【モバマスSS】速水奏「天使のように大胆に、悪魔のように細心に」

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365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:36:47.65 ID:H3iSw6ld0

武内P「どうぞ・・・」スッ

「え・・・あ・・・」

「アイス買ってきたぞ〜・・・え? あ、ああ風船拾っていただけたんですか! は、放しちゃだめだって言ったろ〜! ありがとうございますそれじゃあ失礼します!」アセアセ

スタコラサッサ



「危ないから、ああいう人には近づいちゃだめだからな・・・?」コソッ




武内P「・・・」シュン…
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:37:30.35 ID:H3iSw6ld0

ポンポン

早苗「見ていたわ、全部・・・」

武内P「刑事さん・・・」

早苗「今日は飲みましょ? お姉さんが奢ってあげる」


・・・


367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:38:01.25 ID:H3iSw6ld0

・・・


早苗「ぷはーっ!」ドンッ

早苗「おっちゃんおかわりー!」

コトッ

早苗「もうお姉さんは本当に恥ずかしい! あなたみたいな人をずっと疑っていたなんて!」グビグビ

武内P「慣れていますから・・・もうそのあたりにされた方が・・・」ゴクッ

早苗「これが飲まずにいられる!? あなたも足りないわよ! おっちゃん、この人にビールおかわりー!」

コトッ

早苗「腐っちゃだめよ! 大丈夫! あなたを分かってくれる人がきっといるから!」グビグビ

早苗「なんかあったらこの早苗お姉さんに言いなさい! なんでもしてあげるから!」グビグビ

武内P「片桐さん・・・」ジーン

早苗「偏見がなんだー!」グビグビ


・・・

368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:38:42.59 ID:H3iSw6ld0

・・・


早苗「ぐう・・・」Zzz…

武内P「もう閉店ですよ、片桐さん」ユサユサ


「送ってやんな、いつもこうなんだ」


武内P「・・・はい。すいません、お代は・・・」


「早苗ちゃんが寝る前にもう貰ったよ」


武内P「そうでしたか・・・片桐さん・・・」ユサユサ

武内P「仕方がない・・・ごちそうさまです」ヒョイ


「またおいで」


ガラガラ ピシャ


「・・・今日は俺の奢りだ」


369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:39:27.89 ID:H3iSw6ld0


テクテク

武内P「私を、分かってくれる人・・・か・・・」チラッ

早苗「う〜ん・・うふふ〜・・・♪」Zzz…


・・・

370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:40:29.73 ID:H3iSw6ld0


・・・


早苗「あいたたた・・・署に届けることないじゃない・・・」カキカキ

早苗(はあ・・・なんだかんだ楽しんでちゃったけど、あの追いかけっこももう終わりねぇ・・・)


武内P「おはようございます、片桐さん」ヌッ

早苗「へっ? あ、あなたどうしたの? もうここに用はないはずじゃ・・・ま、まあ今までもあたしが無理矢理引っ張り込んでただけなんだけど・・・」

武内P「折り入って片桐さんにお話がありまして」

早苗「お、お話? お姉さんに?」ドキッ

武内P「はい。片桐さん」



武内P「アイドルに、興味はありませんか?」スッ



・・・


371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:41:21.20 ID:H3iSw6ld0


・・・


早苗「―ていう、お姉さんがタイホされちゃったお話」ポッ

凛「へ、へぇー・・・そんなことがあったんだ・・・!」

早苗「でも、ここからがひどいのよ」

早苗「ちょうど新しいユニットが企画されてるってことでレッスンもそこそこでぽんって異動させてくれちゃって」プクー

早苗「まあ・・・セクシーギルティは楽しいユニットだからいいんだけど」

早苗「・・・それに、その後もけっこう気にしてくれて、今でも一緒に飲んだり話聞いてくれたりして、ね・・・♪」テレッ

文香(惚気にしか聞こえません)


