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遊矢「だ、誰なんだお前は!?」 ユート「俺の名はユート」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/15(土) 00:36:42.49 ID:4zquMO510
遊矢「ユート?」
ユート「記憶が確かならな…どうやら俺は記憶を失ったらしい」
遊矢「…」
権現坂「大丈夫か遊矢?」
遊矢「権現坂!幽霊だ幽霊」
権現坂「?」
遊矢「ここ!」
ユート「…」
権現坂「幾らデュエルで派手に吹き飛んだとは言え…頭を打ってしまったのか」
遊矢「み、見えないのか?」
権現坂「遊矢よ。ストロング石島戦が近いと言うのに何を言っておるのだ」
遊矢「けど!」
権現坂「そもそも幽霊など…」
柚子「な、何!?その後ろに居る人!」
遊矢「ほら!」
権現坂「バカな…本当に幽霊が存在するのか!?」
ユート「ユートだ」
柚子「ひ、柊柚子です」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1492184202
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 00:43:41.94 ID:4zquMO510
修造「すると遊矢には幽霊が憑依したと」
権現坂「そうなんだな遊矢」
遊矢「何で塾長と権現坂には見えないんだ」
柚子「さあ?」
ユート「…」
修造「まさかとは思うが石島さんと戦うのが怖くて嘘を」
柚子「お父さん!」
遊矢「…」
修造「す、すまん」
遊矢「俺は臆病者じゃない。父さんとは違うんだ」
修造「先輩だって事情があってだな…ほら例えば」
遊矢「事情か何か知らないけど俺は許さないよ。家族を捨てて何処かに行った奴なんて」
権現坂「遊矢!幾ら何でも言い過ぎだぞ!」
遊矢「権現坂は父親が居るから言えるんだ…俺は榊遊矢!同じ榊でも臆病者とは違うんだ!!」
柚子「あ、遊矢!」
修造「遊矢…」
権現坂「…」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 00:53:31.70 ID:4zquMO510
ユート「遊矢」
遊矢「…何?」
ユート「父親とは何だ」
遊矢「いや…それも分からないの?」
ユート「ああ」
遊矢「ロクなものじゃないよ父親なんて」
ユート「?」
遊矢「逃げたんだ…俺や母さん…対戦相手の石島さんから大勢のファンから」
ユート「…」
遊矢「と言ってもわからないよな」
ユート「ああ」
遊矢「あいつは信頼を裏切った。実の父親とは思いたくない」
ユート「…」
遊矢「ユートはデュ」
ユート「デュエルなら知ってる」
遊矢「名前とデュエルを知ってるなんて都合の良い記憶喪失だな」
ユート「俺はデュエリストだ」
遊矢「変な奴だな…何か微妙に俺に似てるし」
ユート「とりあえず父親とは厄介な生き物だと言う事が理解できた」
遊矢「そう思ってくれてていいよ」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/15(土) 00:59:48.69 ID:kqt08MVb0
何がどうなってるってばよ・・・これは・・・幻術か!?
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:10:28.97 ID:4zquMO510
数日後
修造「失礼します」
石島「…」
修造「お久しぶりです!」
石島「…誰だ」
修造「お、俺ですよ!ガッツマスターの柊修造!」
石島「冗談だ。お前ぐらい濃い男を忘れるものか」
修造「ははは…」
石島「言っておくが手加減はせんぞ」
修造「!?」
石島「あいつは遊勝の息子だからな」
修造「ですが何故…プロでもない遊矢とチャンピオンのあなたが」
石島「男と男の約束だ」
修造「約束…先輩との」
石島「勝っても負けてもデュエルには意味がある。そうだろ」
修造「遊矢には先輩と同じ道を歩ませたくはありません…デュエルとは楽しいもの!それだけでいいじゃないですか」
石島「だが時として生死を賭ける場合もある。表面だけで語るほどデュエル道は甘くはない…そして遊勝の件は今は話すべきではない」
修造「…」
石島「その事を言いに来たのだろ?遊勝の息子なら真っ先に飛び込む筈だ。勝てぬ相手でもな…話せば遊矢は二度と帰って来れぬだろう」
修造「石島さん…遊矢を…よろしくお願いします!」
石島「うむ」
修造「…」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:18:48.21 ID:4zquMO510
遊矢「…」
ユート「強いのか」
遊矢「俺の知っている限り1番かもしれない」
ユート「それは楽しみだ」
「引っ込め榊遊勝の息子!」
「負け犬の子!」
「消えろ!」
遊矢「これが父さんが俺に残した物さ」
ユート「デュエルか?」
遊矢「違うよ!この罵詈雑言がさ!」
ユート「放っておけばいい」
遊矢「まあ…もう慣れたから別にだけどさ」
ユート「…来るぞ」
「石島!石島!」
「石島!石島!」
遊矢「石島さん!」
石島「大きくなったな遊矢」
遊矢「もう中2なんだよ俺」
石島「観客の暴言など気にするな。全力で来い!」
遊矢「勿論さ!」
ユート「…」
遊矢・石島「デュエル!!」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/15(土) 01:26:29.20 ID:5T+yha4vo
アーク再構成ものかな?
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:28:51.66 ID:4zquMO510
黒咲「空いてるな。座るぞ」
権現坂「待たんか!」
黒咲「大声を出すな」
権現坂「そこは」
柚子「あ、私の席!」
黒咲「瑠璃?お前もユートが心配になって」
柚子「瑠璃って誰だよ?て言うか私の席」
黒咲「良く見ると違うな…空いていた。だから座った」
権現坂「チケットがあるだろ?ちゃんと指定された席にだな」
黒咲「侵入した」
柚子「侵入って…」
黒咲「俺の五体に流れるデュエリストの血が騒いでな。だから侵入した」
権現坂「お前は何者だ」
黒咲「黒咲隼」
柚子「じゃあ黒咲さん!そこは私の席なの」
黒咲「なら名前でも書いておけ」
権現坂「初対面の相手に無礼すぎるぞ」
黒咲「俺は人見知りはしない主義だ」
権現坂「そういう問題ではない!黒咲隼!お前はどういう教育を受けているんだ!?」
黒咲「俺は俺だ。俺のやりたい事は俺が決める」
権現坂「くっ」
黒咲「しかし平和な世界だ」
柚子「何なのこの人…」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:39:10.84 ID:4zquMO510
柚子「…」
黒咲「おい」
柚子「私?」
黒咲「名は」
柚子「柊柚子」
黒咲「あの男は何という名だ」
柚子「遊矢…榊遊矢よ」
黒咲「ほぉ…奇妙な偶然だな」
柚子「?」
黒咲「俺の友人と微妙に似た顔をしている。名前も似ているな…ユートとユーヤ」
柚子「ユート?あなたはユートを知ってるの!?」
黒咲「!」
ガシッ
柚子「ちょ!」
黒咲「ユート!?今ユートと言ったな!」
柚子「そ、そうだけど!いきなり何よ!?」
黒咲「ユートなんだな!言ってみろ!!」
権現坂「何をやっている!その手を離さんか!!」
黒咲「俺の邪魔をするな!」
バキッッ
権現坂「グハッ!」
柚子「権現坂が一撃で…」
黒咲「そのリーゼントと長ランは飾りか?あまりに喧嘩慣れしていないシャバ憎のようだな」
柚子「何なのよ一体…この人といい遊矢に取り憑いたユートといい」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:54:55.94 ID:4zquMO510
遊矢「何だこれ…オッドアイズと2体の魔術師が書き換わったぞ」
ユート「書き換える事が可能なのか?凄いデュエリストだな」
遊矢「いや俺も始めての経験…けどやって見よう!俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」
石島「ペンデュラム?」
遊矢「ペンデュラム召喚!」
「何がペンデュラム召喚だ!」
「ふざけるな卑怯者!」
柚子「うるさ…」
黒咲「黙れ」
「何!?」
黒咲「…」
「ヒッ…」
黒咲「耳障りの上に目障りだ。今度ブーイングをするものなら会場に居る人間の顎を片っ端から砕くぞ」
「そ、それは」
黒咲「お前が犠牲者第1号だ…そう伝えろ。伝言ゲームの要領でな、お前が原因で何の罪も無い人間の顎が砕かれるぞ…お前が原因でな」
「は、はい!」
柚子「何かありがとう…やり方は強引だけど」
「あいつです!あいつが警備員3名を殴り飛ばした奴です!!」
黒咲「チッ」
柚子「侵入したって…警備員を殴ってなの!?」
黒咲「俺の道を遮ったからな…また会おう」
柚子「そっちはダメよ!逃げなきゃ!!」
黒咲「売られた喧嘩を買うのがエクシーズ魂だ」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 02:01:26.59 ID:4zquMO510
石島「見事な腕だな遊矢」
遊矢「俺は父さんとは違うから」
石島「お前は幸せな男だ」
遊矢「どうして?」
石島「遊勝の子…だと言えば怒るだろう」
遊矢「…」
石島「いつの日か遊勝が消えた理由がわかるさ」
遊矢「石島さんは何か知っているの?あいつは今何を」
石島「…今は耐えろ」
遊矢「答えになってない!教えてくれよ石島さん!!」
石島「遊勝は命を賭けた」
遊矢「命を賭けた?何を」
石島「みんなの笑顔を守る為…そして」
遊矢「そして?そして何があったんだよ」
石島「…」
遊矢「待ってよ石島さん!」
石島「今日は勝った事だけを喜べ…何も考えるな」
遊矢「…」
ユート「ペンデュラム召喚とは何だ」
遊矢「そんなの俺がわかる訳ないだろ」
