遊矢「だ、誰なんだお前は!?」 ユート「俺の名はユート」

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357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 20:20:24.03 ID:l4BEqhxr0
シンジ「じゃあ帰るか」

ジャック「おい」

シンジ「冗談だよ冗談…社長に質問」

赤馬「私に?」

シンジ「人間が自力で時間移動とかできるのか?」

赤馬「不可能だろう。そういう術式があったとしても人間の肉体には限界がある…魂とは違うのだ」

シンジ「ふーん…」

龍可「あ、私は」

シンジ「やっぱ人間じゃねえってわけか」

龍可「この姿は私のマスターの姿を借りて…申し訳ありません」

シンジ「いいんじゃね?ここにはノッポも居るし変な仮面野郎も居るんだしよ」

ジャック「何だと」

蓮「…」

ユーゴ「んだよ!じゃあモンスターってか?嘘だろ!?どんなんだよ!」

ボンッ

ユーゴ「きっと獣戦士族だぜ?わざわざ他人の姿を借りるなん…」

赤馬「君達は」

ユーリ「はい?」

赤馬「あまり責任感はないようだな。だが一つ言える事がある」

ユーリ「はい」

赤馬「再び我々が集結し共に戦う事を」

ユーリ「頭に叩き込んでおきますよ赤馬社長」

素良「もう帰ろうよ!」
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 21:13:18.61 ID:l4BEqhxr0
遊矢「じゃあ俺も」

赤馬「…榊遊矢」

遊矢「ん?」

赤馬「君もモンスターの声が聞こえるんだな」

遊矢「そうなんだよな。俺も驚きでさ」

赤馬「…それは約1ヶ月前から」

遊矢「ああ…何で」

赤馬「おかしな夢を見た。誰かが囁く夢を」

遊矢「俺も同じさ」

赤馬「…」

遊矢「…」

赤馬「…何れまた」

遊矢「何れな」

沢渡「…何だこれ」

赤馬「君にも期待しているぞ沢渡シンゴ」

遊矢「また遊びに来いよな沢渡」

沢渡「お、おう!」

赤馬「地球外知的生命体ワーム…奴らは人に寄生しモンスターを喰らう」

遊矢「何かが蠢いてるぞ…この街で」

沢渡「っつうか負けてるじゃねえか!何だこれは!?」

遊矢「もし戦うっていうならエクシーズの人達かな?何か曲者っぽい感じだけど…まあ仲良くできるだろ」

ユート「…」

遊矢「それに彼とは同じ波長を感じる」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 22:06:23.21 ID:l4BEqhxr0
数日後

アレン「おお!」

遊矢「やあ」

柚子「こんにちは」

アレン「坂田遊矢」

サヤカ「榊よ」

遊矢「ユート達は?」

アレン「迎えに行ってるんだ。ほらこの前の姉ちゃん居たろ?」

遊矢「ああ…あの人」

アレン「回収した2枚のカードを故郷に戻しに行っててさ!そんで帰って来るんだ」

遊矢「わざわざ?」

アレン「相手はワームとかいう得体の知れねえ奴だろ?自分も手を貸すってよ」

遊矢「じゃあ俺も仲間に加えてもらってもいいかな?」

柚子「遊矢のレンタル料は1時間500円ね」

遊矢「安ッ!?」

柚子「こんなゴタゴタに巻き込まれたけど目先の事が1番大事よ!エイリアン退治よりも…私たち一家の生活が!」

遊矢「わかったわかった」

アレン「当たり前じゃねえか!だってよ隼とやり合って勝っただろ?凄えよ!それに良い奴だしさ」

遊矢「ありがとう」

サヤカ「ただ他の3人がね」

アレン「あいつら揃いも揃って無愛想だろ?」

サヤカ「そうなのよね…」

アレン「けど俺が説得してやるよ!なあ遊矢!」

遊矢「ああ!」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 22:30:18.54 ID:l4BEqhxr0
黒咲「…」

蓮「…」

素良「うわっ!?」

黒咲「面倒な奴に会ったな」

蓮「それは私のセリフだ」

素良「マズいぞ…ユーリもデニスも居ない!」

黒咲「その仮面を外してやろうか」

蓮「君はこの平和な世界に相応しくないタイプの人間だ」

黒咲「ほぉ…ここでやるか?貴様が望むなら!」

蓮「いいだろう」

素良「やい!僕に手を出したら先生に言いつけるからな!聞いてるのか!?」

「見つけた!俺達の侵略計画を邪魔する連中だな!?」

黒咲「失せろ」

蓮「侵略?そうか…お前がワーム」

素良「人間に見えるけど」

蓮「身体を乗っ取って居るのだろう」

「俺の名はワーム・ヴィクトリー!貴様達を食らいつくしてやるわ!」

黒咲「何だそのポーズは」

「血殺のVサイン!俺の母星ではヴィクトリーは勝利を意味している」

黒咲「ならば害虫駆除と行くか」

蓮「あくまで敵はワームだ。無関係な彼の身体を傷つけるな」

黒咲「関係無い」

蓮「狂犬め」

黒咲・ヴィクトリー「デュエル!!」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/09(金) 22:31:27.04 ID:l4BEqhxr0
次は再来週
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 15:17:17.01 ID:v9sSNuspO
デュエルターミナルかー
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/19(月) 19:14:42.79 ID:k6jXUrz00
ヴィクトリー「俺からだ!魔法『スネーク・レイン』を発動!手札を1枚捨てデッキから爬虫類族モンスター4体を墓地へ送る!カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!バニシング・レイニアスの効果を発動!手札からレベル4以下のRRモンスターを特殊召喚する。RR-ミミクリー・レイニアスを攻撃表示で召喚!ミミクリー・レイニアスの効果で自分フィールドのRRモンスターのレベルを全て一つ上げる!レベル5のRR-バニシング・レイニアスとRR-ミミクリー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

黒咲「身の程知らずの怪物め…バトル!」

ヴィクトリー「ううっ!この瞬間、罠発動!『ダメージ・コンデンサー』自分が戦闘ダメージを受けた時の発動!手札を1枚捨て、そのダメージの数値以下の攻撃力のモンスター1体をデッキから特殊召喚する。俺はワーム・ヴィクトリーを特殊召喚!」4000→2000

黒咲「カードを3枚伏せてターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!貴様のような愚か者を俺は何人も見た。俺は有象無象のワームとは違う…何はワームを支配し俺が大宇宙の覇者となる!」

黒咲「貴様はこの場で終わりだ」

ヴィクトリー「笑止!俺は墓地に存在するワームモンスターの数×500ポイント攻撃力をアップする!さらに魔法『月の書』を発動!フィールドの表側表示モンスター1体を裏側守備表示へ変更!さらに魔法『太陽の書』を発動!」

黒咲「…」

ヴィクトリー「そして俺のリバース効果を発動!ワームと名のついたフィールドの表側表示モンスターを全て破壊する!これで貴様のフィールドはガラ空きだな!」

黒咲「RUM-ラプターズ・フォースを発動!このターン破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのランクより一つ高いRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!」

ヴィクトリー「だが俺の攻撃力の方が優っている!」

黒咲「…」4000→3500

ヴィクトリー「これが俺!俺こそが…」

ドドドドドドドドドド

黒咲「俺こそが…何だ?」

ヴィクトリー「なっ…何なんだ!?」

黒咲「大宇宙?俺が舞い上がる限り大宇宙だろうが何だろうが俺の物だ。俺はRUM-デス・ダブル・フォースを発動していた。戦闘によって破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのランクの倍のRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する」

蓮「ランク12…ファイナル・フォートレス・ファルコン」

素良「だから嫌いなんだよね僕」

黒咲「貴様らが制圧した星々に俺が居なかったのは幸運だったな。だが…この惑星には俺が存在する!」

ヴィクトリー「思い上がるなよ…ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/19(月) 20:42:53.57 ID:k6jXUrz00
黒咲「さあ…潔く散れ!」

ヴィクトリー「バカな…俺が!」

黒咲「バトル!!!」

ヴィクトリー「おおおおおおおおおおおおお!!!」

素良「やった!」

蓮「…」

ヴィクトリー「勝ったと思うなよ…この星は時期に俺達の物となる…その暁には貴様を…」

シュゥゥゥ…

蓮「不気味な生命体だ」

黒咲「1匹残らず駆逐してやればいい」

素良「カッコつけるな!」

蓮「どうやら手を組む必要がある」

素良「本気で言ってるの!?」

蓮「本気で言っている…耳をすませ」

素良「え!?」

蓮「ボヤボヤしている間にワームの侵攻が始まっている」

素良「みんな人間だよね?」

ゾロゾロ…

ゾロゾロ…

蓮「…」

素良「目的は地球人類の抹殺?」

蓮「俺達の物になるか…」

素良「ねえってば!」

蓮「…」
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/19(月) 21:22:28.96 ID:k6jXUrz00
蓮「私の時代で伝えられている言い伝えがある」

素良「何言ってるの」

蓮「この世界の裏側には魔轟神と呼ばれる邪悪な一族が住んでいると」

素良「こいつって黒咲並に変なんだよね…」

蓮「御世辞にもヴィクトリーは強者とは思えない。そして黒咲にも何かを伝えようとしていた」

素良「やだやだ…変人ばっかでさ」

蓮「人間に取り憑く必要性は人間社会への潜伏だけではないかもしれない」

素良「じゃあ何だよ!勿体ぶらずに言ってよ!」

蓮「ワームの生態を調べているカイトと赤馬零児に伝えてくれ…奴らは星を乗っ取りそこに生存する生命体の身体を得て自らの姿に変化させると」

素良「そんな事は言い切れるの!?」

蓮「言い切れない。だが可能性はある」

素良「…」

蓮「黒咲」

黒咲「フン」

蓮「シンジか?行動開始だ」

黒咲「奴らが動くのか」

蓮「我々は大義名分で動かない。祭りが好きなんだ」

黒咲「貴様らシンクロ使いはガサツな連中ばかりだ」

蓮「しかし幸運なのは共通の敵が出現し我々が手を組む事だな」

黒咲「ワームの件だけだ」

ドォォォォォォォォォォォォ

素良「何処かで誰かが派手やってるよ!」

黒咲「さっさとケリをつけ…蓮!」

蓮「今度は私が敵の大将格の首を討ち取る」
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 19:27:39.77 ID:I8k8pyRy0
黒咲「得体の知れぬ奴だ…何を考えて居るのかサッパリだ」

蓮「随分と活発なんだな。君たち宇宙生命体は」

ホープ「俺はワーム・ホープ…」

黒咲「堂々と醜い姿を曝け出して見ろ。大方そこに転がっている奴と同じ系統だろう」

ホープ「そんなのはお前に関係無い」

ゾロゾロ…

ゾロゾロ…

ゾロゾロ…

黒咲「まあ…デュエルをすれば憑依されている人間は解放され…貴様ら醜い化け物は死ぬだけか」

ホープ「デュエルだ」

蓮・ホープ「デュエル!!」

蓮「私からだ!私は水晶機巧-シストバーンを攻撃表示で召喚!水晶機巧-シストバーンの効果を発動!1ターンに1度自分フィールドの表側表示カード1枚を破壊しデッキから水晶機巧チューナーモンスターを特殊召喚!私は水晶機巧-シストバーンを破壊しデッキから水晶機巧-シトリィを特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド」

ホープ「俺のターン!永続魔法『ワーム・コール』を発動!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からワームと名のつく爬虫類族モンスターを手札から裏側守備表示で特殊召喚できる。そして特殊召喚したワームモンスターをリリースしワーム・イリダンをアドバンス召喚!」

ホープ「バトル!」

蓮「水晶機巧-シトリィの効果を発動!相手のメインフェイズまたはバトルフェイズに発動可能!墓地からチューナー以外の水晶機巧モンスターを特殊召喚し、その2体でシンクロ召喚を行う!水晶機巧-シストバーンを特殊召喚!レベル3の水晶機巧-シストバーンにレベル2の水晶機巧-シトリィをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!水晶機巧-アメトリクス!!」

蓮「アメトリクスの効果を発動!シンクロ召喚に成功した時、相手フィールドに特殊召喚されたモンスターを全て守備表示にする…が無意味のようだ」

ホープ「くっ…まさか!」4000→3500

蓮「お前達は兵隊とは違い上級モンスターのようだ…本丸は何処だ」

ホープ「誰が言うか!カードを1枚伏せてターンエンド!」

蓮「なら聞き出すまでだ。お前達の存在は予想外だったが…私のターン!罠発動!『クリストロン・エントリー』自分の手札・墓地から水晶機巧チューナーモンスターをそれぞれ1体ずつ特殊召喚する!私は墓地の水晶機巧-シトリィと手札の2体目の水晶機巧-シトリィを特殊召喚する!」

黒咲「…」

蓮「ここからは未知の境地!シンクロが司るのは燃え盛る炎の如く荒々しき魂と吹き抜ける風の如く静寂なる魂!魂よ荒ぶれ!私はレベル5の水晶機巧-アメトリクスにレベル2の水晶機巧-シトリィをダブルチューニング!!」

ホープ「ダブルチューニングだと!?」

蓮「シンクロ召喚!!レベル9!!水晶機巧-グリオンガンド!!!!」
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 19:54:28.03 ID:I8k8pyRy0
ホープ「なっ…」

蓮「自らを神と気取る悪しき男…こいつを知っているか」

ホープ「な、何だそいつは」

蓮「名はタキ・ホワイト…ヴァイロン・アルファと共に時間を超え過去の世界へと降り立った」

ホープ「知るか!人間など…俺はワームだぞ」

蓮「…」

ホープ「それが何だと言うんだ!」

蓮「我が祖父…そして大罪人」

ホープ「はあ?」

蓮「あの男は自らの片割れを探すと言い…そして消えた。私の家族を殺し私の顔に焼き払いな」

黒咲「!」

蓮「何故ここの時代に来たかは知らん…この世界に奴のいう片割れが存在するのか…それとも」

ザッ

ホープ「ハッ!」

プリンス「…」

ホープ「プ、プリンス…どうして」

プリンス「かつて制圧した星々の中でも厄介な種族が多いようだね…まさかヴィクトリーが敗れ多くの兵隊が薙ぎ倒されるとは」

ホープ「お待ちください!これからは…これから俺達が」

プリンス「もういいよ。君の代わりは幾らでも居るから」

ズバッッ

ホープ「ギャッ!」

黒咲「貴様は他のと違うようだな」

プリンス「王子だからね」

黒咲「お前のような薄気味悪い王子が居てたまるか」
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:15:09.19 ID:I8k8pyRy0
黒咲「で?今ここでケリをつけるか」

プリンス「君達に敬意を表して戦おうじゃないか…宇宙最強生物のワームと君達デュエリストとやらでね」

スッ

プリンス「復活せよ…ヴィクトリー!そして新たな力を宿し蘇れイリダン!」

ググッ…

ヴィクトリー「オオオオオオオオオオ!!!」

黒咲「…」

ヴィクトリー「貴様!2度目はないぞ!!」

イリダン「シュルルル…」

蓮「…」

黒咲「敬意を評するだと?貴様は俺を舐めているのか」

プリンス「彼らを含む6人の上級ワームと君達の代表者を決めてのデュエル…どうかな?小賢しい事は無いだろう」

蓮「…いいだろう」

黒咲「貴様は引っ込んでいろ。こいつは俺の街を襲撃した…ならば俺達がケリをつける」

蓮「仕方が無い」

黒咲「そういう事だ」

プリンス「エレガントに堂々と決めようじゃないか」

黒咲「その見た目の何処にエレガントな部分があるんだ。失せろ」

ヴィクトリー「貴様を殺してやる」

黒咲「貴様では俺を倒すのは不可能だ」

プリンス「ククク…では日時は」

黒咲「デュエル庵に来い。神月という表札が目印だ」

プリンス「さあ行きましょう」

ヴィクトリー「黒咲隼!」

黒咲「フン」
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:25:12.03 ID:I8k8pyRy0
翌日

素良「ってわけで大変だったんだよね」

デニス「あんなのに関わるからでしょ」

素良「どうして?」

デニス「君って緊迫感とか無いタイプだよね」

素良「そんな事無いよ!あいつらが巻き込んだんだ」

ユーリ「…」

素良「ユーリ!?」

ユーリ「ワーム退治を僕も参加しましょうかね」

素良「やめた方がいいって!だってさ」

ユーリ「は?」

素良「…」

デニス「まあまあ…そういえば探されてたよ」

ユーリ「はい?」

デニス「先生だけど」

ユーリ「またですか?何で僕ばかり目の敵にされるのでしょうね」

デニス「悪ガキだからでしょ」

ユーリ「じゃあワームを倒して評価を上げましょうか」

デニス「嫌な予感がするんだけど」

ポンッ

デニス「!」

みどり「見つけたわよユーリくん」

ユーリ「ははは…おはようございます先生」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:38:44.67 ID:I8k8pyRy0
みどり「このガラスを割ったのは」

ユーリ「素良くんです」

素良「違う違う!」

みどり「…」

ユーリ「申し訳ありません先生」

デニス「これはこれで反省してるし…許してほしいなって」

ユーリ「では僕達は」

みどり「待ちなさい」

ユーリ「…」

みどり「昨日の騒ぎは聞いてるわね」

ユーリ「まあ」

みどり「揉め事に首を突っ込むのが好きな3人組なんだから無茶は」

ユーリ「デニス!何てことを言うんですか」

デニス「へ?」

ユーリ「説教なら家でしてくれとか早く結婚しろ年増だとか…酷いなぁ」

デニス「こいつ殴ってください」

みどり「はあ…どうして見え見えの嘘ばかり付くのかしらね」

素良「人して終わってるからね。この微妙な二重人格者は」

ユーリ「では提案しに行きますか」

デニス「本気!?」

ユーリ「かなり本気」

デニス「はあ…自分勝手だな」

ユーリ「それが遊城ユーリでしょ?」
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:50:47.18 ID:I8k8pyRy0
赤馬「…」

ユート「俺とデュエル?どうして」

遊矢「何となくかな」

ユート「悪いが拒否する」

遊矢「どうして?」

柚子「あ、嫌いなんでしょ!」

ユート「ああ」

柚子「えぇ…当たっちゃった」

遊矢「ま、嫌われる要素あるもんな俺」

ユート「…」

遊矢「けど君とデュエルしたい」

ユート「ここから忙しくなるんだ」

遊矢「そこに俺も参加するって言ったら」

ユート「…」

遊矢「ワームは共通の敵…違うかい?」

ユート「…」

遊矢「何ていうか似てるだろ?俺と君って」

ユート「そんな事は無い」

遊矢「…そっか」

ユート「だがデュエルをしよう」

遊矢「よし!」

ユート「…」

遊矢・ユート「デュエル!!」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 19:10:09.44 ID:rC/UUR9Q0
遊矢「俺は魔法『ペンデュラム・コール』を発動!手札を1枚捨てデッキからカード名の異なる魔術師ペンデュラムモンスターを2枚手札に加える!俺はスケール1の竜脈の魔術師とスケール8の黒牙の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ドラゴン!同じくレベル7!竜穴の魔術師!」

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!!」

遊矢「ターンエンド!」

ユート「俺のターン!幻影騎士団ダスティローブを攻撃表示で召喚!さらに自分フィールドに幻影騎士団モンスターが存在する事で手札から幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!レベル3の幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!幻影騎士団ブレイクソード!!」

ユート「幻影騎士団ブレイクソードの効果を発動!1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを一つ使いフィールドの自分及び相手のカードを1枚対象にして発動!その対象のカードを破壊する!」

遊矢「!」

ユート「そして幻影騎士団ブレイクソードが破壊され墓地へ送られた場合、同じレベルの墓地の幻影騎士団モンスター2体のレベルを一つ上げ特殊召喚する!そしてレベル4となった幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!絶望皇ホープレス!!」

ユート「バトル!ホープレスでダイレクトアタック!」

遊矢「くっ…」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「…」

遊矢「俺は…」

ユーリ「やってるやってる」

柚子「あっ!」

ユーリ「それと覗き見している人も」

赤馬「…」

ユーリ「ワーム退治はエクシーズの連中がするって聞きましたが…僕達にも参加する権利ってあるんじゃないですか?」

柚子「私は嫌だけどなぁ…」

ユーリ「君には聞いていませんよ。どうですか?」

赤馬「何故そこまで」

ユーリ「ヒーローになる為…それ以上の理由はありませんよ」

赤馬「…」
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 19:29:39.02 ID:rC/UUR9Q0
ユート「バトル!」

遊矢「うっ…」1500→0

ユート「…」

遊矢「ユート!」

ユート「…」

遊矢「君は他の世界の存在を信じるか?」

ユート「いいや」

遊矢「けど何かの前触れを感じた…例えば声とか」

ユート「何故それを」

遊矢「俺も同じだから」

柚子「それならやる!場所は修造塾!それで決まり!」

ユーリ「さあ後は舞台を整えるだけですよ」

赤馬「カイトと黒咲隼がうるさいぞ」

ユーリ「同じ召喚の者が何度もやればワームは認識する…エクシーズへの対応方法をね」

赤馬「…」

ユーリ「ノリのいいシンクロ組はOKを出すでしょう…しかし問題は」

赤馬「…」

素良「はっ!重い腰を上げないってやつか!」

デニス「出た出た。自分の実力を理解できてない奴の遠吠え」

素良「僕が勝てば言う事を聞けよ!赤馬零児!!」

赤馬「どういう性格をしているんだ」

ユーリ「歪んでます」

デニス「虎の威を借る狐ってやつさ」

素良「う、うるさい」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 20:41:56.67 ID:rC/UUR9Q0
赤馬「先ずは私からだ」

デニス「どういうデッキ?」

赤馬「榊遊矢!ペンデュラムの使い手は君だけではない…私はスケール6のDDプラウド・シュバリエとスケール8のDDプラウド・オーガでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!DDD超視王ゼロ・マクスウェル!!」

遊矢「そうか…あんたも」

赤馬「この世界の危機はワームだけではない…」

遊矢「どういう意味だ」

赤馬「1年も前の話だ…1人の老人が別世界の門を開いた」

ユート「別世界の?」

赤馬「信じられぬかもしれないが声を聞いた筈だ。私も君達も」

素良「無視するな!」

赤馬「カードを1枚伏せてターンエンド」

素良「僕のターン!」

赤馬「永続罠『常闇の契約者』を発動!自身のペンデュラムゾーンにDDモンスターが2体存在する場合に発動!相手はフィールドのモンスターを魔法・罠の対象にできずアドバンス召喚のリリースができず融合・シンクロ・エクシーズの素材にもできない」

素良「だったら手札からの融合だ!魔法『融合』を発動!手札のファーニマル・シープとエッジインプ・チェーンを融合!融合召喚!デストーイ・チェーン・シープ!!」

素良「ターンエンド!」

赤馬「私のターン!」

素良「フィールドが無理?だったら墓地があるんだよ。守備表示のデストーイ・チェーン・シープは間違いなく破壊される。けど次の僕のターンで魔玩具融合で…」

赤馬「君に未来は無い…運命は決した。常闇の契約書の効果により私は1000のダメージを受ける!」4000→3000

素良「運命は決した?やって見ろよ!君みたいな温室育ちのお坊ちゃんが」

赤馬「手札のDDD運命王ゼロ・ラプラスは自分フィールドのDDDモンスター1体をリリースし特殊召喚する事ができる!バトル!DDD運命王ゼロ・ラプラスで攻撃!この瞬間、DDDゼロ・ラプラスの効果を発動!このモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時のみ発動!このカードの攻撃力は相手モンスターの元々の攻撃力の倍となる!」

赤馬「そしてゼロ・ラプラスが守備表示モンスターに攻撃をした時、その守備力が攻撃力を超えた分だけダメージを与える!」

素良「うわっ!だが始まったばかりだ!」4000→2000

赤馬「それはあり得ない。君が私に勝利する可能性は…零だ」
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:03:48.19 ID:rC/UUR9Q0
赤馬「以上だ」

ユーリ「いいですよね?戦う7人の餞別は」

赤馬「相手が相手だ…集まるのは少数だろう。場所は修造塾」

柚子「やった!」

赤馬「そして君達2人にも参加を願いたい」

ユート「そのつもりだ」

遊矢「勿論!」

素良「絶対に…」

デニス「ここからは僕らの役目でしょ」

素良「ふざけるな!やってやる…絶対にやってやる!!」

ユーリ「…」

ユート「…」

遊矢「…」

ユート「…またな」

遊矢「ああ…ユート」

ユート「…」

遊矢「借りは返す」

ユート「…」

ユーリ「無愛想ですよね?ねえ遊矢くん」

遊矢「いい奴だと思うんだ」

ユーリ「ま、頑張りなよ遊矢くん」

デニス「やれやれ…こいつは何を考えているのやら」

素良「負けない…負けてたまるか!」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:21:48.97 ID:rC/UUR9Q0
シンジ「聞いたか?」

ユーゴ「何を?」

シンジ「宇宙人退治…ほら例のあれよあれ」

ユーゴ「それより俺は…ジャック!」

ジャック「俺に八つ当たりはやめろ」

ユーゴ「あんな綺麗な姉ちゃんがウナギだぞ!どうなってんの!?」

シンジ「ウナギじゃねえよ…妖精鰻エンシェントとかだったろ」

蓮「竜だ」

ユーゴ「クソ!」

シンジ「さてと…この祭りをどうするよ?」

ジャック「俺は用事がある」

蓮「私も却下だ」

シンジ「どいつもこいつも…まあいいや」

ユーゴ「やるよ!ワームとの戦いを俺も参戦してやらァ!」

シンジ「ってわけだ!ウナギの姉ちゃん!あんたはどうするよ」

「私も?」

シンジ「何か手がかりの一つや二つ…三つに四つぐらいあるかもしんねえぞ?五つあったら最高じゃね」

「まあ…て言うかウナギじゃないし」

ジャック「…」

蓮「…」

シンジ「こいつらも忙しそうだしよ…へへへ!」

蓮「シンジは…何とかいうか読めないな」

ジャック「ああ見えて頭の方はいい。但し悪知恵の方だがな」

ユーゴ「派手にやってやるよ!」
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:22:23.57 ID:rC/UUR9Q0
次は来週
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 21:25:27.31 ID:sdR16VF+o
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/04(火) 19:45:16.23 ID:pDMZiz3J0
柚子「大人1000円の子供500円よー!」

遊矢「さあ…て言うかノリノリだよな。命懸けって感じなのに」

ユート「…」

遊矢「よっ」

ユート「遊びじゃないんだぞ…相手は得体の知れない」

ユーゴ「それで相手は?どうやって呼ぶんだよ」

沢渡「何でも呼び出した連中を連れて来るってよ」

ユーリ「わざわざですか?」

ユート「本当なら俺達だけでやる予定だった…それを」

沢渡「来た!」

プリンス「わざわざ舞台を変更する理由とは人間のショー…妙な種族だ」

「着ぐるみか?」

「変な連中だな」

「何か宇宙人っぽい」

黒咲「さあ…始めるぞ!」

プリンス「ヴィクトリー」

ヴィクトリー「オオオオオオオオオ!!!俺がやる相手は貴様!かかって来い!!」

黒咲「ゴチャゴチャと喧しい奴だ」

ヴィクトリー「こいつで貴様を焼き殺してくれる!この俺が」

黒咲「少しは黙るという言葉を知らんのか」

アレン「やっちまえ隼!」

黒咲「…」

黒咲・ヴィクトリー「デュエル!!」
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/04(火) 20:34:40.15 ID:pDMZiz3J0
黒咲「先攻は俺が貰う!RR-トリビュート・レイニアスを攻撃表示で召喚!トリビュート・レイニアスの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、デッキからRRカードを墓地へ送る!そして自分フィールドにRRモンスターが存在する事で手札からRR-ファジー・レイニアスを攻撃表示で召喚!」

黒咲「レベル4のRR-トリビュート・レイニアスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!RR-フォース・ストリンクス!!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!炎の惑星フレムベル…そこで得た力を見ろ!フレムベル・ヘルドッグを攻撃表示で召喚!さらに手札のフレムベル・ベビーを墓地へ送る事で自分フィールドの炎属性モンスター1体を選択し発動!そのモンスターの攻撃力は400ポイントアップ!」

ヴィクトリー「魔法『真炎の爆発』を発動!墓地の守備力200以下の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する!フレムベル・ベビーを特殊召喚!レベル4のフレムベル・ヘルドッグにレベル1のフレムベル・ベビーをチューニング!シンクロ召喚!フレムベル・ウルキサス!!」

ヴィクトリー「バトルだ!フレムベル・ウルキサスで守備表示のフォース・ストリンクスを攻撃!」

黒咲「…貫通か」4000→3900

ヴィクトリー「如何にも…そして!ウルキサスが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、攻撃力を300ポイントアッ…何だそいつは」

黒咲「速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』の効果によりこのターン破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのモンスターにランクが一つ上のエクシーズモンスターを重ねて召喚する事ができる!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

ヴィクトリー「カードを3枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

ヴィクトリー「罠発動!『火霊術-「紅」』を発動!自分フィールドの炎属性モンスターをリリースしリリースした炎属性モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」

黒咲「くっ…」3900→1800

ヴィクトリー「ワームの中のワーム!絶対勝利者の俺を貴様は負かした…貴様には死を持って償ってもらうぞ!」

黒咲「ほざくな」

ヴィクトリー「永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動!フレムベル・ウルキサスを特殊召喚!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを持ったRR-ブレイズ・ファルコンは相手への直接攻撃が可能!行け!!」

ヴィクトリー「フン!」4000→3000

黒咲「そしてブレイズ・ファルコンが相手にダメージを与えた時、そのモンスターを破壊する!」

ヴィクトリー「永続罠『バックファイア』を発動!自分フィールドの炎属性モンスターが破壊された時、相手に500のダメージを与える!」

黒咲「…」1800→1300

ヴィクトリー「どうだ」

黒咲「お前の手札は0だ…カードを2枚伏せてターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!俺は運が良いな…魔法『死者蘇生』を発動!フレムベル・ウルキサス!ブレイズ・ファルコンを破壊しろ!」

黒咲「…」1300→200
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/04(火) 20:52:39.46 ID:pDMZiz3J0
ヴィクトリー「お前に勝ち目は無い!」

黒咲「上を見ろ」

ヴィクトリー「今度は何をした!?」

黒咲「RUM-デス・ダブル・フォース…このターン戦闘破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し倍のランクを持つRRエクシーズモンスターを重ねてエクシーズ召喚する。ランク10!RR-アルティメット・ファルコン!!」

ヴィクトリー「倒しても倒しても…何だお前は!」

黒咲「人間だ」

ヴィクトリー「ターンエンド!」

黒咲「RRモンスターを素材としたアルティメット・ファルコンはお互いのエンドフェイズ毎に相手フィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせる」

ヴィクトリー「まるで不死身…そして闘神」

黒咲「アルティメット・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせる!何処の惑星だか知らんが…反吐が出る侵略者共め!バトルだ!!」

ヴィクトリー「ぐあああああああああああああああ」3000→0

黒咲「先ず一勝」

ヴィクトリー「良くも…良くも!」

黒咲「次は誰だ」

遊矢「俺でいいんじゃない?」

プリンス「ふぅ…ウォーロード!」

ウォーロード「…」

遊矢「俺が相手だ!」

ウォーロード「…」

アレン「あいつ大丈夫なんか?気の良い奴だけどさ」

黒咲「奴は強い」

ユート「…」

遊矢・ウォーロード「デュエル!!」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 20:52:59.36 ID:xLE/gOvM0
ウォーロード「XX-セイバー-ボガーナイトを攻撃表示で召喚!XXセイバーボガーナイトの効果を発動!召喚に成功した時、手札からレベル4以下のX-セイバーモンスターを特殊召喚する。手札からXX-セイバーフラムナイトを特殊召喚!」

ウォーロード「レベル4のXX-セイバーボガーナイトにレベル3のXXセイバーフラムナイトをチューニング!シンクロ召喚!X-セイバーソウザ!!」

ウォーロード「カードを2枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!スケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ドラゴン!さらに手札の貴竜の魔術師は自分フィールドのオッドアイズモンスター1体のレベルを三つ下げ特殊召喚できる!レベル4となったオッドアイズ・ドラゴンにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!!」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンが特殊召喚に成功した時、ペンデュラムゾーンのカードを1枚対象にし特殊召喚する!俺はオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンを特殊召喚!」

遊矢「さらに魔法『オッドアイズ・フュージョン』を発動!自分フィールドのオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンと手札の賎竜の魔術師を融合!融合召喚!オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!!」

遊矢「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果を発動!このカードが特殊召喚に成功した時に発動!相手モンスター1体を対象に、そのモンスターを手札に戻す!」

ウォーロード「まさか…」

遊矢「あいつが使っていたモンスターもお前のモンスターも明確な意思を感じる…どうしてだ」

ウォーロード「我らが支配した惑星の戦士だからだ」

遊矢「戦士?」

ウォーロード「我らはその惑星の原住民を乗っ取り制圧を行う…言わば我らに敗北した戦士をデッキに組換えたのだ」

遊矢「何て奴らだ」

ウォーロード「だがワームの生命も尽きようとしている…まさか自分が死を迎えるとは」

プリンス「だからこそ父上と母上は地球に目を付けた。ここには私達が求める力が存在する…」

黒咲「何が寿命だ。俺や蓮に敗れ再び蘇った奴が居るだろ」

プリンス「ワームの中でも彼は上流の者だ。レベルが違うのだよレベルが!」

遊矢「バトルだ!炎と風のオッドアイズの力を喰らえ!!」

ウォーロード「ぐああああああああああああああああ」4000→0

プリンス「…」

イリダン「仮面の男は何処だ!この前の続きをやるぞ!」

遊矢「あいつらの親玉か」

ユート「何処かで何かを行っているのかもしれんな」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 22:00:11.64 ID:xLE/gOvM0
プリンス「2度の敗北…あり得ない」

ノーブル「どうやら見くびっていたようですね。この星の連中を」

プリンス「くっ…」

イリダン「出て来い!!」

ユーゴ「よーし…じゃあ俺が!」

ジャック「俺が行く」

シンジ「用事は済んだってか?」

ジャック「ああ…蓮なら来んぞ」

イリダン「蓮?ああ…あの仮面の」

ジャック「その代わりが俺だ!」

シンジ「張り切ってんな」

ジャック「用心しろ貴様らも」

ユーゴ「何が?」

ジャック「聞けワーム共!貴様らは制圧した住民をカードに変えデッキとして扱っている…デュエリストとカードの絆の無いデッキなど性能が良かろうと紙束に過ぎぬ!」

イリダン「何を!」

ノーブル「お遊びは終わりです。あれを使いましょう」

プリンス「父上と母上には!?」

ノーブル「お許しになるでしょう」

プリンス「こんな連中に…あれをだと…!」

ノーブル「あれを使うのは惑星連合として我らに逆らったA・O・Jと名乗る連中以来ですね」

プリンス「くっ…ノーブル!ワームを集合させろ…ゼロを発動させる!」

ノーブル「御意」

ジャック・イリダン「デュエル!!」
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 22:10:31.95 ID:xLE/gOvM0
遊矢「何かザワついてるな」

瑠那「…」

ユート「…いつの間に」

瑠那「彼が話があるそうよ」

ユーゴ「すっげえ綺麗な姉ちゃん!なあ!?」

ユーリ「お下品ですね」

遊矢「マハード?」

ユート「ブラック・マジシャン…」

マハード「単刀直入に言おう。この世界の兄弟とも言える世界が危機に陥っている」

遊矢「危機?」

マハード「そうだ」

ユーリ「不穏な話ですね。それは一体?」

マハード「ミスト…そうだな」

「ああ」

ユーゴ「人魂が喋ってんぞ!?」

遊矢「ユートと同じ声だ」

「俺は別世界のユート…言っても信じてもらえないだろうが俺の住む世界はミスト…俺から誕生した俺が暴れ回っている」

遊矢「ミスト?」

「そしてホワイト一族と呼ばれる集団も次元制覇に乗り出した」

ユーゴ「早え話が力を貸してくれってわけか?けど…何だって」

「君達と俺達は表裏一体…俺とミストは繋がっている。俺がこの世界に舞い降り感じた。俺の仲間が次元が次から次へと侵略され支配されていると」

遊矢「…」

ユート「…」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 22:21:22.53 ID:xLE/gOvM0
ユーリ「突然ですよね。まあ別に僕は構いませんが」

遊矢「考えている暇は無いだろ?デュエリストは助け合いなんだから」

ユーゴ「そりゃそうだろ!」

ユート「だが行く方法が無い。それにワームとの戦いもある」

マハード「それは彼が突破した」

ユーゴ「誰だそれ?」

マハード「名は確か蓮だったか…この世界と彼方の世界の境界に住み着く魔轟神を破り突破した」

ユート「…」

沢渡「何か難しい話してるな」

遊矢「まあ…大丈夫?」

黒咲「日頃からいがみ合っている連中が組めば負けはしない。地球外知的生命体だろうと太古の魔神だろうとな」

素良「君達が帰って来なかったら僕が…ふふふ」

遊矢「案内してくれ」

ユーゴ「シンジ!ウナギを受け取れ!」

シンジ「おうよ!」

アレン「見ろよ!なーんか勢揃いして来たぜ?」

柚子「何あれ!?怖いんだけど!」

デニス「ユーリ!これを」

ユーリ「これは…」

マハード「…行こう」

プリンス「集えワーム!私を中心にし全てのワームを融合!!!」

黒咲「結局は乱戦ってわけか…面倒な連中よ」

遊矢「待ってろよ俺…俺達が助けるからな!理由は良くわからないけど…そうしなきゃダメな気がするんだ!」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/05(水) 22:31:30.38 ID:xLE/gOvM0
蓮「…到着だ。我が祖父…いや奴は本当に突破したのか?あの魔神達が嘘をついているとは」

