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爽「“風の谷のナウンコ”…ですか?」咏「だねぃ」(第三ステージ)
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:21:04.27 ID:eO8Yx5WD0
※ここまでのあらすじ
北の平和な辺境国、“風の谷”・・・
そこへ突如、強大な軍事国家トルメキアが侵攻し、風の谷を占領してしまった。
トルメキア軍参謀リュウカ・シミズダニの目的は、1000年前の“火の7日間”で世界を焼き尽くした巨チン兵を復活させることだった・・・
しかし、療養のためトルメキア本国へ戻る途中だった司令官トキの艦隊が、ぺジテの残党・テルに襲撃され、ほぼ全滅…
人質として同行していた風の谷の姫ナウンコは、敵であるトキと兵士スズを助け出して脱出し、糞海の最深部で蟲に襲われていたテルも救出することに成功した。
しかし巨大な羽蟲ヘビケラから逃げる時にメ―ヴェから墜落し、流砂にのみこまれてしまったナウンコとテル…
ところが、目を覚ました“糞海の底”は、瘴気のまったくない極めて清浄な空間だった・・・
テル「まず礼を言わせてもらう。 私はぺジテのテル・ミヤナガ… 助けてくれてありがとう」
サワヤ「あぁー… やっぱりね。 お前さ… “サキ”っていう妹がいるだろ?」
テル「え? な、なんで・・・サキを知ってるの?」
サワヤ「うんと、えっとなぁ… 話すと長いんだけどさ…」
カクカクシカジカデ・・・ マルマルウマウマッテワケデサァー・・・・
ナウンコとテルは、お互いにいろんなことを話した…
風の谷に墜落したトルメキアの大型船のこと…
そこで、サキ・ミヤナガと名乗るぺジテの姫に会ったこと…
現在、風の谷はトルメキア軍の占領下にあり、巨チン兵復活のプロジェクトを手伝わされてることなど……
そしてテルは、自分とサキは姉妹であり、ぺジテ王族の姫であること…
数ヶ月前に、ぺジテ市内の遺跡から巨チン兵の心臓が掘り出されたこと…
それを奪いに来たトルメキア軍と熾烈な戦闘になり、大半の国民を殺されてしまったこと…
その復讐のために、ガンシップでトルメキアの船団を襲ったこと…
そして、この場所は糞海の底の空間であり、なぜか瘴気がなく空気が澄んでいること・・・などを話した。
テル「すまなかったね… 私は、妹を看取ってくれた人を殺してしまうとこだったんだな…」
サワヤ「はは、マジでな…w 危うくとばっちり食うとこだったよ」
テル「・・・トルメキアの奴らは、平和のために巨チン兵の心臓を海に沈めようとした私たちを、女子供老人も関係なく殺したんだ。 あんな奴らはこの世界にいないほうがいい…」ゴゴゴォ・・・
サワヤ「… 巨チン兵って、そんなにやべーモンなのか…?」
テル「ナウンコも“火の七日間”は知ってるでしょ? あんなモノが復活したら、この世界は確実に滅びることになる…」
サワヤ「……」
目をふせてトツトツと話すテル・・・
その表情には、想像もできないほどの深い苦しみと悲しみを乗り越えてきたような、一種の凄み… 重み、迫力が感じられた。
イケダ「おいナウンコ、あと、アレを渡さなきゃだろ?」キキッ
サワヤ「へ? アレ?」
イケダ「ほらあの、黒い石…」
サワヤ「あ、そうそう! これさ… サキちゃんから、“私のおねーちゃんに渡して”って頼まれたモンなんだけど・・・」ゴソゴソ・・・スッ
<コマキ「zzzzz… …」スースー・・・
ポシェットの中から出したその透明の石の中で… 巫女服の少女はいつもと同じように気持ちよさそうに寝息をたてていた…
しかし、それを一目見たテルの表情が一変した。
テル「うっ?! ソレは・・・!!」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1474795263
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:22:04.07 ID:eO8Yx5WD0
※「書き込みは絶対にしないで下さい。19:20まで」。 なぜかと言うと、これはいわゆるアドベンチャーブック形式のSSで、読み手の人の選択によって、場面があちこちに飛ぶからです。 途中で読み手の方の書き込みがあると、場面に“ズレ”が生じてしまい、SSが成立しなくなってしまいます。
すべて投下し終わってから読むことをお勧めします。 今回は82レスで終了します。 19:20には終わる予定です。
・この第三ステージが最終ステージの予定でしたが、ちょっと長くなり過ぎてしまいそうなので、第四ステージまでやることにしました。
