遊矢「だ、誰なんだお前は!?」 ユート「俺の名はユート」

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357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 20:20:24.03 ID:l4BEqhxr0
シンジ「じゃあ帰るか」

ジャック「おい」

シンジ「冗談だよ冗談…社長に質問」

赤馬「私に?」

シンジ「人間が自力で時間移動とかできるのか?」

赤馬「不可能だろう。そういう術式があったとしても人間の肉体には限界がある…魂とは違うのだ」

シンジ「ふーん…」

龍可「あ、私は」

シンジ「やっぱ人間じゃねえってわけか」

龍可「この姿は私のマスターの姿を借りて…申し訳ありません」

シンジ「いいんじゃね?ここにはノッポも居るし変な仮面野郎も居るんだしよ」

ジャック「何だと」

蓮「…」

ユーゴ「んだよ!じゃあモンスターってか?嘘だろ!?どんなんだよ!」

ボンッ

ユーゴ「きっと獣戦士族だぜ?わざわざ他人の姿を借りるなん…」

赤馬「君達は」

ユーリ「はい?」

赤馬「あまり責任感はないようだな。だが一つ言える事がある」

ユーリ「はい」

赤馬「再び我々が集結し共に戦う事を」

ユーリ「頭に叩き込んでおきますよ赤馬社長」

素良「もう帰ろうよ!」
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 21:13:18.61 ID:l4BEqhxr0
遊矢「じゃあ俺も」

赤馬「…榊遊矢」

遊矢「ん?」

赤馬「君もモンスターの声が聞こえるんだな」

遊矢「そうなんだよな。俺も驚きでさ」

赤馬「…それは約1ヶ月前から」

遊矢「ああ…何で」

赤馬「おかしな夢を見た。誰かが囁く夢を」

遊矢「俺も同じさ」

赤馬「…」

遊矢「…」

赤馬「…何れまた」

遊矢「何れな」

沢渡「…何だこれ」

赤馬「君にも期待しているぞ沢渡シンゴ」

遊矢「また遊びに来いよな沢渡」

沢渡「お、おう!」

赤馬「地球外知的生命体ワーム…奴らは人に寄生しモンスターを喰らう」

遊矢「何かが蠢いてるぞ…この街で」

沢渡「っつうか負けてるじゃねえか!何だこれは!?」

遊矢「もし戦うっていうならエクシーズの人達かな?何か曲者っぽい感じだけど…まあ仲良くできるだろ」

ユート「…」

遊矢「それに彼とは同じ波長を感じる」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 22:06:23.21 ID:l4BEqhxr0
数日後

アレン「おお!」

遊矢「やあ」

柚子「こんにちは」

アレン「坂田遊矢」

サヤカ「榊よ」

遊矢「ユート達は?」

アレン「迎えに行ってるんだ。ほらこの前の姉ちゃん居たろ?」

遊矢「ああ…あの人」

アレン「回収した2枚のカードを故郷に戻しに行っててさ!そんで帰って来るんだ」

遊矢「わざわざ?」

アレン「相手はワームとかいう得体の知れねえ奴だろ?自分も手を貸すってよ」

遊矢「じゃあ俺も仲間に加えてもらってもいいかな?」

柚子「遊矢のレンタル料は1時間500円ね」

遊矢「安ッ!?」

柚子「こんなゴタゴタに巻き込まれたけど目先の事が1番大事よ!エイリアン退治よりも…私たち一家の生活が!」

遊矢「わかったわかった」

アレン「当たり前じゃねえか!だってよ隼とやり合って勝っただろ?凄えよ!それに良い奴だしさ」

遊矢「ありがとう」

サヤカ「ただ他の3人がね」

アレン「あいつら揃いも揃って無愛想だろ?」

サヤカ「そうなのよね…」

アレン「けど俺が説得してやるよ!なあ遊矢!」

遊矢「ああ!」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 22:30:18.54 ID:l4BEqhxr0
黒咲「…」

蓮「…」

素良「うわっ!?」

黒咲「面倒な奴に会ったな」

蓮「それは私のセリフだ」

素良「マズいぞ…ユーリもデニスも居ない!」

黒咲「その仮面を外してやろうか」

蓮「君はこの平和な世界に相応しくないタイプの人間だ」

黒咲「ほぉ…ここでやるか?貴様が望むなら!」

蓮「いいだろう」

素良「やい!僕に手を出したら先生に言いつけるからな!聞いてるのか!?」

「見つけた!俺達の侵略計画を邪魔する連中だな!?」

黒咲「失せろ」

蓮「侵略?そうか…お前がワーム」

素良「人間に見えるけど」

蓮「身体を乗っ取って居るのだろう」

「俺の名はワーム・ヴィクトリー!貴様達を食らいつくしてやるわ!」

黒咲「何だそのポーズは」

「血殺のVサイン!俺の母星ではヴィクトリーは勝利を意味している」

黒咲「ならば害虫駆除と行くか」

蓮「あくまで敵はワームだ。無関係な彼の身体を傷つけるな」

黒咲「関係無い」

蓮「狂犬め」

黒咲・ヴィクトリー「デュエル!!」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 22:31:27.04 ID:l4BEqhxr0
次は再来週
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 15:17:17.01 ID:v9sSNuspO
デュエルターミナルかー
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/19(月) 19:14:42.79 ID:k6jXUrz00
ヴィクトリー「俺からだ!魔法『スネーク・レイン』を発動!手札を1枚捨てデッキから爬虫類族モンスター4体を墓地へ送る!カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!バニシング・レイニアスの効果を発動!手札からレベル4以下のRRモンスターを特殊召喚する。RR-ミミクリー・レイニアスを攻撃表示で召喚!ミミクリー・レイニアスの効果で自分フィールドのRRモンスターのレベルを全て一つ上げる!レベル5のRR-バニシング・レイニアスとRR-ミミクリー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

黒咲「身の程知らずの怪物め…バトル!」

ヴィクトリー「ううっ!この瞬間、罠発動!『ダメージ・コンデンサー』自分が戦闘ダメージを受けた時の発動!手札を1枚捨て、そのダメージの数値以下の攻撃力のモンスター1体をデッキから特殊召喚する。俺はワーム・ヴィクトリーを特殊召喚!」4000→2000

黒咲「カードを3枚伏せてターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!貴様のような愚か者を俺は何人も見た。俺は有象無象のワームとは違う…何はワームを支配し俺が大宇宙の覇者となる!」

黒咲「貴様はこの場で終わりだ」

ヴィクトリー「笑止!俺は墓地に存在するワームモンスターの数×500ポイント攻撃力をアップする!さらに魔法『月の書』を発動!フィールドの表側表示モンスター1体を裏側守備表示へ変更!さらに魔法『太陽の書』を発動!」

黒咲「…」

ヴィクトリー「そして俺のリバース効果を発動!ワームと名のついたフィールドの表側表示モンスターを全て破壊する!これで貴様のフィールドはガラ空きだな!」

黒咲「RUM-ラプターズ・フォースを発動!このターン破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのランクより一つ高いRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!」

ヴィクトリー「だが俺の攻撃力の方が優っている!」

黒咲「…」4000→3500

ヴィクトリー「これが俺!俺こそが…」

ドドドドドドドドドド

黒咲「俺こそが…何だ?」

ヴィクトリー「なっ…何なんだ!?」

黒咲「大宇宙?俺が舞い上がる限り大宇宙だろうが何だろうが俺の物だ。俺はRUM-デス・ダブル・フォースを発動していた。戦闘によって破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのランクの倍のRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する」

蓮「ランク12…ファイナル・フォートレス・ファルコン」

素良「だから嫌いなんだよね僕」

黒咲「貴様らが制圧した星々に俺が居なかったのは幸運だったな。だが…この惑星には俺が存在する!」

ヴィクトリー「思い上がるなよ…ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/19(月) 20:42:53.57 ID:k6jXUrz00
黒咲「さあ…潔く散れ!」

ヴィクトリー「バカな…俺が!」

黒咲「バトル!!!」

ヴィクトリー「おおおおおおおおおおおおお!!!」

素良「やった!」

蓮「…」

ヴィクトリー「勝ったと思うなよ…この星は時期に俺達の物となる…その暁には貴様を…」

シュゥゥゥ…

蓮「不気味な生命体だ」

黒咲「1匹残らず駆逐してやればいい」

素良「カッコつけるな!」

蓮「どうやら手を組む必要がある」

素良「本気で言ってるの!?」

蓮「本気で言っている…耳をすませ」

素良「え!?」

蓮「ボヤボヤしている間にワームの侵攻が始まっている」

素良「みんな人間だよね?」

ゾロゾロ…

ゾロゾロ…

蓮「…」

素良「目的は地球人類の抹殺?」

蓮「俺達の物になるか…」

素良「ねえってば!」

蓮「…」
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/19(月) 21:22:28.96 ID:k6jXUrz00
蓮「私の時代で伝えられている言い伝えがある」

素良「何言ってるの」

蓮「この世界の裏側には魔轟神と呼ばれる邪悪な一族が住んでいると」

素良「こいつって黒咲並に変なんだよね…」

蓮「御世辞にもヴィクトリーは強者とは思えない。そして黒咲にも何かを伝えようとしていた」

素良「やだやだ…変人ばっかでさ」

蓮「人間に取り憑く必要性は人間社会への潜伏だけではないかもしれない」

素良「じゃあ何だよ!勿体ぶらずに言ってよ!」

蓮「ワームの生態を調べているカイトと赤馬零児に伝えてくれ…奴らは星を乗っ取りそこに生存する生命体の身体を得て自らの姿に変化させると」

素良「そんな事は言い切れるの!?」

蓮「言い切れない。だが可能性はある」

素良「…」

蓮「黒咲」

黒咲「フン」

蓮「シンジか?行動開始だ」

黒咲「奴らが動くのか」

蓮「我々は大義名分で動かない。祭りが好きなんだ」

黒咲「貴様らシンクロ使いはガサツな連中ばかりだ」

蓮「しかし幸運なのは共通の敵が出現し我々が手を組む事だな」

黒咲「ワームの件だけだ」

ドォォォォォォォォォォォォ

素良「何処かで誰かが派手やってるよ!」

黒咲「さっさとケリをつけ…蓮!」

蓮「今度は私が敵の大将格の首を討ち取る」
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 19:27:39.77 ID:I8k8pyRy0
黒咲「得体の知れぬ奴だ…何を考えて居るのかサッパリだ」

蓮「随分と活発なんだな。君たち宇宙生命体は」

ホープ「俺はワーム・ホープ…」

黒咲「堂々と醜い姿を曝け出して見ろ。大方そこに転がっている奴と同じ系統だろう」

ホープ「そんなのはお前に関係無い」

ゾロゾロ…

ゾロゾロ…

ゾロゾロ…

黒咲「まあ…デュエルをすれば憑依されている人間は解放され…貴様ら醜い化け物は死ぬだけか」

ホープ「デュエルだ」

蓮・ホープ「デュエル!!」

蓮「私からだ!私は水晶機巧-シストバーンを攻撃表示で召喚!水晶機巧-シストバーンの効果を発動!1ターンに1度自分フィールドの表側表示カード1枚を破壊しデッキから水晶機巧チューナーモンスターを特殊召喚!私は水晶機巧-シストバーンを破壊しデッキから水晶機巧-シトリィを特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド」

ホープ「俺のターン!永続魔法『ワーム・コール』を発動!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からワームと名のつく爬虫類族モンスターを手札から裏側守備表示で特殊召喚できる。そして特殊召喚したワームモンスターをリリースしワーム・イリダンをアドバンス召喚!」

ホープ「バトル!」

蓮「水晶機巧-シトリィの効果を発動!相手のメインフェイズまたはバトルフェイズに発動可能!墓地からチューナー以外の水晶機巧モンスターを特殊召喚し、その2体でシンクロ召喚を行う!水晶機巧-シストバーンを特殊召喚!レベル3の水晶機巧-シストバーンにレベル2の水晶機巧-シトリィをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!水晶機巧-アメトリクス!!」

蓮「アメトリクスの効果を発動!シンクロ召喚に成功した時、相手フィールドに特殊召喚されたモンスターを全て守備表示にする…が無意味のようだ」

ホープ「くっ…まさか!」4000→3500

蓮「お前達は兵隊とは違い上級モンスターのようだ…本丸は何処だ」

ホープ「誰が言うか!カードを1枚伏せてターンエンド!」

蓮「なら聞き出すまでだ。お前達の存在は予想外だったが…私のターン!罠発動!『クリストロン・エントリー』自分の手札・墓地から水晶機巧チューナーモンスターをそれぞれ1体ずつ特殊召喚する!私は墓地の水晶機巧-シトリィと手札の2体目の水晶機巧-シトリィを特殊召喚する!」

黒咲「…」

蓮「ここからは未知の境地!シンクロが司るのは燃え盛る炎の如く荒々しき魂と吹き抜ける風の如く静寂なる魂!魂よ荒ぶれ!私はレベル5の水晶機巧-アメトリクスにレベル2の水晶機巧-シトリィをダブルチューニング!!」

ホープ「ダブルチューニングだと!?」

蓮「シンクロ召喚!!レベル9!!水晶機巧-グリオンガンド!!!!」
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 19:54:28.03 ID:I8k8pyRy0
ホープ「なっ…」

蓮「自らを神と気取る悪しき男…こいつを知っているか」

ホープ「な、何だそいつは」

蓮「名はタキ・ホワイト…ヴァイロン・アルファと共に時間を超え過去の世界へと降り立った」

ホープ「知るか!人間など…俺はワームだぞ」

蓮「…」

ホープ「それが何だと言うんだ!」

蓮「我が祖父…そして大罪人」

ホープ「はあ?」

蓮「あの男は自らの片割れを探すと言い…そして消えた。私の家族を殺し私の顔に焼き払いな」

黒咲「!」

蓮「何故ここの時代に来たかは知らん…この世界に奴のいう片割れが存在するのか…それとも」

ザッ

ホープ「ハッ!」

プリンス「…」

ホープ「プ、プリンス…どうして」

プリンス「かつて制圧した星々の中でも厄介な種族が多いようだね…まさかヴィクトリーが敗れ多くの兵隊が薙ぎ倒されるとは」

ホープ「お待ちください!これからは…これから俺達が」

プリンス「もういいよ。君の代わりは幾らでも居るから」

ズバッッ

ホープ「ギャッ!」

黒咲「貴様は他のと違うようだな」

プリンス「王子だからね」

黒咲「お前のような薄気味悪い王子が居てたまるか」
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:15:09.19 ID:I8k8pyRy0
黒咲「で?今ここでケリをつけるか」

プリンス「君達に敬意を表して戦おうじゃないか…宇宙最強生物のワームと君達デュエリストとやらでね」

スッ

プリンス「復活せよ…ヴィクトリー!そして新たな力を宿し蘇れイリダン!」

ググッ…

ヴィクトリー「オオオオオオオオオオ!!!」

黒咲「…」

ヴィクトリー「貴様!2度目はないぞ!!」

イリダン「シュルルル…」

蓮「…」

黒咲「敬意を評するだと?貴様は俺を舐めているのか」

プリンス「彼らを含む6人の上級ワームと君達の代表者を決めてのデュエル…どうかな?小賢しい事は無いだろう」

蓮「…いいだろう」

黒咲「貴様は引っ込んでいろ。こいつは俺の街を襲撃した…ならば俺達がケリをつける」

蓮「仕方が無い」

黒咲「そういう事だ」

プリンス「エレガントに堂々と決めようじゃないか」

黒咲「その見た目の何処にエレガントな部分があるんだ。失せろ」

ヴィクトリー「貴様を殺してやる」

黒咲「貴様では俺を倒すのは不可能だ」

プリンス「ククク…では日時は」

黒咲「デュエル庵に来い。神月という表札が目印だ」

プリンス「さあ行きましょう」

ヴィクトリー「黒咲隼!」

黒咲「フン」
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:25:12.03 ID:I8k8pyRy0
翌日

素良「ってわけで大変だったんだよね」

デニス「あんなのに関わるからでしょ」

素良「どうして?」

デニス「君って緊迫感とか無いタイプだよね」

素良「そんな事無いよ!あいつらが巻き込んだんだ」

ユーリ「…」

素良「ユーリ!?」

ユーリ「ワーム退治を僕も参加しましょうかね」

素良「やめた方がいいって!だってさ」

ユーリ「は?」

素良「…」

デニス「まあまあ…そういえば探されてたよ」

ユーリ「はい?」

デニス「先生だけど」

ユーリ「またですか?何で僕ばかり目の敵にされるのでしょうね」

デニス「悪ガキだからでしょ」

ユーリ「じゃあワームを倒して評価を上げましょうか」

デニス「嫌な予感がするんだけど」

ポンッ

デニス「!」

みどり「見つけたわよユーリくん」

ユーリ「ははは…おはようございます先生」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:38:44.67 ID:I8k8pyRy0
みどり「このガラスを割ったのは」

ユーリ「素良くんです」

素良「違う違う!」

みどり「…」

ユーリ「申し訳ありません先生」

デニス「これはこれで反省してるし…許してほしいなって」

ユーリ「では僕達は」

みどり「待ちなさい」

ユーリ「…」

みどり「昨日の騒ぎは聞いてるわね」

ユーリ「まあ」

みどり「揉め事に首を突っ込むのが好きな3人組なんだから無茶は」

ユーリ「デニス!何てことを言うんですか」

デニス「へ?」

ユーリ「説教なら家でしてくれとか早く結婚しろ年増だとか…酷いなぁ」

デニス「こいつ殴ってください」

みどり「はあ…どうして見え見えの嘘ばかり付くのかしらね」

素良「人して終わってるからね。この微妙な二重人格者は」

ユーリ「では提案しに行きますか」

デニス「本気!?」

ユーリ「かなり本気」

デニス「はあ…自分勝手だな」

ユーリ「それが遊城ユーリでしょ?」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:50:47.18 ID:I8k8pyRy0
赤馬「…」

