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遊矢「だ、誰なんだお前は!?」 ユート「俺の名はユート」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/15(土) 00:36:42.49 ID:4zquMO510
遊矢「ユート?」
ユート「記憶が確かならな…どうやら俺は記憶を失ったらしい」
遊矢「…」
権現坂「大丈夫か遊矢?」
遊矢「権現坂!幽霊だ幽霊」
権現坂「?」
遊矢「ここ!」
ユート「…」
権現坂「幾らデュエルで派手に吹き飛んだとは言え…頭を打ってしまったのか」
遊矢「み、見えないのか?」
権現坂「遊矢よ。ストロング石島戦が近いと言うのに何を言っておるのだ」
遊矢「けど!」
権現坂「そもそも幽霊など…」
柚子「な、何!?その後ろに居る人!」
遊矢「ほら!」
権現坂「バカな…本当に幽霊が存在するのか!?」
ユート「ユートだ」
柚子「ひ、柊柚子です」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1492184202
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 00:43:41.94 ID:4zquMO510
修造「すると遊矢には幽霊が憑依したと」
権現坂「そうなんだな遊矢」
遊矢「何で塾長と権現坂には見えないんだ」
柚子「さあ?」
ユート「…」
修造「まさかとは思うが石島さんと戦うのが怖くて嘘を」
柚子「お父さん!」
遊矢「…」
修造「す、すまん」
遊矢「俺は臆病者じゃない。父さんとは違うんだ」
修造「先輩だって事情があってだな…ほら例えば」
遊矢「事情か何か知らないけど俺は許さないよ。家族を捨てて何処かに行った奴なんて」
権現坂「遊矢!幾ら何でも言い過ぎだぞ!」
遊矢「権現坂は父親が居るから言えるんだ…俺は榊遊矢!同じ榊でも臆病者とは違うんだ!!」
柚子「あ、遊矢!」
修造「遊矢…」
権現坂「…」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 00:53:31.70 ID:4zquMO510
ユート「遊矢」
遊矢「…何?」
ユート「父親とは何だ」
遊矢「いや…それも分からないの?」
ユート「ああ」
遊矢「ロクなものじゃないよ父親なんて」
ユート「?」
遊矢「逃げたんだ…俺や母さん…対戦相手の石島さんから大勢のファンから」
ユート「…」
遊矢「と言ってもわからないよな」
ユート「ああ」
遊矢「あいつは信頼を裏切った。実の父親とは思いたくない」
ユート「…」
遊矢「ユートはデュ」
ユート「デュエルなら知ってる」
遊矢「名前とデュエルを知ってるなんて都合の良い記憶喪失だな」
ユート「俺はデュエリストだ」
遊矢「変な奴だな…何か微妙に俺に似てるし」
ユート「とりあえず父親とは厄介な生き物だと言う事が理解できた」
遊矢「そう思ってくれてていいよ」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/15(土) 00:59:48.69 ID:kqt08MVb0
何がどうなってるってばよ・・・これは・・・幻術か!?
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:10:28.97 ID:4zquMO510
数日後
修造「失礼します」
石島「…」
修造「お久しぶりです!」
石島「…誰だ」
修造「お、俺ですよ!ガッツマスターの柊修造!」
石島「冗談だ。お前ぐらい濃い男を忘れるものか」
修造「ははは…」
石島「言っておくが手加減はせんぞ」
修造「!?」
石島「あいつは遊勝の息子だからな」
修造「ですが何故…プロでもない遊矢とチャンピオンのあなたが」
石島「男と男の約束だ」
修造「約束…先輩との」
石島「勝っても負けてもデュエルには意味がある。そうだろ」
修造「遊矢には先輩と同じ道を歩ませたくはありません…デュエルとは楽しいもの!それだけでいいじゃないですか」
石島「だが時として生死を賭ける場合もある。表面だけで語るほどデュエル道は甘くはない…そして遊勝の件は今は話すべきではない」
修造「…」
石島「その事を言いに来たのだろ?遊勝の息子なら真っ先に飛び込む筈だ。勝てぬ相手でもな…話せば遊矢は二度と帰って来れぬだろう」
修造「石島さん…遊矢を…よろしくお願いします!」
石島「うむ」
修造「…」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:18:48.21 ID:4zquMO510
遊矢「…」
ユート「強いのか」
遊矢「俺の知っている限り1番かもしれない」
ユート「それは楽しみだ」
「引っ込め榊遊勝の息子!」
「負け犬の子!」
「消えろ!」
遊矢「これが父さんが俺に残した物さ」
ユート「デュエルか?」
遊矢「違うよ!この罵詈雑言がさ!」
ユート「放っておけばいい」
遊矢「まあ…もう慣れたから別にだけどさ」
ユート「…来るぞ」
「石島!石島!」
「石島!石島!」
遊矢「石島さん!」
石島「大きくなったな遊矢」
遊矢「もう中2なんだよ俺」
石島「観客の暴言など気にするな。全力で来い!」
遊矢「勿論さ!」
ユート「…」
遊矢・石島「デュエル!!」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/15(土) 01:26:29.20 ID:5T+yha4vo
アーク再構成ものかな?