・獅子原爽のトイレ探訪記の番外編の一つ、もこ「…」ブツブツ 咲「対木さんはこう見えて実は…」 爽「へぇー…」(一部安価)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434809032/
の、続編です。
・1作目→爽「『風の谷のナウンコ』…ですか?」咏「だねぃ」(第一ステージ)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470216547/
・2作目→爽「『風の谷のナウンコ』…ですか?」咏「だねぃ」(第二ステージ)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472717177/
・「GAME OVER」は今回8ヵ所あります。 一度もGAME OVERせずにクリアする可能性は0.5%くらい。
・スタジオジブリ「風の谷のナウシカ」のパロディです。 ジブリ作品及び咲-saki-をリスペクトした上で書いています。
では、GOOD LUCK!
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:22:46.58 ID:eO8Yx5WD0
テル「ソレは・・・!!」ワナワナ
サワヤ「・・・ソレは?」
テル「・・・な、何?」
サワヤ「は?!」ズルッ
テル「…み、見たことないなぁ… 何これ? 人形が入ってるの?」
サワヤ「え…? いや、コイツ生きてんだぜ? ずっと寝てるけどさ… ホントに知らねーの?」
テル「う、うん… でも、サキが私に、って言っていたんなら、何か大切なモノなのかも…」
テル「父さんやスミレなら何か知ってるかもしれないから、一応預かっとくよ」スッ
サワヤ「……」
テル(………)
テル(…間違いない、コレは… “生命(いのち)の聖母石”だ…!)
テル(トルメキアに奪われてしまったと思っていたけど… サキが命がけで守ってくれてたんだな…)
テル(ナウンコ… これの正体は、悪いけど今は教えられない…)
テル(ふふふ、よし…! これさえあれば、トルメキアの奴らにも対抗できるかもしれない…!)
テル(・・・でも、よりによって、巨チン兵のある場所が命の恩人の故郷だなんて…)
テル(最悪だ… 私は… もしかしたら、この人を裏切らなくてはいけなくなるのかもな…)
>>39
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:23:21.18 ID:eO8Yx5WD0
>>29
ユアン「麻雀・・・だとぉ・・?」
トキ「ん? あ、もしかして麻雀知らんのかあんたら? やれやれ、田舎モンはこれやから…w」フウ
ユアン「あ? テメッ! 自分の立場分かってんのかよ? 麻雀くらいやったことあるわ!」
トキ「やったことあるって… カジッた程度やろ? そんじゃあうちらとは勝負にならへんかなぁ…ww」ニタニタ
ユアン「なにぃ…?」
ヒサ「言ってくれるじゃない… 麻雀勝負と聞いたら、乗らないわけにいかないわ」
ヒサ「いいわよ。 半荘やって、勝った方が巨チン兵を好きにしていいってことにしようじゃないっ!」キッ
こうして・・・ トキの提案により、巨チン兵の前に雀卓が用意された・・・
トキ「ほな始めよか! 勝負は半荘一回… 両方とも二人ずつ選出して卓に座って、その二人の合計得点が高い方が勝ちってことでええな!」
ヒサ「OKよ。 この“辺境一の雀士”ヒサ・ミラルダの実力を、見せてあげるわ!」カッ
リュウカ「ちょ、ちょっと、トキ…! ええんか? そんな勝負もちかけて…」
トキ「しゃあないやろ? ああでも言わんと、リュウカも向こうも引き下がれんかったんやから…」
リュウカ「……」
トキ「それに、勝てばええだけの話やろ? うちとリュウカのタッグで負けるなんてありえんのやから、大丈夫やって!」
ナルカ「トルメキアの人たちは… 司令官と参謀が自ら卓に座るみたいですね…」
ヒサ「そうね。 じゃあこっちは、私と・・・」
ヒサと組むパートナー → ・サエ
>>68
or ・シロ
>>77
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:23:52.67 ID:eO8Yx5WD0
>>21
サワヤ「おいテル!」
テル「!?」ビクッ
サワヤ「お前、なんか隠してんじゃねーのか? 教えろよ! 風の谷に一体何をするんだ!!」クワッ
テル「・・・・ 蟲に、襲わせるんだ・・」
サワヤ「!?」
蟲に襲わせる・・・!!
