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島村卯月「マーキング」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/24(月) 23:30:45.11 ID:CDqcHrar0
※「アイドルマスター シンデレラガールズ」のSS
※キャラ崩壊あり、人によっては不快感を感じる描写もあるかも
※決して変態的なプレイをする話では無く、健全な純愛物を目指してます
※独自設定とかもあります、プロデューサーは複数人いる設定
以上の事が駄目な方はブラウザバック奨励
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1493044244
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/24(月) 23:31:38.35 ID:CDqcHrar0
前に書いた作品
智絵里「マーキング」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476481390/
智絵里「マーキング」まゆ「2ですよぉ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476819940/
橘ありす「マーキング」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477742473/
鷺沢文香「マーキング」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480427177/
高森藍子「マーキング」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483199905/
渋谷凛「マーキング」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486239096/
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/24(月) 23:33:11.59 ID:CDqcHrar0
「すみません。ちょっと、いいですか?」
私がまだアイドルになる事を夢見て、養成所に通っていた時の事。
養成所のレッスンルームの鏡の前でダンスの練習をしていると、後ろから唐突に、そんな声が聞こえてきました。
その時のレッスンルームには、私以外に利用している人は誰もいません。
なので、私は『声を発した人は、自分に声を掛けたのだ』と、そう思ったのです。
「あっ、はい。何で、しょう……?」
私は相手の顔も見ずに、振り返りながらそう答えました。
けど、振り返ったその先、そこにいたのはピシッとしたスーツを着込んだ私よりも背の高い男性。
誰とも知らない、見覚えも無い、全くの初対面の相手でした。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/24(月) 23:33:58.86 ID:CDqcHrar0
しばらく声を掛けれず、黙ったままその人を観察していると、
「あの……島村、卯月さんでしょうか?」
と、男性は口を開き、恐る恐るとそう聞いてきました。
「え、えっと……そう、ですけど……」
私は少し緊張していた事もあってか、たどたどしく、そう答えました。
すると、男性は表情を綻ばせて、
「あぁ、良かった」
と、安堵した様に、そう口にしました。
男性のその言葉に『何が良かったんだろう……』と、疑問符が浮かび、私は首を傾げてしまいます。
「おっと、そうだ。俺……じゃない、僕は、こういう者でして……」
それから男性はそう言って、私に向けて何かを差し出してきました。
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/24(月) 23:35:53.94 ID:CDqcHrar0
何だろう……と、そう思いつつ、私は受け取って見てみると……それは名刺でした。
その名刺に書かれていた内容は……
「CGプロダクション……Oプロデューサー……?」
私は書かれていた文字をゆっくりと読み上げつつ、頭の中で何度も反復して、その言葉を復唱しました。
CGプロダクション……それはこの頃にできたばかりの、アイドル事務所の名称。この時の私にとって、とても思い入れの強い言葉です。
何故なら……この一週間前に、私はそこで、新人アイドルの採用オーディションを受けたから。
この時まで、私の下には合格通知も、不合格通知も届いてはいません。
そして、その事務所のプロデューサーさんが今、私の目の前にいる。
という事は、つまり……
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/24(月) 23:41:27.78 ID:CDqcHrar0
「今日は、あなたをスカウトしにきました」
私が名刺を見ながらあれこれと考えていると、男性――Oさんはそう私に告げました。
それを耳にした途端、私は世界が止まってしまった様に思えました。
まるで、それは……そう。夢の様に思えてしまったんです。
だから、私はそうじゃないかを確かめる為に、Oさんの目の前で自分の頬をつねってみました。
「……痛い。夢じゃ、無い」
つねった途端に、頬に広がっていく痛み。
それを感じた事で、私はこれが夢では無く、現実なのだと気づきました。
「それじゃあ、私……オーディションに合格して、アイドルになれるんですねっ!」
そしてそれに気がつくと、私は大声で思わず、Oさんに向けてそう叫んでいました。
嬉しさのあまり、つい大声を上げてしまった……けど、それぐらいに嬉しかったんです。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/24(月) 23:57:41.98 ID:t9y8eUN70
マーキングに至るまでの卯月のメイキングが始まる...
