モバP「いつの間にか、キュートアイドルのプロデューサーになっていた件」

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25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 03:57:54.59 ID:9EzxG8Cq0
幸子「ボクが、カワイイ、ですか?」

P「ん?まぁ、そうだな、睫毛も長いし、たれ目もキュートだし、所作から礼儀正しさもうかがえるし……」

幸子「そうですか……そうですよね」

幸子「そうなんですよ!ボクは、カワイイんですよ!」ニコ

P(お!)

幸子「いつも、オーディションはあとちょっととのところで落ちてしまいますが、それはこの超新星のボクの放つ輝きに審査員の皆さんが眩しすぎてくらんでしまうからなんですよ!」

P「そうだな、審査員も見る目がない」

幸子「え……えぇそうなんですよ!……あの」

P「ん?」

幸子「その、いつもみたいに、怒らないのでしょうか?ボクって言ったり、あの、自分でカワイイって言ったり……」

P(……)

P「怒らないよ。そういう自信を持って自分を出せる姿が、俺はすごく良いなって思ったから」

幸子「そ、そうなん、ですか!?」

P「うん」

幸子「ふ、ふふふ、そうですか!!」


P(ぴんと、自分の髪の跳ねたところをいじってにやつく幸子)

P(彼女もまた、卯月と同じで、「俺」が担当している、アイドル、か)
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/11(金) 04:09:03.19 ID:9EzxG8Cq0
-車(夜)-

幸子「それで、ボクが黒板に完璧な計算式を書ききると〜、先生が言うんですよ!ここはまだ習っていない難しい問題なのに良くとけましたね〜って!!」

P「へー」

幸子「それくらい、ボクは頭もよくて、スポーツもできて、完璧なんですよ!」

P「そうなのかぁ」

幸子「そうなんです!それでですね!ボクが何故、頭が良くてカワイイと、言われるかについてなのですが!」

P(もう遅いからと、自宅へと幸子を送っている途中、彼女はまるで今まで抑圧されていた自分を吐き出すかのように喋りだした)

P(どれもこれも、微笑ましいエピソードばかりだが、聞く人によっては、あまりの自画自賛っぷりに嫌気がさしてしまうかもしれない)

幸子「つまり、地球の温暖化も、少子化問題も、、全部ボクがカワイイせいなんですよね!」

P「そうか、まぁ、確かに幸子は可愛いしな」

幸子「ふぇ!?そ、そうなん、です」

P(だが、自分で言うのならともかく、人に言われるのはまだ慣れていないのか、顔を赤くすると、膝の上に拳を押さえつけて黙ってしまった)
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 05:42:19.55 ID:ZQLVpZXvo
おおー来てたのか
乙です
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 07:11:29.16 ID:hsimytRT0
別世界の同位体入れ替わりだったら元のクールアイドルたちが危ない
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 07:29:03.39 ID:VOrsxbAQo
あの連中が相手だぞ?逆に教育されるわ
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 08:45:43.50 ID:g+OYaTW8o
勝てないわな
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 08:50:37.05 ID:TCwS5Wjso
反省会+楓さんだからわりと不安
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 09:26:05.50 ID:8s8rVdxFO
期待してます
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 12:11:18.50 ID:gkD0iJU80
基本NTRはNGだけど、今回の場合は存分にヤっしまえと思う程CuPがクズ野郎っぽい
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/11(金) 22:11:34.66 ID:5ZXLPzWG0
CuPはホモだから女に厳しい
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 03:19:07.60 ID:qMts88WG0
-自宅(夜)-

P「ふぅ」ドサ

P(島村卯月に、輿水幸子……俺の担当アイドル、か)

P(それに残っていたスケジュールには明日、佐久間まゆというアイドル候補生が事務所に来ると書かれていた)

P「ここまでの経過を見るに……もう、これはドッキリだとか、言ってられないレベルだよなぁ」

P(俺の部屋には、クールなあいつらの写真集やらCDやらでいっぱいだと思ったのだが……)

P(生活に必要なものが最低限そろえられているだけで、えらく殺風景な部屋になっていた)

P(昨日の夜に、何があったのか?これじゃ、まるで別世界に来てしまったかのような……)

P「別の世界?」

P「……まさかな」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 03:20:18.45 ID:qMts88WG0
-事務所-

まゆ(……ここが新しい事務所……)

まゆ(読者モデルをしていた事務所がつぶれて、紹介されたけれど……)

まゆ(別に、まゆはアイドルになんて……興味ないのに……)

ガチャ

P「うわっと」ドン

まゆ「キャ!」

ガシ

P「とと、危ない危ない。大丈夫?」




まゆ「」キューン
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 03:21:50.20 ID:qMts88WG0
まゆ(誰かに愛されることには慣れていました)

まゆ(父も母も、同じ学校の子たちからも、可愛いと言われ、前の事務所でも大切に扱われていたことがわかってましたから)

まゆ(けれど、まゆは一度もその人たちを愛したことはなかった……)

まゆ(きっと、その人たちが死んでも、まゆは、何とも思わないほどに、どこか冷めていた。なのに)

P「おーい、大丈夫か?」

まゆ「はぅ!!」ビシャーン!

まゆ(こ、この稲妻が走ったかのような衝撃!心臓が飛び出しそうなほどに脈を打ち、体中が熱く火照り燃え上がる)

まゆ(まゆは、きっとこの人に会うために生まれてきたのです!!)
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 03:22:57.69 ID:qMts88WG0
まゆ「ふ、ふふふふ」

P「!?」ビク

まゆ「あなたが、まゆのプロデューサーさんになる方ですね?」

P「え、ああ、そうだけど。もしかして、君は……」

まゆ「はい、佐久間まゆです。まゆはこれからプロデューサーさんと二人でトップアイドルになるんですよね、だって、二人の出会いは運命だから!」

P「え?ま、まぁトップアイドルを目指すのは間違いないが……まだ、そうだと決まったわけじゃ」

まゆ「うふふ、まゆのことたっぷり可愛がってくださいね?」

P(何か、押し切られてしまった……それにしても、これまた、キュートオーラ全開の子だなぁ)
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 03:23:56.50 ID:qMts88WG0

まゆ(あぁ、きっと今、まさに、まゆは生まれたのです。誰かを愛するために、人として!)

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 03:35:56.30 ID:qMts88WG0
幸子「ふふーん!ボクの方が先輩ですから、敬愛の念を込めて、カワイイ幸子ちゃんと呼んでもいいですよ!」

まゆ「はぁい、よろしくお願いしますねぇ、幸子ちゃん。まゆのことは、まゆって、読んでください」

幸子「カワイイが抜けていますが……まぁ良いでしょう!何か困ったらカワイイボクになんでも頼ってください、まゆさん!」

まゆ「はぁい」

卯月「……あの、よろしくお願いします。まゆちゃん」

まゆ「こちらこそ〜」



P(あっという間に溶け込んでしまった。ていうか、彼女の持ってきた書類をよく見たら、彼女はうちのアイドル事務所じゃなくて、うちを通して346プロの読者モデル部門に行く予定なんじゃ……)

まゆ「まゆは、絶対にトップアイドルになるんですよ、絶対に……ふふふ」

P(よくわからんが、本人がやる気みたいだし良いか)「仲良くしてくれよな〜みんな」

ちひろ「……」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 03:48:42.49 ID:qMts88WG0
-レッスン場-

P「ほら、1、2、1、2……よし、休憩」

まゆ「あう……」ドサ

幸子「はぁはぁ、ど、どうでしたか、まゆさん!あ、アイドルというのも楽なものではないでしょう!」

まゆ「そ、そうですねぇ、結構、しんどいんですね……」ゼェゼェ

まゆ(こんなのじゃ、駄目。もっと、レッスンをつまなきゃ、もっと、もっと、もっと……)

P「まゆは初めてのレッスンなのに、ここまでついてきてすごいと思うぞ」

まゆ「本当ですかぁ!?」パッ

幸子「!?……ぼ、ボクはどうでしょうか!」

P「幸子は、そうだなぁ、自分の顔を気にしすぎてステップと歌がおざなりだな」

幸子「なぁ!?そ、そういわれてみれば……カワイイボクに、そんな弱点が……!」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 03:50:04.61 ID:qMts88WG0
卯月「……」

P「卯月」

卯月「!は、はい」

P「今日は、昨日よりもダンスにキレがあって良かったぞ。歌も、よく間違えてたところが意識して直せてた。家でも、練習したんだな」

卯月「え、あ、わかるん、ですか?」

P「当たり前だろ。プロデューサーなんだから。でも、あんまり無理をすると身体を壊すから、無理だけはするなよ」

卯月「……はい!」ニコ

P(……お!)