その言葉を聞いた途端、ナウンコには全て理解できた。
あの、先ほど見たばかりの、地獄のようなぺジテの街… つまり、風の谷も、あのような凄惨な状態にしてしまうということなのだ…
サワヤ「……そうか… 蟲にぺジテを襲わせたのも、お前らなのか…」ゴゴゴォ・・・
サワヤ「うんこの風上にもおけねー奴らだなっ! なんもかんけーねー蟲たちを巻き込むなんてよ!」カッ
カイ「…どうあっても、復活する前に巨チン兵を取り戻さなければならないんだ…」
スミレ「世界を守るためなんだ。 分かってくれ…」
サワヤ「バカヤロォ! それで谷の人間を皆殺しにするつもりなのかよ!!」=3
サワヤ「やめろ! 今すぐやめろぉ!! そんな計画白紙に戻せぇ!!」
スミレ「もう遅いんだ!!」
>>57
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:24:31.55 ID:eO8Yx5WD0
>>77
未来視と無極点モード全開のトキとリュウカはガンガン和了り続け・・・ ヒサの持ち点はついに1万点を切ってしまった。
そして南3局・・・
ヒサ(… ん〜… まいったなこりゃ…)
ヒサ(私だけヤキトリ… ここまで一度も和了れてない…)
ヒサ(シロもさっき3900を一回和了っただけ… それに対して相手は、もう合計点が8万点近くもある…)
ヒサ(全然手が入らないわ… 数多く打ってればこういうこともたまにはあるけど、何もこの大事な局面で、ここまでツキに見放されなくても…)ハア
ヒサ(…いや、それとも…)チラリ
ヒサ(ただ単純に、相手が、手強い・・・?)タンッ
その時だった。
シロ「カン」パシィッ!
ヒサ「え?」
ヒサが何気なく捨てたオタ風の北を、シロが大明槓・・・
そして…
シロ「…」チャッ
ヒサ「!」
シロが新しくめくったドラ表示牌を見たヒサは息を呑んだ。
ヒサ(私の刻子に新ドラがモロ乗り・・・!!)
そう、ヒサの手が、一瞬にしてプラスドラ3… 赤ドラと合わせてドラ4の怪物手に化けたのである…!
>>48
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:25:24.73 ID:eO8Yx5WD0
>>65
リュウカ「でも、ほっといたら、この谷が糞海にのまれてまうんやろ…? 仕方あらへんわ、銃以外はいったん戻してやり」
フナQ「は、はい…」
ガチャッ
引き下がったヒロコと入れ替わるように、スパッツをはいた女が部屋に入ってきた。
キョウコ「参謀、コルベット出発します」
リュウカ「キョウコ… 今度はぬかるんじゃないで。 ぺジテの残党どもを・・・根絶やしにするんや!!」カッ
キョウコ「…まかせて下さい。 セーラ将兵長の仇は… 私が討ってみせます!」
リュウカ「さっき来た報告によると、ぺジテ市を占拠していた同胞の軍部も、反乱にあってヤラれてもうたらしいんや…」
リュウカ「これ以上奴らの好きにさせるわけにはいかんのや。 たのんだで!」
キョウコ「はい!」ザッ
リュウカ(… ヤラれたらヤリ返さな生き残れん… 殺されたら、殺し返すしかないんや…)
リュウカ(・・・でも、ホンマはこんな世界はもう、ゴメンやで… 巨チン兵さえ復活させて操れば、それが抑止力になり… 平和な世界になる筈なんや…!)