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:28:51.66 ID:4zquMO510
黒咲「空いてるな。座るぞ」
権現坂「待たんか!」
黒咲「大声を出すな」
権現坂「そこは」
柚子「あ、私の席!」
黒咲「瑠璃?お前もユートが心配になって」
柚子「瑠璃って誰だよ?て言うか私の席」
黒咲「良く見ると違うな…空いていた。だから座った」
権現坂「チケットがあるだろ?ちゃんと指定された席にだな」
黒咲「侵入した」
柚子「侵入って…」
黒咲「俺の五体に流れるデュエリストの血が騒いでな。だから侵入した」
権現坂「お前は何者だ」
黒咲「黒咲隼」
柚子「じゃあ黒咲さん!そこは私の席なの」
黒咲「なら名前でも書いておけ」
権現坂「初対面の相手に無礼すぎるぞ」
黒咲「俺は人見知りはしない主義だ」
権現坂「そういう問題ではない!黒咲隼!お前はどういう教育を受けているんだ!?」
黒咲「俺は俺だ。俺のやりたい事は俺が決める」
権現坂「くっ」
黒咲「しかし平和な世界だ」
柚子「何なのこの人…」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:39:10.84 ID:4zquMO510
柚子「…」
黒咲「おい」
柚子「私?」
黒咲「名は」
柚子「柊柚子」
黒咲「あの男は何という名だ」
柚子「遊矢…榊遊矢よ」
黒咲「ほぉ…奇妙な偶然だな」
柚子「?」
黒咲「俺の友人と微妙に似た顔をしている。名前も似ているな…ユートとユーヤ」
柚子「ユート?あなたはユートを知ってるの!?」
黒咲「!」
ガシッ
柚子「ちょ!」
黒咲「ユート!?今ユートと言ったな!」
柚子「そ、そうだけど!いきなり何よ!?」
黒咲「ユートなんだな!言ってみろ!!」
権現坂「何をやっている!その手を離さんか!!」
黒咲「俺の邪魔をするな!」
バキッッ
権現坂「グハッ!」
柚子「権現坂が一撃で…」
黒咲「そのリーゼントと長ランは飾りか?あまりに喧嘩慣れしていないシャバ憎のようだな」
柚子「何なのよ一体…この人といい遊矢に取り憑いたユートといい」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 01:54:55.94 ID:4zquMO510
遊矢「何だこれ…オッドアイズと2体の魔術師が書き換わったぞ」
ユート「書き換える事が可能なのか?凄いデュエリストだな」
遊矢「いや俺も始めての経験…けどやって見よう!俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」
石島「ペンデュラム?」
遊矢「ペンデュラム召喚!」
「何がペンデュラム召喚だ!」
「ふざけるな卑怯者!」
柚子「うるさ…」
黒咲「黙れ」
「何!?」
黒咲「…」
「ヒッ…」
黒咲「耳障りの上に目障りだ。今度ブーイングをするものなら会場に居る人間の顎を片っ端から砕くぞ」
「そ、それは」
黒咲「お前が犠牲者第1号だ…そう伝えろ。伝言ゲームの要領でな、お前が原因で何の罪も無い人間の顎が砕かれるぞ…お前が原因でな」
「は、はい!」
柚子「何かありがとう…やり方は強引だけど」
「あいつです!あいつが警備員3名を殴り飛ばした奴です!!」
黒咲「チッ」
柚子「侵入したって…警備員を殴ってなの!?」
黒咲「俺の道を遮ったからな…また会おう」
柚子「そっちはダメよ!逃げなきゃ!!」
黒咲「売られた喧嘩を買うのがエクシーズ魂だ」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 02:01:26.59 ID:4zquMO510
石島「見事な腕だな遊矢」
遊矢「俺は父さんとは違うから」
石島「お前は幸せな男だ」
遊矢「どうして?」
石島「遊勝の子…だと言えば怒るだろう」
遊矢「…」
石島「いつの日か遊勝が消えた理由がわかるさ」
遊矢「石島さんは何か知っているの?あいつは今何を」
石島「…今は耐えろ」
遊矢「答えになってない!教えてくれよ石島さん!!」
石島「遊勝は命を賭けた」
遊矢「命を賭けた?何を」
石島「みんなの笑顔を守る為…そして」
遊矢「そして?そして何があったんだよ」
石島「…」
遊矢「待ってよ石島さん!」
石島「今日は勝った事だけを喜べ…何も考えるな」
遊矢「…」
ユート「ペンデュラム召喚とは何だ」
遊矢「そんなの俺がわかる訳ないだろ」
ユート「…」
遊矢「ユートにペンデュラム召喚…それにあいつの事…考える事が多すぎる」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 02:16:58.09 ID:4zquMO510
石島「ふぅ…」
パチパチ
石島「…」
赤馬「お見事でした」
石島「零児…随分と貫禄がついたな」
赤馬「はい」
石島「お前も辛い立場であろう」
赤馬「…」
石島「だがな、父親の件を息子が背負う必要などないのだ」
赤馬「零王は半年程前に融合次元で毛狩りを行いました…そして数日前にエクシーズ次元で同じ事を」
石島「…」
赤馬「あの男は強欲!しかし毛だけがない…たったそれだけで多くの人間を!己の失った部分を他の人間が持つ事を決して許さぬ男…奴は悪魔だ!」
石島「だから遊矢と零児という次世代のデュエリスト達がいる。お前達は俺や遊勝、そして零王とは違い無限の可能性がある」
赤馬「…」
石島「たかが毛狩りと言えど零王が融合次元で見つけた連中は恐ろしい強さだ…3年前の融合次元での戦いで身を持って知った。遊勝の一撃で奴は死んだと思っていたが」
赤馬「零王の事です。きっと何かやったのでしょう」
石島「…」
赤馬「私には奴と同じドス黒い血が流れています…決着は私1人が」
