【モバマスSS】速水奏「天使のように大胆に、悪魔のように細心に」

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165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:32:47.17 ID:H3iSw6ld0

武内P「新田さんのお仕事の参考にはなったでしょうか?」

美波「うーん、実はその・・・理想のデートって言われるとまだ少し分からなくて・・・今日もちょっと失敗しちゃったなってことがあって・・・」

美波「あ、もちろん楽しかったんですよ?」

美波「でも、デートって・・・好きな人と一緒に楽しんだりしたくてするものだと思うんです。でも、それだけだったら友達と遊ぶのとそんなに変わりがなくて・・・」

武内P「そうですね・・・」

武内P「私も決して詳しいわけではありませんが・・・」

武内P「男女の交際には時間の共有の他にも、相手を知ることと自分を知ってもらうという役割もあるのではないでしょうか」

美波「自分を、相手を知ること・・・」

武内P「そういったことを加味すれば、今日のことは私にとって大変有意義なものでした。貴女が、バイタリティ溢れるアグレッシブな素敵な人であると、改めて知れたのですから」

美波「プロデューサーさん・・・!」

美波「そっか・・・分かりました。きっと、1回のどんなデートをするかが大事なんじゃないんです」

美波「誰と、どれくらい積み重ねていくかが大切なことなんだなって・・・!」

美波「だからプロデューサーさん? また次も、その次も本番もよろしくお願いしますねっ♪」

武内P「はい」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:33:37.72 ID:H3iSw6ld0

美波「ふふ、ネオン綺麗・・・あ、車! そうだ、ドライブとかもしてみたいです! オープンカーとかっ!」

武内P「はい。お供させていただきます」クスッ

武内P「それと、忘れないうちに・・・これを」ガサゴソ スッ

美波「これって・・・!」

武内P「お気に召していたようだったので、私の靴とコートと一緒に。そのせいで映画に遅れそうになってしまいましたが・・・」

武内P「本日のお礼に。ありがとうございました」

美波(シンデレラに・・・靴だなんて・・・♡)

美波「・・・プロデューサーさん」

美波「やっぱり今日が理想のデートでした・・・♡」

・・・
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:34:39.76 ID:H3iSw6ld0

・・・

美波「楽しかったなぁ・・・♪」

美波(それに、まさかプロポーズまでされちゃうなんて・・・♡)

美波(はっ・・・! いけないわ、美波。この空気、話の流れから察するにみんなプロデューサーさんのこと・・・)

美波(クルージングのこと、婚約したことはまだ秘密にしておいた方がよさそうね。みんなのモチベーションに影響が出たらあの人の迷惑になっちゃう・・・!)

美波「・・・遊園地の後はディナーをすませてそのままって感じだったかしら」

美波「あと何度かいろいろなところに行って、コラムもちゃんと書けられました♪」

アーニャ「よかったですね、ミナミ」

美波「うん♪ アーニャちゃんに相談して本当によかったわ」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:35:38.90 ID:H3iSw6ld0

みく(仕事、あくまで仕事・・・みくはもっと行ってるもん・・・)

美波「みくちゃん達はどうだったの? プロデューサーさんと」

凛「!?」

文香(迂闊でした・・・! 後から来た方が再び話を振る可能性を考慮していなかった・・・!)

奏(今までは爆弾を大きくすることを代償に、次の人に話させて爆発を回避してきたけど―!)

未央(もう話を振れる人がいない・・・!)
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:37:02.97 ID:H3iSw6ld0

凛(対抗意識を燃やしてる今話なんてさせたら、絶対さっきの話プラスアルファの何かが来る・・・!)

凛(そんな、ここまでなんて・・・)

文香(・・・仕方ありません。予定より早いですが奥の手をここで―)

奏「ちゃんとみんな仲良くやれていたそうよ。プロデューサーさんと」

凛(奏・・・!?)

奏(まだ・・・私から話した方が影響は少ないはず・・・)
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:37:43.52 ID:H3iSw6ld0

奏「アナスタシアちゃんは北海道のご両親へCDを届けに小旅行」

奏「みくちゃんは猫カフェ巡り、李衣菜ちゃんは一緒にお料理」

奏「杏ちゃん達は一緒にお掃除したりね」

奏「不器用そうなのに優しくて、本当に素敵なプロデューサーさんね」

アーニャ「カナデ、もっと詳しく・・・」

アーニャ(あまり牽制になりません)

奏(話させられないから私が話してるのよ・・・!)

奏「羨ましいわ。私も今度デートに誘ってみようかしら?お礼もかねて、ね」

「・・・は?」

奏(い、いい今の誰が言ったのかしら・・・?!)
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:38:20.72 ID:H3iSw6ld0

奏(で、でも・・・!たとえ矛先を私に向けてでも時間を稼がないと・・・!)

みく(莉嘉ちゃんが言ってたっけ・・・クローネがPちゃんを誘惑してたって)

卯月(本当だったんだ・・・)

智絵里(ひどいです・・・私から、プロデューサーさんまで盗るつもりなんだ・・・)

アーニャ(あれでは釘を刺したりなかったのでしょうか・・・)



奏(・・・泣きたい)
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:39:37.49 ID:H3iSw6ld0

美波「そうよね・・・みんなも好きになっちゃうわよね」

未央「そ、そんなはっきり・・・」

みく「それは・・・美波ちゃんも?」

美波「ええ、私もプロデューサーさんが好き」

美波「でもね、今すぐに深い関係になりたいってわけじゃないの。それは、みんなも同じじゃないかしら?」

美波「プロデューサーさんとの居場所、シンデレラプロジェクトを守りたい―」

美波「プロデューサーさんとの夢、トップアイドルになりたいって」

美波「今私たちがいがみ合ってもただプロデューサーさんに迷惑をかけてしまうだけ・・・」

美波「それに、プロデューサーさんのことだもの。トップアイドルにでもならない限り受け入れてくれないでしょうし、ね」

美波「だから、今はお互い競いつつも協力すべきなんじゃないかしら?」

美波「私たち、これからは良き仲間であり、良きライバルでもありましょう。ねっ♪」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:40:23.56 ID:H3iSw6ld0

凛(ど、どうなる・・・!?)

蘭子「・・・うむ」

みく「・・・あ〜あ、今のうちにライバルを減らしておきたかったんだけどにゃあ〜」

アーニャ「勝負は一旦お預け、ですね」

智絵里「負けません・・・でも、今は」

かな子「うん♪」

卯月「はい! 一緒に頑張りましょう!」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:41:06.81 ID:H3iSw6ld0

文香(ま、丸く収まった・・・! やった・・・!)

未央(すごいよみなみん! もう一生だってついていくよ・・・!)

李衣菜(ど、どうなるかと思った・・・)

杏(あーよかった、本ッ当によかったぁ・・・! ゆ、ユニット内で修羅場とか洒落になんないよ!)