P「じゃあ、後少し休憩したら再開するぞ。しっかり水分補給をするんだぞ」

3人「はーい」

P(……プロデューサーなんだから、か)
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 03:50:20.47 ID:cEArPkcRO
元この世界にいたPはきっとクールのあのメンバーの押しの強さに困惑してるな
そして和久井さんなら婚姻届常時で迫ってるはず
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 04:07:33.05 ID:qMts88WG0
-1週間後-

幸子「ぷ、プロデューサーさん!初めてのお仕事が、どうして商店街のマスコットなんですか!これでは、顔は出ているとは言え、ボクのカワイイボディが見えないじゃないですか〜!」

P「仕方がないだろう。まだ無名なんだから、仕事はなんだって引き受けるぞー。それに、歌も歌えるし良い方じゃないか」

卯月「歌は、商店街の応援ソング、ですよね」

まゆ「しかも、普通の通行人相手に……その、まゆたちに興味がない人に歌を聞いてもらうのは少しまゆにも抵抗が……」

P「まぁまぁ、はじめての仕事なんてそんなもんだ。それに、アイドルになったらもっと大勢の前で歌うことになるんだぞ。興味のない人が興味を持ってくれるような、そんな歌を披露してやってくれ」

卯月「……頑張ります!」

幸子「歌の事より、ボクが一番気にしているのは、どうして卯月さんはウサギ、まゆさんはたぬきで、ボクだけマンボウなんですか〜!一人だけ魚類ですよ!!!」

P「それは、ほら、幸子のカワイイオーラを隠すためだろ」

幸子「ぼ、ボクのカワイイオーラ、ですか?」

P「そうだ、今日は3人の仕事なのに、幸子一人だけ目立ってしまうと困るから、あえて、二人より不細工な着ぐるみに扮することで、カワイイオーラを均等にしてるんだ」

幸子「そ、そうだったんですね。ふふん、ならしょうがないです!オーラなら仕方がないですね!」

P(ふぅ、最近幸子の扱い方がよくわかってきたぞ)
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 04:17:29.89 ID:odP6A7g8O
チョロい(チョロい)
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 04:28:03.41 ID:qMts88WG0
-お仕事終了(夕方)-

幸子「つ、疲れました……」

卯月「あんまり、歌は聞いてもらえなかったですね……みんなこちらを見向きもしないで……」

まゆ「……子供には大人気でしたけどねぇ」

幸子「二人はまだ良い方ですよ。ボクなんて、なぜかお爺さんやお婆さんばかり集まってきて……」


P「みんなお疲れ様。ほら、飲み物買ってきたぞ」

卯月「あ!ありがとうございます!」ニコ

まゆ「プロデューサーさんもお疲れ様です、今日はずっとつきっきりで……」

P「まぁ、俺はほとんど見てただけだけどな」

まゆ「でも、居てくださっただけで、まゆはやる気が出ましたよぉ?それに、安心できました」

P「はは、そうか。じゃあ、みんな今日は頑張ったから、初仕事の記念に、どっか食べに行くか。もちろん奢るぞ」

幸子「本当ですか!ではカワイイボクに奢れるなんて、プロデューサーもラッキーですね♪」

P「あんまり、高いところは、その、勘弁してくれよ」

まゆ「まゆは、プロデューサーと一緒にご飯を食べられるなら何だっていいですよぉ」

卯月「……えへへ……楽しいなぁ」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 04:42:21.44 ID:qMts88WG0
-事務所(次の日)-

ガチャ

卯月「おはようございます!」

P「おう、おはよう、卯月」

ちひろ「おはようございます、卯月ちゃん」

卯月「おはようございます!プロデューサーさん!ちひろさん!」

幸子「おはようございます!卯月さん!見てくださいよこれ!」

卯月「え?何ですか、これ、手紙?」

幸子「ファンレターですよ!ファンレター!カワイイボクあてにファンレターが届いたんですよ」

卯月「えぇ!?す、すごいね!幸子ちゃん!」

幸子「フフーン!まぁ、カワイイボクなら当然ですけど!実は卯月さんにも届いてるんですよ!」

卯月「本当ですか!?わぁ!」

キャキャ

ちひろ「最近、事務所の雰囲気変わりましたね」

P「え?えーっと、そうですか?」ドキ

ちひろ「はい、とても、明るくなった気がします」

P「そ、そうですね。卯月も笑顔を見せるようになってくれたし、幸子もまぁ、幸子ですし」

ちひろ「……私からすれば、一番変わったのは、プロデューサーさんなんですけどね」

P「え!?」ドキ

ちひろ「……あの、プロデューサーさん。実は、前から思っていたんですが……」

P「……」ドキドキ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 04:46:08.94 ID:qMts88WG0

ちひろ「もしかして、プロデューサーさんって、双子……何ですか?」

P「……へ?」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 04:49:42.53 ID:qMts88WG0
ちひろ「い、いえ!あの、こういってはなんですが、以前のプロデューサーさんは、もっとこう、冷たいというか、カミソリみたいな人で……」

P「は、はぁ」

ちひろ「最近、その!お仕事も頑張られてて、私の事も気にかけてくださってて……あ、あはは、そのすみません!変な事聞いてしまって」カァ

P「いえ、別に大丈夫ですよ、ただ、残念ながら双子ではないですね」

ちひろ「そ、そうですよね!でもそれだけ変わったと思ったので……もしかしたらと……」

P「はは、そうですか」

P(変わった、か)

ガチャ

まゆ「おはようございまぁす」フワァ

幸子「あ、おはようございます!見てくださいまゆさん!ほら!ファンレターですよ!ファンレター!」

卯月「まゆちゃんにも届いてるんです!はい!これ!」

まゆ「?これって……うふふ、そうですか……これは最高のファンレターですね。うふふふふ」


P(……まゆには気づかれてしまっているのかもしれないが……まぁみんな喜んでくれてよかった)
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 05:25:33.42 ID:0WRyvd6OO
この世界のちひろは可愛いことからチヒロットじゃなく千川さんだな!
エナスタドリを買わせたりガチャを催促させたり確率を弄る鬼!悪魔!チヒロット!じゃない綺麗な千川さんだ
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 05:48:24.52 ID:aetNsqR1o
面白い
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 07:37:00.60 ID:kuaD6S610
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 08:08:15.78 ID:y/ctMaXdo
わくわくしますね……
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 08:47:29.32 ID:GzBG6Vxe0
わくわくする:和久井留美が特定の書類片手にPに迫るお馴染みの行動を隠語化したもの。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 08:59:26.94 ID:DZNPqTnSO
>>24
>P「すまん、ココアはなかった。アイスティーしかなかったけど、いいかな」

やっぱりホモじゃないか
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 09:23:37.10 ID:d1CRFO+wO
>>55
あえて皆ツッコミを入れなかったのに!
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 10:00:46.88 ID:8yV36JuHO
スゲー面白いし、続いて欲しいし、ちゃんとだからこそ寝てるかどうか心配になる
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 13:36:34.88 ID:YIyD/jqf0
可哀想なのはこのPが元の世界線に戻った後のCuアイドルだよなぁ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 18:38:24.66 ID:P4iMJAtpo
>>50
このちひろさんは禍ツ神ちひろの中にほんの少しだけ残った善の心が分離した姿
他の世界線では・・ん?なんだか空が緑色にhふrwおくのqkjねんfrねfねkのふじこ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 19:44:39.52 ID:44QcLapbO
>>59はいいやつだったよ…
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 20:03:53.70 ID:qMts88WG0
-数週間後(公園前)-

P「さぁて……今日の営業も終わったか……後は事務所に帰って企画をまとめて……と」

P(みんな想像以上に頑張ってくれているからな。俺もがんばって彼女たちに良い仕事を……って)


P(俺、このままでいいのか!?)


