幡「……おう」
いろは「もっと言うと、ですね」
いろは「さっき先輩、わたしにキスしようとしましたよね?」
八幡「ブブブフゥ!!」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:04:48.04 ID:CZ3E5ga70
八幡「あー、えー……え、なんだって?」
いろは「ムダですよ。先輩が難聴じゃないのは確認済みです」
八幡(駄目か…)
八幡「なんで分かったのかしら…」
いろは「そりゃあそこまで顔近づけられたらわかりますって」
八幡「……正直すまん。未遂とはいえあの時は本当どうかしてた。許してくれ」
いろは「……いいですよ?」
八幡「助かる」
いろは「いえ、そうじゃなくて」
八幡「ん?」
いろは「しても……いいですよ?」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:06:29.42 ID:CZ3E5ga70
八幡「……」
いろは「……」
八幡「え、なんだっt」
いろは「それは通じませんってば」
八幡「hahaha……」
いろは「……しないんですか?」
八幡「待て、いろいろとおかしい」
いろは「宇宙一可愛い後輩がオーケーしてるんですけど、したくないんですか?」
八幡「お、お前、ここでそれ持ち出すなよ」
いろは「先輩が言ったことですもん」
八幡「そりゃそうだけど…」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:17:02.91 ID:CZ3E5ga70
いろは「もしかして、わたしとするのイヤなんですか…?」
八幡「だ、だから待てって。こういうのは許可されたからってホイホイするもんじゃないだろ」
いろは「……じゃあ、言いかたを変えます」
八幡「え?」
いろは「先輩………わたしにキスしてください」
八幡(嘘だろおい)
八幡「一色? お前、自分が何言ってるか分かってんのか?」
いろは「……」
いろは「分かりませんよ…」
八幡「分かんねぇのかよ…」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:23:11.95 ID:CZ3E5ga70
いろは「わかんないんです。自分でもなんでこんなこと言ってるのか、正直ぐちゃぐちゃで」
いろは「こんなつもりじゃ…なかったんです」
八幡「は?」
いろは「ほんとは今日、手をつないで、デートとかもして、ちょっとずつ進めていって」
いろは「気がついたらー…って、そういう感じの作戦だったんです」
八幡「作戦……? あれ、練習は?」
いろは「……先輩って実はわりと鈍感系ですよね」
八幡「んなわけないだろ。超敏感だっつの。なんなら敏感すぎて困ってるまである」
いろは「それはそれで気持ち悪いです…」
八幡「そういう傷つく言葉にも実は敏感なのよ?」
いろは「ならそういう感想を抱かせるような発言しないでくださいよ」
八幡「ごもっともで…」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:26:40.68 ID:CZ3E5ga70
いろは「はぁ、なんか結局はぐらかされてる気がします」
八幡「この短時間でいろんなことがありすぎて心の整理が出来てないんだよ…察してくれ」
いろは「じゃあその整理が終わったら応えてくれるんですね?」
八幡「善処する」
いろは「わかりました。3分間待ってあげます」
八幡「お前はムスカかよ……それなりに人生に関わる選択だから真剣に考えたいんだけど」
いろは「うっ、そう言われると……じゃあ整理っていつ終わるんですか?」
八幡「俺ってば男だから生理が終わる以前に始まってないんだよね」
いろは「……」
八幡(あ、やばい怒らせたか?)