372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:42:55.18 ID:H3iSw6ld0


早苗「ね、ねえ・・・これってやっぱりそういうことよね!?」

文香「そ、そういうこと・・・ですか?」

早苗「懐いちゃってる子も多少いるみたいだけど彼あんなんだし、これはお姉さんが貰ってあげなきゃかなー♪ なーんて!」キャー キャー

373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:43:43.86 ID:H3iSw6ld0



菜々「だ、ダメですよぉ! そんなのっ!!!」


374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:45:01.13 ID:H3iSw6ld0


凛「な、菜々さん・・・?」ビクッ

菜々「はっ・・・! い、いやあのナ、ナナ達はアイドルですし! それにプロデューサーさんにも立場というものがありますからっ!」

早苗「え〜・・・でも前例あるわよ?」

菜々「あれはトップアイドルだからで―じゃなくて! トップアイドルになってもCPのプロデューサーさんはダメなんですぅ!」

早苗「? 菜々ちゃんって彼とどういう・・・ああ、プロジェクトに加わったんだっけ?」

菜々「・・・はい。道に迷いかけたあの時、救いの手を差し伸べてくれました・・・」

菜々「ナナが今のナナのままでいられるのは、みくちゃんとプロデューサーさんのおかげなんです!」

菜々「それにナナには、プロデューサーさんの人生に責任があるんです!」

文香(せ、責任・・・!?)



・・・
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:45:58.86 ID:H3iSw6ld0

・・・



菜々「いらっしゃいま―ああっ、プロデューサーさんじゃないですかぁ!」

武内P「どうも」ペコ

菜々「もーぜんぜん来てくださらないんですからー! お一人ですか?」

武内P「ええ」

武内P(私が常連になると、他の方が来にくいでしょうし・・・)

菜々「分かりました! カウンターへどうぞ♪」

376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:47:50.44 ID:H3iSw6ld0

菜々「はい、メニューをどうぞ♪ 今日の『店長の気まぐれパスタ』はマルゲリータピザになりまーす♪」

武内P「では・・・『メイドのガチパフェ』を」

菜々(はぁ・・・ついにピザにまで変えたのに誰も頼んでくれない―)

菜々「—じゃなかった! はい『メイドのガチパフェ』ですね♪ 少々お待ちを〜」イソイソ

武内P「・・・それから、『店長の気まぐれパスタ』も」

菜々「! は〜い、『店長の気まぐれパスタ』ですね! ただいま〜!」パタパタ



武内P「さて・・・」ペラ…

菜々「お水とおしぼりをどうぞ♪ それから、当店自慢のブレンドコーヒーになりまーす♪」コトッ

武内P「? 頼んでいませんが・・・」

菜々「店長からサービスだそうで」ヒソッ…

武内P「ありがとうございます・・・?」

菜々「いえいえ。ところで、なんだかお悩みのご様子ですね?」

菜々「はっ! や、やっぱりナナのことでなにかありましたか!? こ、この度は本当になんとお礼してよいやら・・・!」アタフタ

武内P「い、いえ・・・! その件は何の問題も・・・! それに、これも悩みというほどでは・・・」ペラ…

菜々「同窓会のお知らせ・・・? ―ってええ〜!?」

菜々「お、おな、同じ高校じゃないですか〜!?」

377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:49:00.64 ID:H3iSw6ld0


・・・



凛「ちょ、ちょっと待って!」

菜々「? はい」

凛「そ、それって、プロデューサーもウサミン星人ってこと!?」

菜々「え゙っ」

早苗「ぐふ・・・!」プルプル

文香「ま、待ってください凛さん。この場合、菜々さんの地球上での学校の卒業生だったのではないでしょうか?」

凛「! そ、そうだよね・・・! びっくりしたぁ・・・」

菜々(ナナはお二人の反応にびっくりです・・・)

378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:49:44.10 ID:H3iSw6ld0


早苗「それで、同じ高校だったことがどうプロデューサーくんの人生の責任につながるのよ?」

菜々「そ、そっちじゃなくて拾ってもらえたことです! た、ただでさえプロデューサーさんは上の方針に反発するアイドルたちのために頑張っているのに菜々のことまで加わって、そもそも―ってこの話はげっふんげっふん!」

菜々「な、ナナだって複雑なんです〜!」ウワーン

早苗「え〜・・・」

菜々「うう〜・・・!」


・・・

379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:50:43.73 ID:H3iSw6ld0


武内P「今回は行けそうにないなと・・・しかし、安部さんが高校の後輩だったとは・・・」

菜々「え!? あ、ああっ、び、びっくりですねぇー! ままままさか地球の勉強の為に転入した学校がプロデューサーさんの母校だったなんてー!」アハハハハ!