ユート「…」
遊矢「ユートにペンデュラム召喚…それにあいつの事…考える事が多すぎる」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 02:16:58.09 ID:4zquMO510
石島「ふぅ…」
パチパチ
石島「…」
赤馬「お見事でした」
石島「零児…随分と貫禄がついたな」
赤馬「はい」
石島「お前も辛い立場であろう」
赤馬「…」
石島「だがな、父親の件を息子が背負う必要などないのだ」
赤馬「零王は半年程前に融合次元で毛狩りを行いました…そして数日前にエクシーズ次元で同じ事を」
石島「…」
赤馬「あの男は強欲!しかし毛だけがない…たったそれだけで多くの人間を!己の失った部分を他の人間が持つ事を決して許さぬ男…奴は悪魔だ!」
石島「だから遊矢と零児という次世代のデュエリスト達がいる。お前達は俺や遊勝、そして零王とは違い無限の可能性がある」
赤馬「…」
石島「たかが毛狩りと言えど零王が融合次元で見つけた連中は恐ろしい強さだ…3年前の融合次元での戦いで身を持って知った。遊勝の一撃で奴は死んだと思っていたが」
赤馬「零王の事です。きっと何かやったのでしょう」
石島「…」
赤馬「私には奴と同じドス黒い血が流れています…決着は私1人が」
石島「1人では無理だ」
赤馬「ですが石島さん」
石島「デュエルは1人でできないように人間は1人では生きていけない。何も背負うな零児」
赤馬「…」
石島「そして未来ある若きデュエリスト達こそが勝利への鍵だ…いいな零児」
赤馬「…はい」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 02:28:29.71 ID:4zquMO510
権現坂「酷い目にあったぞ」
遊矢「何があったんだ?顔面腫れてるぞ」
柚子「黒咲隼って知ってる?こんな髪型で湯沸かし器みたいに沸騰しやすい人だけど」
ユート「知らないな」
遊矢「ユートは記憶を失ってるから」
柚子「そうよね…」
権現坂「あの男は俺をシャバ僧と罵ったのだぞ?断じて許せぬ!」
柚子「シャバ僧って?」
権現坂「俺にもわからん」
遊矢「えーっと…格好だけの不良だってさ」
権現坂「不良…」
遊矢「長ランにリーゼントじゃな」
権現坂「こんな格好をした不良など今時居ないぞ…」
ユート「!」
遊矢「ユート?」
ユート「いや…何でも無い」
柚子「そういえばペンデュラムって何なの?」
遊矢「さあ?俺にもわからないよ。他のEMも変わってる奴と変わってない奴があるしさ」
柚子「ふーん…」
遊矢「後で色々と調べてみるよ」
ユート「言っておくが俺は何も知らないぞ…だが一つ学べた」
遊矢「何を?」
ユート「君は彼女が大好きなんだ。ところで好きとはどういう意味なんだ?デュエルと何か関係でも」
遊矢「シッ!」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/15(土) 08:09:26.94 ID:cy7RsnsrO
ギャグ物か
毛狩りって
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 11:58:13.45 ID:4zquMO510
北斗「おーい沢渡!」
沢渡「誰だお前」
北斗「エクシーズコースの志島北斗!何で忘れるんだよ」
沢渡「地味からだろ」
刃「それは言えてるぜ」
真澄「北斗は地味よね」
北斗「ううっ…みんな揃って地味地味って」
真澄「沢渡も赤馬社長に」
沢渡「総合コースのトップだからな!」
刃「はっ!優柔不断なんだよ総合コースは」
沢渡「はあ?どういう意味だよ」
刃「俺らみたいに一つの事を極めればいいって事だぜ!」
沢渡「俺らは一つの事で満足はできねえんだよ!」
刃「舐めた口叩きやがって…シンクロの強さって奴を!」
赤馬「廊下で騒ぐのはやめてもらおうか」
北斗「社長!」
真澄「どう言った御用件で」
赤馬「遊勝塾との対抗戦に君達は選ばれた」
北斗「ああ…あの榊何とかとかいう。どうして誇り高きLDSの僕らが遊勝塾なんて微妙な塾と?」
赤馬「それは何れわかる」
沢渡「榊遊矢か…気に入らねえ奴だ」
真澄「そういえば榊遊矢と同じ中学だったわね」
刃「知り合いか」
沢渡「まあな…」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 12:12:49.02 ID:4zquMO510
翌日
ユート「…彼は知り合いなのか」
遊矢「隣のクラスの沢渡シンゴ」
「あいつ独り言言ってるっすよ」
「どうしちまったんっすかね」
「沢渡さん!ガツンと言ってやってください!」
沢渡「榊遊矢!今日の俺は普通じゃねえぞ」
遊矢「いつも普通じゃないだろ」
沢渡「ペンデュラムか何か知らないが俺より目立つな!」
ユート「随分と噛み付く男だな」
遊矢「中学1年の時に沢渡とは始めて会ったんだ」
沢渡「俺には俺だけのデュエルってやつがだな…」
遊矢「ある日、体育のバスケの時間に俺の肘が沢渡の顔面が当たった。それ以来ずーっと俺に絡んでくる」
ユート「それだけで」
遊矢「親にも殴られた事が無いらしいよ。ボンボンだから」
「あれ?今日は柚子居ないのか」
遊矢「夕飯の準備があるんだってさ!」
「いい子だな柊柚子…なあ」
「何せ父一人娘一人だもんな」
「うちの中学じゃお嫁さんにしたい生徒No.1だぜ?そうっすよね沢渡さん!」
沢渡「いらねえよ!大体お前と柚子はあれか!付き合ってんのか!?」
遊矢「何度も言うけど付き合ってないよ!デュエルやるならさっさとかかって来い!」
沢渡「上等だ!今日の俺は一味違うってのを見せてやるよ!」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 13:34:52.98 ID:4zquMO510
遊矢・沢渡「デュエル!!」
沢渡「先攻は俺だ!モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」
遊矢「俺のターン!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!ウィップ・バイパーで沢渡のモンスターを攻撃!」
沢渡「破壊された仮面竜の効果を発動!仮面竜が戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を自分フィールドに特殊召喚する!俺はデッキからアームド・ドラゴンLV3を特殊召喚!」
遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」
沢渡「俺のターン!アームド・ドラゴンLV3の効果を発動!自分のスタンバイフェイズ時にフィールドに表側表示で存在するアームド・ドラゴンLV3を墓地へ送る事で手札またはデッキからアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚する!俺はデッキからアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚!」
遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力をこのターンのエンドフェイズ時まで入れ替える!」
沢渡「アームド・ドラゴンLV5の効果を発動!手札からモンスターを1体墓地へ送りそのモンスター以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを破壊する!俺は手札のX-ヘッド・キャノンを墓地へ送りEMウィップ・バイパーを破壊!デストロイド・パイル!」
遊矢「!」
沢渡「総合コースは何にでも変化できるんだよ!アームド・ドラゴンLV5の攻撃!アームド・バスター!!」
遊矢「罠発動!『EMコール』相手モンスターの直接攻撃を無効にし、守備力の合計が相手モンスター以下の攻撃力になるようにデッキからEMモンスター2体を手札に加える!」
沢渡「命拾いしたな!カードを1枚伏せてターンエンド!」
遊矢「俺のターン!」
ユート「強力なモンスターだな」
遊矢「レベルモンスターなんて始めてみるよ。EMソード・フィッシュを攻撃表示で召喚!EMソード・フィッシュの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウン!そしてEMモンスターの召喚に成功した事で手札からEMヘルプリンセスを攻撃表示で召喚!さらにEMソード・フィッシュの効果を発動!このカードがモンスターゾーンに存在し自分がモンスターの特殊召喚に成功した時、さらに攻撃力と守備力を600ポイントダウン!」
ユート「これで合計1200ダウン!アームド・ドラゴンLV5とヘルプリンセスの攻撃力が並んだぞ」
遊矢「ああ!バトルだ!EMヘルプリンセスでアームド・ドラゴンLV5を攻撃!!」
沢渡「…」
遊矢「そして」
ユート「待て!あの伏せカードが気になる」
遊矢「…カードを1枚伏せてターンエンド!」
沢渡「俺のターン!永続罠発動!『リビング・デッドの呼び声』墓地のアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚!」
沢渡「これだけじゃ終わらねえ…見せてやるよ!こいつの更なる姿を!!」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 14:11:57.06 ID:4zquMO510
沢渡「魔法発動!『レベルアップ!』フィールドのLVと名のつくモンスターを墓地へ送り、そのカードに記されているモンスターを召喚条件を無視してデッキから特殊召喚する事ができる!アームド・ドラゴンLV5を墓地へ送りデッキからアームド・ドラゴンLV7を特殊召喚!!」
沢渡「アームド・ドラゴンLV7の効果を発動!手札のモンスターを墓地へ送り送ったモンスターの攻撃力以下の相手フィールドのモンスターを全て破壊する!全てっつっても1体だけだがな!ドラゴンフライを墓地へ送りEMソード・フィッシュを破壊!ジェノサイド・カッター!!」