P(忙しさのあまり、忘れていたが、こんなのって明らかにおかしいじゃないか!)

P(ここは多分、俺がいた元の世界とは、別の世界なんだ。早く元の世界に戻らないと……?)

?「ぐす……すん」

P(なんだ、女の子が……泣いてる)
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 20:05:58.84 ID:qMts88WG0
桃華「……ぐす」

桃華(な、泣いてはいけませんわ、櫻井桃華。でも、こんなのって、あんまり……どうすれば)

P「君、どうかしたのか」

桃華「!?」

P「あぁ、そんなに驚かなくても……俺は、こういうもんで、決して、怪しいもんじゃないよ」

桃華「……ぐす、あ、アイドルのプロデューサー……ですの?……わたくしに何か御用かしら」ッキ

P(う、めちゃくちゃ、怪しまれている……そりゃ突然スーツ姿の男が話しかけてきたりしたら、怪しいわな)

P「い、いや……それより、そっちの方こそ、何かあったんじゃないか。随分お困りのようだけど……」

桃華「……」

P「もし俺でよければ、力になるよ」

桃華「わ、わたくし、こう見えても一人前のレディですの、ですから、誰かの助けなど……」

P「じゃあ、レディの悩みを聞いてあげるのも、男の甲斐性というやつだな。ここは俺の男を立ててほしいんだけど」

桃華「……そういうことでしたら……」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 20:07:03.17 ID:qMts88WG0
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--
-

P「……じゃあ靴ひもが切れて家まで帰れなくなって途方に暮れていたと?」

桃華「そうなんですの……今日は連絡用の携帯電話ももっておらず、迎えを呼ぶこともできず……」

P「そうかぁ……家まで近いのか?」

桃華「そうですわねぇ、車で10分はかかってしまいますわ」

P(ちっか!俺が子供のころだったら片足くらい使わなくたって、ケンケンして帰るか、靴を脱いで裸足で帰ったもんだけどなぁ……でも)

桃華「わたくし、もう、どうすればよいのか……」グス

P(この育ちの良さそうな子に、そんなこというのもなぁ……よし)

P「そうか……じゃあ、ほれ」スッ

桃華「?な、なんですの、背中を向けて……まさか」

P「あぁ、それくらいの距離だったらおぶって送っていくよ」

桃華「い、いけませんわ。無関係のあなたにそのようなこと……」

P「まぁ、ちょうど俺も仕事が一区切りついて暇だったんだよ。散歩ついでだ、よいしょっと」ヒョイ

桃華「きゃっ!!?」

P「よし出発だ」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 20:07:52.07 ID:qMts88WG0
-商店街-

桃華「……確か、Pちゃま、でしたわね」

P「そうだよ、えっと」

桃華「わたくし、櫻井桃華ですわ……Pちゃまは、アイドルのプロデューサーをしていらっしゃるのですよね。どのようなアイドルを……」

P「そうだな、トライア……いや、島村卯月や、輿水幸子とかって名前、最近聞いたことないか?」

桃華「残念ながらわたくしは聞いたことがありませんわ」

P「そ、そうか。まぁ、まだまだローカルアイドルの域を出ていないからな。最近、ライブなんかの仕事も増えてきたんだが……」

桃華「いえ、わたくしがアイドルに疎いだけかもしれませんわ。そう落ち込むこともないですわよ?」

P「は、はは、ありがとう」

P(まさかこんな小さな子に慰められることになるとは……それにしても、受け答えもしっかりしていて、大人っぽい子だなぁ)
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 20:09:54.17 ID:qMts88WG0
P「なぁ、道はこっちの方であってるのか」

桃華「多分、あっていますわ」

P「た、多分?」

桃華「えぇ、こちらの方角に歩いて行けば、どこかでわたくしの家に突き当たるでしょうから」

P「へ、へぇ」

P(突き当たるって、どんだけ家の敷地が広い想定なんだよ。この子、もしかして、とんでもないお金持ちなんじゃ……?)

桃華「あら……あれは、なんですの?」

P「ん?」

浅黒い店主「ヤスイヨー、オイシイヨー」

P「あぁ、あれはトルコ風アイスの屋台だな」

桃華「トルコ風アイス?何やら……白いお餅のようなものを棒で伸ばしているようですけれど、あれがアイスなんですの?」

P「なんだ、食べたことないのか。まぁ、話すより実際に食べた方が早いんじゃないか。すみません、これ、2つください」

浅黒い店主「マイドー」

桃華「まぁ!か、買い食いなんて、はしたないですわよ、Pちゃま」

P「え、そうか?でももう買ってしまったしな」

桃華「……仕方がありませんわね……今日だけですのよ?」

P「そ、それはどうも」

P(……大人っぽいというよりオカンみたいだな)
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 20:11:37.62 ID:qMts88WG0
浅黒い店主「ハイヨー、オマチドサマ」ッス

桃華「まぁ、棒の先のアイスにコーンがくっついていますわ!どうもありが……」スカ

浅黒い店主「オットットー」クルン

桃華「まぁ!?」

浅黒い店主「ハイヨーオニイサン」ッス

P「あ、あぁどうも」スカ 「オットットー」クルン

浅黒い店主「ハーイ、オジョウチャン!」ッス

桃華「…びっくりしましたわ!わたくし、てっきりイジワルされてしまったのかと……」ッス

桃華「まぁ!!?今度はコーンだけしかありませんわ!アイスはまだ棒に……」

浅黒い店主「ホッホー、ホイト」クルクルポン

桃華「ウフフ!やっと、頂けましたわ!Pちゃま。この方はまるで手品師のようですわね!」

P「はは、そうだな」

P(でもやっぱり、歳相応なところもあるんだな)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 20:13:44.01 ID:qMts88WG0
-高級住宅街-

P(アイス、中々美味しかったな。桃華も、初めは文句を言っていたが、伸びるアイスに感激していたし)

P(しかし、途中で口についてたアイスを桃華に拭ってもらった時は、何だか大人として情けなくなったなぁ、彼女は本当、しっかりしている)

P「さて、桃華、そろそろ家につくころだと思うんだが……」

桃華「……」

P「桃華?」

桃華「すぅ……すぅ……」

P(ね、寝てるー!!?いや、それは困るぞ……どこが桃華の家なのかわからなく……ん?)

サングラスの黒服達「」ザザ

P「ひえ!?」

サングラスの黒服達「……」

P(な、なんだぁこのざわ……ざわ……してそうな黒服の方々は!?あ!まさか!)

