ナツメ「レッドが指名手配!?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/24(金) 02:40:38.30 ID:1QorCHhK0
アポロ「ところでサカキ様に何か用があったのでしょう、シロナさん」

アポロ「私がサカキ様に伝えておきましょう」

シロナ「次の目的地をホウエン地方にしてほしいのです」

アポロ「ほう、なぜですか」

シロナ「以前ホウエン地方に行ったときは全然捕まえてないじゃないですか」

アポロ「たしかに…ですがここカントーやジョウトの後でもいいのでは?」

シロナ「今はレッド君のことなどでリーグの監視が強くなっていると思います」

シロナ「カントー、ジョウトで活動するのは今はよろしくないかと」

アポロ「…ですが」

サカキ「いや、いいこれよりホウエンに向かう」
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/24(金) 02:41:21.70 ID:1QorCHhK0
アポロ「サカキ様…」

サカキ「何をしている、早くホウエンに向かうと伝えに行け」

アポロ「はっ…」

シロナ「サカキ様ありがとうございます」

サカキ「かまわん。用が済んだのなら下がれ」

シロナ「はい」

サカキ「…レッド」

レッド「ん?」

サカキ「私が言えたことではないが、将来ガキができたら大切にしてやることだ」

レッド(な、なんでお前も知ってんだよ!)
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/24(金) 02:42:32.26 ID:1QorCHhK0
2週間後・ホウエン地方付近

レッド「やっとかついたか…」

シロナ「上陸はまだ明日だけどね」

レッド「いくらばれないためとはいえ遠回りしすぎだろ」

ナツメ「あ、そういえば肝心なことを聞いてなかった」

ナツメ「ジラーチってどこにいるの?」

シロナ「一番目撃記録が多いのはファウンスってとこね」

ナツメ「ファウンス…?」

レッド「聞いたこともない」

シロナ「特に何かあるわけでもないからね、知らないのも当然よ」

シロナ「はい地図、場所はここね」
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/24(金) 02:43:51.15 ID:1QorCHhK0
コトネ「それじゃあ早く行きましょう」

レッド「……」

ナツメ「……」

コトネ「どうしたんですか?」

ナツメ「部屋の鍵はかけてたと思うんだけど」

コトネ「針金で開けました」

レッド「そういうのはいくら悪の組織だからといってもやめた方がいいよ」

コトネ「すいません…」

コトネ「でもいつもは鍵を開けてもなぜかドアが開かなかったのに、今日は開いたからOKかなと」

ナツメ「だから鍵がかかってないことがあったのね、念のために超能力の壁で部屋を囲っておいたの」

コトネ「どうしてですか?」

ナツメ「ぼ…防音のため…」
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/24(金) 02:46:35.11 ID:1QorCHhK0
コトネ「何やってるんですか」にやにや

ナツメ「……//」

レッド「ゲ、ゲームだよ」

コトネ「じゃあ今日から私もいれてくださいよ、3(ピー)でいいですから」

ナツメ「ふ…二人用だから…エリカのところにでも行ってなさい」

コトネ「えー、お願いしますよー」

コトネ「私もナツメさんやレッドさんとやりたいんです!」

ナツメ「何言ってんのこの子…」

コトネ「それにエリカさんは最近…なんていうか…うーん、何かに夢中であまり相手してくれないんですよ」

ナツメ「エリカが夢中になるもの?」

レッド「なんだろ、それは気になる」
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/24(金) 02:49:00.48 ID:1QorCHhK0
コトネ「そういうわけでエリカさんはだめなんです」

コトネ「だからレッドさん、ナツメさんいいじゃないですか」

ナツメ「だからの意味がわからないんだけど…」

ナツメ「コトネにはトウヤ君がいるじゃない」

コトネ「……」ピタッ

コトネ「トウヤは今いないですし…」

ナツメ「と、とにかく無理だから、レッドも私もいそがしいから」

シロナ「それだったらコトネちゃん今夜私のとこに来なさいよ」

コトネ「えっいいんですか?」

レッド「それはそれで危ない気がする…」
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 03:46:29.19 ID:m8x9sgKA0
伏せ字が伏せ字になってない

>>614
催眠術で誘拐やらかす野生のポケモンもいるしねぇ
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:31:14.09 ID:RwAjT1O80
翌日

レッド「俺たちは本当にジラーチだけ狙えばいいんだな?」

シロナ「いいわよ」

シロナ「だってホウエン図鑑の伝説のポケモンはあと5体だけだから」

シロナ「その中の1体デオキシスは正直ホウエンにいるとは思えないから実質4体」

シロナ「こうなるとジラーチ、カイオーガ、グラードン、レックウザ」

シロナ「余裕でしょ?」

ナツメ「余裕かどうかはやってないからわからないけど…」

シロナ「まあ、まかせときなさいってことよ」
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:32:06.27 ID:RwAjT1O80
レッド「シロナがそう言うんだったらまかせといてもいいか」

シロナ「あ、でもレックウザだけは手伝ってほしいかな」

シロナ「前言ったことあると思うけど3匹合わせればアルセウス以上の力になると言われているうちの一匹だからね」

ナツメ「そういえば言ってたっけ、たしか一体はレジギガスだったよね」

シロナ「そうよ」

レッド「ほんとに強いのか?」

シロナ「本気を出されたらね」

シロナ「たぶん出されないと思うけど」

レッド「…まあわかった、行けたら行く」

団員「シロナ様、そろそろ出発しませんか?」

シロナ「そうね…行きましょっか」

シロナ「じゃあ行ってくるから二人もがんばってね」
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:33:26.61 ID:RwAjT1O80
レッド「じゃあそろそろ俺たちも行くか」

ナツメ「シロナにもらった地図だと煙突山の近くね」

レッド「…いや、ここから行く」

ナツメ「カナズミシティ?何かあるの?」

レッド「たぶん何もない…」

ナツメ「?」

ナツメ「…レッドがそう言うなら別にいいけど」

レッド「よし、リザードン出てこい」
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:34:52.92 ID:RwAjT1O80
クロイロ「待ってください」

レッド「どうしたんですか?」

クロイロ「…お姉ちゃんはもう行っちゃったんですか」

ナツメ「さっき行きましたよ」

クロイロ「…まあそれなりの人数だしそっちはいいか」

クロイロ「二人ともこれを見てください」

レッド「…俺の手配書だね」

クロイロ「懸賞金の額を見てください」

レッド「一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億…」

レッド「これポケモンですよね」

レッド「海賊漫画じゃねえのに、なんでこんな…」
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:36:06.73 ID:RwAjT1O80
クロイロ「ちなみにナツメのはこれです」

ナツメ「レッドほどじゃないけどまあそれなりの額ね」

クロイロ「こんなのがあるのにそのまま外に出歩いて何もないと思いますか?」

クロイロ「ましてや二人はもともとそれなりに有名なんですよ」

レッド「じゃあどうしたらいいんです?」

ナツメ「また変装ですか…」

クロイロ「はい、そうです」

ナツメ「……」

レッド「あれ、嫌なの?」

ナツメ「嫌じゃないけど…」

クロイロ「今回は私は選びませんよ、二人で自由に決めてください」

クロイロ「ただしホウエン地方の服装で、ナツメはサイキッカーはダメですよ」
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:37:45.73 ID:RwAjT1O80
15分後

