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召喚術師「安価で修業する」
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133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/08/22(月) 04:02:37.74 ID:0jI7GfTcO
DPS「……そっちの付録は? いつまで隠れてるつもりだ なあ!」SHOTSHOTSHOT
ドリアード「くっ……」pray TORNADO
DPS「竜巻 美味そうだ……」
ドリアード「時間を稼ぐ ハーフィ、プロフェッサーを!」
刑事「俺が行こう」
半鳥「うん お願いします」
ドリアード「…………ハーフィ?」
半鳥「準備しといて良かったよ……」バラッ
J「………………それは…………」
刑事「召喚札か? そんなインスタント札で呼べる奴であんな化物が……」
半鳥「大丈夫、何枚も書いてきたから 教授のお株を奪うみたいだけどね」
半鳥「なんかこいッ!」random summon
サモン↓ &↓2
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/22(月) 04:06:24.69 ID:IcWQz0ts0
リヴァイアサン
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/22(月) 04:07:12.15 ID:n1miLL91O
バハムート
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/22(月) 06:57:42.42 ID:WQbJeVCd0
これは……街の一部ごとオーバーキルすかね
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/23(火) 03:22:30.20 ID:gz9UbvDX0
大物だけどそいつら食用なんじゃ…
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/25(木) 03:20:41.10 ID:PkuW0VstO
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
半鳥「あぐっ……! 魔力、吸われッ……」
DPS's「喚ばせると思うか? 亜人!」ズロッ
刑事「こいつァ…… 何を喚んだ!?」ドギュゥーンドギュゥーン
DPS's「フン お前から喰って――」
ゴオオオオオォオォォォオオオオオオ
ドリアード「ほら お望み通りビュッフェスタイルよ」TORNADO RUSH
DPS's「邪魔だッ! 何匹吹っ飛ばそうと千切れた欠片が小さな体となるだけ、食い付くして店終いだな!」ガパッ
ドリアード「バカね。タダでくれてやるなんて誰が言ったの」and stop and pray and…
DPS's「「なっ――ぐわあああぁぁぁぁ…………」」
DPS「(食い付かれる側から竜巻を消しているのか 撃って吹き飛ばし 集られたら消してまた撃つ…… 時々針葉混じりの切り刻むタイプも混ぜ混んで)」
DPS「(器用な真似をする 魔法への食欲が増す!)」
DPS's「だが物量で勝負するのか? このオレと……」split split split split
ドリアード「(分身から分身が分身して分身と分身が分身と重なって…… キリがない これじゃ本体はここにいないわね)」
ドリアード「(……頼るわよハーフィ)」
ドギュゥーン ドギュゥーン
DPS's「げぶっ……ぐぐぐぐぐぐ」laugh
DPS's「げぶ」ベシャッ
刑事「ちィッ 効いてんのと効いてねーのと分からん」
ドギュゥーン ドギュゥーン カシッ
DPS's「ピギャッ……」ベチャ
DPS's「ぐぐぐぐ 聞こえたぞ "かしっ"!」グチャ
刑事「クソッたれ! おいまだなのか!」reload
半鳥「…………ダメっ……」バリバリバリバリバリバリバリバリ
刑事「ダメっておm」ヌロ
DPS's「つゥ」「かァ」「まァ」「えェ」
DPS's「たぁああぁああはははばばはははへへは」ChompChompChompChompChompChompChompChompChomp
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/25(木) 03:21:38.59 ID:PkuW0VstO
刑事「ぐあッ……ざけんなてめェコラァァッ」pray HEAL
DPS's「美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い こりゃいい暫くそうやって治り続けててくれ! じゃあお前は最後にしよう」ChompChompChompChompChomp
DPS's「前座は終わりだ サラダ菜!」ズロロロロロロロ
ドリアード「しまっ ッぅあぁぁああああぁ!!」melt leg
DPS's「これが太股か? 細過ぎる」ガブゥ
DPS's「不味い 死ね」ベッ
ドリアード「ハーフィぃい!!!」
半鳥「…………だ、ダメだ……」
半鳥「……喚べない…………」
ドリアード「っ……!」
半鳥「全部は…………っ」
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/25(木) 03:22:10.02 ID:PkuW0VstO
summon SEAWATER WAVE
DPS's「何っ……」バシャアッ
刑事「や 奴が剥がれ……うごばぼ」ゴボゴボ
ドリアード「くっ……」pray wind
半鳥「ぁ……頭が…………痺……」グイッ
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
DPS's「くそ、札から水……海水か? 強い 流されッ……」
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
ドリアード「しっかり、しなさい……っ 貴女が喚んだの……」ハァ ハァ
半鳥「……しょう…………しょうかん……全部……眠……」ボー…
ドリアード「……しゃんとなさいッ! 私なんか今片足無いのよ!? 頭二つ背違うのにお姫様抱っこして風で空飛んでるのよ! 鳥の癖に重いのよ!!」ユサユサユサユサ
ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ
半鳥「あぁ……ぅう…………」クラ
ドリアード「頭の方だけとはいえあんなもの喚んでっ……意識と一緒に制御まで飛んだら貴女 全身にウルシと蜂蜜塗って私の木に逆さ吊りにしてやるから! 起きなさいこの鳥頭!!」
ドリアード「そこの屋上にマジカルパイルドライバーするわよ!?」standby reverse
半鳥「…………そ……それは 死ねる……」
ドリアード「……起きたわね……っ」landing rooftop
半鳥「痛い!」ゴチン
ドリアード「ああ…… ごめんなさい…… 頭、上に直す余裕なくて……」スゥ…
半鳥「ううん今ので目ぇ覚めた…… ってドリアードちゃん、体が透けてッ……」
ドリアード「……ちょっと、無茶したからね…… ……気にしなくていいわ 貴女はあれの手綱を握ることだけ、集中……してなさい……」
ドリアード「少し寝れば治るわ…………しっかり……」スゥゥ…
半鳥「……き、消えちゃった……そんな……!」
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
半鳥「そうだ、喚んだやつっ……何が来たの?」
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/25(木) 03:22:39.34 ID:PkuW0VstO
ザバァァァッ
リヴァイアサン「……私を喚んだのは 誰?」
半鳥「うわぁ……わ、ワームっスか……また長いのかよ……」
リヴァイアサン「アナタが? ……あら 本当みたいね、貧弱な魔力のせいで1割も力が出せてないけど」
半鳥「面目ないです…… え 1割で一帯水浸しに?」
リヴァイアサン「魔法使いとしては四流もいいとこ、なのに召喚陣は一級品 どこからでも何でも喚べて、自分がまずくなったら言うことを聞かせられる程度にまでセーブするように組んでいるのね」
リヴァイアサン「チグハグ過ぎるわ おまけにこの場所の埃っぽいことときたら…… 」
半鳥「すいません……ホントすいません……」
リヴァイアサン「いいわよ それでご用は何?」
半鳥「あの、実は今、 私達の街大変なことになってまして……」
リヴァイアサン「……!!」
半鳥「?」
リヴァイアサン「ギシェェアアアアアァアアァアッッッ!!」ゾババババ
半鳥「ひィッ」
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/25(木) 03:23:11.31 ID:PkuW0VstO
DPS's「「まさか海竜を喚ぶとはな ハーピィの亜人!」」ガブゥガブゥ
半鳥「うわっ、下の方にビッシリ……!」
リヴァイアサン「穢らわしい下等生物が 誰に断って私の体に触れている」TIDAL WAVE
ザバババババババババババババババババ
DPS's「ぐぅおおぉぉぉぉぉおおッ……」melt
リヴァイアサン「溶けて消えろ」
半鳥「やった、ざまーみろヘドロ野郎!」
ゴボボボボボボボ……
半鳥「マンホールに流されてく…… げっマンホール!?」
リヴァイアサン「アレの住処?」
半鳥「そう! なんとか出来ない!?」
リヴァイアサン「正直しんどい 魔力足りないから」
半鳥「そっ、そこをなんとかー!」
リヴァイアサン「なんてね」manipulate water
ズボボボボボボボボボボボボボボボボ
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/25(木) 03:24:10.34 ID:PkuW0VstO
半鳥「水が……飴みたいに飛び出して……操ってるの?」
リヴァイアサン「そうよ なんたって海の大悪魔だもの」
DPS『どういうことだ、これは……』ズヌルルルル…
リヴァイアサン「数頼みじゃどうにもならないから一つに集合したのね おかげで詰まっちゃって引っ張り出すの面倒だったわ」
半鳥「うわ でか……普通の一軒家くらい嵩がある」
リヴァイアサン「色んな気配がする ……気持ち悪いわねコイツ 命が不自然」
DPS『大分喰ったからな。年寄りとあの精霊の娘が一番不味かった 一番美味かったのは勿論お袋の味というやつだ 亜人 お前が食べたい とても お前をくれ くれ お前が欲しい くれ くれ くれ』ウゾ
半鳥「……一体 何人殺したの そんなプールで煮凝ったコーヒーみたいな体作るために」
DPS『お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?』
半鳥「あんたッ……」
DPS『覚えてない? 覚えていないのか! なんと!』
DPS『オレは覚えてる 鼠が24匹、猫が6匹、犬が13匹、虫が大小合わせて104匹、植物が349つ、炎1つ、拳銃1個、銃弾19発、そして人間が32匹だ!』
DPS『逆に聞くぞ亜人 鼠のように増え 猫より気紛れで 犬より気位がなく 虫より鬱陶しい 下らん種族のためにお前らは今までに一体何をどれだけ食い散らかしてきたんだ? 覚えてないだろうそんなこと』
半鳥「何言って……」
DPS『分かる 分かるぞ それは傲慢でもなんでもない 上の存在の慣れだ オレが喰ったモノを忘れず感謝できるのもこれが一両日の献立だったからに過ぎない』
DPS『……ありがとうと言いたいんだ亜人! ハーフィと呼んでも?』
半鳥「何 何なの 意味分かんない 頭おかしいんじゃないの」
DPS『手を差し伸べてくれてありがとうハーフィ それとコーヒー お前達の焙煎と羽と皮膚と僅かな血の味がオレの世界を広げてくれた』
DPS『本当にありがとう……』
リヴァイアサン「ハイになってるところ悪いけど」
リヴァイアサン「まるでまだまだ生きれる気満々って風に聞こえるわ」
DPS『ああそうだ早速忘れてしまっていた 不味いな 先達に倣ってか ぐぐぐ』
DPS『美味しかったよリヴァイアサン お前のウロコ』ゴボボボボボボボボ
リヴァイアサン「……!」
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/25(木) 03:24:50.02 ID:PkuW0VstO
半鳥「食べた……ってことは……そんなまさか……」
粘海竜「ギェェアッハハハハハハハハハハハ!!!」
リヴァイアサン「汚ならしい……私の姿を貶めるな!」TIDAL WAVE
粘海竜「お前を貶めてるのはオレじゃない そこの小娘だろうが!!」TIDAL WAVE !!
