VAVA「誰かの好きに動いてやるつもりはない……ないよな?【艦これ×VAKAX】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

502 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:44:26.75 ID:GR3P9Vxx0


ギイィィィィィ……!



長良「ふんだ!」ダッ…!



キリシマ「待て!貴様、ただで済むと思うなよ!!」コォ…!



ハルナ「キリシマ退け!柱が倒れてくるぞ!!」



キリシマ「なにぃ!?くっ……」ババッ…!



長良「今のうちに……!」ダッダッダッ!



バッ…ストン!



長良「うわぁー!どうすればいいんだろう!?えっとえっと……お願い!動いて!!」ガチャガチャ…!



ウィーン……プシュー!



(モードチェンジ。マニュアルからオートモードへ移行します。パイロットは速やかに操縦桿を操作しちゃってください)



長良「動いた!やったー!!これさえ動けば、私だって!!」


503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 21:46:34.86 ID:QU/pieJVO
操作しちゃってくださいって何かフランクやなwwwwwwwwww
504 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:47:04.47 ID:GR3P9Vxx0



ウィーーーン!!



長良「そーーーれっ!!」ダブルツイストパンチ!



バギンッ!ゴゴゴゴゴゴゴ……!!



長良「司令官!今がチャンスです!!撤退しましょうーーー!!!」



VAVA「バリアーが消えた……何?長良!自力で脱出を…!?」



タカオ「ま、まだ、勝負はついてない…わ」フラフラ…



VAVA「いいや、勝負はついた。俺の勝ちだ」



タカオ「違う…違う違う!負けて、無い。私は…」



VAVA「戦利品として、長良と……お前を頂いていく」



タカオ「なんですって…?や、やめて……」ドキッ…!



VAVA「楽しい戦いだった。悪いようにはしない。長良!!」タンッ…!



長良「はいっ!しっかりつかまって!!」



ギューーーーーーンッ……!!


505 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 21:50:07.25 ID:GR3P9Vxx0



ズギューン!ズギューーン!!ズギューーーン!!!



キリシマ「えぇい!くそォ!!やつらは……タカオはどこだ!?どっちが勝ったんだ!!」



ハルナ「……わからない。私の責任だ。人質にも逃げられた」



キリシマ「私の責任でもある。人質の拘束が解けていたことに気付けなかった」



ハルナ「しかし、私の誤射さえなければ……」



キリシマ「……とにかく今は帰還するしかあるまい。態勢をを整えよう」



ハルナ「ナガラ級にタカオの捜索を命じておく…」



キリシマ「う、うむ……」

506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:00:31.07 ID:ur95dvJoo
奴はとんでもないものを盗んでいきました
507 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 22:24:18.24 ID:GR3P9Vxx0


ヴーーーーーーン…



長良「司令官、助けに来てくれてありがとうございました。私、本当に嬉しかったんですよ」



VAVA「あぁ……しかし、助けに来たつもりが、逆に助けられてしまうとはな……」



長良「違うんです司令官。実は……」



タカオ「言わなくていいわ」



VAVA「…」



長良「…」



VAVA「成程な……だから、タカオを連れ出すことに反対しなかったわけか」



長良「はい、司令官。タカオさんはすごく良い人なんです」



タカオ「だ・か・ら!言わなくていいの!!」



長良「本当は正々堂々、司令官と戦うつもりだったんですよ。でも、コンゴウという霧の首領に命令されて仕方なく……」



タカオ「はぁ〜……」



長良「私が脱出できたのも、タカオさんがあらかじめ拘束を解いてくれていたからなんです」



VAVA「ほう…」



長良「巻き込んでごめんなさいって。隙を見て逃げてって。解いてくれたんです」



タカオ「もういいわよ。煮るなり焼くなり好きにして。解体すれば資材になるわよ」

508 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 22:26:17.90 ID:GR3P9Vxx0



長良「私も、2人の勝負を最後まで見てみたくなってしまって……でも、ハルナという人が勝負の最中に突然主砲を構えたんです」



タカオ「ん…」



長良「どうにかしなくちゃって……きっとタカオさんもろ共司令官を砲撃するつもりだと確信しました」



VAVA「…」



長良「そして、正面のバリアーが突然パッと消えたんです。私…今しかないと思って、全力で体当たりしました」



タカオ「あのハルナに体当たり…?」



長良「後は、勢いに任せて……この子が動いてくれて、助かりましたよ」



VAVA「そうだ。よく操作方法を知っていたな。長良にはまだ教えていなかったはずだが。利根から教わったのか?」



長良「いいえ。なんか適当にいじったら動きました」



VAVA「馬鹿な…」



(次からはめちゃくちゃにいじらないでね。やさしくつかってね)



VAVA「!?」



タカオ「わっ私はなにも言ってないわよ!」



ひょこ……



「じー…」チラ…

509 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/22(日) 22:35:00.36 ID:GR3P9Vxx0



