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【艦これ】提督「継続しているものの」【安価】
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58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/12(日) 00:54:52.01 ID:0X8V4sWT0
09
テロの事件がやっていた。
食堂のテレビはやがて朝のワイドショーに切り替わった。
リポーターは次のニュースと言っていた。
人は死ぬ。その程度の扱いだった。
僕はそれをBGMに昨日の北上とのやりとりを思い出す。
…前任者を殺しにいった奴がいる?
…そいつは、さきほどの女に関連がある?
僕はそこまで考えて、笑った。
バカバカしい。
北上が不安がっても、僕には関係ないことじゃないか。
そう思うと、さきほどまでの話が全て馬鹿らしくなった。
僕は椅子に座ると、明日の予定表を見た。
いつも通りだ。
何も問題ない。
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/12(日) 00:55:19.95 ID:0X8V4sWT0
「…ねえ提督。辞書しらないか?」
声にハッとした。
そう言ったのは涼風で僕は意外に思った。
「どうした?」
「紙の辞書がないんだ。談話室に置いてあった古い奴」
僕は北上を見た。
北上はしらばっくれているが、思い出したように言う。
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/12(日) 00:56:31.57 ID:0X8V4sWT0
「あ、あれ涼風のだった?」
「いや、違うけど。見当たらないなって」
「おー了解。無いと不便だよね。あたしの電子辞書あげるよ」
「いいのか?」
怪訝そうに北上を涼風は見る。
「いーのいーの」
夕立が、茶碗を片手に涼風に言う。
「また本?」
「お前よりマシさ。日がな1日スマホって」
「別に関係ないっぽい」
夕立はそういうと、由良を見る。
「…そういえば由良は読まなくなったね」
灰皿の前にいた、由良は夕立を見る。
「そう?」
「うん」
「変化かな」
由良がそう言う横で、天城が刺繍をしていた。
何か作っているとは知っていたが、僕は初めて見た気になった。
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/12(日) 00:57:22.64 ID:0X8V4sWT0
「ねえ、提督さん」
夕立が珍しく僕を見た。
「ゲーム買ってよ」
「給金で買いたまえ」
「けちっぽい」
「それで結構」
それに北上が笑った。
僕はムッとなる。
「やめなやめな、その手の人間は後生大事に金だけ積むんだ。
で葬式で身内が揉めるまでが鉄板さ」
「北上が言うと信用あるっぽい」
夕立が同意した。
「北上みたいな博打狂とは真逆だもん、提督さん」
「放っておけ」
僕はそういうと、ほうじ茶を飲み干した。
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/12(日) 00:58:16.74 ID:0X8V4sWT0
「…また近々演習がある」
そこで僕は言葉を切り出した。
天城が僕を見た。
「珍しいですね」
「そうだな。…勝ってくれ、今度は」
そう言うと、誰も返事をしなかった。
そのまま食堂を僕は出た。
いつものように執務を初めて、
いつものように早く終わった。
暇よりも習慣から雑誌を買いに外に出た。
知った顔の島の住人に挨拶を交わす。
そのまま何気なく歩いていると、僕は遠くに青い髪の少女を見た。
それと、彼女と歩く少年の姿も。
そこで僕の興味はなくなり、僕は機嫌の良さそうな女店主から雑誌を受け取って自室に戻った。
帰り道、佇む金髪の少女を見たが僕は無視した。
彼女らに歩み寄ってももう無駄だ。
そう僕は思い始めていた。
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/12(日) 01:00:04.37 ID:0X8V4sWT0
10
東海方面へ走る船に乗りながら、私は雑誌に目を通していた。
洋上での演習と言う事で、このようなことになった。
バカみたいに待ち時間はある。
仕事を持ち込めないため、こうして談話室で何かしら読んで時間を潰すしかない。
そうしていると、苛立ついた様子の北上が話しかけてきた。
「ねえ、提督。タバコ持ってないかい?」
「忘れたのか」
「そうともゆー。
いやあ、ヤニ切れでイライラするー。生理並みだね。
買えるには買えるんだけど銘柄が気に入ら無いんだよ」
