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【モバマス×龍虎の拳外伝】不破・茜「うおおおおおおおおお!!」
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102 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:44:19.91 ID:+sJFLSiL0
不破「もうよい!このような下らん流派、こちらから願い下げだ!」
バッ
不破「だが、覚えておけよ……いずれ貴様らに目にもの見せてくれるわ!!」
ザッザッザ
影二「おのれ、痴れ者が……!この場で始末してくれる……!」
総帥「良い、影二、放っておけ」
影二「……はっ」
影二(不破……一門の恥さらしめが……!)
不破(影二……見ておれ……!必ずや貴様に復讐してやるわ……!)
〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
103 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:49:32.12 ID:+sJFLSiL0
不破「そうして拙は下野し……修行の旅に出かけた。全ては如月影二、拙の全てを奪ったあやつに復讐するために」
茜「……」
不破「その折だ。あの影二が日本でアイドルをプロデュースしているという情報を握ったのは」
不破「既に下野してから数年、そろそろ影二を討つために襲撃計画を練っていたところに入ってきたその情報は、拙にまたひとつ計画を加えさせた」
不破「それは、アイドルのプロデュースでも奴を負かすというものだった」
104 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:53:28.15 ID:+sJFLSiL0
不破「思えば拙は当時の如月流総帥から器ではない、と推薦から外された」
不破「アイドルのプロデュースとは即ち人材の育成に他ならない。つまりプロデュースで奴を負かせばそれは器として拙が奴を上回っている証左になる」
茜「……?」
不破「わからぬか。ではわかりやすく言えば、茜。拙がお前をプロデュースしてきたのは、単に影二への復讐心から来た当てつけに過ぎんという事だ」
茜「……!!」
不破「……だが、あやつがプロデュースを降りた以上、それも終わりだ」
茜「……え?」
105 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 12:57:05.21 ID:+sJFLSiL0
不破「茜。我らの関係は今日までだ。明日からは別のところで世話になるといい」
茜「……いや、え!!?わからない……わからないですよ不破プロデューサー!!」
茜「どうして……一緒にトップを目指してくれるって、言ったじゃないですか!!!」
不破「……はっきりと言わねばわからぬか」
不破「お前はもう拙にとって不要、いや、邪魔なのだ!!!」
茜「……!!!!」
106 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 13:00:23.41 ID:+sJFLSiL0
不破「……明日からは極限流の事務所を頼るが良い。あそこならお前を邪険には扱わんだろう」
茜「うそ……だ……」
不破「さらばだ……もう二度と会う事もなかろう」
シュザッ
茜「……そんな……うそ……うっ」
茜「うわあああああああああああああああん」
107 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 13:05:21.14 ID:+sJFLSiL0
リョウ「……」
タッタッタ
不破「リョウ・サカザキ……」
シュザ
リョウ「ん、不破か……!?その傷はどうしたんだ!?」
不破「拙の事はいい……それより、茜の事を頼む」
リョウ「なに?いったいどういう事だ」
不破「拙は、影二と決着を着ける。……さらばだ」
シュザッ
リョウ「な……おい、不破!待て!」
リョウ「……やっぱり何か悪いことが起こっちまったようだな……」
108 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/19(月) 13:06:09.76 ID:+sJFLSiL0
今日はここまで
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 13:21:36.38 ID:Qt0SYtHA0
乙乙
龍虎ってひたすら背景やストーリーがシリアスな割に雰囲気がそこまで暗くないのは、全体的なエンディングのコミカルさに加えてユリやテムジンを筆頭にキャラの性格の明るさ、前向きさが際立ってるからなのかねえ
影二もKOFのアンチ極限流チームでギャグ枠担当しちゃってるし
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 16:10:32.27 ID:b1up9o4c0
乙
彼ら、彼女らには、どんな結末が待っているのかな
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 16:59:15.10 ID:UAO9sLVeo
乙
竜虎や餓狼伝説もストーリー暗いけど、キャラが華があるから隠れてるという
茜、あやめの結末はどうなるかな
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 19:10:34.46 ID:jCRm8WQU0
リョウやロバートのファンタジックスタイリッシュ空手も華に一役買ってるとは思う
今風で言うなら無双系というか初代DMCというか
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 19:59:27.71 ID:t85rkJ+DO
師範には守るものがいる弱さを強さに変えてほしい
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 21:57:14.54 ID:wPer5i+vO
影二と不破には他にも抱えていたアイドルがいたハズだが出番はあるのか?
それとも話の主軸ではないからバッサリカットされてしまうのか?