P「あ、あの!俺は決して怪しいものではなくてですね!く、靴ひもが切れてしまって困っていたこの子を、家まで送っていくためであって……」

リーダー格の黒服「……」

リーダー格の黒服『お嬢様の無事を確認。健やかに、眠っておられるだけで外傷など、特に見当たりません!』ザザ

リーダー格の黒服「……」ッス

P「え、あ、あぁ、はい、起こさないように気をつけて……」

サングラスの黒服達「……ペコリ」ザッザッザ

P(無線で何かを報告した後、黒服の集団は桃華引き取って、どこかへと行ってしまった……)

P「はぁ、公園で暮らすような女の子がいる一方で、世の中にはすごいセレブもいるもんだなぁ……ん?」

P「うお!サイレントモードにしてた携帯にまゆから3桁ほど着信が!!?しまった、もうレッスンの時間じゃないか!」

P「へ、下手をしたら、また恥ずかしいセリフを言いながら、小指を繋いで指切りげんまんをさせられてしまう……!!うおおおお、まにあええええ」タタタ
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 20:52:04.62 ID:qMts88WG0
まゆ「指切りげんまん♪Pさんはぁ、もう二度とぉ♪まゆを寂しがらせません♪うふふ、はいPさん」

P「え〜、Pさんは、まゆを、2度と寂しがらせません、はい指きった!」ッバ

まゆ「そんなんじゃだめでよぉ。もっと気持ちを込めてください、はい、もう一度♪」キュ

P「うぅ、え〜Pさんは、まゆを……」

幸子「やれやれ、まゆさんは本当に時間に厳しいですねぇ。カワイイボクくらい寛容なら少しくらい、許してあげるものですが。まぁ、それはそれとして、ボクも何か後でお願いを聞いてもらいますけど!」

卯月「あはは、でもあれって、別にまゆちゃんは遅れたことをずっと怒ってるわけじゃないような……」


まゆ「はい、もう一度♪ウフフ」キュ
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 23:28:46.90 ID:qMts88WG0
まゆ(プロデューサーから何やら別の女の匂いがしますねぇ……背中のあたりに強いバラの香り……さしづめ、困っていた女の子をおぶって運んであげたといったところでしょうか?うふふ)

まゆ(……あんまりたくさん浮気しちゃだめですよぉ?)キュ
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 23:48:48.42 ID:qMts88WG0
>68

×まゆ「そんなんじゃだめでよぉ。もっと気持ちを込めてください、はい、もう一度♪」キュ
〇まゆ「そんなんじゃだめですよぉ。もっと気持ちを込めてください、はい、もう一度♪」キュ

-事務所(数日後)-

幸子「じゃーん!見てください!」

卯月「わぁ!私たちが表紙の雑誌です!!」

幸子「超新星あらわる!話題急上昇中のアイドル候補〜!!カワイイカワイイボクを筆頭に、カワイイボク達についての特集がくまれています!!」

まゆ「確かに、こうして形になると、感慨深いですねぇ」

幸子「本当ですよ!カワイイボクが汚いライブホールでコンサートをしたり、売れないCDを必死で店頭販売した甲斐がありましたよ〜!」

卯月「はい!頑張ってきて、良かったです!えへへ」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 23:52:56.18 ID:e+1lVTnOo
>カワイイボクが汚いライブホールでコンサートをしたり、売れないCDを必死で店頭販売
かわいそうにあの幸子がこんなことを言うほど追い詰められてたんだな
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/13(日) 00:14:38.57 ID:I4dXCVh50

ちひろ「最近すごいですね、アイドルたちの人気!オファーもたくさんいただいてますよ」カタカタ

P「ははは、なぁに、まだまだこれからですよ、みんなポテンシャルが高いですから、そのうち、武道館やドームでライブをしたり!」カタカタ

ちひろ「ど、ドームでライブですか!?それはまた、大きな夢ですね」カタカタ

P「いやいや、ドーム何て、序の口ですよ!日本一のアイドルグループになって、ゆくゆくは世界デビューです!」カタカタ

ちひろ「せ、世界デビューですか!!?」

幸子「フフーン!そうですよプロデューサー!このカンペキなボクのプロデューサーを務めるからには、それくらいやっていただかないと困りますよ!」

卯月「が、外国語……が、頑張ります!じゃなくて、I'll do my best!」ッグ

P「お、えらく流暢だな、卯月」

卯月「えへへ、ファンの外国人にも、これだけは伝えたくて……I'll do my best!」ッグ

P(なぜ、ピースじゃなくて、親指をたてたポーズになんだ……?可愛いけども!)
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/13(日) 00:16:56.16 ID:I4dXCVh50
まゆ「……」ニコニコ

P「あれ、まゆはあんまり乗り気じゃなさそうだな」

まゆ「いいえ、夢を大きく持っているプロデューサーは素敵ですし、まゆも同じ夢を持てるなんてとぉっても幸せですよぉ?」

P「そ、そうか、まぁでも、俺たちは現状まだまだだ。これから、もっと上を目指して頑張るぞ!!」

3人「「「おー!」」」

ちひろ(ふふ、本当、変わりましたね、Pさん。みんな、あなたのおかげで……)


プルルルルルル

P「ん、内線か?はい、Pです」」


P「……え!!?」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 01:08:11.98 ID:OrCeBz0PO
世界の改変者モバP。キュートの世界を巡りその瞳に何を見る?
そのうち今度はパッションの世界に行きそう…パッションPはどんな性格なのだろうか…
最終的にはすべての属性が揃った世界になり総合Pになったりして
その場合はこの世界のPはポイッだね
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 01:16:54.00 ID:OZjLNCISO
>>63
完全に事案
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/13(日) 01:17:04.35 ID:I4dXCVh50
P(そんな馬鹿な!?そんなこと、あるはずが……)ッダ

ちひろ「え。あ、ちょっとPさん!?」

タタタタタ!



?「……Pさん!!」



P「か、楓さん!!?どうして、ここに……うわ!!?」ガバ

楓「あぁ、Pさん、Pさん、Pさん……!」ギュ


まゆ「……ちょっと、あなた、ふざけたことやってんじゃ……」

卯月「や、やめて、まゆっちゃん!どうやら、何か事情があるようですよ!?」

幸子(ま、まゆさんのあまりの気迫にちょっと、流石のボクもほんのちょっぴり、漏らしそうです!!)
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 01:21:50.37 ID:OZjLNCISO
幸子がスカイダイビングで干魃を助けると聞いて
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/13(日) 01:27:56.33 ID:I4dXCVh50
楓「……Pさん、そのままどうか聞いてください。あまり、時間がありませんから」

P「え?……はい」

楓「……今、あなたは……所謂パラレルワールドに居ます」

P「そ、そうなんですか……!?何となく、おかしいなぁと思ってたんですが……やっぱり」

楓「……ふふ、そう思っていても、プロデューサーのお仕事を続けるなんて、Pさんらしいですね」

楓「こほん……Pさん、この世界に来る前の日の事、覚えてますか?」

P「前の日?確か、俺は楓さんや服部さんに無理やり飲まされてへべれけに……」

楓「私はそこまで飲ませていませんが……そうです、その日です」



楓「あの日貴方は、死にました」

P「え?」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 01:29:30.64 ID:01yBe58Go
突然の右翼
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 01:31:30.36 ID:XNq2MO8FO
急性アル中か……(違)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/13(日) 01:48:24.80 ID:I4dXCVh50
楓「あの日、あなたは、暴走した車から私と美優さんをかばって……それで……」

P「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待ってください、まさか俺がいるのって冥府とか、黄泉の国とか、そういう……」

楓「……いえ、正確には死んではいないのです。貴方は奇跡的に目立った外傷もなく、身体的には健康なんです……ただ」

P「ただ?」

楓「魂が抜けたような、そんな状態になっているんです」

P「た、魂ですか……何だか、オカルト的な話になってきましたね」

楓「話を続けます、そうして魂だけの存在になったあなたは、何があったのか別世界であるこの世界で、魂だけ移り、今、こうしてこの世界のPさんに憑依しているような状態なのです」

