他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
魁! IS学園
Check
Tweet
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/14(土) 19:07:34.84 ID:oilC3z7KO
乙
メカ無さんこれから扱いどんどん悪くなるんだと思うとワロエルイヤワロエナイ
>>159
なるほど理解
161 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/15(日) 01:17:20.02 ID:YZXuLNlp0
――その頃、1年1組「メイド喫茶」前
オータム「」
ゴーレムI『¥11,200』 チキチーン¥
オータム「払えってか」
ゴーレムI「‥‥」 コクリ
オータム「『コイツ』の分まで」
ホイットニー「‥‥」
ゴーレムI「‥‥」 コクリ
オータム「‥‥」
ゴーレムI「‥‥」
オータム「ッッッッッザッケんじゃねえぞこのガラクタ野郎!! てめえみてえな時計仕
掛けの人形風情に払う金なんざビタ一文たりとも持っちゃいねぇぇぇんだよぉぉぉぉ
ぉ!!」 ドガッシャァァァァァァァァッ
オータム「小銭無いんで2枚でいいですか(以上、妄想終わり)」 スッ
ゴーレムI「‥‥」 チキチーン¥
チェルシー「いってらっしゃいませ、奥様」
オータム(二度と来るか!!) ガラララ、ピシャッ
ホイットニー「イィィィィフ、アァァァァァァイ」
オータム(――ったく、何でコイツはついてくるんだ‥‥?) イライラ
162 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/15(日) 01:18:32.64 ID:YZXuLNlp0
メモ帳更新した直後に上げたから行ミスった‥・・
163 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/15(日) 01:20:47.72 ID:YZXuLNlp0
ホイットニー「!」 ココロノ、ヒダマリニー
オータム(コイツ、自分の? キャラソンを着メロにしてやがんのかよ。どんだけナルシストなんだよ――っと!)
ホイットニー「‥‥」 ピッ
オータム(あの糞メイドの所為で電源切らされてたんだった‥‥。にしてもコイツは誰と電話してんだ? ってかあれで会話が成り立ってるのか?) ヴゥゥン
ピピピッピピピッピピピッ!!
オータム(うおっ! さっそくかよ‥‥!!)
ホイットニー「‥‥!」 ニコニコ
オータム「‥‥、合言葉は?」 ピッ
レイン『まみむめも。どこで何してたんだよ、ずっとかけてたんだぞ!』
オータム「誘き出された化け物喫茶で缶詰状態だったんだよ、しゃあねえだろ!!」
レイン『‥‥まあいい。それより朗報だ! 今から指定するポイントに織斑一夏を送り込む!! お前はそこで待機して織斑一夏を捕獲しろ!!』
オータム「は? 送り込む? ちょっと待て。言ってる意味がわかんねえぞ」
レイン『細かい話は後だ! いいか、目標はガラクタを抱えてお前のとこに行く!! ちょっとオマケも付くかもしれねーが、そこは臨機応変に構えろ!!』
オータム「待て待て待て!! ホントに意味がわからんがホントにそこに来るのか? 今度こそマジか!?」
レイン『ああ、大マジだ!! とにかく急げ!! 場所は端末に送る!!』 ブツッ
オータム「‥‥この場所は!」
164 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/15(日) 01:21:56.80 ID:YZXuLNlp0
――技術室
一夏「あっ、居た居た! 貴女が『みつるぎ社』の巻紙礼子さんですか!?」
弾「ホントに居たよ‥‥これで何とかなるのか?」
メカ無だった物「」 ガラガラガラ
オータム(ホントに『ガラクタ』抱えて来たよ‥‥)
ホイットニー「‥‥」
オータム(そんで何でお前はまだついてきてんだ!?) イラッ
一夏「お願いします! 会長を、メカ無さんを助けてください!!」
弾「つーか、お前ら会長さんを躊躇なく解体してたのかよ」
オータム(つか『それ』更識の犬だったのかよ!?)
一夏「あれ!? ホイットニーもなぜか一緒だ!!」
弾「え!? アレは知り合いなのかよ!!」
オータム(しまったぁぁぁぁぁ、コイツ織斑一夏の仲間か!!)
ホイットニー「‥‥」 ジロ
165 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/15(日) 01:23:30.85 ID:YZXuLNlp0
一旦中断
ちょっとスタミナ弱いけど続かない
また明日上げられれば
ノシ
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/17(火) 20:34:57.80 ID:Tb+ZH8R2o
乙
更識の犬だとは分かっても顔は分からんのかいww
167 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/18(水) 17:28:00.55 ID:paE0CRWR0
オータム(マズい! もしコイツに日本語が通じたらアタシの正体がバレちまう!!)
ホイットニー「‥‥」 スッ
オータム(織斑一夏に近づいた! やはりコイツ、すぐに始末するべきだった!!)
一夏「ん? 何だホイットニー?」
ホイットニー「‥‥」 ジーーッ
オータム(くそっ、かくなるうえはコイツを始末してから強引にでもヤツの身柄を――) スチャッ
ホイットニー「ビィタァァァァスィィィィィトゥ、メェェェモリィィィィィィズ」 ガチャガチャ
一夏「‥‥な!?」
弾「お、おい。この人、会長さんの部品を拾い始めたぞ‥‥?」
オータム(‥‥!?)
ホイットニー「ユゥゥゥゥ、マイダァァァァリングュゥゥゥ」 ポイッ
弾「す、捨てた!?」
一夏「いや、よく見ろ!!」
ホイットニー「ゾォォットイズオォォァル、アアァァイムタゥキング」 スッ、ポイッ、スッ、ポイッ
一夏「燃える方と燃えない方を分別してる!!」
弾「何で!?」
168 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/18(水) 17:28:47.86 ID:paE0CRWR0
一夏「たぶん要る部品と要らない部品と分けてんじゃないか?」
弾「いや、元々ひとつのモノだったんだから要らない部品は無いハズだろ」
オータム(て、手を出すタイミングがわからねえ‥‥)
ホイットニー「ソォォアァイルゴォォォゥ、バダァァイノォォォォゥ」 カシュカシュ
一夏「おい‥‥今度はノリを溶き始めたぞ‥‥」
弾「ノリなんかで会長を組み立てられるとでも思っているのか‥‥」
一夏「いや、いくら行動が全く読めないホイットニーとはいえ、まさか児童誌の付録のペーパークラフトを組み立てるってコトでもねーだろうし‥‥」
ホイットニー「アァァァァイルスィンクォブユゥゥゥゥ、エヴリィィィセップアァァァブ」 ゴトッ
弾「アレは‥‥?」
オータム(説明書‥‥? いや――)
一夏「Xeno○earsの攻略本? しかもゼプツェンvsアハツェンまでしか載ってないヤツだ」
弾「何で今それを出した?」
一夏「そういえば、あの本の付録は――」
ガイドブック『ノンスケール・ヴェ○トールがキミの手に!! 是非組み立ててみよう!!』
一夏・弾・オータム「結局ペーパークラフトじゃねーか!!」
169 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/18(水) 17:29:57.45 ID:paE0CRWR0
弾「オイ一夏!! いい加減一声かけた方がいいんじゃねーか!?」
一夏「落ち着け!! とにかくココは静観してみよう。まさか主役機を組み立てて終わりってことはないだろう‥‥。いくらなんでもホイットニーもそこまでバカじゃない――」
ホイットニー「ザウェェェェェェェィイィィィィィィィ」 ペタペタ、カタカタ
弾「‥‥慎重だな」
一夏「ああ、ここまでホイットニーが器用だとは思わなかった」
オータム(‥‥ガラ攫うなら今がチャンスか? いや、まだ待とう‥‥)
ホイットニー「‥‥」 コトッ
一夏・弾「おぉぉ〜〜」 パチパチパチ
ホイットニー「‥‥///」
弾「すげー、のりしろも裏側も全然見えねー‥‥」
一夏「継ぎ目がひとつも見当たらない‥‥まさしく芸術だな」
ホイットニー「‥‥」 スッ
オータム(!!) ガタッ
ホイットニー「‥‥」 スタスタ
一夏・弾・オータム「‥‥」
ホイットニー「‥‥」 ガラララ、ピシャッ
一夏・弾・オータム(帰りやがった!?)
弾「‥‥結局アイツ、ペーパークラフト組み立てて終わりじゃねーか」
一夏「うーん、さすがにこれは俺も計算外だった‥‥」
弾「で‥‥結局あの人は何をしたかったんだ!? ナゼいきなりペーパークラフトの組み立てを?」
一夏「たぶん何かアイツなりのメッセージだと思うんだが‥‥今はそれどころじゃないからペーパークラフトのナゾは次回解決しよう」
オータム(次回って何だよ?)
170 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/18(水) 17:32:49.61 ID:paE0CRWR0
スマン
3日もかけておいてまた中断
頭がこんがらがってきた
ノシ
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/20(金) 08:54:40.70 ID:9xvP5Y5RO
乙
ややこしくなってきたらのなーよろしく全てをぶん投げて新しい話を初めてもいいのよ
172 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 18:10:54.98 ID:fkyHOy+u0
弾「これじゃ先に進まねーな‥‥どーすんだ一夏?」
一夏「‥‥やっぱりこうなった以上、専門家の巻紙さんに任せるしかないな」
オータム「は!? アタシ!?」
一夏「だって‥‥何の為にここで待ち合わせしたんですか」
弾「なあ一夏、ホントにメカニックの人なんだよなこの人?」
オータム(うぐっ‥‥んなコト言われたって、アタシは『作る』より『使う』側の人間なんだよ!! ガキどもがアタシに振んじゃねえ‥‥ん?)
偽造社員証『渉外担当<巻紙礼子>』
オータム(そ、そうだこれだ!!)
巻紙「い、いえ!! わたくし、実は開発担当ではなく渉外担当の部署の者でして‥‥!!」
一夏「はぁ!?」
弾「開口一番がそれかよ!? ホントにアンタ何しに来たんだ!?」
巻紙「ぐぅ!! ‥‥ですから、ここで皆さんと待ち合わせをして、これから専門の部署の方と待ち合わせするという――」
弾「どんだけ待ち合わせすんだよ!! アンタ言ってる事おかしいぞ!!」
オータム(知ってるよボケェ(泣)!!)
一夏「そっかあ、ホイットニーにはできて巻紙さんには無理かあ‥‥」
弾・巻紙「!?」
173 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 18:12:01.77 ID:fkyHOy+u0
一夏「ホイットニーはメカ無さんこそ治せなかったけれど、こんなに凄い精巧なペーパークラフトができたんだよな。アイツがそんな事できたら、メカ無さんくらい余裕で治せちゃいそうな気がするぞ」
巻紙「」 カチン
弾「おい、一夏‥‥?」
一夏「しょうがない。巻紙さんを頼れない以上、俺が自力で治してみるか」 ガチャガチャ
巻紙「」 プッツン
弾「なあ一夏、ちょっとその辺で黙って――」 ブルブル
一夏「ホイットニーができるんだから、俺にできて当たり前だろ」
巻紙終了のお知らせ「」 ブチィッ
一夏「まずはこの部分を接続して、と――」
オータム「貸せ」
一夏「え?」
オータム「貸せっつってんだろガキィィ!! そこまで煽んなら直してやろうじゃねえか、ええ!?」
一夏「ま、巻紙さん‥‥!?」
弾「おい‥‥怒り過ぎてキャラ変わってんぞこの人‥‥」
174 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 18:12:36.37 ID:fkyHOy+u0
オータム「ああ上等だ!! こんなケツの青いガキにできてこの亡国機業のオータム様ができねえハズねえんだよォォォォ!!」 ガチャチャチャチャチャッ
一夏「おお‥‥だんだん形が戻ってきたぞ」
弾「オイ‥‥これはひょっとしてイケるんじゃないか‥‥!?」
オータム「ゥオラァァァァァァァッ!!」 ガチャチャチャチャチャチャチャッ
――1分後
弾「ス‥‥スゲー‥‥!!」
一夏「カ‥‥カンペキ元に戻ってる‥‥」
オータム「あ、ああ‥‥おめーらが言うんならカンペキに元通りだぜ‥‥。……けどよ」 ゼェゼェ
メカ無(自爆シークエンス)「」 ピッピッピッピッピッピッ
オータム「――コレは元からこうなのか?」
一夏・弾「」
175 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 18:28:21.17 ID:fkyHOy+u0
一夏「‥‥ま、いっか。どうせ学園祭の出し物のパチモンだし」
弾「だよな。まさか本物の爆弾使うワケねえだろ」
オータム「だな」
一夏・弾・オータム「あはははははは!」
オータム「――つーワケでそこに跪けガキども」 ガシャコッ
一夏・弾「え?」
ダンッ
一夏「え――」 ブシッ
弾「お、おい――」
一夏「あ‥‥、ぐああああああああぁぁぁぁぁ!!」 ドサッ
弾「一夏!! ちょ、誰か――」
オータム「おおっと、動くんじゃねえぞクソガキB」 チャキッ
弾「な、何なんだアンタ!! 何で拳銃なんか‥‥」 ブルブル
オータム「あ? 悪の組織が拳銃持ってんのが不思議かあ? ハハッ!!」
一夏「悪の、組織‥‥!? お前、まさか――」
オータム「そうよ! さっきも口走っちゃいたがよ、アタシは秘密結社『亡国機業』が一人『オータム』!! てめーのIS『白式』を戴くぜ、織斑一夏!!」 キィィィィン
弾「う、うわあぁぁぁぁ!!」 ドサッ
一夏「この光‥‥じゃあお前も‥‥!!」
オータム「いくぜぇ、『アラクネ』ェェッ!!」 ガシャキンッ
176 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 18:37:39.86 ID:fkyHOy+u0
弾「ヒ、ヒィィィィィ!!」 ガタガタ
一夏「く、逃げろ五反田!!」
オータム「逝けよやぁぁ!!」 ブンッ
メカ無(自爆シークエンス)「」 ビィィィィィィィィィッ!!