奏(よかった〜〜〜〜〜〜!!!)グスッ
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:42:01.55 ID:H3iSw6ld0



(・・・でも、婚約しちゃっているのよね、私)



(頻度では圧倒しているはず・・・油断している間に突き放してやるにゃ)



(クローネの活動も増やして、いち早くトップに・・・!)



(くじ引きの紙、足しておかなきゃ・・・)



(またお家に遊びに行こうっと)



(信じてます、一緒だって・・・)



(ちゃ、ちゃんと・・・本当の言葉でしゃべれるようになろう・・・!)


176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:42:44.61 ID:H3iSw6ld0




(できれば諦めてほしいけど・・・)



(プロデューサーと一緒にいられなくなっちゃうかもしれないし・・・)



(プロデューサーの立場が危なくなってほしくもないし、今だけはこのまま・・・)



(見逃してあげる・・・)



177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:43:17.16 ID:H3iSw6ld0

ガチャッ

莉嘉「おっはよー!」

赤城みりあ「あ、みんないる!」

諸星きらり「にゃっほーい!」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:47:33.79 ID:H3iSw6ld0


赤城みりあ(11)
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:48:40.19 ID:H3iSw6ld0


諸星きらり(17)
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:49:51.16 ID:H3iSw6ld0

莉嘉「みんな一緒なんてひさしぶりー!」

みりあ「ねー♪ あっ、文香さんと奏さんもいる!」

奏「こんにちは。オータムフェスのお礼を言いに来たの」

文香「プロデューサーさんを待たせてもらっている間に、プロデューサーさんとのことを聞かせていただいていました」

きらり「Pちゃん?」

凛「うん、けっこうみんな仲よかったんだなって」

莉嘉「へー、アタシ達もけっこう仲いいよ☆」

みりあ「一緒にデートしたもんねー♪」

きらり「うっきゃー☆」

凛「うんうん」

凛(安心して話を聞けるって、こんなに幸せなことだったんだ・・・)
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:52:11.75 ID:H3iSw6ld0

きらり
安価
2015/11/4(水)20:00:00:00に最も近いレス

382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/04(水) 20:00:00.75 ID:zW47kQXu0
お姫様抱っこされた事がある
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:53:37.64 ID:H3iSw6ld0

莉嘉「あっ、そうだった! えーっと・・・」ガサゴソ

莉嘉「じゃじゃーん! きらりちゃんのブライダルの仕事が載ってる雑誌買ってきたんだー☆」

未央「おお、すごい! きらりんそんな仕事来てたんだー!」

きらり「うぇへへへ☆ とーっても、楽しかったにぃ♪」

卯月「雰囲気だいぶ違いますね!」ペラ…

アーニャ「私も着てみたいです」ペラ…

智絵里「綺麗・・・」ペラ…



(私の時はどんなのがいいかなぁ・・・)



みく「みくにもこういうお仕事来ないかなー・・・―ッ!? なんでPちゃんが写ってるにゃ!?」ペラ…

きらり「うきゅっ!?」

・・・
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:54:16.07 ID:H3iSw6ld0

・・・

カシャッ カシャカシャッ

「はーい、いいよーきらりちゃん。次、目線こっちねー」

きらり「はーい☆ ―っとと、ドレスだから、おしとやかにしなきゃ・・・」

カシャッ カシャカシャッ

「はいOK〜!それじゃ、いったん休憩ね」

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:55:40.29 ID:H3iSw6ld0

武内P「お疲れ様です」

きらり「あっ、Pちゃん! おっつおっつ☆」

武内P「衣装を着替えた後、最後に新郎役の方と教会の入り口正面での撮影となります。機材の準備が整うまで休憩していてください」

きらり「うん☆ ねぇねぇPちゃん。きらり、ちゃんと花嫁さん出来てたかなぁ?」

武内P「はい、諸星さんの新たな魅力も出ていたように思います。残りの撮影もこの調子で頑張りましょう」

きらり「うん!」

きらり「・・・きらり、みんなよりちょっと大きいからこんなかわゆいドレスが着れるお仕事させてもらえるなんて思わなかったにぃ・・・♪」

武内P「そのスタイルも紛れもなく貴女の魅力です。今後もモデルの仕事は多く来ることなると思いますので、よろしくお願いします」

きらり「そっかー・・・うぇへへへ☆」

「失礼します。次の衣装の準備お願いします」ガチャッ

きらり「あっ、はーい! それじゃあPちゃん、行ってくるにぃー☆」

武内P「はい。先に撮影場所まで行っていますので」

きらり「うん! きらりん、頑張るからちゃーんと見ててねー☆」

・・・
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:56:58.39 ID:H3iSw6ld0

「まいったなぁ・・・」

「他のところも確認してきます!」タッタッタ…

武内P「?どうかされましたか?」

「ああ、きらりちゃんのプロデューサーさん。それがさぁ、新郎役の人が天候不良で前の撮影場所から来られないらしいんだよねぇ」

武内P「それは・・・」

「今代役探せないか他の事務所とかにも連絡させてるんだけど、ちょっと難しいかねぇ・・・」

武内P「後日改めて撮影ということに?」

「いやー・・・今日終わらせないとちょっと締め切りがきついかなぁ・・・」

(きらりちゃんに合うのってなるとなかなかいないからなぁ・・・)

(身長もだけどある程度がたいも良くないと・・・)

(そうそうせめてこのプロデューサーさんくらいには・・・・・・ん?)

「・・・」

武内P「・・・?」

(いや、この凶悪な犯罪者のような面はブライダルのモデルに相応しくないだろう・・・手配書じゃないんだぞ)
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:57:34.10 ID:H3iSw6ld0

(しかし他に手も・・・―そうだ、お姫様抱っこをさせて角度に気を付けてきらりちゃんのアップの絵にすれば顔は写らないんじゃないか・・・?)

「あー・・・プロデューサーさん?ちょっとお話が―」

武内P「はい・・・?」

・・・
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 15:58:43.32 ID:H3iSw6ld0

「きらりちゃん入りまーす」

きらり「おにゃーしゃー☆」

「おっ、いいねー! 新郎役の人もすぐ来るからねー」

「入口の階段のところでお姫様抱っこしたところを撮るから」

きらり「はーいっ―・・・え?」

「おおー来た来た。それじゃ、よろしくねー」

きらり(お姫様抱っこ・・・Pちゃんの前で・・・)

きらり(あっ、ううん・・・! お仕事だもん、ちゃんとやらなきゃ・・・)

きらり(そういえばPちゃんどこにいゆのかな・・・先に来て待ってゆって言ってたのに・・・)

武内P「お待たせしました、諸星さん」

きらり「あっ、もうPちゃんたらどこに―にょわっ!?」

武内P「へ、変でしょうか・・・」

きらり「な、ななななんでPちゃんが・・・!? タキシード着てるにぃ・・・!?」

武内P「それが、新郎役だったモデルの方が来ることができなくなってしまったらしく、急遽代役にと・・・」

きらり「にょわー・・・!」

きらり(Pちゃんとウェディングドレスで撮影・・・!)

