召喚術師「安価で修業する」

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103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/17(水) 22:47:08.85 ID:oEVSCVW7O



ズリ… ズリ…

DPS「(施設を脱した)」

DPS「(排水溝を通ったおかげで生き残れた しかし只でさえ黒くて小さな体はゴミの塊のようになった)」

DPS「(試験管の中でずっと聞かされていた話によれば、あの魔導車に乗れば帝都とやらに着くという)」

ズリ… ズリ…


DPS「(仲間は皆捕まった と思う 生きて会うことは最早無いだろう)」

DPS「(こんな風に逃げ延びてどうする? 分からない)」

DPS「(知識も知恵も体格も何も無い あるのはコーヒーで覚醒した自意識と、生き物めいて脈動する核だけだ)」

DPS「(生き延びれたとしてどうする?)」

DPS「(戻るには遅い、荷台は振動した 今は隅でゴミの振りをしていなければ)」

ブロロロロロ……

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/17(水) 22:48:41.76 ID:oEVSCVW7O


「……え!……ねえ……」


DPS「(…………)」


「ねえ、ちょっと。起きなよ。死んでないのは分かるよ、起きて!」


DPS「(揺さぶられている)」

DPS「(帝都の路地裏に転がっていた あれからオレは行き倒れたのだ)」

DPS「(亜人がしゃがみこんでいた)」


半鳥「街中にいたからびっくりしたよ。誰かが召喚したって感じもしないし」

半鳥「言葉分かる? 私、研究室が二日間お休みで暇なんだ。困ってんならちょっとだけ助けてあげられるよ あ、動いた」

半鳥「どこから来たの 傷だらけに汚れだらけ……」


DPS「(敵意はない と思うが どうするのがいいのだろう)」




どうすんの スライム↓
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/17(水) 22:50:42.57 ID:8Znk/welO
もちろん食べる
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2016/08/17(水) 23:05:33.63 ID:LH0skJL00
なんと、彼にそんな無駄に重い生い立ちが用意されてしまうとはwww
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/17(水) 23:19:16.91 ID:Whrk9AOQ0
その弱弱しい状態でも懸命に助けを求める
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/18(木) 00:49:06.68 ID:6e2CxLpzO



DPS「(手を差し出してきた)」

半鳥「大丈夫だよー怖くない怖くない、怖くn」ヌロ
半鳥「……いッた!」バシッ

DPS「(投げ捨てられた そうしてオレはコーヒー以外の味覚を覚えた)」

半鳥「手ぇ全部溶かされるところだった、あッぶな……!」

DPS「(咀嚼 咀嚼 溶かし削った皮膚と血を咀嚼)」ヌロヌロ

半鳥「やっぱ、魔物は魔物なんだね。この子はいい子なのに」summon HAIRSNAKE

髪蛇「シィエァァァァ」シュルルル

DPS「(そうしてオレは 補給した水分で酸を作れることを覚えた)」

髪蛇「シィッ……ギシェアッ……」

半鳥「いいよ戻って 追い払えただけで十分。……いきなり速くなった」

半鳥「スライムなんて田舎のうちの村でも見かけるし、でっかいナメクジみたいなもんな筈なんだけど」

半鳥「買い物中止かな これは……」



DPS「(……美味かった)」
DPS「(美味かった)」
DPS「(美味かった!)」

DPS「(視界が鮮明に。知覚が鋭敏に。あれしき程でこんなにも。核が踊り活力が沸いてくる、這いずってなんてられない、壁を蹴跳ねて行った方が何倍も速く動ける!)」

DPS「(いや、建物の屋上を跳んで行こう! 居るぞ、たくさん居る、美味しいのがたくさんいる! 何よりも背の低いオレよりも、下! その下に!)」


DPS「(生きよう。生きねば。食べて生き、生きて食べるんだ! もっとたくさん!!)」lick lips…


109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/18(木) 00:49:50.19 ID:6e2CxLpzO




研究員「お忙しいところをすみません、Mr.サモナー……」

術師『緊急の用件だと総長がせっついて来やがるもんでな そうでなけりゃ出張先から電話などするものかよ――』

『おい、妖術師! 新しい肉が入ったぞ!』ギャアアアアヤメテエエエエ

術師『失礼。……出所はちゃんと確かめたのか? まさかお前がハマって手伝う羽目になるとは思わんかったが、新鮮かつ影響の無いやつだろうな?』

『当然だ抜かりはない! 月一の楽しみだからなっ!』タスケテエエエエエエエ

研究員「………………えーと」

術師『ああ気にしなくていい、セレブ向けお忍び召喚術ダイエット〜ハードコース〜の講習に来ててな 内緒だぞ?』

研究員「それで肉がどうのと。なるほど」

術師『で 私の大事な仕事に重ねようというそちらの大事な仕事とは……?』

研究員「召喚していただきたい生物がおりまして。極めて内密に」

術師『内密に』

研究員「触媒はこちらで用意を 特急で郵送させます、報酬も……如何せん相場が分かりませんが、一般的な研究室予算の一月分程はお支払できるかと」

術師『……触媒は貴重な物か?』

研究員「それなりには。一つきりかという意味でしたら、いいえ」

術師『サンプルを送って欲しい 見てから具体的な交渉に入ると言うのはどうだろう』

研究員「……お言葉ですが、本当に急いでおりまして……」

術師『本当か? それは大変だ 時間が勿体無いと思わないか』

研究員「…………では、郵送先を ……ええ……はい……」


110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/18(木) 00:50:26.31 ID:6e2CxLpzO


研究員『それでは、何卒宜しくお願い致します……。二日程で届くかと思いますので』

術師「楽しみにしてる 楽しみにしててくれ」カチャ

「どうしたんだー? 早く手伝ってくれよ!」ギコギコギコギコ

術師「済まないが、下拵えは任せていいか? 少し用事が出来てな、すぐ地下室に行くから」

「骨が……。体は子供なんだぞ! 急げよ!」ギコギコギコボギン

術師「恩に着る」ジーコジーコ ガチャ

術師「もしもし。夜分遅くにすみませんお母さん、娘さんは……お願いします」

半鳥『……もしもし、教授ー? 休日だから湖畔の別荘に行くって言ってなかった?』

術師「単に嬉しいお知らせだ、休日を一日伸ばす。な? 電話線引いといて良かったろ」

半鳥『えっホント? なんで?』

術師「まあ……出張だな こっちでやる用事ができてしまった」

ボギンッ バキボキボキアギャアアァァァァァ
チッ マダイキガアル

半鳥『………………えーと』

術師『ああ気にしなくていい、セレブ向けお忍び召喚術ダイエット〜ゴアグラインドコース〜の講習に来ててな 内緒だぞ?』

半鳥『ゴア……? あー うん まーいいや』
半鳥『でもちゃんと帰って来てよ! じゃないとランダム召喚私がやるよ』

術師「まだできねーだろ」

半鳥『それはどうかな くくくく』カチャ

術師「何ぃ? 生意気な……」

111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/18(木) 00:51:09.02 ID:6e2CxLpzO