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 23:51:18.57 ID:wlhTOz0eO
おいそれと素性のしれん半裸を雇う事務所社長のが強者にしか思えん
116 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 10:57:43.19 ID:UVIzMvxZ0
翌日
ロバート「……なるほどな、事情は分かったからウチにいてもらう分にはかめへんけど……」
茜「……」
拓海「ったく、最悪じゃねえか半裸忍者」
美波「復讐のための当てつけだなんて……」
加蓮「茜……大丈夫?」
117 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 10:59:04.65 ID:UVIzMvxZ0
茜「……はい……」
悠貴(どう見ても大丈夫じゃなさそうです……)
拓海「おい坂崎……なんとかなんねえのか?」
リョウ「……難しいな……本人の考えだ」
リョウ(影二も……不破も……そしてギースもそうだった)
リョウ(難しい道かもしれない……だが……必ずしも片方を選ばなければならないのか……?)
118 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:02:18.34 ID:UVIzMvxZ0
数日後
茜「……おはようございます!」
美波「茜ちゃん、おはよう」
加蓮「茜……今日からレッスンに参加するって聞いたけど……大丈夫なの?」
茜「あはは……いつまでも落ち込んではいられませんから……それに、噂に名高い6810プロのレッスンを受けさせてもらえるのですから、このチャンスは逃せません!」
有香「どんな噂なんでしょうか……」
茜「それはもう!先日開かれたアイドル大運動会での皆さんのご活躍は語り草に……」
リョウ「……」
119 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:07:58.89 ID:UVIzMvxZ0
不破「ハァ!ぬん!」
ブオンブオン
不破(……影二との決闘まであと3日か……)
不破(……茜は、元気にやっているだろうか)
不破(いや、彼奴は強い娘だ。拙がおらずともやっていける……極限流も付いている)
不破(……)
不破「茜……」
120 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:12:00.85 ID:UVIzMvxZ0
茜「うおおおおおおおおおお!!」
ドドドドド
拓海「す、すげえ……なんだこいつの体力は……」
加蓮「己惚れてるわけじゃなかったけど、ちょっとショック……体力では他のところのアイドル達にそうそう負けることはないと思ってたから……」
茜「はいっ!!私もアイドルになってからたくさん鍛えましたから!!」
茜「そうですよね、不破プロデュー……!あっ、いや……」
121 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:18:06.01 ID:UVIzMvxZ0
茜「あ、あははっ!おかしいなー!今なんとなく不破プロデューサーが傍にいるような気がして……そんなわけないのに!!」
美波「茜ちゃん……」
茜「ほんと、どうにかしてますよね……すみません!!ちょっと走ってきまーす!!」
ドドドドド
悠貴「今走ってたばかりですよっ!?」
リョウ(なんとか表面上は元気を取り戻したように振る舞っているが……無理をしているのは一目瞭然だな)
122 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:22:09.95 ID:UVIzMvxZ0
有香「……やっぱりこのままは良くないですよ」
リョウ「……だが、これは不破と日野さんの問題だからな……正直、俺たちにはどうしようもない」
加蓮「茜……」
茜「はあ、はあ」
ドドドドドドド
茜(不破プロデューサー……)
ドドドドドドド
123 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:27:40.41 ID:UVIzMvxZ0
茜「はあ、はあ……」
ドドドドドド・・・・・・
茜「はあ……はあ……」
タタタ……スタスタ……
茜「……」
トボトボ……ガクッ
茜(あの時……初めて不破プロデューサーに会った時も、私は走っていました)
茜(だから……またあの日のように走っていればまた会えると)
124 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:32:44.70 ID:UVIzMvxZ0
茜(そう思っていたのに……いない……)
茜(もう、会えない……!!)