シュッ

蓮「むっ!」

ジャック「怪しい奴め…貴様もネオアカデミアのものか!?」

蓮「ネオアカデミア?」

ジャック「知らんとは言わせんぞ!貴様はタキとどういう関係だ!あまりにも風貌が」

蓮「若い頃のタキ・ホワイト…それは君も同じだぞ。どうやら平行世界のジャックというわけか」

ジャック「何を言っているんだ」

蓮「この世界はどうなっているんだ?彼方此方が」

ジャック「甘かった…タキ達を見くびりアカデミアの残党を…奴らの新たな首領として君臨した男はあまりにも強い…そしてユーゴや榊遊矢を!」

蓮「…」

ジャック「どういう事情なのかタキは若返った。ちょうど俺と貴様のような風貌に」

蓮「ヴァイロン…この世界のタキのカテゴリはヴァイロンか」

ジャック「ヴァイロン・オメガ」

蓮「アルファとオメガのタキが統合し新たな力を得たというわけか」

ジャック「…」

蓮「歪な世界だ。色々な街が融合している」

ジャック「それがミストの力だ。あれを見ろ」

蓮「老人達の生首…」

ジャック「タキの仲間だった連中だ。ネオアカデミアの誘いに乗り仲間の首を跳ね晒し首にしている」

蓮「…」

ジャック「ついて来い。俺の仲間を紹介する」

蓮「仲間?」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/06(木) 19:40:02.07 ID:egtWkmoD0
蓮「成る程…つまり四つの次元が一つとなり今の現状に」

赤馬「ユートの肉体を奪ったミストはユーゴ、ユーリそして遊矢をも吸収し世界を統合させた」

黒咲「さらに俺の妹をリン、セレナ、柚子を拉致し何やら企んでいるそうだ」

赤馬「たった5日…その5日で全次元に猛威を振るい廃墟に変えたのだ」

蓮「まさかと思うが…この人数なのか?」

沢渡「おう…て言うか何だお前!?」

蓮「蓮と呼んでくれ…この世界に私が追い続けている男が居る」

ジャック「赤馬零児!もう俺は我慢できんぞ…今すぐにでも!」

赤馬「…」

黒咲「聞いているのか赤馬零児」

赤馬「この人数でか?神月アレンやシンジ・ウェーバー、デニスらの怪我が癒えるまで」

権現坂「だが戦力は減らす事ができるぞ…今なら敵も油断しているだろう」

蓮「…そこにタキが居るのなら私も手を貸そう」

ジャック「おい」

蓮「それで場所は」

赤馬「ここより西のエリア…旧融合次元アカデミア本部」

黒咲「人の親友と妹を奪った罪を奴らの骨身に叩き込んでくれる!!」

蓮「私の目的はタキだ。君達のゴタゴタに付き合う必要はない」

ジャック「俺がやる」

沢渡「そんじゃやるか!」

権現坂「これは遊びではないのだぞ」

蓮「…」

ジャック「フン」
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/06(木) 20:33:45.43 ID:egtWkmoD0
ミスト「あっさりとやる事が終わっちまったな?次は宇宙でも行くか」

バレット「宇宙ですか」

ミスト「どうよタキ?」

タキ「ふふふ…その前に面倒な奴を始末せねば」

ミスト「俺らと戦えそうなデュエリストも残りってわけか…このゲームも終わりってわけ」

ドクトル「…」

ミスト「どうやら終わらないかもな。相変わらず心を躍らせてくれるよ」

バレット「どういう事だ」

ドクトル「前のに比べて奴は読めない…だが強い」

ミスト「…行け」

スッ

スッ

スッ

スッ

バレット「こ、この四人組は」

ミスト「タキ!そいつらを引き連れて奴らと遊んで来な」

タキ「ああ」

ミスト「楽しいゲームになりそうだ。まるで格ゲーの1Pと2Pのな」

バレット「はあ?」

ミスト「さあ…楽しませてくれよ」

ドクトル「私は私で自由にさせてもらうよ」

ミスト「好きにしろよ。ネオアカデミアは自由がモットーだ」

タキ「ジャックと蓮…忌々しい孫達だ」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/06(木) 22:13:00.89 ID:egtWkmoD0
赤馬「むっ!何か来るぞ」

ジャック「タキ!」

蓮「あれがタキの今の姿というわけか」

タキ「若さとはいいものだ。そう思わないか?」

ジャック「何が若さだ」

蓮「老いを恐れ偽りの姿を得たに過ぎない」

タキ「ならば今この場で決着をつけようか」

蓮「いいだろう」

ジャック「貴様を倒す…その為に俺は今日まで生きて来た!」

黒咲「で?その四人は」

「俺達だよ」

黒咲「ユートに遊矢?だが声が違う」

「そりゃそうだろうな。何たってミストから誕生したんだからな」

黒咲「ユートの姿で…何処までも腹の立つ連中だ!頭を替えようが貴様らの手口は変わらんようだな!かかって来い…俺が貴様らを」

赤馬「どうやら我々だけではないようだ」

黒咲「何」

ユート「どうやら別世界の隼も気性が荒いようだ」

蓮「ユーゴ?どうして」

ユーゴ「お前が派手やったロードを通過したぜ?」

ユート「面倒だ。さっさと片付けよう」

黒咲「どういう事情だか知らんが…行くぞミスト!」

ミスト「この姿の時はユートって呼んでくれよ?元は俺だったんだぜ」

ユート・黒咲・ミスト「デュエル!!」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 19:31:38.35 ID:FT1BdAEd0
ミスト「俺のライフは合計値8000!お前らはライフとフィールドを共有しターンは俺、ユート、黒咲の順番でいいな」

黒咲「俺は一向に構わん」

ユート「俺もだ」

ミスト「じゃあ始めるか…俺のターン!幻影騎士団フラジャイルアーマーを攻撃表示で召喚!そしてカードを1枚伏せる。このセットしたカードは墓地の罠が存在しない場合、セットしたターンに発動できる。このカードの効果はレベル4の通常モンスターとして特殊召喚する!幻影騎士団シェード・ブリガンダインを特殊召喚!」

ミスト「レベル4の幻影騎士団フラジャイルアーマーと幻影騎士団シェード・ブリガンダインでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

黒咲「貴様!」

ミスト「感動の御対面も終わりだ。魔法『エクシーズ・シフト』を発動!自分フィールドのエクシーズモンスターをリリースし発動!リリースしたモンスターと同じ属性・種族・ランクを持つエクシーズモンスターをエクストラデッキから特殊召喚し、このカードを素材として扱う!じゃあなダーク・リベリオン」

黒咲「何をする気だ」

ユート「…」

ミスト「漆黒の闇より住まう反逆の牙よ、我に屈し我に従え!エクシーズ召喚!ランク4!覇王眷竜ダーク・リベリオン!!」

黒咲「お前のダーク・リベリオンか?だが甘いな」

ユート「エクシーズ・シフトの効果はエンドフェイズ時に終了し特殊召喚したモンスターは墓地へ送られる」

ミスト「カードを2枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!俺はカードを4枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!貴様のフィールドはガラ空き!今こそが勝機!」

ミスト「勝機…わかるよ。お前が出すにはライズ・ファルコンだな?」

黒咲「RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!バニシング・レイニアスの効果を発動!手札からレベル4以下のRRモンスターを特殊召喚する。RR-ラダー・ストリンクスを特殊召喚!ラダー・ストリンクスの効果で600のダメージを与える!」

ミスト「俺のフィールドには特殊召喚したモンスターは居ないんだぞ?拘りって面倒だよな隼」8000→7400

黒咲「気安く俺の名を呼ぶな!俺は火の玉…火の玉の黒咲隼!自分フィールドにRRモンスターが存在する事で手札からRR-ファジー・レイニアスを特殊召喚!レベル4のRR-バニシング・レイニアスとRR-ラダー・ストリンクスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

ミスト「本気で出したのか?隼」

黒咲「こいつで貴様を倒す…!バトル!!」

ミスト「気性の荒い奴だ」

ユート「…」
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 20:08:01.60 ID:FT1BdAEd0
数年前

凌牙「エースって…それがエースなのかよ」

黒咲「強さだけではない。俺の象徴だ」

凌牙「なーにが象徴だよ?」

黒咲「文句なら俺に勝ち越してからにしろ」

凌牙「てめえ!」

瑠璃「また喧嘩してる」

ユート「2人とも短気だからな」

瑠璃「兄さんも凌牙も拘りが強いから」

ユート「兄貴はサメで隼はハヤブサ…だからな」

「おい!」

「見つけたぞコラ!」

黒咲「誰も隠れちゃいないだろ」

凌牙「はっ!相変わらず群れが好きだな?今流行りの群れバトルってやつか」

「舐めやがって…てめえらが威張ってられるのも今日で最後なんだよ!火の玉黒咲隼!」

黒咲「…」

「狂犬九十九凌牙!」

凌牙「…」

黒咲「こいつが何故象徴なのか教えてやろう…ライズとは昇り増大し反乱し暴動を起こす。まさに今の俺達だ」

凌牙「カッコつけやがって」

黒咲「さっさとケリをつけるぞ。多く人数を倒した方が飯を奢れ」

凌牙「かかって来いよ。因みに何処中だよ?」

「やれ!!!」
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 21:33:13.90 ID:FT1BdAEd0
黒咲「何だと…」4000→1600

ユート「…熱くなった代償か」

ミスト「俺は罠『エクシーズ・リボーン』を発動した。墓地のエクシーズモンスター1体を対象にそのモンスターを特殊召喚し、このカードを重ねる事ができる」

ユート「速攻魔法発動!『非常食』このカード以外のセットしたカードをリリースしリリースした枚数×1000ライフを回復!俺は3枚墓地へ送り俺達のライフは3000回復!」1600→4600

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

ミスト「俺のターン!だが意味は無い…無意味だ!そうだろ?ユート!!覇王眷竜ダーク・リベリオンでユートに攻撃!!」

ユート「相手の直接攻撃宣言時、墓地から幻影騎士団シャドーベイルを特殊召喚!さらに罠発動!『ワンダー・エクシーズ』このカード効果で相手ターンにエクシーズ召喚ができる!レベル4の幻影騎士団シャドーベイル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!!」

ミスト「へえ…それがお前の」

ユート「希望皇ホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃を無効にする!」

ミスト「何か俺まで助けられた感じがするな。カードを1枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!ここからが俺の本領発揮だ。エクストラデッキの希望皇ホープ・ザ・ライトニングは自分フィールドの希望皇ホープに重ねて召喚する事ができる!一粒の希望よ!今、電光石火の雷となって闇から飛び立て!シャイニング・エクシーズ・チェンジ!希望皇ホープ・ザ・ライトニング!!」

ユート「バトル!」

ミスト「何か裏があるってわけか…いいぜ?来いよ」

ユート「ホープ・ザ・ライトニングのオーバーレイ・ユニットを二つ使う事でダメージ計算時のみ攻撃力が5000となる!」

ミスト「へえ…」

ユート「ホープ剣ライトニング・スラッシュ!!」

ミスト「グッ…こいつは聞いたぜ」3400→900

ユート「ターンエンド」

黒咲「俺のターン!罠発動!『エクシーズ・リボーン』蘇れライズ・ファルコン!!カードを1枚伏せてターンエンド」

ミスト「俺のターン!魔法『エクシーズ・リベンジ』を発動!相手フィールドにオーバーレイ・ユニットを持ったエクシーズモンスターが存在する場合に発動!自分の墓地のエクシーズモンスターを対象に対象のエクシーズモンスターを特殊召喚する!来い、覇王眷竜ダーク・リベリオン!!」

ミスト「さらにエクシーズ・リベンジの効果で相手エクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを効果で蘇生させたエクシーズモンスターに重ねる!お前のライズ・ファルコンがまた足を引っ張ったな…残念」

黒咲「俺を舐めるなよ…オーバーレイ・ユニットがあろうと無かろうとエクシーズモンスターはエクシーズモンスターだ!」

ミスト「ふぅ…強情な奴だよ隼は」
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 22:15:41.73 ID:FT1BdAEd0
ミスト「覇王眷竜ダーク・リベリオンで希望皇ホープを攻撃!そしてこの瞬間、効果を発動!相手モンスターとダメージ計算を行う前、オーバーレイ・ユニットを一つ使い発動!その相手モンスター1体の攻撃力を0にし、その数値分攻撃力をターン終了時までアップする!楽しいデュエルだったぜ…隼!それに偽者の俺!!」

黒咲「偽者は貴様の方だろ…罠発動!『攻撃の無敵化』このバトルフェイズ中、自分へのダメージは0になる!ライフとフィールドを共有しているのならば俺達へのダメージは0だ!!」

ミスト「だが破壊されるぜ?しかし粘るなお前らも…ターンエンド」

ユート「俺のターン!幻影騎士団シャドーベイルの効果を発動!自分フィールドの表側表示モンスターを対象に発動!そのモンスターに装備し攻撃力と守備力は300アップ!カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!装備魔法『ラプターズ・アルティメット・メイス』を発動!自分フィールドのRRモンスターに装備し攻撃力を1000ポイントアップ!」

ミスト「シャドーメイルの300と奴の装備魔法の効果で攻撃力は1400?それでも届かないだろ?」

ユート「いいや…届く!罠発動!『エクシーズ・ソウル』自分または相手墓地のエクシーズモンスター1体を対象に発動!自分フィールド上のモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで対象としたエクシーズモンスターのランク×200ポイントアップ!希望皇ホープを選択!その後、選択したエクシーズモンスターはエクストラデッキへ戻る!」

黒咲「罠発動!『エクシーズ・ソウル』ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!俺の手元に来い!お前の相棒に合わせてやる…奴の言い成りになるな!!」

ミスト「あ、あいつ…」

黒咲「焦っているようだな。お前も…いい気味だ」

ミスト「…」

黒咲「攻撃力は3000だ」

ミスト「だから何だ?俺はまだ!」

黒咲「強がるなミスト!バトルだ!!」

ミスト「ユート…何処の世界でもお前は俺の邪魔をするようだな!」

ユート「そんなのは知らない。罠発動!『幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ』フィールドのモンスター1体を対象に攻撃力を600ポイントダウン!」

ミスト「!」

黒咲「残りは3体…まあ奴らなら上手く片付けるだろうな…消え失せろ!」

ミスト「先ずは1敗ってわけか…残念だ」

黒咲「ブレイブクロー レボリューション!!」

ユート「…」

黒咲「…」

ユート「やったな」

黒咲「フン」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/07(金) 22:22:05.45 ID:FT1BdAEd0
黒咲「さてと」

ザッ

ユート「新手か」

凌牙「何だ?生きてるじゃねえか」

黒咲「それは俺の台詞だ」

ユート「知り合いか」

黒咲「まあな」

凌牙「妙に余所余所しいじゃねえか?どうしたんだお前」

ユート「俺はこの世界の者ではない」

凌牙「面倒くせえな…別にいいけどよ」

黒咲「で?何をしに来た」

凌牙「こんな世界じゃ試合もできねえんだよ…それに俺の弟分を喰らいやがったなんて聞いてよ!」

黒咲「誰からだ」

凌牙「アレン」

黒咲「あのお喋りめ」

凌牙「んじゃ行くか?舐めやがったボンクラ連中をぶっ潰す為によ」

黒咲「当たり前だ」

ユート「…」

凌牙「瑠璃もヤバいんだってな」

黒咲「またアレンか」

凌牙「これはサヤカ」

黒咲「どいつもこいつも…」

ユート「フッ」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/08(土) 18:02:26.95 ID:Wk1mmS950
ユーゴ「お前の相手は俺だ!見た目真似しやがって!!」

ミスト「あいつの魂も面倒なのを連れて来ちまったな」

キキッ

シンジ「やーっと見つけたぜユーゴ」

ユーゴ「シンジ!?」

シンジ「っつうか2人居るな…おいユーゴ!お前食われたんじゃねえのか!?」

ユーゴ「何ていうか…別世界の俺?」

シンジ「別世界の?ま、何でもいいか…おい!人からユーゴとリン奪った代償はデカいぞ!!」

ミスト「お前とも少し因縁があるもんな…いいぜ始めようか」

シンジ「ルールは」

ミスト「お前とユーゴのそれぞれのライフは4000フィールドと墓地は共有だ。そして俺は合計値の8000」

ユーゴ「てめえの不利っぽいな」

ミスト「そして互いに最初のターンは攻撃ができない!先攻は誰が行く?」

シンジ「俺だ!魔法『エクスチェンジ』を発動!お互いに手札を公開し1枚ずつ交換する。ほら出しな」

ミスト「…」

シンジ「不機嫌そうな顔しやがってよ。こいつでいいや」

ミスト「お前は変わってるな。大したカードがない…俺はこいつだ。お前が奪ったカードも雑魚だぞ?お前もしかして雑魚専ってわけか?そんな使い道のねえ」

シンジ「良く言われるぜ。そして自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からジャンク・フォアードを攻撃表示で特殊召喚!そしてニトロ・シンクロンを攻撃表示で召喚!レベル3のジャンク・フォアードにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!スカー・ウォリアー!!」

ユーゴ「自分フィールドにモンスターが特殊召喚された事で手札からSR56プレーンを特殊召喚!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!何処の育ちでもデッキは同じってわけか」

ユーゴ「俺のターン!SR三つ目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル5のSR56プレーンとレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!閃光竜スターダスト!!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 20:31:34.59 ID:x8nWvOtu0
ミスト「自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!さらに自分フィールドに風属性モンスターが存在する事で手札からSRタケトンボーグを特殊召喚!さらにSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚」

ミスト「レベル3のSRベイゴマックスとSRタケトンボーグにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

シンジ「罠発動!『波動障壁』自分フィールドのシンクロモンスターをリリースし相手モンスターの召喚または特殊召喚を無効にし破壊する!」

ミスト「…」

シンジ「てめえにクリアウィングは使わせねえよ」

ミスト「ターンエンド」

シンジ「俺のターン!ユーゴ2号!こいつを借りるぜ!」

ユーゴ「誰が2号だ!」

シンジ「行け!!」

ミスト「焦るなよ。相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札からSRメンコートを特殊召喚し相手フィールドの表側表示モンスターを全て守備表示にする!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!だったら俺が破壊してやる!」

ミスト「…」

ユーゴ「ターンエンド!」

ミスト「俺のターン!こいつは本当に厄介だ…はっきり言って嫌いなタイプだぜ。このクリアウィングは」

シンジ「そいつもお前が嫌いだろうぜ」

ミスト「だからこうする。魔法『死者蘇生』を発動!お前を俺好みに書き換えてやる」

シンジ「な、何だこりゃ…」

ミスト「闇属性ペンデュラムモンスターにクリアウィング…これで準備は整った。そして!お前から奪ったターボ・シンクロンを攻撃表示で召喚!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!光の翼を持つ眷属よ。その鋭利なる翼で敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、覇王眷竜クリアウィング!!」

ミスト「覇王眷竜クリアウィングがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター全てを破壊する!」

ユーゴ「閃光竜スターダストの効果を発動!1ターンに1度自分フィールドに存在するカードを1枚対象にし発動!そのカードはこのターン1度だけ戦闘またはカード効果では破壊されねえ!」

ミスト「ならそいつとバトルだ」

シンジ「何をする気だ…?」
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 21:43:57.91 ID:x8nWvOtu0
ユーゴ「や、野郎…何をしやがった!?」4000→1500

ミスト「覇王眷竜クリアウィングは1ターンに1度、相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動!その相手モンスターを破壊し元々の攻撃力分のダメージを与える!」

シンジ「…」

ミスト「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン…てめえは何も分かっちゃいねえな」

ミスト「は?」

シンジ「使いこなせてねえんだよ。お前にはセンスがねえよ…俺とやり合った時の遊矢は凄かったぞ?」

ミスト「…何が言いたい」

シンジ「ユーリは可愛げあったしユートは…あんまし知らねえな。ユーゴ!あいつは俺の弟っつうかダチっていうかな。ま、四人に比べりゃお前なんてクソもクソってわけだ」

ミスト「身の程知らずってのはお前の事だ」

シンジ「そりゃお前だろうが…魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ、クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ミスト「蘇らせた…何をやる気だ」

シンジ「てめえが罵ったカードは俺らにとって絆の象徴なんだよ。初代鬼渡京介、二代目シンジ・ウェーバーそんで三代目になる予定のユーゴから榊遊矢とユートのコンビに受け継がれて来た!てめえには一生かかっても理解できねえだろうけどよ」

シンジ「さらに調律の魔術師を攻撃表示で召喚!感じるぜ…こいつが一緒に戦い続けた遊矢達やライバルとのデュエルが!」

ミスト「敵のライフを回復させるなんて使い物にならないカードだ」4000→4400

シンジ「てめえの物差しで図ってんじゃねえぞ」4000→3600

ミスト「お前が何をするか頭の中に流れ込んで来るよ…けど無駄だ!」

シンジ「無駄?チームサティスファクション二代目頭!シンジ・ウェーバーを舐めんなよ?レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1の調律の魔術師をチューニング!てめえら!眠ってんじゃねえぞ!!このクソッタレ野郎にぶちかましてやれ!」

カッ

ユーゴ「何か来たぞ!」

シンジ「素直じゃねえか…シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ミスト「こいつ…」

シンジ「卑怯なんて言わせねえぞ。てめえも同じような事してんじゃねえか!何か言ってみろよ?この亡霊捕食野郎!14のガキ四人も食ってそういう気でもあんのか?」

ミスト「…腹が立つ」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 22:18:37.39 ID:x8nWvOtu0
シンジ「へっ」

ミスト「だから何だ」

シンジ「だから何だ?それを今から見せてやるよ!バトルだ!!」

ミスト「覇王眷竜クリアウィングの効果を発動!」

シンジ「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、このモンスター以外の効果が発動した時に発動!その効果を無効にし破壊する!!」

ユーゴ「やった!」

シンジ「それだけじゃねえ!この効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけターン終了時まで攻撃力をアップする!」

ミスト「…シンジ・ウェーバー!」

シンジ「じゃあな偽者!」

ミスト「あまり俺の心を滾らせるなよ…!」

シンジ「てめえに心なんてねえだろうがよ」

ユーゴ「やったぜ!」

シンジ「しっかし見た目も中身も似てるよな」

ブオオオオオオオオオオオ

クロウ「不動九郎参上!」

ユーゴ「新手か!?」

バキッッ

クロウ「何しやがる!て言うかユーゴ!?」

シンジ「ま、説明は後でするよ。行こうや」

クロウ「お、おう?」

ユーゴ「何処行くんだ!」

シンジ「そりゃリンや他の子を助けに行くんだよ」

クロウ「ジャックは!?」

シンジ「あいつは…」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 22:34:25.12 ID:x8nWvOtu0
亮「…ユーリ!」

ミスト「2人は敗れ俺が勝ちか…大した事は無いな」

ユーリ「…」

亮「2人居る?何故だ」

ミスト「遊城亮?お前は俺を楽しませてくれそうだな」

亮「しっかりしろ」

ユーリ「…先輩じゃないですか」

ミスト「俺から行く!魔法『融合』を発動!手札の闇属性ペンデュラムモンスター2体で融合!融合召喚!覇王眷竜スターヴ・ヴェノム!!」

ミスト「カードを1枚伏せてターンエンド!」

亮「今は考えている暇はないか…俺のターン!」

ユーリ「無茶をやってくれますよ。相変わらず性格が悪い奴だ…あの馬鹿デニスは」

亮「融合召喚!サイバー・エンド・ドラゴン!!」

ミスト「ハッ!面白くなって来たぜ」

ユーリ「E・HERO…僕のような捻じ曲がった奴が使える代物ではないですよ」

亮「バトル!」

ミスト「罠発動!」

ユーリ「情けない…紅葉さん…あなたは」

ミスト「ハハッ!」

亮「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」

ユーリ「…」

ミスト「感じるぜ!お前は別世界のあいつらや隼やシンジ・ウェーバーとは別格だってな!」

亮「デュエリストに格なんてない」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/10(月) 22:38:56.35 ID:x8nWvOtu0
数年前

デニス「知ってた?」

ユーリ「何がです」

デニス「僕達を引き取りたいって人が出たんだって」

ユーリ「…」

デニス「何て顔してるんだよ…」

ユーリ「どうして君と一緒なのでしょうね」

デニス「僕だって嫌に決まってるでしょ」

ユーリ「で?その物好きは何者ですか」

デニス「響みどりって人」

ユーリ「…響」

デニス「うん」

ユーリ「何も気がつかない?」

デニス「え?」

ユーリ「君は割り切りが早いもんね」

デニス「…来てるよ」

ユーリ「行きましょうか」

デニス「礼儀正しく光のユーリでね」

ユーリ「どうして」

デニス「とにかくだよ!」

ユーリ「響か…」

デニス「早くしろよ!」

ユーリ「はいはい」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 19:08:50.17 ID:9yVQuZuG0
みどり「遊城ユーリくんとデニス・マックフィールドくんね?」

デニス「はい!」

ユーリ「何でまた2人を?何かの人体実験とかですか」

デニス「おい」

みどり「弟が君達の事を気にかけててね」

デニス「じゃあ響紅葉さんのお姉さん!?」

ユーリ「どうも妙な話ですね。あの人と会ったのはここに慰問に来た一度きり…それなのにですか?」

みどり「2人には輝くものがあるとか」

デニス「プロに褒められるなんて感激だな!」

ユーリ「はあ…輝くもの?こいつも僕もそんなものは」

みどり「…だったらデュエルで決めましょうか」

ユーリ「デュエル?相手が誰だかわかってるのかな?おば」

デニス「バカ!大人しく大人しく」

ユーリ「…いいですよ。やりましょうやりましょう」

ユーリ・みどり「デュエル!!」

みどり「手札の堕天使イシュタムの効果を発動!手札からイシュタムと堕天使モンスターを墓地へ送りデッキから2枚ドロー!さらに魔法『堕天使の戒壇』を発動!墓地から堕天使モンスターを守備表示で召喚する。私は墓地へ送った堕天使イシュタムを守備表示で特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーリ「僕のターン!ジェムナイト・アレキサンドを攻撃表示で召喚!アレキサンドの効果を発動!このモンスターをリリースしデッキからジェムナイトと名のつく通常モンスターを特殊召喚する。デッキからジェムナイト・クリスタを守備表示で特殊召喚!」

ユーリ「カードを2枚伏せてターンエンド」

みどり「堕天使イシュタムの効果を発動!ライフを1000払い墓地の堕天使と名のつく魔法または罠1枚を対象にし発動!その効果を適用する。墓地の堕天使の戒壇の効果を適用!墓地から堕天使マスティマを特殊召喚!」4000→3000

ユーリ「…ところであなたが勝ったらどうなるんですか?」

みどり「…勝っても負けても輝くものが」

ユーリ「どうやら考えてなかったようですね」

デニス「ははは…うっかり者だ」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 19:36:00.46 ID:9yVQuZuG0
みどり「バトルよ!堕天使イシュタムでジェムナイト・クリスタを攻撃!」

ユーリ「罠発動!『ブリリアント・スパーク』自分フィールドのジェムナイトモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された時に発動!その破壊されたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

みどり「なっ…」3000→550

ユーリ「…」

みどり「それでも君のフィールドはガラ空き!マスティマでダイレクトアタックよ!!」

ユーリ「罠発動!『廃石融合』墓地のジェムナイトモンスターを除外し、そのモンスター同士で融合を行う!墓地のジェムナイト・クリスタとジェムナイト・アレキサンドで融合!融合召喚!ジェムナイト・ジルコニア!!」

みどり「まさか!」

ユーリ「返り討ちだ!!」

みどり「…」550→250

ユーリ「ははは…」

みどり「この純粋さと捻くれた性根…けど本質は寂しがり屋ってわけか」

デニス「ユーリも手加減無しだな」

ユーリ「手加減?必要ないですよ。これから僕らの保護者になりますし」

デニス「じゃあ…けど何で突然」

ユーリ「面白そうだから」

デニス「…それだけか」

みどり「ターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!」

デニス「頑張れユーリ!」

ユーリ「男の声援で喜ぶ奴が居ると思ってるのかい?」

デニス「げっ…出てきたよ」

みどり「ど、どういう事」

デニス「二重人格…どっちも性格悪いけど」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 20:13:11.83 ID:9yVQuZuG0
ユーリ「学校でも家でも怒られて…けど楽しい日々に生まれ変わった…」

ミスト「まだ立ち上がるのか?もういいよ、お前は」

ユーリ「こっちの僕は…どういう人物…」

ミスト「こいつは俺が取り込んだ奴の中でも異質でな。陰険で陰湿…一歩間違えば犯罪者ってやつだな」

ユーリ「…」

ミスト「はっきり言って俺から見ても人間として終わりじゃないか?なあ遊城亮…こいつとは因縁があるんだろ?」

亮「…一方的だが」

ミスト「何処までもさもしい奴…それがお前」

ユーリ「それが君の人生に何か関係でも?」

ミスト「おいおい乱入する気か?」

ユーリ「すみませんね先輩」

亮「…」

ユーリ「僕はまだ終わっちゃいない!僕のターン!」

ミスト「だから勝手な事を」

ユーリ「ヒーローはね。最後の最後まで立ち上がって足掻くんだよ」

ミスト「はあ?」

ユーリ「手札のE・HEROフォレストマンとE・HEROオーシャンとE・HEROフェザーマンで融合!融合召喚!E・HERO Core!!」

ミスト「…何だそりゃ」

ユーリ「ヒーローだよ」

ミスト「掴めねえ奴…お前は俺の嫌いなタイプだ」

ユーリ「まるで自分を見ているように…違う?」

亮「何処の世界でもユーリはユーリだな」

ミスト「あまり舐めるなよユーリ」

ユーリ「舐める?バカにしてるだけなんですけど!」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 20:50:04.81 ID:9yVQuZuG0
ミスト「ユートとユーゴには負けてユーリと交戦中…て言うか何でお前ら?」

沢渡「文句あるのか!」

権現坂「…」

ミスト「だって雑魚だろ」

沢渡「う、うるせえ!」

権現坂「別世界から来た遊矢は」

ミスト「俺の本体に向かってるんだろ?あいつはしつこいからな…」

沢渡「じゃあデュエルだ!この偽遊矢!!」

ミスト「じゃあバトルロイヤル形式で行くか?感謝してくれよ権現坂」

権現坂「…」

ミスト「黙りか…ま、構わないけどよ」

沢渡「やってやろうぜ!」

権現坂「うむ!」

沢渡・権現坂・ミスト「デュエル!!」

沢渡「覚悟決めるぞ権現坂!!」

ミスト「覚悟?」

沢渡「遊矢と柚子…あいつら2人を取り戻す!」

ミスト「覚悟…何が覚悟だ。だったらお前らをゲームオーバーにしてやるまでだ!俺は…スケール2のEMオオヤドカリとスケール4の覇王眷竜オッドアイズでペンデュラムスケールをセッティング!」

沢渡「ペンデュラム!?遊矢や赤馬以外にも」

ミスト「あのショボいハゲとユートも使ってたろ?ユートが使えて俺が使えない理由はない」

権現坂「…そしてオッドアイズの亜種まで」

ミスト「ペンデュラム召喚!レベル3!EMディスカバー・ヒッポ!」

沢渡「何を考えてるか掴めやしないぜ」

ミスト「ターンエンド!」
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 21:54:12.81 ID:9yVQuZuG0
沢渡「俺のターン!言っとくがお前だけじゃねえんだぞ」

ミスト「お前も?まさか」

沢渡「そのまさかだよ!俺はスケール1の魔界劇団-デビル・ヒールとスケール8の魔界劇団-ファンキー・コメディアンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル2!魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤー!レベル7!魔界劇団-ビッグ・スター!」

ミスト「お前…どんな裏技使ったんだ」

沢渡「ビッグ・スターの効果を発動!1ターンに1度、デッキから魔界台本魔法カードを1枚デッキからフィールドにセットする!セットした魔界台本は『ファンタジー・マジック』行くぜビッグ・スター!ディスカバー・ヒッポに攻撃だ!!」

ミスト「やっちまったな…榊遊矢のお気に入りを!EMオオヤヤドカリのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのEMモンスターが戦闘破壊された時、自分のペンデュラムゾーンのEMモンスターまたはオッドアイズモンスターを特殊召喚する!さあ…出番だぜオッドアイズ!」

権現坂「来るぞ沢渡!」

沢渡「お、おう…」

ミスト「二色の眼を持つ眷属よ、その鋭き両目で捉えた敵を焼き尽くせ!現れろ、覇王眷属オッドアイズ!!」

沢渡「まだだ…まだファンタジー・マジックの効果で…うっ!」

ドサッ

権現坂「沢渡!」

ミスト「凡人がペンデュラムを使うからこうなるんだ…虚しいな。その様じゃ立ち上がれないだろ?俺が言ってやるよ。ターンエンド」

権現坂「くっ…俺のターン!超重武者ジシャ-Qを攻撃表示で召喚!超重武者ジシャ-Qの効果を発動!このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下の超重武者モンスターを特殊召喚する!俺は手札から超重武者ツヅ-3を特殊召喚!」

権現坂「レベル4の超重武者ジシャ-Qにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!超重剣聖ムサ-C!!このカードがシンクロ召喚に成功した時、墓地の機械族モンスターを1枚手札に加える!」

権現坂「さらに手札の超重武者装留シャイン・クローを装備!攻撃力及び守備力は500アップし装備モンスターは戦闘では破壊されない!」

権現坂「ターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」

権現坂「沢渡…もし俺が敗れた時はお前に託すぞ」

沢渡「…」

権現坂「遊矢をよく知る俺より対抗心を燃やしているお前の方が…救える可能性があるかも知れぬ…だから沢渡よ」

沢渡「…」

権現坂「お前が目覚めるまで俺が稼ぐ!!」

ミスト「何で攻撃しないんだ?妙な奴だ」
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 18:50:03.62 ID:2C1RGag/0
ミスト「俺のターン!覇王眷竜オッドアイズで魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤーを攻撃!覇王眷竜オッドアイズの効果を発動!自分のペンデュラムモンスターが相手と戦闘を行う場合、与えるダメージは倍になる!」

権現坂「身動きを取れぬ沢渡を!」

ミスト「派手に散れ!!」

沢渡「…」4000→400

ミスト「ターンエンド」

権現坂「俺のターン!超重武者装留シャイン・クローの効果を発動!自身の効果で装備されたこのモンスターを特殊召喚!そしてムサ-Cの効果で墓地から手札に加えた超重武者ツヅ-3を通常召喚!レベル2の超重武者装留シャイン・クローとレベル5の超重剣聖ムサ-Cにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!いざ出陣!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

ミスト「へえ…」

権現坂「遊矢!ユーゴ!俺の声が聞こえるか!?」

ミスト「お前ら本当に好きだよな…何がいいんだ?」

沢渡「て、てめえには理解できねえだろうな…」

ミスト「理解?何を?」

権現坂「蘇ったか沢渡!」

沢渡「俺が簡単にくたばると思うなよ!」

ミスト「たった3人とユートの身体の為に…意味がわからねえ」

沢渡「だったら理解しなくてもいいぜ!」

ミスト「ッッ!何だこの感じは…うおおおおおおおおおおおおおお」

沢渡「な、何だ?」

ミスト「クソ!何でだ!あいつは認められて何で俺だけ認められない!あいつは俺で俺はあいつなんだぞ!俺はミストだ…邪神でもザークでもユートでもない!俺がオリジナルだ!!」

沢渡「権現坂…遊矢からの声が聞こえたぜ。オッドアイズに自爆してくれ」

権現坂「会ったのか」

沢渡「語りかけたって感じっつうか…とりあえず!行け権現坂!!」

権現坂「ならば賭けよう!覚醒の魔導剣士で覇王眷竜オッドアイズを攻撃!」

沢渡「遊矢…戻って来い!ユーゴ!お前には恩義がある…ユーリ!お前とは関わりは少ないが…俺達が助け出す!!」
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 19:36:12.23 ID:2C1RGag/0
ミスト「…ターンエンド」

沢渡「俺のターン!さあ…見せてやるぜ!ペンデュラム召喚!エクストラデッキから蘇れ!レベル2!魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤー」

沢渡「さらに魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ、覚醒の魔導剣士!そして俺はレベル8の覚醒の魔導剣士にレベル2の魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤーをチューニング!」

ミスト「狂ってるのか…できるわけが無いだろ!!おい!沢渡シンゴ!!」

権現坂「奴は狂っているのか計算なのか出鱈目な事ばかり行うが…無駄な事は…結構多いな」

沢渡「かっこ良く意外性ナンバー1って言えよ!平穏なる時の彼方から、あまねく世界に光を放ち蘇れ!シンクロ召喚!現れろ、レベル10!涅槃の超魔導剣士!!」

権現坂「シンクロ…いやペンデュラムモンスター!?」

沢渡「一発限りの大勝負!俺と権現坂と遊矢が居なきゃ出せなかっただろうぜ!」

ミスト「…」

権現坂「でかしたぞ沢渡!」

ミスト「人間っていうのは意味がわからないな…喋ってるだけで腹が立つぜ」

パチッ

沢渡「バトルだ!権現坂!攻撃名はお前が決めろ!!」

権現坂「涅槃…」

沢渡「トゥルース・スカーヴァティ!!」

権現坂「おい!」

沢渡「ノロノロしてるのが悪いんだよ!」

ミスト「…」4000→700

沢渡「どうだ!」

ミスト「…タイムオーバー」

沢渡「は?」

ブンッッ

権現坂「消えたぞ」

沢渡「逃げるんじゃねえ!」
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 19:43:20.55 ID:2C1RGag/0
バンッッ

遊矢「…」

マハード「さあユート」

「ミスト!!」

ミスト「このゲームは俺の負けだな。ちゃんと返すし全てを戻すよ」

マハード「あっさりしてるな」

遊矢「あ、ああ」

「瑠璃達は」

ミスト「赤馬零児達が取り戻しに行ってるってか」

「…」

ミスト「…お前と俺の違いってなんだ」

「違い?」

ミスト「どうでもいいか」

「お前は何が言いたいんだ」

ミスト「これから面倒な事になるぞ?じゃあなユート」

「お前は俺が始末する…」

ミスト「それは俺のセリフだぜ。ほらお前の身体だ」

ドサッ

ミスト「そして俺の本当の身体…後は好きにしろよ」

「これだけ世界を無茶苦茶にして何が好きにしろだ!」

ミスト「お前の善行も俺の悪行も共有しなきゃな…俺達は俺達なんだから」

ユート「…」

ミスト「お前に絶望を味合わせてやる」

ユート「俺が希望を掴む」
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 20:11:09.91 ID:2C1RGag/0
ジャック「…」