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー
>>47
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:26:00.55 ID:eO8Yx5WD0
>>49
・
・
・
ダァーンダァーンッ! ズドドドドドド・・・! キュインキュインキュイーンッ!! ズドンズドオォ――ンッ!!
クルミ「っく…! どんどん兵が増えてきてる…!」
エイスリン「コノッ! トルメキアノブタドモメ…!!」
トヨネ「あぁーん死にたくないよーっ!」=3
一時は城のすぐ側まで迫った風の谷の村人たちだったが、本格的に攻撃をしてきたトルメキア軍たちに徐々に押し戻され… 山際まで追いつめられていた。
クルミ「くそっ、このままじゃ、ぜんめ…」
ドカアァ―――ンッ!!
クルミ「!?」
>>45
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:26:44.41 ID:eO8Yx5WD0
>>80
オオオオォォ・・・! ス、スゲエエェ・・・!! ザワザワザワザワ・・・・
ヒサ・ミラルダのあまりにもカッコイイツモに、観戦していた谷の者たちだけでなく、トルメキアの兵士たちからも驚嘆の声があがる・・・
ケイ「ひゅーっ! なかなかヤルやん!」
ヒサ「ふぅ… これで逆転ね♪ さあ、3本場イクわよっ!」
リュウカ「うぐぐ…!」
このあと、ヒサは4本場まで連荘を続け、南場でもサエのフォローを受けながら好調を維持… そのまま逃げ切ったのだった。
ヒサ「フフ…w これが辺境一の雀士の実力よ…!」
サエ「これで、巨チン兵は私たちの自由にしていいわけよねw」
リュウカ「………」ボーゼン
トキ「しゃあないわ、女に二言はあらへん… フナQ、巨チン兵を酸の湖まで運んでや」
フナQ「え、えぇ…? 本当にですか? せっかくここまで育てたのに…!」ギリッ
>>33
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:27:20.44 ID:eO8Yx5WD0
>>64
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ーーーー
シロ「サ、サエ、ちょっと、まって・・・」ハアハアハア
サエ「急いでよシロ! なんか…嫌な予感がするのよ…」ハアハア
ユキ「何も起きてないといいですが…」ユサユサ
ヒサとユアンを見送ったサエ、ユキ、シロの3人は、森への近道の、険しい山道を登っていた。
ナルカとチカコは、酸の湖のほとりの巨大船に戻っていた。
旧世界の遺物… もう動くことのないガラクタのような船であるが、外壁が非常に丈夫なため、城を追い出された谷の者たちが仮の住まいとして使っていたのである…
シロ「・・・ん?」ピクッ
サエ「? どうしたのシロ? 立ち止まらないでよ!」
シロ「…いや、何か、におわない?」クンクン
サエ「え? やだ!/// 私してないわよ?/// ユキじゃないの?」マッカ
シロ「そういうんじゃなくて、なんだか、こげ臭い…」
サエ「こげ臭い?」
ユキ「!? あ、あれ… 見て下さい!」
>>55
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:28:09.38 ID:eO8Yx5WD0
>>57
カイ「トルメキアの奴らは、巨チン兵を使ってこの世界を牛耳ろうとしている…」
カイ「あんな野蛮な奴らが巨チン兵を復活させて操り出したら、この世の終わりだ」
カイ「なんとしても、今、巨チン兵を取り戻さなくてはならんのだ。 その為には、多少の犠牲は致し方ない…」
サワヤ「ぬかせっ! お前だって巨チン兵を手に入れたら、自分の都合のいいように使うつもりなんだろが!」
カイ「違う! 奴らは破壊に使うだけだ… 我々は、糞海を焼いて人間の世界を取り戻すのに使うんだ」
サワヤ「糞海を焼く・・・だと・・?」
サワヤ「…なるほど、それが本音か… テル、お前も…もしかして、知ってたのか?」チラ
テル「……」