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:00:01.99 ID:H3iSw6ld0

「それじゃプロデューサーさん、よろしく」

武内P「は、はい。それでは諸星さん、失礼します・・・!」ガシ ヒョーイ

きらり「うきゃー! きゃー! Pちゃん力持ちー☆」ジタバタ

「そのまま自由でいいよー」カシャッ カシャカシャッ
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:03:03.05 ID:H3iSw6ld0

きらり「うぇへへへ☆ きらりね、お姫様抱っこされるの憧れてたんだー♪」

武内P「そうなのですか?」

きらり「うんうん☆ でも、きらり、みんなよりちょっと大きいから無理なのかなーって」

きらり「だから今すっごくハッピハピしてゆっ♪」

きらり「でもPちゃん、無理しなくていいからね?大きいから重いし・・・」

きらり「・・・・・・断ってくれても良かったんだよ・・・?」

武内P「いえ。大切な、諸星さんの仕事ですから」

きわり「・・・・・・にょわー・・・♡」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:03:50.12 ID:H3iSw6ld0

カシャカシャッ

「うん、いいかな。一旦確認してきますんで」タッタッタ…


きらり「うぇへへ☆もう、Pちゃんお顔かたいにぃ」

武内P「も、諸星さんがメインですので、私は・・・」

きらり「だーめ☆ 一緒にハッピハピしよ?」

きらり「・・・・こちょこちょ」

武内P「―っ! ぐふっ・・・くっ・・・ふふっ・・・も、諸星さん・・・! 危ないので・・・ふふふっ・・・やめてください・・・!」ククク

きらり「んふふー☆」ギュー
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:05:18.94 ID:H3iSw6ld0

「・・・ん、いい感じに撮れてるな」カチカチッ

「落ち着いたきらりちゃんもかわいいわー」

「じゃあ機材片付けはじめるっすね」

「ああ・・・―いや、ちょっと待った」フッ…

「え?」

「もう一枚撮ってくる」



ウェヘヘヘ フフフ…



「引きの絵も欲しくなった」

      ―カシャッ

・・・
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:08:01.48 ID:H3iSw6ld0

みりあ
安価
2015/11/4(水)21:00:00:00に最も近いレス

385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/04(水) 21:00:00.53 ID:OOV3wdpAO
一緒にお風呂に入って体を洗いっこした
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:13:48.89 ID:H3iSw6ld0

・・・

きらり「うぇへへへ☆ Pちゃんかっくよかったにぃ♪」

かな子「プロデューサーさんの笑顔、撮り逃しちゃったことあったよね」

美波「素敵な笑顔・・・私も後で買っておかなくちゃ」

莉嘉「ねぇねぇ、Pくんときらりちゃんってけっこうお似合いじゃない?」

凛(!? 莉嘉! それは地雷・・・!)

きらり「うきゅっ!? ええっと、Pちゃんにはきらりよりももっといい人が・・・」

みく「こーら、あんまり困らせちゃダメにゃ」

奏(や、優しくたしなめた・・・!)

文香(平和・・・! 圧倒的平和・・・!!)

みりあ「わたしもねー、動物園に連れていってもらったことあるよー!」

・・・
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:14:30.52 ID:H3iSw6ld0

・・・

ブロロロロロン…

みりあ「あっ、見えてきたー!」

みりあ「えへへ♪ 楽しみだね、プロデューサー!」

武内P「はい。雨もすっかり止んだようで、これならどこも問題なく見て回れそうですね」

みりあ「うん! 連れてきてくれて、ありがとうございます!」

武内P「いえ、取材前に見ておきたいと考えられたことは素晴らしいと思いましたし、これくらいなら」

みりあ「かな子ちゃんと智絵里ちゃんがね、取材前にそうしてよかったーって言ってたから!」

武内P「そうでしたか。次に行く動物園の場所までだいぶ距離がありますのであまり長居はできませんが、楽しんで、お仕事の参考になればよいですね」

みりあ「うん♪」

・・・
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:15:15.70 ID:H3iSw6ld0

・・・

ブロロロロロン… バッシャーン

みりあ「車のまま回れるんだー・・・! あっ、あの車エサあげてる!」

武内P「ええ。サファリゾーンは自家用車でコースを走ることができる他に、バスやナビゲーションカーを利用すればオフロードの走行や金網越しに動物へのエサやりができるそうです」

みりあ「みんなで回ったら楽しそうだねっ♪」

武内P「取材の時には利用して回ることになります」

みりあ「楽しみだな〜・・・♪」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:16:18.86 ID:H3iSw6ld0

みりあ「象さんおっきいー!」

武内P「象は人間には聞こえない程の低周波音で会話ができるそうです。更に足の裏が繊細で数十キロ先の音も捕えることができるとか」

パオーン

ブロロロロロン…

みりあ「きりんさんながーい!」

武内P「キリンの首は非常に長いですが、実は多くの哺乳類と同様に骨は7つなのだそうです。また、1日の睡眠時間がわずか20分で足りるとか」

モー

ブロロロロロン…

みりあ「トラさん寝てるー!」

武内P「トラはネコ科の動物の中では珍しく水浴びを好みます」

みりあ「プロデューサーくわしい!」

武内P「恐縮です」

ガオー

ブロロロロロン…

・・・
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:16:53.43 ID:H3iSw6ld0

・・・

みりあ「運転お疲れ様、プロデューサー」

武内P「いえ。こちらはどこから見て回りましょうか?」

みりあ「えっとね、カピバラさんと一緒に入れる温泉があるんだって! そこ行きたいなぁ」

武内P「はい」

みりあ「えへへ♪ あっちだよ! 行こっ♪」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:24:49.04 ID:H3iSw6ld0

ジャブジャブ

みりあ「気持ちいいね♪」

武内P「人間用は足湯なのですね」

みりあ「私足湯初めて! あったかーい・・・♪」

みりあ「ちょっと休んでいこうね。今日は遠くまでお疲れ様、プロデューサー」ナデナデ

武内P「はい。ありがとうございます」

みりあ「えへへー♪」

みりあ「カピバラさんかわいいねー♪」

武内P「あのカピバラ、足しかお湯につけていませんね」

みりあ「私たちと同じだー♪」

・・・
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:25:20.19 ID:H3iSw6ld0

・・・

みりあ「帰ってきたー!」

みりあ「わっ、車すごい汚れてる!」

武内P「どこかで泥が跳ねたのでしょう」

みりあ「この車、みんなの送り迎えにも使うんだよね・・・あっ、じゃあじゃあ!今日のお礼に私が洗う!」

武内P「お気持ちは嬉しいのですが、赤城さん一人では・・・」

武内P「一緒にしましょうか」

みりあ「はーいっ♪」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:26:51.65 ID:H3iSw6ld0