蓮「…」

タキ「我が孫達よ。随分立派になったものだな…私は嬉しいよ」

蓮「随分と他人行儀な…血の繋がりなど感じたくは無いが」

ジャック「タキ!!」

タキ「異なる世界の二人の私が一人となった…もう君達に関わる理由もない。良かったなジャック、蓮」

ジャック「ならば貴様は何だと言うのだ!!」

タキ「新世界の創造主…ここから新たな世界の支配者としての歴史が始まる!」

蓮「…馬鹿馬鹿しい話だ。自らの野望と欲望に狂った哀れな男よ」

ジャック「創造主だと?ならば貴様が創造するもの全てを俺が破壊し尽くす」

タキ「君はどうかな」

蓮「私が倒すべき相手は醜悪な老人…次の一撃で決まる」

ジャック「俺のレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントと」

蓮「私の白闘気双頭神龍が」

ジャック・蓮「貴様を倒す!」

タキ「簡単には終わらない…私は!」

ジャック「終わらせる」

蓮「…」

ジャック「バトルだ!!」

蓮「散れ!」

タキ「…」

ジャック「奴が染めた白を赤く焼き尽くせ!!」

蓮「奴の薄汚れた白を純白に染め直す!!」

タキ「…フフフ」
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 20:17:37.73 ID:2C1RGag/0
翌日

ユート「元通りか…あいつの効果は徐々に馬鹿げたものに変化しつつある」

遊矢「ああ」

ユーゴ「借りができたな!何か困った事があれば俺らが飛んで来るぜ!」

ユーゴ「その時は頼むぜ!」

ユーリ「ま、さすが僕ってところかな」

ユーリ「随分と上から目線ですね」

ユート「…じゃあな」

ユート「ありがとう…わざわざ」

遊矢「困った時はお互い様ってやつだろ?なあ俺」

遊矢「その通りだ!」

ユート「君も」

マハード「君には失った半身を取り戻してくれた恩義があるからな」

蓮「ジャック」

ジャック「…」

蓮「タキは生きている…間違いなく」

ジャック「お前は帰るのか」

蓮「私の居場所はピンチ…かつてタキに奪われたものは2度と戻らない」

ジャック「…」

蓮「だが今の居場所だけは守りたい。それだけだ」

ジャック「…立派なものだな」

遊矢「ところでDホイールの5人乗りってキツくないか」

遊矢「そっちの方が手っ取り早いしな。な?相棒」

ユート「相棒ではない」
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 20:26:01.14 ID:2C1RGag/0
キキッ

蓮「到…ほら降りてくれ」

ユーゴ「くっ付くんじゃねえよ!」

ユーリ「それは僕のセリフですよ」

黒咲「終わったようだな」

ユート「隼」

沢渡「厄介な事になったぜ」

遊矢「厄介?」

素良「あのワームの父親が蓮の倒した魔轟神と手を組んだんだ!」

ユーリ「…そう来ましたか」

ユーゴ「んなの俺ら連合軍が蹴散らしてやるぜ!そうじゃねえか!?」

ユート「連合軍…か」

遊矢「やってやろう!」

蓮「それで敵は?」

黒咲「姿を隠した」

ユート「隠した?」

蓮「知的生命体と魔神達か」

遊矢「大丈夫だって!そうだろ?」

ユーゴ「おうよ!」

ユーリ「そんな物は蹴散らしちゃいましょう」

遊矢「ユートは?」

ユート「売られた喧嘩は買うのがエクシーズの流儀だ」

遊矢「あっちの世界の俺達だって頑張ってるんだ…俺達だって!」
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 20:35:12.63 ID:2C1RGag/0
遊矢「…」

柚子「お互い無事で良かったわね」

遊矢「…甘かったんだ」

柚子「甘いって?」

遊矢「俺は色んな試練をクリアできたと思ってた…けど今回のミストの戦いで嫌ってほど理解ができた!」

ザッ

勝鬨「当たり前だ!」

遊矢「勝鬨!?」

勝鬨「自分だけではない!後ろを見ろ」

遊矢「これは…」

勝鬨「お前の力になりたいそうだ…あまりガッカリさせるな榊遊矢!!」

遊矢「…」

赤馬「私も参加させてもらう」

遊矢「赤馬まで…何で」

赤馬「これから戦うべき相手に備えてだ」

遊矢「戦う相手?」

赤馬「うむ」

勝鬨「始めるぞ!」

遊矢「これだけが相手か…まさに耐久デュエル」

勝鬨「いいや一斉に飛びかかる!」

遊矢「一斉に!?」

勝鬨「行け!!!」

遊矢「赤馬!」

赤馬「ふふ…楽しそうじゃないか」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:09:59.19 ID:2C1RGag/0
ユーゴ「リーン!」

リン「朝っぱらから喧しいわね!」

クロウ「しっかし大変な目にあったよな?」

シンジ「お?いいんじゃね」

クロウ「お前!ちゃんと俺の話を」

シンジ「馬鹿野郎!朝の天気予報見なきゃ始まらねえだろう!」

ジャック「…」

シンジ「あんまし悩むなよ?お前はお前のやりてえように突っ走れ」

ジャック「フン」

シンジ「ところでよ」

クロウ「どうした?」

シンジ「このメリッサには会えると思うか?」

クロウ「へっ!悪りいが先にファンレターを出しちまったぜ」

シンジ「はあ?何を抜け駆けしてんだ!!」

クロウ「伊達に特攻隊長張ってるわけじゃねえんだ!速えってんなら負けねえぜ」

ジャック「最近の有名人などやれブログだツイッターだFacebookだのインスタグラムだの身元を割り出せる事を好き好んでやるだろ」

シンジ「俺はストーカーしたいわけじゃねえんだぞ!しかもそれ、素人も手を出すんだぞ!」

ジャック「お前達が居ると落ち込んでいた事も忘れる…うるさいぞユーゴ!」

ユーゴ「抱きつかせてくれねえんだ!」

トニー「シンジ!大変だ!」

デイモン「ムクロの奴が殴り込んで来たぞ!!」

シンジ「だってよ?行きますか」

ジャック「ユーゴ!お前も来い!」

ユーゴ「おう!待ってくれよ!!」
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:16:20.00 ID:2C1RGag/0
明日香「何で呼び出されたかわかる?」

ユーリ「デートのお誘い」

明日香「ウサギ小屋に爆竹投げ込んだでしょ?」

ユーリ「…知らないな」

セレナ「素良が承認だぞ!」

ユーリ「あのチビ」

セレナ「虐めるな!いつか痛い目に会うぞ!!」

ユーリ「痛い目?何度でも会ってるっての」

セレナ「そもそもお前は」

ユーリ「ごめんなさい…これでいいでしょ?」

セレナ「待て!」

明日香「待ちなさい!」

ユーリ「…」

明日香「最近少しは大人しくなったと思えば…」

ユーリ「大人しい?じゃあ暴れちゃおうかな」

明日香「…」

ユーリ「嘘だよ嘘」

明日香「本当でしょうね」

ユーリ「信じてよ。じゃあ僕は用事があるから」

セレナ「用事?」

ユーリ「遊矢とユートは覇王の力ってやつをコントロールした…だったら僕も」

セレナ「また悪巧みだな!」

ユーリ「悪巧みなら四六時中考えてるよ。たまーに実践しちゃうけど」

セレナ「ユーリ!」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:30:42.96 ID:2C1RGag/0
ユート「こうして2人で居るのも久しぶりだな」

瑠璃「…そうね」

アレン「3人だぜ」

ユート「アレン!?」

サヤカ「アレン!近づいちゃダメだって」

瑠璃「…見張ってたの」

サヤカ「ち、違うの!ほらユート二度目の復活記念で」

アレン「リトル・フェアリーを大量に仕入れたんだってよ!」

瑠璃「も、もうお腹いっぱいよ!」

ユート「今回は勘弁してくれ…」

サヤカ「そんなこと言わずに!ほら」

瑠璃「い、いらないってば!」

アレン「ははは!逃げちまったよ!」

ユート「…平和だな」

「あのミストとかいう小僧め」

「良くも僕達を…」

「どうする!?奴らに逆襲するか!」

「そうだ。やろう」

「いいや…まだ早い」

「早いだと?」

「こっちも人間の姿に変化し奴らを罠にかけてやろう」

「罠だと?」

「そうだ…真竜皇の恐ろしさを思い知らせてくれる」
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:38:38.42 ID:2C1RGag/0
ユート「ミスト…お前が何処に居ようが俺は必ず決着をつける」

ミスト「感じるぜ…お前の念ってやつが」

ユート「お前は俺だ…なら俺が決着を付けるしかない」

ミスト「俺は認めない…俺こそが本来生まれるべき方だったんだ」

ユート「これから先、お前が何を企もうとお前に希望はない」

ミスト「お前がどう足掻こうと絶望が待っている…必ずな」

ユート「そして…それが自らの死だとしても」

ミスト「お前を殺してでも俺は俺として生き続ける。俺はミストだ」

ユート・ミスト「お前の相手は俺だ。他の誰でもなく俺が俺自身との因縁に終止符をうつ」

瑠璃「ユート?」

ユート「いや…何でもない」

アレン「サヤカから逃げるぞ!早くしろ!!」

サヤカ「待ってよ!」

アレン「待ってって言われて待つ奴が居るか!」

カイト「元気な連中だ」

黒咲「…」

カイト「何だそれは」

黒咲「参考書だ。俺も冗談半分で受けてみる」

カイト「プロ…現代人の考えは理解ができん」

黒咲「それが現代人だ」






第2部完
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/12(水) 21:39:10.43 ID:2C1RGag/0
次は来週
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 21:41:50.40 ID:GZHxnT5Go
乙乙
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 17:43:29.59 ID:I5aatGaR0
ユート「今だに生身の肉体ってやつがしっくり来ない」

アレン「何言ってんだお前?そうやって14年間生きて来たくせにさ」

ユート「いや…濃密な数ヶ月だったからな」

アレン「今度は誰に憑依するんだ?」

ユート「…」

アレン「冗談だっての」

ユート「冗談でもやめてくれ」

アレン「二度ある事は三度あるって言うし」

ユート「アレン」

アレン「わかってるよ。だからデュエル庵に願掛けしに行くんじゃねえのか?」

ユート「…」

アレン「何で疑心暗鬼になってるんだよ?」

ユート「…」

アレン「ミストか?似てるもんな」

ユート「ああ」

アレン「お、瑠璃だ!おーい!」

瑠璃「遅かったのね」

サヤカ「1時間も待ってたのよ?」

アレン「ウンコしてたんだ」

ユート「隼は」

瑠璃「留置所よ」

アレン「変わらねえな。けど珍しく大人しくしてるって事か?」

ユート「隼も徐々に変わろとしているのだろうな」
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 18:28:30.02 ID:I5aatGaR0
ユート「どうか俺が霊体になりませんように…」

瑠璃「ユートが再び死にませんように」

アレン「美味いもん食いたい強くなりたい金欲しい彼女欲しいレアカード欲しい…」

サヤカ「リトル・フェアリーが宇宙進出しますように…」

ブオオオオオオオオオオオ

ユート「!」

ユーゴ「到着!おい、デュエルしろよ!」

ユート「いきなりだな…何故だ」

ユーゴ「何故?さらに上に上がる為よ!覇王の力ってのを俺も会得してえんだわ」

ユート「覇王か…別に得する事では」

ユーゴ「1人だけズリいぞ!」

ユート「3人だ。俺と遊矢…そしてミスト」

ユーゴ「だからデュエルしろ!コツを掴む!」

ユート「悪いが俺は」

カイト「なら俺が相手になってやろうか」

ユート「カイト!?」

カイト「どうだ」

アレン「こいつ何時も何処からともなく出現するよな」

ユーゴ「そういやカイトは古代人でザークっての知ってたよな?覇王の力って何だ!」

カイト「あいつが求めたアドバンス、融合、シンクロ、エクシーズを統合させた究極の形…最も完成はしなかったがな」

ユート「なら俺達の力は未完成なのか」

カイト「さあな」

ユーゴ「んな事はどうだっていいんだよ!やろうぜカイト!!」

カイト「ああ」
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 19:23:58.42 ID:I5aatGaR0
カイト「カードを3枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「ターンエンド?舐めるなよカイト!」

カイト「…」

ユーゴ「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!さらにSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!赤目のダイスの効果でベイゴマックスのレベルを6に変更!レベル6のSRベイゴマックスにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「バトルだ!!」

カイト「…」4000→1500

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!フォトントークン2体を特殊召喚しリリース!手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイト「ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!魔法『スピードリバース』を発動!墓地のSR赤目のダイスを特殊召喚!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「さらに魔法『ハイ・スピード・リレベル』墓地のSRベイゴマックスを除外しターン終了時まで同じレベルになり、そのモンスターのレベル×500ポイントアップ!クリスタルウィングの攻撃力は4500!!行け!」

カイト「罠発動!『光子化』相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスターの攻撃を無効にし次の自分エンドフェイズ時まで無効にしたモンスターの攻撃力分アップ!」

ユーゴ「マジか…だけど俺は」

カイト「さらに速攻魔法発動!『ダブル・アップ・チャンス』モンスターの攻撃が無効になった時その無効になったモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力はダメージステップ時の間、倍になりもう1度だけ攻撃が可能となる」

ユーゴ「銀河眼の光子竜の攻撃力は7500に跳ね上がりクリスタルウィングの攻撃力は9000だぞ?何を考えて…」

カイト「そして罠発動!『反射光子流』自分フィールドのドラゴン族・光属性モンスターが攻撃対象になった時に発動!その攻撃対象モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで攻撃モンスターの攻撃力分アップ!」

ユーゴ「こ、攻撃力16500!?」

カイト「返り討ちだ」

ユーゴ「うわああああああああああああああ」4000→0

カイト「…」

ユーゴ「さ、さすが野生の古代人だ…」

カイト「遊矢の信念、ユーリの残虐さ、ユートの頭の切れ…こいつはザークから何を受け継いでいるんだ」

ユーゴ「ユート!お前が来い!!」

カイト「そして闇属性だったクリアウィングは何故現代では風属性に変化しているんだ」
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 19:53:13.33 ID:I5aatGaR0
ユート「こんな時間か…すまないが少し用事が」

ユーゴ「あ、逃げんのか!」

アレン「何だったら俺が相手になってやるぞ」

ユーゴ「マジか?やろうぜ!」

瑠璃「何処行くの?」

ユート「スタンダード」

カイト「…」

アレン「そんじゃ始めるか!」

ユーゴ「ああ!」

カイト「お前も随分と顔つきが変わったな」

ユート「俺がやらねばならぬ事がある」

カイト「ミストは嘗ての邪神とザークの力を持っている」

ユート「だが対抗策がある」

サヤカ「何か怖い…リトル・フェアリーを」

瑠璃「サヤカの方が怖いわよ」

ユート「…赤馬に頼み探させたモンスターは君やジャック、覇王眷竜と俺達のドラゴンも斬り捨てる」

カイト「…」

ユート「スタンダードに伝わる曰く付きのモンスター…その名はバスター・ブレイダー」

瑠璃「何か自分から修羅の道へ進んでるよ?まるで昔の兄さんや凌牙みたいな感じ…」

ユート「今度ばかりは俺とミストの問題だ。俺はあいつで奴は俺…俺達にしかわからない領域がある」

カイト「安心しろ。お前が外道に堕ちたら俺が始末してやる」

ユート「その時は頼むよ」

アレン「何か難しい話してんぞ」

ユーゴ「俺らには関係ねえよ」
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 20:13:38.16 ID:I5aatGaR0
黒咲「出迎え無しか」

パチパチ

黒咲「…」

名蜘蛛「御勤めご苦労様…って言っても2日だけか?久しぶりだな黒咲隼」

黒咲「誰かと思えば…誰だお前」

名蜘蛛「あ?」

黒咲「猪頭だったか?俺が中2の時に」

シュッ

ガシッ

名蜘蛛「忘れてんじゃねえぞ」

黒咲「俺が何人潰したと思っているんだ?雑魚に興味が無い」

名蜘蛛「てめえらに顔面潰された名蜘蛛コージだよ!」

黒咲「名蜘蛛?ダイヤモンド・ドラゴンを輸送した車を襲って少年院送りになった奴か?それなら知ってるぞ。後にも先にもこれほどマヌケな話はないからな」

名蜘蛛「て、てめえ!」

黒咲「そして顔面を潰したのは凌牙だ。なあ名蜘蛛先輩」

名蜘蛛「昔の俺だと思うなよ…黒咲!!」

黒咲「お前は変わらん」

名蜘蛛「てめえと九十九は俺から全てを奪った!今度は俺が奪い返してやるよ!!エクシーズ召喚!ランク4!デッドリー・シン!!」

黒咲「…」

名蜘蛛「今日は挨拶だけだ…この街のワルの支配者は俺だ」

黒咲「勝手にほざいてろ。お前にそこまでのカリスマ性は無いだろ」

名蜘蛛「蜘蛛の糸は常にお前に絡みついてるぜ?お前に恨みを持ってる奴は腐るほど居るからなぁ…ふふふ」

黒咲「なら2度と俺に逆らう気が起きないようにしてやるか」

名蜘蛛「クソッタレコンビも今や1人ってか?情けねえ醜態晒すんじゃねえぞ黒咲よぉ〜!」
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 20:49:52.62 ID:I5aatGaR0
権現坂「…」

ジャック「急に呼び出して悪いな」

権現坂「俺に用事とは」

ジャック「それはデュエルで決める」

権現坂「何やら訳ありって顔だな…いいだろう!」

権現坂・ジャック「デュエル!!」

ジャック「先攻は俺からだ!レッド・リゾネーターを攻撃表示で召喚!そして手札のレッド・ウルフはリゾネーターモンスターの召喚に成功した時、手札から特殊召喚する事ができる!レベル6のレッド・ウルフにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ジャック「カードを1枚伏せてターンエンド!」

権現坂「俺のターン!墓地に魔法・罠が存在しない場合、手札から超重武者ホラガ-Eを特殊召喚!さらに超重武者ワカ-O2を攻撃表示で召喚!レベル4の超重武者ワカ-O2にレベル2の超重武者ホラガ-Eをチューニング!シンクロ召喚!超重神鬼シュテンドウ-G!!」

権現坂「シュテンドウ-Gのシンクロ召喚に成功した事で相手フィールドの魔法と罠を全て破壊する!」

権現坂「バトル!」

ジャック「…」

権現坂「相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算時前に手札の超重武者装留バスター・ガントレットを墓地へ送る事でその戦闘を行う自分モンスターの守備力はターン終了時まで元々の倍になる!」

ジャック「…」4000→2000

権現坂「ターンエンド!」

ジャック「お前からは風を感じる」

権現坂「風だと?」

ジャック「シンクロ使いにとって風とは重要な要素!それがシンクロ召喚の祖…そして風属性を誕生させたルドガーの言葉だ」

権現坂「ルドガー…確か何処かで」

ジャック「かつて怨念に囚われ遊矢とデュエルを行った骸骨騎士だ…俺のターン!」

権現坂「あの男か」

ジャック「荒ぶる魂だけではシンクロ召喚の境地に辿り着けぬ!俺は手に入れる…静寂なる風を」

権現坂「何か考えがあるようだな」

ジャック「魔法『死者蘇生』を発動!」
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 21:30:35.95 ID:I5aatGaR0
ジャック「…こいつをお前に預ける」

権現坂「俺に?何故だ」

ジャック「俺とレッド・デーモンズは共に人生を歩み続けた…だが」

権現坂「自らの魂を預けるとは…余程の覚悟のようだな」

ジャック「別の道を歩めば己の為になる。それはレッド・デーモンズも同じだ」

権現坂「新たな境地か」

ジャック「それが俺の遠い遠い血筋の流れを持つルドガーからの伝言だ。本当に死者とは枕元に立つんだな驚いたぞ」

権現坂「そ、そうなのか…」

ジャック「炎のごとき荒ぶる魂と静寂なる風のごとき心…俺はこの世界が誕生し始めてシンクロ召喚が行われたギアナ高地へ行く」

権現坂「皆には伝えたのか?」

ジャック「ああ」

権現坂「…そうか」

ジャック「それとユーゴ…あいつは覇王の力を求めているが諦めろと伝えてくれ」

権現坂「それは自分で言ってくれ」

ジャック「言いにくいだろ」

権現坂「その理由は」

ジャック「ルドガーは自らの死を予見していた。そしてザークの持つ2体の魔術師とある約束を交わしていたそうだ」

権現坂「約束だと?」

ジャック「クリアウィングの力を自らの肉体に二つに分けて封印せよ…だとな」

権現坂「覇王の力の行き着く先はペンデュラム…まさか」

ジャック「お前と沢渡が先の戦いで発現させた涅槃の超魔導剣士こそがクリアウィングを覚醒させる為に必要な覇王の力だ」

権現坂「何故クリアウィングだけを」

ジャック「それをしなければ世界は四つに分裂するどころか消滅していた。苦肉の策だったのだろう」

権現坂「真の力とはそれほどまでに強大だとでも言うのか…!」
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 21:47:51.12 ID:I5aatGaR0
ジャック「そういうわけだ権現坂」

権現坂「…」

ジャック「俺は蓮のように柔軟ではない。俺は護るべき者を護るより闘う方が性に合っている」

権現坂「…」

ジャック「だが俺は今の時代に生まれて良かった。兄弟とも言うべき連中や別世界に生きる者…そして遊矢や沢渡、黒咲そしてお前に出会えた事を俺は感謝している」

権現坂「祖父は本当に生きているのか?消滅したと聞いたが」

ジャック「血が俺に語りかけている。それは赤馬も同じだったんだろ…何処かで奴は逆襲の機会を待っている」

権現坂「…」

ジャック「また会おう!その日が来るまで」

権現坂「…行ってしまったか」

クロウ「俺らには挨拶も無しだぜ?」

権現坂「そうだったのか」

クロウ「おう!っつうか驚けよ!何で居るんだ?とか聞けよ!」

権現坂「特徴的な髪がチラチラ見えていた」

クロウ「…」

権現坂「シンジ?」

クロウ「クソ詰まらせてリンに怒られた掃除してるよ」

権現坂「だ、大丈夫なのか?」

クロウ「大丈夫じゃねえよ。リン怒ってるんだから」

権現坂「…」

クロウ「ユーゴもフラついてるしジャックは居ねえしよ…泊めてくれねえか?」

権現坂「それはできん相談だな」

クロウ「どうしてだよ!不動繋がりでよ!不動九郎と不動のデュエルの不動コンビだぞ不動コンビ!」

権現坂「イビキがうるさそうだ」

クロウ「な、何で知ってんだ」
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 22:04:43.46 ID:I5aatGaR0
赤馬「…随分と気合いが入ってますね」

素良「融合召喚!デストーイ・マッド・キマイラ!!」

亮「あの子は才能があるからな…ずる賢いが」

赤馬「…」

亮「融合次元に来たという事は」

赤馬「ええ」

亮「所在を探し出すなら私も」

赤馬「いいや私と奴は必ず出会う。運命がそうさせる筈です」

亮「運命か…俺と明日香も」

赤馬「惚気話は結構です」

亮「君にもそういう女性が居るんじゃないか?例えば下駄箱にラブレターだとか」

赤馬「LINEでしたね。中学時代ですが」

亮「時代か」

デニス「ま、零児はモテるタイプだろうしね」

赤馬「…」

明日香「少し休憩しましょうか」

素良「うん!」

ユーリ「スイカ持ってきたよ」

明日香「珍しく気が…それ何」

ユーリ「スイカ運びに便利だと思ってさ」

明日香「私の下着よ」

ユーリ「そうなの?けど役に立つって素晴らしい事だと思うけどな。ちょうど運ぶのに便利でしょ?」

明日香「ユーリ!」

赤馬「彼は不思議ですね」

亮「今時の子だからな」
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 22:21:32.02 ID:I5aatGaR0
ユーリ「大体さデカいのって問題あるんじゃない?っていうか何で制服着てるの」

明日香「…動きやすいからよ」

ユーリ「プフッ!恥ずかしい!もし子供ができたら僕は言っちゃうね!お母さんはアラサーなのに制服着てデュエルしてたって!」

明日香「別にいいじゃない」

ユーリ「笑っちゃうよ…だろチビ?」

素良「僕は別に…姉さんに言いつけるぞ!」

ユーリ「目の前に居るじゃない…ほら笑えよ」

素良「ははは…」

デニス「で?零児が来たって事は何か悪い事だよね」

赤馬「人を疫病神みたいに…これを見てくれ」

亮「…何者だ」

赤馬「日影と月影はアカデミアの主だったバレットとドクトルの行方を追っている。これは連中が行っている活動を収めた写真だ」

素良「貸して!」

明日香「?」

素良「セルゲイだ…これセルゲイだよね!?」

赤馬「シンクロ次元で2度死んだ男…その名はセルゲイ・ヴォルコフ」

デニス「…」

素良「何でセルゲイが…死んだんじゃないの?」

赤馬「アカデミアの科学力で復活したのかまたは破格の生命力で自力で蘇ったか」

素良「確かロジェの部下だったよね?ロジェが絡んでるんじゃ」

赤馬「だとしても私とロジェの戦いには不純物だ。地獄へ送るのは私が引き受ける」

亮「…」

デニス「いたた…腹が痛くなってきたぞ…!」

ユーリ「腐ってたんじゃない?」

デニス「ユ、ユーリ…!」
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 22:29:44.19 ID:I5aatGaR0
赤馬「お邪魔しました」

亮「気をつけてくれ」

赤馬「はい」

素良「しかしバックパッカースタイルが死ぬほど似合わないな」

赤馬「私はもう行くぞデニス」

ユーリ「あれは当分篭ってるんじゃない?腹弱いよねあいつ」

赤馬「…では」

素良「さあ!修行の続きだ!」

亮「今度は俺が引き受けようか」

素良「うん」

明日香「夕飯の支度しなくちゃ」

ユーリ「先生先生」

明日香「何よ?忙しいんだから下らない事は」

ユーリ「僕が戦ってあげるから先生は戦わなくていいんじゃない?」

明日香「…え?」

ユーリ「普通に新妻やって僕らの担任やってればいいんじゃない?」

明日香「どうしたのよ突然」

ユーリ「別に」

デニス「うわあああああああああああああああああああ」

ユーリ「うるさいよ」

デニス「何か変な虫が出て来たんだけど!」

ユーリ「それケムジラじゃない?スイカが好物の虫ね」

デニス「な、何で」

ユーリ「君のスイカに入ってたんだろ?今日の運勢は最悪だね」

デニス「今が1番最悪だよ!!」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/17(月) 22:41:37.39 ID:I5aatGaR0
遊矢「ほら」

ユート「赤馬は」

遊矢「有給だって」

ユート「…そうか」

遊矢「待てよ」

ユート「…」

遊矢「どういう事情かは知ってるけど」

ユート「赤馬には感謝している。君にも」

遊矢「そうじゃない」

ユート「…」

遊矢「何ていうか…デュエルを楽しんでない」

ユート「…」

遊矢「赤馬もジャックも宿敵と戦おうとしている…けどユートは何か」

ユート「殺意しかない…ジャックも同じだ」

遊矢「自分自身を殺すって意味になるんだぞ?ミストは」

ユート「俺から生まれた俺…俺の闇から誕生した俺だ。君には関係無い」

遊矢「俺は相棒なんだぞ!お前の闇は俺の闇!一蓮托生じゃないのか!?」

ユート「…」

遊矢「俺とデュエルしろよユート」

ユート「君と?」

遊矢「ああ」

ユート「後悔するぞ。こいつはドラゴンを斬りたがっている」

遊矢「曰く付きだろうと何だろうと俺は戦う!今までと同じように!!」

遊矢・ユート「デュエル!!」
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 18:57:25.27 ID:Zq73iuE50
遊矢「俺から行くぞ!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!カードを5枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!これは」

ユート「速攻魔法『非常食』を発動!俺は3枚のセットしたカードを墓地へ!」4000→7000

遊矢「やっぱりな…EMウィップ・バイパーで攻撃!」

ユート「墓地の幻影騎士団シャドー・ベイルの効果を発動!」

遊矢「手に取るようにわかる…」

ユート「ウィップ・バイパーか…幾度あいつに窮地を救われた事か」

遊矢「ターンエンド!」

ユート「俺のターン!俺は2体の幻影騎士団シャドー・ベイル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を半分にする!トリーズン・ディスチャージ!!」

遊矢「そして…」

ユート「RUM-幻影騎士団ラウンチを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターモンスターの攻撃力を0にし、その数値分アップ!バトル!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンでEMウィップ・バイパーを攻撃!」

遊矢「くっ!」4000→100

ユート「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!魔法『死者蘇生』を発動!墓地のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを特殊召喚!そしてスケール3の相克の魔術師とスケール8の相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「そして相克と相生のペンデュラム効果を発動!」

ユート「…」

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン!!」

ユート「…」

遊矢「オッドアイズ・レイジング・ドラゴンの召喚に成功した事で相手フィールドのカードを全て破壊しターン終了時まで破壊した数×200ポイントアップする!」

ユート「そしてエクシーズモンスターを素材にした場合、2度の連続攻撃が可能か」
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 19:33:16.32 ID:Zq73iuE50
ユート「ッッ!」7000→200

遊矢「ターンエンド!」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「運は俺に向いたようだな」

遊矢「運だと?」

ユート「そうだ」

遊矢「お前は何を言ってるんだ!バトルだユート!!」

ユート「…罠発動!『破壊剣の追憶』手札から破壊剣カードを1枚捨て発動!デッキからバスター・ブレイダーモンスターを特殊召喚する!俺はデッキからバスター・ブレイダーを特殊召喚!」

ユート「バスター・ブレイダーは相手フィールドと墓地のドラゴン族モンスターの数×500アップする!」

遊矢「!?」

ユート「俺の事より君も君の事を考えるべきだ…それが相棒としての最後の忠告だ」

遊矢「ユート…!」

ユート「破壊剣一閃!!」

遊矢「…」100→0

ユート「…じゃあな遊矢」

遊矢「どうせ戻って来るんだろ?」

ユート「…」

遊矢「少しは頭を冷やせよ…そしたら」

ユート「…」

遊矢「また会おう。次は負けないからな!」

ユート「…会えるかはわからないぞ」

遊矢「会えるさ…きっとな」
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 22:09:08.91 ID:Zq73iuE50
翌日

ユーゴ「おーい!生きてるか?死んでねえよな」

ドンドン

ユーリ「うるさいよ」

ユーゴ「何だその格好!?紫のパジャマってあり得ねえだろ!」

ユーリ「人の趣味にとやかく口を出す趣味でもあるのかい」

ユーゴ「お前は悪趣味すぎるんだよ!何だよ食虫植物なんて育ててるのか?やべえ趣味だな」

ユーリ「で?何の用事かな」

ユーゴ「ユートが姿消したってよ」

ユーリ「また?脱臼並に癖になってるよね」

ユーゴ「そんで黒咲は何か暴れ回ってるってよ」

ユーリ「エクシーズは騒動が起こって僕らを巻き込むからねぇ」

ユーゴ「最初の騒動はてめえらだろうが!」

ユーリ「そうだっけ?まあ終わった事だし」

ユーゴ「…」

ユーリ「君には負けないってね?それを伝えに来たんだろ」

ユーゴ「おう!」

ユーリ「君も油断しないようにね…厄介ごとを持ってきそうなタイプだからさ」

ユーゴ「俺よりお前の方が酷いじゃねえか」

ユーリ「いいや君の方が酷いよ」

ユーゴ「何だとコラ」

ユーリ「だったらやろうか」

ユーゴ「…」

ユーリ「…」
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 22:24:17.49 ID:Zq73iuE50
明日香「何やってるの!」

ユーゴ「おう先生か」

ユーリ「僕に酷い事をするの」

明日香「はあ…ユーリは学校でユーゴ…普段は何やってるの」

ユーゴ「街のトラブルシューター的なの」

明日香「…」

ユーリ「わざわざ起こしてくれるなんて感動的だなぁ」

明日香「あなたが起こしてくれ起こしてくれってうるさいから」

ユーリ「実は不倫関係なんだ」

ユーゴ「マジか!?」

明日香「違うわよ」

ユーゴ「そりゃそうだよな?こんな年下のクソガキで陰険で色々気色悪いのと侍みたいなおっさんとじゃ釣り合わねえ」

ユーリ「知らないの?今の時代は僕みたいなのが受けるんだよ」

ユーゴ「んなわけねえよ」

ユーリ「大体さ恥ずかしくないの?みんな次元移動装置で移動して目的地まで徒歩で行くってのに君はクリアウィングでピンポイントだろ?ズルいっていうかセコい」

ユーゴ「てめえ!」

ユーリ「はいはい…おっとそろそろ行かないと」

明日香「やっと…」

ユーリ「今日は学校行く気分じゃないから…バイバイ」ピッ

明日香「ユーリ!」

ユーゴ「逃げんじゃねえぞ!」

明日香「ああ…頭が痛い」

ユーゴ「今度会ったらタダじゃ終わらねえからな!」
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/19(水) 22:42:13.62 ID:Zq73iuE50
ユーゴ「しかし大変だな先生もよ」

明日香「…」

ユーゴ「やっべえな…怒ってるよ」

明日香「さっきから後ろに誰か居るようだけど」

ユーゴ「権現坂だよ」

明日香「権現坂…あの老け顔の」

ユーゴ「ここ最近ずーっと俺の後ろをつけてるんだぜ?」

権現坂「…」

ユーゴ「バレバレだぞ!」

権現坂「…」

ユーゴ「だからバレて…」

明日香「危ない!」

ユーゴ「おお!?何だよ!」

権現坂「ユーゴ!大丈夫か!?」

ユーゴ「暑苦しいんだよ!何で俺の後ろを」

権現坂「色々な事情がだな…」

ユーゴ「事情って…て言うかお前!」

権現坂「…セルゲイ・ヴォルコフ!」

セルゲイ「…」

バレット「好き勝手やってくれたなお前達のお陰で私は2度も職場を失ったぞ」

ユーゴ「誰だお前」

バレット「私の名はバレット…かつてプロフェッサーの右腕としてネオアカデミア時代においては力を司る最高幹部として…そして今は大宇宙の光と結託したスペースアカデミアの最高幹部!貴様らは知らんのだ…貴様らが平穏な日常を謳歌している間に邪悪なる光はセルゲイの力で四つの次元から7人のデュエリストを蘇らせた事を!さあ姿を見せよ!紫炎よ!!」

明日香「だ、誰?」

ユーゴ「紫炎…チラッと聞いた事があるぜ。あと一歩で戦国時代を統一できたかもしれねえ武将だってな」
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/20(木) 21:14:41.50 ID:NAT35JLL0
バレット「さあ紫炎よ!」

紫炎「くだらん」

バレット「下らんだと」

紫炎「このような小童相手に決闘する為にわしは蘇ったのではない」

バレット「な、何を言っている!」

紫炎「…」

ユーゴ「誰が河童だ!」

権現坂「小童だ」

明日香「あなたも下らない戦いなんてやめなさい」

バレット「貴様らが私の誇りを破壊したのだぞ…私が生きるべき場所は戦場のみ」

ユーゴ「うるせえ!さっさと負けを認めろってんだ!」

紫炎「…」

バレット「…」

セルゲイ「なら嫌でもお前達を土俵に上がらせてやる」

ユーゴ「このゾンビ野郎!カッコつけてんじゃねえぞ!!」

セルゲイ「お前が俺達を焚きつけた…その結果どうなるかはお前の目で確かめるがいい」

ユーゴ「俺の目で?」

セルゲイ「お前にとって無関係な者が傷つく…そして俺が地獄の底より蘇らせたデュエリストとデュエルを行い事になる」

ユーゴ「はあ?とうとう頭がどうかしちまったか!元からヤバい野郎だったが気でも狂ってんじゃねえか!?」

バレット「何か手があるのか」

セルゲイ「あるさ…それが俺の…いいや私の復讐だ」

バレット「ならばセルゲイ…いやスペースアカデミア首領セルゲイ・ヴォルコフ!あなたに賭けよう」

セルゲイ「明日の正午…スタンダードは舞網市遊勝塾へ来い」

権現坂「あの光…スタンダードを襲撃した2人組と同じ守護者と同じ輝きを放っている」

セルゲイ「レイ…この私を宇宙へ追放した事を後悔させてくれる」
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/20(木) 21:32:57.91 ID:NAT35JLL0
ユーゴ「何もねえじゃねえか」

柚子「あれ?」

ユーゴ「おう」

柚子「どうしたの?」

ユーゴ「まあ…暗殺を食い止めに」

遊矢「暗殺?」

ユーゴ「おお…セルゲイって知ってるだろ?」

遊矢「権現坂が言ってたな…けど頭の無いアカデミアなんて、それにアカデミアって名前にいつまで拘ってるんだって話になるだろ?」

ユーゴ「そうだよな…そもそもさ」

柚子「遊矢!」

セルゲイ「ザークとレイか…」

ユーゴ「それが様子が変なんだぜ?クソッタレなゾンビ野郎だっつうのに何か…尊大っていうかよ」

セルゲイ「遥か大昔の事だ…世界が一つだった時、私は地球に生まれ落ちた光だった」

ユーゴ「ほらな。ここがどうかしてるんだよ」

セルゲイ「私は人に力を与え続けた…だがレイ!貴様が私の力を邪だと断じ宇宙へ追放した!」

遊矢「レイじゃない柚子だ!」

セルゲイ「その結果はどうだ?世界を四つに分裂させたのだ…邪神など私の光で浄化できたのだ!」

遊矢「こいつ…頭がどうかしてるんじゃないか」

ユーゴ「1度目は俺!2度目はシンジ、ジャック、クロウの3人!2度死んで何かに目覚めたのか、てめえ!」

セルゲイ「だが私は輝きを与えたデュエリストを通し貴様らの情報を得た。今こそ動き出す時…レイ!貴様が最初の生贄だ!!」

柚子「ちょっと何!?何する気よ!」

遊矢「何をする気だ…おい!」

セルゲイ「このセルゲイという男は面白いものを宿して死んだのだなぁ…地縛霊術発動!」

遊矢「やめろ!」
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/20(木) 22:14:38.71 ID:NAT35JLL0
ユーゴ「柚子が…7つに分裂しちまった!?」