ジワッ
茜「うっ、うう〜……」
グスグス
茜「不破ぷろでゅうさぁ……」
ポロポロ
不破「……茜」
ザッザッザ
125 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:36:21.41 ID:UVIzMvxZ0
茜「……!!不破プロデューサー!?」
ガバッ
茜「ど、どうしてここに……あっ」
フラ
不破「……」
ガシッ
不破「……フラフラではないか。何故こんな無茶をした」
茜「ごめんなさい……ですが、初めてお会いした時のように全力で走り続ければ、もしかしたら不破プロデューサーに会えるのではないかと思いまして……」
126 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:42:40.37 ID:UVIzMvxZ0
不破「……会って、如何とする。拙とお前はもはや他人だ」
茜「……不破プロデューサー……戻ってきてください……!」
茜「私には難しい事はわかりません……あの忍者の人とのお話も」
茜「ですが……ですが!!私は……もう……不破プロデューサーと一緒じゃないと、ダメなんです!!!!」
茜「アイドル日野茜は!!!不破プロデューサーが必要なんです!!!」
不破「……!!」
不破「……この、戯けが」
127 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:47:21.52 ID:UVIzMvxZ0
不破「……茜、影二との闘いは拙の今までの人生を懸けたもの……避けて通ることは出来ん」
茜「そんな……」
不破「闘いは3日後……恐らく拙はそこで命を落とす……かもしれん」
茜「……」
不破「だが、もし……拙が奴との闘いに勝利し、生き延びたなら」
不破「その時は胸を張ってお前のところに帰って来る。約束だ」
128 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:50:46.94 ID:UVIzMvxZ0
茜「ほんとう、ですか?」
不破「ああ。お前は待っているのだ」
茜「約束ですよ……今度こそ、本当に約束ですよ!!!!」
不破「うむ!!!約束だ!!茜!!!」
茜「不破プロデューサー!!!」
不破・茜「うおおおおおおおおお!!」
129 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:55:45.83 ID:UVIzMvxZ0
リョウ「くそ、日野さん、いつまでも帰ってこない……あの状態で目を離すべきじゃなかった……」
ブルルルルルル
茜「……」
スタスタ
リョウ「……あれは?日野さん!」
ブルルルルル
キキッ
茜「あっ、サカザキさん!」
130 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:57:58.62 ID:UVIzMvxZ0
リョウ「こんなところにいたのか……さあ、みんな心配してる、後ろに乗ってくれ。帰ろう」
茜「はい!!帰りましょう!!!」
リョウ「……?」
リョウ(元気になっている?良い事があったか?もしや……不破?)
茜(不破プロデューサー……私待っています!!だから……頑張ってください!!!きっと、生きて……!!!)
131 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/20(火) 11:58:38.97 ID:UVIzMvxZ0
今日はここまで
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/20(火) 12:43:53.61 ID:dbWCqt/Jo
ここで完結じゃなくてよかった
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/20(火) 16:44:47.07 ID:M6APY5CDO
いかん、不破プロデューサーに死亡フラグが…
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/20(火) 20:53:27.35 ID:AjZOLEDp0
オイオイオイ
死ぬわ不破
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/21(水) 03:30:28.15 ID:LXpZ2RDp0
まあよくよく考えたら龍虎外伝、小者とはいえある意味影ニより人間辞めたドーピング男がラスボスだし
中ボスに至っちゃ魔術みたいな芸当するから案外そこから生き伸びてる師範はフラグ抜け出せる…かもしれない
136 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 10:24:10.80 ID:h6TULfWn0
3日後
山中
不破「……」
シュザッ
影二「ふん……てっきり怖気づいて現れぬものと思っていたわ」
不破「……」
影二「……どうやら覚悟は出来ているようだな」
137 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 10:28:00.16 ID:h6TULfWn0
影二「ふん、ならば良い……これより貴様との決着を着けてやる」
不破「……応とも」
バッ
影二「……決着は、何れかの死。異論あるまいな」
不破「よかろう」
影二「ならば……往くぞ!不破!!」
ザッ
不破「では……参る」
138 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 10:39:10.38 ID:h6TULfWn0
不破「うおおおおおおお!!」
ブオン
影二「ふん、あいも変わらずの大振り!所詮阿呆は阿呆か!」
シュン
影二「ならば早々にケリを着けてやる……くらえ!」
ヒュン
影二「骨破斬り!!」
ブン
不破「ここだ!!」
ガシッ
139 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 10:43:44.72 ID:h6TULfWn0
影二「なに!?」
不破「ふん!」
ブン
影二「ぬっ!」
ブワッ
影二(拙者の攻撃を敢えて受け、投げるとは……!小癪な!)
影二(だが、地面に叩きつけるのではなく、宙に放り投げるとは、これならば受け身は容易い)
バッ
140 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 10:53:39.11 ID:h6TULfWn0
影二「存外器用な技を使うではないか!だが所詮は児戯……な!?」
影二(不破の姿が消えた!?馬鹿な、何処に……殺気!)
ブオン
ゴロゴロ
不破(忍隠れ)「……不可視の一撃を躱すとは……やるではないか」
影二「……言ったであろう、貴様の児戯など拙者には通じぬと」
影二(なるほど……先ほどの投げは拙者の目線を切らせるのが目的か……!その隙に姿を消す術を……!)