長良「わぁ〜かわいい!妖精さんだ。ライドアーマーにも宿っていたんですねぇ!」



RA妖精「はじめまして、ライドアーマー妖精です」ペコ…



VAVA「いつの間に……」



長良「司令官、妖精さんは、艦娘の装備するものに宿るといいます」



VAVA「艦娘達に貸していた間に、宿ってしまったということか……」



RA妖精「お父さん、私、がんばりました。褒めてください」



VAVA「あ……あぁ、よくやったな」



RA妖精「くはは♪お父さんのお役に立てて、私も嬉しいです」



タカオ「信じられない……こんな小さな生き物が、言語を理解し、ロボットを動かすなんて…!」



RA妖精「早く帰って、お母さん達にお父さんの元気な姿を見せてあげましょう」



VAVA「お母さん……達?」



RA妖精「はい。今乗ってる長良お母さん。そんで利根お母さん、天龍お母さん、北上お母さん、明石お母さん、五月雨お母さん……」ペラペラ……



長良「すごいですね!横須賀鎮守府の艦娘全員がお母さんみたいです!!」



タカオ「どういうことなの…?」



VAVA「わからん……」



VAVA『ど……どう責任をとればいいんだ?』

510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:44:00.73 ID:ur95dvJoo
お前がパパになるんだよ!
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:47:55.91 ID:ODza6iqo0
誰との間に授かった子供なんですかね…
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 22:48:38.70 ID:ieW4hYFCo
ピンチではらはらしてたらいつのまにかVAVAがPAPAになってた
なにを(ry
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:04:39.04 ID:Uhj+cW5V0
修羅場が来るのか。皆がライドアーマーに乗りたがりそうだ。
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/22(日) 23:23:55.99 ID:KHD4lFBV0
PAPAでちょっと笑ってしまった。
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 00:23:14.49 ID:B8w15gyO0
お持ち帰りのインパクトをやすやすと超えていくPAPA
艦娘の修羅場が見れるぞ
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 07:39:41.57 ID:i7e4BCNgO
帰ったら誰が性妻か修羅場が始まるんですね
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/23(月) 15:11:07.75 ID:JOQZxjXFO
笑いかたがお父さんそっくりですね…
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 17:01:52.09 ID:Tq7UeEc+0
正妻争奪戦が始まるな、これは
519 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/24(火) 23:11:56.82 ID:nBQ58go/0


帰還後…



足柄「あぁ……とうとう提督と私の秘密が白日の下に晒されてしまったのね」



足柄「昼下がりの執務室。相思相愛の若い男女が2人きり……何も起きないはずもなく」



足柄「……認めるわ。その子は正真正銘、提督と私との間に生まれた子よ!提督、認知して!!この書類にハンコを押すの!今すぐ!!」バッ!



VAVA「落ち着け」



北上「ふざけたことぬかすな」



叢雲「そうよ、大体艦娘から妖精さんが生まれるわけないじゃない」



五月雨「人間と艦娘の間に妖精さんが生まれるのもおかしいです」



漣「ご主人様は妖精さんだった……?」



赤城「おめでとうございます。お赤飯はないのですか?……そうですか」しょぼん…



あきつ丸「妖精さんは何にでも宿りますからして。この通りダイハツにも妖精さんが宿っているであります」



能代「うーん普通の妖精さんとは随分雰囲気が違いますよね。服装も近未来的というか……」



利根「なんでもいいのじゃ。愛らしいのう。吾輩、こんな気持ちになったのは初めてじゃ」なでなで…



RA妖精「利根お母さん大好きー」



利根「そうかそうか、吾輩も大好きじゃぞ」

520 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/24(火) 23:13:46.19 ID:nBQ58go/0


VAVA「それにしても、お前達全員ライドアーマーに乗っていたんだな」



間宮「すみません。あれで農作業をすると、とても捗るので……」



多摩「あれで漁にでると、いつでも大漁にゃ」



明石「ライドアーマーを使えば大掛かりな工事も楽々ですよ」



吹雪「私達のような非力な駆逐艦でも、戦艦並みのパワーを発揮できるのでとても重宝していました」



イムヤ「あれに乗ってると潜水艦でも昼戦に参加できるからよく使ってたわ」



まるゆ「まるゆ、ライドアーマーさんのおかげで、初めてまともな戦力になれました」



加賀「……便利だと思ったわ。空母の打たれ弱さを補える。あれさえあれば艦載機の制御に専念できるもの」



VAVA「まぁ、どう使おうとお前達の自由だが……ん?」

521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:18:17.20 ID:HvZZixdFo
これは量産化が急務ですね…
522 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/24(火) 23:38:07.56 ID:nBQ58go/0


VAVA「阿武隈、どうした」



阿武隈「あの…………提督、ありがとうございました。お陰様で、無事お姉ちゃんが帰ってきました」



長良「えへへ」



VAVA「礼を言わなくてはならないのはこちらの方だ」



阿武隈「ふぇ?」



長良「あんなに緊張した戦場は、そうありませんよ」



VAVA「確かに」



阿武隈「?」



VAVA「お前の姉は偉大だということだ」



長良「えぇー!?偉大だなんてそんな……照れちゃうなぁ!」



阿武隈「お姉ちゃん……私もっとがんばるね!」



長良「うん!走りこみしよっか!!」



阿武隈「うぇ!?今はやめようよ!」



VAVA『長良……素晴らしい艦娘だ。日々の努力に裏付けられた能力。素直な明るい性格……俺には、ちと眩し過ぎるがな』


523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:39:02.71 ID:BqjNfsZc0
ライドアーマーも元は土木作業用だったはずだし間宮の使い方も間違ってはないな。
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/24(火) 23:47:41.70 ID:gunLQBS30
特に予備知識がなくても問題なく搭乗・運用が可能というお手軽さで戦艦並みの火力と装甲を得られ
アーマーそのものに別途で追加武装できる
この世界観で落下死や圧死はほぼ度外視していいだろうから共倒れも無い
発展させていけばいずれ水中戦特化や空戦特化や防空特化、ついには電子戦特化にまで派生する戦場のお供の雛形

スロット2つ占有するって言われたとしても許されるレベルの超兵器だで
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 07:11:29.42 ID:LYqgYEDx0
2スロ占有でお母さんと呼んで貰える権利を獲得できる(お父さんはPAPA)
526 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:20:06.75 ID:ZLeNOayz0


しばらくして…



執務室



タカオ「タカオよ。よろしくね」



VAVA「新入りだ。大淀、手続きしてやってくれ」



大淀「あの、その人敵だったんじゃ……きゃあ!?」



イオナ「侵食魚雷、はっしy……」



ガシッ!