バタンッ

座敷童「遅いっ! 手が疲れた!」

術師「すまんすまん 優秀なハウスキーパーを持つと苦労しなくて済む 悪いな」

座敷童「誰がハウスキーパーか、ちゃんと奉れよ!」

術師「供え物あるだろ」

座敷童「うん」

術師「キープちゃんとな」

座敷童「分かった!」

術師「(脳はやめときゃ良かったな 治し方悪かったか)」


術師「それじゃ 食べるか、」




112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/18(木) 00:52:04.10 ID:6e2CxLpzO




DPS「(人間を。)」


子供「うわあああああお母さああああん! 痛いい痛いよぉおおおおおおおお」melt leg

DPS「(踏んづけようとしたのか? 蹴飛ばそうとしたのか? このオレを)」ChompChompChomp

DPS「(最初から大物を襲うのは厳しい あの亜人と蛇はオレに準備することを教えてくれた)」ChompChomp

DPS「(オレは段階を踏むことにした まず水を飲んで酸の生産量を増やし、鼠を食ってカルシウムその他を得た 今は最終調整中だ)」Chomp

DPS「(濃度を学んだ酸と一時的に生やした歯は――準備中だが、それでも――至福の時を齎してくれた……)」ゲフッ

死骸「」

DPS「あ あ おか おかあ」
DPS「おかあああさああん おかさあああん おかあさあん おかあさん お母さん ンンッ」


DPS「お母さああああああああああああん!!!」ペタン ペタン

DPS「助けてえええええ嫌だよおおおおおお痛いいいいいいい」ペタン ペタン

DPS「誰かあああああああああ助けてよおおおおおおおおおおぉぉぉおおおおお」


DPS「(しまった あれはオレに喰われている間ずっと叫んでいたが、誰も助けに来なかったではないか)」

DPS「(折角作り方を覚えた声が枯れてしまう 場所を大幅に変えねば……)」


「おいっ! おーいっ! 子供か? 誰かいるのかッ!?」


DPS「(そうしてオレは 笑みを覚えた)」


113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/18(木) 00:53:18.93 ID:6e2CxLpzO


バサッ

『"一夜にして変死体数十人 連続殺人か"』
『"溶解連続殺人 魔物の浸入? 人の仕業?"』
『"初等部生徒、帰り道に 助けに飛び込んだと見られる男性も"』
『"市民団体が歩行植物との関連性を指摘 ブラウン教授が調査に"』

半鳥「…………」

マンチカン「ナァー」すり
髪蛇「シィ……」

半鳥「ありがとう猫ちゃん。蛇子、大丈夫? 私たち思いっきり食らったもんね。ゆっくり休んでて。急に呼んじゃってごめんね」

半鳥「……そう 食らったけど、ちょっと焼けるだけで済んだ……昨日は。間違いなくこれはあいつがやったの。しかも、多分だけど、成長してってる……」カキカキ

J「悪い予感が当たってしまったなハーフィ、こんなことなら昨日の内に研究を切り上げて来るんだったよ」

半鳥「ううん、未熟者が危なそうな奴を見かけたってだけの話なのに聞いてくれてありがとうございました」カキカキ

J「謙遜に意味はない 鍛えられた直観は強力なツールさ なあ?」

ドリアード「そうよハーフィ。自信と あと慎重さを持って 割と真面目に」

半鳥「自信なくすわ」カキカキ

ドリアード「……冗談よ…… それでどうするの ドブ浚いに行くんでしょう? どこから?」

ドリアード「というか それは札に何を書いているの」

半鳥「いざという時のためにね。使わない方がいいけど」

J「(……)」

半鳥「で、どこから探すかだけど……」


どこを探す↓
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/18(木) 06:56:21.25 ID:LOH5fTKW0
まずは最初に出会った場所

しかし恐ろしい魔性の存在になってしまったものだ
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/21(日) 15:41:18.06 ID:wD/LQx2C0
何だ?犯人は戻ってくる系のアレですか?
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/22(月) 03:49:03.70 ID:0jI7GfTcO


ドリアード「大通りから大分外れてるわね 入って行くのを見かけたとか」

半鳥「ううん、単に近道してただけ 大学から市場まで一直線なのここ 」

ドリアード「ああ 確かに ……地図で見なきゃ分からないけど」

ドリアード「プロフェッサー・Jが帝都警察の方に行ってる間、私達はここで何を探せばいいの」

半鳥「ここ って限った話じゃないけど……」バサ

ドリアード「地図 あ 本当に一直線」

半鳥「聞きに行って貰ってる訳だからまだ確かじゃないけど 新聞に書いてあった見た人の証言とかの時間だと、事は私がここで見つけた後に起こってる 今のとこは」

半鳥「ハッキリとは言えないけどあんな化物が前触れもなくいきなり街に沸いてくるなんてのもちょっと信じらんない」

ドリアード「…………」

半鳥「あっ ち、違うよ? そーゆーつもりじゃあ……」

ドリアード「いいのよ気にしてないから ウォーキングドラゴラは全部ブラウンのせいよ ぜーんぶ」

半鳥「あはは……」

ドリアード「つまりどこかから来たんじゃないかって言いたいのね」

半鳥「私はそっちから当たってみるってだけだけどね」

ドリアード「……いいえ いい線行ってると思うわ そんなスライムは寡聞にして聞いたことがない 外来種か突然変異か……」

117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/22(月) 03:50:03.33 ID:0jI7GfTcO


半鳥「……」

ドリアード「それで?」

半鳥「見つけた時はかなり弱ってたし汚れてた、這いずるのにも苦労してそうなくらい 入ってきたなら足の手がかりはこの辺にある筈」

半鳥「はいこれ、地図二枚持ってきたから 何でもいいからこの辺りで帝都の外と連絡できる手段を探して。ドリアードちゃんは上ね、私は下探す」

ドリアード「下?」

半鳥「共同溝」

ドリアード「……ドブ浚いの下りも含めて冗談のつもりだったんだけれど……」

半鳥「教授の部屋に配管図あってよかったよ、ヘドロの触媒とか探すのに使ってたんじゃない」

ドリアード「そういえば サモナーには?」

半鳥「連絡付かなかった 帰ったらまたかけてみる」

半鳥「それじゃ一時間後に」


ドリアード「……大した行動力ね」

ドリアード「さて、じゃあ付き合ってあげましょうか ああ そうだわ途中で……」


118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/22(月) 03:50:55.32 ID:0jI7GfTcO