石島「1人では無理だ」
赤馬「ですが石島さん」
石島「デュエルは1人でできないように人間は1人では生きていけない。何も背負うな零児」
赤馬「…」
石島「そして未来ある若きデュエリスト達こそが勝利への鍵だ…いいな零児」
赤馬「…はい」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 02:28:29.71 ID:4zquMO510
権現坂「酷い目にあったぞ」
遊矢「何があったんだ?顔面腫れてるぞ」
柚子「黒咲隼って知ってる?こんな髪型で湯沸かし器みたいに沸騰しやすい人だけど」
ユート「知らないな」
遊矢「ユートは記憶を失ってるから」
柚子「そうよね…」
権現坂「あの男は俺をシャバ僧と罵ったのだぞ?断じて許せぬ!」
柚子「シャバ僧って?」
権現坂「俺にもわからん」
遊矢「えーっと…格好だけの不良だってさ」
権現坂「不良…」
遊矢「長ランにリーゼントじゃな」
権現坂「こんな格好をした不良など今時居ないぞ…」
ユート「!」
遊矢「ユート?」
ユート「いや…何でも無い」
柚子「そういえばペンデュラムって何なの?」
遊矢「さあ?俺にもわからないよ。他のEMも変わってる奴と変わってない奴があるしさ」
柚子「ふーん…」
遊矢「後で色々と調べてみるよ」
ユート「言っておくが俺は何も知らないぞ…だが一つ学べた」
遊矢「何を?」
ユート「君は彼女が大好きなんだ。ところで好きとはどういう意味なんだ?デュエルと何か関係でも」
遊矢「シッ!」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/15(土) 08:09:26.94 ID:cy7RsnsrO
ギャグ物か
毛狩りって
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 11:58:13.45 ID:4zquMO510
北斗「おーい沢渡!」
沢渡「誰だお前」
北斗「エクシーズコースの志島北斗!何で忘れるんだよ」
沢渡「地味からだろ」
刃「それは言えてるぜ」
真澄「北斗は地味よね」
北斗「ううっ…みんな揃って地味地味って」
真澄「沢渡も赤馬社長に」
沢渡「総合コースのトップだからな!」
刃「はっ!優柔不断なんだよ総合コースは」
沢渡「はあ?どういう意味だよ」
刃「俺らみたいに一つの事を極めればいいって事だぜ!」
沢渡「俺らは一つの事で満足はできねえんだよ!」
刃「舐めた口叩きやがって…シンクロの強さって奴を!」
赤馬「廊下で騒ぐのはやめてもらおうか」
北斗「社長!」
真澄「どう言った御用件で」
赤馬「遊勝塾との対抗戦に君達は選ばれた」
北斗「ああ…あの榊何とかとかいう。どうして誇り高きLDSの僕らが遊勝塾なんて微妙な塾と?」
赤馬「それは何れわかる」
沢渡「榊遊矢か…気に入らねえ奴だ」
真澄「そういえば榊遊矢と同じ中学だったわね」
刃「知り合いか」
沢渡「まあな…」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 12:12:49.02 ID:4zquMO510
翌日
ユート「…彼は知り合いなのか」
遊矢「隣のクラスの沢渡シンゴ」
「あいつ独り言言ってるっすよ」
「どうしちまったんっすかね」
「沢渡さん!ガツンと言ってやってください!」
沢渡「榊遊矢!今日の俺は普通じゃねえぞ」
遊矢「いつも普通じゃないだろ」
沢渡「ペンデュラムか何か知らないが俺より目立つな!」
ユート「随分と噛み付く男だな」
遊矢「中学1年の時に沢渡とは始めて会ったんだ」
沢渡「俺には俺だけのデュエルってやつがだな…」
遊矢「ある日、体育のバスケの時間に俺の肘が沢渡の顔面が当たった。それ以来ずーっと俺に絡んでくる」
ユート「それだけで」
遊矢「親にも殴られた事が無いらしいよ。ボンボンだから」
「あれ?今日は柚子居ないのか」
遊矢「夕飯の準備があるんだってさ!」
「いい子だな柊柚子…なあ」
「何せ父一人娘一人だもんな」
「うちの中学じゃお嫁さんにしたい生徒No.1だぜ?そうっすよね沢渡さん!」
沢渡「いらねえよ!大体お前と柚子はあれか!付き合ってんのか!?」
遊矢「何度も言うけど付き合ってないよ!デュエルやるならさっさとかかって来い!」
沢渡「上等だ!今日の俺は一味違うってのを見せてやるよ!」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 13:34:52.98 ID:4zquMO510
遊矢・沢渡「デュエル!!」
沢渡「先攻は俺だ!モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」
遊矢「俺のターン!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!ウィップ・バイパーで沢渡のモンスターを攻撃!」
沢渡「破壊された仮面竜の効果を発動!仮面竜が戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を自分フィールドに特殊召喚する!俺はデッキからアームド・ドラゴンLV3を特殊召喚!」
遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」
沢渡「俺のターン!アームド・ドラゴンLV3の効果を発動!自分のスタンバイフェイズ時にフィールドに表側表示で存在するアームド・ドラゴンLV3を墓地へ送る事で手札またはデッキからアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚する!俺はデッキからアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚!」
遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力をこのターンのエンドフェイズ時まで入れ替える!」
沢渡「アームド・ドラゴンLV5の効果を発動!手札からモンスターを1体墓地へ送りそのモンスター以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを破壊する!俺は手札のX-ヘッド・キャノンを墓地へ送りEMウィップ・バイパーを破壊!デストロイド・パイル!」
遊矢「!」
沢渡「総合コースは何にでも変化できるんだよ!アームド・ドラゴンLV5の攻撃!アームド・バスター!!」
遊矢「罠発動!『EMコール』相手モンスターの直接攻撃を無効にし、守備力の合計が相手モンスター以下の攻撃力になるようにデッキからEMモンスター2体を手札に加える!」
沢渡「命拾いしたな!カードを1枚伏せてターンエンド!」
遊矢「俺のターン!」
ユート「強力なモンスターだな」
遊矢「レベルモンスターなんて始めてみるよ。EMソード・フィッシュを攻撃表示で召喚!EMソード・フィッシュの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウン!そしてEMモンスターの召喚に成功した事で手札からEMヘルプリンセスを攻撃表示で召喚!さらにEMソード・フィッシュの効果を発動!このカードがモンスターゾーンに存在し自分がモンスターの特殊召喚に成功した時、さらに攻撃力と守備力を600ポイントダウン!」
ユート「これで合計1200ダウン!アームド・ドラゴンLV5とヘルプリンセスの攻撃力が並んだぞ」
遊矢「ああ!バトルだ!EMヘルプリンセスでアームド・ドラゴンLV5を攻撃!!」
沢渡「…」
遊矢「そして」
ユート「待て!あの伏せカードが気になる」
遊矢「…カードを1枚伏せてターンエンド!」
沢渡「俺のターン!永続罠発動!『リビング・デッドの呼び声』墓地のアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚!」
沢渡「これだけじゃ終わらねえ…見せてやるよ!こいつの更なる姿を!!」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 14:11:57.06 ID:4zquMO510
沢渡「魔法発動!『レベルアップ!』フィールドのLVと名のつくモンスターを墓地へ送り、そのカードに記されているモンスターを召喚条件を無視してデッキから特殊召喚する事ができる!アームド・ドラゴンLV5を墓地へ送りデッキからアームド・ドラゴンLV7を特殊召喚!!」
沢渡「アームド・ドラゴンLV7の効果を発動!手札のモンスターを墓地へ送り送ったモンスターの攻撃力以下の相手フィールドのモンスターを全て破壊する!全てっつっても1体だけだがな!ドラゴンフライを墓地へ送りEMソード・フィッシュを破壊!ジェノサイド・カッター!!」
ユート「フィールドはガラ空きだ…しかし俺達には伏せたカードがある」
遊矢「まだ使わないよ」
ユート「どうしてだ?君の手札にはアームド・ドラゴンLV7に勝つ術は」
遊矢「次のドローに賭ける!来るはずだから」
ユート「…君のデュエルだからな。だが強烈な一撃だぞ!」
遊矢「わかってるさ!」
沢渡「アームド・ドラゴンLV7の攻撃!アームド・パニッシャー!!」
遊矢「うわあああああああああああああ」4000→1200
沢渡「よっしゃあ!ターンエンド!」
遊矢「俺の…ターン!来た」
ユート「…来たな」
遊矢「罠発動!『リビングデッドの呼び声』墓地から蘇れ!EMソード・フィッシュ!!EMソード・フィッシュの効果を発動!ソード・フィッシュが召喚または特殊召喚に成功した事で相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウン!」
遊矢「そしてスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」
沢渡「出たな!」
遊矢「ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」
沢渡「ゲッ…このパターンは…」
遊矢「さらに600ポイントダウン!」
「また沢渡さんの負けだぞ」
「すぐに調子に乗っちまうもんな」
「ドンマイっすよ!沢渡さん!」
沢渡「ま、まだ終わってねえだろ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 14:19:59.79 ID:4zquMO510
沢渡「…」
遊矢「もう夕方か…なあ沢渡と沢渡軍団!」
沢渡「何だ!」
遊矢「うちで飯でも食べるか?」
沢渡「誰が!」
「あ、行くよ」
「俺も」
「ほら沢渡さんも!」
沢渡「はあ?俺はグルメなんだよ!」
遊矢「じゃあいいよ」
沢渡「誰も食わねえとは言ってねえだろ!」
「お前って確か母子家庭だったっけ」
遊矢「…」
「バカ!ほら…あれだよな!なあ?」
「沢渡さん!お願いします」
沢渡「何で俺なんだよ!」
遊矢「別にいいよ。俺からすれば父さんなんて居なくたって別に」
沢渡「世の中には親が居ない奴も居るだろ…つまり何っつうか」
「沢渡さーん!先に行っちゃいますよ」
「何やってんすか?」
「ほら早く!」
沢渡「おい!俺に話振っといて先に行くんじゃねえ!」
ユート「性格の悪そうな顔をしているが良い奴だな沢渡シンゴ」
遊矢「あいつらは数少ない俺に絡んでくれる同級生だからな」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 14:40:27.70 ID:4zquMO510