ユート「俺とデュエル?どうして」

遊矢「何となくかな」

ユート「悪いが拒否する」

遊矢「どうして?」

柚子「あ、嫌いなんでしょ!」

ユート「ああ」

柚子「えぇ…当たっちゃった」

遊矢「ま、嫌われる要素あるもんな俺」

ユート「…」

遊矢「けど君とデュエルしたい」

ユート「ここから忙しくなるんだ」

遊矢「そこに俺も参加するって言ったら」

ユート「…」

遊矢「ワームは共通の敵…違うかい?」

ユート「…」

遊矢「何ていうか似てるだろ?俺と君って」

ユート「そんな事は無い」

遊矢「…そっか」

ユート「だがデュエルをしよう」

遊矢「よし!」

ユート「…」

遊矢・ユート「デュエル!!」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 19:10:09.44 ID:rC/UUR9Q0
遊矢「俺は魔法『ペンデュラム・コール』を発動!手札を1枚捨てデッキからカード名の異なる魔術師ペンデュラムモンスターを2枚手札に加える!俺はスケール1の竜脈の魔術師とスケール8の黒牙の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ドラゴン!同じくレベル7!竜穴の魔術師!」

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!!」

遊矢「ターンエンド!」

ユート「俺のターン!幻影騎士団ダスティローブを攻撃表示で召喚!さらに自分フィールドに幻影騎士団モンスターが存在する事で手札から幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!レベル3の幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!幻影騎士団ブレイクソード!!」

ユート「幻影騎士団ブレイクソードの効果を発動!1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを一つ使いフィールドの自分及び相手のカードを1枚対象にして発動!その対象のカードを破壊する!」

遊矢「!」

ユート「そして幻影騎士団ブレイクソードが破壊され墓地へ送られた場合、同じレベルの墓地の幻影騎士団モンスター2体のレベルを一つ上げ特殊召喚する!そしてレベル4となった幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!絶望皇ホープレス!!」

ユート「バトル!ホープレスでダイレクトアタック!」

遊矢「くっ…」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「…」

遊矢「俺は…」

ユーリ「やってるやってる」

柚子「あっ!」

ユーリ「それと覗き見している人も」

赤馬「…」

ユーリ「ワーム退治はエクシーズの連中がするって聞きましたが…僕達にも参加する権利ってあるんじゃないですか?」

柚子「私は嫌だけどなぁ…」

ユーリ「君には聞いていませんよ。どうですか?」

赤馬「何故そこまで」

ユーリ「ヒーローになる為…それ以上の理由はありませんよ」

赤馬「…」
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 19:29:39.02 ID:rC/UUR9Q0
ユート「バトル!」

遊矢「うっ…」1500→0

ユート「…」

遊矢「ユート!」

ユート「…」

遊矢「君は他の世界の存在を信じるか?」

ユート「いいや」

遊矢「けど何かの前触れを感じた…例えば声とか」

ユート「何故それを」

遊矢「俺も同じだから」

柚子「それならやる!場所は修造塾!それで決まり!」

ユーリ「さあ後は舞台を整えるだけですよ」

赤馬「カイトと黒咲隼がうるさいぞ」

ユーリ「同じ召喚の者が何度もやればワームは認識する…エクシーズへの対応方法をね」

赤馬「…」

ユーリ「ノリのいいシンクロ組はOKを出すでしょう…しかし問題は」

赤馬「…」

素良「はっ!重い腰を上げないってやつか!」

デニス「出た出た。自分の実力を理解できてない奴の遠吠え」

素良「僕が勝てば言う事を聞けよ!赤馬零児!!」

赤馬「どういう性格をしているんだ」

ユーリ「歪んでます」

デニス「虎の威を借る狐ってやつさ」

素良「う、うるさい」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 20:41:56.67 ID:rC/UUR9Q0
赤馬「先ずは私からだ」

デニス「どういうデッキ?」

赤馬「榊遊矢!ペンデュラムの使い手は君だけではない…私はスケール6のDDプラウド・シュバリエとスケール8のDDプラウド・オーガでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!DDD超視王ゼロ・マクスウェル!!」

遊矢「そうか…あんたも」

赤馬「この世界の危機はワームだけではない…」

遊矢「どういう意味だ」

赤馬「1年も前の話だ…1人の老人が別世界の門を開いた」

ユート「別世界の?」

赤馬「信じられぬかもしれないが声を聞いた筈だ。私も君達も」

素良「無視するな!」

赤馬「カードを1枚伏せてターンエンド」

素良「僕のターン!」

赤馬「永続罠『常闇の契約者』を発動!自身のペンデュラムゾーンにDDモンスターが2体存在する場合に発動!相手はフィールドのモンスターを魔法・罠の対象にできずアドバンス召喚のリリースができず融合・シンクロ・エクシーズの素材にもできない」

素良「だったら手札からの融合だ!魔法『融合』を発動!手札のファーニマル・シープとエッジインプ・チェーンを融合!融合召喚!デストーイ・チェーン・シープ!!」

素良「ターンエンド!」

赤馬「私のターン!」

素良「フィールドが無理?だったら墓地があるんだよ。守備表示のデストーイ・チェーン・シープは間違いなく破壊される。けど次の僕のターンで魔玩具融合で…」

赤馬「君に未来は無い…運命は決した。常闇の契約書の効果により私は1000のダメージを受ける!」4000→3000

素良「運命は決した?やって見ろよ!君みたいな温室育ちのお坊ちゃんが」

赤馬「手札のDDD運命王ゼロ・ラプラスは自分フィールドのDDDモンスター1体をリリースし特殊召喚する事ができる!バトル!DDD運命王ゼロ・ラプラスで攻撃!この瞬間、DDDゼロ・ラプラスの効果を発動!このモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時のみ発動!このカードの攻撃力は相手モンスターの元々の攻撃力の倍となる!」

赤馬「そしてゼロ・ラプラスが守備表示モンスターに攻撃をした時、その守備力が攻撃力を超えた分だけダメージを与える!」

素良「うわっ!だが始まったばかりだ!」4000→2000

赤馬「それはあり得ない。君が私に勝利する可能性は…零だ」
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:03:48.19 ID:rC/UUR9Q0
赤馬「以上だ」

ユーリ「いいですよね?戦う7人の餞別は」

赤馬「相手が相手だ…集まるのは少数だろう。場所は修造塾」

柚子「やった!」

赤馬「そして君達2人にも参加を願いたい」

ユート「そのつもりだ」

遊矢「勿論!」

素良「絶対に…」

デニス「ここからは僕らの役目でしょ」

素良「ふざけるな!やってやる…絶対にやってやる!!」

ユーリ「…」

ユート「…」

遊矢「…」

ユート「…またな」

遊矢「ああ…ユート」

ユート「…」

遊矢「借りは返す」

ユート「…」

ユーリ「無愛想ですよね?ねえ遊矢くん」

遊矢「いい奴だと思うんだ」

ユーリ「ま、頑張りなよ遊矢くん」

デニス「やれやれ…こいつは何を考えているのやら」

素良「負けない…負けてたまるか!」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:21:48.97 ID:rC/UUR9Q0
シンジ「聞いたか?」

ユーゴ「何を?」

シンジ「宇宙人退治…ほら例のあれよあれ」

ユーゴ「それより俺は…ジャック!」

ジャック「俺に八つ当たりはやめろ」

ユーゴ「あんな綺麗な姉ちゃんがウナギだぞ!どうなってんの!?」

シンジ「ウナギじゃねえよ…妖精鰻エンシェントとかだったろ」

蓮「竜だ」

ユーゴ「クソ!」

シンジ「さてと…この祭りをどうするよ?」

ジャック「俺は用事がある」

蓮「私も却下だ」

シンジ「どいつもこいつも…まあいいや」

ユーゴ「やるよ!ワームとの戦いを俺も参戦してやらァ!」

シンジ「ってわけだ!ウナギの姉ちゃん!あんたはどうするよ」

「私も?」

シンジ「何か手がかりの一つや二つ…三つに四つぐらいあるかもしんねえぞ?五つあったら最高じゃね」

「まあ…て言うかウナギじゃないし」

ジャック「…」

蓮「…」

シンジ「こいつらも忙しそうだしよ…へへへ!」

蓮「シンジは…何とかいうか読めないな」

ジャック「ああ見えて頭の方はいい。但し悪知恵の方だがな」

ユーゴ「派手にやってやるよ!」
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:22:23.57 ID:rC/UUR9Q0
次は来週
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 21:25:27.31 ID:sdR16VF+o
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/04(火) 19:45:16.23 ID:pDMZiz3J0
柚子「大人1000円の子供500円よー!」

遊矢「さあ…て言うかノリノリだよな。命懸けって感じなのに」

ユート「…」

遊矢「よっ」

ユート「遊びじゃないんだぞ…相手は得体の知れない」

ユーゴ「それで相手は?どうやって呼ぶんだよ」

沢渡「何でも呼び出した連中を連れて来るってよ」

ユーリ「わざわざですか?」

ユート「本当なら俺達だけでやる予定だった…それを」

沢渡「来た!」

プリンス「わざわざ舞台を変更する理由とは人間のショー…妙な種族だ」

「着ぐるみか?」

「変な連中だな」

「何か宇宙人っぽい」

黒咲「さあ…始めるぞ!」

プリンス「ヴィクトリー」

ヴィクトリー「オオオオオオオオオ!!!俺がやる相手は貴様!かかって来い!!」

黒咲「ゴチャゴチャと喧しい奴だ」

ヴィクトリー「こいつで貴様を焼き殺してくれる!この俺が」

黒咲「少しは黙るという言葉を知らんのか」

アレン「やっちまえ隼!」

黒咲「…」

黒咲・ヴィクトリー「デュエル!!」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/04(火) 20:34:40.15 ID:pDMZiz3J0
黒咲「先攻は俺が貰う!RR-トリビュート・レイニアスを攻撃表示で召喚!トリビュート・レイニアスの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、デッキからRRカードを墓地へ送る!そして自分フィールドにRRモンスターが存在する事で手札からRR-ファジー・レイニアスを攻撃表示で召喚!」

黒咲「レベル4のRR-トリビュート・レイニアスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!RR-フォース・ストリンクス!!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!炎の惑星フレムベル…そこで得た力を見ろ!フレムベル・ヘルドッグを攻撃表示で召喚!さらに手札のフレムベル・ベビーを墓地へ送る事で自分フィールドの炎属性モンスター1体を選択し発動!そのモンスターの攻撃力は400ポイントアップ!」

ヴィクトリー「魔法『真炎の爆発』を発動!墓地の守備力200以下の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する!フレムベル・ベビーを特殊召喚!レベル4のフレムベル・ヘルドッグにレベル1のフレムベル・ベビーをチューニング!シンクロ召喚!フレムベル・ウルキサス!!」

ヴィクトリー「バトルだ!フレムベル・ウルキサスで守備表示のフォース・ストリンクスを攻撃!」

黒咲「…貫通か」4000→3900

ヴィクトリー「如何にも…そして!ウルキサスが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、攻撃力を300ポイントアッ…何だそいつは」

黒咲「速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』の効果によりこのターン破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのモンスターにランクが一つ上のエクシーズモンスターを重ねて召喚する事ができる!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

ヴィクトリー「カードを3枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

ヴィクトリー「罠発動!『火霊術-「紅」』を発動!自分フィールドの炎属性モンスターをリリースしリリースした炎属性モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」

黒咲「くっ…」3900→1800

ヴィクトリー「ワームの中のワーム!絶対勝利者の俺を貴様は負かした…貴様には死を持って償ってもらうぞ!」

黒咲「ほざくな」

ヴィクトリー「永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動!フレムベル・ウルキサスを特殊召喚!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを持ったRR-ブレイズ・ファルコンは相手への直接攻撃が可能!行け!!」

ヴィクトリー「フン!」4000→3000

黒咲「そしてブレイズ・ファルコンが相手にダメージを与えた時、そのモンスターを破壊する!」

ヴィクトリー「永続罠『バックファイア』を発動!自分フィールドの炎属性モンスターが破壊された時、相手に500のダメージを与える!」

黒咲「…」1800→1300

ヴィクトリー「どうだ」

黒咲「お前の手札は0だ…カードを2枚伏せてターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!俺は運が良いな…魔法『死者蘇生』を発動!フレムベル・ウルキサス!ブレイズ・ファルコンを破壊しろ!」

黒咲「…」1300→200
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/04(火) 20:52:39.46 ID:pDMZiz3J0
ヴィクトリー「お前に勝ち目は無い!」

黒咲「上を見ろ」

ヴィクトリー「今度は何をした!?」

黒咲「RUM-デス・ダブル・フォース…このターン戦闘破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し倍のランクを持つRRエクシーズモンスターを重ねてエクシーズ召喚する。ランク10!RR-アルティメット・ファルコン!!」

ヴィクトリー「倒しても倒しても…何だお前は!」

黒咲「人間だ」

ヴィクトリー「ターンエンド!」

黒咲「RRモンスターを素材としたアルティメット・ファルコンはお互いのエンドフェイズ毎に相手フィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせる」

ヴィクトリー「まるで不死身…そして闘神」

黒咲「アルティメット・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせる!何処の惑星だか知らんが…反吐が出る侵略者共め!バトルだ!!」

ヴィクトリー「ぐあああああああああああああああ」3000→0

黒咲「先ず一勝」

ヴィクトリー「良くも…良くも!」

黒咲「次は誰だ」

遊矢「俺でいいんじゃない?」

プリンス「ふぅ…ウォーロード!」

ウォーロード「…」

遊矢「俺が相手だ!」

ウォーロード「…」

アレン「あいつ大丈夫なんか?気の良い奴だけどさ」

黒咲「奴は強い」

ユート「…」

遊矢・ウォーロード「デュエル!!」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 20:52:59.36 ID:xLE/gOvM0
ウォーロード「XX-セイバー-ボガーナイトを攻撃表示で召喚!XXセイバーボガーナイトの効果を発動!召喚に成功した時、手札からレベル4以下のX-セイバーモンスターを特殊召喚する。手札からXX-セイバーフラムナイトを特殊召喚!」

ウォーロード「レベル4のXX-セイバーボガーナイトにレベル3のXXセイバーフラムナイトをチューニング!シンクロ召喚!X-セイバーソウザ!!」

ウォーロード「カードを2枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!スケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ドラゴン!さらに手札の貴竜の魔術師は自分フィールドのオッドアイズモンスター1体のレベルを三つ下げ特殊召喚できる!レベル4となったオッドアイズ・ドラゴンにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!!」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンが特殊召喚に成功した時、ペンデュラムゾーンのカードを1枚対象にし特殊召喚する!俺はオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンを特殊召喚!」

遊矢「さらに魔法『オッドアイズ・フュージョン』を発動!自分フィールドのオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンと手札の賎竜の魔術師を融合!融合召喚!オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!!」

遊矢「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果を発動!このカードが特殊召喚に成功した時に発動!相手モンスター1体を対象に、そのモンスターを手札に戻す!」

ウォーロード「まさか…」

遊矢「あいつが使っていたモンスターもお前のモンスターも明確な意思を感じる…どうしてだ」

ウォーロード「我らが支配した惑星の戦士だからだ」

遊矢「戦士?」

ウォーロード「我らはその惑星の原住民を乗っ取り制圧を行う…言わば我らに敗北した戦士をデッキに組換えたのだ」

遊矢「何て奴らだ」

ウォーロード「だがワームの生命も尽きようとしている…まさか自分が死を迎えるとは」

プリンス「だからこそ父上と母上は地球に目を付けた。ここには私達が求める力が存在する…」

黒咲「何が寿命だ。俺や蓮に敗れ再び蘇った奴が居るだろ」

プリンス「ワームの中でも彼は上流の者だ。レベルが違うのだよレベルが!」

遊矢「バトルだ!炎と風のオッドアイズの力を喰らえ!!」

ウォーロード「ぐああああああああああああああああ」4000→0

プリンス「…」

イリダン「仮面の男は何処だ!この前の続きをやるぞ!」

遊矢「あいつらの親玉か」

ユート「何処かで何かを行っているのかもしれんな」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 22:00:11.64 ID:xLE/gOvM0
プリンス「2度の敗北…あり得ない」

ノーブル「どうやら見くびっていたようですね。この星の連中を」

プリンス「くっ…」

イリダン「出て来い!!」

ユーゴ「よーし…じゃあ俺が!」

ジャック「俺が行く」

シンジ「用事は済んだってか?」

ジャック「ああ…蓮なら来んぞ」

イリダン「蓮?ああ…あの仮面の」

ジャック「その代わりが俺だ!」

シンジ「張り切ってんな」

ジャック「用心しろ貴様らも」

ユーゴ「何が?」

ジャック「聞けワーム共!貴様らは制圧した住民をカードに変えデッキとして扱っている…デュエリストとカードの絆の無いデッキなど性能が良かろうと紙束に過ぎぬ!」

イリダン「何を!」

ノーブル「お遊びは終わりです。あれを使いましょう」

プリンス「父上と母上には!?」

ノーブル「お許しになるでしょう」

プリンス「こんな連中に…あれをだと…!」

ノーブル「あれを使うのは惑星連合として我らに逆らったA・O・Jと名乗る連中以来ですね」

プリンス「くっ…ノーブル!ワームを集合させろ…ゼロを発動させる!」

ノーブル「御意」

ジャック・イリダン「デュエル!!」
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 22:10:31.95 ID:xLE/gOvM0
遊矢「何かザワついてるな」

瑠那「…」

ユート「…いつの間に」

瑠那「彼が話があるそうよ」

ユーゴ「すっげえ綺麗な姉ちゃん!なあ!?」

ユーリ「お下品ですね」

遊矢「マハード?」

ユート「ブラック・マジシャン…」

マハード「単刀直入に言おう。この世界の兄弟とも言える世界が危機に陥っている」

遊矢「危機?」

マハード「そうだ」

ユーリ「不穏な話ですね。それは一体?」

マハード「ミスト…そうだな」

「ああ」

ユーゴ「人魂が喋ってんぞ!?」

遊矢「ユートと同じ声だ」

「俺は別世界のユート…言っても信じてもらえないだろうが俺の住む世界はミスト…俺から誕生した俺が暴れ回っている」

遊矢「ミスト?」

「そしてホワイト一族と呼ばれる集団も次元制覇に乗り出した」

ユーゴ「早え話が力を貸してくれってわけか?けど…何だって」

「君達と俺達は表裏一体…俺とミストは繋がっている。俺がこの世界に舞い降り感じた。俺の仲間が次元が次から次へと侵略され支配されていると」

遊矢「…」

ユート「…」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 22:21:22.53 ID:xLE/gOvM0
ユーリ「突然ですよね。まあ別に僕は構いませんが」