いろは「いいかげんそろそろ泣きますよ…」
八幡「!?」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:29:10.14 ID:CZ3E5ga70
八幡「泣くって……え? マジで?」
いろは「くすん、マジで涙する5秒前ですよぅ」
八幡「わ、悪い。そんなつもりじゃなかったんだよ」
八幡(一色みたいな目立つ奴を泣かせたりしたら『女泣かせの比企谷』的な悪評が学校中に…!? なにそれすごいチャラい)
いろは「なーんて冗談に決まってるじゃないですかー」
八幡「って冗談かよ!」
いろは「先輩ごときがわたしを泣かせるだなんて片腹痛いです」
八幡(こいつ…)
いろは「あっはは! 先輩でも女の子の涙には弱いんですねぇ」
八幡「さあな。生憎そんな状況になったことがあまりないもんで」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:34:22.46 ID:CZ3E5ga70
いろは「あまりってことは、ちょっとはあるんですか?」
八幡「まあ何回かは」
いろは「ふうん。そうなんですね」
いろは(先輩ってやっぱりモテるときはモテるんだ…)
八幡(ノート返却でノートを渡した女子が突然泣き始めたとかな。あの時は心臓を彫刻刀で削られてるような気分だった)
いろは(先輩がモテるって……なんだろ、複雑っていうか、なんかすごくモヤってする)
いろは(わたしが話す男子は大体それが普通で、そんなこと思ったことないのに。葉山先輩だって)
いろは(でも、先輩は……)
八幡(やばい。また思い出してはいけない過去を掘り出したせいで俺が泣きそう)
いろは(……やっぱりわたし、先輩のこと好きだなぁ…)
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:40:09.53 ID:CZ3E5ga70
八幡「ところで、コレどうすんの?」
いろは「へっ? ……あ、コレですか」
八幡(忘れないでいただきたい。今俺と一色は向かい合わせ(というかほぼ接してる)で手握り合ってる(しかも指絡めてる)状態である)
いろは「って、そうじゃないですよ! 結局よくわからないうやむやな感じになっちゃってるじゃないですか!」
八幡「まずよく分からんこの状態をなんとかしたいんだけど……」
八幡「大体、お前だって俺なんかと無闇に接触してたくないだろ」
いろは「えぇー……それ本気ですか先輩」
八幡「な、なんだよ」
いろは「はぁー。ここにきてまだそんなこと言うなんてもはや泣きたいのを通り越して呆れちゃいますよ」
八幡(分かってるよ。けどまだ整理が出来てないんだっつの。つーか泣くくだりは本気だったのか……)
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:46:46.00 ID:CZ3E5ga70
いろは「わかりました。先輩のお望み通り一旦離れますね」
八幡(はぁー、やっと解放された…)
いろは「むぅ…露骨に安堵されるとちょっと悔しいです」
八幡「悔しいってなんだよ」
いろは「『いざ離れてみるとやっぱり惜しいことしたなー』って感じの顔するのが普通だと思うんですけどねー」
八幡「だってー、俺って普通じゃないじゃないですかぁー」
いろは「うわっ、うっざ…! ぜんぜん似てないんですけど。っていうかキモいんですけど」
八幡(うぐっ、またしても心が削られていく……)
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:55:10.16 ID:CZ3E5ga70
八幡(これ以上はメンタルがやばい。いろんな意味でやばい。無理やり切り抜けるか…)
八幡「で、もう帰っていい?」
いろは「えっ、ちょっ、まだ依頼は終わってませんよ」
八幡「これは依頼じゃなくて手伝いだろ。なら最後まで遂行する義務はない」
いろは「それはそうかもですけど…」
いろは(うーー、いろいろ中途半端すぎるよー……変に近づいたせいでこれから先輩に避けられたりして…?)
いろは(なんか、先輩から避けられたらわりと本気でヘコみそう)
八幡「反論が無いなら俺は帰るぞ」
いろは「……」
八幡「……」
八幡「まあ、なんだ。続きはまた明日、学校でなら聞いてやるから」
いろは「へっ?」
八幡「じゃあな」
ガララ ピシャ
いろは「あっ先輩……」
いろは(また明日、って言ったよね…?)
いろは「……えへへ。素直じゃないですねぇ」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 19:56:30.12 ID:CZ3E5ga70
翌日 土曜日
いろは「…………」
いろは「って今日は休日じゃないですかぁ!!!!」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:00:33.50 ID:CZ3E5ga70
ヴー ヴー
八幡(誰だよ朝っぱらから。せっかくの休みを邪魔するとはいい度胸だ)ピッ
八幡「はい」
いろは『あっ先輩ですか!? よくもわたしを騙してくれましt』ピッ
八幡「……」
八幡「え? なに今の」ヴー ヴー
八幡「……」ピッ
いろは『ちょっと先輩!! いくら後輩だからって無言で切るなんてマナーとして最低です!』
八幡「おかけになった電話の持ち主は現在話す気がございません。即座に通話をお切りのうえ……」
いろは『バカにしてるんですか? バカにしてるんですね?』
八幡「……何の用だよ一色。つーか何で番号知ってんだよ」
いろは『結衣先輩に聞きました。そんなことより先輩、今日学校お休みなんですけど!』
八幡「土曜なんだから当たり前だろ」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:03:13.40 ID:CZ3E5ga70
いろは『今日、わたしの話聞いてくれるって言いましたよね!?』
八幡「あー、言ったような気がしないでもないな」
いろは『昨日ぜったい言いました! ちゃんとわたしの記憶と記録には残ってるんですからねっ』
八幡「だから『学校でなら』っつったろ。今日は休みだから学校はない。よってその義務も発生しない」
八幡(あれ、つーか今なんか不穏なワードが混じってなかった?)