ユート「フィールドはガラ空きだ…しかし俺達には伏せたカードがある」
遊矢「まだ使わないよ」
ユート「どうしてだ?君の手札にはアームド・ドラゴンLV7に勝つ術は」
遊矢「次のドローに賭ける!来るはずだから」
ユート「…君のデュエルだからな。だが強烈な一撃だぞ!」
遊矢「わかってるさ!」
沢渡「アームド・ドラゴンLV7の攻撃!アームド・パニッシャー!!」
遊矢「うわあああああああああああああ」4000→1200
沢渡「よっしゃあ!ターンエンド!」
遊矢「俺の…ターン!来た」
ユート「…来たな」
遊矢「罠発動!『リビングデッドの呼び声』墓地から蘇れ!EMソード・フィッシュ!!EMソード・フィッシュの効果を発動!ソード・フィッシュが召喚または特殊召喚に成功した事で相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウン!」
遊矢「そしてスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」
沢渡「出たな!」
遊矢「ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」
沢渡「ゲッ…このパターンは…」
遊矢「さらに600ポイントダウン!」
「また沢渡さんの負けだぞ」
「すぐに調子に乗っちまうもんな」
「ドンマイっすよ!沢渡さん!」
沢渡「ま、まだ終わってねえだろ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 14:19:59.79 ID:4zquMO510
沢渡「…」
遊矢「もう夕方か…なあ沢渡と沢渡軍団!」
沢渡「何だ!」
遊矢「うちで飯でも食べるか?」
沢渡「誰が!」
「あ、行くよ」
「俺も」
「ほら沢渡さんも!」
沢渡「はあ?俺はグルメなんだよ!」
遊矢「じゃあいいよ」
沢渡「誰も食わねえとは言ってねえだろ!」
「お前って確か母子家庭だったっけ」
遊矢「…」
「バカ!ほら…あれだよな!なあ?」
「沢渡さん!お願いします」
沢渡「何で俺なんだよ!」
遊矢「別にいいよ。俺からすれば父さんなんて居なくたって別に」
沢渡「世の中には親が居ない奴も居るだろ…つまり何っつうか」
「沢渡さーん!先に行っちゃいますよ」
「何やってんすか?」
「ほら早く!」
沢渡「おい!俺に話振っといて先に行くんじゃねえ!」
ユート「性格の悪そうな顔をしているが良い奴だな沢渡シンゴ」
遊矢「あいつらは数少ない俺に絡んでくれる同級生だからな」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 14:40:27.70 ID:4zquMO510
柚子「遅かったのね」
遊矢「ちょっと沢渡と」
沢渡「ここお前ん家だろ!何で」
遊矢「母さんが町内会の旅行で」
「理由になってないぞ!」
「不純異性交遊だ!」
「夕飯って…お前のか?何か変だろ!」
柚子「別にいいじゃない。幼馴染なんだから」
「で、出た!必殺の幼馴染!」
「幼馴染ってだけで何でも許されると思うなよ!」
「俺らだって幼馴染だけど沢渡さんの夕飯作った事ないんだぞ!」
沢渡「言っとくけど羨ましくはねえんだからな!」
遊矢「べ、別に自慢してないだろ」
沢渡「帰るぞ!」
「それとこれとは」
「話は別っすよ」
「そうじゃないっすか沢渡さん」
沢渡「ま、仕方ねえから食ってやるか」
柚子「高圧的な態度の人にはあげないわ」
ユート「…」
遊矢「大勢の方が賑やかだしさ」
柚子「あんまり作ってないのよ?」
沢渡「足りなかったら食わせてやるよ。俺は金だけは持ってるからな」
ユート「人間は外見ではなく内面なんだな…彼は間違いなくいい奴だ」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 17:13:21.98 ID:4zquMO510
柚子「何かぶら下がってる」
遊矢「本当だ…えーっと」
『スリガキ』
遊矢「こんな貼り紙まで貼ってある」
ユート「これ人間だぞ」
遊矢「え?あ、本当だ」
素良「…助けて!僕は紫雲院素良!変なのに捕まって吊るされて」
柚子「誰がこんな事を!」
黒咲「俺だ」
柚子「黒咲隼!」
遊矢「何でこの子を」
黒咲「こいつが俺の財布をスった」
素良「110円しか入ってなかったじゃないか!」
黒咲「それでも俺の金を盗んだ事には変わりない」
遊矢「だからってグルグル巻きにした挙句に逆さ吊りなんて」
黒咲「だから何だ」
ユート「…」
柚子「そういえば黒咲はユートの知り合いらしいけど…何かわかる」
ユート「いいや覚えがない」
遊矢「とりあえず解放するからな」
黒咲「こいつは俺が捕らえた獲物だ」
遊矢「獲物って…人間なんだぞ!」
黒咲「欲しければ俺とデュエルしろ」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 17:58:41.30 ID:4zquMO510
遊矢・黒咲「デュエル!!」
遊矢「俺からだ!EMユニを攻撃表示で召喚!EMユニの効果を発動!EMユニが召喚または特殊召喚に成功した時、手札からレベル3以下のEMモンスターを特殊召喚する。手札からEMコンを特殊召喚!」
遊矢「EMコンの効果を発動!EMコンが召喚または特殊召喚に成功した時、攻撃力1000以下のEMモンスター1体を対象に、そのモンスターとEMコンを守備表示にしデッキからオッドアイズモンスターを手札に加える!カードを1枚伏せてターンエンド!」
黒咲「俺のターン!RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!そしてRR-バニシング・レイニアスの効果を発動!手札から2体目のRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!魔法『RR-コール』を発動!デッキから3体目のRR-バニシング・レイニアスを守備表示で特殊召喚!」
ユート「RR…」
遊矢「ユート?」
ユート「い、いや」
黒咲「バトルだ!RR-バニシング・レイニアスでそのチャラチャラしたEMコンを破壊せよ!!」
黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」
遊矢「俺のターン!EMディスカバー・ヒッポを攻撃表示で召喚!EMディスカバー・ヒッポの効果を発動!ヒッポの召喚に成功したターン通常召喚に加え1度だけ自分メインフェイズにレベル7以上のモンスター1体をアドバンス召喚する事ができる!EMユニとEMディスカバー・ヒッポをリリースし手札からオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをアドバンス召喚!!」
遊矢「バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでRR-バニシング・レイニアスを攻撃!螺旋のストライクバースト!!」
黒咲「罠発動!『プライドの咆哮』戦闘ダメージ計算時、自分のモンスターの攻撃力が相手より低い場合、その攻撃力の差分ライフを払って発動する」4000→2800
黒咲「そして!ダメージ計算時のみ、自分のモンスターの攻撃力は相手モンスターとの攻撃力の差+300ポイントアップ!返り討ちにしてやれ!!」
遊矢「うわっ!?」4000→3700
ユート「黒咲隼…この男」
遊矢「ターンエンド!」
黒咲「俺のターン!」
ユート「もしかしたら俺は会った事があるかもしれない…彼に」
遊矢「それは大きな進歩だ…けど」
ユート「どうやら普通の生き方をしていないタイプのようだ」
遊矢「だからって俺も負けるわけには行かない!」
ユート「その通りだ!」
黒咲「鳥葬の時間だ!」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 19:05:09.16 ID:4zquMO510
黒咲「1体目のRR-バニシング・レイニアスの攻撃!」
遊矢「墓地のEMユニの効果を発動!EMユニとEMモンスターを除外する事で、このターン自分が受ける戦闘ダメージを1度だけ0にする!」
黒咲「2体目のRR-バニシング・レイニアスの攻撃!」
遊矢「ううっ…」3700→2400
黒咲「3体目のRR-バニシング・レイニアスの攻撃!」
ユート「マズいな遊矢」
遊矢「か、かなり…」2400→1100
黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド!」
遊矢「俺のターン!やってやろうユート!ペンデュラム召喚の可能性を…スケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」
黒咲「あのデカいおっさんを下した召喚か」
遊矢「ペンデュラム召喚!エクストラデッキより蘇れ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」
黒咲「エクストラデッキから生き返らせたというのか?妙な召喚だ」
遊矢「行くぞ黒咲!」
黒咲「罠発動!『RR-ロック・チェーン』1ターンに1度、自分フィールドのRRモンスターの攻撃力より高い相手モンスターが特殊召喚された時、そのモンスター1体を対象に表示形式を変更する!」
ユート「黒咲隼…」
遊矢「ターンエンド!」
黒咲「俺のターン!」
柚子「遊矢…」
素良「EMか…あいつに似てるしモンスター達の名前もなんか」
ユート「隼…ダメだ思い出せない」
黒咲「もう終わらせるか」
遊矢「まだだ!俺はまだ」
黒咲「…」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 19:56:02.31 ID:4zquMO510
黒咲「レベル4のRR-バニシング・レイニアス3体でオーバーレイ!雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼を翻せ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」