VAVA「やめろ。こいつは俺が連れてきたんだ」



タカオ「イ401……信じてもらえないかも知れないけど、もうコンゴウ達とは手を切ったわ」



イオナ「あなたは敵」



VAVA「おい、イオナ」



イオナ「?」



VAVA「カレー」



イオナ「……それを言われるとからい」



VAVA「つらい。だろうが」



イオナ「うん」

527 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:29:16.29 ID:ZLeNOayz0


VAVA「俺の行動原理は変わらない。気に入らんものをぶっ潰すだけよ」



イオナ「タカオを気に入ったというわけ……何故、こちらに寝返るつもりになったのか、理由がわからない」



タカオ「彼と同じ理由じゃ駄目なのかしら」



イオナ「ダメ」



タカオ「そう。ならわかるように言うしかないわね。VAVA……一度しか言わないわ。よく聞いていて」



VAVA「なんだ?」



タカオ「私、あなたが好きよ。あなたが私の提督になってくれるのなら、あなたの為に戦うわ」



大淀「はぁー…」



イオナ「…」



タカオ「何もかも失ったけど、初めて知ったわ。これが愛するということなのね」



イオナ「うそ」



タカオ「死闘の果てに分かり合えた。やっと気付いたの。あなたが大好き……この気持ち、受け止めろとは言わないわ。ただ、そばにおいて欲しい。駄目……かしら」

528 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:36:01.72 ID:ZLeNOayz0


VAVA「いいぞ」



タカオ「本当!嬉しいわ……」



VAVA「お前なら即第一艦隊入りだ」



大淀「はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…………またですか提督。いいかげんにしてください」ギリギリ…!(11万馬力つねり)



VAVA「ぐぉおおおお!?よせ!そこは装甲が無いから痛いんだぞ!?」ケツ



大淀「手続きしておきました。後はご自由に」ぷいっ!



VAVA『大淀…すまん』



タカオ「どうもありがとう。大淀さん」



イオナ「わかった。タカオを友軍として再登録する」



タカオ「よろしくね。イ401」



イオナ「よろしくお願い致しますイオナ大先輩」じー…



タカオ「……よ、よろしくお願い致します。イオナ大先輩」わなわな…



イオナ「よろしい」

529 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/25(水) 10:53:54.23 ID:ZLeNOayz0


霧の拠点



コンゴウ「…」



キリシマ「報告は以上だ」



コンゴウ「今の報告を信じろというのか?」



ハルナ「事実だ……面目ない」



コンゴウ「ここまでとはな。もはや、格下とは思わん」



キリシマ「私達に処分は下さないのか」



コンゴウ「厄介払い出来ただけでもよしとしよう」



ハルナ「タカオは、発見できなかった」



コンゴウ「どうでもよい。それより、マヤ。行ってくれるか?」



マヤ「うん」



キリシマ「待て。次は大戦艦である私が出よう」



ハルナ「先の責任もある。私が出撃する。VAVAの首を持ち帰ってみせよう」



コンゴウ「いいや。マヤに任せる。お前たちは別の任務に就け。マヤ、教えてやってくれ。戦いは、チカラだけでは無いという事を」



マヤ「はーい!最高のカーニバルを見せてあげる!!」

530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 12:27:38.83 ID:Zmo4zSwYo
辛いです…イオナが好きだから
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 14:09:43.55 ID:zlS3Rx4oO
どさくさに紛れて大淀がVAVAの尻を!
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/04/25(水) 14:29:25.71 ID:bxzocodZ0
運動性を考慮してか、腰から膝まではスパッツのみだからケツは弱点
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 15:08:18.12 ID:7CyC0qoAO
人間だったら艦娘に尻をつねられて死ぬという
不名誉な最期を遂げるところだった
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 16:51:21.39 ID:5MLPZylg0
いわばケツだな
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/25(水) 18:10:34.00 ID:GEZb+epwO
サスガダァ…
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/26(木) 23:19:42.99 ID:pOmb9os40
タカオは昔のVAVAならエラー起こしてもおかしくない位の感情を伝えてきたな。
>>530
タカオと違ってイオナは好きや愛といった感情を理解するのに時間が掛かるだろうし、理解したらタカオほどではないけど今より積極的になるんじゃないかな。
537 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 15:58:34.62 ID:6uLgwXEM0


それからしばしの月日が経過した…



大型ショッピングモール



大淀「あれも(洋服)、これも(万年筆)、それも(バッグ)です」ピッピッピ!



VAVA「はいよ……」ひょいひょい…



ズッシリ…



VAVA「なぁ、まだ何か買うのか?」



大淀「いけませんか」



VAVA「聞いてみただけだ」



大淀「そうですか。新しい靴とか眼鏡とか欲しいんですけど?」



VAVA「わかった……」



大淀「提督が力持ちで助かります」



VAVA『最近、仕事を押し付けてばかりだったからな……こんなもので労えるなら安いものだ』ズシッ…



大淀「せっかくの休日です。ちゃんとエスコートしてくださいね」スッ…



VAVA「あぁ」スッ…



きゅ…



ガシュンガシュン……コツコツ…

538 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 15:59:58.59 ID:6uLgwXEM0