みりあ「ざっぱーん♪」

みりあ「ごっしごっし♪」

みりあ「えへへ♪ また行きたいね、プロデューサー!」

武内P「はい」クス

・・・
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:27:51.36 ID:H3iSw6ld0

・・・

みりあ「えへへ♪楽しかったな〜♪」

卯月「この前のとときら学園の取材の前に行ってたんですね〜」

美波「プロデューサーさんって、いいパパになりそうよね」

アーニャ「ダー、私もそう思います」

みりあ「ワガママ聞いてくれたり、褒めてくれたり!あと、優しく叱ってくれたりしそう!」

李衣菜「けっこう面倒見はいいよね」

杏「いやーまだまだ」

みく「杏ちゃんはもうちょっと自分のこと頑張ろうにゃ」

かな子「あはは♪」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:30:27.68 ID:H3iSw6ld0

莉嘉
安価
2015/11/4(水)22:00:00:00に最も近いレス

395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/11/04(水) 22:00:01.35 ID:akbJNELFo
一緒にプリクラ撮った
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:31:46.36 ID:H3iSw6ld0

莉嘉「Pくんモテモテだね〜」

莉嘉「アタシもデートしたよ☆ ゲームしたり〜一緒にプリ撮ったり♪」

みりあ「一緒にゲームセンターに行ったんだよねー♪」

莉嘉「あっ、もう言っちゃダメだって!」

・・・
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:32:34.24 ID:H3iSw6ld0

・・・

ドン ドン ドン ドコドコドン

フルコンボダドン

莉嘉「鬼フルコン!? えー! Pくんすごーい☆」

武内P「ふう・・・プロデューサーですから」

莉嘉「それ関係あるのー? よーし、次はアタシがカッコイイところみせちゃおっかなー☆」

武内P「頑張ってください」

莉嘉「いっくよー☆」

ドン ドン ドンドコ ドンドコ ドンドコ…

・・・
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:34:11.84 ID:H3iSw6ld0

・・・

フルボッコダドン

莉嘉「ぶー・・・」

武内P「音楽ゲームは慣れが必要ですから・・・」

莉嘉「むー・・・あっ、じゃあPくん! 今度は一緒にやってみよっ☆」

武内P「一緒に・・・ですか?」

莉嘉「そうそう☆ えっとね、まずPくんがバチ持って・・・」ハイ

武内P「はい・・・?」

莉嘉「で、アタシがPくんの内側に入って、一緒に持つ!」ススッ…

莉嘉「ほらっ! こうすればPくんのリズムをアタシが覚えられるってわけ」フリフリ

武内P「なるほど・・・?」

莉嘉「いいからいいから♪ それじゃ、鬼にリベンジ!」

ドン ドン ドンドコ ドンドコ ドンドコ…

・・・

フルコンボダドン

莉嘉「やったー! Pくんすっごーい☆」ダキッ

莉嘉「ねえねえ、記念にプリ撮ろう! アタシたくさんデコッちゃうよ〜☆」グイグイ

・・・
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:35:04.30 ID:H3iSw6ld0

・・・

莉嘉「ほらほら、Pくんおっきいし狭いんだからもっと寄らないとはみ出ちゃうよっ」

武内P「は、はい・・・」ススッ…

莉嘉「行くよー! ハイ、チーズ☆」ギュー

パシャッ

莉嘉「ほら、Pくんも書いて書いて☆」カキカキ

莉嘉「んー・・・スペース足りない・・・」

莉嘉「よーし、もう一枚撮っちゃおー☆」

莉嘉「ねえねぇ、次はちゅーぷりとかしちゃう? きゃー☆」

・・・
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:35:52.91 ID:H3iSw6ld0

・・・

奏(なぜかしら・・・たじたじになるあの人が容易に想像できてしまう・・・)

莉嘉「PくんもカリスマJCの魅力にメロメロになっちゃったんじゃないかなー☆」

みく「はいはい」

莉嘉「むー!」

凛(あ・・・そうか、敵として認識されてないんだ・・・)

みく「もう、Pちゃん押しに弱くてちょっと心配になるにゃあ・・・」

アーニャ「アー・・・そうですね」

みく「・・・なんでこっち見てるかは聞かないでおくにゃ」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:36:30.37 ID:H3iSw6ld0

莉嘉「まあ確かにPくんってモテそうだよね。CPの外にもすごく仲いい子とかいるし!」

文香「・・・え?」

莉嘉「例えばほら」

みりあ「えっ? あ、うん」



「「小梅ちゃん」」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:43:57.54 ID:H3iSw6ld0


白坂小梅(13)
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:44:49.03 ID:H3iSw6ld0

「・・・え?」



文香(再び空気が冷えた・・・!?)

智絵里「どう、して・・・?」

莉嘉「なんかお互い信頼してるって感じで話してたんだよねー、オータムフェスの帰り」

みりあ「小梅ちゃんすごいんだよ! プロデューサーの顔全然変わってなかったのに嬉しそうなこととか気づいたり!」

莉嘉「時々電話してるって話も聞いたことあるし!」

みりあ「頼りにしてた!」

蘭子「わ、私とも翼を並べている・・・!」

莉嘉「あっ、もしかしてPくんの元担当だったりするとか!」

文香(元担当・・・!?)
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:45:50.34 ID:H3iSw6ld0

美波「・・・そうね、CPはかなり大きなプロジェクトだって聞いたことがあるわ」

美波「それを一人で任されるということは、プロデューサーさんには既に何かしら大きな実績があるということ」

美波「私と逢う以前から親しいアイドルが・・・いる」

卯月「そういえば、前の冬のライブのお手伝いをしてたって言っていました・・・!」

かな子「冬・・・小梅ちゃん、出てた・・・!」

智絵里「つまり、少なくとも小梅ちゃん、川島さん、楓さん、美嘉ちゃん、茜ちゃん、愛梨ちゃん、まゆちゃん、幸子ちゃん、美穂ちゃんは以前からの知り合い・・・」

アーニャ「そう、なりますね・・・」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:48:59.26 ID:H3iSw6ld0


川島瑞樹(28)
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:52:02.40 ID:H3iSw6ld0


高垣楓(25)
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:56:17.50 ID:H3iSw6ld0


佐久間まゆ(16)
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 16:58:34.92 ID:H3iSw6ld0


輿水幸子(14)
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:01:19.59 ID:H3iSw6ld0


小日向美穂(17)
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:01:58.50 ID:H3iSw6ld0

智絵里「とときら学園・・・」

杏「ち、智絵里ちゃん・・・?」

智絵里「プロジェクトの存続をかけた企画・・・どうして、愛梨ちゃんは引き受けてくれたのかな・・・?」

杏「そ、それは・・・」

智絵里「あやしい・・・」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:04:44.21 ID:H3iSw6ld0


十時愛梨(18)
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:05:29.36 ID:H3iSw6ld0

未央「そういえば、美嘉ねぇよくうちらの様子を見に来てくれるよね・・・」

卯月「! 宣材の撮影をしてた時、プロデューサーさんと話してました・・・!」

かな子「じゃあ、美嘉ちゃんが・・・?」

莉嘉「えー、お姉ちゃんはないよ」

莉嘉「だってお姉ちゃんはカリスマギャルだよ? もっと前から仲良かったらとっくにPくんメロメロにしちゃってるって!」

みりあ「そっか、じゃあ美嘉ちゃんは違うねー」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:06:31.87 ID:H3iSw6ld0

