少年エルフ「人間の娘を育てたら魔王を倒すことになりました」

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75 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/04/29(土) 21:42:05.23 ID:f8FMA2Nl0
娘友「いつつ……夜になると増える13階段」

娘「だいたい数え間違いよねそれ」

娘友「むっつ……異次元への入り口、開かずの扉」

委員長「そういえばAクラス校舎にありますね」

エルフ子「え゛え゛ッ!?」

娘友「ななつ……女子トイレの幽霊」

娘「ちょっと……」

娘友「やっつ……神出鬼没の狼男」

第七王女「あれはただの曲者じゃろう」

委員長「というよりヘンタイさんですね」

娘「それよりなんで七不思議が8個もあるのよ」

娘友「とりあえず調べたらこうなったわ」
76 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/04/29(土) 21:43:07.20 ID:f8FMA2Nl0
エルフ子「全部本当なの?」ブルブル

委員長「いくつかは聞いたことありますが本当かどうかは」

娘「エルフ心配しないでほとんどデマよ」

エルフ子「ほんと?」

第七王女「しかしこれでは魔王城や魔物との関係はなさそうじゃのう」

娘友「そーね、記録でも魔王城の後にはお墓になってたし、それが怪談の出どころにもなってるんでしょうね」

委員長「昔お墓でしたはよくあるわね」

エルフ子「ひいぃ」

娘「大丈夫よエルフ、それに実家の裏手は墓地だったでしょう」

エルフ子「それはそうだけど……」

第七王女「それにしても噂が多い学校じゃのう」

委員長「やはり魔法の学校ですからそれの影響もありますかね」
77 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/04/29(土) 21:43:53.16 ID:f8FMA2Nl0
娘「エルフは何か魔性の物とか感じないの?」

エルフ子「うーん、感じないというより学校全体に魔力が充満してるからよっぽど強いなにかじゃないとわからないよ」

第七王女「そうか、やっかいじゃのう」

娘友「他に手掛かりないけどどうする? 調べてみる?」

娘「そうね、何かわかるかもしれないし」

委員長「調べるといってもこれは夜じゃないとだめですよね? そこはどうしましょう」

第七王女「それはわららに任せるのじゃ、今夜はわらわが提案した大掛かりな狼男捕獲作戦を行うので教員、風紀委員の動きは把握済みじゃ」

娘友「じゃあ、時間になったら調べにいきましょう、調べる場所はそれぞれ割り当てないと……」

第七王女「ところで男子はなぜおらんのじゃ?」

娘友「男子くんは補習よ」

第七王女「何じゃ? 男子は魔法ができんからか?」

娘友「魔法はできないけど……超魔法、いえ超魔力がね……」
78 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/04/29(土) 21:44:40.61 ID:f8FMA2Nl0
○夜・Aクラス用女子寮

第七王女「ようし、では作戦開始じゃ!」

\\おおー//

風紀委員たちの狼男捕獲作戦が始まった。

第七王女「各自配置につくのじゃ……(怪談の調査は娘らに任すしかないの)」



委員長「はじまったようですね、指示されたルートで校舎まで行きましょう」

エルフ子「う、うん」ビクビク

委員長「大丈夫ですか?」

エルフ子「え?! うん大丈夫行くよ」
79 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/04/29(土) 21:45:20.55 ID:f8FMA2Nl0
○共同校舎・1階廊下

娘「流石王女ね、誰とも会わなかったわ」

娘友「ほんと、さてアタシ達は音楽室、階段、校長像か急がないと」

娘「そうね……(大丈夫かなパパ)」

娘友「どうしたの、エルフさんが心配?」

娘「そりゃそうよ……、人一倍怖がりなんだから」


80 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/04/29(土) 21:45:48.70 ID:f8FMA2Nl0
※つづく
81 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/06(土) 23:34:19.02 ID:lJCNKDEk0
#7 ノッキンオンヘルゲート
82 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/06(土) 23:35:16.30 ID:lJCNKDEk0
○夜・Aクラス専用校舎の2階廊下

エルフ子(少年エルフ)「う……ぐす」

増える13階段と標本室を見回ったエルフ子は半ベソである。

委員長「大丈夫ですかエルフ子さん?」

エルフ子「大丈夫だって、ちょっと驚いただけだから」ぐすぐす

エルフ子と委員長は真っ暗な廊下を歩いている。

委員長「そうですか……無理しなくて私に任せてもらってもいいんですよ」

エルフ子「ダメだよ委員長さんに任せっきりになっちゃうよ」

委員長「いいんです、友達ですから頼ってもいいんですよ」

エルフ子「ともだち……、うん」ニコ
83 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/06(土) 23:36:15.19 ID:lJCNKDEk0
○2階女子トイレ前

委員長「さて、ここが開かずの扉と」

エルフ子「こっちが例のトイレ? こんなに近いの?」

トイレの入り口の対面に古い大扉がある。

エルフ子「これが開かずの扉」ブルブル

委員長「というか、搬入口なんですけどね」

エルフ子「搬入口?」

委員長「ほら見てください、扉の向こうは外ですよ」

エルフ子「ほんとだ、扉だけだ」

廊下の窓から扉の向こうをみると部屋はなく空中、外へつながっている。

エルフ子「どういうこと?」

委員長「古い建物でありがちですが、出入り口を通らない大きな荷物を入れるための扉で普段は使わないものなんですよ」

エルフ子「じゃあ開かずの扉って」

委員長「事情を知らない生徒が謎の扉ということで噂を造ったのでしょうね」

エルフ子「なあんだ」

委員長「その筈なんですが、実際に生徒が行方不明になることが……」

エルフ子「ひいぃ」

委員長「違いますごめんなさい、多分早期就職か退学ですよ、ほら次はトイレを……」

エルフ子「待って……、誰かこっちに来るよ」

委員長「こんな時間に?」
84 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/06(土) 23:36:55.89 ID:lJCNKDEk0


コツコツ

巨乳教師「さあ、こっちよ」

男子「こんな時間に授業なんて……」

「だから特別授業なんだよ」

「うひひ」

男子と同級生は巨乳教師の後をついて夜の校舎を歩いていく。

巨乳教師「ここよ」

「あれここって」

男子「ここが教室か?」

「知らないのか、ここは開かずの扉だぞ」

巨乳教師「ふふ、いいえここは開くわよ。 ほら」

ガチャ、キュオオオオオオッ!