ナツメ「レッドはまだなんですか?」

クロイロ「今お手洗いに行ってます」

クロイロ「それにしても二人ともさすがですね」

ナツメ「なにがですか?」

クロイロ「だって二人とも同じ服装なんですから」

ナツメ「え…レッドもブリーダーなんですか」

レッド「おまたせー」

レッド「お、ナツメもブリーダーにしたんだ、おそろいじゃん」

ナツメ「うん…//」

クロイロ「お二人ともこっちを見てください」カシャッ カシャッ

クロイロ「一応偽の身分を証明するものを作っておきます、名前や住所など全てデタラメなのでむやみに使わないように」

レッド「あの、頭巾つけてんすけど」

クロイロ「超能力で消しておきます」

レッド「便利すぎるだろ」
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:39:00.17 ID:RwAjT1O80
レッド「俺たちがこうやって変装するならシロナも変装うればよかったのに」

レッド「なんかこれだけでだいぶ気分が違うよな」

ナツメ「レッド、これ遊びじゃないのよ」

レッド「わかってるよ、でもなんか楽しいじゃん」

クロイロ「それは置いておいてお姉ちゃんが変装した方がよかったっていうのは確かですね」

クロイロ「このとおりお姉ちゃんも手配書ありますからね」

ナツメ「めっちゃ笑顔」

クロイロ「チャンピオンのときのをそのまま使ってるみたいですから」

レッド「なっ…俺より懸賞金が高い…」

クロイロ「元と現役の差じゃないですかね」
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:40:09.95 ID:RwAjT1O80
レッド「くそ〜シロナに負けるとは」

ナツメ「こんなの別に高ければいいってもんじゃないんだから勝ち負けなんてないでしょ」

レッド「…そうだけど」

ナツメ「そうそう、そもそもこんな手配されること自体よくないんだし」

クロイロ「ナツメの言うとおりですよ」

クロイロ「私もけっこう苦労しました」

ナツメ「先生もされてたんですか」

クロイロ「はい、私はロケット団に入る前からでしたけどね」

クロイロ「追われていたところをサカキ様に助けていただきロケット団に入ったのです」

クロイロ「それ以来私はロケット団…サカキ様のために命をかけてます」

クロイロ「お二人もサカキ様のためにがんばってくださいね」
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:41:12.98 ID:RwAjT1O80
レッド「それじゃあそろそろ」

レッド「リザードン」

レッド「よっと」

レッド「ほらナツメも」

ナツメ「う、うん…」

レッド「よしリザードン行くぞ」ポンポン

リザードン「ウッス」ふわっ

ナツメ「……」
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:42:09.10 ID:RwAjT1O80
レッド「〜♪」

ナツメ「……」

レッド(ナツメさっきから黙りっぱなしだな…)

レッド(つまんないのかな?)

レッド「よし、それなら」

レッド「リザードン、ぶっとばせ!」

ナツメ「え…?」

リザードン「オイッス」ドンッ

レッド「いやっほーっ!」
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:42:47.55 ID:RwAjT1O80
ナツメ「……」ふらっ

レッド「おいおいナツメ、いくらなんでも捕まってないと…」

ナツメ「……」ぷらんぷらん

レッド「!!?」

レッド「リリリリザードンストップ!!」

リザードン「!?」キキイッ

レッド「ナツメ!ナツメ!…気絶してる」

レッド「白目むいてよだれ出てるし…」

レッド「やべーよ、女の子がしていい顔じゃねえよ…」

レッド「…いや、これはこれで」
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:43:46.50 ID:RwAjT1O80
ナツメ「…んっ」ぱちっ

レッド「あ、起きた」

ラプラス「オハヨー」

ナツメ「…ラプラス?」

ナツメ「あれ…リザードンは…」

レッド「リザードンはナツメが気絶しちゃったから」

レッド「速いのは苦手だっけ?」

ナツメ「いや速いじゃなくて…高いところが…」

レッド「えっ高いところダメだったの!?」

ナツメ「うん…」

レッド「ご、ごめん!俺そんなこと知らなくて」

ナツメ「言わなかった私が悪いんだし、気にしなくていいよ」
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:44:39.31 ID:RwAjT1O80
カナズミシティ

ナツメ「ずいぶんと荒れた町ね」

ナツメ「どこ見ても工事してるし、開発中の町なの?」

レッド「……」

ナツメ「レッド?」

レッド「ここは見るだけでいい、余計なことは考えるな」

ナツメ「……」

レッド「行こう、もういい…」
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:46:17.90 ID:RwAjT1O80


レッド「あれだ、フエンタウン」

ナツメ「すっかり夜になっちゃったわね…」

ナツメ「私がリザードンに乗れたらもっと早かったんだろうけど…」

レッド「いやいやいや、どうせ今日はここに泊まるつもりだったんだし遅くても早くても関係ないよ」

レッド「ここは温泉地だから来たかったってのもあるけど…」

ナツメ「温泉…ってそれだと変装が」

レッド「それは問題ない」

レッド「今日泊まる宿は部屋にもちゃんと温泉がついてるところだ」

レッド「他の温泉に入れないのは残念だけど、最低限は楽しめる」
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:46:52.43 ID:RwAjT1O80
宿

レッド「ふー…やっと変装とける」

ナツメ「最初はけっこうノリノリだったのに」

レッド「やってみるとけっこう窮屈なもんだ」

レッド「ル●ンはすごいな」

ナツメ「それと比べちゃうとだいぶちゃちだけどね」

レッド「俺ってわからないぐらいだから十分っちゃ十分だよ」

レッド「そんなことよりさ、ほら」

ナツメ「?」

レッド「温泉入ろうよ」
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:47:48.22 ID:RwAjT1O80
ナツメ「そうね」

ナツメ「じゃあレッド先いいよ」

レッド「先?何が?」

ナツメ「何がって先に入ってってことじゃない」

レッド「え?一緒に入らないの?」

ナツメ「い、一緒!?」

レッド「思ったより広いし一人一人って入るよりは…ね」

ナツメ「……」

ナツメ「まあ…せっかくだし…」
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:49:01.02 ID:RwAjT1O80
翌日

レッド「長く楽しい夜だった…」

ナツメ「レッドが元気すぎるのよ」

レッド「でも俺の記憶の後半じゃナツメが…」

ナツメ「さっ、そろそろ行きましょ」

レッド「やー、ナツメは一日中強引だな

ナツメ「……」むすっ

レッド「ふふっ、怒ったナツメもかわいい」

ナツメ「もうかわいいなんて言われる年じゃないわよ…」

レッド「そんなことない、なんなら俺はナツメがおばあちゃんになっても言い続けてやるよ」

ナツメ「…それなら私がおばあちゃんになるまで私といてもらわないとね」

レッド「うん、そうだな」

ナツメ「……」
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:49:36.04 ID:RwAjT1O80
ファウンス

レッド「ここがファウンスなのか…」

レッド「こんな窪地だとは思わなかったな、それにだいぶ広い」

ナツメ「うん…」

レッド「こんなところからジラーチ探すのか…」

レッド「あっ、ナツメ超能力でどこいるかわかんない?」

ナツメ「さすがに何の情報もなくて来たこともないところでなんて無理よ」

レッド「そうか…」

レッド(ナツメはああ見えて高所恐怖症みたいだからリザードンで一気に降りるってのは無理そうだな…)

レッド「どこか降りれるようなところがあると思うんだけどな…」

ナツメ「あそこじゃない?」

ナツメ「人がいるし」
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:50:21.63 ID:RwAjT1O80
男「ようこそファウンスへ」