柚子「遅かったのね」
遊矢「ちょっと沢渡と」
沢渡「ここお前ん家だろ!何で」
遊矢「母さんが町内会の旅行で」
「理由になってないぞ!」
「不純異性交遊だ!」
「夕飯って…お前のか?何か変だろ!」
柚子「別にいいじゃない。幼馴染なんだから」
「で、出た!必殺の幼馴染!」
「幼馴染ってだけで何でも許されると思うなよ!」
「俺らだって幼馴染だけど沢渡さんの夕飯作った事ないんだぞ!」
沢渡「言っとくけど羨ましくはねえんだからな!」
遊矢「べ、別に自慢してないだろ」
沢渡「帰るぞ!」
「それとこれとは」
「話は別っすよ」
「そうじゃないっすか沢渡さん」
沢渡「ま、仕方ねえから食ってやるか」
柚子「高圧的な態度の人にはあげないわ」
ユート「…」
遊矢「大勢の方が賑やかだしさ」
柚子「あんまり作ってないのよ?」
沢渡「足りなかったら食わせてやるよ。俺は金だけは持ってるからな」
ユート「人間は外見ではなく内面なんだな…彼は間違いなくいい奴だ」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 17:13:21.98 ID:4zquMO510
柚子「何かぶら下がってる」
遊矢「本当だ…えーっと」
『スリガキ』
遊矢「こんな貼り紙まで貼ってある」
ユート「これ人間だぞ」
遊矢「え?あ、本当だ」
素良「…助けて!僕は紫雲院素良!変なのに捕まって吊るされて」
柚子「誰がこんな事を!」
黒咲「俺だ」
柚子「黒咲隼!」
遊矢「何でこの子を」
黒咲「こいつが俺の財布をスった」
素良「110円しか入ってなかったじゃないか!」
黒咲「それでも俺の金を盗んだ事には変わりない」
遊矢「だからってグルグル巻きにした挙句に逆さ吊りなんて」
黒咲「だから何だ」
ユート「…」
柚子「そういえば黒咲はユートの知り合いらしいけど…何かわかる」
ユート「いいや覚えがない」
遊矢「とりあえず解放するからな」
黒咲「こいつは俺が捕らえた獲物だ」
遊矢「獲物って…人間なんだぞ!」
黒咲「欲しければ俺とデュエルしろ」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 17:58:41.30 ID:4zquMO510
遊矢・黒咲「デュエル!!」
遊矢「俺からだ!EMユニを攻撃表示で召喚!EMユニの効果を発動!EMユニが召喚または特殊召喚に成功した時、手札からレベル3以下のEMモンスターを特殊召喚する。手札からEMコンを特殊召喚!」
遊矢「EMコンの効果を発動!EMコンが召喚または特殊召喚に成功した時、攻撃力1000以下のEMモンスター1体を対象に、そのモンスターとEMコンを守備表示にしデッキからオッドアイズモンスターを手札に加える!カードを1枚伏せてターンエンド!」
黒咲「俺のターン!RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!そしてRR-バニシング・レイニアスの効果を発動!手札から2体目のRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!魔法『RR-コール』を発動!デッキから3体目のRR-バニシング・レイニアスを守備表示で特殊召喚!」
ユート「RR…」
遊矢「ユート?」
ユート「い、いや」
黒咲「バトルだ!RR-バニシング・レイニアスでそのチャラチャラしたEMコンを破壊せよ!!」
黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」
遊矢「俺のターン!EMディスカバー・ヒッポを攻撃表示で召喚!EMディスカバー・ヒッポの効果を発動!ヒッポの召喚に成功したターン通常召喚に加え1度だけ自分メインフェイズにレベル7以上のモンスター1体をアドバンス召喚する事ができる!EMユニとEMディスカバー・ヒッポをリリースし手札からオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをアドバンス召喚!!」
遊矢「バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでRR-バニシング・レイニアスを攻撃!螺旋のストライクバースト!!」
黒咲「罠発動!『プライドの咆哮』戦闘ダメージ計算時、自分のモンスターの攻撃力が相手より低い場合、その攻撃力の差分ライフを払って発動する」4000→2800
黒咲「そして!ダメージ計算時のみ、自分のモンスターの攻撃力は相手モンスターとの攻撃力の差+300ポイントアップ!返り討ちにしてやれ!!」
遊矢「うわっ!?」4000→3700
ユート「黒咲隼…この男」
遊矢「ターンエンド!」
黒咲「俺のターン!」
ユート「もしかしたら俺は会った事があるかもしれない…彼に」
遊矢「それは大きな進歩だ…けど」
ユート「どうやら普通の生き方をしていないタイプのようだ」
遊矢「だからって俺も負けるわけには行かない!」
ユート「その通りだ!」
黒咲「鳥葬の時間だ!」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 19:05:09.16 ID:4zquMO510
黒咲「1体目のRR-バニシング・レイニアスの攻撃!」
遊矢「墓地のEMユニの効果を発動!EMユニとEMモンスターを除外する事で、このターン自分が受ける戦闘ダメージを1度だけ0にする!」
黒咲「2体目のRR-バニシング・レイニアスの攻撃!」
遊矢「ううっ…」3700→2400
黒咲「3体目のRR-バニシング・レイニアスの攻撃!」
ユート「マズいな遊矢」
遊矢「か、かなり…」2400→1100
黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド!」
遊矢「俺のターン!やってやろうユート!ペンデュラム召喚の可能性を…スケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」
黒咲「あのデカいおっさんを下した召喚か」
遊矢「ペンデュラム召喚!エクストラデッキより蘇れ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」
黒咲「エクストラデッキから生き返らせたというのか?妙な召喚だ」
遊矢「行くぞ黒咲!」
黒咲「罠発動!『RR-ロック・チェーン』1ターンに1度、自分フィールドのRRモンスターの攻撃力より高い相手モンスターが特殊召喚された時、そのモンスター1体を対象に表示形式を変更する!」
ユート「黒咲隼…」
遊矢「ターンエンド!」
黒咲「俺のターン!」
柚子「遊矢…」
素良「EMか…あいつに似てるしモンスター達の名前もなんか」
ユート「隼…ダメだ思い出せない」
黒咲「もう終わらせるか」
遊矢「まだだ!俺はまだ」
黒咲「…」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 19:56:02.31 ID:4zquMO510
黒咲「レベル4のRR-バニシング・レイニアス3体でオーバーレイ!雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼を翻せ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」
ユート「エクシーズ召喚…!」
黒咲「ライズ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動する事ができる!ライズ・ファルコンの攻撃力は対象のモンスターの攻撃力分アップする!」
遊矢「攻撃力2600!」
黒咲「RR-ライズ・ファルコンでオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!ブレイブクロー レヴォリューション!!」
ユート「あの男は何度でもオッドアイズを砕こうとする鉄の意思が感じられる!」
黒咲「ターンエンド!」
遊矢「だからって策が無いわけじゃない!ドロー!!」
ユート「!」
黒咲「次にオッドアイズを召喚すればライズ・ファルコンの攻撃力は更に上昇する」
遊矢「俺のデッキはオッドアイズだけじゃない!ターンエンド」
ユート「…」
黒咲「俺のターン!勝ちを諦めたか」
遊矢「俺はまだ何一つ諦めちゃ居ない!かかって来い黒咲隼!!」
黒咲「ならば引導を渡してやる!RR-ライズ・ファルコンでダイレクトアタック!!」
遊矢「罠発動!『EMコール』相手モンスターの直接攻撃を無効にし、デッキから相手モンスターの攻撃力以下の守備力を持つEMモンスターを2体まで手札に加える!」
黒咲「ターンエンド」
遊矢「俺のターン!EMソード・フィッシュを攻撃表示で召喚!EMソード・フィッシュの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウンさせる!」
遊矢「そして俺はレベル4のEMゴールド・ファングと同じくレベル4のEMシルバー・クロウをペンデュラム召喚!」
ユート「これで更にダウンだ!」
遊矢「EMシルバー・クロウの効果を発動!自分フィールドのEMモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで300ポイントアップする!」
ユート「そしてEMゴールド・ファングの効果はターン終了時まで自分フィールドのEMモンスターの攻撃力を200ポイントアップさせる!」
黒咲「ほぉ…やるもんだな」
遊矢「これがペンデュラム召喚!俺のオリジナルだ!!」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 20:05:14.94 ID:4zquMO510
遊矢「ほら」
素良「助かったよ」
柚子「素良だっけ?随分と汚れてるわね」
素良「ちょっと訳ありで宿無しなんだ…君もでしょ」
黒咲「俺は何処でも寝られる」
柚子「宿無しか…じゃあ私の家に来る?部屋も空いてるけど」
遊矢「!」
素良「いいの?」
黒咲「…」
遊矢「柚子!この子はともかく黒咲は…」
黒咲「俺が何だ」
遊矢「べ、別に」
黒咲「俺は馴れ合いは嫌いだ」
遊矢「そっか」
黒咲「だが」
遊矢「だったら俺の家に来い!」
ユート「彼は女の子の家には危険な人種だからな」
黒咲「家賃は払わんぞ」
遊矢「い、いらないよ」
黒咲「なら着いて来い」
遊矢「何処に!」
黒咲「お前の家だろ?グズグズするな」
遊矢「俺の家とか知らないだろ!待てよ黒咲」
ユート「黒咲隼…変なタイプの人間だな…」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 22:13:30.76 ID:4zquMO510
遊矢「この子が鮎川アユ」
アユ「よろしくね!」
遊矢「こっちは山城タツヤ」
タツヤ「始めまして」
遊矢「そんで原田フトシ」
フトシ「痺れるゥ〜!」
柚子「こっちは私の家で預かってる紫雲院素良」
素良「もしかして塾生ってこれだけ?」
柚子「そ、そうよ…それと+二人」
素良「二人?」
柚子「素良と黒咲」
遊矢「黒咲…何処行ったんだあいつ!?」
ユート「さっき出て行ったが」
遊矢「あいつ…何考えてるんだよ!」
ユート「俺にもわからんよ」
柚子「けど知り合いでしょ?」
ユート「まるで覚えがない…ただエクシーズ召喚には懐かしさが」