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/24(月) 23:59:21.91 ID:CDqcHrar0
とりあえず、今日はここまで
別に狙ってた訳では無いが、卯月、誕生日おめでとう
続きはまた明日にでも
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/25(火) 00:21:20.01 ID:q1plqRbL0
期待
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/25(火) 07:09:29.17 ID:yYS/83vQ0
一旦乙
楽しみ
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/25(火) 07:32:47.00 ID:bQ7FX0bOo
乙、楽しみ
卯月かCuヤンデレ四天王とユニット組んでるよな
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/25(火) 15:06:00.36 ID:8UD0UwPqO
この闇は何故伝播してるんだ
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/25(火) 21:37:07.90 ID:bQ7FX0bOo
元から闇を抱えてたのが、まゆ、智絵里2人から一気に伝播したとか
Pとアイドルの闇が深いな…自分で動いて絶対特権を確約した藍子と言う傑物
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/25(火) 22:12:20.68 ID:Evu98bhqo
卯月は何の色にも染めやすいから...
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/25(火) 22:26:23.26 ID:lpVNdLXBo
某ヤンデレラではむしろ卯月が闇の発生源だったりしたなぁ
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/25(火) 23:54:12.92 ID:2tmW74zb0
だけど、そんな私に対してOさんは……
「あっ、すみません。実はオーディションなんだけど……そっちは君、不合格になってると思うんだ」
「……え?」
と、喜びに舞い上がる私に向けて、水を差す様にそう言ったんです。
「多分、今頃……島村さんの家に、不合格通知が届いてると思う」
私はそれを聞いて唖然としました。
てっきり私は……オーディションに合格したものだと思っていたけれど、実態はどうも違っていたみたいです。
それなのに、私……舞い上がっちゃって……ちょっと、恥ずかしい。
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/25(火) 23:55:10.43 ID:2tmW74zb0
「でも、それなら……何で、私の所に……?」
「えぇ。事務所は島村さんの事を不合格だと判断したけど……僕は、そうは思わないんだ」
「そう、なんですか……?」
「うん。島村さんには何か、こう……秘めたもの……アイドルとしての素質があると感じたんだ。だから、こうして直接、スカウトしに来た訳で……」
そう語るOさんの目はとても真っ直ぐで、嘘を言っている感じではありません。
本気で私を……不合格になった私を、スカウトしにきてくれたんです。
「それで、どうかな……? 一度は島村さんを落とした事務所だけれども、うちでアイドル……やってくれませんか?」
そう言った後、Oさんは私に向けて深々と頭を下げました。
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/25(火) 23:57:31.44 ID:2tmW74zb0
そんなOさんの真摯な想いに私は……
「あ、あの、私なんかで良ければ……お世話になっても、いいですか?」
と、そう言ってスカウトを受けたのです。
元より、アイドルを目指していた私だったから……その話は、願ったり叶ったりでした。
一度は不合格通知を貰おうと、スカウトされてアイドルになれるのなら、それでも構いません。
「あぁ、良かった。本当に、良かった」
Oさんはそう言うと、ホッとしてか安堵の息を漏らしました。
私の勘違いかもしれないけど、その声は少し、弾んだ様な感じに聞こえたかもしれません。
「それじゃあ、これからよろしく頼むよ、島村さん」
「はい。よろしくお願いします、Oさん――いえ、プロデューサーさん。島村卯月、精一杯頑張りますっ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/26(水) 00:09:40.80 ID:8aYrbQYu0
これが私の……アイドル人生の始まりでした。
