遊矢「だ、誰なんだお前は!?」 ユート「俺の名はユート」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/09(土) 23:13:02.57 ID:5SBqCYP30
アームド「…」

デニス「ダメージが与えられない…まさか!」

アームド「カーカカカ!罠『パワー・ウォール』相手モンスターの戦闘で自分がダメージを受けた時、ダメージが0になるようにデッキの上から500ポイントにつき1枚墓地へ送る。俺が受ける筈だったダメージは1300!よって3枚墓地へ送る」

デニス「カードを2枚伏せてターンエンド」

アームド「俺のターン…カカカ!運命は決した」

「チマチマと…自らの使命を忘れたか」

アームド「!」

ホルス「!」

「どいつもこいつも…お前達はどうだ。先に死んだ4人のようになりたいか」

アームド「それだけは御勘弁を」

ホルス「我々なら必ず完遂して見せます」

「ならばこの地に眠る全能の力を得よ」

デニス「そっちもそっちで上に縛られているようだね」

沢渡「あの声がスタンダードでやりあった7人や奴ら6人の大ボスってわけか」

シンジ「ミラーハウスに誘い込んだら勝てそうじゃね?」

アレン「何で?」

シンジ「こう反射してよ『出れね〜!』なーんて叫ぶかもな。意気がってても所詮は光だし」

アレン「ははは!それ面白そうじゃね」

ユート「笑い事じゃないんだぞ!」

アームド「これがお前の運命だ!魔法『ネクロの魔導書』を発動!」

デニス「!」

アームド「一瞬背筋が凍る感覚を味わっただろ?そうだ!これこそが俺のエース!世界を牛耳る力だ!」

沢渡「何か嫌な予感がするぜ」

ユート「ああ…」
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/09(土) 23:53:03.38 ID:5SBqCYP30
アームド「カーカカカ!紹介しよう!こいつが世界を司る魔導天士トールモンドだ!」

デニス「世界…!」

アームド「ネクロの魔導書の効果は墓地の魔法使い族モンスターを除外しこのカード以外の手札の魔導書と名のつくカードを1枚相手に見せ墓地の魔法使い族モンスターを特殊召喚できる。そしてこの効果で特殊召喚したモンスターのレベルは除外したモンスターと同じになる」

アームド「さらに魔導または魔導書の効果で特殊召喚したトールモンドは墓地から魔導書と名のつくカードを2枚手札に加え手札の魔導書カード4種類見せる事でこのカード以外のフィールドのカードを全て破壊する!」

アームド「カーカカカ!俺を先に死んだ連中と上のホルス他の光の波動を浴びた出来損ないと同じだと思うな!俺こそが光にとって世界の正位置!完成と成就!それ以外は逆位置の未完成…そして俺とデュエルをしたデュエリストは終わりだ」

アームド「永続魔法『魔導書廊エトワール』を発動!さらに魔法『ヒュグロの魔導書』を発動!攻撃力を1000アップする!魔導書廊エトワールの効果できっちり4000だ」

沢渡「負けちまう…デニスが負けちまうぞ!」

アームド「バトルだ」

アレン「閻魔!どうにかしろ!」

シンジ「そうだぞ。とりあえず俺ら生き返らせたんだから最後まで責任取れよな」

デニス「…」4000→0

ユート「生きてるか」

デニス「な、何とか」

アレン「後は兄ちゃんだけだ!頑張れよ!」

ホルス「グフォフォフォ…大口を叩きおって」

鉄男「…」

ホルス「お前は何ターンで沈みたい」

鉄男「あまり俺を舐めるなよ」

ホルス「舐める?舐める価値もないわ!」

沢渡「何かヤバそうじゃねえか?」

ユート「…」

シンジ「元々あの兄ちゃんは関係なかったもんな。けど最後までわからねえよ」

鉄男・ホルス「デュエル!!」
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 19:54:51.78 ID:fwxh8d110
鉄男「俺のターン!俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

ホルス「グフォフォ!俺のターン!ゴルゴニック・ゴーレムを攻撃表示で召喚!そして岩石族モンスターの召喚に成功した時、手札からゴルゴニック・ガーゴイルを特殊召喚!レベル3のゴルゴニック・ゴーレムとゴルゴニック・ガーゴイルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀嶺の巨神!!」

ホルス「銀嶺の巨神のオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手フィールドにセットされた魔法・罠1枚を対象に発動!このモンスターがフィールドに存在する限りそのカードは発動できない。カードを3枚伏せてターンエンド」

鉄男「俺のターン!罠発動!『ギアギアギア』デッキからギアギアーノと名のつくモンスターを2体特殊召喚し、その特殊召喚したモンスターのレベルを一つ上げる!デッキからギアギアーノとギアギアーノMk-Uを特殊召喚!レベル4のギアギアーノとギアギアーノMk-Uでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ギアギガントX!!」

ホルス「お前!命を賭けたデュエルを行った事はあるが毎度命拾いしているって顔してるな」

鉄男「否定はしない」

ホルス「周りには怪物ばかりで自分は何の役にも立たないみそっかす…そして今もここに居る連中の中で最弱!アームド!俺もさっさと奴を惨殺するぞ!」

アームド「カカカ…時間をかけるなよ」

鉄男「確かに俺に周りには大勢居る。妙な力を使う連中が…けど今じゃそんな奴らも普通の人間だ!普通の人間には普通の人間の戦い方がある…そして!今が俺らのような人間がそいつらに変わって敵と戦う番だ!もう遊馬に背負わせたりはしねえ!」

鉄男「ギアギガントXの効果を発動!デッキまたは墓地からレベル4以下の機械族モンスターを手札に加える!そして俺は手札に加えたギアギアーセナルを攻撃表示で召喚!ギアギアーセナルの効果を発動!このカードをリリースしデッキからギアギアーセナル以外のギアギアモンスターを特殊召喚する!ギアギアーノMk-Vを特殊召喚!」

鉄男「ギアギアーノMk-Vはギアギアモンスターの効果で特殊召喚に成功した時、手札または墓地からギアギアと名のついたモンスター1体を効果を無効にし特殊召喚する!俺はギアギアーノを特殊召喚!レベル3のギアギアーノとギアギアーノMk-Vでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ギアギガントXG!!」

ホルス「一気に2体か?それが何だと言うんだ!罠発動!『岩投げアタック』自分のデッキから岩石族モンスター1体を墓地へ送り相手に500のダメージを与えその後シャッフルする」

鉄男「…」4000→3500

ホルス「さらに同名カード2枚を発動!合計で1000のダメージだ!」

鉄男「…」3500→2500

ホルス「さあ墓地の準備は整った!」

鉄男「バトルだ!ギアギガントXで銀嶺の巨神を攻撃!」

ホルス「ライフ減る…だが1500で上等だ。所詮お前達は」

鉄男「何の取り柄もねえカスだって言いたいんだろ!もう聞き飽きたぜ!速攻魔法『リミッター解除』を発動!」

アームド「バカな奴だ…」

「どいつもこいつも己を特別だと思い上がっている…所詮は私が居なければ誕生もしなかった生命だというのに」

アームド「カカカ…(あんたの時代も終わりを告げるだろうがな)」

「もういい…誰でもなく私が引導を渡してくれる!」

沢渡「いよいよお出ましってわけか」

ユート「…」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 21:39:44.35 ID:fwxh8d110
バサッ

アレン「こいつが…光の真の姿ってわけか」

アームド「真の姿ではない。お前達に合わせた姿をしたまでだ」

エグゼキューター「名はエグゼキューターとでも名乗るか」

デニス「エグゼキューター?」

ユート「執行者…」

エグゼキューター「この世界にはヌメロンコードと呼ばれる全知全能の力があると聞いた…何処だ」

鉄男「…あれはねえよ」

アームド「嘘をつくんじゃない!」

鉄男「あれは俺らを生き返らせて姿を消した。何処にもねえし俺だって見た事がねえ!」

エグゼキューター「こんな凡庸な人間を蘇らせる為にだと?愚かな…」

アームド「どうされます」

エグゼキューター「この世界を滅ぼす」

アームド「カカカ!」

エグゼキューター「一週間…貴様らに猶予を与えよう」

沢渡「随分と上から来るじゃねえか!」

エグゼキューター「当然だ。これほどの屈辱を味わったのは2度目だ」

ユート「勝手な話だ」

アレン「てめえら!」

シンジ「上等だ。てめえら2人と俺らで相手してやるよ」

アームド「カーカカカ!大口を叩くな」

エグゼキューター「お前達に明日は無い。死ぬだけだ」

ユート「…」
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 19:57:12.48 ID:NSccdgm/0
翌日

アレン「明日来たじゃねえか」

シンジ「だな」

デニス「これからどうするの?」

沢渡「何か案ねえのかユート?」

遊矢「だってさ」

ユート「…先ず何処に行ったかわからない」

沢渡「鉄男は何処行ったよ?」

遊矢「何か用事があるとか何とか言ってたけど」

アンナ「おい!」

アレン「何だお前!新しい刺客か!?」

アンナ「怪しい奴らだな」

シンジ「お、女子高生だぜ女子高生!」

デニス「いやいや言ってる場合じゃないでしょ」

権現坂「高校生という事は鉄男と」

アンナ「鉄男?鉄男の知り合いか?」

アレン「て言うか何者なんだお前!」

アンナ「俺は神月アンナだ!」

沢渡「お、俺だってよ…しかもバズーカ持ってるし」

遊矢「色々居るだろ?自分を僕とか俺ていう女の子」

シンジ「あー俺っ子な。そういうのに限って純情っつうか」

アレン「神月?俺の偽者じゃねえか!よく見りゃ微妙に似てるしよ!絶対に偽者の俺だ!」

デニス「そんなバカな」

アレン「だって神月って苗字なんて滅多に居ねえぞ!俺とデュエルしろ!」

ユート「何故そうなるんだ」
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 21:09:15.69 ID:NSccdgm/0
アンナ「俺から行くぜ!自分フィールドにカードが存在しない場合、手札から爆走特急ロケット・アローを特殊召喚!」