遊矢「セルゲイ!!!」

セルゲイ「10日…それ以内にレイのパーツを取り戻せば元に戻る」

ユーゴ「10日…」

セルゲイ「受け取れ!7人の戦士達!」

アユ「遊矢お兄ちゃん?」

タツヤ「どうしたの?」

遊矢「来るな!」

ユーゴ「この前のおっさん!」

紫炎「悪趣味な奴だ」

アトランティスの戦士「ケケケ」

彦孔雀「気の毒に…」

バルバロス「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ」

コザッキー「ヒヒヒ」

ランスロット「…」

ヒルコ「…」

セルゲイ「この連中は私が四つの次元から集めた現世に深い後悔の念を残し散ったそうだ」

遊矢「よくも柚子を…おい!俺が相手になってやる!!」

バルバロス「生意気なガキだ!俺が」

ヒルコ「私が行こう」

遊矢「来い!」

セルゲイ「そいつはスタンダード生まれ…そして捨てられた神だ」

ユーゴ「捨てられた神?」

遊矢「構うもんか!」
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 19:05:35.95 ID:9VpJ4KV50
ヒルコ「私のターン!武神-ヤマトを攻撃表示で召喚!ターンエンド…そしてヤマトの効果でデッキから武神と名のついたモンスター1枚を手札に加え手札を1枚捨てる。この効果は1ターンに1度、自分エンドフェイズ時に発動可能」

遊矢「俺のターン!柚子…俺はスケール3の相克の魔術師とスケール8の相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル4!EMゴールド・ファング!同じくレベル4!EMシルバー・クロウ!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「そしてレベル4のEMゴールド・ファングとEMシルバー・クロウでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「さらに2体の魔術師のペンデュラム効果を発動!」

ヒルコ「迷い…感じるぞ。そのモンスターからお前の迷いが見える」

遊矢「うるさい!俺は…俺は」

「エクシーズ召喚!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

「シンクロ召喚!覚醒の魔導剣士!」

「融合召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

ヒルコ「自らの持つ力ではなく全て他人から借り力にした…私と同じだ」

遊矢「何がお前と同じだ!俺は…ペンデュラム召喚の始祖だ!」

ヒルコ「始祖…」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのカードを全て破壊し破壊した枚数だけターン終了時まで200ポイントアップする!」

ユーゴ「相当頭にきてやがるな…んな事しなくても破壊できたじゃねえか!」

ヒルコ「墓地へ送った武神器-ヘツカの効果を発動!自分フィールドの武神モンスターが相手の効果対象になった時、ヘツカを除外しその効果を無効にする!」

遊矢「まだだ!オッドアイズ・レイジング・ドラゴンがエクシーズモンスターを素材に召喚に成功した事で1度のバトルフェイズで2回攻撃が可能!」

ヒルコ「自分フィールドの武神と名のついた獣戦士族モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札の武神器-ハバキリを墓地へ送る事で戦闘を行う自分モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ元々の倍になる!」

遊矢「なっ…」

ヒルコ「ヤマト!その禍々しい竜を斬り倒せ!!」

遊矢「オッドアイズ・レイジング・ドラゴンが…俺の持つモンスターの中でも切り札中の切り札が…2度も!」

ヒルコ「借り物の力を扱える技量…お前には無いが私にはあるのだ。それが不完全の姿で誕生し父母に棄てられた私の力!この日本列島に誕生した最初の神!それが私だ!!」

ユーゴ「し、知ってるか…おい権現坂」

権現坂「事実だとすれば奴は…どうやら俺達は未曾有の敵を相手にしているようだ」

遊矢「くっ…ターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!」
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 19:33:34.04 ID:9VpJ4KV50
ヒルコ「生み損ない…勝手に私を生み不完全だと断じ私を流した…だがな榊遊矢」

遊矢「…」

ヒルコ「私は出来損ないではないのだよ」

遊矢「出来損ない?何の話をしているんだ」

ヒルコ「奪う…無いのなら奪い補えばいい。この両腕も両脚もデッキも…力さえも!武神器-ムラクモを攻撃表示で召喚!私はレベル4の武神-ヤマトと武神器-ムラクモでオーバーレイ!エクシーズ召喚!武神帝-スサノヲ!!」

ヒルコ「受けてみろ!我が奪い取った力を!!」

遊矢「うわああああああああああああああ」4000→1600

ヒルコ「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!調律の魔術師…そして手札には融合か」

ヒルコ「最早何もできまい。そしてお前から奪い取り私は更なる力を得る」

遊矢「俺はモンスターを守備表示にしターンエンド」

ヒルコ「私のターン!私は手札の武神器-オロチを墓地へ送り自分フィールドの武神モンスター1体を対象に発動!そのモンスターはこのターン相手への直接攻撃が可能!」

ユーゴ「やべえ…このままじゃ遊矢が負けちまう!」

ヒルコ「安心しろ。生命を断つ事はない…だがペンデュラムの力を頂こう!!バトルだ!!」

遊矢「奪われてたまるか…これ以上…星読み!時読み!逃げろ!!」

権現坂「遊矢!!!」

遊矢「…」

ドサッ

ヒルコ「ペンデュラムか」

彦孔雀「…」

ユーゴ「次は俺が相手になってやる!てめえら全員纏めて俺がぶっ潰してやる!!」

バレット「そう焦るな。既にデュエルフィールドは完成している」

権現坂「ならば始めるぞ!時間が無い」

バレット「ふふふ…明日にでも報告してやる。そうなれば残るは9日か」

権現坂「待て!」
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 20:33:27.55 ID:9VpJ4KV50
翌日

権現坂「具合はどうだ」

遊矢「普通かな…いや普通じゃないか」

権現坂「…」

沢渡「黒咲は居ねえユートも居ねえジャックは旅で勝鬨も何処から行っちまって他の連中も連絡がつかねえ」

ユーゴ「とりあえず暇そうで強そうで役に立ちそうなの連れて来たぜ」

シンジ「大変なんだってな?ま、安心しろって」

アレン「誰が暇そうだ!」

デニス「…」

遊矢「やめろよ。巻き込むのは」

ユーゴ「何で?俺らは力を合わせて何度も」

遊矢「今度ばかりは…死人が出そうだ。相手は柚子をバラバラにした前世の柚子と因縁を持つ光と日本神話の神だぞ?それだけじゃない…危険そうな奴が6人もだ!そんなのが相手じゃ」

アレン「エクシーズ次元を救ったのはお前らだろ?だったら今度は俺がお前を助ける番だぜ!」

シンジ「だろ?」

デニス「君には恩があるからね」

沢渡「そうと決まれば!」

セルゲイ「聞こえるかデュエリストよ…」

遊矢「セルゲイ!」

ユーゴ「野郎!何処からだ!?」

セルゲイ「舞網市上空を見よ。この7つの空間に飛び込み我が光の戦士と戦うが良い」

ユーゴ「じゃあ行こうぜ」

権現坂「その前に遊矢」

遊矢「どうした?」

ゴスッッ
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 20:57:48.80 ID:9VpJ4KV50
アレン「お、おい!」

デニス「いきなり何を」

権現坂「ユートの件は聞いている。そして柚子…今の遊矢は肉体も精神もボロボロだ」

シンジ「…じゃ行くか」

ユーゴ「おう!」

シンジ「とりあえず俺がくたばったら後は頼むわ」

ユーゴ「縁起でもねえ事を」

デニス「…」

アレン「1番強えのは誰だ?」

権現坂「おそらく遊矢を倒したヒルコ…あいつは他とは違う気配を感じた」

アレン「そいつには当たらねえ様にしねえとな。俺は運が良いんだぜ?」

デニス「僕は誰が相手でも構わない」

沢渡「誰一人欠けるんじゃねえぞ!」

権現坂「生き残り再び遊勝塾の前で会おう」

遊矢「…」

権現坂「必ず戻って来るからな」

沢渡「飛び込め!」

ユーゴ「よっしゃ1番乗り!」

アレン「けど6人しかいねえぞ」

シンジ「勝った奴が他のに向かうんだよ」

デニス「…そうしよっか」

ユーゴ「俺の相手は紫炎のおっさん!待ってろよ!!」

遊矢「ぐっ…約束だからな…権現坂…みんな…!」
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 21:07:09.35 ID:9VpJ4KV50
ドクトル「どうやら私の開発したデュエルフィールドへ向かったようだね」

コザッキー「気に入らん…こんな奴が同じ科学者とは!」

ランスロット「同族嫌悪だ」

彦孔雀「それで?僕達も向かうってわけかな」

ヒルコ「…」

バルバロス「ならば俺から行くぞ!」

アトランティス「さあ…俺の相手は誰かな?」

紫炎「無価値な事だ」

セルゲイ「行け!」

ドクトル「…バレット」

バレット「何だ」

ドクトル「既に準備は整っている」

バレット「では」

ドクトル「あれが我らのトップとは認められないよ」

バレット「…」

ドクトル「隙を見て私が開発した超越融合で奴と一体化するんだ」

バレット「可能なのか?奴は我ら融合次元の歴史の裏で暗躍し続けた光なのだぞ?」

ドクトル「それすら食らう闇が存在する…何も表の宇宙だけじゃないんだよ」

バレット「どういう意味だ」

ドクトル「いつかわかるさ」

バレット「…」

ドクトル「どちらにせよ生き残り続けた我々こそが次元制覇に相応しいというわけだ」

バレット「お前の頭脳と我が力だな」

ユーリ「…超越融合ね」
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 21:25:27.22 ID:9VpJ4KV50
ユーゴ「お?てめえ!」

彦孔雀「君が僕の相手ってわけか」

ユーゴ「紫炎のおっさんじゃねえのか…」

彦孔雀「僕も戦わなければならない。取り戻す為にも」

ユーゴ「それは俺のセリフだぜ!」

ユーゴ・彦孔雀「デュエル!!」

ユーゴ「何じゃこりゃ!?手札が丸見えだぞ!」

彦孔雀「それがこのデュエルフィールドのルール」

ユーゴ「て言うか何だ!?凄え人が集まってんぞ!」

ムクロ「ユーゴ!こりゃ何の騒ぎだ!?」

ユーゴ「俺に聞くなっつうの!」

彦孔雀「最初は」

ユーゴ「俺からに決まってるじゃねえか!わざわざ俺の故郷にデュエルフィールド作るなんてよ…何か仕掛けでもあるんじゃねえか?自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!そしてSR三つ目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル3のSRベイゴマックスにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

彦孔雀「僕のターン!儀式魔法『霊魂の降神』を発動!レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるよう手札またはフィールドからリリース!僕は手札のモンスター2体をリリース!儀式召喚!霊魂鳥神-姫孔雀!!」

ユーゴ「儀式か」

彦孔雀「僕の生まれはヒルコと同じくスタンダード」

ユーゴ「じゃあお前も恨みがあるってわけか?何か過去の因縁的な」

彦孔雀「違う…僕は彼女を解放する為に戦っている」

ユーゴ「彼女?」

彦孔雀「君の目の前に居るだろ…やっと報われる日が来た」

ユーゴ「彼女を生き返らせる為?そんな嘘で動揺するとでも」

彦孔雀「事実だ。嘘をついてどうする」

ユーゴ「一気にやりにくくなったぞ」
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 22:11:29.40 ID:9VpJ4KV50
彦孔雀「姫孔雀の効果を発動!相手フィールドの魔法・罠を3枚まで選びデッキへ戻す」

ユーゴ「!」

彦孔雀「バトルだ。姫孔雀で魔剣ダーマを攻撃」

ユーゴ「彼女の為…じゃあ何でカードになってんだ!」4000→3700

彦孔雀「…君も知っている男」

ユーゴ「俺も?」

彦孔雀「赤馬零王だよ」

ユーゴ「赤馬零王って…あのハゲ!」

彦孔雀「奴は実験として人間をカードに変えモンスターに変化させる悪魔のような実験を行っていた…あれは今から20年も前の事だったか」

ユーゴ「お前も彼女も被害者ってわけだ」

彦孔雀「そうだ。結果的に僕らは破棄され今に至る…僕は大勢の怨念を背負い光と契約した。そして姫を取り戻す!!」

ユーゴ「てめえだって…柚子バラバラにした連中の1人じゃねえか!やってる事が同じなんだよ馬鹿野郎!!」

彦孔雀「…」

ユーゴ「大体彦と姫だぁ?七夕かよ!言っとくが俺は説得とか面倒な真似はしねえ主義だ!」

彦孔雀「説得しようがしまいが僕には無関係だ」

ユーゴ「だからしねえって言ってんだろ!デュエリストならデュエルで語ればいいんだよ!」

彦孔雀「カードを1枚伏せてターンエンド!そして姫孔雀は手札に戻り霊魂鳥トークンを2体特殊召喚!」

ユーゴ「俺のターン!」

彦孔雀「…」

紫炎「ほぉ…この前の童が彦孔雀と決闘か」

ユーゴ「俺の手札は2枚だ…この2枚で逆転してやる!」

ムクロ「やっべえ戦国武将のコスプレしたおっさんが居るぞ」

「最近こういうの増えたよな」

「危ない危ない」

紫炎「…」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 22:42:01.57 ID:9VpJ4KV50
ユーゴ「墓地のHSR魔剣ダーマの効果を発動!自分フィールドにカードが存在しない場合、HSR魔剣ダーマは墓地から特殊召喚する事ができる!さらに俺はSRアクマグネを攻撃表示で召喚!アクマグネの効果を発動!アクマグネが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターと自分フィールドのモンスターとでシンクロ召喚ができる!俺はレベル4の霊魂鳥トークンにレベル1のSRアクマグネをチューニング!シンクロ召喚!HSRチャンバライダー!!」

彦孔雀「攻撃など無意味だ…姫は何度でも君のフィールドをガラ空きにする!」

ユーゴ「何度も行かねえよ。魔法『ヒドゥン・ショット』を発動!墓地のスピードロイドモンスターを2体まで除外して発動!除外した枚数だけ相手フィールドのカードを破壊する!」

彦孔雀「!?」

ユーゴ「やい!てめえが手を組んでる連中はハゲの部下だった奴だぞ!恥ずかしくねえのか!?」

彦孔雀「姫が元に戻るなら僕は悪魔にでも魂を売る!」

ユーゴ「そんな簡単に売れるってのかよ!どんだけ安っぽい魂なんだよ!」

ユーゴ「過去は過去なんだよ!蘇らせた恩義でも感じてるなら無視しちまえ!てめえらの命はてめえらのものじゃねえのか!?」

彦孔雀「…」

紫炎「嘘偽りのない言葉…か」

ユーゴ「何だったら俺がハゲの息子に頼んで元に戻せる…かもしれねえ」

彦孔雀「嘘だ」

ユーゴ「かもって言ったじゃねえか!期待してんじゃねえよ」

彦孔雀「君は知っているのか?赤馬零王を」

ユーゴ「ボンヤリと…そうそう!最後は消し飛んじまったんだぜ?花火にしては汚ねえよな。ははは」

彦孔雀「…そうか」

ユーゴ「まあ手札が見えようが見えまいが関係ねえよな。強えから俺って」

紫炎「奴の名は」

ムクロ「へ?新しい映画でもやんのか」

紫炎「あの童の名は」

ムクロ「ユーゴ…チビで生意気でスケベでバカだけどデュエルの腕は上位だぜ」

紫炎「ユーゴか」

ムクロ「しかし何で武将のコスプレしてんの?いい歳したおっさんが」

紫炎「紫炎だ」

ムクロ「なりきってんな…」
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 22:55:20.68 ID:9VpJ4KV50
彦孔雀「受け取ってくれ」

ユーゴ「柚子の胴体…何か怖いな」

彦孔雀「…」

ユーゴ「とりあえずスタンダード行けよ」

彦孔雀「しかしな」

紫炎「…」

ユーゴ「おっさん!」

彦孔雀「…粛清か」

紫炎「必要もなかろう。わしとお前は仲間ではない」

ユーゴ「次はおっさんか?」

紫炎「いいや」スッ

ユーゴ「柚子の右腕?いや左か?」

紫炎「…」

ユーゴ「何でだよ」

紫炎「この現代の天下をわしが取る」

ユーゴ「そんな格好でフラつくってのか!?て言うか俺の!」

紫炎「どうやらわしの血筋を継ぐ者がいるようだ」

ユーゴ「喧嘩売ってんだぞ!来いよ!」

紫炎「元気な童だ…どうやらお前とわしは戦う運命にある」

ユーゴ「当たり前じゃねえか!」

紫炎「この姿で生き返ったのならば、この姿で存分に戦える使い手と共に歩むしかあるまい。また会おうぞユーゴ」

ムクロ「お前も変なダチばっか作ってるな」

ユーゴ「おっさん…おっさんがシティに居る限り何度でもやりあってやるよ」
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/21(金) 23:02:28.49 ID:9VpJ4KV50
融合次元

デニス「最悪の足場だね。砂地だなんて」

ランスロット「それは私も同条件だ」

デニス「それもそうか」

ランスロット「我が名はランスロット」

デニス「デニス・マックフィールド」

デニス・ランスロット「デュエル!!」

エクシーズ次元

アレン「溺れるじゃねえか!ていうかハートランド池か!?」

アトランティス「ケケケ…ここがお前と俺の舞台だぜ!」

アレン「どう考えても有利じゃねえか!この魚野郎!」

アトランティス「何とでも言うがいいさ」

アレン「じゃあ…覆してやるよ!この神月アレン様がな!」

アレン・アトランティス「デュエル!!」

シンクロ次元

シンジ「ババってわけか」

ヒルコ「…」

シンジ「とりあえず俺はシンジ・ウェーバーな」

ヒルコ「関係無い」

シンジ「気取ってんじゃねえぞ…コラ」

シンジ・ヒルコ「デュエル!!」

アレン「遊矢!借りは絶対に返すぜ!」

シンジ「人間の意地ってやつを見せてやるぜ」

デニス「たとえ何があったとしても柚子を取り戻す!」
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/24(月) 18:49:59.38 ID:UXQfAXe60
ランスロット「では私から始めよう。聖騎士モルドレッドを攻撃表示で召喚!そして装備魔法『聖剣カリバーン』を装備!装備モンスターの攻撃力は500ポイント上がる。また1ターンに1度ライフを500回復させる」4000→4500

デニス「ランスロットがモルドレッドを扱うか」

ランスロット「それだけではない。モルドレッドは聖剣と名のついた装備魔法を装備している限りレベルが一つ上がり闇属性へ変化する!さあモルドレッド!自らの本質を曝け出せ!!」

デニス「…」

ランスロット「さらにモルドレッドの効果を発動!このモンスター以外のモンスターが存在しない場合、デッキから聖騎士モンスターを特殊召喚する!私はデッキから魔聖騎士ランスロットを特殊召喚!この効果を使用後、モルドレッドは装備カードを破壊する」

ランスロット「そして魔聖騎士ランスロットの効果を発動!自分フィールドの聖騎士モンスターをリリースしデッキから聖剣と名のつくカードを1枚手札に加える。私は装備魔法『天命の聖剣』を装備しターンエンド」

デニス「僕のターン…君の生まれは」

ランスロット「シンクロ次元」

デニス「そっか…E・HEROアイスエッジを攻撃表示で召喚!さらに魔法『マスク・チェンジ』を発動!自分フィールドのHEROモンスターをリリースし同じ属性のM・HEROをエクストラデッキから特殊召喚する!アイスヘッジをリリースしM・HEROアシッドを特殊召喚!」

デニス「アシッドの効果を発動!このモンスターが特殊召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠を破壊し相手フィールドのモンスター全ての攻撃力は300ポイントダウン!」

ランスロット「フィールドの装備された天命の聖剣が破壊された場合、フィールドの聖騎士モンスター1体を選択しそのモンスターに装備する」

デニス「だが攻撃は可能だ!」

ランスロット「…」4500→3600

デニス「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ランスロット「私のターン!魔法『死者転生』を発動!手札を1枚墓地へ送り自分の墓地のモンスター1体を対象に手札に加える!そして聖騎士モルドレッドを攻撃表示で召喚!ランスロットの効果でリリースしデッキから聖剣を手にする!」

デニス「融合次元とシンクロ次元の伝承が一緒なら…間違いなくアーサー王伝説の登場人物だ。シンクロ次元では実話だったんだね」

ランスロット「そして私は墓地へ送った湖の乙女ヴィヴィアンの効果を発動!自分フィールドのレベル5以上の聖騎士モンスターをレベルを一つ下げ特殊召喚する」

デニス「…」

ランスロット「彼は残念だったな。だが私は自らの汚名を晴らす為、現代に蘇った!私はレベル4となった魔聖騎士ランスロットにレベル1の湖の乙女ヴィヴィアンをチューニング!シンクロ召喚!魔聖騎士皇ランスロット!!」

ランスロット「このモンスターがシンクロ召喚に成功した時、デッキから聖剣を手に入れる!」

デニス「帰れそうに無いか…いいや帰らなきゃな」

ランスロット「少年よ…ここからが本当の闘いだ」

デニス「ふぅ…それはどうも」
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/24(月) 19:40:21.11 ID:UXQfAXe60
バルバロス「ようこそ…大した事は無さそうだな」

権現坂「見た目で判断するな。それよりもここは」

バルバロス「敗者には死!このデュエルの勝者は敗者を奈落へと突き落とす事が可能なのだ」

権現坂「何だと!?」

バルバロス「そう驚くな」

権現坂「何て連中だ」

ブチッ

権現坂「!?」

バルバロス「俺は融合次元の生まれだ。そして」

権現坂「下駄の鼻緒が切れるとは…何と不吉な」

バルバロス「おい」

権現坂「まさか誰かが…」

バルバロス「俺から行くぞ!カードを2枚伏せてターンエンド」

権現坂「俺のターン!誰だ…アレンかシンジかデニス、沢渡、ユーゴ…!」

バルバロス「おいおい!これがどうなってもいいのか?」

権現坂「柚子!」

バルバロス「俺と戦え老け顔の若造」

権現坂「俺は…」

アレン「…」

シンジ「…」

デニス「…」

沢渡「…」

ユーゴ「…」

権現坂「どうか無事で居てくれ…みんな」
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/24(月) 22:16:49.68 ID:UXQfAXe60
ランスロット「…終焉だ」

デニス「くっ…そ…」

ランスロット「敗者は砂に飲まれて消える。跡形もなくな」

デニス「ひ、一つ聞かせてくれ…」

ランスロット「いいだろう。一つだけ答えてやる」

デニス「汚名って何をしたんだい…?」

ランスロット「私は裏切ってはいない」

デニス「裏切っていない…でも」

ランスロット「君の世界とは違うようだな。私は…罠に嵌められたのだ」

デニス「モルドレッドだね」

ランスロット「そうだ…だが力を貸した黒幕がいる。ホワイト一族と呼ばれる歴史を操る連中がな」

デニス「またホワイト…」

ランスロット「君達も戦っているのか」

デニス「僕は関わりないけど…けど僕の知り合いが…同じホワイト一族の」

ランスロット「ならば無駄だな」

デニス「無駄…それは一体」

ランスロット「同じ血筋では攻略できない。同じように反逆した者を知っているが彼らは決着が付かぬままだった…それが連中の細胞に魂に刻まれた力…決してお互いの生命を奪う事ができぬ呪いみたいなものだ」

デニス「伝えなきゃね…って言っても無理か」

ランスロット「覚えておくぞデニス・マックフィールド」

デニス「あ、ありがとう…」

ランスロット「…」

デニス「これが死ってわけか…色々あったな…」

ランスロット「ホワイトの末裔か」
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 18:27:48.18 ID:cFbL40TB0
アレン「俺のターン!俺はモンスターを守備表示で召喚しターンエン…何処だ!?おい!潜ってねえで出て来いよ!」

アトランティス「ケケケ!」

アレン「わけがわからねえ野郎だぜ…この魚野郎は」

アトランティス「驚いたな。お前は戦士ゼアルに似ているぞ」

アレン「戦士ゼアル!?ま、まさか俺の先祖」

アトランティス「お前はタダの凡人よ!俺のターン!海皇の重装兵を攻撃表示で召喚!海皇の重装兵の効果を発動!通常召喚に加えレベル4以下の海竜族を特殊召喚する事ができる。俺は手札から海皇子ネプトアビスを特殊召喚!」

アトランティス「アトランティス大陸を知っているか?」

アレン「知らねえ!」

アトランティス「知らないだと?RUM発祥の地だぞ」

アレン「はあ?」

アトランティス「ケッ!嫌になるぜ最近の若僧ってのは」

アレン「何が若僧だ!俺のダチの彼女バラバラにしやがって!」

アトランティス「海皇子ネプトアビスの効果を発動!手札から海皇モンスターを墓地へ送りデッキから海皇カードを1枚手札に加える」

瑠璃「騒がしいと思ったらアレンだわ」

サヤカ「な、何あの魚みたいなモンスター!?」

アトランティス「ケケケ…嫌なもんだぜ。ああも薄気味悪がられるなんてよ」

アレン「事実ヌルヌルしてそうじゃねえか!」

アトランティス「お前は緊迫感がねえな。俺らの時代じゃデュエルってのは文字通り命と命の削り合い」

アレン「だから何だ!」

アトランティス「死んでもらうぜ」

アレン「それは俺のセリフだぜ!てめえなんて焼き魚にしてやるよ!!」

瑠璃「…」

サヤカ「どうしたの?」

瑠璃「嫌な予感がする…途轍もなく」
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 19:17:23.22 ID:cFbL40TB0
ヒルコ「私のターン!私は武神-ミカヅチを攻撃表示で召喚!ターンエンド」

シンジ「俺のターン!」

ヒルコ「お前からは奪えるものが何も無い」

シンジ「そいつはどうも、手札のレベル1モンスターを墓地へ送り手札からビッグ・ワン・ウォリアーを特殊召喚!そしてビッグ・ワン・ウォリアーをリリースしサルベージ・ウォリアーをアドバンス召喚!サルベージ・ウォリアーの効果を発動!手札または墓地のチューナーモンスターを特殊召喚する!俺は墓地へ送ったターボ・シンクロンを特殊召喚!」

シンジ「レベル5のサルベージ・ウォリアーにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!マイティ・ウォリアー!!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!武神-ミカヅチを攻撃表示で召喚しターンエンド」

シンジ「俺のターン!マイティ・ウォリアーで武神-ミカヅチを攻撃!」

ヒルコ「自分フィールドの武神モンスターが攻撃対象にされた時、手札の武神器-ヤタを墓地へ送り、そのモンスターの攻撃を無効にし攻撃力の半分のダメージを与える!」

シンジ「!」4000→2900

ヒルコ「…凡人か」

シンジ「ターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!武神-ヤマトを攻撃表示で召喚!そして私はレベル4の武神-ミカヅチと武神-ヤマトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!武神帝-カグツチ!!」

ヒルコ「カグツチがエクシーズ召喚に成功した時、デッキの上からカードを5枚送りその中の武神カード×500アップする!」

シンジ「3000…」

ヒルコ「そして墓地へ送られた武神器-ハチの効果を発動!墓地のこのカードを除外する事で相手フィールドの魔法・罠を1枚破壊する!」

ヒルコ「さらに墓地へ送られた武神器-イクタの効果を発動!自分フィールドに武神モンスターが存在する場合、このカードを除外し相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象に発動!そのモンスターは守備表示となり守備力は0になる!」

ヒルコ「これで最後だ。そして武神器-オハバリを墓地へ送り自分フィールドの武神モンスター1体を対象に発動!そのモンスターはこのターン相手フィールドの守備表示モンスターを攻撃した場合、その数値が超えた分相手にダメージを与える!」

シンジ「マジか…この野郎」

ヒルコ「奪うものは無い…だが貴様の命は貰う」

シンジ「それがルールってか?まあ…仕方ねえわな」

ヒルコ「命乞いはしないのか」

シンジ「今更命乞いして意味あんのか?やれよ」

ヒルコ「…ならば望み通り」
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 19:29:33.74 ID:cFbL40TB0
ブクブク…

サヤカ「あ、上がって来ない」

瑠璃「どうなってるの?」

サヤカ「…」

スッ

サヤカ「あ、あれ!」

瑠璃「アレン…アレンが勝ったのね」

ザバンッッ

アトランティス「ケケーッ!」

サヤカ「!?」

瑠璃「そ、そんな…」

アトランティス「小僧!良くやったと言いたいがまだまだ甘い!」

サヤカ「アレンが…アレンが死んじゃった!」

アレン「…」

アトランティス「これが本当のデュエルだ」

瑠璃「待ちなさい!」

アトランティス「ん?お前…似ているな」

瑠璃「似てるって」

アトランティス「これだよ」

瑠璃「あ、足?」

アトランティス「柊柚子の足だ」

瑠璃「柚子って…何で!?」

アトランティス「バラバラにしたんだよ。俺らの大将がな!」

瑠璃「何て事を…」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 19:42:45.42 ID:cFbL40TB0
クロウ「通せ!通してくれ!」

リン「クロウ!」

シンジ「…」

クロウ「シンジ…ビックリしたぜ。テレビでお前が」

シンジ「…」

クロウ「…息してねえ」

リン「!?」

ヒルコ「ただの人間にしては上出来だ」

クロウ「てめえか?てめえがシンジを!」

ヒルコ「…」

クロウ「無視してんじゃねえ!」

ヒルコ「立ったまま死を迎える…まさに闘争本能の塊のような男よ」

クロウ「俺が相手だ!」

ヒルコ「…」

リン「あいつ…柚子の頭を持ってる」

クロウ「おい!バラバラ殺人までやってんのか!?」

ヒルコ「3人か…3人の何ら因縁もない真っ当に生きたデュエリストが命の灯火を消したか」

リン「答えなさいよ!何がどうなって」

ヒルコ「残り9日で柊柚子の七つに分離された肉体を集めればお前達の勝ちだ」

クロウ「あ?狂ってんのか」

ヒルコ「今はこちらの3勝2敗か…紫炎め、心変わりしおって」

クロウ「この騒ぎは…全部お前らの仕業ってわけか?そうなのか!目的はなんだ!?」

ヒルコ「私が完全になる為に…それ以上の事は無い」
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/25(火) 20:05:07.58 ID:cFbL40TB0
沢渡「どうなってんだこりゃ!?」

コザッキー「このデュエルフィールドは受けたダメージをそのまま回復させるのだ」

沢渡「無茶苦茶じゃねえか!」

コザッキー「ヒヒヒ…頑張りたまえよ」

沢渡「ざけやがって…何がピラミッドフィールドだ!」

コザッキー「ターンエンド!」

沢渡「俺のターン!ならやる事は一つ!ライフを一気に0にしてやる!俺のターン!」

コザッキー「…」

沢渡「フィールド魔法『天空の聖域』を発動!そして俺は天空聖者メルティウスを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

コザッキー「私のターン…ふむふむ」

沢渡「?」

コザッキー「神月アレン、シンジ・ウェーバー、デニス・マックフィールドの3名が死んだそうだ」

沢渡「ははは!俺を惑わそうったってそうはいかねえ!いいか?その遠くなった耳をかっぽじってよーく聞きやがれ!」

コザッキー「聞こうじゃないか」

沢渡「アレンはセブンスターズってヤバい奴の一人と変なおっさんを倒した!シンジはフレンドシップカップの3位で危なっかしい集団を纏める大将格!デニスは元アカデミアの最高幹部で遊矢の親父の弟子だぞ?倒せるわけがねえ!」

コザッキー「それで?」

沢渡「そりゃ黒咲や赤馬には劣るかもしれねえが強えっちゃ強え!お前らみたいな変な光浴びて蘇ったゾンビとは格が違うんだよ!格が!」

コザッキー「頭が悪いね。事実死んでいるんだよ」

沢渡「…そんなの俺が認めねえ!」

コザッキー「ふふふ…この融合次元が生んだ大天才が言っているのだ」

沢渡「何が大天才だ。ただのおっさんじゃねえか!場違いすぎるんだよ!」

コザッキー「いいや私は後一歩で栄光を手に入れる事ができた…それを紫雲院家の連中が邪魔をしたのだ!」

沢渡「邪魔?」

コザッキー「伝説と語り継がれて来た全てのモンスターを統一する覇王力!それを…連中は」

沢渡「覇王って…ミストや遊矢とユートの力か!?」
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/26(水) 21:49:10.65 ID:tklRjhX60
コザッキー「私のターン!コアキメイル・グラヴィローズを攻撃表示で召喚!」

沢渡「何でミイラが覇王を知ってるんだ!」

コザッキー「あれこそ我らデュエリストの根源的な力…こっちも世界が元は一つだって知っているのだ」

沢渡「…」

コザッキー「私は究極のモンスターを生み出した…その名は超融合神!」

沢渡「お前みたいな胡散臭いおっさんが究極の神だって?笑わせるな!」

コザッキー「私は天才だ」

沢渡「それで?それは何処だよ」

コザッキー「あれは紫雲院の連中が12に分離し何処かへ封印した…腹の立つ連中だ」

沢渡「…」

コザッキー「コアキメイル・グラヴィローズの効果でデッキからレベル3以下のモンスター1体を墓地へ送る!カードを2枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!」

コザッキー「…」

沢渡「前から気になってたけどよ…黒咲、ホワイト、紫雲院、赤馬って何で由緒正しいんだ?」

コザッキー「他は知らない。だが紫雲院の連中には融合使いの始祖の血が流れているそうだ」

沢渡「そうかよ」

コザッキー「ヒヒヒ…」

沢渡「俺も由緒正しいのかな…何て」

コザッキー「お前はタダの凡人だ!死んだ連中も含めて!」

沢渡「…」

コザッキー「そしてお前もだ!」

沢渡「俺は運が良いんだよ」

コザッキー「運だけではどうにもならない!ヒヒヒヒヒ」
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/27(木) 20:15:04.22 ID:+3BH97VM0
沢渡「俺は天空聖者メルティウスをリリースし天空騎士パーシアスをアドバンス召喚!」

コザッキー「罠発動!『オートマチック・レーザー』相手が攻撃力1000以上のモンスターの召喚または特殊召喚に成功した時、手札にあるコアキメイルの鋼核を見せる事でそのモンスターを破壊する!」

沢渡「!?」

コザッキー「ヒヒヒ!どうだ凡人!お前は仲間と一緒に地獄へ落ちるってわけだ!」

沢渡「ターンエンド!」

コザッキー「私のター…何だお前」

ユート「…」

沢渡「ユート!?」

コザッキー「おい!汚いぞ!!」

ユート「柚子をバラバラにし人質に取ったお前達に綺麗も汚いもあるのか」

コザッキー「あるさ!」

ユート「無い」

沢渡「アレン達が死んじまったらしいぜ…」

ユート「だが取り戻せる」

沢渡「取り戻せる?何でわかるんだ」

ユート「俺も徐々に人じゃ無くなって来てるのかもな」

沢渡「…会った時なんて遊矢と柚子に見える背後霊だったじゃねえか」

ユート「居場所は決闘者墓場…あらゆる世界の次元のデュエリストが送られる場所だ」

沢渡「何だそりゃ!?」

ユート「話は後だ」

沢渡「ど、どうやって行くんだよ!」

ユート「ユーゴなら可能かもな」

コザッキー「誰が相手だろうと関係無い!」

ユート「それは俺の台詞だ」
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/27(木) 21:12:36.95 ID:+3BH97VM0
バルバロス「バトル!獣神機王バルバロスUrで超重忍者シノビ-A・Cを攻撃!」

権現坂「くっ…」

バルバロス「ふふふ」

権現坂「鼻緒が…また誰かが」

バルバロス「無様なものだ。神月アレンとシンジ・ウェーバーにデニス・マックフィールド…死んだそうだ」

権現坂「!」

バルバロス「たかが小娘を取り戻す為に己を犠牲にするとは…あまりにも無様!」

権現坂「取り消せ…」

バルバロス「何?」

権現坂「取り消さんか!!」

バルバロス「…ターンエンド」

権現坂「俺のターン!」

バルバロス「獣神機王バルバロスUrは相手に戦闘ダメージは与えられない…だが簡単には破壊できんぞ。そしてデュエルでの決着よりも早く付きそうだ」

権現坂「俺たち現代人は切磋琢磨しデュエルの道を切り開いて来た…だからこそ今がある!お前達が小馬鹿にする俺達は常に進化しているのだ!!」

バルバロス「フッ…貴様と俺の重みでデュエルフィールドは時期に崩れる。決着の時だ」

権現坂「墓地に魔法・罠が存在しない場合、手札から超重武者ビッグワラ-Gを特殊召喚!そしてビッグワラ-Gは超重武者モンスターがリリースする際、2体分の素材として扱う!俺は超重武者ビッグベン-Kをアドバンス召喚!」

権現坂「さらに手札の超重武者装留ビッグバンを装備!」

バルバロス「…!」

権現坂「俺が知る限り…俺の仲間は最後まで堂々と戦い抜いたであろう!だが今のお前の顔は何だ!?再び迎える死を恐れている!お前が小馬鹿にした連中には勇気があった…だがお前には無い!」

権現坂「…3人は柚子と関わりが殆ど関わりがなかった。だがもしバラバラにされたのが瑠璃ならリンならセレナなら!立ち上がっていた…他の誰でも俺達は戦いに赴いた!それが俺達の中に芽生えた強固なる絆だ!!お前達のような即席の集団には理解のできぬ…絆だ!!!」

バルバロス「やめろ…この高さから落ちれば俺もお前も死ぬぞ!」

権現坂「デュエルは続行している!中断など言語道断!!」

バルバロス「バカか貴様は!」

権現坂「受けるがいい!俺の全身全霊の一撃を!バトルだ!!!ユーゴ…沢渡…何処かに居るであろう黒咲、赤馬…そして遊矢よ。さらばだ」
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/28(金) 21:12:32.88 ID:RzY2Xsbg0
翌日

遊矢「…」

修造「遊矢…部屋に戻るんだ」

遊矢「あいつは帰ってくるよ。塾長だって」

修造「父親として俺は何一つとしてできなかった…先輩も救えず今度は娘も」

遊矢「…そんな事は無いよ」

ガサッ

遊矢「ん?」

沢渡「よっ…帰って来たぞ」

遊矢「沢渡!」

沢渡「俺が簡単に死ぬわけねえだろ!」

遊矢「けど何で」

沢渡「ユートが俺を助けた。乱入して来たんだけどな」

遊矢「ユートが!?」

沢渡「やっぱ何だかんだ言って相棒のライバルが心配ってか?なあ遊矢」

遊矢「…」

沢渡「それとユートの話じゃアレンらも生き返るかもしれないってよ」

遊矢「本当に!?」

沢渡「ああ…けどその話は後だ」

遊矢「今話せよ!」

沢渡「役者が全員揃ったらな…っつうかユーゴは」

遊矢「戦いに備えるって」

沢渡「あいつは単独行動が好きだな…」
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/28(金) 21:19:08.09 ID:RzY2Xsbg0
遊矢「…」