まだ無垢なまま、何も知らない少女の夢が叶った瞬間でもあります。
この時の私は本当に嬉しくて、幸せだったのを、今でも良く覚えているんです。
養成所から家に帰って……友達に電話をして報告したりとか、ママや家族のみんなに伝えたり。
この日の夜は興奮して中々寝付けなくて……遅くまで、未来の自分の姿をイメージしてみたり。
とにかく、もう……嬉しくて仕方なかったんです。いつになく、舞い上がってました。
「えへへ……早く、デビューできるといいな」
誰に語る訳でも無く、私は一人、自分の部屋でそう呟きました。
それから思い浮かべるのは、日中に出会ったプロデューサーさんの顔。
採用枠から零れ落ちた私を、見い出して手を取ってくれたあの人。
だからこそ、プロデューサーさんの為にも、アイドル活動を頑張ろう……って、思えたんです。
もちろん、アイドル活動は自分の為でもあるけど……その事も、この時の私ににとっては大事でした。
その恩を返せる様、立派なアイドルになってみせる……そう意気込んで、この日は眠りにつきました。
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/26(水) 00:19:25.43 ID:8aYrbQYu0
とりあえず、短いですがここまで
この事務所内で闇が伝播しているのは、一応、まだ秘密という事で
その辺はまた別の機会で書いていこうと思います
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/01(月) 09:51:31.86 ID:n5vH6Ypj0
それから数週間後の事です。
無事、CGプロダクションのアイドル候補生として所属する事のできた私は、事務所内にあるレッスンルームで、トレーナーさんによるレッスンを受ける日々を送っていました。
やる事に関しては、養成所時代とは変わりは無かったですが、こちらの事務所の方が設備が整っていて、快適と言える環境でした。
そんな空間で毎日の様にレッスンを受けていた私でしたが、ある日、こんな話が私の下に飛び込んできたんです。
「ユニット……ですか?」
「そう。島村さんには、ユニットを組んで貰ってデビューする事になったんだ」
私の返答に、プロデューサーさんは明確にそう答えてくれました。
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/01(月) 09:54:12.06 ID:n5vH6Ypj0
ユニット……その言葉にも惹かれるものがありましたが、それ以上に私が惹かれたのは、デビューという言葉。
そう、私にも遂にその時が巡ってきたのでした。
「そ、それじゃあ……私、遂にアイドルデビューできるんですね」
「そういう事になるかな。ちょっと早い気もするけど、島村さんなら大丈夫だと思う」
「……はいっ! プロデューサーさん、私……頑張りますっ!」
プロデューサーさんの後押しする様な言葉に対して、私は頭を下げて、そう言って返しました。
この事務所に所属してからまだ少ししか経っていなくて、不安もありました。
けど、それ以上にステージに上がれる、デビューできるという、楽しみの方が勝っていました。
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/01(月) 09:54:40.10 ID:n5vH6Ypj0
「あっ、それで、あの……ユニット、という事は私以外にもメンバーがいるんですよね?」
「あぁ、もちろんだ。えっと、これが……他のアイドルの娘の資料になるから」
私からの問い掛けに、プロデューサーさんはそう答えると、手に持っていた資料を私にへと差し出してきました。
なので、私は資料を両手でしっかりと掴んで受け取ると、その内容にへと目を通していきます。
「渋谷、凛ちゃん……それに……本田、未央ちゃん……」
資料に載っていた名前を、私は意識的に読み上げます。
しかし、それらの名前は聞き覚えの無いものでした。
この事務所に所属になった後、私は他に所属しているアイドルの事を調べてはいましたけれども、その二つの名前は名簿にはありません。
そうなると、彼女達も私と同じく、最近になってスカウトされたかもしれない……と、この時の私は推測してました。
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/01(月) 09:56:43.27 ID:n5vH6Ypj0
「実はね。彼女達も……島村さんと同時期に、この事務所に入ったんだ」
すると、私が推測した内容と同じ答えを、プロデューサーさんは口にしました。
「でも、私……ここに入ってから数週間は経ちますが、まだ二人には会った事は無いんですけど……」
「あぁ、それは……養成所に通っていた島村さんとは違い、彼女らは経験が無かったからね。だから、別の場所でレッスンを受けていたんだ」
「あっ、そうだったんですね」