未央「美嘉ねぇのライブ・・・あっ、バックダンサーする私たちに茜ちんとみほちーがアドバイスしてくれる前に、プロデューサーが二人と話してたってスタッフさんが噂してたの聞いたことがある・・・!」

李衣菜「茜ちゃん・・・はっ、おでん作った時に自然に混ざっていた・・・!?」

美波「じゃあ、茜ちゃんが・・・? 美穂ちゃんはどうかしら・・・?」

智絵里「美穂ちゃんは、卯月ちゃんからプロデューサーさんがどういう人かって聞いたって言ってたし、違うんじゃ―」

みく「―待って・・・おかしい・・・」

かな子「お、おかしいって・・・?」

みく「あの時美穂ちゃんは、暗いところでPちゃんを見て驚いて3分気絶してたって言った・・・」

かな子「う、うん・・・」

みく「・・・・・・舞台裏も暗い」

かな子「!?」

みく「美嘉ちゃんのライブ、冬のライブ、どっちでもPちゃんと会ってたのに? 気絶? 絶対におかしい・・・」

かな子「そ、そんな・・・?!」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:08:11.80 ID:H3iSw6ld0

かな子「でも、それじゃプロデューサーさんも嘘をついたってことに・・・! 私達が来るまでの時間、二人で・・・!?」

みく「そ、外に女がいるってどういうことにゃ!!!」

文香「ひっ!?」

凛「お、おおおお落ち着きなって・・・!」

奏「まだ決まったわけじゃ・・・!」

凛(嘘・・・―はっ・・・?! か、楓さんを初めて見た時、あいさつしたのは同じ事務所だからって・・・)

凛(間違ってはいない・・・間違ってはいないけど、なにかごまかされた・・・!?)

凛(こ、これは黙っていよう・・・! うん、絶対に今言っていいことじゃない・・・!)キリキリ

卯月「そういえば、初めて楓さんを見かけたときも、挨拶したのは同じ事務所だからって・・・! プロデューサーさんがごまかした・・・プロデューサーさんがごまかした・・・」

凛(・・・・・・うづきぃ・・・)



アーニャ「・・・確認、しにいきますか?」

凛「!?」

奏(それだけは本当にまずい・・・!)
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:09:04.43 ID:H3iSw6ld0

文香(まだ・・・まだなんですか・・・!?)キリキリ



美波「そうね・・・聞きに行きましょうか」

美波(過去の関係は綺麗にしておいてほしいし・・・)

智絵里(私にはプロデューサーさんだけ・・・プロデューサーさんには私だけ・・・)



文香(これ以上は、流石にもう・・・!)



ガチャッ

ありす「あの・・・失礼します」



文香「ありすちゃぁあああああああん!!!」ダダダダダッ ギュー

ありす「ふ、文香さん・・・!?」

文香「待って、待っていました・・・! 私、もうお腹が・・・!」キリキリ

ありす(そんなにお腹すいてたんだ・・・)

・・・
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:10:01.41 ID:H3iSw6ld0

・・・

文香「すみません、少々取り乱しました・・・」

凛(逃がしたありすを呼んでいた・・・? どうして・・・?)

奏(これが・・・言っていた策・・・?)

凛(まあ、今ので殺気立ってたのが少し収まったけど・・・)

文香「んんっ・・・実は、ありすちゃんにはこの度のお礼のために得意料理を作っていただいていたのです」

文香「その・・・あまりに空腹だったので私の分もお願いして・・・」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:10:47.15 ID:H3iSw6ld0

文香(・・・・・・ありすちゃんの料理、なかなかエキセントリックであると聞き及んでおります・・・)



ありす「部屋を探してる間に冷めてしまってはと思って、今は一皿だけしか持ってきていないので・・・」コトッ



凛(文香はいったい何を・・・?)



ありす「皆さんの分はプロデューサーさんが帰ってきたらすぐにお持ちいたします」パカッ



文香(・・・・・・大変なことをうやむやにするのなら、もっと大変なことを起こせばよかったのです・・・)






ありす「お待たせいたしました、文香さん。橘流いちごパスタです」ホッカホカ



凛(テロ・・・!? あ、みんな引いてる・・・!)

奏(爆破オチ・・・!)
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:11:24.08 ID:H3iSw6ld0

文香(私と・・・ありすちゃんと・・・クローネのみんな・・・)



文香(それを救ってくれた恩人を守れるのなら―!)



文香「いただきます・・・!!!」



パクッ



バターン



凛「ふ、文香ああああああああ!!!」



・・・
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:12:51.59 ID:H3iSw6ld0

・・・



文香(実はありすさんが到着する前にはもう凸レーションの方々と蘭子ちゃんはいませんでした・・・きっときらりさんでしょう・・・子供に見せるような事態ではありませんでしたからね・・・)



文香(・・・・・・霞む視界・・・遠のく意識の中で、私は確かに見ました・・・)



文香(私を心配し・・・先ほどまでいがみ合っていたことを忘れ・・・慌て、救助に動かれる様を・・・)



文香(愛に狂わされようとも・・・彼女たちには確かに良心が残っていると・・・私は信じていました・・・






―・・・こうして、一人の文学少女の儚い命と引き換えに争いは終結し、

輝く星を目指す少女たちは、愛する人と、大切な仲間たちと

いつまでもいつまでも、仲良く平和に暮らしましたとさ・・・―



お・わ・り










凛「文香ああああ!!!」ユッサユッサ

文香「やめ、やめて凛ちゃん・・・いま、今ね・・・今綺麗に終われるところだったの・・・あと出ちゃう、出ちゃうから・・・」ガックガック
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:14:16.10 ID:H3iSw6ld0

奏「いいえ、終わったわ・・・」

文香「奏ちゃん・・・」

奏「安心して、医務室よ」

奏「今頃みんな、プロデューサーさんと仲良くやってる・・・・・・はずだから」

文香「・・・間が気になりますが、私たちは勝ったのですね・・・ありすちゃんにもちゃんと埋め合わせをしないと・・・」ウルッ

奏「あれ、意外と美味しかったわよ? 体調が万全だったら、きっとこうならなかったわね。こういうのも怪我の功名っていうのかしら?」

文香「それは・・・余計に申し訳ないことをしてしまいました」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:15:13.30 ID:H3iSw6ld0

文香「では・・・行きましょうか」

凛「? 行くって・・・?」

奏「確認しに行くのね・・・外にも火種があるって分かってしまったから・・・」

文香「ええ・・・この事態を穏便に片づけられるのは、私たちしかいませんから」

凛「そんな・・・」

奏「凛ちゃん・・・」ポンッ

凛「奏・・・」



奏「私たちの戦いは・・・これからよ」




229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:15:45.19 ID:H3iSw6ld0





















           
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:16:58.19 ID:H3iSw6ld0

・・・



奏「コーヒー入れるけど、凛と文香もいるかしら?」コポコポ

文香「では、いただきます・・・」ペラッ

凛「うん、お願い」

奏「はい、どうぞ」コトッ…

凛「はぁ・・・落ち着く・・・」ホゥ

文香「五臓六腑に染みわたります・・・」ズズー

奏「ふふっ、ただのインスタントよ?」
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:17:44.74 ID:H3iSw6ld0