レストラン



VAVA「…」



VAVA『こんなに買って全部着られるのか?靴だって何足もいらんだろう?』



VAVA『と言うと怒るな、大淀は。黙っておこう……』



大淀「提督?」



VAVA「何でもない。うまいか?」



大淀「はい。提督は、コーヒーだけでよろしいのですか?」



VAVA「腹は減ってない。帰ったら間宮の夕食もあるしな。なぁ、大淀」



大淀「ふぁい?」もぐもぐ…



VAVA「今日は楽しかったか?」



大淀「勿論ですよ。でも、まさか提督の方から誘ってくれるなんて、驚きました」



VAVA「……楽しかったのならいいんだ」



大淀「ふふ、ありがとうございます。最近色々とストレス溜まってたので、どう発散しようかと困ってましたから。これでまたしばらく頑張れそうです」



VAVA「すまん……」



大淀「許してあげましょう。今日の買い物で私の事も大事に思ってくれている事が再確認できましたからね」



VAVA「…」



大淀「でも……長続きはしないので、また近い内にどこかへ連れ出してくださいね」



VAVA「了解だ」

539 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:01:30.54 ID:6uLgwXEM0



ガシュンガシュン…コツコツ……



大淀「早いですねーもう夕方ですよ」



VAVA「そうだな」



大淀「……提督、ちょっとそこのベンチに座ってください」



VAVA「あ?あぁ、なんだ?」ストン…



大淀「せっかくお出かけしたので思い出に一枚撮っておきたくて。鎮守府SNSにアップしちゃいます」



VAVA「好きにしてくれ…」



大淀「ではでは……あら?」ゴソゴソ…



VAVA「どうした?」



大淀「ケータイが無くて……あっ、もしかしてブティックの試着室に忘れてきちゃったかも…」



VAVA「取りに行くか」



大淀「いいえ、荷物もありますし、提督はこのまま少し休んでいてください。すぐ戻ります」タッ…



VAVA「待て、急ぐな。ヒールで走ると足を痛める」



大淀「わかりました」ニコッ!



コツコツ…


540 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:04:35.28 ID:6uLgwXEM0



VAVA「…」



〜〜〜〜〜〜♪



VAVA「?」



ポロロン…♪



VAVA「ピアノ……か」



マヤ「ふんふ〜ん……♪」



VAVA『真っ赤なドレスの少女が展示品のピアノを奏でている……派手だな。俺も人の事は言えないが』



ざわざわ……



「すごーい」


「お上手ねぇ」


「プロかな?」


「さすがだぁ…」



マヤ「…」パッ!



ジャンジャーーーン♪



パチパチパチパチ!



マヤ「ご静聴ありがとうございました〜」ペコリ…

541 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:05:57.52 ID:6uLgwXEM0



てくてく…



マヤ「ねぇねぇ」



VAVA「…」



マヤ「ねぇってば!」



VAVA「俺か……?何か用か?」



マヤ「うん!貴方が一番最初に気付いてくれたよね。貴方もピアノ、弾けるんでしょう?」



VAVA「お嬢さんほど上手じゃあない」



マヤ「私、上手だった?」



VAVA「良い演奏だった」



マヤ「えっへへー!そっかそっかー!!」



VAVA「ただ…」


542 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:07:06.66 ID:6uLgwXEM0


マヤ「ん?」



VAVA「少し、譜面に忠実過ぎる」



マヤ「ふぇー?」



VAVA「まるで機械のようだ。もっと遊びがあってもいいかも知れないな」



マヤ「もっと、遊ぶ。つまり、カーニバル」



VAVA「余り気にするな。ただの感想だ」



マヤ「教えてくれて、ありがとうございました。また会えるといいね!」つつっ…ペコリ(お嬢様お辞儀)



VAVA「…」



マヤ「ばいばーい!」ノシ



VAVA「…」ノシ



コツコツ…



大淀「提督ー、遅くなりました。ブティックじゃなくて、さっきのレストランに忘れていたみたいです」



VAVA「見つかって良かったな。帰るぞ」



大淀「はい」

543 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:17:32.77 ID:6uLgwXEM0


帰路



ブロロロロ…



VAVA「…」



大淀「それにしても、最近ちょっぴり暇ですね」



VAVA「そうだな。イオナからは油断するなと釘を刺されているが、この頃は出撃回数も減ってきている」



大淀「霧の艦隊、深海棲艦ともに目立った動きはありません。せいぜい、こちらの攻撃を迎撃してくる程度です」



VAVA「やつらにも充電が必要なのかもな」



大淀「だとしたら可愛げがありますけれど」



VAVA「そう甘くはないだろうな」



大淀「あー……横須賀鎮守府の為に尽くしたい気持ちはありますが、こう穏やかな日々を送っていると、忙しい日々に戻りたくないなー」



VAVA「ほぅ?大淀もそんなことを考えるのか」



大淀「やだなー、私だってそこまで堅物じゃないもん」



VAVA「そうかぁ?」



大淀「ひどーい!なんですかその言い方!!馬鹿にしてるでしょー!」



VAVA「クッハハハハ!」



大淀「笑うなー!」

544 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:31:31.61 ID:6uLgwXEM0


執務室



大淀「じゃあ……提督、今日はありがとうございました」



VAVA「あぁ、また明日な」



大淀「はい、また明日…」



パタム…



イオナ「…」つんつん(肘でつつく)



VAVA「なんだよ」



イオナ「ひゅう」



VAVA「あ?」



イオナ「こちらは1日異常無し。そっちは特に何も無かった?」キリッ!