男「大人一人25000の二人だから50000ね」

レッド(金とんのかよ、しかもけっこうするし…)

レッド「しかたねえか…」

男「それと二人とも身分証明のできるものあるかい?」

レッド「はい」

男「……」

男「ここへは何をしに?見たところブリーダーのようだけど」

レッド「えっと…」

ナツメ「ポケモンの観察をしに来ました」
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:51:19.76 ID:RwAjT1O80
男「ふーん…観察ねえ…」

男「二人はどういう関係で?」

レッド「あの、質問多くないですか」

男「あー、悪いね、最近何かと物騒だからね、わけのわからないやつを入れるわけにはいかないんだ」

男「特にロケット団だったり、凶悪犯の元チャンピオンとかが活動してるって聞くし」

レッド(完全俺のことじゃねえか…)

男「だからこうしてある程度質問して答えてもらって、問題なしとわかれば入れるんだ」

レッド(ど、どうしよう…)ちらっ

ナツメ【大丈夫、あの人の考えてることはわかってるから、怪しくなれば私がなんとかする】テレパシー

レッド(わかった)コクッ

男「無理やり入ろうとするとトラップにかかってこの世とおさらばってことになるけどな、ハハハ」

レッド(そっちの方がよっぽど物騒に思うけど…)
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:52:26.97 ID:RwAjT1O80
男「じゃあ質問再開」

男「二人はどういう関係?」

レッド「し、仕事仲間…」

男「仕事仲間?」

男「……」

ナツメ「!」

男「さっきの身分証明のには二人とも同じ苗字で同じ住所なんだけど」

レッド「えっ…」

男「これ…」

ナツメ「ふ、夫婦です!でも今は仕事中なので」

ナツメ「仕事とプライベートは分けてますんで…」

男「ああ、なるほど…」

レッド(夫婦って…)

ナツメ【それしか思いうかばなかったのよ!】
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 01:53:18.85 ID:RwAjT1O80
男「……」

男「まあ…特に問題はなさそうだし、いいかな」

男「いいよ入って」

レッド「あざーす」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ【本当に私たちのことを疑ってないみたいね】

レッド(それはよかった)

レッド「…ってもうだいぶ離れてるし普通に話してよくない?」

ナツメ「それもそうね」
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:41:57.05 ID:mVgb9Rvp0
レッド「さて、下についたはいいけど…」

ナツメ「どこ行けばいいのかしら」

レッド「ナツメ」

ナツメ「何かあったの?」

レッド「ポケモンいっぱいいる」

ナツメ「…そういうところだからね」

レッド「けっこうめずらしいポケモンも多いな」

ナツメ「そうね」

レッド「ジラーチもあんな感じでいるのかな?」

ナツメ「さすがにそんな簡単にはいないでしょ…」
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:42:36.47 ID:mVgb9Rvp0
レッド「そもそも俺はジラーチというポケモンをよく知らない」

ナツメ「…私も」

レッド「エスパーじゃん」

ナツメ「私はエスパー専門だけど知らないことだってあるわよ」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「調べるか」

ナツメ「何か出るの?」

レッド「……」

レッド「願い事ポケモン」

ナツメ「それシロナも言ってた」

レッド「1000年の間7日間だけ目を覚ます…」

ナツメ「7日間だけ…!?」
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:43:40.33 ID:mVgb9Rvp0
レッド「……」

レッド「またフライゴンだ、よく飛んでるな」

ナツメ「さっきから飛んでるフライゴンって全部違う個体ね」

レッド「そうなの?」

ナツメ「うん」

レッド「あっちにフライゴンの巣でもあるのかな」

ナツメ「それはたぶん違うと思う」

ナツメ「フライゴンの特徴からしてあっちより向こうの方がいいはず」

ナツメ「ナワバリ争いでもしてるなら別だけど、ここのポケモンはみんな仲がいいみたいだし」

ナツメ「…行ってみましょ、何かあるかも」
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:44:27.57 ID:mVgb9Rvp0
レッド「まだつかないの?もう日が暮れちゃったよ」

レッド「そろそろ出ないと閉園っていうの?そういう時間になっちゃうよ」

ナツメ「関係ないわよ」

レッド「え」

ナツメ「私たちロケット団でしょ、ルールなんて関係ない」

レッド「ナツメがそういうこと言うとは」

ナツメ「あなただってそう考えるでしょ」

レッド「まあ…いちいち出て入ってってのは…」

ナツメ「バレなきゃいいのよ」
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:45:21.94 ID:mVgb9Rvp0
レッド「真っ暗になっちゃった」

ナツメ「レッドレッド、あそこ」

レッド「洞窟みたいだな、あの辺は特にポケモンがいっぱいいる」

こちょこちょ

レッド「ナツメ、何やってんのさ」

こちょこちょ

レッド「ナツメってば」

ナツメ「私ここなんだけど…何のこと?」

レッド「あれ…?」
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:46:18.14 ID:mVgb9Rvp0
レッド「今たしかに…」

ジラーチ「おい人間、ここだよ」

レッド「……」

ジラーチ「やっと人間が来てくれたんだ、うれしいな」

レッド「え…」

ナツメ「ねえあなたジラーチよね…」

ジラーチ「うん、ボクジラーチ」

レッド「マジか…」

レッド「え…わけわかんねえ」

ジラーチ「君たちも早くおいでよ」

レッド「どこに?」
682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:47:06.54 ID:mVgb9Rvp0
ジラーチ「明日はボクがここを旅立つ日だから最後のお祭りだよ」

ジラーチ「みんなが祝ってくれるって」

レッド「旅立つってどこか行くのか?」

ジラーチ「ボクを連れて行ってくれる人間がここに来るんだ」

ジラーチ「それって君たちだよね」

ナツメ「…たしかにあなたを仲間にしに来たけどなんでそんなことを知ってるの?」

ジラーチ「ボクの予知さ」

ジラーチ「レッド、ナツメ待ってたよ」

ジラーチ「君たちも今夜は参加してってよ」
683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:47:51.78 ID:mVgb9Rvp0
翌日

ジラーチ「起きろーー!朝だぞーー!」ペチペチペチペチ

レッド「ん…起きるって…」

ジラーチ「あーさーだーぞー!」バシバシバシ

レッド「起きてるって!」

ジラーチ「おっす!」

レッド「…ああ」

レッド「なあジラーチ、お前7日間だけしか起きないんだよな…」

ジラーチ「そんなわけないじゃん」

レッド「えっ」
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:50:23.88 ID:mVgb9Rvp0
ジラーチ「そんなポケモンいるわけないじゃん」

レッド「いや、でも図鑑には…」

ジラーチ「どれどれ…」

ジラーチ「ありえないね」

ジラーチ「1000年も寝てたらお腹ペコペコで死んじゃうだろ」

レッド「そりゃそうだけど…」

ジラーチ「だいたいボクは早寝早起きがモットーなんだ、1000年って寝坊助にもほどがあるだろ!」

レッド「まあそれはわかったわ」

レッド「でもなんでこんな説明文になってるんだ?何かしらあるからこんなのになってんじゃないのか」

ジラーチ「あるわけないだろ、バーカ」

レッド「……」

ジラーチ「ボククラスのポケモンになると人間どもが想像ですごくしようとしてんだろ」

ジラーチ「お前はこんなの信じてたのか?1000年生きてる人間なんていないだろ、こんなの誰も確かめられねえ、勝手な想像だ」
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:51:03.48 ID:mVgb9Rvp0
レッド「この説明が間違ってるのだとしたら、まさか願い事を叶えるってことも…」