扉が開くと光が渦巻いている。
85 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/06(土) 23:37:33.44 ID:lJCNKDEk0
「うおおすげえ」

「ヤバくないか」

男子「先生これは一体」

巨乳教師「さぁ、授業を始めるわよ」

巨乳教師が手を振ると男子達が光の中へ放り込まれる。

\\うわああ//
86 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/06(土) 23:38:10.63 ID:lJCNKDEk0


委員長「……(消えた……)」

エルフ子「……(今の魔法? 男子君……他のコもどこいったの?)」

エルフ子たちは女子トイレから隠れて様子を伺っていた。

巨乳教師「さぁて、貴方たちは飛び入りかしら?」

委員長・エルフ子「「……(気づかれてる!?)」」

巨乳教師「さぁ、こっちへ」

ブゥン

委員長「きゃああ」

エルフ子「うわああ」

委員長とエルフ子は空中に放り投げられ、そこで浮いている。

エルフ子「なにこれ? 動けない!?」
87 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/06(土) 23:39:00.44 ID:lJCNKDEk0
巨乳教師「あら貴方はAの新顔ね、それと……」

委員長「これは正当な授業なんですか? それとも……」

巨乳教師「あらあら委員長さんじゃない、ちょうどよかった前から狙ってたのよ」

委員長「その口ぶり……生徒の行方不明は貴方が」

巨乳教師「うーん、その素質に頭脳。 あなたなら王にもなれるかもしれないわね」

委員長「王? 一体何を……」

巨乳教師「魔族返りの貴方なら魔王にもなれるわよ」

委員長「なぜそれを!? まさか貴方も」

巨乳教師「私? 私は違うわ

エルフ子「委員長さんこの先生、魔族だよ!」

委員長「え!?」

巨乳教師「あら正解よ。 ご褒美をあげなくちゃね」

ブゥン

\\きゃああ//

エルフ子と委員長は光の渦の中へ放り込まれた。

88 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/06(土) 23:39:58.03 ID:lJCNKDEk0
※つづく
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 07:20:59.30 ID:fMFticKL0
90 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:20:52.65 ID:iA9e5ThD0
#8 トイレのコックリサン
91 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:23:44.05 ID:iA9e5ThD0
○翌日・昼休み、中庭

娘「エルフが居なーい!」

娘友「委員長さんも欠席みたいよ」

第七王女「あと男子もいなくなったようじゃ」

娘「男子はどうせ退学したんじゃないの?」

第七王女「それが学園外の白竜たちと電話したんじゃが居ないようじゃ」

娘友「王国まで一人で行けるわけないし……、同じく行方不明と考えた方がいいわね」

娘「別にどうでもいいわ」

娘友「もう少し興味もってあげて」

第七王女「あと風紀委員会で分かったのじゃが、生徒の行方不明者がかなりいるようじゃ」

娘「そうだったの」
92 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:24:52.96 ID:iA9e5ThD0

娘友「表沙汰にならないように、退学や、早期卒業、就職とか内々に処理してるみたい」

娘「……パパ達が担当したのは標本室と階段と開かずの扉だっけ?」

娘友「あと女子トイレの幽霊もよ」

娘「はぁ……午後からはサボりましょ」
93 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:26:35.71 ID:iA9e5ThD0
○Aクラス専用校舎・女子トイレ前

娘友「ここが女子トイレの幽霊が出るっていうトイレよ」

第七王女「本当におるのか?」

娘「……何か感じるけど、見えないわね」

娘友「そりゃ真っ昼間じゃね、でも大丈夫。 呼び出しかたがあるから」

第七王女「呼び出し方」

娘友「そう、個室のドアを『コックリサンコックリサン遊びましょう』といいながらノックすると返事が返ってくるという……」

第七王女「ほうほう」

娘友「でも返事を聞いてドアを開けると異次元に連れ去らわれてしまうという恐ろしいのろ……」

こんこんこん

娘「『コックリサンコックリサン遊びましょう』」

娘友「わーっ!? ちょっとはタメラッテ!?」
94 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:28:06.17 ID:iA9e5ThD0
\ハーイ カムイ―ン/

何処からか女性の声が答えた。

娘友「キャーー!?」

第七王女「割と気さくな声じゃな」

娘「そうね」ガチャ

娘は個室のドアを開ける。

娘友「だから心の準備が!? いやー!!」
95 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:30:06.05 ID:iA9e5ThD0
○異空間・薄暗い中庭

バタン

第七王女「ほう……、ここが異次元かの」

娘「そのようね」

個室のドアをくぐると薄暗い中庭でテーブルと椅子がおいてある。くぐった扉は閉まると同時に消えた。

娘友「閉じ込められてないアタシ達」

娘「そうかもね……、それはあちらも同じようよ」

第七王女「む?」

スゥ

誰もいなかったテーブルに少女の姿が浮かび上がってくる。

狐女「久しぶりのお客さまね、どうぞゆっくりしていって」

狐の獣人が優雅に紅茶を飲んでいる。
96 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:32:31.80 ID:iA9e5ThD0
娘「あなたが『トイレの幽霊さん』?」

狐女「そうね……、そう呼ばれているわ」

娘「昨日の夜に男の子……じゃなかった、女生徒が二人やってきたでしょ、ひとりは背が低くてカワイイ……」

狐女「あらいきなり質問攻め? それならゲームをしましょう」

そういって狐女がテーブルを指さすとそこには文字盤とコインがある。

第七王女「数字、文字、はいといいえ……なんのゲームじゃ?」

狐女「なんでも教えてくれる『コックリゲーム』よ、知ってることから知らないことまでなんでもね」

娘「……(質問ゲームをしようっていうのね)いいわ、やるわ」

娘友「まってそれは闇のゲームよ! きっと呪いが」

娘「どっちみちゲームに付き合わないとここを出られないんじゃないの?」

狐女「さぁ、どうかしらね?」

娘友「それもゲームでしか答えないということなのね……うう」

第七王女「おもしろそうじゃ、やるのじゃ」

娘「問題ないわね……、じゃあ始めましょう」

狐女「うふふ、嬉しいわ」

娘たちは文字盤を囲みコインに指を置いた。
97 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:34:48.31 ID:iA9e5ThD0
狐女「『コックリサンコックリサン』と言ってから質問してね、そしたらコインが真実を示すから問われた者は正直に答えるのよ」

