ドラえもん のび太と進撃の巨人

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127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:24:42.72 ID:2oSGuiC1O
ミケ「ん・・・これは・・・。」

エルヴィン「どうした、ミケ。」

ミケ「巨人が2体、走ってここに来る!」

エルヴィン「来たか・・・。」

ハンジ「2体って、まさかのび太、もう巨人化してるってこと!?」

ミケ「おそらくな。」

ハンジ「何で?作戦じゃあ、森におびき出したところで巨人化するはずでしょ!」

エルヴィン「ああ、のび太の巨人の力無しで女型を倒すのは難しい。だから体力の無いのび太にはここに来てから巨人化するよう指示した。」

ハンジ「あいつ・・・。」

エルヴィン「過ぎたことを考えても仕方がない。今なすべきことを考えよう。」

ミケ「エルヴィン、そろそろだ。」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:25:42.17 ID:2oSGuiC1O
のび太(そろそろ到着だ。)

女型の巨人「・・・・・・。」

のび太(ここだ!)



エルヴィン「撃てえええええええええ!!!!!」



ドドドドドドドドドドドド!!!!!



女型の巨人「・・・・・・。」

ハンジ「よっしゃ!捕縛成功!!」

のび太(やった!)

エルヴィン「まだだのび太!奴が巨人を呼ばないように、口を塞ぐんだ!」

のび太(そうだった!)
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:26:15.56 ID:2oSGuiC1O
女型の巨人「ンンンンン!!!!」

ドラえもん「これで女型が倒せるね。」

のび太(まだ終わりじゃない、お前の次は、鎧と超大型だ。)

エルヴィン「のび太の体力は残り少ない!のび太が力尽きる前に、女型を討ち取る!」

のび太(頼んだよ・・・。)

エルヴィン「総員かかれ!!!」



女型の巨人「ンンンンン!!!!」

のび太巨人「ウアアアア!!!!」

ドラえもん「どうした!?」

スネ夫「手を噛み千切られたんだ!」

のび太巨人「ウオオオ!!!」

ハンジ「くそ、早く女型を倒すんだ!!!」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:26:43.38 ID:2oSGuiC1O
ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!!!!



ミケ「エルヴィン!全方位から、巨人多数接近!」

エルヴィン「のび太は巨人化を解き、離脱しろ!他は女型を全力で死守せよ!!」

のび太「くそ!!!」

ジャイアン「のび太、危ねえぞ!」

のび太「大丈夫だよ、この巨人たちは僕たちに興味ないから。」

スネ夫「みたいだね。」

ジャイアン「俺たちは少し離れよう。」

のび太「・・・うん。」

ドラえもん「お疲れさん。ゆっくり休みな。」

のび太「いや、ここは壁外、気を緩めていられないよ。」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:27:09.31 ID:2oSGuiC1O
エルヴィン「総員、退け!!」

ハンジ「ダメだったか・・・。」

エルヴィン「ああ、仕留め損ねた。ここではな。」

ハンジ「まだ、いるんだろうね。」

エルヴィン「ああ。」

エルヴィン「気を緩めるな!女型の本体はまだどこかにいるはずだ!いつ巨人化してもおかしくないぞ!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:27:47.27 ID:2oSGuiC1O
のび太「ジャイアン、ちょっと離れすぎじゃない?」

ジャイアン「そうか?」

ドラえもん「うん、これは少し引き返した方がいいよ。」

スネ夫「ちょっと待って、引き返す前に水を飲ませて。」

ジャイアン「あ〜あ、腹減ったなあ。」

ドラえもん「もうジャイアン、緊張感の無いこと言わないでよ。」

ジャイアン「だってよ〜。」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:28:16.07 ID:2oSGuiC1O
モブリット「分隊長!」

ハンジ「どうした!」

モブリット「索敵陣形の右翼後方側及び左翼後方側で生き残った者が見つかったそうです!」

ハンジ「そうか、それは良かった。だが急いで私に知らせに来たということは、何かあるんだな?」

モブリット「はい、その者たちが、壊滅時の状況を説明してくれたのですが、何と・・・。」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:28:42.79 ID:2oSGuiC1O
ジャン「超大型が突然現れたんです!それで・・・。」

クリスタ「・・・・・・。」

ジャン「おい、信じてくれよ!」

アルミン「・・・ジャンは性格悪いけど、嘘をつくような人間じゃない。」

ジャン「ああ・・・そうだ。ん?」

アルミン「だとしたら、そこに超大型の本体が潜んでいたということになる。」

クリスタ「そんな、もしかして調査兵団の中に!?」

アルミン「・・・かもしれない。」

ジャン「そうだ!俺以外に左翼後方で生き残ったやつはいないんですか?」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 17:29:11.50 ID:2oSGuiC1O
サシャ「はあ、はあ、はあ・・・。」

ベルトルト「サシャ、落ち着いた?」

サシャ「はい、少し・・・。」

ユミル「いやあ、単独行動してよく生き残ってたなあ。」

ベルトルト「そういえばユミル、君は途中からいなくなっていたね、単独行動は危険だよ?」

ユミル「それはだな、クリスタを探していたんだよ。」

ベルトルト「クリスタのために、ねえ。」

サシャ「好きで一人でいたんじゃないですよ!全部あの鎧の巨人が悪いんです。」

ユミル「だがな、何でお前を逃がすんだよ。」

サシャ「それは、私の底力で・・・。」

ベルトルト「それで、鎧の巨人はどこから来たの?」

サシャ「どこからとかではなく・・・、突然現れたんです。」

ベルトルト「突然?」
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/10(土) 17:29:58.91 ID:2oSGuiC1O
ジャイアン「・・・ふう。」

ドラえもん「休憩は済んだ?じゃあ行くよ。」

のび太「待って、僕は全然・・・。」

ドラえもん「まったく、体力が無いのになにやってんだか。」

ジャイアン「・・・・・・。」

スネ夫「・・・・・・。」

ドラえもん「ほら二人とも、早くして。」

ジャイアン「・・・ああ、そろそろいくか。」

スネ夫「・・・そうだね。」

ドラえもん「ちょっと何してるの、急がないと女型が来るよ。」

ジャイアン「・・・のび太、悪いな・・・。」

のび太「えっ、何が?」



カッ!!!



鎧の巨人「・・・・・・。」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:29:30.58 ID:vMbSWl/6O
のび太「・・・・・・。」

ドラえもん「そんな・・・。」

のび太「どうして、急に鎧が?」

ドラえもん「何言ってんだ!ジャイアンが鎧になったんだよ!」

のび太「ええ!?」

ガシッ!

のび太「うわあ!離せ!」

ドラえもん「のび太君!くそ!疲れて力が出ないのか!」

スネ夫「悪いなドラえもん、用があるのはのび太だけなんだ。」

ドラえもん「スネ夫君、君は知ってたのか?」

スネ夫「・・・ああ。」

ドラえもん「じゃあ君たちは、僕らの、敵なのか?」

スネ夫「・・・ああ。」

ドラえもん「裏切ったのか?」

スネ夫「ゲームが始まった時から、僕らは敵同士だったんだよ。」

ドラえもん「それじゃあ・・・敵を倒すって・・・。」

スネ夫「僕らを倒すってことだ。」

ドラえもん「そんなことって・・・。」

スネ夫「悪いけど僕ら急いでるから、じゃあね。」

ドラえもん「まっ、待て!・・・まずい、どうしよう・・・。」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:30:01.90 ID:vMbSWl/6O
ミケ「・・・!?エルヴィン!急に巨人が出現したぞ!」

エルヴィン「なんだと?方角は!?」

ミケ「方角は・・・のび太たちが離れていった方向と、逆方向との二つだ。」

エルヴィン「ならば、のび太のいる方向へ向かおう。」

ミケ「それと、のび太たちが離れた距離からして、現れた巨人のいる場所が近いみたいだ。」

エルヴィン「そうか、ならば敵は・・・。」

ミケ「間違いない、ジャンとサシャの情報から考えれば、あの二人が鎧と超大型だ!」

エルヴィン「ああ、そうだな。しかし女型だけでなく、鎧や超大型まで現れるとはな。」

ミケ「一気に勝負をつけにきたといったところだろうか・・・。」

エルヴィン「今すぐ馬を集め、のび太を奪還しに行くぞ!」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:30:29.37 ID:vMbSWl/6O
のび太「おい、ふざけるなよ。」

スネ夫「?」

のび太「何してるんだよ!」

スネ夫「見ての通りだ。」

のび太「そんなことは聞いてないよ!何でジャイアンが鎧なんだ!何で僕を連れ去るんだ!」

スネ夫「お前を攫うことが僕たちのゲームクリアの条件だからだよ。」

のび太「僕らを騙してたのか!裏切者!卑怯者!クズ!死ね!」

スネ夫「ああもう!うるさいな!静かにしてくれよ!」

のび太「何をいつも通り話してるんだ!人をたくさん殺しておいて、よく平静を保てるな!」

スネ夫「・・・・・・。」

のび太「どうせゲームだからと思って、人を殺す時も何も感じなかったんだろ!」

スネ夫「・・・うるさい。」

のび太「お前らは悪魔だ!いかれてる!」

スネ夫「うるさいうるさい!お前に僕たちの苦しみが分かるか!」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:30:58.39 ID:vMbSWl/6O
スネ夫「ゲームを始めたらこんな力が備わっていて、それを使って人を殺さなくちゃいけないんだ!」

のび太「やらなきゃいいじゃないか!」

スネ夫「そうもいかないんだよ!」

のび太「どうしてさ!」

スネ夫「それは・・・。」

のび太「ゲームだからかい?そういう役だから?」

スネ夫「うっ・・・。」

ジャイアン(スネ夫・・・。)

スネ夫(ダメだ・・・話すわけには・・・話せば・・・。)

のび太「何とか言えよ!」

スネ夫(・・・あれは!?)
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:31:27.38 ID:vMbSWl/6O
スネ夫「調査兵団・・・もう来たのか、女型が上手くかき乱してくれると思ったんだけどな。」

のび太「ははは!残念だったな!この距離じゃあ追いつかれるぞ!」

スネ夫「仕方ないな・・・。」



カッ!