沢渡「権現坂だけ生死不明なんだよな」

遊矢「ああ」

沢渡「…」

修造「ゆ、遊矢…」

遊矢「あ、あれは…!」

沢渡「権現坂!?」

権現坂「はぁはぁ…」

遊矢「…」

権現坂「帰ったぞ遊矢」

遊矢「おかえり権現坂!」

沢渡「これで全員か」

権現坂「…」

沢渡「安心しろって…生き返るぜ」

権現坂「生き返るだと」

沢渡「ユートの伝言だぜ」

権現坂「ならば俺達は残りの連中を」

遊矢「今度は俺も…俺から奪ったペンデュラムの力を取り戻す!」

沢渡「俺は…」

黒咲「アレンを殺した魚は何処だ」

遊矢「黒咲!」

沢渡「こいつはこいつで神出鬼没だぜ」

黒咲「そいつは俺が殺る」
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/28(金) 21:35:52.06 ID:RzY2Xsbg0
セルゲイ「…何だと」

ヒルコ「…」

ランスロット「解せぬ」

アトランティス「ケケケ」

セルゲイ「恩を仇で返すか」

アトランティス「おいおい…俺は恩なんて感じた覚えはないぜ?1人で盛り上がるなよ」

セルゲイ「嫌でもお前達は私の配下だ。光を奪えば現世にはとどまらぬぞ」

アトランティス「バカか!どいつもこいつも裏切ってるだろ?」

ランスロット「2人は死んだ。だが悪魔崇拝の殺人鬼と狂気の科学者…現世にとどまっても仕方があるまい」

ヒルコ「…」

アトランティス「お前はどうなんだ」

セルゲイ「お前達が生き返った理由は恨みと現世への憤怒…それが満たされれば完了だ」

ランスロット「恨みだと」

セルゲイ「ある者は配下に裏切られある者は改造されある者は不義の汚名を着せられある者は故郷を消滅させられた…」

アトランティス「…」

ランスロット「…」

ヒルコ「必要なのは現代を大昔の混沌へと変貌させる事…あの時代にな」

ランスロット「お前は…何者なんだ。我々とは何かが違うぞ」

アトランティス「ああ…俺達は人間だったがお前は神だったんだろ?」

ヒルコ「…」

バレット「大丈夫なのか」

ドクトル「我々の凶運を信じろ」

バレット「また失敗したら!?」

ドクトル「他の強者にすがればいい。邪悪な心を持つ連中は腐るほど居る」
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/29(土) 19:00:45.98 ID:l8E2Fvqo0
翌日

アトランティス「この胸糞悪い感じは何なんだ。俺は生き返り…ただのガキを殺した。デュエルとは言えガキを」

黒咲「おい」

アトランティス「いつの間に居たんだ」

黒咲「話は聞いた。さっさとケリをつけるぞ」

アトランティス「…ああ」

黒咲・アトランティス「デュエル!!」

黒咲「観客が誰も居ないとはな」

アトランティス「ケケケ!どいつもこいつもビビったんだろうよ!」

黒咲「俺から行くぞ!RR-スカル・イーグルを攻撃表示で召喚!そして魔法『RR-コール』を発動!自分フィールドのRRモンスター1体を対象に発動!そのモンスターと同名モンスターを守備表示で特殊召喚する。2体目のRR-スカル・イーグルを特殊召喚!」

黒咲「レベル3のRR-スカル・イーグル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!RR-デビル・イーグル!!」

黒咲「さらにRUM-レイド・フォースを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!フォース・ストリンクスのオーバーレイ・ユニットを一つ使いデッキから闇属性・鳥獣族レベル4モンスターを手札に加える!カードを2枚伏せてターンエンド!」

アトランティス「俺のターン!RUMか…」

黒咲「その様子だと知っているようだな」

アトランティス「当然だ。俺が住んでいた大陸が発祥の地!母なる海がRUMというエクシーズの本能を呼び覚ますカードを生み出したのだ」

黒咲「…」

アトランティス「俺のターン!海皇の重装兵を攻撃表示で召喚!海皇の重装兵の効果を発動!自分のメインフェイズに1度、通常召喚に加えレベル4以下の海竜族モンスターを特殊召喚する事ができる!真海皇トライドンを召喚!真海皇トライドンの効果を発動!このモンスターと自分フィールドの海竜族モンスター1体をリリースする事でデッキまたは手札から海皇龍ポセイドラを特殊召喚できる!俺はデッキから海皇龍ポセイドラを特殊召喚!」

アトランティス「フィールド魔法『伝説の都 アトランティス』を発動!フィールドの水属性モンスターの攻撃力と守備力は200アップし手札・フィールドの水属性モンスターのレベルは一つ下がる。そして速攻魔法『海竜神の怒り』を発動!フィールドに海が存在する場合、自分フィールドのレベル5以上のモンスターの数だけ相手モンスターを破壊する!」

黒咲「…」

アトランティス「ここは俺の故郷だ…綺麗だろ?それが歴史上から消滅しちまったんだ」

黒咲「…あの泳いでいるやつは何だ」

アトランティス「あれこそが大海の覇者リバリアン・シャークだ。俺達アトランティスの民にとっての守護神…そして」

黒咲「海を愛する者の前に現れるモンスターだろ」

アトランティス「…知っているのか」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/29(土) 19:16:54.86 ID:l8E2Fvqo0
黒咲「…」

アトランティス「おい」

黒咲「知っているも何も俺の相棒が命を救われた事がある」

アトランティス「…」

黒咲「お前はアレンを殺した男だ。手加減はせんぞ」

アトランティス「だがお前のフィールドはガラ空きだ!」

黒咲「バカめ!俺のフィールドを見ろ!」

アトランティス「な、何だ!?」

黒咲「地獄の底より蘇れ!RR-フォース・ストリンクス!」

アトランティス「何故だ!?」

黒咲「秘密はこれだ…RUM-デス・ダブル・フォース!このターン戦闘で破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し倍のランクを持つRRエクシーズモンスターをエクシーズ召喚する!」

アトランティス「またRUM」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク8!RR-サテライト・キャノン・ファルコン!!」

黒咲「このモンスターがRRモンスターを素材にエクシーズ召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠を全て破壊する!」

アトランティス「…」

黒咲「…」

アトランティス「お前は…」

黒咲「柚子をバラバラにした事もアレンを殺した事も許してやろう」

アトランティス「何様なんだお前は…」

黒咲「心に迷いのある奴が俺に勝てるわけがない」

アトランティス「こんな現代に…そうかこの小僧は」

黒咲「…」

アトランティス「カードを2枚伏せてターンエンド」
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/29(土) 19:55:12.65 ID:l8E2Fvqo0
黒咲「俺のターン!」

アトランティス「…」

黒咲「復讐は復讐する相手が居るから成立する。お前は誰だ」

アトランティス「…」

黒咲「俺は居た。そいつは結局惨めな最後を遂げ地獄へ落ちたがな…お前が共に行動しているゲス共がそれの残党だ」

アトランティス「ケケケ!それがどうした」

黒咲「RR-サテライト・キャノン・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力を墓地のRRモンスターの数×800ポイントダウンさせる!」

アトランティス「やってみろ…小僧…いやてめえは戦士だ!青っちょろい現代人に比べ…てめえはまるで戦闘狂!」

黒咲「バトルだ!」

アトランティス「罠発動!『ポセイドン・ウェーブ』相手の攻撃宣言時、その攻撃を無効にする!そして自分フィールドに魚族・水族・海竜族モンスターが存在する場合、その数×800のダメージを与える!」

黒咲「…」4000→3200

アトランティス「ケケケ…」

黒咲「ターンエンド」

アトランティス「俺のターン!自分フィールドに海竜族モンスターが存在する場合、機海竜プレシオンは手札からリリース無しで召喚が可能!そしてプレシオンの効果を発動!自分フィールドの水属性モンスターをリリースする事で相手フィールドに存在するカードを1枚破壊する!」

黒咲「…」

アトランティス「バトル!」

黒咲「ッッ!」3200→900

アトランティス「ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

アトランティス「…闘争心は失せてねえのか」

黒咲「俺が勝つからな」

アトランティス「…かつての大陸の覇者に似てやがる」

黒咲「ドロー!」

アトランティス「!」
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/29(土) 20:21:12.14 ID:l8E2Fvqo0
黒咲「RUM-ソウル・シェイブ・フォースを発動!ライフを半分払い自分の墓地のRRエクシーズモンスター1体を対象に発動!そのモンスターを特殊召喚しランクが二つ高いRRエクシーズモンスターを特殊召喚する!RR-サテライト・キャノン・ファルコンを特殊召喚!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク10!RR-アルティメット・ファルコン!!」900→450

黒咲「RR-アルティメット・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせ相手は効果を発動する事ができない」

黒咲「さらに罠発動!『エクシーズ・ソウル』自分または相手墓地のエクシーズモンスター1体を対象に発動!自分フィールドに存在するモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時までランク×200ポイントアップ!サテライト・キャノン・ファルコンのランクは8!よって攻撃力1600アップ!」

黒咲「バトルだ!」

アトランティス「こいつはまるで大空を支配する覇者だ…俺の知っている2人と同じ…デュエルってやつに愛された男…!」

黒咲「ファイナル・グロリアス・ブライト!!」

アトランティス「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお」4000→200

黒咲「…」

アトランティス「ケケケ!まだ残っているぞ、黒咲隼!」

黒咲「ターンエンド…そしてエンドフェイズ時に相手フィールドにモンスターが存在しない時、相手に1000のダメージを与える」

アトランティス「…」200→0

黒咲「柚子の部位を渡せ」

アトランティス「…」

黒咲「…」

アトランティス「強えな…俺を殺すか」

黒咲「アレンも他の連中も生き返る見込みがある。そして柚子もな」

アトランティス「…」

黒咲「どうせ生き返ったんだ。俺はお前より古い時代から現代に蘇った男を知っているぞ、現代で生きればいい」

アトランティス「そうは行かねえようだぜ…」

黒咲「…おい!」

ドスッッ

アトランティス「何だお前…」

「復讐心、憤怒、憎悪…お前達が我々を宇宙の果てから呼び戻した。感謝しているぞ」

黒咲「貴様…!」
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/29(土) 21:28:35.06 ID:l8E2Fvqo0
黒咲「何だ貴様は」

「光の使者」

黒咲「それが何だ」

「こいつらが選ばれた基準は何だと思う?光が地上で選び抜いたデュエリスト共の生まれ変わりだからだよ」

黒咲「名を名乗れ」

「知りたいか?」

黒咲「ああ…無理ならば力で化けの皮を剥ぐ!」

「…図に乗るなよ」

サッ

黒咲「…」

「…」

黒咲「貴様!」

「ここは窮屈だ。お前の相手などする必要がない」

黒咲「…」

「幾らザークと邪神のエネルギーとて宇宙を分離する事は不可能だった。宇宙は今も一つに繋がっている…無数の世界の宇宙と呼ばれる場所は」

黒咲「敵を倒せば新たな敵…」

「お前ならどうする」

黒咲「最後の1人になるまで抹殺するまで!」

「お前は実に恐ろしい男だ…特別に名乗ってやろう。我々はメタファイズの六騎士」

黒咲「メタファイズの六騎士?」

「光から誕生した光そのもの…それが我々だ」

黒咲「そのメタファイズの六騎士が何だ?光が選んだ連中の生まれ変わりを蘇らせた理由は…言え」

「そうでもしなければ我々は地球へ帰る事が不可能だ。こいつらの役割は座標さ」

黒咲「それだけで死んだ奴を弄び俺の仲間を3人も殺し柚子をバラバラにしたとでも言うのか…この外道が!!」
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/29(土) 21:39:43.23 ID:l8E2Fvqo0
「…行くぞ」

「ああ…手に入れるぞ。噂の全知全能の力とやらを」

「…」

「それさえ手に入れる事ができれば我々に勝てる者は存在しない…決して」

「では行こうか」

ヒュンッ

黒咲「消えたか」

アトランティス「お、おい…黒咲隼よ」

黒咲「何だ」

アトランティス「悪かったな…俺は」

黒咲「俺は死んだ3人を知っているが地獄の底からでも生き返るタイプだ」

アトランティス「そ、そうか…そいつは」

スッ

アトランティス「受け取れ」

黒咲「いらん」

アトランティス「そう言うな…一つ忠告しておくぞ。ヒルコには気をつけろ」

黒咲「誰だそいつは」

アトランティス「知らねえなら…それとよ、俺以外の連中…あいつらに伝えてくれや…てめえらは生きろって」

黒咲「そこまでの価値はあるのか」

アトランティス「短い間の付き合いだ…だが同じ境遇だって知っちまったからよ…だから俺は」

黒咲「もういい。アジトの所在を教えろ」

アトランティス「このデュエルディスクに…」

黒咲「うんざりだ。奴ら外道どもには惨めで相応しい最後をくれてやる」

アトランティス「…」

黒咲「生き残り共め…俺を本気で怒らせた事を後悔させてくれる!!」
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/30(日) 18:17:03.46 ID:fwM5rkzY0
遊矢「もしもし?黒咲か!?」

黒咲「連中の残党の所在を発見した。そこへ向かう」

遊矢「1人でか?ちょっと待てよ」

黒咲「カイトを探せ」

遊矢「カイト?何で」

黒咲「俺達が今戦っている連中の本隊的な奴が出現した」

遊矢「本体的なの奴?」

黒咲「奴らが大昔の存在ならカイトも知っている…そして遊矢」

遊矢「ん?」

黒咲「宇宙は繋がっているそうだ」

遊矢「突然そんな事言われても」

黒咲「察せ!そして連中を追え」

遊矢「追うってどうやって!?て言うか何処へ行ったんだ」

黒咲「お前は四つの次元を巡った。そして別世界のお前達も俺達の手助けをした」

遊矢「…」

黒咲「お前に不可能な事は無い」

遊矢「…黒咲も気をつけろよ」

黒咲「ああ…おそらく奴らは俺達の知らぬ世界に飛び去ったのだろう」

遊矢「行けるか分からないんだぞ」

黒咲「お前なら行くだろ」

遊矢「絶対に勝てよ黒咲」

黒咲「当たり前だ。それと柚子のパーツをバニシング・レイニアスに運ばせた。すぐに届くだろう」

遊矢「パーツって」

黒咲「またな」
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/30(日) 18:32:50.34 ID:fwM5rkzY0
沢渡「おーい遊矢!」

権現坂「むっ!」

ランスロット「…」

遊矢「お前!」

ランスロット「これを託しに来た」

遊矢「これって…お前!柚子を何だと思ってるんだ!?」

ランスロット「君達の友人の事はすまないと思っている」

沢渡「急な心変わりか?てめえ!そういうのはアニメで言ったら1クールほど飛ばしてるんじゃねえかって視聴者から総ツッコミ入るレベルだぜ!」

権現坂「そんなアニメあるのか」

沢渡「知らねえけど…あるんじゃね?」

ランスロット「…」

遊矢「…」

彦孔雀「我々は取り返しのつかない事をした」

紫炎「…」

遊矢「お前達も?」

ユーゴ「改心したってやつだぜ!て言うかおっさん近場ウロウロしてんじゃねえよ!すぐに見つけちまったじゃねえか!」

紫炎「フン」

権現坂「という事は残りは1人か?そういえば黒咲は勝ったのか」

遊矢「あの様子だと勝ったんだろうな」

ユーゴ「残りはヒルコだけってわけか」

彦孔雀「言っておくがヒルコは別格だぞ。あいつは僕達とは違う」

ランスロット「それは私も感じた。まるで…」

ユーゴ「だったら俺とお前のコンビでやろうじゃねえか!遊矢&ユートの時代じゃねえ!これからは遊矢&ユーゴで行こうじゃねえか!?」

権現坂「冷静なユートと違ってユーゴは直情型だぞ。稀に頭の切れを見せるが」

遊矢「それでもユーリよりはマシだと思う…」
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/01(火) 18:33:48.61 ID:w1PNpQOH0
遊矢「出て来いヒルコ!」

ユーゴ「残りはてめえだけだぞ!?」

ヒルコ「私はここだ」

ユーゴ「おっと!」

ヒルコ「…」

遊矢「柚子と俺の力を返してもらうぞ!」

ユーゴ「俺もやってやるぜ!」

ヒルコ「…いいだろう」

遊矢・ユーゴ・ヒルコ「デュエル!!!」

遊矢「お前のライフは8000!そしてお互いは1ターン目は攻撃ができない!」

ヒルコ「ならば先攻は私だ!武神-アラスダを攻撃表示で召喚!そして手札の武神器-ヤサカニの効果を発動!このカードを墓地へ送りデッキから武神と名のついたモンスターを1枚手札に加える」

遊矢「また違う武神モンスター…」

ユーゴ「確実にエクシーズ狙いだろうよ」

ヒルコ「そしてアラスダは武神と名のついたカードがドロー以外の効果で手札に加わった時、デッキからカードを1枚ドローし、その後1枚捨てる。ターンエンド」

遊矢「俺のターン!ペンデュラムだけが俺じゃない!」

ヒルコ「…」

遊矢「俺はEMフレンドンキーを攻撃表示で召喚!フレンドンキーの効果で手札または墓地からレベル4以下のEMモンスターを特殊召喚する!EMプラスタートルを特殊召喚!プラスタートルの効果でフレンドンキーのレベルを3から4に変更!」

遊矢「レベル4のEMフレンドンキーとEMプラスタートルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!やっぱまだ所持してるんだな」

遊矢「ああ」

ヒルコ「…」

ユーゴ「あんな奴に俺らが負けるわけがねえ!ドロー!」
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/01(火) 20:33:33.07 ID:w1PNpQOH0
ユーゴ「SR OMKガムを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに風属性モンスターが存在する事で手札からSRタケトンボーグ特殊召喚!」

ユーゴ「レベル3のSRタケトンボーグにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!快刀乱破ズール!!」

ユーゴ「OMKガムがシンクロ素材となった場合、デッキの1番上をドローしそのカードがスピードロイドモンスターだった場合、素材としたシンクロモンスターの攻撃力は1000アップ!」

遊矢「やった!さすが百発百中!」

ユーゴ「おう!俺はカードを2枚伏せてターンエンド」

ヒルコ「私のターン!私はスケール3の武神-ヒルコをペンデュラムスケールにセッティング!」

遊矢「片方だけだと」

ヒルコ「ペンデュラムモンスターはペンデュラム召喚だけが能ではない!」

ユーゴ「んだと!」

ヒルコ「武神器-サグサを攻撃表示で召喚!レベル4の武神-アラスダと武神器-サグサでオーバーレイ!エクシーズ召喚!武神帝-ツクヨミ!!」

ヒルコ「武神帝-ツクヨミのオーバーレイ・ユニットを一つ使い手札を全て墓地へ送りデッキから2枚ドロー!」

遊矢「嫌な予感がする…」

ユーゴ「…」

ヒルコ「バランスは既に崩れた。2度の次元統合に開ける筈の無い別世界の扉…武神-ヒルコのペンデュラム効果を発動!ペンデュラムゾーンの私を除外し自分フィールドの武神エクシーズモンスター1体を対象に発動!そのモンスターとカード名が異なる武神エクシーズモンスターを重ねてエクシーズ召喚が可能!」

ヒルコ「エクシーズ召喚!武神姫-アマテラス!!」

ヒルコ「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ヒルコ「見えるぞ…天が私に全てを奪えと囁いている」

遊矢「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを二つ使い、相手モンスター1体の攻撃力を半分にし半分にした攻撃力分ダーク・リベリオンはアップする!」

ヒルコ「…」

遊矢「2度も負けない!俺は奪われたものを全て取り戻す!」

ヒルコ「それは不可能だ」

遊矢「俺は不可能を可能にする!」

ヒルコ「…」
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/03(木) 19:50:02.92 ID:DVFq9esf0
遊矢「ダーク・リベリオン!あいつのモンスターを粉砕しろ!!」

ヒルコ「墓地の武神器-ツムガリの効果を発動!自分の武神と名のつく獣戦士族モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算時前に墓地のツムガリを除外し戦闘を行う自分モンスターを対象に発動!その自分モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで戦闘を行うモンスターの攻撃力分アップ!」

遊矢「!?」

ヒルコ「但し与えるダメージは半分だ」

遊矢「うぐっ…」4000→3350

ヒルコ「言っただろ?不可能だと!」

遊矢「…」

ヒルコ「お前は奪われた力も女も取り戻せない!」

遊矢「…ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!てめえ!最後に勝つのは俺らだぜ!」

ヒルコ「…」

ユーゴ「バトルだ!快刀乱破ズールで攻撃!」

ヒルコ「罠発動!『武神隠』自分フィールドの武神と名のついたエクシーズモンスターを対象に発動!選択したモンスターを除外しフィールドの全てのモンスターを手札に戻す!」

ユーゴ「!」

ヒルコ「そして発動後2回目の自分エンドフェイズ時までお互いに召喚・反転召喚・特殊召喚はできずお互いが受ける全てのダメージは0になる!」

ユーゴ「この野郎…」

ヒルコ「私からは奪えない…決して!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!手札を補充させてもらおうか…ターンエンド」

遊矢「俺のターン!浮かばない…こいつに俺が勝つイメージが何一つとして」

ユーゴ「しっかりしろよ!らしくねえぞ!?」

遊矢「俺は…」

星読み「立ち上がれ遊矢」

時読み「我々の知っているお前は簡単には倒れない男だぞ」
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/03(木) 20:19:06.11 ID:DVFq9esf0
遊矢「星読み…時読み…」

ユーゴ「あ、魔法使い族コンビ!」

遊矢「わかっている…だが俺は」

時読み「相棒との仲違い…バラバラにされた柚子…そして奪い取られたペンデュラム」

星読み「だが今だけだ。お前が得たものは何一つ失われていない!」

遊矢「…」

時読み「あいつが…ザークが届かなかった地点へ生まれ変わりのお前や力を受け継いだ3人は到達している」

星読み「ダーク・リベリオンがダーク・レクイエムにスターヴ・ヴェノムがグリーディ・ヴェノムに」

ユーゴ「へえ…じゃあ俺の場合はクリアウィングがクリスタルウィングってわけか」

遊矢「俺のオッドアイズは」

時読み「自らの力で…誰の手も借りず誕生させた!言わば榊遊矢はペンデュラムの始祖!」

星読み「奪われた程度で失うほどヤワな力ではない」

遊矢「…ユーゴ」

ユーゴ「あ?」

遊矢「力を貸してくれ」

ユーゴ「力?別にいいけどよ」

遊矢「ありがとう」

ユーゴ「どうせ何かやるんだろ?段々お前の考えがわかって来た気がするぜ」

遊矢「始まりは調律の魔術師だったな」

ユーゴ「ああ…あれを落としちまってから色々始まったんだ。お前には一勝一敗だしな」

遊矢「だから今度は俺の手で生み出す!だからクリアウィングの力で突破しよう」

ユーゴ「聞いたかヒルコ!てめえをぶっ倒す算段はできてるんだとよ!!」

ヒルコ「勝手に言ってろ」

遊矢「ターンエンド!」
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/03(木) 21:08:58.16 ID:DVFq9esf0
ユーゴ「俺のターン!ターンエンド」

星読み「時読み」

時読み「クリアウィングの力を返す時が来た!ザークよ、いいな」

ヒルコ「私のターン!ターンエンド!そして武神隠の効果で除外された武神姫アマテラスは帰還!そして墓地の武神と名のつくモンスターを選択しアマテラスのオーバーレイ・ユニットとして与える!」

遊矢「俺のターン!ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!そしてバンブー・ホースの効果で手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚できる!俺は手札から三つ目のダイスを特殊召喚!レベル4のSRバンブー・ホースにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ヒルコ「私のターン!お互いにガラ空きのままか…どうやら諦めたようだな」

ユーゴ「はっ!誰が諦めるもんか!他人から奪っててめえの力にしてる野郎じゃ永遠に理解できねえだろうぜ!」

ヒルコ「…」

ユーゴ「言っとくけど遊矢は違うぜ?人のパクってシンクロ生み出したんだからな!」

遊矢「それフォローになってない」

ユーゴ「かかって来いよ。盗人野郎!」

ヒルコ「望み通りにしてやろう…アマテラス!あの不届き者に裁きを与えよ!」

ユーゴ「すまねえクリアウィング…」

ヒルコ「守備表示だと?恐れたな」

ユーゴ「恐れてねえよ…誰がてめえなんかに!」

ヒルコ「ターンエンド!墓地も手札も貴様らをうち滅ぼすカードが揃っている!」

遊矢「俺のターン!権現坂が言ってた…お前と恵比寿は同一視されている説があるって」

ヒルコ「恵比寿だと?何だそれは」

遊矢「そんなの俺にもわからないよ。けど恵比寿って言えば福の神だ」

ヒルコ「そんなものは知らん…私はヒルコ!最古の神にして父母に棄てられた最初の神だ!!」

遊矢「…俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!力を取り戻せ!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

ヒルコ「ペンデュラムだと!?バカな!ペンデュラムは私が全て」

遊矢「奪えないんだよ…こいつは俺が誕生させた召喚!真似はできても誰も奪えはしない!俺が生きている限りペンデュラムは無限の軌跡を描く!」
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/03(木) 22:02:05.37 ID:DVFq9esf0
ヒルコ「あり得ない…私が奪えない力など…あり得ない!バカな!私は私は…」

「お前はわしらに取っての福の神じゃよ」

「うんうん」

ヒルコ「何だこいつらは…」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン…譲ってやるよ。っつうか俺の事は眼中ねえって感じだしよ」

ヒルコ「私のターン!榊遊矢ァ!私は手札の武神器-ヤツカを墓地へ送り自分フィールドの武神モンスター1体を選択し発動!そのモンスターは2回攻撃が可能となる!アマテラス!オッドアイズを倒せ!!」

遊矢「まだだ!」3350→3250

ヒルコ「そして2度目の攻撃!」

遊矢「まだ俺は…倒れないぞ…何度でも何度でも立ち上がる!」3250→650

ヒルコ「…ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!エクストラデッキより蘇れ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!そして俺は魔法『揺れる眼差し』を発動!ペンデュラムゾーンの星読みの魔術師と時読みの魔術師を破壊しデッキからペンデュラムモンスターを手札に加える!全て揃った…俺はスケール6のEMオッドアイズ・シンクロンとスケール8のオッドアイズ・ユニコーンでペンデュラムスケールをセッティング!」

ユーゴ「また新しい…しかもシンクロンって」

遊矢「調律の魔術師との出会いはシンジも絡んでいる…それにシンジだけじゃない!俺の後ろにはアレンがデニスが側に居る!」

ヒルコ「!」

遊矢「それだけは奪えない!俺達の絆は…誰にもだ!」

ユーゴ「やったぜ!」

遊矢「魔法『死者蘇生』を発動!墓地より蘇れ!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

遊矢「さらに俺はEMオッドアイズ・シンクロンのペンデュラム効果を発動!自分フィールドのEMモンスターまたはオッドアイズモンスターを対象に発動!そのモンスターをチューナーとして扱いレベルを1にする!」

ヒルコ「無限は奪えぬ…違う!私は奪い力として…分け与える…」

遊矢「やるぞユーゴ!覇王の力だ!」

ユーゴ「どうやって!?」

遊矢「それは…ぶっつけ本番しかない!」

ユーゴ「マジか?ま、大体ぶっつけ本番だよな」
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/03(木) 22:19:10.39 ID:DVFq9esf0
遊矢「行くぞヒルコ!俺はレベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをチューニング!」

ヒルコ「分け与える…私は邪なる者から力を奪い…分け与えてきた。それが私を拾った老夫婦への…何故だ…何故こんな大切な事を忘れていた」

遊矢「二色の眼の竜よ!光り輝く翼を得て。覇道の頂きへ舞い上がれ!シンクロ召喚!烈破の慧眼輝けし竜!覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン!!」

ヒルコ「愚かだった…光に飲まれ私は我を見失っていたというわけか…」

遊矢「ヒルコ?」

ヒルコ「私を破壊しろ…」

遊矢「…」

ヒルコ「私が奪い取った力を世界へばら撒け…四つの次元へ…」

遊矢「お前…やっぱり悪神じゃなくて」

ヒルコ「悪事に加担した時点で私は悪だ。そうだろ榊遊矢…私の中にある父母への憎悪は本物だ」

遊矢「それでもお前は…」

ヒルコ「やってくれ榊遊矢!」

遊矢「罠発動…『エクシーズ・リボーン』」

ヒルコ「…せめて神としてではなく1人のデュエリストとして私を」

遊矢「一つ答えてくれ、光は何処に行ったんだ?」

ヒルコ「別世界だ。そこにある全知全能の力を奴らは欲している」

遊矢「全知全能?」

ヒルコ「そうだ。別世界に行くには決闘者墓場からが近道だろう」

遊矢「…」

ヒルコ「さあ」

遊矢「俺は…お前が憎かった。でも奪われて改めて大切な存在と自分が何なのか理解できた」

ヒルコ「…」

遊矢「さようならヒルコ…短い付き合いだったけど俺はヒルコを忘れない!バトルだ!!」
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/07(月) 17:42:41.35 ID:eD4vy0TJ0
バレット「くっ…敗れたではないか!」

「バレット隊長!御報告致します!」

バレット「何だ!?」

「RRの大群がアジトに!」

バレット「何だと!?」

ドクトル「どうやらバレちゃったようだね…」

バレット「ならば超越融合でセルゲイと同化し…宿敵である黒咲隼と!」

ドサッ

セルゲイ「…」

バレット「こ、これは」

ドクトル「どうやら光が抜け出たようだね」

バレット「ま、まさか」

ドクトル「スペースアカデミアは崩壊って事だ」

バレット「…撤収だ」

「相手は1人です!やってやりましょう!!」

バレット「お前はアカデミア時代とネオアカデミア時代に居なかったな?」

「3日前に配属されました」

バレット「なら覚えておけ!あの榊軍団で最も厄介なのは黒咲隼だと」

ドクトル「さあ…逃げようか」

バレット「これからどうする」

ドクトル「また巨悪に取り入り今度こそは奴らを殲滅してやろう」

バレット「何せこっちには超越融合があるのだからな」

ドクトル「それさえあれば…いつの日か我らに勝利をもたらす」

バレット「その時こそ!あの忌々しいガキ共を皆殺しにしてくれる!!」
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/07(月) 19:04:39.49 ID:eD4vy0TJ0
黒咲「これで連中は全滅したか」

ユート「…」

黒咲「ミストを探しに行くかと思えば沢渡を救い…次は何だ?聞けばアレンらの魂を」

ユート「無事復活してそうだ。俺が到着した時には魂は無かった」

黒咲「…」

ユート「俺は行き先を知っていた。決闘者墓場の居場所…俺の中にあるザークの記憶なのかもしれないな」

黒咲「だから何だ」

ユート「…」

黒咲「ゴチャゴチャ考えるな!お前は甘ったれで真面目すぎる!!」

ユート「俺は俺で色々と考えているんだ…ただの人かと思って」

黒咲「ベラベラうるさい奴だ。死ね」

ユート「…」

黒咲「死んでいる時の方が輝いているぞ。そもそも昔から真面目すぎて俺は腹が立っていた」

ユート「望みはデュエルか」

黒咲「当たり前だ!かかって来い!!」

ユート・黒咲「デュエル!!」

黒咲「生身の肉体があるからゴチャゴチャ考えるんだ!もう1度死ね!」

ユート「そう何でも死んでたまるか…俺はカードを1枚伏せる!そして墓地に罠が存在しない場合、幻影騎士団シェード・ブリガンダインはセットしたターンに発動が可能!レベル4の通常モンスターとして特殊召喚!さらに自分フィールドに幻影騎士団サイレントブーツは手札から特殊召喚できる!」

ユート「そして俺は2体のモンスターをリリースし破壊剣の使い手-バスター・ブレイダーをアドバンス召喚!」

ユート「ターンエンド」

黒咲「俺のターン!」

ユート「…死んでたまるか」

黒咲「いいや死ぬべきだ。俺が引導を渡してやる…有り難く思え」

ユート「相変わらず身勝手な奴だな」
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/07(月) 19:51:21.86 ID:eD4vy0TJ0
黒咲「RR-ミミクリー・レイニアスを攻撃表示で召喚!さらに魔法『RR-コール』を発動!デッキから2体目のRR-ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!ミミクリー・レイニアスの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、レベルを一つ上げる!」

黒咲「レベル5のRR-ミミクリー・レイニアス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

黒咲「エトランゼ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターを破壊し破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

ユート「…」4000→1400

黒咲「使いこなせて居ないというわけか」

ユート「何故だ…」

黒咲「安心しろ。お前が弱いんじゃない俺が強すぎるだけだ」

ユート「くっ」

黒咲「所詮は邪な想いで得たデッキだ。魂と魂の繋がりのないデッキなど幾ら曰く付きだろうが伝説だろうが紙束にしか過ぎぬ!」

ユート「隼…!」

黒咲「バトルだ!!」

ユート「あああああああああああああああああ」

「君はまだ掴めていない…真の力を」

「お前は遊矢同様にザークの力を引き継いでいる…」

ユート「俺は…」

黒咲「飛んで行ったか」

スッ

黒咲「何だお前は」

「決闘者墓場の使いの者です」

黒咲「で?」

「閻魔様より重大な御通達が」

黒咲「閻魔?」

「話せば長く…いや簡潔に言うと閻魔様はザークとレイの育ての親らしく」

黒咲「それが何だ?またユートに悩みでも増やしたのか」

「地上はあまりにも好き勝手しすぎた。度が過ぎれば地上を粛清し再び最初からやり直すと」

黒咲「そんな得体の知れん奴が何をほざく!俺の答えはこうだ。その閻魔に伝えておけ!」
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/07(月) 20:07:17.74 ID:eD4vy0TJ0
数日後

遊矢「まあ…また頼むわユート」

ユート「友人に殺されるなんてな」

権現坂「…見えるか」

沢渡「いいや全然」

ユート「遊矢…いや言うべきではないか」

黒咲「この前墓場からの使いとかいう鬼が言ってたな。閻魔はザークとレイの育ての親だと」

素良「そういう話ってカイトに聞けばいいんじゃない?」

ユート「隼!ダメか…聞こえないんだったな」

遊矢「後で聞けばいいよ。過去は過去で今は今、俺は榊遊矢で柚子は柊柚子なんだから」

権現坂「…うむ」

沢渡「随分と歩いたな…ユート!見えねえけど何処に墓場があるんだ!?」

遊矢「あれだな」

ユート「ああ」

素良「島じゃない!?」

遊矢「あの島こそが墓場への道ってわけか」

沢渡「散々歩かせやがって!ここ何処だ!?海外じゃねえか!」

権現坂「それもこれも黒咲が暴れて飛行機も船も拒否されたからな」

黒咲「別にいいだろ」

ユート「ユーゴとユーリの姿が見えないが」

遊矢「それがヒルコとのデュエルを終えた後に消えてさ…何時もの事だけど」

ユート「ユーリは?」

遊矢「あいつは…俺にもわからないや」

ユート「…」
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/07(月) 20:31:49.48 ID:eD4vy0TJ0
「え、閻魔様!賊です!」

黒咲「…」

権現坂「やめんか黒咲」

黒咲「俺に喧嘩を売る奴が悪い」

「グロロ…無礼な男だ。己の力を余りにも過信しすぎている」

黒咲「時間がない。俺達に喧嘩を売るバカを始末する道はここだ…そうだな」

遊矢「ヒルコはそう言っていた」

黒咲「そういうわけだ」

「また来たのかザーク」

ユート「俺はユートだ」

「世界は1度崩壊した。だが再生し繁栄し続けた…それと同時にかつての凶悪で傲慢無知なる奴も誕生した」

黒咲「俺をバカにしているのか」

「…」

遊矢「説教なら後にしてくれ閻魔さん」

ユート「俺達の今やるべき事は道を進む事だ」

権現坂「御主がもし俺達に制裁したくば俺達が出向こう」

沢渡「そ、そうだぜ!こっちは何度も何度も修羅場くぐり抜けたんだぜ?今更何だってんだ!」

「…」

沢渡「こっちには攻めの黒咲と守りの権現坂!さらに財力と権力でブイブイ言わせてる赤馬零児に…と、とにかくヤバい奴が沢山居るんだよ!」

「3日だ。3日以内にお前達が追う敵を倒す事ができない場合、道は閉じる」

遊矢「ああ!」

「そして行くべき人選は私が選ぶ」

黒咲「何様のつもりだ貴様は」

「デュエルとは私が定めた秩序…あまり勝手な真似は許さぬ」
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/07(月) 21:14:21.92 ID:eD4vy0TJ0
黒咲「おい閻魔」

「…」

素良「どうして僕達はダメなんだよ!?」

「お前達は必要な一族だった…」

黒咲「だった?」

「それはお前達は壊した。赤馬一族もホワイト一族も一族間で争い始めた…そしてお前」

黒咲「…」

「お前は邪神に魅入られやすい。かの時代においても邪神は貴様のような奴を選び眷属とした」

黒咲「俺は違う」

「…」

素良「その言い方だと権ちゃんと沢渡は死んでいい見たいじゃないか!」

「あの2人の代わりなら大勢居る」

素良「じゃあお前が召喚した3人は!」

「1度蘇ったデュエリストは私の管理下にある…それとだ。邪神は力を蓄えている」

黒咲「…」

「お前達が秩序を破壊し好き勝手に暴れた報いだ。残念に思う」

黒咲「秩序だのルールだの下らん…俺はデュエルのルールだけを守れば十分だ」

素良「何処行くんだよ?ここで待ってないの!?」

黒咲「そこで踏ん反り返っているジジイには永遠に理解できんだろうな。権現坂、沢渡そして3人はお前が思っているより誇り高いと」

素良「黒咲…」

黒咲「お前が創造神で邪神が破壊神なら俺はそれすらも喰らう人間だ」

素良「…」

黒咲「他の誰でもなく俺が貴様らを叩き潰す。忘れるなよ」

素良「あ、黒咲!」

「…」
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/07(月) 21:34:33.33 ID:eD4vy0TJ0
アレン「マジで驚きじゃねえか?なあ」