娘「ウソをつけないわけね」

狐女「そうよ、うふふ」

\コックリサンコックリサン/

娘「昨夜ここに女生徒が来たのを知ってるわね?」

娘友「うわコインが勝手に動く!?」

娘の問いかけにコインが『いいえ』を示した。

狐女「知らないわ」

娘「なんですって!!」

娘が憤慨するが、狐女は動じない。

狐女「じゃあ私の番ね」

娘友「幽霊さんも聞くの!?」

狐女「そうよ、ゲームだもの」

\コックリサンコックリサン/
98 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:36:53.26 ID:iA9e5ThD0
狐女「貴方は探してる人とどんな関係?」

コインが動き『カ』『ゾ』『ク』と示した。

狐女「……あら恋人でも探してるのかと思ったのに」

娘「探してるのは友人と私の家族よ」

娘友「ホントにィ? ただのカゾクなのぉ?」ニヨニヨ

娘「友!」

狐女「では次は貴方の番よ」

狐女は娘友に質問を促す。

娘友「アタシ?」

狐女「そうよ、どんなことでも答えてくれるわよ」

娘友「どんなことでも……、男子君が好きな人は誰っ!?」

娘「ちょっと友、そんなどうでもいいこと……」

娘友「どうでもよくない!」

狐女「だいじょうぶよ、聞いてみて」

\コックリサンコックリサン/
99 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:38:39.37 ID:iA9e5ThD0
コインは『娘』を示した。

娘友「ぎゃあー、ナムサーン!!」

狐女「あらあら三角関係になったかしら」

娘「なにもないわよ……(まったくあのバカは)」

狐女「ないの? つまらないわね」

\コックリサンコックリサン/

第七王女「この学園から消えた生徒はどこにおる?」

コインが動いて『マ』『カ』『イ』と示した。

娘「マカイって魔界?」

娘友「ホントこれ!?」

狐女「そうねあいつらは魔界の魔王城跡にいるわ」
100 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:40:41.31 ID:iA9e5ThD0
第七王女「魔王城跡じゃと!? どうすれば行けるのじゃ?」

狐女「ダメよ質問は一度に一つ、今度はこちらの番よ」

第七王女「むぅ」

\コックリサンコックリサン/

狐女「そうね貴方には消えてほしい人はいる?」

第七王女「何?」

コインが動いて『バ』『カ』『6』と示した。

第七王女「まったくじゃな、あのバカは消えた方が世の中のためじゃ」

狐女「えっとどんな方?」

娘「どーしよーもない王女の兄ね」

第七王女「アレと兄妹かと思うと悲しくなるわ」

狐女「……仲が悪いのね」
101 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:43:16.72 ID:iA9e5ThD0
娘「また私の番ね」

\コックリサンコックリサン/

娘「さっき言った『あいつら』って誰? 答えてもらうわよ」

狐女「ん……(このコ、耳ざといわね)」

コインが動き『マ』『ゾ』『ク』と示した。

第七王女「やはり魔族が絡んでおるのか」

狐女「そうね、超魔力学担当の女教師だけど実は彼女は……」

102 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/13(土) 21:44:10.35 ID:iA9e5ThD0
※つづく
103 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:27:37.11 ID:YWVGLnwm0
#9 魔王育成計画
104 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:28:31.27 ID:YWVGLnwm0
○???・古びた教室

\ひゃあああ/

\うほおおお/

男子「お前らしっかりしろ」

古びた教室で同級生たちがのたうちまわる。

男子「何をしたんだ先生!」

巨乳教師「ちょっとしたおまじないよ……素直になれるわ」

男子「人間じゃ……ないよな」

巨乳教師「正解、実は先生はね……」

メキメキメキ

巨乳教師の背後から節足が伸びて来た。

男子「……魔族が先生だったのか」

巨乳教師は下半身が蜘蛛の女郎蜘蛛だった。
105 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:29:15.03 ID:YWVGLnwm0
女郎蜘蛛(巨乳教師)「あら、魔族は教師しちゃいけないっていうの?」

男子「え?、いや……」

女郎蜘蛛「私だって教師やって皆に教えたかったのよ」

女郎蜘蛛がしなを造りながら男子に詰め寄る。

男子「い、いやしかし……こんな所で何を教えようっていうんだ?」デレデレ

男子は胸元を強調しながら詰めよる女郎蜘蛛から目をそらしながら問う。

女郎蜘蛛「それは……こうよっ」シュシュー

男子「うわああ」

男子は女郎蜘蛛の糸に絡めとられた。
106 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:30:10.76 ID:YWVGLnwm0
○狐女の異空間

娘「蜘蛛の魔族ね……」

狐女「ええ、あいつらが来てから私の元には一人も来ない……いい迷惑だわ」

娘「貴方は魔族とは関係ないの?」

狐女「私はもともとここにいたのよ、いっしょに居ないで」

娘「もともと、ね……」

狐女「……言い過ぎたかしら、次の質問は?」

娘友「アタシね」

娘「真面目に質問してよ」

娘友「わかってるって魔王に関することでいい?」

第七王女「OKじゃ」

\コックリサンコックリサン/
107 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:30:53.55 ID:YWVGLnwm0
娘友「魔王ってイケメン?」

娘「友ッ!」

娘友「何よ大事なことでしょう、最近は魔王とキャッキャッウフフもなきにもあらず」

第七王女「最近ってなんじゃ?」

狐女「魔王ねぇ……」

コインが大きく揺れ動くと『いいえ』を示した。

娘友「え〜」

狐女「そもそも、あの魔界に魔王はまだいないわ」

第七王女「まだじゃと?」

狐女「まって私の番よ」

\コックリサンコックリサン/
108 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:32:15.28 ID:YWVGLnwm0
狐女「貴方(娘友)が一番欲しいものは何?」

娘友「それやおか……いいえ、『愛』よ」

娘「そんなキャラだっけ」

娘友「そうよ、愛さえあれば何でもできる。 しゃーんなろー」

狐女「さて本当かしら……ふふふ」

コインは動いて『お』『っ』『ぱ』『い』を示した。

狐女「……」

娘「……」

第七王女「……友、そんなに気にしておったのか?」

娘友「ちょっ、違うって……。 やあああああ」

ダダダ

娘友は逃げ出した。

狐友「といってもここからは出れないけどね」

第七王女「そのうち戻ってくるじゃろう」

娘「そうね……」
109 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:33:14.96 ID:YWVGLnwm0


第七王女「その魔族らは何が目的なんじゃ?」

\コックリサンコックリサン/

コインが動いて『い』『く』『せ』『い』と示した。

狐女「あいつらは」

第七王女「魔王になったじゃと?」

狐女「あいつらは魔王を育成するつもりよ」

娘「どうやって……」

狐女「あいつらは魔界に引きずり込んだ旧校舎の一部でさらった生徒に……」
110 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:34:45.01 ID:YWVGLnwm0
○魔界・旧校舎の一室。