一夏・弾・オータム「え」
ドカァァァァァァァァァン!!
ダリル「!?」 ブルルッ
フォルテ「どうしたんすか、先輩!?」
ダリル「い、いや‥‥いま変な音しなかったか?」 チラ、チラ
フォルテ「ち、違うっすよ!? 今のは誰かがジュースでも吹いた音で、アタシのオナラじゃないっすから!!」 オロオロ
ダリル「違うからラノベの美少女がオナラとか言うな!!」
177 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 19:00:58.66 ID:fkyHOy+u0
弾「う、うう‥‥」
一夏「大丈夫か、五反田?」
弾「あ、ああ。何とか‥‥って、アレ?」
一夏「――よかった。咄嗟に白式を展開したから何ともないみたいだな」
弾「そうか‥‥ISのシールドバリアで――」
一夏「しかし、本物の爆弾を使うヤツがあるか!! 美術部のヤツらめ‥‥」
メカ無『いいえ、今のは私の攻撃よ。一夏くん』
一夏「え‥‥?」
弾「あ、あの人? 爆心地に居たのに何ともねえのか!?」
メカ無『ふふ、昔からよく頑丈な身体だって言われてたわ』
一夏「メカ無さん‥‥」 ホッ
弾「――なあ、一夏」
一夏「ん?」
弾「俺、お前ばっかり女がいっぱい居るハーレムに居てズルいって思ってた。けどよ、お前は毎度こんな目に遭ってたりしてるのか?」
一夏「んー、まぁどこの誰ともわからないISに襲われたり、ラウラのISの暴走に巻き込まれたり、米軍の最新型ISを止めに行ったり、熊に襲われたり、色々あったよ」
弾「‥‥」
一夏「けど‥‥俺はここに来て良かったと思ってる。今まで千冬姉の影でビクビクしてた時よりも、とっても『生きてる』って感じがする。思うんだよ、俺。『みんなのおかげで生かされてるんだな』ってさ」
弾「一夏‥‥」
一夏「うん」
弾「‥‥そのみんなの中に、俺や蘭も居たりするのか?」
一夏「当たり前だろ」
弾「へへ‥‥けど、こんな目に遭うのはもうゴメンだな」
一夏「そりゃそうだ」 ハハハ
メカ無『ふふ‥‥』
オータム「アハハウフフじゃねぇよガキどもォォッ!!」 ガキャァッ
メカ無『キャアアアッ!!』 ゴシャァッ
一夏「メカ無さん!?」
弾「あのクモ女、まだ‥‥!!」
178 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 19:21:33.34 ID:fkyHOy+u0
メカ無『うう‥‥』
オータム「このアマ、調子乗りやがって!! 亡国機業ナメてんじゃねーぞコラァ!!」 ガァン、バゴォォン
弾「ヤ、ヤベーよ一夏!! あの人袋叩きにされてるぞ!!」
一夏「…………」
弾「このままじゃ、ホントに殺されちまう!! 今すぐ助けるんだ、一夏!!」
一夏「‥‥いや待て、五反田。止めるな」
弾「な、なんでだよ!?」
一夏「――たぶんあのクモ女なら、メカ無さんの事をツッコんでくれそうな気がするんだ‥!!」
弾「あ‥‥やっぱあの人フツーじゃねえの?」
オータム「思ったよかガマン強えガキだな‥ワビ入れるなら今の内だぜ!!」 ガギィン、ボガァン
メカ無『ふふ‥‥その程度の攻撃じゃ私は倒せないわよ‥‥?』
オータム「何だとこのガキャァッ!!」
弾「なあ、一夏‥‥。オレ恐ろしい事に気づいたんだが」
一夏「何だ、五反田‥‥」
弾「ひょっとして、あのメカ無さんに疑問を抱いているのはオレたちだけなんじゃねえのか‥‥」
一夏「まさか‥‥どういう事だよ?」
弾「オレたち以外はみんな‥‥メカ無さんが普通の女子高生だと思ってるんじゃねえか?」
一夏「――けれど‥‥どう見ても普通の女子高生には見えない‥。て言うか普通の人間にすら見えないぞ‥‥」
弾「だよなあ。だいたいハナとクチ無いしなあ…」
179 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 19:22:58.76 ID:fkyHOy+u0
夕飯休憩
今日は何だか体調が良いぞ
なんとか投げ出さずに頑張るよ
ノシ
180 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 20:34:52.77 ID:fkyHOy+u0
オータム「ブッころがすぞコラァ!! 更識の犬が、散々てこずらせやがってよぉ!!」 ガイィン、ゴォン
一夏「それはもしかして、俺たちの感覚がおかしいってコトか?」
弾「そうだ!! メカ無さんはごくフツーの高校2年生なんだ。‥‥そう思わねえと説明がつかねえ!!」
ゴバァン、ズゴォン
メカ無『フフ‥‥もう、それで終わりかしら‥‥』
オータム「クッ‥‥!! 口の減らねーメスガキが!!」
一夏「そういえば、あんな人いるような気がしてきた‥‥」
弾「だろ!? 駅前通り辺りに行けばああいう子二、三人はいるハズだ!!」
オータム「このクソアマァァ!!」 ジャキッ
弾「ア、アレは!?」
一夏「カタールだ!!」
オータム「ころがすなとは言われてはいるがよー、アタシはキレたぜ。こうしねえとおさまらねーんだよ!!」 ブワッ
弾「オイ、一夏!!」
一夏「ああ! 俺に力を貸せ、白式ぃぃぃぃ!!」 ゴォォッ
バキィィンッ
一夏・弾「え」
オータム「お、折れたー!?」
一夏・弾(いや、やっぱり人間じゃないって!!)
181 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 20:47:44.51 ID:fkyHOy+u0
オータム「どういうことだよ? ア‥アタシのイチゴ味が折れちまった‥‥」
一夏・弾(イチゴ味って何!?)
オータム「アタシは‥‥今までコイツをただの対暗部用暗部の端くれだと思ってきたけどよ‥‥ひょっとしてコイツ――」
一夏・弾(よし!! やっと気がついたぞ!! 早くツッコんでくれ!!)
オータム「――体が異常に硬い女子高生なんじゃねーのか、オイ!?」
弾「」 ポン
一夏「」 コクリ
オータム「このアマァ、今度はマシンガンの至近弾を味わいやがr」
一夏「零落白夜ぁぁぁっ!!」 ズバァァァァァッ
オータム「がぁぁぁぁぁっ!?」 ドガァァァァッ
ドカァァァン...
ダリル「な、今のは技術室から!? まさかオータムのヤツ――」
フォルテ「違うっすって!! 今のもアタシじゃなくてどっかのガス管が爆発した音っすよ!!」
ダリル「だから何でお前はさっきから頻繁に反応すんだよ!? キャラが定着しちまうからもうやめろ!!」
182 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 21:06:50.43 ID:fkyHOy+u0
オータム「ぐぅぅ‥‥今のはシールドバリア無効化攻撃‥‥?」 ガラガラ...
一夏「まだ、やるか?」 ガシャッ
オータム「な、なめんじゃねーぞガキが。アタシのシールドバリアはまだ――」
セシリア「あら、大きなクモが床にひっついていますわね」 ジャキッ
オータム「!?」
ラウラ「いや、セシリア。アレはな、這いつくばっているというんだ」 ガコォォン
セシリア「まあ、そうでしたわね。わたくしとした事が」
オータム「‥‥!!」
一夏「セシリア、ラウラも!!」
セシリア「お助けに参りましたわ、一夏さん!!」
ラウラ「その様子だと、必要なかったかもしれんがな」
一夏「いや‥とっても心強いぜ!!」
セシリア・ラウラ「///」
メカ無『さて、どう料理してあげようかしら?』 ギュイィィィィィン
弾(え、この人の右腕ドリルになんの!?)
オータム「くっそ‥‥調子に乗んなガキどもがぁぁぁ!!」
ピピピッ、ピピピッ
オータム(ッ!? 秘匿回線だと!? こんな時に‥‥!!) ピッ
レイン『オータム、まだ生きてるな!? 今すぐそこから離れろ、逃げるんだ!!』
オータム「ざっけんな!! こんなガキども相手にケツまいて逃げろってのか!?」
一夏(通信‥‥? 誰と話してるんだ!?)
レイン『違う!! 今そっちに『M』が行った!! 巻き込まれるぞ!!』
オータム「何ぃっ!?」
ズガガガガガガガガガガッ!!
一夏「!?」
弾「天井が‥‥うわぁぁぁぁ!!」
メカ無「危ない!!」 バッ
ズズゥゥゥゥン...!!
セシリア「一夏さん、皆さん!!」
ラウラ「上空から‥‥もう1機!?」
M「‥‥」
183 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 21:48:33.24 ID:fkyHOy+u0
セシリア「アレは‥‥イギリス本国から奪取されたハズの――」
ラウラ「ブルー・ティアーズ2号機『サイレント・ゼフィルス』!!」
オータム「M‥‥てめえ、何でここにいやがる‥‥!?」 ガララ...
M「お前が不甲斐ないと聞いてな。ご命令通り助けてやりに来ただけだが? オータム」
オータム「てめぇ‥‥私を呼び捨てにするんじゃねぇ!!」
一夏「な、何だアイツ‥‥!?」
弾「一夏ッ!!」
一夏「弾? 無事だったか!!」
弾「オレは大丈夫だ!! けど、メカ無さんが‥‥!!」
メカ無『』 ジーージジジッガーーーーーッ
一夏「メカ無さん‥‥!! メカ無さんを‥‥よくも、てめぇ!!」
M「ッ!? 貴様は‥‥!!」 ドォォォッ
一夏「!?」
ラウラ「アイツ、一夏の所へ‥‥!!」
セシリア「させませんわ!!」 ドシュドシュッ
M「ふん‥‥」 ビシュッ、クワンッ
ラウラ「な!?」
一夏「レーザーが、曲がっ‥‥!?」
セシリア「偏光制御射撃‥‥!? そんな、わたくしのミサイルが――」
ドカァァァン
セシリア「キャァァァッ!!」 ゴバッ
一夏「セシリア!!」
M「‥‥逃がさん」 ドヒュゥッ
一夏「クッ――って、え?」
弾「ちょ、何でこっち来るんだよ!?」
184 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 21:49:43.86 ID:fkyHOy+u0
M「邪魔だ」 バシッ
弾「グエッ!!」 ドシャァァァッ
一夏「五反田!! てめぇ‥‥五反田までよくも!!」
M「‥‥」 カチャカチャ、パチッ
メカ無『‥‥!』 ヴゥゥゥン
一夏「メカ無さんが‥‥息を吹き返した!?」
ラウラ「と言うか今パチッて音がしなかったか!?」
M「やはりそうだ‥‥! お前は――」
弾「おい、一夏‥‥ひょっとしてアイツ――」
一夏「五反田!! ‥‥ああ、きっとアイツは――」
メカ無『‥‥あ、貴女は――』
一夏・弾(アイツならメカ無さんをツッコんでくれる!!)
M「お前は‥‥そうだお前は、ロ‥ロ‥ロ‥ロ‥‥」
一夏・弾(もう一息!! ロボッ‥!!)