楓「心当たりは、ありますよね?」

P「……それは、はい」

P(そうか、それで、卯月たちは……)
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/13(日) 01:56:35.65 ID:I4dXCVh50
楓「……Pさん、あなたがこの世界に来てから、どれくらいの月日が経っていますか?」

P「え?えーっと、ちょうど一か月と少しくらいでしょうか」

楓「あぁ、そんな……!」

P「え?あの、何かまずいんですか?」

楓「良いですか、プロデューサーさん。11ヵ月後……あなたが倒れたあの日に、もう一度、Pさん、あなたは自宅の自分の部屋で眠ってください!それも夕方の6時にですよ!」

P「は、はぁ、11ヵ月後の夕方に自宅で寝るんですか?それがどうして……」

楓「それだけではありません、Pさん、当然ですが、絶対にこちらで死んではいけません。絶対ですよ!良いですね?後、餓死もしないでください!後、それから……」

P(!!?か、楓さんの体が透けて……)

楓「あなたが倒れてからこちらの世界ではまだ1日と経っていません、ですが、この1日を過ぎると、あなたの魂は、永遠に私たちの世界に帰ってこれなくなってしまいます……良いですか、お願いです。必ずこの世界の来年、あなたが倒れたあの日に自宅で夕方の6時ですよ!……お願いです、どうか……」スゥ



P「……消えた……」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/13(日) 02:10:48.40 ID:I4dXCVh50
幸子「あ、あわわわ、し、心霊現象ですよ〜!Pさんは幽霊とお友達だったんですか〜!?さ、流石のカワイイボクでもちびっちゃいましたよ!!?」ヒソヒソ

卯月「プロデューサーさんは、一体どんなお話をされていたんでしょう……とても、真剣な顔つきをしてましたけど……」

まゆ「……」




P(本当に、SFかオカルトじゃないか。こんなの……)

P(でも、普段飄々とした楓さんが、あんなに必死な顔で……)

P「……来年のあの日、か……ん?」


桃華「Pちゃま!」パァ

P「お、桃華じゃないか」


幸子「ま、また別の幽霊があらわれましたよ〜!?か、カワイイボクのライフはとっくにゼロなんですよ〜!!?」

まゆ「……いえ、あれは生身の人間ですねぇ。それにあの匂いは……きっと先日Pさんが困っているところを助けてあげた子ですねぇ」

卯月「に、におい?ここからだと全然わからないけど……すごいねまゆちゃん!」

まゆ「ウフフ」

幸子(そういう問題じゃないとおもうんですが!!?)
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/13(日) 02:26:12.51 ID:I4dXCVh50
桃華「Pちゃま!先日はどうもありがとうございました。それで、折り入ってお話があるのですが……」

P「なに、気にすることないよ。お礼何て……」

桃華「いいえ、そうもいきませんわ。わたくしなりにどうすれば良いか……考えましたの」

P「ん?」

P(そういえば、彼女の家は超お金持ちだったな、まさか、霜降り牛とか、温泉旅行とかだったりして!)

桃華「プロデューサーはアイドルのプロデューサーをやっていらっしゃるのですよね」

P「そうだけど……」

桃華「でしたら!」


桃華「わたくしがあなた専属のアイドルになってさしあげますわ!」

P「えぇ!?」


まゆ「」ズモモモ

卯月「やったね、幸子ちゃん。またアイドルが増えるって!」

幸子(後ろ!後ろです卯月さん!!)
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/13(日) 02:33:14.47 ID:I4dXCVh50
桃華「わたくしも、アイドルが何なのか、わからないことはたくさんありますが、きっと、お役に立ちますわ。それに何だかPちゃまを見ていると放っておけなくて……」

P「いや、あの……」

桃華「大丈夫ですわ。Pちゃま、もう話は全て通してありますし」

P「話?」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん!!?今、社長から直接お電話があって、今日から一人アイドルが配属されるから丁重にと……」

P「」


桃華「不束者ですが、どうかよろしくお願いしますわ。Pちゃま。」ペコ

P(こんな、11ヵ月後に、別れ来るかもしれないのに、アイドルなんて増やすわけには……でも、しゃ、社長じきじきじゃ断るわけにも……)

P「は、ははは。よ、よろしく、桃華……」

桃華「はい!」



幸子(あわわわ、何呑気なことを言ってるんですか〜!まゆさんが、まゆさんが……!)

まゆ「……」シュー

幸子(あ、あれ)

まゆ(まぁ、誰のアイドルになろうが、どんな過去をもっていようが、最後にはこのまゆの隣にいてくれたら、それでいいですよぉ……うふふふ)

卯月「早速挨拶に行きましょう!」

幸子「う、卯月さん……ある意味一番最強ですね、あなたは!まぁ!一番最強カンペキ、ウルトラ空前絶後カワイイアイドルなのは、このボクですけどね!!!」ドヤァ
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 02:51:29.20 ID:aAc89wLqo
かわいい
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 02:55:25.31 ID:e5B8sAW2o
アイドルが健気
酒を強要されない
櫻井の庇護下

戻る必要あるんですかね?
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 04:40:40.33 ID:38VKxiT/O
>>87
クールの面々がヤバくなる…


まあ元の世界に帰ってもちゃまが来たなら本来のこの世界のPも下手になにもできなくなるだろ
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 07:34:39.89 ID:OZjLNCISO
サンシャイン幸子
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 08:17:27.53 ID:4tVRs0jH0
よかったなこっちのpはあっちの世界に行ってなくて、行っていたらチヒロットにどんな風にされていたか…
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 09:21:39.88 ID:Rax5p71vo
こっちの方が幸せだよな
まゆは愛が重いな
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 09:31:43.77 ID:RhI1gnJS0
1.旧神系・悪魔系のアイドルか事務員探してくる
2.人格コピーしてもらう
3.今のPが還った後、糞CuPの魂消して上書きする
で万事解決だな
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 18:01:00.78 ID:yjYlQuM9O
>>92
ちひろさん→禍ツ神ちひろ→糞CuPの魂を抹消→Pの人格をコピー→糞CuPの体に入れる→万事解決


わかるわ
しかし、これだとこの世界のちひろさんが・・・


おっと、これ以上は昨日みたいに体を勝手に操作されてガシャをm
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 19:31:48.25 ID:LQKyE8hmO
そんなことできるならモバPの魂を一々待たず回収するだろ!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/13(日) 19:49:17.98 ID:kMf3IN3vO
がんばれ卯月
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 02:02:29.40 ID:4HuoO+Vo0
各修正点
>68 冒頭にスポット追加、まゆたちに行間・小文字追加

-レッスン場(10分後)-

まゆ「指切りげんまん♪Pさんはぁ、もう二度とぉ♪まゆを寂しがらせません♪うふふ、はいPさん」

P「え〜、Pさんは、まゆを、2度と寂しがらせません、はい指きった!」ッバ

>78 場面転換でスポット追加、行間追加
P(そんな馬鹿な!?そんなこと、あるはずが……)ッダ

ちひろ「え。あ、ちょっとPさん!?」

タタタタタ!

-事務所(玄関前)-

?「……Pさん!!」



P「か、楓さん!!?どうして、ここに……うわ!!?」ガバ

楓「あぁ、Pさん、Pさん、Pさん……!」ギュ







まゆ「……ちょっと、あなた、ふざけたことやってんじゃ……」カベカラノゾキ

卯月「や、やめて、まゆっちゃん!どうやら、何か事情があるようですよ!?」ガシ

幸子(ま、まゆさんのあまりの気迫にちょっと、流石のボクもほんのちょっぴり、漏らしそうです!!)