141 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 10:59:50.63 ID:h6TULfWn0
不破(忍隠れ)「ふん!!」
ブォン
影二(くっ……闘気によりおおよその位置は掴めるが、攻撃の挙動が見えん……)
ガッ
影二(……小賢しい!ならば、その小細工ごと切り裂いてくれる!!)
ピタ
不破(忍隠れ)(……動きが止まった?好機!)
不破(忍隠れ)「うおおおおおお!!真空斬首刀!」
グルグルグルグル
142 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:10:56.99 ID:h6TULfWn0
影二「……そこか!!見切ったわ!」
ガッ
影二「霞み斬り!!」
ブオォン
ズバ
不破「ぐわああああああ!!」
ブッシャアアアア
ドサァ
影二「ふははは!鉄をも切り裂く我が手刀の大袈裟斬り!さしもの貴様も耐えられまい!」
143 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:14:27.00 ID:h6TULfWn0
不破「ぐっ……」
ドクドク
影二「ふん……あれをまともに受けてまだ身体が動く貴様にはもはや呆れるが……今止めを刺してやろ……」
ガクッ
影二「……!?」
影二「な、なんだ……!?膝が……」
タラ
影二「……血だと?」
144 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:18:02.48 ID:h6TULfWn0
影二(ば、馬鹿な……!先ほどの奴のなまくら技が掠っていたか……!)
影二(しかし、掠った程度で膝にくる程とは……なんという膂力……!)
影二「……ふん、前回とは見違えるような踏み込みだな。貴様もあのアイドルと別れを告げて吹っ切れたか」
不破「……拙は……茜に別れを告げることは出来ていない」
影二「……なんだと?」
145 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:21:41.75 ID:h6TULfWn0
不破「前回貴様に良いようにやられ……一度は拙も茜との別れを決意し、距離を置いた」
不破「しかし、修行をしていても、彼奴の顔ばかりが浮かぶ」
不破「嘗てあれほど渇望した総帥の座や最強の称号を思い浮かべても、彼奴の顔をかき消してはくれぬ」
不破「いつからか、拙にとって彼奴は心を照らす太陽になっていたのだ……」
影二「……」
146 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:26:49.19 ID:h6TULfWn0
不破「……故に、拙は彼奴と約束した。必ず勝利し、生きて帰って来ると」
不破「その誓いが拙に踏み込む力を与える」
不破「この不破刃……嘗ては己が為だけにこの拳を振るってきた」
不破「だが今は、我が最愛の友との誓いを守るために闘う」
影二「守るため、だと?」
影二「―――――ふざけるな!!」
147 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:30:25.04 ID:h6TULfWn0
影二「何かを突き詰めるとは他を捨てるという事!」
影二(それを、守るためだと!?この不破刃という男が!?)
影二「他人への情を捨て去れなかった時点で貴様はそこまでの男だったと言う事!最早最強を目指すにすら値せぬ!!」
不破「……貴様も、まだ遅くはない。あの忍者娘の元へ……」
影二「黙れ!」
148 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:33:30.07 ID:h6TULfWn0
影二「貴様の妄言に付き合うのもここまでだ!全てまとめて切り裂いてくれる!」
ゴゴゴゴゴ
不破「この闘気……!来る……!」
影二「斬鉄波ぁーーー!!」
バシュウ
不破「……!うおおおおおおおお!」
不破「流影陣!!」
ズオオオ
カッ
149 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:37:59.74 ID:h6TULfWn0
影二「!?」
ズバァァァァン
影二「ぐわあああああ!!」
ドサァ
影二(なんだと……まさか……!)
影二(跳ね返された……!彼奴が……流影陣を……!)
不破「……跳ね返されたのを目で確認した瞬間、身体を捻って直撃を避けたか。凄い漢だ」
150 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:41:12.68 ID:h6TULfWn0
影二(ぐっ……馬鹿な……!あの密度の気弾は……例え拙者の流影陣でも、かき消す事は出来ても反射までは……能わぬ……!)
影二「おのれ、不破ァ……!」
ヨロヨロ
不破(だが……やはりダメージは激しいようだな……!)
不破(そして……それは拙も同じこと……出血が止まらぬ……!)
ドクドク
影二(く……!)
151 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:46:26.37 ID:h6TULfWn0
影二(こやつが斬鉄波の反射まで成しえた以上、遠距離からの攻撃は使えぬ……接近して[
ピーーー
]しかない)
影二(しかしこの恐ろしくしぶとい男を確実に仕留めるには生半可な技では能わぬ……奥義を使わざるを得ん)
影二(しかし、その為には必殺の間合いまで踏み込まねばならぬ……そう、その間合いはつまり奴にとっても必殺……!)