「下品だぞ」
「野外で雉打できる男に言われたくはないねー」
僕は、面倒がって言った。
「それなら由良に貰え」
「やだよ。あの子の安タバコ。まず〜いの吸ってるから」
「僕はお前も同類に思えるが」
「やだなあ、豚骨と家系を同列に扱う並みの発言だ」
「………駆逐艦に飴でももらえ」
「駆逐艦?うざいからパス」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/12(日) 01:00:52.39 ID:0X8V4sWT0
北上はひらひらと手を振る。
僕はその手元を聞きながら質問した。
「…お前は演習に出ないんだよな」
「出ないよ。出ちゃダメだかんね、あたし」
どの意味で言ったのだろうか。
僕が聞く前に、北上は言った。
「一応彼女らを制圧できますけどねー」
北上は嘘か本当かそう言うと、僕を見る。
「まあ任せろ、年下」
「…一体幾つだお前」
「さあ?野暮天もいいとこ。君は無粋だねえ」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/12(日) 01:01:25.73 ID:0X8V4sWT0
北上は、そう言ってから僕に聞いた。
「ちな、指揮は?」
「するさ。今回は勝つ」
「負けりゃいいのに」
北上は出鼻をくじくようなことを言った。
「それじゃあ出世しないよ。
ご機嫌取らないバカなんて上からしたら捨てればいいんだし」
「……」
黙って北上の言葉を聞く。
理がないわけではない。
けれど、僕は言った。
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/12(日) 01:05:51.12 ID:0X8V4sWT0
「悔しいだろ、そんなの」
「…ああ、君をまだ理解できてなかったね。君は案外俗だ」
北上は、それから言った。
「正しいことに理があるとでも思ってるでしょ」
「正しいことは正しいんだ」
僕が言うと、北上は嘲笑した。
「滑稽だね。正しい?ナマを言うなって提督。
正しいことに耳が痛くなるのが人間だよ」
「…そうやってお前はいつでも真面目に生きないんだな」
「真面目に甘んじてる君に指摘されたくないね」
「本気で言ってるのか」
「もちのろん。あたしが本気出すのは、遊びだけだよ」
僕は、怒りから返事もしなかった。
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/12(日) 01:13:21.65 ID:0X8V4sWT0
「塩対応だ。三枚目なのに」
腹が立ったが黙っていた。
北上はポスンと僕の前に座る。
「妥協案を出すよ提督。勝つつもりなら、接戦したまえ」
「…なんだ?」
「上に仕方がないと言わせるためさ」
そう言うと、北上は僕を見て笑った。
「君は不器用だね。不器用な人間は死ぬべきだよ。
ねえ提督。人の話の中でそんな不器用な人間が好まれたり、
報われる理由って考えたことある?」
「…?」
「餌食にするためだよ。我々は他人を利用して生きてるからね。
生き方の下手な奴が犠牲で必要なのさ。
下手な奴ってのは往々にして他人の利用の仕方をしらないんだよ」
「それは間違ってる」
「いーや真実だよ。
なら…証明しようか、提督」
僕は北上を見る。
「今回の演習、勝ちにさせてあげる」
「は…?」
「代わりに、提督は私の言うことを聞く。どう?」
「ふざけるな」
「ふざけてないよ。何、自分で負けて悔しいって言ったくせにさ、
勝てないと思ってるの?」
「……俺が乗る理由がない」
「ま、確かにね。ならいいや。あたし勝手にするよ。
けど、忘れないでね」
北上はそう言うと立ち上がる。
「勝つよ、今回」
僕は答えなかった。
北上はそのまま立ち上がると、どこかへと消えた。
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/09(木) 01:05:43.85 ID:QnsYoMfx0
11
ニヤついた北上が見送りに行ったらしい。
無線機片手に待っていると、声が聞こえた。
夕立の大声。
それも抗議だった。
「提督、マジない!」
夕立からの指摘に僕は面食らう。
あのアホ何を言ったのだ。
「…あいつらより雑魚?笑わせないでよ!」
やけに好戦的な夕立が、その言葉を続けるより先に通信が切り替わる。
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/09(木) 01:06:46.69 ID:QnsYoMfx0
「提督ですか?」
天城だった。
「ああ」
「…北上の独断とは思いますが、気をつけてください」
「何を言ったんだ、アイツ」
「『君らは前の提督がいないと雑魚なの?』です」