サワヤ「… お前らなぁ… お前らだって、井戸の水を飲むだろ? それを誰がきれいにしてるか知ってるか…?」
カイ「…?」
サワヤ「湖も、川も、人間が毒水にしちまったのを、糞海の樹々がきれいにしてるんだぞ!」
サワヤ「その森を焼こうってのか? なんで巨チン兵なんか掘りおこしたんだ!!」
カイ「じゃあどうすればいいんだ! このままトルメキアのクソ共の言いなりになるのか?!」
サワヤ「ちがわい! おいテル!」
テル「え」ビクッ
サワヤ「こいつらに言ってくれ…! 糞海の生まれたわけを…! そして蟲たちは世界を守ってるってことを!!」カッ
テル「……」
サワヤ「テル、頼む!!」
テル「………」
どうする? ・カイの銃を奪い、ナウンコを開放するよう脅迫する
>>66
・コークスクリューブロー(ナウンコに)
>>37
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:28:57.54 ID:eO8Yx5WD0
>>75
恒子「ねえねえ知ってるすこやん? カレーとシチューって、混ぜるとなぜかすっごくまずくなるんだよ!」スタスタ
健夜「だったら混ぜなければいいじゃん…」スタスタ
サワヤ「は?!」
それは… なんとも場違いな格好をした二人だった…
片や白いブラウスにスカーフ、そして下はフレアスカートとハイヒール。
片やタートルネックのシャツに、小学生が着ていそうなカットソーのワンピース…
つまり、普通に現代の街を歩いていそうな、ただの大人の女性だったのである…
健夜「あれ? 何ここ、スタジオじゃないじゃん」
恒子「あ、ホントだ… なんだここ? 映画のセット置き場かな?」キョロキョロ
健夜「もー、自分の職場で迷わないでよ!」
恒子「ごめんごめん! えーっと、あっちだったかな…?」スタスタ
健夜「そっちって喫茶店じゃなかった?」スタスタ
ネエネエスコヤン、キョウオワッタラ、カキゴオリタベニイコーヨ♪ ソノマエニスタジオニトウタツシテヨ・・・
サワヤ「な、なんだったんだ、アイツら…?」
ガチャッ
サワヤ「ん?!」
健夜たちと入れ替わるようにして、また二人の女が入ってきた…
誰? ・コーチ&未春
>>41
・咏&えり
>>52
・はやり(28)&アワイ
>>69
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:29:33.53 ID:eO8Yx5WD0
>>41
池田「う、ううぅ、コーチ…!」ブルブル
貴子「てめぇ、池田ァ・・・ お前、部活中に何遊んでんだ! あぁん?」グイッ
未春「カナちゃん、もうキャプテンが引退してカナちゃんが部長なんだから、しっかりしなきゃダメだよ?」
スーツの女に襟首をつかまれて外に引きずり出されてしまった池田…
サワヤ「え…? な、なんだ? 何が起こってんだ一体??」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダアアァッ!!!
サワヤ「どぅわぁっ?!」
突如響き渡った銃声と共に、凄まじい衝撃を受け、尻もちをついてしまったナウンコ…
サワヤ「な、なんだよ…?? げっ?!」ギョッ
丸窓から外を見たナウンコの目に映ったモノ・・・
それは、キョウコたちのコルベットの機影・・・ そして、こっちに向かって真っ直ぐに飛んでくる迫撃弾だった。
ド オオ オォ ォンッッ!!!
サワヤ「あっ!」ドウゥッ!
迫撃弾は、ナウンコのいた部屋の真下の弾薬庫に着弾… 大爆発を起こし、ナウンコは高度2500mの空中へと放り出されていた…
〜GAME OVER〜
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:30:08.05 ID:eO8Yx5WD0
>>22
サエ「ほらっ! シロ! 早く動かして!!」
シロ「…え、なんで私…?」
無理やりサエに戦車の中に押し込まれたシロは、そのまま操縦席に座ってしまっていた。
ユキ「う、うぅ…! む、胸がつかえて、通れな… キャーッ! 撃ってきました!!」=3
サエ「あぁもう! あんたムダに育ちすぎなのよ!!」グイッ ズボォッ!