ユート「エクシーズ召喚…!」
黒咲「ライズ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動する事ができる!ライズ・ファルコンの攻撃力は対象のモンスターの攻撃力分アップする!」
遊矢「攻撃力2600!」
黒咲「RR-ライズ・ファルコンでオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!ブレイブクロー レヴォリューション!!」
ユート「あの男は何度でもオッドアイズを砕こうとする鉄の意思が感じられる!」
黒咲「ターンエンド!」
遊矢「だからって策が無いわけじゃない!ドロー!!」
ユート「!」
黒咲「次にオッドアイズを召喚すればライズ・ファルコンの攻撃力は更に上昇する」
遊矢「俺のデッキはオッドアイズだけじゃない!ターンエンド」
ユート「…」
黒咲「俺のターン!勝ちを諦めたか」
遊矢「俺はまだ何一つ諦めちゃ居ない!かかって来い黒咲隼!!」
黒咲「ならば引導を渡してやる!RR-ライズ・ファルコンでダイレクトアタック!!」
遊矢「罠発動!『EMコール』相手モンスターの直接攻撃を無効にし、デッキから相手モンスターの攻撃力以下の守備力を持つEMモンスターを2体まで手札に加える!」
黒咲「ターンエンド」
遊矢「俺のターン!EMソード・フィッシュを攻撃表示で召喚!EMソード・フィッシュの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウンさせる!」
遊矢「そして俺はレベル4のEMゴールド・ファングと同じくレベル4のEMシルバー・クロウをペンデュラム召喚!」
ユート「これで更にダウンだ!」
遊矢「EMシルバー・クロウの効果を発動!自分フィールドのEMモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで300ポイントアップする!」
ユート「そしてEMゴールド・ファングの効果はターン終了時まで自分フィールドのEMモンスターの攻撃力を200ポイントアップさせる!」
黒咲「ほぉ…やるもんだな」
遊矢「これがペンデュラム召喚!俺のオリジナルだ!!」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 20:05:14.94 ID:4zquMO510
遊矢「ほら」
素良「助かったよ」
柚子「素良だっけ?随分と汚れてるわね」
素良「ちょっと訳ありで宿無しなんだ…君もでしょ」
黒咲「俺は何処でも寝られる」
柚子「宿無しか…じゃあ私の家に来る?部屋も空いてるけど」
遊矢「!」
素良「いいの?」
黒咲「…」
遊矢「柚子!この子はともかく黒咲は…」
黒咲「俺が何だ」
遊矢「べ、別に」
黒咲「俺は馴れ合いは嫌いだ」
遊矢「そっか」
黒咲「だが」
遊矢「だったら俺の家に来い!」
ユート「彼は女の子の家には危険な人種だからな」
黒咲「家賃は払わんぞ」
遊矢「い、いらないよ」
黒咲「なら着いて来い」
遊矢「何処に!」
黒咲「お前の家だろ?グズグズするな」
遊矢「俺の家とか知らないだろ!待てよ黒咲」
ユート「黒咲隼…変なタイプの人間だな…」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 22:13:30.76 ID:4zquMO510
遊矢「この子が鮎川アユ」
アユ「よろしくね!」
遊矢「こっちは山城タツヤ」
タツヤ「始めまして」
遊矢「そんで原田フトシ」
フトシ「痺れるゥ〜!」
柚子「こっちは私の家で預かってる紫雲院素良」
素良「もしかして塾生ってこれだけ?」
柚子「そ、そうよ…それと+二人」
素良「二人?」
柚子「素良と黒咲」
遊矢「黒咲…何処行ったんだあいつ!?」
ユート「さっき出て行ったが」
遊矢「あいつ…何考えてるんだよ!」
ユート「俺にもわからんよ」
柚子「けど知り合いでしょ?」
ユート「まるで覚えがない…ただエクシーズ召喚には懐かしさが」
アユ「遊矢お兄ちゃんと柚子お姉ちゃん誰と喋ってるんだろうね」
素良「昔からあんな感じなの?」
タツヤ「最近…じゃなかったっけ?」
フトシ「そうなんだよな」
素良「そういえばセレナも何かモンスターの精霊が見えたりするとか言ってたな…何か懐かしいや」
遊矢「ちょっと探してくる」
柚子「気をつけてね」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 22:36:59.34 ID:4zquMO510
遊矢「何だこの人集りは」
ユート「あの男じゃないか」
遊矢「まさか…いやあり得るな。ちょっと通して」
黒咲「誰にぶつかったと思っているんだ」
ユーゴ「だからわざとじゃねえって言ってんだろ!文句ならクリアウィングに言えってんだ!!」
遊矢「やっぱり」
沢渡「お前も来たのか」
遊矢「ああ…野次馬が似合ってるな沢渡」
沢渡「何!」
「あの白いの変なんだぜ?」
「いきなり出現して黒いのに激突してさ」
遊矢「いきなり?」
「何も無い空間から…ねえ沢渡さん」
沢渡「あれはエスパーだぜ。間違いねえよ」
ユーゴ「俺はユーゴだ!てめえは何だ!?」
黒咲「黒咲隼」
ユーゴ「俺とデュエルしろ!」
黒咲「跳ねっ返りのチビが…俺に喧嘩を売った事を後悔させてくれる!」
ユーゴ「チビじゃねえ!俺はユ」
ブンッッ
遊矢「!?」
ユート「消えたぞ…」
沢渡「やっぱエスパーなんだな」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 22:52:55.36 ID:4zquMO510
遊矢「あまり派手やるなよ黒咲!」
黒咲「文句なら奴に言え」
遊矢「消えてるだろ?すぐにカッとなってさ」
黒咲「俺の故郷には俺より気の短い大馬鹿が1人居るがな」
遊矢「黒咲以上って…どんな奴だよ」
ユート「遊矢」
遊矢「ん?」
ユート「彼が居た場所にカードが落ちているぞ」
遊矢「あいつのかな?調律の魔術師?チューナーモンスターか」
沢渡「盗むなよ!」
遊矢「ちゃんと返すよ!」
沢渡「そういえばお前知ってるか?対抗戦の件」
遊矢「ああ…何か塾長が話してたな」
沢渡「だろ?何と俺が」
遊矢「沢渡が!?」
沢渡「選ばれてねえよ!」
遊矢「何で選ばれてる雰囲気出してるんだよ」
沢渡「お前が勘違いしただけじゃねえか!」
遊矢「へえ…残念」
沢渡「あ、舐めた顔してんな!言っとくが沢渡シンゴはネオ沢渡として蘇ったんだ」
遊矢「ネオって…プフッ」
沢渡「笑うな!リターンマッチだ!!」
遊矢「そう来なくちゃな!」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 00:01:09.76 ID:0FiOpzSU0
遊矢・沢渡「デュエル!!」
遊矢「俺からだ!モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」
沢渡「俺のターン!永続魔法『前線基地』を発動!そしてV-タイガー・ジェットを攻撃表示で召喚!前線基地の効果を発動!1ターンに1度手札からレベル4以下のユニオンモンスターを特殊召喚する!W-ウィング・カタパルトを特殊召喚!Vタイガー・ジェットとW-ウィング・カタパルトを除外!VW-タイガー・カタパルトを特殊召喚!!」
沢渡「VW-タイガー・カタパルトの効果を発動!手札を1枚墓地へ送り相手モンスター1体の表示形式を変更!」
遊矢「!」
沢渡「攻撃力200のEMジンライノ!VW-タイガー・カタパルトで攻撃!!」
遊矢「くっ…」4000→2200
沢渡「カードを1枚伏せてターンエンド!」
遊矢「俺のターン!幻影?こんなカード知らないぞ」
ユート「幻影…」
遊矢「EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」
ユート「エクシーズ召喚…幻影…」
沢渡「俺のターン!VW-タイガー・カタパルトで攻撃!」
遊矢「墓地のEMジンライノの効果を発動!自分フィールドのEMモンスターが戦闘または効果で破壊される場合、墓地のEMジンライノを代わりに墓地のジンライノを除外する事ができる!」
沢渡「ターンエンド!」
遊矢「俺のターン!」
ユート「エクシーズ召喚ができる」
遊矢「何で?」
ユート「わからないが…そんな気がしてならない」
遊矢「わかったよ…何でもやって見なきゃわからないもんな。スケール1のEMシール・イールとスケール5のEMチェーンジラフでペンデュラムスケールをセッティング!」
沢渡「魔術師コンビだけじゃねえのか!?」
遊矢「何体かがペンデュラムに変化したんだ!ペンデュラム召喚!レベル4!EMアメンボート!!」
ユート「これでレベルが同じモンスターが揃った…行くぞ遊矢!」
遊矢「レベル4のEMウィップ・バイパーとEMアメンボートでオーバーレイ!」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 00:40:10.66 ID:0FiOpzSU0
遊矢「あ、あれ?」
ユート「…」
沢渡「エクシーズモンスター持ってんのかよ」
遊矢「あっ…」
黒咲「バカめ」
遊矢「ターンエンド!」
沢渡「俺のターン!X-ヘッド・キャノンを攻撃表示で召喚!そして前線基地の効果でY-ドラゴン・ヘッドを手札から特殊召喚!X-ヘッド・キャノンとY-ドラゴン・ヘッドを除外しXY-ドラゴン・キャノンを特殊召喚!」
ユート「また合体モンスターが来るぞ、遊矢」
沢渡「それだけじゃねえ!罠発動!『ゲットライド!』墓地のユニオンモンスターを選択し自分フィールドのユニオンモンスターに装備する!XYZ-ドラゴン・キャノン!!」
遊矢「これで合体モンスターが2体になった…ユート」
ユート「だが心配する必要はない…と言っても君は大丈夫か」