M「‥‥6巻で一緒にカラー挿絵を勝ち取った、メカ無じゃないか?」
メカ無『あら……ひょっとして貴女はマドカちゃん!?』
一夏・弾「え〜〜!? うっそぉ〜〜!!」
――それから、ひとしきり2人は談笑した後に当初の目的を思い出したように決裂し一夏たちの健闘むなしくオータムを取り逃がしてしまい、『亡国機業』という忌み名を残しMと呼ばれた少女は姿を消した‥‥。
そして‥‥。
弾「う、う〜〜ん‥‥?」
虚「あ、気がつきましたか?」
弾「え、あ――」
虚「まだじっとしていてくださいね。頭を強く打っていたようですから」
弾「」
虚「‥‥? 何か?」
弾「綺麗だ‥‥」
虚「え‥‥」
のほほん「お姉ちゃん! 消毒薬とガーゼってどこだっけ〜!?」
弾「」 アーノーヒアーノートキーアーノーバーショーデー
虚「」 キーミーニーアーエーナカーアーターラー
のほほん「‥‥? お姉ちゃん――」
――そして、ここに2人の男女が恋に落ちた。
185 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 22:24:06.40 ID:fkyHOy+u0
原作読みそびれた所為で遅れて時系列順に出せなかったエピソード
「硝煙のシンデレラ -舞台裏-」
シャル「――じゃ、お願いします」
ラウラ(シンデレラ)「よし、任せろ」
箒(継母)「‥‥」
ゴーレムI(義姉)「‥‥」
ラウラ(シンデレラ)「オホン。お、お義母さま‥‥お義母さまはわたくしの何が気に入らないのでしょう‥‥」 ヨヨヨ
シャル「‥‥」
ラウラ「どうだ?」
シャル「うん! すごく義理の娘感が出てたと思うよ。でも、まだ始まったばかりだから気を抜かないでね‥‥。じゃ‥‥次は継母役の演技をお願い」
箒「‥‥」
シャル「‥‥」
箒「あ!? 私か!?」
シャル「もうっ! お願いだからしっかりやってよ‥‥」
箒(継母)「コホン。‥‥いえ、ね。最近掃除の姿勢がなってないんじゃないかと思っただけよ。ねえ、ゴレミーヌ?」
ゴーレムI(義姉)『クスクス』
シャル「‥‥う〜ん、何かしっくりこないな‥‥」
鈴「何がよ?」
シャル「何というか、その‥ちょっとフィクション臭すぎるんだよね」
鈴「……なるほどね……確かにゴレ美の笑い方は女子レスラーが無理して棒読みしてるような大根芝居だもんね」
シャル「ううん‥‥それはいいんだよ。あくまでも演劇だから。確かに大根だけど」
箒「では何だというんだ」
シャル「いや、その‥‥ウチの本妻さんはもうちょっとキツめだったなあって」
セシリア「その原作設定、生きてましたの‥‥!?」
シャル「そーゆーのが今ひとつ出てない気がするんだよね‥‥。そこを踏まえてもう一度お願い」
箒「ああ‥わかった」
186 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 23:04:36.83 ID:fkyHOy+u0
ラウラ(シンデレラ)「そういえば、もうすぐ舞踏会の季節ですね‥‥。きっと煌びやかなんでしょうね‥‥」 フゥッ
箒(継母)「あ、あら。もうそんな季節だったかしらねえ。でm」
シャル「ダメダメ!! 全然違うよっ。完全にラウラのペースに巻き込まれてる!!」
箒「おい、まだ途中だったんだぞ!! もうちょっと演技を見ていてくれ!!」
シャル「うん、セシリア。ちょっとお手本を見せてあげてよ。いかにも外戚腹の子を蔑むような継母って感じで」
セシリア「えっ、けれど‥‥よろしいんですの?」
シャル「いいから」
セシリア「え、あ、はい」
ラウラ(シンデレラ)「そういえば、もうすぐ舞踏会の季節ですね‥‥。きっと煌びやかなんでしょうね‥‥」 フゥッ
セシリア(継母)「妾腹風情が、同じ空気を吸わないでちょうだい?」 ハンッ
箒「お、おい!? いくら何でもこの寒気を劇場に持ち込むのはどうかと‥‥!!」
シャル「ううん、アレがリアルだよ。本妻である継母にとって側室の娘っていうのは扱いが難しくてね、特に自分の子供を産む事ができなった婦人は凄いコンプレックスに感じちゃうらしいんだ………。つまり継母にとって妾の子は憎むべき敵‥‥! そこを箒はわかってるの?」
箒「いや‥確かに‥言われてみれば私は浅はかだったかもしれない‥‥」
シャル「遊びじゃないんだからさ、真剣にやってもらわないと困るよ」
箒「す、すまない‥‥」
鈴(なんか今日のシャル怖くない‥‥?)
シャル「自分が宿し育むハズだった子供の椅子の卑しく座る妾の娘への厭悪……その思いを強く持てばキミはちゃんとした継母になれるはずだよ――」
箒「ああ、わかった。私が甘かった‥‥。もっと真剣にやってみる。そして立派な継母になってみせる――」
187 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 23:29:37.84 ID:fkyHOy+u0
ラウラ(シンデレラ)「そういえば、お義母さまはお父さまとはどこで出会ったんですか‥‥?」
箒(‥‥)
セシリア(あ、これ私の過去を織り混ぜていますわね)
箒(継母)「貴女に母と呼ばれる覚えはないわ、妾腹が!」 クワッ
ラウラ(シンデレラ)「うっ」 グサッ
シャル「いいよ!! その感じだよ!! 今のセリフでシンデレラはひるんだよ!!」
ラウラ(シンデレラ)「ご、ごめんなさいお義母さま‥‥。けれど、私がお義母さまを『母』と呼ぶのは、貴女と本当の家族になりたいからなんです!!」
箒(継母)「か‥家族‥‥」
シャル「あ、さっそく来たよ」
鈴「気をつけなさいよ!! ラウラは口がうまいからっ」
箒(継母)「どの口がぬけぬけと‥‥そんな小汚い顔でよくもまあいけしゃあしゃあと言えたものね」
シャル「おお! いい感じ」
ラウラ(シンデレラ)「‥‥お言葉ですが、私は確かに側室の子です。けれど、それでも確かに私にはお父様の血が通っています。貴女が真にお父さまを愛してくださっているのなら、その血が流れる私にもご寵愛をいただく権利があるハズです!! それでも、貴女はわたくしを認めてくださらないのですか‥‥!?」
シャル「お‥ラウラもかなり強引な力ワザに出たね‥‥ん!?」
箒(継母)「」 ツーーッ
鈴「箒が‥な、泣いてる!?」
ラウラ「ぬぅ‥‥」
箒(継母)「そうよ‥‥これは私の独りよがりよ。でもね、それでも本当にここに居てほしかったのは貴女なんかじゃない!! 私の胎の中で死んでいった、あの子なのよ‥‥!!」 ボロボロ
188 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 23:40:08.13 ID:fkyHOy+u0
シャル「………決まりだね‥継母役は箒で決定だよ!!」
箒「え、ホ‥ホントか?」 ダーーーッ
ラウラ「うがぁぁぁぁっ、私はシンデレラなんぞより継母役がよかった!!」
シャル「流産した実子に対する愛情と後悔から流れ出た涙……これに勝るものなんてないよ。箒は勝ったんだ‥」 グスッ
箒「そ、そうか。ありがとう! ということは‥」
シャル「うん、そうだよ……これで箒はもう立派な継母さ」
箒「り、立派な継母‥‥」
セシリア・鈴(おめでとう‥って言ってあげればいいのかなあ――) パチパチパチ
――屋上
箒「………………立派な継母‥」 ズーン
189 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/20(金) 23:57:47.70 ID:fkyHOy+u0
喫茶『ななつき』
箒「こんな所に呼び出されたので何かと思いましたが‥‥何のお話でしょうか、織斑先生」
千冬「ああ、楽にしてくれて構わない。ここでは昔のように『千冬さん』と呼んでくれ、篠ノ之」
箒「は、はい‥‥千冬さん」 モジモジ
千冬「いやなに、実はお前に話しておきたい事があってだな‥‥」
箒「別に私などでなくてもよかったのでは?」
千冬「まあ、誰でもよかったんだが‥‥お前になら比較的腹を割って話せそうだと思ってな」
箒「‥‥ひょっとして、悩み事とか?」
千冬「はは‥まあ悩みには違いないのだがな。だがこう‥‥何か言いにくくてな‥‥」
箒「なら、言ってみてください。私はこう見えて口は堅いので」
千冬「そうか、なら言っておこうと思う」
箒「‥‥」 ゴクリ
千冬「実はな………私は、乗り物酔いしやすい体質なんだ‥‥」
箒「え? 乗り物酔い‥‥!?」
千冬「笑えない話だ‥‥ブリュンヒルデなどと呼ばれ称えられたこの織斑千冬が気持ち悪くなるから乗り物は苦手とはな‥笑ってくれていい」
箒「乗り物酔いって、何ですか?」
千冬「」
190 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/21(土) 00:19:35.62 ID:OoRj2LWm0
千冬「いや‥‥『何ですか』って‥‥そんなセリフはないだろう!? ‥‥っというか、お前は『乗り物酔い』を知らないのか?」
箒「乗り物に乗って気持ち悪くなるという感覚というものがさっぱりわからなくて‥‥それは『病気』なんですか?」
千冬「いや‥‥病気というほどのものではないのだが‥‥っというか手術して治るぐらいなら入院してもいいと思っている程だ」
箒「しかし、そんなに深刻なものを抱えていたのによくISには乗れますね‥‥」
千冬「どうも感覚がだな、ローラースケートに似ている所為か自然と酔わなかったんだ」
箒「何ですかそれは‥‥」
千冬「ともかく!! IS学園の最後の砦たる私が『乗り物酔いです』などと言っては格好がつかないだろう。それが露見する前に何とか克服したいと思っているのだが‥‥」
箒「その堅苦しい考え方が悪いのではないでしょうか?」
千冬「!?」
箒「最後の砦だの絶対防衛線だのと格好をつけているから不様は晒せないだとか‥‥そういう精神的な負担がプレッシャーになるから気持ち悪くなったりするのではないでしょうか?」
千冬「篠ノ之、お前‥‥」
191 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/21(土) 00:34:30.94 ID:OoRj2LWm0
篠ノ之「心の重荷で体調が悪くなったりするコトはありがちだったりします。それが周囲にバレてしまったらどうしよう‥‥そんな風に思うから余計にプレッシャーになるんじゃないでしょうか? けれど、こうして私に打ち明けてくださっただけでも少しばかりは気が楽になったんじゃありませんか?」
千冬「ああ‥‥そういえば、とても心が軽くなってきた気がするな‥‥」
箒「私が言うのも僭越ですが、そんな悩みはたいしたコトありませんよ。千冬さんには『世界最強』の称号があるんですから、それだけで充分ですよ」
千冬「お前の言葉を聞いていたら‥‥何か心のわだかまりがとれたようだ」 ホッ
箒「やっぱり隠し事は良くありませんよ。人に打ち明けるのが一番です。それで打ち明けられた側も『この人もこんな事で悩んでいるのか』と思えて、自分自身も安心できたりするんですよね‥‥」
千冬「ああ‥‥そうだな。そういう事もある」 グビリ
箒「それで‥ですね、差し出がましいようですが私にも悩みというか‥‥隠し事のようなものがありまして‥‥。それでいろいろ悩んでいたのですが‥‥千冬さんのお話を聞いていたら悩んでいるのがバカバカしくなってきてしまって――」
千冬「――束の事か」
箒「‥‥やはり、見透かされますか」
千冬「言ってしまえ。誰かに話す以前に話す相手もいないしな。ここで綺麗さっぱり膿を出してしまえ!」 グイッ、ゴクゴク
箒「よかった‥‥それを聞いてほっとしました‥‥。じゃあ言いますが」 スッ
千冬「?」
箒「実は私、偽乳なんですよ」 ボロン
千冬「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 ガタタッ
192 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/21(土) 00:53:43.10 ID:OoRj2LWm0
箒「まあ‥千冬さんの悩みにくらべればたいした事はないかもしれませんが‥‥」
千冬「いや、お前の場合は悩みだとかいう次元の話じゃないぞ!! 私の悩みの方がどうでもよく思えてきたぞ!!」
箒「ほら‥‥千冬さんはご存知でしょう? 姉さんといい母さんといい雪子叔母さんといい、何というかこう‥ふくよかで‥‥」
千冬「まぁ‥‥立派だったな――」
箒「それで苦し紛れにこっそり父の胸囲もこっそり測ってみた事があって、今もその記録が残っているのですが――」
千冬「ちょっと待て、それは6年前の情報じゃないか?」
箒「それがですね‥‥未だに、超えられないんですよ‥‥」 ホロリ
千冬「」 カラン
箒「鈴やラウラという下級階層が居ると安堵していた時期もありましたが、それもぬか喜びで‥‥」 ポロポロ
千冬「もういい、言うな!!」 ガタッ
箒「うう‥‥」 グスッグスッ
千冬「っというか臨海学校の時はどう誤魔化していたんだ? 海も温泉もあったろうに‥‥それに今秋には健康診断があるんだぞ」
箒「海の時はなるべく人目に触れないようにして、温泉はご法度でしょうがタオルを巻いて乗り切りました。健康診断は‥‥もう腹を括ります」
千冬「‥‥不憫な」
193 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/21(土) 01:06:13.87 ID:OoRj2LWm0
カランカラン
絢音「あらぁ、一夏くんいらっしゃい♪」
一夏「ど、ども。お邪魔します」
箒「あ!! 一夏!?」 ビクッ
千冬「い、いかん!! 早く偽乳をつけなくては‥‥!!」
絢音「ん〜? 今日はいつもの女の子たちは一緒じゃないの〜?」
一夏「ああ、はい。今日は、一人で‥‥」
箒「あっ偽乳が床に落ちた!!」 バタバタ
千冬「何をやっている、早くしろッ!! ええい、もういい!! 私が拾う!!」 バタバタ
一夏「あれ? 千冬姉じゃないか」
箒・千冬「!!」 ギクッ
一夏「それに向かいに座ってるのは‥箒か? 二人して何してたんだ?」
箒・千冬「‥‥」
一夏「?」
千冬「‥‥ん? 何だ織斑か。何の用だ?」 ドタプ〜〜ン
箒「」 プルプル
一夏「」
194 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/21(土) 01:12:38.44 ID:OoRj2LWm0
千冬「どうした。 何か用があったのだろう? 何だ」
一夏「――すみません、人違いでした」 クルッ
絢音「あら? 一夏くん、もう帰っちゃうの?」
一夏「」 カランカラン
箒「‥‥」
千冬「‥‥」
箒「‥‥あ、あの」
千冬「意外と吸着性と弾力が良いな、コレは」
箒「え。あ、はい」
千冬「‥‥お互い、今日ここで誰にも会わなかった。それでいいな?」 スッ
箒「‥‥はい」 ドプリュンッ
195 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/21(土) 01:16:18.84 ID:OoRj2LWm0
ちょっぴり休憩
今夜はまだまだイケそうな気がする
ノシ
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/22(日) 14:13:46.31 ID:tWT9DVxho
乙
世の中には貧乳を隠さず生きている鈴ちゃんさんだっているんだし箒さんも胸を張って生きていこう。ないけれど
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/01/23(月) 21:48:08.89 ID:J8yDFO3fO
クロ高中期〜後期の雰囲気がよく出てて面白い
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/24(火) 00:12:00.97 ID:SBfFEkgE0
みてるぞ
199 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 20:01:43.95 ID:Soj4Qh5s0
私の名前は乗り物酔い――いや織斑千冬だ。IS学園の実質的リーダーだ。
ISの実力と人望の厚さにおいて右に出る者はいない。
今日は北九州へファスト・ボール・ランの会場に出場する為に生徒たちを引率して
レースに臨むつもりだ。
しかし試合に臨むには私のただ一つの弱点『乗り物酔い』を克服せねばならない。
私は教え子によるカウンセリングを受けた結果、この日のために特訓を重ねてきた
‥‥。
止まっている車に乗ったり、新幹線のホームで動く列車を眺めたり‥‥何もかも完
璧であり、何一つ落ち度はなかった。
しかし‥‥まさか飛行機だったとは‥‥。気づくのが遅かった。心底後悔している
。
しかもそれだけではない‥‥問題は――。
スコール「どうかしら、ブリュンヒルデ? たかがテロリスト風情に手玉にとられた気
分は?」
亡国機業にハイジャックされているという事だ――。
200 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 20:04:24.38 ID:Soj4Qh5s0
またメモ帳ミスった‥‥(´;ω;`) ウッ…
201 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 20:04:55.87 ID:Soj4Qh5s0
だが、不幸中の幸いというか、とりあえず飛行機は離陸できない状態だ。
このままいけばファスト・ボール・ラン行き自体中止になるだろう。
国際IS委員会に対し借りはできてしまうが‥‥さすがに飛行機はドイツ行きでもう懲りた。
まだ電車やタクシーも満足にクリアしていないのに空はないだろう‥‥。
ISに無縁だった少年がいきなり代表候補生とタイマン張るぐらい無茶だ。
どの道ハイジャックなど一夏たちが解決してくれるだろうし、飛行機が飛ばなければ私も苦しまずにすむ。
M「おい、スコール。この便に織斑一夏は乗っていないぞ」
千冬・スコール「え?」
M「さっき、そこらの生徒に聞き込みをしたんだが、織斑一夏は病欠で休んでいるらしい。ここに居ても意味が無いぞ」
スコール「ちょっと待ちなさい。じゃあ何をしに私たちはここに来たの?」
M「もうここは放っておいて学園に行かないか? 専用機持ちも全員オータムに任せればいいし」
オータム「おい、今何つったコラ」
千冬(ちょっと待て!! それは少し早すぎないか!?)