アレン「ブッ!マジかてめえ!」

権現坂「攻撃力5000だと!?」

アンナ「ターンエンド!」

アレン「俺のターン!」

アンナ「一週間前だ!」

アレン「は?」

アンナ「俺は3年前にナンバーズを巡る戦いに巻き込まれた」

アレン「それが俺に何の関係があるんだよ」

アンナ「そのナンバーズの力を嗅ぎつけた宇宙からの侵略者が地球へ来た!遊馬達がまた戦うんだぞ!」

アレン「知らねえよ!俺らだって色々と戦ってんだ!アカデミアとかユートの偽者とか光とか」

沢渡「何か色々と大変なんだな…デュエリストって生き物は」

アレン「モンスターを守備表示で召喚しカードを2枚伏せてターンエンド!」

アンナ「俺のターン!爆走特急ロケット・アローは自分スタンバイフェイズ時にカードを全て墓地に送らなければ破壊される」

シンジ「そりゃリスクもあるわな。しかし女子高生のスタイルじゃねえぞ」

沢渡「お前は常に能天気だよな」

アンナ「ターンエンド!」

アレン「ガラ空きじゃねえか!俺のターン!ガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!」

アンナ「ガガガマジシャン!?」

アレン「ガガガマジシャンの効果を発動!1から8までの任意のレベルをエンドフェイズ時まで変更する!ガガガマジシャンのレベルを3から4に変更!さらにガガガシスターの表示形式を攻撃表示に変更!」

アンナ「お、お前…」

アレン「ガガガシスターの効果を発動!このカード以外の自分フィールドのガガガモンスターを選択し発動!エンドフェイズ時までそれぞれのレベルを合計したレベルになる!これでお互いのレベルは6だ!」

デニス「止めなくても大丈夫なの?」

遊矢「あの人も悪い人じゃ無さそうだしな…」
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 22:31:28.67 ID:NSccdgm/0
アレン「レベル6のガガガマジシャンとガガガシスターでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク6!ガントレット・シューター!!」

アレン「ガントレット・シューターでダイレクトアタックだ!」

アンナ「自分の魔法・罠ゾーンにカードが存在し相手直接攻撃宣言時に手札の除雪機関車ハッスル・ラッセルは特殊召喚する事ができる!」

アレン「な、何だって」

アンナ「この効果で特殊召喚に成功した時、自分魔法・罠ゾーンのカードを破壊し破壊した枚数×200のダメージを与える!」

沢渡「ハッスル・ラッセルの攻撃力は2500だ」

デニス「300も持ってかれたね」

アレン「この女…意外と強えかも」4000→3700

シンジ「結構可愛い系だしな」

アレン「まあな…って事は俺も男前系なんだろな」

沢渡「真面目にやれ!」

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アンナ「俺のターン!魔法『臨時ダイヤ』を発動!墓地の攻撃力3000以上の機械族モンスターを選択し守備表示で特殊召喚する!爆走特急ロケット・アローを特殊召喚!レベル10の爆走特急ロケット・アローと除雪機関車ハッスル・ラッセルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!超弩級砲塔列車グスタフ・マックス!!」

アンナ「超弩級砲塔列車グスタフ・マックスの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手に2000のダメージを与える!」

アレン「2000!?」3700→1700

アンナ「どうだ!」

アレン「負けねえ…俺は絶対に勝つ!」

シンジ「なあ」

デニス「どうせ下らない話でしょ」

シンジ「あいつ化けるかもな」

デニス「…真面目な話か」

アンナ「こいつ3年前の遊馬に似てやがるな…チビだし目がまだ諦めちゃいねえ」

ユート「アレンは負ける気はサラサラ無いようだ。あの隼や兄貴の周りをうろちょろしていた太鼓持ちのアレンが諦める気は無い…そんな顔をしてる」

遊矢「あいつもセブンスターズの1人や次元移動に色々と経験してるもんな。俺達と同じでさ」

ユート「…」
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 23:24:03.76 ID:NSccdgm/0
アンナ「チビ!お前が本物のデュエリストなら運命力で切り開いてみろ!行けーッ!グスタフ・マックス!!」

アレン「罠発動!『ダメージ・ダイエット』このターン自分が受けるダメージは半分になる!」

デニス「けど残りは550だよ!」

シンジ「うるせえよ!どんだけリアクションしたいんだお前は」

デニス「…」

アンナ「これで…な、何だと!?」

アレン「ヒヒヒ…そうだ!こいつのコントロールは俺が奪うぜ!こいつをよーく見ろってんだ!罠『痛恨の訴え』は相手モンスターの直接攻撃でダメージを受けた時に発動できる!相手フィールドの守備力が1番高いモンスターを選択し発動!そのモンスター1体のコントロールを次の自分エンドフェイズ時まで得る!」

アンナ「や、やりやがった…」

アレン「どうだ!」

ユート「但し攻撃宣言も効果の発動もできない」

遊矢「けどアレンにはセットされたカードが1枚残っている」

アンナ「モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」

アレン「俺のターン!グスタフ・マックスをリリースしガガガヘッドを攻撃表示で召喚!ガガガヘッドが召喚に成功した時、墓地のガガガモンスターを2体まで選択し特殊召喚する!ガガガマジシャンとガガガシスターを特殊召喚!」

アレン「さらに罠発動!『エクシーズ・リボーン』ガントレット・シューターを特殊召喚!ガントレット・シューターのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体を破壊する!」

アンナ「一気に逆転しやがった」

アレン「どうだ!」

シンジ「な?」

ユート「…」

遊矢「やったなアレン!」

アレン「バトルだ!!!」

権現坂「運命力…」

シンジ「そういやマジで鉄男は何処行ったんだよ?宿がねえぞ宿が」

デニス「こいつは真面目なのか不真面目なのかどっちなんだ…」
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 23:48:10.64 ID:NSccdgm/0
アレン「はあ…この海老みたいな髪型の兄ちゃんが九十九遊馬か」

沢渡「九十九も神月も珍しいかと思えば意外と身近にいるもんだな」

アンナ「お、俺の彼氏だぜ」

遊矢「…嘘だ」

シンジ「嘘だろな」

権現坂「うむ」

デニス「見え見えの嘘って感じだね」

沢渡「そういう見栄は張るもんじゃねえぞ」

ユート「…フッ」

アンナ「な、何だその言い方は!」

アレン「とりあえず俺の偽者じゃねえってわかった」

シンジ「俺的には細い姉ちゃんよりデカい姉ちゃんのがいいけどよ。写真で見る限り男にも女にも愛されてる感じだな」

沢渡「姉ちゃんって言うけどお前より歳下だろ?」

アレン「まあ落ち込むなよ…あ、歳取ったら垂れるぞ?これがまた」

アンナ「そっから離れろ!」

アレン「じゃあマジな話で行くぜ」

遊矢「俺達は光を探してる」

アンナ「光?光なら」

デニス「違う違う」

シンジ「とりあえずヤバい奴なんだよ。てめえが力与えた奴や分身みたいなの使ってよ」

アレン「あ、でもドジな部分あるよな?ヌメロンなんとかって力求めて来たのはいいけどねえって話でよ」

シンジ「ドジだけど可愛げねえもんな」

デニス「いや…ドジではないんじゃない?」

アレン「ドジだろ」

沢渡「ただ実際ヤバい奴だぜ…光なんて倒せる代物じゃねえしよ」
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 21:01:43.28 ID:u4hWj3xV0
アームド「カーカカカ!」

アレン「出やがったぜ!」

アンナ「あれがお前達がさっき言ってた」

アレン「おい!てめえの頭は何処だ!」

アームド「頭?これは独断で動いているのだ。彼の方はこの世界を後にしたのだよ」

アレン「何だと!?」

シンジ「しかしお前らの大将もドジだな…恥ずかしくねえか?」

アームド「失敗は誰にでもある…だが結局は復讐に捉われミスを犯した」

遊矢「じゃあお前が相手するってわけか」

アームド「そうだ…言っておくが俺は他とは違うぞ」

デニス「そう…こいつは強い」

遊矢「だったら俺達が相手だ!」

ユート「…」

アームド「お前達が?」

遊矢「ああ!」

アームド「そうか…おいチビ」

アレン「誰がチビだ!」

アームド「自覚はあるんだな」

シンジ「この世界を後にしたって事はあれか?」

デニス「え?」

シンジ「絶対に恥ずかしくなって姿を隠したんだぜ。間違いねえよ」

沢渡「考えても見れば今まで戦った敵の親玉って言えば自意識過剰なおっさんにユートのヤバい奴…どっか頭の狂ってた奴ばっかだったからな」

アンナ「お前の身勝手な事が罷り通るかっての!後ろ見ろ後ろ!」

アームド「何?」
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 21:59:49.70 ID:u4hWj3xV0
カイト「…」

遊矢「カイト!」

ユート「…」

沢渡「何でカイトが…」

アンナ「知り合いか?」

アレン「俺らの世界の原始人だよ」

シンジ「姉ちゃんは仲が良いのか?」

アンナ「いいや…カイトは一匹狼主義でとっつきにくい奴なんだ」

アームド「俺の背後に立つとは…名を名乗れ」

カイト「天城カイト」

遊矢「…」

カイト「遊馬に用事というわけではないな。あいつなら街には居ないぞ」

アンナ「居ねえ?何で!」

カイト「凌牙らバリアンとクリス達兄弟とで人造No.を製造する暗黒の組織のアジトへ殴り込むそうだ」

アンナ「そ、そうか…(なんだよ暗黒の組織って)」

カイト「残って正解だったな。お前のような輩は何処にでも蠢く」

アームド「カイト…そうかレイの仲間だったな。お前は大層危険だと」

カイト「どうでもいい」

アレン「待て!こいつは俺らがやるんだぞ!」

カイト「知らんな。ここは俺達の街だ」

ユート「あの得体の知れない威圧感…」

遊矢「シンクロ次元で始めて出会った時の事を思い出すな」

アームド「カーカカカ!ならば格の違いを見せてやるわ!」

カイト「…」
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 23:19:44.97 ID:u4hWj3xV0
アームド「どいつもこいつも血祭りに上げこの世界を俺の物にしてやる」