のび太「うわあ!」

超大型巨人「・・・・・・。」

スネ夫(ジャイアン、ちゃんとのび太を抱えといてくれよ!)



ブンッ!
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:31:55.08 ID:vMbSWl/6O
ハンジ「放り投げた!?」

エルヴィン「超大型は鈍足だ!足元を抜けて、鎧を追え!」

ミケ(・・・そういえば、リヴァイがいないな・・・どういうことだ?)

ペトラ「ねえ、オルオ、リヴァイ兵長見た?」

オルオ「いや、見てねえが・・・。」

グンタ「また単独行動か?」

エルド「この状況で単独で動く意味は無いだろ!」

グンタ「けどよ、だったら何で兵長は・・・どこにも見当たらないんだ?」

オルオ「兵長は俺たちとは違って特別なんだ!」

ペトラ「そうよね・・・オルオにしては良いこと言うじゃない!」

オルオ「にしては、は余計だ!」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:32:24.04 ID:vMbSWl/6O
スネ夫(僕を避けずに足元を突っ切るつもりか・・・。)

ハンジ「何だ!?」

スネ夫(ちょっとだけだけど、時間稼がせてもらうよ。)

ハンジ「仰向けに寝転がった!?」

アルミン(迂回するために時間はかかるけど、大した時間稼ぎにはならないはずだ・・・。何がしたいんだ?)

ベルトルト「バカにしているのか?」

コニー「なあ、あいつの行動の意味が分からねえのって、俺がバカだからじゃねえよな!?」

ハンジ「迂回して進め!」

スネ夫(さて、そろそろジャイアンはシガンシナ区に辿り着いたかな?)
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:32:58.74 ID:vMbSWl/6O
のび太「くそ!何なんだよ!」



ドシン!!



のび太「突然放り投げられたかと思えば、ここは・・・。」

ジャイアン「シガンシナ区の壁門近くだ。」

のび太「ジャイアン!この野郎!」

ジャイアン「暴れんな!」

ドカッ!

のび太「ぐふうっ!」

ジャイアン「この門をくぐれば、俺たちの勝ちだ。」

のび太「くそ・・・。」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:33:30.16 ID:vMbSWl/6O
〜シガンシナ区〜

獣の巨人「・・・・・・。」

のび太「お前は・・・!!」

獣の巨人「来たか・・・。」

ジャイアン「よう、のび太を連れてきたぜ、これで俺たちの勝ちだよな?」

獣の巨人「・・・・・・。」

のび太「ジャイアン、君は乱暴で、意地悪で、音痴なバカだったけど、人殺しを平然とするやつだとは思ってなかったよ。」

ジャイアン「・・・・・・。」

のび太「何でそんなひどいことができるんだよ!」

ジャイアン(すまねえ、のび太・・・。)

獣の巨人「はあ、うるせえなそいつ、早く殺せよ。」

ジャイアン「!?」

のび太「僕のことも殺す気だったんだな!?」

ジャイアン「ち、違う!」

のび太「僕を殺せば君たちはゲームクリアだ!そうなんだろ!?」

ジャイアン「違うんだ・・・。」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:33:56.60 ID:vMbSWl/6O
スネ夫「ジャイアン、何してんだよ、壁の穴は塞いどいてよ。」

ジャイアン「スネ夫・・・。」

スネ夫「危なかったんだよ、調査兵団が壁門に辿り着く寸前に岩を放り投げて、穴を塞いだんだからさ。」

のび太「じゃあ、今門の前に!?」

スネ夫「ああ、来てるよ。いやあ、間一髪だったね、ちょっとでも遅かったらシガンシナまで入ってきてたよ。」

ジャイアン「舐めプしてたんじゃねえだろうな・・・。」

スネ夫「ははは、少しね。」

ジャイアン「お前、真面目にやれよ!」

のび太「ふざけるな!人をバカにするのが、そんなに楽しいのか!」

獣の巨人「おい、だから早くこいつを殺せって。」

スネ夫「え?何?どういうこと?」

ジャイアン「俺にも分からない・・・。」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:34:25.35 ID:vMbSWl/6O
ジャイアン「なあ、のび太をシガンシナ区まで攫ってくれば俺たちの勝ち、ゲームクリア、そうだよな?」

獣の巨人「いや、ちゃんと殺せ。それでクリアだ。」

ジャイアン「騙したのか!?」

獣の巨人「最初は攫えばいいって言ったけどよ、ルール変更したんだよ。ちゃんと伝えたはずだろ?」

ジャイアン「いつだよ?」

獣の巨人「出木杉を生き返らせる条件を説明した時だよ。敵を倒せって言っただろ?」

スネ夫「そんな、のび太を攫う簡単なミッションのはずだったのに・・・。」

獣の巨人「ほら早くのび太を殺せ。それともお前らが死ぬか?」

ジャイアン「何だと!」

獣の巨人「のび太、お前はこいつらを殺さねえと、ゲームをクリアできねえし、出木杉も生き返らねえんだ。」

のび太「・・・・・・。」

獣の巨人「お前らの片側が死なねえと、このゲームは終わらねえんだよ。」

スネ夫「そんな・・・。」

のび太(一体、どうすればいい・・・、ジャイアンとスネ夫を殺すしか・・・。)
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:34:51.09 ID:vMbSWl/6O
ジャイアン「俺たちは死なねえ。」

のび太「!?」

獣の巨人「そうか、友達を殺す覚悟ができたか。」

ジャイアン「のび太も殺さねえ。」

のび太「ジャイアン?」

獣の巨人「そりゃ・・・つまり、どういうことだ?」

ジャイアン「やっぱりさ、友達は裏切れねえよ。ゲームの中でもな。」

スネ夫「ジャイアン、でもそんなことすれば・・・。」

ジャイアン「獣の巨人を倒せば、すべて上手くいく、そう思わないか?」

スネ夫「そうかもしれないけどさ!」

獣の巨人「おいおい、何考えてんだよ。」

ジャイアン「お前を倒せば全部丸く収まるんだろ?」

獣の巨人「・・・そうか、ルールそのものをぶっ壊す、革命を起こそうってわけか。」

ジャイアン「ああ。」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:35:23.03 ID:vMbSWl/6O
獣の巨人「やってみろよ。」

ジャイアン「スネ夫、のび太を逃がせ!」

スネ夫「分かった!」



カッ!



のび太「何なんだよ、どうなってるんだ。」

ジャイアン「混乱しているだろうがのび太、超大型に捕まってくれ。」

のび太「はあ!?」

ジャイアン「さっきはお前を連れ去るために、だが今はお前を逃がすために力を使ってるんだ。」

超大型巨人「オオオオオオ!」

のび太「・・・今の君たちは、敵なのかい?」

ジャイアン「それは・・・、お前が決めろ。」



カッ!



鎧の巨人「ウオオオオオオ!」

獣の巨人「お前ら、今日巨人化するのは何度目だ?」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:35:50.47 ID:vMbSWl/6O
のび太「ジャイアン!!」



ミケ「エルヴィン、上を見ろ!」

エルヴィン「あれは・・・のび太と超大型か。」

ハンジ「どういうことだ、まるで超大型がのび太をシガンシナ区の外へ逃がしているみたいじゃないか。」

ドラえもん(何が起きてるんだ?ジャイアンとスネ夫君は敵じゃないのか?)



のび太「僕も戦うよ!一緒にやれば勝てるさ!」

スネ夫(お前は本当にお人好しだな、ついさっきまで僕らに向けてた怒りはどこに行ったんだ?)

超大型巨人「ウオオオオオ!」

獣の巨人「まさか二人がかりでやれば倒せると思ってねえよな?」



ドガっ! ドガッ!



ジャイアン(なっ!?速すぎるだろ!?)

スネ夫(何て重い一撃だ・・・。)

のび太「あわわわわ・・・。」

獣の巨人「これがチートだ、ステータスがカンストしてるやつに勝てるわけないんだよ。」

のび太「そんな・・・鎧と超大型が、たった一発で・・・。」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:36:19.08 ID:vMbSWl/6O
獣の巨人「お前ら二人はここでゲームオーバーだ。死にはしないが、もう夢から覚めることはない。」

のび太「ううう・・・。」

獣の巨人「どうするのび太!俺を倒すか!」

のび太「・・・そんなこと・・・。」

獣の巨人「無理だよな!今見せた通りだ!今まで通り、敵を倒すことを考えてろ!」

のび太「敵・・・。」

獣の巨人「敵は誰だ!?」

のび太「それは・・・。」

獣の巨人「鎧と、超大型と、女型だろ!?うち二人は今倒すチャンスだぜ!?」

のび太「僕の敵は・・・。」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 16:39:41.30 ID:vMbSWl/6O
〜現実〜

のび太「・・・・・・。」

ドラえもん「・・・のび太君。」

のび太「どうすればいいんだろう。」

ドラえもん「一体壁の向こうで何があったんだい?」

のび太「ドラえもん・・・それがさ・・・。」



のび太「・・・というわけなんだ。」

ドラえもん「そうか・・・ジャイアンとスネ夫君は、君を殺すつもりはなかったんだね。」

のび太「うん。僕を攫えばそれで終わりだと思ってたみたいだし。」

ドラえもん「僕たちが鎧や超大型を殺せば、彼らは目を覚まさなくなる。全員無事でゲームをクリアするには、彼らのクリア条件を満たした方がいい、そう考えたんだろうね。」

のび太「でも結局は殺し合わなければいけないんだ。」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 13:34:15.99 ID:iFyW3JdxO
のび太「僕たち全員が生き残る方法は・・・無い。」