沢渡「こいつでフィナーレだ!XW-タイガー・カタパルトとXYZ-ドラゴン・キャノンを除外しエクストラデッキからVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンを特殊召喚!」
沢渡「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンの効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのカードを1枚除外する!」
遊矢「EMシール・イールのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスターを対象に発動する事ができる!そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする!」
沢渡「だったらVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンでEMウィップバイパーを攻撃!」
遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!相手フィールドのモンスター1体を対象にエンドフェイズ時まで攻撃力と守備力を入れ替える!」
沢渡「だが破壊は間逃れないぜ!」
遊矢「ぐあああああああああああああ」2200→1100
ユート「EMチェーンジラフの効果を発動!自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊された時、EMチェーンジラフを破壊し破壊されたモンスターを特殊召喚する!EMウィップ・バイパーを特殊召喚!」
沢渡「命拾いしたな遊矢!ターンエンド!」
遊矢「俺のターン…もう1度だユート!」
ユート「やる気か?」
遊矢「何かやらなきゃダメな気がして来た!もしかしたら相棒の記憶が戻るかもしれないからな」
ユート「相棒…相棒か」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 01:02:29.22 ID:0FiOpzSU0
遊矢「レベル4のEMウィップ・バイパーとEMアメンボートでオーバーレイ!」
沢渡「エクシーズモンスターがねえってのに無理に決まってんだろ!」
遊矢「俺はどういう理由か知らないけどペンデュラム召喚なんて未知の召喚を誕生させた!だからこそ俺は自信がある!俺が榊遊矢である以上…何としてでも成し遂げる!!」
ドクン…
ユート「この脈動は…」
黒咲「あいつ…」
ユート「そう…思い出した。俺のエースモンスター…その名は!」
カッ
ユート「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れよ!ランク4!」
遊矢・ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
黒咲「ダーク・リベリオンだと!?」
沢渡「マジでやりやがった…こいつ!」
遊矢「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる!そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力をアップ!」
ユート「トリーズン・ディスチャージ!!」
沢渡「なっ!」
遊矢「そして罠発動!『幻影翼』自分フィールドのモンスターの攻撃力を500ポイントアップ!これで攻撃力は4500!バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンを攻撃!」
ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!!」
沢渡「おおおおおおおおおおおおおおおお」4000→1000
遊矢「ターンエンド!」
沢渡「俺のターン!出ろよモンスター…出ねえ!?」
黒咲「瑠璃の霊感通り…ユートはスタンダード次元に居る。そして遊矢と何処かで接触したという事なのか」
沢渡「くっ…ターンエンド!」
遊矢「俺のターン!」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 01:14:12.45 ID:0FiOpzSU0
沢渡「マジで召喚するか普通!?」
遊矢「沢渡も頑張ったら」
沢渡「できねえよ!俺は常識人なんだぞ!」
黒咲「何処で手に入れた…そのカードを」
遊矢「ユートは俺と同化している」
ユート「本当に彼は俺の知り合いなのか?」
黒咲「ユート…施設で育ったデュエルスクール スペード校の生徒だ」
遊矢「だってさ」
ユート「彼は俺が」
遊矢「見えない…よな?」
黒咲「俺は瑠璃…妹とは違い黒咲家に代々継がれている霊感を持ち合わせちゃいない」
遊矢「妹居るんだ」
黒咲「柚子に瓜二つのな」
遊矢「お前は何者なんだ…何処から来たんだよ黒咲」
黒咲「エクシーズ次元首都ハートランド…言ってみれば別世界だ。俺の元相棒の不始末でユートは消え…そしてこの世界に流れ着いた」
遊矢「一体何があったんだ?そのエクシーズ次元ってところで」
黒咲「アカデミアと名乗る連中が毛狩りを開始した」
遊矢「毛狩り!?」
黒咲「俺が知る限りでは組織の首領は赤馬零王という男だそうだ」
沢渡「あ、赤馬!?」
遊矢「赤馬ってまさか…」
黒咲「幸いにも元融合次元の出身者の事前の情報で最悪の事態は避けられたが代わりにユートが消えた」
ユート「俺の出身地…エクシーズ次元のハートランド」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/16(日) 01:53:33.52 ID:mO1EBwgVo
毛狩りが浮いてるが案外面白い
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/16(日) 04:14:06.91 ID:Z7I/IdeWO
ミラージュがレベル3だしオッドアイズと幻影混ぜて使ってるわ
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 11:19:41.26 ID:0FiOpzSU0
数日後
赤馬「失礼し…」
刃「頼もう!」
赤馬「…」
黒咲「殴り込みか」
刃「な、何だ!?」
黒咲「竹刀なんぞ持って殴り込みとは愚かな奴だ。こいつを貸してやる」ポイッ
刃「鉄パイプ…しかも短い」
黒咲「ガキの頃に良く使っていた」
北斗「な、何か血がこびり付いてるよ」
赤馬「柊塾長」
修造「わざわざ来てくれて申し訳ないね零児くん」
零羅「…」
修造「その子は確か」
赤馬「おと…いもの零羅です」
遊矢「おといも?」
赤馬「事情があるんだ。この子には」
柚子「幾つなの?」
零羅「…」
赤馬「この子は心を閉ざしている」
遊矢「心を?おーい!ちょっと遊んであげてくれよ」
フトシ「相撲でもいいのか」
遊矢「相撲はダメだろ?フトシの体格とこの子の体格じゃ」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 11:40:37.92 ID:0FiOpzSU0
黒咲「…」
素良「暇だよね」
黒咲「…遊矢の中にユートか」
素良「僕ってさ他の世界から来たんだよね。君も何でしょ」
黒咲「…」
素良「僕の世界はいつの間にか侵食されていた。そして」
黒咲「お前の事情なんか知るか」
素良「…」
黒咲「早い話が逃げたんだろ」
素良「違う!僕は」
黒咲「俺はアカデミアの連中を許さぬ」
素良「アカデミア…アカデミアって言ったね!」
黒咲「それが何だ」
素良「アカデミアの訳が無い!あそこは僕が通っていた学校なんだぞ!それが」
黒咲「お前もアカデミアなのか」
素良「そうだよ!けど君の言ってるアカデミアとは違う…僕は…僕達はプロフェッサーと」
黒咲「暇潰しができた」
素良「!」
黒咲「とりあえず俺とデュエルしろ」
素良「…いいよ」
黒咲「上と下どっちがいい」
素良「今いる場所…屋根の上でいい」
黒咲「上で俺に挑むとは貴様も度胸があるなチビ」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 13:07:26.35 ID:0FiOpzSU0
黒咲・素良「デュエル!!」
黒咲「RR-トリビュート・レイニアスを召喚!RR-トリビュート・レイニアスの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功したターン デッキからRRと名のつくカードを墓地へ送る。そして墓地へ送ったRR-ミミクリー・レイニアスの効果を発動!墓地のミミクリー・レイニアスを除外しデッキからミミクリー・レイニアス以外のRRと名のつくカードを1枚手札に加える」
黒咲「そしてミミクリー・レイニアスの効果で手札に加えたRR-ファジー・レイニアスは自分フィールドにRRモンスターが存在する時、手札から特殊召喚する事ができる。RR-ファジー・レイニアスを特殊召喚!レベル4のRR-トリビュート・レイニアスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!」
黒咲「RR-フォース・ストリンクスのオーバーレイ・ユニットを一つ使いデッキから鳥獣族・闇属性・レベル4モンスターを手札に加える」
黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」
素良「僕のターン!守備表示…意外だね」
黒咲「デュエルは喧嘩とは違うからな。守りにも徹する」
素良「君って凄まじいほどに手が早いけど…やっぱり」
黒咲「不良だ」
素良「だよね…見ての通り」
黒咲「街のカス同然だった俺達もデュエルだけはできた」
素良「じゃあ何でグレてるの?意味なんて」
黒咲「力が有り余っているからだ。不良なんてものは10代のほんの一瞬でしか輝く事のできぬ愚かな人種…それが俺達だった」
素良「俺達?」
黒咲「俺の元相棒だ。最もコンビは解消したがな」
素良「何か訳ありって感じだね君も」