カイト「…」

シンジ「ありゃ俺らの知ってるカイトとは違うぜ」

デニス「それは見ればわかるけど…とりあえず聞こうか」

シンジ「都会っぽい感じするだろ?」

デニス「まあ…そうなのかな」

アームド「手札の魔導書カード3枚を見せる事で手札から魔導法士ジュノンを特殊召喚!さらに魔法『グリモの魔導書』を発動!デッキから魔導書と名のつくカードを1枚手札に加える!」

アームド「さらに魔法『セフェルの魔導書』を発動!自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、このカード以外の魔導書カードを相手に見せセフェルの魔導書以外の墓地の魔導書カードと同じ効果を得る!」

アームド「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!」

アレン「おいカイト2号!」

カイト「…」

アレン「俺達の相手を奪いやがって…てめえ!何かムカつくぜ!」

カイト「…」

アレン「何とか言えよ!張り合いがねえだろうが!!」

カイト「…やかましい奴だ」

ユート「そういえばユーゴやユーリはどうする」

遊矢「どうするって…あのお騒がせコンビも何処かに行ってるんだろ?」

アームド「カカカ!お前もかなりの手練れと見たが俺は」

カイト「お前が何だろうか知らんが」

デニス「6人組のリーダー格でタロットマニア」

カイト「さっさとケリをつける」

アームド「やってみろ!」

アレン「俺の話を聞け!」
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 23:34:39.36 ID:u4hWj3xV0
アームド「な、何だと…俺が…」

カイト「お前の生い立ちなど知らん…世の中は広いという事だ」

アームド「ふざけるな…俺は!」

「我に反旗を翻す魂胆を持ったからだ」

アームド「なっ…」

遊矢「光!」

「お前達をうち滅ぼす…明日は無いとも言ったな」

遊矢「それがどうした!」

「戻れ眷属よ」

アームド「カカカ…聞け!俺達は死ぬわけではない…お前達の前に再び現れる…必ずだ」

「多くの戦いが次元への裂け目を生み出し繋がった…それが何か理解できるか」

アレン「全然」

沢渡「まるでわからねえ」

「地獄より復活する…お前達デュエリストが倒した巨悪が…そして邪神がな」

カイト「…」

「スタンダードを中心にデュエルが掻き消される…例えばドン・サウザンドまたは冥界の王…ダークネス」

カイト「…」

「それら怨念が集結しデュエルを飲み込みデュエリストを抹殺する!それが我が父たる邪神の力!あらゆる世界からデュエルを消し新たな世界を創造する!」

権現坂「そんな事はさせんぞ」

「覚えておくがいい…邪神が生み出した原初のモンスターがお前達に牙を剥く!そして怨念がお前達を喰らいつくす事をな…」

沢渡「消えやがったぜ…」

シンジ「少なくとも野郎はドジだ。野郎なのか?案外女かもしれねえよな」

デニス「性別なんてないんじゃない」

カイト「何処の誰か知らんが面倒な事を持ち込んできたな」
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/01(日) 00:05:09.39 ID:2OZdBx7B0
遊矢「…大変な事になったな」

ユート「ドン・サウザンド…冥界の王…ダークネス…」

カイト「ドン・サウザンドは俺達が倒した敵だ。他は知らんが」

ユート「俺が見えるのか」

カイト「そういう奴を知っている」

ユート「残る二つ…ユーゴやユーリの飛ばされた世界が関係しているのかも知れんが」

沢渡「連合軍だ」

権現坂「連合?」

沢渡「ああ!スタンダード、エクシーズ、シンクロ、融合それにパラレルワールドの俺らにこの世界の奴らに他の奴ら!そいつら引っくるめて」

カイト「俺達の敵は俺達がケリをつける」

アレン「おい!」

シンジ「ってわけだ!光の野郎は消えちまったし、閻魔!俺らをユーゴかユーリにとこに行かせろ!」

デニス「相手は僕らの命を握ってるんだよ?それを」

シンジ「構わねえよ。どっちにしろ組まなきゃ共倒れ…俺もお前らも閻魔もな」

権現坂「だが信用してくれるものか?この世界のカイトとて俺達の」

アレン「俺は残る!」

アンナ「まさかお前カイトを説得する気か?」

アレン「やいカイト!俺が勝ったら言う事を聞いてもらうぜ!」

カイト「クリスか?ああ…そういうわけだ。連中を片付けたら…」

遊矢「大丈夫か?」

沢渡「まあ…鉄男も居るしこいつも居るしな」

アンナ「多分…こいつなら他の連中も説得できるぜ」

デニス「何か理由があるのかい?」

アンナ「どいつもこいつも我が強い奴らばっかでさ…それでも諦めなかった。アレンは遊馬に似てるところがある」

アレン「誰だか知らねえが俺に任せろ!遊矢達は他の世界の奴らも説得してくれ!」
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/01(日) 00:14:27.04 ID:2OZdBx7B0
ユーゴ「マジでヤバかった…セキュリティってやつはしつこくていけないぜ」

スッ

ユーゴ「出やがったな!」

シンジ「ピンポイントだな」

沢渡「昔は次元移動したら迷子になってたよな」

権現坂「科学より謎の秘術の方が上やも知れぬな」

ユーゴ「来てくれたのか!さすが兄弟だぜ!」

ユート「兄弟…」

遊矢「大変な事になったんだ。この世界の顔役デュエリスト知ってる?」

ユーゴ「いきなりだな。何があったんだ?」

デニス「実は…」

シンジ「!」

権現坂「どうした」

シンジ「何だお前…」

鬼柳「そっちこそ何だ?こんな所に居たのか」

ユーゴ「俺が世話になってる鬼柳京介って言うんだ」

遊矢「ど、どうも」

鬼柳「元気のねえ顔してんな?若いんだから満足しろよ?」

ユーゴ「なあ鬼柳!この世界の顔役って誰が居るんだ?」

鬼柳「何だこの世界って?この世界もどの世界もねえだろ」

ユーゴ「とりあえず強え奴!」

鬼柳「そりゃ100人居りゃ100人はこの2人の名を上げるだろうぜ」

権現坂「それは一体」

鬼柳「不動遊星とジャック・アトラス」

シンジ「似てやがる…初代そっくりの面構えだ」
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 10:34:44.22 ID:KL9S20xV0
最近見つけたけど面白い、応援してる。
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 20:26:08.93 ID:kj9XVCgP0
デニス「急に大人しくなったね君」

シンジ「んな事はねえよ」

デニス「ふーん」

権現坂「というわけで」

鬼柳「そんじゃ何か?お前らは別世界から飛んで来たって事か?」

遊矢「信じられないかも」

鬼柳「古代も未来もあったんだ。今さら何が驚くってんだよ」

ユーゴ「ほらな」

鬼柳「けど無理だわ」

遊矢「無理?何で」

鬼柳「さっき言ったジャックは世界の羽ばたいたし遊星はなーんか忙しい…それにこの街は今それどころじゃなくてよ」

権現坂「それどころではないとは」

鬼柳「ネオドミノシティ…まあ世界の首都的な街なんだけどな。今じゃここも六つのデュエルチームが犇めく群雄割拠になったんだわ」

沢渡「六つの?」

鬼柳「ああ…そいつらは満足で言えば大満足なデュエリスト達の子孫でよ」

ラリー「鬼柳…ここに居たのか」

デニス「その人は」

鬼柳「ラリー・ドーソン…チームサティスファクション三代目の頭で1年前まではネオドミノシティでもぶっちぎりに強えデュエリストだった」

遊矢「だった?」

鬼柳「子孫らが出現するまでは…何やってんだお前」

シンジ「おい」

ラリー「ん?」

シンジ「デュエルしろよ」
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 21:42:06.06 ID:kj9XVCgP0
権現坂「すまぬな」

デニス「ちょっと変わり者で」

鬼柳「変わり者?デュエリストらしくていいじゃねえか」

シンジ「先攻は俺が行くぜ!マックス・ウォリアーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ラリー「俺のターン!」

遊矢「どうやらカイトに続いてジャックも居るようだ」

権現坂「ジャックか…」

ラリー「ワンショット・ロケットを攻撃表示で召喚!さらに手札のワンショット・ブースターは自分がモンスターの召喚に成功したターン手札から特殊召喚ができる!レベル1のワンショット・ブースターにレベル2のワンショット・ロケットをチューニング!」

沢渡「あのモジャモジャ丁髷の兄ちゃん…あの感じはエースの登場ってわけか?」

デニス「まさか…だって合計してもレベル3の」

ラリー「これが三つ目のサテライトの星!天まで昇れ!シンクロ召喚!飛び出せ!ワンショット・キャノン!!」

シンジ「エースってわけか」

ラリー「そう、これが俺のエースだ」

シンジ「成る程な。頭って感じがするぜ」

ラリー「そういうお前も何かを率いてるって面構えじゃねえか」

鬼柳「あいつもチームのリーダー格ってわけか?」

沢渡「能天気な野郎だけどな」

鬼柳「中々、どうしてイイ顔してるじゃねえの」

遊矢「意味わかる?」

ユート「わからないが…きっとチームのリーダー格同士で何か感じられるものが」

ラリー「じゃあ効果を発動させて」

ドドドドドドドドドドド

権現坂「むっ!何だあれは!?」

シンジ「危ねえ!避けろ!!」
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 22:24:07.13 ID:kj9XVCgP0
ラリー「グハッ!」