シンジ「生き返ったと思ったら閻魔のおっさんの配下だぜ?」

デニス「言ってる場合じゃないよ」

遊矢「…」

ユート「何か感じるか」

遊矢「いいや特には」

シンジ「ま、気楽に行こうや?なあ権現坂、沢渡」

権現坂「…」

沢渡「この世界まるでエクシーズ次元じゃねえか?なあ」

アレン「本当だ!?」

沢渡「気がつくのが遅えよ!」

遊矢「前に戦った光の7人とは違う。本物の光から誕生した…らしい」

ユート「…」

権現坂「それに時間制限があるのだぞ」

ユート「!」

遊矢「凄まじい殺気だ…こんなのどかな街に似合わない殺気を感じる」

ユート「ああ…そして俺はいや俺達は知っている」

遊矢「この圧倒的な感じはカイトだ」

アレン「カイト?んなわけねえだろ。そこのマッチョの兄ちゃん!」

「ん?」

アレン「カイトって知ってる?」

「カイト?天城カイトか?」

沢渡「天城?あの古代人に苗字なんてあったのか」

アレン「俺は神月アレンってんだ。兄ちゃんは」

鉄男「鉄男…武田鉄男」
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/07(月) 21:35:17.82 ID:eD4vy0TJ0
次は来週
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 07:56:38.29 ID:JzFZp15Zo
おっつおっつ!
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/16(水) 19:34:28.38 ID:KPYsq7640
アレン「って事はカイトは存在するのか?そりゃ凄えな」

鉄男「お前は何の話をしてるんだ?」

遊矢「平和な街だ…エクシーズ次元そっくり」

ユート「…」

デニス「それであのカイトのそっくりさんは何処ですか?」

鉄男「そっくりさん?あんまり関わりねえんだわ。知り合いっちゃ知り合いだけどよ」

シンジ「ふーん…」

「ケケケ」

「カカカ」

「ニヒヒヒ」

「…」

「カーッカッカッ」

「グォッフォフォフォ」

沢渡「何だあいつら!?」

「俺達はメタファイズの六騎士!」

沢渡「はっ!何がメタファイズの六騎士だ!」

アレン「気取ってんじゃねえぞ!」

「この世界には我々が求めるものがある…そして!」

「拙者達は邪魔する者を排除する!」

バッ

ネフティス「俺がお前達を皆殺しにしてくれよう!ケケケ!」

鉄男「新たな驚異ってやつか…そこを動くなよ!遊馬達を」

遊矢「俺がやる!」

ネフティス「ケケケ…ザークの生まれ変わりか?相手にとって不足はない!」
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/16(水) 20:27:27.78 ID:KPYsq7640
遊矢「こうしてコンビを組むのも久しぶりだな」

ユート「…今はデュエルに集中しよう」

遊矢「俺からだ!俺はスケール3のEMシール・イールとスケール5のEMチェーン・ジラフでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル4!EMアメンボート!同じくレベル4!EMウィップ・バイパー!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ネフティス「俺のターン!魔法『炎王の急襲』を発動!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動!デッキから獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを効果を無効にし特殊召喚!デッキから炎王神獣ガルドニクスを特殊召喚!」

「面倒なのを引き連れているなザークの生まれ変わりは」

「グフォフォフォ…どうするよ?」

「他はカスだ。後でどうにでもなる」

「あれを用意しろ。タイラント」

タイラント「御意」

ネフティス「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「攻撃をしないのか」

ネフティス「炎王の急襲の効果で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ後に破壊されるのだ」

遊矢「このパターンは…まさか」

ネフティス「ケケケ!そして自分フィールドの炎王モンスターが効果で破壊された時、手札から炎王バロンを守備表示で特殊召喚!」

遊矢「俺のターン!」

ネフティス「…」

ユート「他の六騎士が居ない!」

ネフティス「あいつら…」

ユート「気をつけろ遊矢!こいつらは」

「光の霊術!人体決闘場!」

沢渡「の、残りの5人が遊矢の中に入っちまっただと!?」

ネフティス「チッ、俺を残してかよ」

権現坂「遊矢!しっかりしろ!」
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/16(水) 22:14:16.46 ID:KPYsq7640
沢渡「やべえ…ピクリとも動かねえぞ!おい遊矢!」

権現坂「何をした!」

ネフティス「何をした?知りたいなら奴の身体に入ってみろ!」

沢渡「入れるか!」

権現坂「このデュエルは俺が引き継ぐ!」

ネフティス「いいだろう!ならザークの続きから始めろ」

権現坂「うむ!沢渡達は遊矢の中に侵入する方法を考えてくれ!」

沢渡「できねえっつうの!」

シンジ「あるぜ」

デニス「ある?それって」

アレン「あいつか!閻魔!てめえは俺らを生き返らせたり死んだ連中を管理してんだろ!だったら遊矢の中に入れろ!!」

シンジ「どうせ俺らの動きを管理してんだろ?相手は5人…こっちも5人だ」

アレン「頼むぜ鉄男の兄ちゃん」

鉄男「俺!?」

デニス「僕と沢渡とアレン、シンジそれに鉄男さんか」

シンジ「できねえって事はねえよな?そうだろうが!」

アレン「無視かよ」

権現坂「不幸中の幸いか、遊矢の墓地には魔法と罠が無い。あるのはペンデュラムゾーンと伏せたカードが1枚か。俺は超重武者ツヅ-3を守備表示で召喚!レベル4のEMアメンボートにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!レベル5!超重剣聖ムサ-C!!」

権現坂「行くぞ!」

ネフティス「…」

権現坂「EMウィップ・バイパーで炎獣バロンを攻撃!」

ネフティス「…」

権現坂「さらに超重剣聖ムサ-Cでダイレクトアタック!」

ネフティス「ただの人間が…ケケケ!」4000→1700
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/17(木) 20:07:38.44 ID:mA/dfcJ60
権現坂「ターンエンド!」

ネフティス「俺のターン!さあ…ここからが本番だ!」

ドドドドドドドドド

権現坂「むっ!?」

ネフティス「炎王神獣ガルドニクスはカード効果で破壊された時、次のスタンバイフェイズに蘇りフィールドの全てのモンスターを破壊する!」

権現坂「ならば俺はEMシール・イールのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする」

ネフティス「運のいい奴だ…だが戦闘破壊は逃れられんぞ!」

権現坂「ッッ!」

権現坂「だがEMチェーンジラフの効果で自分モンスターが戦闘破壊された場合、チェーンジラフを破壊し、その戦闘で破壊されたモンスターを攻撃表示で特殊召喚する!」

ネフティス「ターンエンド…ん?」

権現坂「くっ…」

ネフティス「ただの人間がペンデュラム効果などを使うから苦しむ…ケケケ」

権現坂「俺のターン!」

ネフティス「たった2度だ!まともな人間が使えば激痛が走る…話には聞いてたが閻魔も酷い奴だぜ」

権現坂「それでも立つぞ…現代人をバカにするな!俺は手札から超重武者装留ブレイク・アーマーを超重剣聖ムサ-Cに装備!」

ネフティス「…」

権現坂「俺は立ち上がる…何度でも」

ネフティス「ケケケ」

権現坂「何が可笑しい!」

ネフティス「閻魔は何を考えてお前達を選んだのだろうな」

権現坂「そんな事は俺が知るわけが無かろう」

ネフティス「捨て石だ。あわよくば我々を倒せば良いとでも…お前達の代わりなど幾らでもいるからなぁ」

権現坂「それはお前とて同じであろう…」

ネフティス「お互い境遇は同じというわけか」
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/17(木) 20:59:39.25 ID:mA/dfcJ60
権現坂「そして今こそ遊矢の残した罠を発動する時、罠発動!『幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ』フィールドのモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで攻撃力を600ダウンさせレベル2の通常モンスターとして特殊召喚する!」

権現坂「さらに超重武者ホラガ-Eを攻撃表示で召喚!」

ネフティス「顔つきが変わったな」

権現坂「レベル2の幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズとレベル4のEMウィップ・バイパーにレベル2の超重武者ホラガ-Eをチューニング!今こそ姿を現せ!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ネフティス「ケケケ…そうかそうか」

権現坂「…」

ネフティス「俺は光から生まれた…消しても消えんぞ」

権現坂「お前達の目的はなんだ」

ネフティス「ヌメロンの力だ」

権現坂「ヌメロン?」

ネフティス「全知全能の力とでも言うべきか…ケケケ」

アレン「閻魔!俺達をさっさと遊矢の中に入れろ!!」

ピカッ

権現坂「…消えたか」

ネフティス「だが後悔するぞ。お前達の死に場所は仲間の体内というわけだ!」

権現坂「どういう意味だ」

ネフティス「六騎士のリーダーは桁が違う!奴こそはまさに光が生んだ最高傑作!」

権現坂「…」

ネフティス「さあ…俺を倒してみろ」

権現坂「バトルだ!」

ネフティス「…」

権現坂「確かに俺達人間は軟弱だ…しかし!俺には遊矢がユートがそしてジャックが俺に手渡した力がある!」

権現坂「最高傑作か何か知らぬが連中が負ける筈がないわ!」
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/17(木) 21:10:29.28 ID:mA/dfcJ60
アレン「マジで来ちまったな」

シンジ「ここが遊矢の腹ん中か」

デニス「…」

沢渡「何だありゃ!?」

「カーカッカッカ!どうやら来たようだな!」

「グフォフォフォ…ここは五重のデュエル場!好きな場所を選ぶがいい」

「そしてこれが俺達の真の姿だ!」

バサッ

アームド「カーッカッカ!」

ホルス「さあ上がって来い!」

タイラント「…」

ダイダロス「どうした!」

ラグナロク「バラバラにしてくれよう」

アレン「だったら俺の相手はお前だ!」

ダイダロス「運の悪い奴め!」

シンジ「じゃあ俺は…お前でいいか」

ラグナロク「ニヒヒ」

デニス「じゃあ君が相手だね」

アームド「命知らずのカスめ…まあ特別に俺が相手をしてやろう」

沢渡「じゃあ…俺の相手はお」

ユート「俺が相手だ」

タイラント「片割れか」

沢渡「おい!何で居るんだよ」

ユート「ここは遊矢の体内だ。俺が居ても不思議ではない」
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/22(火) 19:00:02.61 ID:PaLu8f3j0
アレン「俺のターン!モンスターを守備表示で召喚しカードを1枚伏せてターンエンド!」

ダイダロス「俺のターン!俺はフィールド魔法『伝説の都アトランティス』を発動!そしてコダロスを攻撃表示で召喚!」

沢渡「アレン!負けんじゃねえぞ!!」

ダイダロス「コダロスの効果を発動!自分フィールドに存在する海を墓地へ送る事で発動!相手フィールドのカードを2枚まで選択し破壊する!」

アレン「海なんて何処にもねえだろ」

沢渡「バカ!伝説の都アトランティスは海としても扱うんだよ!」

ダイダロス「その通り!そしてコダロスでダイレクトアタック!」

アレン「くっ…」4000→2600

ダイダロス「カードを2枚伏せてターンエンド」

アレン「俺のターン!ガガガマンサーを攻撃表示で召喚!ガガガマンサーの効果を発動!墓地のガガガモンスター1体を対象に特殊召喚できる!蘇れ爺ちゃん!ガガガマジシャン!」

アレン「そしてガガガマジシャンの効果でレベルを3から4へ変更!レベル4のガガガマジシャンとガガガマンサーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ガガガガンマン!!」

アレン「ガガガガンマンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力をダメージステップの間、1000アップし相手モンスターの攻撃力を500ダウンさせる!」

アレン「さらにガガガマンサーが素材として送られた事で素材となったエクシーズモンスターの攻撃力は500アップ!バトルだ!!」

ダイダロス「永続罠『忘却の海底神殿』を発動!自分フィールドのレベル4以下の海竜族・魚族・水族を選択しゲームから除外する!」

アレン「だがダメージを受けてもらうぜ!」

ダイダロス「さらに永続罠『竜巻海流壁』を発動!自分フィールドに海が存在する限り自分への戦闘ダメージは0になる!そして忘却の海底神殿はフィールドに存在する限り海として扱うのだ!!」

アレン「何だって…」

ダイダロス「ネフティスは若輩者だった。故に貴様らを侮り老けた小僧に敗れた…だが我ら5人は違う!貴様らを1人残らず殲滅する!」

アームド「カーカカカ!殲滅?何を甘い事を言ってやがる」

ホルス「奴らをバラバラにしこの世界もお前達の故郷の連中も」

アームド「一人残らず惨殺してくれる」

沢渡「何が惨殺だ!負けるのはてめえらだっつうの!」

アレン「沢渡の言う通りだぜ!」

ダイダロス「弱い犬ほど良く吠える。犬は犬でもお前は仔犬だがな」
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/22(火) 20:05:37.26 ID:PaLu8f3j0
アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ダイダロス「そして忘却の海底神殿の効果で除外されたモンスターはエンドフェイズ時にフィールドへ帰還する!俺のターン!」

ダイダロス「フィールド魔法『忘却の都レミューリア』を発動!自分フィールドの水属性モンスターの攻撃力と守備力を200ポイントアップ!そして自分フィールドに存在する水属性モンスターの数だけレベルを一つ上げる!」

ダイダロス「こいつも海として扱うぞ」

アレン「かかって来いよ」

ダイダロス「強気だな」

アレン「こっちは先の戦いで同じ水属性使いに殺されてんだよ!今更何だってんだ」

ダイダロス「ならば受けるがいい!コダロスの効果を発動!レミューリアを墓地へ送り相手フィールドのカードを2枚まで破壊する!」

アレン「そいつを待ってたぜ!罠発動!『ガガガラッシュ』自分フィールドのガガガモンスターが相手モンスターの効果の対象になった時に発動!そのモンスターの効果を無効にし破壊する!」

ダイダロス「何だと!?」

アレン「そして破壊したモンスターの攻撃力と守備力のうち高い方の数値分相手にダメージを与える!」

ダイダロス「グッ!」4000→2600

アレン「これでお前と俺は五分と五分ってわけだな!」

ダイダロス「こいつ…俺はフィールド魔法『幻煌の都パシフィス』を発動しターンエンド」

アレン「俺のターン!戦闘ダメージが与えられねえってんなら手はある!ガガガガンマンを守備表示にしオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手に800のダメージを与える!」

ダイダロス「この瞬間!幻煌の都パシフィスの効果を発動!相手が魔法・罠・モンスター効果を発動した時、幻煌龍トークンを2体特殊召喚!」2600→1800

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ダイダロス「俺のターン!」

アームド「あいつは終わりだな」

デニス「君の相手は僕だ」

アームド「カカカ…誰だお前」

デニス「さっきから人を小馬鹿にしてるのか」

ダイダロス「幻煌龍トークン2体をリリースし海竜-ダイダロスをアドバンス召喚!」

ダイダロス「ふざけるなよチビ…これでお前も終わりだ!」
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/22(火) 21:05:23.44 ID:PaLu8f3j0
ダイダロス「ダイダロスの効果を発動!自分フィールドの海を墓地へ送る事でこのカード以外のカードを全て破壊する!」

沢渡「アレン!」

ダイダロス「くたばれ!!!」

アレン「相手の直接攻撃宣言時、手札からガガガガードナーを特殊召喚!」

ダイダロス「なら、そのモンスターを破壊してやる!」

アレン「ガガガガードナーが攻撃対象にされた時、手札からカードを1枚墓地へ送る事でその戦闘では破壊されねえ!」

ダイダロス「命拾いしたな…ターンエンド!」

アレン「次に逆転しなきゃ間違いなく俺はやられちまう…俺のターン!」

ダイダロス「感じるぞ。次のドローは海竜神-ダイダロス…これで俺は確実に勝つ」

アレン「俺も次元巡りの旅に出た…けど何もできなかった。この前だって…俺は」

シンジ「おーいアレン!」

アレン「シンジ…」

シンジ「とりあえず引いてみろよ」

アレン「負けるかもしれねえんだぞ!」

シンジ「いいや俺らは勝つよ」

アレン「言い切れるのかよ!?」

シンジ「知らねえけど引かなきゃ始まらねえだろうよ!血統付きのユーゴやリン、ジャックとは違う俺らのパワーってやつを…雑種の底力ってやつを野郎共に見せつけてやろうぜ!」

アレン「雑種の底力…」

シンジ「やっちまえアレン!」

デニス「そうだよアレン!君は黒咲にはなれない…けどガッツは黒咲にも勝てる!それだけはエクシーズ一だ!」

沢渡「ぶちかませアレン!」

鉄男「アレン!かっとビングだ!」

アレン「何だそりゃ!?」

鉄男「何っつうか俺らの合言葉!言ってみろアレン!」

アレン「かっとビングだ俺ーッッ!!ドロー!!!」
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/22(火) 21:22:44.57 ID:PaLu8f3j0
アレン「…」

ダイダロス「不発か」

アレン「そいつは違う!俺はガガガガードナーをリリースしガガガヘッドをアドバンス召喚!ガガガヘッドの効果を発動!このモンスターが召喚に成功した時、墓地のガガガモンスターを2体まで特殊召喚できる!俺はガガガマジシャンとガガガガードナーの効果で墓地へ送ったガガガガールを特殊召喚!」

アレン「ガガガマジシャンの効果を発動!レベルを3から4へ変更!さらにガガガガールの効果を発動!自分フィールドのガガガマジシャンを選択し発動!そのレベルを同じに変更できる!」

ダイダロス「またエクシーズか」

アレン「当たり前よ!やいやい!てめえら!よーく聞きやがれ!てめえら聞けば光とか言う奴から誕生したんだろ?って事はてめえらのデッキも光ってのに貰ったやつじゃねえのか!?」

ダイダロス「…何が言いたい」

アレン「てめえより俺と戦った半魚人のが強かったぜ!それだけじゃねえ水属性使いってんならもっと強えの知ってんだよ!」

アレン「大体どいつもこいつも恥ずかしくねえのか?他人からの借り物でデカい顔しやがって!しかも俺のダチの身体をフィールドに変えやがって!」

ダイダロス「うるせえぞチビ」

アレン「いいかお前!俺が戦った中でお前は二番目に弱え!」

ダイダロス「口だけ小僧が!さっきまで俺の方が」

アレン「はあ?今は今じゃねえか!おい昔の話を持ち出してんじゃねえぞ!因みに1番は鼻毛野郎な。ま、どっこいどっこいって所だな。大昔のやつだってのに現代人の鼻毛野郎と同じって…お前は耳毛なのか」

ダイダロス「ゆ…許さん!」

アレン「許してもらう気はサラサラねえよ!」

タイラント「冷静になれ!」

アレン「俺はレベル4のガガガマジシャンとガガガガールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ガガガザムライ!!」

ダイダロス「その程度では」

アレン「ガガガガールがエクシーズモンスターの素材となった時、相手モンスターの攻撃力を0にする!」

ラグナロク「バカが…」

ホルス「…」

アームド「終わりだな。情けない奴よ」

アレン「バトルだ!そのまま消えちまえ!!」

ダイダロス「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/22(火) 21:38:37.23 ID:PaLu8f3j0
シンジ「これで俺らの2勝ってわけか」

ラグナロク「あの2人なんぞ小手調べ程度よ。ニヒヒ」

シンジ「知ってるか?そういうのって最初の1人か2人が言われる系だろ。俺からすりゃ大して代わりねえよお前も」

ラグナロク「…だそうだ兄弟」

タイラント「成る程、ならば拙者らが光が無ければ何もできぬと言いたいのか」

ユート「ああ」

アームド「こいつは傑作だぜ!カーカカカ!」

デニス「な、何だ」

ホルス「どうやら現代人の小僧っ子は真の恐ろしさを知らんようだ」

鉄男「お前ら気をつけろよ!俺の経験からすりゃこいつらヤバいぞ!」

沢渡「ハッタリだぜ!」

アームド「我々はかの時代デュエリストを倒し気に入ったデッキを奪い使用していた」

ホルス「こいつは正真正銘の俺らのデッキだぜ!グフォフォフォ」

タイラント「お見せしよう拙者らの拙者らだけのデッキを」

シンジ「結局他人のじゃねえか!」

ラグナロク「手元に渡った瞬間から俺らの物よ!」

シンジ「無茶苦茶だな」

ラグナロク「お前はジャンクデッキだったな」

シンジ「別にそうじゃねえけど…とりあえずはジャンクか?」

ラグナロク「奇遇だな。俺もジャンクだ」

シンジ「は?」

ラグナロク「ここからが本番だぜ!ニヒヒ」

シンジ「ニヤニヤしやがって」

ラグナロク「俺のターン!」
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/23(水) 19:02:04.67 ID:hL6i5iyt0
ラグナロク「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からジャンク・フォアードを特殊召喚!そしてジャンク・チェンジャーを攻撃表示で召喚!ジャンク・チェンジャーが召喚または特殊召喚に成功した時、自分フィールドのジャンクモンスター1体を対象に発動できる。レベルを一つ上げるまたは一つ下げる効果をな…俺はジャンク・フォアードのレベルを一つ上げる!」

ラグナロク「レベル4のジャンク・フォアードにレベル3のジャンク・チェンジャーをチューニング!シンクロ召喚!吠えろ!ジャンク・バーサーカー!!」

ラグナロク「カードを1枚伏せてターンエンド」

シンジ「俺のターン!カードを2枚伏せてターンエンド!」

ラグナロク「ニヒヒ!俺のターン!バトルだ!」

シンジ「相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札からジャンク・ディフェンダーを特殊召喚する事ができる!」

ラグナロク「ニヒヒ!そんなモンスターなんぞ破壊してくれるわ!」

シンジ「…」

ラグナロク「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン!ジャンク・アンカーを攻撃表示で召喚!そして手札を1枚墓地へ送りジャンク・アンカーの効果で墓地のジャンク・ディフェンダーを特殊召喚しこのモンスターと特殊召喚したモンスターのみでシンクロ召喚を行う!レベル3のジャンク・ディフェンダーにレベル2のジャンク・アンカーをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!ジェット・ウォリアー!!」

シンジ「ジェットウォリアーがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールドのカードを1枚対象にそのカードを手札に戻す!」

ラグナロク「ジャンク勝負から逃げやがったな」

シンジ「アホかお前!わざわざ勝負するかよ!それにジャンク・バーサーカーはジャンク・シンクロンじゃなきゃ出せねえんだよ。それぐらい大目に見ろってんだ!」

ラグナロク「…」

シンジ「ジェット・ウォリアーでてめえに風穴を開けてやるぜ!」

ラグナロク「ぐあああああああああああ」4000→1900

シンジ「ターンエンド!てめえらのセコいパワーってのは驚きだぜ」

ラグナロク「俺のターン!」

シンジ「…」

ラグナロク「今日は運がいい」

シンジ「は?」

ラグナロク「お前は当たりくじだ。飄々とした男だが頭の回転が早い」

シンジ「んな事はねえよ」

ラグナロク「そして勝つのは俺だ!ニヒヒ」
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/23(水) 20:07:55.11 ID:hL6i5iyt0
ラグナロク「相手フィールドにレベル5以上のモンスターが存在する時、手札からジャンク・ジャイアントを特殊召喚する事ができる。そしてジャンク・アンカーを特殊召喚!このモンスターはジャンク・シンクロンとして扱う!レベル6のジャンク・ジャイアントにレベル2のジャンク・アンカーをチューニング!シンクロ召喚!粉砕せよ、ジャンク・デストロイヤー!!」

ラグナロク「このカードがシンクロ召喚に成功した時、チューナー以外の素材の数だけ相手フィールドのカードを破壊する!俺が破壊するのはジェット・シンクロン!」

シンジ「そう来ると思ったぜ。来いよ!」

ラグナロク「望み通りにしてやるわ!」

シンジ「痛えな…この野郎」4000→1400

ラグナロク「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン!さあどうしてやろうかな…」

ラグナロク「…」

シンジ「何も思いつかねえや」

ラグナロク「どうした!降参でもするのか!?」

シンジ「罠発動!『ウィキッド・リボーン』ライフを800払い墓地のシンクロモンスターを効果を無効にし特殊召喚する!ジェット・ウォリアーを特殊召喚!そしてジャンク・シンクロンを攻撃表示で召喚!ジャンク・シンクロンの効果で墓地のレベル2以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する!俺はジャンク・アンカーの効果で墓地へ送ったスピード・ウォリアーを特殊召喚!」

シンジ「…」

ラグナロク「何だ?急に目を瞑って何をする気だ」

シンジ「見てればわかる…凡人だって努力ぐらいするってもんよ」

ラグナロク「努力?そんなのが努力だって言うのか!?」

シンジ「ああ…何か急に昔の事を思い出してな。色々あったぜ…1番濃いのは最近だけどよ」

ラグナロク「…」

シンジ「デュエルってのは楽しまなきゃならねえ…そして俺達Dホイーラーは風!風のように突き抜けて行くぜ!!」

ラグナロク「風だと」

シンジ「レベル2のスピード・ウォリアーにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!アクセル・シンクロン!!」

ラグナロク「何だそいつは?そんなのを出して俺に勝つ気か!」

シンジ「売られた喧嘩は買い続ける。そんで勝つ!」

ラグナロク「ニヒヒ!勝つ気で居るのか」

シンジ「ああ…勝つぜ」
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/23(水) 20:54:51.40 ID:hL6i5iyt0
ラグナロク「それだけか」

シンジ「ここからが本当の勝負だぜ!レベル5のジェット・ウォリアーにレベル5のアクセル・シンクロンをチューニング!」

ラグナロク「あ!?シンクロモンスターとシンクロモンスターでチューニングだと!?」

シンジ「それが可能なんだよ!一発限りの大勝負と行こうじゃねえか!」

ラグナロク「そんなわけが」

シンジ「こいつが風を掴む至高のシンクロ召喚だ!」

ダッ

ラグナロク「何だこの動きは!?」

デニス「シンジが消えた…」

ユート「いやシンジは風になったんだ」

沢渡「意味がわからねえ!」

鉄男「いや俺の経験からすりゃ」

シンジ「集いし力が拳に宿り」

ラグナロク「何処だ!」

タイラント「落ち着かんかラグナロク!」

シンジ「鋼を砕く意志と化す!」

アームド「…」

ホルス「ラグナロクめ…あんなトリックなんぞに」

シンジ「光差す道となれ!」

ドンッッ

ラグナロク「な、何だそいつは」

シンジ「一発限りの大博打…レベル10!スターダスト・ウォリアー!!」

ラグナロク「こんな召喚見た事ねえ」

シンジ「これで決めるぜ!」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/29(火) 23:34:35.61 ID:NRni6sY+o
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/01(金) 18:23:40.53 ID:E6JYNLz30
タイラント・ユート「デュエル!!」

タイラント「拙者から行かせてもらうぞ!モンスターを守備表示でセットしカードを2枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!カードを4枚伏せてターンエンド」

タイラント「拙者のターン!ドロー!さあ隠された姿を現せ!赤い忍者を攻撃表示に変更!そしてリバース効果を発動する。フィールドにセットされているカードを1枚選択し罠なら破壊し魔法なら元に戻す。1番右端のカードだ!」

ユート「…」

タイラント「どうやら罠だったようだな。さらに永続罠『忍法 変化の術』を発動!自分フィールドの忍者モンスターをリリースしそのリリースしたモンスターのレベル+3以下のレベルを持つ獣族・昆虫族・鳥獣族モンスターを手札またはデッキから特殊召喚する!赤い忍者のレベルは3!よって拙者はレベル6以下のモンスターの特殊召喚が可能!デッキより出でよ、赤竜の忍者!」

タイラント「赤竜の忍者が召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分墓地の忍者または忍法と名のつくカードを除外し発動!相手フィールドにセットされたカードを1枚選択し選択したカードを確認しデッキの1番上または1番下に戻す!」

ユート「…どうする」

タイラント「無論、1番下だ。バトル!」

ユート「相手の直接攻撃宣言時に墓地から幻影騎士団ダーク・ガントレットの効果を発動!このモンスターを守備表示で特殊召喚する!」

タイラント「命拾いをしたようだな。ターンエンド」

ユート「俺のターン!罠発動!『破壊剣の追憶』手札から破壊剣カードを1枚墓地へ送りデッキからバスター・ブレイダーモンスター1体を特殊召喚できる!俺はデッキから破壊剣の使い手-バスター・ブレイダーを特殊召喚!」

タイラント「感じるぞ…御主のモンスターはドラゴンを叩っ斬る強烈な意思を」

ユート「バトルだ!」

タイラント「永続罠『忍法 空蝉の術』を発動!自分フィールドの忍者モンスター1体を対象にする。そのモンスターはこのカードが存在する限り選択したモンスターは戦闘では破壊されない」

ユート「だがダメージは受けてもらうぞ」

タイラント「…ふふふ」4000→3800

ユート「何が可笑しい」

タイラント「やはり当たりだ。拙者は運が良いぞ」

ユート「ターンエンド」

タイラント「拙者のターン!」

沢渡「負けんじゃねえぞ!残りの3人は何か得体が知れねえ!」

ユート「六人組の4番手辺りから厳しくなるのはテンプレみたいなものだぞ沢渡」

沢渡「そ、そりゃそうだけどよ」
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/01(金) 19:56:05.52 ID:E6JYNLz30
タイラント「速攻の黒い忍者を攻撃表示で召喚!さらに装備魔法『風魔手裏剣』を装備!攻撃力を700ポイントアップ!」

ユート「それでは俺は倒せぬぞ」

タイラント「変化の術の効果を再び発動!速攻の黒い忍者をリリースしデッキから黒竜の忍者を特殊召喚!そして風魔手裏剣が墓地へ送られた場合、相手に700ダメージを与える!」

ユート「…」4000→3300

タイラント「散れ!黒竜の忍者でバスター・ブレイダーを攻撃!」

ユート「くっ」3300→3100

タイラント「そして赤竜の忍者でダイレクトアタック!」

ユート「まだだ…」3100→700

タイラント「あの伏せたカードは怪しい…恐らくは効果を無力化するカードなのであろう。ターンエンド」

ユート「俺のターン!」

タイラント「むっ!」

ユート「破壊剣士の伴竜を攻撃表示で召喚!このモンスターをリリースし墓地から破壊剣の使い手・バスター・ブレイダーを特殊召喚!」

タイラント「しまった…奴の行動を読みすぎた!?」

ユート「…」

タイラント「だが勝機は今だ拙者にある」

ユート「…俺はどうしようもない男だ」

タイラント「何の話だ」

ユート「勢いで飛び出し結局は彼らと共に歩んでいる」

タイラント「それは御主が甘い男なだけだ。非情になりきれぬ甘い男よ」

ユート「様々な戦いを通し俺もまた遊矢と同じく会得した。エクシーズ以外の召喚を」

タイラント「…」

ユート「バスター・ブレイダーの鼓動を感じる…そしてシンクロ召喚の鼓動を!手札の破壊剣カードを墓地へ送る事で墓地の破壊剣士の伴竜を特殊召喚!」

沢渡「やれんのか!?」

ユート「…ぶっつけ本番だがな」

沢渡「そ、そうか…」
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/01(金) 20:17:05.21 ID:E6JYNLz30
ユート「レベル7の破壊剣の使い手-バスター・ブレイダーにレベル1の破壊剣士の伴竜をチューニング!」

沢渡「おーいユート!色んなシンクロ使いを思い出せ!そうすりゃ」

ユート「思い起こしているさ…」

遊矢「…」

権現坂「…」

ジャック「…」

シンジ「…」

蓮「…」

刃「…」

赤馬「…」

ユーゴ「…」

ユート「シンクロ召喚!レベル8!破壊蛮竜-バスター・ドラゴン!!」

沢渡「やった!やったぞアレン!シンジ!」

アレン「あ、ああ」

シンジ「コツさえ掴めばちょちょいのちょいってやつよ」

ユート「そして自分フィールドにバスター・ブレイダーモンスターが存在しない時、墓地からバスター・ブレイダーモンスターを特殊召喚する!」

タイラント「モンスターとモンスターを何度も何度も…」

ユート「バトル!破壊剣の使い手-バスター・ブレイダーで黒竜の忍者を攻撃!」

タイラント「わざわざ黒竜を狙う気か!」

ユート「ここで罠発動!『魂の一撃』自分のライフが4000以下の場合に発動!相手モンスターとの戦闘時、ライフを半分払う事で自分フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターはエンドフェイズ時まで4000より下回っている数値分アップする!」700→350

沢渡「攻撃力6250だ!」

ユート「行けーッ!」

タイラント「ガハッ!」4000→550
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/01(金) 20:32:50.81 ID:E6JYNLz30
タイラント「はぁはぁ…」

ユート「ターンエンド」

タイラント「ドロー…やはり運が良いな」

ユート「…」

タイラント「貴様のような強者と戦えるとは…ターンエンド」

ユート「俺のターン…俺も自分を見失っていたのかもな。ミストとの決着はつける…だが今は共に戦う仲間のためにそして相棒のために戦い続けよう。バトルだ」

タイラント「…見事なり」550→0

ユーゴ「ユート!聞こえてるか!?おい!」

ユート「その声はユーゴか?お前も遊矢に」

ユーゴ「違う!迷子になっちまったんだよ」

ユート「迷子?」

ユーゴ「そうなんだよ!迎えに…」

ユート「ユーゴ?おい!」

アレン「どうしちまったんだ」

シンジ「ま、何か訳ありなんだろうよ」

沢渡「デニス!鉄男!後はお前らだけだぞ!」

デニス「うん!」

アームド「情けない奴らだ」

デニス「おい」

アームド「こんな所でゴチャゴチャしている場合ではないんでな」

デニス「遊矢の身体に入ったのはそっちだろ!」

アームド「…」

デニス「遊矢には何度も助けられた…だから今度こそ」

アームド「無駄無駄…俺とお前じゃ格が違うのだ」
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/01(金) 20:51:45.95 ID:E6JYNLz30
ユート「しかしユーゴは何処に行って」

ユーリ「もしもし?ユーリだけど」

ユート「はぁ…」

アレン「今度はどうしたんだ」

ユート「幻聴だ」

ユーリ「現実から逃げるなよ」

ユート「くっ」

ユーリ「迎えに来てよ」

ユート「俺に頼むな」

ユーリ「別に好きで頼んでるわけじゃないし」

ユート「何でお前達は迷子になるんだ」

ユーリ「知らないよ。しかも追われてるんだよね」

ユート「…何をやったんだ」

ユーリ「普段通りさ」

ユート「…」

ユーリ「じゃ頼むよ」

ユート「ユーリ!」

シンジ「今度はユーリか?仕方ねえ奴だぜ」

沢渡「お前も寛大だよな。記憶喪失の頃と違うんだぞ?」

シンジ「いいじゃねえかよ別に!なあ?」

アレン「細かい事は気にするなって事だぜ!」

沢渡「お前も結構頼りにされてるんだな」

ユート「嬉しい事なのか悲しい事なのか…」
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/09(土) 21:40:58.06 ID:5SBqCYP30
アームド「俺から行くぞ!永続魔法『魔導書廊エトワール』を発動!俺は魔法『グリモの魔導書』を発動!デッキからグリモの魔導書以外の魔導書と名のついたカードをデッキから手札に加える。そして魔導戦士フォルスを攻撃表示で召喚!」

アームド「こいつはタロットだ」

デニス「タロット?」

アームド「魔導戦士フォルスは力を司る。正位置は強固な意志・不屈・自制・勇気そして逆位置は甘え・人任せ・優柔不断・引っ込み思案…カカカ!見えるぞお前は常に逆位置の立場に居る」

デニス「生憎だけど僕は信じないものでね。運命ってやつは自分で切り開かなきゃ」

アームド「だが自らの復讐は誰が終わらせた?お前は何ができた…なあデニス・マックフィールド」

デニス「…」

アームド「フォルスの効果を発動!1ターンに1度、墓地の魔導書と名のつくカード1枚をデッキに戻しフィールド上の魔法使い族モンスター1体を対象に発動!そのモンスターのレベルを一つ上げ攻撃力を500ポイントアップ!」

アームド「さらに魔法『魔導書庫クレッセン』を発動!墓地に魔導書カードが存在しない場合、デッキから魔導書と名のついたカード3種類を相手に見せ相手はランダムに1枚選びそのカードを手札に加え残りはデッキに戻す」

アームド「さあ選んでみろ」

デニス「右だ!」

アームド「…そして永続魔法『魔導書廊エトワール』の効果を発動!魔導書と名のつく魔法カードが発動するたびにこのカードに魔力カウンターを一つ起き魔力カウンターの数×100ポイント攻撃力をアップする」

アームド「カードを1枚伏せてターンエンド!」

デニス「僕のターン!E・HEROエアーマンを攻撃表示で召喚!エアーマンの効果を発動!デッキからHEROモンスターを手札に加える。そして魔法『マスク・チェンジ』を発動!自分フィールドのHEROモンスターをリリースしエクストラデッキからリリースしたモンスターと同じ属性のM・HEROをエクストラデッキから特殊召喚できる!M・HEROブラストを特殊召喚!」

デニス「ブラストが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力を半分にする」

デニス「さらにライフを500払い相手フィールドの魔法・罠を1枚対象にしそのカードを手札に戻す!」

アームド「…」

デニス「運命は自分で切り開く!何がタロットだ!」

アームド「そうやって自分自身に言い聞かせている」

デニス「バトルだ!」

アームド「…」

沢渡「行け!やっちまえ!」

ユート「…」
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/09(土) 23:13:02.57 ID:5SBqCYP30
アームド「…」

デニス「ダメージが与えられない…まさか!」

アームド「カーカカカ!罠『パワー・ウォール』相手モンスターの戦闘で自分がダメージを受けた時、ダメージが0になるようにデッキの上から500ポイントにつき1枚墓地へ送る。俺が受ける筈だったダメージは1300!よって3枚墓地へ送る」