ドラえもん「・・・・・・。」

のび太「ジャイアンとスネ夫は、最後は僕を逃がしてくれた。」

ドラえもん「うん。」

のび太「二人は、僕らの敵なのかな?」

ドラえもん「のび太君、自分を助けてくれた人を、敵だと思うかい?」

のび太「・・・思わない。」

ドラえもん「じゃあ敵じゃないよ。」

のび太「でもあいつらは、僕を攫うためにひどいことを・・・。」

ドラえもん「どんなに意地悪だとしても、人として越えちゃいけない一線は知っているはずだよ、それは君もよく分かってるだろ。」

のび太「そりゃそうだけどさ・・・。」

ドラえもん「何か理由があるんじゃないかな?」

のび太「理由・・・そういえばスネ夫が、理由を言わなかったっけ、何でこんなことしたのかって聞いた時。」

ドラえもん「言えない事情があるんだと思うよ。」

のび太「事情・・・。」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 13:34:43.91 ID:iFyW3JdxO
〜学校〜

先生「今日は、剛田と骨川は休みだそうだ。」

のび太(やっぱり・・・案内人に逆らったから、かな・・・。)

しずか「・・・・・・。」

のび太「しずかちゃん・・・あの、二人はね・・・。」

しずか「何も・・・言わないで・・・。」

のび太「・・・うん。」

しずか「私、いったいどうすればいいの・・・。」

のび太「大丈夫だよ、僕がいるから。」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 13:35:17.08 ID:iFyW3JdxO
〜家〜

のび太「ただいま。」

ドラえもん「おかえり。やあ、しずかちゃん、いらっしゃい。」

しずか「・・・・・・。」

のび太「放課後、ジャイアンとスネ夫の家に寄ったけど、二人とも出木杉と同じ状態になってるみたいなんだ。」

ドラえもん「じゃあ、やっぱり二人は・・・。」

のび太「ゲームオーバー・・・か。」

しずか「・・・・・・。」

ドラえもん「どうすればいいんだ・・・。」

のび太「どうするって・・・二人はもう目を覚まさないんだ・・・だとしたら、僕らがゲームクリアするしかないよ。」

ドラえもん「二人を助け出すことを諦めるのか!」

のび太「そうじゃない!一度ゲームをクリアして案内人の支配を逃れて、それから何とかして目覚めさせる!」

ドラえもん「どうやって!」

のび太「ひみつ道具で何とかなるだろ!」

ドラえもん「そんなことができる保証はないんだぞ!」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 13:35:55.34 ID:iFyW3JdxO
のび太「それ以外に、何か方法があるのか!」

ドラえもん「それは・・・案内人を倒すとか・・・。」

のび太「あいつはチートだ、勝てっこない。鎧と超大型を一撃で倒すんだぞ?」

ドラえもん「じゃあ・・・えっと・・・。」

のび太「無いだろ?じゃあ、これからゲームをクリアする方法を考えよう。」

ドラえもん「・・・そうだね、うん、それしかないか。」

のび太「しずかちゃんも、何か少しでも考えが浮かんだら、教えてね。」

しずか「ええ・・・。」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 13:36:27.62 ID:iFyW3JdxO
のび太「まず、ゲームをクリアするには、女型を倒す必要がある。」

ドラえもん「女型は一体誰なんだろう?」

のび太「僕らが見た女型は、黒髪だった。だとしたら、人間体も黒髪のはずだ。」

ドラえもん「ってことは、アニではないってことだね・・・。」

のび太「僕は、ユミルが怪しいと思うんだ。途中でいなくなったらしいし。」

ドラえもん「いや、ユミルが自分は巨人じゃない、って言ったときは、嘘をついてるようには見えなかった。」

のび太「じゃあ他に誰が・・・。」

ドラえもん「サシャは?」

のび太「サシャ?彼女の髪は黒くないだろ?」

ドラえもん「原作では黒いから、巨人体と人間体では色が変わるかもしれないよ?」

のび太「そんなことはないでしょ。」

ドラえもん「いやいや、色々な可能性を模索していかないと。」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 13:37:11.15 ID:iFyW3JdxO
のび太「しずかちゃんは、誰が女型だと思う?」

しずか「えっと・・・。」

ドラえもん「のび太君、しずかちゃんは壁外調査に出てないから・・・。」

のび太「ああ、そうか、戦いのこととか、状況はよく分からないよね。」

しずか「・・・いえ、状況は分かるわ。」

のび太「え、どうして?」

しずか「だって、私が女型だもの。」

のび太「・・・・・・え?」

ドラえもん「・・・・・・何と?」

しずか「私はたけしさん、スネ夫さんと同じ立場の人間なの。」

のび太「しずかちゃん、どうしたの?」

ドラえもん「冗談はやめてよ、それが本当だとしたら、自分で自分の正体をばらしてることになるじゃないか。」

しずか「もう・・・いやなの。」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/01(土) 13:38:56.99 ID:iFyW3JdxO
しずか「ドラちゃんとのび太さんが女型を倒そうと考えている間、私はのび太さんを倒すことを考えてた。」

ドラえもん「のび太君を、倒す?」

のび太「さっきも言ったけど、ジャイアンとスネ夫はもう・・・。」

しずか「のび太さんを倒して、クリアしたときの交換条件として二人を助けてもらおうと思ったのよ!」

のび太「そんな、僕のことはどうでもいいの?」

しずか「助かる人数を考えれば、多く助かる方を選ぶのは当然よ!」

のび太「ひどい・・・。」

しずか「そうよね、私ったら・・・最低だわ・・・。大切な友達を助けるのに、数なんか関係ないのに・・・ううっ・・・。」

ドラえもん「・・・話してくれる?今まであったことを。」

しずか「ええ、全て話すわ。」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:11:27.37 ID:QfwCpm2IO
〜ゲーム開始時〜

しずか「やっとゲームが始められるのね、楽しみだわ!」

スネ夫「あっ、しずかちゃん!」

しずか「スネ夫さん!」

ジャイアン「よう、ドラえもんとのび太は見てないか?」

しずか「そういえば、まだ来てないみたいね。」

スネ夫「のび太のやつ、眠るのは早いくせに、こんな時は遅いんだ。」

ジャイアン「まったくだ。」

案内人「どうも。」

スネ夫「うわあ!」

ジャイアン「ビックリした!何だ突然!」

案内人「驚かせてしまい申し訳ございません。私はこのゲームの案内人を務めさせていただく者でございます。」

ジャイアン「何だ、そうなのか。」

案内人「ゲームを始めるにあたって、あなた方は特別な力を持つことになりました。」

しずか「力?」

スネ夫「もしかして・・・。」

案内人「巨人化能力でございます。」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:12:07.86 ID:QfwCpm2IO
ジャイアン「マジかよ!やった!」

スネ夫「ちょっと待って、僕たち三人に対してってことはさ、僕ら壁を壊す側ってことじゃないの?」

案内人「その通りです。」

ジャイアン「何だよ、悪役かよ。」

しずか「壁を壊すってことは、つまり私たちは人を・・・。」

案内人「はい、殺します。」

しずか「ちょっと、そんな直接的な言い方しないでよ。」

スネ夫「まあまあいいじゃない。それで、僕らは何の巨人なの?」

案内人「はい、まずたけし様は鎧の巨人、スネ夫様は超大型巨人、そしてしずか様は女型の巨人となっております。」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:12:34.49 ID:QfwCpm2IO
スネ夫「やった!超大型だ!」

ジャイアン「おい、何で俺が鎧なんだ!超大型にしろ!」

案内人「そう言われましても・・・。」

スネ夫「鎧の方がかっこよくていいじゃない!」

ジャイアン「ん?そうか?」

スネ夫「そうそう、何たって鎧は頑丈だからね!喧嘩の強いジャイアンにピッタリ!」

ジャイアン「そうか、何だか鎧の方がよく思えてきた。」

スネ夫(単純すぎるだろ。)

案内人「それでは、これから巨人化能力を使いこなすためのちょっとしたチュートリアルを行います。」

しずか「チュートリアル?」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:13:03.04 ID:QfwCpm2IO
案内人「周りを見てください。」

スネ夫「あれ、景色が変わった!」

ジャイアン「ここは、どこだ?」

しずか「あっ!あそこに壁があるわ!」

スネ夫「じゃあ僕たちは今壁内に来ているのか。」

案内人「いいえ、その逆です。ここは壁外なのです。」

ジャイアン「こんなところで何をしようってんだ?」

案内人「今から、あなた方には壁を破壊していただきます。」

スネ夫「・・・え?」

しずか「壁を壊す?」

案内人「はい、内門を破ればチュートリアル終了となります。」

ジャイアン「なるほどな、巨人の力を存分に振るえるってわけだ。」

スネ夫「別に戦わなくてもいいんだよ、壁を壊せばいいんだから。」

案内人「それでは、チュートリアル開始です。」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:13:38.76 ID:QfwCpm2IO
スネ夫「よし、それじゃあ原作通り、しずかちゃんが巨人を引き連れてきて、僕が最初の一発をかます。そして頃合いを見てジャイアンが内門を破壊。これでいいね?」

ジャイアン「おう。」

しずか「えっと、私は・・・。」

スネ夫「さあ、行くよ!」

ジャイアン(スネ夫のやつ、超大型だからって調子に乗ってリーダー気取りやがって・・・。)

スネ夫「しずかちゃん、まずは君が巨人化して巨人を集めるんだ。」

しずか「・・・ええ、わかったわ。」



カッ!