権現坂「な、何だ奴は」

鬼柳「さっき言った六つのチームの一つ」

孔雀「…」

権現坂「貴様!人を跳ね飛ばしておいて挨拶も無しか!?」

鬼柳「こいつは伝説のデュエリストの血筋を持つ男だぜ」

孔雀「一応聞いとくけどよ…てめえらチームサティスファクションのモンか…?」

シンジ「あ?知らねえよ。ぶっ飛んでんじゃねえぞてめえ」

鬼柳「そして残りの連中もだ。どいつもこいつも伝説級のデュエリスト達の血を引いてやがる」

ユーゴ「冷静に解説してる場合かよ!ラリー飛ばされてんだぞ!」

鬼柳「ラリーは遊星に揉まれてんだ。跳ねられた程度じゃ死にはしねえよ」

孔雀「見ねえツラだが余所者か?なあ鬼柳さん」

鬼柳「失せな。跳ねっ返ると怖いセキュリティがやってくんぜ?」

孔雀「鬼のように怖えあんたが随分と丸くなったんじゃねえか?あ?」

鬼柳「ガキは相手にしねえ主義でね…てめえこそもたついてていいのか?他の連中は徐々に勢力拡大してるって噂じゃねえか」

孔雀「…」

シンジ「どけ」

孔雀「何だお前?」

シンジ「てめえの喧嘩相手だろうが…来いよ」

権現坂「たった1人だぞ」

鬼柳「こいつらのチームは代々デュエルで勝てば頭の座を奪える。そして奴は頭どころか構成員すらも潰しちまった奴よ」

孔雀「後悔すんぞ。チームピーコック11代目の俺に喧嘩売るってのは血の雨を降らすって事よ」

シンジ「能書きはいいんだよ。たった1人でチームだなんて笑わせんなよ」

シンジ・孔雀「デュエル!!」
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 22:59:28.20 ID:kj9XVCgP0
権現坂「シンジ!」

シンジ「こっから逃げろ」

沢渡「な、何言ってんだ」

シンジ「俺の経験上な。こういうデ場合はデカい祭りが起こりやすいって事よ」

デニス「デカい祭り?」

シンジ「そう…六つのうちの一つって事は二つ三つと集まって来やがる」

ラリー「そ、そうだ…だろ?孔雀」

孔雀「…」

ラリー「例えばチームシー・ステルスの梶木…お前はあいつの構成メンバーをボコして追われてるって話だろ…」

孔雀「で?」

ラリー「あいつは仲間想いな野郎だ…お前を地獄の果てまで追いかけて来るぜ」

沢渡「おい!頭から血が出てんぞ!」

ラリー「DホイーラーがDホイールで跳ね飛ばされたんだ。逆に元気になるってもんだぜ!」

デニス「そんなわけがない」

孔雀「ツッパって走ってる奴がボコボコにされて何が悪いよ?やられたくなきゃ走ってんじゃねえって事だぜ」

沢渡「し、仕方ねえ…こんな調子だ!遊矢とユーゴそれに権現坂は逃げろ!」

デニス「シンジ1人ってわけには行かないよね」

鬼柳「んじゃ行くか?マジで色んな世界がヤバいってんなら遊星に話を通すっきゃねえ」

遊矢「シンジはバリバリでデニスは元アカデミアの最高幹部…沢渡はこっち来た方がいいんじゃないか」

権現坂「沢渡!危ないと思ったら連絡を寄越せ」

沢渡「どうやって」

権現坂「デュエルディスクだ!」

ユート「沢渡は強運と機転の持ち主だ。簡単に転けはしないだろう」

ユーゴ「シンジ!頭の意地ってやつを見せてやれ!!」
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 23:21:03.18 ID:kj9XVCgP0
遊矢「しかしゴタゴタに巻き込まれてしまったな」

ユート「シンクロが主流の世界の住人は大体自分のペースに周りを巻き込みやすい傾向がある」

シンジ「…」

ジャック「…」

クロウ「…」

ユーゴ「…」

遊矢「そりゃ言えてる」

鬼柳「遊星か?ああ…はあ?出張?お前」

遊矢「どういう人なんだろ」

ユーゴ「何でも頭がキレてクールだけど何処か抜けてる奴で職業は科学者で新婚だとか何とか」

権現坂「新婚の者を巻き込むのか…」

遊矢「キレ者で抜けてるか…」

ユーゴ「クールを外したらシンジになるだろ?そんで嫁さんがバリバリの」

遊矢「きっと不良だったんだろな」

ユート「シンクロ使いは不良的だからな」

ユーゴ「通り魔だったらしいぜ?」

ユート「と、通り魔か…」

鬼柳「そんで嫁と喧嘩?ああ…昔の格好を?何でお前…へえ小さいデュエルの大会に出ようってか?ヒャハハハ!お前は昔の格好できて嫁は着れねえってわけか!」

遊矢「通り魔は予想外だ…」

鬼柳「笑い事じゃねえ?そりゃ悪いな…じゃあ嫁は居るか?もう街に残ってる顔役って言えばお前と嫁と牛尾のおっさんぐらいじゃ…あ?ちびっ子コンビが家に居るってか?」

遊矢「そういえばユーゴと鬼柳さんは何で」

ユーゴ「ばったり出会ったんだ。なーんか似てるんだよな名前も顔も」

鬼柳「チビじゃねえ?あれから7年だもんな…そういやテレビでも見るぜ。へえ…嫁も出かけてんのか?不倫だったり…怒る事ねえじゃねえかよ」

遊矢「邪悪な気配も無いし今回は大丈夫…だと思わない?」

ユート「…だといいがな」
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 17:42:19.63 ID:MOE+xPSg0
鬼柳「到着だ」

ユーゴ「へえ…普通じゃん」

鬼柳「おーい!誰か居るなら出て来いよ!」

ドンドン

権現坂「インターホンを押せば良かろう」

鬼柳「あ、それもそうか」

ガチャッ

龍亞「…」

鬼柳「よっ」

龍亞「…誰だっけ」

鬼柳「鬼柳京介だ」

龍亞「ああ…鬼柳京介!そうだ!思い出した思い出した」

遊矢「あまり親しくはないみたいだね」

鬼柳「そんなに関わりねえからな。じゃ後は頼むわ」

権現坂「何処へ」

鬼柳「ジャックもクロウも連絡一つよこさねえからな。直で話つけて来るぜ」

ユーゴ「色々と世話になったな鬼柳!」

鬼柳「こっから世話になるんだろうが!ぶっ潰そうぜ全世界を巻き込む悪霊相手によぉ」

龍亞「えーっと遊星の知り合い?」

遊矢「多分これから知り合うと思う」

龍亞「とりあえず上がりなよ。俺の家じゃ無いけどさ」

ユーゴ「遠慮なく邪魔するぜ」

遊矢「水槽に蟹が…」

ユート「…」
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 17:54:30.34 ID:MOE+xPSg0
龍亞「俺は龍亞こっちは双子の妹の龍可」

龍可「誰?遊星の知り合い?」

龍亞「何でも来れから知り合うらしい」

龍可「ふーん…」

ユーゴ「双子だってよ」

遊矢「男女の双子って珍しいよな」

ユート「それも見た感じでは一卵性か」

ユーゴ「龍亞は強えデュエリストなのか」

龍亞「まだ駆け出しだけど一応プロなんだ」

ユーゴ「プロだってさ」

遊矢「じゃあ妹さんも」

龍可「私はデュエル界から足を洗ったから」

ユーゴ「へえ…ところでどっちが兄で妹だっけ」

権現坂「さっき説明しただろ」

ユーゴ「だってポニーテールと長髪だぜ?そんで胸板厚いし胸板薄いし」

龍亞「薄いだって」

龍可「…」

遊矢「ほ、ほら睨んでるぞ」

ユーゴ「あ、悪い悪い。とりあえずデュエルするか」

龍亞「いいね。それを待っていた」

龍可「この子達の保護者ですか?」

権現坂「れっきとした中学生です」

龍可「…本当に」

遊矢「一応は…」
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 18:42:28.80 ID:MOE+xPSg0
ユーゴ・龍亞「デュエル!!」

龍亞「先ずは俺からだ!D・モバホンを攻撃表示で召喚!D・モバホンの効果を発動!攻撃表示だった場合、サイコロを一回振り出た目の数だけデッキの上からカードをめくりその中からレベル4以下のディフォーマーと名のついたモンスターを選び召喚条件を無視し特殊召喚し残りはデッキへ戻しシャッフル!俺はD・チャッカンを特殊召喚!」

龍亞「D・チャッカンの効果を発動!攻撃表示だった場合、自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースする事で相手に600のダメージを与える!」

ユーゴ「アチッ!」4000→3400

龍亞「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRパチンゴーカートを攻撃表示で召喚!パチンゴーカートの効果を発動!1ターンに1度手札から機械族モンスター1体を墓地へ送りフィールドのモンスター1体を対象に破壊する!」

龍亞「…」

ユーゴ「SRパチンゴーカートでダイレクトアタック!」

龍亞「罠発動!『D・スクランブル』相手モンスターの直接攻撃宣言時、自分フィールドにディフォーマーモンスターが存在しない場合に発動!手札からディフォーマーと名のついたモンスターを特殊召喚する。俺はD・ラジカッセンを手札から特殊召喚!」

龍亞「D・ラジカッセンの効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのディフォーマーモンスターが攻撃対象にされた時、その攻撃を無効にする!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

龍亞「俺のターン!俺は墓地のD・チャッカンを除外しD・スマホンを特殊召喚!このモンスターは通常召喚ができない代わりに墓地のディフォーマーモンスターを除外する事で召喚が可能!さらに効果を発動!攻撃表示だった場合、サイコロを一回振り出た目の数だけ…」