デニス「カードを2枚伏せてターンエンド」

アームド「俺のターン…カカカ!運命は決した」

「チマチマと…自らの使命を忘れたか」

アームド「!」

ホルス「!」

「どいつもこいつも…お前達はどうだ。先に死んだ4人のようになりたいか」

アームド「それだけは御勘弁を」

ホルス「我々なら必ず完遂して見せます」

「ならばこの地に眠る全能の力を得よ」

デニス「そっちもそっちで上に縛られているようだね」

沢渡「あの声がスタンダードでやりあった7人や奴ら6人の大ボスってわけか」

シンジ「ミラーハウスに誘い込んだら勝てそうじゃね?」

アレン「何で?」

シンジ「こう反射してよ『出れね〜!』なーんて叫ぶかもな。意気がってても所詮は光だし」

アレン「ははは!それ面白そうじゃね」

ユート「笑い事じゃないんだぞ!」

アームド「これがお前の運命だ!魔法『ネクロの魔導書』を発動!」

デニス「!」

アームド「一瞬背筋が凍る感覚を味わっただろ?そうだ!これこそが俺のエース!世界を牛耳る力だ!」

沢渡「何か嫌な予感がするぜ」

ユート「ああ…」
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/09(土) 23:53:03.38 ID:5SBqCYP30
アームド「カーカカカ!紹介しよう!こいつが世界を司る魔導天士トールモンドだ!」

デニス「世界…!」

アームド「ネクロの魔導書の効果は墓地の魔法使い族モンスターを除外しこのカード以外の手札の魔導書と名のつくカードを1枚相手に見せ墓地の魔法使い族モンスターを特殊召喚できる。そしてこの効果で特殊召喚したモンスターのレベルは除外したモンスターと同じになる」

アームド「さらに魔導または魔導書の効果で特殊召喚したトールモンドは墓地から魔導書と名のつくカードを2枚手札に加え手札の魔導書カード4種類見せる事でこのカード以外のフィールドのカードを全て破壊する!」

アームド「カーカカカ!俺を先に死んだ連中と上のホルス他の光の波動を浴びた出来損ないと同じだと思うな!俺こそが光にとって世界の正位置!完成と成就!それ以外は逆位置の未完成…そして俺とデュエルをしたデュエリストは終わりだ」

アームド「永続魔法『魔導書廊エトワール』を発動!さらに魔法『ヒュグロの魔導書』を発動!攻撃力を1000アップする!魔導書廊エトワールの効果できっちり4000だ」

沢渡「負けちまう…デニスが負けちまうぞ!」

アームド「バトルだ」

アレン「閻魔!どうにかしろ!」

シンジ「そうだぞ。とりあえず俺ら生き返らせたんだから最後まで責任取れよな」

デニス「…」4000→0

ユート「生きてるか」

デニス「な、何とか」

アレン「後は兄ちゃんだけだ!頑張れよ!」

ホルス「グフォフォフォ…大口を叩きおって」

鉄男「…」

ホルス「お前は何ターンで沈みたい」

鉄男「あまり俺を舐めるなよ」

ホルス「舐める?舐める価値もないわ!」

沢渡「何かヤバそうじゃねえか?」

ユート「…」

シンジ「元々あの兄ちゃんは関係なかったもんな。けど最後までわからねえよ」

鉄男・ホルス「デュエル!!」
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 19:54:51.78 ID:fwxh8d110
鉄男「俺のターン!俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

ホルス「グフォフォ!俺のターン!ゴルゴニック・ゴーレムを攻撃表示で召喚!そして岩石族モンスターの召喚に成功した時、手札からゴルゴニック・ガーゴイルを特殊召喚!レベル3のゴルゴニック・ゴーレムとゴルゴニック・ガーゴイルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀嶺の巨神!!」

ホルス「銀嶺の巨神のオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手フィールドにセットされた魔法・罠1枚を対象に発動!このモンスターがフィールドに存在する限りそのカードは発動できない。カードを3枚伏せてターンエンド」

鉄男「俺のターン!罠発動!『ギアギアギア』デッキからギアギアーノと名のつくモンスターを2体特殊召喚し、その特殊召喚したモンスターのレベルを一つ上げる!デッキからギアギアーノとギアギアーノMk-Uを特殊召喚!レベル4のギアギアーノとギアギアーノMk-Uでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ギアギガントX!!」

ホルス「お前!命を賭けたデュエルを行った事はあるが毎度命拾いしているって顔してるな」

鉄男「否定はしない」

ホルス「周りには怪物ばかりで自分は何の役にも立たないみそっかす…そして今もここに居る連中の中で最弱!アームド!俺もさっさと奴を惨殺するぞ!」

アームド「カカカ…時間をかけるなよ」

鉄男「確かに俺に周りには大勢居る。妙な力を使う連中が…けど今じゃそんな奴らも普通の人間だ!普通の人間には普通の人間の戦い方がある…そして!今が俺らのような人間がそいつらに変わって敵と戦う番だ!もう遊馬に背負わせたりはしねえ!」

鉄男「ギアギガントXの効果を発動!デッキまたは墓地からレベル4以下の機械族モンスターを手札に加える!そして俺は手札に加えたギアギアーセナルを攻撃表示で召喚!ギアギアーセナルの効果を発動!このカードをリリースしデッキからギアギアーセナル以外のギアギアモンスターを特殊召喚する!ギアギアーノMk-Vを特殊召喚!」

鉄男「ギアギアーノMk-Vはギアギアモンスターの効果で特殊召喚に成功した時、手札または墓地からギアギアと名のついたモンスター1体を効果を無効にし特殊召喚する!俺はギアギアーノを特殊召喚!レベル3のギアギアーノとギアギアーノMk-Vでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ギアギガントXG!!」

ホルス「一気に2体か?それが何だと言うんだ!罠発動!『岩投げアタック』自分のデッキから岩石族モンスター1体を墓地へ送り相手に500のダメージを与えその後シャッフルする」

鉄男「…」4000→3500

ホルス「さらに同名カード2枚を発動!合計で1000のダメージだ!」

鉄男「…」3500→2500

ホルス「さあ墓地の準備は整った!」

鉄男「バトルだ!ギアギガントXで銀嶺の巨神を攻撃!」

ホルス「ライフ減る…だが1500で上等だ。所詮お前達は」

鉄男「何の取り柄もねえカスだって言いたいんだろ!もう聞き飽きたぜ!速攻魔法『リミッター解除』を発動!」

アームド「バカな奴だ…」

「どいつもこいつも己を特別だと思い上がっている…所詮は私が居なければ誕生もしなかった生命だというのに」

アームド「カカカ…(あんたの時代も終わりを告げるだろうがな)」

「もういい…誰でもなく私が引導を渡してくれる!」

沢渡「いよいよお出ましってわけか」

ユート「…」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/10(日) 21:39:44.35 ID:fwxh8d110
バサッ

アレン「こいつが…光の真の姿ってわけか」

アームド「真の姿ではない。お前達に合わせた姿をしたまでだ」

エグゼキューター「名はエグゼキューターとでも名乗るか」

デニス「エグゼキューター?」

ユート「執行者…」

エグゼキューター「この世界にはヌメロンコードと呼ばれる全知全能の力があると聞いた…何処だ」

鉄男「…あれはねえよ」

アームド「嘘をつくんじゃない!」

鉄男「あれは俺らを生き返らせて姿を消した。何処にもねえし俺だって見た事がねえ!」

エグゼキューター「こんな凡庸な人間を蘇らせる為にだと?愚かな…」

アームド「どうされます」

エグゼキューター「この世界を滅ぼす」

アームド「カカカ!」

エグゼキューター「一週間…貴様らに猶予を与えよう」

沢渡「随分と上から来るじゃねえか!」

エグゼキューター「当然だ。これほどの屈辱を味わったのは2度目だ」

ユート「勝手な話だ」

アレン「てめえら!」

シンジ「上等だ。てめえら2人と俺らで相手してやるよ」

アームド「カーカカカ!大口を叩くな」

エグゼキューター「お前達に明日は無い。死ぬだけだ」

ユート「…」
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 19:57:12.48 ID:NSccdgm/0
翌日

アレン「明日来たじゃねえか」

シンジ「だな」

デニス「これからどうするの?」

沢渡「何か案ねえのかユート?」

遊矢「だってさ」

ユート「…先ず何処に行ったかわからない」

沢渡「鉄男は何処行ったよ?」

遊矢「何か用事があるとか何とか言ってたけど」

アンナ「おい!」

アレン「何だお前!新しい刺客か!?」

アンナ「怪しい奴らだな」

シンジ「お、女子高生だぜ女子高生!」

デニス「いやいや言ってる場合じゃないでしょ」

権現坂「高校生という事は鉄男と」

アンナ「鉄男?鉄男の知り合いか?」

アレン「て言うか何者なんだお前!」

アンナ「俺は神月アンナだ!」

沢渡「お、俺だってよ…しかもバズーカ持ってるし」

遊矢「色々居るだろ?自分を僕とか俺ていう女の子」

シンジ「あー俺っ子な。そういうのに限って純情っつうか」

アレン「神月?俺の偽者じゃねえか!よく見りゃ微妙に似てるしよ!絶対に偽者の俺だ!」

デニス「そんなバカな」

アレン「だって神月って苗字なんて滅多に居ねえぞ!俺とデュエルしろ!」

ユート「何故そうなるんだ」
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 21:09:15.69 ID:NSccdgm/0
アンナ「俺から行くぜ!自分フィールドにカードが存在しない場合、手札から爆走特急ロケット・アローを特殊召喚!」

アレン「ブッ!マジかてめえ!」

権現坂「攻撃力5000だと!?」

アンナ「ターンエンド!」

アレン「俺のターン!」

アンナ「一週間前だ!」

アレン「は?」

アンナ「俺は3年前にナンバーズを巡る戦いに巻き込まれた」

アレン「それが俺に何の関係があるんだよ」

アンナ「そのナンバーズの力を嗅ぎつけた宇宙からの侵略者が地球へ来た!遊馬達がまた戦うんだぞ!」

アレン「知らねえよ!俺らだって色々と戦ってんだ!アカデミアとかユートの偽者とか光とか」

沢渡「何か色々と大変なんだな…デュエリストって生き物は」

アレン「モンスターを守備表示で召喚しカードを2枚伏せてターンエンド!」

アンナ「俺のターン!爆走特急ロケット・アローは自分スタンバイフェイズ時にカードを全て墓地に送らなければ破壊される」

シンジ「そりゃリスクもあるわな。しかし女子高生のスタイルじゃねえぞ」

沢渡「お前は常に能天気だよな」

アンナ「ターンエンド!」

アレン「ガラ空きじゃねえか!俺のターン!ガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!」

アンナ「ガガガマジシャン!?」

アレン「ガガガマジシャンの効果を発動!1から8までの任意のレベルをエンドフェイズ時まで変更する!ガガガマジシャンのレベルを3から4に変更!さらにガガガシスターの表示形式を攻撃表示に変更!」

アンナ「お、お前…」

アレン「ガガガシスターの効果を発動!このカード以外の自分フィールドのガガガモンスターを選択し発動!エンドフェイズ時までそれぞれのレベルを合計したレベルになる!これでお互いのレベルは6だ!」

デニス「止めなくても大丈夫なの?」

遊矢「あの人も悪い人じゃ無さそうだしな…」
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 22:31:28.67 ID:NSccdgm/0
アレン「レベル6のガガガマジシャンとガガガシスターでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク6!ガントレット・シューター!!」

アレン「ガントレット・シューターでダイレクトアタックだ!」

アンナ「自分の魔法・罠ゾーンにカードが存在し相手直接攻撃宣言時に手札の除雪機関車ハッスル・ラッセルは特殊召喚する事ができる!」

アレン「な、何だって」

アンナ「この効果で特殊召喚に成功した時、自分魔法・罠ゾーンのカードを破壊し破壊した枚数×200のダメージを与える!」

沢渡「ハッスル・ラッセルの攻撃力は2500だ」

デニス「300も持ってかれたね」

アレン「この女…意外と強えかも」4000→3700

シンジ「結構可愛い系だしな」

アレン「まあな…って事は俺も男前系なんだろな」

沢渡「真面目にやれ!」

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アンナ「俺のターン!魔法『臨時ダイヤ』を発動!墓地の攻撃力3000以上の機械族モンスターを選択し守備表示で特殊召喚する!爆走特急ロケット・アローを特殊召喚!レベル10の爆走特急ロケット・アローと除雪機関車ハッスル・ラッセルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!超弩級砲塔列車グスタフ・マックス!!」

アンナ「超弩級砲塔列車グスタフ・マックスの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手に2000のダメージを与える!」

アレン「2000!?」3700→1700

アンナ「どうだ!」

アレン「負けねえ…俺は絶対に勝つ!」

シンジ「なあ」

デニス「どうせ下らない話でしょ」

シンジ「あいつ化けるかもな」

デニス「…真面目な話か」

アンナ「こいつ3年前の遊馬に似てやがるな…チビだし目がまだ諦めちゃいねえ」

ユート「アレンは負ける気はサラサラ無いようだ。あの隼や兄貴の周りをうろちょろしていた太鼓持ちのアレンが諦める気は無い…そんな顔をしてる」

遊矢「あいつもセブンスターズの1人や次元移動に色々と経験してるもんな。俺達と同じでさ」

ユート「…」
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 23:24:03.76 ID:NSccdgm/0
アンナ「チビ!お前が本物のデュエリストなら運命力で切り開いてみろ!行けーッ!グスタフ・マックス!!」

アレン「罠発動!『ダメージ・ダイエット』このターン自分が受けるダメージは半分になる!」

デニス「けど残りは550だよ!」

シンジ「うるせえよ!どんだけリアクションしたいんだお前は」

デニス「…」

アンナ「これで…な、何だと!?」

アレン「ヒヒヒ…そうだ!こいつのコントロールは俺が奪うぜ!こいつをよーく見ろってんだ!罠『痛恨の訴え』は相手モンスターの直接攻撃でダメージを受けた時に発動できる!相手フィールドの守備力が1番高いモンスターを選択し発動!そのモンスター1体のコントロールを次の自分エンドフェイズ時まで得る!」

アンナ「や、やりやがった…」

アレン「どうだ!」

ユート「但し攻撃宣言も効果の発動もできない」

遊矢「けどアレンにはセットされたカードが1枚残っている」

アンナ「モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」

アレン「俺のターン!グスタフ・マックスをリリースしガガガヘッドを攻撃表示で召喚!ガガガヘッドが召喚に成功した時、墓地のガガガモンスターを2体まで選択し特殊召喚する!ガガガマジシャンとガガガシスターを特殊召喚!」

アレン「さらに罠発動!『エクシーズ・リボーン』ガントレット・シューターを特殊召喚!ガントレット・シューターのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体を破壊する!」

アンナ「一気に逆転しやがった」

アレン「どうだ!」

シンジ「な?」

ユート「…」

遊矢「やったなアレン!」

アレン「バトルだ!!!」

権現坂「運命力…」

シンジ「そういやマジで鉄男は何処行ったんだよ?宿がねえぞ宿が」

デニス「こいつは真面目なのか不真面目なのかどっちなんだ…」
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/16(土) 23:48:10.64 ID:NSccdgm/0
アレン「はあ…この海老みたいな髪型の兄ちゃんが九十九遊馬か」

沢渡「九十九も神月も珍しいかと思えば意外と身近にいるもんだな」

アンナ「お、俺の彼氏だぜ」

遊矢「…嘘だ」

シンジ「嘘だろな」

権現坂「うむ」

デニス「見え見えの嘘って感じだね」

沢渡「そういう見栄は張るもんじゃねえぞ」

ユート「…フッ」

アンナ「な、何だその言い方は!」

アレン「とりあえず俺の偽者じゃねえってわかった」

シンジ「俺的には細い姉ちゃんよりデカい姉ちゃんのがいいけどよ。写真で見る限り男にも女にも愛されてる感じだな」

沢渡「姉ちゃんって言うけどお前より歳下だろ?」

アレン「まあ落ち込むなよ…あ、歳取ったら垂れるぞ?これがまた」

アンナ「そっから離れろ!」

アレン「じゃあマジな話で行くぜ」

遊矢「俺達は光を探してる」

アンナ「光?光なら」

デニス「違う違う」

シンジ「とりあえずヤバい奴なんだよ。てめえが力与えた奴や分身みたいなの使ってよ」

アレン「あ、でもドジな部分あるよな?ヌメロンなんとかって力求めて来たのはいいけどねえって話でよ」

シンジ「ドジだけど可愛げねえもんな」

デニス「いや…ドジではないんじゃない?」

アレン「ドジだろ」

沢渡「ただ実際ヤバい奴だぜ…光なんて倒せる代物じゃねえしよ」
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 21:01:43.28 ID:u4hWj3xV0
アームド「カーカカカ!」

アレン「出やがったぜ!」

アンナ「あれがお前達がさっき言ってた」

アレン「おい!てめえの頭は何処だ!」

アームド「頭?これは独断で動いているのだ。彼の方はこの世界を後にしたのだよ」

アレン「何だと!?」

シンジ「しかしお前らの大将もドジだな…恥ずかしくねえか?」

アームド「失敗は誰にでもある…だが結局は復讐に捉われミスを犯した」

遊矢「じゃあお前が相手するってわけか」

アームド「そうだ…言っておくが俺は他とは違うぞ」

デニス「そう…こいつは強い」

遊矢「だったら俺達が相手だ!」

ユート「…」

アームド「お前達が?」

遊矢「ああ!」

アームド「そうか…おいチビ」

アレン「誰がチビだ!」

アームド「自覚はあるんだな」

シンジ「この世界を後にしたって事はあれか?」

デニス「え?」

シンジ「絶対に恥ずかしくなって姿を隠したんだぜ。間違いねえよ」

沢渡「考えても見れば今まで戦った敵の親玉って言えば自意識過剰なおっさんにユートのヤバい奴…どっか頭の狂ってた奴ばっかだったからな」

アンナ「お前の身勝手な事が罷り通るかっての!後ろ見ろ後ろ!」

アームド「何?」
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 21:59:49.70 ID:u4hWj3xV0
カイト「…」

遊矢「カイト!」

ユート「…」

沢渡「何でカイトが…」

アンナ「知り合いか?」

アレン「俺らの世界の原始人だよ」

シンジ「姉ちゃんは仲が良いのか?」

アンナ「いいや…カイトは一匹狼主義でとっつきにくい奴なんだ」

アームド「俺の背後に立つとは…名を名乗れ」

カイト「天城カイト」

遊矢「…」

カイト「遊馬に用事というわけではないな。あいつなら街には居ないぞ」

アンナ「居ねえ?何で!」

カイト「凌牙らバリアンとクリス達兄弟とで人造No.を製造する暗黒の組織のアジトへ殴り込むそうだ」

アンナ「そ、そうか…(なんだよ暗黒の組織って)」

カイト「残って正解だったな。お前のような輩は何処にでも蠢く」

アームド「カイト…そうかレイの仲間だったな。お前は大層危険だと」

カイト「どうでもいい」

アレン「待て!こいつは俺らがやるんだぞ!」

カイト「知らんな。ここは俺達の街だ」

ユート「あの得体の知れない威圧感…」

遊矢「シンクロ次元で始めて出会った時の事を思い出すな」

アームド「カーカカカ!ならば格の違いを見せてやるわ!」

カイト「…」
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 23:19:44.97 ID:u4hWj3xV0
アームド「どいつもこいつも血祭りに上げこの世界を俺の物にしてやる」

カイト「…」

シンジ「ありゃ俺らの知ってるカイトとは違うぜ」

デニス「それは見ればわかるけど…とりあえず聞こうか」

シンジ「都会っぽい感じするだろ?」

デニス「まあ…そうなのかな」

アームド「手札の魔導書カード3枚を見せる事で手札から魔導法士ジュノンを特殊召喚!さらに魔法『グリモの魔導書』を発動!デッキから魔導書と名のつくカードを1枚手札に加える!」

アームド「さらに魔法『セフェルの魔導書』を発動!自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、このカード以外の魔導書カードを相手に見せセフェルの魔導書以外の墓地の魔導書カードと同じ効果を得る!」

アームド「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!」

アレン「おいカイト2号!」

カイト「…」

アレン「俺達の相手を奪いやがって…てめえ!何かムカつくぜ!」

カイト「…」

アレン「何とか言えよ!張り合いがねえだろうが!!」

カイト「…やかましい奴だ」

ユート「そういえばユーゴやユーリはどうする」

遊矢「どうするって…あのお騒がせコンビも何処かに行ってるんだろ?」

アームド「カカカ!お前もかなりの手練れと見たが俺は」

カイト「お前が何だろうか知らんが」

デニス「6人組のリーダー格でタロットマニア」

カイト「さっさとケリをつける」

アームド「やってみろ!」

アレン「俺の話を聞け!」
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/09/30(土) 23:34:39.36 ID:u4hWj3xV0
アームド「な、何だと…俺が…」

カイト「お前の生い立ちなど知らん…世の中は広いという事だ」

アームド「ふざけるな…俺は!」

「我に反旗を翻す魂胆を持ったからだ」

アームド「なっ…」

遊矢「光!」

「お前達をうち滅ぼす…明日は無いとも言ったな」

遊矢「それがどうした!」

「戻れ眷属よ」

アームド「カカカ…聞け!俺達は死ぬわけではない…お前達の前に再び現れる…必ずだ」

「多くの戦いが次元への裂け目を生み出し繋がった…それが何か理解できるか」

アレン「全然」

沢渡「まるでわからねえ」

「地獄より復活する…お前達デュエリストが倒した巨悪が…そして邪神がな」

カイト「…」

「スタンダードを中心にデュエルが掻き消される…例えばドン・サウザンドまたは冥界の王…ダークネス」

カイト「…」

「それら怨念が集結しデュエルを飲み込みデュエリストを抹殺する!それが我が父たる邪神の力!あらゆる世界からデュエルを消し新たな世界を創造する!」

権現坂「そんな事はさせんぞ」

「覚えておくがいい…邪神が生み出した原初のモンスターがお前達に牙を剥く!そして怨念がお前達を喰らいつくす事をな…」

沢渡「消えやがったぜ…」

シンジ「少なくとも野郎はドジだ。野郎なのか?案外女かもしれねえよな」

デニス「性別なんてないんじゃない」

カイト「何処の誰か知らんが面倒な事を持ち込んできたな」
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/01(日) 00:05:09.39 ID:2OZdBx7B0
遊矢「…大変な事になったな」

ユート「ドン・サウザンド…冥界の王…ダークネス…」

カイト「ドン・サウザンドは俺達が倒した敵だ。他は知らんが」

ユート「俺が見えるのか」

カイト「そういう奴を知っている」

ユート「残る二つ…ユーゴやユーリの飛ばされた世界が関係しているのかも知れんが」

沢渡「連合軍だ」

権現坂「連合?」

沢渡「ああ!スタンダード、エクシーズ、シンクロ、融合それにパラレルワールドの俺らにこの世界の奴らに他の奴ら!そいつら引っくるめて」

カイト「俺達の敵は俺達がケリをつける」

アレン「おい!」

シンジ「ってわけだ!光の野郎は消えちまったし、閻魔!俺らをユーゴかユーリにとこに行かせろ!」

デニス「相手は僕らの命を握ってるんだよ?それを」

シンジ「構わねえよ。どっちにしろ組まなきゃ共倒れ…俺もお前らも閻魔もな」

権現坂「だが信用してくれるものか?この世界のカイトとて俺達の」

アレン「俺は残る!」

アンナ「まさかお前カイトを説得する気か?」

アレン「やいカイト!俺が勝ったら言う事を聞いてもらうぜ!」

カイト「クリスか?ああ…そういうわけだ。連中を片付けたら…」

遊矢「大丈夫か?」

沢渡「まあ…鉄男も居るしこいつも居るしな」

アンナ「多分…こいつなら他の連中も説得できるぜ」

デニス「何か理由があるのかい?」

アンナ「どいつもこいつも我が強い奴らばっかでさ…それでも諦めなかった。アレンは遊馬に似てるところがある」

アレン「誰だか知らねえが俺に任せろ!遊矢達は他の世界の奴らも説得してくれ!」
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/01(日) 00:14:27.04 ID:2OZdBx7B0
ユーゴ「マジでヤバかった…セキュリティってやつはしつこくていけないぜ」

スッ

ユーゴ「出やがったな!」

シンジ「ピンポイントだな」

沢渡「昔は次元移動したら迷子になってたよな」

権現坂「科学より謎の秘術の方が上やも知れぬな」

ユーゴ「来てくれたのか!さすが兄弟だぜ!」

ユート「兄弟…」

遊矢「大変な事になったんだ。この世界の顔役デュエリスト知ってる?」

ユーゴ「いきなりだな。何があったんだ?」

デニス「実は…」

シンジ「!」

権現坂「どうした」

シンジ「何だお前…」

鬼柳「そっちこそ何だ?こんな所に居たのか」

ユーゴ「俺が世話になってる鬼柳京介って言うんだ」

遊矢「ど、どうも」

鬼柳「元気のねえ顔してんな?若いんだから満足しろよ?」

ユーゴ「なあ鬼柳!この世界の顔役って誰が居るんだ?」

鬼柳「何だこの世界って?この世界もどの世界もねえだろ」

ユーゴ「とりあえず強え奴!」

鬼柳「そりゃ100人居りゃ100人はこの2人の名を上げるだろうぜ」

権現坂「それは一体」

鬼柳「不動遊星とジャック・アトラス」

シンジ「似てやがる…初代そっくりの面構えだ」
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 10:34:44.22 ID:KL9S20xV0
最近見つけたけど面白い、応援してる。
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 20:26:08.93 ID:kj9XVCgP0
デニス「急に大人しくなったね君」

シンジ「んな事はねえよ」

デニス「ふーん」

権現坂「というわけで」

鬼柳「そんじゃ何か?お前らは別世界から飛んで来たって事か?」

遊矢「信じられないかも」

鬼柳「古代も未来もあったんだ。今さら何が驚くってんだよ」

ユーゴ「ほらな」

鬼柳「けど無理だわ」

遊矢「無理?何で」

鬼柳「さっき言ったジャックは世界の羽ばたいたし遊星はなーんか忙しい…それにこの街は今それどころじゃなくてよ」

権現坂「それどころではないとは」

鬼柳「ネオドミノシティ…まあ世界の首都的な街なんだけどな。今じゃここも六つのデュエルチームが犇めく群雄割拠になったんだわ」

沢渡「六つの?」

鬼柳「ああ…そいつらは満足で言えば大満足なデュエリスト達の子孫でよ」

ラリー「鬼柳…ここに居たのか」

デニス「その人は」

鬼柳「ラリー・ドーソン…チームサティスファクション三代目の頭で1年前まではネオドミノシティでもぶっちぎりに強えデュエリストだった」

遊矢「だった?」

鬼柳「子孫らが出現するまでは…何やってんだお前」

シンジ「おい」

ラリー「ん?」

シンジ「デュエルしろよ」
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 21:42:06.06 ID:kj9XVCgP0
権現坂「すまぬな」

デニス「ちょっと変わり者で」

鬼柳「変わり者?デュエリストらしくていいじゃねえか」

シンジ「先攻は俺が行くぜ!マックス・ウォリアーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ラリー「俺のターン!」

遊矢「どうやらカイトに続いてジャックも居るようだ」

権現坂「ジャックか…」

ラリー「ワンショット・ロケットを攻撃表示で召喚!さらに手札のワンショット・ブースターは自分がモンスターの召喚に成功したターン手札から特殊召喚ができる!レベル1のワンショット・ブースターにレベル2のワンショット・ロケットをチューニング!」

沢渡「あのモジャモジャ丁髷の兄ちゃん…あの感じはエースの登場ってわけか?」

デニス「まさか…だって合計してもレベル3の」

ラリー「これが三つ目のサテライトの星!天まで昇れ!シンクロ召喚!飛び出せ!ワンショット・キャノン!!」

シンジ「エースってわけか」

ラリー「そう、これが俺のエースだ」

シンジ「成る程な。頭って感じがするぜ」

ラリー「そういうお前も何かを率いてるって面構えじゃねえか」

鬼柳「あいつもチームのリーダー格ってわけか?」

沢渡「能天気な野郎だけどな」

鬼柳「中々、どうしてイイ顔してるじゃねえの」

遊矢「意味わかる?」

ユート「わからないが…きっとチームのリーダー格同士で何か感じられるものが」

ラリー「じゃあ効果を発動させて」

ドドドドドドドドドドド

権現坂「むっ!何だあれは!?」

シンジ「危ねえ!避けろ!!」
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 22:24:07.13 ID:kj9XVCgP0
ラリー「グハッ!」

権現坂「な、何だ奴は」

鬼柳「さっき言った六つのチームの一つ」

孔雀「…」

権現坂「貴様!人を跳ね飛ばしておいて挨拶も無しか!?」

鬼柳「こいつは伝説のデュエリストの血筋を持つ男だぜ」

孔雀「一応聞いとくけどよ…てめえらチームサティスファクションのモンか…?」

シンジ「あ?知らねえよ。ぶっ飛んでんじゃねえぞてめえ」

鬼柳「そして残りの連中もだ。どいつもこいつも伝説級のデュエリスト達の血を引いてやがる」

ユーゴ「冷静に解説してる場合かよ!ラリー飛ばされてんだぞ!」

鬼柳「ラリーは遊星に揉まれてんだ。跳ねられた程度じゃ死にはしねえよ」

孔雀「見ねえツラだが余所者か?なあ鬼柳さん」

鬼柳「失せな。跳ねっ返ると怖いセキュリティがやってくんぜ?」

孔雀「鬼のように怖えあんたが随分と丸くなったんじゃねえか?あ?」

鬼柳「ガキは相手にしねえ主義でね…てめえこそもたついてていいのか?他の連中は徐々に勢力拡大してるって噂じゃねえか」

孔雀「…」

シンジ「どけ」

孔雀「何だお前?」

シンジ「てめえの喧嘩相手だろうが…来いよ」

権現坂「たった1人だぞ」

鬼柳「こいつらのチームは代々デュエルで勝てば頭の座を奪える。そして奴は頭どころか構成員すらも潰しちまった奴よ」

孔雀「後悔すんぞ。チームピーコック11代目の俺に喧嘩売るってのは血の雨を降らすって事よ」

シンジ「能書きはいいんだよ。たった1人でチームだなんて笑わせんなよ」

シンジ・孔雀「デュエル!!」
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 22:59:28.20 ID:kj9XVCgP0
権現坂「シンジ!」

シンジ「こっから逃げろ」

沢渡「な、何言ってんだ」

シンジ「俺の経験上な。こういうデ場合はデカい祭りが起こりやすいって事よ」

デニス「デカい祭り?」

シンジ「そう…六つのうちの一つって事は二つ三つと集まって来やがる」

ラリー「そ、そうだ…だろ?孔雀」

孔雀「…」

ラリー「例えばチームシー・ステルスの梶木…お前はあいつの構成メンバーをボコして追われてるって話だろ…」

孔雀「で?」

ラリー「あいつは仲間想いな野郎だ…お前を地獄の果てまで追いかけて来るぜ」

沢渡「おい!頭から血が出てんぞ!」

ラリー「DホイーラーがDホイールで跳ね飛ばされたんだ。逆に元気になるってもんだぜ!」

デニス「そんなわけがない」

孔雀「ツッパって走ってる奴がボコボコにされて何が悪いよ?やられたくなきゃ走ってんじゃねえって事だぜ」

沢渡「し、仕方ねえ…こんな調子だ!遊矢とユーゴそれに権現坂は逃げろ!」

デニス「シンジ1人ってわけには行かないよね」

鬼柳「んじゃ行くか?マジで色んな世界がヤバいってんなら遊星に話を通すっきゃねえ」

遊矢「シンジはバリバリでデニスは元アカデミアの最高幹部…沢渡はこっち来た方がいいんじゃないか」

権現坂「沢渡!危ないと思ったら連絡を寄越せ」

沢渡「どうやって」

権現坂「デュエルディスクだ!」

ユート「沢渡は強運と機転の持ち主だ。簡単に転けはしないだろう」

ユーゴ「シンジ!頭の意地ってやつを見せてやれ!!」
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/07(土) 23:21:03.18 ID:kj9XVCgP0
遊矢「しかしゴタゴタに巻き込まれてしまったな」

ユート「シンクロが主流の世界の住人は大体自分のペースに周りを巻き込みやすい傾向がある」

シンジ「…」

ジャック「…」

クロウ「…」

ユーゴ「…」

遊矢「そりゃ言えてる」

鬼柳「遊星か?ああ…はあ?出張?お前」

遊矢「どういう人なんだろ」

ユーゴ「何でも頭がキレてクールだけど何処か抜けてる奴で職業は科学者で新婚だとか何とか」

権現坂「新婚の者を巻き込むのか…」

遊矢「キレ者で抜けてるか…」

ユーゴ「クールを外したらシンジになるだろ?そんで嫁さんがバリバリの」

遊矢「きっと不良だったんだろな」

ユート「シンクロ使いは不良的だからな」

ユーゴ「通り魔だったらしいぜ?」

ユート「と、通り魔か…」

鬼柳「そんで嫁と喧嘩?ああ…昔の格好を?何でお前…へえ小さいデュエルの大会に出ようってか?ヒャハハハ!お前は昔の格好できて嫁は着れねえってわけか!」

遊矢「通り魔は予想外だ…」

鬼柳「笑い事じゃねえ?そりゃ悪いな…じゃあ嫁は居るか?もう街に残ってる顔役って言えばお前と嫁と牛尾のおっさんぐらいじゃ…あ?ちびっ子コンビが家に居るってか?」

遊矢「そういえばユーゴと鬼柳さんは何で」

ユーゴ「ばったり出会ったんだ。なーんか似てるんだよな名前も顔も」

鬼柳「チビじゃねえ?あれから7年だもんな…そういやテレビでも見るぜ。へえ…嫁も出かけてんのか?不倫だったり…怒る事ねえじゃねえかよ」

遊矢「邪悪な気配も無いし今回は大丈夫…だと思わない?」

ユート「…だといいがな」
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 17:42:19.63 ID:MOE+xPSg0
鬼柳「到着だ」

ユーゴ「へえ…普通じゃん」

鬼柳「おーい!誰か居るなら出て来いよ!」

ドンドン

権現坂「インターホンを押せば良かろう」

鬼柳「あ、それもそうか」

ガチャッ

龍亞「…」

鬼柳「よっ」

龍亞「…誰だっけ」

鬼柳「鬼柳京介だ」

龍亞「ああ…鬼柳京介!そうだ!思い出した思い出した」

遊矢「あまり親しくはないみたいだね」

鬼柳「そんなに関わりねえからな。じゃ後は頼むわ」

権現坂「何処へ」

鬼柳「ジャックもクロウも連絡一つよこさねえからな。直で話つけて来るぜ」

ユーゴ「色々と世話になったな鬼柳!」

鬼柳「こっから世話になるんだろうが!ぶっ潰そうぜ全世界を巻き込む悪霊相手によぉ」

龍亞「えーっと遊星の知り合い?」

遊矢「多分これから知り合うと思う」

龍亞「とりあえず上がりなよ。俺の家じゃ無いけどさ」

ユーゴ「遠慮なく邪魔するぜ」

遊矢「水槽に蟹が…」

ユート「…」
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 17:54:30.34 ID:MOE+xPSg0
龍亞「俺は龍亞こっちは双子の妹の龍可」

龍可「誰?遊星の知り合い?」

龍亞「何でも来れから知り合うらしい」

龍可「ふーん…」

ユーゴ「双子だってよ」

遊矢「男女の双子って珍しいよな」

ユート「それも見た感じでは一卵性か」

ユーゴ「龍亞は強えデュエリストなのか」

龍亞「まだ駆け出しだけど一応プロなんだ」

ユーゴ「プロだってさ」

遊矢「じゃあ妹さんも」

龍可「私はデュエル界から足を洗ったから」

ユーゴ「へえ…ところでどっちが兄で妹だっけ」

権現坂「さっき説明しただろ」

ユーゴ「だってポニーテールと長髪だぜ?そんで胸板厚いし胸板薄いし」

龍亞「薄いだって」

龍可「…」

遊矢「ほ、ほら睨んでるぞ」

ユーゴ「あ、悪い悪い。とりあえずデュエルするか」

龍亞「いいね。それを待っていた」

龍可「この子達の保護者ですか?」

権現坂「れっきとした中学生です」

龍可「…本当に」

遊矢「一応は…」
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 18:42:28.80 ID:MOE+xPSg0
ユーゴ・龍亞「デュエル!!」

龍亞「先ずは俺からだ!D・モバホンを攻撃表示で召喚!D・モバホンの効果を発動!攻撃表示だった場合、サイコロを一回振り出た目の数だけデッキの上からカードをめくりその中からレベル4以下のディフォーマーと名のついたモンスターを選び召喚条件を無視し特殊召喚し残りはデッキへ戻しシャッフル!俺はD・チャッカンを特殊召喚!」

龍亞「D・チャッカンの効果を発動!攻撃表示だった場合、自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースする事で相手に600のダメージを与える!」

ユーゴ「アチッ!」4000→3400

龍亞「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRパチンゴーカートを攻撃表示で召喚!パチンゴーカートの効果を発動!1ターンに1度手札から機械族モンスター1体を墓地へ送りフィールドのモンスター1体を対象に破壊する!」

龍亞「…」

ユーゴ「SRパチンゴーカートでダイレクトアタック!」

龍亞「罠発動!『D・スクランブル』相手モンスターの直接攻撃宣言時、自分フィールドにディフォーマーモンスターが存在しない場合に発動!手札からディフォーマーと名のついたモンスターを特殊召喚する。俺はD・ラジカッセンを手札から特殊召喚!」

龍亞「D・ラジカッセンの効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのディフォーマーモンスターが攻撃対象にされた時、その攻撃を無効にする!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

龍亞「俺のターン!俺は墓地のD・チャッカンを除外しD・スマホンを特殊召喚!このモンスターは通常召喚ができない代わりに墓地のディフォーマーモンスターを除外する事で召喚が可能!さらに効果を発動!攻撃表示だった場合、サイコロを一回振り出た目の数だけ…」

ユーゴ「遊矢…もう覇王はお前だけの力じゃねえぞ」

遊矢「え?」

ユーゴ「俺1人でも召喚ができるって事を見せてやるぜ!」

龍亞「そして俺はD・キャメランを攻撃表示で召喚!レベル4のD・ラジカッセンとレベル2のD・キャメランにレベル1のD・スマホンをチューニング!シンクロ召喚!パワー・ツール・ドラゴン!!」