いろは『うーー、やっぱり騙したんですね…ひどいですぅ』
八幡「いや、まさかそれで登校しちゃうとは思わなかったし…」
いろは『先輩はわたしのピュアな乙女心を弄んで傷つけました。責任とってください』
八幡「悪かったよ。なんかで埋め合わせするから」
いろは『じゃあ、今から学校にきてください』
八幡「はっ? い、今から?」
いろは『先輩どうせ暇ですよね? また生徒会室にいるのでダッシュでお願いします』
八幡「いやいや勝手に決めつけるなよ。これからアニメ観たりゴロゴロしたり、あと飼い猫と戯れたりとか色々忙しいっつの」
いろは『めちゃくちゃ暇じゃないですか! あーもう、待ってますからねっ!』ピッ
八幡「ちょっ、待て…」ツー ツー
八幡(嘘だろ……休日に突然出勤とか社畜かよ…まだ学生なのに)
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:06:43.14 ID:CZ3E5ga70
スタスタ
八幡(次からはもっと別の躱し方を考えないとな)
八幡(この扉の向こうに一色が……なんかボス戦に挑む前みたいだ。セーブしとかなきゃ…)
コンコン
八幡「入るぞ」ガララ
いろは「よくきましたね、先輩」
八幡(マジでボスみたいな挨拶してきやがった)
八幡「お前が有無を言わさず来させたんだろうに」
いろは「無視することもできたじゃないですか。そういう忠犬みたいなとこ、けっこうポイント高いですよ?」
八幡「褒められてる気がしねぇ…」
八幡(忠犬ってハチ公かよ。いや八幡だからある意味ハチ公で合ってるけども)
いろは「ひとまずそこ座ってください。いまお茶出しますね」
八幡「ん、おう」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:11:37.18 ID:CZ3E5ga70
いろは「どうぞ。粗茶ですが」コト
八幡「粗茶も何も、ペットボトルのを注いだだけだしな」
いろは「むぅ、文句言うならあげませんよ」
八幡「いやいや出してくれるだけでもありがたい」
八幡(案外一色もこういう気遣い出来るんだな)ズズッ
いろは「……お味はいかがですか?」ニヤリ
八幡「……? なんだよ」
いろは「わたしがただのお茶を振る舞うなんて思いました?」
八幡「はっ?」
八幡(……なんだ? 言われてみれば市販の茶にしては苦味が強いような……)
八幡「お、お前、さては……」
いろは「ふふっ、気づいちゃいましたか。お察しの通り、これは普通のお茶じゃありません」
八幡「ぐっ……」
八幡(気のせいか眠気が……まさかこいつ……)
いろは「新商品のにごりほのかです」
八幡(…………気のせいだった………)
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/16(水) 20:13:56.10 ID:D0KuOnCo0
いろはすかわいいなあ
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:16:32.31 ID:CZ3E5ga70
いろは「どうです? ちょっと普通のよりお高いぶん、本格的な味じゃないですか?」※綾鷹ではありません
八幡「……ソウデスネ」
八幡(まあ、夜更かししたしな。気のせいじゃなくても眠気は出るわ)
いろは「それじゃあ、さっそくなんですけど」
八幡「!」
八幡(昨日の続き、か)
八幡(最終的に何の話だったかうろ覚えというか、意図的に有耶無耶にしてたわけだが……もう逃げられないな)
いろは「………これを」ドサッ
八幡「ん? ……なにこれ」
いろは「え、えっと……それがですね、わたしがやらなきゃいけないお仕事なんですけど、ちょーっとまとめてやろうと思ってたっていうかぁー」