ユーゴ「遊矢…もう覇王はお前だけの力じゃねえぞ」

遊矢「え?」

ユーゴ「俺1人でも召喚ができるって事を見せてやるぜ!」

龍亞「そして俺はD・キャメランを攻撃表示で召喚!レベル4のD・ラジカッセンとレベル2のD・キャメランにレベル1のD・スマホンをチューニング!シンクロ召喚!パワー・ツール・ドラゴン!!」

龍亞「パワー・ツール・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、デッキから装備魔法カードを3枚選び相手に見せランダムに選ばせる。さあ何れだ」

ユーゴ「それだ!」

龍亞「その後、選ばれたカードを手札に加え残りはデッキへ!装備魔法『団結の力』を発動!」

ユーゴ「来やがったぜ…」

龍亞「バトルだ!」

遊矢「あいつ…何かやる気だよな」

ユート「突拍子もない事をしそうだ」

権現坂「…」
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 19:28:11.26 ID:MOE+xPSg0
ユーゴ「いてて…」3400→1900

龍亞「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!来たぜ…」

龍亞「何か引いたのか」

ユーゴ「ああ…パチンゴーカートの効果で墓地へ送ったSR電々大公の効果を発動!このモンスターを除外し手札または墓地からスピードロイドチューナーモンスター1体を特殊召喚する!俺は手札からSR三つ目のダイスを特殊召喚!」

ユーゴ「そして罠発動!『戦線復帰』墓地のモンスター1体を対象に守備表示で特殊召喚する。SRパチンゴーカートを特殊召喚!」

龍亞「また厄介なモンスターだ…けど俺は」

ユーゴ「効果は使わねえ!レベル4のSRパチンゴーカートにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

龍亞「その様子だとそいつがエースだな!」

ユーゴ「そっちこそ!」

龍亞「ああ!」

権現坂「だが何故攻撃表示で」

龍亞「あえてってやつか?」

ユーゴ「ああ!サイコロと同じで俺は運命を任せるぜ!」

龍亞「ははは!面白い奴だなお前」

ユーゴ「良く言われるぜ」

龍亞「だったら応えないとな」

ユーゴ「ターンエンド!」

龍亞「俺のターン!」

龍可「油断しないでよ!本当にお調子者なんだから」

権現坂「お調子者なら奴も負けんさ」

ユート「少し権現坂の様子が変だが」

遊矢「何かユーゴがやらかしたのか?」

権現坂「少しジャックを思い出してな」
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:04:52.71 ID:MOE+xPSg0
ユーゴ「ッッ!」1900→1300

龍亞「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!罠発動!『ロスト・スター・ディセント』墓地のシンクロモンスター1体のレベルを一つ下げ守備力を0にし守備表示で特殊召喚する!」

ユーゴ「さらに俺はEMオッドアイズ・シンクロンを攻撃表示で召喚!」

ユート「!?」

遊矢「お前…」

権現坂「…」

ユーゴ「さあ見せてやろうぜ相棒!レベル6となったクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル2のEMオッドアイズ・シンクロンをチューニング!光り輝く翼を持つ竜よ!二色の眼を得て覇道の頂へ突っ走れ!シンクロ召喚!烈破の慧眼輝けし竜!覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン!!」

龍亞「これは…凄いな」

龍可「何だろ…あの子見てるとまるで」

ユーゴ「行くぜ!バトルだ!!」

龍亞「けどそれじゃあ倒せないぜ!」

ユーゴ「そいつはどうかな!オッドアイズ・ウィング・ドラゴンの効果を発動!シンクロ召喚に成功したこのモンスターが存在する場合、お互いのバトルフェイズに発動ができる!相手フィールドのレベル5以上のモンスターを全て破壊だ!」

龍亞「パワー・ツール・ドラゴンに装備されているカードを1枚墓地へ送る事で破壊されない!」

ユーゴ「だがダメージは受けてもらうぜ!」

龍亞「…」4000→3300

龍可「効果さえ使ってたら」

龍亞「あいつが不利な状況に自ら踏み込んだんだ。それに応えるのが礼儀ってものさ」

ユーゴ「ターンエンド!」

龍亞「俺のターン!じゃあこっちも出すか!」

権現坂「どうやら長引きそうだな」

ピピピ…

遊矢「沢渡からだ…もしもし?」

ユーゴ「久しぶりにワクワクしてるって感じだぜ!」
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:17:18.31 ID:MOE+xPSg0
翌日

遊矢「来た来た」

権現坂「シンジが居ないぞ」

ユーゴ「シンジはどうした!死んじまったのか!?」

デニス「残るってさ」

遊矢「あいつも!?」

デニス「どうせなら全チームやってやるってね」

遊矢「あ、あいつ…」

沢渡「酷い話だぜ」

ユーゴ「どいつもこいつも自分勝手じゃねえか?なあ」

ユート「お前もな」

ユーゴ「どうするよ?」

遊矢「まだ時間はあるんだ」

ユート「ああ」

遊矢「交流を深めてくれてたら後が楽だし」

沢渡「その代表がアレンとシンジってか?無茶苦茶じゃねえか!」

権現坂「あの2人は持っている」

沢渡「何を?」

権現坂「何というかリーダー的な気質をな」

沢渡「本当かよ?」

権現坂「俺はそう信じている」

沢渡「だってさ」

ユーゴ「前から思ってたけど歳誤魔化してるんじゃねえか?」

遊矢「まさか…時々俺もあれって?思う事もあるけどさ」
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:43:21.10 ID:MOE+xPSg0
デニス「じゃあ頼むよ閻魔!」

ユーゴ「いいデュエルだったぜ龍亞」

龍亞「困った事があれば真っ先に駆けつけるよユーゴ」

ガシッ

遊矢「次はユーリか」

ユート「ユーゴ以上だからな…絶対に面倒な事を巻き起こしてる」

ユーゴ「ところでよ…妹ってのは嘘だろ?」

龍亞「へ?」

ユーゴ「ま、どっちでもいいわな」

龍可「…」

沢渡「この仲間が徐々に減ってく感じは何かあれだな」

権現坂「死んだわけじゃないんだ。だから心配無用だろう」

沢渡「それもそっか」

ユート「エクシーズ次元に似た世界そしてシンクロ次元に似た世界」

遊矢「次は間違いなく融合次元に似た世界だ」

権現坂「行こう」

「あいつら…」

「光…我が生み出した原初の子よ」

「邪神…あなたの復活はもう間も無くだ」

「違う…その前に忌々しいザークの生まれ変わり共を始末せよ」

「お待ちを…今のままでは…それに私が消えればあなたとて」

「既に負のエネルギーを自ら蓄えている…奴らが移動するたびにな」

「…」

「次に行く世界では貴様と同じく光を源にした波動が存在する。そこを奴らの墓場に変えてやれ」
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:53:30.58 ID:MOE+xPSg0
「困りますな」

万丈目「申し訳ない」

ユーリ「ねえ帰ってもいいんだよね?」

「最近の子供は本当に万丈目プロも気をつけてくださいよ」

万丈目「…」

ユーリ「どうしたの?」

万丈目「どうもこうもあるか!」

ユーリ「まあいいじゃないか?」

万丈目「いい事あるか!大体お前は」

ユーリ「ん?来た来た」

ドサッッ

遊矢「いてて…あ、ユーリ」

ユーゴ「何処だここ!何シティか言え!」

ユーリ「東京都品川区」

デニス「日本だね」

権現坂「うむ」

万丈目「どかんか!」

沢渡「お?悪いな」

遊矢「絶対にユーリが迷惑かけましたよね」

万丈目「かなりな!」

沢渡「声がデカいおっさんだぜ」

万丈目「誰がおっさんだ!」

デニス「ははは…またピンポイントだ」

権現坂「運が良い…いやそうやって送り込まれただけか」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 18:10:31.10 ID:C+VByGpN0
ユーリ「へえ…そりゃ大変だね。いいよいいよ帰ってあげるから」

遊矢「上から目線」

ユート「やれやれだ」

沢渡「この!」

万丈目「やる気か貴様!?」

権現坂「もう良いだろう」

デニス「とりあえず聞きますけど…何か黒い噂とかあります?」

万丈目「そんなのあるわけが無い」

権現坂「確かに平和そのものという感じだが」

遊矢「実は俺達…いやあなた達にも関係がある事で」

万丈目「その前にお前だ!お前は何故か気に入らん!」

沢渡「はっ!そいつは俺のセリフだっつうの!来いよ、デュエルでケリをつけようじゃねえか!」

三沢「やれやれだ。俺が詳しい話を聞こうか」

遊矢「うわっ!?」

ユート「いつの間に」

三沢「俺の名は三沢大地…この世界の顔役の1人さ」

ユーゴ「地味だな」

ユーリ「いいや僕の背後に立つなんて只者じゃないよ」

デニス「プロか…何か変なモンスターが浮いてるよ」

イエロー「兄貴!やっちゃえやっちゃえ!」

万丈目・沢渡「デュエル!!」

遊矢「実は…」

三沢「…」
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 18:55:20.96 ID:C+VByGpN0
沢渡「行くぜ!俺のターン!」

万丈目「顔を見れば何を使うか理解ができるが…こいつはサッパリだ」

沢渡「永続魔法『パーシアスの神城』を発動!このカードは天空の聖域として扱いこのカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り天使族モンスターの攻撃力と守備力は300アップしフィールドにセットされた魔法・罠カードは効果の対象にならず効果では破壊されねえ!」

沢渡「そして天空賢者ミネルヴァを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

万丈目「俺のターン!モンスターを守備表示でセット!カードを2枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!天空賢者ミネルヴァをリリースし天空騎士パーシアスをアドバンス召喚!バトルだ!」

万丈目「天空騎士パーシアスと言えば貫通効果か!」

沢渡「その通りだ!」

万丈目「だが仮面竜が戦闘で破壊された時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚できる!来い!アームド・ドラゴンLv3!」4000→3200