遊矢「考えている暇は無いだろ?デュエリストは助け合いなんだから」

ユーゴ「そりゃそうだろ!」

ユート「だが行く方法が無い。それにワームとの戦いもある」

マハード「それは彼が突破した」

ユーゴ「誰だそれ?」

マハード「名は確か蓮だったか…この世界と彼方の世界の境界に住み着く魔轟神を破り突破した」

ユート「…」

沢渡「何か難しい話してるな」

遊矢「まあ…大丈夫?」

黒咲「日頃からいがみ合っている連中が組めば負けはしない。地球外知的生命体だろうと太古の魔神だろうとな」

素良「君達が帰って来なかったら僕が…ふふふ」

遊矢「案内してくれ」

ユーゴ「シンジ!ウナギを受け取れ!」

シンジ「おうよ!」

アレン「見ろよ!なーんか勢揃いして来たぜ?」

柚子「何あれ!?怖いんだけど!」

デニス「ユーリ!これを」

ユーリ「これは…」

マハード「…行こう」

プリンス「集えワーム!私を中心にし全てのワームを融合!!!」

黒咲「結局は乱戦ってわけか…面倒な連中よ」

遊矢「待ってろよ俺…俺達が助けるからな!理由は良くわからないけど…そうしなきゃダメな気がするんだ!」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 22:31:30.38 ID:xLE/gOvM0
蓮「…到着だ。我が祖父…いや奴は本当に突破したのか?あの魔神達が嘘をついているとは」

シュッ

蓮「むっ!」

ジャック「怪しい奴め…貴様もネオアカデミアのものか!?」

蓮「ネオアカデミア?」

ジャック「知らんとは言わせんぞ!貴様はタキとどういう関係だ!あまりにも風貌が」

蓮「若い頃のタキ・ホワイト…それは君も同じだぞ。どうやら平行世界のジャックというわけか」

ジャック「何を言っているんだ」

蓮「この世界はどうなっているんだ?彼方此方が」

ジャック「甘かった…タキ達を見くびりアカデミアの残党を…奴らの新たな首領として君臨した男はあまりにも強い…そしてユーゴや榊遊矢を!」

蓮「…」

ジャック「どういう事情なのかタキは若返った。ちょうど俺と貴様のような風貌に」

蓮「ヴァイロン…この世界のタキのカテゴリはヴァイロンか」

ジャック「ヴァイロン・オメガ」

蓮「アルファとオメガのタキが統合し新たな力を得たというわけか」

ジャック「…」

蓮「歪な世界だ。色々な街が融合している」

ジャック「それがミストの力だ。あれを見ろ」

蓮「老人達の生首…」

ジャック「タキの仲間だった連中だ。ネオアカデミアの誘いに乗り仲間の首を跳ね晒し首にしている」

蓮「…」

ジャック「ついて来い。俺の仲間を紹介する」

蓮「仲間?」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/06(木) 19:40:02.07 ID:egtWkmoD0
蓮「成る程…つまり四つの次元が一つとなり今の現状に」

赤馬「ユートの肉体を奪ったミストはユーゴ、ユーリそして遊矢をも吸収し世界を統合させた」

黒咲「さらに俺の妹をリン、セレナ、柚子を拉致し何やら企んでいるそうだ」

赤馬「たった5日…その5日で全次元に猛威を振るい廃墟に変えたのだ」

蓮「まさかと思うが…この人数なのか?」

沢渡「おう…て言うか何だお前!?」

蓮「蓮と呼んでくれ…この世界に私が追い続けている男が居る」

ジャック「赤馬零児!もう俺は我慢できんぞ…今すぐにでも!」

赤馬「…」

黒咲「聞いているのか赤馬零児」

赤馬「この人数でか?神月アレンやシンジ・ウェーバー、デニスらの怪我が癒えるまで」

権現坂「だが戦力は減らす事ができるぞ…今なら敵も油断しているだろう」

蓮「…そこにタキが居るのなら私も手を貸そう」

ジャック「おい」

蓮「それで場所は」

赤馬「ここより西のエリア…旧融合次元アカデミア本部」

黒咲「人の親友と妹を奪った罪を奴らの骨身に叩き込んでくれる!!」

蓮「私の目的はタキだ。君達のゴタゴタに付き合う必要はない」

ジャック「俺がやる」

沢渡「そんじゃやるか!」

権現坂「これは遊びではないのだぞ」

蓮「…」

ジャック「フン」
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/06(木) 20:33:45.43 ID:egtWkmoD0
ミスト「あっさりとやる事が終わっちまったな?次は宇宙でも行くか」

バレット「宇宙ですか」

ミスト「どうよタキ?」

タキ「ふふふ…その前に面倒な奴を始末せねば」

ミスト「俺らと戦えそうなデュエリストも残りってわけか…このゲームも終わりってわけ」

ドクトル「…」

ミスト「どうやら終わらないかもな。相変わらず心を躍らせてくれるよ」

バレット「どういう事だ」

ドクトル「前のに比べて奴は読めない…だが強い」

ミスト「…行け」

スッ

スッ

スッ

スッ

バレット「こ、この四人組は」

ミスト「タキ!そいつらを引き連れて奴らと遊んで来な」

タキ「ああ」

ミスト「楽しいゲームになりそうだ。まるで格ゲーの1Pと2Pのな」

バレット「はあ?」

ミスト「さあ…楽しませてくれよ」

ドクトル「私は私で自由にさせてもらうよ」

ミスト「好きにしろよ。ネオアカデミアは自由がモットーだ」

タキ「ジャックと蓮…忌々しい孫達だ」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/06(木) 22:13:00.89 ID:egtWkmoD0
赤馬「むっ!何か来るぞ」

ジャック「タキ!」

蓮「あれがタキの今の姿というわけか」

タキ「若さとはいいものだ。そう思わないか?」

ジャック「何が若さだ」

蓮「老いを恐れ偽りの姿を得たに過ぎない」

タキ「ならば今この場で決着をつけようか」

蓮「いいだろう」

ジャック「貴様を倒す…その為に俺は今日まで生きて来た!」

黒咲「で?その四人は」

「俺達だよ」

黒咲「ユートに遊矢?だが声が違う」

「そりゃそうだろうな。何たってミストから誕生したんだからな」

黒咲「ユートの姿で…何処までも腹の立つ連中だ!頭を替えようが貴様らの手口は変わらんようだな!かかって来い…俺が貴様らを」

赤馬「どうやら我々だけではないようだ」

黒咲「何」

ユート「どうやら別世界の隼も気性が荒いようだ」

蓮「ユーゴ?どうして」

ユーゴ「お前が派手やったロードを通過したぜ?」

ユート「面倒だ。さっさと片付けよう」

黒咲「どういう事情だか知らんが…行くぞミスト!」

ミスト「この姿の時はユートって呼んでくれよ?元は俺だったんだぜ」

ユート・黒咲・ミスト「デュエル!!」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 19:31:38.35 ID:FT1BdAEd0
ミスト「俺のライフは合計値8000!お前らはライフとフィールドを共有しターンは俺、ユート、黒咲の順番でいいな」

黒咲「俺は一向に構わん」

ユート「俺もだ」

ミスト「じゃあ始めるか…俺のターン!幻影騎士団フラジャイルアーマーを攻撃表示で召喚!そしてカードを1枚伏せる。このセットしたカードは墓地の罠が存在しない場合、セットしたターンに発動できる。このカードの効果はレベル4の通常モンスターとして特殊召喚する!幻影騎士団シェード・ブリガンダインを特殊召喚!」

ミスト「レベル4の幻影騎士団フラジャイルアーマーと幻影騎士団シェード・ブリガンダインでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

黒咲「貴様!」

ミスト「感動の御対面も終わりだ。魔法『エクシーズ・シフト』を発動!自分フィールドのエクシーズモンスターをリリースし発動!リリースしたモンスターと同じ属性・種族・ランクを持つエクシーズモンスターをエクストラデッキから特殊召喚し、このカードを素材として扱う!じゃあなダーク・リベリオン」

黒咲「何をする気だ」

ユート「…」

ミスト「漆黒の闇より住まう反逆の牙よ、我に屈し我に従え!エクシーズ召喚!ランク4!覇王眷竜ダーク・リベリオン!!」

黒咲「お前のダーク・リベリオンか?だが甘いな」

ユート「エクシーズ・シフトの効果はエンドフェイズ時に終了し特殊召喚したモンスターは墓地へ送られる」

ミスト「カードを2枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!俺はカードを4枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!貴様のフィールドはガラ空き!今こそが勝機!」

ミスト「勝機…わかるよ。お前が出すにはライズ・ファルコンだな?」

黒咲「RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!バニシング・レイニアスの効果を発動!手札からレベル4以下のRRモンスターを特殊召喚する。RR-ラダー・ストリンクスを特殊召喚!ラダー・ストリンクスの効果で600のダメージを与える!」

ミスト「俺のフィールドには特殊召喚したモンスターは居ないんだぞ?拘りって面倒だよな隼」8000→7400

黒咲「気安く俺の名を呼ぶな!俺は火の玉…火の玉の黒咲隼!自分フィールドにRRモンスターが存在する事で手札からRR-ファジー・レイニアスを特殊召喚!レベル4のRR-バニシング・レイニアスとRR-ラダー・ストリンクスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

ミスト「本気で出したのか?隼」

黒咲「こいつで貴様を倒す…!バトル!!」

ミスト「気性の荒い奴だ」

ユート「…」
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 20:08:01.60 ID:FT1BdAEd0
数年前

凌牙「エースって…それがエースなのかよ」

黒咲「強さだけではない。俺の象徴だ」

凌牙「なーにが象徴だよ?」

黒咲「文句なら俺に勝ち越してからにしろ」

凌牙「てめえ!」

瑠璃「また喧嘩してる」

ユート「2人とも短気だからな」

瑠璃「兄さんも凌牙も拘りが強いから」

ユート「兄貴はサメで隼はハヤブサ…だからな」

「おい!」

「見つけたぞコラ!」

黒咲「誰も隠れちゃいないだろ」

凌牙「はっ!相変わらず群れが好きだな?今流行りの群れバトルってやつか」

「舐めやがって…てめえらが威張ってられるのも今日で最後なんだよ!火の玉黒咲隼!」

黒咲「…」

「狂犬九十九凌牙!」

凌牙「…」

黒咲「こいつが何故象徴なのか教えてやろう…ライズとは昇り増大し反乱し暴動を起こす。まさに今の俺達だ」

凌牙「カッコつけやがって」

黒咲「さっさとケリをつけるぞ。多く人数を倒した方が飯を奢れ」

凌牙「かかって来いよ。因みに何処中だよ?」

「やれ!!!」
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 21:33:13.90 ID:FT1BdAEd0
黒咲「何だと…」4000→1600

ユート「…熱くなった代償か」

ミスト「俺は罠『エクシーズ・リボーン』を発動した。墓地のエクシーズモンスター1体を対象にそのモンスターを特殊召喚し、このカードを重ねる事ができる」

ユート「速攻魔法発動!『非常食』このカード以外のセットしたカードをリリースしリリースした枚数×1000ライフを回復!俺は3枚墓地へ送り俺達のライフは3000回復!」1600→4600

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

ミスト「俺のターン!だが意味は無い…無意味だ!そうだろ?ユート!!覇王眷竜ダーク・リベリオンでユートに攻撃!!」

ユート「相手の直接攻撃宣言時、墓地から幻影騎士団シャドーベイルを特殊召喚!さらに罠発動!『ワンダー・エクシーズ』このカード効果で相手ターンにエクシーズ召喚ができる!レベル4の幻影騎士団シャドーベイル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!!」

ミスト「へえ…それがお前の」

ユート「希望皇ホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃を無効にする!」

ミスト「何か俺まで助けられた感じがするな。カードを1枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!ここからが俺の本領発揮だ。エクストラデッキの希望皇ホープ・ザ・ライトニングは自分フィールドの希望皇ホープに重ねて召喚する事ができる!一粒の希望よ!今、電光石火の雷となって闇から飛び立て!シャイニング・エクシーズ・チェンジ!希望皇ホープ・ザ・ライトニング!!」

ユート「バトル!」

ミスト「何か裏があるってわけか…いいぜ?来いよ」

ユート「ホープ・ザ・ライトニングのオーバーレイ・ユニットを二つ使う事でダメージ計算時のみ攻撃力が5000となる!」

ミスト「へえ…」

ユート「ホープ剣ライトニング・スラッシュ!!」

ミスト「グッ…こいつは聞いたぜ」3400→900

ユート「ターンエンド」

黒咲「俺のターン!罠発動!『エクシーズ・リボーン』蘇れライズ・ファルコン!!カードを1枚伏せてターンエンド」

ミスト「俺のターン!魔法『エクシーズ・リベンジ』を発動!相手フィールドにオーバーレイ・ユニットを持ったエクシーズモンスターが存在する場合に発動!自分の墓地のエクシーズモンスターを対象に対象のエクシーズモンスターを特殊召喚する!来い、覇王眷竜ダーク・リベリオン!!」

ミスト「さらにエクシーズ・リベンジの効果で相手エクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを効果で蘇生させたエクシーズモンスターに重ねる!お前のライズ・ファルコンがまた足を引っ張ったな…残念」

黒咲「俺を舐めるなよ…オーバーレイ・ユニットがあろうと無かろうとエクシーズモンスターはエクシーズモンスターだ!」

ミスト「ふぅ…強情な奴だよ隼は」
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 22:15:41.73 ID:FT1BdAEd0
ミスト「覇王眷竜ダーク・リベリオンで希望皇ホープを攻撃!そしてこの瞬間、効果を発動!相手モンスターとダメージ計算を行う前、オーバーレイ・ユニットを一つ使い発動!その相手モンスター1体の攻撃力を0にし、その数値分攻撃力をターン終了時までアップする!楽しいデュエルだったぜ…隼!それに偽者の俺!!」

黒咲「偽者は貴様の方だろ…罠発動!『攻撃の無敵化』このバトルフェイズ中、自分へのダメージは0になる!ライフとフィールドを共有しているのならば俺達へのダメージは0だ!!」

ミスト「だが破壊されるぜ?しかし粘るなお前らも…ターンエンド」

ユート「俺のターン!幻影騎士団シャドーベイルの効果を発動!自分フィールドの表側表示モンスターを対象に発動!そのモンスターに装備し攻撃力と守備力は300アップ!カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!装備魔法『ラプターズ・アルティメット・メイス』を発動!自分フィールドのRRモンスターに装備し攻撃力を1000ポイントアップ!」

ミスト「シャドーメイルの300と奴の装備魔法の効果で攻撃力は1400?それでも届かないだろ?」

ユート「いいや…届く!罠発動!『エクシーズ・ソウル』自分または相手墓地のエクシーズモンスター1体を対象に発動!自分フィールド上のモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで対象としたエクシーズモンスターのランク×200ポイントアップ!希望皇ホープを選択!その後、選択したエクシーズモンスターはエクストラデッキへ戻る!」

黒咲「罠発動!『エクシーズ・ソウル』ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!俺の手元に来い!お前の相棒に合わせてやる…奴の言い成りになるな!!」

ミスト「あ、あいつ…」

黒咲「焦っているようだな。お前も…いい気味だ」

ミスト「…」

黒咲「攻撃力は3000だ」

ミスト「だから何だ?俺はまだ!」

黒咲「強がるなミスト!バトルだ!!」

ミスト「ユート…何処の世界でもお前は俺の邪魔をするようだな!」

ユート「そんなのは知らない。罠発動!『幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ』フィールドのモンスター1体を対象に攻撃力を600ポイントダウン!」

ミスト「!」

黒咲「残りは3体…まあ奴らなら上手く片付けるだろうな…消え失せろ!」

ミスト「先ずは1敗ってわけか…残念だ」

黒咲「ブレイブクロー レボリューション!!」

ユート「…」

黒咲「…」

ユート「やったな」

黒咲「フン」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 22:22:05.45 ID:FT1BdAEd0
黒咲「さてと」

ザッ

ユート「新手か」

凌牙「何だ?生きてるじゃねえか」

黒咲「それは俺の台詞だ」

ユート「知り合いか」

黒咲「まあな」

凌牙「妙に余所余所しいじゃねえか?どうしたんだお前」

ユート「俺はこの世界の者ではない」

凌牙「面倒くせえな…別にいいけどよ」

黒咲「で?何をしに来た」

凌牙「こんな世界じゃ試合もできねえんだよ…それに俺の弟分を喰らいやがったなんて聞いてよ!」

黒咲「誰からだ」

凌牙「アレン」

黒咲「あのお喋りめ」

凌牙「んじゃ行くか?舐めやがったボンクラ連中をぶっ潰す為によ」

黒咲「当たり前だ」

ユート「…」

凌牙「瑠璃もヤバいんだってな」

黒咲「またアレンか」

凌牙「これはサヤカ」

黒咲「どいつもこいつも…」

ユート「フッ」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 18:02:26.95 ID:Wk1mmS950
ユーゴ「お前の相手は俺だ!見た目真似しやがって!!」

ミスト「あいつの魂も面倒なのを連れて来ちまったな」

キキッ

シンジ「やーっと見つけたぜユーゴ」

ユーゴ「シンジ!?」

シンジ「っつうか2人居るな…おいユーゴ!お前食われたんじゃねえのか!?」

ユーゴ「何ていうか…別世界の俺?」

シンジ「別世界の?ま、何でもいいか…おい!人からユーゴとリン奪った代償はデカいぞ!!」

ミスト「お前とも少し因縁があるもんな…いいぜ始めようか」

シンジ「ルールは」

ミスト「お前とユーゴのそれぞれのライフは4000フィールドと墓地は共有だ。そして俺は合計値の8000」

ユーゴ「てめえの不利っぽいな」

ミスト「そして互いに最初のターンは攻撃ができない!先攻は誰が行く?」

シンジ「俺だ!魔法『エクスチェンジ』を発動!お互いに手札を公開し1枚ずつ交換する。ほら出しな」

ミスト「…」

シンジ「不機嫌そうな顔しやがってよ。こいつでいいや」

ミスト「お前は変わってるな。大したカードがない…俺はこいつだ。お前が奪ったカードも雑魚だぞ?お前もしかして雑魚専ってわけか?そんな使い道のねえ」

シンジ「良く言われるぜ。そして自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からジャンク・フォアードを攻撃表示で特殊召喚!そしてニトロ・シンクロンを攻撃表示で召喚!レベル3のジャンク・フォアードにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!スカー・ウォリアー!!」

ユーゴ「自分フィールドにモンスターが特殊召喚された事で手札からSR56プレーンを特殊召喚!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!何処の育ちでもデッキは同じってわけか」