まずい、下手を打つと今コイツらに学園に行かれたらファスト・ボール・ラン行きが再開するんじゃないか?
だが‥いくらなんでもハイジャック直後にそれはないだろう‥‥。
――いや、このIS学園ならやりかねない!!
かと言ってコイツらをけしかけて事件を長びかせるマネはできん‥。
いくら束の悪事を傍観していはいても犯罪に加担するほど腐ってはいない!!
そう‥やはりココは専用機持ちによる解決を信じるべきだ、一教師として!!
スコール「――そうね‥‥貴女の言い分はわかったわ」
オータム「じゃあ‥‥!?」
スコール「ええ、ではとりあえずこのまま会場まで飛ばして現地で暴れて織斑一夏を誘き出しましょう」
千冬「ちょっと待て!!」
スコール・オータム・M「え?」
202 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 20:06:20.99 ID:Soj4Qh5s0
千冬「『え?』じゃないこの馬鹿者ども!! 今の話の流れからすれば学園に攻め込んで織斑一夏を攫いに行く方がいいという話になっていくべきだろう!! スコールとか言ったか? 『よくわかった』と言っておきながら『飛行機を飛ばそう』と言って、全く話がつながっていないだろうが!! ヒコーキだけに話がとんでるなどとは通用しないからな!!」
スコール「ごめんなさい‥実は私飛行機に乗るのは久しぶりだったから気が動転してしまって」
オータム「いつも貨物船の密航メインだったもんな」
千冬「何? そうだったのか‥‥気持ちはよくわかるぞ。まあ一度冷静になって話を進めてみろ」
スコール「そうね。けれど私‥‥人の多い場所にいると緊張してしまって‥‥」
M(だから会議もいつも少数人数でやってたのか‥‥)
オータム「つーわけだからよー、できれば人の少ねー所でナシつけねーか?」
千冬「よし、なら私にいい考えがある」
203 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 20:07:17.32 ID:Soj4Qh5s0
谷本「う〜、どうしよう‥‥」
相川「私たち、どうなっちゃうのかなぁ?」
箒「‥‥」 スッ
鷹月「し、篠ノ之さん?」
箒「みんな、少し待っていてくれ」
谷本・相川・鷹月「え?」
セシリア「行きますわね」 ガタッ
鈴「ったく、遅いのよ!!」 スタッ
ラウラ「このまま思い通りにさせてなるものか」 トッ
ホイットニー(シャル空腹形態)「エンダァァァァアアアアイヤァァアァァアアアアア」 ズン
谷本・相川「みんな‥‥!!」
鷹月(デュノアさんはあの状態で戦えるのかな‥‥?)
谷本「でも、相手はこの間学園に忍び込んだテロリストなんだよ‥!?」
相川「そうだよ! ケガなんかじゃ済まないよ!!」
箒「ならどうする? ここでガタガタ震えて怯えたままか?」
鈴「そんなの嫌だからね、アタシ」
セシリア「では、参りますわよ!!」
千冬「待て」 ガチャッ
全員「織斑先生!!」
千冬「お前たちはここで降りろ。ここは私が引き受ける」
ラウラ「き、教官お一人で!?」
鈴「そんなの無茶よ!!」
ホイットニー(シャル激情態)「エンダァァァァアアアアイヤァァアァァアアアアア!!」
セシリア「そうですわ!! ISも無しにテロリストと戦うなんて‥‥!!」
千冬「私を嘗めているのか?」
セシリア・鈴・ラウラ・ホイットニー「!!」 ビクッ
箒「先生‥‥理由を聞かせてください」
千冬「‥‥一夏がな、笑うようになったんだ」
ヒロインズ「?」
204 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 20:07:55.84 ID:Soj4Qh5s0
千冬「この10年間、月に1度ほどしか帰って来れなかった所為もあったがな、アイツの笑う顔など見た事がなかった。色々、あの小さな背中に背負わせ過ぎたからな‥‥」
ヒロインズ「‥‥」
千冬「だがな、先日アイツの笑顔を見て心臓が跳ね上がりそうになったよ。『ああ、コイツもこんな顔ができたんだな』とな。我ながら、姉のくせに恐ろしい事を感じたものだ」
ヒロインズ「先生‥‥」
千冬「それは思うに、お前たちのおかげだと思う」
ヒロインズ「!!」
千冬「アイツの孤独に価値を与えてくれたお前たちに、私は感謝している。だから、だからこそ、お前たちはアイツの元へ戻ってやってほしい」
ヒロインズ「先生ぇ‥‥!!」 ブワッ
千冬「頼んだぞ」 バタン
箒「‥‥!!」 フルフル
鈴「‥‥聞いたわね、アンタたち!?」 グシグシッ
全員「‥‥うん!」 ガタッ
セシリア「帰りますわよ、皆さん!!」 ポロポロ
全員「うん!!」 ボロボロ
ラウラ「‥‥」 ビシッ
ホイットニー(シャル激情態)「エンダァァァァアアアアイヤァァアァァアアアアア!!」
千冬「――という感じで全員降ろしたんだが、どうだ?」
スコール・オータム「グッジョブ!!」 グッ
M(なんか目的がズレている気がするんだが‥‥)
205 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 20:25:01.09 ID:Soj4Qh5s0
スコール「ふぅ〜、人が居なくなったおかげでホッとしたわ」
オータム「オータムは人見知りするからな‥‥」
M「それはよかったな」
千冬(……というかなんで私は飛行機から降りなかったんだ?)
スコール「なんだか貴女がいると心強くなってくるわ」
千冬「え?」
オータム「そうだぜ!! コイツの言う事を聞いてりゃ無敵だぜ!! もう撤収する気なんざサラサラなくなってきたぜ!!」
千冬(いかん‥いつの間にか共犯者みたいになっている‥‥。しかも撤収どころかテロリストが私に指示を仰ごうとしてるし‥‥)
M「で、これからどうするんだ姉さん? ちなみに私たちはやる気マンマンだ」
千冬「ね、姉さん……?! ちょっと待て‥‥えーと‥‥」
スコール・オータム「‥‥」
千冬「よし!! では政府にとんでもなく無理な要求をしろ!!」
オータム「よっしゃぁぁぁ、了解!!」
スコール「では米国に揺さぶりをかけて新型機をせびってやろうかしら」
千冬「コレでいい。無理な要求をすれば国も簡単にはOKが出せない。時間を稼いでおけば自衛隊なり在日米軍なりが動いてくれるはずだ!! 私も飛行機から降りられる‥‥」
スコール「――あっさり取引を打診してきたわ‥‥」
オータム「ウソだろ!?」
千冬「ちょっと待てアメリカ!!」
206 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 20:40:34.54 ID:Soj4Qh5s0
――アメリカ合衆国 ネバダ州
今さら言うのも何だが、私の名は織斑千冬。ISの強さと人望の厚さでは右に出る者はいない。弱点といえば乗り物酔い程度だ。
とにかく強いのでIS学園で実質的責任者をつとめてきた。
だが、それも今となっては過去の話。
一体‥‥この道はどこまで続くのだろう。そして‥‥ここはどこなのだろう。
思えばふとしたきっかけで亡国機業に寝返ったと勘違いされてこんな逃亡生活の日々を送るハメになった‥‥。
幸運にも脱出できた後、国際IS委員会にかけあって誤解を解いて日本へ帰ろうかとも考えたが、いずれにしろもうヒコーキには乗りたくない‥‥
今ごろ学園では私の話題で持ち切りだろうな‥‥。ガラにもなく淋しくなってきてしまった。
そういえば、亡国機業の連中は取引は上手くいったんだろうか? 元はといえばアイツらのせいだが‥‥妙に憎めないヤツらだった。
…………何て星がキレイなんだ‥‥。
207 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 20:58:37.29 ID:Soj4Qh5s0
――日本 IS学園
一夏「本当に先週は大変だったみたいだな‥‥。ファスト・ボール・ランに出場するはずが飛行機がハイジャックされて」
鈴「んで、当のアンタは鼻水すすりながら実家で五反田たちと誕生日会やってたなんてね」
セシリア「まったく、大急ぎで戻ってきて損をしましたわ!!」 プンプン
シャル「まあケガ人も出ないでみんな無事だったっていうのが何よりだよ‥‥」
ラウラ「しかし、みんな何か忘れ物をしている気がしないか?」
一夏「ああ。その場にいなかった俺が言うのも何だけど、みんな何か忘れてないか?」
箒「あっそうだ!! 参加費を返してもらっていない!!」
ヒロイン「それだ!!」
一夏「けど俺はカゼで休んだから途中キャンセルって事で半額しか返ってこなかったぞ‥‥」
鈴「バカ!! アンタは自分の都合で休んだんだから半額でもありがたいと思いなさいよ!!」
セシリア「私たちはアチラの都合でレースが中止になったんですのよ!! 全額戻ってきて然るべきですわ!!」
シャル「アッチの都合っていうか、ハイジャックの都合だけどね‥‥」
箒「――なあ‥少しいいか?」
全員「ん?」
箒「参加費の件もさる事ながら、私達はもっと大事な何かを忘れているような気がするんだが‥‥」
シャル「うーん‥‥? 何を忘れているんだろう、ボクたちは‥‥」
一夏「何か忘れてたっけ、千冬姉?」
マドカ「いや‥‥いつも通りだろう‥‥」
鈴「すごく言いたい事あるんだけど‥‥言っていいのかしらアタシ‥?」
208 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/24(火) 21:01:33.68 ID:Soj4Qh5s0
夕飯休憩
タイプミス多くて困る‥‥
>>197
原作中〜後期って一番ダレる時ですやんやだー
ノシ
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/25(水) 22:09:29.70 ID:h4wpdJnto
乙
実の姉の顔を忘れてるとかクロ高の奴等よりひどいな一夏!