VAVA「極々平和な1日だったな……買い物をして食事をした。その後……」



VAVA『ん?その後、何かあった……のか?…………何も無かったな』


545 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/04/28(土) 16:32:07.84 ID:6uLgwXEM0



VAVA「…」



イオナ「どうしたの?」



VAVA「いや、それぐらいだ。怪しいことは何も無かった」



イオナ「そう、よかった。じゃあ私も寝る」



VAVA「留守番ご苦労だった」



イオナ「はーい……あ、そうそう」



VAVA「?」



イオナ「タカオが、親鳥を見失った雛のように、提督どこー!?と喚き散らしてた。明日はケアに回ることをすいしょーする」



VAVA「わかった……」



イオナ「おやすみ」



バタム…

546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 17:13:58.93 ID:OREwxOkv0
苦労かけた後のアフターケアも完璧だな。
マヤのデータと模擬戦してるから気付くかと思ったけど、出会ったことすら忘れてるみたいだし何かされてるんだろうな。
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 18:49:42.07 ID:6ETlERZ50
ほんとに人間くさいロボだな
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/04/28(土) 21:42:42.09 ID:C6Kj1jDTO
その人間臭いロボがのちのち本当に人間にちかくなるんだよなあ
549 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 12:34:12.50 ID:3gRsaLFn0
翌朝



食堂



じ〜〜〜……(複数の視線)



タカオ「提督の為に早起きして作ったのよ。はい、あーん」スッ…



VAVA「…」もぐもぐ…



タカオ「美味しい?」



VAVA「あぁ、いける」



タカオ「良かった!今日が提督にとって、素敵な1日になりますように♡」



VAVA「タカオにとっても、良い1日になるといいな」



タカオ「ありがとう。あ、もう。ゆっくり食べなきゃダメじゃない。兜汚れてるぞっ」フキフキ…



VAVA「むむ……」



タカオ「そういえば、昨日はどこに行っていたの?丸1日探しても会えなかったわ」



VAVA「内地にな」



タカオ「何しに?」



VAVA「買い物だよ」



タカオ「……誰と?」



VAVA「大淀と」



タカオ「2人きりで?」



VAVA「あぁ」



タカオ「……私も連れてって」

550 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 12:36:47.80 ID:3gRsaLFn0
VAVA「どこに行きたい?」



タカオ「提督と一緒なら……どこでもいいよ」



VAVA「わかった。連日の外出は流石にまずい。2週間程待て」



タカオ「連れてってくれるのね!ありがとう提督。その……わ?」



VAVA「なんだ?」



タカオ「だからぁ……耳貸して」ぼそぼそ



VAVA「?」



タカオ「愛してる……わ」ぼそっ…



VAVA「…」



タカオ「言っちゃった……!恥ずかしいけど、この感じ癖になりそうよ…」ぽかぽか…



VAVA「好意を示してくれることは、俺にとっても喜ばしいことではあるんだが……その感情はもう少し抑えてくれないか」



タカオ「えぇ!?私に提督の事を嫌いになれって言うの!?今更そんなことできないわ……」おろおろ…!



VAVA「違う、そうじゃない。好きでも嫌いでも構わないが、もっと自重してくれ。この鎮守府にいるのは俺とお前だけじゃないんだぞ」



タカオ「他の子も大事な仲間だけど、それとこれとは別よ。この感情、あなたが教えてくれたのよ。絶対に譲らないわ」



VAVA「ぐぅ…」



VAVA『まさか、短期間でこんな変貌を遂げるとは……命令には忠実なタカオだが、少々扱いづらい……求められて悪い気はしないが』



タカオ「私は提督の物。私の物も提督の物。提督が私の物になってくれたら……嬉しいなぁ♡」ぎゅー!



VAVA「だぁー……」はぁ〜……



イオナ「アルティメット乙女プラグイン。実装済み」もっきゅもっきゅ



VAVA「解除する方法は?」



イオナ「無い。観念して究極の愛を享受してね」にぱ〜!



VAVA「…」
551 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 12:38:36.66 ID:3gRsaLFn0


キャッキャッ……



翔鶴「あんなに密着して…」



長門「天龍、あの重巡を斬れ」



天龍「勘弁してくださいよ」



北上「天龍はさぁ、あれ見てなんとも思わないわけ?」



天龍「別に。あいつ堅物だからな。大丈夫だろ」



足柄「憎らしいわ、恨めしいわ、妬ましいわ……あの位置は私のポジションだったのに……!」メラメラ…



初春「嫉妬など、みっともないのう。男一人に対して女がこの数じゃ。この状況は自然なこと。提督を信じているのなら、静観していられるはずじゃ」



扶桑「そうね。提督なら……心配いらないわ」



青葉「なるほど、なるほど。皆さんそれなりに意識しちゃってるわけですね。かく言う私も提督と出会った初めての重巡としては少しジェラシーです」パシャパシャ!



扶桑「私も……提督の初めての戦艦」



長門「ぐぬぬ…」



翔鶴「私も、空母では初でしたね」



五月雨「私、一番最初の艦娘ですもん……初秘書艦だもん」ぷくー…!