僕は呻きたくなった。
どデカイ爆弾を投げ入れやがった。
「わかった。北上には注意しておく」
「そうしてください」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/09(木) 01:07:31.85 ID:QnsYoMfx0
12
「私の勝ちー、あはははは」
ポテトチップス片手に、北上は勝ちほこる。
僕はそれを恨めしい気持ちで見ていた。
勝ちは、いい。
けれど、このもや付きは許容できそうになかった。
「…会いに行ってくる」
「どうぞご勝手に」
ばりぼりと音がした。
その下品さが今、耐えられそうになかった。
「弱いねえ」
ぽつりとこぼした北上の言葉がなぜか聞こえた。
僕はそれを無視して、控え室へと向かう。
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/09(木) 01:08:31.80 ID:QnsYoMfx0
自分の部下たちは、鳥かごで上がってきていたようで待機中だった。
夕立が僕を見る。
「勝ったから」
それだけ彼女は言った。
後の皆も同じように、何も言わなかった。
すこしめまいがした。
僕よりも、彼女たちは前任者を慕っているのは、いい。
けれども、前任者への侮辱で本気を出すことは…耐えられそうになかった。
自分でも何を言っているのか僕はわからなくなった。
ただ労いの言葉を繰り返していたのだろう。
そんな思いで、僕は部屋に戻った。
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/09(木) 01:11:03.29 ID:QnsYoMfx0
13
サラトガ、
演習での勝利、
心を面倒なものが覆っている気がした。
島に戻って同じように執務がしたかった。
こんな思いになるのなら、勝たなければよかったと思った。
…北上が僕を笑った理由をそこで僕は初めて理解した。
ああ、彼女からしたら僕は道化だ。
バカな男だと、自覚してしまえば惨めさがこみ上げてきた。
自分はなんて、愚かなのだろうか。
自尊心が傷ついて、気分が悪くなる。
僕はあてがわれた船室の窓へと寄った。
くらい海は、何かを抱きかかえているようにも思えた。
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 22:24:01.47 ID:rbYudfL80
14
船は戻る。
そのはずだった。
しかし僕は某然としていた。
「……嘘だろ」
緊急の放送があったのは先ほど。
演習相手と共に僕が聞いた命令は信じられないものだった。
東京湾に侵入した姫を倒せ。
馬鹿げてるといいたかった。
近海の制海は我々が抑えている。
防衛網、監視網が破られた通達はない。
だが、命令は下り…事実僕対象は観測されていた。
出撃させた部下のことよりも、
僕は目の前のことに理解が追いついていなかった。
何故、姫クラスが。
そんな僕と対象的に、演習相手は指揮に本土との連絡と目まぐるしく動いている。
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 22:25:28.99 ID:rbYudfL80
その時だった。
北上が僕の手を引いた。
「提督」
目が笑っていない。
僕の反応よりも早く北上は僕を部屋の外へと連れ出す。
彼女は足を止めなかった。
「おい、何処へ!」
そんな言葉を出せることには、僕たちは船の廊下を長く歩いていた。
周りに人気はいない。
そんな中、北上は言う。
「…話がある」
語調が違った。
そのことが何を意味するのか、僕はわかりかねた。
北上は無表情のまま言う。
「提督、自前の艦隊を切り捨てろ。今なら全員沈められる」
「は?」
「深海よりのアレらが会敵すれば、間違いなく人型が増える」
「な…」
「その意味がわらないわけじゃないだろ?」
「待て」
僕は北上の肩を掴んだ。
「…まだ艦娘のうちに沈めろって言うのか」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 22:27:07.58 ID:rbYudfL80
北上は肩に置いた僕の手を払い言う。
「何のために私が工作艦になってまでここにいると思う?」
北上はそう言うと、俺をまっすぐ見る。
「この際、姫がどう出てきたは関係ない。
問題なのは、深海化しかねない君の艦隊が迎撃に加わっているっていることだ」
「命令だ」
「上の混乱で、潜在的な敵を起こすバカな真似を看破できない」
北上はそう言うと、俺に背を向けた。
「…上への弁明と、対戦相手を押さえておいて」
「待てよ!」
思わず手が出た。
北上の細い手首を僕は掴んだ。
「仲間を、[
ピーーー
]のか」