ザバァァァァァアアアアアッ
リヴァイアサン「……く……お のれ……ッ!」
半鳥「津波が、押し負けてる……」
粘海竜「喰ってるのが弱い海蛇だから当然このオレの蛇も弱いものになる だがオレにはそいつに足りない、喰い溜めた分の魔力がある!」BITE
リヴァイアサン「ぐあぁああッ……貴様!!」BITE
粘海竜「無駄だ 食事でオレに敵うものか!」CrunchCrunchCrunchCrunch
バキバキバキバリバリベキベキベキベキ
リヴァイアサン「……がァグ……ごォ……」
半鳥「海竜ッ!」
リヴァイアサン「逃げ なさい…………小さな召喚術師……」バキベキボキボキ
半鳥「あ……ああ、あ……ああぁぁ……!」ヘタ
ゴキゴキバキゴキ
CrunchCrunchCrunch
ChompChompChompChomp
粘海竜「……ふう いい海鮮だった」ゴボボボ
DPS「ようやくメインということでいいのかな これは」
半鳥「…………」ガタガタガタガタ
DPS「そうか」ジュルリ
半鳥「…………い……」ヌロ
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/25(木) 03:25:28.01 ID:PkuW0VstO
ズギューン
半鳥「…………」ガクガク
DPS「……が、ごっ……」ゲボッ
半鳥「い……いい加減に……しろよ」RDY GUN
DPS「お 前……お前ぇ、何故核を……」ブヂュロロロ
半鳥「……避けてた……銃を……それに"使ってた"」ポイ ベシャ
半鳥「まだ上手く扱えないから大昔の戦い方でカバーしてまで慣れようとしてた ……銃の強みを知ってる」
半鳥「効くからでしょ ……効く弱点が……あるから」
DPS「…………ぐ」
DPS「ぐぐ……ぐぐぐぐ」
DPS「やはりお前は素晴らしい ハーフィ だが……」ゲボゲボ
複製DPS「少し自惚れが過ぎたようだな」ドロォ…
半鳥「……!!! 偽物にもッ……」
DPS「いや それは一番最初に作った分身なんだ」ズルルルル
半鳥「後ろ……あぁあああッ!」grip leg
DPS「単純な兵隊でいい雑魚と違い ほぼ本体のオレと同じ作りをしてる 複雑な思考が出来る分作り出す効率は悪いが……」
DPS「言い残すことはあるか?」ズギューンズギューンズギューンズギューンズギューンカシッカシッ
DPS「そうか」Leviathan Scale
半鳥「……ッうわあああああぁあああッッ!」ブンッグチョ ブンッグチャ
DPS「報われるといいな」
DPS「ではその腕からいただくことにするよ」ヌロ…
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/25(木) 23:30:07.45 ID:A0PU17r30
そうはいかんざき!
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/26(金) 11:22:42.64 ID:0RAZWQLA0
神話級の半端召喚で事態を悪化させてりゃ世話ねーな。個龍的な復讐の為に勝手に来るとかあれば話は別だろうが
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/26(金) 11:29:37.76 ID:ruu170K90
まぁ、調子に乗っていられるのも、流石にここまでなんじゃないのかなー?
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/26(金) 12:13:09.91 ID:RPVmrrctO
絶対的な一撃必殺以外だとパワーアップとかとんだチートだな
拘束系だと何の要因で強化されるから分からんから怖い
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/26(金) 17:00:11.66 ID:udygNx/L0
何とかする方法は二通りくらい思い付きはするが……
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/26(金) 18:20:01.38 ID:y/jTeg8EO
summon DARK PETIT SLIME
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/26(金) 18:20:47.38 ID:y/jTeg8EO
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ
座敷童「喚べた!」
術師「……なんだ ということはJの野郎しくじりやがったのか」
術師「いや 本気出すとどっちが駆除対象になるか分からんし自重した? そっちが濃厚かな あいつは人のいい二足歩行猫だ」
術師「だが私は違うぞ 命なんぞ砂粒より軽い 吹けば飛ぶしいくらでも代えが効く」summon HOLY LANCE
DPS「……ここは……ここは? 街ではない 広い どこかの街道……?」
術師「そこの企業戦士から紹介されたよ 始めまして失敗作君 私はしがない召喚術師、まんまサモナーなんて渾名があるから呼ぶならそっちでもいい」
郵便横取マン「」stun
座敷童「そして私は あ(高音) 日ィ出る国より喚ばれたるゥゥ〜――」
術師「また今度な」ズシュ グリッ
座敷童「ちょま゛ッ」ドサッ
DPS「……夕陽は赤いが辺りは暗い 時間も経ってる お前オレに何をした……」
術師「喚んだんだよ これでな」
試験管「ピ ピギ ピギィ」カタカタ
DPS「それは……」
術師「捕獲したのから採取した"核"の暗黒物質だそうだ お前の兄弟なんだって?」
術師「何でも取り込む性質を活かせねーもんかと研究を重ねてたそうだが、濃縮と人造生物への応用を早足でやったのが拙速に繋がったってとこだろーな」
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/26(金) 18:21:28.11 ID:y/jTeg8EO
術師「拙速といえばそうだ 私の弟子はどうだった? 美味かったか」
DPS「弟子だと…… ああ 弟子! 鳥の召喚術師か? ああ勿論だ」
DPS「オレの最初のご馳走だった」
術師「………………そうか」
術師「惜しかったな いいとこまで行ってたし あと十年も待てば良さそうだったんだが」
DPS「まったくだ だが彼女にはとても感謝している こうして――」ssssssssspppppppppllllllllllliiiiiiiiiitttttttttttt
DPS's「「望みの……それも極上の食事へ導いてくれたんだ 感謝してもしきれない」」ゴボボボボボボボボボボボボボボボボ
群粘海竜「「「お前にもだ! あれの師なら本物だろう お前のようなのを喰い続けて行く行くは星をも喰らって見せる!!」」」ギシェェアアアアアアアアアアア
術師「馬鹿が 私の命は星より重い ……ふむ 増殖するというのは聞いてたがここまでか」
術師「役不足にはならなそうで良かった」
粘海竜「……役不足だと……?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/26(金) 18:22:03.73 ID:y/jTeg8EO
粘海竜「上空………… なんだアレは!?」
術師「まさか槍一本で相手すると思ったのか? 違う こいつは触媒さ」
術師「どこかの神様に縁のある……鉄屑を槍に仕立て直した品なんだが、その神様がこれまたあれと縁があるとかでな……今空から落ちてきてるあれと」
粘海竜「巨大な……何なんだ、巨大過ぎる! 巨大過ぎて姿形が分からない程のッ…………あんなものが落ちてきたら」
術師「一応 あれは魚だそうだ」
粘海竜「あんな大きな魚がいるものか……ッ!」
術師「幻かどうかは着地すれば分かることだろう そう焦るなよ」
粘海竜「……貴様ァ……心中でもしようというのか……!」
術師「思いっきり上に向かって喚んだからな…… 逃げても止めないが 今からじゃ多分衝撃波に煽られるまでもなくどっち道潰されるぞ」
粘海竜「貴様 貴様 貴様 貴様!!」グォォォォォッッ
術師「ははは 来いよ」stub self
術師「食い意地の張ってることだな おあがり ははははは」Crunch
粘海竜「ふざけるな! オレはやっと外に出れたんだ! 何でも食べるし何にでもなれる!!」CrunchCrunchCrunchCrunch
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/26(金) 18:22:51.66 ID:y/jTeg8EO
粘海竜「お前なんか噛み砕いてやる! 腹の中で人間だったかどうかすら分からない骨と肉のミンチになるんだよ!!」ChompChompChompChompChompChomp
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
粘海竜「ゴクッ…… ざまあみろ ざまあみろ ざまあみろ はははははは!!」
粘海竜「はははははは……ハァ……ハァ……!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
粘海竜「ふざ ふざけるなァァーッ!」FRAME BLEATH
粘海竜「まだっ……まだ3日も経っていないんだぞッ! 嫌だ! 外に出ただけじゃないか!!」WATER CUTTER
粘海竜「死ね 死ね魚 来るな!!」BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM……
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴボボボボボ
DPS「魔力 魔力が切れた くそ クソ 届かない」
DPS「何かないか 何か手は…… !!!」
鳥「ピ……ィ……」ジタバタ
DPS「ああああああああああ!!」グチャボリバキゴクン
DPS「よし よし」ゴボボボボボ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
粘鳥「早く……早く……早く……早く遠くへ…… ダメだ間に合わない」
粘鳥「どうする どうするどうするどうする」
粘鳥「…………そうだ!」
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/26(金) 18:23:35.82 ID:y/jTeg8EO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
粘術師「なんという凄まじい知識量だ……! やれる こいつならやれる!!」
粘術師「リヴァイアサンやあいつを喚んだ魔法は? これか! ……こうか!?」random summon
バリバリバリバリバリバリバリバリ
粘術師「来い! 来い! 何が来る? ハーピィか? ゴーレムか? メドゥーサ? 英雄? マンドラゴラ? 海竜か神か?」
「いいや そのどれでもねぇよ」
粘術師「来たっ――」
BANG
粘術師「ぐはっ……」ドサッ ドロドロ
警官1「ただの人間だ てめぇの大好きな銃持ったな」チャキ
DPS「なんだと……何故……お前は……」
警官1「生かしといてくれたじゃねぇかあのクッセェ下水道でよ なんで頭から下がまた生えてんのかは知らねえが ……ヘッ、向こうのお袋にいい土産話が出来たぜ」reload
警官1「死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね!!」BANGBANGBANGBANGBANGBANG
DPS「ぐぁああああッ か 帰れクズが!」release
警官1「はははは バーカ! 先にあの世で待ってるぜ、お前は地獄行きだがな! バーカバーカ!」バリバリバリバリ
DPS「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…… はッ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/26(金) 18:24:05.53 ID:y/jTeg8EO
DPS「たすけ
ズ ン
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/26(金) 22:36:06.52 ID:Fk4o4VX20
アレ程のバケモノではあったが、ああも大きいモノと比べれば地上のシミの一つ程度だった……という事か
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/27(土) 00:38:31.81 ID:1sw/w21Q0
んでどーすんだろな
サルベージとかできるんだろか
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/28(日) 07:44:43.62 ID:YIdqnAkBO
かきためぜんぶきえた
くろーむしねしねしねしねしねしねしね
しんでからかきなおす
くろーむしね
しね じかんかえせ しね