八幡「……」
いろは「あとさっき気づいたんですけど、まだ先かなーって思ってたのが月曜までのだったりして、しかもわたし明日予定ある感じでー…」
八幡「ほう。で?」
いろは「………えへっ♪」パチン
八幡「お前……」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:19:07.30 ID:CZ3E5ga70
カタカタ パチパチ
八幡(結局仕事することになるのか……やっぱ社畜じゃねぇか)
いろは「ふふっ、先輩はなんだかんだで手伝ってくれる優しいとこもポイント高いですねー」
八幡「仕事が回らなかったら学校側に響くだろ。で、生徒である俺にも不利益が生じかねないってだけだ」
いろは「なにげにツンデレなのもちょっとポイント高いかもですっ」
八幡「違うから……」
八幡(男のツンデレほど誰も得しないもんは無い。男の娘ならともかく。例えば戸塚とか、あと戸塚とか)
八幡「つーかそのポイント制なんなの? 小町の影響?」
いろは「んー、っていうか、女の子はわりとみんな無意識に点数つけてると思いますよ?」
八幡「そういうもんなのか」
八幡(要は好感度と同じってわけね。いつか貯まったら小町から何か貰えるのかと思ってたが、そういうわけじゃないんだな)
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:21:55.59 ID:CZ3E5ga70
トサッ
八幡(大体は片付いたな)
いろは「あ、終わりました?」モグモグ
八幡「っておい、いつの間にサボってんだよ。しかもクッキーとか食ってるし…」
いろは「だって月曜までのは済んじゃいましたもん。わたし途中で言いましたよ? 先輩仕事に夢中で生返事でしたけど」
八幡「え、マジで?」
八幡(どんだけ集中してんだよ俺。そういや知らん内に肩と首が……こりゃ体質から社畜かも分からんね)クキッ
いろは「……よかったら肩もみしましようか?」
八幡「え?」
いろは「なんか凝ってそうにしてたので」
八幡「いやいいよ。そんなでも無いし」
いろは「まぁまぁー。わたし、けっこううまいって評判なんですよ? 失礼しますねっ」ススス
八幡「い、いやマジでいいって…」
いろは「えいっ」グイッ
八幡「……っ!」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:26:00.44 ID:CZ3E5ga70
いろは「やっ、とうっ」グイ グイ
八幡「……お…」
八幡(これは、思った以上に……)
いろは「気持ちいいですか?」グイ グイ
八幡「あ、ああ。こういうのは力が弱くてくすぐったいってのがよくあるパターンだが…普通に良いわ」
いろは「わたしの経験値をなめてもらっては困りますねー」グイ グイ
八幡(なるほど、上手いと評判って自分で言うだけはある)
八幡「……評判か」
いろは「はい?」
八幡「ん? いや、マジで経験値高いんだなと」
いろは「ふっふーん、そうでしょうそうでしょう」グイ グイ
八幡「……ってことは他の奴にも結構、こういうことしてんのな」
いろは「えっ?」
八幡「あ、違う、今のは……」
いろは(……えっ? えっ?)
いろは「それ、どういうイミですか? もしかして……」
八幡「べ、別に? 特に意味は無い」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:31:36.29 ID:CZ3E5ga70
八幡(どうした俺、妙なこと口走ったな。一色が誰に何しようと関係無いだろ)
いろは(やきもち……だよね? たぶん)
いろは「へへ、えへへへっ」
八幡「……なんだよ」
いろは「いーえー、べつにー?」グイ グイ
いろは(やばっ、ちょっとうれしいかも……っ!)