影二「……」
ジリ
不破(奴も解かっているようだな……お互い勝敗を決めるのは奥義しかないと)
不破(つまり次の激突で決着が着く……!)
152 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:51:58.31 ID:h6TULfWn0
影二「……」
ジリ
不破「……」
ジリ
影二「……よもや貴様にここまで追い詰められようとはな」
不破「……拙のみでは到達し得なかった。やはり下野して良かったと今では思う」
不破「様々な世界を見、闘い、そしてかけがえのない出会いがあった」
153 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:55:39.87 ID:h6TULfWn0
影二「……変わったな、不破」
影二「もし貴様が、もっと早くにあのアイドルに会ってさえいれば……或いは……」
不破「……あり得なかった未来を想像するのは不毛だ」
影二「……ふん、戯言よ。貴様に言われるまでもないわ」
影二「……」
不破「……」
影二「往くぞ!不破ァ!」
不破「来い!!影二ィ!!」
154 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 11:59:15.20 ID:h6TULfWn0
影二「ぬぅん!!」
グン
シュバババ
不破(……速い!)
グググ
影二「斬鉄蟷螂拳!!」
ズババババ
不破(直接乱打……!だが……まだ、遠い……!もっと引き付ける!!)
影二「ぬおおお!」
ガガガガガ
155 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 12:02:39.29 ID:h6TULfWn0
不破「……!」
不破「ここだ!!」
クワッ
不破「うおおおおおおおおおおお!闘神翔ォォォォ!!」
ズゴゴゴゴゴ
影二「ぐわああああああああああ!!!」
ズアアアアアアアア
不破「……!」
影二「……!」
不破(やった……か)
156 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 12:05:34.34 ID:h6TULfWn0
影二「……鬼の引き付け、見事よ」
不破「……!」
影二「だが、この間合いならば拙者もとっておきがある……!」
バサァ
不破「衣……!?……こ、これは……!」
ズバァ
ズバァ
ズバァ
ズバシュ
157 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 12:08:38.21 ID:h6TULfWn0
不破「―――――――」
影二「如月流裏奥義、闇狩り……」
影二「如月流開祖、斬鉄が使ったとされる秘奥義中の秘奥義……!修行を重ねたのは、お前だけでは無かったということだ……」
不破(……直前の乱打は囮か……拙の闘神翔の完全なる間合いの、ほんの僅かな前で止まりおった……)
不破「……見事よ。やはり先代が貴様を見込んだのは間違いではなかったということか……!」
ゴホッ
158 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 12:11:23.70 ID:h6TULfWn0
影二「……まだ口が利けるとはな。返す返すも驚くばかりだ」
影二「……不破流を名乗る如月流の抜け忍、不破刃。お命、頂戴する」
スッ
不破「……応」
不破(茜……すまん……約束、果たせそうもないようだ……)
不破(拙の事は忘れ、どこまでも駆け上がっていくが良い、茜……!お主は、凄い漢女(おとこ)なのだからな……!)
影二「……ぬぅん!」
ブン
ズドッ
159 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/21(水) 12:11:58.75 ID:h6TULfWn0
今日はここまで
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/21(水) 12:35:33.79 ID:4sl9lwMDO
やはり駄目だったか…
必殺の頭突きさえ決まれば…
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/21(水) 14:01:12.26 ID:7Dh+wMax0
果たして師範は ‥‥凄い思い出の漢。 で、終わらされてしまうのか?
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/21(水) 14:11:30.60 ID:xXASKZai0
月華の潜在奥義まで出てきたか!