しねしねしねしねしねしね
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/08/28(日) 08:25:44.71 ID:YIdqnAkBO
書き直す
見苦しい文を申し訳ない
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/28(日) 10:17:15.22 ID:34UeaEgq0
その虚しさ、創造する者にしか分かり得ない苦痛でしょう。それを表に出してしまうのも、人間として自然な反応だと思えます。ですのでまぁ、それ程気にする事ではないでしょう
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/08/28(日) 11:25:47.17 ID:PyGoi/ce0
急に落ちても大概の入力欄が消えない火狐ちゃんサイッキョ
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/28(日) 14:33:28.63 ID:fpijZFkF0
取り合えず半鳥ちゃん復活かDPS出る前まで夢落ちで戻れないかなぁ
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/17(土) 05:42:21.64 ID:MXa5cexz0
楽しみにしてるよ
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:34:07.85 ID:ryenLA/GO
ボコッ
座敷童「……ぷはぁ! あー 慣れないな 二度目だけど」
座敷童「おお 辺り一面地均しされて綺麗になったじゃないか。もう起きたのか家主 動く死体みたいに? どこだー」
「まだだ」
座敷童「ん? ああ? 誰だお前は」
バハムート「バハムート 先刻お前達を圧殺したものだ」
座敷童「デカい魚じゃなかったのか 羽の生えた蜥蜴のお化けなんて知らないぞ」
バハムート「せめてドラゴンと…… こういう姿も取れるというだけだが」
座敷童「ふーん」
ボコ……
座敷童「お、やっとか どーやら早起き競争は私の勝ちみたい――」
DPS「……………………」
座敷童「だな――って あれで生きてたのか!? 死に損!?」
バハムート「違う よく見ろ」
DPS「………………ゲブロォッ」ベシャア
術師「……ああ…… コーヒー臭い 三度目か」
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:35:36.01 ID:ryenLA/GO
座敷童「家主! そいつ生きてるのか」
術師「無論だ なあ?」ゲシッ
DPS「…………ぉ……の……れ……」
DPS「出る…………時に……核を……」
術師「そうだ ちょっと拝借させて貰った」ヌチャア
座敷童「汚ないな」
術師「聖槍直刺しの私とハウスキーパーに次いで、襲われる直前にでもチクッとやるつもりだったんだが まさか丸ごと喰われるとは思わなんだ」
術師「魚の骨を上手く飲み込めた場合を懸念しつつ死んだんだが どうやら結果オーライだ」
座敷童「刺さったから蘇生したと…… 心臓に悪い 前もって教えろ!」
術師「お前の仕事は郵便局員と触媒狙いをカニシバリで気絶させたところで終わってたからな」
座敷童「カニ? 金縛りな 結局一緒に潰れるのになんで……」
術師「証拠固めだ」
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:37:08.42 ID:ryenLA/GO
バハムート「……知ったのが喚ばれたらしい 同じような魔法で」
バハムート「私は陸の そいつは海の覇者として双璧を成す怪物なのだが 全力は出せなかったのだろう それにやられたようだ」
座敷童「陸ぅ?」
バハムート「呼び名 見方 扱われ方で有り様は移ろう 分からんか」
座敷童「……いや」
バハムート「もういいか?」
術師「ああ ご苦労だったな」
バハムート「あっちの姿を求められるのは珍しい 長く生きているがあんな使われ方をしたのは初めてのことだ」
バハムート「まだ腰が痛い…… 次喚ぶときはこっちの姿にしてくれ いいな」バリバリバリバリ
術師「まーた自分で帰ったか」
座敷童「あいつ腰って言ったぞ腰 どこにあるんだ」
術師「腰はくねらせるもんだ あれは全身腰だろ」
座敷童「マジか」
術師「知らん」
座敷童「……」
術師「さて というわけでこのままなんの処置もしなければお前はじき死ぬ 間違いない そこでだ」
術師「助けてやろうか?」
DPS「………………何を…………」
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:38:34.42 ID:ryenLA/GO
連絡員「なんというザマだ、これ程の施設を与えられておきながら…… サーカスのように猛獣を射殺で済ませられる問題ではないのだぞ」
所長「しょ、初動対応によって被害は抑えられております……」
連絡員「そうだな。一匹逃がし数十人で済んだ。素晴らしい手腕だ 豚が」
所長「…………」
連絡員「まあ 起こってしまったことは仕方がない 筋書きは既に出来ている」
連絡員「ここで行われていた人造生物研究は 着服が高じ 横流す軍用生物兵器に手を出すに至った研究所の暴走によるものだった」
連絡員「秘密裏に情報を入手した召喚術師は兵器を簒奪 掌握 操作、人造生命体の危険性を世に知らしめるため今回の凶行に――」
所長「ま ま 待ってください! それではまるで私が」
連絡員「私が 何だ まさか把握していないとでも?」
所長「いいえ 私は決して!」
連絡員「放任は下への鞭捌きに一定の評価があり、そこから差し引いて尚貴様で利鞘があると判断してのこと そこを責めているのではない勘違いするなよ」
連絡員「現にこうして辻褄を合わせることが出来た やはり君は実に有能な――いいか勘違いするな誉め言葉だぞ――そう有能な 豚だ 実に」
連絡員「よく肥えてくれた ベーコンになって帝国の食卓に並んで欲しい」
所長「…………あ ああぁ……」ガク
コンコン
連絡員「どうした」
研究員「しょ、所長にお客様です……」
連絡員「所長? 呼んでいるよ応えてあげなさい まだ所長は君だ 」
所長「…………入れ……」
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:41:59.73 ID:ryenLA/GO
ガチャ
術師「よう どうも」
術師「帝都で面白い噂が流れていると聞いてな 急ぎ戻った」
所長「!!」
連絡員「……これはこれは…… Mr.サモナー お早いお帰りで」
術師「フン そこの所長にパイプさせようかと考えていたが 話が早そうな展開だ」
術師「これが分かるな?」つ試験管
連絡員「触媒かね どうだ」
所長「…………いいえ これは…… 核です」
連絡員「核? 奴の?」
所長「は、はい…… 蠢いているでしょう 殺しきれなかったか生かしたか、一見する限り大分変質していますが……」
術師「何人も食ったと聞く 喚んでからそこまで削ぎ落とすのに大分苦労したぞ」
連絡員「……成る程 貴方が律儀に仕事をしてくれたおかげでそちらの方はスムーズに進みそうだ」
術師「律儀? ……スムーズだと?」チッ
連絡員「ええ」
術師「……糞野郎が…… ご託はいい このふざけた状況をとっとと元に戻せッ!」
術師「私は貴様らに言われた通りやっただけだ! これは一体どういう了見だッ!?」
連絡員「落ち着いて頂きたい Mr.サモナー…… 大変申し訳ないがこれはもう決定事項なのだ」
術師「ふざけるなァッ!!」バキッ
連絡員「……暴行も加えておくか? 話は最後まで聞け」ペッ
連絡員「早とちりをした落ち度は承知している 故に貴方にとって悪くない形で事を収める算段もついている これ以上荒立てたくないだろう?」
連絡員「皆が皆貴方のように強かでないんだ 色々な意味でな 貴方の周りだって例外はない そうだろう……」
術師「…………」
連絡員「ご苦労だった 帰りたまえ」
術師「……覚えていろよ……」バタン
171 :
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[sage saga]:2016/09/30(金) 11:43:02.75 ID:ryenLA/GO
連絡員「……フ 成り上がった召喚魔法のエキスパート、もう少しクレバーな男かと思っていたのだが」
連絡員「底が知れた 所詮は学者畑か」
所長「…………飼うおつもりですか」
連絡員「互いに益がある こめかみに銃を突き付けられているとはいえ嫌とは言うまいよ 枠も一つ空くことだしな……」
所長「……」
連絡員「……もう外も暗い 今日は送ってやろう、上物の座席の感触を尻に覚えさせておくんだな」
「……」
172 :
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[sage saga]:2016/09/30(金) 11:44:40.57 ID:ryenLA/GO
半鳥「はっ はっ はっ……」タタタタ
バッターン!
半鳥「すいませんJ教授の部屋はどこですかっ!?」
受付「病院ですよ 静かに」
半鳥「あ ごめんなさい……それで……」
ドリアード「はぁ、追い付いたっ……! 何の鳥なのよ 飛べる貧乳の癖にダチョウ? 少し落ち着いたらどうなのハーフィ」
半鳥「オイ今なんつった 飛べる何?」
受付「大学関係者の方? ひょっとして召喚魔法の……」
ドリアード「そうよ こっちが」どうどう
半鳥「それで どこですか?」ガルルル
受付「J教授なら二階よ 容態も安定してます、応急措置が良かったから」
半鳥「ありがとうございました!」ダッ
ドリアード「もう まだ走るの……?」
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:45:52.93 ID:ryenLA/GO
J「……まさか治癒魔法が使えたとは おかげで助かったよ」
刑事「礼ならお弟子様に言いな クソのヘドロが剥がれたからそっちに手ェ回せたんだ」
刑事「正直あんたからの出世話以外は眉唾もんばっかだと思ってたんだが そうでもなくて感心したよ」
J「んー……?」
刑事「大学は帝立だろ 差っ引かれる税金への溜飲がちょびっとだけ」
J「それは光栄だ……ちゃんと上司への報告に入れておいてくれよ」
刑事「嫌だね」シュボ スパー
J「こら ……しかし腑に落ちない」
刑事「何だって刑事になんかって?」
J「そうとも あれ程の使い手なら引く手数多だ 即応性に特化した魔導医療は適性も希……」
J「出世も楽だぞ…… どこかへ口を利こうか……」
刑事「いらん 出世ならこれからする」
J「……そうか」
刑事「そうさ」
J「……何にせよ今回のことは恩に着る このJに出来ることがあればいつでも頼ってくれ 友よ」
刑事「あん? 誰が友だ、あんたと仲良しした覚えはねェ 出世に響くだろうが」
J「では出世に響かない程度に仲良ししようじゃないか なあ……」
刑事「……俺はもう行くからな 馴れ馴れしい猫だぜ――」ガチャ
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:48:20.81 ID:ryenLA/GO
バッターン!
刑事「ぐぇぶ」ドゴォ
半鳥「J教授っ!」
J「……おお……どうしたんだい血相変えて……」
半鳥「よ……よかったあ、生きてたんですね……よかった……!」
刑事「……よくねェ……」ボタ
半鳥「刑事さん? どこ?」
ドリアード「はぁ、はぁ、はぁ、……ハーフィ ちょっと待ってってば……」
半鳥「ドリアードちゃん飛べるけど足遅い ってゆーか微妙に虚弱入ってるよね……」
ドリアード「……うるさいわね 魔力で作ってる体だから色々生身とは違うのよ……あーもう息が……ドアの裏にいるのは誰?」
刑事「俺だ クソ鼻血出てきやがった……ここは病院だぞ」プカァ
半鳥「そこにいたの? あ 病院で煙草吸ってる!」
刑事「こいつァご褒美だからいいんだよ 水浸しにするだけして後始末ほっぽり投げくさったどっかの羽亜人の尻拭いした分な!」
半鳥「だってドリアードちゃんがッ――」
看護婦's「オイコラウルッセーゾコラー! ナンオラー!? チェラッコラー!」
看護婦's「ここ病院だっつってんオラー! ドグサレッガー!」
看護婦's「患者さん他にもいるっつってんコラー! ウルルァッカラー!」
患者さん「アイエエエ……ミザリー……バブルヘッド……ウッアタマガ」Nurse Reality Shock
半鳥「アッハイ」
刑事「アッハイ」
ドリアード「ごめんなさい本当うるさくして……」
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:49:39.55 ID:ryenLA/GO
ドリアード「大体 大丈夫って言ったじゃない どうして真っ先に大学へ来たのよ」
半鳥「ちゃんと助けと応援呼んでから行ったよ あんな風に消えられて平気なわけないじゃん!」