八幡(なんだか変な勘違いをされてる気がする。けどこういうのは言い訳するほど火に油だしな……)
いろは「ふふっ。あのですねー先輩、お父さんですよ?」
八幡「えっ?」
いろは「肩もみの相手です。ぜんぜん他の男子とかにしたことないですし」
八幡「へ、へぇ……あ、そう? まあ、うん、知ってたけどね?」
いろは「ほんとですかぁー? まぁそういうことなので、安心してくださいねっ」
八幡「い、いや意味分かんねぇし。安心ってなんだよ。元々してるから。朝まで熟睡だから」
いろは「先輩のほうがイミわかんないです…」
八幡(なんなら羽根つきで寝返りも大丈夫だから。いや本当意味分かんねぇな)
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:35:42.21 ID:CZ3E5ga70
いろは「ふぅ。それじゃ肩もみはここまでですね」
八幡「お、おう」
いろは「名残り惜しいならもうちょっとしてあげてもいいですよ? 別料金ですけど」
八幡「金取るのかよ……つーかいいよもう、かなり楽になった気がするし」グルグル
いろは「それはよかったです。がんばった甲斐がありました!」
八幡「どうも。サンキュな」
いろは「……あの、先輩」
八幡「ん?」
いろは「わたしがこんなことするの、先輩だけですからね…?」ボソ
八幡「っ…!!」ドキ
八幡(耳元でそういうこと言うのやめてくれませんかね……心臓に悪いっつの)
八幡「……父親はどうしたんだよ」
いろは「お父さん以外でですよぅ。もー…わかってるくせに」
八幡(マジでどこまであざといんだこいつ……いい加減分かってても惚れちゃうだろ…)
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:38:09.70 ID:CZ3E5ga70
八幡(まずいな、この状態で昨日みたいなことになったらどこまで耐えられるのか自分でも分からん)
いろは「えと、それじゃあそろそろ片付けて帰りましょうか」
八幡「えっ?」
いろは「なんですか?」
八幡「……もう終わりでいいのか?」
いろは「はいっ。先輩のおかげでノルマは終わりましたし」
八幡「いや、じゃなくて、元々昨日の続きっつーか、話聞くってやつで来た気がするんだけど」
いろは「あっ! そ、そうでしたねっ」
八幡「忘れてたのかよ…」
八幡(ミスったな、もしや言わなきゃそのまま帰れたんじゃねこれ)
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:44:37.47 ID:CZ3E5ga70
いろは「んー、でも、今日はもういいかなぁ…」
八幡「え? マジで?」
いろは「少しですけど、思わぬ収穫もありましたし。それにやっぱりまだ計画どおりにしようかなーって」
八幡「はあ……」
八幡(よく分からんが、俺にとってもありがたいし無理に掘り下げることは無いな)
八幡(にしても計画通りってなんだよ。え、俺心臓麻痺で死なないよね…?)
いろは「なので先輩。き、昨日のことは……忘れてくださいっ!」
八幡「いや、あんなのそう簡単に忘れられるインパクトじゃ無いんだけど……」
いろは「うっ……それでもがんばって忘れてください」
八幡「記憶って頑張ったら余計忘れなくなりそうじゃね?」
いろは「いいからぁ! えいっえいっ、先輩の記憶、飛んでけーっ!」ペシペシッ
八幡「ちょっ、痛いの痛いの飛んでけー的なノリで恐ろしいこと言うな! 分かった、忘れるから!」
八幡(物理的に忘れさせようとしないで! あとそれ可愛いから! 萌えちゃうから!)