>83 桃華訪問時にSE追加、他セリフ一部修正

幸子「あ、あわわわ、し、心霊現象ですよ〜!Pさんは幽霊とお友達だったんですか〜!?さ、流石のカワイイボクでもちびっちゃいましたよ!!?」ヒソヒソ

卯月「プロデューサーさんは、一体どんなお話をされていたんでしょう……とても、真剣な顔つきをしてましたけど……」

まゆ「……」




P(本当に、SFかオカルトじゃないか。こんなの……)

P(でも、普段飄々とした楓さんが、あんなに必死な顔で……)

P「……来年のあの日、か……ん?」


ガチャ…

桃華「失礼いたしますわ……!Pちゃま!」パァ

P「お、桃華じゃないか」








幸子「ま、また別の幽霊があらわれましたよ〜!?か、カワイイボクのライフはとっくにゼロなんですよ〜!!?」

まゆ「……いえ、あれは生身の人間ですねぇ。それにあの匂いは……きっと先日Pさんが困っているところを助けてあげた子です」

卯月「に、におい?ここからだと全然わからないけど……すごいねまゆちゃん!」

まゆ「ウフフ」

幸子(そういう問題じゃないとおもうんですが!!?)


>85 Pセリフ修正
×P(こんな、11ヵ月後に、別れ来るかもしれないのに、アイドルなんて増やすわけには……でも、しゃ、社長じきじきじゃ断るわけにも……)
〇P(こんな、11ヵ月後に、別れが来るかもしれないのに、アイドルなんて増やすわけには……でも、しゃ、社長じきじきじゃ断るわけにも……)
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 02:08:20.26 ID:4HuoO+Vo0
-とある小さな店の前-

P「……」

P(別の世界、抜けた魂、突然現れた楓さんから聞かされた衝撃の事実……)

P(しかし、今の俺には、既に卯月たちに加え、新たな担当アイドルとして桃華まで加わってしまった……)

P(このまま、彼女たちのプロデュースを続けたら、いずれは必ず別れの日が……)

P「はぁ……俺はこれから一体どうすれば良いんだ……?」


?「ねぇ」

P「ん?」

凛「店先でそんな大きなため息をつかないでくれないかな。つくなら、その辺の公園でも行ってきなよ」


P「っ!!?」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 02:15:08.43 ID:4HuoO+Vo0
P(り、凛!そうか、ここは、凛の家族が営んでいる花屋……ということは、目の前にいるのは……俺がプロデュースしなかった場合の渋谷凛!元居た世界で、俺が初めてプロデュースした……)

P「……ああ、ごめんよ……じゃあ、景気づけに、元気の出る花でも見繕ってくれないかな」

凛「……まぁ、良いけど」

P(そういって腰に手を当てていた凛が奥へと消えていく。それにしても、店先でため息をついただけで、あんな強気に言うとは、知らない相手だったら顰蹙(ひんしゅく)をかってしまうぞ)カラン

凛「……元気の出るお花だったら、やっぱり明るい色の花が良いと思うよ、そこにあるオレンジのガーベラとかオススメかな……あとは……」

P(耳元に掛かった髪をかき分けながら花たちを見て柔らかい表情で話す凛。その姿は、昔から知っている彼女と少しも変わらず、やっぱり、彼女は……)

P「綺麗だ」

凛「……え?」

P「あ、いや、綺麗な花だなって。じゃあ、そのガーベラをもらおうかな」

凛「……ん。良いよ、花瓶にでも挿すの?」

P「あぁ、そうするよ」

凛「じゃあ、いくつか別の花も見繕ってあげようか?流石にガーベラだけじゃ、味気ないと思うし」

P「お願いできるかな」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 02:32:58.93 ID:4HuoO+Vo0
凛「じゃあ、大体こんなもんかな。袋、いるよね」

P「あぁ、頼むよ」

凛「……」ガサガサ

P「……」

凛「ねぇ」

P「ん?」

凛「何に悩んでるかなんて、私にはわからないけどさ。悩むくらいなら、思いっきりやってみたら良いんじゃないかな?」

P「……思いっきり?」

凛「うん。偉そうなこと言える立場じゃないけど、思いっきりやって、後悔するのは、やらなくて後悔するより、ずっと良いと思うよ」

P「!……そうだな。ありがとう」

凛「……はい、これ、後おまけで一本入れといたから」

P「え、それは、どうも」

凛「うん……頑張って」パサ

P「あぁ!」パシ、タタタ…カランカラン



凛「……」フゥ…

凛母「凛、珍しいじゃない、お客さんにあんなこと言うなんて」

凛「!??い、いたの、お母さん!!」

凛母「それに、あんたが最後におまけしてた花のハルシャギクって」

凛「し、知らない。行くよ、ハナコ」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 02:34:38.32 ID:4HuoO+Vo0
タタタ

P「やるぞ、俺は、やってやる!」

P「例え俺がこの世界からいなくなったとしても、輝きを失わないようなそんなアイドルに、彼女たちを……!!!」タタタ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 02:47:50.48 ID:428YGgeko
一目惚れか
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 03:05:20.68 ID:+dJJOvUl0
876プロ式アイドル育成法(セルフプロデュース状態)に切り替える
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 03:33:51.24 ID:4HuoO+Vo0
-????-

幸子「ぷ、ぷぷぷぷ、プロデューサーさん」

P「ん?」

幸子「た、確かに、ボボボボ、ボクは言いましたよ?ボクは天使なので、空から舞い降りると……」

P「あぁ、その結果、あのスカイダイビングだ。あの番組の視聴率は過去最高だったらしい、おまけに、あれ以来カワイイ幸子のファンも爆発的に増えたじゃないか!がんばっているところが良いとか、もっといじ……色々とやってほしいとか」

幸子「ふ、フフーン!そうですよね!カワイイボクなら当然です!!……で、でもですね、でもでもですね?」

幸子「確かに、ボクの可愛さは人魚姫に匹敵するとも、寧ろ、人魚姫そのものだと言いましたが……」



幸子「本当に海の底に行かなくてもいいじゃないですかぁあ!!!?」

-船上(檻の中)-
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 03:41:54.78 ID:KzJmkr37o
空を制覇したんだから海に行くのは当然ですよね
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 03:46:03.35 ID:4HuoO+Vo0
幸子「大体!なんなんですか、この檻は!!だたのスキューバダイビングにこんなの必要ないんじゃないですか!!?」

P「いや、この辺りはサメがよく出るらしくて……」

幸子「さ、さささ、サメええ!?シャークですか、ジョーズですか!!?カワイイ、ボクとサメの夢のコラボですかぁ!?」

P「空は制したんだから……次は海、当然の帰結だと思うが……大丈夫だ、いざとなったら、人魚のように泳いで逃げろ!」

幸子「いざってとき!?い、いやいや、ですから、そ、そのようなことしなくても、ボクが天使で人魚カワイイことは周知の事実、今更確かめることもないような気がするんですよ!」

P「再実感したいんだよ、幸子」

スタッフ「そろそろ本番、入りまーす」

幸子「ひぃ!しょ、しょうがないので、プロデューサーにも、一緒に檻の中に入る権利をあげますよ!!ぼ、ボクはカワイイので!!!」

P「幸子、幸子が本当に危ない目に会う時は、俺が命がけでも助けてやるから」

幸子「……絶対ですよ!ボ、ボクはプロデューサーが居てくれるから、こ、こんなお仕事もやるんですからね!!?」

P「あぁ、終わったら、いっぱい褒め褒めしてやるから」

スタッフ「はーい、では、幸子ちゃん入りまーす」

幸子「せ、せめてプロデューサー!手、てってて、手を握っていても…うわあああああん!!!?」ザッバァン

P(幸子、強く生きろ、お前はカワイイんだから!)

P(いつも自分でカワイイカワイイと言っているが、本当は臆病で、自分に絶対の自信なんて持っていないことを、俺は知っている。)

P(少々荒っぽいが、数々の恐怖を乗り越えた時、お前は、俺無しでも自信を持ってカワイイと言えるような、そんなアイドルになれる……!!)