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/21(水) 15:28:36.04 ID:cjjn95op0
ちょくちょくアイマスクロスSSであるという事が抜けるw
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/21(水) 19:18:56.36 ID:HoXGwbIA0
見方によってはクロスのおかげで、両忍者が只の強者から熱い心を持った強者になってるんだぜ
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/21(水) 19:54:16.23 ID:4sl9lwMDO
デレマスと龍虎の拳を組み合わせた全く新しいSSだからね
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/22(木) 12:36:59.09 ID:ImBzMgwno
KOFでもあの奥義使ってたよな
いや懐かしいもの思い出した
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/22(木) 14:18:09.26 ID:ZCsSlldnO
https://imgur.com/a/clz4c
すごい漢だ……
168 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 20:30:40.65 ID:aehGRKYJ0
シュザッ
影二「……」
リョウ「……影二!ってことは……不破は……」
影二「土産だ」
ポイッ
リョウ「……これは、不破の頭巾か……」
影二「不破流を名乗る不届き者は確かにこの如月影二が討ち取った」
リョウ「……日野さん……」
影二「……」
169 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 20:39:34.05 ID:aehGRKYJ0
数日後
ロバート「茜ちゃん……そない急いで出て行かんでも……ウチの事務所に居てくれててもええんやで?」
茜「ありがとうございます!!ですが、約束の日より数日経っても不破プロデューサーが現れない以上、こうしてはいられません!」
加蓮「茜……どうするつもりなの……?」
茜「不破プロデューサーを捜します!!だって約束したんです……ですからきっとどこかに不破プロデューサーはいるはずですから!!」
170 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 20:47:28.38 ID:aehGRKYJ0
茜「それに、なんだか不思議なんです……今でも時々、不破プロデューサーが近くにいるような気がするんです!!」
ロバート「……リョウ」
リョウ「……」
茜「それでは皆さん、本当にお世話になりました!!またお仕事で会いましょう!!」
ドドドドドドドド
171 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 20:52:48.49 ID:aehGRKYJ0
拓海「……走ってっちまったぜ」
美波「茜ちゃん……」
リョウ「……見送りも済んだ。さあ、みんな事務所の中に戻るんだ」
有香「で、でも……」
悠貴「坂崎さん……っ不破さんは……」
ロバート「……いいから、みんな事務所に戻るんや。レッスンが待っとるで」
加蓮「……」
172 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 20:57:13.97 ID:aehGRKYJ0
リョウ「……」
リョウ「……で、一体いつになったら会ってやるつもりなんだ、不破」
…………
不破(忍隠れ)「……むぅ」
スゥ
173 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 20:57:44.39 ID:aehGRKYJ0
リョウ「もう傷も癒えたんだろう……だったら……」
不破(……)
不破(あの最後の時……)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜
174 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:02:25.56 ID:aehGRKYJ0
影二「……不破流を名乗る如月流の抜け忍、不破刃。お命、頂戴する」
スッ
不破「……応」
影二「……ぬぅん!」
ブン
ズドッ
不破「……!」
不破(影二の手刀は、拙の頭巾のみを切り裂いた)
175 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:13:11.34 ID:aehGRKYJ0
影二「不破流、不破刃。ここに討ち取った」
スッ
不破「ば、馬鹿な……影二、どういうつもりだ」
影二「……今しがた宣言した通りだ。如月流を裏切り、不破流を名乗った愚かな男は今死んだ。今そこで横たわっている男はただのアイドルのプロデューサーだ」
影二「ただのアイドルのプロデューサーを殺める動機は拙者にはない……拙者の前に敵として立ち塞がらぬ限りはな」
不破「……影二、後悔するぞ……拙は傷が癒えれば再びお主をつけ狙うかもしれん」
影二「……その時は今度こそ命脈を絶つのみだ」
ザッザッザッザ
不破「……影二」
176 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:18:04.99 ID:aehGRKYJ0
影二「不破流を名乗る不届き者は確かにこの如月影二が討ち取った」
リョウ「……日野さん……」
影二「……」
影二「少し行った先にアイドルのプロデューサーを名乗る男が倒れている。もしまだ息があるようならば貴様が病院にでも連れて行ってやるがいい。その気があるならばな」
リョウ「……!影二、お前……」
177 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:24:00.54 ID:aehGRKYJ0
影二「勘違いするな、リョウ・サカザキ。我が忍術は天上天下において最強である。故に我を越えるもの、すべてを断つ」
影二「今は手負いの身故に引くが、次に会った時が極限流最後の日だ。覚えておけ」