女郎蜘蛛「というわけでコレを貴方に埋め込むわよ」

委員長「なんですかそれは……(なんて禍々しい)」

女郎蜘蛛「とっても素直で強くなれるモノよ」

エルフ子「むぐむぐ」ジタバタ

エルフ子は糸に縛られている。

委員長「約束ですよ、エルフ子さんを解放して危害を加えないと」

女郎蜘蛛「ええ、大丈夫よ」

エルフ子「んんーんんーッ」

委員長「エルフ子さん安心してください、私が守りますから」

女郎蜘蛛「フフフ……」

ビシュッ

真っ黒な結晶が委員長の胸に打ち込まれた。

委員長「ぐうっ!」
111 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:35:40.26 ID:YWVGLnwm0
エルフ子「んんー」

委員長「うぎぎぎぎ」

メキメキ

委員長の頭から角が巨大化して背中たから黒い翼が生えてきた。

エルフ子「んんんーぶはっ 委員長さん!」

女郎蜘蛛が糸を解くとエルフ子は委員長の元へ駆け寄った。

女郎蜘蛛「ふふ、私は危害を加えないわよ。 私はね」

委員長「ふーふー」

ギロリ

エルフ子「い……委員長さん」

委員長(魔族)「に……げて……わたし……から」

\キュオオオオオオオオ/

委員長は魔族化してしまった。
112 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:37:13.16 ID:YWVGLnwm0
○狐女の異空間

第七王女「魔王の心臓じゃと!?」

狐女「まぁ心臓と言っても実際はコアとか魔力結晶とかそんな感じ? それを小さく砕いて……」

娘「そんなので魔族や魔王を造れるっていうの?」

狐女「実際みたでしょ、例の狼男はここの生徒だったのよ」

第七王女「なんと、あれは魔族化した生徒じゃたか!?」

狐女「そ、魔族化すると隠された欲望を抑えきれなくなるのよ」

娘「じゃあエルフも委員長も……ぐずぐずしていられないわね」

狐女「そう? でも私の番よ」

113 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/20(土) 22:39:01.41 ID:YWVGLnwm0
※つづく
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 00:03:53.77 ID:igH6AGSJo
115 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/27(土) 14:13:39.39 ID:gsBPMEtU0
#10 魔界へGO
116 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/27(土) 14:14:36.99 ID:gsBPMEtU0
狐娘「そうね、あなたたち知りたいことを知るみたいだけど、知りたくないことはなあい?」

第七王女「なぬ? それはどういう意味じゃ?」

狐娘「さぁ、聞いてみましょうか」

\コックリサンコックリサン/

狐娘「この子が本当は知りたくない事」

第七王女「ふむ、妙なことを」

娘「……(まさか)」

コインが動き『ゆ』『う』『し』『ゃ』と示した。

狐娘「ふぅん、ゆうしゃについてね……」

第七王女「これは奇妙な、わらわは二代目勇者ゆえに先代の事を調べておるというのに」

狐娘「ふぅん、本当に?」

第七王女「あ、あたりまえじゃ……、勇者の末裔として知る義務がある」

狐娘「ふふふ」

第七王女「なんじゃ……」

娘「次は私の番よ、準備して」

狐娘「とりあえずそういうことで」

第七王女「うむ……」
117 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/27(土) 14:15:25.39 ID:gsBPMEtU0
\コックリサンコックリサン/

娘「魔界への行き方は?」

コインが動いて『あ』『か』『ず』と示した。

狐女「魔界へ行くには開かずの扉で――」

娘「開かずの扉で?」

そこで狐女は答えるのをためらう。

第七王女「どうしたのじゃ?」

狐女「ね、ねぇ。これはやめて、別の事にしない? これは後でもいいでしょ」

第七王女「どうしたんじゃ?」

娘「そう……、じゃあ次は二つ答えてもらうけどいい?」

狐女「ええいいわよ」
118 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/27(土) 14:15:56.61 ID:gsBPMEtU0
娘「あなた友達いなかったでしょ」

狐女「ッ!? な、なにを……」ワナワナ

娘「それと、寂しがり屋なんでしょ」

狐女「そんなことは……」

娘「はい、コックリサンコックリサン。このコは友達のいなかった寂しがり屋の……」

コインが動き出し――

狐女「ダメ―ッ!! 今日はおしまいッ!」
119 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/27(土) 14:16:27.09 ID:gsBPMEtU0
○女子トイレ

ドサッ

娘たちはもとの女子トイレへ投げ出された。

娘友「うおう、何があったの」

娘「図星だったみたいね……」

第七王女「幽霊のコケンにかかわるといったことかの……」

ヒラリ

娘が落ちて来た折り紙を拾いあげる。

娘「そして素直じゃないっていうね……」

折り紙には『またきてね』と書かれていた。

娘「でも困ったわね、開かずの扉について聞けなかったわね」

娘友「噂を調べなおそうか」

娘「うーん早く魔界に行かないと、でも他に方法は……」

第七王女「ふむ、わらわに心当たりがあるのじゃが」

娘「ホント!?」
120 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/27(土) 14:17:17.60 ID:gsBPMEtU0
○夕方・開かずの扉前

娘「どうやってあけるの」

第七王女「案ずるな」

ガラガラガラガラ

風紀委員「王女もってきたわよ」

娘友「なにこれ」

風紀委員は洗濯機を台車に乗せて運んできた、なにやらスクロールが貼るられている。

ガタガタ

\うおお出せ―/

娘友「マジ」

第七王女「うむ、昨夜の作戦で狼男捕まえたのじゃ」
121 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/27(土) 14:18:52.44 ID:gsBPMEtU0
\パンツ―/

娘「で、こいつが開けかたを知ってると」

第七王女「左様、おそらく魔界からやってきてるだろうて」

かち……グオングオングオン

洗濯機が動き出す。

\ぎょわああああああ/

第七王女「お主、この扉の開け方を教えるがよい」

\うおおお ウオォオオオン/

ゴォン

狼男が遠吠えすると扉が開き光の渦があらわれた。

娘「これが門ね」

第七王女「いざ魔界じゃ」

122 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/05/27(土) 14:19:54.32 ID:gsBPMEtU0
※つづく
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/29(月) 22:25:23.40 ID:DKsvzsoho
124 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 00:52:55.88 ID:BakPlGxl0
#11 ハレンチアカデミー
125 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 00:55:59.80 ID:BakPlGxl0
○魔界校舎・開かずの扉前