ジラーチ「お願い事をかなえる力はあるよ」

ジラーチ「ボクから願い事をとったらかわいいとかかっこいいとかしか残らないじゃないか」

レッド「……」

レッド「でも安心した、本当に7日間しか起きないってならいろいろ困るしな」

ジラーチ「例えば?」

レッド「そうだな…」

ナツメ「…んんーっふわあ…」むくっ

ナツメ「れっどおはよー」

レッド「ん…ああ」

ナツメ「どうしたの、あんまり元気ないね」

レッド「そんなことないと思うけど」
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:52:21.53 ID:mVgb9Rvp0
ジラーチ「ナツメナツメ!起きたなら早く行こーよ」

ナツメ「あなたは元気ね」

ナツメ「行くってどこか行きたいところがあったの?」

レッド「いや俺も知らん」

ジラーチ「早く早く!」

ナツメ「なんで急いでんの、どこ行くかもわかんないのに」

ジラーチ「ナツメがのんびり寝てたからだよ」

ナツメ「ああ…ごめんね」

レッド「そんなことねえよ。俺もさっきまで寝てたし」

ナツメ「…ジラーチはどこか行きたいところあるの?」

ジラーチ「ロケット団のアジト!」

レッド「……」

ナツメ「って言ってるけど…」

レッド「い、いいんじゃないの…?どうせ戻るんだし」

ジラーチ「やったー」

レッド「変わってるな、ほんと…」

レッド「じゃあナツメ、ゲットして」

ナツメ「私が?」

レッド「だってエスパーはナツメの専門じゃん」

ナツメ「わかった」
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:53:16.33 ID:mVgb9Rvp0
ナツメ「おいでジラーチ」

ジラーチ「うん」

カチッ

ナツメ「ジラーチゲット」

ナツメ「出てきてジラーチ」

ジラーチ「いえーい」

ナツメ「ロケット団のところに行く前にお願い一ついい?」

ジラーチ「いいよー」

ナツメ「じゃあ…」
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:54:15.05 ID:mVgb9Rvp0
ジラーチ「愛と勇気と希望の名のもとに、マジカルプリンセス、ホーリーアップ!」

ピカッ

ジラーチ「はい、これで二人のやらしいことに関しての記憶が団員たちから消えたよ」

レッド「やらしいって…」

ナツメ「レッドのことを考えたらほんとのことだし、これでヒソヒソされないのならどんな言われ方でも構わないわよ」

レッド「たしかにそうだけど…いや、俺のことを考えたらってどういうことだよ」

ナツメ「さて、帰りましょ」

ナツメ「テレポートで帰るけど、途中の街をいくつか経由するから」

レッド「ナツメさん…」
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:55:47.41 ID:mVgb9Rvp0
ロケット団本部

ジラーチ「ほうほう、これがロケット団の本部か〜」

ジラーチ「豪華だね〜」

レッド「ああ、ただ豪華すぎてこんな船、すぐバレると思うんだけどな」

クロイロ「この船は特殊なバリアーが張ってあるため団員以外は外から見れば気づかれないって言いませんでしたか?」

レッド「うわっびっくりした…後ろから声をかけないでください」

ナツメ「そんな話聞いたことないですけど」

レッド「ナツメは冷静だね…」

クロイロ「聞いてませんでしたか…そういえばあなたたちに言った覚えないですね」

レッド「バリアーで見えないんだったらわざわざ遠回りしなくていいんじゃ…」

クロイロ「それはだめです、たまにですがレーダー等にひっかかることがあるんです」

クロイロ「少しでも可能性があれば、それを避けなければなりませんから」
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 02:56:20.31 ID:mVgb9Rvp0
クロイロ「ところで気になってたんですが、これはジラーチですよね」

ナツメ「そうですよ」

クロイロ「なんともかわいいポケモンですね」

ジラーチ「お前なかなか見る目あるな、ほめてやる」

クロイロ「こういうところがますます…」

クロイロ「どちらがゲットしたんですか?」

ナツメ「私です」

クロイロ「やはりナツメ…」

クロイロ「……」じーっ

ナツメ「?」

クロイロ「……」ちらっ

レッド「?」

クロイロ「ふふっ」にこっ
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 03:09:37.39 ID:mVgb9Rvp0
ナツメ「なんだったんだろう、先生」

レッド「ジラーチが見たかったんじゃないの?」

ナツメ「そう…かな…」

ナツメ「でも最後の笑顔はそういうのじゃなさそうだったけど」

レッド「あれ可愛かったな」

ジラーチ「うむ、なかなかの美人だった」

レッド「先生もあんな顔ができるとは知らなかった…」

ナツメ「……」
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 03:10:08.73 ID:mVgb9Rvp0
レッド「あ、そうだシロナに連絡しとかないと」

レッド「助けがいるかどうか聞いとかないとな」

プルルルル

レッド「あ、もしもしレッドだけど」

レッド「こっちは終わったよ」

レッド「ふーん…ああ、そうなんだ、大変だね」

レッド「ええ…!?マジでか…」

レッド「わかったよ…仕方ねえな…」

レッド「それじゃ」プチッ
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/08(水) 03:10:43.79 ID:mVgb9Rvp0
ナツメ「なんて言ってたの?」

レッド「まだ出会えてすらないんだって」

レッド「でも俺たちは終わってるから先に空の柱に行ってくれって」

ナツメ「空の柱…レックウザのいるところよね?」

レッド「そうだよ、俺たちで捕まえろって言ってんだよ、ひでーよな」

ナツメ「二人だけでか…」

クロイロ「二人だけで大丈夫ですか?」

レッド「わっ!もう…また…」

ナツメ「そんな驚くことないでしょ」

クロイロ「そうですよ、ただ後ろから声をかけただけです」

レッド「それが普通にびっくりするんですよ」
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:29:37.91 ID:5/WMNsQ30
クロイロ「空の柱へは私も行きますよ」

ナツメ「でも先生は」

クロイロ「私は大丈夫ですよ」

クロイロ「それよりナツメに無理させるわけにはいきませんからね」

ナツメ「私に?」

クロイロ「ふふっ」

ナツメ「?」
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:30:15.37 ID:5/WMNsQ30
レッド「先生ってたまに何考えてるかわかんない時あるよな」ボソボソ

ナツメ「うん…」

レッド「何考えてるか見てみてよ」

ナツメ「読心は私と同じかそれ以上の力がある人にはできないの」

ナツメ「先生は私と同じぐらいの超能力者だから無理よ」

レッド「へー」

ナツメ「私と先生からはあなたの考えてることは丸見えだけどね」

クロイロ「そうですよ、女性の考えてることを見ようとするなんてどうかと思いますよ、レッド」

レッド「…気をつけます」
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:30:53.92 ID:5/WMNsQ30
クロイロ「今日は私やることがありますので、明日出発しましょう」

クロイロ「後は休んでいてください」

クロイロ「では私はこれで」

レッド「さっき起きたばっかなんだけどな」

ナツメ「休んでいいって言ってくれてるんだから、今日はもういいじゃない」

ナツメ「ジラーチもそれがいいよね?」

ジラーチ「うん」

ナツメ「ジラーチもそう言ってるし」

ナツメ「それに昨日お風呂入ってないから…」

レッド「そうだったね…」
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:31:35.00 ID:5/WMNsQ30
部屋