黒咲「お前には関係無い話だがな」
素良「僕は手札のエッジインプ・シザーとファーニマル・ベアを融合!融合召喚!全てを切り裂く戦慄のケダモノ!デストーイ・シザー・ベアー!!」
素良「デストーイ・シザー・ベアーでRR-フォース・ストリンクスを攻撃!!」
黒咲「そう…バカで愚かな俺達は危うく大切な者を失うところだった」
黒咲「タイミングを見誤ったな!速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』を発動!自分フィールドのRRエクシーズモンスターが戦闘で破壊された墓地へ送られた時、そのモンスターを特殊召喚しランクの一つ高いRRエクシーズモンスターを重ねてエクストラデッキから特殊召喚する事ができる!」
素良「!?」
黒咲「獰猛なるハヤブサよ。激戦を切り抜けしその翼を翻し寄せ来る敵を打ち破れ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 13:57:22.42 ID:0FiOpzSU0
素良「カードを1枚伏せてターンエンド!」
黒咲「俺のターン!装備魔法『ラプターズ・アルティメット・メイス』をRR-ブレイズ・ファルコンに装備!これによりRR-ブレイズ・ファルコンの攻撃力は1000ポイントアップ!行け!」
素良「攻撃力は僕のモンスターの方が上だ…何かする気だな」
黒咲「オーバーレイ・ユニットを持つブレイズ・ファルコンは相手へのダイレクトアタックが可能!」
素良「!」4000→2000
黒咲「そしてRR-ブレイズ・ファルコンが相手へダメージを与えた時、相手フィールドのモンスターを1体を対象にし、破壊する!」
黒咲「ターンエンド」
素良「僕のターン!魔法『デストーイ・リニッチ』を発動!墓地のデストーイ・シザー・ベアーを特殊召喚!今度こそトドメを刺してやる!!」
黒咲「…」
素良「あ、あれ?」
黒咲「ラプターズ・アルティメット・メイスを装備したRRモンスターが攻撃対象にされた時、デッキからRUMを手札に加える事でこのターン自分への戦闘ダメージは0になる!」
素良「デストーイ・シザー・ベアーの効果を発動!相手モンスターを戦闘破壊した時、その相手モンスターを攻撃力1000アップの装備カードとして装備する!ターンエンド!」
黒咲「俺のターン!」
素良「勝てる…絶対に勝てる!」
黒咲「そう簡単に行くと思っているのか…魔法『ユニコーンの導き』を発動!除外されている獣族または鳥獣族レベル5以下のモンスターを手札を1枚除外し特殊召喚する!RR-ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!魔法『RR-コール』を発動!自分フィールドのRRモンスターと同名カードをデッキから守備表示で特殊召喚する!2体目のRR-ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!」
黒咲「RR-ミミクリー・レイニアスの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、自分フィールドのRRモンスター全てのレベルを一つ上げる!レベル5となったRR-ミミクリー・レイニアス2体でオーバーレイ!まだ見ぬ勇猛なハヤブサよ。猛き翼に秘めし未知なる力、今ここに知らしめよ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」
黒咲「RR-エトランゼ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体を対象に発動する事ができる!そのモンスターを破壊し破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!!」
素良「元々の…って事は」
黒咲「お前の負けだ」
素良「くっ…」
黒咲「何だその顔は」
素良「負けた…あれから半年も経ったのに…僕は」
黒咲「半年?何かは知らぬが顔を上げろ」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 14:11:41.30 ID:0FiOpzSU0
黒咲「…」
素良「僕らの世界は滅亡寸前だった…僕は怖くなって逃げ出した。敵から奪ったデュエルディスクで…次元移動して」
黒咲「そうか…で?慰めてほしいのか」
素良「そんなんじゃない!僕は…友達を見捨てて!」
黒咲「少なくともハゲにされていない奴らは何人か居るそうだ。俺の世界に融合次元の出身者が現れて話していた」
素良「…」
黒咲「あれを見ろ」
遊矢「2人とも屋根に上がって何やってんだよ!」
黒咲「試合は」
遊矢「1勝2敗の1引き分けで俺達が負けた!」
黒咲「それでヘラヘラしているのか?訳のわからん奴だ」
素良「…」
黒咲「今度は逃げるな。あいつらを守ってやればいい」
素良「…うん」
黒咲「それで少しは罪も償えるだろう。最も俺もお前も死ねば地獄行きだろうがな」
素良「君は逃げないタイプなんでしょ?僕とは違うよ」
黒咲「その代わり敵を作り出した。大勢のな」
素良「…」
黒咲「ユートは何と言っている!」
遊矢「何か言う事は」
ユート「彼は苦手だ」
遊矢「言えるわけないだろ!残念だって言ってる!」
黒咲「しかし本当に居るのか?あまりにもオカルトすぎる」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 14:29:06.74 ID:0FiOpzSU0
赤馬「今日はありがとございました」
修造「また遊びに来なよ」
赤馬「もう来る事はないでしょう」
修造「まさか零児くん…君は」
赤馬「父親の不始末は私が付けます」
修造「無茶を言ってはダメだ。知ってるだろ?あの人が率いている戦力は…あれから3年経っているんだ!あの頃よりも」
赤馬「増えているでしょう。次元制覇に乗り出すぐらいですから」
修造「だったら君だけじゃダメだ!石島さんや俺も」
赤馬「その結果が遊勝さんです。私だけでいい…私が決着をつける!誰かが苦しみ傷つくぐらいなら…この赤馬零児が!」
修造「君はいいかもしれない。しかし君のお母さんや零羅くんは」
赤馬「…」
柚子「お父さんと赤馬零児?何やってるんだろ」
修造「遊矢は口では先輩は嫌っちゃ居るが…本当は今でも」
赤馬「彼から父親を奪ったのは私の責任でもある」
柚子「何の話してるんだろ?」
修造「…」
赤馬「あの時、私が足を引っ張らなければ融合次元もエクシーズ次元も今も平穏だった…遊勝さんも死ぬ事は無かった!」
柚子「!」
修造「…」
赤馬「3年間もの間、雲隠れをしていた赤馬零王…私が何としてでも食い止める!そして地獄へ叩き込むのが私の使命だ!!」
柚子「お、おじさんが…死んだなんて」
修造「零児くん!」
赤馬「柊塾長…いえ修造さん…あなたは死んではならない人だ。娘さんの為にも彼の父親代わりとしても、修造さんは生きねばなりません」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 14:36:46.93 ID:0FiOpzSU0
赤馬「ん?」
遊矢「…」
北斗「言っとくけど」
遊矢「次は負けない」
北斗「うんうん」
赤馬「次も私が勝つ…舞網チャンピオンシップでの活躍を期待するぞ」
遊矢「勝つ!そして優勝者として赤馬零児!あんたに挑戦する」
赤馬「…」
遊矢「俺は逃げない…父さんのような腰抜けとは違う!!」
赤馬「君の父親は腰抜けなんかじゃなかったさ…君にもわかる日が来る」
遊矢「…」
赤馬「約束しよう。君との再戦を」
遊矢「ああ!」
北斗「僕じゃないの?」
刃「スルーされてたぞ」
真澄「さっさと行くわよ!」
刃「こっちはこっちでカリカリしてるしさ」
北斗「遊矢!僕は」
真澄「何やってるの!」
北斗「は、はい!」
ユート「赤馬零児は強いデュエリストだ」
遊矢「だからこそ燃えるんじゃないか!」
赤馬「すまないな榊遊矢…その約束は守れないかもしれない」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/16(日) 14:54:39.94 ID:ytdqa+ywO
増えているで髪の話かと思った
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 17:29:44.42 ID:0FiOpzSU0
遊矢「EMハンマーマンモでダイレクトアタック!!」
ユート「…」
遊矢「一つ目!」
ユート「彼女の姿が見えないな」
遊矢「あれから素良と修行してるらしいよ」
ユート「修行か」
未知夫「…」
遊矢「?」
未知夫「だ、誰と会話してるんだろなって思ってさ」
遊矢「人には色々と事情があるものさ」
未知夫「まさか幽霊とか見えるタイプ?何か凄い」
遊矢「幽霊って…言うか」
ユート「…」
遊矢「相棒的な存在かな」
未知夫「はあ…ふーん」
ユート「あまり信用していないような雰囲気だぞ」
遊矢「そんなもんじゃないか?」
未知夫「頑張ってくれよ遊矢」
遊矢「勿論!戦わなきゃ行けない相手が居るからな」
未知夫「その相棒って人にもよろしく言っといてくれよ」
遊矢「だってさ」
ユート「ああ」
未知夫「世の中広いんだな…僕も頑張らないと」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 17:52:35.62 ID:0FiOpzSU0
翌日
ニコ「今日の相手はテレビでも御馴染みの九庵堂栄太!」
遊矢「あのクイズ番組で出てる子?ミッチーもそうだけど有名人ばっかだな」
ニコ「そこは私の人脈…教えようか?人脈の凄さを」
遊矢「え?別にいいよ」
ニコ「…」
遊矢「よし…頑張って!」
ドンッッ
遊矢「な、何だ!?」
栄太「うわあああああああああああああああああ」
ユート「人が壁を突き破って…」
遊矢「おい!大丈夫か!?」
栄太「」
遊矢「気絶してる…」
ユーゴ「このチビ!クイズなんて関係ねえだろうが!?」
ユート「この前の」
遊矢「お前!」
ユーゴ「誰だお前?」