武内P「そうだ、あの先生はまだいらっしゃるでしょうか?」

武内P「名前が出てこないのですが・・・ドナじいというキャラクターに似た、数学の・・・」

菜々「あ、ああ〜! いましたいました! ご結婚されたそうですよー!」

武内P「そうでしたか。私が三年生の時の夏に初めて結婚されて、しばらく前の同窓会で離婚されてしまったと聞いていたものでしたから」

武内P「よかったですね」

菜々「そ、そうですね・・・!」

菜々(・・・同い年だこれー!?)

菜々(あああそういえば聞いたことある! 別のクラスに一見超怖いけど意外といい人って友達が噂してた人・・・!)

菜々(というか、ええー・・・離婚しちゃったんだ・・・いい先生だったのに・・・)

菜々(同窓会なんて、全然いけないしなぁ・・・)

380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:51:35.05 ID:H3iSw6ld0


ドナじい(画像左下)
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:52:23.16 ID:H3iSw6ld0


菜々(はぁ〜・・・まさか同級生とこんな形で会っていたなんて・・・)

菜々(・・・あれ? もしかして、プロデューサーさんも気づいてない? な、なんかショック・・・)

菜々(別の形ですけど、同じ業界を夢見た人、か・・・お話したかったなぁ・・・)

菜々「・・・プロデューサーさんは、その・・・いつからプロデューサーさんになりたいって、思っていたんですか?」

武内P「私、ですか・・・?」

武内P「そうですね・・・昔からテレビで歌うアイドルの方を憧れて見たりしていましたが・・・ああ―」



武内P「そういえば、まだ高校生だった頃、学校内に密かに人気だった女性がいたんです」


382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:54:05.38 ID:H3iSw6ld0


武内P「特定の部活には入っていなかったそうなのですが、遠めに見ても小さい体でなかなかパワフルに動かれていて、体育祭などの学校行事でも、彼女のいるクラスはとても楽しそうでした」

武内P「何が好きとか、どんな話をしていたとか、私のクラスの男子でも話に出すほどで」

菜々「へぇ・・・そんな人が・・・」

菜々(誰だろう・・・?)

武内P「ある日、教室の移動に歩く彼女の後ろ姿とすれ違ったことがあるのですが、その時―」


『メルヘン、チェーンジ・・・』


菜々「!」

武内P「確か、当時のアニメだったか、他に誰もいないのを確認してそんなセリフを呟くのを聞きまして」

菜々(・・・そ、それって・・・)
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:55:15.82 ID:H3iSw6ld0


武内P「思わず隠れてしまったのですが、そうか、そういうものが好きだったのか。その話を誰かとはしないのだろうか―」

武内P「もし、はばからず好きだといえるもの、なりたいと憧れるものに導けるとしたら、それは素敵なことなのではないかと・・・」

菜々(ナナがきっかけ・・・?)キュゥン

武内P「・・・そういえば、あれはどなただったのでしょうか? 思えばそれが、私のプロデューサーを目指す・・・―安部さん?」

菜々「え、ええっ!? あ、ああー! そ、そろそろピザ焼けたかなー!? ちょ。ちょっと見てきますねー!!!」カァ

ダダダダダ・・・



・・・



菜々(こんな話は言うわけにはいかないですしっ!)ワーン

早苗「?」


384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 21:56:04.24 ID:H3iSw6ld0


ギャー ギャー

凛「ま、まあまあ・・・!」

文香(それにしても、気になるのはこれまで名前の出なかった担当していた方、鷹富士茄子さん・・・)

文香(も、もしや・・・他にもいるのでしょうか・・・?)