沢渡「ターンエンド!」

万丈目「俺のターン!この瞬間アームド・ドラゴンLv3はLv5に生まれ変わる!」

沢渡「コラ!それ俺が前に使ったぞ、パクリだパクリ!」

万丈目「やかましい!俺こそが元祖だ!!」

遊矢「ってわけで」

三沢「それは面倒な話だな。十代からは俺が伝えよう」

デニス「十代?」

ユーリ「何でも彼処に居る万丈目のライバルらしいよ」

三沢「俺のライバルでもある」

万丈目「貴様VWXYZもあるだと!?何処まで俺をパクるつもりだ!」

沢渡「全部てめえにブーメランしてんだよ!」

万丈目「ふふふ…だがお前は知らんだろう!アームド・ドラゴンとVWXYZの垣根を超えた融合モンスターの存在を!」

沢渡「あ、あるのか!?」

三沢「理論上だがアームド・ドラゴンLv7とVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンの融合モンスターがな」

遊矢「無茶苦茶だ…あの人できるの?」

三沢「幾らあいつでも無理だろうな…」
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 19:19:06.64 ID:C+VByGpN0
遊矢「話は済んだ…沢渡!もういいだろ!」

三沢「万丈目もいい加減にしないか」

沢渡「おい!ツラは覚えたからな」

万丈目「勝手にほざいてろ!」

遊矢「これで終わりか」

デニス「僕はここに残るよ」

権現坂「お前もか」

デニス「まあね」

ユート「しかし死人トリオがいなくなっては閻魔からの」

ユーゴ「お前も死人じゃねえか」

ユーリ「閻魔?」

「グロロ…」

遊矢「この唸り声は閻魔だ」

「太古の因縁との決着は近い」

権現坂「それぐらい分かっておる」

沢渡「そうだ!戻すなら戻しやがれ!」

「決着をつけるのは今のデュエリスト…御前達だ」

カッ

万丈目「き、消えた」

デニス「遊城十代…もしかしたら新しい力を僕は得られるかもしれない」

万丈目「何だこいつは」

三沢「居残り志願だ」

万丈目「物好きな奴だ」

デニス「僕も2人に負けないぐらい頑張らないとな」
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 19:25:45.17 ID:C+VByGpN0
遊矢「しかし長い旅だったな」

沢渡「ああ」

ユーゴ「眠いぜ…なあ?」

ユーリ「ねえ知ってる?あっちの世界にも明日香さんが居るんだよ」

ユーゴ「へえ…そりゃ居るだろうな」

柚子「あ、居た!」

遊矢「柚子?」

ユート「どうした?」

柚子「瑠璃から連絡があって」

ユート「隼か」

ユーゴ「絶対あいつだ!」

ユーリ「あいつは問題児だからねぇ」

遊矢「絶対に黒咲だ」

柚子「う、うん」

遊矢「休む暇なくエクシーズ次元か」

権現坂「済まんが俺は行けぬ」

沢渡「どうしたんだ?」

権現坂「ユーゴよ俺と共に来てくれんか」

ユーゴ「ん?別にいいけどよ」

遊矢「何処かに行くのか」

権現坂「ジャックを探しに行く」

ユーゴ「そうだよなたまーには会いに行かねえとな」

遊矢「行き先は」

権現坂「案ずるな。到着すれば連絡する」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 19:39:12.06 ID:C+VByGpN0
エクシーズ次元

遊矢「到着!」

赤馬「…」

沢渡「な、何で居るんだ」

赤馬「どうやら黒咲と対立していた不良グループの襲撃らしい」

柚子「酷い…黒咲に殴り飛ばされたのね」

遊矢「家を襲撃されたのか」

瑠璃「う、うん…そしたら兄さんが飛び出して10人近く居た連中をコテンパンに」

沢渡「コテンパン…こいつなんて前歯全部吹っ飛んでるぞ」

赤馬「あの男はギリギリのラインで相手を痛めつけるからな」

沢渡「敵じゃなくて良かったぜ」

ユート「…」

瑠璃「ユート…無事だったのね。アレンは?」

沢渡「巣立ったぜ」

瑠璃「え!?」

遊矢「自分を磨く旅っていうか…なあ?」

ユート「ああ」

赤馬「それより今は黒咲の件だ」

沢渡「大丈夫だろ?」

赤馬「黒咲の戦闘力は桁外れ…これから始まる大きな戦には必要な人材だ」

遊矢「そうだ。それで少年院やら更生施設に送り込まれたら終わりだ!」

ユート「追いかけよう」

遊矢「でもどうやって」

ユート「ここら辺から近いのはハートランド水産高校か…そこで派手にやってるだろう」
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 19:28:11.63 ID:T4RcnZnq0
黒咲「名蜘蛛は何処だ!言え!!」

「し、知らねえよ!」

黒咲「こいつ…」

赤馬「ストップだ」

黒咲「赤馬!何処から沸いて出て来た」

遊矢「俺達も居たりして」

黒咲「どいつもこいつも揃って…邪魔をするな」

赤馬「そうは行かぬ。家なら私の財力で何とでも」

黒咲「こいつは俺と名蜘蛛の問題だ。あのカスだけは俺が地獄へ送ってやる」

沢渡「何なんだそいつは」

黒咲「かつて凌牙に顔面を砕かれた奴だ」

ユート「名蜘蛛コージ…札付きの不良だったが兄貴や隼には敵わなかった」

遊矢「不良同士の喧嘩なんだろうけど黒咲は本気で殺せるタイプだからな…とりあえず落ち着けよ」

名蜘蛛「黒咲ィ!」

黒咲「名蜘蛛」

ゾロゾロ…

名蜘蛛「マヌケコンビの伝説は終わりだ!今日からは俺が街の新しい伝説になる…先ずはてめえからだ!」

黒咲「数は多いが雑魚は雑魚だ。今度は顔面だけでは終わらんぞ」

赤馬「仕方がない。君達は下がっていてくれ」

瑠璃「だ、大丈夫なの沢渡くん?」

沢渡「お、おい!無茶すんなよお前が喧嘩なんて」

赤馬「避けて殴って蹴っ飛ばす…簡単な事だ」

柚子「危ないわよ!」

ユート「デュエルの腕前はリアルファイトに比例するからな」

遊矢「ここは任せるしかないか」
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 19:57:20.09 ID:T4RcnZnq0
「な、何だこいつ…」

「強え…」

「あんな華奢だってのに…」

名蜘蛛「何やってんだ!それでも」

黒咲「言っただろ?雑魚は雑魚だと」

名蜘蛛「…ぶっ殺す!」

黒咲「…」

名蜘蛛「てめえは知らねえ!俺はこのカードを手に入れて強くなった。てめえを…てめえらに与えられた屈辱を晴らしてやる!」

黒咲「来い」

黒咲・名蜘蛛「デュエル!!」

名蜘蛛「俺から行くぜ!魔法『二重召喚』を発動!このカードの効果で俺は2回の通常召喚が可能だ!地雷蜘蛛2体を攻撃表示で召喚!そしてレベル4の地雷蜘蛛2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!デッドリー・シン!!」

ユート「禍々しいモンスターだ…」

遊矢「あいつの心の闇を体現している…」

名蜘蛛「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!お前など俺の敵ではない」

名蜘蛛「ペッ!吠え面かかせてやんよ」

黒咲「RR-ラスト・ストリンクスを攻撃表示で召喚!そしてラスト・ストリンクスをリリースしエクストラデッキからRRエクシーズモンスターを特殊召喚する!現れよ、ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

名蜘蛛「…」

黒咲「そうだ…こいつじゃない。こいつ以上にドス黒い奴が蠢いている」

「黒咲隼…黒咲家の人間よ」

「ミストのお陰で我々の記憶は掻き消された…だが」

「今こそ新たな戦いの幕が上がる。お前達デュエリストを殲滅する舞台がな」

「この真竜皇が貴様達から全てを奪い取ってやるわ!」

瑠璃「何か妙な感じがするわ…これは」
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 23:35:27.87 ID:T4RcnZnq0
赤馬「どうだ様子は」

沢渡「あれ見ろよ」

黒咲「RAM-レイド・フォース!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

名蜘蛛「へっ」

黒咲「何が可笑しい」

名蜘蛛「速攻魔法『ルーレット・スパイダー』を発動!」

黒咲「見えて来たぞ…ドス黒い闇の権化が」

「…」

「…」

「…」

黒咲「フン」

名蜘蛛「ルーレットを回すぜ!」

黒咲「勝手にしろ」

遊矢「あいつ何かに取り憑かれてる」

赤馬「何?」

瑠璃「兄さん!この人」

黒咲「知っている」

名蜘蛛「6!てめえのモンスターを破壊だ!」

黒咲「何処のどいつか知らんが…そんな奴を俺にぶつけさせるとは片腹痛い」

名蜘蛛「あ?」

黒咲「魔法『RUM-ソウル・シェイブ・フォース』を発動!ライフを半分払い墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚しランクが2つ高いRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚が可能!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク7!RR-アーセナル・ファルコン!!」4000→2000

黒咲「選んだ相手が失敗だったな。俺を殺す気があるならそこに居る2人に憑依すればいいだろうに」

名蜘蛛「こ、このクソバカが!俺をシカトする気か!?」

黒咲「お前など今も昔も相手になどしていない。その辺に転がっているイキがった馬鹿と同じだろうが」

名蜘蛛「く、黒咲!!」
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 23:50:39.69 ID:T4RcnZnq0
黒咲「…」