「それと、元々はユニットでデビューさせる予定でも無かったから、それもあるかな」
という事は……その話が無ければ、私はソロデビューからのスタートだったみたいです。
今だからわかるけれど、事務所としては同時期に入った候補生を纏めて売り出そう……そんな算段でいたのでしょう。
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/01(月) 09:58:14.83 ID:n5vH6Ypj0
「けど、これからはユニットを組む仲間になるから、明日からは一緒に練習して貰う事になる。大変だろうけど、ぜひとも頑張って欲しい」
「はいっ! 頑張りますっ!」
私がそう返すと、プロデューサーさんは満足そうにうんうんと頷きました。
その様子から、私はプロデューサーさんが私に期待してくれてるのだと感じました。
だから、私は期待に応える為、初のデビューライブを成功させる為、全力を尽くそう……と、心の中で自分に向けて誓ったんです。
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/02(火) 00:35:15.58 ID:JYPvzgFt0
この時に組んだユニット、ニュージェネレーションは問題等は起こりはせず、無事にデビューする事ができました。
しっかり者でみんなを支えてくれる凛ちゃん。
元気で明るく、場を盛り上げてくれる未央ちゃん。
この二人がいたからこそ、私も思う存分に頑張れました。
ユニットを結成してから随分経ち、今ではソロ活動も増えてきた私達。
ニュージェネレーションの活動がメインだった頃と比べると、凛ちゃんや未央ちゃんと会う回数は減ってしまいました。
それでも……二人は変わる事無く、今でも私の友達でいてくれます。
頻繁に会えないのは少し寂しいけど……凛ちゃんも未央ちゃんもそれぞれ頑張っているので、私も負けない様に、もっともっと頑張ります。
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/02(火) 00:36:37.92 ID:JYPvzgFt0
あっ、そうだ。私達の陰で支えてくれた、プロデューサーさんにも、感謝しないといけません。
活動中のスケジュールはとても忙しく、地方や都市部で営業したり、テレビに出て宣伝したりと大変でした。
けど、そんな中でもプロデューサーさんは日程を調整してくれて休日を入れてくれたり、私達に無理が無い様に体調を気遣ってくれたりと、色々と面倒を見てくれました。
職業柄、当然の事かもしれませんが……それでも、それがあったから、私は忙しいスケジュールをやり通せたんです。
それに、辛い事や苦しい事があった時……プロデューサーさんは何でも相談に乗ってくれました。
どんな些細な事でも、嫌な顔一つしないで聞いてくれる……そんな気配りのできる、優しい人なんです。
それだから……いつしか私も、自然とプロデューサーさんを信用し、信頼する様になっていきました。
最初の頃と比べると、その想いは格段と強くなっていると思います。
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/02(火) 00:38:07.15 ID:JYPvzgFt0
という具合に、私のアイドル活動は思っていた以上に順調で、上手くいっていました。
私自身も、色んな活動を通して経験を積み、自信が生まれ、成長できてました。
何より、私を、私達を見て、ファンの皆さんが笑顔になってくれるのが、私にとって幸せな事でした。
本当に、嬉しくて……幸せで、楽しい毎日を、私は送っていました。
……この時までは。
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/02(火) 00:38:51.60 ID:JYPvzgFt0
順調に回っていたはずの、私のアイドル人生という歯車。
常に潤滑油を与えられ、歪み無く回り続けていたそれ。
それが何時しか、狂いが生じ、徐々におかしくなっていったんです。
今ではもう、元には戻せない……戻れない程に、大きく捻じ曲がって。
アイドル島村卯月は……あの日、あの時、あの瞬間から変質してしまったのです。
私が目指したアイドル像とは、全く真逆なものにへと……。
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/02(火) 00:40:40.99 ID:JYPvzgFt0
とりあえずここまで
また書き溜めたら投下していきます
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/04(木) 09:56:27.23 ID:A0Rex0p+0
「卯月、ちょっといいか?」
「あっ、はい。何でしょう?」
ニュージェネレーションを結成し、ある程度の月日が経った頃の事。
レッスンを受ける為、事務所にいた私はプロデューサーさんにそう声を掛けられました。