ユーゴ「俺のターン!SR三つ目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル5のSR56プレーンとレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!閃光竜スターダスト!!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 20:31:34.59 ID:x8nWvOtu0
ミスト「自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!さらに自分フィールドに風属性モンスターが存在する事で手札からSRタケトンボーグを特殊召喚!さらにSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚」

ミスト「レベル3のSRベイゴマックスとSRタケトンボーグにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

シンジ「罠発動!『波動障壁』自分フィールドのシンクロモンスターをリリースし相手モンスターの召喚または特殊召喚を無効にし破壊する!」

ミスト「…」

シンジ「てめえにクリアウィングは使わせねえよ」

ミスト「ターンエンド」

シンジ「俺のターン!ユーゴ2号!こいつを借りるぜ!」

ユーゴ「誰が2号だ!」

シンジ「行け!!」

ミスト「焦るなよ。相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札からSRメンコートを特殊召喚し相手フィールドの表側表示モンスターを全て守備表示にする!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!だったら俺が破壊してやる!」

ミスト「…」

ユーゴ「ターンエンド!」

ミスト「俺のターン!こいつは本当に厄介だ…はっきり言って嫌いなタイプだぜ。このクリアウィングは」

シンジ「そいつもお前が嫌いだろうぜ」

ミスト「だからこうする。魔法『死者蘇生』を発動!お前を俺好みに書き換えてやる」

シンジ「な、何だこりゃ…」

ミスト「闇属性ペンデュラムモンスターにクリアウィング…これで準備は整った。そして!お前から奪ったターボ・シンクロンを攻撃表示で召喚!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!光の翼を持つ眷属よ。その鋭利なる翼で敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、覇王眷竜クリアウィング!!」

ミスト「覇王眷竜クリアウィングがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター全てを破壊する!」

ユーゴ「閃光竜スターダストの効果を発動!1ターンに1度自分フィールドに存在するカードを1枚対象にし発動!そのカードはこのターン1度だけ戦闘またはカード効果では破壊されねえ!」

ミスト「ならそいつとバトルだ」

シンジ「何をする気だ…?」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 21:43:57.91 ID:x8nWvOtu0
ユーゴ「や、野郎…何をしやがった!?」4000→1500

ミスト「覇王眷竜クリアウィングは1ターンに1度、相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動!その相手モンスターを破壊し元々の攻撃力分のダメージを与える!」

シンジ「…」

ミスト「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン…てめえは何も分かっちゃいねえな」

ミスト「は?」

シンジ「使いこなせてねえんだよ。お前にはセンスがねえよ…俺とやり合った時の遊矢は凄かったぞ?」

ミスト「…何が言いたい」

シンジ「ユーリは可愛げあったしユートは…あんまし知らねえな。ユーゴ!あいつは俺の弟っつうかダチっていうかな。ま、四人に比べりゃお前なんてクソもクソってわけだ」

ミスト「身の程知らずってのはお前の事だ」

シンジ「そりゃお前だろうが…魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ、クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ミスト「蘇らせた…何をやる気だ」

シンジ「てめえが罵ったカードは俺らにとって絆の象徴なんだよ。初代鬼渡京介、二代目シンジ・ウェーバーそんで三代目になる予定のユーゴから榊遊矢とユートのコンビに受け継がれて来た!てめえには一生かかっても理解できねえだろうけどよ」

シンジ「さらに調律の魔術師を攻撃表示で召喚!感じるぜ…こいつが一緒に戦い続けた遊矢達やライバルとのデュエルが!」

ミスト「敵のライフを回復させるなんて使い物にならないカードだ」4000→4400

シンジ「てめえの物差しで図ってんじゃねえぞ」4000→3600

ミスト「お前が何をするか頭の中に流れ込んで来るよ…けど無駄だ!」

シンジ「無駄?チームサティスファクション二代目頭!シンジ・ウェーバーを舐めんなよ?レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1の調律の魔術師をチューニング!てめえら!眠ってんじゃねえぞ!!このクソッタレ野郎にぶちかましてやれ!」

カッ

ユーゴ「何か来たぞ!」

シンジ「素直じゃねえか…シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ミスト「こいつ…」

シンジ「卑怯なんて言わせねえぞ。てめえも同じような事してんじゃねえか!何か言ってみろよ?この亡霊捕食野郎!14のガキ四人も食ってそういう気でもあんのか?」

ミスト「…腹が立つ」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 22:18:37.39 ID:x8nWvOtu0
シンジ「へっ」

ミスト「だから何だ」

シンジ「だから何だ?それを今から見せてやるよ!バトルだ!!」

ミスト「覇王眷竜クリアウィングの効果を発動!」

シンジ「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、このモンスター以外の効果が発動した時に発動!その効果を無効にし破壊する!!」

ユーゴ「やった!」

シンジ「それだけじゃねえ!この効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけターン終了時まで攻撃力をアップする!」

ミスト「…シンジ・ウェーバー!」

シンジ「じゃあな偽者!」

ミスト「あまり俺の心を滾らせるなよ…!」

シンジ「てめえに心なんてねえだろうがよ」

ユーゴ「やったぜ!」

シンジ「しっかし見た目も中身も似てるよな」

ブオオオオオオオオオオオ

クロウ「不動九郎参上!」

ユーゴ「新手か!?」

バキッッ

クロウ「何しやがる!て言うかユーゴ!?」

シンジ「ま、説明は後でするよ。行こうや」

クロウ「お、おう?」

ユーゴ「何処行くんだ!」

シンジ「そりゃリンや他の子を助けに行くんだよ」

クロウ「ジャックは!?」

シンジ「あいつは…」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 22:34:25.12 ID:x8nWvOtu0
亮「…ユーリ!」

ミスト「2人は敗れ俺が勝ちか…大した事は無いな」

ユーリ「…」

亮「2人居る?何故だ」

ミスト「遊城亮?お前は俺を楽しませてくれそうだな」

亮「しっかりしろ」

ユーリ「…先輩じゃないですか」

ミスト「俺から行く!魔法『融合』を発動!手札の闇属性ペンデュラムモンスター2体で融合!融合召喚!覇王眷竜スターヴ・ヴェノム!!」

ミスト「カードを1枚伏せてターンエンド!」

亮「今は考えている暇はないか…俺のターン!」

ユーリ「無茶をやってくれますよ。相変わらず性格が悪い奴だ…あの馬鹿デニスは」

亮「融合召喚!サイバー・エンド・ドラゴン!!」

ミスト「ハッ!面白くなって来たぜ」

ユーリ「E・HERO…僕のような捻じ曲がった奴が使える代物ではないですよ」

亮「バトル!」

ミスト「罠発動!」

ユーリ「情けない…紅葉さん…あなたは」

ミスト「ハハッ!」

亮「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」

ユーリ「…」

ミスト「感じるぜ!お前は別世界のあいつらや隼やシンジ・ウェーバーとは別格だってな!」

亮「デュエリストに格なんてない」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 22:38:56.35 ID:x8nWvOtu0
数年前

デニス「知ってた?」

ユーリ「何がです」

デニス「僕達を引き取りたいって人が出たんだって」

ユーリ「…」

デニス「何て顔してるんだよ…」

ユーリ「どうして君と一緒なのでしょうね」

デニス「僕だって嫌に決まってるでしょ」

ユーリ「で?その物好きは何者ですか」

デニス「響みどりって人」

ユーリ「…響」

デニス「うん」

ユーリ「何も気がつかない?」

デニス「え?」

ユーリ「君は割り切りが早いもんね」

デニス「…来てるよ」

ユーリ「行きましょうか」

デニス「礼儀正しく光のユーリでね」

ユーリ「どうして」

デニス「とにかくだよ!」

ユーリ「響か…」

デニス「早くしろよ!」

ユーリ「はいはい」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 19:08:50.17 ID:9yVQuZuG0
みどり「遊城ユーリくんとデニス・マックフィールドくんね?」

デニス「はい!」

ユーリ「何でまた2人を?何かの人体実験とかですか」

デニス「おい」

みどり「弟が君達の事を気にかけててね」

デニス「じゃあ響紅葉さんのお姉さん!?」

ユーリ「どうも妙な話ですね。あの人と会ったのはここに慰問に来た一度きり…それなのにですか?」

みどり「2人には輝くものがあるとか」

デニス「プロに褒められるなんて感激だな!」

ユーリ「はあ…輝くもの?こいつも僕もそんなものは」

みどり「…だったらデュエルで決めましょうか」

ユーリ「デュエル?相手が誰だかわかってるのかな?おば」

デニス「バカ!大人しく大人しく」

ユーリ「…いいですよ。やりましょうやりましょう」

ユーリ・みどり「デュエル!!」

みどり「手札の堕天使イシュタムの効果を発動!手札からイシュタムと堕天使モンスターを墓地へ送りデッキから2枚ドロー!さらに魔法『堕天使の戒壇』を発動!墓地から堕天使モンスターを守備表示で召喚する。私は墓地へ送った堕天使イシュタムを守備表示で特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーリ「僕のターン!ジェムナイト・アレキサンドを攻撃表示で召喚!アレキサンドの効果を発動!このモンスターをリリースしデッキからジェムナイトと名のつく通常モンスターを特殊召喚する。デッキからジェムナイト・クリスタを守備表示で特殊召喚!」

ユーリ「カードを2枚伏せてターンエンド」

みどり「堕天使イシュタムの効果を発動!ライフを1000払い墓地の堕天使と名のつく魔法または罠1枚を対象にし発動!その効果を適用する。墓地の堕天使の戒壇の効果を適用!墓地から堕天使マスティマを特殊召喚!」4000→3000

ユーリ「…ところであなたが勝ったらどうなるんですか?」

みどり「…勝っても負けても輝くものが」

ユーリ「どうやら考えてなかったようですね」

デニス「ははは…うっかり者だ」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 19:36:00.46 ID:9yVQuZuG0
みどり「バトルよ!堕天使イシュタムでジェムナイト・クリスタを攻撃!」

ユーリ「罠発動!『ブリリアント・スパーク』自分フィールドのジェムナイトモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された時に発動!その破壊されたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

みどり「なっ…」3000→550

ユーリ「…」

みどり「それでも君のフィールドはガラ空き!マスティマでダイレクトアタックよ!!」

ユーリ「罠発動!『廃石融合』墓地のジェムナイトモンスターを除外し、そのモンスター同士で融合を行う!墓地のジェムナイト・クリスタとジェムナイト・アレキサンドで融合!融合召喚!ジェムナイト・ジルコニア!!」

みどり「まさか!」

ユーリ「返り討ちだ!!」

みどり「…」550→250

ユーリ「ははは…」

みどり「この純粋さと捻くれた性根…けど本質は寂しがり屋ってわけか」

デニス「ユーリも手加減無しだな」

ユーリ「手加減?必要ないですよ。これから僕らの保護者になりますし」

デニス「じゃあ…けど何で突然」

ユーリ「面白そうだから」

デニス「…それだけか」

みどり「ターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!」

デニス「頑張れユーリ!」

ユーリ「男の声援で喜ぶ奴が居ると思ってるのかい?」

デニス「げっ…出てきたよ」

みどり「ど、どういう事」

デニス「二重人格…どっちも性格悪いけど」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 20:13:11.83 ID:9yVQuZuG0
ユーリ「学校でも家でも怒られて…けど楽しい日々に生まれ変わった…」

ミスト「まだ立ち上がるのか?もういいよ、お前は」

ユーリ「こっちの僕は…どういう人物…」

ミスト「こいつは俺が取り込んだ奴の中でも異質でな。陰険で陰湿…一歩間違えば犯罪者ってやつだな」

ユーリ「…」

ミスト「はっきり言って俺から見ても人間として終わりじゃないか?なあ遊城亮…こいつとは因縁があるんだろ?」

亮「…一方的だが」

ミスト「何処までもさもしい奴…それがお前」

ユーリ「それが君の人生に何か関係でも?」

ミスト「おいおい乱入する気か?」

ユーリ「すみませんね先輩」

亮「…」

ユーリ「僕はまだ終わっちゃいない!僕のターン!」

ミスト「だから勝手な事を」

ユーリ「ヒーローはね。最後の最後まで立ち上がって足掻くんだよ」

ミスト「はあ?」

ユーリ「手札のE・HEROフォレストマンとE・HEROオーシャンとE・HEROフェザーマンで融合!融合召喚!E・HERO Core!!」

ミスト「…何だそりゃ」

ユーリ「ヒーローだよ」

ミスト「掴めねえ奴…お前は俺の嫌いなタイプだ」

ユーリ「まるで自分を見ているように…違う?」

亮「何処の世界でもユーリはユーリだな」

ミスト「あまり舐めるなよユーリ」

ユーリ「舐める?バカにしてるだけなんですけど!」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 20:50:04.81 ID:9yVQuZuG0
ミスト「ユートとユーゴには負けてユーリと交戦中…て言うか何でお前ら?」

沢渡「文句あるのか!」

権現坂「…」

ミスト「だって雑魚だろ」

沢渡「う、うるせえ!」

権現坂「別世界から来た遊矢は」

ミスト「俺の本体に向かってるんだろ?あいつはしつこいからな…」

沢渡「じゃあデュエルだ!この偽遊矢!!」

ミスト「じゃあバトルロイヤル形式で行くか?感謝してくれよ権現坂」

権現坂「…」

ミスト「黙りか…ま、構わないけどよ」

沢渡「やってやろうぜ!」

権現坂「うむ!」

沢渡・権現坂・ミスト「デュエル!!」

沢渡「覚悟決めるぞ権現坂!!」

ミスト「覚悟?」

沢渡「遊矢と柚子…あいつら2人を取り戻す!」

ミスト「覚悟…何が覚悟だ。だったらお前らをゲームオーバーにしてやるまでだ!俺は…スケール2のEMオオヤドカリとスケール4の覇王眷竜オッドアイズでペンデュラムスケールをセッティング!」

沢渡「ペンデュラム!?遊矢や赤馬以外にも」

ミスト「あのショボいハゲとユートも使ってたろ?ユートが使えて俺が使えない理由はない」

権現坂「…そしてオッドアイズの亜種まで」

ミスト「ペンデュラム召喚!レベル3!EMディスカバー・ヒッポ!」

沢渡「何を考えてるか掴めやしないぜ」

ミスト「ターンエンド!」
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 21:54:12.81 ID:9yVQuZuG0
沢渡「俺のターン!言っとくがお前だけじゃねえんだぞ」

ミスト「お前も?まさか」

沢渡「そのまさかだよ!俺はスケール1の魔界劇団-デビル・ヒールとスケール8の魔界劇団-ファンキー・コメディアンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル2!魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤー!レベル7!魔界劇団-ビッグ・スター!」

ミスト「お前…どんな裏技使ったんだ」

沢渡「ビッグ・スターの効果を発動!1ターンに1度、デッキから魔界台本魔法カードを1枚デッキからフィールドにセットする!セットした魔界台本は『ファンタジー・マジック』行くぜビッグ・スター!ディスカバー・ヒッポに攻撃だ!!」

ミスト「やっちまったな…榊遊矢のお気に入りを!EMオオヤヤドカリのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのEMモンスターが戦闘破壊された時、自分のペンデュラムゾーンのEMモンスターまたはオッドアイズモンスターを特殊召喚する!さあ…出番だぜオッドアイズ!」

権現坂「来るぞ沢渡!」

沢渡「お、おう…」

ミスト「二色の眼を持つ眷属よ、その鋭き両目で捉えた敵を焼き尽くせ!現れろ、覇王眷属オッドアイズ!!」

沢渡「まだだ…まだファンタジー・マジックの効果で…うっ!」

ドサッ

権現坂「沢渡!」

ミスト「凡人がペンデュラムを使うからこうなるんだ…虚しいな。その様じゃ立ち上がれないだろ?俺が言ってやるよ。ターンエンド」

権現坂「くっ…俺のターン!超重武者ジシャ-Qを攻撃表示で召喚!超重武者ジシャ-Qの効果を発動!このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下の超重武者モンスターを特殊召喚する!俺は手札から超重武者ツヅ-3を特殊召喚!」

権現坂「レベル4の超重武者ジシャ-Qにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!超重剣聖ムサ-C!!このカードがシンクロ召喚に成功した時、墓地の機械族モンスターを1枚手札に加える!」

権現坂「さらに手札の超重武者装留シャイン・クローを装備!攻撃力及び守備力は500アップし装備モンスターは戦闘では破壊されない!」

権現坂「ターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」

権現坂「沢渡…もし俺が敗れた時はお前に託すぞ」

沢渡「…」

権現坂「遊矢をよく知る俺より対抗心を燃やしているお前の方が…救える可能性があるかも知れぬ…だから沢渡よ」

沢渡「…」

権現坂「お前が目覚めるまで俺が稼ぐ!!」

ミスト「何で攻撃しないんだ?妙な奴だ」
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 18:50:03.62 ID:2C1RGag/0
ミスト「俺のターン!覇王眷竜オッドアイズで魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤーを攻撃!覇王眷竜オッドアイズの効果を発動!自分のペンデュラムモンスターが相手と戦闘を行う場合、与えるダメージは倍になる!」

権現坂「身動きを取れぬ沢渡を!」

ミスト「派手に散れ!!」

沢渡「…」4000→400

ミスト「ターンエンド」

権現坂「俺のターン!超重武者装留シャイン・クローの効果を発動!自身の効果で装備されたこのモンスターを特殊召喚!そしてムサ-Cの効果で墓地から手札に加えた超重武者ツヅ-3を通常召喚!レベル2の超重武者装留シャイン・クローとレベル5の超重剣聖ムサ-Cにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!いざ出陣!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

ミスト「へえ…」

権現坂「遊矢!ユーゴ!俺の声が聞こえるか!?」

ミスト「お前ら本当に好きだよな…何がいいんだ?」

沢渡「て、てめえには理解できねえだろうな…」

ミスト「理解?何を?」

権現坂「蘇ったか沢渡!」

沢渡「俺が簡単にくたばると思うなよ!」

ミスト「たった3人とユートの身体の為に…意味がわからねえ」

沢渡「だったら理解しなくてもいいぜ!」

ミスト「ッッ!何だこの感じは…うおおおおおおおおおおおおおお」

沢渡「な、何だ?」

ミスト「クソ!何でだ!あいつは認められて何で俺だけ認められない!あいつは俺で俺はあいつなんだぞ!俺はミストだ…邪神でもザークでもユートでもない!俺がオリジナルだ!!」