サメさんたち「」ガンガン!

幸子「ひ、ひぃ!?さ、サメと戯れるボクもカワ、カワイイですねええぇぇ!!!」シュコー
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 04:08:59.32 ID:4HuoO+Vo0
-ビーチステージ(舞台袖)-

幸子「うぅ、ひどい目にあいました……大体、ボクがほんの少し、泳ぎが、その苦手だということを、プロデューサーは知っているじゃないですか……」ミズギーン

P「いや、すまん。でも良い絵が取れたとスタッフさんたちも大喜びで……それよりも幸子、次はこのままビーチでのライブだが……行けるか?気分が悪いなら無理にとは……」

幸子「……誰に言ってるんですか、プロデューサー。目の前にいるのは、世界一カワイイ、プロデューサーのアイドル、輿水幸子こと、ボクですよ?行けるに決まってるじゃないですか!」

P「そうか、そうだったな」

幸子「はい!見ててくださいね、カワイイボクのステージを!」タタ

P(……幸子、今のお前なら、きっと一人でも……)

幸子「あ、後、プロデューサー、さっき、船の上で言っていたこと、ボクは覚えてますから!」

P「え?」

幸子「後で、たっくさん!カワイイボクのことを、褒め褒めしてくださいね!」ニパ

P「」




幸子『さぁ、皆さん、お待たせしました!カワイイカワイイ、ボクの登場ですよ!!』ワーワー




P「……参ったな」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 06:55:14.85 ID:IVLQLYpnO
ハルシャギクの花言葉「一目惚れ」「陽気」「上機嫌」
綺麗だと言われ「一目惚れ」し「陽気」になり「上機嫌」になったのか
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 08:47:23.72 ID:im8YPebs0
どう足掻いても、蒼(に好かれる)
…それがPの難儀な運命
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 20:03:25.61 ID:4HuoO+Vo0
-事務所-

P「ふぅ……」ギシ

P(……仕事が仕事を呼び、碌に休みも取れないぞ……でも、それに比例して彼女たちの人気もどんどんと上がってきている,
頑張らないと……今日は、後資料をまとめて、それから桃華のライブ……?)コト

桃華「お疲れ様ですわ。プロデューサーちゃま。少し、休憩をお取りになった方がよろしいかと」

P「ああ、桃華。これは……紅茶かな、ありがとう。でも、もう少し、この書類だけ……」ズズ、カタカタ

桃華「……Pちゃま……ちょっとこちらへ!」ギュ

P「あ、おい桃華!」ダッ
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 20:04:18.07 ID:4HuoO+Vo0
P(一体どこへ……って、ここは、事務所のソファ?)

桃華「さぁ、Pちゃま、そのままこちらへ……」ポフポフ

P「え?そこって……おわっ」グイ

P(突然、桃華に手を引かれるなり、ソファで膝枕をされることになった……)

P(桃華から、薔薇のような良い匂いが……って、いやいやいや!やばいって、この絵面は!!)

桃華「……Pちゃま。あなたが最近わたくしたちのためにお仕事を頑張ってくださるのは、とても喜ばしく思っておりますわ」

桃華「ですが、最近のPちゃまはどこか、やりすぎて、前のめりになっているようなきがして……わたくし、少し心配ですの」ナデ

P「……」

桃華「Pちゃま、わたくしはまだまだ子供ですわ」

桃華「仕事先で、いらぬ反発をしてしまい、スタッフの方やPちゃまを困らせてしまったこともありますし、今のように、お疲れのプロデューサーちゃまを癒してあげるすべも、あまり思いつきませんでしたわ」

P(……桃華)

桃華「でも、Pちゃま。わたくしはあの時のようなおんぶではなく、隣で、手を取り合って一緒に階段を上っていきたいんですの」ナデ

桃華「あなたと二人、トップアイドルという名の階段を……」ナデナデ

P(……やばい、桃華の優しい声が……眠く……)

桃華「……」ポン…ポン…

P「……ZZZ」

桃華「うふふ、寝顔は子供みたいですのね、Pちゃま……」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 20:05:17.49 ID:4HuoO+Vo0
-事務所(夕方)-

P「うわしまった!!」ガバ

P「資料!桃華のライブ……!」バタバタ

P「ちひろさん!桃華のライブは!?」

ちひろ「え?あれ、プロデューサー!?えっと、桃華ちゃんなら、先ほど一人で現場に向かわれましたが……え、でもプロデューサーは外で先に待っていたんじゃ?」

P「ああ、わかりました!すみません、行ってきます!」ガチャ、バタン

ちひろ「い、行ってらっしゃい」フリフリ






P「桃華の奴……変に気を遣って!」タタタタ
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 20:10:15.78 ID:4HuoO+Vo0
-楽屋-

桃華「……」

スタッフ「えー、桃華ちゃん、そろそろ順番ですので準備を」

桃華「あ、は、はいですわ!」ビク

桃華(こ、こんなことでは駄目ですわよ櫻井桃華。少しでもプロデューサーの負担を減らさないと……でも……)

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P『桃華、今日は初めてのライブだけど、大丈夫か?』

桃華『当然ですわ!……と言いたいところですが、今にも心臓が飛び出しそうなほどドキドキしておりますの……Pちゃま、お願いです、もう少し傍に……』

P『あぁ』

桃華『……Pちゃま、わたくし、失敗してしまったらどういたしましょう』

P『別にどうもしないさ。ただ、俺は桃華には全力で、ステージを楽しんでほしい!って思ってるよ』

桃華『わたくしが、楽しんで……?』

P『あぁ、例えば、美味いラーメン屋ってのは、自分の店が美味いってのに自信を持ってる。同じように面白い漫画家は自分の漫画が面白い、短距離走の選手は自分が一番早い』

P『アイドルだって同じさ。自分が一番楽しんでる、って、そう思ってる子ってのは自然とステージでも輝くものさ』

桃華『……Pちゃま、わたくしに出来るでしょうか?』

P『できるさ。なんたって、俺の自慢のアイドル、櫻井桃華なんだから。……力抜いて、ステージを楽しんで来い』ポン

桃華『……はい!』

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113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 20:21:29.05 ID:4HuoO+Vo0
-舞台袖-

スタッフ「本番10秒前です!」

桃華(Pちゃま……でも、やっぱり、まだわたくし……)ウル

P「桃華!」ゼェゼェ

桃華「Pちゃま!?」パァ

P「桃華、大丈夫、いつも通り、やればいい!」ゼェゼェ

桃華「Pちゃま、わたくし……」

P「ごめんな、寝てしまって。行ってこい、ファンが桃華を待ってるぞ」

桃華「……Pちゃま……その、やっぱりわたくしはまだ子供でしたわ……今、Pちゃまが来てくれただけで、すごく安心しておりますの……でも今なら……」

スタッフ「3、2、1……!!」


桃華「精いっぱい、ステージを楽しめますわ!!……ファンのみなさん!ごきげんよう!!」ワーワー





P「……ふぅ」

P(って、これじゃあ、ますます桃華と離れられなく……)ポンポン

運転手「お客さん、お代」

P「え?あ!?えーっと、交通系のICって使えますかね……?」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 20:37:30.66 ID:Tuib0SBko
底に魔法のカードがあるじゃろ?
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 20:44:57.49 ID:4HuoO+Vo0
……離れようとしても、キュートな彼女たちとの絆はますます深まっていくばかり。
それに、絆が深まれば深まるほど、アイドルたちの人気は増していく……。