文香(もう一度、ちゃんと調べなくては・・・)

文香(奏さんは大丈夫でしょうか・・・?)



・・・

385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 05:51:14.45 ID:dwIuamVRo
乙です
386 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/07/03(月) 00:25:19.54 ID:l6qM+WfY0


かな子「あ、奏さ〜ん!」フリフリ

奏「どうも、お邪魔させてもらうわね・・・」

杏「や、やっほ〜・・・」

智絵里「・・・お疲れ様です」

唯「お、奏ちゃんも来ちゃったか〜・・・みんなは?」

奏「・・・追いつけなかったみたいね。あ、凛からメール・・・」

奏「そっちは任せた・・・と。来なさそうね」


武内P「お久しぶりです、速水さん」


奏「!・・・ええ、お久しぶり」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 00:26:08.72 ID:l6qM+WfY0


奏「不思議ね・・・ずっと貴方のことばかり考えていたわ」

武内P「え・・・?」

奏「やっと恋焦がれた人に再開したみたい・・・いっそここでエンディングロールでも流れてくれないかしら・・・」ハァ…

武内P「? それはどういう・・・」

智絵里「・・・」

杏「ま、ままままあいいじゃん! それより立ち話もなんだし早くお店入っちゃおうよ!」

武内P「と、そうですね」スタ…

かな子「ここ、私のおすすめなんですよ? 事務所からも近いですし♪」

武内P「楽しみですね」

杏( く う き よ ん で ! )パクパク

奏(ご、ごめんなさい・・・)パクパク

388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 00:27:29.83 ID:l6qM+WfY0


カランコロンカラーン


「こちらのお席へどうぞ」

かな子「何にしましょうか? プロデューサーさん」スト パカッ…

武内P「そう、ですね・・・」ジッ…

智絵里「・・・!」

奏(3人席の向かい合った6人テーブル―)

奏(一番奥に座ったと思ったらすぐに彼を隣に・・・!)

杏(かな子ちゃんが早すぎる・・・)

奏(―じゃなかった)

奏「私は、どうしようかしら?」グイッ

杏(! プ、プロデューサーの隣を抑えたぁ・・・!?)

奏(乱戦になるのは避けたい・・・となると、両隣と正面にかな子・唯・智絵里ちゃんは揃えたくないの・・・!)

杏「ほ、ほら智絵里ちゃん!こっちこっち!」スト

智絵里「! う、うん・・・!」スト

唯「じゃあ唯こーこ!」スト

奏(! 正面を智絵里ちゃんに・・・)

杏(杏の立場も考えて!)

389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 00:28:42.30 ID:l6qM+WfY0


杏「か、かな子ちゃん! おすすめってある? 杏、もうお腹ペコペコだよ〜」ニコニコ

かな子「ここはね〜、ハニートーストがすっごく美味しいの〜♪」

かな子「ああ、でもでも! フレンチトーストも美味しいし、パンケーキも絶品で・・・!」

杏「迷っちゃうね〜。智絵里ちゃんは決めた?」ニコニコ

智絵里「私は・・・えと・・・」ヨミヨミ

杏「どれも美味しそうだし、量も多そうだからね〜。そうだっ! それならプロデューサーと分け―」ニコニコ


美波「あっ、やっぱり・・・プロデューサーさ〜ん♪」フリフリ

杏(なにぃっ!?)ニコニコギクリ

武内P「新田さん、お疲れ様です」


武内P「それに皆さんも」


アナスタシア「プリヴィエート♪」フリフリ

前川みく「Pチャ〜ン♥」フリフリ

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 00:29:54.72 ID:l6qM+WfY0


奏(CPの部屋に居たんじゃ・・・この様子だと、愛梨とはすれ違ったのかしら・・・?)