半鳥「だから即効で予備触媒の枝を取りに行ったの そしたら本当にピンピンしてんだもん……」
ドリアード「非常時にこそ落ち着かないでどうするの……その辺はプロフェッサー達を見習いなさい」
半鳥「何だよー 人が心配してたってのに小言ばーっか」
J「……分かってあげてもいいだろう と言うのは野暮かな」
刑事「知るかよ 木なんだろ? 気ィ難しいってか」
ドリアード「フン 貴方の用事は? 済んだのならさっさと行ったらどうなの 仕事はまだあるんでしょう」
刑事「可愛くねェな 造形も美少女じゃなくてしわくちゃのバァさんにしとけや」
コンコン
J「客の多い病室だ どうぞ」
ガチャ
看護婦「J教授! あ 皆さんもお揃いね 良かった!」
刑事「……俺は含まれてないよな」
看護婦「関係者なら好都合よ 大変なの!」
看護婦「今ラジオで流れたんだけど、またスライムが出たって!」
半鳥「……!!」
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:52:26.70 ID:ryenLA/GO
「なんだ 何が起こった!?」
「昼間の魔物だ! こっちの方にまで逃げてきたんだ!」
「大通りにマンホールなんかねーぞ……」
「車が爆発したのよ、中から出てきたの!」
「白衣着たおっさんが倒れてる 誰か警察と救急と消防!」
DPS「ぐぐぐぐぐ 求められているのは迫真さ……」ズロロロロ
DPS「リアリティは何物にも優先されると 必要な犠牲だ そうだろ外道……」ChompChompChomp
通行人「うわあああやめr」グヂャ
DPS「逃げ回るなディナー共 体が大きいと小回りが利かないんだ」
DPS『ああ 外道というのはお前のことじゃあない ほら口を開けろ』
連絡員「グ――」ガボ
DPS『飲み込まなくていいぞ 勝手に進む』
連絡員「……ぐ ゲホッ ぅぶ…………しかも 口を利いただと……っ……体 が ……」ズルルルル
DPS『感覚がない? 痛みは? 痛みも? 良かった なら成功だ』
連絡員「一体 何故っ……封じられていたのではなかったのか――」
ゴグン ゾルルル
肉片「」now melting
連絡員「――!!!」
DPS『落ち着いて話せるかと思ったんだが、腹の中なんてクチャラーどころの話じゃあなかったな』
DPS『でも吐き気も臭いも痛みも何も無いだろう? オレの器用さに感謝しろよ』
連絡員「何 故 …… ……目的を……」
DPS『あれは オレの食事だ 返せ』
DPS『下らない共食いなんぞに貶める気だろう、断じて違う 捕食者の世代交代が来たんだよ』
連絡員「化物風情が一端に革命気取りか…… ぅうッ!」ズギン
DPS『どうした? やっぱり痛むか?』
連絡員「な…………ぅ……かっ……」ズギン ズギン
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:54:49.08 ID:ryenLA/GO
DPS『……だが だからこそ無闇に食い散らかすのはもうやめることにしたんだ』
連絡員「い…………ぅ……ぐぎ ィ ぁ……」ズギン ズギン
DPS『今後は量より質を重視して…… おいちゃんと聞いているのか おかしいな……』
連絡員「胸が……ッ ……心臓が……裂け……」
DPS『ああそれか。難航している なんていうか リズム? がよく掴めなくて……』
連絡員「何を言 って……」
DPS『多分じき馴れると思うからもう少しの辛抱だ 暗黒物質の核はいいぞ……』
DPS『心臓は血液しか運べないけどこいつは違う ……あれ 血栓がいくつか出来てるかな……』
連絡員「ぐっぉあ……ッふざけるな化物! 私のカらダニ何をした!? ぅぐぁ」ゾルルル
DPS『心臓を喰って代わりを立てた』
DPS『訂正する、手術は順調だ 今の次点でちゃんと もう既に血液を巡らすだけじゃ生きられない体になってる』
連絡員「や――やめ やめろ! やめろッ!!」
DPS『目的と言ったな。至極単純だ 我が食友 主 召喚術師の手配を疾く取り下げろ』
連絡員「ある ジだと…… やはりッ……」
DPS『断じて違うと今言ったァ』ズロロロルルロロロ
連絡員「……っッぁあがッッ」ズギィッ
DPS『繊細な作業なんだ迂闊な返事で気を散らすな あと一回だけ喋っていいぞ』
連絡員「ごォ…… どわ る ッ……」
DPS『ぐぐぐぐぐ!』laugh
DPS『……ならずっとこのままだ 生命維持は得意なんだ ゆっくり喰ってやる』
DPS『減ったら外で喰った肉を付け足して喰い続けてやる 鼠でもゴキブリでもタンパク質からなら即作れる』
DPS『オレが生きる限りの余生を 腸壁にこびりついた糞にもなれない生きた食べ滓として過ごさせてやるぞ』
連絡員「………… ……………… ……」
DPS『……あ いや そうしよう それがいい! 手配なんかどうでもいいや』
連絡員「…………なん……」
DPS『これが非常食という概念なんだな? いいじゃないか! そうと決まればとっとと……』
連絡員「…………ま……待て……」
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:56:13.58 ID:ryenLA/GO
DPS『どうした 備蓄腸内菌? いや勘違いしないでくれ 誉め言葉だ』
連絡員「分かった…………分かった 取り下げる ぅグ 手配を取り下げる! ぐぅぉ」
DPS『……は? なんだと?』
連絡員「ッ……取り下げると言っている! 今すぐこれをやめろぉぉ!! あぁアあ゛ッかっ」
DPS『何故だ? いい案だろう 考え直せ』
連絡員「ふざけるなぁぁあああッ!!!」
DPS『ふざけてなど……オレは大真面目にッ――』
ゴォォォォォアアアアアアアアアアアアアッッ
DPS『くッ いいところで……』
連絡員「!? ぎィああああ!! 熱い! 熱いィぃ!!」link
DPS『今体を焼かれた 喰われて血肉にならんとする以上お前はオレになる、オレの得はお前の得になるんだ!』
DPS『いいか終わるまでに考え直せよ まだ希望はある』
連絡員「やめろ! やめろ! やめろぉおお出せええええぇぇぇぇぇぇええ」
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 11:59:09.05 ID:ryenLA/GO
ダセエエエエエエエエエコココラダセエエエエエェエエエサモナアアアアアアアアアアアア
術師「はいはい聞こえてるよ 面白い腹の虫だな? お前」
DPS「腸内虫だ 求めに応じて食料となる 無限に」
術師「カタツムリにしては殻が見当たらねーが」
DPS「カルシウムが足りないんだよ 分かるだろう お前のを寄越せ」lick lips
術師「ほざけ カラスに啄まれる前に消毒してやるよ」
術師「私の召喚獣がな」
WPS「………………」
「召喚魔法の教授だ! あの小さいのはなんだ?」
「白いスライム……小さいな 勝てるのか」
術師「勝てるさ なあ? ギャラリーが不安がってる 気を利かせてやれ 何か芸でも」
WPS「……ミルクでも噴けと? 色々飲まされ過ぎてもたれてるんだよ 取引と言うから何かと思えば」
WPS「下らん 実に下らん茶番だ」
術師「じゃーやめるか お前を野に返して私が自分でやっても一向に構わん そしてお前は用済みになる」
WPS「あの送還先のどこが野だ 火口だろうが 火山の……」
術師「さっさとやれ」
WPS「条件 忘れるなよ」SplitSplitSplit
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:02:28.20 ID:ryenLA/GO
DPS「? なんだお前は 誰だ 別たれた仲間じゃないな」
WPS's「「違う 召喚師が街道で割った核から枝分かれして再生したんだからな」」
WPS's「「記憶に無いのは道理だが、まあ仲間だ お前はオレだ 数時間前の」」
DPS「何を言ってる お前が喰われてオレになるんだッ!」ズロロロロ
WPS's「「それも違う」」Bite
DPS「はっ お前もあの蛇のようにオレに食事で挑むのか!?」
BiteBiteBiteBiteBite
DPS「バカめ、逆に喰い殺して――」
ドクン ドクン ドクン ドクン……
DPS「――これは 何を…… !? 色がッ……」
WPS「薄くなってるな」
DPS「喰い付かれた箇所が痺れて……何をッ……」
WPS「だから 美白の為にもたれているんだ」
WPS「少し肩代わりしてくれ 注入希釈したところから食べてやるから痛くない」eat
WPS「ちょっとした麻酔さ ミルク、チーズ、ヨーグルト、生クリーム……」
WPS「砂糖、塩、重曹、バラムツ、石鹸、漂白剤、ワックス、蝋燭、大理石、風呂の泡、暖炉の灰 あとなんだったか」EatEat
DPS「ぅ……がぁああああッ 離れろ! オレを喰うなッ!」FRAME BLEATH
WPS「お前もオレになれ 分かってるだろ」BUBBLE BLEATH
DPS「やめろ やめ…………」MeltMeltMeltMelt
術師「腹一杯か」
WPS「満腹はない 何でも取り込むオレの核は常に空腹を訴えている」
術師「まるで使役されてるようだな 自分の一部なのに」
WPS「オレは寝なくていいし繁殖する必要もない お前達程使役されちゃあいない」
術師「ヘドロが」
WPS「白くしただろう」
術師「鳥の糞め」
WPS「お前を一番糞にしてやろうか?」
粘液骸「」ピク ピク
術師「あれか」
WPS「そうだ 腕が見えてるだろ」
術師「引っ張り上げろと 演出の妙だな」
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:04:55.58 ID:ryenLA/GO
グイ ズボッ
連絡員「……はぁ……はぁ……はぁ……」ズギン ズギン
術師「……生存者がいた! 誰か救急を呼んでくれ 衰弱している」
「呼んだわ、今来てる! 流石教授ね ありがとう!」
「こっちの白衣も助かりそうだ! 火傷があれだがブレスの爆発で放り出されて失神しとるだけみたいだのう」
「あ 警察来たぜ おーい、こっちだこっち……」
連絡員「…………貴、様……」
術師「喋るな 首を振るだけでいい」
術師「おい どうだ」
WPS「ペースメーカーはお気に召したか? 制御の引き継ぎは良好だ」
連絡員「……! 同じスライム なのか」ハァー ハァー
術師「こっちの要求は分かってるな? あんたの方はそれだけでいい」
連絡員「……ッ……」
術師「もう一つ交渉がある そいつだ」
連絡員「スライム……の 死体 が どうしたというのだ……」
術師「核だけ残させた あんたにやる 食欲に任せて急激に成長した濃縮暗黒物質だ」
術師「単なるサンプルとしてのみならず 人造生物研究への応用は計り知れん」
術師「あのままではじき再生するから、希釈――濃縮還元するといい 自我はもうない」
連絡員「………………」
術師「代わりに――」
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:06:55.01 ID:ryenLA/GO
「教授、教授! 来ましたよ! こっちだお巡りさん!」
熱血警官「……居た! 居たぞ!」
平警官「あー ったく……」
ジャキッ
熱血警官「動くな! 召喚獣を送還しろ! 両手は頭の上、膝をつけ!」
平警官「Mr.サモナー 貴方には一連の生物兵器テロ首謀者の容疑がかかってます ご同行を」
熱血警官「抵抗するなよ 早くしろ!」
平警官「バカ空気読めって……」
「はぁ? 教授が何したってんだよ 見りゃ分かんだろ!」
「教授が来てあのヘドロ野郎を殺ってくんなきゃ被害もっとヤバかったのよ 何がテロよバーカ!」
「あんたら何にもできへんかったやろ ワイ見とったやで、見事な妖怪捌きやったわ」
術師「(妖怪?)」
熱血警官「邪魔をしないで下さいみなさん! 重要参考人です、公務執行妨害では済みませんよ! どいて!」
平警官「すいませんねこいつ典型的なアレでして こっちも仕事ですんでとりあえず来て貰えます?」
術師「ちょっと待ってくれ こいつを誰かに任せなきゃならん」
連絡員「…………」
術師「……危険な状態だ 一刻を争う すぐに死ぬかも、案外コロッと……」
ズギッ
WPS「大丈夫か 助かるといいな」
連絡員「…………くそ」
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:09:23.87 ID:ryenLA/GO
熱血警官「そちらの方はこちらで保護しましょう あなたは早く――」
連絡員「待て ……手配は誤解だ」
熱血警官「それはこちらで判断します お気持ちは分かりますが」
連絡員「その判断を下す直接の一助となるのが我々の仕事でな…… Mr.サモナー 上着のポケットを」
術師「……手帳か」ゴソ
熱血警官「?」
平警官「!」
連絡員「帝国情報局の上級騎士だ 今回のテロについては局の方でも調査していた」
連絡員「彼は首謀者ではない。私が保証する」
術師「これはこれは……」
連絡員「……事件の収拾に当たり人手がいる 追って正式な手続きを踏ませるから、一先ず人払いと現場の保存を頼みたい」