しかし、人気が上がるのに比例して、月日も流れていく……

-事務所(応接室)-

P「え!?ドーム公演に、うちのアイドルたちがですか!!?」

美城「そうだ。単独公演とまではいかないが、曲数も多く、かなり重要な役どころだ……引き受けてくれるな?」

P「もちろんです!!やらせてください!美城専務!そ、それで、公演日は……」

美城「あぁ……公演日は…………」


P「……え!!?」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 20:47:51.74 ID:4HuoO+Vo0
P「……」

卯月「プロデューサーさん!さっき美城さんから聞いたんですが!」

幸子「カワイイボクたちが!ついに、ついにドームで公演するって本当ですか!」

P「え、あ、あぁ」

ちひろ「凄いじゃないですか!プロデューサーさん!前に言っていた、ドーム公演だなんて夢みたいだと思っていましたが、本当になってしまうなんて!」

桃華「皆さん!あまり浮かれてばかりではいけませんのよ!これからもっと、レッスンやお仕事もがんばりませんと!」

まゆ「……うふ、そういう桃華ちゃんがさっきは一番うれしそうにしていたじゃないですかぁ、思わずぴょんと飛び跳ねて♪」

桃華「え!?そ、それは……」カァ

P「……あぁ、そうだな。お前たちが頑張ってきたから、ここまで来れたんだ」

幸子「ふふーん、まぁそれは当然として、謙遜は、カワイイボクにしか似合わない言葉ですよ?」

P「え?」

まゆ「ここまでまゆたちがたどり着けたのも、ずっとプロデューサーが隣で支えてくれたからじゃないですかぁ」

卯月「そうですよ!プロデューサーさん!これからも、ず〜っとよろしくお願いしますね!!」

P「……あ、あぁ、すまん、ちょっと、屋上に行ってくる」トボトボ



桃華「どうしたのでしょうか、プロデューサーちゃま、あまり嬉しそうになさっていませんでしたわ……」

幸子「きっと、あまりに嬉しすぎて、言葉を失っているんですよ!馬鹿ですねぇ、カワイイボクを褒め称えることなんて、頑張ったなと、これからも頑張ろうな、幸子の一言だけで十分なのに!」

まゆ「……Pさん」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 21:24:59.59 ID:CZMrwaClO
元の世界のCo属性を選ぶか今の世界のCu属性選ぶか究極の選択だ
どっちを選んでもその世界で諦めた属性の子達をスカウトすれば…
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 22:03:28.78 ID:4HuoO+Vo0
-屋上-

P「……」

P(よりによって、あの日にドーム公演だなんて……)



楓『プロデューサーさん!お願いです……どうか……』


卯月『これからも、ず〜っと!よろしくお願いしますね!』




P(……ここまで、全力で突っ走ってきたが、結局は、決断しなければいけないんだ……俺は……)

P「……あぁ、くそ!俺は一体どうすれば良いんだ!」ガン


卯月「……プロデューサー、さん?」

P「!あ、あぁ、卯月。どうしたんだ?」

卯月「はい!これから、そのドーム公演のお祝いに、事務所内でプチパーティを開くことになって!それで……」

P「そうか、すぐ行くよ」

卯月「……あの、プロデューサー、さん」

P「ん?」

卯月「私……怖いんです」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 22:13:19.15 ID:+S/+mi0OO
でもこれはCuを選ぶしかない気がするな
あっちならPいなくてもなんとかなるがこっちを諦めたら…
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 22:16:45.90 ID:4HuoO+Vo0
卯月「こうして、普通の女子高生だった私が、アイドルになって、ファンが出来て、ライブをして、テレビにも出て……」

卯月「今でも、たまに街頭で私自身のポスターを見つけて、知らない人が映ってるような、そんな気持ちになることがあります……」

P「……卯月」

卯月「でも、何より怖いのは。こうしてアイドルとして知名度が上がるごとに、プロデューサーが遠くに行ってしまうような気がして……」

P「……!」

卯月「私は、昔はよくプロデューサーさんに怒られましたよね」

卯月「へらへらするな、なんでそんなこともできないんだ、なんで俺がお前なんかをって……」

P(……それは)

卯月「あの時のプロデューサーさん、実は、すっごく怖かった、です……」

卯月「でも、今はそんなことありません!!それは、たまに厳しく𠮟られちゃうこともありますけど、すっごく優しくて私たちのこと大事にしてくれてるのがわかって……」ジワ

卯月「あ、あれ……ごめんなさい、何だか、えへへ……」ポロポロ

P(……)

卯月「プロデューサーさん!私、プロデューサーさんと一緒なら、どんなに険しい道だって頑張れます!だから!」

卯月「私と一緒に、頑張りましょう!大好きです!!!プロデューサーさん!」パァ

P「へっ!?」

卯月「えへへ」カァ

バタン……

P(……あー、くそ、今のは、ズルいぞ……そういう意味じゃないってのは、分かってるのに)ヘナヘナ

P(あれだけ、笑顔を見せなかった卯月が、今は、ミリオンスマイル、何て言われるくらい笑顔が代名詞のアイドルになった)

P(だって、こんな反則級に可愛い笑顔、普通のアイドルには……できないだろ)

P「……」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 22:26:51.43 ID:4HuoO+Vo0
-自宅(ドーム公演当日)-

チュンチュン

P「……ついに、来てしまった……」

P(だけど、答えは、出せていないままだ。俺は……)

ピンポーン!

P「ん?誰だ、こんな時間に……」

ガチャ

まゆ「はぁい!あなたのまゆですよぉ?プロデューサーさん♪」ニコ

P「ま、まゆ!?」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 22:32:17.84 ID:4HuoO+Vo0
P「どうしたんだ、まゆ。こんなに朝早く……やっぱり不安なのか?」

まゆ「はい……まゆは、とぉっても不安でしたよ?今日という日が来るのが……」

P「そうだな。でも、まゆなら大丈夫だ。今までだって……これからだって」

まゆ「……でも、そのこれからっていう時に、大切なPさんが居なければ、意味がないですよねぇ?」

P「え?何をいって」

バチィ!

P「…な!」

まゆ「……おやすみなさい、プロデューサーさん」

P(どうな……って…)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 23:03:22.44 ID:4HuoO+Vo0
-???-

P(なんだ、ここ……暗い…な)

凛『へぇ、あんたが私のプロデューサー……まぁ、悪くないかな』

P(……凛!?)

加蓮『あ、アタシが可愛いって、馬鹿じゃん!?』

P(……これは)

美優『あの、あなたが名刺をくださって……その、行くあてなんてない私にも、ちゃんと道が……』

服部『これがラストチャンスね…今年こそ、貴方にかけてみるわ…』

P(……)




楓『本日6度目のカンパーイ!うふふ、あの、プロデューサー。私たちが出会った時のこと、覚えていますか?』

P『もちろん、おろえてますよ』ベロベーロ

P(これは!?)

楓『ふふ……私、あまり話すのが得意な方ではなくて……プロデューサーさんが一生懸命話しかけてくれるのに、ずっと黙ったまま車で移動してたりなんかしてましたね』

P『そういえば、そうれしたねぇ。今はこんなダジャレお姉さんなのに』

楓『まぁ!うふふ、ダジャレを言うのは、ダレジャ、なんて、うふふ……でも、こんな私でいられるのも、全部、全部……』

楓『あなたが居てくれるからですよ?プロデューサーさん』
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/14(月) 23:12:57.77 ID:4HuoO+Vo0
和久井『そうよ!ヒック、だから、私たちを置いて、勝手に結婚なんてしたら、絶対許さないわよ!』ブスー

服部『留美……目がマジね……でもそうよ、プロデューサーさん、あなたが居るから、今の私たちがいるの』

美優『Pさん、ずっとそばにいてくださいね?うふふ』ギュ

和久井『はぁ!?ちょ!?酔ってるからって、なななぁ!?』

ちひろ『はぁ、これはまた、一波乱ですねぇ』

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