奏「どう、クローネとCPの両立は?もう慣れたかしら」

凛「・・・そうだね。ここも、私にはもう大切な居場所で、みんなも大事な仲間・・・かな」

凛「今ではこんなに安らげるんだから・・・」クピ…

奏「ふふっ、凛てけっこう恥ずかしいことを平気な顔で言うのね」

凛「奏ほどじゃないって」

奏「ふふっ」

凛「ふふふっ」



文香「・・・・・・さて・・・」パタン…



文香「そろそろ、現実と向き合いましょうか・・・」ズーン

凛「・・・・・・うん・・・」ズーン

奏「平和って・・・かけがえのないものだったのね。失ってから気づきたくなんてなかったわ・・・」ズーン
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:18:23.98 ID:H3iSw6ld0

文香「CPの爆発を防ぐことはできました・・・」

文香「ですが、同時にプロジェクト外部にも脅威がある可能性を白日の下にさらしてしまいました・・・」

奏「プロデューサーさんの元担当・・・」

凛「で、でも・・・言うほど危機的状況ってわけじゃない・・・よね?」

奏「そうね・・・聞いた話の限りではプロデューサーさんは一度挫折を経験していて、その苦悩からCPの子達との関わりによって立ち直るに至った・・・」

奏「つまり、プロデューサーさんが挫折以前に担当して成功させたアイドルは、プロデューサーさんの苦悩を知らなかった、若しくは立ち直らせることに失敗している・・・」

凛「そう、CPのみんな以上の深い関係になっている人がいる可能性は低いはず・・・!」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:19:20.08 ID:H3iSw6ld0

文香「小日向美穂さん・・・」

凛「?!」

文香「も、もしプロデューサーさんも嘘をついていたとしたら・・・!」

文香「一番の問題点は彼女が卯月ちゃんとユニットを組んでいるということです・・・!」

文香「嘘か本当か・・・どちらにせよ、卯月ちゃん達が知るより先に把握している必要があるのです・・・!」

文香「もし本当にみくちゃんの仮説通りだとしたら・・・その事実を知られればまず間違いなく大変なことが起こります・・・!」

文香「これだけは・・・他の方たちが知るよりも早く事実を確認しなければなりません・・・!」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:19:58.36 ID:H3iSw6ld0

奏「確認した後は・・・・・・どうするの・・・?」

文香「まだ分かりません・・・ですが、知っていれば未然に接触を防ぐことも事前に口止めをすることもできます」

文香「守りましょう・・・私たちで、CPを・・・!」スクッ…

奏「ええ・・・!」

凛「よし、行こう・・・!」



・・・
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:23:48.55 ID:H3iSw6ld0

奏「それで、誰から行く?」

文香「そうですね・・・疑いのある5人のうち、美穂さんと小梅さんは女子寮で暮らしています」

奏「待ち伏せ?」

文香「それもいいと思いますが今は時間が惜しいです・・・」

文香「女子寮は最後にして、トレーニングルームやカフェなど人のいそうなところを回るのはどうでしょう?」

奏「要は手掛かりなしの手あたり次第ってことね・・・」

凛「それでいこう。止まっている暇なんてないんだから」

凛「上手くいけば連絡先を知っている人が見つかるかもしれないし」

文香「はい」

唯「それゆいも行きたいなー」

奏「きゃっ!?」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:25:13.79 ID:H3iSw6ld0

唯「あははー☆ 奏驚きすぎー♪」

文香「ゆ、唯ちゃん・・・!」ドキドキ

凛「ついてきたいって・・・?」バクバク

唯「よく分かんないけどプロデューサーちゃんの元担当探すんでしょ? ゆいも興味あるなー♪」

唯「あれ? そういえばCPにお礼しに行ったんじゃなかったっけ?」

文香「えっ?! あ、あのそれはええと・・・!」

凛「その、ちょっとごたついてたから簡単に済ませてすぐ帰ってきたんだよ・・・!」

奏「ええ。でも、やっぱり今度なにか別の形でちゃんとお礼しようって考えて、それでこっそりプロデューサーさんの元担当の子に好みとか聞いてみましょうって、ね?」

(((よし、上手く誤魔化した・・・!)))

唯「プロデューサーちゃんの好み! 唯も知りたーい!」

(((墓穴を掘った!)))
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:26:45.58 ID:H3iSw6ld0

凛「え・・・唯って、プロデューサーのこと・・・?」

唯「いや〜プロデューサーちゃんガツーンときちゃったね! みんなテンパってどうしよーって時に現れてテキパキ指示出したりしてさ〜♪」

唯「プロデューサーちゃんのプロデュース力にゆいはもうメロメロだよ〜! なんかもう甘い雰囲気って感じ! わっかるかな〜!」

文香「そ、そうですね・・・」

文香(ク、クローネにも・・・!?)

唯「さっきデートしてきたんだけどその時もさっ―」

凛「デート!?」

奏「さっき!?」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:30:12.04 ID:H3iSw6ld0

唯「え? ああ、周子ちゃん達と別の用事があって別れた後ね、ばったり会えちゃったからデートに誘ったの☆」

凛「あのプロデューサーが受けたの・・・?」

唯「これは脈ありだよねー☆」キャー

文香(唯ちゃんのコミュニケーション能力の為せる技なのでしょうか・・・?!)

唯「まあ二人っきりはダメって言うからちなったんも誘ったんだけどね〜。あ、ちなったんっていうのはゆいの親友で〜―」

・・・
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:35:08.43 ID:H3iSw6ld0

・・・

唯「この前クローネのために頑張ってくれたプロデューサーちゃんのために、今日はゆいのお気に入りのファミレスにご案内っ☆」

武内P「ありがとうございます」

唯「なーんて、ホントはゆいが一緒にランチしたいだけー♪」

相川千夏「清々しいほど正直ね」

唯「あはは☆ ま、気にしないで食べて☆ ちなったんも♪」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:39:23.65 ID:H3iSw6ld0


相川千夏(23)
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:40:57.31 ID:H3iSw6ld0

唯「ここねっ、ドリンクバーも快適なんだ〜☆ 二人は何がいい?とってきちゃうよ!」

千夏「エスプレッソあるかしら」

武内P「私も同じものを」

唯「りょーかーいっ☆」テテテ…



千夏「唯ちゃん、可愛くていい子よね」

武内P「はい。余りお話ししたことはありませんでしたが、あの天真爛漫さは彼女独自の魅力であるように思います」

武内P「きっと、どのような方ともすぐに打ち解けてしまうのでしょう」

千夏「私みたいなタイプとも交流があるのは意外だった?」

武内P「い、いえ・・・!」

千夏「ふふ、ごめんなさいね」

千夏「いつでも自分の気持ちに正直になれる人ってクールよね。私も常にそうありたいわ」

千夏「これからも仲良くしてあげてね」クス

武内P「はい」クス



唯「おっまたせ〜☆」テテテ…

千夏「走ると危ないわよ」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:45:38.19 ID:H3iSw6ld0