第七王女「ここが魔界か?」

娘「たしか旧校舎を引き込んでるっていってわよね」

娘友「そのわりには作りはもとの校舎とよく似てるわね」

赤黒い開かずの扉が閉まり光の渦が消えた。

\あおおおーん/

ダダダダ

洗濯器の封印を狼男が破って逃げていく。

第七王女「おのれ逃げおった!」

娘「もう用はないわ、それよりエルフを……」

娘は少年エルフ探知機を取り出すとスイッチを入れる。

ピコ―ンピコ―ン

娘「あっちよ」

娘友「それまだ持ってたんだ」
126 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 00:58:40.46 ID:BakPlGxl0
○魔界校舎・廊下

エルフ子「はぁはぁ……、委員長さん……どうしよう」

蛙男「ゲロゲロ 女子だ!」

蜥蜴男「カワイイヤッター」

制服を着た蛙男と蜥蜴男が襲い掛かって来た。

エルフ子「うわああ!? 離して”風弾”」

ビュオオオ

「「ぐげげー」」

ビリビリビリ

掴まれていた制服が破れる。
127 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 00:59:49.02 ID:BakPlGxl0
エルフ子「うわああ服が!?」

蛇男「うおお つるぺたー!」

エルフ子「ひい!? ”旋風”」

「ぐわー」

風でウィッグが外れて少年エルフの耳があらわになる。

兎女子「長耳! 萌え―ッ!」

あちこちから魔族化した生徒があらわれ半裸の少年エルフに襲い掛かる。

少年エルフ「”竜巻”」

ギュゴオオオオオオ

\アレー/ \ぐわー/ \ひいいい/

少年エルフ「ハァハァ、どこかに隠れないと」

少年エルフは人気の無い教室へ入っていく。
128 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:01:08.62 ID:BakPlGxl0
○魔界学校・家庭科教室

ガラガラ

少年エルフ「ここなら……、何か着る物は」

パンツ姿の少年エルフは着るものを探す。

ガタン

少年エルフ「ひ!? 誰?」

男子「うぅ」

暗い教室の隅に男子がうずくまっていた。

少年エルフ「男子君? よかった無事だった? 怪我は?」

男子「エルフさん? ……パンツ? 女子?」カアア

少年エルフ「え? いやこれはその、ちょっとそこで狼男が」

男子「おお……」
129 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:02:37.76 ID:BakPlGxl0
少年エルフ「お? おなか痛い?」

――男子、お腹痛いの?

男子の中で微かに残る母親の記憶がフラッシュバックして――

男子「おかあさーん!」

ガバァ

少年エルフ「うわぁ!? 男子君」

男子は錯乱して少年エルフに襲い掛かった。
130 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:05:39.76 ID:BakPlGxl0
ガラッ

娘「誰がアンタのおかあさんだ ゴルァ!」

ゲシッ

少年エルフ「娘!」

突如現れた娘はそのまま男子にケリを見舞う。

娘「エルフは」

ゲシッ

娘「あたしの」

ゲシッ

娘「パパよ」

ゲシッ

少年エルフ「娘、そろそろやめてあげて」

娘友「うーわーひどいことになってるわね」

第七王女「ぬぅ、娘そろそろ堪忍してやらんか?」

娘「まったく」
131 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:07:11.04 ID:BakPlGxl0
男子「ぐぐぐ……、ぐがぁあ!?」

ボボン!?

娘「これは!?」

第七王女「男子が狼男に!?」

男子は狼男になってしまった。

\うおおおおーん/

男子(狼)「娘ーっ!」

男子は娘に向かって突進する。

娘「大人しくしなさい! ”雷撃”」

ガラガラガッシャーン

男子(狼)「ぐおおお」

少年エルフ「ああ!? 男子君」

男子は雷に吹き飛ばされるがすぐに起き上がった。

第七王女「うおう!? あれに耐えれるとは」
132 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:08:24.81 ID:BakPlGxl0
娘「もう! 手加減なしよ”重雷撃”」

ガガッガッシャーン

男子(狼)「ぐおおおお」

男子は雷に吹き飛ばされるがすぐに起き上がった。

娘「ウソぉ!? きゃああ」

娘は男子に押し倒された。

娘「いいかげんにしなさい男子ッ!」

男子(狼)「うお? うおおおおおぉおん」

娘「男子っ!?」

娘は男子を叱りつけるが効かない。

娘「この、言っても聞かないなんて…… ”帯電”」

バリバリバリバリ
133 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:09:20.56 ID:BakPlGxl0
男子(狼)「ぐぐぐぐ」

男子は電撃に耐えながら娘を押さえつけようとする。

娘「く……、無駄にタフなんだから」

男子(狼)「娘ぇー!」

ビリビリ

男子が娘の制服を掴み引きちぎる。

娘「な!? このバカ」

バチバチバチ

娘は電圧を上げる。
134 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:10:14.45 ID:BakPlGxl0
少年エルフ「娘! 男子君!」

娘「はやく気絶しなさいよ……」

男子(狼)「ガキ扱い……、するな!」

ビリビリ

再び娘の制服が破られた。

娘「男子っ!」カアア

第七王女「男子やめんか! 静まらんか!」

少年エルフ「駄目だ、正気を失ってる」

娘友「娘もチャノマもヤバいわよ! どうする」

第七王女「しかしあれでは近寄れん」
135 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:11:00.77 ID:BakPlGxl0
バチバチバチ

娘の電撃をものともせずに男子は娘に襲い掛かっている。

少年エルフ「男子君やめて、ケンカしないで」

男子(狼)「ぐ」

男子の動きが一瞬とまったがすぐに娘と格闘しはじめる。

第七王女「む、一瞬とまったのう」

娘友「ふーむ、もしかするとうまくいくかな?」

少年エルフ「なにか方法ある?」

娘友「そおねー、ギリギリOKかな?」

ボソボソ

少年エルフ「ええ!?」
136 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:13:02.97 ID:BakPlGxl0


バチバチバチ

男子(狼)「ぐおおおお」

娘「魔力が……くぅ」

少年エルフ「こらー男子君やめなさい」

男子(狼)「ぐ……」

男子の手が止まった。

娘「?……、エルフ?」

少年エルフ「えっと……、ケンカやめないとご飯抜きだぞ」カアア

少年エルフが下着の上にエプロンを付けて母親っぽく(?)叱りつけた。

男子(狼)「お……」
137 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:14:14.16 ID:BakPlGxl0
娘友「エルフさんの裸エプロンママよ、さぁどうよ!」