この頃になると、プロデューサーさんとも大分打ち解けた間柄となり、私の事を名字では無く、名前で呼んでくれる様になっていました。
私にしろ、プロデューサーさんにしろ、気が置けない関係になってきたという事なのでしょう。
まぁ、それはいいとして……私はプロデューサーさんの目をジッと見つめ、何の用事で呼び止めたのかを聞くべく、続きの言葉を待ちました。
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/04(木) 09:57:09.55 ID:A0Rex0p+0
「実はだな……今後の事で、話しておきたい事があるんだ」
今後の事……そう言われれば、話す内容については私のアイドル活動の事以外に考えられません。
「これからレッスンだろうけど……少しだけ、時間を貰えないか?」
「はい、大丈夫ですよ」
自分の事に関わる事なので、私は断る事無く、笑顔で快くそう応じました。
そもそも……プロデューサーさんの頼みを断る理由なんて、私にはありません。
私をここまで導いてくれた恩人に対して、そんな不義理な事なんてできませんから。
「そうか。それなら、応接室に来て貰えるか? ここで立ち話なのもあれだし、そこで話をしよう」
私が応じると、プロデューサーさんはそう言ってから、応接室に向かって移動し始めました。
なので、私もその後を追う様に、後ろに着いて歩いていきます。
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/04(木) 09:58:01.39 ID:A0Rex0p+0
私がいた場所から応接室までの距離は、そう遠くはありません。
ですから、歩いて数分もしない内に、目的地にへと辿り着きました。
私は一言、「失礼します」と言ってから、部屋の中にへと入っていきます。
しかし、プロデューサーさんは、
「ちょっと準備があるから、すまないが待っていてくれ」
と言った後、離れてどこかにへと行ってしまいました。
『準備……って、何だろう?』と思いつつ、私は室内のソファに腰掛けて、プロデューサーさんが帰ってくるのを待ちます。
そわそわと時計や室内の様子を見回しながら、帰ってくるのを待つ事数分。
『まだかなぁ……』なんて私が思い始めた頃、ようやく準備が整ったのか、プロデューサーさんが戻ってきました。
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/04(木) 09:58:34.62 ID:A0Rex0p+0
「悪いな、卯月。待たせたりして」
「いえ、大丈夫です。それ程は待ってませんから」
申し訳無さそうに謝るプロデューサーさんに、私はそう返しました。
確かにちょっとは待ちました。でも、我慢できない程ではありません。
「それで話なんだが……卯月は今、ニュージェネレーションとソロでの活動……二足の草鞋で良く頑張っていると思う」
「あっ、はい。そうですね。けど、毎日が充実してますので、楽しんでやれてます」
「それなら良かった。でだ、そうして卯月が頑張ってくれているお陰で……世間での人気も徐々に伸びてはいる。それで一つ、提案があるんだが……」
「提案……ですか?」
「あぁ。実は卯月にはもう一つ、ユニットを請け負って欲しいんだ」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/06(土) 06:12:50.29 ID:CkoHSdte0
その話を聞いて、私は目を丸くして驚きました。
突拍子も無い様な話です。今までそんな気配、微塵としてありませんでしたから。
そして、まだ理解の追い付いていない私を置いたまま、プロデューサーさんは話を続けます。
「ニュージェネレーションの時は事務所が主導の企画だったが、今回はそれとは違い、俺が主導となって企画立案する事になった。そして、その為のメンバー候補の選抜も……俺の方で既に決めてある」
そう言った後、プロデューサさんは傍らに置いてあった資料を手に取り、それを私に向けて差し出しました。
私はそれを受け取ると、静かにそこに書かれている内容に目を通していきます。
「小日向、美穂ちゃん……? 五十嵐、響子ちゃん……?」
二人共、聞いた事の無い名前でした。
それなりの期間、この事務所に所属している私でも聞いた事の無い名前。
という事は、彼女達は新しく所属したばかりの、以前の私と同じ、候補生なのかもしれません。
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/06(土) 06:15:09.00 ID:CkoHSdte0
「アイドル候補生として所属していた娘達だけど……今度から俺が担当を請け負う事になった」
と、思っていたらプロデューサーさんの口から、そんな説明が飛び出てきました。
聞き覚えの無かったのは、やっぱりそういう事だったみたいです。