名蜘蛛「て、てめえ…」

黒咲「さあ出て来い。ガキ同士の喧嘩は終わりだ」

「やべえ…名蜘蛛さんが負けたぞ」

赤馬「…」

「殺される!黒咲隼に目を付けられちまったら…俺達が死ぬ!」

「それにあの眼鏡マフラーも尋常じゃねえぞ…」

「逃げろ!」

「お、おう!」

沢渡「おととい来やがれ!」

瑠璃「兄さん…」

黒咲「安心しろ。奴らの顔は1人残らず覚えた」

「その馬鹿げた戦闘力と冷酷さ…まさに我々の肉体に相応しい」

黒咲「黒い霧…」

「我々は太古の昔に封印されたモンスターの負の感情より生み出された存在」

黒咲「知らん」

「最も先の戦いで存在そのものを書き換えられてしまったがな」

「今こそ復讐の時!お前達も黒咲の血筋もな」

黒咲「つまり今度始まるデュエル大戦にエントリーする気か?ならかかって来い」

「…」

「人間の持つ人間力の強さ…こいつは最も体現している」

「こいつなら我らの器に相応しいかもしれんな」

黒咲「言いたい事だけ話して消えるか…ああいう手合いは芸が無い」

遊矢「…」

黒咲「家に来い。片付けついでに飯でも奢ってやる」
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 23:57:49.97 ID:T4RcnZnq0
翌日

赤馬「さてと」

「何か黒咲や九十九並にヤバイのが出たんだと」

「すっげえマジ坊っぽいけどハンパじゃねえとか」

「やっべえな」

赤馬「私の話か」

柚子「結構派手やってたしね」

瑠璃「ありがとうね。助かった」

ユート「…」

瑠璃「ユートも元気そうだよね」

ユート「まあ…」

遊矢「なあミストの気配感じるか」

ユート「ああ」

遊矢「あいつはどっちにつくと思う?俺達か邪神か」

ユート「あいつはあいつだろうな」

遊矢「へ?」

ユート「俺であり邪神であり…そしてミストとしての人格を持つ。あいつは自分のやりたいように行動する」

遊矢「…」

ユート「そして味方だろうと敵だろうと俺はあいつとの因縁を終わらせるつもりだ」

沢渡「おい帰るぞ!帰ってLDS百人組手が待ってんだから」

遊矢「な、何だそりゃ」

赤馬「そのままの意味だ」

瑠璃「またね!」

柚子「うん!」
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 17:42:33.51 ID:K+HbEsmw0
凌牙「あ?何だって」

アリト「俺らが留守してる間にさ変なデュエリストが来たんだってさ」

ギラグ「へえ…どんな奴よ」

アリト「チビで喧嘩っ早くてうるせえ奴」

凌牙「お前じゃねえか」

ドルべ「君だな」

アリト「違うっつうの!名前が確かアが付くらしいぜ」

ミザエル「お前だな」

アリト「面倒くせえな!いいか?そいつは」

ベクター「神月アレン…何処ぞから来た中坊だ」

アリト「ほら見ろ!中坊だぞ?俺は高校生なんだから」

ベクター「因みに色黒じゃねえ」

アリト「だろ?」

凌牙「神月?あのバズーカ娘の弟か何かか」

ベクター「さあな?会いに行くのか」

凌牙「暇潰しには丁度いいだろ」

璃緒「あっ!」

ドルべ「どうした?」

璃緒「ほら、これ!」

ミザエル「噂をすればか、神月アンナがテレビに出ているぞ。それとこいつが…」

アリト「この羽交い締めされてるチビが噂のアレンなんじゃないの?」

ドルべ「何をやっているんだこの子は」

凌牙「ゴーシュ…何の番組だこれ?プロレスか?」

璃緒「防衛戦ですって」

凌牙「防衛戦?プロレスリングの上でデュエルするってのか!?」
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 18:37:06.65 ID:K+HbEsmw0
アンナ「馬鹿野郎!恥ずかしい真似してるんじゃねえ!」

アレン「いいじゃねえか!こんなの滅多にねえチャンスなんだぜ?そうだろおっちゃん!」

ゴーシュ「いいノリした坊主だぜ!」

アレン「おう!」

ドロワ「この子は私に任せてお前はデュエルに専念しろ」

ゴーシュ「わかったよ。じゃあ後でな坊主」

アンナ「何かすまねえな」

ドロワ「君の弟か」

アンナ「いや…違うけど、アレン!」

アレン「な、何だよ」

アンナ「幾ら興奮したからってリングに上がろうとすんじゃねえ!」

アレン「だって興奮するじゃねえか!リングだぜ?あり得ねえよ!リングでデュエルなんて」

ゴーシュ「さあ始めようや」

「待ってたぜ!この時を」

ゴーシュ「俺から行くぜ!H・Cダブル・ランスを攻撃表示で召喚!ダブル・ランスの効果を発動!このカードが召喚に成功した時、手札または墓地からH・Cダブル・ランスを表側守備表示で特殊召喚できる!」

ゴーシュ「俺はレベル4のH・Cダブル・ランス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cエクスカリバー!!」

ゴーシュ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

「俺のターン!」

アレン「なあオバちゃん」

ドロワ「どうした?」

アレン「あのおっさんは何デッキ使うんだ?」

ドロワ「見ていればわかるさ…彼は科学者でありながらプロのデュエリストだ」

アンナ「二足の草鞋ってやつか」

アレン「科学者?リーゼントの科学者なんて始めて見るぞ」
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 19:22:19.09 ID:K+HbEsmw0
「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札から超量士レッドレイヤーを特殊召喚!さらに超量士グリーンレイヤーを攻撃表示で召喚!グリーンレイヤーの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、手札から超量モンスター1体を特殊召喚する!俺は超量士ブルーレイヤーを特殊召喚!」

アレン「普通さイエローじゃねえの?」

アンナ「知らねえよ。ピンクとかイエローもあるんじゃねえのか」

「残念だったな!3体までだ!そしてブルーレイヤーの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、デッキから超量カードを1枚手札に加える!」

ゴーシュ「レベルはバラバラだな…エクシーズ狙いってわけじゃねえ気もするが」

「魔法『超量必殺アルファボール』を発動!自分フィールドに超量士モンスターが3種類以上存在する時、相手フィールドのカードを全て持ち主のデッキに戻す!その後、相手はエクストラデッキからモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚ができる!行くぜゴーシュ・ザ・スターマン!」

レッド「ワン!」

グリーン「ツー!」

ブルー「スリー!」

レッド「アターック!!!」

ゴーシュ「だが俺はエクストラデッキからH-Cクサナギを攻撃表示で特殊召喚!」

アレン「気をつけろおっちゃん!絶対にロボット出してくるタイプだぜ!」

ゴーシュ「ああ!」

「ターンエンド!」

ゴーシュ「俺のターン…ロボット来ねえのか?」

アレン「ねえのか?最初の2作じゃねえんだ…しかも3体って言い張ってるんだ。こいつはマジで」

ゴーシュ「ノリのいいモンスターにノリのいいデュエリストだ…そりゃ子供にも人気があるってもんだ」

「そいつは俺のセリフだぜ。あんただって」

ゴーシュ「ここで俺があんたを倒せば俺は悪の組織の怪人ってわけだな…」

「…」

ゴーシュ「よーし!ここはヒールに徹してやる!今日の俺はゴーシュ・ザ・スターマンじゃねえ!ゴーシュ・ザ・ダークマンだ!!」

アレン「行けーッ!」

ドロワ「あの馬鹿…」
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 19:37:11.02 ID:K+HbEsmw0
ベクター「ヒーロー同士の戦いってのは面白味のねえもんだ」

璃緒「どうして?」

ベクター「ケリつかねえだろ?そーいうのは面白くないんじゃないぉ?」

ミザエル「捻くれ者め」

ベクター「お前は魔法少女みたいな見た目じゃねえか」

ミザエル「貴様!」

ドルべ「やめろミザエル」

凌牙「神月アレンか…アリト!ドルべ!」

アリト「お?」

凌牙「噛み砕いてやれ!バリアンの切り込み隊長としてよぉ」

アリト「待ってたぜナッシュ!」

ドルべ「どうして私が」

凌牙「こいつは寄り道するだろ。ほっとけば3日も姿晦ますしよ」

璃緒「アリトとあの子か…」

ギラグ「テレビの前のヒーローに裁かれるぞ」

凌牙「たかが3人組で何ができるってんだ?太陽でも超獣でも来るなら来いよ」

ミザエル「フッ…ああいう下品そうな小僧は叩き潰す!そうだなナッシュ」

凌牙「…」

ベクター「ああいうチビってのは厄介だもんなぁ〜俺とナッシュが1番理解できるぜ」

ミザエル「それは私に対する挑発か」

ベクター「長髪?長髪はミザちゃんじゃないぉ?女の子みたいな頭したミザちゃんじゃないぉ?」

ミザエル「き、貴様ァ!」

ギラグ「うるせえぞ!大体ミザエル!てめえも髪切れよ!」

ミザエル「その珍妙な頭で私に説教か?鏡を見ろ」

ギラグ「珍妙だぁ?モヒカンの何処が悪いってんだ!」
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 19:51:01.31 ID:K+HbEsmw0
ゴーシュ「どうよ…名前なんだっけ?」

アレン「神月アレンって言うんだ!」

ゴーシュ「神月?何処かで…ま、いいか」

アンナ「良くねえよ。目の前に居るんだぞ」

アレン「やっぱさプロってのは大変なのか?」

ゴーシュ「そうでもねえよ」

アレン「どうして?」

ゴーシュ「ファンが居るからよ!」

アレン「ファンか!」

アンナ「お前もプロになりてえの?」

アレン「ああ!何たって俺はハートランドの赤い虎だから!」

ドロワ「赤い虎?異名か?」

アレン「自称だぜ!」

ゴーシュ「いいじゃねえか赤い虎!」

アレン「気分によって黒い狼にもなるぜ」

ゴーシュ「ハハハ!意味不明だけどノリノリじゃねえか!」

アレン「もしかしたら大変な事になるかもしれねえけどさ…ゴーシュのおっちゃんはプロで居続けてくれよ!」

ゴーシュ「大変な事か…」

ドロワ「この流れだと間違いなく新たな戦いか」

アレン「そういやなんで俺らここに居るの」

アンナ「お前が見たいって言ったから仕方なく連れて来たんだろ!」

アレン「ああ…そうだ」

アンナ「言っとくけどカイト並に信頼させるのが難しい奴が1人いるんだからな?能天気してる場合じゃないんだぞ」

アレン「えーっと…あいつだろ?」

アンナ「神代凌牙…ある意味じゃカイト以上に面倒な奴さ」
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 17:56:03.72 ID:UJwccIep0
アレン「次は誰に合わせてくれよ?いいだろ?なあ!」