沢渡「権現坂…遊矢からの声が聞こえたぜ。オッドアイズに自爆してくれ」

権現坂「会ったのか」

沢渡「語りかけたって感じっつうか…とりあえず!行け権現坂!!」

権現坂「ならば賭けよう!覚醒の魔導剣士で覇王眷竜オッドアイズを攻撃!」

沢渡「遊矢…戻って来い!ユーゴ!お前には恩義がある…ユーリ!お前とは関わりは少ないが…俺達が助け出す!!」
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 19:36:12.23 ID:2C1RGag/0
ミスト「…ターンエンド」

沢渡「俺のターン!さあ…見せてやるぜ!ペンデュラム召喚!エクストラデッキから蘇れ!レベル2!魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤー」

沢渡「さらに魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ、覚醒の魔導剣士!そして俺はレベル8の覚醒の魔導剣士にレベル2の魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤーをチューニング!」

ミスト「狂ってるのか…できるわけが無いだろ!!おい!沢渡シンゴ!!」

権現坂「奴は狂っているのか計算なのか出鱈目な事ばかり行うが…無駄な事は…結構多いな」

沢渡「かっこ良く意外性ナンバー1って言えよ!平穏なる時の彼方から、あまねく世界に光を放ち蘇れ!シンクロ召喚!現れろ、レベル10!涅槃の超魔導剣士!!」

権現坂「シンクロ…いやペンデュラムモンスター!?」

沢渡「一発限りの大勝負!俺と権現坂と遊矢が居なきゃ出せなかっただろうぜ!」

ミスト「…」

権現坂「でかしたぞ沢渡!」

ミスト「人間っていうのは意味がわからないな…喋ってるだけで腹が立つぜ」

パチッ

沢渡「バトルだ!権現坂!攻撃名はお前が決めろ!!」

権現坂「涅槃…」

沢渡「トゥルース・スカーヴァティ!!」

権現坂「おい!」

沢渡「ノロノロしてるのが悪いんだよ!」

ミスト「…」4000→700

沢渡「どうだ!」

ミスト「…タイムオーバー」

沢渡「は?」

ブンッッ

権現坂「消えたぞ」

沢渡「逃げるんじゃねえ!」
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 19:43:20.55 ID:2C1RGag/0
バンッッ

遊矢「…」

マハード「さあユート」

「ミスト!!」

ミスト「このゲームは俺の負けだな。ちゃんと返すし全てを戻すよ」

マハード「あっさりしてるな」

遊矢「あ、ああ」

「瑠璃達は」

ミスト「赤馬零児達が取り戻しに行ってるってか」

「…」

ミスト「…お前と俺の違いってなんだ」

「違い?」

ミスト「どうでもいいか」

「お前は何が言いたいんだ」

ミスト「これから面倒な事になるぞ?じゃあなユート」

「お前は俺が始末する…」

ミスト「それは俺のセリフだぜ。ほらお前の身体だ」

ドサッ

ミスト「そして俺の本当の身体…後は好きにしろよ」

「これだけ世界を無茶苦茶にして何が好きにしろだ!」

ミスト「お前の善行も俺の悪行も共有しなきゃな…俺達は俺達なんだから」

ユート「…」

ミスト「お前に絶望を味合わせてやる」

ユート「俺が希望を掴む」
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 20:11:09.91 ID:2C1RGag/0
ジャック「…」

蓮「…」

タキ「我が孫達よ。随分立派になったものだな…私は嬉しいよ」

蓮「随分と他人行儀な…血の繋がりなど感じたくは無いが」

ジャック「タキ!!」

タキ「異なる世界の二人の私が一人となった…もう君達に関わる理由もない。良かったなジャック、蓮」

ジャック「ならば貴様は何だと言うのだ!!」

タキ「新世界の創造主…ここから新たな世界の支配者としての歴史が始まる!」

蓮「…馬鹿馬鹿しい話だ。自らの野望と欲望に狂った哀れな男よ」

ジャック「創造主だと?ならば貴様が創造するもの全てを俺が破壊し尽くす」

タキ「君はどうかな」

蓮「私が倒すべき相手は醜悪な老人…次の一撃で決まる」

ジャック「俺のレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントと」

蓮「私の白闘気双頭神龍が」

ジャック・蓮「貴様を倒す!」

タキ「簡単には終わらない…私は!」

ジャック「終わらせる」

蓮「…」

ジャック「バトルだ!!」

蓮「散れ!」

タキ「…」

ジャック「奴が染めた白を赤く焼き尽くせ!!」

蓮「奴の薄汚れた白を純白に染め直す!!」

タキ「…フフフ」
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 20:17:37.73 ID:2C1RGag/0
翌日

ユート「元通りか…あいつの効果は徐々に馬鹿げたものに変化しつつある」

遊矢「ああ」

ユーゴ「借りができたな!何か困った事があれば俺らが飛んで来るぜ!」

ユーゴ「その時は頼むぜ!」

ユーリ「ま、さすが僕ってところかな」

ユーリ「随分と上から目線ですね」

ユート「…じゃあな」

ユート「ありがとう…わざわざ」

遊矢「困った時はお互い様ってやつだろ?なあ俺」

遊矢「その通りだ!」

ユート「君も」

マハード「君には失った半身を取り戻してくれた恩義があるからな」

蓮「ジャック」

ジャック「…」

蓮「タキは生きている…間違いなく」

ジャック「お前は帰るのか」

蓮「私の居場所はピンチ…かつてタキに奪われたものは2度と戻らない」

ジャック「…」

蓮「だが今の居場所だけは守りたい。それだけだ」

ジャック「…立派なものだな」

遊矢「ところでDホイールの5人乗りってキツくないか」

遊矢「そっちの方が手っ取り早いしな。な?相棒」

ユート「相棒ではない」
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 20:26:01.14 ID:2C1RGag/0
キキッ

蓮「到…ほら降りてくれ」

ユーゴ「くっ付くんじゃねえよ!」

ユーリ「それは僕のセリフですよ」

黒咲「終わったようだな」

ユート「隼」

沢渡「厄介な事になったぜ」

遊矢「厄介?」

素良「あのワームの父親が蓮の倒した魔轟神と手を組んだんだ!」

ユーリ「…そう来ましたか」

ユーゴ「んなの俺ら連合軍が蹴散らしてやるぜ!そうじゃねえか!?」

ユート「連合軍…か」

遊矢「やってやろう!」

蓮「それで敵は?」

黒咲「姿を隠した」

ユート「隠した?」

蓮「知的生命体と魔神達か」

遊矢「大丈夫だって!そうだろ?」

ユーゴ「おうよ!」

ユーリ「そんな物は蹴散らしちゃいましょう」

遊矢「ユートは?」

ユート「売られた喧嘩は買うのがエクシーズの流儀だ」

遊矢「あっちの世界の俺達だって頑張ってるんだ…俺達だって!」
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 20:35:12.63 ID:2C1RGag/0
遊矢「…」

柚子「お互い無事で良かったわね」

遊矢「…甘かったんだ」

柚子「甘いって?」

遊矢「俺は色んな試練をクリアできたと思ってた…けど今回のミストの戦いで嫌ってほど理解ができた!」

ザッ

勝鬨「当たり前だ!」

遊矢「勝鬨!?」

勝鬨「自分だけではない!後ろを見ろ」

遊矢「これは…」

勝鬨「お前の力になりたいそうだ…あまりガッカリさせるな榊遊矢!!」

遊矢「…」

赤馬「私も参加させてもらう」

遊矢「赤馬まで…何で」

赤馬「これから戦うべき相手に備えてだ」

遊矢「戦う相手?」

赤馬「うむ」

勝鬨「始めるぞ!」

遊矢「これだけが相手か…まさに耐久デュエル」

勝鬨「いいや一斉に飛びかかる!」

遊矢「一斉に!?」

勝鬨「行け!!!」

遊矢「赤馬!」

赤馬「ふふ…楽しそうじゃないか」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:09:59.19 ID:2C1RGag/0
ユーゴ「リーン!」

リン「朝っぱらから喧しいわね!」

クロウ「しっかし大変な目にあったよな?」

シンジ「お?いいんじゃね」

クロウ「お前!ちゃんと俺の話を」

シンジ「馬鹿野郎!朝の天気予報見なきゃ始まらねえだろう!」

ジャック「…」

シンジ「あんまし悩むなよ?お前はお前のやりてえように突っ走れ」

ジャック「フン」

シンジ「ところでよ」

クロウ「どうした?」

シンジ「このメリッサには会えると思うか?」

クロウ「へっ!悪りいが先にファンレターを出しちまったぜ」

シンジ「はあ?何を抜け駆けしてんだ!!」

クロウ「伊達に特攻隊長張ってるわけじゃねえんだ!速えってんなら負けねえぜ」

ジャック「最近の有名人などやれブログだツイッターだFacebookだのインスタグラムだの身元を割り出せる事を好き好んでやるだろ」

シンジ「俺はストーカーしたいわけじゃねえんだぞ!しかもそれ、素人も手を出すんだぞ!」

ジャック「お前達が居ると落ち込んでいた事も忘れる…うるさいぞユーゴ!」

ユーゴ「抱きつかせてくれねえんだ!」

トニー「シンジ!大変だ!」

デイモン「ムクロの奴が殴り込んで来たぞ!!」

シンジ「だってよ?行きますか」

ジャック「ユーゴ!お前も来い!」

ユーゴ「おう!待ってくれよ!!」
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:16:20.00 ID:2C1RGag/0
明日香「何で呼び出されたかわかる?」

ユーリ「デートのお誘い」

明日香「ウサギ小屋に爆竹投げ込んだでしょ?」

ユーリ「…知らないな」

セレナ「素良が承認だぞ!」

ユーリ「あのチビ」

セレナ「虐めるな!いつか痛い目に会うぞ!!」

ユーリ「痛い目?何度でも会ってるっての」

セレナ「そもそもお前は」

ユーリ「ごめんなさい…これでいいでしょ?」

セレナ「待て!」

明日香「待ちなさい!」

ユーリ「…」

明日香「最近少しは大人しくなったと思えば…」

ユーリ「大人しい?じゃあ暴れちゃおうかな」

明日香「…」

ユーリ「嘘だよ嘘」

明日香「本当でしょうね」

ユーリ「信じてよ。じゃあ僕は用事があるから」

セレナ「用事?」

ユーリ「遊矢とユートは覇王の力ってやつをコントロールした…だったら僕も」

セレナ「また悪巧みだな!」

ユーリ「悪巧みなら四六時中考えてるよ。たまーに実践しちゃうけど」

セレナ「ユーリ!」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:30:42.96 ID:2C1RGag/0
ユート「こうして2人で居るのも久しぶりだな」

瑠璃「…そうね」

アレン「3人だぜ」

ユート「アレン!?」

サヤカ「アレン!近づいちゃダメだって」

瑠璃「…見張ってたの」

サヤカ「ち、違うの!ほらユート二度目の復活記念で」

アレン「リトル・フェアリーを大量に仕入れたんだってよ!」

瑠璃「も、もうお腹いっぱいよ!」

ユート「今回は勘弁してくれ…」

サヤカ「そんなこと言わずに!ほら」

瑠璃「い、いらないってば!」

アレン「ははは!逃げちまったよ!」

ユート「…平和だな」

「あのミストとかいう小僧め」

「良くも僕達を…」

「どうする!?奴らに逆襲するか!」

「そうだ。やろう」

「いいや…まだ早い」

「早いだと?」

「こっちも人間の姿に変化し奴らを罠にかけてやろう」

「罠だと?」

「そうだ…真竜皇の恐ろしさを思い知らせてくれる」
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:38:38.42 ID:2C1RGag/0
ユート「ミスト…お前が何処に居ようが俺は必ず決着をつける」

ミスト「感じるぜ…お前の念ってやつが」

ユート「お前は俺だ…なら俺が決着を付けるしかない」

ミスト「俺は認めない…俺こそが本来生まれるべき方だったんだ」

ユート「これから先、お前が何を企もうとお前に希望はない」

ミスト「お前がどう足掻こうと絶望が待っている…必ずな」

ユート「そして…それが自らの死だとしても」

ミスト「お前を殺してでも俺は俺として生き続ける。俺はミストだ」

ユート・ミスト「お前の相手は俺だ。他の誰でもなく俺が俺自身との因縁に終止符をうつ」

瑠璃「ユート?」

ユート「いや…何でもない」

アレン「サヤカから逃げるぞ!早くしろ!!」

サヤカ「待ってよ!」

アレン「待ってって言われて待つ奴が居るか!」

カイト「元気な連中だ」

黒咲「…」

カイト「何だそれは」

黒咲「参考書だ。俺も冗談半分で受けてみる」

カイト「プロ…現代人の考えは理解ができん」

黒咲「それが現代人だ」






第2部完
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:39:10.43 ID:2C1RGag/0
次は来週
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 21:41:50.40 ID:GZHxnT5Go
乙乙
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 17:43:29.59 ID:I5aatGaR0
ユート「今だに生身の肉体ってやつがしっくり来ない」

アレン「何言ってんだお前?そうやって14年間生きて来たくせにさ」

ユート「いや…濃密な数ヶ月だったからな」

アレン「今度は誰に憑依するんだ?」

ユート「…」

アレン「冗談だっての」

ユート「冗談でもやめてくれ」

アレン「二度ある事は三度あるって言うし」

ユート「アレン」

アレン「わかってるよ。だからデュエル庵に願掛けしに行くんじゃねえのか?」

ユート「…」

アレン「何で疑心暗鬼になってるんだよ?」

ユート「…」

アレン「ミストか?似てるもんな」

ユート「ああ」

アレン「お、瑠璃だ!おーい!」

瑠璃「遅かったのね」

サヤカ「1時間も待ってたのよ?」

アレン「ウンコしてたんだ」

ユート「隼は」

瑠璃「留置所よ」

アレン「変わらねえな。けど珍しく大人しくしてるって事か?」

ユート「隼も徐々に変わろとしているのだろうな」
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 18:28:30.02 ID:I5aatGaR0
ユート「どうか俺が霊体になりませんように…」

瑠璃「ユートが再び死にませんように」

アレン「美味いもん食いたい強くなりたい金欲しい彼女欲しいレアカード欲しい…」

サヤカ「リトル・フェアリーが宇宙進出しますように…」

ブオオオオオオオオオオオ

ユート「!」

ユーゴ「到着!おい、デュエルしろよ!」

ユート「いきなりだな…何故だ」

ユーゴ「何故?さらに上に上がる為よ!覇王の力ってのを俺も会得してえんだわ」

ユート「覇王か…別に得する事では」

ユーゴ「1人だけズリいぞ!」

ユート「3人だ。俺と遊矢…そしてミスト」

ユーゴ「だからデュエルしろ!コツを掴む!」

ユート「悪いが俺は」

カイト「なら俺が相手になってやろうか」

ユート「カイト!?」

カイト「どうだ」

アレン「こいつ何時も何処からともなく出現するよな」

ユーゴ「そういやカイトは古代人でザークっての知ってたよな?覇王の力って何だ!」

カイト「あいつが求めたアドバンス、融合、シンクロ、エクシーズを統合させた究極の形…最も完成はしなかったがな」

ユート「なら俺達の力は未完成なのか」

カイト「さあな」

ユーゴ「んな事はどうだっていいんだよ!やろうぜカイト!!」

カイト「ああ」
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 19:23:58.42 ID:I5aatGaR0
カイト「カードを3枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「ターンエンド?舐めるなよカイト!」

カイト「…」

ユーゴ「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!さらにSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!赤目のダイスの効果でベイゴマックスのレベルを6に変更!レベル6のSRベイゴマックスにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「バトルだ!!」

カイト「…」4000→1500

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!フォトントークン2体を特殊召喚しリリース!手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイト「ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!魔法『スピードリバース』を発動!墓地のSR赤目のダイスを特殊召喚!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「さらに魔法『ハイ・スピード・リレベル』墓地のSRベイゴマックスを除外しターン終了時まで同じレベルになり、そのモンスターのレベル×500ポイントアップ!クリスタルウィングの攻撃力は4500!!行け!」

カイト「罠発動!『光子化』相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスターの攻撃を無効にし次の自分エンドフェイズ時まで無効にしたモンスターの攻撃力分アップ!」

ユーゴ「マジか…だけど俺は」

カイト「さらに速攻魔法発動!『ダブル・アップ・チャンス』モンスターの攻撃が無効になった時その無効になったモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力はダメージステップ時の間、倍になりもう1度だけ攻撃が可能となる」

ユーゴ「銀河眼の光子竜の攻撃力は7500に跳ね上がりクリスタルウィングの攻撃力は9000だぞ?何を考えて…」

カイト「そして罠発動!『反射光子流』自分フィールドのドラゴン族・光属性モンスターが攻撃対象になった時に発動!その攻撃対象モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで攻撃モンスターの攻撃力分アップ!」

ユーゴ「こ、攻撃力16500!?」

カイト「返り討ちだ」

ユーゴ「うわああああああああああああああ」4000→0

カイト「…」

ユーゴ「さ、さすが野生の古代人だ…」

カイト「遊矢の信念、ユーリの残虐さ、ユートの頭の切れ…こいつはザークから何を受け継いでいるんだ」

ユーゴ「ユート!お前が来い!!」

カイト「そして闇属性だったクリアウィングは何故現代では風属性に変化しているんだ」
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 19:53:13.33 ID:I5aatGaR0
ユート「こんな時間か…すまないが少し用事が」

ユーゴ「あ、逃げんのか!」

アレン「何だったら俺が相手になってやるぞ」

ユーゴ「マジか?やろうぜ!」

瑠璃「何処行くの?」

ユート「スタンダード」

カイト「…」

アレン「そんじゃ始めるか!」

ユーゴ「ああ!」

カイト「お前も随分と顔つきが変わったな」

ユート「俺がやらねばならぬ事がある」

カイト「ミストは嘗ての邪神とザークの力を持っている」

ユート「だが対抗策がある」

サヤカ「何か怖い…リトル・フェアリーを」

瑠璃「サヤカの方が怖いわよ」

ユート「…赤馬に頼み探させたモンスターは君やジャック、覇王眷竜と俺達のドラゴンも斬り捨てる」

カイト「…」

ユート「スタンダードに伝わる曰く付きのモンスター…その名はバスター・ブレイダー」

瑠璃「何か自分から修羅の道へ進んでるよ?まるで昔の兄さんや凌牙みたいな感じ…」

ユート「今度ばかりは俺とミストの問題だ。俺はあいつで奴は俺…俺達にしかわからない領域がある」

カイト「安心しろ。お前が外道に堕ちたら俺が始末してやる」

ユート「その時は頼むよ」

アレン「何か難しい話してんぞ」

ユーゴ「俺らには関係ねえよ」
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 20:13:38.16 ID:I5aatGaR0
黒咲「出迎え無しか」