連絡員「最寄りの詰所は? 電話を貸して、欲 ぅ ゴボッ」ビチャ
平警官「大丈夫ですか!? スライム吐くなんて 体の中にまで……」
WPS「ぐぐぐぐ」ニタニタ
連絡員「……ッ……とにかく報告が先だ 頼む」ゴホゴホ
熱血警官「車を取ってきます!」ダッ
平警官「…… あっ おいお前カギ持ってんの俺だろ! 待てオイ、あーったく」
平警官「俺は分かってましたよ教授! 大変失礼しました、では!」ダッ
術師「スライム核は手切れ金だ 私に構うな」
連絡員「……心臓はどうなる」
WPS「もう自前の物は無い 完全に同化している ぐぐぐ」
WPS「その肉片で、お前のやっていることは見えているし聞こえている 血管という血管に栓をされたくなければ精々気を付けろ」
連絡員「く……」
術師「人造生物の研究ね 皇帝陛下がご病気なのと関係があるのかな?」
連絡員「…………覚えていろよ 召喚術師……!」
術師「いいや忘れよう お互いのためだ」
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:11:29.11 ID:ryenLA/GO
術師「……」
WPS「終わったぞ」
術師「……心配するな…… 帝国では制度として――ましてや魔物相手になぞ採用されてねーが」
術師「約束は守ろう お前を召喚獣として使役してやる…… 共和国のやり方だ」
WPS「?」
術師「犯罪者を被害者より丁重に扱う まさに今回向けだろ なに女神は塞いでるんだ人かどうかなんて気にせん 平等平等」
術師「分かったら潜めてる分身を戻せ」
WPS「…………ぐぐ 何故?」
術師「私ならそうする もっとも既に掃除させてるから戻せないやも知れんが」
術師「いやまず無理だな 食欲だけじゃ手に余る」
WPS「ぐぐ ぐぐぐぐ……」
術師「分かりにくいから聞くが、それは笑ってるんだよな?」
WPS「勿論。オレはあんたを気に入ったぞサモナー 強いし 食い物の趣味も合うようだしな ぐぐぐぐ」
WPS「逆らえん間寝首は掻かん 食い散らかすのもやめよう 一ヶ月に一回の"給与"と引き換えに」
術師「……よろしい 早速だが大物二匹の同時召喚は非常に魔力を食う 食った」
術師「今日はもう別荘に帰ってハウスキーパーと仲良くしていてくれ あいつは喰うなよ」release
WPS「人型の人外はもう喰わないよ ほんの冗談だろう ぐぐぐぐ……」バリバリバリバリ
術師「そうかい」
術師「……」
術師「…………代わりは 務まらんだろうな」
術師「面白い生物だがつまらなさそうだ ペット どちらかと言えば」
術師「…………ふう」
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:12:49.06 ID:ryenLA/GO
術師「なあ」
野次馬「おっと……教授さんありがとう 何だい?」
術師「近場に電話が置いてあるところを知らないか」
野次馬「近いとこならそこの食堂かな 小銭はある?」
術師「ある どうも」
野次馬「いいって ヒーロー」
ガチャ チリンチリーン
店主「おうおうおう先生! 食堂の窓からカウンターに隠れて見てましたよ 流石ですなあ!」
客1「嘘つけボケ! このクソオヤジ、騒ぎで俺らが店の奥に行こうとしたら鍵かけて引きこもりやがったんだぜ!」
客2「潰れちまえこんな店ー! 明日から来てやんねーぞバカ」
店主「じゃあツケ分今ここで払うか? 時給換算でも都合明後日まで洗い場で皿ラスカることになるが」
客2「ケッ ビールだビール飲み直し! こうなりゃ朝までだ」
店主「先生もどうです? 一杯ならツケなんて言いませんよ」
術師「いやいい ありがとう 電話を使いたいんだが」
店主「ええどうぞどうぞ そっちです」
術師「…………私だ 総長を頼む……そうか ありがとう」ガチャ
術師「早上がりとはな 家に居ればいいが……」ジーコジーコ
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:14:05.09 ID:ryenLA/GO
半鳥「うわ、凄い人集り…… スライムはどこ?」
ドリアード「上からじゃ分からないわね 下ろすわ」landing
半鳥「あのすいません スライムが出たって聞いたんですけどっ……」
野次馬「ん? おお、君は召喚教授の助手さんじゃないか それにそっちは!」
ドリアード「い゛ この反応は……」
野次馬「森林アイドルのドリアードちゃんじゃないか! 俺君のファンなんだ! ブロマイド良かったよ、今度雑誌に載るんだろ? 絶対買うから!」
ドリアード「悪化してるし…… 何森林アイドルって 何ブロマイドって 何 雑誌って何? 私そんなの知らないんだけど」
野次馬「それにしても凄いよなブラウン教授は、プロデュースの才能もあるなんてなぁ」
ドリアード「ハーフィ 急用を思い出したから一旦帰るわ 大丈夫よあの売女を殺してすぐ戻ってくるから」pray STORM
半鳥「…………程々にね…… それであの、スライムは?」
野次馬「スライム? ああ 教授がぶっ潰したよ 颯爽と現れてね!」
半鳥「え マジで……流石教授……」
野次馬「倒した後偉い人? と警官とやり取りしたらすぐ食堂に入ってったよ そこの」
半鳥「なんだぁ、杞憂かあ……ありがとうございました」
半鳥「あそこね…………えーと ごめんください……あ、いた 教授――」
術師「……そういう訳ですので 私は暇を頂きます」
術師「研究室が邪魔なようなら片付けてくれても構いませんよ 誰も使いませんしね 暫くは」
半鳥「…………え?」
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:15:23.02 ID:ryenLA/GO
術師「派手に改築してありますが、部屋の新しい備え付けと思えば……」
術師「……ああ待った 接続を変えないと…… やっぱり片付けますので触らないでください 危険ですから」
術師「責任? 違います そういうものを何とも思わない人間だからこそ誘ったんでしょう大学に」
術師「Jの奴にはくたばれと伝えておいてください、お前のせいで萎えたと」
術師「ええ はい それでは――」
ドゴォォッ
術師「ごッふ――!?」
半鳥「……教授っ! どうして なんで大学辞めちゃうの!?」tackle
店主「ヒューヒュー」
客「いやあれハグの勢いじゃねーよ 入口から飛んでたろ 飛ぶ前フライングクロスチョップの構えだったじゃん」
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:18:14.80 ID:ryenLA/GO
術師「……………………あー」
半鳥「教授のせいじゃないよ! テロとか絶対違うじゃん、勝手に言ってるだけでしょ!」
半鳥「責任なんかないよ そんなの 被害者のこととかだって何とも思ってないんでしょ!? いつも通り!」ギュゥゥ
術師「痛い ハーフィ痛い 今ので腰逝った」
半鳥「私まだ教授に教えて貰いたいこといっぱいあるもん! 陣に違う触媒落としちゃったり ランダム召喚も使いこなせなかったし 他にもまだいっぱいあるんでしょ何か!」ギゥゥゥ
半鳥「っ……捕まえに来る言っても分かんない警察なんか全員殺せばいいじゃん! 代えなんていくらでも効くんだから 十人や百人くらい何」ギギギギ
半鳥「…………そーだよ……私にだって一区画水浸しにできたんだもん 教授にならできるよ」
半鳥「ねえリヴァイアサン喚ぼう? こんな街津波で流しちゃおう? 一生懸命頑張ってるのにテロリストなんて酷いよ」ギギギギギギギギギ
半鳥「国だっていっぱいあるもん 一つくらい何よ」ミシィッ…
術師「待て ハーフィ待て 今周りに人いるから」
店主「………………」
客「………………」
術師「もしもし総長? やっぱ今のナシで じゃっ」ガチャ
術師「どうもお騒がせしました 行くぞアホ」グイー
半鳥「……え? あれ? え?」ズルズル
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:19:50.71 ID:ryenLA/GO
茶『……で、結局なんとかなったのね?』tell
術師「貧乏くじを引かせてすまなかったなブラウン 甲斐はあったということにしてくれ」
茶『あっちで説明 こっちで釈明 そっちで資料を元に論破 次はどっちかと思ったらあなたからだものサモナー』
茶『いきなりいつも遠征で使ってる飛行船をチャーターしてくれーなんて。おかげで今度船長と食事なのよ!』
術師「良かったじゃないか」
茶『よくない! あの人のクシャミ聞いたことある? いつ来るか知れないあれに怯えながらフルコースは至難の技よ!?』
術師「……ヘェックショォーイォイォイォイォイォーイってあれか うん まあ……」
茶『あのウルトラ下品なクシャミさえなければいい人なのに…… ああもう、サモナー怒ってるわ私! ちょっとだけど』
茶『この"食事に誘う"という条件で船長が私を意識してるということが分かってしまったわ 分かる?』
茶『今回の食事の結果がどうであれ 次の遠征の時ギクシャクしちゃうかも知れないじゃない!』
茶『以後デッキで黄昏て涼んでる私に「この前の店は云々」なーんて後ろから声をかけてきちゃったりなんかしちゃうんだわ……やだどーしよ ねえサモナーどーしよそーなったら!』
術師「乙女か」
茶『乙女よ!!!! 幾つになっても!!!!!!』
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:21:57.04 ID:ryenLA/GO
茶『あでも勘違いしないで 本当に仕事の付き合いとして困ってるの ほら私正直で素直だから!』
術師「…………普通に楽しめばいいだろ 無茶への礼と料理に集中してろ」
術師「つーか会食とか行かねーのお前? 魔導薬学はエロオヤジと縁無いのか」
茶『だって植物とかだもの』
術師「研究植物に手を付けた話は聞かんが」
茶『……まっ その内いい人が現れるわよ! 変わった私にぴったりの変わった人がね!』
術師「船長は選考外なのな……。楽しそうで羨ましいよ」
茶『いいでしょう! いつもは楽しい仕事だし、たまにはこんな日もあるわよね ……明日もこれ関係だけど』
茶『とにかく、まずはお疲れ様サモナー! ゆっくり休んでね!』
術師「改めて礼はするが 船長によろしく伝えてくれ」ガチャ
半鳥「終わった? 教授」なでなで
マンチカン「なーご」すりすり
術師「……」
半鳥「……」
ドリアード「……終わったの?」コト
術師「ああ キンキン声で分かったろ」
ドリアード「それはもう……私も改めて礼をしなきゃいけないから」
術師「?」
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:24:12.06 ID:ryenLA/GO
術師「淹れれたんだなコーヒー」ズズ
ドリアード「どういう意味よ…… 料理の腕を披露する機会はあったけどスープ飲めなかったのは自業自得よ」
半鳥「あれ美味しかったー また作って!」
ドリアード「ええ もちろん」ニコ
術師「……」
半鳥「……食堂出てきてからずっと無視ってんのは何でよ?」
術師「…………なんで生きてる?」
半鳥「はっ?」
術師「スライムが言っていた お前が最初のご馳走だとかなんとか」
半鳥「ああー…… ああ うん なんか言ってたね」
ドリアード「手 かじられたってあれ?」
半鳥「それだと思うよ あれが無かったらあいつあそこで野垂れ死んでたと思うし」
半鳥「みんな 死なずに済んだと思うし……」
ドリアード「ハーフィ」
術師「…………アホが そんなことを気にしてたのか」
ドリアード「(ごまかす気ね 逆に情けなくない)」
術師「機会を得てやったのはあいつだ お前のせいじゃないだろうが」
術師「よしんばお前のせいだったとしてそれがどうした? 喰ったのはあいつ、あいつを造ったのは三流研究者、喰われたのは市民の皆々様だ」
術師「私に言わせりゃ一番悪いのは市民だ 喰われるようなとこにいたのが悪い」
ドリアード「いやそれはない」
半鳥「……」
ドリアード「……そうじゃなくって」
半鳥「ううん いいよ、大丈夫」
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:25:21.77 ID:ryenLA/GO
術師「人間はそんなに色々背負えるように出来てない、こんな細いのが二本しかないんだぞ足なんか」
術師「しかもお前は鳥だろうが 軽くしなきゃ飛べなくなるぞ」
半鳥「……ぷっ」
術師「おい空気を吐くな 浮力が減る」
半鳥「……そうだね」
術師「そうだ」
半鳥「やったのはあいつ! 私のせいじゃない」
半鳥「機会を得たって私は人を喰ったりなんかしない コーヒーゼリーの作り方なんか知らない! それに 私は喰われたりしない」
半鳥「次は喰われる前にブッ殺す」
術師「その意気だ」
半鳥「……それじゃまた明日ね教授! ドリアードちゃん!」ガチャ
ドリアード「おやすみなさい」
術師「おやすみ」
半鳥「おやすみなさい!」バタン
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:27:20.15 ID:ryenLA/GO