女型の巨人「・・・・・・。」

ジャイアン「すげえ迫力・・・。」

スネ夫「やっぱ未来のゲームは違うな〜。」

しずか(これが・・・巨人化・・・。)
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:14:05.68 ID:QfwCpm2IO
女型の巨人「ウオオオオオオオオオ!!!!」

スネ夫「すごい!巨人が一斉にこっちに向かってきた!」

ジャイアン「よし、しずかちゃん、壁の入り口まで俺たちを連れて行ってくれ!」



スネ夫「そして壁に近づいたところで僕が・・・。」



カッ!



超大型巨人「・・・・・・。」

ジャイアン「うひゃあ!でけえ!」

スネ夫(すごい!普段チビだと言われている僕が、みんなを見下ろしてる!)

ジャイアン「おいスネ夫、早くやれ!」

スネ夫(うるさいなあ、分かってるよ。)
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:14:33.52 ID:QfwCpm2IO
ドガーン!!!



スネ夫(壁を壊して・・・僕の役目は終わりか、つまんないの。)

ジャイアン「よし、次は俺の番だな!」



カッ!



鎧の巨人「ウアアアアアア!!!!!!」

スネ夫「はりきってるな〜。」

ジャイアン(いくぜ!俺様の全力タックルだ!)

ドーン!!

スネ夫「ちょっと、侵入早々目立ちすぎだよ!」

女型の巨人「・・・・・・。」

スネ夫「ねえ、しずかちゃん、どうしたの?壁の中に入らないの?」

しずか(私は・・・。)

スネ夫「・・・そっか、仕方ないね。ジャイアンに任せよう。」

しずか(スネ夫さん・・・。)
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:15:00.36 ID:QfwCpm2IO
ドカーン!!

ジャイアン(やったぜ!)

スネ夫「さすがジャイアン、すぐに門を壊しやがった!」



案内人「無事壁を壊すことができましたので、チュートリアル終了です。」

しずか「無事ですって!人を殺して無事ですって!?」

スネ夫「しずかちゃん、これはゲームだから。」

しずか「こんな野蛮な役、私嫌よ!」

ジャイアン「う〜ん、それじゃあ女型の巨人は別の人に変えてもらうか・・・。」

スネ夫「こんなに嫌がってるんじゃ、仕方ないか。すいません、そういうことで・・・。」

案内人「できません。」

ジャイアン「おい、女の子が嫌がってんだぞ!」

案内人「人を殺したくなければ、殺さずにゲームをクリアすればいいだけです。」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:15:52.39 ID:QfwCpm2IO
スネ夫「そういえば、クリアの条件って何なの?」

ジャイアン「ああ、俺もそれを聞こうと思っていた。」

案内人「クリアするには、ある人物を攫う必要があります。」

しずか「ある人物?」

案内人「あなた方とは別の、巨人化能力者です。」

スネ夫「エレンか!」

案内人「いいえ、そうとは限りません。原作と同じというわけではございませんので。」

しずか「私たちが巨人化能力を持ってる時点で、同じじゃないしね。」

ジャイアン「じゃあ、誰を攫えっていうんだよ!」

案内人「その人は、トロスト区防衛戦の時に力を発揮します。なので、そこで巨人化した人間が、ターゲットとなります。」

スネ夫「そうか、誰が巨人化するのか、楽しみだな・・・。」

ジャイアン「もしかしたらのび太だったりして!」

スネ夫「ははは!だとしたら楽勝だよ!」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:16:19.17 ID:QfwCpm2IO
案内人「しずか様、あなたには特別な力がございます。」

しずか「私に?」

ジャイアン「何だ何だ?」

案内人「狭い範囲ですが、巨人を操ることができます。人間体のままでも。」

スネ夫「いいな〜!」

しずか「絶対に使わないから!」

スネ夫「何でさ、絶対役に立つよ!」

案内人「もちろん強制はしませんが、使った方が有利に事を運ぶことができます。」

しずか「・・・・・・。」

案内人「邪魔だと思う人間を巨人に食べさせるとか・・・。」

しずか「するもんですか!」

案内人「では、使わないように頑張ってください。」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:16:47.00 ID:QfwCpm2IO
〜トロスト区防衛戦〜

エレン「はあ!?コニーお前、調査兵団に入るのか!?」

コニー「そうだよ!力のあるやつが戦わないといけないんだからな!」

ミーナ「昨日ジャイアンに言われたことね。」

コニー「うるせ〜!」

トーマス「恥ずかしがることじゃないよ、コニー。俺だって・・・。」

エレン「トーマス・・・、お前もか!?」

トーマス「まあ・・・、うん。」

スネ夫(・・・みんな、楽しそうだな。そんな彼らを僕は、今から・・・。)



カッ!



超大型巨人「・・・・・・。」

のび太「え?うわああああああ!!!!出たああ!!!!」

スネ夫(のび太・・・いたのか、相変わらず間抜けな奴。)

ドゴオオオオオオン!!!!!

エレン「迎撃準備用意!これはチャンスだ!絶対に討ち取れ!」

スネ夫(さすがエレン、のび太とは違うな。)

エレン「よう・・・、5年ぶりだな・・・。」

スネ夫(頼むよエレン、君は主人公なんだ、生き残ってくれ。)
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:17:16.70 ID:QfwCpm2IO
〜20分後〜

しずか「のび太さん!」

のび太「しずかちゃん!」

しずか「心配したのよ!巨人に食べられてるんじゃないかって!周りの人が次々と食べられていくから、私怖くなっちゃって・・・。」

のび太「僕も怖くなって・・・、全然動けなかったよ・・・。」

ミカサ「ねえ、エレンはどこ?」

のび太「え?」

ミカサ「アルミンに聞いても黙ったまま。」

のび太「あの、エレンは、その・・・。」

ジャン「・・・食われたか・・・。」

ミカサ「ジャン!」

ジャン「こいつらしか残ってないってことはそういう意味だろ。」

ミカサ「そうとは限らない!」

アルミン「その通りだ!」

スネ夫(エレンが・・・食われたのか・・・。)

ジャイアン(食べたやつは人間に戻ってないみたいだし、やっぱ巨人化能力は原作とは違うやつが持ってるみたいだな。)
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:17:42.35 ID:QfwCpm2IO
アルミン「ごめんミカサ・・・、僕は・・・、何もせず見ていることしかできなかった・・・。」

ミカサ「・・・・・・。」

ジャン「悲しんでるところ悪いが、今は補給をするのが最優先だ。」

のび太「補給?」

スネ夫「ああ、あそこでね。」

のび太「・・・もしかして、巨人が群がってるあの建物!?」

ジャイアン「そうだ、状況は最悪だ。」

ジャイアン(のび太があの群れの中に飛び込めば、間違いなくやられる。どうすれば・・・。)

スネ夫(僕たちは何とかなるけど、のび太は弱いし・・・。)

しずか(巨人を操って、のび太さんに巨人が向かわないようにする?でもそれじゃあ私の正体が感付かれる・・・。)
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:18:09.58 ID:QfwCpm2IO
ミカサ「今からあの中に突入してガスを補給する。」

アルミン「待って!」

ミカサ「どうしたの、アルミン。」

アルミン「・・・のび太の力を借りよう。」

ジャン「はあ!?正気か!?のび太に力があるとは思えねえが!?」

アルミン「のび太には人には無い力がある。そうだよね、ドラえもん。」

ドラえもん「うん。」

しずか「どういうこと?」

ドラえもん「実はのび太君は、巨人になれるんだ。」

しずか「・・・・・・え?」

しずか(それじゃあ・・・。)

スネ夫「・・・・・・嘘だろ?」

スネ夫(僕たちが攫うのって・・・。)

ジャイアン「・・・・・・のび太なのかよ。」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:18:37.43 ID:QfwCpm2IO
ドラえもん「のび太君、やるんだ。」

のび太「ドラえもん・・・。」

ドラえもん「彼らが巨人化したって僕らのために動いてくれるわけないだろう?」

のび太「そりゃそうだけど・・・。」

ドラえもん「今は巨人化してみんなの信用を得るのが先だよ。それにみんなを、しずかちゃんたちを守るためには君が頑張るしかないんだ。」

のび太「・・・・・・。」

スネ夫(参ったな・・・。)

ジャイアン(あいつは俺たちのために、何でもやる男だ。)

しずか(のび太さんを騙すなんて・・・私には・・・。)
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:19:16.19 ID:QfwCpm2IO
出木杉「勇気を出すんだ。頑張れ。君はやろうと思えばできるやつだ。」

のび太「・・・分かった、やってみるよ。」

出木杉「それでこそ君だ。」

ドラえもん「頑張れ!のび太君!」

しずか(のび太さん・・・。)

スネ夫(僕には・・・君を勇気づけることなんてできない。)

ジャイアン(俺たちはお前の・・・敵だ。)

のび太「みんなを、助ける!!!!!」

カッ!

のび太巨人「ウオオオオオオオオオオ!!!!!」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:19:42.56 ID:QfwCpm2IO
スネ夫(君は僕たちのために戦ってくれてるけど、僕たちは君の敵なんだ・・・。)

ジャイアン(俺は・・・あんな良い奴を騙さなくちゃいけないのか・・・。)

しずか「ごめんなさい、のび太さん。」

ライナー「・・・・・・。」

ベルトルト「ライナー、僕たちも早く!」

ライナー「いや、のび太を見捨ててはおけない。」

ジャイアン(ライナー・・・お前って奴は・・・。)

しずか(やめて!私の前で、そんな言葉を口に出さないで!)