アンナ「あんまし派手にやってると誰かしらが」

アリト「居た!居たぞドルべ!」

ドルべ「久しぶり…私を覚えてるか?」

アンナ「ああ…(こんな地味そうなの居たか?)」

アレン「誰あれ?」

アンナ「あいつは元バリアン七皇のアリト今はハートランド工業高校の1年生の頭だ」

アレン「あのチビが?」

アンナ「お前だってチビじゃねえか…言っとくけど甘く見るんじゃねえぞ?あれでも入学初日で札付きのワルが集まる工業校の1年連中を締めちまったんだから」

アリト「マジでチビなんだな」

ドルべ「それを君が言うか」

アリト「あの眼鏡は」

アンナ「さあな?七皇なんてシャークかミザエルぐらいしか印象ねえし…多分あいつも」

アリト「目的は一つだ!俺とデュエルしろチビ!」

アレン「誰はチビだ!こっち来いよ!」

アリト「おう!」

アレン「どっちがチビだ」

アンナ「…お前だな」

ドルべ「ああ」

アリト「ほら見ろ!」

ドルべ「しかし高校生と中学生では体格差は必然的!自慢にはならないんだぞアリト」

アレン「だってさ!てめえのデュエル受けて立ってやんよ!」

アリト「そう来なくっちゃな!」

アレン・アリト「デュエル!!」
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 18:55:22.36 ID:UJwccIep0
アレン「俺から行くぜ!俺はガガガガールを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにガガガモンスターが存在する時、ガガガキッドは手札から特殊召喚できる!ガガガキッドの効果を発動!この方法で特殊召喚に成功した時、自分フィールドのガガガモンスターを選択し同じレベルに変更する!」

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アリト「俺のターン!BKヘッドギアを攻撃表示で召喚!BKヘッドギアの効果を発動!このモンスターが召喚に成功した時、デッキからBKと名のつくモンスターを墓地へ送る!そして魔法『バーニングナックル・スピリッツ』を発動!デッキの一番上のカードを墓地へ送り墓地のBKモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!BKグラスジョーを特殊召喚!」

アリト「レベル4のBKヘッドギアとBKグラスジョーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!BK拘束蛮兵リードブロー!!」

アリト「お前喧嘩好きか?」

アレン「見てる方と口喧嘩は大好きだぜ!」

アリト「ははは…変な野郎だな!ぶちかませリードブロー!!」

アレン「罠発動!『ワンダー・エクシーズ』相手ターンにエクシーズ召喚を行うぜ!レベル3のガガガガールとガガガキッドでオーバーレイ!エクシーズ召喚!」

アンナ「行ってやれアレン!俺がやったカードを見せつけろ!」

アレン「ランク3!弦魔人ムズムズリズム!!」

アレン「そしてガガガガールを素材にエクシーズモンスターの召喚に成功した時、相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を選択し発動!そのモンスターの攻撃力を0にする!」

ドルべ「…」

アリト「やるじゃねえか!」

アレン「!?」

アリト「こいつは自分フィールドのBKモンスターが戦闘または効果で破壊される場合、その破壊されるモンスター1体を代わりにオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を800ポイントアップ!」

アレン「けどまだ俺が勝ってるぜ!」

アリト「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アレン「俺のターン!」

ドルべ「中々のガッツだな」

アンナ「お、おう」

ドルべ「妙に余所余所しいな」

アリト「見せてくれよ!お前の実力ってやつを!」

アレン「望み通り見せてやるよ!」
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 19:51:44.79 ID:UJwccIep0
アレン「弦魔人ムズムズリズムの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を倍にする!」

アリト「魔人か…そういや遊馬も使ってるな」

アレン「バトルだ!」

アリト「だが俺はリードブローの効果を発動するぜ!」

アレン「厄介なモンスターだぜ!俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」

アリト「俺のターン!BKグラスジョーを攻撃表示で召喚!バトルだ!」

アレン「罠発動!『奇策』手札から1枚モンスターを捨てフィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力を捨てたモンスターの攻撃力分ダウン!俺が墓地へ送ったモンスターはガガガヘッド!2100ダウンだ!」

アリト「罠発動!『ラスト・カウンター』グラスジョーを墓地へ送り自分フィールドのモンスターは相手フィールドのモンスターの元々の攻撃力分アップ!」

アレン「マジか!?」

アリト「マジもマジの大マジだ!行けーッ!!」

アレン「この…」4000→2400

アリト「俺も効果でアップした分受けちまうがな」4000→2500

アリト「ターンエンド!」

アレン「俺のターン!罠発動!『リビング・デッドの呼び声』蘇れ!ガガガヘッド!そして俺はガガガヘッドの効果を発動!墓地のガガガモンスターを2体まで特殊召喚する!ガガガガールとガガガキッドを特殊召喚!」

アリト「レベルはバラバラか…」

アレン「言っとくがエクシーズだけが俺の得意技じゃねえ!これが俺の必殺必中の大技よ!魔法『ガガガタッグ』を発動!自分フィールド全てのガガガモンスターの攻撃力は次の自分のスタンバイフェイズ時までフィールドに存在するガガガモンスター×500アップ!」

アリト「へっ…何だと!?」

ドルべ「神月アレン…小さいながらパワフルな少年だ」

アレン「行くぜアリト!こいつが俺のガガガ大行進だ!!」

アンナ「…」

ドルべ「君はきっと私が誰か知らないんだろ」

アンナ「な、何でわかった!?」

ドルべ「そういう眼をしている」

アンナ「だって…他に比べたら地味じゃねえか」

ドルべ「チームの隠し味と言ってもらおうか」
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 20:36:07.65 ID:UJwccIep0
アリト「やるじゃねえか!なあドルべ!」

ドルべ「私は最初から出来る子だと思っていたぞ」

アリト「嘘つけ!」

凌牙「転けちまったか」

アリト「お、ナッシュ」

アレン「凌牙…いや違う奴だ違う奴」

凌牙「おい!こいつ借りるぞ」

アンナ「別にいいけどよ」

凌牙「乗りな」

アレン「こんな修正テープにか?」

凌牙「立派な乗り物だっつうの」

アリト「俺達は?」

凌牙「徒歩だ徒歩」

アリト「頑張ったじゃねえか!大体ナッシュ!お前は」

凌牙「早く帰らねえと飯無くなるって璃緒が行ってたぜ?じゃあな!」

アリト「馬鹿野郎!グレても知らねえからなぁ!」

ドルべ「半分グレてるじゃないか」

アンナ「あいつ食うぞ」

ドルべ「ところで彼は何者なんだ」

アンナ「違う世界から来た俺の弟分だぜ」

ドルべ「説明になっていないが」

アリト「悪人じゃねえだろ」

ドルべ「そうだが…しかし素性が」

アリト「んな事言ったら俺らも怪しいじゃねえか」

ドルべ「…」
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 20:58:07.36 ID:UJwccIep0
璃緒「良く食べますわね」

アレン「おう!美味えぞ姉ちゃん」

璃緒「ね、姉ちゃん」

凌牙「するってと何か?巨悪が復活するってのか」

アレン「ってわけだ!」

凌牙「遊馬には会ったか」

アレン「いいや会っちゃねえけど」

凌牙「てめえは強え…アリトに勝ったぐれえだからな」

アレン「へえ!やっぱ強えんだな」

凌牙「この街じゃ10位以内には確実だろうぜ」

アレン「お前は?」

凌牙「2位か3位ぐらいだろうな」

アレン「1位は」

凌牙「カイト!あのクソッタレだ!」

アレン「やっぱりか!」

ミザエル「カイトが1位なら2位は私だろ」

凌牙「あ?」

ギラグ「それがマジならヤバいじゃねえか」

凌牙「仕方がねえ…ベクター!ギラグ!ちょっと着いて来い!」

ベクター「アストラル界に行くってわけか」

凌牙「こいつの眼は嘘をついちゃいねえ!アストラルからNo.を回収しに行くぞ!」

ギラグ「毎度毎度大変だなアストラルもよ」

ベクター「そのうち死ぬんじゃないの?」

凌牙「あいつの相棒を張ってた奴だ。簡単にはくたばらねえぜ」
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/08(水) 19:51:50.42 ID:XM/6OZFY0
数日後

凌牙「待たせたな」

アレン「何処行ってたんだ?」

凌牙「説明してもわからねえだろうぜ」

アレン「何だそりゃ」

凌牙「とりあえずデュエルだ」

アレン「なあ!遊馬ってやつは」

凌牙「少し遅れるが来る」

アレン「多忙なんだな」

凌牙「補習」

アレン「補習?」

凌牙「もしかしたらダブるかもしれねえからよ。それの対策っつうか」

アレン「高校生も大変ってわけか」

凌牙「ああ」

W「面倒くせえな…何で俺が見に来なきゃ」

V「X兄様が行けって」

W「そりゃ知ってるぜ?っつうか最近兄貴は何処行ったんだ?姿が全然」

V「何でも父様の愛人の子供が発覚したとかで探しているそうですよ」

W「お、親父の!?本気かV!?」

V「女の子らしいですよ?」

W「妹…しかも愛人って」

V「今は父様の事は忘れましょう。ほら」

W「お、おう」

アレン・凌牙「デュエル!!」
833.35 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)