少年エルフ「無理だよハズカシイ」カアア

第七王女「オトコじゃろう、何を恥ずかしがる?」

少年エルフ「だって……、なんでこんな格好ばかり」カアア

娘「エルフのパンツエプロン……(イイ)」

男子(狼)「お、おかあさーん」

ドドド

男子は少年エルフへ向かって突進した。

第七王女「成功じゃ!」

少年エルフ「うわあ!? でもこの後どうするの!?」

娘友「あ」

\うわあああ/ \きゃああ/ \ひょおおお/

バタバタバタ

男子は少年エルフを担いで走りさった。
138 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:15:08.97 ID:BakPlGxl0
男子は少年エルフを担いで走りさった。

娘友「とくに考えてなかったわ、テヘペロ」

第七王女「じゃったな」

娘「追わないと……、今の男子が何するかわからないわ」


○魔界学校・体育館

男子(狼)「」

娘「男子!? エルフはどこ?」

娘達は気絶した男子を発見した。

男子(狼)「」

第七王女「ううむ、この状態の男子を倒すとは、一体何者が……」

\ふふふ/

娘友「もしかしてあの飛んでるの……、委員長さん?」

魔族化委員長「ふふふ……、さぁエルフ子さん私のことはお姉様と呼んでください」

少年エルフ「委員長さん……、目を覚ましてぇ」

少年エルフは委員長に捕まっている。

第七王女「委員長までも……」

娘「……すごい魔力」

魔族化委員長「うふふふ……」

139 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/04(日) 01:16:14.47 ID:BakPlGxl0
※つづく
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 20:30:22.30 ID:KygN8rCDo
141 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/10(土) 23:58:24.63 ID:vFYWACgk0
#12 ミスミストミッシングメモリー
142 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/10(土) 23:59:35.87 ID:vFYWACgk0
○魔界学校・体育館

ヒュオオオオオオオオオ

ミストドラゴンが冷たい霧を吐き出した。

娘友「さっぶー」ブルブル

第七王女「寒くて動けんのじゃ」ブルブル

娘「”閃熱”」ヒュゴオオオ

娘が魔法を唱えるがミストドラゴンは霧になり効果が無い。

娘「やっかいね……」

娘友「やっぱり操作してる本体をやっつけないと」

第七王女「そうはいってものう……」

娘「委員長を倒すの……」
143 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:01:13.95 ID:2cxU3RPu0
娘は体育館の球技施設の上に腰掛けた魔族化した委員長を見る、彼女は少年エルフを抱き込んで逃げられないようにしている。

少年エルフ「さ、寒い……」

魔族化委員長「寒いですかエルフ子さん、だったらまた一緒にお風呂にはいりましょね」

少年エルフ「いやそれは……、それよりあの竜を止めて娘たちを攻撃してるんだよ。 目を覚まして」

魔族化委員長「娘……さん」

少年エルフ「そうだよ、王女も友もいるんだよ。 迎えに来てくれたんだよ」

魔族化委員長「王女さん……、友さん……」

少年エルフ「思い出して……(もう少しで)」

小蜘蛛「……ボソボソ」

少年エルフ「……?(耳に蜘蛛が、しゃべってる!?)」
144 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:02:18.28 ID:2cxU3RPu0
シュルルル

女郎蜘蛛「ご機嫌いかが委員長」

天井から女郎蜘蛛が下がってきた。

魔族化委員長「あら先生」

女郎蜘蛛「あそこで勝手に体育館を利用してる生徒を止めてくれない? この子は私が見てるから」

シュルシュル

少年エルフ「んんー」

女郎蜘蛛は糸で少年エルフを絡めとった。

魔族化委員長「……そうですね、そういえばさっきもそれを頼まれたような」

女郎蜘蛛「そうよ、貴方の魔法でさっさとかたずけてこの子も仲魔にするんでしょう」

魔族化委員長「そうでした……、では行ってきますね」

フワッ

少年エルフ「んんんー」

女郎蜘蛛「フフ…… いい目の付け所だったわ、でもそれ以上は駄目よ」
145 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:03:31.03 ID:2cxU3RPu0


第七王女「委員長目を覚ますのじゃ」

娘友「そうよ、操られてるわよ」

魔族化委員長「はて? 何のことでしょう? とにかく止まってください”霧氷”」

ヒュルルルル

氷混じりの霧が吹きつけ娘たちが霜に覆われ凍っていく。

第七王女「ひゃむいいい」

娘友「ひいいい」

娘「貴方、エルフまで巻き込んでるのよいい加減に……」

魔族化委員長「エルフ……エルフ子さん。 寒がってましたし早くお風呂に入れてあげないと一緒に。 フフフ」

娘「なんですって!? 私だって最近一緒にはいってないのに!」

娘友「怒りのポイントそこですか?」
146 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:05:16.83 ID:2cxU3RPu0
娘「うらや……ケシカランわ、たとえ委員長でも”放電”」

バチバチバチ

娘は電熱で霜を溶かして委員長に飛び掛かる。

娘「”雷撃掌”」

魔族化委員長「あら? すごい嫉妬ね」

娘「エルフは私のパパよ! ハァッ!」

娘は電撃を帯びた掌底を委員長に繰り出し、そのまま顔面を掴む。

バチバチバチ

魔族化委員長「きゃあ」

小蜘蛛「!?」ジュ

娘友「決まったわ、娘の電撃クローよ」

第七王女「やったのかの?」
147 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:06:21.18 ID:2cxU3RPu0
キュオオオオ

娘「何コレ!?」

娘の嫉妬が委員長に吸収され魔力に変換される、委員長は回復した。

娘「これってもしかして」

魔族化委員長「あなたいい加減に止まってくださる?”霧竜波”」

ヒュオオオオ

委員長が生み出した霧竜が娘を飲み込みまとわりつく。

娘「ああっ!」

娘友「娘!」

第七王女「むぅ、わらわももう動けぬ」

娘達は凍えて動けなくなった。
148 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:07:19.45 ID:2cxU3RPu0


魔族化委員長「片付きましたわ」

女郎蜘蛛「お見事よ、後はまかせなさい」

女郎蜘蛛は少年エルフを委員長に渡すと娘たちのところへ降りていった。

魔族化委員長「ではエルフ子さんお風呂に……」

少年エルフ「んんー」ボロボロ

少年エルフは大粒の涙をこぼしている。

キュオオオ

魔族化委員長「これは悲しみ? ……エルフ子さん?」

少年エルフ「ンンンー」

キュオオオオ

少年エルフの悲しみが委員長に流れ込み魔力へ変換される。

魔族化委員長「……そんなにも」
149 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:08:34.71 ID:2cxU3RPu0