「お席、お繋げいたしましょうか?」

美波「あ、お願いします」

武内P「皆さんでなにかされていたのですか?」

美波「みんなでお話ししてたんです」

多田李衣菜「き、近況報告とかです」

本田未央「そ、そうそう! あと、これからのこととか・・・!」

武内P「なるほど。なにか必要でしたらご相談ください」

美波「うふふ、ありがとうございます♪」

391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 00:33:18.61 ID:l6qM+WfY0


みく(じー・・・♥)

武内P「? 前川さん・・・?」チラッ

みく「んーん♥ 何でもないよ♪」

みく(ふふー♪ やっぱりみくが見てるとすぐ気がつくにゃ♥)


イラッ


アーニャ「・・・!」ジー

武内P「・・・迷う。・・・? アナスタシアさん?」チラッ

アーニャ「! スパシーバ♪ 何でもありません♪」

武内P「はぁ・・・?」




杏(さ、最悪だ・・・!)ニコニコキリキリ

杏(ここからかな子ちゃんと智絵里ちゃんにプロデューサーとの会話を均等に振る予定だったのに・・・!)ニコニコキリキリ

杏(奏ちゃんと唯ちゃん? それは杏の管轄外だよ!)ニコニコキリキリ

杏(あっ・・・! き、きらりがいない・・・! やっぱりちびっ子3人を連れ出したままか・・・!)ニコニコキリキリ

杏(いいのきらり・・・!? きらりもプロデューサーのこと・・・! で、でもかな子ちゃんと智絵里ちゃんが・・・!)ニコニコキリキリ

杏(ああああ本当に杏はどうしたらいいんだああぁぁ!!!)ニコニコキリキリ

392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 00:40:15.30 ID:l6qM+WfY0


美波(・・・我慢、我慢よ美波)

美波(プロデューサーさんは私の婚約者・・・つまり、みくちゃんやアーニャちゃん達が甘えられるのは今だけ・・・)ムム

美波(コンディションへの影響もあるだろうし、多少のことは目を瞑ってあげなくちゃよね。妻として夫を信じ、どっしりと構えて・・・)

美波(でも待って―)ムムーン

美波(いずれプロデューサーさんと私は結婚する。その時、ちゃんと諦められるように私達の仲を見せること、勝てないと分からせてあげることも必要なんじゃないかしら・・・?)ムムムーン

美波(次へ進めるようにしてあげること。それがリーダーとして、一人の女としての責任・・・!)

美波(ああでも婚約してることは内緒にしなくちゃだし、どう加減すればいいのかしら・・・)ムムムーン

393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 00:42:08.28 ID:l6qM+WfY0


唯「あっ! こ、この人数・・・!」ピコーン

唯「プロデューサーちゃんプロデューサーちゃん! あれ、できるんじゃない!?」

武内P「あれ・・・ですか? もしかして、先ほどは相川さんに止められた・・・」

唯「そう、あれ! すみませーん!」ピンポーン
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 00:42:55.49 ID:l6qM+WfY0


「お待たせいたしました。ご注文はお決まりでしょうか?」

武内P「メニューのここから」スッ

唯「ここまでくださーい☆」ビシッ

武内P「一品ずつでお願いします」

「はい、メニューのここからここまでですね」ピッピッピッ

「ご注文は以上でしょうか?」

武内P「残りはまた、あらためて」

「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」ペコリ

パタパタパタ…


唯「・・・うおおお〜・・・! ヤバすぎっしょこれー☆」キャーキャー

唯「うっひょー!」

みく「あ、李衣菜ちゃんにゃ」

李衣菜「ちょっとぉ!」

395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 00:43:30.49 ID:l6qM+WfY0


奏「初めて見たわ・・・・平気なの?」ヒソッ…

武内P「最後のページだけなので、デザートとドリンクだけです」ヒソッ…

奏「ああ、だから貴方が最初に・・・」

武内P「しー・・・です」シー…

奏「! ふふっ・・・か、可愛いことしないで・・・!」プルプル

武内P「あ、いや、その、これは・・・!」

武内P(お恥ずかしいことを・・・しかし―)