ジャイアン「・・・・・・。」

スネ夫「ジャイアン!早く逃げようよ!」

ジャイアン「俺はのび太を助ける。」

スネ夫「何言ってんだよ!あんな数の巨人、倒せるわけないよ!」

ジャイアン「友達を見捨てられるか!」

しずか(やめて!)
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:20:09.99 ID:QfwCpm2IO
出木杉「その通りだ。」

スネ夫「出木杉まで!」

ドラえもん「もちろん僕も行くよ!」

しずか「私は・・・。」

ライナー「怖いんだろ?下がってな。」

しずか「ライナー!」

しずか(怖い・・・確かに、私は怯えてる。みんなを騙すことに・・・。)
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:20:36.07 ID:QfwCpm2IO
ジャイアン「はあ・・・はあ・・・。」

スネ夫「何とか・・・倒した・・・。」

しずか「やったわ・・・のび太さんを・・・守った・・・。」

ベルトルト「怖いなら先行ってもよかったのに。」

しずか「逃げるわけにはいかないわ!私だって兵士だもの!」

ライナー「ははは、勇ましいな。」

しずか(今は兵士、でもいずれはのび太さんを攫わないといけない。そのときにライナーは、私の心を・・・。)

案内人(そいつが邪魔だろう?)

しずか(!?)

案内人(お前はのび太の敵だ、だがその決心を揺さぶってくる奴がいる。それがライナーだ。)

しずか(でもライナーが言っていることは・・・。)

案内人(立派なことだ。だがあくまで兵士としてだ。お前らは兵士じゃないだろ。)

しずか(・・・・・・。)

案内人(お前の力で、消すんだよ、計画の障害物を!!)
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:21:02.77 ID:QfwCpm2IO
しずか(・・・・・・。)

巨人「・・・・・・。」

しずか(あの巨人にライナーを・・・。)

ベルトルト「行こう、ライナー!」

ライナー「そうだな、早くクリスタの顔が見たい・・・危ない!ベルトルト!」

ベルトルト「え?うわあ!」

ドンッ!

ベルトルト「うわ!何するんだよライナー!」

ライナー「ぐおおおおおおおお!!」

しずか(はあ・・・はあ・・・。)

ライナー「ベルトルト!早く行け!」

ベルトルト「いやだあああああああ!!!」

しずか(私は・・・私は・・・。)

ライナー「早くしないと次はお前が!うおおおおおおおおおお!!!」

バクッ!

ベルトルト「ライナー!!!!!ああああああああ!!!」

しずか(ああああああああああああ!!!!!)
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:21:28.29 ID:QfwCpm2IO
しずか(私がライナーを・・・いやあああああ!!!!!!)

しずか「・・・・・・。」

スネ夫「・・・どうしたの?しずかちゃん?」

しずか「そんな・・・ライナーが・・・巨人に食べられた・・・。」

スネ夫「え?」

スネ夫(何言ってるんだよ、あの動きはどう考えたってしずかちゃんが操ったに決まってる。)

しずか「どうして・・・力のある兵士がこんなにあっさり・・・。」

スネ夫(力のある、か・・・。だからライナーを・・・。)

しずか「頑張らないと・・・。」

スネ夫「うん、頑張ろう。」

しずか「ライナーみたいな兵士を目指すわ。」

スネ夫「・・・何を言ってるんだい?」

しずか「彼こそ兵士の鑑よ。」

スネ夫(しずかちゃん・・・。)
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:22:05.45 ID:QfwCpm2IO
〜トロスト区奪還作戦〜

ジャイアン「始まったみたいだな。」

ジャン「まさかのび太に頼るしか策がねえとは・・・。」

マルコ「正直、頼りないよね。」

コニー「俺より頭が悪いしな。」

サシャ「おまけにどんくさいですしね。」

しずか「ちょっと、ひどいわよ!本当のことでも言っていいことと悪いことがあるわ!」

スネ夫「しずかちゃん、君も十分ひどいこと言ってるよ。」

ベルトルト「何喋ってるんだ!今の状況を考えろ!」

アニ「緊張感の無い連中だね。」

しずか「・・・ごめんなさい。」

ベルトルト「・・・のび太は必ず助けるから。」

しずか「助ける?」

ベルトルト「生かして僕とアニが巨人じゃないって訂正させる。」

しずか「それって確かライナーが言ってたこと・・・。」

ベルトルト「そうだよ。ライナーはもういないけどね。代わりに僕がやるんだ。」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:22:31.06 ID:QfwCpm2IO
しずか(ライナー、安心して、あなたの意志はベルトルトがしっかり受け継いでいるから。)

ベルトルト「それと、さらにライナーの墓に土下座させてやるんだ。」

しずか(そういえば、ライナーは巨人に食べられたんだっけ。何であんなところに巨人が・・・。)

しずか(・・・・・・そうだ、私が、ライナーを・・・。)

ドガン! ドガン! ドガン!

しずか(何の音!?)

スネ夫「何かがすごい勢いで動いてる!」

ジャン「あれは・・・のび太の巨人だ!」

しずか「やったわ!のび太さん、岩を持ち上げられたのね!」
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:23:01.12 ID:QfwCpm2IO
〜穴を塞いだ後、トロスト区内建物の屋根の上〜

出木杉「ふう、びっくりしたよ、のび太君が急に消えちゃうんだからさ。」

しずか「・・・そうね。」

出木杉「一瞬夢だってことを忘れてたかもしれないな。」

しずか「・・・・・・。」

出木杉「さっきのび太君にひどいこと言っちゃったな。学校で謝っておかないとな。」

しずか「何かあったの?」

出木杉「これはゲームだから、人が死ぬのは仕方ないって言ったんだ。ほら、ゲームと現実って違うからさ、ゲームで人が死んでも何とも思わないだろ?」

しずか「・・・たしかに、そうね。」

出木杉「しずかちゃん?どうしたの、様子が変だよ?」

しずか(出木杉さん・・・。)

案内人(そいつも殺せ。)

しずか(!?)

案内人(ライナー同様、邪魔な存在だ。)

しずか(何を言ってるの?ライナーが邪魔ですって?)
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:23:29.38 ID:QfwCpm2IO
案内人(そうだ、同じように殺せ。)

しずか(同じようにって・・・何を言って・・・。)

案内人(ライナーを殺したのは・・・お前だ。)

しずか(・・・あああ・・・ああああああ・・・・・・。)

出木杉「しずかちゃん?」

しずか「・・・・・・。」

出木杉「大丈夫?」

しずか「出木杉さん、あなたってとても勇敢な人ね。」

出木杉「えっ、どうしたの、急に。」

しずか「兵士としても、ライナーやミカサに匹敵する力を持ってる。」

出木杉「あっ、ありがとう・・・。」

しずか「だからあなたには、ここでゲームオーバーになってもらうわ。」

出木杉「なっ、何を!?」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:23:57.36 ID:QfwCpm2IO
しずか「大丈夫よ、ゲームの中で死んだって、現実には影響はないんだから。」

出木杉「そうだろうけど・・・。」



ドガッ!!



出木杉「うわあ!」

しずか「ごめんなさい、落ちて。」

出木杉「何をするんだ・・・、うわあ!巨人が!」

しずか「私の力で、呼び寄せておいたの。まだ動きはしないけど。」

出木杉「君は本当に・・・しずかちゃんなのか?まるで別人のようだ・・・。」

しずか「そうね、別の人格、のようなものかしら。」

出木杉「一体どうしてそんな・・・。」

しずか「わからないわ・・・。」

出木杉「・・・たぶん、耐えられなかったんじゃないかな。」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:24:23.39 ID:QfwCpm2IO
しずか「・・・何に?」

出木杉「罪悪感だよ。」

しずか「そうかしら、今そんなものは感じてないけど。」

出木杉「今は君本来の人格じゃないだろ?」

しずか「だけど・・・。」

出木杉「君はのび太君とは立場が違うみたいだね、それで僕が邪魔なんだ。」

しずか「そうね・・・うん。」

出木杉「僕がここで死んだら、君はどうなるのかな。」

しずか「さあ?」

出木杉「もっとすごい罪悪感に苛まれると思う。」

しずか「どうかしらね。」

獣の巨人「おい、早くしろよ。」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:25:26.61 ID:QfwCpm2IO
出木杉「これは、獣の巨人!?一体どこから出てきた!?」

しずか(この声は、案内人!?)

獣の巨人「そんなことはどうでもいい。」



グシャッ!



出木杉「なっ!」

しずか「立体起動装置が!」

獣の巨人「いつまでも巨人を待たせてんじゃねえよ。」



ダッ!