「二人共、まだ経験も浅く、候補生のままでデビューもできていない。そこで……卯月にはユニットのリーダーとなって、二人を引っ張って貰いたい」
「リーダー……って、私がですかっ!?」
「そうだ。ニュージェネレーションの時に色々と経験しているから、大丈夫だとは思う。あとは卯月次第だが……どうだ、やれないか?」
少し不安そうな視線を送りながら、プロデューサーさんは私にそう問い掛けました。
正直、私もこの話を聞いて少し悩みました。
この話を受ければ……ニュージェネレーション、ソロ活動に加え、その新しいユニットでの活動。
今の状況と比べれば、更に忙しくなる事が予測されます。
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/06(土) 06:15:52.58 ID:CkoHSdte0
それに、私なんかがリーダーなんて……という不安もありました。
確かに経験は積んでますが……リーダーを務める程の自信は、私にはまだありません。
だからこそ、二人を私が引っ張れるのか……と、思ってしまうんです。
……でも、この話を私に持ち掛けてくれたのは……プロデューサーさんが私の事を信頼してでの事でしょう。
きっと、私なら何とかやり遂げれる……そう考えてでの、提案だったのだと思います。
それなら……私が取る道は、一つです。これしかありません。
「私……やります! やらせて下さいっ!」
私はプロデューサーさんの目をジッと見つめた後、そう告げました。
「……ありがとう、卯月。大変だろうけど……卯月ならやれるはずだ。頑張ってくれ」
「はいっ! 頑張りますっ!!」
プロデューサーさんからの激励の言葉に、私はいつもの様にそう言って答えました。
自信も無いし、不安もあった。けれど、やる気だけはありました。
プロデューサーさんからの信頼や期待に応えたい……というやる気だけは。
それが……この時の私を、私の心を支えてくれていたんです。
それで結果を出せて、プロデューサーさんが笑顔になってくれるのなら……私は、嬉しかったから。
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/08(月) 10:53:39.58 ID:n8J7R9n90
「さて、それじゃあ早速だが……」
話が纏まった後、プロデューサーさんはそう言うと、立ち上がって部屋の出入り口の方にへと、歩いていきました。
それから扉を少しだけ開けて「入って貰ってもいいかな?」と、外に向けて声を発します。
『一体、誰に話し掛けてるんだろう……?』なんて私が思っていると、扉が大きく開き、外から二人、人が入ってきます。
「し、しし、失礼しますっ!」
「あの、失礼します」
二人共、声を震わせて、緊張した面持ちで中にへと入ってきます。
そして、その顔は……私には見覚えのあるものでした。
先程の資料の中にあった、添付されていた写真に写っていたものと同じだったから。
つまり、彼女達が……
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/08(月) 10:54:08.97 ID:n8J7R9n90
「え、えっと、初めまして! こ、小日向美穂です。せ、精一杯、が、がが、頑張りますので、よ、よろしく、お願いします!」
「私、五十嵐響子、十五歳です! 得意な事は家事全般ですけど、アイドル活動も得意になれる様に頑張っていきますので、よろしくお願いします」
そう言った後、二人は私とプロデューサーさんに向けて、深々と頭を下げました。
小日向美穂ちゃんに、五十嵐響子ちゃん。
この二人が、これから私とユニットを組む事となる、仲間なのでした。
「あ、あの……卯月ちゃん、ですよね?」
「えっ、は、はい。私が、島村卯月ですけど……」
二人が挨拶を終えると、美穂ちゃんは私にそう聞いてきたので、咄嗟にそう返しました。
すると、美穂ちゃんはその表情をキラキラと輝かせ、
「私、実は卯月ちゃんに憧れてたんです!」
と、そう言いました。
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/08(月) 10:54:57.89 ID:n8J7R9n90
「あ、憧れ……ですか?」
「は、はい。私も……卯月ちゃんがこの事務所に入ったのと同じぐらいに入所はしてるんですけど、一向にデビューできなくて。で、でも、卯月ちゃんは所属してから間もない頃にデビューしてて、す、凄いなぁ……なんて、思ってたんです」
「そ、そんな……私は別に、凄くなんてありませんよ」
私を褒める様な美穂ちゃんの言葉に、私はそう言って否定をしました。
これは謙遜でも無く、本心からの言葉です。
だって、ニュージェネレーションの中で私が突出して凄かったという訳でも無いですし。
あのユニットが成功したのは、凛ちゃんに未央ちゃん……私達三人がお互いに支えあい、頑張った結果だったからだと思います。
それに、私が早くにデビューできたのはプロデューサーさんのお陰でしたし、私自身の力で勝ち取ったものではありません。