210 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 09:25:43.79 ID:Cl7IIhlZ0
前略、千冬姉。誕生日会を終えた翌週、なぜか千冬姉が小さくなっていました。
女子「カワイ〜!! 千冬サマカワイ〜!! どうなってんのこれ〜!?」 キャッキャッ
マドカ「や、やめろ!! ころがすぞ!!」
3年生「事情は聞かせてもらったけれど‥‥」
鈴「何でああなったのよ‥‥」
セシリア「そんなの私に聞かれましてもわかりませんわ‥‥」
一夏「まあ、そんな事はどうでもいいんじゃないか?」
シャル「唯一の肉親なのにそんなスタンスでいいの!?」
メカ無『一夏くん、いる?』 ガララー
一夏「あ、メカ無さん!! どうしたんですか?」
メカ無『……紹介したい子がいるのよ』
一夏「え‥‥誰ですか?」
メカ無『私の妹のメカ無β――通称メ簪ちゃんよ』
メ簪『メカラッタ』
全員「な!?」
211 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 09:26:40.07 ID:Cl7IIhlZ0
箒「メ‥‥メカ無さんの妹だって!?」
鈴「ここへ来て薫子さん、虚さんに並ぶ第3の眼鏡っ娘ですってぇ!?」
ラウラ「耳も鼻もないのに生意気な!!」
3年生「えっと‥‥何からツッコめばいいのか‥‥」
メカ無『こう見えてもメ簪ちゃんは日本の代表候補生でね、打たれ強いっていうのかしら、私の血を引いてるだけの事はあるわ‥‥』
鈴「日本の代表候補生‥‥!!」
一夏「流石メカ無さんの妹‥‥!!」
メカ無『何なら今度のタッグマッチで誰かと戦ってもらおうかしら? な〜んて、フフフフ』
ゴーレムI『ラーランラーラララーラララー♪』 ガラララ
シャル「あ、ゴレ美ちゃん。おはy」
メ簪『メカラ゙ッ』 グシャァッ
メカ無『な!?』
全員「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 踏んじゃダメだよゴレ美ちゃん〜〜!!」
212 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 09:27:32.83 ID:Cl7IIhlZ0
――数日後
箒「メ簪がやっと直ったぞ!!」
メ簪『メカラッタ』
鈴「すっご!! キレイに直ってんじゃないのよ!!」
一夏「さすが倉持技研の腕はたしかだな」
セシリア「‥‥けれど‥‥前より小さくなっていませんこと?」
メ簪『メカラッタ』
一夏「いいんじゃないか? ケータイも新しい機種になればなるほど小さくなるし」
ラウラ「む‥‥そういえば姉のメカ無さんはどうしたんだ?」
3年生「それが‥‥今回の事件が相当ショックで寝込んじゃったらしくて‥‥」
一夏「むしろそっちの方が心配だな‥‥」
箒「なあ‥‥今ふと思ったんだがな‥‥メ簪がいればどんな強いヤツと試合しても負けないんじゃないか?」
鈴「そう?」
3年生「メカ無さんも自信ありげだったけれど‥‥」
セシリア「電化製品は意外に壊れやすいものですわよ?」
箒「いや! 私は今コイツの秘めたる可能性を発見した!! 試してみよう」
一夏「一体この子を使って、どうやって試合に勝てるんだ?」
箒「ちょっと貸してみろ」
一夏「おう」
箒「死ねぇぇぇぇぇぇッ!!」 ブオンッ
一夏「うわ!!」 サッ
セシリア「キャアアッ!!」 サッ
ゴーレムI『!!!!』ガンッ
シャル「ゴレ美ちゃんっ!?」
213 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 09:28:30.28 ID:Cl7IIhlZ0
箒「これで試合に勝てるだろう?」 ドヤ
一夏「人を投げるやつがあるか馬鹿!!」
箒「馬鹿とは何だ、馬鹿とは!!」
セシリア「だいたい、ここに居る全員が遠隔攻撃手段を持っているのですから意味がないのでは‥‥」
箒「あ」
メ簪『メ゙ガラ゙ッ゙ダ‥‥』 ジジッガーガーガージジッ
鈴「あーあ、ヘコんじゃった‥‥」
ラウラ「どんどん形が変わっているぞ‥‥」
シャル「大丈夫? ゴレ美ちゃん」
ゴーレムI『‥‥』 シクシク
3年生「こっちもヘコんじゃってるわね‥‥」
一夏「う〜ん‥‥もし戦いに役立てるんなら、メ簪の特性を活かせないとダメだよなあ‥‥」
ラウラ「その通りだ。考え方を少し変えてみよう」
一夏「ラウラ……」
ラウラ「コイツは一応知能を持っている。そして歩行もできるし身体のサイズも小さい‥‥となれば使い道はひとつしかあるまい」
メ簪『メカラッタ』
一夏「何だよそれ?」
ラウラ「スパイだ」
全員「……スパイ!?」
214 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 09:29:22.62 ID:Cl7IIhlZ0
セシリア「まさか‥‥ジェームズ・ボンドじゃあるまいし‥‥」
鈴「今時スパイなんて単語使うヤツいないわよ‥‥」
ラウラ「工作員として敵対クラスに忍び込ませて、あらゆる情報を拾ってこさせるのだ。敵の行動パターンをすべて把握できるぞ」
一夏「けどな〜、ゴレ美の一件もあったワケだし誰かに踏まれるんじゃないか?」
ゴレ美『‥‥』
シャル「大丈夫!! ゴレ美ちゃんは何も悪くないよ!!」
3年生「それに情報を拾うどころか、誰かに拾われてお持ち帰りされちゃうんじゃ‥‥」
ラウラ「大丈夫だ。そういう事はちゃんと言って聞かせておく‥‥。何事も教育が大事だ、一から教え込めば一ヶ月程度で‥‥」
一夏「おい……ラウラ‥‥下、下!!」
ラウラ「む‥‥?」
メ簪『』
ラウラ「」
215 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 10:15:01.76 ID:Cl7IIhlZ0
――翌日
一夏「メカ無さんが無事回復したからメ簪を迎えにきたいって言ってんだけど‥‥」
鈴「どうすんのよ!? メ簪は明日まで修理かかるって倉持技研に言われたわよ!!」
一夏「う〜ん、妹思いのメカ無さんの事だから、メ簪がまた壊れたと知ったらきっと怒るだろうな‥‥」
箒「ああ‥‥あの人の怒った顔が目にうかぶぞ」 ズッ
鈴「怒ってもあんまり表情変わんないけれど」 ズズッ
チェルシー「皆様、お茶請けが入りました」 ガチャッ
ホイットニー(シャル空腹形態)「エンダァァァァアアアアイヤァァアァァアアアアア」
セシリア「あの‥‥なぜまた私の別荘に集まっているのですの?」
箒「まあ安心しろ。私に名案がある」
3年生「え‥?」
箒「セシリア、ちょっとそこの筒状デスクトップPC借りるぞ」
セシリア「な、何をしますの‥?」
箒「‥‥」 キュ、キュ
全員「‥‥」
箒「よし、できた!!」 ゴトッ
一夏「落書きしただけじゃねーか!!」
セシリア「そのPC、棗コーポレーション製の試供品なんですけれども!?」
216 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 10:16:43.20 ID:Cl7IIhlZ0
箒「こうやって遠くに置けばわかるまい!! 今日一日ごまかして明日すり替えればオッケーだ!!」
一夏「……大丈夫なのかよ……」
箒「いいか、メ簪の話題には絶対に触れるな‥‥!! たとえ向こうが話をふってきても全力でかわせ‥‥何としてもだ!!」
全員「‥‥」 ゴクリ
3年生「何か‥‥犯罪でもしてるみたいな気分ね‥‥」
鈴「縁起でもない事言わないでよ‥‥!!」
ピンポーン
全員「!!」 ビクッ
鈴「メカ無さんじゃないの‥‥!?」
チェルシー「私がお迎えにあがります」 バタン
全員「‥‥」
チェルシー「こちらです」 ガチャッ
メカ無『久しぶり〜、遅くなってごめんなさいね』
一夏「い‥‥いえ。ど、どうぞおかけになってください‥‥」
箒「いやあ、元気になってくださって何よりですよ‥‥」
217 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 10:17:24.45 ID:Cl7IIhlZ0
メカ無『本当にごめんなさい、心配かけたわね。ところで、ウチのメ簪ちゃんは?』
全員「!!」 ギクゥッ
箒「だ、大丈夫です!! ココに元気で座ってますよ!! まあそんなことより、自分の家だと思ってくつろいでください」
セシリア(ここ私の別荘なのですけれども‥‥!!) ビキビキ
3年生(今は抑えて‥‥!!)
メカ無「そう、箒ちゃんは良い子よね‥‥。融通が利かないように見えて実はすごく気遣いがあったりして‥‥」
箒「やめてください‥‥そう言われると気を遣わずにはいられませんよ――」
一夏(よかった‥‥何とかバレずに済m)
箒「そういえば静かで落ち着きませんね! 何か曲をかけますか? フラッシュメモリ持って来てるんですよ!!」 ブスッ
メカ無『それどういうア○ルプレイ!?』
全員「馬鹿ぁぁぁぁぁぁっ!!」
218 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 10:30:54.29 ID:Cl7IIhlZ0
メカ無『ちょっと!! よく見たらそれデスクトップPCじゃない!! ウチのメ簪ちゃんはどうしたの!?』 ガタッ
一夏「今、入院中です‥‥」
鈴(倉持技研にね)
メカ無『こんな物とすり替えるなんて、貴女ふざけてるの!?』
箒「い、いいじゃないですか。たいして変わりませんし‥‥」
一夏「おい、箒!!」
メカ無『人をナメるのもいい加減にしなさい!!』
箒「ええい、もうまどろっこしい!!」 ポチッ
メカ無『!!!?』 ピーーーー、ガガガガガッ
全員「!?」
メカ無『NO DATA』
箒「ふぅ‥これでよし」
一夏「何してんだよ!!」
チェルシー「とりあえずクローゼットに仕舞っておきましょう」 ガタガタッ
3年生「いよいよ犯罪ね‥‥」
セシリア「とんでもない事になりましたわ‥‥」
219 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 10:37:14.78 ID:Cl7IIhlZ0
ちょい休憩
どんどん間隔が開いてて申し訳ない
ノシ
220 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 13:16:20.83 ID:Cl7IIhlZ0
――翌日
一夏「妹のメ簪は無事修理が完了したぞ」
箒「コッチの方が扱いやすくていいな」
ラウラ「コンパクトで持ち運びにも便利だしな」
3年生「ねえ、ちょっといいかしら?」
一夏「何ですか?」
3年生「みんなフツーにしてるけれど‥‥そもそもこのメカ無一族って一体何なの? みんなは疑問に思わないの?」
全員「…………」
一夏「‥‥まあ、今さらそんな事言われてもなあ」
3年生「いや、今だから話し合うべきじゃないかしら!? 妹まで出てきちゃった今こそ!! このままじゃズルズル引きずっちゃうわよ!!」
全員「う〜ん‥‥」
3年生「家はどこなの!? 親はいるの!? ‥‥というより誰が作ったの!? いろいろ疑問あるでしょ!?」
箒「……『誰が作った』って、先輩‥‥」
3年生「なんでみんなハッキリ言わないのよ!! だって、どう見たってこの子たちはロボッ‥‥」
箒「やめてください!!」
3年生「どうしてよ? 何を怯えているのよ?」
箒「先輩が言おうとしてる事はメカ無さんに対するイジメです。いいですか‥‥時として私たちは対立します。けれどイジメは絶対にしない。そうだったんじゃないんですか?」
3年生「‥‥ごめんなさい。もうそれは口にしないわ‥‥」
一夏(昨日円筒型PCと大して変わんないって言ったヤツがよく言えるな)
ラウラ「だが、メカ無一族の素性というか正体は気になるところだ‥‥。何か目的があってこのIS学園に乗り込んできたとも考えられる」
マドカ・ダリル「ヘックシ!!」
フォルテ「大丈夫すか、先輩?」
山田「風邪には気をつけてくださいね、織斑先生」
221 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 13:17:21.45 ID:Cl7IIhlZ0
箒「くだらない‥‥こんなちっぽけなオモチャみたいなヤツに目的なんてあるワケないだろう。考えすぎだ」
シャル(舌の根も乾かないうちに‥‥)
一夏「でも携帯電話だって進化するほど小さいし、ひょっとしたらコイツだってとんでもない能力があるかもしれないぞ」
鈴「何言ってんのよ。何でもかんでも携帯電話と一緒にすんじゃないわよ、馬鹿!!」
メ簪『コーノーソーラハーミライ、アーナータガソバーニーイーテークーレタラー♪』 ム゙ー、ム゙ー
箒「わっ!!」
鈴「な、何よコレ!?」
ラウラ「着信音!?」
シャル「ホントに携帯電話なの、コレ!?」
3年生「‥‥ていうか誰からの電話なの!?」
鈴「と‥とにかく誰か電話に出なさいよ!!」
箒「できるか!! 気味が悪い!!」
一夏「ハイ、もしもし」 ピッ
鈴「い、一夏!!」
3年生「さすが男の子!!」
一夏「…………はい」
全員「‥‥」 ゴクリ
一夏「11月26日? 5枚? 何の事です?」
全員(何かどっかで聞いた事のあるやり取りしてる!!)
一夏「‥! そうです。はい……はい、そうです。では失礼します」 プツッ
3年生「だ‥誰からだったの‥‥?」
一夏「間違い電話でした」
3年生「そんなのすぐ切ってよ!!」
222 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 13:18:18.16 ID:Cl7IIhlZ0
鈴「ねえ、ホントに今の間違い電話!? 何か意味深な暗号みたいに聞こえたけど!!」
一夏「何でだよ!? んなわけないだろ!!」
メ簪『コーノーソーラハーミライ、アーナータガソバーニーイーテークーレタラー♪』 ム゙ー、ム゙ー
鈴「ギャーッ!! また鳴ってるわよ!!」
箒「よし、では今度は私が出よう」
3年生「お願い、箒ちゃん‥‥」
箒「‥‥ハイ、もしもし……」 ピッ
全員「‥‥」 ドキドキ
箒「え!? ‥‥わかった!! 今すぐ行く!!」 プツッ
3年生「ねえ‥‥誰からなの?」
セシリア「病欠していたセシリアからだ! 何かあったらしくて別荘に来てくれと言っていたぞ!!」
一夏「セシリアが!?」
鈴「すぐに行くわよ!!」
ラウラ「あのセシリアが自分から別荘に来いと言うのは尋常ではないな‥‥」
3年生「‥‥ていうか、あの子はどこに電話をかけたのかしら?」
223 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 13:19:11.43 ID:Cl7IIhlZ0
――セシリアの別荘
セシリア「来ましたわね‥‥もう私、どう説明したらよろしいのか‥‥」
チェルシー「お嬢様、深呼吸を」
セシリア「スゥーー、ハァーー‥‥」
シャル「一体どうしたの? セシリア」
セシリア「‥‥さっき‥クローゼットを整理していたのですけれど‥‥」 ガチャッ
鈴「え‥‥!?」
一夏「メカ無さんがいなくなってる!?」
箒「これは奇怪だな‥‥しかもこんな短期間でいなくなるなんて」
3年生「一人で歩きだしたのかしら?」
シャル「粗大ゴミに出しちゃった‥‥とか?」
一夏「とにかくみんな落ち着こう!! あわてると余計わからなくなっちまう!!」
セシリア「――一夏さんの仰る通りですわ。少し落ち着きましょう……」
チェルシー「ちょうどお茶のお時間です。皆様もどうぞ」
3年生「あ、ありがとうございます」
鈴「アタシ、ウーロン茶」
箒「緑茶を頼む」
ラウラ「抹茶はないか?」
一夏「スポーツドリンクください」
シャル「じゃあ麦茶をお願いします」
セシリア「紅茶をくださいまし」
チェルシー「はい、かしこまりました」 ガチャッ
メカ無『』 ム゙オーーーー...