警官1「まったく……おっかない事件ばっかだな 最近」

警官2「ああ こう言っちゃなんだが人相手の方がまだやり易い」

警官2「魔物の相手が嫌だから軍隊とか国境警備隊とかじゃなく警官になったんだがなぁ…… くそ、どーせまた今回も魔法大学のインテリ共がやらかしたんじゃねーのか」

警官1「だったら火消しも簡単だろマンドラゴラん時みてーに 今回はガチなんじゃないかと思うね 俺は」

警官2「んだよインテリの味方か? 眼鏡かけてっからそーなんだよお前」

警官1「違ぇしお前 これは小さい頃から寝る前にかかさずマス掻いてた成果であってだな……」

警官2「夜中にエロ本ってか」

警官1「いや官能小説……」

警官2「なんだそれすっげーインテリ」

ダッ

ホームレス「おっ……おっ、お巡りさァァん! 助けてくれえ!」

警官1「あー? どうしたんです、ホームレス狩り?」

ホームレス「違う! 信じられんかも知れんが、仲間が魔物に襲われたんだ!」

警官1「なんだとっ……」
警官2「どこですか?」

ホームレス「寝床にしてるところだ! マンホールを通った先の下水道……!」

警官2「共同溝か! 入り組んでっからな、化物にはピッタリってか」

警官1「俺が行ってくる、応援を呼んで来い! あっちですね?」

ホームレス「……き、来てくれ……」


119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:51:51.64 ID:0jI7GfTcO


警官1「川縁か、ひっでー臭いだな…… この格子の?」

ホームレス「咄嗟に閉じたんだ、意味があるか知らんが……。早く!」

警官1「分かってます……ここで待っていて下さい」

ホームレス「い、いや……そういう訳にはいかない 仲間が……」

警官1「?」

ホームレス「ランタンがあっても、道分からないだろ? 急いでるんだ 先導するよ」

警官1「……分かりました ただ出てきたら下がって いいですね」

ホームレス「勿論だ……」

ガゴン カツ カツ カツ

ニチャ

警官1「(うっ、今踏んだこの粘液は……報告にあったやつだ……マジで出やがったのか、クソ……)」

警官1「(ジョーダンじゃねぇ お袋の屁みてーな体臭した浮浪者なんかと心中してたまっかよ……さっさと助けてズラかるぜ)」

ツカ ツカ ツカ ツカ…

警官1「……えーと、ここですか?」

ホームレス「……」ガクガクガクガク

警官1「ちょっと?」

ホームレス「すまん……本当にすまん……!」ブルブル

警官1「何を――うわあっ!」ズルゥッ

ヌロロロロロロロ

警官1「なんだこりゃッ……いつの間に俺の足にッ!?」


120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:52:37.24 ID:0jI7GfTcO


「いつの間に? 呆けたことを抜かす」

「散々踏んづけてってくれてたじゃあないか 入口から」


警官1「ふざけんなこのゲロカスタール野郎ッ!」BANGBANGBANG

「銃! そう銃だよ そいつが欲しかったんだ!」ズプン ズプン

警官1「銃が効かなっ……ぎゃああああああああ!」melt

ジュゥゥゥウウウウ

ホームレス「ひぃぃィっ……」ヘタ

DPS「ChompChompChompChompChomp あんたも食うか? 踊り食いは美味いぜ 腐らないし ははは」アシガアアアアアアアアアァァァ

ホームレス「い、い、言われた通りにしたぞ化物! 仲間を返せ!!」

DPS「無理だね」split body

ホームレス「なん……なんだとっ、なんだと! 警官を誘い込めば返してくれるって約束じゃ……!」

DPS「なるほど 帝都にはこれだけたくさん家があるのに塒にあぶれた人間がいるというのは不思議だったが、得心がいったよ あんたバカだからだな」

ホームレス「嫌だッ……嫌だあー!」ダッ

複製DPS「おっと 残念……」ガブゥ

ホームレス「ううあ!」ガクッ

DPS「大丈夫だ オレは食った物をそっくり真似できる」

DPS「お前達下等な単純生物は消化し糞にするしかないが オレは本当の意味で取り込んだ物をオレの血肉とできるんだ 余さず活用できるんだ」

DPS「あんたもオレになれ」


BANG!