レッド「……」

ジラーチ「なあレッドレッド!」

レッド「む…」

ジラーチ「何やってんだ?」

レッド「何もやってないよ」

レッド(こいつがいると覗きができないな…)

ジラーチ「うそだー、なんか見てただろ」

ジラーチ「ナツメの入浴シーンか?」

レッド「ぶっ」

レッド「そんな…俺がのぞきなんかすると思ってるのか」
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:32:15.82 ID:5/WMNsQ30
ジラーチ「……」

レッド「……」

ジラーチ「なーんて冗談だよ、そんなことするわけないよね」

レッド「な、なんだよ、当たり前じゃねえか」

ジラーチ「そうだよね」

レッド(くそっ)

ジラーチ「ねえ、ボク遊び相手がほしいよ、レッドのポケモン見せてよ」

レッド「遊び相手か…こんな船の中じゃピカチュウぐらいしか出せないな」

ジラーチ「うん、いいよ」

レッド(そうだ…ジラーチとピカチュウが遊んでる間に…)

レッド「わかった、出てこいピカチュウ」
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:33:02.25 ID:5/WMNsQ30
レッド「……」こそこそ

レッド「……」そーっ

ガチャ

ドンッ

レッド「がっ!?」

ナツメ「?」

ナツメ「何やってんの?」

レッド「コ…コンタクト落とした…」

ナツメ「あなたコンタクトなんてしたことないでしょ」
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:34:21.67 ID:5/WMNsQ30
レッド「コン…タクト…じゃなかったかもしれない」

レッド「ピアス…そう、ピアスを」

ナツメ「ピアスもしたことないでしょ」

レッド「えっとその…じゃあ…」

ナツメ「覗こうとしてたの?」

レッド「そそそそそんなわけないじゃないか、俺がのぞきなんて…」

ナツメ「そう…残念」

ナツメ「正直に言えばちょっと許してあげようと思ったのに」

レッド「すいませんでした、ナツメさんの言うとおり覗こうとしました」
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:35:22.12 ID:5/WMNsQ30
ナツメ「そう…」

レッド「お、お許しを…」

ナツメ「……」

ナツメ「レッド」

レッド「はい、なんでしょう」

ナツメ「このドライヤー壊れてるみたいなの、新しいのもらってきて」

レッド「はい、わかりました」

ナツメ「30秒ね」

ナツメ「それ以上は許さないから」

レッド「はいぃ!?」

ナツメ「あと25秒」
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:36:54.34 ID:5/WMNsQ30
ジラーチ「なんだケンカか?」

ナツメ「なんでもないわよ」

ナツメ「コソコソしなくても見たいって言えば見せるのに…」

ジラーチ「なんか言ったか?」

ナツメ「あなたには何も言ってない」

ナツメ「ピカチュウと遊んでたんでしょ、そっち行ってなさい」

レッド「もらってきました!」

ナツメ「わあさすがレッド、ありがとう」

ナツメ「でも30秒って言ったよね」

レッド「ひえ…」
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:38:00.30 ID:5/WMNsQ30
ジラーチ「レッドレッド」

ナツメ「レッドは今ちょっといそがしいから後でね」

ジラーチ「じゃあナツメでいいや」

ジラーチ「レッドのバッグさぐったらこんなのがいたんだけど」

ジガルデ「……(汗)」

ナツメ「何これ?」

ナツメ「ぷにぷにね」つんつん

ジラーチ「生きてるみたいだけど、動かねえ」

ジラーチ「というより動こうとしない」

ナツメ「レッドに聞いてみましょうか、ちょっとかして」
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:39:44.38 ID:5/WMNsQ30
ナツメ「ねえレッド」

レッド「何?」

ナツメ「これ何?あなたのバッグにいたらしいんだけど」

ジガルデ「……(汗)」

レッド「あ…」

レッド「ごめん、お前のこと忘れてた」

レッド「悪い悪いジガルデ」

ナツメ「ジガルデ?」

ジガルデ「……」

レッド「…なんか言えよ」

ジガルデ「……」

レッド「あ、そっか」

レッド「かして」

ナツメ「はい」

レッド「ちょっと出るわ」

ナツメ「え、どこ行くのよ」
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:40:40.29 ID:5/WMNsQ30
レッド「いやー悪い悪い、すっかり忘れてた」

ジガルデ「そんなところだろうと思っておった」

レッド「なんか声かけてくれればよかったのに」

ジガルデ「余は世界を監視する者、監視するだけで余計な口は出さん」

レッド「でもさっきみたいな時は話せよ、俺としか話す気ないのか?」

ジガルデ「…必要なら話すようにしよう」

レッド「……」

レッド「なあ関係ないことなんだが、お前ずっと俺のバッグの中いたんだよな」

ジガルデ「おったぞ、お前の行動の一部始終を見とった」
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:41:58.42 ID:5/WMNsQ30
ジガルデ「人間を増やすためには当然の行為じゃ、何も恥じることはない」

レッド「何も言ってねえだろ…」

ジガルデ「それとついでに教えてやろう」

ジガルデ「レックウザ…もう少しで捕まえられてしまうかもしれんぞ」

レッド「え?」

レッド「どういうことだよ」

ジガルデ「そのままじゃ」
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:42:59.93 ID:5/WMNsQ30
レッド「ナツメナツメナツメ!」

レッド「大変だよ、レックウザが…」

ナツメ「レックウザがどうかしたの?」

レッド「捕まえられそうなんだって」

ナツメ「誰に?」

レッド「…誰に?」

ジガルデ「……」

ジガルデ「余が言うより、そなたたちが見た方がわかりやすかろう」

ジラーチ「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」

ナツメ「驚きすぎ…」

ジガルデ「…余のことは今はよい」

ジガルデ「全員目を閉じよ」

ジガルデ「わかりやすいように今より少し前から見せてやる」
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:44:31.21 ID:5/WMNsQ30
空の柱

ミクリ「ここへは何をしに来たんだい?」

ダイゴ「わかっているくせに、その質問に答える意味はないよ」

ダイゴ「ユウキ君、言ったとおりミクリは僕が止める」

ダイゴ「君は今のうちに頂上へ」

ユウキ「わかりました」

ミロカロス「トオサン」

ユウキ「!」

ミクリ「ここで行かせたら私がここにいる意味がないじゃないか」

ダイゴ「メタグロス、ミロカロスをぶっとばせ」

メタグロス「ラジャー」
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:45:01.96 ID:5/WMNsQ30
ミクリ「ダイゴ、それにユウキ君」

ミクリ「君たちは本当にそれでいいのか?」

ダイゴ「なんのことだ」

ミクリ「今ここで私と敵対するということはポケモンリーグにはむかうということだよ」

ダイゴ「ポケモンリーグ…か」

ダイゴ「違うだろ」

ダイゴ「プラズマ団って言ったらどうだ」

ミクリ「……」

ミクリ「ふっ…そうだね」
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:46:38.51 ID:5/WMNsQ30
ユウキ「ダイゴさん、プラズマ団ってなんですか」