全員「冷蔵庫に改造されてんじゃねーか!!」
224 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 13:20:54.25 ID:Cl7IIhlZ0
書き溜め休憩
いよいよ中盤〜終盤に来たぞ
ノシ
225 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 17:42:21.14 ID:Cl7IIhlZ0
前略、千冬姉。待ちに待ったタッグマッチもまた無人機の襲撃に遭って有耶無耶になってしまいました。
けれど、みんなの絆の力で無事に生還し、学園にも平穏が訪れています。
箒「いやいや、一時はどうなるかと思ったぞ‥‥」
ラウラ「一般生徒の顔を見ていてこれ程嬉しい気分になった事は今までなかったな」
一夏「とにかく、みんな無事で何よりだよ‥‥。むしろあの体験のおかげで、これからの日々を充実させて生きていけるような気がしてくる」
鈴「何かアタシ、無性に勉強したくなってきたわー」
セシリア「よく言いますわ‥‥フフフフ」
シャル「専用機は当分使えなくなっちゃったけれど、また今日から前と同じ学校生活を送るコトができるんだね‥‥」
一夏「ああ‥‥前と同じだよ‥‥。ま、しいて変わったコトがあるとすれば――」
ゴーレムI『‥‥』
ゴーレムIII『‥‥』
3年生「無人機が1機増えてる‥‥」
226 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 17:43:18.28 ID:Cl7IIhlZ0
ラウラ「あの片腕がブレードになってる禍々しい無人機、先日のタッグマッチに乱入してきた機体の内の1機だよな? なんでここにいるんだ」
鈴「またいつの間にか生徒になりきってるわね‥‥」
シャル「ゴレ奈ちゃんっていうのはどうかな?」
3年生「もう名前をつけ始めてる!!」
セシリア「とにかく、もうこんな変な教室はゴメンですわ!! 同じ無人機なんですからどちらか1機帰ってくださらないかしら!?」
箒「たしかに‥‥無人機が2機いても邪魔なだけだな。見慣れた古い方を残して新しいのは――」
ラウラ「いや待て、慣れているからといって古参ばかり優遇してはいつまでたっても新兵は育たない。多少賭けになるが新しいモノを取り入れる姿勢が大切だ。安全策に走って挑戦する心を忘れては成長などない」
3年生(新兵‥‥?)
ラウラ「それによく見てみろ!! 武装だけ見ればゴレ奈はゴレ美の完全な上位互換だ!! これは大きい!!」
箒「たしかにゴレ美に搭載されてるナックルやビーム砲はそのままに、鋭利な実体剣に強固なシールドビット、加えて反則スレスレのシールドバリア阻害システム。これだけの装備があれば並の敵は敵わないな」
鈴「実際メチャクチャ強かったしね‥‥」
セシリア「となりますと、ゴレ奈さんの方が有望ですわね」
ゴーレムIII「‥‥?」
シャル「期待してるよ、ゴレ奈ちゃん!!」
ゴーレムI「!!」 ガーン
ガラララ
3年生「あ!! どこに行くのゴレ美ちゃん!?」
227 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 17:44:19.74 ID:Cl7IIhlZ0
一夏「ダメだろ!! みんながゴレ奈ばかりもてはやすから、いじけちゃったじゃねえか」
箒「ちょうどいい‥‥捨てる手間が省けたな」
一夏「なんて事言うんだ! 友達だろ!!」
セシリア「友達…?」
鈴「一度ころがされそうになったのに何を今さら」
一夏「他人からつまはじきにされるヤツの気持ちを、みんなは知ってるはずだ!! 自分が同じ事をされたらどう思うか、思い出してくれよ!!」
箒「!!」
ガキ大将A『やーい、オトコオンナ〜』
セシリア「‥‥!!」
社交界の来賓客『アレを御覧なさい。没落寸前のオルコットの令嬢でなくて?』
鈴「‥‥!」
ガキ大将B『おらリンリン。笹食えよ笹、リンリン』
ラウラ「‥‥ッ」
軍高官『C-0037の性能は平均以下、か。廃棄処分も検討せねばな』
シャルル「‥‥」
継母『どうしてあの子じゃなくて、貴女みたいな泥棒猫が産まれてきたのよ!?』
3年生「‥」
一夏『え〜と、すみません。名前何て言うんでしたっけ?』
全員「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
一夏「な、みんな?」
鈴「あーもうっ! わかったわよ!! 探せばいいんでしょ、探せばぁっ!!」
セシリア「ホンッッットに一夏さんは他人の古傷をえぐってきますわね!!」
箒「こうなったら送られてきた塩の分まで働いてやる!! どこからだ!?」
一夏「みんな‥‥!!」
3年生(アレぇ? 私だけ結構最近なうえ犯人が目の前にいるんだけどー‥‥)
228 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 17:45:26.56 ID:Cl7IIhlZ0
――海浜公園
ラウラ「おーい、どこだゴレ美〜?」
シャル「いたら返事して〜!!」
鈴「ってかアイツって返事すんの?」
箒「ひょっとして海に身投げでもしてたらどうしよう‥‥」
鈴「ってかISがどうやって溺死すんのよ」
3年生「あ、あそこ!!」
全員「!!」
ゴーレム『‥‥』 チャポン
鈴「いたぁ!!」
ラウラ「海に石を投げている!!」
セシリア「よかった、みんなで行きましょう!!」 タッ
一夏「いや‥‥下手に刺激を与えたらまずい‥‥みんなで行くのはよそう」
3年生「じゃあ‥どうするの?」
一夏「――シャル、行ってくれるか?」
シャル「え、ボク?」
一夏「最初にアイツと話したのも、アイツに名前をつけたのも、俺たちの中で一番アイツと付き合いが長いのもお前だ。行ってやってくれ」
シャル「一夏‥‥」
鈴「おいしい役ゆずってやるっつってんのよ!」
セシリア「早く行きなさいな!!」
シャル「みんな‥‥うん!!」 ダッ
229 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 17:46:27.63 ID:Cl7IIhlZ0
ゴーレム『‥‥』 チャポン
シャル「こんな所にいたんだ」
ゴーレム『!』
シャル「隣、いいかな?」 スッ
ゴーレム『‥‥』
シャル「まだ気にしてるの? みんな心配してるよ‥‥」
ゴーレム『‥‥』
シャル「みんなだって、本気でいなくなってほしいからあんな事言ってたわけじゃないんだよ。ただ、あんまり突然の事で戸惑ってるだけなんだよ」
ゴーレム『‥‥』
シャル「傷つく気持ちはわかるよ‥‥。けれど、みんなも今は反省してるからさ」
ゴーレム『‥‥』
シャル「ねえ、許してあげてくれないかな?」
ゴーレム『‥‥』 コクリ
シャル「‥‥! みんな!!」
セシリア「ゴレ美さん!!」 ダッ
230 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 17:47:09.46 ID:Cl7IIhlZ0
ラウラ「すまない‥‥つい軽はずみな事を言ってしまって」
箒「ああ‥‥私たちが悪かった。この通りだ!」
鈴「ほ、本気にしてんじゃないわよ、馬鹿ぁ‥‥」
3年生「正直、今でも時々怖くなる時あるんだけどね‥‥」
一夏「‥‥」 コクリ
シャル「ね? ホントはみんなキミのコトが好きなんだよ。わかってくれるよね?」
ゴーレム『‥‥』 コクリ
シャル「だから、くよくよしないでよ。ね? ゴレ奈ちゃん!」 ポン
全員「え?」
ゴーレムIII『‥‥ッ』 ブオンッ、ドシュゥゥゥゥゥゥォ
子供A「すげー!! あのデカブツまた小石を何十回も跳ねさせてるぞ!!」
子供B「ナニモンだーっ、アイツ!?」
ゴーレムIII『‥‥///』 グッ
一夏「‥‥いつから気づいてたんだ、シャル?」
シャル「え‥‥じゃあみんなはずっと気がついてなかったの!?」
鈴「じゃあゴレ美はどこ行ったのよ〜〜〜〜っ!?」
――その頃、倉持技研
ゴーレムI『‥‥』
ヒカルノ「え? ドリルとかロケットパンチとか付けたい? 変形合体機能も? なにそれ怖い」
231 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 17:59:49.92 ID:Cl7IIhlZ0
買い物にいってきま
うん、矛盾とか酷いね徹頭徹尾
ノシ
232 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 19:08:05.23 ID:Cl7IIhlZ0
一夏「はい、はい、わかりました。すぐに伺います。はい、失礼します」 プツッ
メ簪『メカラッタ』 コトッ
一夏「ん、ありがとなメ簪」
鈴「すっかりケータイ感覚で使われてるわね、メ簪」
シャル「で、何て?」
一夏「ああ、やっぱり倉持技研に行ってたらしい」
鈴「何やってんのよアイツは!?」
セシリア「おおかた装備の調達に向かったのですのね。ゴレ奈さんに対抗心メラメラですわ」
箒「それで、すぐに出発するのか?」
一夏「ああ、俺とゴレ奈の2人で行ってくるよ」
鈴「え゙、ゴレ奈と!?」
一夏「どうも交換条件らしくてなあ、断れなかった」
3年生「交換条件って‥‥」
ラウラ「性能の高いゴレ奈の価値に目をつけたわけか」 チッ
一夏「とにかく行かないとラチがあかないからさ、行ってくるよ」
箒「き、気をつけてくれ!!」
一夏「ああ!!」 スタスタ
ゴレ奈『‥‥』 ズンズン
シャル「行っちゃったね‥‥」
ラウラ「ああ‥‥」
セシリア「思えばわたくし達、ゴレ奈さんとは、ほとんどお話できませんでしたわね」
箒「‥‥淋しくなるな」
233 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 19:08:45.75 ID:Cl7IIhlZ0
――倉持技研
一夏「どうも‥‥先ほど連絡させてもらった織斑です」
ヒカルノ「やあやあ待ってたぜぇ一夏くん!!」
一夏「うわっスク水の化け物」
ヒカルノ「ほ〜〜、いいゴーレムじゃないの〜♪」
一夏(いいゴーレムって何だ?)
ヒカルノ「じゃあこっちのお古は返しとくよ。約束だからね」
一夏「‥‥それじゃ2人とも。これでお別れになるけれど‥‥わかってくれるよな?」
ゴーレムI・III『‥‥』 コクリ
一夏「じゃ、ここで幸せに暮らすんだぞ、ゴレ奈」
ヒカルノ「おーい、そっち持って帰る方の機体だぞお一夏くぅん」
234 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 19:10:02.47 ID:Cl7IIhlZ0
――IS学園
鈴「――それはそれは変な所長さんだったわね」
一夏「まあ何にせよ、ゴレ奈も幸せに暮らしていけると思うよ」
箒「けれど、その前に念のためひとつ確認しておきたいのだが‥‥またゴレ奈とゴレ美を間違えて連れ帰ってきていないだろうな」
一夏「ハハハ、箒も心配性だなあ」
ゴーレムI『‥‥』
一夏「ホラ!! 間違いなくゴレ美だろ?」
シャル「あ〜〜〜よかったよかった。これでホッとしたよ」
セシリア「当たり前ですわ。いくら一夏さんでもそう同じミスを何度もくり返す訳ありませんわ」
一夏「それじゃ‥‥」
全員「改めてよろしく、ゴレ美ちゃん!!」
ゴーレムI『‥‥!』 プシューーーーッ
ゴーレムIII『‥‥』 ピロロロロロッ
ゴーレム?『‥‥』 グポーン
全員「」
鈴「な、何でゴレ奈も帰ってきてんのよ!?」
シャル「しかも更に1機増えてるし!!」
一夏「あっ、倉持技研からメールが」
ヒカルノ『すまん、やっぱムリぽ。手に負えないす』
全員「何じゃそりゃぁぁぁぁぁ!!」
235 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/27(金) 19:12:01.13 ID:Cl7IIhlZ0
書き溜め開始
今日はけっこうノリノリ
ノシ
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/27(金) 19:16:52.65 ID:5KMFN7fGO
メ簪の語呂の良さ
237 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/28(土) 12:57:10.71 ID:U46Y8RZB0
IS学園 身体測定
山田「では、こちらに並んでいる方は体操服を脱いで、下着姿になってくださいねー」
九段下「っだよ、かったり〜なあ」 ヌギヌギ
谷本「ホントに織斑くんが測定するの?」 ヌギヌギ
相川「ええええ、うそうそっ!? 私、昨日、ごはんおかわりしちゃったのに!」 ヌギヌギ
のほほん「やっほー、おりむ〜。へへー、めっちゃんさんの秘策炸裂だね〜」ヌギヌギ
箒「‥‥鈴。後でブラジャー貸してくれ」
鈴「何に使うのよ!?」
一夏(マ、マジで俺が測定するのか‥‥。千冬姉から目隠しもらったけれど、これ結局スケスケだから意味ねーんだよなあ)
山田「では最初の方、どうぞ〜」
一夏(うわっもう来た!!)