パチパチ

黒咲「…」

名蜘蛛「御勤めご苦労様…って言っても2日だけか?久しぶりだな黒咲隼」

黒咲「誰かと思えば…誰だお前」

名蜘蛛「あ?」

黒咲「猪頭だったか?俺が中2の時に」

シュッ

ガシッ

名蜘蛛「忘れてんじゃねえぞ」

黒咲「俺が何人潰したと思っているんだ?雑魚に興味が無い」

名蜘蛛「てめえらに顔面潰された名蜘蛛コージだよ!」

黒咲「名蜘蛛?ダイヤモンド・ドラゴンを輸送した車を襲って少年院送りになった奴か?それなら知ってるぞ。後にも先にもこれほどマヌケな話はないからな」

名蜘蛛「て、てめえ!」

黒咲「そして顔面を潰したのは凌牙だ。なあ名蜘蛛先輩」

名蜘蛛「昔の俺だと思うなよ…黒咲!!」

黒咲「お前は変わらん」

名蜘蛛「てめえと九十九は俺から全てを奪った!今度は俺が奪い返してやるよ!!エクシーズ召喚!ランク4!デッドリー・シン!!」

黒咲「…」

名蜘蛛「今日は挨拶だけだ…この街のワルの支配者は俺だ」

黒咲「勝手にほざいてろ。お前にそこまでのカリスマ性は無いだろ」

名蜘蛛「蜘蛛の糸は常にお前に絡みついてるぜ?お前に恨みを持ってる奴は腐るほど居るからなぁ…ふふふ」

黒咲「なら2度と俺に逆らう気が起きないようにしてやるか」

名蜘蛛「クソッタレコンビも今や1人ってか?情けねえ醜態晒すんじゃねえぞ黒咲よぉ〜!」
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 20:49:52.62 ID:I5aatGaR0
権現坂「…」

ジャック「急に呼び出して悪いな」

権現坂「俺に用事とは」

ジャック「それはデュエルで決める」

権現坂「何やら訳ありって顔だな…いいだろう!」

権現坂・ジャック「デュエル!!」

ジャック「先攻は俺からだ!レッド・リゾネーターを攻撃表示で召喚!そして手札のレッド・ウルフはリゾネーターモンスターの召喚に成功した時、手札から特殊召喚する事ができる!レベル6のレッド・ウルフにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ジャック「カードを1枚伏せてターンエンド!」

権現坂「俺のターン!墓地に魔法・罠が存在しない場合、手札から超重武者ホラガ-Eを特殊召喚!さらに超重武者ワカ-O2を攻撃表示で召喚!レベル4の超重武者ワカ-O2にレベル2の超重武者ホラガ-Eをチューニング!シンクロ召喚!超重神鬼シュテンドウ-G!!」

権現坂「シュテンドウ-Gのシンクロ召喚に成功した事で相手フィールドの魔法と罠を全て破壊する!」

権現坂「バトル!」

ジャック「…」

権現坂「相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算時前に手札の超重武者装留バスター・ガントレットを墓地へ送る事でその戦闘を行う自分モンスターの守備力はターン終了時まで元々の倍になる!」

ジャック「…」4000→2000

権現坂「ターンエンド!」

ジャック「お前からは風を感じる」

権現坂「風だと?」

ジャック「シンクロ使いにとって風とは重要な要素!それがシンクロ召喚の祖…そして風属性を誕生させたルドガーの言葉だ」

権現坂「ルドガー…確か何処かで」

ジャック「かつて怨念に囚われ遊矢とデュエルを行った骸骨騎士だ…俺のターン!」

権現坂「あの男か」

ジャック「荒ぶる魂だけではシンクロ召喚の境地に辿り着けぬ!俺は手に入れる…静寂なる風を」

権現坂「何か考えがあるようだな」

ジャック「魔法『死者蘇生』を発動!」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 21:30:35.95 ID:I5aatGaR0
ジャック「…こいつをお前に預ける」

権現坂「俺に?何故だ」

ジャック「俺とレッド・デーモンズは共に人生を歩み続けた…だが」

権現坂「自らの魂を預けるとは…余程の覚悟のようだな」

ジャック「別の道を歩めば己の為になる。それはレッド・デーモンズも同じだ」

権現坂「新たな境地か」

ジャック「それが俺の遠い遠い血筋の流れを持つルドガーからの伝言だ。本当に死者とは枕元に立つんだな驚いたぞ」

権現坂「そ、そうなのか…」

ジャック「炎のごとき荒ぶる魂と静寂なる風のごとき心…俺はこの世界が誕生し始めてシンクロ召喚が行われたギアナ高地へ行く」

権現坂「皆には伝えたのか?」

ジャック「ああ」

権現坂「…そうか」

ジャック「それとユーゴ…あいつは覇王の力を求めているが諦めろと伝えてくれ」

権現坂「それは自分で言ってくれ」

ジャック「言いにくいだろ」

権現坂「その理由は」

ジャック「ルドガーは自らの死を予見していた。そしてザークの持つ2体の魔術師とある約束を交わしていたそうだ」

権現坂「約束だと?」

ジャック「クリアウィングの力を自らの肉体に二つに分けて封印せよ…だとな」

権現坂「覇王の力の行き着く先はペンデュラム…まさか」

ジャック「お前と沢渡が先の戦いで発現させた涅槃の超魔導剣士こそがクリアウィングを覚醒させる為に必要な覇王の力だ」

権現坂「何故クリアウィングだけを」

ジャック「それをしなければ世界は四つに分裂するどころか消滅していた。苦肉の策だったのだろう」

権現坂「真の力とはそれほどまでに強大だとでも言うのか…!」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 21:47:51.12 ID:I5aatGaR0
ジャック「そういうわけだ権現坂」

権現坂「…」

ジャック「俺は蓮のように柔軟ではない。俺は護るべき者を護るより闘う方が性に合っている」

権現坂「…」

ジャック「だが俺は今の時代に生まれて良かった。兄弟とも言うべき連中や別世界に生きる者…そして遊矢や沢渡、黒咲そしてお前に出会えた事を俺は感謝している」

権現坂「祖父は本当に生きているのか?消滅したと聞いたが」

ジャック「血が俺に語りかけている。それは赤馬も同じだったんだろ…何処かで奴は逆襲の機会を待っている」

権現坂「…」

ジャック「また会おう!その日が来るまで」

権現坂「…行ってしまったか」

クロウ「俺らには挨拶も無しだぜ?」

権現坂「そうだったのか」

クロウ「おう!っつうか驚けよ!何で居るんだ?とか聞けよ!」

権現坂「特徴的な髪がチラチラ見えていた」

クロウ「…」

権現坂「シンジ?」

クロウ「クソ詰まらせてリンに怒られた掃除してるよ」

権現坂「だ、大丈夫なのか?」

クロウ「大丈夫じゃねえよ。リン怒ってるんだから」

権現坂「…」

クロウ「ユーゴもフラついてるしジャックは居ねえしよ…泊めてくれねえか?」

権現坂「それはできん相談だな」

クロウ「どうしてだよ!不動繋がりでよ!不動九郎と不動のデュエルの不動コンビだぞ不動コンビ!」

権現坂「イビキがうるさそうだ」

クロウ「な、何で知ってんだ」
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 22:04:43.46 ID:I5aatGaR0
赤馬「…随分と気合いが入ってますね」

素良「融合召喚!デストーイ・マッド・キマイラ!!」

亮「あの子は才能があるからな…ずる賢いが」

赤馬「…」

亮「融合次元に来たという事は」

赤馬「ええ」

亮「所在を探し出すなら私も」

赤馬「いいや私と奴は必ず出会う。運命がそうさせる筈です」

亮「運命か…俺と明日香も」

赤馬「惚気話は結構です」

亮「君にもそういう女性が居るんじゃないか?例えば下駄箱にラブレターだとか」

赤馬「LINEでしたね。中学時代ですが」

亮「時代か」

デニス「ま、零児はモテるタイプだろうしね」

赤馬「…」

明日香「少し休憩しましょうか」

素良「うん!」

ユーリ「スイカ持ってきたよ」

明日香「珍しく気が…それ何」

ユーリ「スイカ運びに便利だと思ってさ」

明日香「私の下着よ」

ユーリ「そうなの?けど役に立つって素晴らしい事だと思うけどな。ちょうど運ぶのに便利でしょ?」

明日香「ユーリ!」

赤馬「彼は不思議ですね」

亮「今時の子だからな」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 22:21:32.02 ID:I5aatGaR0
ユーリ「大体さデカいのって問題あるんじゃない?っていうか何で制服着てるの」

明日香「…動きやすいからよ」

ユーリ「プフッ!恥ずかしい!もし子供ができたら僕は言っちゃうね!お母さんはアラサーなのに制服着てデュエルしてたって!」

明日香「別にいいじゃない」

ユーリ「笑っちゃうよ…だろチビ?」

素良「僕は別に…姉さんに言いつけるぞ!」

ユーリ「目の前に居るじゃない…ほら笑えよ」

素良「ははは…」

デニス「で?零児が来たって事は何か悪い事だよね」

赤馬「人を疫病神みたいに…これを見てくれ」

亮「…何者だ」

赤馬「日影と月影はアカデミアの主だったバレットとドクトルの行方を追っている。これは連中が行っている活動を収めた写真だ」

素良「貸して!」

明日香「?」

素良「セルゲイだ…これセルゲイだよね!?」

赤馬「シンクロ次元で2度死んだ男…その名はセルゲイ・ヴォルコフ」

デニス「…」

素良「何でセルゲイが…死んだんじゃないの?」

赤馬「アカデミアの科学力で復活したのかまたは破格の生命力で自力で蘇ったか」

素良「確かロジェの部下だったよね?ロジェが絡んでるんじゃ」

赤馬「だとしても私とロジェの戦いには不純物だ。地獄へ送るのは私が引き受ける」

亮「…」

デニス「いたた…腹が痛くなってきたぞ…!」

ユーリ「腐ってたんじゃない?」

デニス「ユ、ユーリ…!」
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 22:29:44.19 ID:I5aatGaR0
赤馬「お邪魔しました」

亮「気をつけてくれ」

赤馬「はい」

素良「しかしバックパッカースタイルが死ぬほど似合わないな」

赤馬「私はもう行くぞデニス」

ユーリ「あれは当分篭ってるんじゃない?腹弱いよねあいつ」

赤馬「…では」

素良「さあ!修行の続きだ!」

亮「今度は俺が引き受けようか」

素良「うん」

明日香「夕飯の支度しなくちゃ」

ユーリ「先生先生」

明日香「何よ?忙しいんだから下らない事は」

ユーリ「僕が戦ってあげるから先生は戦わなくていいんじゃない?」

明日香「…え?」

ユーリ「普通に新妻やって僕らの担任やってればいいんじゃない?」

明日香「どうしたのよ突然」

ユーリ「別に」

デニス「うわあああああああああああああああああああ」

ユーリ「うるさいよ」

デニス「何か変な虫が出て来たんだけど!」

ユーリ「それケムジラじゃない?スイカが好物の虫ね」

デニス「な、何で」

ユーリ「君のスイカに入ってたんだろ?今日の運勢は最悪だね」

デニス「今が1番最悪だよ!!」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 22:41:37.39 ID:I5aatGaR0
遊矢「ほら」

ユート「赤馬は」

遊矢「有給だって」

ユート「…そうか」

遊矢「待てよ」

ユート「…」

遊矢「どういう事情かは知ってるけど」

ユート「赤馬には感謝している。君にも」

遊矢「そうじゃない」

ユート「…」

遊矢「何ていうか…デュエルを楽しんでない」

ユート「…」

遊矢「赤馬もジャックも宿敵と戦おうとしている…けどユートは何か」

ユート「殺意しかない…ジャックも同じだ」

遊矢「自分自身を殺すって意味になるんだぞ?ミストは」

ユート「俺から生まれた俺…俺の闇から誕生した俺だ。君には関係無い」

遊矢「俺は相棒なんだぞ!お前の闇は俺の闇!一蓮托生じゃないのか!?」

ユート「…」

遊矢「俺とデュエルしろよユート」

ユート「君と?」

遊矢「ああ」

ユート「後悔するぞ。こいつはドラゴンを斬りたがっている」

遊矢「曰く付きだろうと何だろうと俺は戦う!今までと同じように!!」

遊矢・ユート「デュエル!!」
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 18:57:25.27 ID:Zq73iuE50
遊矢「俺から行くぞ!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!カードを5枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!これは」

ユート「速攻魔法『非常食』を発動!俺は3枚のセットしたカードを墓地へ!」4000→7000

遊矢「やっぱりな…EMウィップ・バイパーで攻撃!」

ユート「墓地の幻影騎士団シャドー・ベイルの効果を発動!」

遊矢「手に取るようにわかる…」

ユート「ウィップ・バイパーか…幾度あいつに窮地を救われた事か」

遊矢「ターンエンド!」

ユート「俺のターン!俺は2体の幻影騎士団シャドー・ベイル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を半分にする!トリーズン・ディスチャージ!!」

遊矢「そして…」

ユート「RUM-幻影騎士団ラウンチを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターモンスターの攻撃力を0にし、その数値分アップ!バトル!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンでEMウィップ・バイパーを攻撃!」

遊矢「くっ!」4000→100

ユート「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!魔法『死者蘇生』を発動!墓地のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを特殊召喚!そしてスケール3の相克の魔術師とスケール8の相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「そして相克と相生のペンデュラム効果を発動!」

ユート「…」

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン!!」

ユート「…」

遊矢「オッドアイズ・レイジング・ドラゴンの召喚に成功した事で相手フィールドのカードを全て破壊しターン終了時まで破壊した数×200ポイントアップする!」

ユート「そしてエクシーズモンスターを素材にした場合、2度の連続攻撃が可能か」
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 19:33:16.32 ID:Zq73iuE50
ユート「ッッ!」7000→200

遊矢「ターンエンド!」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「運は俺に向いたようだな」

遊矢「運だと?」

ユート「そうだ」

遊矢「お前は何を言ってるんだ!バトルだユート!!」

ユート「…罠発動!『破壊剣の追憶』手札から破壊剣カードを1枚捨て発動!デッキからバスター・ブレイダーモンスターを特殊召喚する!俺はデッキからバスター・ブレイダーを特殊召喚!」

ユート「バスター・ブレイダーは相手フィールドと墓地のドラゴン族モンスターの数×500アップする!」

遊矢「!?」

ユート「俺の事より君も君の事を考えるべきだ…それが相棒としての最後の忠告だ」

遊矢「ユート…!」

ユート「破壊剣一閃!!」

遊矢「…」100→0

ユート「…じゃあな遊矢」

遊矢「どうせ戻って来るんだろ?」

ユート「…」

遊矢「少しは頭を冷やせよ…そしたら」

ユート「…」

遊矢「また会おう。次は負けないからな!」

ユート「…会えるかはわからないぞ」

遊矢「会えるさ…きっとな」
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 22:09:08.91 ID:Zq73iuE50
翌日

ユーゴ「おーい!生きてるか?死んでねえよな」

ドンドン

ユーリ「うるさいよ」

ユーゴ「何だその格好!?紫のパジャマってあり得ねえだろ!」

ユーリ「人の趣味にとやかく口を出す趣味でもあるのかい」

ユーゴ「お前は悪趣味すぎるんだよ!何だよ食虫植物なんて育ててるのか?やべえ趣味だな」

ユーリ「で?何の用事かな」

ユーゴ「ユートが姿消したってよ」

ユーリ「また?脱臼並に癖になってるよね」

ユーゴ「そんで黒咲は何か暴れ回ってるってよ」

ユーリ「エクシーズは騒動が起こって僕らを巻き込むからねぇ」

ユーゴ「最初の騒動はてめえらだろうが!」

ユーリ「そうだっけ?まあ終わった事だし」

ユーゴ「…」

ユーリ「君には負けないってね?それを伝えに来たんだろ」

ユーゴ「おう!」

ユーリ「君も油断しないようにね…厄介ごとを持ってきそうなタイプだからさ」

ユーゴ「俺よりお前の方が酷いじゃねえか」

ユーリ「いいや君の方が酷いよ」

ユーゴ「何だとコラ」

ユーリ「だったらやろうか」

ユーゴ「…」

ユーリ「…」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 22:24:17.49 ID:Zq73iuE50
明日香「何やってるの!」

ユーゴ「おう先生か」

ユーリ「僕に酷い事をするの」

明日香「はあ…ユーリは学校でユーゴ…普段は何やってるの」

ユーゴ「街のトラブルシューター的なの」

明日香「…」

ユーリ「わざわざ起こしてくれるなんて感動的だなぁ」

明日香「あなたが起こしてくれ起こしてくれってうるさいから」

ユーリ「実は不倫関係なんだ」

ユーゴ「マジか!?」

明日香「違うわよ」

ユーゴ「そりゃそうだよな?こんな年下のクソガキで陰険で色々気色悪いのと侍みたいなおっさんとじゃ釣り合わねえ」

ユーリ「知らないの?今の時代は僕みたいなのが受けるんだよ」

ユーゴ「んなわけねえよ」

ユーリ「大体さ恥ずかしくないの?みんな次元移動装置で移動して目的地まで徒歩で行くってのに君はクリアウィングでピンポイントだろ?ズルいっていうかセコい」

ユーゴ「てめえ!」

ユーリ「はいはい…おっとそろそろ行かないと」

明日香「やっと…」

ユーリ「今日は学校行く気分じゃないから…バイバイ」ピッ

明日香「ユーリ!」

ユーゴ「逃げんじゃねえぞ!」

明日香「ああ…頭が痛い」

ユーゴ「今度会ったらタダじゃ終わらねえからな!」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 22:42:13.62 ID:Zq73iuE50
ユーゴ「しかし大変だな先生もよ」