「お仕事でも失敗する事もありますし、まだまだ未熟なアイドルですから」
そう言った後、私は美穂ちゃんの傍にへと近寄り、その手をギュッと握ります。
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/08(月) 10:58:03.41 ID:n8J7R9n90
「え、えっ!?」
「だから、私ももっと成長できる様に、頑張ります。美穂ちゃんも……これからは同じユニットのメンバーですし、お互いに頑張っていきましょう」
「う、うん。よろしくね、卯月ちゃん」
「はい、よろしくお願いします。響子ちゃんも、一緒に頑張りましょう」
「こちらこそ、よろしくお願いしますね、卯月ちゃん」
私達はそう言い合ってから、固く握手を交わしました。
全員が初めて会う関係でしたけど、中々良い感じにスタートが切れたと思います。
ちょっぴり恥ずかしがり屋の美穂ちゃんに、しっかり者の響子ちゃん。
それと……私とプロデューサーさんの四人で組んだ一つのチーム。
『ピンクチェックスクール』はこの時から、歩みを始めたのです。
42 :
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[saga]:2017/05/08(月) 10:58:46.66 ID:n8J7R9n90
『きっと今回も……成功できるだろうな』なんて……私はこの時に漠然と、楽観的に考えてました。
いえ、結果的に言いますと……私達の新しいユニットは順調に軌道に乗って……無事、成功を収めました。
それはもう、ニュージェネレーションの時と比べても、変わらないぐらいの人気でした。
でも、それに対して……私達の関係は順調とはいきませんでした。
最初の内は良好な関係だった私達……それがいつか、歪んでいってしまったんです。
その原因を作ったのは……他でも無い、私自身でした。
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/08(月) 22:58:28.34 ID:n8J7R9n90
ピンクチェックスクールを結成してから随分経ったある日。
美穂ちゃんや響子ちゃんとも、ある程度の気が置けない関係になった頃の事。
私はこの日、ソロでの活動の為、一人で営業先にへと出向いていました。
営業先のテレビ局に着くと、スタッフの方に案内されて、私は待機場所の楽屋にへと足を運びます。
「ふぅ……」
私は楽屋に入ると直ぐに荷物をその辺に置き、椅子に座ってから軽く一息吐きました。
それから……私は意味も無く、周りを見回しました。
本当なら、プロデューサーさんも私に同行してくれるはずなんですが……傍には姿も気配もありません。
それもそのはず……だって、プロデューサーさんは美穂ちゃんと響子ちゃんの二人の所にいるのだから。
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/08(月) 22:59:11.15 ID:n8J7R9n90
二人も今は、別の営業先でピンクチェックスクールの宣伝活動の真っ最中だと思います。
けど、ニュージェネレーションの頃から経験を積んでいる私とは違い、二人はまだ、新人と同じ様なもの。
右も左も分からないというのに、放任させる訳にはいかない……と、プロデューサーさんはそう言ってました。
その結果、プロデューサーさんは二人に同行し、私はこうして、一人で行く事になったんです。
『卯月には悪いが……本当に、申し訳ない』
数時間前、私に向けて頭を下げたプロデューサーさんの姿が思い起こされます。
こうして現場に一人で訪れるのも、初めての事ではありません。
時には一人で、時には他のアイドルと一緒に、プロデューサーさんを伴わないで、現場に訪れていました。
ニュージェネレーションの時には、いつも私の隣で支えてくれていたプロデューサーさん。
担当アイドルは私しかおらず、凛ちゃんや未央ちゃんにもそれぞれに担当プロデューサーが付いていたから、今回の様な事はありませんでした。
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/08(月) 23:00:15.99 ID:n8J7R9n90
けど、今は前の時とは状況は違ってます。
プロデューサーさんも担当するアイドルが増え、以前にも増して、忙しそうにしていました。
一人を担当していたのが、三人分に増えたのなら、当然かもしれません。
そのせいか、私がプロデューサーさんに会える頻度も、前に比べて減ってきていました。
前に会ったのも、一週間も前の事でしたから。
「ちょっと、寂しい……かも」
誰もいない空間に向けて、私はポツリと、独り言を呟きます。
あれだけ隣に、直ぐ傍に、当たり前にいた存在がいなくなったのだから。
そう思うのも、無理はありませんでした。
寂寥感からか、私は顔を机の上にへと突っ伏しました。