奏「ふふ、うふふふふふ・・・♪」プルプル

武内P(笑顔になっていただけたようなので・・・まあ・・・)フフ


396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:14:55.62 ID:l6qM+WfY0


唯「ねーねー! キャンディの3人はさっきまでお仕事だったんでしょ?」

唯「何やってきたのー?」

かな子「あんきランキングの取材だよ」

かな子「今回は杏ちゃんも一緒だったんだ〜」

智絵里「杏ちゃん、すごかったよね・・・!」

かな子「うん! あんなに速くてびっくりしちゃった」

智絵里「ぴゅーって、次の人に取材に行っちゃって!」

杏「あ、飴の話ときたら杏だからね!」

杏(二人だけにするのが怖かった・・・なんて言えないに決まってる・・・)

杏「いやーこんなお仕事なら毎日だって望むところだよ!」

かな子「ほ、本当に珍しい・・・!」

杏「まあこれは流石に言いすぎかな? へへっ」

杏(・・・仕事の方が精神的に楽だなんて、知りたくなかったなぁ)

397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:17:15.88 ID:l6qM+WfY0


武内P「良いことだと思います。勿論、以前の双葉さんの在り方にも人を惹き付ける魅力があったことは確かですが」

杏(こ、この人はどうしてこう恥ずかしげもなく・・・!)

唯「あんきランキング、最初はチョー初々しかったよねー☆ 可愛かったー♪」

智絵里「い、今はもうちょっとうまくできるようになりました・・・!」

武内P「はい、目を合わせてお話できる時間が増えましたね」

智絵里「プ、プロデューサーさんがいっぱい練習してくれたから・・・♥」

唯「かな子ちゃんも全然落ち着いてるし!」

かな子「ううん、内心ドキドキだよ〜」

奏(唯ちゃんのコミュ力すごい・・・!)オオ…

杏(味方か・・・!?)オオ…


398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:18:06.38 ID:l6qM+WfY0


唯「これはごほーびが必要なんじゃない? プロデューサーちゃん!」

武内P「ご褒美、ですか? そうですね・・・なにがいいか考えておいてください」

智絵里「そ、そんな・・・!」ブンブンブン

かな子「こ、こんなことでもらうわけには・・・!」ブンブンブン


399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:19:10.87 ID:l6qM+WfY0


「お待たせいたしました。お先にドリンク、パンケーキとハニートーストでございます」コトッ

唯「あっ、きたきた☆」

「ごゆっくりおくつろぎくださいませ」イソイソ

唯「ごほーびとい・え・ば? あ〜んだよね〜☆」

唯「準備はいい? 智絵里ちゃん!」

智絵里「え、ええっ!? そ、そんなみんなの前でなんて、プロデューサーさんに―」ワタワタ


400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:19:36.31 ID:l6qM+WfY0


唯「はい、あ〜ん☆」グイ

智絵里「むぐっ」

唯「美味しい? まだいくよ〜それ〜♪」ヒョイ ヒョイ

智絵里(ゆ、唯ちゃんがやるんだ・・・)モッモッ

智絵里「お、美味しいでふ・・・!」モッモッ

唯「智絵里ちゃんかわいい〜☆」ヒョイヒョイ


401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:22:39.67 ID:l6qM+WfY0


かな子「あ、はは・・・」

かな子「あっ、こっちのハニートースト! 私のオススメなんですよ♪」

かな子「プロデューサーさんも食べてみてください! はい、あ〜ん♥」スッ

武内P「えっ!? み、三村さんここでは・・・!」

(・・・ここでは?)