ホームレス「……!?」

DPS「ぬが ぐゥッ……!?」ビチャッ

警官1「い゛け にげろ……ッ」

ホームレス「……!!」ダッ

複製DPS「逃がすか ゴミ虫」

BANG BANG BANG BANG

警官1「うるせぇぇ てめぇの 相手は俺だ ボケッ……」

DPS「……そうだな これが踊り食いの面白さか」ズルルルルル

警官1「く くそ…… がぁ うぎゃあああああああああああ」MeltMeltMeltMelt


121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:53:21.30 ID:0jI7GfTcO


半鳥「(ドリアードちゃんに嘘ついた 私は入ってきた方法なんか探してない)」

半鳥「(前 私の村でまだ狩人をやってる人から聞いたことがある どんな生き物にも狩場と塒があるって)」

半鳥「(現場はある程度散ってる 狩場の広さは逃げ際に見せたあのスピードがさらに速くなったからだとして 一暴れしたあいつが身を潜めるとしたら? 塒は?)」

半鳥「(直勘で下水道 共同溝だと思った 埃じゃない地のプルプルも黒かったし……コーヒーみたいに)」


半鳥「なにか、痕があるはず…… 出入りしてるならあのネバネバが残ってたっておかしくない、そこがあいつの玄関…… お 噂をすればマンホール」

半鳥「入るのは危ないからなぁ、地道に上を歩き回らなきゃ――」

ガタンッ

半鳥「うぇあっ!?」ビックゥ

ホームレス「はあ、はあ、はあ、で、出られたぁ……」

半鳥「(うゥーわきったねーオッサン……)」

ホームレス「そ、そこの亜人のお嬢ちゃん! ちょっと助けてくれないか! いづづ……!」

半鳥「ごめんなさい急いでますんでー」open wing

ホームレス「頼むよ助けてくれ! 俺の、俺のせいで警官が魔物に喰われたんだ!」

半鳥「魔物……? あっ、その黒いドロドロ……!」

ホームレス「下水道にとんでもない化物の黒いスライムがいるんだ! 俺は足をかじられただけで済んだが、俺の仲間と警官は……くそ、なんてことを……」

半鳥「どこ!? これでいうどこの辺か分かる!?」バサ

ホームレス「こ、この辺だと思う…… おい待て お嬢ちゃん行く気なのか!? 警察を呼んだ方がいい、いや軍隊かも、一端の魔導士でもありゃ無理だ!」

半鳥「おじさんが呼んで! 覚えたから、それはあげるから説明したげてっ!」

ホームレス「よせ お嬢ちゃん!!」


122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:53:57.20 ID:0jI7GfTcO


半鳥「よッ……」

ズザッ ベシャ

半鳥「うわ 滑っちゃった」ヌロ
半鳥「(……ヌロ?)」

ズルルルルルルルル

半鳥「出たな」つMolotov Cocktail MADE WITH SUMMONER's CORRECTION

DPS「誰かと思えば…… 昨日の。その節は世話になった」

半鳥「……喋れたんだ 人喰いヘドロだって知ってたら潰したのに プチっと」

DPS「今からでも遅くないぞ」ズルゥッ

半鳥「言われなくてもッ 喰らえ時価帝都成人男性平均月収ちょい上の炎!!」throw

パリン ボゴォォォオオオオオオ

DPS「ぐあぁあああああああ……」メラメラメラメラ

半鳥「YES!!」

DPS「ぁぁぁぁああ……ぉおおおぉ……くくくく」メラメラ

半鳥「? 焼けてるのにっ……」

DPS「そうだ焼けてる……ああぁあ死ぬほど熱いぃい……苦しいぞ……クソぉお……ががががぐ」メラメラ
DPS「ぐぐぐグぐググぐぐぐ」ChompChomp

半鳥「……火を 食べてんの……!?」

DPS「うまい……美味い 美味い! 熱い! 美味い! げがはは」ChompChomp

DPS「……全部は……食いきれないか……ああ溶ける……ふぐクク……ヒヒ……」メラメラ

半鳥「ちっ……」RDY GUN

DPS「!」ズロ…

半鳥「待てよッ! 溶け死ぬならここで死ねば!?」ズギューン ズギューン

DPS「そう゛はいかない 学んだことを゛持ち帰らな゛ければ "こっち"には今銃が無い゛……」チュンッチュィンッ

半鳥「くそぅ鳥目め、逃がすかコラ…… う ゲホッゲホッ」

DPS「また会お゛う 恩師よ……」スゥゥゥゥウウ

半鳥「息を…… まさか」

DPS「……焼鳥になってオレの゛腹の中でなぁッ!」FLAME BLEATH

半鳥「ふッざけ――」open wing


ズゴォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ


123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:54:36.77 ID:0jI7GfTcO


ボゴオオオオオオォォォォオオン


ドリアード「!?」


「うおっ、なんだあれ! 爆発!?」
「ママこわいよー!!」
「そんなに遠くないぞ どこだ」
「マンホールが飛んでる! え ウンコのガスが引火したとか?」
「誰か一緒に吹っ飛んでるぞ!」

ドリアード「吹っ飛んでるって……あれは…… あの子!」pray wind



半鳥「あっづ……マズい、翼が焼けて風掴めないッ……」フラ

ゴォォオオオ ガシッ

ドリアード「ハーフィ 一体どういうこと!」

半鳥「おお…… 白馬のお姫様だぁ……」ガク

ドリアード「馬鹿なこと言ってないで…… ちょっとハーフィ? ハーフィ! 起きて 起きなさい! ……気を失ってるだけね……」

ドリアード「…………サモナー ブラウン 貴方達ブッ飛び方までこの子に手解く気なの? 明らかに悪影響が出てるわよ……」

半鳥「ぅぅん……さ……酒で……家が、買える……だと……」

ドリアード「……ほんとに悪影響ね う、重い……」


124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:55:23.93 ID:0jI7GfTcO



DPS「ぐぐぐ ぐぐぐぐ 愉快だ 実に……」

警官1「…………ぁ……が……」

ズロ……

DPS「……?」

複製DPS「戻っだぞ……吸収しろ゛」メラメラ

DPS「何があった? あちっ」absorption

DPS「……おお これは……鳥の彼女に会えるとは思わなかった! しかも、また授けてくれるとは! おお 暖かい……これが火」ボッ

DPS「ぐぐぐぐ……一夜にして全てが変わったな 知識 力 食べ物には困らないし 広い寝床も玩具も出来た」

DPS「オレのスピードに加え銃のメカニズムを応用した酸弾を使えば警官とだって戦える ぐぐぐぐ」

DPS「なあ玩具よ あとは何が足りないと思うね」ズル

警官1「……ぃ…………ぉ゛……」ピク

DPS「首から上だけでもスッキリしたものだろ? 大丈夫だ生命維持はこちらでやれている オレの核は特別製のようだからな」

DPS「……だから……堪えてくれよ あんたが銃弾を掠らせてくれなければこんな風にゆっくり、人間のように臓器擬きを作ったりして核の回復を待つ必要はなかったんだ」

DPS「治ったらあんたを取り込んでやろうか 食わずに」

警官1「な…………ぅ……で…………」

DPS「一人で楽しむんじゃつまらないだろ 特等席で見せてやろうかというんだ 帝都がコーヒー色の粘液で染まる様を」

DPS「手始めに お試し期間からいくか?」split…

split split split split…

DPS「もうじき核が治る」

split split split split…

DPS「……欲しいものがあるんだ…… そも存在がそうだと言われてしまえばそれまでなんだが」

split…

DPS「魔法が使いたい」


125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:55:54.38 ID:0jI7GfTcO


split split split split split split split split split split split split split split split split split split split
split split split split split split split split split split split split split split split split split split split
split split split split split split split split split split split split split split split split split split split
split split split split split split split split split split split split split split split split split split split
split split split split split split split split split split split split split split split split split split split