入り口におもちがつっかえていたユキの脚を引っぱり、なんとか全員戦車の中に入り込んだ。
ユキ「そ、装甲兵たちが来ます! 急いで下さい!!」
城門から、甲冑、盾、銃で武装した装甲兵たちが、狭い石橋の上でご丁寧に隊列を組んで迫ってくる…
サエ「ほらっ!ほらっ!! シロ!急いでよっ!!」
シロ「分かったよ・・・ これかな?」グイ
“ドウンッ”
シロ「あ、動いた」
サエ「は? ちょっと! どっちイッてんのよ!!」
ユキ「後ろに進んでますよ!!」=3
>>49
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:30:37.89 ID:eO8Yx5WD0
>>32
降りてきたのは、テルの幼馴染でぺジテ国王カイの側近であるスミレであった。
テル「スミレ…! なんてことをしたんだ! あれじゃ再建もできない…」
スミレ「テル、街を見たのか… トルメキアの奴らを殲滅するには、ああするしかなかったんだよ…」
テル「でも… 巨チン兵は、ここにはいないんだぞ…?」
?「分かってる、風の谷だ」スッ
テル「?!」
スミレに続いて、部下をゾロゾロと引きつれて降りてきた、メガネをかけた長身の男…
テル「父さん!」
カイ「テル、良かった、生きていたんだな…」
テル「父さん… どうして、巨チン兵の場所を…?」
サワヤ「……」タタタタタ・・・
父王と話すテルの後ろに、メ―ヴェをかついだナウンコもやって来た。
カイ「はは、我々も遊んでたわけじゃない。 例の作戦第二弾も発動したよ」
カイ「今夜にも、風の谷のトルメキア軍は全滅さ!」
テル「え!?」
サワヤ「は? なんだそれ、どういうことだよ!!」
>>21
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:31:13.18 ID:eO8Yx5WD0
>>43
テル「・・・え? 糞海の生まれたわけ?」
サワヤ「うん。 さっき、散歩してる時に考えてたんだけどさ… テルは、糞海って、なんでできたもんだと思う?」
テル「…さあ? ぺジテ教会の神官たちは、火の7日間の前の太古の人間たちが、地球を汚したために神が与えた罰だって言ってたけど…」
サワヤ「フン、そんなオカルトありえねーよ」
テル「? じゃあ、ナウンコはどうしてできたと思ってるの?」
サワヤ「糞海の正体はな・・・ 実は“地球のうんこ”なんだよ!」
テル「地球のうんこ?」
サワヤ「そう… テル、私たちのケツから顕現するうんこってのはな、いつも体中の老廃物やゴミをその茶色いボディに取り込んで、外に出てきてくれるありがたいモンなんだぜ?」
サワヤ「だから、私たちが健康で幸せでいられるのは、いつだってうんこのおかげなんだ」
サワヤ「そんな重要な仕事をしているエラい奴なのに、うんこはそれを自慢したり、偉ぶったり、カッコつけたりすることは絶対しねぇ…」
サワヤ「それどころか、人から理不尽にののしられ、けなされ、世の中で最も醜悪なモノであるかのように嫌われバカにされても、決して文句を言わない…」
サワヤ「これほどクールな奴はそうそういねーよ。 だから私はうんこが大好きなんだ」
テル「ふ、ふぅん…? で、糞海が地球のうんこっていうのは…?」
>>23
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:31:44.84 ID:eO8Yx5WD0
>>31
カイ「く・・・臭い! お、おいこの手を放さんかぁ!!」=3
サワヤ「う、うるせーな! 私のうんこのパンクな香りをくせーとか言うんじゃねーよ! そんなことより、風の谷に何をすんのか教えろよ!」
カイ「やかましい!」ドゴォッ!