アユ「遊矢お兄ちゃんと柚子お姉ちゃん誰と喋ってるんだろうね」
素良「昔からあんな感じなの?」
タツヤ「最近…じゃなかったっけ?」
フトシ「そうなんだよな」
素良「そういえばセレナも何かモンスターの精霊が見えたりするとか言ってたな…何か懐かしいや」
遊矢「ちょっと探してくる」
柚子「気をつけてね」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 22:36:59.34 ID:4zquMO510
遊矢「何だこの人集りは」
ユート「あの男じゃないか」
遊矢「まさか…いやあり得るな。ちょっと通して」
黒咲「誰にぶつかったと思っているんだ」
ユーゴ「だからわざとじゃねえって言ってんだろ!文句ならクリアウィングに言えってんだ!!」
遊矢「やっぱり」
沢渡「お前も来たのか」
遊矢「ああ…野次馬が似合ってるな沢渡」
沢渡「何!」
「あの白いの変なんだぜ?」
「いきなり出現して黒いのに激突してさ」
遊矢「いきなり?」
「何も無い空間から…ねえ沢渡さん」
沢渡「あれはエスパーだぜ。間違いねえよ」
ユーゴ「俺はユーゴだ!てめえは何だ!?」
黒咲「黒咲隼」
ユーゴ「俺とデュエルしろ!」
黒咲「跳ねっ返りのチビが…俺に喧嘩を売った事を後悔させてくれる!」
ユーゴ「チビじゃねえ!俺はユ」
ブンッッ
遊矢「!?」
ユート「消えたぞ…」
沢渡「やっぱエスパーなんだな」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/15(土) 22:52:55.36 ID:4zquMO510
遊矢「あまり派手やるなよ黒咲!」
黒咲「文句なら奴に言え」
遊矢「消えてるだろ?すぐにカッとなってさ」
黒咲「俺の故郷には俺より気の短い大馬鹿が1人居るがな」
遊矢「黒咲以上って…どんな奴だよ」
ユート「遊矢」
遊矢「ん?」
ユート「彼が居た場所にカードが落ちているぞ」
遊矢「あいつのかな?調律の魔術師?チューナーモンスターか」
沢渡「盗むなよ!」
遊矢「ちゃんと返すよ!」
沢渡「そういえばお前知ってるか?対抗戦の件」
遊矢「ああ…何か塾長が話してたな」
沢渡「だろ?何と俺が」
遊矢「沢渡が!?」
沢渡「選ばれてねえよ!」
遊矢「何で選ばれてる雰囲気出してるんだよ」
沢渡「お前が勘違いしただけじゃねえか!」
遊矢「へえ…残念」
沢渡「あ、舐めた顔してんな!言っとくが沢渡シンゴはネオ沢渡として蘇ったんだ」
遊矢「ネオって…プフッ」
沢渡「笑うな!リターンマッチだ!!」
遊矢「そう来なくちゃな!」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 00:01:09.76 ID:0FiOpzSU0
遊矢・沢渡「デュエル!!」
遊矢「俺からだ!モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」
沢渡「俺のターン!永続魔法『前線基地』を発動!そしてV-タイガー・ジェットを攻撃表示で召喚!前線基地の効果を発動!1ターンに1度手札からレベル4以下のユニオンモンスターを特殊召喚する!W-ウィング・カタパルトを特殊召喚!Vタイガー・ジェットとW-ウィング・カタパルトを除外!VW-タイガー・カタパルトを特殊召喚!!」
沢渡「VW-タイガー・カタパルトの効果を発動!手札を1枚墓地へ送り相手モンスター1体の表示形式を変更!」
遊矢「!」
沢渡「攻撃力200のEMジンライノ!VW-タイガー・カタパルトで攻撃!!」
遊矢「くっ…」4000→2200
沢渡「カードを1枚伏せてターンエンド!」
遊矢「俺のターン!幻影?こんなカード知らないぞ」
ユート「幻影…」
遊矢「EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」
ユート「エクシーズ召喚…幻影…」
沢渡「俺のターン!VW-タイガー・カタパルトで攻撃!」
遊矢「墓地のEMジンライノの効果を発動!自分フィールドのEMモンスターが戦闘または効果で破壊される場合、墓地のEMジンライノを代わりに墓地のジンライノを除外する事ができる!」
沢渡「ターンエンド!」
遊矢「俺のターン!」
ユート「エクシーズ召喚ができる」
遊矢「何で?」
ユート「わからないが…そんな気がしてならない」
遊矢「わかったよ…何でもやって見なきゃわからないもんな。スケール1のEMシール・イールとスケール5のEMチェーンジラフでペンデュラムスケールをセッティング!」
沢渡「魔術師コンビだけじゃねえのか!?」
遊矢「何体かがペンデュラムに変化したんだ!ペンデュラム召喚!レベル4!EMアメンボート!!」
ユート「これでレベルが同じモンスターが揃った…行くぞ遊矢!」
遊矢「レベル4のEMウィップ・バイパーとEMアメンボートでオーバーレイ!」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 00:40:10.66 ID:0FiOpzSU0
遊矢「あ、あれ?」
ユート「…」
沢渡「エクシーズモンスター持ってんのかよ」
遊矢「あっ…」
黒咲「バカめ」
遊矢「ターンエンド!」
沢渡「俺のターン!X-ヘッド・キャノンを攻撃表示で召喚!そして前線基地の効果でY-ドラゴン・ヘッドを手札から特殊召喚!X-ヘッド・キャノンとY-ドラゴン・ヘッドを除外しXY-ドラゴン・キャノンを特殊召喚!」
ユート「また合体モンスターが来るぞ、遊矢」
沢渡「それだけじゃねえ!罠発動!『ゲットライド!』墓地のユニオンモンスターを選択し自分フィールドのユニオンモンスターに装備する!XYZ-ドラゴン・キャノン!!」
遊矢「これで合体モンスターが2体になった…ユート」