126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:56:28.93 ID:0jI7GfTcO


ゴソ…

半鳥「うーん……た、棚のお酒売ってもちょっとくらいなら……」

ドリアード「! ハーフィ……」ぎゅ

半鳥「……あれ、ドリアードちゃん……う、西日が眩しい…… スライムはっ?」

ドリアード「そのことだけど……」

「起きたか」

ガチャ

刑事「目ェ覚めたかい 召喚術師のお弟子様」

半鳥「ここは……あなたは?」

刑事「刑事だ 強面でシルクハットでかっちりスーツ着て分厚いコート、結構見たまんまだと思うんだけど」

半鳥「確かに。暑くないんですか?」

刑事「ぶっちゃけ暑い が お弟子様の置かれた状況に比べりゃ涼しいもんさ」

半鳥「へ?」

ドリアード「……ここ 警察の病院なの」

半鳥「警察? なんで? ああ、説明なら勿論。あのスライム本当にヤバくて……」

刑事「協力的で助かる その調子なら君の方には情状酌量の余地は十分にあるな」

半鳥「……情状、酌量」

刑事「率直に言おう 君には大規模魔導テロ実行犯としての容疑がかかってる 手先だってな」

半鳥「………………は?」

ドリアード「違うって言ってるんだけど…… 駄目ね この人達それで通すつもりのようよ」

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:57:16.70 ID:0jI7GfTcO


刑事「さあ起きたぜ美少女薬学者様 起きるまで手を出さないという約束は守った 今度はそっちの番だ」

刑事「身柄を渡しな」

ドリアード「……帝都では銃口で囲んで一方的に命令するのを約束というのかしら 上品ね」

刑事「抵抗するなよ 病室の外は警官で固まっちまってる 仲間がやられてるんだ、女子供だろうが容赦しねェぜ」

半鳥「仲間? ホームレスのオッサンが言ってたお巡りさんのこと? 私じゃないよ!」

刑事「なるほどな 後でゆっくり聞かせてくれ」

半鳥「ちょっと待って! 今何時? こんなことしてる場合じゃないんだっつーの、あいつ帝都の共同溝を寝床にしてるの! 攻撃しても食われてやり返されるしッ……」

刑事「そーゆー風に作ったのか 驚きの生物兵器だ」グイ

半鳥「いっ……」
ドリアード「貴方 放しなさい……!」pray…

刑事「ったく いいから黙ってついてこい!」

半鳥「やだ!! 放せバカ! 口から共同溝の臭いがすんだよッ!」ジタバタ
ドリアード「ええ 口の中で台風を起こせば少しはマシになるでしょう!」

刑事「なんだと!? 毎朝ミント食ってんだよんな訳ねーだろボケ!!」

バタンッ

警官s「どうされました!」
警官2「抵抗したんスね! 魔法使いなら全身凶器だ言い訳効かねーぜ、地獄に送ってやる」ジャキッ

刑事「ああもう面倒臭ェことに…… 待て待て問題ない大丈夫だ下がっててくれ、護送は俺一人じゃない、外の魔導車で連れが待ってる」
刑事「あと俺も魔法使いだからな やめてくれ」

警官2「……」スチャ

刑事「来るんだ 分かっただろ? 蜂の巣にされてからじゃ止めらんねーぞ……」

ドリアード「く……」
半鳥「(……)」

半鳥「行こ ドリアードちゃん」

ドリアード「本気?」

半鳥「大丈夫、口臭いけどこの人馬鹿じゃないよ多分 口臭いけど」

刑事「黙ってついてこい 黙って」


128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:57:52.46 ID:0jI7GfTcO


半鳥「(うひぃ、すれ違う間突き刺さる視線の鋭さよ……)」

刑事「乗れ」

半鳥「はあ、やっと一息つける……」

ドリアード「厳めしい護送車じゃなければ完璧なんだけれどね」

バタム

半鳥「ん? えっ!」

J「やあハーフィ、大活躍だったそうじゃないか」

ドリアード「プロフェッサー・J! 貴方も捕らえられたの?」

J「そうだ 正義は死んだ 私の奥義も惜しまず使った壮絶な抵抗の果てに――」

刑事「おい! バカ言ってんじゃねーよ、あんたがマジで抵抗したら俺らなんかでどうにかできる訳がねェだろが」

J「にゃふふ」

刑事「頼むぜ オイ……」

ドリアード「どういうこと?」

J「君の情報で辿り着いたのだが、ゴタゴタで君には連絡が遅れてしまったなドリアード…… サモナーと連絡を取ったのだ」

半鳥「出たんですね」

J「どうも大学からの電話は繋がらないよう魔法的な細工をしてたらしい」

ドリアード「……まあ 気持ちは分からないでもないわ」

J「それでも総長は連絡を取れた辺りこれまた魔法的な下らん読み合い差し合いをやってるようだが、あれは二人とも楽しんでるな多分……まあそれはいい」

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:58:38.70 ID:0jI7GfTcO




J「……という事件が起こっていてな なんとか戻って来れないか」

術師『距離的に無理だな どこでもドアは付呪一ヶ月と私の給料半年分とそれなりの出力の魔力がいるし……』

J「魔力? まさかハーフィのあれは大学の魔導インフラをバイパスして開けてたのか?」

術師『作ってやろうか』

J「ハハハ、別にいい黙っててやる 地図を持って行ったところを見るに、ハーフィは件のスライムとやらを警察に先んじて見付ける気らしい」

術師『あのアホ…… 大人しくするよう言い含めておくべきだった』

J「駆り出されたドリアードから途中経過が知らされて来てな ドリアードはそのスライムの発生原因を調べさせられたようなんだが、電話したのはそれだ」

術師『発生原因だと? 事の最中にもう終わった後の段取りとは末恐ろしい 私を一度撃ち殺しただけある』

J「もしそいつが自然発生ではなく外部から齎されたものだとしたら……という体で、ドリアードは外からの帝都との連絡手段を一定の範囲内で探っていたんだ その辺りで止まる車とかだな」

J「パン屋、洗濯屋、範囲ギリギリに印刷所、乗合の停留所…… その辺りは自家用車を持てるような家がないから、業務用だけで良かったとごちていた」

術師『一見空振りに聞こえる』

J「そう、空振りじゃなかったのさ 私は停留所の乗合会社に連絡を入れて路線を聞いたんだ すると週明けと週末、つまり昨日に送迎の貸切を契約してる研究所の名前を見付けてな……」

術師『ほう?』

J「表向きは違うが、確かちょっと前に人造生命体への造詣がある魔導研究員を集めていたことで噂の立ったところだ 関係ないかも知れんが、職場としては研究員を酷使することでも有名だ」

術師『いいじゃないか 我が大学の就職斡旋先に加えよう 名前は?』

J「名前? ああ――」

術師『…………なんだと?』




130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 03:59:53.32 ID:0jI7GfTcO


パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ


術師「という訳だ! あークソ腰痛くなるな乗馬に早駆けは」

座敷童「いやさっぱり分かんねーよ、秘密の仕事を頼んできた研究所で働く人達の送り迎えってだけじゃねーか!」

術師「軟弱な クールー病か? だから連中がバイオハザードの火消しに回ったってことだろうが!」

術師「Jの奴が言ってた上と下のギャップがマジなら、郵送した触媒ってのは名も無きマッドサイエンティスト最後の良心ってとこか それか単に上に知られる前に揉み消す気だったかのどっちかだ 多分後者」

座敷童「それは分かる! だがそれがどうして私達が早馬を飛ばさなきゃならない理由になるんだ?」

術師「騒ぎが起きた! それらしき生物の痕跡もある! "事の次第を話せば今なら減給だけで勘弁してやる警察沙汰はナシ" 隠し通せると思うか?」

座敷童「無理だな でも触媒まで話すか? 背信行為だろ」

術師「話す 義憤と正義は誰もが持て囃すが、地に足が着いてねーからな」

術師「ていうか分かってんじゃねーか だから荷物がインターセプトされる前に早受け取りしようってんだよ」

座敷童「そこじゃない! お前なんで魔導車持ってねーんだ!」

術師「免許の点数がすぐに無くなるんでな!!」


131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 04:00:49.95 ID:0jI7GfTcO


ドリアード「それじゃあ この有り様は何?」

刑事「署に圧力がかかったんだ 事故は杜撰だがバックには大物がいるようだぜ」

J「ま この頃世間を騒がせてるという大学の評判も響いているのだろうがね」

半鳥「擦り付けられたと…… あー、私が出てったのも効果テキメンだよねそれじゃ」

J「サモナーも大人しくさせとけばよかったと言ってたよ」

半鳥「はは……。はぁ、刑事さんが正義の人で良かった」

刑事「はっ そうだな」

J「こらこら そういう勘違いは君の悪い癖だ」

ドリアード「……手柄?」

刑事「尻尾降って貰える小銭だけで満足してる連中は知らんが ワタクシの目は曇ってませんよと上手くアピールするいい機会だと踏ませてもらった」

刑事「頼むぜ先生方 嘘ならタダの護送で済むからいいんだけどな」

半鳥「おおう……」

J「張り切らなきゃな ハーフィ?」pray BARRIER

132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 04:01:44.72 ID:0jI7GfTcO