552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 18:40:10.24 ID:L6qPf7yx0
従順タカオ
553 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 20:54:37.24 ID:3gRsaLFn0

潜水艦専用会議室(水深50mプール)



イオナ「不穏」



イムヤ「私たちが日夜、海中から眼を光らせているからいいものの」



ハチ「以前と比較して、霧が大人し過ぎるよね。まるで、時間稼ぎでもしているような」



まるゆ「時間稼ぎですかぁ?」



イク「これはイクのカンだけど」



潜水艦一同「「「む?」」」



イク「霧の艦隊は、深海棲艦と結託して、地上を焼き尽くす最終兵器を造ってるのね!!」



ゴーヤ「あはは、そんなまさかでち」



イオナ「ありえる」



イムヤ「そうね……ここまで大人しいのが不気味なくらいだし。何かを企んでいるのは確かね」



イオナ「幸い、ナガラ級以外まともな対潜装備をもった霧はいない」

554 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/02(水) 20:58:50.13 ID:3gRsaLFn0


ハチ「とするとここは、私たちの得意分野。潜入と暗殺の出番だと思います。うん」



イク「不意討ちは得意なのね!」



イオナ「タカオが味方になってくれたおかげで、ここの守りも堅い。私も出られる。潜水艦のみの編成……あり」



ゴーヤ「タカオ?あぁ、あのデレデレ重巡でちね」



イムヤ「とりあえず、意見はまとまったようね。ハチ、作戦計画書を書いて」



ハチ「ヤー。ターゲットは?」



イオナ「大戦艦コンゴウ。彼女を沈められれば、霧との戦いはしゅーけつする」



ハチ「コンゴウの暗殺…と」



ゴーヤ「……その大戦艦コンゴウってどんな戦艦でち?」



イオナ「硬派、策士、残忍、火力、紅茶。そんなところ」



ゴーヤ「こーちゃ……?」

555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/02(水) 23:10:38.59 ID:ltNd2/fz0
タカオの暴走が止まる時は来るんだろうか。潜水艦勢の得意分野が物騒だけど潜水艦らしい戦い方ではあるのかな。
556 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/14(月) 03:21:11.01 ID:Ar5aG4/q0

大浴場



タカオ「ふー…艦娘として働くのも楽しいわね。いい気持ち……」



赤城「お隣。よろしいでしょうか?」



タカオ「ええどうぞ。皆のお風呂ですものね」



赤城「どうも」



チャプ…



赤城「…」ドン…ッ!



タカオ『……でかい。いや、私だって負けてないはず。そうよ、私だってこんなに大きいんだし』



赤城「あら、加賀さん」



加賀「赤城さん、奇遇ですね。タカオさん…だったわね。お隣、いいかしら?」



タカオ「え、ええどうぞ」



加賀「ふぅ…」バン…ッ!



タカオ「さらにでかい!?いや、空母だしね。私は重巡だし……」ぶつぶつ…



鳥海「あ、タカオさん。お疲れ様です」



タカオ「え!?お、お、お疲れ様。鳥海さん」



鳥海「今日も疲れましたね」デン…ッ!



タカオ「かっ……り、立派な胸部装甲ですこと」



鳥海「えっ……?大したことないですよ。姉に比べれば、私の装甲なんてまだまだです」



タカオ「ふーん……こっちの高雄はそんなに大きいんだ…?」



タカオ『これより大きい…?それもう下見えないわよね。死角よね』

557 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/05/14(月) 03:27:49.79 ID:Ar5aG4/q0


漣「よいではないかー!」タオルぐるぐるー



潮「あーれー」ブルンッ!



タカオ「!?」



天龍「おら、転んだら怪我するぞ。風呂場で遊ぶな」ユサッ…



はーい



龍田「まってー天龍ちゃーん」ぷるーん



タカオ「軽巡と駆逐にしてはちょっとでか過ぎるんじゃ…」



ザッパァー!



タカオ「きゃあ!」



武蔵「おっとすまん。ゆっくり入ったつもりだったんだが。いつも湯が溢れてしまうな」ザババー…



タカオ「でかすぎるわ!わびもさびもあったもんじゃないわ!」



武蔵「おもしろい新入りだな」



天龍「イオナといい、最近は変なやつばっか来るな……」

558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 15:19:40.20 ID:xP48tZ4K0
この光景を胸部装甲が小さい組はどんな気持ちで見てるんだろうか。VAVAも男だし少しは興味あったりするのかな。
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 16:32:12.37 ID:pD11dGPJ0
性欲そのものがまず無いぞ
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/14(月) 21:09:37.82 ID:2iqqIWP60
この服の下の胸部装甲が大きくても小さくても俺達には大差ない
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/15(金) 10:33:03.55 ID:2snxi+g30
春の食材集めも終わったし続きが気になるな。
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/15(金) 13:44:12.36 ID:orjd63ER0
楽しみにしながら続きを待ってる
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/16(土) 14:01:20.54 ID:EgxfaqqD0
読み返しながら待ってる
564 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/23(土) 10:13:59.32 ID:yo1wq82h0

霧の拠点



キリシマ「驚いた……まさかあんな方法でVAVAに接近するとは」



ハルナ「至近距離によるスキャンで、スペックや体の構造も明らかとなった」



キリシマ「やはり人間でも艦娘でも、深海棲艦でもなかった。やつの実態は、恐るべき高性能ロボットだ……明らかに、この世界の技術水準を逸脱している」



コンゴウ「そんなこと、改めて説明せずとも既に理解している。マヤ、さすがだ。よくやってくれた」



マヤ「人間の街、とっても楽しかったなー!」



キリシマ「しかし、VAVAとイオナが協力関係にいる今、我々の存在はすぐに察知されてしまうのではないか?」



コンゴウ「その点は心配ない。マヤ」



マヤ「うん」キッ…



キリシマ「消えた……?どこだ、マヤ!?」

565 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/23(土) 11:32:05.92 ID:yo1wq82h0
ハルナ「これは……」