龍亞「パワー・ツール・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、デッキから装備魔法カードを3枚選び相手に見せランダムに選ばせる。さあ何れだ」

ユーゴ「それだ!」

龍亞「その後、選ばれたカードを手札に加え残りはデッキへ!装備魔法『団結の力』を発動!」

ユーゴ「来やがったぜ…」

龍亞「バトルだ!」

遊矢「あいつ…何かやる気だよな」

ユート「突拍子もない事をしそうだ」

権現坂「…」
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 19:28:11.26 ID:MOE+xPSg0
ユーゴ「いてて…」3400→1900

龍亞「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!来たぜ…」

龍亞「何か引いたのか」

ユーゴ「ああ…パチンゴーカートの効果で墓地へ送ったSR電々大公の効果を発動!このモンスターを除外し手札または墓地からスピードロイドチューナーモンスター1体を特殊召喚する!俺は手札からSR三つ目のダイスを特殊召喚!」

ユーゴ「そして罠発動!『戦線復帰』墓地のモンスター1体を対象に守備表示で特殊召喚する。SRパチンゴーカートを特殊召喚!」

龍亞「また厄介なモンスターだ…けど俺は」

ユーゴ「効果は使わねえ!レベル4のSRパチンゴーカートにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

龍亞「その様子だとそいつがエースだな!」

ユーゴ「そっちこそ!」

龍亞「ああ!」

権現坂「だが何故攻撃表示で」

龍亞「あえてってやつか?」

ユーゴ「ああ!サイコロと同じで俺は運命を任せるぜ!」

龍亞「ははは!面白い奴だなお前」

ユーゴ「良く言われるぜ」

龍亞「だったら応えないとな」

ユーゴ「ターンエンド!」

龍亞「俺のターン!」

龍可「油断しないでよ!本当にお調子者なんだから」

権現坂「お調子者なら奴も負けんさ」

ユート「少し権現坂の様子が変だが」

遊矢「何かユーゴがやらかしたのか?」

権現坂「少しジャックを思い出してな」
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:04:52.71 ID:MOE+xPSg0
ユーゴ「ッッ!」1900→1300

龍亞「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!罠発動!『ロスト・スター・ディセント』墓地のシンクロモンスター1体のレベルを一つ下げ守備力を0にし守備表示で特殊召喚する!」

ユーゴ「さらに俺はEMオッドアイズ・シンクロンを攻撃表示で召喚!」

ユート「!?」

遊矢「お前…」

権現坂「…」

ユーゴ「さあ見せてやろうぜ相棒!レベル6となったクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル2のEMオッドアイズ・シンクロンをチューニング!光り輝く翼を持つ竜よ!二色の眼を得て覇道の頂へ突っ走れ!シンクロ召喚!烈破の慧眼輝けし竜!覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン!!」

龍亞「これは…凄いな」

龍可「何だろ…あの子見てるとまるで」

ユーゴ「行くぜ!バトルだ!!」

龍亞「けどそれじゃあ倒せないぜ!」

ユーゴ「そいつはどうかな!オッドアイズ・ウィング・ドラゴンの効果を発動!シンクロ召喚に成功したこのモンスターが存在する場合、お互いのバトルフェイズに発動ができる!相手フィールドのレベル5以上のモンスターを全て破壊だ!」

龍亞「パワー・ツール・ドラゴンに装備されているカードを1枚墓地へ送る事で破壊されない!」

ユーゴ「だがダメージは受けてもらうぜ!」

龍亞「…」4000→3300

龍可「効果さえ使ってたら」

龍亞「あいつが不利な状況に自ら踏み込んだんだ。それに応えるのが礼儀ってものさ」

ユーゴ「ターンエンド!」

龍亞「俺のターン!じゃあこっちも出すか!」

権現坂「どうやら長引きそうだな」

ピピピ…

遊矢「沢渡からだ…もしもし?」

ユーゴ「久しぶりにワクワクしてるって感じだぜ!」
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:17:18.31 ID:MOE+xPSg0
翌日

遊矢「来た来た」

権現坂「シンジが居ないぞ」

ユーゴ「シンジはどうした!死んじまったのか!?」

デニス「残るってさ」

遊矢「あいつも!?」

デニス「どうせなら全チームやってやるってね」

遊矢「あ、あいつ…」

沢渡「酷い話だぜ」

ユーゴ「どいつもこいつも自分勝手じゃねえか?なあ」

ユート「お前もな」

ユーゴ「どうするよ?」

遊矢「まだ時間はあるんだ」

ユート「ああ」

遊矢「交流を深めてくれてたら後が楽だし」

沢渡「その代表がアレンとシンジってか?無茶苦茶じゃねえか!」

権現坂「あの2人は持っている」

沢渡「何を?」

権現坂「何というかリーダー的な気質をな」

沢渡「本当かよ?」

権現坂「俺はそう信じている」

沢渡「だってさ」

ユーゴ「前から思ってたけど歳誤魔化してるんじゃねえか?」

遊矢「まさか…時々俺もあれって?思う事もあるけどさ」
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:43:21.10 ID:MOE+xPSg0
デニス「じゃあ頼むよ閻魔!」

ユーゴ「いいデュエルだったぜ龍亞」

龍亞「困った事があれば真っ先に駆けつけるよユーゴ」

ガシッ

遊矢「次はユーリか」

ユート「ユーゴ以上だからな…絶対に面倒な事を巻き起こしてる」

ユーゴ「ところでよ…妹ってのは嘘だろ?」

龍亞「へ?」

ユーゴ「ま、どっちでもいいわな」

龍可「…」

沢渡「この仲間が徐々に減ってく感じは何かあれだな」

権現坂「死んだわけじゃないんだ。だから心配無用だろう」

沢渡「それもそっか」

ユート「エクシーズ次元に似た世界そしてシンクロ次元に似た世界」

遊矢「次は間違いなく融合次元に似た世界だ」

権現坂「行こう」

「あいつら…」

「光…我が生み出した原初の子よ」

「邪神…あなたの復活はもう間も無くだ」

「違う…その前に忌々しいザークの生まれ変わり共を始末せよ」

「お待ちを…今のままでは…それに私が消えればあなたとて」

「既に負のエネルギーを自ら蓄えている…奴らが移動するたびにな」

「…」

「次に行く世界では貴様と同じく光を源にした波動が存在する。そこを奴らの墓場に変えてやれ」
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/08(日) 20:53:30.58 ID:MOE+xPSg0
「困りますな」

万丈目「申し訳ない」

ユーリ「ねえ帰ってもいいんだよね?」

「最近の子供は本当に万丈目プロも気をつけてくださいよ」

万丈目「…」

ユーリ「どうしたの?」

万丈目「どうもこうもあるか!」

ユーリ「まあいいじゃないか?」

万丈目「いい事あるか!大体お前は」

ユーリ「ん?来た来た」

ドサッッ

遊矢「いてて…あ、ユーリ」

ユーゴ「何処だここ!何シティか言え!」

ユーリ「東京都品川区」

デニス「日本だね」

権現坂「うむ」

万丈目「どかんか!」

沢渡「お?悪いな」

遊矢「絶対にユーリが迷惑かけましたよね」

万丈目「かなりな!」

沢渡「声がデカいおっさんだぜ」

万丈目「誰がおっさんだ!」

デニス「ははは…またピンポイントだ」

権現坂「運が良い…いやそうやって送り込まれただけか」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 18:10:31.10 ID:C+VByGpN0
ユーリ「へえ…そりゃ大変だね。いいよいいよ帰ってあげるから」

遊矢「上から目線」

ユート「やれやれだ」

沢渡「この!」

万丈目「やる気か貴様!?」

権現坂「もう良いだろう」

デニス「とりあえず聞きますけど…何か黒い噂とかあります?」

万丈目「そんなのあるわけが無い」

権現坂「確かに平和そのものという感じだが」

遊矢「実は俺達…いやあなた達にも関係がある事で」

万丈目「その前にお前だ!お前は何故か気に入らん!」

沢渡「はっ!そいつは俺のセリフだっつうの!来いよ、デュエルでケリをつけようじゃねえか!」

三沢「やれやれだ。俺が詳しい話を聞こうか」

遊矢「うわっ!?」

ユート「いつの間に」

三沢「俺の名は三沢大地…この世界の顔役の1人さ」

ユーゴ「地味だな」

ユーリ「いいや僕の背後に立つなんて只者じゃないよ」

デニス「プロか…何か変なモンスターが浮いてるよ」

イエロー「兄貴!やっちゃえやっちゃえ!」

万丈目・沢渡「デュエル!!」

遊矢「実は…」

三沢「…」
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 18:55:20.96 ID:C+VByGpN0
沢渡「行くぜ!俺のターン!」

万丈目「顔を見れば何を使うか理解ができるが…こいつはサッパリだ」

沢渡「永続魔法『パーシアスの神城』を発動!このカードは天空の聖域として扱いこのカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り天使族モンスターの攻撃力と守備力は300アップしフィールドにセットされた魔法・罠カードは効果の対象にならず効果では破壊されねえ!」

沢渡「そして天空賢者ミネルヴァを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

万丈目「俺のターン!モンスターを守備表示でセット!カードを2枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!天空賢者ミネルヴァをリリースし天空騎士パーシアスをアドバンス召喚!バトルだ!」

万丈目「天空騎士パーシアスと言えば貫通効果か!」

沢渡「その通りだ!」

万丈目「だが仮面竜が戦闘で破壊された時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚できる!来い!アームド・ドラゴンLv3!」4000→3200

沢渡「ターンエンド!」

万丈目「俺のターン!この瞬間アームド・ドラゴンLv3はLv5に生まれ変わる!」

沢渡「コラ!それ俺が前に使ったぞ、パクリだパクリ!」

万丈目「やかましい!俺こそが元祖だ!!」

遊矢「ってわけで」

三沢「それは面倒な話だな。十代からは俺が伝えよう」

デニス「十代?」

ユーリ「何でも彼処に居る万丈目のライバルらしいよ」

三沢「俺のライバルでもある」

万丈目「貴様VWXYZもあるだと!?何処まで俺をパクるつもりだ!」

沢渡「全部てめえにブーメランしてんだよ!」

万丈目「ふふふ…だがお前は知らんだろう!アームド・ドラゴンとVWXYZの垣根を超えた融合モンスターの存在を!」

沢渡「あ、あるのか!?」

三沢「理論上だがアームド・ドラゴンLv7とVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンの融合モンスターがな」

遊矢「無茶苦茶だ…あの人できるの?」

三沢「幾らあいつでも無理だろうな…」
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 19:19:06.64 ID:C+VByGpN0
遊矢「話は済んだ…沢渡!もういいだろ!」

三沢「万丈目もいい加減にしないか」

沢渡「おい!ツラは覚えたからな」

万丈目「勝手にほざいてろ!」

遊矢「これで終わりか」

デニス「僕はここに残るよ」

権現坂「お前もか」

デニス「まあね」

ユート「しかし死人トリオがいなくなっては閻魔からの」

ユーゴ「お前も死人じゃねえか」

ユーリ「閻魔?」

「グロロ…」

遊矢「この唸り声は閻魔だ」

「太古の因縁との決着は近い」

権現坂「それぐらい分かっておる」

沢渡「そうだ!戻すなら戻しやがれ!」

「決着をつけるのは今のデュエリスト…御前達だ」

カッ

万丈目「き、消えた」

デニス「遊城十代…もしかしたら新しい力を僕は得られるかもしれない」

万丈目「何だこいつは」

三沢「居残り志願だ」

万丈目「物好きな奴だ」

デニス「僕も2人に負けないぐらい頑張らないとな」
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 19:25:45.17 ID:C+VByGpN0
遊矢「しかし長い旅だったな」

沢渡「ああ」

ユーゴ「眠いぜ…なあ?」

ユーリ「ねえ知ってる?あっちの世界にも明日香さんが居るんだよ」

ユーゴ「へえ…そりゃ居るだろうな」

柚子「あ、居た!」

遊矢「柚子?」

ユート「どうした?」

柚子「瑠璃から連絡があって」

ユート「隼か」

ユーゴ「絶対あいつだ!」

ユーリ「あいつは問題児だからねぇ」

遊矢「絶対に黒咲だ」

柚子「う、うん」

遊矢「休む暇なくエクシーズ次元か」

権現坂「済まんが俺は行けぬ」

沢渡「どうしたんだ?」

権現坂「ユーゴよ俺と共に来てくれんか」

ユーゴ「ん?別にいいけどよ」

遊矢「何処かに行くのか」

権現坂「ジャックを探しに行く」

ユーゴ「そうだよなたまーには会いに行かねえとな」

遊矢「行き先は」

権現坂「案ずるな。到着すれば連絡する」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/15(日) 19:39:12.06 ID:C+VByGpN0
エクシーズ次元

遊矢「到着!」

赤馬「…」

沢渡「な、何で居るんだ」

赤馬「どうやら黒咲と対立していた不良グループの襲撃らしい」

柚子「酷い…黒咲に殴り飛ばされたのね」

遊矢「家を襲撃されたのか」

瑠璃「う、うん…そしたら兄さんが飛び出して10人近く居た連中をコテンパンに」

沢渡「コテンパン…こいつなんて前歯全部吹っ飛んでるぞ」

赤馬「あの男はギリギリのラインで相手を痛めつけるからな」

沢渡「敵じゃなくて良かったぜ」

ユート「…」

瑠璃「ユート…無事だったのね。アレンは?」

沢渡「巣立ったぜ」

瑠璃「え!?」

遊矢「自分を磨く旅っていうか…なあ?」

ユート「ああ」

赤馬「それより今は黒咲の件だ」

沢渡「大丈夫だろ?」

赤馬「黒咲の戦闘力は桁外れ…これから始まる大きな戦には必要な人材だ」

遊矢「そうだ。それで少年院やら更生施設に送り込まれたら終わりだ!」

ユート「追いかけよう」

遊矢「でもどうやって」

ユート「ここら辺から近いのはハートランド水産高校か…そこで派手にやってるだろう」
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 19:28:11.63 ID:T4RcnZnq0
黒咲「名蜘蛛は何処だ!言え!!」

「し、知らねえよ!」

黒咲「こいつ…」

赤馬「ストップだ」

黒咲「赤馬!何処から沸いて出て来た」

遊矢「俺達も居たりして」

黒咲「どいつもこいつも揃って…邪魔をするな」

赤馬「そうは行かぬ。家なら私の財力で何とでも」

黒咲「こいつは俺と名蜘蛛の問題だ。あのカスだけは俺が地獄へ送ってやる」

沢渡「何なんだそいつは」

黒咲「かつて凌牙に顔面を砕かれた奴だ」

ユート「名蜘蛛コージ…札付きの不良だったが兄貴や隼には敵わなかった」

遊矢「不良同士の喧嘩なんだろうけど黒咲は本気で殺せるタイプだからな…とりあえず落ち着けよ」

名蜘蛛「黒咲ィ!」

黒咲「名蜘蛛」

ゾロゾロ…

名蜘蛛「マヌケコンビの伝説は終わりだ!今日からは俺が街の新しい伝説になる…先ずはてめえからだ!」

黒咲「数は多いが雑魚は雑魚だ。今度は顔面だけでは終わらんぞ」

赤馬「仕方がない。君達は下がっていてくれ」

瑠璃「だ、大丈夫なの沢渡くん?」

沢渡「お、おい!無茶すんなよお前が喧嘩なんて」

赤馬「避けて殴って蹴っ飛ばす…簡単な事だ」

柚子「危ないわよ!」

ユート「デュエルの腕前はリアルファイトに比例するからな」

遊矢「ここは任せるしかないか」
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 19:57:20.09 ID:T4RcnZnq0
「な、何だこいつ…」

「強え…」

「あんな華奢だってのに…」

名蜘蛛「何やってんだ!それでも」

黒咲「言っただろ?雑魚は雑魚だと」

名蜘蛛「…ぶっ殺す!」

黒咲「…」

名蜘蛛「てめえは知らねえ!俺はこのカードを手に入れて強くなった。てめえを…てめえらに与えられた屈辱を晴らしてやる!」

黒咲「来い」

黒咲・名蜘蛛「デュエル!!」

名蜘蛛「俺から行くぜ!魔法『二重召喚』を発動!このカードの効果で俺は2回の通常召喚が可能だ!地雷蜘蛛2体を攻撃表示で召喚!そしてレベル4の地雷蜘蛛2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!デッドリー・シン!!」

ユート「禍々しいモンスターだ…」

遊矢「あいつの心の闇を体現している…」

名蜘蛛「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!お前など俺の敵ではない」

名蜘蛛「ペッ!吠え面かかせてやんよ」

黒咲「RR-ラスト・ストリンクスを攻撃表示で召喚!そしてラスト・ストリンクスをリリースしエクストラデッキからRRエクシーズモンスターを特殊召喚する!現れよ、ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

名蜘蛛「…」

黒咲「そうだ…こいつじゃない。こいつ以上にドス黒い奴が蠢いている」

「黒咲隼…黒咲家の人間よ」

「ミストのお陰で我々の記憶は掻き消された…だが」

「今こそ新たな戦いの幕が上がる。お前達デュエリストを殲滅する舞台がな」

「この真竜皇が貴様達から全てを奪い取ってやるわ!」

瑠璃「何か妙な感じがするわ…これは」
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 23:35:27.87 ID:T4RcnZnq0
赤馬「どうだ様子は」

沢渡「あれ見ろよ」

黒咲「RAM-レイド・フォース!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

名蜘蛛「へっ」

黒咲「何が可笑しい」

名蜘蛛「速攻魔法『ルーレット・スパイダー』を発動!」

黒咲「見えて来たぞ…ドス黒い闇の権化が」

「…」

「…」

「…」

黒咲「フン」

名蜘蛛「ルーレットを回すぜ!」

黒咲「勝手にしろ」

遊矢「あいつ何かに取り憑かれてる」

赤馬「何?」

瑠璃「兄さん!この人」

黒咲「知っている」

名蜘蛛「6!てめえのモンスターを破壊だ!」

黒咲「何処のどいつか知らんが…そんな奴を俺にぶつけさせるとは片腹痛い」

名蜘蛛「あ?」

黒咲「魔法『RUM-ソウル・シェイブ・フォース』を発動!ライフを半分払い墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚しランクが2つ高いRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚が可能!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク7!RR-アーセナル・ファルコン!!」4000→2000

黒咲「選んだ相手が失敗だったな。俺を殺す気があるならそこに居る2人に憑依すればいいだろうに」

名蜘蛛「こ、このクソバカが!俺をシカトする気か!?」

黒咲「お前など今も昔も相手になどしていない。その辺に転がっているイキがった馬鹿と同じだろうが」

名蜘蛛「く、黒咲!!」
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 23:50:39.69 ID:T4RcnZnq0
黒咲「…」

名蜘蛛「て、てめえ…」

黒咲「さあ出て来い。ガキ同士の喧嘩は終わりだ」

「やべえ…名蜘蛛さんが負けたぞ」

赤馬「…」

「殺される!黒咲隼に目を付けられちまったら…俺達が死ぬ!」

「それにあの眼鏡マフラーも尋常じゃねえぞ…」

「逃げろ!」

「お、おう!」

沢渡「おととい来やがれ!」

瑠璃「兄さん…」

黒咲「安心しろ。奴らの顔は1人残らず覚えた」

「その馬鹿げた戦闘力と冷酷さ…まさに我々の肉体に相応しい」

黒咲「黒い霧…」

「我々は太古の昔に封印されたモンスターの負の感情より生み出された存在」

黒咲「知らん」

「最も先の戦いで存在そのものを書き換えられてしまったがな」

「今こそ復讐の時!お前達も黒咲の血筋もな」

黒咲「つまり今度始まるデュエル大戦にエントリーする気か?ならかかって来い」

「…」

「人間の持つ人間力の強さ…こいつは最も体現している」

「こいつなら我らの器に相応しいかもしれんな」

黒咲「言いたい事だけ話して消えるか…ああいう手合いは芸が無い」

遊矢「…」

黒咲「家に来い。片付けついでに飯でも奢ってやる」
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/10/22(日) 23:57:49.97 ID:T4RcnZnq0
翌日

赤馬「さてと」

「何か黒咲や九十九並にヤバイのが出たんだと」

「すっげえマジ坊っぽいけどハンパじゃねえとか」

「やっべえな」

赤馬「私の話か」

柚子「結構派手やってたしね」

瑠璃「ありがとうね。助かった」

ユート「…」

瑠璃「ユートも元気そうだよね」

ユート「まあ…」

遊矢「なあミストの気配感じるか」

ユート「ああ」

遊矢「あいつはどっちにつくと思う?俺達か邪神か」

ユート「あいつはあいつだろうな」

遊矢「へ?」

ユート「俺であり邪神であり…そしてミストとしての人格を持つ。あいつは自分のやりたいように行動する」

遊矢「…」

ユート「そして味方だろうと敵だろうと俺はあいつとの因縁を終わらせるつもりだ」

沢渡「おい帰るぞ!帰ってLDS百人組手が待ってんだから」

遊矢「な、何だそりゃ」

赤馬「そのままの意味だ」

瑠璃「またね!」

柚子「うん!」
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 17:42:33.51 ID:K+HbEsmw0
凌牙「あ?何だって」

アリト「俺らが留守してる間にさ変なデュエリストが来たんだってさ」

ギラグ「へえ…どんな奴よ」

アリト「チビで喧嘩っ早くてうるせえ奴」

凌牙「お前じゃねえか」

ドルべ「君だな」

アリト「違うっつうの!名前が確かアが付くらしいぜ」

ミザエル「お前だな」

アリト「面倒くせえな!いいか?そいつは」

ベクター「神月アレン…何処ぞから来た中坊だ」

アリト「ほら見ろ!中坊だぞ?俺は高校生なんだから」

ベクター「因みに色黒じゃねえ」

アリト「だろ?」

凌牙「神月?あのバズーカ娘の弟か何かか」

ベクター「さあな?会いに行くのか」

凌牙「暇潰しには丁度いいだろ」

璃緒「あっ!」

ドルべ「どうした?」

璃緒「ほら、これ!」

ミザエル「噂をすればか、神月アンナがテレビに出ているぞ。それとこいつが…」

アリト「この羽交い締めされてるチビが噂のアレンなんじゃないの?」

ドルべ「何をやっているんだこの子は」

凌牙「ゴーシュ…何の番組だこれ?プロレスか?」

璃緒「防衛戦ですって」

凌牙「防衛戦?プロレスリングの上でデュエルするってのか!?」
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 18:37:06.65 ID:K+HbEsmw0
アンナ「馬鹿野郎!恥ずかしい真似してるんじゃねえ!」

アレン「いいじゃねえか!こんなの滅多にねえチャンスなんだぜ?そうだろおっちゃん!」

ゴーシュ「いいノリした坊主だぜ!」

アレン「おう!」

ドロワ「この子は私に任せてお前はデュエルに専念しろ」

ゴーシュ「わかったよ。じゃあ後でな坊主」

アンナ「何かすまねえな」

ドロワ「君の弟か」

アンナ「いや…違うけど、アレン!」

アレン「な、何だよ」

アンナ「幾ら興奮したからってリングに上がろうとすんじゃねえ!」

アレン「だって興奮するじゃねえか!リングだぜ?あり得ねえよ!リングでデュエルなんて」

ゴーシュ「さあ始めようや」

「待ってたぜ!この時を」

ゴーシュ「俺から行くぜ!H・Cダブル・ランスを攻撃表示で召喚!ダブル・ランスの効果を発動!このカードが召喚に成功した時、手札または墓地からH・Cダブル・ランスを表側守備表示で特殊召喚できる!」

ゴーシュ「俺はレベル4のH・Cダブル・ランス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cエクスカリバー!!」

ゴーシュ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

「俺のターン!」

アレン「なあオバちゃん」

ドロワ「どうした?」

アレン「あのおっさんは何デッキ使うんだ?」

ドロワ「見ていればわかるさ…彼は科学者でありながらプロのデュエリストだ」

アンナ「二足の草鞋ってやつか」

アレン「科学者?リーゼントの科学者なんて始めて見るぞ」
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 19:22:19.09 ID:K+HbEsmw0
「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札から超量士レッドレイヤーを特殊召喚!さらに超量士グリーンレイヤーを攻撃表示で召喚!グリーンレイヤーの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、手札から超量モンスター1体を特殊召喚する!俺は超量士ブルーレイヤーを特殊召喚!」

アレン「普通さイエローじゃねえの?」

アンナ「知らねえよ。ピンクとかイエローもあるんじゃねえのか」

「残念だったな!3体までだ!そしてブルーレイヤーの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、デッキから超量カードを1枚手札に加える!」

ゴーシュ「レベルはバラバラだな…エクシーズ狙いってわけじゃねえ気もするが」

「魔法『超量必殺アルファボール』を発動!自分フィールドに超量士モンスターが3種類以上存在する時、相手フィールドのカードを全て持ち主のデッキに戻す!その後、相手はエクストラデッキからモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚ができる!行くぜゴーシュ・ザ・スターマン!」

レッド「ワン!」

グリーン「ツー!」

ブルー「スリー!」

レッド「アターック!!!」

ゴーシュ「だが俺はエクストラデッキからH-Cクサナギを攻撃表示で特殊召喚!」

アレン「気をつけろおっちゃん!絶対にロボット出してくるタイプだぜ!」

ゴーシュ「ああ!」

「ターンエンド!」

ゴーシュ「俺のターン…ロボット来ねえのか?」

アレン「ねえのか?最初の2作じゃねえんだ…しかも3体って言い張ってるんだ。こいつはマジで」

ゴーシュ「ノリのいいモンスターにノリのいいデュエリストだ…そりゃ子供にも人気があるってもんだ」

「そいつは俺のセリフだぜ。あんただって」

ゴーシュ「ここで俺があんたを倒せば俺は悪の組織の怪人ってわけだな…」

「…」

ゴーシュ「よーし!ここはヒールに徹してやる!今日の俺はゴーシュ・ザ・スターマンじゃねえ!ゴーシュ・ザ・ダークマンだ!!」

アレン「行けーッ!」

ドロワ「あの馬鹿…」
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 19:37:11.02 ID:K+HbEsmw0
ベクター「ヒーロー同士の戦いってのは面白味のねえもんだ」

璃緒「どうして?」

ベクター「ケリつかねえだろ?そーいうのは面白くないんじゃないぉ?」

ミザエル「捻くれ者め」

ベクター「お前は魔法少女みたいな見た目じゃねえか」

ミザエル「貴様!」

ドルべ「やめろミザエル」

凌牙「神月アレンか…アリト!ドルべ!」

アリト「お?」

凌牙「噛み砕いてやれ!バリアンの切り込み隊長としてよぉ」

アリト「待ってたぜナッシュ!」

ドルべ「どうして私が」

凌牙「こいつは寄り道するだろ。ほっとけば3日も姿晦ますしよ」

璃緒「アリトとあの子か…」

ギラグ「テレビの前のヒーローに裁かれるぞ」

凌牙「たかが3人組で何ができるってんだ?太陽でも超獣でも来るなら来いよ」

ミザエル「フッ…ああいう下品そうな小僧は叩き潰す!そうだなナッシュ」

凌牙「…」

ベクター「ああいうチビってのは厄介だもんなぁ〜俺とナッシュが1番理解できるぜ」

ミザエル「それは私に対する挑発か」

ベクター「長髪?長髪はミザちゃんじゃないぉ?女の子みたいな頭したミザちゃんじゃないぉ?」

ミザエル「き、貴様ァ!」

ギラグ「うるせえぞ!大体ミザエル!てめえも髪切れよ!」

ミザエル「その珍妙な頭で私に説教か?鏡を見ろ」

ギラグ「珍妙だぁ?モヒカンの何処が悪いってんだ!」
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/01(水) 19:51:01.31 ID:K+HbEsmw0
ゴーシュ「どうよ…名前なんだっけ?」

アレン「神月アレンって言うんだ!」

ゴーシュ「神月?何処かで…ま、いいか」

アンナ「良くねえよ。目の前に居るんだぞ」

アレン「やっぱさプロってのは大変なのか?」

ゴーシュ「そうでもねえよ」

アレン「どうして?」

ゴーシュ「ファンが居るからよ!」

アレン「ファンか!」

アンナ「お前もプロになりてえの?」

アレン「ああ!何たって俺はハートランドの赤い虎だから!」

ドロワ「赤い虎?異名か?」

アレン「自称だぜ!」

ゴーシュ「いいじゃねえか赤い虎!」

アレン「気分によって黒い狼にもなるぜ」

ゴーシュ「ハハハ!意味不明だけどノリノリじゃねえか!」

アレン「もしかしたら大変な事になるかもしれねえけどさ…ゴーシュのおっちゃんはプロで居続けてくれよ!」

ゴーシュ「大変な事か…」

ドロワ「この流れだと間違いなく新たな戦いか」

アレン「そういやなんで俺らここに居るの」

アンナ「お前が見たいって言ったから仕方なく連れて来たんだろ!」

アレン「ああ…そうだ」

アンナ「言っとくけどカイト並に信頼させるのが難しい奴が1人いるんだからな?能天気してる場合じゃないんだぞ」

アレン「えーっと…あいつだろ?」

アンナ「神代凌牙…ある意味じゃカイト以上に面倒な奴さ」
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 17:56:03.72 ID:UJwccIep0
アレン「次は誰に合わせてくれよ?いいだろ?なあ!」

アンナ「あんまし派手にやってると誰かしらが」

アリト「居た!居たぞドルべ!」

ドルべ「久しぶり…私を覚えてるか?」

アンナ「ああ…(こんな地味そうなの居たか?)」

アレン「誰あれ?」

アンナ「あいつは元バリアン七皇のアリト今はハートランド工業高校の1年生の頭だ」

アレン「あのチビが?」

アンナ「お前だってチビじゃねえか…言っとくけど甘く見るんじゃねえぞ?あれでも入学初日で札付きのワルが集まる工業校の1年連中を締めちまったんだから」

アリト「マジでチビなんだな」

ドルべ「それを君が言うか」

アリト「あの眼鏡は」

アンナ「さあな?七皇なんてシャークかミザエルぐらいしか印象ねえし…多分あいつも」

アリト「目的は一つだ!俺とデュエルしろチビ!」

アレン「誰はチビだ!こっち来いよ!」

アリト「おう!」

アレン「どっちがチビだ」

アンナ「…お前だな」

ドルべ「ああ」

アリト「ほら見ろ!」

ドルべ「しかし高校生と中学生では体格差は必然的!自慢にはならないんだぞアリト」

アレン「だってさ!てめえのデュエル受けて立ってやんよ!」

アリト「そう来なくっちゃな!」

アレン・アリト「デュエル!!」
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 18:55:22.36 ID:UJwccIep0
アレン「俺から行くぜ!俺はガガガガールを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにガガガモンスターが存在する時、ガガガキッドは手札から特殊召喚できる!ガガガキッドの効果を発動!この方法で特殊召喚に成功した時、自分フィールドのガガガモンスターを選択し同じレベルに変更する!」

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アリト「俺のターン!BKヘッドギアを攻撃表示で召喚!BKヘッドギアの効果を発動!このモンスターが召喚に成功した時、デッキからBKと名のつくモンスターを墓地へ送る!そして魔法『バーニングナックル・スピリッツ』を発動!デッキの一番上のカードを墓地へ送り墓地のBKモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!BKグラスジョーを特殊召喚!」

アリト「レベル4のBKヘッドギアとBKグラスジョーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!BK拘束蛮兵リードブロー!!」

アリト「お前喧嘩好きか?」

アレン「見てる方と口喧嘩は大好きだぜ!」

アリト「ははは…変な野郎だな!ぶちかませリードブロー!!」

アレン「罠発動!『ワンダー・エクシーズ』相手ターンにエクシーズ召喚を行うぜ!レベル3のガガガガールとガガガキッドでオーバーレイ!エクシーズ召喚!」

アンナ「行ってやれアレン!俺がやったカードを見せつけろ!」

アレン「ランク3!弦魔人ムズムズリズム!!」

アレン「そしてガガガガールを素材にエクシーズモンスターの召喚に成功した時、相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を選択し発動!そのモンスターの攻撃力を0にする!」

ドルべ「…」

アリト「やるじゃねえか!」

アレン「!?」

アリト「こいつは自分フィールドのBKモンスターが戦闘または効果で破壊される場合、その破壊されるモンスター1体を代わりにオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を800ポイントアップ!」

アレン「けどまだ俺が勝ってるぜ!」

アリト「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アレン「俺のターン!」

ドルべ「中々のガッツだな」

アンナ「お、おう」

ドルべ「妙に余所余所しいな」

アリト「見せてくれよ!お前の実力ってやつを!」

アレン「望み通り見せてやるよ!」
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 19:51:44.79 ID:UJwccIep0
アレン「弦魔人ムズムズリズムの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を倍にする!」

アリト「魔人か…そういや遊馬も使ってるな」

アレン「バトルだ!」

アリト「だが俺はリードブローの効果を発動するぜ!」

アレン「厄介なモンスターだぜ!俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」

アリト「俺のターン!BKグラスジョーを攻撃表示で召喚!バトルだ!」

アレン「罠発動!『奇策』手札から1枚モンスターを捨てフィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力を捨てたモンスターの攻撃力分ダウン!俺が墓地へ送ったモンスターはガガガヘッド!2100ダウンだ!」

アリト「罠発動!『ラスト・カウンター』グラスジョーを墓地へ送り自分フィールドのモンスターは相手フィールドのモンスターの元々の攻撃力分アップ!」

アレン「マジか!?」

アリト「マジもマジの大マジだ!行けーッ!!」

アレン「この…」4000→2400

アリト「俺も効果でアップした分受けちまうがな」4000→2500

アリト「ターンエンド!」

アレン「俺のターン!罠発動!『リビング・デッドの呼び声』蘇れ!ガガガヘッド!そして俺はガガガヘッドの効果を発動!墓地のガガガモンスターを2体まで特殊召喚する!ガガガガールとガガガキッドを特殊召喚!」

アリト「レベルはバラバラか…」

アレン「言っとくがエクシーズだけが俺の得意技じゃねえ!これが俺の必殺必中の大技よ!魔法『ガガガタッグ』を発動!自分フィールド全てのガガガモンスターの攻撃力は次の自分のスタンバイフェイズ時までフィールドに存在するガガガモンスター×500アップ!」

アリト「へっ…何だと!?」

ドルべ「神月アレン…小さいながらパワフルな少年だ」

アレン「行くぜアリト!こいつが俺のガガガ大行進だ!!」

アンナ「…」

ドルべ「君はきっと私が誰か知らないんだろ」

アンナ「な、何でわかった!?」

ドルべ「そういう眼をしている」

アンナ「だって…他に比べたら地味じゃねえか」

ドルべ「チームの隠し味と言ってもらおうか」
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 20:36:07.65 ID:UJwccIep0
アリト「やるじゃねえか!なあドルべ!」

ドルべ「私は最初から出来る子だと思っていたぞ」

アリト「嘘つけ!」

凌牙「転けちまったか」

アリト「お、ナッシュ」

アレン「凌牙…いや違う奴だ違う奴」

凌牙「おい!こいつ借りるぞ」

アンナ「別にいいけどよ」

凌牙「乗りな」

アレン「こんな修正テープにか?」

凌牙「立派な乗り物だっつうの」

アリト「俺達は?」

凌牙「徒歩だ徒歩」

アリト「頑張ったじゃねえか!大体ナッシュ!お前は」

凌牙「早く帰らねえと飯無くなるって璃緒が行ってたぜ?じゃあな!」

アリト「馬鹿野郎!グレても知らねえからなぁ!」

ドルべ「半分グレてるじゃないか」

アンナ「あいつ食うぞ」

ドルべ「ところで彼は何者なんだ」

アンナ「違う世界から来た俺の弟分だぜ」

ドルべ「説明になっていないが」

アリト「悪人じゃねえだろ」

ドルべ「そうだが…しかし素性が」

アリト「んな事言ったら俺らも怪しいじゃねえか」

ドルべ「…」
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/05(日) 20:58:07.36 ID:UJwccIep0
璃緒「良く食べますわね」

アレン「おう!美味えぞ姉ちゃん」

璃緒「ね、姉ちゃん」

凌牙「するってと何か?巨悪が復活するってのか」

アレン「ってわけだ!」

凌牙「遊馬には会ったか」

アレン「いいや会っちゃねえけど」

凌牙「てめえは強え…アリトに勝ったぐれえだからな」

アレン「へえ!やっぱ強えんだな」

凌牙「この街じゃ10位以内には確実だろうぜ」

アレン「お前は?」

凌牙「2位か3位ぐらいだろうな」

アレン「1位は」

凌牙「カイト!あのクソッタレだ!」

アレン「やっぱりか!」

ミザエル「カイトが1位なら2位は私だろ」

凌牙「あ?」

ギラグ「それがマジならヤバいじゃねえか」

凌牙「仕方がねえ…ベクター!ギラグ!ちょっと着いて来い!」

ベクター「アストラル界に行くってわけか」

凌牙「こいつの眼は嘘をついちゃいねえ!アストラルからNo.を回収しに行くぞ!」

ギラグ「毎度毎度大変だなアストラルもよ」

ベクター「そのうち死ぬんじゃないの?」

凌牙「あいつの相棒を張ってた奴だ。簡単にはくたばらねえぜ」
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/11/08(水) 19:51:50.42 ID:XM/6OZFY0
数日後

凌牙「待たせたな」

アレン「何処行ってたんだ?」

凌牙「説明してもわからねえだろうぜ」

アレン「何だそりゃ」

凌牙「とりあえずデュエルだ」

アレン「なあ!遊馬ってやつは」

凌牙「少し遅れるが来る」

アレン「多忙なんだな」

凌牙「補習」

アレン「補習?」

凌牙「もしかしたらダブるかもしれねえからよ。それの対策っつうか」

アレン「高校生も大変ってわけか」

凌牙「ああ」

W「面倒くせえな…何で俺が見に来なきゃ」

V「X兄様が行けって」

W「そりゃ知ってるぜ?っつうか最近兄貴は何処行ったんだ?姿が全然」

V「何でも父様の愛人の子供が発覚したとかで探しているそうですよ」

W「お、親父の!?本気かV!?」

V「女の子らしいですよ?」

W「妹…しかも愛人って」

V「今は父様の事は忘れましょう。ほら」

W「お、おう」

アレン・凌牙「デュエル!!」
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