「少しでもいいから……お話、したいなぁ……」
そう言ってから取り出したのは、自分の携帯電話。
これに備わっている通話機能を使えば、今すぐにでも、プロデューサーさんと会話ができるはず。
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/08(月) 23:00:52.27 ID:n8J7R9n90
けど、それは難しい事なのでした。
きっと今は、仕事中である為に、出られはしないと思います。
仮に出たとしても、私の寂しさを埋める為の会話に、時間を割いてくれるとは思えません。
『すまんが、本番中だから……また、あとでな』
と、そう言って……断られるのがオチです。
それに、私の方も……本番まで、それ程に時間がある訳じゃありません。
どちらにしろ、プロデューサーさんと話すのは、叶わない事なのでした。
「前はこういう時……直ぐに話せたのになぁ……」
私が不安の表情で出番を待っていると、それを和らげ様として、プロデューサーさんは必ずといって声を掛けてくれました。
話す内容は何でも無い様な事ばかりでしたが……それでも、不安は和らいだ気がしました。
それがあったから……私も安心して、本番にへと臨めました。
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/08(月) 23:01:30.91 ID:n8J7R9n90
でも、それが今はありません。
言葉を発しても、それは返ってくる事も無く、宙に消えるだけです。
「私……大丈夫、かな」
私は自分でそう言った後、それを打ち消そうと首を左右に振りました。
そうです。駄目です。こんな事を考えてはいけません。
今頃、美穂ちゃんや響子ちゃん……それに、プロデューサーさんも頑張って仕事をしているんですから……私も、頑張らないと。
私は挫けそうになりかけた自分の心にそう言い聞かせて、奮起を促しました。
それに、仕事が終わった後でなら……プロデューサーさんとも話せる機会があるでしょう。
事務所に戻って直接話すのもいいですし、それが駄目なら、電話でもいいんです。
とにかく、今は頑張って仕事を終わらせる……それが、第一でした。
「島村さーん、出番ですので、お願いします」
「あっ、はい。直ぐに行きます」
楽屋の扉をノックする音が聞こえ、その後に、外からそんな声が聞こえてきました。
私はその声に反応すると、立ち上がって現場に向けて歩き出します。
『今日も一日、精一杯頑張りましょうっ!!』
私は心の中でそう宣言すると、楽屋を出ました。
この後に待ち受けている自らの幸福の為、私は全力で仕事をやり遂げるのでした。
48 :
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[saga]:2017/05/10(水) 05:03:03.19 ID:QDZTZ2910
仕事を終えると、私は直ぐにテレビ局を出て、事務所にへと向かいました。
道中、私は左腕の袖を捲り、そこに付いている腕時計で時刻を確認します。
既に日は沈み、夜も更けていて遅い時間。
けど、この時間ならきっと……プロデューサーさんは事務所に戻っているはず。
私はそう思いながらも、事務所にへとスピードを緩める事無く、進んでいきます。
途中で電車に乗り、最寄り駅で降りると事務所に目指して真っ直ぐに走っていく。
そうして息を切らせて、私はようやく、事務所にへと辿り着きました。
焦る気持ちを押さえつつ、私は事務所に入り、中の階段を上がっていきます。
目的の場所は、プロデューサーさんがいつも仕事をしている事務室。
一段一段上がっていく毎に、胸のドキドキが込み上げてきました。
多分、きっと……早く話したくて……早く、会いたいから……自然と、そうなっているのでしょう。
一刻も早く、この寂寥感から解放されたい……そうした思いもあるでしょう。
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/10(水) 05:03:38.73 ID:QDZTZ2910
そして私は目的の階まで辿り着き、あと数メートルで事務室という所まで来ました。
「プロデューサーさん……戻ってきてると、いいな」
そんな期待を口ずさみ、私は事務室にへとゆっくりと近づいていく。
出入り口のドアの目の前に立って、ドアノブに手を掛け、中に入ろうとしたその時でした。
「……あれ?」
私は中から……聞き慣れた声がする事に気が付きました。
ドアノブに掛けていた手を離し、私は扉に左耳を当てて、耳を澄まして中の会話を聞き取ります。
「……やっぱり、美穂ちゃんの声だ。それに、プロデューサーさんも……」
私の耳に入ってきたのは、美穂ちゃんとプロデューサーさんの声。
話している内容は、今日の収録の話だとか、美穂ちゃんの身の回りの近況報告的な話でした。
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