僕がそう言った時だった。
足の痛みを感じると同寺に僕は転倒する。
北上を床から見上げる形。
北上はそのまま僕の胸を踏みつけ艤装を展開した。
「そんなもの?」
砲は俺に向いていた。
「…期待したのがバカだった。ここで死ぬ?」
北上はさらに力を込める。
「居場所がないから、ぬるい場所で腐っていく。
…だから共感していたんだけど」
北上はそう不思議なことを言ってから、足を上げた。
「君はあたしの想像より馬鹿だね」
彼女は背を向けた。
待てよと、僕は大声で呼んだ。
けれど彼女は振り返ることなどしなかった。
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 22:28:34.18 ID:rbYudfL80
15
先遣した演習先の艦隊と敵の戦闘が始まったらしい。
凄まじい嫌悪感と、吐き気に耐えながら僕は指揮をとる。
…北上が追いついた瞬間、彼女らは沈む。
それを思うと、僕は気が狂いそうだった。
好かれてはいない。
嫌われている自覚はある。
だが、それでも目の前で殺されていいのかといえば話が違った。
天城からの報告が上がる。
…よそ事を考える余裕などないはずなのに、僕の脳裏で何かの記憶が蘇った。
「…あ」
何を、自分は考えていたのだ。
とっくに自分は自分の意思で人を消すことを選んでいただろう。
その後だ。
突如として、通信が遮断された。
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 22:29:29.79 ID:rbYudfL80
16
ただ暗かった。
だが、冷たさから自分が海に落ちているのだと分かった。
記憶が、飛んでいた。
思い出そうとして頭が痛んだ。
なんとか体勢を立て直す。
波を被るたび、ひどく痛む。
頭に傷を負ったらしい。
ぐるりと周りを見る。
遠くに光が見える。
…どこの港か。
だんだんと力がなくなりつつあった。
死ぬのかと、ふと思った。
それで生きていたとして、自分に何があるのかと想像した。
明るい未来が待っていたのだろうか?
いや、このままではなかっただろう。
思えば何も考えず、
あるいは不幸となると知りながら進むのは、愚かではないか。
そんなことを、考えた。
またダメかと、知らず口にしていた。
きっと、自分の人生に満足はないのだろう。
あったとしてもそれは刹那。
満たされた豊かな退屈はきっと訪れない。
そう思った時、遠くに小舟を見つけた。
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 22:30:14.68 ID:rbYudfL80
17
その音を聞いた時、僕はボートの上で彼女を見上げた。
真っ黒な艤装。
蝋より白い肌。
深海艦であった。
彼女は僕を一瞥する。
互いに無言。
ソレが口を開いたのは、僕にとっては驚きだった。
『お前、死ななかったの』
日本語。
会話を試みる個体の存在は知っていたが、僕は仰天した。
そのまま、その謎の深海は僕を見る。
『死ぬ?』
彼女はそう尋ねた。
僕は彼女を見上げ、言った。
「…楽になる?」
『…知らない』
彼女はそう言ってから振り返る。
その瞳は何かを見ている。
『……そう』
彼女はそう言い、僕を残して彼女は消えた。
その後で、僕は北上を見つけた。
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 22:31:05.80 ID:rbYudfL80
18
北上を船へと拾い上げる。
…とてつもなく重い。
ふと軽くなったと思った途端、彼女の壊れた艤装が海へと沈んでいく。
海水に濡れた彼女をやっとのことで船にあげた。
…そこで一息ついて、僕は自分の行動の意味を問うた。
投げやりでここまで来ておいてだ。
今更、彼女を拾うことに意味はあったのだろうか。
贖罪か。
果たして。
しばらくすると北上は僕を見、そして言った。
「あの世?」
「この世だ」
そう答えると、北上は体の一部に触れる。
ひどく痛むらしい。
彼女は表情を歪めながら言った。
「…どうなったの?」
僕は答える。
「深海にやられたよ。もう船はない」
「そっか」
北上は僕を見る。
「…ついてるね」
北上のその言葉を受けて、僕は様々なことを考えた。
ついてるとは何だ。
今生きていても叱責させるのは間違いない。
それに自分のしたことを思えば…
「…さあどうする提督」
北上は僕の想いを知ってか知らずかそう言った。
返す言葉のない僕は、ただただ困惑した。
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/07(金) 23:54:57.51 ID:Cops87BZ0
はよ