コンゴウ「深海棲艦から獲得した技術を応用したものだ。行使すればたちまち対象の認識能力を歪めてしまう。マヤの能力をもってすれば、この程度再現することは造作も無い」



ハルナ「キリシマは幻を見せられているのか…?」



マヤ「こんなこともできるよ」キッ…



キリシマ「ん……?タカオ!無事だったのか!!」



コンゴウ「マヤ、遊びすぎだぞ?」



マヤ「はい」パッ…



キリシマ「はっ…タカオが消えた!?あれ、マヤ。そこにいたか。おかしい…………私は、一体何を見ていたんだ??」



コンゴウ「素晴らしい技術だろう」



ハルナ「深海棲艦……同盟を結んで正解だった」



コンゴウ「その深海棲艦が大事に守っているあの遺跡……深海の膨大な記録と技術を持ち帰れば、我等のチカラはより強大なものとなる」



キリシマ「……よくわからんが。次の手は考えてあるんだろうな?」



マヤ「とーぜん。VAVAの弱点だってわかっちゃったもんねー」



コンゴウ「マヤ、そのまま作戦を続けてくれ」



マヤ「はーい!」

566 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/23(土) 11:33:23.11 ID:yo1wq82h0

コンゴウ「キリシマ、お前は深海棲艦の援護に出撃してもらう」



キリシマ「了解だ。艦娘ごとき蹴散らしてやる」



コンゴウ「ハルナ、お前も別の任務に就いてもらう」



ハルナ「了解……所で、例の装置は?」



コンゴウ「未完成ではあるが、実戦投入可能な状態だ。完成までは、もう少しかかるだろう」



ハルナ「使わずに済めばいいが」



コンゴウ「そうだな」

567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 12:23:33.82 ID:URi86iqIo
味方より先に敵にバレてしまったか…
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 12:34:44.42 ID:6qscAfj40
>弱点
ホーミングトーピードは卑怯だろ
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 13:07:46.55 ID:GHBCpCbN0
正体も弱点もばれてしまったが一体どうなる
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 15:24:27.48 ID:Cy5iFwl/0
更新待ってました。性能はともかく弱点がバレたのは今後に影響がありそうだな。
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 17:59:17.06 ID:fo18DlRA0
あれ、キリシマがイオナのこと401じゃなくてイオナって呼んでいるけど、このSSではそうなんだっけ?
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/23(土) 18:21:28.48 ID:CbUrevSxO
弱点がわかる…普通ならば最大のピンチだが…はてさて今後が楽しみだ
573 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/25(月) 17:46:49.60 ID:iY/ktVjp0
それからしばらく…



キィーーーン……!



タカオ「バイクで海沿いを走るのって、こんなに気持ちいいのね!」サイドカー



VAVA「いいもんだろ」



タカオ「大丈夫?潮風でVAVA、錆びたりしない??」



VAVA「錆びいるようなヤワな金属じゃない」



タカオ「そう。よかった」



VAVA「お前や、イオナの眼はごまかせんようだな……俺の体の事は、あいつらに話さないでくれ」



タカオ「やっぱり、なんかおかしいと思った。皆あなたの事を普通の人間だと思い込んでるもの」



VAVA「元はと言えば俺が悪いんだが」



タカオ「安心して。VAVAの秘密は誰にも喋らないわ。約束する」



VAVA「恩に着る…」



タカオ「どういたしまして。それで、どこに連れて行ってくれるの?」



VAVA「銃砲店だ」


574 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/25(月) 18:16:42.60 ID:iY/ktVjp0

銃砲店



ガチャ…



VAVA「邪魔するぜ」



タカオ「ふーん。個性的なデザインね。人間の頭骨をデフォルメしたものかしら」



「お、客か……いらっしゃい。どうぞごゆっくりー」新聞



VAVA『ロントは留守か……この怪しげな白髪の色眼鏡男が、かのお兄様というやつか?』



「ん?うぉ……!なんだ、変な客だな……まるであの青い野郎みたいな…」ボソボソ…



VAVA「…………今、青と言ったか?」ゴゴゴゴゴ…ッ!



「あぁいや!なんでも……本日はどういった用件で?」



VAVA「ここのメカニックに、機動兵器の製造を依頼した者だ」



「なんだ!あんたがVAVAさんか。そうならそうと言ってくれればいいのに。妹から聞いてるぜ。あんたは上客だ」



VAVA「そういうあんたは?」



ゼルティー「俺はトロ……ロントとボンボンの兄貴でな。ゼルティーってんだ。よろしくな、お客さん。そっちのべっぴんさんは?」



タカオ「この人の秘書よ」



VAVA「タカオだ。共々、よろしく頼む。あんたの妹は素晴らしいメカニックだな」



ゼルティー「ほぉー!あんた見る目があるねぇ。我が妹ながら、世界一の腕さ」



VAVA「依頼した物がどれだけ進んだのか見たいんだが」



ゼルティー「いいとも。裏のガレージにある。ついてきな」



タカオ「なんだかうさんくさいわね」



VAVA「少しな」
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/25(月) 18:46:26.68 ID:/0U5FyybO
お兄様きた!
576 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/26(火) 05:46:59.39 ID:EhmZuWt00
ガレージ



ゼルティー「どうだい。今のところ注文通りだろ?」



VAVA「まだ骨組み程度だが、よくできてる。これは期待できそうだ」



ゼルティー「そいつぁ結構。待っててくれ、妹を呼んでくる」



タカオ「これは……ライドアーマー?」



VAVA「新型だ」



タカオ「現行機と比べると一回り大きいわね」



VAVA「かつて俺が戦った南方棲戦姫のパワーを参考にした。姫と真っ向から殴り合えるほど頑丈にな。コードネームは、ブラウンベア」



タカオ「いい名前ね」



ひょこひょこ!



コブン「どうぞ、お茶ですー!」コトッ



タカオ「わぁ、可愛い!見てVAVA。おもちゃのロボットみたい」ひょい!