サワヤ「うごっ?!」=3
カイのボディーアッパーはナウンコのみぞおちにクリーンヒット・・・ ナウンコは、カイの胸倉をつかんだままくの字になった。
サワヤ(・・・チッ! こうなったら、もう、手を選んじゃいらんねー…!)
サワヤ「おっらあああああああああぁぁっっ!!」
カイ「!?」
ドドドドドドドドオォッ!!
ナウンコの捨て身のもろ手刈りが決まり、カイは地面に後頭部をしたたかに打ちつけた。
カイ「むっぐぅ… うぉっ?!」ギョッ
目をあけて上を見上げたカイは恐怖におののいた・・・
カイの上に馬乗りになったナウンコの右手に、今出されたばかりのホカホカうんこが握られていたのである・・・
>>53
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:32:18.84 ID:eO8Yx5WD0
>>73
オオオオオオォォッ…!! パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・ ス、スゲエェ・・・!
ヒサシロペアの終盤での見事な追い上げに、敵味方関係なく、拍手が湧き上がる…
ユアン「さっすがヒサ先生とシロ…! 最後にはぜってー勝てるって信じてたぜ!」
ナルカ「素敵です!」
クルミ「まあ、ギリギリだったけどね…」
ケイ「へーぇ、アンタら面白い麻雀打つなぁ! 今度うちとも対局しよーや♪」ニコニコ
ヒサ「シロ、やったわ! あなたのおかげよ!」
シロ「… そりゃどうも…」
リュウカ「ぐむむむむむぅ…!」
ヒサ「ふふ…w これで、巨チン兵は私たちの自由にしていいわけよねw」
トキ「…チッ、しゃあないなぁ… 女に二言はあらへんでっ!」スッ
トキ「フナQ、その巨チン兵、酸の湖まで運んでや」
フナQ「・・・え、マジですか・・? せ、せっかくここまで育てたのに・・・!!」ギリッ
>>33
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:32:50.46 ID:eO8Yx5WD0
>>39
サラサラ・・・ サラサラザアアアァァ・・・・・
“糞海の底の世界”は、生き物はまったくいないかのように静かだった。
うっすらと差す陽に照らされた、静寂に包まれた青い世界…
そんな中をサラサラと流れる川のほとりに着いたナウンコは、水面を覗き見てみた。
サワヤ「・・・何もいねーな… 魚どころか、水草すらない…」
サワヤ「すんごい澄んだキレイな川だけど… まるでここ、死の世界みたいだな…」
?「おい」ポンッ
サワヤ「え?!」
誰もいないはずの場所で、なんの前ブレもなく突然後ろから肩を叩かれたナウンコは、あわてて振り返った。
そこには・・・・
セーラ「よぉっ、ナウンコ! 会いたかったで!」ニッ
サワヤ「えっ?! お前は・・・??」
>>56
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/25(日) 18:33:24.64 ID:eO8Yx5WD0
>>34
リュウカ「なんやとぉ…?」ザザザザァ・・・
ヒサ「?!」ギョッ
リュウカの両目が紫色に光り… その長い髪がザワザワと浮き上がり始めた。
リュウカ「うちのトキに刃を向けて… 生きて帰れると思うなや…?」ゴゴゴォ・・・
リュウカ「今すぐその剣をおろすんや! さもなくば・・・この谷の者を皆殺しにするでっ!!」カッ!
ヒサ「っく…!」タジッ
尋常ならざるオーラを放ってヒサに迫るリュウカ…!
ヒサ「う、動くなって言ってんのよ! コッチは本気よっ!!」グイッ
トキ「うっ…」ムググ
リュウカ「……!」ピタッ
トキを後ろから締め上げるようにして刃を首元にあてがい、必死に脅迫を続けるヒサ…
リュウカ「・・・なんでや? うちらは、糞海を焼き払ってやるって言うとるんやで? あんたらにとっても、安心して暮らせるようになるんやからええやろが!!」
ヒサ「そんなの詭弁よ…! 巨チン兵を復活なんかさせたら、“火の7日間”の再来… この世界全てが滅亡することになるわっ!」
>>29
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