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/22(土) 20:49:14.73 ID:WxLVMVwR0
お待たせして申し訳ないです。
続きです。
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/22(土) 20:50:28.86 ID:WxLVMVwR0
19
馬鹿げた指示。
その命令を聞いた彼女たちは皆思った。
何せ、近海で姫だ。
馬鹿げている…
この海は奴らが出る場所でない。
だが命令は下された。
その命令ゆえに彼女たちは艤装を背負ってこの海に立っていた。
「…へんな気分だなぁ」
ぼそりと言ったのは涼風。
夕立はがりがりと首をかきながら答える。
「何がっぽい」
「静かすぎることさ」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/22(土) 20:51:33.66 ID:WxLVMVwR0
暗い海に、走る4つの艦。
だが、不気味なほど海は静まり返っていた。
「…でも上は確認したんでしょう?」
そう由良が言った。
天城は索敵しつつ口を挟んだ。
「ええ。実際、電探に写ったそうですから」
はっと、夕立が笑う。
「おばけじゃないの?」
「おい」
涼風が諌める様に言った。
「ここに何が出るって言うのよ。イ級すら見ないわ」
涼風は黙る。
由良も無言だった。
天城だけが答える。
「任務ですから」
「…なあに天城?私たちに亡霊探しでもさせるのが正しいっていうの?」
「それは…」
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/22(土) 20:53:02.51 ID:WxLVMVwR0
そう言葉に天城が詰まった時だった。
激しい爆音が轟く。
皆が振り返った。
遠くに見える、彼女たちの船が揺れていた。
呆気にとられる彼女たちの前で、爆発はさらに続いた。
誰かが反応する前だった。
先行していた演習相手だろう、別の砲撃音が響く。
「会敵のようですね!」
天城が口調を強めた。
同時に、船に通信を取るが返事はない。
二方向からの攻撃。
…もう、頼れるのは自分らしかいないのだと彼女はそこで腹をくくった。
そんな天城を見て察したのだろう。
夕立は、斜に構えた発言を止め、己の艤装を構える。
由良、涼風もそれに続く。
だが、敵はこなかった。
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/22(土) 20:55:37.78 ID:WxLVMVwR0
「…?」
先行していた演習相手からの通信が途絶えたことを、天城はそこで知った。
嘘だ。
彼女は再度通信を試みるが、返事はこない。
「…どうなっているの?」
由良がポツリと言った。
やがて波の音しか聞こえなくなった。
船は燃えている。
だが不思議なほどあたりは静まりかえった。
そして、彼女たちはソレを見た。
「見て」
誰かが言った。
確かに、深海艦の姫であった。
だが、見たことがない形。
強いて言えば、どこかで資料で見た姫にも似ている。
「重巡?いや軽巡…」
天城は一人呟く。
「来るわ!」
夕立が艤装を構えた。
速やかに砲撃は行われた。
だが、姫には当たらなかった。
姫が攻撃に気づいたようだ。
ぐるりと、その姫はこちらを向いた。
姫も同様に砲を構える。
対する天城、由良、夕立、涼風も構え…緊張が走る中だった。
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/22(土) 20:57:04.02 ID:WxLVMVwR0
「え?」
誰の言葉か。
それが姫から発せられたのだと、後から彼女たちは知った。
姫の発言に由良は違和感を覚えた。
夕立は考えず魚雷を手に進みだした。
涼風は、動きを止めた姫を訝しんだ。
天城は攻撃しようとした手が鈍った。
最後に姫は彼女たちを見た瞬間手を止めた。
まるで見たくないものを見たかのように。
「沈めっぽい!」
夕立だけがそう絶叫し、次の瞬間、姫もまた砲を動かした。
雷撃と砲撃が交わされ、二つの破裂音が轟いた。
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/22(土) 20:58:09.25 ID:WxLVMVwR0
21
金髪碧眼の女だった。
背は高く、スタイルもいい。
美貌であるが、カフェテラスで彼女に声をかける男はいない。
なにせ女の顔には大きな火傷があった。
傷を一切隠しもせずタバコを吹かすそんな女に、声をかける女がいた。
「何してるの」
若い女に金髪女は振り返る。
彼女は楽しそうな顔をした。
「見て、近海で深海と遭遇ですって」