遊矢「榊遊矢!何でこんな真似を」
ユーゴ「ワープしたらいきなりだぜ?こいつとデュエルして人を小馬鹿にしやがって!」
遊矢「どうすりゃいいんだろ」
ニコ「当然デュエルでしょ」
遊矢「どうする?」
ユーゴ「上等だぜ榊遊矢!それと何か浮かんでる奴!」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 20:00:21.65 ID:0FiOpzSU0
遊矢・ユーゴ「デュエル!!」
遊矢「先攻は俺からだ!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」
ユーゴ「俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない時、SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する事ができる!手札からSR OMKガムを特殊召喚!」
ユーゴ「レベル4のSRバンブー・ホースにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!OMKガムがこのカードを含む風属性モンスターのみを素材にし墓地へ送られた時デッキの一番上のカードを墓地へ送り、そのカードがスピードロイドモンスターだった場合、素材となったシンクロモンスターの攻撃力は1000ポイントアップ!墓地へ送ったのはSRパチンゴーカート!よって1000アップだ!!」
遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象に発動!エンドフェイズ終了時まで攻撃力と守備力を入れ替える!」
ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」
遊矢「俺のターン!ダーク・リベリオンの出番だぞユート!EMユニを攻撃表示で召喚!レベル4のEMウィップ・バイパーとEMユニでオーバーレイ!エクシーズ召喚!」
ユート「ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
遊矢「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使う事で相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分だけダーク・リベリオンの攻撃力がアップ!」
ユート「トリーズン・ディスチャージ!」
ユーゴ「攻撃力4000!?」
ユート「底上げした攻撃力が仇となったようだな!」
遊矢「バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでHSRチャンバライダーを攻撃!」
ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!!」
ユーゴ「罠発動!『パワー・フレーム』自分フィールドのモンスターがその攻撃力より高いモンスターに攻撃対象にされた時に発動する事ができる!その攻撃を無効にし、このカードを装備する!そして装備したモンスターはその時の相手モンスターと攻撃対象となったモンスターの数値の差だけアップする!」
ユート「…」
ユーゴ「振り出しに戻るってな」
遊矢「カードを2枚伏せてターンエンド!」
ユーゴ「俺のターン!バトルだ!HSRチャンバライダーでダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを攻撃!」
遊矢「相打ち狙いか?」
ユーゴ「HSRチャンバライダーは戦闘を行うダメージステップ開始時に攻撃力が200ポイントアップする!」
ユーゴ「そして2回の連続攻撃が可能だ!!俺は相打ちなんてケチな真似はしねえ!」
遊矢「だと思ったよ!」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 20:53:31.75 ID:0FiOpzSU0
ユート「罠発動!『幻影騎士団シャドーベイル』自分フィールドのモンスターに装備し攻撃力と守備力を300ポイントアップ!」
遊矢「そして罠発動!『幻影騎士団シャドーベイル』さらに300!」
ユート「さらに3枚目の罠発動!『幻影騎士団シャドーベイル』これで900ポイントだ!!」
遊矢「弾き返せダーク・リベリオン!!」
ユーゴ「無茶苦茶しやがるぜ!」4000→3300
ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」
遊矢「俺のターン!今がチャンス!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでダイレクトアタック!」
ユーゴ「相手の直接攻撃宣言時に手札のSRメンコートを特殊召喚し、相手フィールドの表側表示モンスターを全て守備表示にする!」
遊矢「ターンエンド!」
ユーゴ「俺のターン!永続罠『強化蘇生』を発動!自分の墓地のレベル4以下のモンスターのレベルを一つ上げ特殊召喚する!SR OMKガムを特殊召喚!そして自分フィールドにモンスターが特殊召喚に成功した事で手札のSR56プレーンを特殊召喚!SR56プレーンの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター1体を対象にそのモンスターの攻撃力を600ポイントダウン!」
ユーゴ「レベル5のSR56プレーンにレベル2のSR OMKガムをチューニング!その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!そしてSR OMKガムの効果を発動!デッキの一番上のカードを墓地へ送る…来たぜ、SR赤目のダイスを墓地へ!攻撃力を1000ポイントアップ!」
遊矢「それでもまだ…」
ユート「奴もドラゴンを使うのか」
ユーゴ「まだだ…けど運は俺に傾いてるぜ!魔法『スピードリバース』を発動!墓地のSR赤目のダイスを特殊召喚!SR赤目のダイスの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、赤目のダイス以外のスピードロイドモンスターを対象に発動する事ができる!そのモンスターのレベルを1から6までの任意の数値に変更する事ができる!SRメンコートのレベルを4から5に変更!」
ユーゴ「レベル5のSRメンコートにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」
ユーゴ「HSR魔剣ダーマの効果を発動!墓地の機械族モンスターを除外し相手に500のダメージを与える!」
遊矢「バーンダメージを与える為に?けど2体とも攻撃表示…これは一体」
ユーゴ「この瞬間、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度フィールドのクリアウィング以外のレベル5以上のモンスターの効果が発動した時に発動する事ができる!その効果を無効にし破壊する!悪りいな魔剣ダーマ!ダイクロイックミラー!」
ユート「自らのモンスターを破壊?それに何の意味が」
ユーゴ「そしてクリアウィングが自身の効果でモンスターを破壊した時、その破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけターン終了時までアップする!」
ユート「OMKガムの効果で1000アップし、更に魔剣ダーマの攻撃力2200…合計で5700!」
遊矢「そしてダーク・リベリオンは600ポイントダウンし攻撃力が4300!」
ユーゴ「振り切ろうぜクリアウィング!旋風のヘルダイブスラッシャー!!」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 21:42:16.92 ID:0FiOpzSU0
遊矢「いたた…」4000→2600
ユーゴ「ターンエンド!」
ユート「大丈夫か?」
遊矢「ああ…俺のターン!」
ユート「来たな君のエースが…そして墓地には」
遊矢「ターンエンド!」
ユーゴ「そりゃねえだろ!だったら振り切ってやるよ…なあ!クリアウィング!」
遊矢「…」
ユーゴ「ヘルダイブスラッシャー!!」
ユート「墓地の幻影騎士団シャドーベイルの効果を発動!相手の直接攻撃宣言時に守備表示で特殊召喚できる!」
ユーゴ「そういうパターンか…ターンエンド!」
遊矢「俺のターン!2体の幻影騎士団シャドーベイルをリリースしオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをアドバンス召喚!」
ユーゴ「2体目のドラゴンか」
遊矢「さらに魔法『死者蘇生』を発動!墓地のEMウィップ・バイパーを特殊召喚!EMウィップ・バイパーの効果を発動!フィールドのモンスター1体を対象に攻撃力と守備力を入れ替える!」
ユーゴ「!?」
遊矢「バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!螺旋のストライクバースト!!」
ユーゴ「クリアウィング!」
遊矢「そしてオッドアイズが相手モンスターを戦闘破壊した時、与えるダメージは倍になる!」
ユーゴ「くっ…」3300→2300
ユート「よし!」
遊矢「続いてEMウィップ・バイパーの攻撃!」
ユーゴ「やっべえな…このままじゃ!」2300→600
遊矢「ターンエンド!」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 21:56:42.33 ID:0FiOpzSU0
ユーゴ「はあ…こりゃやべえな」
遊矢「強かったよ…何て名前だっけ」
ユーゴ「ユーゴ!」
遊矢「て言うか何でバイクに跨ってるんだ?」
ユーゴ「バイクじゃねえ!Dホイールだ!!」
ユート「…」
遊矢「そういえばユーゴ」
ユーゴ「お?」
遊矢「これってユーゴの?」
ユーゴ「調律の魔術師!パクったのか!?」