しずか「そんな、巨人が勝手に!止まれ!」

獣の巨人「無駄だ、巨人は俺の指示を優先的に聞くようになっている。」

出木杉「くそっ!やられるもんか!」

獣の巨人「ほう、立体起動もできないのに、やる気か?」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:25:52.31 ID:QfwCpm2IO
出木杉「うおおおおお!!!!!」

獣の巨人「なあ、お前さ。」

しずか「何よ。」

獣の巨人「本当に殺す気あったのか?」

しずか「私は・・・。」

獣の巨人「・・・やっぱ中途半端だな。」

しずか「出木杉さん・・・。」

出木杉「うがあああ!!!」

しずか「私は出木杉さんを・・・助け・・・。」

出木杉「あ・・・あ・・・・・・。」

獣の巨人「死んだか。」

しずか「・・・・・・。」

獣の巨人「お前が助けてれば、出木杉は死なずに済んだかもな。」

しずか「・・・・・・。」

獣の巨人「いいか、お前は出木杉を見殺しにしたんだ。お前が殺したも同然だ。」

しずか「違う!」

獣の巨人「最初に突き落としたのは誰だ?」

しずか「それはあなたが言ったから・・・。」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/10(月) 00:26:18.13 ID:QfwCpm2IO
獣の巨人「すぐに人のせいにする・・・これだからゆとり世代ってやつは・・・。」

しずか「ゆとり世代?」

獣の巨人「お前らの世代はそう呼ばれてんだよ。いや、ちょっと時代がずれてたかな?」

しずか「?」

獣の巨人「まあそんなことはいい、これからお前は、ゲームをクリアするために、兵士をたくさん殺していくことになる。」

しずか「そんなことは・・・。」

獣の巨人「もうすでに殺しちまってるんだ、もう絶対に殺さないなんて言えねえぞ。」

しずか「・・・・・・。」

獣の巨人「お楽しみはまだまだ続く、面白いものをみせてくれよな?」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 00:32:47.44 ID:zOQsTyNc0
出木杉君、マルコみたい
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 14:44:10.78 ID:fUXuq4kQO
〜出木杉死亡発覚後〜

ジャイアン「なあ・・・どうする?」

スネ夫「どうするったって・・・ねえ?」

しずか「わからないわよ・・・。」

ジャイアン「やるしかねえだろ・・・俺たちで・・・。」

スネ夫「確か原作では・・・次は壁外調査で女型の巨人と戦うことになってるんだよね?」

しずか「シナリオ通り、ならね・・・。」

ジャイアン「思った通りの展開にはならねえぞ・・・絶対にな・・・。」

スネ夫「ならここで・・・一気に勝負を仕掛ける?」

しずか「他の巨人化能力者が誰なのか分かってないうちに動くのはリスクが高いわ。」

ジャイアン「そうだな、まずは巨人化能力者を突き止めよう。」

スネ夫「上手くやって、僕たちの仲間に引き入れることができれば、のび太を捕まえるのも楽になる。」

ジャイアン「ああ、何としてでも俺たちの手でこのゲームを終わらせるんだ。」

しずか「・・・・・・どうして・・・。」

スネ夫「?」

しずか「どうしてそんな話ができるの?」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 14:44:46.01 ID:fUXuq4kQO
しずか「ゲームをクリアすることよりも、出木杉さんを助け出すことの方が重要じゃないの?」

ジャイアン「・・・・・・。」

しずか「もうこれはただのゲームじゃないのよ。ゲームの中で死んだらおしまいなのよ。」

スネ夫「しずかちゃん、まだそうと決まったわけじゃないよ。」

しずか「もしそうだったら?出木杉さんがもう目覚めないとしたら?」

ジャイアン「大丈夫さ、所詮はゲームだ。」

しずか「なんでそう言えるの?何も感じないの?ゲームとはいえ人を殺したじゃない?」

スネ夫(どうしたんだしずかちゃん、まさか・・・。)

ジャイアン「・・・そういえば、出木杉は誰にやられたんだろうな。」

しずか「!?」

スネ夫(今の反応・・・やっぱり・・・。)
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 14:45:27.41 ID:fUXuq4kQO
スネ夫「出木杉を殺したのは・・・しずかちゃん、君だね?」

ジャイアン「突然何言い出すんだよ、スネ夫!」

しずか「・・・・・・。」

ジャイアン「しずかちゃんも、黙ってないで言い返せよ!」

しずか「・・・・・・。」

ジャイアン「・・・本当なのか?」

しずか「・・・ええ。」

ジャイアン「何で・・・。」

スネ夫「多分あの、案内人ってやつに言われたんじゃない?」

しずか「!!」

スネ夫「やっぱり、あいつは何かあると思ってた。」

ジャイアン「そうか?」

スネ夫「しずかちゃんの言う通り、ゲームのクリアを考えてる場合じゃない。のび太たちと相談して、対策を練ろう。」

ジャイアン「でも今ののび太の状態じゃあな・・・。」

スネ夫「もう少し落ち着いてから話そうか。」

しずか「・・・私を責めないの?」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 14:45:55.90 ID:fUXuq4kQO
ジャイアン「何でだよ、全部あの案内人が悪いんだろ?」

スネ夫「そうそう、しずかちゃんが人を殺すなんて、あいつが何かしたに違いない。」

しずか(でも・・・私は・・・。)

ジャイアン「そうだ、しずかちゃんは憲兵団に入ったらどうだ?」

しずか「憲兵?どうして?私は調査兵団に入って、みんなと一緒に・・・。」

ジャイアン「辛いだろ?」

しずか「辛くなんか・・・。」

ジャイアン「憲兵になれば、ストーリーに絡むことは無くなる。」

スネ夫「それにさ、憲兵団に巨人化能力者がいるかもしれないよ。他の巨人化能力者が誰なのか知っておかないと。」

しずか「いいの?」

ジャイアン「いいんだよ。」

しずか「それだと二人が・・・。」

ジャイアン「俺がいいって言ってんだから、いいんだよ!」

スネ夫「のび太たちには僕たちから話しておくよ。」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 14:46:24.14 ID:fUXuq4kQO
〜その後、夢〜

のび太「・・・・・・。」

ジャイアン「のび太、普通なら牢獄で鎖に繋がれてるはずなのに、ここにいるんだな。」

のび太「力を掌握できているから、鎖で繋ぐ必要は無いんだよ。監視はいるけどね。」

ジャイアン「そっ、そうなのか。」

のび太「うん・・・。」

ジャイアン「・・・・・・。」

のび太「・・・・・・。」

ジャイアン(やばいな、ここで俺たちが敵側だって言ったらやばいことになるんじゃないか?)



スネ夫(ジャイアンのやつ、口下手だからな、変なこと言わなきゃいいけど。)

ドラえもん「ずっとああなんだ・・・。」

しずか「狂暴だったのに・・・嘘みたいに静かだわ・・・。」

スネ夫(先にドラえもんに話しておくか?)

案内人(余計なことを話せば、どうなるでしょう?)

スネ夫(今のは!?)

しずか(どういうこと?)



ジャイアン(何も言うなってことか。)

ジャイアン「頑張ろうぜ!」

のび太「うん。」

ジャイアン「・・・・・・。」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 14:46:50.79 ID:fUXuq4kQO
エルヴィン「調査兵団を志望する者は、ここに留まってくれ。」

しずか(のび太さん・・・ごめんなさい・・・。)

エルヴィン「よくぞ勇気を出してくれた。これが本当の敬礼だ。心臓を捧げよ!!!」

ジャイアン「スネ夫、やるんだな?」

スネ夫「うん、もう決めたんだ。もう後戻りはできない。」

ジャイアン(のび太には任せられない。しずかちゃんをこれ以上傷つけられない。)

スネ夫(僕たちが何とかするんだ!)

のび太(これから巨人を・・・一匹残らず・・・駆逐してやる!!!)
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 14:47:30.56 ID:fUXuq4kQO
〜憲兵団のチュートリアル〜

しずか「・・・・・・。」

案内人「一人で寂しそうだな。」

しずか「また何かあるんでしょう。」

案内人「まあな。」

しずか「今度はなにをするの?」

案内人「出木杉のことは聞かないのか?」

しずか「・・・おそらく、もう目覚めないんでしょう?」

案内人「その通りだ。だがチャンスはある。」

しずか「チャンス?」

案内人「ゲームクリアすれば、出木杉は目覚めさせる。ただし今後死んだ奴は、クリアしても眠ったままだ。」

しずか「じゃあ、のび太さんを・・・。」

案内人「そうだ、次の壁外調査でのび太をかっさらえ。」

しずか「・・・それ以外にクリアする方法は無いの?」

案内人「あるぜ、のび太がクリアするんだ。お前らを倒してな。」

しずか「だったら、私たちがやるしかないじゃない。」

案内人「そうだ、そのために女型の巨人にになって、調査兵を殺しまくるんだ。」

しずか「殺す・・・。」

案内人「みんなが無事にゲームをクリアするには必要なことだ。」

しずか「だけど・・・。」

案内人「覚悟を決めろ。」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 14:47:57.35 ID:fUXuq4kQO
〜壁外調査前〜

ジャイアン「というわけで、俺たち三人が同時に仕掛ければ、さすがのエルヴィン団長も驚き、隙を作ることができるはずだ。」

スネ夫「まとめたように言ってるけど、ほとんど僕の案だからね。」

ジャイアン「うるせえ!」

しずか「ねえ、いいの?二人が攫う役で。のび太さんから何を言われるか・・・。」

ジャイアン「いいんだよ、のび太に何か言われても、俺たちなら言い返せるからよ!」

スネ夫「そうそう、逆切れして泣かしてやるさ!」

ジャイアン「しずかちゃんは陽動だけでいいからさ、後は俺たちに任せてくれ。」

スネ夫「僕らが終わらせてくるよ!」

しずか「スネ夫さん・・・たけしさん・・・ありがとう・・・。」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 14:48:25.97 ID:fUXuq4kQO
〜現在〜

しずか「でも結果は失敗、次は私が一人でやるしかない。そう考えていたの。」

のび太「・・・・・・。」

しずか「二人と違うことを考えている自分に腹が立って、どうしたらいいのか分からない・・・。」

ドラえもん「・・・・・・。」

しずか「出木杉さんにしたことは消えない。二人を騙していたことも許されることじゃない。」

のび太「・・・・・・。」

しずか「分かってるんだけど、その上で言わせてほしいの・・・。」

ドラえもん「・・・・・・。」

しずか「・・・・・・・・・・・・助けて。」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/15(土) 14:50:57.75 ID:ee5MkHkB0
しずかちゃん、いつも以上に都合がいい女になっているな
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 15:59:11.63 ID:fUXuq4kQO
のび太「・・・許せない。」