シュザッ
リョウ「……変わったな、あいつも」
〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
178 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:24:57.30 ID:aehGRKYJ0
不破「……そうして生き延びたはいいが、拙は所詮敗れた身……」
不破「茜との約束は、『勝って』、生き延びたら、胸を張って会いに来るというもの」
不破「……正直、合わす面が無くてな……」
リョウ「……まぁあんたの気持ちもよくわかるが」
179 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:30:52.47 ID:aehGRKYJ0
リョウ「恐らく日野さんにとってはあんたが勝っていようが負けていようが些末事だろう」
リョウ「大事なのはあんたが生きて、自分に会いに来てくれる事……この一点に尽きるんじゃないか」
不破「……」
リョウ「まぁ、どうしても合わす面が無いってんなら、手を貸さんこともないが……」
ゴソゴソ
不破「……む?」
180 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:38:27.96 ID:aehGRKYJ0
墓地
影二「……先代、影二、ただいま戻りました」
影二「申し訳ございません……不破は仕留められませんでした……」
影二「……先代が亡くなられて以来、拙者は愛も情も捨て、ただ如月流の最強を証明するために闘ってきた」
影二「しかし……不破が見せたあの強さ……」
影二「……」
181 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:44:23.92 ID:aehGRKYJ0
忍「総帥……」
シュザ
影二「お主は……如月流の一門か」
忍「はい……先代が亡くなられたあの日に総帥が里を出て以来、ここに来られるののをお待ちしておりました」
影二「なに?」
忍「先代の遺言です……ご自身が死した後、総帥にこれを渡すようにと」
影二「これは……文と、……古い書状?」
ピラ
182 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:53:03.07 ID:aehGRKYJ0
影二へ
思えばお主を次期総帥に推薦してからというもの、お主は気負うあまりに技への、強さへの探求のみに没頭するようになった。
そう教えてきたのは儂だった……捨て子であったお主を拾い、忍として育てると決めたあの日から。
しかし、最強への道を追求するあまり、それ以外のものを顧みなくなっていくお主を見ていて、儂は後悔していた。
影二(……なにを仰います。最強への飽くなき執念……それこそが如月流の命題ではありませぬか)
183 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 21:59:41.66 ID:aehGRKYJ0
影二、お前に話をしなければならなかった事がある。
本当ならば儂が直接お主に話さねばならなかった事だが、このような形になってしまい、申し訳ない。
如月流の開祖、斬鉄についてだ。
我らが使う如月流……その源流は遥か昔に遡るとされるが、これを流派として確立したのが幕末に生きた忍、斬鉄。
その技と最強の称号を求め続ける志……これは初代から連綿と受け継がれ続けている。
記録にも残る通り、斬鉄はその敵対する相手を悉く斬り、その生涯を閉じる寸前まで闘っていたという。
影二(そう……その初代斬鉄の志こそが正に如月流の志そのものではありませぬか)
184 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:04:16.19 ID:aehGRKYJ0
だが初代は決して愛や情を持たなかった訳ではない。
影二「なに……?」
初代には一人の娘と、孫がいた。
初代は行方不明になる直前……その技を自身の孫に伝えている。
その孫こそ二代目斬鉄……この孫を初代は溺愛していたようで、そういった書状もこうしていくつか残っている
そして、娘宛てに残されていた手紙も。
影二「……」
ピラッ
185 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:09:16.45 ID:aehGRKYJ0
影二「……!」
ハッ
影二「……この娘の、名……!」
忍「……大変ご無礼とは存じながら、我ら如月流一門、総帥が里を出られた後もその動きを追わせて頂いておりました」
忍「当然、総帥がアイドルをプロデュースしていたことも、その名も」
影二「……」
186 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:13:35.14 ID:aehGRKYJ0
忍「まぁ単なる偶然ですが、縁があるとは思いませぬか」
忍「如月流初代斬鉄の一人娘にして、二代目斬鉄の母親……如月流の歴史を語るにおいて、決して欠かせぬその女子の名は……あやめ」
影二「……あやめ……!」
守るべき、愛すべき存在というのは確かに、時に足枷になる時もある。
だが、それ以上の力を、そして覚悟を与えてくれる存在であると、儂は思っている。
儂にとってのお主がそうであったように。
187 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:19:11.96 ID:aehGRKYJ0
影二「……先代」
影二、守るべき存在によってまだまだお主は強くなれる。或いはあの初代斬鉄よりも……。
影二「……」
影二「……遺言状、確かに受け取り申した」
忍「……総帥、往かれるのですか」
188 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:27:26.51 ID:aehGRKYJ0
影二「お主らには悪いと思っている。今まで散々一門の事を放っておいて、さらに今から拙者がやろうとしていることは……強さのみを信じて鍛錬してきたお主たちにはあまりに酷かもしれぬ」
忍「いえ、総帥。往ってください。今の如月流の総帥は貴殿だ。何をしようとも文句は言いませぬ」