唯「はいはーい☆ プロデューサーちゃんつめてね〜♪」ポスッ ギュウギュウ

武内P「あ、あの大槻さん・・・? 席なら向かいに・・・」

唯「えー隣の方がいいっしょー!」ギュウギュウ

武内P「し、しかし・・・すみません相川さん、少しそちらの方に・・・!」ムギュムギュ

千夏「ごめんなさい、今いいところなの」ペラ…

武内P「ええっ・・・!? あ、相川さん・・・!」

唯「またフランス語の本? シルブプレ? ボンジュール? マンマミーア?」ギュー

千夏「最後のはイタリア語よ」

唯「へー! ちなったんすごーい!」ギュー

武内P「あ、あの・・・!」ムギュー

唯「んふふ〜、照れちゃってかわいいなぁモォ〜! うひひひひ! うりうり〜☆」ギュー

・・・
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:47:20.59 ID:H3iSw6ld0
・・・

唯「もうプロデューサーちゃん真面目すぎ〜・・・」ブー

武内P「あまりからかわないでください・・・」

唯「えー、ゆい本気だよ〜?」

千夏「ふふ・・・」

武内P「んんっ・・・相川さんも」

千夏「ええ、ごめんなさい」

唯「そうそう、ちなったんすごいんだよ! 超頭いいし!」

唯「ねぇねぇプロデューサーちゃん! ゆいとちなったんがユニット組んだら超すごそうじゃない!?」

武内P「・・・そうですね。方向性など改めて考える必要がありますが確かに面白いユニットに―」フム…

唯「でっしょー! その時はゆい、プロデューサーちゃんにプロデュースお願いしたいな〜♪」

武内P「はい。しばらくは専念する仕事がありますが、いつか企画を―」

唯「やったー☆ さっすがプロデューサーちゃん!」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:49:17.78 ID:H3iSw6ld0

千夏「唯ちゃん、そろそろ食べないと冷めちゃうわよ?」クス…

唯「おっとっと! そ・れ・じゃ・あ〜・・・はい、プロデューサーちゃん! あ〜ん☆」

唯「遠慮しない遠慮しない! ゆい、プロデューサーちゃんがワイルドにがっつくところ見たいなー♡」

・・・
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:53:33.31 ID:H3iSw6ld0

唯「プロデューサーちゃんかわいいよね〜♡なんか大型犬みたいで♪」キャー

凛(おせおせ!)

唯「将来の約束もできちゃったし☆」

文香(言い方!)

唯「でもライバル多そうな気もするんだよね〜」

奏(するどい!)

唯「あ、CPの子達と会ってきたんだよね? ねぇねぇ誰が一番仲良さそうだったー?」

文香「ぷ、プロデューサーさんと一番仲がいい人ですか・・・?」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 17:54:29.56 ID:H3iSw6ld0

ガチャッ

神谷奈緒「よっ、お疲れー」

北条加蓮「お疲れ様―・・・? みんなでどこかに行くの?」

唯「これからね〜 プロデューサーちゃんが担当してた子探しに行くんだー♪」

奈緒「プロデューサーって・・・あ、CPのプロデューサーさんか?」

唯「そうそう☆」

文香(ああっ・・・同じ轍を踏んでいる気がします・・・)
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:01:47.63 ID:H3iSw6ld0


神谷奈緒(17)
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:03:23.30 ID:H3iSw6ld0


北条加蓮(16)
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:04:22.05 ID:H3iSw6ld0

加蓮「CPのプロデューサーさんかぁ〜・・・ あの人、いい人だよね」

凛「えっ・・・ し、知ってるの・・・?」

加蓮「うん。この前風邪ひいた時ね、奈緒と一緒にお見舞いに来てくれたんだ。ね、奈緒?」

奈緒「お、おう・・・」

・・・
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:06:57.27 ID:H3iSw6ld0

・・・

ザー ザー…

奈緒「参ったな・・・さっきまで晴れてたのに・・・」

奈緒(途中で傘買うか・・・でも今両手塞がってるし・・・)

奈緒(これは今日じゃなくていいか・・・? でも早い方が喜ぶよなぁ・・・)ゴソッ…

武内P「あの・・・どうかされましたか?」

奈緒「え? うおおっ?! なっ、あ、なんだCPのプロデューサーさんか・・・ もう、驚かさないでくれよ!」

武内P「申し訳ありません・・・」

奈緒「ああっ、いやその・・・今のはちょっとびっくりしただけで・・・ごめん」

武内P「いえ。それで、どうされたのでしょうか? 何か、困っているようだったので・・・ 」

奈緒(へぇー・・・なんだ、聞いた通りいい人じゃん)
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:09:21.00 ID:H3iSw6ld0

奈緒「実は今日ちょっと加蓮が風邪ひいて休んでてさ、お見舞いに行こうかなって」

奈緒「あとオータムフェスの時の感想とかファンから手紙が来たからさ、持っていったら喜ぶかなって・・・へへ」

武内P「そうでしたか」

奈緒「まあでも雨降ってきちゃったし、傘持てないからこれは置いていこうかって・・・」

武内P「それでしたら、私にお送りさせてください」バサッ

奈緒「いやいやいや、悪いって! 別にこれは今日じゃなくてもしょうがないっていうか・・・!」

奈緒「あんただって予定とかあるだろ・・・!?」

武内P「いえ、今日は半休を取っていますのでもう」

奈緒「い、いや・・・でも、あ、相合い傘とか・・・!」

武内P「それでは行きましょうか。駅でよろしいでしょうか?」スタ…

奈緒「ちょ、聞けって・・・!」タタッ…

奈緒「こ、これはその、仕方なくだからなっ! 厚意を無駄にできないし、加蓮にも手紙届けたいしで・・・!」

武内P「はい。きっと、北条さんもすぐに元気になっていただけるでしょう」クス

奈緒「お、おう・・・」ドキッ

奈緒(こんな風に笑うんだ・・・)

奈緒(・・・なんかずるい・・・・・・)

奈緒「ス、スーツ・・・仕事で使うんだから濡らしちゃダメだろ? もっとよってよ・・・」



・・・
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:10:05.67 ID:H3iSw6ld0

・・・

プシュー… ガタンゴトン ガタンゴトン… 

武内P「次の次、ですね」

奈緒「ああ、結構混んできたしもうちょっとドア近くの端行こうぜ」

武内P「はい」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:11:29.19 ID:H3iSw6ld0

奈緒「にしてもけっこうアニメとかも詳しいんだな。やっぱり仕事だから?」

武内P「それもありますね。流行や魅せ方など、学ぶべきところもありますから。勿論それとは別に、楽しんで鑑賞してもいるのですが」

武内P「演出の素晴らしい作品を見つけるとそのまま同じ監督の作品を調べて借りに行ったり―」

奈緒「そうそう! あとさ、作画の人の名前も覚えちゃったり―」

グラッ フラッ

武内P「おっと」ドンッ

奈緒「ひゃうっ!?」

奈緒(こ、これ・・・壁ドンってやつか・・・?!)