その言葉に、もう一人の女はいい顔をしなかった。
茶髪の女は、金髪の目の前の椅子を引いた。
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/22(土) 20:59:27.19 ID:WxLVMVwR0
「もう関係無い話よ」
彼女はそう言うと、金髪を見る。
「どうかしら?あの人次第じゃない」
金髪の言葉で、茶髪は彼を思い出す。
腑抜けになった、あの男。
「私はもういいわ…戦わなくていいんですもの」
「本当?」
ケタケタと金髪は笑う。
茶髪は苛立ちを覚えた。
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/22(土) 21:04:36.06 ID:WxLVMVwR0
「どうして好き好んで死にに行くのかしらね」
そう嫌味を言うと、金髪はタバコをくわえつつ言う。
「己のロイヤルティの命じるままに」
「…金じゃないの?」
「義勇軍は何時の時代もいたの。それより売春の方が古いけどね」
茶髪の疑問に、金髪は余分な言葉をくわえて答えた。
茶髪はイラつきながら、呟いた。
「けど戦ってたら、私たちも直してもらえたかもね」
そう言うと、金髪は目を細めた。
「今更美貌なんていいわ」
「……あんたが言うと思わなかった」
茶髪が意外に思うと、金髪は破顔して言った。
「だって少なくとも奪い取れたんですもの」
「…だったら彼の部屋の掃除でもしなさいよ」
「甘やかすのが私の仕事だから」
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/22(土) 21:12:55.28 ID:WxLVMVwR0
そう金髪女は答えると、茶髪女に言う。
「女の顔なんて、本当はね男にとって如何でもいいのよ。
やれるかやれないか。あるいは自分に益があるかないか。
だから私はあの人にしてあげる」
「あなたの言い分はわかった。じゃあ、なんで男は女に働きかけるの?」
「女を所有するまでが楽しいからよ」
金髪はそう言って、茶髪を見る。
「だから男はかわいそうで、女は無様」
「女が無様ってのは飽きられるから?」
「そう。そして悲しいかな、私たちは老いてく」
「どのツラ下げてその言葉が出るのかしら」
茶髪がそう言うと、金髪は大笑いた。
「そうね、お人形だものね、私たち」
金髪はそう言うと、コーヒーを飲みきった。
「帰りましょうか」
「私が呼びに来たのよ。タバコなら吸えたでしょ」
「そうだっけ?」
金髪はそうトボけた。
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/22(土) 21:14:20.50 ID:WxLVMVwR0
安価 この後 北上と提督は如何なったか
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/22(土) 21:57:48.21 ID:BkZMXxODO
離れられなくなった
運命共同体
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/07(日) 21:36:23.02 ID:GCuDn6z20
お待たせしました。投下します
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/07(日) 21:37:34.61 ID:GCuDn6z20
22
何処かの浜に辿り着いたのは、暁の頃だった。
釣り人ひとりいない。
僕は浜に降り立つと、手が震えていることに気づいた。
助かった安堵さ。
けれども、この後待ち受けることを思えば、ただ怖かった。
北上も同じようにボートから降りる。
「どうする」
「…連絡しないと」
僕が言うと、北上は何も言わなかった。
現金をこんな時でも持っていることを恨めしく思った。
電話する先は何処だ、そう思ったところで北上が提案した。
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/07(日) 21:38:40.10 ID:GCuDn6z20
「…提督」
「なんだよ」
「ラブホが見えるね」
「は…?」
「着替えたい」
北上はそう言った。
僕はバカじゃないかと真剣に思った。
「こんな時にお前」
「この格好で歩けっての?」
そう言われ、僕は彼女の姿を思い出す。
返す言葉が見当たらない。
僕は吐き捨てるように言った。
「わかった。クソッタレ」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/07(日) 21:39:54.27 ID:GCuDn6z20
そのままフロントを通り抜けられたのは奇跡だと思った。