影二「……かたじけない。では」
シュザッ
忍び(……先代はこうなる事を予測されていたのか?……いや、まさかな……)
189 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:34:19.10 ID:aehGRKYJ0
商店街
茜「うおおおおおお!!!」
ドドドドドドド
肉まん屋のおばちゃん「おや、茜ちゃんじゃないかい。今日も元気だねぇ」
茜「あっ、肉まん屋さん!!はい!!元気が私の取柄ですから!!」
おばちゃん「もし良かったら肉まん食べてくかい?」
茜「え!!良いんですか!!?ありがとうございまーーーす!!!」
190 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:40:29.51 ID:aehGRKYJ0
街中
茜「うおおおおおおおおお!!」
ドドドドドドドド
ファン「あっ、アイドルの茜ちゃんだ!」
ファン2「ファンなんです!握手してください!」
茜「もちろんいいですとも!!」
ガシッ
ブンブン
ファン「パ……パワフル……!」
191 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:46:49.50 ID:aehGRKYJ0
河川敷
茜「うおおおおおお!!」
ドドドドドドドドド
茜(……この河川敷は……)
ドドドドドドドド
茜「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ドドドドドドドドドドドド
――――――待たれよ
茜「……!?」
ドドドドドドド
192 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:53:24.60 ID:aehGRKYJ0
「 そ こ な 娘 ! ! ! 待 た れ よ ! ! ! ! 」
ビリビリビリビリ
茜「……!!!」
ピタッ
茜(……ああ……この声は―――――――)
???「……我が名は忍者仮面……む?」
茜「ターーーーーックル!!!!」
ズドゴン
193 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 22:57:15.48 ID:aehGRKYJ0
不破「ぐおわぁ!!!」
ドサァ
不破「あ、茜……いきなりなにを」
茜「……」
ギュッ
不破「……茜」
茜「……お帰りなさい……不破プロデューサー……!」
不破「……ああ。今戻った、茜」
194 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 23:08:54.79 ID:aehGRKYJ0
珠美「……あやめ殿、もう元気を出してください」
あやめ「……ははは、珠美殿、何を言われます……あやめはこの通り元気な忍ドルですぞ!」
珠美「あやめ殿……」
翠「……あら?あそこに立っているのは……」
あやめ「……!」
195 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 23:13:22.66 ID:aehGRKYJ0
影二「……」
珠美「あ、貴方は……!い、今さらなんですか!」
翠「そうです……あやめさんが一体どんな気持ちで……あっ、あやめさん……!」
あやめ「……」
ダッ
影二「……あやめ」
あやめ「……」
196 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 23:15:43.87 ID:aehGRKYJ0
影二「……すまぬ」
あやめ「……うっ」
あやめ「うわーーーーーーーん!!」
珠美「……これで良いんでしょうか?」
翠「それは……あのお二人にしかわかりませんね」
197 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 23:19:53.19 ID:aehGRKYJ0
後日
ロバート「……結局、茜ちゃんは不破のところに戻ったか……いやあ、こういっちゃなんやけど惜しかったな〜……是非ウチに欲しかったな」
リョウ「まぁ、そう言うな。彼女はやはり不破と一緒にいる時が一番輝けるだろう」
加蓮「そうそう。こないだ茜に会ったんだけどさ、前にも増して元気だったよ」
拓海「へっ、良かったじゃねえか」
悠貴「やっぱり茜さんは元気なのが一番ですよねっ!」
加蓮(……本当に、良かったね、茜)
198 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 23:24:02.78 ID:aehGRKYJ0
ロバート「……ん?」
ペラ
リョウ「どうした?ロバート」
ロバート「……いや、リョウ、これ見てくれ」
リョウ「どれどれ……」
美城プロダクション
中途入社のお知らせ
如月 影二
199 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 23:26:38.63 ID:aehGRKYJ0
茜「いやあ、不破プロデューサー!!今回のお仕事の出来はどうだったでしょうか!!!」
不破「無論、素晴らしかったぞ茜!!お前は……すごい漢だ」
グッ
茜「本当ですか!!ありがとうございます!!!」
不破「ふふふ……お前は着々とアイドルの頂点を目指し進んでいる……」
不破「ならば拙もそれに恥じぬ、最強の格闘家を目指し、再び邁進せねばなるまい!!」
200 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 23:33:16.55 ID:aehGRKYJ0
茜「不破プロデューサーならきっと出来ます!!だって不破プロデューサーなんですから!!!」
不破「……茜!!!」
茜「はい!!!不破プロデューサー!!!」
不破・茜「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
漢
もとい
完
201 :
◆z4l4K/HkZ2
:2017/06/22(木) 23:36:26.45 ID:aehGRKYJ0
今日はここまで
不破外伝はこれで終わりです
あと短編が幾つかあるのであともうちょっとだけ続くんじゃ
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