明日香「…」

ユーゴ「やっべえな…怒ってるよ」

明日香「さっきから後ろに誰か居るようだけど」

ユーゴ「権現坂だよ」

明日香「権現坂…あの老け顔の」

ユーゴ「ここ最近ずーっと俺の後ろをつけてるんだぜ?」

権現坂「…」

ユーゴ「バレバレだぞ!」

権現坂「…」

ユーゴ「だからバレて…」

明日香「危ない!」

ユーゴ「おお!?何だよ!」

権現坂「ユーゴ!大丈夫か!?」

ユーゴ「暑苦しいんだよ!何で俺の後ろを」

権現坂「色々な事情がだな…」

ユーゴ「事情って…て言うかお前!」

権現坂「…セルゲイ・ヴォルコフ!」

セルゲイ「…」

バレット「好き勝手やってくれたなお前達のお陰で私は2度も職場を失ったぞ」

ユーゴ「誰だお前」

バレット「私の名はバレット…かつてプロフェッサーの右腕としてネオアカデミア時代においては力を司る最高幹部として…そして今は大宇宙の光と結託したスペースアカデミアの最高幹部!貴様らは知らんのだ…貴様らが平穏な日常を謳歌している間に邪悪なる光はセルゲイの力で四つの次元から7人のデュエリストを蘇らせた事を!さあ姿を見せよ!紫炎よ!!」

明日香「だ、誰?」

ユーゴ「紫炎…チラッと聞いた事があるぜ。あと一歩で戦国時代を統一できたかもしれねえ武将だってな」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/20(木) 21:14:41.50 ID:NAT35JLL0
バレット「さあ紫炎よ!」

紫炎「くだらん」

バレット「下らんだと」

紫炎「このような小童相手に決闘する為にわしは蘇ったのではない」

バレット「な、何を言っている!」

紫炎「…」

ユーゴ「誰が河童だ!」

権現坂「小童だ」

明日香「あなたも下らない戦いなんてやめなさい」

バレット「貴様らが私の誇りを破壊したのだぞ…私が生きるべき場所は戦場のみ」

ユーゴ「うるせえ!さっさと負けを認めろってんだ!」

紫炎「…」

バレット「…」

セルゲイ「なら嫌でもお前達を土俵に上がらせてやる」

ユーゴ「このゾンビ野郎!カッコつけてんじゃねえぞ!!」

セルゲイ「お前が俺達を焚きつけた…その結果どうなるかはお前の目で確かめるがいい」

ユーゴ「俺の目で?」

セルゲイ「お前にとって無関係な者が傷つく…そして俺が地獄の底より蘇らせたデュエリストとデュエルを行い事になる」

ユーゴ「はあ?とうとう頭がどうかしちまったか!元からヤバい野郎だったが気でも狂ってんじゃねえか!?」

バレット「何か手があるのか」

セルゲイ「あるさ…それが俺の…いいや私の復讐だ」

バレット「ならばセルゲイ…いやスペースアカデミア首領セルゲイ・ヴォルコフ!あなたに賭けよう」

セルゲイ「明日の正午…スタンダードは舞網市遊勝塾へ来い」

権現坂「あの光…スタンダードを襲撃した2人組と同じ守護者と同じ輝きを放っている」

セルゲイ「レイ…この私を宇宙へ追放した事を後悔させてくれる」
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/20(木) 21:32:57.91 ID:NAT35JLL0
ユーゴ「何もねえじゃねえか」

柚子「あれ?」

ユーゴ「おう」

柚子「どうしたの?」

ユーゴ「まあ…暗殺を食い止めに」

遊矢「暗殺?」

ユーゴ「おお…セルゲイって知ってるだろ?」

遊矢「権現坂が言ってたな…けど頭の無いアカデミアなんて、それにアカデミアって名前にいつまで拘ってるんだって話になるだろ?」

ユーゴ「そうだよな…そもそもさ」

柚子「遊矢!」

セルゲイ「ザークとレイか…」

ユーゴ「それが様子が変なんだぜ?クソッタレなゾンビ野郎だっつうのに何か…尊大っていうかよ」

セルゲイ「遥か大昔の事だ…世界が一つだった時、私は地球に生まれ落ちた光だった」

ユーゴ「ほらな。ここがどうかしてるんだよ」

セルゲイ「私は人に力を与え続けた…だがレイ!貴様が私の力を邪だと断じ宇宙へ追放した!」

遊矢「レイじゃない柚子だ!」

セルゲイ「その結果はどうだ?世界を四つに分裂させたのだ…邪神など私の光で浄化できたのだ!」

遊矢「こいつ…頭がどうかしてるんじゃないか」

ユーゴ「1度目は俺!2度目はシンジ、ジャック、クロウの3人!2度死んで何かに目覚めたのか、てめえ!」

セルゲイ「だが私は輝きを与えたデュエリストを通し貴様らの情報を得た。今こそ動き出す時…レイ!貴様が最初の生贄だ!!」

柚子「ちょっと何!?何する気よ!」

遊矢「何をする気だ…おい!」

セルゲイ「このセルゲイという男は面白いものを宿して死んだのだなぁ…地縛霊術発動!」

遊矢「やめろ!」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/20(木) 22:14:38.71 ID:NAT35JLL0
ユーゴ「柚子が…7つに分裂しちまった!?」

遊矢「セルゲイ!!!」

セルゲイ「10日…それ以内にレイのパーツを取り戻せば元に戻る」

ユーゴ「10日…」

セルゲイ「受け取れ!7人の戦士達!」

アユ「遊矢お兄ちゃん?」

タツヤ「どうしたの?」

遊矢「来るな!」

ユーゴ「この前のおっさん!」

紫炎「悪趣味な奴だ」

アトランティスの戦士「ケケケ」

彦孔雀「気の毒に…」

バルバロス「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ」

コザッキー「ヒヒヒ」

ランスロット「…」

ヒルコ「…」

セルゲイ「この連中は私が四つの次元から集めた現世に深い後悔の念を残し散ったそうだ」

遊矢「よくも柚子を…おい!俺が相手になってやる!!」

バルバロス「生意気なガキだ!俺が」

ヒルコ「私が行こう」

遊矢「来い!」

セルゲイ「そいつはスタンダード生まれ…そして捨てられた神だ」

ユーゴ「捨てられた神?」

遊矢「構うもんか!」
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 19:05:35.95 ID:9VpJ4KV50
ヒルコ「私のターン!武神-ヤマトを攻撃表示で召喚!ターンエンド…そしてヤマトの効果でデッキから武神と名のついたモンスター1枚を手札に加え手札を1枚捨てる。この効果は1ターンに1度、自分エンドフェイズ時に発動可能」

遊矢「俺のターン!柚子…俺はスケール3の相克の魔術師とスケール8の相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル4!EMゴールド・ファング!同じくレベル4!EMシルバー・クロウ!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「そしてレベル4のEMゴールド・ファングとEMシルバー・クロウでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「さらに2体の魔術師のペンデュラム効果を発動!」

ヒルコ「迷い…感じるぞ。そのモンスターからお前の迷いが見える」

遊矢「うるさい!俺は…俺は」

「エクシーズ召喚!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

「シンクロ召喚!覚醒の魔導剣士!」

「融合召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

ヒルコ「自らの持つ力ではなく全て他人から借り力にした…私と同じだ」

遊矢「何がお前と同じだ!俺は…ペンデュラム召喚の始祖だ!」

ヒルコ「始祖…」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのカードを全て破壊し破壊した枚数だけターン終了時まで200ポイントアップする!」

ユーゴ「相当頭にきてやがるな…んな事しなくても破壊できたじゃねえか!」

ヒルコ「墓地へ送った武神器-ヘツカの効果を発動!自分フィールドの武神モンスターが相手の効果対象になった時、ヘツカを除外しその効果を無効にする!」

遊矢「まだだ!オッドアイズ・レイジング・ドラゴンがエクシーズモンスターを素材に召喚に成功した事で1度のバトルフェイズで2回攻撃が可能!」

ヒルコ「自分フィールドの武神と名のついた獣戦士族モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札の武神器-ハバキリを墓地へ送る事で戦闘を行う自分モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ元々の倍になる!」

遊矢「なっ…」

ヒルコ「ヤマト!その禍々しい竜を斬り倒せ!!」

遊矢「オッドアイズ・レイジング・ドラゴンが…俺の持つモンスターの中でも切り札中の切り札が…2度も!」

ヒルコ「借り物の力を扱える技量…お前には無いが私にはあるのだ。それが不完全の姿で誕生し父母に棄てられた私の力!この日本列島に誕生した最初の神!それが私だ!!」

ユーゴ「し、知ってるか…おい権現坂」

権現坂「事実だとすれば奴は…どうやら俺達は未曾有の敵を相手にしているようだ」

遊矢「くっ…ターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!」
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 19:33:34.04 ID:9VpJ4KV50
ヒルコ「生み損ない…勝手に私を生み不完全だと断じ私を流した…だがな榊遊矢」

遊矢「…」

ヒルコ「私は出来損ないではないのだよ」

遊矢「出来損ない?何の話をしているんだ」

ヒルコ「奪う…無いのなら奪い補えばいい。この両腕も両脚もデッキも…力さえも!武神器-ムラクモを攻撃表示で召喚!私はレベル4の武神-ヤマトと武神器-ムラクモでオーバーレイ!エクシーズ召喚!武神帝-スサノヲ!!」

ヒルコ「受けてみろ!我が奪い取った力を!!」

遊矢「うわああああああああああああああ」4000→1600

ヒルコ「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!調律の魔術師…そして手札には融合か」

ヒルコ「最早何もできまい。そしてお前から奪い取り私は更なる力を得る」

遊矢「俺はモンスターを守備表示にしターンエンド」

ヒルコ「私のターン!私は手札の武神器-オロチを墓地へ送り自分フィールドの武神モンスター1体を対象に発動!そのモンスターはこのターン相手への直接攻撃が可能!」

ユーゴ「やべえ…このままじゃ遊矢が負けちまう!」

ヒルコ「安心しろ。生命を断つ事はない…だがペンデュラムの力を頂こう!!バトルだ!!」

遊矢「奪われてたまるか…これ以上…星読み!時読み!逃げろ!!」

権現坂「遊矢!!!」

遊矢「…」

ドサッ

ヒルコ「ペンデュラムか」

彦孔雀「…」

ユーゴ「次は俺が相手になってやる!てめえら全員纏めて俺がぶっ潰してやる!!」

バレット「そう焦るな。既にデュエルフィールドは完成している」

権現坂「ならば始めるぞ!時間が無い」

バレット「ふふふ…明日にでも報告してやる。そうなれば残るは9日か」

権現坂「待て!」
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 20:33:27.55 ID:9VpJ4KV50
翌日

権現坂「具合はどうだ」

遊矢「普通かな…いや普通じゃないか」

権現坂「…」

沢渡「黒咲は居ねえユートも居ねえジャックは旅で勝鬨も何処から行っちまって他の連中も連絡がつかねえ」

ユーゴ「とりあえず暇そうで強そうで役に立ちそうなの連れて来たぜ」

シンジ「大変なんだってな?ま、安心しろって」

アレン「誰が暇そうだ!」

デニス「…」

遊矢「やめろよ。巻き込むのは」

ユーゴ「何で?俺らは力を合わせて何度も」

遊矢「今度ばかりは…死人が出そうだ。相手は柚子をバラバラにした前世の柚子と因縁を持つ光と日本神話の神だぞ?それだけじゃない…危険そうな奴が6人もだ!そんなのが相手じゃ」

アレン「エクシーズ次元を救ったのはお前らだろ?だったら今度は俺がお前を助ける番だぜ!」

シンジ「だろ?」

デニス「君には恩があるからね」

沢渡「そうと決まれば!」

セルゲイ「聞こえるかデュエリストよ…」

遊矢「セルゲイ!」

ユーゴ「野郎!何処からだ!?」

セルゲイ「舞網市上空を見よ。この7つの空間に飛び込み我が光の戦士と戦うが良い」

ユーゴ「じゃあ行こうぜ」

権現坂「その前に遊矢」

遊矢「どうした?」

ゴスッッ
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 20:57:48.80 ID:9VpJ4KV50
アレン「お、おい!」

デニス「いきなり何を」

権現坂「ユートの件は聞いている。そして柚子…今の遊矢は肉体も精神もボロボロだ」

シンジ「…じゃ行くか」

ユーゴ「おう!」

シンジ「とりあえず俺がくたばったら後は頼むわ」

ユーゴ「縁起でもねえ事を」

デニス「…」

アレン「1番強えのは誰だ?」

権現坂「おそらく遊矢を倒したヒルコ…あいつは他とは違う気配を感じた」

アレン「そいつには当たらねえ様にしねえとな。俺は運が良いんだぜ?」

デニス「僕は誰が相手でも構わない」

沢渡「誰一人欠けるんじゃねえぞ!」

権現坂「生き残り再び遊勝塾の前で会おう」

遊矢「…」

権現坂「必ず戻って来るからな」

沢渡「飛び込め!」

ユーゴ「よっしゃ1番乗り!」

アレン「けど6人しかいねえぞ」

シンジ「勝った奴が他のに向かうんだよ」

デニス「…そうしよっか」

ユーゴ「俺の相手は紫炎のおっさん!待ってろよ!!」

遊矢「ぐっ…約束だからな…権現坂…みんな…!」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 21:07:09.35 ID:9VpJ4KV50
ドクトル「どうやら私の開発したデュエルフィールドへ向かったようだね」

コザッキー「気に入らん…こんな奴が同じ科学者とは!」

ランスロット「同族嫌悪だ」

彦孔雀「それで?僕達も向かうってわけかな」

ヒルコ「…」

バルバロス「ならば俺から行くぞ!」

アトランティス「さあ…俺の相手は誰かな?」

紫炎「無価値な事だ」

セルゲイ「行け!」

ドクトル「…バレット」

バレット「何だ」

ドクトル「既に準備は整っている」

バレット「では」

ドクトル「あれが我らのトップとは認められないよ」

バレット「…」

ドクトル「隙を見て私が開発した超越融合で奴と一体化するんだ」

バレット「可能なのか?奴は我ら融合次元の歴史の裏で暗躍し続けた光なのだぞ?」

ドクトル「それすら食らう闇が存在する…何も表の宇宙だけじゃないんだよ」

バレット「どういう意味だ」

ドクトル「いつかわかるさ」

バレット「…」

ドクトル「どちらにせよ生き残り続けた我々こそが次元制覇に相応しいというわけだ」

バレット「お前の頭脳と我が力だな」

ユーリ「…超越融合ね」
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 21:25:27.22 ID:9VpJ4KV50
ユーゴ「お?てめえ!」

彦孔雀「君が僕の相手ってわけか」

ユーゴ「紫炎のおっさんじゃねえのか…」

彦孔雀「僕も戦わなければならない。取り戻す為にも」

ユーゴ「それは俺のセリフだぜ!」

ユーゴ・彦孔雀「デュエル!!」

ユーゴ「何じゃこりゃ!?手札が丸見えだぞ!」

彦孔雀「それがこのデュエルフィールドのルール」

ユーゴ「て言うか何だ!?凄え人が集まってんぞ!」

ムクロ「ユーゴ!こりゃ何の騒ぎだ!?」

ユーゴ「俺に聞くなっつうの!」

彦孔雀「最初は」

ユーゴ「俺からに決まってるじゃねえか!わざわざ俺の故郷にデュエルフィールド作るなんてよ…何か仕掛けでもあるんじゃねえか?自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!そしてSR三つ目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル3のSRベイゴマックスにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

彦孔雀「僕のターン!儀式魔法『霊魂の降神』を発動!レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるよう手札またはフィールドからリリース!僕は手札のモンスター2体をリリース!儀式召喚!霊魂鳥神-姫孔雀!!」

ユーゴ「儀式か」

彦孔雀「僕の生まれはヒルコと同じくスタンダード」

ユーゴ「じゃあお前も恨みがあるってわけか?何か過去の因縁的な」

彦孔雀「違う…僕は彼女を解放する為に戦っている」

ユーゴ「彼女?」

彦孔雀「君の目の前に居るだろ…やっと報われる日が来た」

ユーゴ「彼女を生き返らせる為?そんな嘘で動揺するとでも」

彦孔雀「事実だ。嘘をついてどうする」

ユーゴ「一気にやりにくくなったぞ」
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 22:11:29.40 ID:9VpJ4KV50
彦孔雀「姫孔雀の効果を発動!相手フィールドの魔法・罠を3枚まで選びデッキへ戻す」

ユーゴ「!」

彦孔雀「バトルだ。姫孔雀で魔剣ダーマを攻撃」

ユーゴ「彼女の為…じゃあ何でカードになってんだ!」4000→3700

彦孔雀「…君も知っている男」

ユーゴ「俺も?」

彦孔雀「赤馬零王だよ」

ユーゴ「赤馬零王って…あのハゲ!」

彦孔雀「奴は実験として人間をカードに変えモンスターに変化させる悪魔のような実験を行っていた…あれは今から20年も前の事だったか」

ユーゴ「お前も彼女も被害者ってわけだ」

彦孔雀「そうだ。結果的に僕らは破棄され今に至る…僕は大勢の怨念を背負い光と契約した。そして姫を取り戻す!!」

ユーゴ「てめえだって…柚子バラバラにした連中の1人じゃねえか!やってる事が同じなんだよ馬鹿野郎!!」

彦孔雀「…」

ユーゴ「大体彦と姫だぁ?七夕かよ!言っとくが俺は説得とか面倒な真似はしねえ主義だ!」

彦孔雀「説得しようがしまいが僕には無関係だ」

ユーゴ「だからしねえって言ってんだろ!デュエリストならデュエルで語ればいいんだよ!」

彦孔雀「カードを1枚伏せてターンエンド!そして姫孔雀は手札に戻り霊魂鳥トークンを2体特殊召喚!」

ユーゴ「俺のターン!」

彦孔雀「…」

紫炎「ほぉ…この前の童が彦孔雀と決闘か」

ユーゴ「俺の手札は2枚だ…この2枚で逆転してやる!」

ムクロ「やっべえ戦国武将のコスプレしたおっさんが居るぞ」

「最近こういうの増えたよな」

「危ない危ない」

紫炎「…」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 22:42:01.57 ID:9VpJ4KV50
ユーゴ「墓地のHSR魔剣ダーマの効果を発動!自分フィールドにカードが存在しない場合、HSR魔剣ダーマは墓地から特殊召喚する事ができる!さらに俺はSRアクマグネを攻撃表示で召喚!アクマグネの効果を発動!アクマグネが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターと自分フィールドのモンスターとでシンクロ召喚ができる!俺はレベル4の霊魂鳥トークンにレベル1のSRアクマグネをチューニング!シンクロ召喚!HSRチャンバライダー!!」

彦孔雀「攻撃など無意味だ…姫は何度でも君のフィールドをガラ空きにする!」

ユーゴ「何度も行かねえよ。魔法『ヒドゥン・ショット』を発動!墓地のスピードロイドモンスターを2体まで除外して発動!除外した枚数だけ相手フィールドのカードを破壊する!」