よくよく考えれば、着替えもない。
自分は何をしているのだと、僕は強い自己嫌悪を覚えた。
それでも連絡しようと僕は電話を取った。
連絡先は悩んだ…だが、電話をしていた。
本部につながればいいと思ったが、コールが始まった瞬間に恐れを感じた。
なぜ、自分がそうしたか分からなかった。
気づけば僕は電話を切っていた。
「…何してんだよ。パニックじゃないか」
そう一人つぶやいた。
誰からの返事もなかった。
ただ北上が浴びてるであろうシャワーの音がした。
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/07(日) 21:40:54.16 ID:GCuDn6z20
「入りなよ。臭いよ」
そう北上に言われ、僕も浴室に入る。
「…あ」
ふと蛇口に指をかけて、僕は赤い何かに気がついた。
血だ…
理解してしまうと、思わず足元を見た。
北上は流したのだろう。
だが、流しきれなかった彼女の血が、排水溝近くで滲んでいた。
何も言えない気持ちのまま僕は頭から湯を被った。
そうして濡れた髪のまま部屋に戻ると、バスタオルを赤くにじませた北上がいた。
彼女は歯でシーツを噛んでいる。
何をしていると問うより早く、彼女はシーツを裂く。
「…手当してるだけだって」
北上はそのまま器用に傷口にシーツを巻いていく。
その手慣れた作業を見ながら、
僕は彼女たちが赤い血を持っているのだと今更再確認した。
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/07(日) 21:41:31.66 ID:GCuDn6z20
「連絡は?」
「あ…いや」
僕が言い切る前に北上は黙った。
「それならいいよ。あと見てもいいけどつまんないよ」
彼女はシーツを巻き終えると、バスタオルに手をかけた。
僕は慌てて顔を背けた。
…予想していた北上からの指摘はなかった。
「終わったよ」
僕と同じくバスローブを巻いた北上に言われ、僕は前を向いた。
彼女は何も言わない。
立ったまましばらくいただろう。
北上がベットの上を移動してから言った。
「…突っ立ってないで来なよ」
「ああ」
言われてベッドに腰掛けると、さっさと北上は布団を被った。
彼女は僕に背を向けたまま言う。
「もう寝よう。死にたいなら手を出してもいいけど」
返事を返せなかった。
その間に北上は照明を落とす。
薄暗い空間の中、僕もどっと疲れが出てきた。
…もう、いい。
そう思ったが早いか、僕は彼女と同じ布団に入った。
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/07(日) 21:42:01.91 ID:GCuDn6z20
今回はここまで。またお願いします。
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/28(日) 17:24:52.11 ID:3WaZGwyp0
はよ
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/27(火) 04:06:14.68 ID:jYKk5Z9G0
のんびり舞っとる
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/30(金) 22:08:21.27 ID:vG2Ragdn0
23
テレビが流れていた。
タバコをくゆらす男の目はそれを見ていない。
醜くゆがんだ右耳。痩せ頬骨の浮いた顔。
その上酷く目の落ち窪んだ男だった。
彼は真っ白な顔のまま、灰皿がわりのビール缶にタバコをねじ込む。
その横で、ベッドの上でボリボリと腹をかく少女がスマホ片手に言った。
「サラトガが近海で発見だってニュースどうなった?」
「ああそう」
「あいつらの買い物って何時戻り?」
「さあ」
男は新しいビールを開ける。
一息で半分ほど飲むと、男はそこにウィスキーを流し込む。
くるくると男は缶を振る。
水音がテレビの音に混じった。
「ねえそれ、何杯目?」
「うん」
グビリとボイラーを煽る男の後頭部に少女は聞いた。
男は答えない。
少女は立ち上がると、男に言った。
「寝るなら吐いてからにしてよね」
「……それな」
男はウィスキー瓶の蓋を開けた。
明らかに泥酔しているくせに、男の表情は死んでいた。
少女は半ば生ける屍じみた男の脇を通る。
テレビボード横の冷蔵庫から、彼女もビールを取り出す。
そのプルタブに指をかけた時だった。
男が身を乗り出していた。
少女はまた嘔吐しやがんのか、と焦った。
だが男は嘔吐することなく、
テレビ画面を食い入るように見ている。
『…未明、演習の…沈没…現場では…』
「何?どうした?」