ダイゴ「かつてイッシュ地方で暗躍していた組織だ」

ダイゴ「数年前に解散したはずなんだけどね」

ミクリ「解散なんてしてないさ」

ミクリ「私たちがチャンピオンにつく前から今もずっとポケモンリーグの裏にいるよ」

ミクリ「ダイゴ、君はわかっていたからチャンピオンをやめて私に押し付けたのじゃないのか」

ダイゴ「違う、たしかにわかっていた…でも僕は」

ミクリ「もういいよ」

ミクリ「君は考えなしに行動するようなやつじゃないってことはわかってる」

ミクリ「でも今の君は敵だ、君の考えていることをさせるわけにはいかない」

ミクリ「悪いとは思っている…消えてくれ、やれミロカロス」
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:47:40.61 ID:5/WMNsQ30
ユウキ「ジュカイン!」

ジュカイン「リーフブレェェド!」

ミロカロス「ゲフッ」

ユウキ「ダイゴさん、どうして突っ立ってるんですか」

ダイゴ「ああ…すまない…」

ダイゴ「ユウキ君作戦再開だ」

ダイゴ「レックウザを手懐けることができるのは君しかいないんだからね」

ユウキ「…はい」

ミクリ「退いてはくれないんだ…」
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:49:26.44 ID:5/WMNsQ30
ジガルデ「少しとばす、この少年は今レックウザの元で戦っておる、そこを見せてやろう」

レッド「いや、もういい」

ジガルデ「なんじゃ?まだオープニングしか見せとらんぞ」

レッド「お前が言うんだったらたぶんそのうちレックウザはユウキが捕まえてんだろ」

レッド「そもそもこれ見る必要あったのかどうか謎だ」

ジガルデ「ふむ…そうか」

レッド「まあトイレ行きたいってのが本心なんだけど」

レッド「もれそうだ」

ナツメ「早く行きなさいよ」

レッド「あ、ナツメは先生にレックウザのこと言いに行ってよ」

ナツメ「わかった」
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:49:56.08 ID:5/WMNsQ30
陸の洞窟

シロナ「やっとグラードンのいる場所を見つけたってのに邪魔者がいたなんてね」

ゴールド「邪魔者なんてやだなあ」

ゴールド「俺はただここを誰も通さないようにしてるだけですよ」

シロナ「それが私たちにとって邪魔だって言うの」

シロナ「せっかく連れてきた団員何人もやられちゃったじゃない」

ゴールド「言ってるでしょ、誰も通さないって」

ゴールド「通ろうとするなら強制的に帰ってもらうためにやってんすよ」

シロナ「邪魔」

ゴールド「帰ってください」

シロナ「邪魔」

ゴールド「帰ってください」
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:53:19.18 ID:5/WMNsQ30
コトネ「ゴールド、もうやめなさいよ」

コトネ「あんたがシロナさんに勝てるわけないんだから、ケガするだけよ!」

ゴールド「コトネ、敵にそんなこと言うもんじゃねえ」

コトネ「敵ってあんた…」

シロナ「そうよコトネちゃん、敵に情けをかける必要なんてない」

シロナ「下がってなさい」

シロナ「こんな言い合いしないで最初からこうすればよかったのよ」

シロナ「出てきなさい、ディアルガ、パルキア」

ディアルガ「……」

パルキア「……」
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:54:07.00 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「く…」

コトネ「シロナさん、何もそこまで…」

シロナ「コトネちゃん、さっき言ったでしょ」

シロナ「敵に情けをかける必要なんてないって」

シロナ「これは私がチャンピオンのときから変わっていないことの一つ」

シロナ「私に向かってくる相手は常に全力で叩き潰す、ふふっ」

シロナ「まあでも安心して、私はやさしいから殺すなんてことはしないわよ」

シロナ「五体満足とはいかないだろうけどね」
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:56:21.10 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「それで脅してるつもりかよ」

シロナ「あら、私は本気よ」

シロナ「私が口だけだと思ってるの?」

ゴールド「……」

シロナ「だとしたら気をつけなさい」

ピタッ

ゴールド(!?…か、体が動かない…)

ザシュッ

ゴールド「うがああああっ!!」

シロナ「ほら、油断してるから腕一本なくなっちゃった」
717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 02:59:22.30 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「ぐが…っああ…」

シロナ「これでわかったでしょ、私は本気」

シロナ「じゃ、通らせてもらうわね」

ゴールド「とお…さねえ…って言ってんだろ…!」

ゴールド「出てこい…!バクフーン!」

シロナ「……」

シロナ「私はとても悲しいわ」

シロナ「こんなつもりじゃなかったのに」

シロナ「ディアルガ、パルキアやってしまいなさい」

バシュッ メコッ ドギャ ボキッ メキョッ グチャッ
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:01:41.22 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「うわあっ!!」

ゴールド「はぁ…はぁ…な、なんだったんだ今の…」

シロナ「お目覚めのようね、気分はどう?」

ゴールド「……?」

シロナ「何がなんだかわからないって顔ね」

シロナ「いいわ、教えてあげる」

シロナ「今のはこのダークライが見せた悪夢よ、眠らされたことにも気づかなかったでしょ」

ゴールド「悪夢…」

シロナ「そっ、素直にどいてくれたら君が見たような夢のようにはならないわ」

ゴールド「だ、だから通さないって言ってんだろ」

シロナ「ふふっ、君震えてるよ」

シロナ「たぶんだけど夢の中で死んじゃったんでしょうね」

シロナ「今からそれを再現するんだから怖くないわけないか」
719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/14(火) 03:03:39.53 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「それでも俺は…通さねえ」

シロナ「……」

シロナ「通さない通さないってそんな時間稼いでもいいことないでしょ」

シロナ「君がここにいるってことはカイオーガのいる方にも誰かいるのよね」

シロナ「ここはもう通してそっち助けに行くのがいいと思うけど」

ゴールド「うるせえ、なんと言われようと俺は俺のやるべきことをやる」

シロナ「…あっもしかして夢の中だからディアルガパルキアが出てきたと思ってる?」

シロナ「ほんとにディアルガもパルキアもいるわよ」

ゴールド「……」
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:06:20.48 ID:5/WMNsQ30
シロナ「はぁー…なんだかんだいって私も甘いわね」

シロナ「3つ、君に道を用意してあげるわ」

シロナ「一つ目は素直にここから消えること」

シロナ「二つ目は夢のとおり死ぬ」

シロナ「三つ目…ここにユクシー、エムリット、アグノムってポケモンがいる」

シロナ「このポケモンを使って君から記憶、感情、意思を消して私が飽きるまで私の人形として生きるか」

シロナ「さあ、どれがいい?選ばせてあげる」

ゴールド「……」

シロナ「あんまり時間かけられるのも困るのよね、決めないのならこっちで決めるけど?」
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:08:20.22 ID:5/WMNsQ30
ゴールド「……」

シロナ「決めないのね、じゃあ…人形、私のおもちゃになってもらおっかな」

ゴールド「くっ…間に合わないか…」

シロナ「出てきなさい…」

グラッ グゴゴゴゴゴゴゴ

シロナ「!?」

コトネ「シロナさん…これは…?」

シロナ「わからない、なんなのこの揺れ…」

ゴールド「へへっ、助かったぜ」

シロナ「…何をしたの」

ゴールド「俺は何もしてねえよ」
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:10:25.75 ID:5/WMNsQ30
シロナ「なら誰がやったの」