コブン「ひゃあ〜!おろしてくださーい!!」



タカオ「喋ったわ!ちょこちょこしてるわ!」



コブン「ひぇ〜〜〜!」



VAVA「下ろしてやれ、怖がっているぞ……ん?」



タカオ「どうしたの。この子、知り合い?」ズイッ!



コブン「あの……なんでしょうか?そんなに見つめられるとボク…照れちゃいます〜///」



VAVA「お前、レプリロイドか……?」
577 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/26(火) 05:49:45.98 ID:EhmZuWt00


コブン「れぷりろいど……??ボクは4号って言います」



VAVA『同郷だと思ったが、違ったようだ』



VAVA「4号……?ということは、1号から3号もいるのか?」



コブン「もーっといますよ。ボクたちコブンは40号までいるんです〜」



タカオ「沢山いるのね。一人ぐらい売ってくれないかしら」



コブン「えぇ〜!?ボク、売り物じゃありませ〜ん!」



VAVA「そうか……変な質問をしてすまなかった。タカオ、いいかげんに下ろしてやれ」



タカオ「はーい」



コブン「ほっ…」ストッ



コツコツ…



ロント「いらっしゃい。待たせたわね」



VAVA「よう」

578 : ◆1oKmZSIAF. [saga]:2018/06/26(火) 05:53:21.54 ID:EhmZuWt00


ロント「その子が気に入ったの?4号は素直で可愛いけど、しょっちゅうおやつをつまみ食いしちゃう我慢弱い所がたまに傷ね」



コブン「きゃー!恥ずかしいです!!お客さんの前でーーー!」



VAVA「こいつもあんたが?」



ロント「そ。それぞれ個性があってとっても可愛い子達なんだから。言っとくけど、一人も売らないわよ」



タカオ「そう…」



ロント「でも、レンタルならOKよ。今、半分くらいの子達はアルバイトに出て貰ってるのよねー」



VAVA「鎮守府の妖精の様だ」



ロント「妖精にも引けをとらないわよ。この子達はなんでもできちゃうんだから」




コブン達「「「ほめてほめて〜〜〜」」」




VAVA「なるほど……こいつらを手足にライドアーマーを造っているのか」



ロント「小さくても凄腕揃いなの。完成までは、もう少し待ってね。あと半年もすれば、実戦で使えるようにしてあげる」

579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 07:48:51.92 ID:j4AkmCCHO
完成まで半年だと霧との戦いには間に合いそうにはないかな。
X3のVAVAはいつも弱点武器で倒してたからブラウンベアと戦ったことは殆どないけど、見た目はかなり好きだな。
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/26(火) 20:00:08.46 ID:pyriA9Jso
コブンかわいい
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 13:09:42.66 ID:/8kbwTsAO
あの青い野郎もこっちにいるのか
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 14:29:05.36 ID:iEidG5H7o
青い人ヘルメットバージョンと出会って「エックス…ククク」状態にならなきゃいいが…
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 19:34:49.22 ID:DuaEW9yMO
仮に青い野郎がいたら彼女もセットだろうし凄腕のメカニックがもう一人増えるな。
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/28(木) 09:28:58.25 ID:YmHiuCpB0
あれ? よく言われるシリーズ時系列って

 無印→X→DASH
     ↓
     ゼロ→ゼクス

でいいんだっけ?
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/16(月) 06:09:07.25 ID:TZAISfRY0
続きが気になる。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/21(土) 14:47:54.94 ID:dROqP0Oc0
めっちゃ暑いから作者さんも気を付けてね
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/24(火) 01:42:36.54 ID:HMVQ/Vf90
この暑さにVAVA達も流石に参ってるんだろうか
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/24(火) 01:44:19.12 ID:FRmlf6Y0o
というか>>1は大雨大丈夫だったのかな…
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 21:24:12.80 ID:nHKOb7bjo
割とマジで心配になってきた
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 21:38:41.73 ID:+fTax9XuO
豪雨の被害を受けたのかね…なんもなければいいが
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/03(金) 22:01:20.15 ID:t9PmLQCw0
去年もこの位の時期に長い間更新がなかったんだっけ。
何事もなく無事でいてくれてればいいんだけど、時期が時期だから心配になってくる。
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/04(土) 02:28:55.68 ID:zyULfqOf0
とりあえず無事を祈りながらのんびり待つわ
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/08/30(木) 20:44:04.28 ID:7jMl5K//0
そろそろ夏も終わる
594 : ◆1oKmZSIAF. [sage saga]:2018/09/02(日) 00:13:08.00 ID:mRrIrm6V0
見てくださっている方、ご心配をおかけし、申し訳ございませんでした。

この頃、仕事が忙しくなってしまいまして、いつも夏は暇なのが今年の夏は異常なほど多忙でした。

9月からは落ち着いて更新できそうです。

どうか暇なときにでも、覗いてやって下さい。
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 00:30:14.26 ID:zA+R+Jt50
心配してましたが何事もなくて良かったです。続きを楽しみに待ってます。
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 00:30:24.35 ID:nYRPH3soo
よかったあ!生きててくれてよかったあ!
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 00:43:22.63 ID:cvNeOYjvo
とんでもねぇ、待ってたんだ
ホントよかった…
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/02(日) 03:32:09.26 ID:H9yO3OQFo
天災で大事になってたとかじゃないなら安心した
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/09/03(月) 01:01:26.09 ID:HOCG5kNt0
無事だったのかよかった
これで心置きなく待てる
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/10/15(月) 06:26:59.22 ID:IQudMBLV0
ついに復旧したし続きが楽しみ。
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/15(月) 20:39:24.55 ID:p/XcdAl10
復旧しとる!
427.86 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)