彦孔雀「!?」

ユーゴ「やい!てめえが手を組んでる連中はハゲの部下だった奴だぞ!恥ずかしくねえのか!?」

彦孔雀「姫が元に戻るなら僕は悪魔にでも魂を売る!」

ユーゴ「そんな簡単に売れるってのかよ!どんだけ安っぽい魂なんだよ!」

ユーゴ「過去は過去なんだよ!蘇らせた恩義でも感じてるなら無視しちまえ!てめえらの命はてめえらのものじゃねえのか!?」

彦孔雀「…」

紫炎「嘘偽りのない言葉…か」

ユーゴ「何だったら俺がハゲの息子に頼んで元に戻せる…かもしれねえ」

彦孔雀「嘘だ」

ユーゴ「かもって言ったじゃねえか!期待してんじゃねえよ」

彦孔雀「君は知っているのか?赤馬零王を」

ユーゴ「ボンヤリと…そうそう!最後は消し飛んじまったんだぜ?花火にしては汚ねえよな。ははは」

彦孔雀「…そうか」

ユーゴ「まあ手札が見えようが見えまいが関係ねえよな。強えから俺って」

紫炎「奴の名は」

ムクロ「へ?新しい映画でもやんのか」

紫炎「あの童の名は」

ムクロ「ユーゴ…チビで生意気でスケベでバカだけどデュエルの腕は上位だぜ」

紫炎「ユーゴか」

ムクロ「しかし何で武将のコスプレしてんの?いい歳したおっさんが」

紫炎「紫炎だ」

ムクロ「なりきってんな…」
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 22:55:20.68 ID:9VpJ4KV50
彦孔雀「受け取ってくれ」

ユーゴ「柚子の胴体…何か怖いな」

彦孔雀「…」

ユーゴ「とりあえずスタンダード行けよ」

彦孔雀「しかしな」

紫炎「…」

ユーゴ「おっさん!」

彦孔雀「…粛清か」

紫炎「必要もなかろう。わしとお前は仲間ではない」

ユーゴ「次はおっさんか?」

紫炎「いいや」スッ

ユーゴ「柚子の右腕?いや左か?」

紫炎「…」

ユーゴ「何でだよ」

紫炎「この現代の天下をわしが取る」

ユーゴ「そんな格好でフラつくってのか!?て言うか俺の!」

紫炎「どうやらわしの血筋を継ぐ者がいるようだ」

ユーゴ「喧嘩売ってんだぞ!来いよ!」

紫炎「元気な童だ…どうやらお前とわしは戦う運命にある」

ユーゴ「当たり前じゃねえか!」

紫炎「この姿で生き返ったのならば、この姿で存分に戦える使い手と共に歩むしかあるまい。また会おうぞユーゴ」

ムクロ「お前も変なダチばっか作ってるな」

ユーゴ「おっさん…おっさんがシティに居る限り何度でもやりあってやるよ」
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 23:02:28.49 ID:9VpJ4KV50
融合次元

デニス「最悪の足場だね。砂地だなんて」

ランスロット「それは私も同条件だ」

デニス「それもそうか」

ランスロット「我が名はランスロット」

デニス「デニス・マックフィールド」

デニス・ランスロット「デュエル!!」

エクシーズ次元

アレン「溺れるじゃねえか!ていうかハートランド池か!?」

アトランティス「ケケケ…ここがお前と俺の舞台だぜ!」

アレン「どう考えても有利じゃねえか!この魚野郎!」

アトランティス「何とでも言うがいいさ」

アレン「じゃあ…覆してやるよ!この神月アレン様がな!」

アレン・アトランティス「デュエル!!」

シンクロ次元

シンジ「ババってわけか」

ヒルコ「…」

シンジ「とりあえず俺はシンジ・ウェーバーな」

ヒルコ「関係無い」

シンジ「気取ってんじゃねえぞ…コラ」

シンジ・ヒルコ「デュエル!!」

アレン「遊矢!借りは絶対に返すぜ!」

シンジ「人間の意地ってやつを見せてやるぜ」

デニス「たとえ何があったとしても柚子を取り戻す!」
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/24(月) 18:49:59.38 ID:UXQfAXe60
ランスロット「では私から始めよう。聖騎士モルドレッドを攻撃表示で召喚!そして装備魔法『聖剣カリバーン』を装備!装備モンスターの攻撃力は500ポイント上がる。また1ターンに1度ライフを500回復させる」4000→4500

デニス「ランスロットがモルドレッドを扱うか」

ランスロット「それだけではない。モルドレッドは聖剣と名のついた装備魔法を装備している限りレベルが一つ上がり闇属性へ変化する!さあモルドレッド!自らの本質を曝け出せ!!」

デニス「…」

ランスロット「さらにモルドレッドの効果を発動!このモンスター以外のモンスターが存在しない場合、デッキから聖騎士モンスターを特殊召喚する!私はデッキから魔聖騎士ランスロットを特殊召喚!この効果を使用後、モルドレッドは装備カードを破壊する」

ランスロット「そして魔聖騎士ランスロットの効果を発動!自分フィールドの聖騎士モンスターをリリースしデッキから聖剣と名のつくカードを1枚手札に加える。私は装備魔法『天命の聖剣』を装備しターンエンド」

デニス「僕のターン…君の生まれは」

ランスロット「シンクロ次元」

デニス「そっか…E・HEROアイスエッジを攻撃表示で召喚!さらに魔法『マスク・チェンジ』を発動!自分フィールドのHEROモンスターをリリースし同じ属性のM・HEROをエクストラデッキから特殊召喚する!アイスヘッジをリリースしM・HEROアシッドを特殊召喚!」

デニス「アシッドの効果を発動!このモンスターが特殊召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠を破壊し相手フィールドのモンスター全ての攻撃力は300ポイントダウン!」

ランスロット「フィールドの装備された天命の聖剣が破壊された場合、フィールドの聖騎士モンスター1体を選択しそのモンスターに装備する」

デニス「だが攻撃は可能だ!」

ランスロット「…」4500→3600

デニス「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ランスロット「私のターン!魔法『死者転生』を発動!手札を1枚墓地へ送り自分の墓地のモンスター1体を対象に手札に加える!そして聖騎士モルドレッドを攻撃表示で召喚!ランスロットの効果でリリースしデッキから聖剣を手にする!」

デニス「融合次元とシンクロ次元の伝承が一緒なら…間違いなくアーサー王伝説の登場人物だ。シンクロ次元では実話だったんだね」

ランスロット「そして私は墓地へ送った湖の乙女ヴィヴィアンの効果を発動!自分フィールドのレベル5以上の聖騎士モンスターをレベルを一つ下げ特殊召喚する」

デニス「…」

ランスロット「彼は残念だったな。だが私は自らの汚名を晴らす為、現代に蘇った!私はレベル4となった魔聖騎士ランスロットにレベル1の湖の乙女ヴィヴィアンをチューニング!シンクロ召喚!魔聖騎士皇ランスロット!!」

ランスロット「このモンスターがシンクロ召喚に成功した時、デッキから聖剣を手に入れる!」

デニス「帰れそうに無いか…いいや帰らなきゃな」

ランスロット「少年よ…ここからが本当の闘いだ」

デニス「ふぅ…それはどうも」
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/24(月) 19:40:21.11 ID:UXQfAXe60
バルバロス「ようこそ…大した事は無さそうだな」

権現坂「見た目で判断するな。それよりもここは」

バルバロス「敗者には死!このデュエルの勝者は敗者を奈落へと突き落とす事が可能なのだ」

権現坂「何だと!?」

バルバロス「そう驚くな」

権現坂「何て連中だ」

ブチッ

権現坂「!?」

バルバロス「俺は融合次元の生まれだ。そして」

権現坂「下駄の鼻緒が切れるとは…何と不吉な」

バルバロス「おい」

権現坂「まさか誰かが…」

バルバロス「俺から行くぞ!カードを2枚伏せてターンエンド」

権現坂「俺のターン!誰だ…アレンかシンジかデニス、沢渡、ユーゴ…!」

バルバロス「おいおい!これがどうなってもいいのか?」

権現坂「柚子!」

バルバロス「俺と戦え老け顔の若造」

権現坂「俺は…」

アレン「…」

シンジ「…」

デニス「…」

沢渡「…」

ユーゴ「…」

権現坂「どうか無事で居てくれ…みんな」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/24(月) 22:16:49.68 ID:UXQfAXe60
ランスロット「…終焉だ」

デニス「くっ…そ…」

ランスロット「敗者は砂に飲まれて消える。跡形もなくな」

デニス「ひ、一つ聞かせてくれ…」

ランスロット「いいだろう。一つだけ答えてやる」

デニス「汚名って何をしたんだい…?」

ランスロット「私は裏切ってはいない」

デニス「裏切っていない…でも」

ランスロット「君の世界とは違うようだな。私は…罠に嵌められたのだ」

デニス「モルドレッドだね」

ランスロット「そうだ…だが力を貸した黒幕がいる。ホワイト一族と呼ばれる歴史を操る連中がな」

デニス「またホワイト…」

ランスロット「君達も戦っているのか」

デニス「僕は関わりないけど…けど僕の知り合いが…同じホワイト一族の」

ランスロット「ならば無駄だな」

デニス「無駄…それは一体」

ランスロット「同じ血筋では攻略できない。同じように反逆した者を知っているが彼らは決着が付かぬままだった…それが連中の細胞に魂に刻まれた力…決してお互いの生命を奪う事ができぬ呪いみたいなものだ」

デニス「伝えなきゃね…って言っても無理か」

ランスロット「覚えておくぞデニス・マックフィールド」

デニス「あ、ありがとう…」

ランスロット「…」

デニス「これが死ってわけか…色々あったな…」

ランスロット「ホワイトの末裔か」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 18:27:48.18 ID:cFbL40TB0
アレン「俺のターン!俺はモンスターを守備表示で召喚しターンエン…何処だ!?おい!潜ってねえで出て来いよ!」

アトランティス「ケケケ!」

アレン「わけがわからねえ野郎だぜ…この魚野郎は」

アトランティス「驚いたな。お前は戦士ゼアルに似ているぞ」

アレン「戦士ゼアル!?ま、まさか俺の先祖」

アトランティス「お前はタダの凡人よ!俺のターン!海皇の重装兵を攻撃表示で召喚!海皇の重装兵の効果を発動!通常召喚に加えレベル4以下の海竜族を特殊召喚する事ができる。俺は手札から海皇子ネプトアビスを特殊召喚!」

アトランティス「アトランティス大陸を知っているか?」

アレン「知らねえ!」

アトランティス「知らないだと?RUM発祥の地だぞ」

アレン「はあ?」

アトランティス「ケッ!嫌になるぜ最近の若僧ってのは」

アレン「何が若僧だ!俺のダチの彼女バラバラにしやがって!」

アトランティス「海皇子ネプトアビスの効果を発動!手札から海皇モンスターを墓地へ送りデッキから海皇カードを1枚手札に加える」

瑠璃「騒がしいと思ったらアレンだわ」

サヤカ「な、何あの魚みたいなモンスター!?」

アトランティス「ケケケ…嫌なもんだぜ。ああも薄気味悪がられるなんてよ」

アレン「事実ヌルヌルしてそうじゃねえか!」

アトランティス「お前は緊迫感がねえな。俺らの時代じゃデュエルってのは文字通り命と命の削り合い」

アレン「だから何だ!」

アトランティス「死んでもらうぜ」

アレン「それは俺のセリフだぜ!てめえなんて焼き魚にしてやるよ!!」

瑠璃「…」

サヤカ「どうしたの?」

瑠璃「嫌な予感がする…途轍もなく」
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 19:17:23.22 ID:cFbL40TB0
ヒルコ「私のターン!私は武神-ミカヅチを攻撃表示で召喚!ターンエンド」

シンジ「俺のターン!」

ヒルコ「お前からは奪えるものが何も無い」

シンジ「そいつはどうも、手札のレベル1モンスターを墓地へ送り手札からビッグ・ワン・ウォリアーを特殊召喚!そしてビッグ・ワン・ウォリアーをリリースしサルベージ・ウォリアーをアドバンス召喚!サルベージ・ウォリアーの効果を発動!手札または墓地のチューナーモンスターを特殊召喚する!俺は墓地へ送ったターボ・シンクロンを特殊召喚!」

シンジ「レベル5のサルベージ・ウォリアーにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!マイティ・ウォリアー!!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!武神-ミカヅチを攻撃表示で召喚しターンエンド」

シンジ「俺のターン!マイティ・ウォリアーで武神-ミカヅチを攻撃!」

ヒルコ「自分フィールドの武神モンスターが攻撃対象にされた時、手札の武神器-ヤタを墓地へ送り、そのモンスターの攻撃を無効にし攻撃力の半分のダメージを与える!」

シンジ「!」4000→2900

ヒルコ「…凡人か」

シンジ「ターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!武神-ヤマトを攻撃表示で召喚!そして私はレベル4の武神-ミカヅチと武神-ヤマトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!武神帝-カグツチ!!」

ヒルコ「カグツチがエクシーズ召喚に成功した時、デッキの上からカードを5枚送りその中の武神カード×500アップする!」

シンジ「3000…」

ヒルコ「そして墓地へ送られた武神器-ハチの効果を発動!墓地のこのカードを除外する事で相手フィールドの魔法・罠を1枚破壊する!」

ヒルコ「さらに墓地へ送られた武神器-イクタの効果を発動!自分フィールドに武神モンスターが存在する場合、このカードを除外し相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象に発動!そのモンスターは守備表示となり守備力は0になる!」

ヒルコ「これで最後だ。そして武神器-オハバリを墓地へ送り自分フィールドの武神モンスター1体を対象に発動!そのモンスターはこのターン相手フィールドの守備表示モンスターを攻撃した場合、その数値が超えた分相手にダメージを与える!」

シンジ「マジか…この野郎」

ヒルコ「奪うものは無い…だが貴様の命は貰う」

シンジ「それがルールってか?まあ…仕方ねえわな」

ヒルコ「命乞いはしないのか」

シンジ「今更命乞いして意味あんのか?やれよ」

ヒルコ「…ならば望み通り」
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 19:29:33.74 ID:cFbL40TB0
ブクブク…

サヤカ「あ、上がって来ない」

瑠璃「どうなってるの?」

サヤカ「…」

スッ

サヤカ「あ、あれ!」

瑠璃「アレン…アレンが勝ったのね」

ザバンッッ

アトランティス「ケケーッ!」

サヤカ「!?」

瑠璃「そ、そんな…」

アトランティス「小僧!良くやったと言いたいがまだまだ甘い!」

サヤカ「アレンが…アレンが死んじゃった!」

アレン「…」

アトランティス「これが本当のデュエルだ」

瑠璃「待ちなさい!」

アトランティス「ん?お前…似ているな」

瑠璃「似てるって」

アトランティス「これだよ」

瑠璃「あ、足?」

アトランティス「柊柚子の足だ」

瑠璃「柚子って…何で!?」

アトランティス「バラバラにしたんだよ。俺らの大将がな!」

瑠璃「何て事を…」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 19:42:45.42 ID:cFbL40TB0
クロウ「通せ!通してくれ!」

リン「クロウ!」

シンジ「…」

クロウ「シンジ…ビックリしたぜ。テレビでお前が」

シンジ「…」

クロウ「…息してねえ」

リン「!?」

ヒルコ「ただの人間にしては上出来だ」

クロウ「てめえか?てめえがシンジを!」

ヒルコ「…」

クロウ「無視してんじゃねえ!」

ヒルコ「立ったまま死を迎える…まさに闘争本能の塊のような男よ」

クロウ「俺が相手だ!」

ヒルコ「…」

リン「あいつ…柚子の頭を持ってる」

クロウ「おい!バラバラ殺人までやってんのか!?」

ヒルコ「3人か…3人の何ら因縁もない真っ当に生きたデュエリストが命の灯火を消したか」

リン「答えなさいよ!何がどうなって」

ヒルコ「残り9日で柊柚子の七つに分離された肉体を集めればお前達の勝ちだ」

クロウ「あ?狂ってんのか」

ヒルコ「今はこちらの3勝2敗か…紫炎め、心変わりしおって」

クロウ「この騒ぎは…全部お前らの仕業ってわけか?そうなのか!目的はなんだ!?」

ヒルコ「私が完全になる為に…それ以上の事は無い」
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 20:05:07.58 ID:cFbL40TB0
沢渡「どうなってんだこりゃ!?」

コザッキー「このデュエルフィールドは受けたダメージをそのまま回復させるのだ」

沢渡「無茶苦茶じゃねえか!」

コザッキー「ヒヒヒ…頑張りたまえよ」

沢渡「ざけやがって…何がピラミッドフィールドだ!」

コザッキー「ターンエンド!」

沢渡「俺のターン!ならやる事は一つ!ライフを一気に0にしてやる!俺のターン!」

コザッキー「…」

沢渡「フィールド魔法『天空の聖域』を発動!そして俺は天空聖者メルティウスを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

コザッキー「私のターン…ふむふむ」

沢渡「?」

コザッキー「神月アレン、シンジ・ウェーバー、デニス・マックフィールドの3名が死んだそうだ」

沢渡「ははは!俺を惑わそうったってそうはいかねえ!いいか?その遠くなった耳をかっぽじってよーく聞きやがれ!」

コザッキー「聞こうじゃないか」

沢渡「アレンはセブンスターズってヤバい奴の一人と変なおっさんを倒した!シンジはフレンドシップカップの3位で危なっかしい集団を纏める大将格!デニスは元アカデミアの最高幹部で遊矢の親父の弟子だぞ?倒せるわけがねえ!」

コザッキー「それで?」

沢渡「そりゃ黒咲や赤馬には劣るかもしれねえが強えっちゃ強え!お前らみたいな変な光浴びて蘇ったゾンビとは格が違うんだよ!格が!」

コザッキー「頭が悪いね。事実死んでいるんだよ」

沢渡「…そんなの俺が認めねえ!」

コザッキー「ふふふ…この融合次元が生んだ大天才が言っているのだ」

沢渡「何が大天才だ。ただのおっさんじゃねえか!場違いすぎるんだよ!」

コザッキー「いいや私は後一歩で栄光を手に入れる事ができた…それを紫雲院家の連中が邪魔をしたのだ!」

沢渡「邪魔?」

コザッキー「伝説と語り継がれて来た全てのモンスターを統一する覇王力!それを…連中は」

沢渡「覇王って…ミストや遊矢とユートの力か!?」
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