奏「! あむっ!」グイッ パクッ

かな子「わっ、奏さん・・・!」

奏「なるほど・・・絶品ね」モッモッ

奏「ふふっ、ごめんなさいね。つい我慢できなくて」

奏「そのフォークは私が使うわ」

かな子「は、はい・・・」


402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:24:30.59 ID:l6qM+WfY0


シュワーシュワーコオーリノーダイヤニーヌレーナガーラソットー♪


武内P「失礼。はい。ああ、これは、お世話になっております」ピッ


武内P「はい。本当ですか。ありがとうございます」

武内P「では詳しい話を・・・分かりました、すぐに伺います」ピッ ツーツー


奏「お仕事かしら?」

武内P「はい。新しい企画が通りそうで」

武内P「すみません、ここで失礼します」スクッ…

アーニャ「ダヴァイ、頑張ってくださいね?」

みく「でも無理しちゃダメだよ?」

武内P「はい。ありがとうございます」

奏「あっ、待って」スクッ

武内P「はい?」


403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:24:59.84 ID:l6qM+WfY0


奏「ネクタイ、少し曲がってるわ。髪も整えて・・・」ナオシナオシ ナデナデ

武内P「は、速水さん・・・あの・・・っ」タジ…

奏「勤勉なのはいいことだけど、もう少し自分にも優しくして?」イソイソ

奏「ふふっ、食事をとる話ばかり聞くのよ? それとも食いしん坊なのかしら?」パッパッ


404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:25:45.38 ID:l6qM+WfY0


奏「はい、出来た。うん、なかなか素敵じゃない?」

武内P「あ、ありがとうございます・・・」タジタジ

奏「それから・・・はい、あーん」グイッ

武内P「むぐ」ゴクン

かな子「あっ・・・」

奏「ちょっとは食べないとね」グイッ

奏「ふふ、はちみつだから本当にくまさんみたいね♪」グイッ

武内P「も、もう充分ですから・・・」ムグムグ


405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:27:41.67 ID:l6qM+WfY0



武内P「で、では失礼します・・・!」

奏「いってらっしゃい」フリフリ



スタコラサッサ…

武内P「すみません、あの席の会計を」

「はい、かしこまりました」

406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:28:48.08 ID:l6qM+WfY0


奏「・・・やっぱりチャーミングね、彼♪」

唯「奏ちゃんだいたーん☆」

奏「あっ」


みく「あーん、ってした・・・」

智絵里「間接キス・・・」

美波「まるで奥さんみたいにお世話を・・・」

アーニャ「・・・」

奏「」


407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 01:29:23.45 ID:l6qM+WfY0


みく「さて・・・」

アーニャ「んんっ、アー・・・カナデ?」

美波「詳しく聞かせてもらえるんですよね? 色々調べてること報告してほしいの」

美波「あっ、もちろんさっきのこともね?」

卯月「・・・美穂ちゃん、電話でないんです・・・」ツー ツー

杏(奏ちゃんは迂闊。杏覚えた・・・)ガタガタガタ


かな子(変なの・・・甘いのに、美味しくないや・・・)パクッ…


・・・


408 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/08/02(水) 00:39:33.99 ID:IdIsb2NH0


・・・


文香「・・・気づかれずに、離れられたようですね・・・」コソッ…

凛「うん。はぁ・・・あのまま、また誰が一番かって話にならなくて良かったよ・・・」

文香「悲劇の歴史を繰り返してはならないのです・・・」

凛「本当にね・・・」

409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/10(木) 14:28:46.07 ID:fAzC18HN0
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/10(木) 17:17:12.72 ID:HY2zwlOfO
乙!楽しみにしとります!
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/15(火) 11:57:38.34 ID:sh5k4rbz0
今後の展開が楽しみです。
412 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2017/10/05(木) 03:41:32.69 ID:htW3ZuYd0


文香「これからの行動ですがなのですが・・・早苗さんのおっしゃっていた、鷹富士茄子さんという方にも接触したいところですね・・・」

文香「まさかまだ、プロデューサーさんが担当していた方がいたなんて・・・」

凛「・・・それなんだけど、一度CPのプロジェクトルームに戻ろうかって思うんだ」

文香「! しょ、正気ですか・・・!? あの地獄にまた・・・あ、ああ・・・!」ガタガタガタ

凛「奏からメールの返信があって、今ならみんな出てるみたい」


413 : ◆h8PchLJM6BH7 [sage saga]:2018/01/17(水) 08:05:50.84 ID:jm+GEUr80


凛「今になってなんだけど、ちひろさんに聞いてみようと思うんだ」

文香「な、なるほど、CPのアシスタントの方ですね。何かとお詳しいでしょうし、調べることも確かに私たちよりは容易でしょう」

凛「うん。前のこととか、今のスケジュールとかね」


((あわよくば全部押し付けたい・・・))

414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/12/26(水) 21:19:17.23 ID:rxPHhew00
未完だったのかこれ
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