ドリアード「……それで どういうつもり?」
術師「おお やっぱ分かるか」summon
バリバリバリバリバリバリ
WPS「早速お呼びか」
術師「いや」
WPS「ん、お前は…… 太股は最悪だったぞ 枝っ切れのような味だった」ジュルリ
ドリアード「フン 味覚だけは正常のようね」
ドリアード「細切れにして駅前に放っておけば産まれてきた下水に帰れるんじゃない 白いお酒は強いから」
術師「立ち回りは狡猾 やられたら倍返し 意識の高いハングリー精神 帝都謹製の素朴な魔導特産品だ」
ドリアード「嫌よこんなお土産 どうしてこいつを生かしたの」
術師「初めは私に罪を被せようとした奴らに一泡吹かせようと思っていただけだったんだがな」
術師「思ってたより根が深そうだったんで袖の下に肥料を撒いてやったんだ」
WPS「分身を奴らへの手土産にし、本体のオレを支配下に置いてキツめの飴と鞭にと……しかしだ」
術師「言うと思った」
WPS「何故フリだけで済ませた ? 心臓に成り代わるくらいオレにならできる、何故やらせなかった」
ドリアード「何の話?」
術師「吐かせたのさ」
ドリアード「……いいわ 分かるように話す気ないのね」
WPS「確実だった」
術師「一先ずはそこがお前の課題かな ハングリー短気とでも呼ぼうか」
WPS「……何?」ボコッ…
術師「よせ」release
WPS「なんだ 大袈裟な……」バリバリバリバリ
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:29:51.14 ID:ryenLA/GO
術師「じき分かるさ 賢いプチスライムとして大人しくしていられれば」
WPS「……ありえん」バリバリバリバリ
術師「嫌なら舌でも噛め」
術師「噛んでも無駄だがな」
バリバリバリバリバリバリバリバリ
ドリアード「改心させる気なの」
術師「いや全く 単に面白そうだと思わんか? 愉快なレベルで歪なバランスの生き物」
術師「生きる為に喰うのが手段なのに あれは喰うためなら死ぬとまで言うぞ きっと」
ドリアード「まあ 実際食欲が高じて暴れた訳だものね いい迷惑だったわ」
術師「太股がどうこうっていうのは」
ドリアード「気になる? 変態」
術師「全然。外見サバ読み過ぎてて」
kick
術師「脛はやめろ」
ドリアード「……手綱はきちんと握っていなさい」
術師「なんだ 心配してるのか?」
ドリアード「あの子はいい子だから ……久しぶりに人間と接して新鮮なのよ 単にね」
ドリアード「つまらない事で楽しみをふいにしたくないわ 貴方達はすぐに死んでしまうもの」
術師「素直に言ったらどうだ「おばあちゃんはあんた達が心配だから気を付けなさい」だろ要するに はいはい分かったよ」
ドリアード「…………対象外よ貴方は」low kick
術師「脛はやめろ もしやハーフィにタックルを教えたのお前か 腰痛なんだぞ」
ドリアード「腰が痛いのは夜寝てないからでしょう 馬鹿なこと言ってないで早くそれ飲んで寝なさい」
術師「私の研究室なんだが……」ズ
ドリアード「先に寝るわ。おやすみ」スゥ…
術師「……花瓶に差した自分の枝を魔力のストック兼寝床にしてるのか 何でもありかよ」
術師「あんまり生意気言ってるとその水コーラにするからな」
pray wind
術師「……淹れておいてこぼす奴があるか 本当にやるぞ」
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/09/30(金) 12:31:44.97 ID:ryenLA/GO
術師「さて 気を使ってくれて嬉しいが私は書き物がまだあるんでな、もう少し灯りを消せないが我慢してくれ」
術師「演出重視のやり方を採ったから 私も少し忙しくなるだろうな……あーあ」カリカリ
術師「だが楽しかった お前の言う通り我々はすぐに死ぬんだ、刺激が無くちゃ生きていけねーよ……」カリカリ
スゥ……
術師「お、戻ったか 兜とサンダル便利だな」
ペルセウス「……粘液のついた骸の処分は終わった」
術師「捏造証拠の隠滅に雑魚の掃討と雑用ばかりで申し訳ない、証拠の方は急にいらなくなってな」
術師「だがお前にしか頼めない仕事だった、本当によくやってくれた。ありがとう」
ペルセウス「構わない、私の世界で私のいる場所は退屈なんだ 美人が歌ってくれてたりはするんだが」
ペルセウス「あの鳥の子は元気か」
術師「会っていくか? 多分寝てるが跳ね起きるぜ」
ペルセウス「……ならまたの機会にしておこう 力が付けば自分で喚んでくれるだろうからね」
術師「ご苦労だった」release
『……眠れないんだけど』
『今度のは何? えらいイケメンだったわね』
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/09/30(金) 12:33:13.89 ID:ryenLA/GO
術師「スライムの粘液を郵便局員に付けさせていたんだ、下手人と結び付けさせるために」
術師「仲良くなったからこれ以上の証拠は邪魔になった 処分をえらいイケメンにな」
『……その人 無駄死にになったのね』
術師「そんなことはない 目の保養になったろ、紹介しようか?」
『申し分なさそうだけど遠距離ってレベルじゃなくなりそう』
『それに多分妻がいるわ』
術師「気にしないって」
『本当にどうでもいいのね 他人の生き死にが』
術師「?」
『知りたがりの虫を突き詰めた それは弊害? それとも恩恵なのかしら』
術師「不思議なことじゃない 誰に取っても自分の命は星より重い」
術師「公言しないのは星が死んだら自分も死ぬからだ 今のところは」
術師「他は砂粒」
『自虐的ね』
術師「察しのいい女は嫌いだ コーラの刑執行」
『お望みなら男の子の姿にもなれるわ 大分女の子っぽくなるけど』
術師「……面白そうだな それでハーフィ誘惑してみろよ、あいつ面食いだから違う一面が見れるかも知れんぞ」
『……………………もう寝る』
術師「今ちょっと面白そうって思っただろ? 思ったよな? え? やる時は言えよ 協力は惜しまん」
術師「人間なんてクソだ ああ楽しい……」
次は↓
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2016/09/30(金) 16:43:22.75 ID:PLnA5NHT0
呪怨と魔法少女リリカルなのはのコラボ、佐伯伽耶子(怨霊)vsフェイト・T・ハラオウン(魔法少女)
間違ってまた伽耶子を呼んでしまい襲われてピンチに、しかしリリカルなのはの世界から魔法少女のフェイトを召喚
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/30(金) 19:15:18.88 ID:Z3AKTsKr0
乙乙!
むっちゃ読み応えあったわ。いやースゴいな!
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/01(土) 07:50:14.92 ID:MBnGXPnvo
サキュバス
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/02(日) 02:59:56.88 ID:jmPOKBWT0
200ゲトー
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/04(火) 00:14:48.03 ID:DOr8NxFA0
乙
生殺与奪を握るってのはやっぱデカいな。まぁ人にもよるが
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/05(水) 19:54:24.69 ID:K9sAiviQ0
ハラオウン氏もそこそこ重い生い立ちしてるよな。召喚術師氏はその辺どう思うのやら
しかしデバイスの概念は一般市民に知れ渡ると、今までのパワーバランスは少し揺らぎそうだよな。召喚術師とかのチートキャラだと、魔力やらを自在に扱え過ぎてむしろ邪魔になるレベルだろうが
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/06(木) 06:21:43.31 ID:mJGMmrb30
濃縮還元がここに来て出てくるか
乙!
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/06(木) 21:00:39.98 ID:wo8HHL4e0
ぐぐぐ笑いというか喋りというかは、ぷよとかのカーバンクルもしてたっけか
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/09(日) 19:26:43.36 ID:xdLxQapr0
キャベツ「世の中クソだな」
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:01:50.95 ID:0HKk8nEhO
……いい フェイト……
私にはどうしてもあれが必要なの……ジュエルシードが……
……分かるわね……
「……はい」
あまり時間はないの
急いで頂戴 私を失望させないで……
「……はい 母さん」
207 :
一期しか見れなかった 何かおかしかったら申し訳ない
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:03:34.45 ID:0HKk8nEhO
某次元 帝国首都 某所
某年 某月 某日 深夜某時
「支店長。商品の点検確認と施錠、終わりました」
宝石商「ご苦労様、先に帰っていてくれ」
「支店長は?」
宝石商「もう少ししたら帰るよ。来客の予定があってね」
「こんな夜更けにですか……?」
宝石商「古馴染みなんだ」
「そうでしたか…… ではお先に失礼します」
宝石商「ああ」
宝石商「もうじき私も隠居だからね。支店長になれば、君ならこんな遅くまで拘束されることもなくなるよ」
「そんな、私なんて……」
宝石商「ははは。じゃ、おやすみ」
「……はい」
宝石商「……遅いな」
宝石商「電話ではもう少し早い時間だったんだが、何を……」
コンコン
宝石商「!」
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:04:21.08 ID:0HKk8nEhO
ガチャ
宝石商「……やあ、来たか 変わっていないな」
泥棒「そういうおめえは変わったなァ 仲間売って 足洗って――」
泥棒「小綺麗になったじゃねぇか ええ 大旦那……」
宝石商「ビジネスの話だと言わなかったかい」
宝石商「それにそう だからこそアポを受けたんだ 昔の仲間の好でな」
泥棒「ふざけやがって どうせこの店の宝石も全部どっかからガメたやつなんだろうが ……いや」
泥棒「そういうクソだから今回は信用できると踏んだんだ そうだ 仕事の話だけをしようじゃねぇか」
泥棒「こいつだ」
宝石商「これは……?」
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:05:07.12 ID:0HKk8nEhO
泥棒「……」
宝石商「……」鑑定
泥棒「……どうなんだ」
宝石商「……上物だ」
宝石商「とてもな ……異質な魔力も感じられる……整えられているが人の手で加工された石ではないな」
宝石商「小箱越しでなく手に取って見られればもっと分かるんだが」
泥棒「それは駄目だ」
宝石商「何故?」
泥棒「この青い菱形の宝石は呪われてる」
宝石商「何故分かる」
泥棒「こいつは突然現れた。何の拍子もなく、空間から染み出るみてぇに……本当にいきなり」
泥棒「魔法使いの前に現れたんだ。そいつは凄まじい使い手だった」
泥棒「一目見てヤバいと睨んだんだろう 凄い魔力と大袈裟な魔法陣と長い呪文を唱えて、この箱に封印したのさ」
宝石商「……伝承の類をお前が信じるとは思わなかったな」
泥棒「違う 話はまだ終わってねぇ」
泥棒「そこに通りかかったんだよ 俺がな 消耗していたから楽に手に入った」
宝石商「モットーは捨てたと」
泥棒「殺しちゃいねぇよ 何発かぶん殴っただけ」
宝石商「……」
泥棒「どうだ?」
宝石商「何が?」
泥棒「いくらで買うんだよ 決まってんだろ」
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:06:52.67 ID:0HKk8nEhO
宝石商「…………」
泥棒「……おい」
宝石商「……話にならんな やはりお前の取り柄は逃げ足だけだ」
泥棒「なんだと?」
宝石商「お前の話が本当だとして……お前はバカだ 何故殺さなかった? 殺して隠さなかった」
宝石商「こんな足がつくものを買うことはできない 論外だ」
泥棒「……てめぇ……」
宝石商「……だが、石は本物のようだ 認めるよ」
宝石商「俺が捌いてやろう」
泥棒「!」
宝石商「で 取り分だが」
宝石商「お前のは無しだ」RDY GUN
泥棒「ッこの……ふざけるなチクり野郎! このクズが!」
宝石商「何とでも言え 泥棒としては三流だったからな」