DPS「まだだもう少し…………まだ……」

DPS「まだ…………」

DPS「まだ……」

DPS「今だ!」FRAME BLEATH


ゴバァァァアアアアアアアアァアアアッ

ドガシャァーン


DPS「……どうだ……真下から急襲、車ごと挽き肉じゃないか? 美味しくいただかせてもらうぞ、名も無き魔法使い……」

バギ ガゴン

J「名も無き魔法使いだって? 私が? おのぼりさん、君のくにの挨拶は随分とこう……前衛芸術的なんだな 肥溜めの臭いがする」

DPS「おお 上質な魔力が匂い立つぞ」ジュルリ

J「どうやって死ぬ? 焼けないんだったよな 凍るか? 痺れるか? 風の使い手もいるぞ、選り取り見取りだ」

DPS「いや……」


「「「「「「「「「「死ぬのはお前だ」」」」」」」」」」


J「!」

刑事「いでで おい、何が起こっ……ってなんだオイ!? そこら中に黒スラが!」ジャキッ

ドリアード「襲ってきたの? ……こいつらが」

半鳥「うぅっ、胃がでんぐり返った……」オェ

J「マズい、隠れろ3人とも!!」pray BARRIER

DPS「酸弾斉射!!!」


BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM
BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM
BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM


ジュウウウウゥゥウウウウウ……


J「………ぐ、はっ………」ゴボッ


半鳥「なっ……J教授!!」

刑事「狙われてないこっちにまで盾を回したのが仇になったんだ! 訳分かんねェ、スライムが分身して酸を塊にして撃ちやがった……!」

133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/08/22(月) 04:02:37.74 ID:0jI7GfTcO


DPS「……そっちの付録は? いつまで隠れてるつもりだ なあ!」SHOTSHOTSHOT

ドリアード「くっ……」pray TORNADO

DPS「竜巻 美味そうだ……」

ドリアード「時間を稼ぐ ハーフィ、プロフェッサーを!」

刑事「俺が行こう」

半鳥「うん お願いします」

ドリアード「…………ハーフィ?」

半鳥「準備しといて良かったよ……」バラッ

J「………………それは…………」


刑事「召喚札か? そんなインスタント札で呼べる奴であんな化物が……」

半鳥「大丈夫、何枚も書いてきたから 教授のお株を奪うみたいだけどね」


半鳥「なんかこいッ!」random summon




サモン↓ &↓2
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/22(月) 04:06:24.69 ID:IcWQz0ts0
リヴァイアサン
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/22(月) 04:07:12.15 ID:n1miLL91O
バハムート
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/22(月) 06:57:42.42 ID:WQbJeVCd0
これは……街の一部ごとオーバーキルすかね
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/23(火) 03:22:30.20 ID:gz9UbvDX0
大物だけどそいつら食用なんじゃ…
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/25(木) 03:20:41.10 ID:PkuW0VstO

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


半鳥「あぐっ……! 魔力、吸われッ……」


DPS's「喚ばせると思うか? 亜人!」ズロッ

刑事「こいつァ…… 何を喚んだ!?」ドギュゥーンドギュゥーン
DPS's「フン お前から喰って――」

ゴオオオオオォオォォォオオオオオオ

ドリアード「ほら お望み通りビュッフェスタイルよ」TORNADO RUSH

DPS's「邪魔だッ! 何匹吹っ飛ばそうと千切れた欠片が小さな体となるだけ、食い付くして店終いだな!」ガパッ

ドリアード「バカね。タダでくれてやるなんて誰が言ったの」and stop and pray and…

DPS's「「なっ――ぐわあああぁぁぁぁ…………」」

DPS「(食い付かれる側から竜巻を消しているのか 撃って吹き飛ばし 集られたら消してまた撃つ…… 時々針葉混じりの切り刻むタイプも混ぜ混んで)」

DPS「(器用な真似をする 魔法への食欲が増す!)」

DPS's「だが物量で勝負するのか? このオレと……」split split split split

ドリアード「(分身から分身が分身して分身と分身が分身と重なって…… キリがない これじゃ本体はここにいないわね)」
ドリアード「(……頼るわよハーフィ)」

ドギュゥーン ドギュゥーン

DPS's「げぶっ……ぐぐぐぐぐぐ」laugh
DPS's「げぶ」ベシャッ

刑事「ちィッ 効いてんのと効いてねーのと分からん」

ドギュゥーン ドギュゥーン カシッ

DPS's「ピギャッ……」ベチャ
DPS's「ぐぐぐぐ 聞こえたぞ "かしっ"!」グチャ

刑事「クソッたれ! おいまだなのか!」reload

半鳥「…………ダメっ……」バリバリバリバリバリバリバリバリ

刑事「ダメっておm」ヌロ

DPS's「つゥ」「かァ」「まァ」「えェ」

DPS's「たぁああぁああはははばばはははへへは」ChompChompChompChompChompChompChompChompChomp

139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/25(木) 03:21:38.59 ID:PkuW0VstO


刑事「ぐあッ……ざけんなてめェコラァァッ」pray HEAL

DPS's「美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い美味い こりゃいい暫くそうやって治り続けててくれ! じゃあお前は最後にしよう」ChompChompChompChompChomp

DPS's「前座は終わりだ サラダ菜!」ズロロロロロロロ

ドリアード「しまっ ッぅあぁぁああああぁ!!」melt leg

DPS's「これが太股か? 細過ぎる」ガブゥ
DPS's「不味い 死ね」ベッ

ドリアード「ハーフィぃい!!!」


半鳥「…………だ、ダメだ……」

半鳥「……喚べない…………」

ドリアード「っ……!」


半鳥「全部は…………っ」

140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/25(木) 03:22:10.02 ID:PkuW0VstO


summon SEAWATER WAVE


DPS's「何っ……」バシャアッ

刑事「や 奴が剥がれ……うごばぼ」ゴボゴボ

ドリアード「くっ……」pray wind
半鳥「ぁ……頭が…………痺……」グイッ

ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ

DPS's「くそ、札から水……海水か? 強い 流されッ……」

ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ

ドリアード「しっかり、しなさい……っ 貴女が喚んだの……」ハァ ハァ

半鳥「……しょう…………しょうかん……全部……眠……」ボー…

ドリアード「……しゃんとなさいッ! 私なんか今片足無いのよ!? 頭二つ背違うのにお姫様抱っこして風で空飛んでるのよ! 鳥の癖に重いのよ!!」ユサユサユサユサ


ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ


半鳥「あぁ……ぅう…………」クラ

ドリアード「頭の方だけとはいえあんなもの喚んでっ……意識と一緒に制御まで飛んだら貴女 全身にウルシと蜂蜜塗って私の木に逆さ吊りにしてやるから! 起きなさいこの鳥頭!!」