ゴールド「……」

ゴールド「まあいいか、教えたとこであんたらは何にもできねえし」

ゴールド「ユウキがレックウザを手懐けた」

ゴールド「そしてそのレックウザの呼びかけによりグラードンとカイオーガはユウキの元に集まる」

ゴールド「レックウザ捕まえたやつがグラードンもカイオーガもそいつのもの」

ゴールド「知らなかっただろ?」

シロナ「……」

ゴールド「俺はユウキがレックウザを捕まえる前にグラードンを捕まようとするやつを止める役」

ゴールド「そういうことだから、俺の役目はもう終わり」

ゴールド「ば〜い」あなぬけのひも
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:11:17.93 ID:5/WMNsQ30
シロナ「……」

シロナ「コトネちゃん…」

コトネ「はい…?」

シロナ「どどどどうしよう!グラードン捕まえる予定だったのに」おろおろ

コトネ「落ち着いてくださいシロナさん」

コトネ「とりあえず倒れてる皆さんを起こしましょう」

シロナ「そ、そうね」

シロナ「みんな、おきて」ゆさゆさ
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:12:18.44 ID:5/WMNsQ30
シロナ「はぁ〜作戦失敗、帰るしかないわね」

コトネ「なんだかんだいってシロナさんはやさしいんですね」

シロナ「どうして?」

コトネ「結局ゴールドに傷一つつけなかったじゃないですか」

シロナ「結果的にそうなっただけよ」

コトネ「一度も攻撃を指示しなかったから必然的だと思いますけど」

シロナ「…技の名前忘れちゃっただけ」

コトネ「そういうことにしときます」
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:16:04.47 ID:5/WMNsQ30
翌日

シロナ「大丈夫かな…」おどおど

コトネ「私もついてますから、しっかりしてください、大丈夫です!」

シロナ「でも失敗しちゃったんだし、こんなことサカキ様に言ったら」

クロイロ「問題ないでしょ、サカキ様はこのこともう知ってるし」

シロナ「クロナ…!あんたいつの間に」

クロイロ「お姉ちゃんが何かしらの罰があるならカイオーガのところに行ったランス様も何かしらあるはずだからね」

シロナ「ランスは何もなかったの?よかった〜」

コトネ「ランスさんは元々ロケット団だったけどシロナさんは元はリーグの人だから、その差ってのもあるかもしれませんよ」

シロナ「コ、コトネちゃん!?さっきまで大丈夫とか言ってたのに!」

クロイロ「それは一理ある…」

シロナ「クロナまで!」
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:17:30.65 ID:5/WMNsQ30
シロナ「クロナ〜、このままいくとどうなるか予知してよ〜」

クロイロ「未来予知はあんまり得意じゃないから…そういうのはナツメの方が」

シロナ「得意じゃないだけでできないことはないんでしょ」

クロイロ「まあ…できるけど、ナツメの方が正確よ」

シロナ「今ナツメがいたらナツメに頼むわよ」

シロナ「でも今いないでしょ」

コトネ「あ、ナツメさんだ」

シロナ「ほんと!?ナツ」

コトネ「ナッツメさ〜ん」ぴょーん

ナツメ「!?」
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:18:55.62 ID:5/WMNsQ30
コトネ「ナツメさんのおっぱいやわらかいです」もみもみ

ナツメ「な、何やってんのよ」ゴチンッ

コトネ「いてっ」

ナツメ「ほんとにもう」

シロナ「ナツメ〜」ぴょーん

ナツメ「今度はシロナ!?」

シロナ「ナツメ〜助けてよ〜」

ナツメ「何なのよ、気持ち悪い」
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:20:48.44 ID:5/WMNsQ30
コトネ「彼女はグラードンの捕獲に失敗してボスからの罰に怯えてるのさ」

ナツメ「何なのその言い方」

コトネ「ナツメさんはワイルドな人が好みだと思ったので」

ナツメ「全然ワイルドじゃないけど…」

ナツメ「で、この金髪はどうしてほしいわけ?」

シロナ「私がサカキ様にお仕置きとかされないか見てほしいの!」

ナツメ「予知しろってこと?別にいいけど」

ナツメ「……」

ナツメ「うん、いいんじゃない」

シロナ「何が!?どっちなの?ねえ!」
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:21:34.98 ID:5/WMNsQ30
ナツメ「悪くはないと思う」

シロナ「悪くはないって良くもないんでしょ!」

ナツメ「それは人による」

シロナ「人によるって、ちょっと」

ナツメ「じゃあ私はいそいでるから」

コトネ「えーどこ行くんですか、私といいことしましょうよ」

ナツメ「ふざけないの」つん

ナツメ「私もう行くね、早くしないとせっかく買ったジュースがぬるくなっちゃうし、レッドが待ってるし…」

コトネ「いいなあ、私もナツメさんとレッドさんの部屋行きたい」

クロイロ「やめた方がいいですよ」

コトネ「なんでですか?」

クロイロ「超能力を使ったのもありますけど、だいたいの予想はつきます」

コトネ「超能力…!いい!非常にいいです!私にも教えてください!」

クロイロ「無理です」
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:22:41.34 ID:5/WMNsQ30
コトネ「しょぼーん」

クロイロ「ナツメのことは今はいいです」

クロイロ「それより今はそこで魂の抜けかけてる生物をサカキ様のところに連れていかなければ」

クロイロ「お姉ちゃん、ナツメも悪くないって言ってたでしょ」

シロナ「でもそれ良くもないってことじゃない…」

クロイロ「それは人によるって」

シロナ「必ずしも私にいいとは限らないし…」

クロイロ「ほら、ナツメって意外とお茶目なとこあるし」

クロイロ「お姉ちゃんをリラックスさせるために言ったかもしれないよ」
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/14(火) 03:23:58.13 ID:5/WMNsQ30
コンコン

サカキ「誰だ」

クロイロ「シロナです」

シロナ「あんたクロナでしょ」

クロイロ「しっ」

サカキ「入れ」

ガチャ

クロイロ「失礼します」ドンッ

シロナ「なっ!?」

バタンッ

シロナ「ちょっクロナ、コトネちゃん!」

サカキ「…なんの用だ」くるっ

シロナ「あ…こ、今回の作戦についての報告を…」
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:34:15.40 ID:6/PYa7aF0
空の柱

ユウキ「ありがとう、ダイゴさん、ゴールド、シルバー」

ユウキ「おかげでこうやってレックウザを仲間にすることができた」

ユウキ「いや、レックウザだけじゃないグラードン、カイオーガもだな」

ゴールド「ほんとマジで俺はやばかったぜ」

シルバー「ふん、それはお前の力がないせいだろ」

ゴールド「あんなの俺だから耐えられたものの、お前だったら泣いてるぜ」

シルバー「俺が泣くわけないだろ、仮に俺が泣くぐらいならお前は間違いなく漏らしてたはずだ」

ゴールド「はあ!?じゃあお前は」

ダイゴ「まあまあ二人とも、結果はよかったんだ、内容はいいじゃないか」

ユウキ「ダイゴさんの言う通り、二人ともがんばったってことでいいよ」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:34:44.30 ID:6/PYa7aF0
プルルルル

ユウキ「ハルカからだ、見つかったんだ」

ユウキ「もしもし…」

ゴールド「そういやいないと思ったらどっか行ってたのか」

ユウキ「うん、わかった今からそっち行くよ」

ユウキ「ダイゴさん、見つかったそうです」

ダイゴ「そうか、じゃあもう僕にできることはない、後は君たち次第だ」

ユウキ「はい」

ユウキ「……」

ユウキ「じゃあ行ってきます」スタッ

ユウキ「行くぞレックウザ」
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:35:23.40 ID:6/PYa7aF0
ゴールド「……」