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:48:22.65 ID:CZ3E5ga70
ガララ
いろは「はい先輩、どうぞっ」
八幡「ん、サンキュ」
八幡(休日は校門も自分で開け閉めするんだよな。チャリだから一色がいて助かった。まあそもそも休日に来なきゃいけなくなったのがこいつの所為なんだが)
八幡「じゃあ、俺こっちだから」
いろは「はぁーい。よろしくお願いします」チョコン
八幡「……は? 何してんのキミ?」
いろは「はい?」
いろは「あ、そっか。これは二人乗りと言いまして自転車の荷台に人を…」
八幡「いやいくら友達いなくても二人乗りくらい知ってるからね? じゃなくてお前千葉駅方面だろ」
いろは「えっ? 乗せてってくれないんですか?」
八幡「なんで当然のように俺が送迎係になってるんですかね……」
いろは「先輩、電話で埋め合わせするって言ってたじゃないですかぁ」
八幡「だからわざわざ来たんじゃねぇか。しかも生徒会の手伝いまでしてやったしな」
いろは「それはほら、肩もみでチャラですよっ」
八幡「有料だったのかよ……」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:51:11.04 ID:CZ3E5ga70
いろは「というわけで先輩、レッツアンドゴーです!」
八幡「それはミニ四駆な。どの道駄目だ、今は公道の二人乗りは法律で禁止されてんだぞ」
いろは「もぉー先輩カタいですねー、規則は破るためにあるんですよ?」
八幡「生徒会長の台詞とは思えないな……」
八幡「つーかそうだ、お前生徒会長だろ。二人乗りで万が一事故でも起こしたら学校の信用に関わるし、下手すりゃ新聞沙汰だぞ? いいのか?」
いろは「うっ、それは……」
八幡(流石にこれは反論できまい。少し可哀想だがここは大人しく引き下がって貰おう)
いろは「……」シュン
八幡「……」
八幡「ま、まあアレだ、二人乗りは出来んけど、駅まで送るくらいはな?」
いろは「ほんとですかっ!?」パァッ
八幡「あ、ああ。別に急いじゃねぇし」
いろは「わーいっ、じゃあお願いしますっ! えへへへー」
八幡(ぐっ、そんな露骨に嬉しそうにしないで! 俺まで嬉しくなっちゃうから!)
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:54:17.10 ID:CZ3E5ga70
いろは「あっ。あと先輩、おなかすきません?」
八幡「あー、言われてみれば確かに。もう昼時だし」
いろは「じゃあじゃあ駅でお昼食べましょう! 先輩もどうせ行くならなんかしたほうがよくないですか?」
八幡「いいけど、今手持ちあったかな…サイゼくらいしか払えないかもしれないぞ?」
いろは「いいですよ。サイゼでもマックでも」
八幡「吉牛でも?」
いろは「んー、まぁ、それでもいいですよ?」
いろは(……先輩といっしょなら)
八幡(意外だな、もっと文句言われるかと思ったが)
いろは「とにかく決まりですねっ。今度こそヒアウィーゴーです!」
八幡「それはマリオカートじゃ…」
いろは「〜〜〜♪」
八幡(……なんでもいいか)
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 20:58:23.48 ID:CZ3E5ga70
八幡(しかしまあ、一色と休日に飯食いに行くことになるとはな。初めてってわけじゃないが…)
いろは(えへへ、これで制服デートも叶ったかな)
八幡「……」
八幡「ちなみに、だが」
いろは「はい?」
八幡「こういうのも…誰とでもするって訳じゃないのか?」
いろは「えっ…?」
八幡(って、何聞いてんだ俺は……)
いろは(先輩、やっぱりけっこう意識してる……?)
いろは「ふふっ。知りたいですか?」
八幡「べ、別にそこまでは。単純な興味っつーか」
いろは「もー、ほんと素直じゃないですね」
八幡「そんなんじゃねぇっつの」
八幡(……いや本当に…多分)
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 21:02:12.28 ID:CZ3E5ga70
いろは「んー、そうですねー…」
いろは(あっ、そうだ)
いろは「先輩先輩っ。教えてあげてもいいですけど、そのかわり」
八幡(ちょっ、また何か要求されるのか?)
八幡「先に言っとくが奢る金はマジで無いぞ」
いろは「わ、わかってますよぅ。そうじゃなくてですね」
八幡「……?」
いろは「えと……て」
八幡(……て?)
いろは「……」
いろは「手……つないでもいいですか?」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 21:03:34.18 ID:CZ3E5ga70
八幡「……」
八幡「いや、無理だろ…チャリあるし」
いろは「ですよねー……」
おわり
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/16(水) 21:05:56.58 ID:CZ3E5ga70
10.5読み直してたらいろはす書きたくなった
あくまで本編は最初
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/16(水) 23:08:41.57 ID:k5UWTiono
乙
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/17(木) 19:57:01.04 ID:KbZHpQnmO
乙
本編?刹那で忘れちゃった
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/01(金) 18:12:40.16 ID:ut4C/90eO
>>74
おいあんた!ふざけたこと言ってんじゃ・・・
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/01(金) 18:52:33.36 ID:g/C7I9gCO
やめろ
>>75
っちゃん!
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