ユート「だが心配する必要はない…と言っても君は大丈夫か」
沢渡「こいつでフィナーレだ!XW-タイガー・カタパルトとXYZ-ドラゴン・キャノンを除外しエクストラデッキからVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンを特殊召喚!」
沢渡「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンの効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのカードを1枚除外する!」
遊矢「EMシール・イールのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスターを対象に発動する事ができる!そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする!」
沢渡「だったらVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンでEMウィップバイパーを攻撃!」
遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!相手フィールドのモンスター1体を対象にエンドフェイズ時まで攻撃力と守備力を入れ替える!」
沢渡「だが破壊は間逃れないぜ!」
遊矢「ぐあああああああああああああ」2200→1100
ユート「EMチェーンジラフの効果を発動!自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊された時、EMチェーンジラフを破壊し破壊されたモンスターを特殊召喚する!EMウィップ・バイパーを特殊召喚!」
沢渡「命拾いしたな遊矢!ターンエンド!」
遊矢「俺のターン…もう1度だユート!」
ユート「やる気か?」
遊矢「何かやらなきゃダメな気がして来た!もしかしたら相棒の記憶が戻るかもしれないからな」
ユート「相棒…相棒か」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 01:02:29.22 ID:0FiOpzSU0
遊矢「レベル4のEMウィップ・バイパーとEMアメンボートでオーバーレイ!」
沢渡「エクシーズモンスターがねえってのに無理に決まってんだろ!」
遊矢「俺はどういう理由か知らないけどペンデュラム召喚なんて未知の召喚を誕生させた!だからこそ俺は自信がある!俺が榊遊矢である以上…何としてでも成し遂げる!!」
ドクン…
ユート「この脈動は…」
黒咲「あいつ…」
ユート「そう…思い出した。俺のエースモンスター…その名は!」
カッ
ユート「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れよ!ランク4!」
遊矢・ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
黒咲「ダーク・リベリオンだと!?」
沢渡「マジでやりやがった…こいつ!」
遊矢「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる!そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力をアップ!」
ユート「トリーズン・ディスチャージ!!」
沢渡「なっ!」
遊矢「そして罠発動!『幻影翼』自分フィールドのモンスターの攻撃力を500ポイントアップ!これで攻撃力は4500!バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンを攻撃!」
ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!!」
沢渡「おおおおおおおおおおおおおおおお」4000→1000
遊矢「ターンエンド!」
沢渡「俺のターン!出ろよモンスター…出ねえ!?」
黒咲「瑠璃の霊感通り…ユートはスタンダード次元に居る。そして遊矢と何処かで接触したという事なのか」
沢渡「くっ…ターンエンド!」
遊矢「俺のターン!」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/04/16(日) 01:14:12.45 ID:0FiOpzSU0
沢渡「マジで召喚するか普通!?」
遊矢「沢渡も頑張ったら」
沢渡「できねえよ!俺は常識人なんだぞ!」
黒咲「何処で手に入れた…そのカードを」
遊矢「ユートは俺と同化している」
ユート「本当に彼は俺の知り合いなのか?」
黒咲「ユート…施設で育ったデュエルスクール スペード校の生徒だ」
遊矢「だってさ」
ユート「彼は俺が」
遊矢「見えない…よな?」
黒咲「俺は瑠璃…妹とは違い黒咲家に代々継がれている霊感を持ち合わせちゃいない」
遊矢「妹居るんだ」
黒咲「柚子に瓜二つのな」
遊矢「お前は何者なんだ…何処から来たんだよ黒咲」
黒咲「エクシーズ次元首都ハートランド…言ってみれば別世界だ。俺の元相棒の不始末でユートは消え…そしてこの世界に流れ着いた」
遊矢「一体何があったんだ?そのエクシーズ次元ってところで」
黒咲「アカデミアと名乗る連中が毛狩りを開始した」
遊矢「毛狩り!?」
黒咲「俺が知る限りでは組織の首領は赤馬零王という男だそうだ」
沢渡「あ、赤馬!?」
遊矢「赤馬ってまさか…」
黒咲「幸いにも元融合次元の出身者の事前の情報で最悪の事態は避けられたが代わりにユートが消えた」
ユート「俺の出身地…エクシーズ次元のハートランド」
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