女郎蜘蛛「流石の勇者様一行も私の魔王には勝てなかったということかしら」

第七王女「……」

娘友「……」

娘「く……」

娘はかろうじて意識を保っているが動けない。第七王女と娘友は気絶しているようだ。

女郎蜘蛛「でも安心して、貴方も魔王になれるかもねコレで」

女郎蜘蛛は邪悪な黒い結晶を取り出すと娘に近づく。

娘「……(コイツが黒幕ね、せめてコイツだけでも)」

女郎蜘蛛「貴方も変わった魔力をもってるようね、どうなるかしら」

ブス……ズズズ

娘「ぐぅ!?」
150 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:10:08.76 ID:2cxU3RPu0
パアァ……バキン

娘が光り結晶が破壊された。

娘「ハァハァ……」

女郎蜘蛛「そう本物なの ……どうやら貴方はここで退学してもらったほうがよさそうね」

シャキン

女郎蜘蛛が爪を振り上げた。

娘「……(エルフ)」

ヒュオオオオオ ドォン

女郎蜘蛛「なに!?」

ミストドラゴンが女郎蜘蛛を横なぎで吹き飛ばした。

魔族化委員長「……先生、エルフ子さんが悲しむのです」

女郎蜘蛛「ぐっ(操り蜘蛛が) ……再教育が必要なようね」

151 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/11(日) 00:10:43.07 ID:2cxU3RPu0
※つづく
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 14:38:39.27 ID:X1e6QtLSo
153 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:10:34.51 ID:6YkApIRy0
#13 ミスミストミッシングメモリー2
154 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:11:21.68 ID:6YkApIRy0
○魔界学校・体育館

娘「うう」

少年エルフは凍えた娘に駆け寄る。

少年エルフ「大丈夫? ”大治癒”」パアア

娘は回復した。

娘「エルフ……、どうやって」

少年エルフ「委員長さんが先生と戦ってるんだよ」

ドシュン バシュン

体育用具とミストドラゴンが攻防の応酬をしている。

少年エルフ「王女と友ちゃんも回復しないと」

少年エルフは第七王女と娘友にも治癒魔法をかけにいった。

娘「委員長……ありがとう」

パアア

娘の右手が光を放つ。

娘「これは!? ……来たわね、剣に!」

娘は光を操り剣を形づくる。
155 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:12:15.12 ID:6YkApIRy0


魔族化委員長「く、たかが糸なのに」

ビュン ドドン

あちこちから糸に操られた体育用具が飛んでくる。

バシン

魔族化委員長「ぐぅ!」

女郎蜘蛛「もっと広い視点をもたないと駄目よ、もっとも霧じゃふせぎきれないでしょうけど」

魔族化委員長「うう……」

女郎蜘蛛「さて、もう一度イイコになりなさい」

ツー

女郎蜘蛛の手から小蜘蛛が垂れる。

魔族化委員長「……ぐぅ」

パアア……

委員長をあしあう女郎蜘蛛は娘の光に気づく。

女郎蜘蛛「あれは、まさか!? まだ残っていたのね、これだから人間は」

女郎蜘蛛は糸を天井の鉄骨に伸ばす。

ギギギギ……、メキメキ
156 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:13:21.16 ID:6YkApIRy0


娘友「こっちに気づいたわ!」

第七王女「天井を落とす気じゃぞ!?」

娘「……

がしっ

魔族化委員長「娘さん 今です」

女郎蜘蛛「な!?」

委員長が女郎蜘蛛に組み付いた。

少年エルフ「委員長さん!?」

娘「委員長!」

女郎蜘蛛「なに!? 放しなさい」

魔族化委員長「早く、長くはもちません」
157 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:14:48.00 ID:6YkApIRy0
娘「……」

少年エルフ「娘、まさか委員長ごと撃つつもり」

娘「……これが最後の一撃なのよ」

娘友「でもそれ魔族特攻よね、委員長さんまで……」

第七王女「しかし委員長の覚悟を無駄にするわけにもいかんのじゃ」

娘「……」

魔族化委員長「エルフ子さん、貴方と友達になれて楽しかったです」

少年エルフ「委員長さん、僕だって」

魔族化委員長「私は魔族返りだし、Aクラスは競争ばっかりだったから…… だからとても楽しかったです」

第七王女「委員長」
158 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:15:31.48 ID:6YkApIRy0
魔族化委員長「先生は学校の生徒を魔族化して兵隊にするつもりなんです」

女郎蜘蛛「いつのまちそれを…… ぐぅ」

魔族化委員長「娘さん、私の学校と友達を救ってください」

娘友「娘……」

娘「ありがとう委員長」

ヒィイイイン

娘の光剣がさらに輝く。

娘「えーい!」

キィイイイイイイイイイイイイン

娘の斬撃が光線となり女郎蜘蛛と委員長を撃つ。

女郎蜘蛛「いやあああ」

委員長「……(エルフ子さん)」

パアアアアアアアアアアアア……

辺りが光に包まれる。
159 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:16:30.72 ID:6YkApIRy0


娘友「うお眩し」

第七王女「どうなったのじゃ?」

ヒィィン……

光が収まると、元に戻った委員長が倒れている。

娘「委員長!」

少年エルフ「大丈夫、気を失ってるだけみたい」

娘「魔族化も解けたわね、予想通りだわよかった……」

少年エルフ「よかった……」

娘友「予想通りって、あの魔法を誰かに試したことあったの?」

娘「ええ、男子に」

第七王女「なんと」

娘「まぁ、男子がタフだから何ともなかったのかどうかが怪しかったから不安は残ったんだけどね」

娘友「よくもまぁ……、そういえば男子君は?」
160 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:17:02.46 ID:6YkApIRy0
男子「ン……、なんだここは?」

男子は狼男から元にもどっている。

少年エルフ「男子君も元に戻ったみたいだね」

男子「エルフさん!? それに娘もなんだその恰好は」カアア

第七王女「む」

少年エルフは半裸エプロンで娘は制服が破れて胸元があらわである。

娘「アンタのせいでしょーが!!」

ゲシ

男子「ゴフ!」
161 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:18:00.17 ID:6YkApIRy0