メカ無『ハァイ♪ ちゃんと測ってくれないと、お姉さん怒っちゃうゾ☆』
一夏(何で1年生じゃないアンタが来てんの!?)
メカ無「は・や・く♪」
一夏「は、はい。じゃあメジャーあてますのでちょっと冷たいですけれどガマンしてください」 マキマキ
メカ無『‥‥』
一夏「‥‥」
一夏(これってはたから見ると、俺のやってる事ってすごいバカみたいに思えるんだけど‥‥)
メカ無『‥‥織斑くん?』
一夏(いや、いかんいかん。邪心を振り払え!! 測定に集中するんだ!!)
一夏「じゃ、次はウェストを測りまーす」
メカ無『そこはもうすでにヒップよ?』
一夏「な!?」
一夏(それって‥‥3サイズ全部一緒って事か‥‥!?)
238 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/28(土) 12:58:25.63 ID:U46Y8RZB0
一夏(もういい‥‥気を取り直して次にいこう)
マドカ「お願いします」
一夏「いや教師は病院で測定してもらえよ千冬姉!!」
マドカ「黙って測れ。ころがすぞ」
一夏「えー‥‥」
マドカ「‥‥」
一夏「‥‥じゃあとりあえずちゃんと脱いでくれないか?」
マドカ「ブラもショーツも脱げというのか? ころがすぞ」
一夏「そのいっつも展開してるハイパーセンサー取れっつってんの!!」
…
……
………
山田「次の方どうぞ〜」
?「……」
一夏(ん? 誰だコイツ?)
?「早く‥‥測ってくれ‥‥」
一夏(はて、鈴とラウラ以外に貧乳の女子なんて居たっけか?) マキマキ
?「‥‥」
一夏「えーと、バスト72cm‥‥」
?「なぜ声に出して言う!?」 ガタッ
一夏「いや記録になんねえだろ!!」
?「残すな!!」
一夏「なんでだよ!?」
山田「ええと、篠ノ之さん。もう少し静かに――」
一夏「ええっ!? お前、ほうk」
箒「うわぁぁぁぁっ(泣)!!」 ゴッス
ドサッ
239 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/28(土) 12:59:18.97 ID:U46Y8RZB0
山田「大丈夫ですか、織斑くん?」
一夏「は、はい‥‥。次の、女子は――」
山田「え? いえ、今のゴレ美ちゃんで最後です」
一夏「え」
山田「だいぶ記憶が飛んじゃってるみたいですね‥‥今日はゆっくり休んでください」
一夏「あの‥‥内容を全然憶えてないんですけれど‥‥」
山田「‥‥その方がいい気がします」
一夏「?」
一夏「――で、あの後冷静になって思い出そうとしたんだが‥‥」
箒「ああ」
一夏「ゴレ美の体位測定をした憶えしかない」
箒「自業自得だな」
一夏「やっぱり俺、何かしたのか‥‥?」
箒「知らん」
一夏「????」
240 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/28(土) 13:56:43.87 ID:U46Y8RZB0
放課後 IS学園 屋上
鈴「それじゃ箒はお父さんに顔似てんのね‥‥ちょっと見てみたいけれど」
箒「ああ‥‥けれど父さんは巨乳ではないぞ」
ラウラ「そんな父親いてたまるか」
鈴「そう言えばあのビデオを見て思ったけれど、セシリアは絶対お母さん似でしょ」
セシリア「ええ! 皆さんもご存知の通りですわ。このヘアースタイルは亡き母を想って模ったものですの」
箒「やっぱりな」
鈴「そう言えば……え〜〜と……」
3年生「‥‥」
鈴「‥‥アンタは、お父さんとお母さんどっちに似てんのよ?」
3年生(ア‥アンタ……!?)
3年生「ううん‥‥私はおバアちゃんに似てるから‥‥」
鈴「なぁ〜〜んだおバアちゃんかあ、アハハハハ」
241 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/28(土) 13:57:29.02 ID:U46Y8RZB0
箒「ところで、子供の頃の夢ってあったよな? ラウラ、お前は何だった?」
ラウラ「私か? 立派な夫だ」
セシリア「慎ましいですけれど、それを言うなら妻では?」
箒「シャル、お前は子供の頃どんな夢があったんだ?」
ホイットニー(シャル空腹形態)「エンダァァァァアアアアイヤァァアァァアアアアア」
鈴「もう何言ってんのよ。この状態のシャルに何聞いても無駄よ。‥‥聞けても暗い過去しか出てこないだろうし」
箒「――それで、え〜〜と‥‥」
3年生「………………」
箒「先輩は‥‥」
3年生「いい加減にしてよ!!」
全員「!?」
3年生「さっきから貴女たち私のことを『アンタ』とか『先輩』だとか呼んでるけれど、お願いだからちゃんと名前で呼んでよ!!」
鈴「名前って言ったって‥‥」 チラッ
箒「なあ‥‥」 チラッ
3年生「まさかと思うんだけれど‥‥私の名前を知らないなんてコトないよね‥‥?」
箒「‥‥」
セシリア「‥‥」
鈴「‥‥」
ラウラ「‥‥」
ホイットニー「‥‥」
3年生「‥‥」
全員「‥‥ごめんなさい‥」
3年生「え、ウソ!? 知らないの!? 私、もうすぐみんなと半年の付き合いになるのに!?」
242 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/28(土) 13:58:41.55 ID:U46Y8RZB0
ガラララ
メカ無『あら、みんなここにいたの』
メ簪『メカラッタ』
箒「メカ無さん、メ簪!!」
3年生「メカ無ちゃん〜〜!!」 ダッ
メ簪『メカラ゙ッ』 ドゲシッ
鈴「あっメ簪が蹴り飛ばされた!!」
3年生「メカ無ちゃん‥‥メカ無ちゃんは長いつきあいだし、いくらなんでも私の名前知ってるわよね?」
メカ無『‥‥』
3年生「‥‥」
メカ無『Access to databank』
3年生「データバンクにアクセスしないと分かんないってどういう事!?」
メカ無『!?』 ビーッビーッビーッ
全員「!?」
3年生「何? どうしたの!?」
メカ無『‥‥データが壊れてて読み込めない』
3年生「何で!?」
鈴「‥‥3年生全体のデータが?」
メカ無『いいえ‥‥なぜかこの子のデータだけ破損してる‥‥』
3年生「ピンポイント過ぎない!?」
243 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/28(土) 14:00:13.74 ID:U46Y8RZB0
ちょっと反動がキたので休憩‥‥
ようやくやりたかったネタが――
ノシ
244 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/31(火) 18:25:46.84 ID:RXJr2OrH0
3年生「もういいわ、わかったわよ!! じゃあ改めて自己紹介するわ!! 私の名前は‥‥」
箒「‥‥ところで話は変わるが‥‥一夏はどこ行った?」
鈴「ゴレ奈の事で倉持技研に直談判しに行ったみたいよ」
3年生「ちょっと!? いくらなんでもそれはないでしょォ!?」
セシリア「お二方‥‥確かに今のはひどすぎますわ‥‥」
ラウラ「ああ‥‥ここは黙って先輩の名前を聞いてやるべきだろう」
鈴「まぁ‥‥確かにアタシも大人気なかったわよ‥‥」
箒「すみません、先輩‥‥」
3年生「ありがとう――って言うのもおかしいけれど…じゃあ自己紹介させてもらうわ‥‥。私の名前は‥‥」
バシャ
セシリア「キャッ! ホイットニーさんがジュースをこぼしてしまいましたわ!!」
ホイットニー(シャル空腹形態)「エンダァ‥‥」 ベト...
3年生「あぁ〜〜っも〜〜!! どいてっ!! 私が拭いてあげるから!!」
245 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/31(火) 18:26:46.58 ID:RXJr2OrH0
――1分後
3年生「どう!? キレイになったでしょ!? もう汚さないでね!!」
ホイットニー(シャル空腹形態)「エンダァ‥‥!!」 ピッカピカ
鈴「すっごい‥‥ちょっとしたコツだけでキレイになるもんなのね‥‥」
箒「先輩‥‥主婦に向いてるんじゃないですか?」
3年生「そりゃどうも‥じゃ、言うわよ‥‥。私の名前は‥‥」
ラウラ「む‥もうジュースがないぞ」
セシリア「ノドがかわいて死んでしまいそうですわ〜〜」
3年生「わかったわよ!! 今すぐ買ってくるから!!」
――5分後
3年生「30本買ってきたわ!! お金は要らないから大事に飲んでね!!」
箒「先輩‥‥もうお母さんみたいですね‥‥」
セシリア「自身の名前を言うためだけにここまで必死になる方は初めて見ましたわ‥‥」
3年生「よーし!! じゃ、言わせてもらうわよ!! 私の名前は‥‥」
ピピピッピピピッ
全員「!?」
鈴「ちょっと‥‥これ先生からの専用回線よ!?」
セシリア「何かあったのかしら‥‥」
3年生「」
246 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/31(火) 18:27:49.49 ID:RXJr2OrH0
山田『皆さん聞こえますか!? たった今、本校は所属不明部隊の襲撃を受けています!! 一般生徒は既に大半が緊急シェルターに避難を開始しています!! 各学年の専用機持ちの皆さんは至急マップの誘導に従い移動してください!!』
ブツッ
鈴「みんな聞いたわね!? すぐに向かうわよ!!」
全員「応ッ!!」 ダダダッ
3年生「‥‥」
メカ無『さあ先輩!! 急いでシェルターへ――』
3年生「‥‥ふっふふふ――」
メカ無『何してるんです!? さあ早く――』
3年生「アハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
メカ無『!?』
3年生「そう‥‥そんなにみんなは私の名前を聞きたくないの‥‥?」 ユラァ
メカ無『せ、先輩‥‥?』
3年生「‥‥いいよ? いいよいいよいいよ!? 別にいいよォォォォ!?」 グリン
メカ無『』
3年生「‥‥そっちがその気なら、こっちにも考えはあるもの」
メカ無『‥‥』
メ簪『メ、メカラッタ‥‥』
247 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/01/31(火) 18:31:27.09 ID:RXJr2OrH0
ようやく上がったのにまた休憩
頭痛がする は…吐き気もだ…
くっ…ぐう な…なんてことだ…この◆IM4j5.DbdYが……気分が悪いだと?
この◆IM4j5.DbdYがあの寝不足に頭を破壊されて…立つことが…立つことができないだと!?
ノシ
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/05(日) 06:41:28.40 ID:/GfrPAJNo
ファーストクラスの乗客に酒とキャビアをサービスするように乙
249 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:35:09.07 ID:5Nfzihms0
――IS学園 廊下(封鎖区域)
ドカァァァン
アンチネイムドA「‥‥防壁の爆破完了。この先は一直線です」
アンチネイムドB「ブリーフィング通りだ。障害となる勢力には実力行使で対応、その
まま地下特別区画を目指す」
アンチネイムドA「了解」
アンチネイムドC「分隊長、多少遊んでも構いませんね?」
アンチネイムドB「‥‥ヴェイル4、我々は特殊部隊であって虐殺者ではない。余計な私
刑は極力避けろ」
アンチネイムドC「‥‥」
アンチネイムドB「ただ“汚す”のは構わん。それぐらいのガス抜きは許す」
アンチネイムドC「ははっ、そうこなくちゃ!」
アンチネイムドD「ヴェイル4、独り占めはよしてくださいよ?」
アンチネイムドE「俺らだって溜まってんだ。分け前は残してくれよ」
アンチネイムドC「当たり前だろ? 女ってのはちゃんと人数分相手にできるような身体
になってんだからなぁ」
下衆野郎共「ギャハハハハハ!!」
アンチネイムドB「私語は慎め。ヴェイル3、アイツらを黙らせろ」
アンチネイムドA「」
アンチネイムドB「ヴェイル3? 復唱しろ」
アンチネイムドC「あれぇ? アレ、誰です?」
アンチネイムドB「?」
3年生「‥‥」
250 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:36:33.74 ID:5Nfzihms0
アンチネイムドE「何だアイツ?」
アンチネイムドC「警戒されている専用機持ちの中にはいねえぞ」
アンチネイムドD「って事は、逃げ遅れた生徒ですかねえ?」
アンチネイムドB「‥‥」
アンチネイムドD「どうしたの、お嬢ちゃん? ちゃんとシェルターに避難しなきゃダメだろう?」 スタスタ
3年生「‥‥」
アンチネイムドD「先生の言う事をキチンと聞かなきゃ、悪いヒトに乱暴されちゃうじゃないか‥‥」
アンチネイムドB「‥‥」
アンチネイムドA(だった何か)「」 ブラン...