少女が問うと、男は立ち上がった。
「……」
何かあったか?と少女は思ったが、
立ち上がらんとする直後に男は体制を崩した。
そのまま千鳥足ゆえ彼は空き缶を踏んで転倒した。
鈍い音がした。
そのまま悪態をつき男は真っ青な顔になった。
「吐くなら便所!」
少女は思い切り、男の背中を蹴り飛ばした。
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/30(金) 22:17:20.76 ID:vG2Ragdn0
鶯谷の改札を抜ける女らがいた。
そのまま風俗街へと二人の女は歩いていく。
金髪と茶髪の外人女。
彼女たちはラブホテル脇の雑居ビルに入る。
キャバレーが入居する階。
かつてはスナックだった一室。
そのドアを開く。
そして彼女たちは、同居人とばったり出くわした。
「…あら」
金髪が言うと、少女は答えた。
「おかえり。どこほっつき歩いてたの?」
「じゃがいもに付き合って池袋」
茶髪がそう言うと、金髪は笑う。
「ひどいわね」
「あんたの放浪に付き合う事も考えてほしいわね」
そう嫌味を言った彼女たちは奇妙な声を聞いた。
外人二人は顔を見合わせ、金髪が少女に尋ねた。
「あのひと、また吐いてるの?」
「そ。だけど」
「だけど?」
茶髪が問い返し、少女が答える前だった。
フラフラの足取りでトイレから男が出てきた。
男は壁に手をつけながら、女たちを見ると言った。
「やる事が出来た」
「わかった……ズボン吐いてから言え阿呆」
少女は辛辣な言葉を吐いた。
男は下がったままのズボンを上げようとして、再度転んだ。
悪態をつきながら男は立ち上がる。
女たちは、仕方ないと言った顔で彼に近寄った。
男は金髪茶髪に引きずられるがまま、椅子に座らされる。
あまりの醜態に少女が見かねてミネラルウォーターを出した。
男はそれをがぶ飲みしながら、女たちを見て言った。
「…協力してくれ」
「拒否」
「反対」
「嫌よ」
三人に否定された男は頭をかく。
苛立ちからか、男は立ち上がろうとした。
が、泥酔した体は思うように動かなかったらしい。
男は肘でミネラルウォーターを倒した。
少女は、醜態を晒す男に向けて露骨に嫌な顔を向けた。
「ねえ、アル中。鏡見た?」
「見た」
「今もカスでクズなあんた」
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/30(金) 22:19:30.26 ID:vG2Ragdn0
「……」
「そんな汚物が『協力してくれ』って言って、『はい喜んで』と私たちが言うと思う?」
茶髪はこぼれた水を布巾で拭き取る。
男は淀んだ目で言う。
「それでもたのむ」
金髪はタバコをくわえながら、少女に続いて男に諭すように言う。
「わかった。また何時もの死にたいってワガママでしょ?」
「ちがう」
「はいはい分かった。私はあなたに死んでほしくないから嫌」
布巾をテーブルの脇に置いた茶髪も、男に言う。
「貴方に死なれると困るので」
男は目を閉じる。
それから、口を開いた。
「ちがうんだ」
「それが何?」
すっぱりと少女が言う。
彼女はテーブルに身を乗り出して、男の無精髭を厭わず彼の顎をつかんだ。
「泥酔してる蕩けた頭でもわかるように言うわ。
お前は死んだの。
今更何?協力して何がしたいわけ?」
「…」
「復讐した、金も稼いだ。これ以上何が欲しいの?」
「…」
「違う?
やる事なくて女をはべらせて、
タバコふかして日がな一日朝から酒飲んで、
毎晩毎晩女と寝て「人生下らねえ、死にたい死にたい」って言って、
泥酔していられるこの状況を終わらせたいってこと?」
ギリギリと少女は男を締め上げる。
男は酔ったままだが、少女の目を見て言う。
「それでも…やることがある」
「どういうこと?」
茶髪が食いついた。
金髪も灰皿にタバコを置くと、男を見る。
男は少女の手を払うと言った。
「おれのあと釜が船ごと沈められた。おれたちも狙われるかもしれない」
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/01(土) 10:22:52.53 ID:8Xm68aqSO
ズボン吐いたのか
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2019/06/23(日) 22:50:02.02 ID:pkem8GfB0
?
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2019/07/10(水) 10:18:05.90 ID:S95w3F+a0
終わってしまったのか……?
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