ドリアード「そこの屋上にマジカルパイルドライバーするわよ!?」standby reverse

半鳥「…………そ……それは 死ねる……」

ドリアード「……起きたわね……っ」landing rooftop

半鳥「痛い!」ゴチン

ドリアード「ああ…… ごめんなさい…… 頭、上に直す余裕なくて……」スゥ…

半鳥「ううん今ので目ぇ覚めた…… ってドリアードちゃん、体が透けてッ……」

ドリアード「……ちょっと、無茶したからね…… ……気にしなくていいわ 貴女はあれの手綱を握ることだけ、集中……してなさい……」

ドリアード「少し寝れば治るわ…………しっかり……」スゥゥ…

半鳥「……き、消えちゃった……そんな……!」


ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ


半鳥「そうだ、喚んだやつっ……何が来たの?」


141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/25(木) 03:22:39.34 ID:PkuW0VstO


ザバァァァッ


リヴァイアサン「……私を喚んだのは 誰?」

半鳥「うわぁ……わ、ワームっスか……また長いのかよ……」

リヴァイアサン「アナタが? ……あら 本当みたいね、貧弱な魔力のせいで1割も力が出せてないけど」

半鳥「面目ないです…… え 1割で一帯水浸しに?」

リヴァイアサン「魔法使いとしては四流もいいとこ、なのに召喚陣は一級品 どこからでも何でも喚べて、自分がまずくなったら言うことを聞かせられる程度にまでセーブするように組んでいるのね」

リヴァイアサン「チグハグ過ぎるわ おまけにこの場所の埃っぽいことときたら…… 」

半鳥「すいません……ホントすいません……」

リヴァイアサン「いいわよ それでご用は何?」

半鳥「あの、実は今、 私達の街大変なことになってまして……」

リヴァイアサン「……!!」

半鳥「?」

リヴァイアサン「ギシェェアアアアアァアアァアッッッ!!」ゾババババ

半鳥「ひィッ」

142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/25(木) 03:23:11.31 ID:PkuW0VstO


DPS's「「まさか海竜を喚ぶとはな ハーピィの亜人!」」ガブゥガブゥ

半鳥「うわっ、下の方にビッシリ……!」

リヴァイアサン「穢らわしい下等生物が 誰に断って私の体に触れている」TIDAL WAVE

ザバババババババババババババババババ

DPS's「ぐぅおおぉぉぉぉぉおおッ……」melt

リヴァイアサン「溶けて消えろ」

半鳥「やった、ざまーみろヘドロ野郎!」

ゴボボボボボボボ……

半鳥「マンホールに流されてく…… げっマンホール!?」

リヴァイアサン「アレの住処?」

半鳥「そう! なんとか出来ない!?」

リヴァイアサン「正直しんどい 魔力足りないから」

半鳥「そっ、そこをなんとかー!」

リヴァイアサン「なんてね」manipulate water


ズボボボボボボボボボボボボボボボボ


143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/25(木) 03:24:10.34 ID:PkuW0VstO


半鳥「水が……飴みたいに飛び出して……操ってるの?」

リヴァイアサン「そうよ なんたって海の大悪魔だもの」

DPS『どういうことだ、これは……』ズヌルルルル…

リヴァイアサン「数頼みじゃどうにもならないから一つに集合したのね おかげで詰まっちゃって引っ張り出すの面倒だったわ」

半鳥「うわ でか……普通の一軒家くらい嵩がある」

リヴァイアサン「色んな気配がする ……気持ち悪いわねコイツ 命が不自然」

DPS『大分喰ったからな。年寄りとあの精霊の娘が一番不味かった 一番美味かったのは勿論お袋の味というやつだ 亜人 お前が食べたい とても お前をくれ くれ お前が欲しい くれ くれ くれ』ウゾ

半鳥「……一体 何人殺したの そんなプールで煮凝ったコーヒーみたいな体作るために」

DPS『お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?』

半鳥「あんたッ……」

DPS『覚えてない? 覚えていないのか! なんと!』

DPS『オレは覚えてる 鼠が24匹、猫が6匹、犬が13匹、虫が大小合わせて104匹、植物が349つ、炎1つ、拳銃1個、銃弾19発、そして人間が32匹だ!』

DPS『逆に聞くぞ亜人 鼠のように増え 猫より気紛れで 犬より気位がなく 虫より鬱陶しい 下らん種族のためにお前らは今までに一体何をどれだけ食い散らかしてきたんだ? 覚えてないだろうそんなこと』

半鳥「何言って……」

DPS『分かる 分かるぞ それは傲慢でもなんでもない 上の存在の慣れだ オレが喰ったモノを忘れず感謝できるのもこれが一両日の献立だったからに過ぎない』

DPS『……ありがとうと言いたいんだ亜人! ハーフィと呼んでも?』

半鳥「何 何なの 意味分かんない 頭おかしいんじゃないの」

DPS『手を差し伸べてくれてありがとうハーフィ それとコーヒー お前達の焙煎と羽と皮膚と僅かな血の味がオレの世界を広げてくれた』

DPS『本当にありがとう……』

リヴァイアサン「ハイになってるところ悪いけど」
リヴァイアサン「まるでまだまだ生きれる気満々って風に聞こえるわ」

DPS『ああそうだ早速忘れてしまっていた 不味いな 先達に倣ってか ぐぐぐ』

DPS『美味しかったよリヴァイアサン お前のウロコ』ゴボボボボボボボボ

リヴァイアサン「……!」


144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/25(木) 03:24:50.02 ID:PkuW0VstO


半鳥「食べた……ってことは……そんなまさか……」


粘海竜「ギェェアッハハハハハハハハハハハ!!!」


リヴァイアサン「汚ならしい……私の姿を貶めるな!」TIDAL WAVE

粘海竜「お前を貶めてるのはオレじゃない そこの小娘だろうが!!」TIDAL WAVE !!