遊矢「黒咲と喧嘩した時、落とした…んだと思うけど」
ユーゴ「そうか…すまねえな。こいつは俺の大切なカードなんだ」
ユート「君…まさかドジなのか」
ユーゴ「うるせえぞ幽霊野郎!」
ユート「俺はユートだ。そもそも俺が見えるのか?」
ユーゴ「おうよ!余裕も余裕だっつうの」
遊矢「変な奴だな。ほら返すよ」
ユーゴ「ありがと…」
ブンッッ
ユート「…また消えた」
遊矢「あ、ああ」
ユート「ユーゴか」
遊矢「あいつのドラゴンも似てるよな。何か召喚法の名前入ってるし」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 22:01:28.39 ID:0FiOpzSU0
ミエル「あ、柊柚子!」
柚子「方中ミエル!?」
素良「知り合い?」
柚子「塾の親睦会でちょっとね…」
ミエル「ねえ!ダーリンは!?」
柚子「し、知らないわよ!最近会ってないんだし」
ミエル「喧嘩?」
柚子「そんなんじゃないわよ」
素良「恋のライバルってやつ?」
アユ「遊矢お兄ちゃんって美少年だもん」
タツヤ「仕方が無いさ」
フトシ「うんうん」
ミエル「何だ居ないんだ…」
柚子「…」
ミエル「元気無いのね」
柚子「色々とあるの」
ミエル「?」
柚子「じゃあ私は」
ミエル「ダーリンによろしくね!」
アユ「よろしくだって」
タツヤ「何をよろしくなんだろ」
フトシ「さあ?」
柚子「…」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 22:11:35.55 ID:0FiOpzSU0
「たった2人で…我ら梁山泊を潰すとは」
「な、何者なんだ…」
ユーリ「はあ?何ちょっと強者気取りしてるのさ」
勝鬨「!」
ユーリ「すっごい殺意…もう一回やるかい?」
勝鬨「榊遊矢…!」
ユーリ「誰それ?知ってる?」
デニス「ん?君は遊矢の知り合い?」
勝鬨「ああ…自分と奴とは宿命のライバルだ…!」
デニス「宿命ね…」
ユーリ「誰だか知らないけどさ…プフフ」
勝鬨「何がおかしい!」
ユーリ「たった2人に全滅だよ?情けないとは思わないの?これだけの人数が居てさ!」
勝鬨「くっ!」
デニス「煽るなよユーリ」
ユーリ「はいはい」
デニス「だったら君に力をあげる」
勝鬨「力だと!?」
デニス「うん」
ユーリ「あれを使っちゃうわけか」
デニス「それが1番だろ」
勝鬨「ひ。一つ聞いておく…お前達は何者だ」
ユーリ「アカデミアセブンスターズのユーリ」
デニス「同じくデニス・マックフィールド」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 22:35:17.20 ID:0FiOpzSU0
数日後
ニコ「おーい!こっちこっち」
遊矢「素良!?」
素良「うん」
ニコ「君と彼が本戦へ進める有資格者8名のラストカードだ」
遊矢「ラストカード?何でまた」
ニコ「何でも黒咲隼という男が派手に暴れ回り参加者の半数以上を震え上がらせてしまい…みんな来年にするそうだ」
ユート「トラブルメーカーだな…」
素良「だから最後のカードは僕と君だ!」
遊矢「そうか…じゃあデュエルだな!」
素良「うん!」
遊矢・素良「デュエル!!」
素良「僕からだ!パッチワーク・ファーニマルを攻撃表示で召喚!パッチワーク・ファーニマルの効果を発動!このモンスターがフィールドに存在する限りデストーイ融合モンスターに記されたモンスターの代わりにできる!そして手札のエッジインプ・シザーと融合!融合召喚!デストーイ・シザー・ベアー!!」
素良「カードを1枚伏せてターンエンド」
遊矢「俺のターン!調律の魔術師か…」
ユート「彼に渡しそびれたカードだな」
遊矢「ユート」
ユート「言っておくがエクシーズ召喚以外は俺の管轄外だ」
遊矢「そんな…」
ユート「しかし刀堂刃、赤馬零児、ユーゴのシンクロ召喚を目撃しユーゴと赤馬零児とはデュエルをした」
遊矢「…」
ユート「その目が脳裏に焼き付いている筈だ。俺が黒咲隼とのデュエルでエクシーズ召喚を思い出したようにな」
遊矢「…ああ!」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 23:21:50.43 ID:0FiOpzSU0
遊矢「行くぞユート!俺はスケール2のEMブランコブラとスケール6のEMギタートルでペンデュラムスケールをセッティング!」
素良「そう簡単には負けないよ…僕の柚子に融合を教える傍で自分自身も」
遊矢「ペンデュラム召喚!レベル3!時読みの魔術師!レベル4!EMウィップ・バイパー!そして調律の魔術師を攻撃表示で召喚!」
遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を入れ替える!」
遊矢「ここからだ…赤馬とユーゴとのデュエルを思い出せ!レベル3の時読みの魔術師とレベル4のEMウィップ・バイパーにレベル1の調律の魔術師をチューニング!」
「シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」
ユート「何だ今のは…ユーゴとは別の人間の姿がクリアウィングを」
「こいつがある限り俺とお前の絆は途切れぬ…受け取れユーゴ!」
ユーゴ「いいのかよ!?ケチくさいお前が!」
「何だと!?ならば返せ!」
ユーゴ「返すわけねえだろ!ハハハ!!!」
ユート「これは調律の魔術師の記憶か?」
遊矢「剛毅の光を放つ勇者の剣!今ここに閃光と共に目覚めよ!シンクロ召喚!現れろ、レベル8!覚醒の魔導剣士!!」
遊矢「バトルだ!覚醒の魔導剣士でデストーイ・シザー・ベアーを攻撃!」
素良「くっ!」4000→3300
遊矢「覚醒の魔導剣士の効果を発動!このモンスターが相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」
素良「うわっ!?」3300→1100
遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」
素良「僕のターン!罠発動!『デストーイ・カスタム』墓地のエッジインプまたはファーニマルモンスターを自分フィールドに特殊召喚する!パッチワーク・ファーニマルを特殊召喚!そして永続魔法『デストーイ・ファクトリー』を発動!墓地の融合またはフュージョンカードを除外する事で手札とフィールドからデストーイ融合モンスターの素材となるモンスターをエクストラデッキから融合召喚する!墓地の融合を除外しフィールドのパッチワーク・ファーニマルと手札のエッジインプ・チェーンを融合!融合召喚!デストーイ・デアデビル!!」
素良「今度は僕の番だ!もう僕は…誰からも逃げない!」
遊矢「だったら全力で来い!」
素良「デストーイ・デアデビルで覚醒の魔導剣士を攻撃!」
遊矢「ぐあっ!?」4000→3500
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 23:35:49.92 ID:0FiOpzSU0
素良「デストーイ・デアデビルの効果で相手モンスターを戦闘破壊した時、さらに1000ポイントのダメージを与える!」
遊矢「くっ…」3500→2500
素良「ターンエンド!」
遊矢「こっちだって負けられないんだよ!ドロー!」
ユート「…」
遊矢「魔法『死者蘇生』を発動!覚醒の魔導剣士を特殊召喚!」
素良「それでも僕が優ってる!」
遊矢「なら、これならどうだ!EMソードフィッシュを攻撃表示で召喚!そしてエクストラデッキの時読みの魔術師をペンデュラム召喚!」
素良「なっ…攻撃力が一気に…そこまでする?」
遊矢「念には念を…そうだろ素良?」
素良「か、勝ったと思うなよ!僕の弟子が君を待ち構えてるんだからな!」
遊矢「まるで悪役のセリフだぞ」
素良「けど負けちゃダメだよ遊矢…君は僕がこの世界で出会った友達の1人なんだから!」
遊矢「約束するよ…バトルだ!」
素良「…」1100→0
遊矢「これで進めた…それで他の7人は」
ニコ「えーっと…柊柚子、権現坂昇、勝鬨勇雄、黒咲隼、暗黒寺ゲン、光津真澄、沢渡シンゴそして我らが榊遊矢!」
素良「みんな身内ばっかだね」
ニコ「今年は厄災が舞い降りた年と永遠に語り継がれる…と思う」
遊矢「黒咲は慣れれば…何となく近寄れる気もしないでもない」
素良「ああ見えて優しい気もしないでもない」
ユート「だが眼つきが普通じゃない」
遊矢「そういうなよ?何か知り合いなんだから」
ユート「どういう関係なのかが気になる。あの火の玉のように飛び出す男と俺が」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 23:36:45.59 ID:0FiOpzSU0
次は来週
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/17(月) 03:06:15.86 ID:Rt7PxItIo
乙
やっぱりユートユーゴとは決闘しとくべきだったよなぁ…
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/21(金) 18:16:39.76 ID:iQnhdZSv0
数日後
遊矢「おーい黒咲」
ユート「居ないのか」
遊矢「あいつ姿隠しすぎだろ…何やってんだか」
柚子「…」
遊矢「どうした?」
柚子「ううん…別に」
遊矢「柚子も余所余所しいしさ」
ユート「言われても見れば」
遊矢「せっかく聞こうと思ったってのにタイミングが悪いって言うか」
ザッザッザ
ザッザッザ
ザッザッザ
遊矢「何だ!?」
梅杉「見つけたぞ!」
竹田「この前は良くもやってくれたな!」
ユート「彼らは」
柚子「格好から察するに梁山泊塾だと思う…」
遊矢「梁山泊?梁山泊が何で」
竹田「とぼけるな!」
梅杉「我ら108の塾生をたった2人で全滅させたのを忘れたのか!」
柚子「梁山泊を!?」
遊矢「たった2人で全滅だって!?」
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