しずか「ええ、分かってるわ。私がしたことは・・・。」

のび太「そうじゃない。」

しずか「?」

のび太「しずかちゃんにひどいことをした、あの案内人だよ。」

しずか「・・・・・・。」

のび太「そうか、全てはあいつのせいなんだ・・・。」

しずか「私のこと、嫌いにならないの?」

のび太「何で?どう考えても案内人が悪いじゃん。」

しずか「そう、なの?」

のび太「なあドラえもん、あのクソ案内人、どうしたい?」

ドラえもん「・・・ブチコロス。」

のび太「OK。」
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 15:59:40.97 ID:fUXuq4kQO
のび太「ゲームでは一番悪い奴を倒せばゲームクリア、何だ、よく考えれば当然のことじゃないか。」

ドラえもん「さて、どうやって倒そうか。」

のび太「・・・・・・あっ。」

ドラえもん「おい、考えてなかったのか。」

のび太「まあ、何とかなるだろ。」

ドラえもん「何言ってんだ、ものすごく強いんだろ!」

のび太「僕が巨人の力を使いこなせていないんだぞ!あいつもきっとそうだ!」

ドラえもん「いや、その理屈はおかしい。」

のび太「何だと!」

ドラえもん「やるか!」

しずか「うふふ。」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 16:00:07.45 ID:fUXuq4kQO
のび太「へ?」

しずか「あはははははは!!!」

ドラえもん「どうしたの?」

しずか「ごめんなさい、緊張してたのに、二人の喧嘩を見てたら力が抜けちゃって。」

ドラえもん「・・・ははは!」

のび太「あはははははは!!」

しずか「あははは!!」

プルルルルルルルルルル

ドラえもん「あっ、ドラミからだ。もしもし?」

ドラミ「もしもしお兄ちゃん、進撃の巨人のゲームのことだけど・・・。」

ドラえもん「ちょっと待って、タイムテレビ〜!」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 16:00:59.59 ID:fUXuq4kQO
ドラミ「改造したゲームを販売した人が逮捕されたらしいの。おそらくお兄ちゃんたちが遊んでるものだと思うわ。」

ドラえもん「そうだったのか。」

ドラミ「それでいま、改造の修正パッチが配布されているんだけど、ちょっと問題があって・・・。」

のび太「問題?」

ドラミ「ゲーム内のキャラが、修正を妨害するらしいの。」

しずか「そのキャラって・・・。」

ドラミ「獣の巨人よ。あいつを押さえつけないと、パッチを当てるのはほぼ不可能みたいね。」

のび太「そいつなら見たよ、めちゃくちゃな強さだった。」

ドラえもん「どうやって押さえつけるの?」

ドラミ「分からないわ。多分、コンピュータのスペシャリストがいないとだめだと思う。」

ドラえもん「そうか・・・。」

ドラミ「何か手は無いのかな・・・。。」

しずか「誰か、ゲームに詳しい人がいればいいんだけど。」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 16:01:20.29 ID:0lRwsrREo
困った時のドラミちゃん

初期の映画は割りとマジでドラミいないと詰むよな
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 16:01:24.50 ID:fUXuq4kQO
セワシ「それなら僕に任せてよ!」

ドラミ「セワシさん!」

ドラえもん「任せてって?」

セワシ「僕は進撃の巨人のゲームのプログラムを知ってるからさ。」

のび太「どうやって知ったの?」

セワシ「簡単だよ、ちょっと解析するだけさ。」

ドラミ「セワシさん・・・あなたって人は・・・。」

セワシ「いや、怒らないでよ、僕がいれば役に立つんだろ?ね、おじいちゃん。」

のび太「うん。じゃあ早速こっちに来てくれ。」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 16:01:59.97 ID:fUXuq4kQO
セワシ「やあ。」

ドラえもん「いらっしゃい。」

のび太「来て早々だけど、どうやって解決すればいいと思う?」

セワシ「そうだね、色々あるけど、やっぱり一番強力なのは改造かな。」

ドラえもん「そんなことができるのか!」

セワシ「苦労したよ、ネットで同志を募って、苦労してツールを完成させたんだからさ。」

しずか「自分で作ったの!?」

セワシ「まあね、仕組みは簡単だけど、なんせ数が多いからさ、大変だったよ。」

ドラミ「セワシさん、まじめに勉強してると思ってたら、そういうことだったの!」

セワシ「怒らないでよ、ね?」

ドラミ「・・・今回だけよ。」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 16:02:37.47 ID:fUXuq4kQO
セワシ「それじゃあ今晩が勝負だ。獣の巨人を倒して修正パッチを当てる。」

ドラえもん「うん。」

セワシ「僕が作ったチートを使えば、ゲームのデータが壊れることは無いはずだ。ただし、一つしか使えないけどね。」

のび太「何を使うの?」

セワシ「ひみつ道具を使えるようにするんだ。」

ドラえもん「何だって!」

ドラミ「すごいことなの?」

ドラえもん「ゲーム内の数値をいじるとかじゃなくて、道具そのものを作り出すだなんて!」

セワシ「そういうわけじゃないよ。元々クリア後のお楽しみ要素として色々あったみたいだから、それをちょっと変更しただけさ。」

しずか「すごいわね・・・。」

セワシ「へへへ・・・。」

のび太「他にはどんなものがあるの?」

セワシ「そうだね、例えば、し「セワシさん!」

ドラミ「そこらへんでやめないと、怒るわよ?」

セワシ「・・・は〜い。」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 17:12:51.97 ID:fUXuq4kQO
〜その夜〜

ドラえもん「準備は良いかい?」

のび太「うん。」

セワシ「いつでもいけるよ。」

ドラミ「ええ。」

セワシ「僕は起きていて、ゲームの外から援護する。」

ドラミ「お兄ちゃんたちに加え、私も夢の中に入ってひみつ道具を使って戦う。」

のび太「獣を倒す。」

ドラえもん「出木杉君を、ジャイアンを、スネ夫君を、助けるぞ!!」

のび太「おやすみ!」

ドラミ「おやすみなさい!」

ドラえもん「おやすみ!」

セワシ「よし、頑張るぞ!」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 17:13:18.57 ID:fUXuq4kQO
〜夢〜

エルヴィン「何?また壁外へ?」

ハンジ「無茶言うなよ、今回の壁外調査で、どれだけの犠牲を払ったと思ってるんだ!」

ミケ「リヴァイがやられてしまって、士気が下がっている。あいつほどのやつが死んでしまうんだから、壁外は恐ろしいってな。」

のび太「そこを何とか、お願いします!」

ドラえもん「今度は上手くやりますから!必ず!」

エルヴィン「その根拠はどこにある!」

ドラミ「不思議な道具があるんです!」

エルヴィン「お前は誰だ!」

ハンジ「不思議な道具?一体何だい?」

ドラミ「そうですね、タケコプタ〜!」

ハンジ「何だいそれ?」

ドラミ「これを頭につけると、飛ぶことができるんです!」

ハンジ「ほう、やって見せてくれ。」

ドラミ「はい!」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 17:13:48.44 ID:fUXuq4kQO
のび太「僕にやらせて!」

ドラミ「頼んだわ。」



ビューーーン!



ハンジ「・・・・・・。」

エルヴィン「なっ・・・・・・。」

ミケ「これは・・・・・・。」

ドラえもん「どうですか?」

ハンジ「これがあれば、巨人と戦わずに壁外を探索できる!」

エルヴィン「ふむ、素晴らしい、もっと他にも見せてくれ。」

ドラえもん「そうですね、じゃあ・・・どこでもドア〜!」

ミケ「!?」

ハンジ「え!?今どこから出したの!?」

ドラえもん「のび太君、使ってみて。」

のび太「うん。行きたい場所を頭に浮かべて、ドアを開けると・・・。」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 17:14:16.12 ID:fUXuq4kQO
〜シャワールーム〜

しずか「・・・・・・。」

のび太「・・・あっ、失礼。」

しずか「のび太さんのエッチ!!!!」

のび太「うわ〜〜!!」

バタン!

アニ「どうしたの?」

しずか「のび太さんが覗いてきたの。」

アニ「覗けるところなんかあったっけ?」

しずか「ドラちゃんのひみつ道具を使ったのよ。」

アニ「ひみつ道具?」

しずか「ドラちゃんはね、不思議な道具をたくさん持ってるのよ。」

アニ「ふうん・・・。あんた、変わったね。」

しずか「そう?」

アニ「うん、いつも神妙な顔してたからさ。」

しずか「分かりやすく顔に出てた?」

アニ「うん。でも、今は何か吹っ切れたような顔してる。」

しずか「実際に吹っ切れてるしね。」

アニ「へえ。」
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 17:14:44.45 ID:fUXuq4kQO
〜全兵団合同会議〜

エルヴィン「我々調査兵団は、この度壁外調査に出ることに決めた。」

ナイル「正気かエルヴィン!この前の戦果を見て、我々がそれを許すと思っているのか!」

エルヴィン「問題ない。なぜなら今回の壁外調査には、これまで程のリスクがない。」

ピクシス「リスクがない?どういう意味じゃ?」

エルヴィン「ドラえもんの不思議な道具を使うことにより、熟練の兵士でなくとも一人で巨人を倒すことができる。」

ピクシス「何?」

ナイル「ではその不思議な道具とやらを見せてみろ!そもそもドラえもんというやつが来てないじゃないか!」

エルヴィン「ふっ。」

ナイル「何がおかしい!」

エルヴィン「そろそろ出てきてもいいんじゃないか?」

ドラえもん「ばあ!」

ナイル「どわっ!何だこいつ!どこから入ってきた!」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 17:15:30.96 ID:fUXuq4kQO
ドラえもん「こんにちは、僕ドラえもんです。エルヴィン団長と一緒に入ってきましたよ。」