宝石商「お前達のおこぼれに肖りながら必死で研鑽した結果がこの今というだけだ」
宝石商「お前の優しさと友情に免じて命だけは勘弁してやる 箱を置け」
泥棒「クソ野郎……クソったれ……!」
宝石商「自首しろ。兄弟。そうすればもう明日の飯の為に駆けずり回らなくてよくなる よくなるんだ」
宝石商「あの日も抵抗しなければ皆捕まるだけで済んだ やり直すチャンスを俺はやったんだ」
泥棒「どの口が言いやがるンだボケが! 何がチャンスだ!」
泥棒「……やっぱりてめぇはクソカス野郎だった……どうかしてたぜ……こんな野郎に……」
宝石商「よせ撃ちたくない」
泥棒「お前はもう 引き金を引いたんだよッ!」throw
宝石商「ッ 投げ――」
ガシャァァッ
ガッ ゴッ
ズギュゥーン
ピシッ
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:07:26.15 ID:0HKk8nEhO
ドクン
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:08:37.80 ID:0HKk8nEhO
「……ジュエルシードの気配だ」
「どこだろう この国のどこか……」
『フェイト、この世界は次元が不安定過ぎるよ 魔力素も何も酷く荒れてる……早く集めて帰ろう』
『一つ目からこんな世界だなんて ついてないよ……』
「大丈夫だよアルフ 私頑張るから」
「行こう 母さんが待ってる」
『…………』
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:09:18.01 ID:0HKk8nEhO
「……くっ! ダメだ……また跳べなかった」
「なんて世界だ、次元断層と虚数空間に囲まれていて転移が繋がらない……あんなところに散らばるなんて……けど後回しになんかできない」
「最初の一つ……! 早く封印しなくちゃ……!」
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:10:26.10 ID:0HKk8nEhO
泥棒「……はぁッ、はぁッ、はぁッ、はぁッ……クソッ」
泥棒「クソ野郎が……成り下がりやがって……」
宝石商「」
泥棒「そうだ宝石は……! 箱にヒビが入っただけか、良かった」
泥棒「…………あばよ クズのダチ公……銃だけいただいてくぜ……」
ガチャッ
泥棒「!?」
「支店長、今の銃声は――き、貴様! 支店長を!!」
泥棒「クソッ! こんなところで終わってたまるかよ!!」ズギューン ズギューン
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:11:37.30 ID:0HKk8nEhO
車掌「申し訳ございません、当乗合は今のお客様で満員でして……」
おっさん「なんだと、じゃあ会社まで窓の外に掴まってろってのかよ! 二階席は!」
車掌「はい、二階席もです……」
半鳥「……」バサッ
『"宝石店強盗殺人事件 支店長殺害 犯人逃走中"』朝刊
半鳥「(うわぁ おっかな……見つけたら殺そう)」
おっさん「ふざけやがって……おいそこの亜人! 亜人のメスガキ! お前降りろよ!」
半鳥「……は? 私のこと?」
おっさん「他にいねーだろ 朝帰りのお前と違ってこっちは今から仕事なんだよ!」
おっさん「夜まで仕事はないんだろ? いいよな ヨがってるだけで金貰えんだから」
半鳥「車掌さん車掌さん」
車掌「は、はい 大変ご迷惑を……」
半鳥「違うよ いいから」
半鳥「ズレたら手伝って欲しいってだけ」
車掌「?」
半鳥「席譲るのをさ」summon
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:13:11.50 ID:0HKk8nEhO
術師「……で、ゴーレムでボッコボコにして席に運んで放置したと」
半鳥「アッパーで席まで飛ばさせただけだよ、時間かかったら迷惑だし。死んではないよ」
術師「まあ証人がいるだろうしな 警察沙汰になってもそこまでの不安はないか」
半鳥「10:0でしょ また顔見たらリヴァイアさん喚んで髪の毛で流しソーメンやってやる」
術師「形だけでもまずは口でかかれよ 話さなきゃ分からんこともある」
半鳥「なんで私を娼婦扱いしたのか とか? 通ってるからじゃないの 死ねばいいのに」チッ
ドリアード「……段々獰猛になってきてない? ハーフィ……」
術師「お使いを頼むんじゃなかったな」
半鳥「…………ゴメン 朝から感じ悪いよね」
半鳥「うん…… ブッ飛ばしたし……泡吹いて漏らしてんの見たからスッキリした。もう忘れる。はい! 忘れた!」
術師「鳥頭……」
半鳥「一日中グチグチ言ってた方がいいの? はいこれ備品ね」ドサ
術師「ん メモ通り」
ドリアード「……インク、羊皮紙、チョーク、スクロールに、銃弾……のバラしたやつ? 妙な買い物ね」
ドリアード「わざわざ早朝に買わなくても」
術師「弾以外どれも召喚用品だ 老舗の魔導雑貨屋は一日中開いてるから、欲しい時に行けるんだよ」
ドリアード「行ったの貴方じゃないでしょう……」
術師「これも修行よ修行」
半鳥「まあ、いいとこだったよ 店の人優しいし、色んな物あったし。普通にまた行きたいかな。……正直時間だけは納得いかないけど」
術師「変なのに絡まれない時間なんだよ」
ドリアード「変なの ねぇ」
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:15:23.71 ID:0HKk8nEhO
術師「ところで新聞は頼んでないが」
半鳥「あ それ私の」
ドリアード「大衆紙なんか読んでるの」ペラ
半鳥「元々字の勉強目当てだったからね 触りだけ分かればいいし内容は気にしてないよ」
術師「……宝石店強盗? 単独でか 余程自信があったんだろうな」
ドリアード「……随分でかでかと書き立てるのね……ふうん……」ペラ
術師「人は毎日多くのことを忘れる その内の一つにならないように頑張ってるのさ」
ドリアード「…………」ペラ
半鳥「新聞取られちゃった」
術師「足元に猫助が行ってるのに撫でもしないとは ほっといてやろう」
半鳥「ていうか今の決め台詞っぽいの何? 超クサかった」
術師「引用だ、そういう台詞があるんだよ。はい! 忘れろ!」
術師「今日の実験はお前の案だ 数重ねなきゃだろうから根気がいる、集中しろよ」
半鳥「実験っつーか工作だけどね これ好きだから大丈夫 頑張る」
術師「ならいい 言っとくが次はマッサージとリップサービスじゃ済まないからな」
半鳥「どういう意味ぃ〜?」
術師「十年早いわアホ」
術師「……それじゃ、もうそろそろいい時間だし攻性魔法の研究室から色々物を借りてくる のと ついでに一仕事片付けてくるから」つ鞄
術師「……流石に重いな…… とりあえず弾頭の方だけ始めてててくれ」
半鳥「あー 下準備めんどいからって逃げたな」
術師「行ってきまーす」ガチャ バタン
半鳥「ええい…… 猫実と蛇子だけだよ私の癒しはー」モフモフスベスベ
マンチカン「にぃ」
髪蛇「シュー……」
半鳥「……」スー…
ドリアード「……ハーフィ悪いんだけど今触らないで 読んでるから」ぱし
半鳥「ほらねー! 二人とも膝おいで!」ぎゅむー
マンチカン「に゛ぃ」hold
髪蛇「……」escape
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:17:30.53 ID:0HKk8nEhO
ガチャ
古物商「おお、お待ちしており……む? 君は誰だね」
少年「お待ちしておりましたと言おうとしたのですか? 困りましたな、では奴はまだ」
古物商「……灰髪の少年、すまないが大事な商談があるんだ」
少年「把握しております。それでは貴方から先にこちらを。書面にサインをお願いしますね」さっさ
少年「失礼ながら多忙の身です故、今日はこれでもう失礼致します。では」ガチャバタン
古物商「いや、ちょっと待っ…… 行ってしまったか」
コンコン ガチャ
術師「……お待たせして申し訳ありません、只今……ん?」
古物商「サモナー殿。いえ、こちらこそご多忙の中お声かけいただきましてありがとうございます」
古物商「この度は――」
術師「ああ ああ 前置きはその辺でいい なんだ入れ違いか、相変わらず忙しない……」
古物商「……」
術師「失礼 書類は? ある よし早速話に入ろう」ドサ
古物商「……はい と言ってもすぐに済むと思いますが」
術師「こちらでは単なる触媒として使うにとどまっていたが これに関しては単なる付呪品の類と一緒くたにされたくないそうでね」ゴソゴソ
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:19:29.89 ID:0HKk8nEhO
術師「まずはそう…… 見ての通り形状はただの日記だ かなり古びた」
古物商「すると保管環境は古書類と同じような?」
術師「この革帯型の封印が無事なら多少朽ちようが破けようが問題ない その辺りは任せる」
術師「大事なのは封印だ これは恒久的に魔力やそれに類する超常的エネルギーを――」
術師「仕掛けた対象から吸い取って空気中へ発散させる仕組みになっている うちの付呪魔法教授謹製だ」
古物商「存じ上げております 対魔法犯罪者向けの拘束具を発明された……」
術師「そう、そのインテリドワーフ作だ 中を読んでもいいがこれだけは絶対に外さないようにしてくれ」
古物商「至難の技ですな」ハハハ
術師「いやまあ つまり」パラリ
古物商「ちょっ」
術師「こうして帯の一部でも接していれば問題ないということだ」パラパラ
古物商「…………肝を潰しかけましたよ 勘弁して下さい」
術師「危険性は伝わってるようで安心した まず一つ」
古物商「こういう物に以前 痛い目に遭わされましたから……」
術師「それはまた」resealing
古物商「……帯に細心の注意を払うと 他には?」
術師「取扱いは以上 あ 中身は聞いてるのか」
古物商「恐ろしい怨霊 だと……」
術師「そう 力は殆ど頂いたからこの状態で一先ずは安全だと思う」
古物商「日記というからには……読めませんが この これが書き手の名前」
術師「これだ 東方の島国で使われている文字に似ているが、この世界の文字ではなかったからな 解読には成功した」
術師「カヤコだ ヤバくなったら目を見て名前を呼んで お友達になればいい」
古物商「ははは……」
術師「それじゃ 小切手を」
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:20:47.77 ID:0HKk8nEhO
泥棒「…………う…… 眠ってたのか」
泥棒「家に寄って 酒を煽って……それからどうしたっけか クソ 頭痛ぇ……」
泥棒「小箱はちゃんとあるな……捌けなきゃただの石だぞ」
泥棒「故買屋はそんなに多くねぇしな……ここどこだよ……」
乞食「……」
泥棒「……ああ? 何見てんだ若造! ぶっ殺されてぇのか!?」チャキッ
乞食「……」ダッ
泥棒「そうだ! てめぇみてーな小汚ぇボケは一生そうやって薄汚くしてりゃあいいんだよ! ボケ! ボォーケ!!」
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:24:05.14 ID:0HKk8nEhO
刑事「で こいつはチクる決心をしたんだとよ」ドガッ
泥棒「げぶっ……」
乞食「おい……おい、ちゃんと教えたぜ 後尾けて確かめてまでよォ 金をくれよォ」
刑事「待ってな 腹減ってんなら車の後ろに昼用のハンバーガーあっからそれとりあえず食ってろ」
乞食「旦那! あ ありがてぇ」ガチャ ムシャモグ
刑事「コーヒーもあるぞ 座席は汚すな捜査車両だから! おい聞いてんのか? ……さァてと」
泥棒「くたばれ――」draw GUN…
刑事「あ? 大人しくしろよ 死にてェのか爺さん危ねえな」disarm
刑事「根性と気合いは拍手モンだがそのすっトロさじゃな 引退だよ 手錠すんだから伏せろって大人しくしな」StompStompStomp
泥棒「ち くしょォが……」ボロッ
乞食「ムシャムシャモグモグバリバリズルズルゴクゴククチャクチャバクバクズビズヒゴクン ……ッ旦那流石っすねぇ! お会いしたの初めてっすけど俺感服しましたっすよォ!」
乞食「他のデカじゃ多分協力させるだけしてゴミ扱いっすけど、ちゃんと報酬くれるんすもん! 器が違うんすね!」
刑事「お前も俺の情報屋になるか? この辺りの奴らはまだ少ねぇ、気ィ向いたらこっそりとよろしく頼むぜ」チャリン
乞食「はい! んじゃまた!」ダッ
刑事「(スラムとはいえ往来でふん縛っといてこっそりもクソもねぇけどな)」ガチャリ
刑事「支店長殿ご自慢のピストルも押収と……共和国の銃は変わってんな すぐ壊れそうだ」
刑事「他には……」
乞食「……! そいつに触るんじゃねぇッ!」ジタバタ
刑事「うるせぇっつってんだろジジィ」ゴス
刑事「……宝石? 盗まれた物は無いって話だったが……」
乞食「返せ! 返せ! そいつは俺のだ!!」
刑事「そうだな。でも今からは警察のだ 悪く思うなよ」ヒョイ