ゴゴゴゴゴゴ

第七王女「なんじゃ!?」

少年エルフ「……この空間は不安定になってる」

娘「あの蜘蛛を倒したから崩壊しかかってるのよ」

娘友「じゃあ脱出しなきゃ」

娘「そうね、男子は委員長さんを運んで。 くれぐれも変な事しないでよ」

男子「しないって……、なんでみんなそんな目でみるんだ」

娘「王女、一応見張ってて」

第七王女「うむ心得た」

ゴゴゴゴ

娘「行くわよ」

少年エルフ「でもどこから?」

娘友「入って来たところよ」
162 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:19:43.68 ID:6YkApIRy0
○魔界学校・廊下

ダダダダ

\わー/ \きゃー/ \うほッ/

様々な魔族化した生徒が逃げ出していく。

第七王女「結構のこっていたのじゃな」

娘友「あの子たちはどうするの」

娘「とりあえず脱出してからね」

ダダダダ


○魔界学校・開かずの間

ひゅいんひゅいん

次々と魔族化した生徒が光の渦に飛び込んでいく。

第七王女「はやくするのじゃ」

男子「さすがにこれ以上はきついって」

ガラガラガラ

シュイン

最後の生徒が飛び込むと光の渦は消えてしまった。
163 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:20:16.46 ID:6YkApIRy0
少年エルフ「消えちゃったけど」

娘友「あ」

男子「どうした?」

第七王女「そういえば来たときは……」

娘「開けてもらったのだったわね」

ガラガラガラ

少年エルフ「え? じゃあ開けれないの」

娘友「もしくは他に生徒が残っていれば……」

第七王女「いなさそうじゃの」

ガラガラガラ

廊下が端から崩れてくる。
164 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:21:03.23 ID:6YkApIRy0
男子「どどど、どうするんだ!?」

娘「どうするたって……」

少年エルフ「こっちは?」

娘「そこは女子トイレよ……トイレ?」

娘友「そうよ! こっち早く!」

男子「まてそこは女子用だろ……、ここで待ってるから」

娘「馬鹿な事いってないで早く!」

ドタドタ

娘は個室のドアをノックする。

娘「コックリサンコックリサン遊びましょーう!!」

\ハーイ カムイ―ン/

165 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/18(日) 00:22:12.33 ID:6YkApIRy0
※つづく
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 15:00:27.14 ID:vhlUXcT+o
167 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:00:19.23 ID:aDVmytRW0
#14 フレンズ
168 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:06:03.47 ID:aDVmytRW0
○一週間後・超魔力学園前

スタスタ

委員長「久々ね……(ようやく学園に戻れた)」

委員長は学園前の道を歩いている、超魔力学園が見えて来る。

委員長「事故があったというけど、元通りね」

スタスタ

委員長「……(私も巻き込まれたっていうけど、覚えてないのよね)」

\あ/ \まって慌てないで/

委員長「……?(姉弟かな? こっちを見てる)」

スタスタ

委員長「どうかされました、学校に御用ですか?」
169 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:08:26.80 ID:aDVmytRW0
少年エルフ「あ! あの……」

委員長「はい?」

娘「……貴方はこちらの生徒さん? ちょっと見学に来てて」

委員長「そうでしたか私は委員長といいます。 はじめまして」

娘「……はじめまして、私は娘ですこっちは」

少年エルフ「あの、僕はエルフです……その」

委員長「よろしかったら中を案内しましょうか?」

娘「……いえ、見学は十分したし大丈夫よ、ありがとう」

委員長「そうですか、見学は楽しかったですか?」

少年エルフ「……っ、はい楽しかったです本当に、本当に」ぐすぐす

委員長「あの、どうしたの? どこか体調を悪くしました?」

娘「そうね、ちょっとね……。 だからそろそろ行くわ」

委員長「そうですかお気をつけて」

少年エルフ「あの……委員長さんありがとう。本当にありがとう」

委員長「はい……?」
170 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:12:00.25 ID:aDVmytRW0
○学園・廊下

ドタドタ

委員長「……(なんだかやたら浮かれた生徒が多いような)」

掲示板に人だかりができている。

委員長「……(あら校内新聞、『恋愛・進路・どんな相談も解決!トイレの幽霊さん』)」

\これスゴイって/ \ホントにわかるの/

委員長「……(すこし見ない間にずいぶん紙面が変わったわね? なにこれ怪談?)」

よくみると行交う女子生徒が女子トイレに向かっているようだ。

委員長「……みんなこんなのスキね」
171 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:12:53.43 ID:aDVmytRW0
○学園・教室

委員長「……(なんだろう何か足りないようなあったような)」

\ぐすぐす……/ \そんなに落ちこまないで/

委員長「……(事故の前となんら変わらないのに)」

女子生徒は手に新聞を持っている。

委員長「……(事故で何が、私……何を?)」

\でも本当の事がわかるって/ \そうだけど/

委員長「なんでも……」
172 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:13:49.93 ID:aDVmytRW0
○学園の外・塀沿い

塀を乗り越えて娘友と第七王女があらわれた。

娘友「やれやれちゃんと発行されてたわね」

第七王女「これで幽霊との約束も守れたのじゃ」

娘「おつかれさま、こっちも用事はすんだわ」

娘友と第七王女が制服から着替える。

少年エルフ「うぅ」ぐすぐす

第七王女「大丈夫かエルフ? 別れはつらいのう」

少年エルフ「大丈夫……、ちゃんと元気になってたし」

第七王女「そうかそうか」なでなで

第七王女が少年エルフをあやしている。
173 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:15:03.04 ID:aDVmytRW0
娘「それでそっちは? もうひとつ用事があったでしょ」

娘友「ええばっちりよ、巨乳教師の記録。 それでわかった事だけど」

娘「何?」

娘友「あの教師、魔族化した生徒をあちこちに派遣してたらしいの」

娘「どこに?」

娘友「隣の研究所もあるけど、ほとんどは帝都よ」

娘「帝都……、まさか軍がらみじゃ?」

娘友「それはわからないわ、ほら宛名みて」

娘「……『帝都歌劇』? 劇場じゃない」

娘友「そ、わからないでしょ。 単純に役者にしてたのかしら」

娘「うーん、これだけじゃわからないわね」
174 : ◆VEKixXsFvlSQ [saga]:2017/06/24(土) 23:15:57.83 ID:aDVmytRW0
第七王女「そうなのじゃ、だから実際に行ってみるのじゃ」

娘友「行くって……、そうねここまで来たら行きますか」

娘「そうね」

第七王女「そうじゃ次は帝都じゃ、よし帰ったら準備じゃ」

娘「ほらエルフ大丈夫? 行くわよ」

少年エルフ「うん、もう大丈夫」
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