ナイル「そんなはずはない、お前の姿は見えなかった!」

ドラえもん「これですよ、モーテン星〜!」



モーテン星
これを付けた者の姿は周囲の人間の目の盲点にしか届かなくなるので、透明人間のように誰にも姿を見られずに行動できる。



ピクシス「こんなもので姿を消したというのか・・・。」

ドラえもん「どうです?すごいでしょ?」

ナイル「確かに、これなら巨人に捕まらずにシガンシナ区までたどり着ける。」

ドラえもん「いやいや、もっと簡単な手があるんですよ。」

ピクシス「面白いのう、もっと見せてくれ。」

ドラえもん「どこでもドア〜!」

ナイル「どこから扉が!?」

ドラえもん「さあ、入って入って。」

エルヴィン「会議の場所を変更しよう。」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 17:15:58.61 ID:fUXuq4kQO
ナイル「ここは・・・。」

ピクシス「確か我々は屋内にいたはずだが・・・。」

ナイル「不思議な力だ・・・。」



ジャン「本当に団長たちが出てきたぞ!」

コニー「すげえ!」

サシャ「のび太がこんなに手品を得意としていただなんて!驚きです!」

マルコ「一体どういう仕掛けなんだ?」

のび太「手品じゃないよ、科学の力さ!」

コニー「よくわかんねえけどすげえ!」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 17:16:25.22 ID:fUXuq4kQO
ナイル「エルヴィン。」

エルヴィン「何だ?」

ナイル「さっき言っていたことは、本当なのか?並の兵士でも巨人を倒せるというのは。」

エルヴィン「ああ、本当だ。」

ナイル「ならば我々も協力しよう。」

エルヴィン「ふふふ、憲兵が壁外に出るとは、珍しいな。」

ピクシス「その話、駐屯兵団も混ぜてくれんかのう。」

エルヴィン「駐屯兵団まで?」

ピクシス「今こそ人類の力を一つに合わせる時じゃ。」

ナイル「ええ、その通りです。」



ジャン「おい、団長たちが・・・。」

マルコ「あれは・・・結束したってことでいいのかな?」

コニー「よっしゃ!」

サシャ「領土を増やして、食料も増えて、みんなハッピーです!」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 18:02:13.34 ID:fUXuq4kQO
〜作戦決行前〜

マルロ「いけるぞ!絶対にうまくいく!」

ジャン「うるせえな、静かにしろよ。誰だよお前。」

マルロ「俺はマルロ、憲兵だ。」

ジャン「ちっ、憲兵かよ。」

マルロ「今回の作戦には、憲兵も調査兵団も関係ないだろ。みんな仲間だ。」

ジャン「しかし、こんなに上手く領土を奪還できるとはな。」

コニー「まったくだ、ドラえもんに感謝しねえとな!」

サシャ「そういえば、そのドラえもんたちはどこに行ったんでしょう?」



ドラえもん「のび太君。」

のび太「ドラえもん、僕らは勝てるかな?」

ドラえもん「大丈夫だよ、兵士みんなが力を合わせるんだ。いくら獣が強くても、数で押せば何とかなるよ。」

のび太「だといいけど。」

しずか「心配することないわよ。ひみつ道具があれば、絶対に勝てるわ。」

ドラミ「そうよ、向こうはチートだって言うけど、こっちもチートなんだから。」

のび太「チートvsチート・・・か。」

ドラえもん「必ずジャイアンとスネ夫を助けようね。」

のび太「うん。それと、出木杉もね。」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 18:02:45.27 ID:fUXuq4kQO
しずか「獣を倒せば、出木杉さんは目を覚ますのかしら。」

のび太「それは修正パッチによるね。未来の科学を信じるしかないさ。」

ドラえもん「心配しなくて大丈夫だよ。安心して。」

しずか「うん。」

ドラミ「そうだ、のび太さん、作戦前にみんなに何か一言言って!」

のび太「えっ、僕が!?」

ドラえもん「いいね、かましてやれ!」

しずか「頑張って!」

のび太「よ、よ〜し!」
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 18:03:26.75 ID:fUXuq4kQO
のび太「みんな!!!話がある!!!」

アルミン「のび太?」

クリスタ「どうしたのかしら?」

ユミル「作戦前に何を言うのか、楽しみだな。」

のび太「今から僕たちはシガンシナ区に向かい、壁の穴を塞ぎに行く!」

のび太「でもそのためには、敵を倒さなければならない!」

のび太「強い敵だ。ひみつ道具があっても、これだけの数で挑んでも、勝てるかどうかわからない。」

のび太「だけど決して僕の力だけじゃ勝てない!だから!」

のび太「みんなの力を貸してほしい!お願いだ!」

のび太「勝つための力を!!!貸してください!!!!」
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 18:03:56.28 ID:fUXuq4kQO
ドラえもん「ふふふ。」

オルオ「へっ、のび太にしては上出来じゃねえか。」

ケニー「あんな奴に力を貸すのか?この俺が?仕方ねえな。」

ハンネス「何か、堅苦しくなくていいな。このぐらいの緩さが丁度いいわ。」

キース(のび太、俺も元調査兵だ、喜んで力を貸そう。)

エルヴィン「こほん、それでは、これよりウォールマリア奪還作戦及び巨人討伐作戦を決行する!!!!」

エルヴィン「心臓を捧げよ!!!!!!」

兵士たち「おおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/15(土) 18:04:34.08 ID:fUXuq4kQO
〜シガンシナ区〜

獣の巨人「バカ共が・・・俺に勝つ気でいやがる。」

巨人たち「・・・・・・。」

獣の巨人「こっちには大小様々、千体の巨人を準備してある。それに・・・。」

ジャイアン「・・・・・・。」

スネ夫「・・・・・・。」

獣の巨人「おい、お前らの敵は誰だ?」

ジャイアン「俺の敵は・・・のび太だ・・・。」

スネ夫「のび太を・・・殺す・・・。」

獣の巨人「そうだ、それでいい。」

獣の巨人「さて、こいつらを相手にどう立ち回るのか見物だな。」

巨人たち「・・・・・・。」

ジャイアン「・・・・・・。」

スネ夫「・・・・・・」

獣の巨人「面白いものが見れそうだ。」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/15(土) 23:06:00.82 ID:Nm11w/uu0
そういやユミル巨人はどうなってるんだろ
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:28:20.07 ID:4z5T4aMvO
〜現実〜

セワシ「みんな・・・頑張ってくれよ・・・。」



〜夢〜

ドラえもん「準備は良いか?行くぞ!」

のび太「ああ、みんなを取り戻すんだ!」

しずか「頑張りましょう!」



〜シガンシナ区〜

獣の巨人「・・・・・・。」



ガチャ! ガチャ! ガチャ!



スネ夫「あっ、あれは!」

ジャイアン「どこでもドアだ!」

スネ夫「どうして?ゲームの中でひみつ道具は使えないはずだろ!」

獣の巨人「チートか・・・お互い様だが。」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:29:06.28 ID:4z5T4aMvO
スネ夫「ねえ、おかしくない?誰も出てこないよ?」

ジャイアン「確かに変だな。」

獣の巨人「いや、知覚できていないだけだ。」

ジャイアン「どういうことだ?」

獣の巨人「石ころ帽子かモーテン星を使っているんだろう。」

スネ夫「そういうことか!だったら僕の巨人で暴れまくれば誰かに当たるだろう。」

ジャイアン「よし、じゃあ俺も!」

獣の巨人「いや、お前たちの出番はまだだ。ここは俺が巨人を操って戦わせる。」

スネ夫「さすが!」

ジャイアン「頼りになるぜ!」

獣の巨人「さて、じゃあまずは・・・そこだ。」



兵士「うわああああ!!何だ、何で俺がここにいるって」

バクッ!

獣の巨人「まずは一人。次は・・・そことそこ。」



兵士「やめろおおおお!!!」

兵士「助けてくれ!!!」

バクッ!

バクッ!
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:30:10.22 ID:4z5T4aMvO
獣の巨人「ほらどうした、隠れてるだけじゃあ俺たちを倒すことはできないぜ?」

マルロ(まずいな、まさかこれほどの数の巨人がいるとは思わなかった。)

マルロ(しかもひみつ道具があっても、巨人に見つかってしまう。)

マルロ(こちらはお互いを認識できないし、どうすれば・・・。)



エルヴィン「全員、モーテン星、石ころ帽子を取れ!」

マルロ(やはり、仕方ないか・・・。)

ジャイアン「おい、次々と兵士たちが・・・。」

スネ夫「すごい数だ・・・。」

獣の巨人「数で言えば、俺たちと同じぐらいと言ったところか。」

スネ夫「調査兵団だけじゃなく、駐屯兵団と憲兵団も来ているのか・・・。」

ジャイアン「どうやって集めたんだ・・・。」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/23(日) 00:31:23.54 ID:4z5T4aMvO
エルヴィン「総員、空気砲を装着せよ!」

獣の巨人「ははは、そんなもので倒せると思ってんのか?」



ドカーン! ドカーン!



獣の巨人「そんな程度じゃ、巨人は死なねえ。」

キース(エルヴィンどうする?これがあれば巨人を吹き飛ばすことはできても、殺すことはできんぞ?)

エルヴィン「・・・・・・。」

獣の巨人「めんどくせえ、お前らやっちまえ!」



ダダダッ!



兵士「急に巨人たちの動きが速くなったぞ!」

ハンネス「こいつはやべえな、逃げるか?」

キース「バカを言うな、作戦遂行のためには、俺たちが時間を稼がなくてはならんのだ。」

ハンネス「冗談だよ。本気にすんな。」

キース「こんな時に冗談を言ってる場合か!」

ハンネス「うるせえな、そんな性格だからグリシャにカルラを取られたんだよ!」

キース「貴様!」

ハンネス「やるか!?」
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