乞食「ぐがぁぁ……ッ……かァえせぇぇええええッ!! 返せぇええ!!」
刑事「車の窓開けて運ばないとな……」
ドクン
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:28:10.32 ID:0HKk8nEhO
刑事「……?」
泥棒「返せってんだァ!!」
刑事「今こいつ 脈打ったような……」
「……見つけた」
《Scythe slash》
刑事「!」バッ
ズシャアッ
刑事「あッぶねぇ……何モンだ!」RDY GUN
黒衣の少女「……」
刑事「……随分キまった格好をしてるなお嬢ちゃん おい あんたの孫娘か?」
泥棒「し……知らねぇ 俺は独り身だ こんなメスガキは知らん」
刑事「だろうな」
泥棒「俺は独り身だ 独り身なんだ……」
黒衣の少女「バルディッシュ」
斧槍《Device from, set up》
刑事「だがやる気は満々らしい」
斧槍《Photon lancer, get set》
刑事「うるせぇな 何語だよ!」BANG BANG
黒衣の少女「……」shield
刑事「ちっ 車の裏だ!」グイッ
泥棒「ぬおっ」
斧槍《Full auto fire》バシュッ
泥棒「うああああっクソッ!」ズガガガガガガガ
刑事「落ち着け 捜査車両は防弾装甲・対魔付呪が基本だ いいから中にいろ」ガガガガガガガガ
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:30:05.59 ID:0HKk8nEhO
刑事「(あの喋る杖で攻撃、自身は即応のシールド魔法で防御と 手慣れてやがんな)」
刑事「(鳥の小娘より一二回りは下だろうに直接攻撃にも全く躊躇が無かった なんだこの子は……)」
「余所見かい?」
刑事「あァ?」
ドゴォッ
犬女「やるじゃないか」knuckle
刑事「亜人の姉ちゃん まだ若いがその歳なら分別はついてるよな」guard
刑事「知ってるか? 子供に手を染めさせるのはこの国じゃ重罪なのだぜ」kick and fire
犬女「……どこでもそうだよ」shield
バチィッ ズザッ
黒衣の少女「アルフ 大丈夫?」
犬女「私は平気だよ ジュエルシードは車の中だね」
黒衣の少女「あのお爺さんが持っているみたい」
刑事「ジュエルシード?」
ドルルン ドルルゥン
刑事「! てめぇどうやって」
泥棒「どけェ ポリ公ォ!!」ベタ踏み
ギャルルルル ドガァァッ
刑事「つゥッ――轢き逃げも追加だな くそったれ」BANGBANGBANG
泥棒「うおおお!!」tire burst
ゴオオォォ…
斧槍《order?》
黒衣の少女「追うよ。アルフ」
犬女「こっちは任せといて!」
黒衣の少女「ううん ジュエルシードを追って」
犬女「? ……分かった」バッ
刑事「逃がすかよ!」ギシ
刑事「ッ んだこれっ……!」bind
バヂバヂバヂバヂバヂバヂ
黒衣の少女「……」ジャキッ
刑事「おいおい――」
刑事「(殺戮マシーンかよ こんなのを擁してる組織がいたのか? あの宝石はなんだってんだ……)」
刑事「お前 何なんだ……」pray regeneration
黒衣の少女「ごめんね」
刑事「謝んならよせッ――」
斧槍《Thunder smasher》
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/13(木) 09:35:22.29 ID:0HKk8nEhO
乞食「……ァ! 旦那! 旦那ァ! しっかりしろよォ!」
刑事「……炭にはならずに済んだか…………いッてぇな クソ……」healing
乞食「いや殆ど炭だったよ すぐ治ってったけど……」
刑事「脳と心臓が止まってなきゃ治癒か再生が使えっからな ヤバかったぜ」
刑事「しかしあいつ 車にピッキングかましやがったのか? 鍵はちゃんと抜いてた」
乞食「あの爺さん鍵開けは達人だからな 魔導車も出来たのは知らねーかったけど」
刑事「……とりあえず報告に戻らねぇとな 手配者追加だ 背後関係も洗わなきゃならなくなった」
刑事「機動隊の要請もいる 普通の装備に人員じゃ勝てねぇ」
乞食「じゃあ 今回は独断行動ナシでやるんすか」
刑事「ホントに俺をよく知ってんだな もう誰かのネズミなのか?」
乞食「いやいやいやいえいえいえそォんなァ ハングリーなだけっすよォ」
刑事「ハングリーは嫌いだ」
乞食「えっ?」
刑事「何でもねぇ ま 俺のスタンスは変わらんとだけ言っとこう」
刑事「要するにお巡りさんらしからぬ戦力がいるってだけの話だ」
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/13(木) 11:46:38.89 ID:IqQJPXRJ0
警察さんも面倒な事に巻き込まれたね。よりにもよって別次元の案件とは
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2016/10/14(金) 00:20:43.06 ID:5XhEOwWl0
伽耶子vsフェイト、どっち勝つかな?フェイトも魔法少女としても天才だけど伽耶子能力も割とチートだからな、対決まだ見たいですけど続きを楽しみにしてます
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/14(金) 15:11:05.62 ID:RhJ09jYs0
あの石は、この世界ではどんな面倒事を引き起こすのやら
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/14(金) 20:53:17.57 ID:Kl+emg5C0
幽霊……なのは……リリカルおもちゃ箱……うっ記憶が
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/18(火) 09:42:34.37 ID:UvluY9f4O
ブロロロ……
後輩警官「先輩、今日から復帰ですね。もう体はいいんですか?」driver
警官1「おう。何でか復活した体も全く問題ねぇし絶好調よ 今度表彰もされちゃうんだぜ」co-driver
後輩警官「身を呈して情報源守ったんですもんね しかもホームレスなんかを! なかなかできることじゃないですよ」
警官1「たまたまだよ」
後輩警官「またまた パトロール中暇ですからその辺詳しく聞かせてください」
警官1「いや悪ぃ 実はスライム事件唯一の生存者ってことで自伝にしないかって話が来ててさぁ〜 言いふらせなくなっちまってんだわ」
後輩警官「いいなぁ副業……あれ? なんですかあの魔導車 凄ぇスピード」
警官1「待て ありゃ警察車両だ」
ゴオオォォォォォォォ
泥棒「ちッ スラムを出ちまったか…… あいつは?」
橙犬「人通りが多いところだ 手こずらせてくれるね……!」galop run
泥棒「クソのイヌアマが! タンクの魔力も少ねぇ どうするか……ッ」ギャギャギャギャ
警官1「行け行け 鳴らして」
後輩警官「はいッ!」ファンファンファン
警官1「あれは魔物か? 運転手はどう見ても警官じゃねぇな 〈そこの魔導車 止まりなさい!〉」拡声
後輩警官「魔物は轢きますか?」
警官1「後ろ付いとけ」
警官1〈パンクしてんだろ 止まれボケ! 人轢く前に止まれ!!〉
橙犬「くっ、狙いはこれか……」
泥棒「税金泥棒共が群がりやがって るせぇんだよ!!」BLAMBLAMBLAM
橙犬「今だ!」バッ
泥棒「飛び付きやがったのか!? 降りろ!! うおおああ!」zigzag
ガシャァ パリィン
ザリザリザリザリザリ
ドゴシャッ
街頭「ぎにゃああああ!!」break
子供「ぁッ――」run over
「暴走車だ!! 銃撃ってんぞ!」
「子供が轢かれた 足が潰れてる!」
「うわあああふざけんな歩道は広くねーよ!!」
後輩警官「あの野郎何考えてんだ!」
警官1「"2号車より本部へ 暴走車を発見 応援要請 探知魔法で位置確認願います――」police radio
警官1「轢き逃げ 器物破損等被害甚大 現在追跡中 どうぞ" 離されるなよ」
後輩警官「はい!」ブロロロロロ
『"了解 付近の車両を急行させる どうぞ"』
警官1「"了解 追跡続行します 以上"あークソ 表彰取り消しかな」
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/18(火) 09:45:14.62 ID:UvluY9f4O
ファンファンファンファン ファンファンファンファン
橙犬「ガルルルルルルルル!」bite arm
泥棒「腕がッ……離れやがれこの犬!! 俺には金が必要なんだよ!!!」
泥棒「う ぐ ぉぉおおおお!!」turn right
ブチィッ
橙犬「!!」ズザァァァ
泥棒「そのまま犬挽き肉になれよ ぐッ」
泥棒「! しまった 曲がり切れ――」
CRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAASH
キィッ キキィッ
「"1号車現場到着 どうぞ"」
「"4号車合流 確認した どうぞ"」
警官2「来たぜ あれか!?」ジャキッ
警官1「どっかの間抜けポリスからぶん取った車で爆走して壁ドン あのワンコに追われてたよーに見えた」
警官1「見ろ 実際腕食いちぎってやがる お友達って感じじゃあねえだろ」
橙犬「……」ペッ
橙犬「(次から次へと……銃撃は威力こそ無いけど数が多すぎる ジリ貧だ……)」
橙犬「(おまけにこの世界の粘つくみたいな嫌な魔力! やりにくいったらありゃしない)」チラ
泥棒「ぅ……ぐ……」
橙犬「(逃がす心配はない 速攻でいく!)」
橙犬「悪いねぇお兄さん達」metamorphose
犬女「邪魔するならタダじゃおかないよ あの石を渡す訳にはいかないんだ」
警官1「変身した お前魔人か」
後輩警官「抵抗するな 地面に伏せろ!」
犬女「伏せるのはそっちだよッ!」
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/18(火) 09:46:35.93 ID:UvluY9f4O
泥棒「ぁあ…… ハァ ハァ ハァ……」ハァー ハァー
泥棒「…………ダメだ…… ダメだ」
泥棒「寝るなッ……寝るんじゃねえ……こんなもん…………」
泥棒「痛くも痒くもねぇ ……決めたろ……しっかりしやがれ……」ググ
泥棒「……起きろ 起きろ起きろ…… 一ヵ所ダメだったからなんだ あの野郎は 駄目元だったろ」
泥棒「寝るなぁ……」
泥棒「起きろぉッ……」
泥棒「おおおおッ……!」
ドクン
泥棒「……あ?」
泥棒「? ……!!」
カッ
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/10/18(火) 09:48:53.00 ID:UvluY9f4O
犬女「……! まずいッ!」
後輩警官「何の光!?」
バゴォッ
ジュエル・シーフ「………………」
警官1「今度はなんだ…… あの暴走野郎も変身したのか こっちは宝石の化物かよ」
警官2「ドアをぶち破ったぞ 魔法犯罪者だ、おいショットガンに対魔鎮圧弾!」
JT「……宝石の腕が生えて……それに 傷もなんともねえ 鎧みてえに……」
JT「こんなに体軽ぃのは何十年振りだ…… これなら逃げられる!」
警官1「仕方ねえ 女ごと……」
chain bind
警官1「うぉっ!」ジャララララ ギシィッ
警官2「鎖ッ? 拘束魔法か! おい隠れろ!」ドサッ
後輩警官「援護します!!」BANGBANG
犬女「頭数を!」shield and
犬女「減らすッ!」Photon Lancer Multishot
後輩警官「な 魔力弾――」
ズドドドドドドドドドドドドドドドド
警官1「炸裂させやがっ……おい 無事か!」
犬女「自分の心配をするんだね!」draw and throw
警官2「がはッ……」ドガシャアッ
犬女「あんたも!」chain bind more
JT「……魔法の鎖だァ?」grip
犬女「くっ、なんて力……」ギギギギ
JT「邪魔なんだよォあ!」バギィン
犬女「(バインドを力で!? これがジュエルシードの影響かっ……)」
JT「失せろ雌犬!!」Photon Bullet
犬女「ちっ!」shield
JT「おらおらおらおらおら!!」BulletBulletBulletBulletBullet
犬女「初級のだけど射撃魔法まで 埒が明かないじゃないかッ……!」shieeeeeld
Photon Lancer
犬女「!」
JT「あァ? 何だ!」resist
黒衣の少女「アルフ」
犬女「フェイト! さっきの男は?」
黒衣の少女「終わったよ」
犬女「(……)」
犬女「ジュエルシードはあの爺サンが取り込んだ」
黒衣の少女「分かった サポートお願い」
斧槍《Scythe form, Arc Saber》
犬女「オッケー!」
JT「俺は生き残るんだ……金を……」
JT「宝石を売るんだよ! 金がいるんだ! 消えろッ!!」
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