アンチネイムドB「」
アンチネイムドD「何とか言えよガキィッ!!」 グイッ
3年生「ッ!!」 ドスッ
アンチネイムドD「」 ドサッ
アンチネイムドC「え?」
アンチネイムドE「ヴェイル5?」
アンチネイムドB「ヴェイル2、ヴェイル4‥‥戦闘態勢をとれ」
アンチネイムドC・E「はい?」
アンチネイムドB「わからんのか!! アレは敵だ!!」 ガチャッ
3年生「シィッ!!」 ゴォァッ
251 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:37:30.87 ID:5Nfzihms0
アンチネイムドC「くっ」 ドガガガガガガガッ
3年生「ッ!!」 ドンッ
アンチネイムドE「何だコイツ!? 弾が当たらねえ!!」
アンチネイムドC「この動き‥‥まさかハダリ!?」
3年生「‥‥!!」 グンッグンッグンッ
アンチネイムドE「あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
3年生「シャッ!!」 ビシュッ
アンチネイムドE「」 ドシャッ
アンチネイムドC「ヴェイル2ぅぅぅぅぅ!!」
アンチネイムドB「今だ!! 前が空いた!! 急いでエレベータへ向かうぞ!!」
アンチネイムドC「ら、ラジャー!!」 ダッ
3年生「‥‥ッ」 ドドドドドドドドドドドドッ
アンチネイムドB「くっ‥‥!!」 ダダダダダッ
アンチネイムドC「ヒィィィィィッ!!」 ドタドタドタッ
3年生「シィィィィィッ!!」 ドドドドドドドドドッ
アンチネイムドC「も、もうダメだぁぁぁっ!!」
アンチネイムドB「見ろ、エレベータだ!! アレに乗り込むぞ!!」
カチカチカチカチ
アンチネイムドB「早く来い早く来い早く来い早く来い早く来い!!」
3年生「グァァァァァァァァァァァァッ!!」
アンチネイムドC「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ポーン ガララ
アンチネイムドB「来た!! 乗れっ!!」
アンチネイムドC「わっ!!」
3年生「‥‥!!」 ガラララララ
ピシャッ
アンチネイムドB「ふぅ‥‥これでもう大丈夫だ」
アンチネイムドC「くそっ!! F○ck、f○ck、f○ck!!」
ガシャァッ
アンチネイムドB・C「!?」
3年生「オォォォォプン、セスァミィィィィィ‥‥!!」 ギギギギギギギッ
アンチネイムドC「キャァァァァァァァドラキュラァァァァァァ!!」
アンチネイムドB「くそっ、何なんだお前はぁぁっ!!」 ガチャッ
3年生「‥‥きたい?」
アンチネイムドB「!?」
3年生「私の名前を聞きたい?」 ニマァァァ
アンチネイムドC「あは、あははははははは」 ガタガタガタガタ
アンチネイムドB「あああああああああああああ!!」 ダンッダンッダンッ
3年生「私の名前は――」 ガララララ
ピシャッ
252 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:38:34.98 ID:5Nfzihms0
――アンチネイムド キャンプ
オペレータ「チーム・ヴェイル!! こちらHQ、チーム・ヴェイル!! 応答せよ!!」
幹部A「一体何が起きているんだ‥‥」
幹部B「‥‥ボス、どうしますか?」
千冬「‥‥」
マイネームイズ織斑千冬。私は、とある特務部隊の幹部となっている。
しかし相変わらず乗り物には酔いやすい。
思えばこれまでいろいろあった‥‥。
短期間でここまでのし上がるのは大変だった。
海路はゆっくりしてるから苦しみが長引きそうで嫌だったので空路で帰ってこれたが、まさか超亜音速ステルス輸送機に乗るハメになるとは‥‥死ぬかと思った。
だがそんな私にも今では私を慕ってくれる部下がたくさんいる。
隊長「ボス、顔色が優れないようですが‥‥」
そしてその部下の一人が、この『ヒューストン』だ。
千冬「なあ、ヒューストン‥‥私はかつて日本にいたんだが‥‥日本で何度かお前を見かけたような気がしてならないんだが‥‥」
ヒューストン「お言葉ですがボス、我々はパーソナルデータの一切を捨てた一装置に過ぎません。そして任務のために己を練磨してきた身ですが、私は日本は初めてですし日本の事は知りません。むしろ日本は嫌いです」
千冬「そうか‥‥それでは日本、あるいはフランスに姉妹とか親戚はいないか?」
ヒューストン「ボス、私は冗談を解しません。我々は既に存在しない人間です。親類縁者など最早意味を成しません」
千冬「そうか‥‥では、この話はもうヤメにしよう」
253 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:39:43.94 ID:5Nfzihms0
アンチネイムドB『‥‥こ、こちらヴェイル1‥‥』 ジジッザー
オペレータ「!! こちらHQ!!ヴェイル1、どうしました!!」
アンチネイムドB『て‥敵襲‥‥至急‥‥増援を要請‥‥』 ジージジジッガー
オペレータ「よく聞こえません!! 敵の装備、数は!?」
アンチネイムドB『は‥‥ハイスクール‥スチューデント‥‥』ザーザザッガーーー
ブツッ
オペレータ「‥‥」
幹部A「ハイスクール、スチューデント‥‥!?」
幹部B「一体何が‥‥」
千冬「‥‥私が出る」
幹部A「な‥‥ボス自ら!?」
幹部B「危険過ぎます!! いくらボスといえど‥‥!!」
千冬「私を侮るなよ」
幹部A・B「‥‥!!」
ヒューストン「ボス、私もお供します」
千冬「わかった。頼むぞ」
千冬(よし!! これで上手い事学園に帰れる!! 早いとここんな掃除屋集団から足を洗って再び教師に戻ろう‥‥)
ヒューストン「整備班!! 機体の準備は?」
整備班「隊長!! いつでも行けますよ!!」
ヒューストン「よし、出撃!!」
千冬(待っていてくれ、一夏!!)
――輸送車両
千冬「」
254 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:40:30.26 ID:5Nfzihms0
千冬「ヒューストン‥‥お前にだけは言ったハズだ。とにかく私は乗り物に弱い。タクシーで酔うのに輸送車両はないだろう!!」
ヒューストン「ご心配なく、ボス。ボスのハンガーは比較的後部座席に近づけましたし、酔い止めの薬も持ってきました」
千冬「……お前は本当に細かい所だけは気づくな‥‥」
ヒューストン「そういえば昔聞いた事があるのですが、乗り物酔いはヘソに梅干しを貼っておくと平気になるそうです」
千冬「それはすでに試した事がある‥‥だが単なる迷信だった。というか、お前の話を聞いているとどうも日本の事を知っているとしか思えんのだが‥‥」
ヒューストン「ボス、やはり日本が恋しいのですか?」
千冬「ああ‥‥たまに一夏が作ったお茶漬けを食べたくなる」
ヒューストン「ボス。私はブルックリンで野垂れ死にそうになっていた所をボスに助けられた時から、いつもそれを考えていました。いつかボスが日本に帰ってしまうのではないかと‥‥我々と決別する日が来るのかもしれないと‥‥。この感情をどう表現したら良いのでしょうか」
千冬「それはな、『淋しい』というんだ」 ゴトゴトゴト
ヒューストン「『淋しい』‥‥」 ガタガタガタ
千冬「‥‥というか、さっきから揺れが激しくなってきてるんだが学園にはまだ着かんのか!?」 ガガガガ
ヒューストン「いえ、もうすでに学園内部に侵入しています。地下特別区画まで突き進みます」 ドドドドドド
千冬「馬鹿かお前は!? ここまで来たならもうエネルギー温存も何もないだろう!?」 ゴガンゴガンゴガン
ヒューストン「昔から『果報は寝て待て』というじゃありませんか」 ズンガズンガ
千冬「お前やっぱり日本出身だろう!?」 ドゴンドゴンドゴン
ゴガァァァン
千冬・ヒューストン「!?」
ギギギギギギ
3年生「ハァイ♪」
千冬・ヒューストン「」
255 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:41:28.84 ID:5Nfzihms0
3年生「あれぇ? 織斑先生じゃないですかあ♪ どうしたんですかあ、こんなゴッツイ車なんかに乗っちゃってえ」
ヒューストン「くっ‥‥下がっていてください、ボス!!」 ガチャッ
千冬「よせ!!」
ドンッドンッドンッ
3年生「‥‥?」 シュゥゥゥゥ
ヒューストン「な‥‥歯で受け止めた、だと!?」
3年生「アレアレぇ? ホイットニーちゃんまでいるぅ。ひょっとしてぇ、デート?」
ヒューストン「うおおおおっ!!」 ヒュバッ
3年生「キャハッ、邪魔しちゃったかなぁ?」 ガシッ
ヒューストン「な!?」
3年生「ねぇ、センセ? 私の名前、覚えてますかぁ?」
千冬「何‥‥!?」
3年生「みぃんな酷いんですよぉ? 一夏くんも箒ちゃんもセシリアちゃんも鈴ちゃんもラウラちゃんも会長も、みんなみぃんな私の名前を覚えてくれなかったんですよぉ?」
千冬「‥‥ッ」
3年生「ねえセンセ、私の名前呼んでみて♪」
千冬「‥‥!!」
3年生「ねぇせんせ〜、早く呼んでぇ♪ じゃないとぉ〜‥‥」
ヒューストン「!?」
ボギッ
3年生「壊しちゃうから‥‥♪」
ヒューストン「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
千冬「倉嶋!!」
3年生「?」
千冬「いや、赤星? いや結城だったか‥‥」
3年生「‥‥」
ボギャッ
ヒューストン「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
千冬「ま、待て!!」
3年生「酷いです、先生。先生ならきっと、私の名前を覚えてくれてるって信じてたのに‥‥」
千冬「‥‥!!」
3年生「し ん じ て た の に」
256 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:42:19.95 ID:5Nfzihms0
3年生「う‥‥う〜〜ん?」
鈴「あ、気がついた!!」
箒「先輩!! 私たちがわかりますか? 先輩!!」
3年生「‥‥鈴ちゃん、箒ちゃん?」
セシリア「よかった‥‥無事でしたのね!!」
シャル「一時はどうなるかと思いましたよ‥‥!!」
3年生「みんな‥‥一体、何が‥‥?」
箒「一夏が撃たれたメカ無さんと一緒に先輩を抱えて医務室まで連れて来てくれたんです。その後一夏は電脳ダイブした私たちを助けてくれて‥‥」
鈴「でもその後、敵の罠にハマって一夏も昏睡状態になっちゃったのよ!!」
セシリア「織斑先生もなぜか大きくなって戻ってきていて、しかも意識不明の重体なんですの‥‥!!」
ラウラ「教官‥‥!!」
千冬「う〜ん‥‥」
鈴「あとついでに、何故かシャルとホイットニーが分裂しちゃってるし‥‥」
シャル「誰なんだろう、アレ‥‥」
ヒューストン「う〜ん‥‥」
3年生「そう‥‥大変だったのね、みんな‥‥」
箒「はい。でも、みんな命に別条がなくて何よりです」
3年生「で、他には?」
全員「え?」
3年生「他に事件は無いのね?」
箒「せ、先輩?」
シャル「は、はい。一般生徒たちも、みんな無事です」
3年生「そうじゃなくて!!」
全員「!?」
3年生「他に私の名前を言う邪魔をする事件はないのね!?」
全員「」
257 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:43:21.30 ID:5Nfzihms0
3年生「もう他に事件はないのね!? 私が全部解決してあげるから今の内に言って!!」
全員「……ありません……」
3年生「よーし‥‥これで問題は全部片付いたわね‥‥。もうこれ以上はないでしょう。これでやっと心おきなく私の名前が言えるわ‥‥」
鈴(どんだけ自己紹介したいのよ、この人‥‥)
シャル(シッ!)
3年生「いい!? よ〜く聞いてっ!! 私の名前は‥‥」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
鈴「な、何!?」
箒「地震か!?」
シャル「み、みんな見て!! 窓の外!!」
ラウラ「あ、アレは‥‥!?」
???「‥‥」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
セシリア「お、大きな段ボール箱‥‥!?」
鈴「何がどうなってんのよ!?」
3年生「ふ、ふふふふふふ‥‥」
シャル「せ、先輩!?」
3年生「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
全員「!?」
258 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:44:31.37 ID:5Nfzihms0
3年生「いいわっ!! たとえ相手が神であろうと‥‥私の邪魔はさせない!!」 カッ
バカッ
鈴「ギャアアアアアアアアッ、アタシのお腹から目ん玉みたいなの出てきたぁぁぁ!!」
箒「う‥お‥‥!?」 バカッ
セシリア「これは‥‥!!」 バカッ
ラウラ「待機状態のISが‥‥」 バカッ
シャル「共鳴してる!?」 バカッ
メカ無『』 バカッ
メ簪『メカラッタ!?』 バカッ
千冬「」 バカッ
一夏「」 バカッ
――教室
ダリル「こ、これは‥‥!!」 バカッ
フォルテ「先輩!!」 バカッ
九段下「うぅ‥‥」 ドサッ
ダリル「ッ!! 九段下!!」
フォルテ「先輩!! 周りの生徒たちも‥‥!!」
ドサッ ドサッ
ダリル「こりゃあ‥‥!!」
――地下特別区画
バカッ
マドカ「まさか‥‥!!」
黒崎「特別区画最奥部より、正体不明の高エネルギー体が急速接近中!! シールドバリア確認!!」
山田「まさか、また敵!?」
マドカ「いや違う………」
3年生に似た巨人「」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
黒崎「ヒト! 人間です!!」
山田「ひ…」
3年生に似た巨人「」 ズズズズッ
山田「ぎゃああああああああああああああ!!」
259 :
◆IM4j5.DbdY
[sage saga]:2017/02/06(月) 15:46:15.93 ID:5Nfzihms0
――地表
ドオッ
???「!」
ピシッ ギィィィィィィィィィィィ
???「‥‥」
ギギギギギギギギギギギ
3年生に似た巨人「ああああおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
???「‥‥」 ピシッ
3年生に似た巨人「神よ、我が名を呼べ!!」
ギギギギギギギギギギギギギ バカッ
3年生に似た巨人「さあ!!」
浮き輪を持った犬のようなモノ「!!」 ゴゴゴゴゴゴ
――教室
谷本「」
鷹月「」
相川「」
――喫茶「ななつき」
絢音「」
――倉持技研
ヒカルノ「」
――五反田食堂
弾「」
源「」
蓮「」
蘭「一夏‥さん‥‥」
――アメリカ合衆国「イレイズド」
ナターシャ「」
イーリス「」
――某所 亡国機業本拠地
スコール「」
オータム「」
341.95 KB
Speed:0.1
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)