ゴールド「あいつどこ行ったの?」

シルバー「お前は何も聞いてなかったんだな、バカ」

ゴールド「誰がバカだ」

シルバー「お前だ、ほら早く行くぞ」

ゴールド「行くってどこに」

シルバー「お前本当に聞いてなかったのか!?」

シルバー「カントーだろが」

ゴールド「カントーか…なんか言ってたような、言ってなかったような…」
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:37:18.74 ID:6/PYa7aF0
ロケット団本部

シロナ「ねえどうしたらいいと思う?」

ナツメ「どうしたらって言われてもね」

クロイロ「なにかアドバイスをしてあげてください」

クロイロ「お姉ちゃんがずっと落ち込んででうざいんです」

レッド「それいつものことじゃないの?」

シロナ「レッド君ひどい」

クロイロ「いつもはもう少しマシなんですがね」

シロナ「いつもはってちょっとはうざいみたいな言い方しないの」
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:40:13.47 ID:6/PYa7aF0
ナツメ「別に怒られも何もしなかったんでしょ、別にいいじゃない」

レッド「そうそう、それとそろそろ何かあるたびにこの部屋来るのやめろよ」

ガチャ

コトネ「なんとなく来ましたー」

シロナ「…意味なく来る子もいるんだし」

レッド「……」

コトネ「なんの話してたんですかー?」

クロイロ「バカはどうすれば元気になるのかという研究です」
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:41:58.89 ID:6/PYa7aF0
シロナ「これでも私は幹部…失敗してそのままってのはよくないわ」

ナツメ「シロナはどうしたいわけなの?」

シロナ「…何か失敗を帳消しできるようなこと」

シロナ「そうだ、今からレックウザ奪いに行こ」

クロイロ「今からってそんな勝手なこと」

シロナ「大丈夫よ、ある程度自由に動いていいって許可はもらってるから」

クロイロ「許可もらってるなら…私船だそうか?」

シロナ「いいよ、ここから行く」ガラッ

シロナ「クレセリア」

シロナ「じゃあクロナ、サカキ様に私のこと言っといてね」スタッ

シロナ「今からレックウザのところに行くわ」

クレセリア「かしこまりました」

シロナ「場所わかる?」

クレセリア「はい、では出発します」
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:43:19.67 ID:6/PYa7aF0
ナツメ「行っちゃったね」

クロイロ「お姉ちゃんは昔から勝手なところがありますからね」

コトネ「シロナさんのそういうところかわいいですよねレッドさん」

レッド「ああ…え?」

ヒューン

シロナ「あ、そうそうレッド君!」

レッド「うわ、戻ってきた」

シロナ「レックウザの捕獲手伝ってくれるって言ってたよね、そのうちでいいから来てよね」

シロナ「んじゃ」

シロナ「行きましょクレセリア」

ドヒューン
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:44:33.99 ID:6/PYa7aF0
ホウエン地方のどこか

ハルカ「……」

ヒガナ「そんな見なくてもどこも行かないよ」

ヒガナ「私だってユウキと会うのは楽しみだから」

ヒガナ「あードキドキしてきた…キャハ」

ハルカ「……」

ヒガナ「ねえねえユウキって元気なのが好きなのかな、それとも大人しい方がいいのかな?」

ハルカ「……」

ヒガナ「せっかくなんだから会話しようよ」
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:45:24.55 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「ハルカ、お待たせ」

ヒガナ「ユウキー、ひっさしぶりー」だきっ

ユウキ「おっ」

ハルカ「なっ!?」

ユウキ「ヒガナ久しぶりだね」

ヒガナ「実はずっとユウキに会いたかった」

ユウキ「あ、ああ僕もだよ」

ハルカ「は…離れなさい!」がばっ

ヒガナ「なんなの…やっと話してくれたと思ったら、感動の再会を遮るなんて」

ヒガナ「この子最低限の話しかしてくれなかったんだよ」
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:46:55.27 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「何で僕が来たかってことは伝えてるの?」

ハルカ「うん…」

ユウキ「…お、怒ってるの?」

ハルカ「別に」

ユウキ「…?」

ヒガナ「それにしてもすごいねユウキは…」

ヒガナ「竜神様を従えるなんて」

ヒガナ「あの時ユウキに力をかしたとき、こうなることがあるんじゃないかとは思ったけど」
(この話ではエピソードデルタでレックウザを捕まえおらず、協力しただけ)

ユウキ「そのことなんだけど、レックウザの力を100%引き出せるために協力してほしい」

ヒガナ「もちろん!ユウキのためだからね!」
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:48:47.25 ID:6/PYa7aF0
ちょっと前

リラ「ハンサムさん、あれを!」

ハンサム「あれはまさかレックウザか!?」

リラ「頭の上に人が乗っています」

ハンサム「うーむ…そんなのよく見えるな」

ハンサム「ということは誰かのポケモンか」

リラ「ポケモンリーグ関係者以外の伝説級ポケモンの所持者は逮捕しろと指令が出てます…行きましょう」

ハンサム「…いくらなんでもこの指令は無茶苦茶だと思うが」

リラ「私もそう思います…ですが」

ハンサム「リーグの命令は絶対か…行くしかないか」

リラ「はい」
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:49:51.43 ID:6/PYa7aF0
ヒガナ「そうだな…まずは」

ヒガナ「!?」

ユウキ「なんだ体が…」

リラ「全員おとなしくしてください」

ハンサム「国際警察だ」

ユウキ「国際警察…?」

ユウキ「僕たち何も悪いことしてないですよ」

リラ「現在リーグ関係者以外の伝説以上のポケモンの所持は認められていません」

リラ「リーグのリストの中にはレックウザは入っていないためあなたたちを不法所持とみなします」
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:50:36.42 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「不法所持って…全くわからん…」

ヒガナ「ユウキ、しゃべってないで竜神様でぶっとばしちゃいな!」

ユウキ「…しかたないか」

ユウキ「って…あれ?もしかしてリラ?」

リラ「…どうして私の名前を…?」

ユウキ「僕だよ僕!ユウキだよ!」

リラ「……」

リラ「あなたは私のことを知っているのですか?」

ユウキ「うん、当たり前だよ」
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:52:27.90 ID:6/PYa7aF0
ユウキ「あの時リラも初めてだって言ってくれたじゃないか」

リラ「えっ」

ハルカ「ちょっユ…」

ヒガナ「ユウキ!私以外の女に手出してんの!」

ユウキ「?????」

ユウキ「なんの話してるの?」

ヒガナ「初めてってどういうこと」

ユウキ「ああ、もう何年前かな…」

ユウキ「リラがタワータイクーンで僕が挑戦者」

ユウキ「それで僕が初めてタワータイクーンに勝ったんだよ」

ヒガナ「まぎらわしい」

ユウキ「何が?」
746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/03/17(金) 19:53:40.79 ID:6/PYa7aF0
リラ「フーディン、サイコキネシス解除」

ユウキ「おっ」

ユウキ「ハルカ、ヒガナ大丈夫か?」

ハルカ「うん」

リラ「…タワータイクーン…とは何ですか?」

ユウキ「え?何言ってんのさ」

リラ「実は私…記憶がなくて…」

ユウキ「じゃ、じゃあ僕との思い出は…」

リラ「ご、ごめんなさい…何も…」
510.38 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)