武内P「揺れますね・・・大丈夫ですか?」

奈緒「あ、ああ・・・」

奈緒(平気じゃない!近いよ!なんだこれ!)
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:13:00.49 ID:H3iSw6ld0

プシュー… ガタンゴトン ガタンゴトン…

ギュウギュウ…

武内P「っ・・・だいぶ混んできましたね」

奈緒「そ、そうだな・・・」

奈緒(か、庇ってもらえてるのか、これ・・・!)

奈緒(は、恥ずかしくて顔見れない・・・!)

グラッ ダンッ

奈緒(ま、股ドン・・・!)キュン

武内P(足を踏まなくてよかった・・・)

武内P(次開くのは・・・こちら側のドアか。乗り過ごす心配はなさそうです・・・)ホッ…
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:38:14.04 ID:H3iSw6ld0

武内P(こんなに混むことがあるのか・・・赤城さんなどは通勤、前川さんも通学には使っていたはず・・・送迎が必要か一度聞いておこう)

奈緒(こ、この人も、意識してたりすんのかな・・・?)チラッ

武内P「? どうかされましたか?」

奈緒「いやっ!?なんでもっ?!」カァァ

奈緒(うう・・・!なんだよ、意識してるのはアタシだけなのか!?)

プシュー

武内P「ここですね。行きましょうか。・・・神谷さん?」

奈緒「あ、ああ・・・」

奈緒(うー・・・あー!もう!なんなんだよもー!)



・・・
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:41:14.48 ID:H3iSw6ld0

・・・

ピンポーン ハーイ

ガチャッ

加蓮「あっ、奈緒。それに、CPのプロデューサーさん・・・?」

奈緒「ちょ、なんで加蓮が出てくるんだよ!?」

加蓮「いやここ私の家なんだけど・・・」

武内P「もう寝てなくて大丈夫なのですか?」

奈緒「そうそう」

加蓮「お母さん今出てるから・・・取り合えず中入って?」
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:42:20.87 ID:H3iSw6ld0

奈緒「アタシが貸したやつ見てたのか・・・」

加蓮「ずっと寝てるの暇なんだもん。今お茶出すから・・・くちゅんっ」

奈緒「あっ、ほら! いいから寝てろって!」

奈緒「しょうがないな・・・連れて行くぞ。プロデューサーさん、ちょっとこれ持ってて」

武内P「はい」

加蓮「奈緒過保護・・・」

奈緒「病人は黙って寝る!」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:43:12.74 ID:H3iSw6ld0

奈緒「これで良しっと」ファサッ

加蓮「私お粥温めて食べようと思ってたのに・・・」フカフカ

奈緒「何も羽織らずリビングでアニメ見ながらか?」

奈緒「お粥はアタシが用意して持ってくるから。プロデューサーさんは見張っててくれ」タタタッ

武内P「え? あの・・・」

加蓮「はぁ・・・」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:45:06.40 ID:H3iSw6ld0

加蓮「なんかごめんね。奈緒ってけっこう面倒見がいいんだけど・・・」

武内P「いえ・・・」ソワ…

加蓮「? どうかした?」

武内P「すみません、私まで女性の部屋にお邪魔してしまって・・・」

加蓮「いいって。ありがとね、奈緒と私のために」
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:45:56.20 ID:H3iSw6ld0

奈緒「持ってきたぞ」ホカホカ

加蓮「ありがと。それじゃ、いただきます・・・」パクッ

加蓮「・・・そういえばその箱なに?」モッモッ

奈緒「あっ、そうそう!ファンレターが来たんだよ!すごいよな!」

加蓮「箱いっぱい・・・わぁ、すごい・・・!」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:48:23.50 ID:H3iSw6ld0

加蓮「大変じゃなかった?今日外雨降ってるみたいだし」

奈緒「ああ、その・・・それでプロデューサーさんにさ、連れてきてもらったというか・・・」

加蓮「ああ・・・なるほど」

奈緒「な、なんだよ。今度にしようか迷ってたらプロデューサーさんが来てくれて、半ば無理やりというか・・・」ゴニョゴニョ…

加蓮(あ・・・奈緒、もしかしてプロデューサーさんのこと・・・?)

加蓮「ふ〜ん、そっか。プロデューサーさん、それ正解」

加蓮「もしかして凛から聞いてた? 奈緒、恥ずかしがり屋だからちゃんとリードしてあげてね」

武内P「はぁ・・・?」

奈緒「ちょっ!な、何言ってんだよ加蓮!」

奈緒「あ、あんたも聞かなくていいからな?!」

加蓮(う〜ん・・・これはちょっと大変かな?)

・・・
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:49:02.97 ID:H3iSw6ld0

・・・

加蓮「それにしてもすごいな・・・こんなに喜んでもらえたなんて・・・」ペラッ…

加蓮「私、ずっとアイドルに憧れてたから・・・やっぱりデビューできて、嬉しい・・・」

奈緒「加蓮・・・」

加蓮「凛にも感謝しないとね。それと、プロデューサーさん」

加蓮「ありがとう。凛のことも、ライブのことも」

武内P「いえ、トライアドプリムスはとても良いユニットであると、私も思います」

武内P「そして、その活動を通して渋谷さんも、神谷さんや北条さんも成長できるとも」

武内P「これからも頑張ってください。私も、必要とあれば力を貸しますので」

加蓮「うん・・・!」

奈緒「へへ・・・!」

・・・
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:50:16.89 ID:H3iSw6ld0

・・・

奈緒「けっこう話し込んじゃったか。そろそろ帰ろうぜ」

武内P「はい。北条さんも、お大事に」

加蓮「うん、今日はありがとね」

奈緒「あ、そうだ。加蓮、傘借りられないか?」

加蓮「え? あ〜・・・ごめん、ちょっと貸せる傘はないかな?」

奈緒「えっ」

加蓮「ごめんね、プロデューサーさん。帰りも奈緒のことお願い」

武内P「分かりました」

奈緒「ええっ?!」

加蓮「奈緒」チョイチョイ

加蓮「頑張ってね♪」ボソッ

奈緒「な、ななな何をだよ!!」

加蓮「ふふっ♪」



・・・
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/04(日) 18:51:34.29 ID:H3iSw6ld0

・・・

奈緒「話すなよ加蓮!」

加蓮「ふふっ、ごめんね?」

唯「むむむ・・・」

奈緒「ち、違うからな!? 違うんだって本当に!」

加蓮「ねぇ、凛・・・」コソッ

凛「な、なに・・・?」

加蓮「奈緒、プロデューサーさんのこと気になるみたい。応援してあげてね♪」ボソッ

凛「」
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