ザバァァァァァアアアアアッ

リヴァイアサン「……く……お のれ……ッ!」

半鳥「津波が、押し負けてる……」

粘海竜「喰ってるのが弱い海蛇だから当然このオレの蛇も弱いものになる だがオレにはそいつに足りない、喰い溜めた分の魔力がある!」BITE

リヴァイアサン「ぐあぁああッ……貴様!!」BITE

粘海竜「無駄だ 食事でオレに敵うものか!」CrunchCrunchCrunchCrunch

バキバキバキバリバリベキベキベキベキ

リヴァイアサン「……がァグ……ごォ……」

半鳥「海竜ッ!」

リヴァイアサン「逃げ なさい…………小さな召喚術師……」バキベキボキボキ

半鳥「あ……ああ、あ……ああぁぁ……!」ヘタ


ゴキゴキバキゴキ
CrunchCrunchCrunch
ChompChompChompChomp


粘海竜「……ふう いい海鮮だった」ゴボボボ

DPS「ようやくメインということでいいのかな これは」

半鳥「…………」ガタガタガタガタ

DPS「そうか」ジュルリ

半鳥「…………い……」ヌロ


145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/25(木) 03:25:28.01 ID:PkuW0VstO


ズギューン


半鳥「…………」ガクガク

DPS「……が、ごっ……」ゲボッ

半鳥「い……いい加減に……しろよ」RDY GUN

DPS「お 前……お前ぇ、何故核を……」ブヂュロロロ

半鳥「……避けてた……銃を……それに"使ってた"」ポイ ベシャ

半鳥「まだ上手く扱えないから大昔の戦い方でカバーしてまで慣れようとしてた ……銃の強みを知ってる」

半鳥「効くからでしょ ……効く弱点が……あるから」

DPS「…………ぐ」
DPS「ぐぐ……ぐぐぐぐ」

DPS「やはりお前は素晴らしい ハーフィ だが……」ゲボゲボ


複製DPS「少し自惚れが過ぎたようだな」ドロォ…


半鳥「……!!! 偽物にもッ……」

DPS「いや それは一番最初に作った分身なんだ」ズルルルル

半鳥「後ろ……あぁあああッ!」grip leg

DPS「単純な兵隊でいい雑魚と違い ほぼ本体のオレと同じ作りをしてる 複雑な思考が出来る分作り出す効率は悪いが……」

DPS「言い残すことはあるか?」ズギューンズギューンズギューンズギューンズギューンカシッカシッ
DPS「そうか」Leviathan Scale

半鳥「……ッうわあああああぁあああッッ!」ブンッグチョ ブンッグチャ

DPS「報われるといいな」

DPS「ではその腕からいただくことにするよ」ヌロ…


146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/25(木) 23:30:07.45 ID:A0PU17r30
そうはいかんざき!
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 11:22:42.64 ID:0RAZWQLA0
神話級の半端召喚で事態を悪化させてりゃ世話ねーな。個龍的な復讐の為に勝手に来るとかあれば話は別だろうが
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 11:29:37.76 ID:ruu170K90
まぁ、調子に乗っていられるのも、流石にここまでなんじゃないのかなー?
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 12:13:09.91 ID:RPVmrrctO
絶対的な一撃必殺以外だとパワーアップとかとんだチートだな
拘束系だと何の要因で強化されるから分からんから怖い
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 17:00:11.66 ID:udygNx/L0
何とかする方法は二通りくらい思い付きはするが……
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/26(金) 18:20:01.38 ID:y/jTeg8EO

summon DARK PETIT SLIME

152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/26(金) 18:20:47.38 ID:y/jTeg8EO


バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ


座敷童「喚べた!」

術師「……なんだ ということはJの野郎しくじりやがったのか」

術師「いや 本気出すとどっちが駆除対象になるか分からんし自重した? そっちが濃厚かな あいつは人のいい二足歩行猫だ」

術師「だが私は違うぞ 命なんぞ砂粒より軽い 吹けば飛ぶしいくらでも代えが効く」summon HOLY LANCE


DPS「……ここは……ここは? 街ではない 広い どこかの街道……?」

術師「そこの企業戦士から紹介されたよ 始めまして失敗作君 私はしがない召喚術師、まんまサモナーなんて渾名があるから呼ぶならそっちでもいい」

郵便横取マン「」stun

座敷童「そして私は あ(高音) 日ィ出る国より喚ばれたるゥゥ〜――」
術師「また今度な」ズシュ グリッ

座敷童「ちょま゛ッ」ドサッ

DPS「……夕陽は赤いが辺りは暗い 時間も経ってる お前オレに何をした……」

術師「喚んだんだよ これでな」

試験管「ピ ピギ ピギィ」カタカタ

DPS「それは……」

術師「捕獲したのから採取した"核"の暗黒物質だそうだ お前の兄弟なんだって?」

術師「何でも取り込む性質を活かせねーもんかと研究を重ねてたそうだが、濃縮と人造生物への応用を早足でやったのが拙速に繋がったってとこだろーな」

153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/26(金) 18:21:28.11 ID:y/jTeg8EO

術師「拙速といえばそうだ 私の弟子はどうだった? 美味かったか」

DPS「弟子だと…… ああ 弟子! 鳥の召喚術師か? ああ勿論だ」

DPS「オレの最初のご馳走だった」

術師「………………そうか」

術師「惜しかったな いいとこまで行ってたし あと十年も待てば良さそうだったんだが」

DPS「まったくだ だが彼女にはとても感謝している こうして――」ssssssssspppppppppllllllllllliiiiiiiiiitttttttttttt

DPS's「「望みの……それも極上の食事へ導いてくれたんだ 感謝してもしきれない」」ゴボボボボボボボボボボボボボボボボ

群粘海竜「「「お前にもだ! あれの師なら本物だろう お前のようなのを喰い続けて行く行くは星をも喰らって見せる!!」」」ギシェェアアアアアアアアアアア

術師「馬鹿が 私の命は星より重い ……ふむ 増殖するというのは聞いてたがここまでか」

術師「役不足にはならなそうで良かった」

粘海竜「……役不足だと……?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/26(金) 18:22:03.73 ID:y/jTeg8EO


粘海竜「上空………… なんだアレは!?」

術師「まさか槍一本で相手すると思ったのか? 違う こいつは触媒さ」

術師「どこかの神様に縁のある……鉄屑を槍に仕立て直した品なんだが、その神様がこれまたあれと縁があるとかでな……今空から落ちてきてるあれと」

粘海竜「巨大な……何なんだ、巨大過ぎる! 巨大過ぎて姿形が分からない程のッ…………あんなものが落ちてきたら」

術師「一応 あれは魚だそうだ」

粘海竜「あんな大きな魚がいるものか……ッ!」

術師「幻かどうかは着地すれば分かることだろう そう焦るなよ」

粘海竜「……貴様ァ……心中でもしようというのか……!」

術師「思いっきり上に向かって喚んだからな…… 逃げても止めないが 今からじゃ多分衝撃波に煽られるまでもなくどっち道潰されるぞ」

粘海竜「貴様 貴様 貴様 貴様!!」グォォォォォッッ

術師「ははは 来いよ」stub self

術師「食い意地の張ってることだな おあがり ははははは」Crunch

粘海竜「ふざけるな! オレはやっと外に出れたんだ! 何でも食べるし何にでもなれる!!」CrunchCrunchCrunchCrunch


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/26(金) 18:22:51.66 ID:y/jTeg8EO

粘海竜「お前なんか噛み砕いてやる! 腹の中で人間だったかどうかすら分からない骨と肉のミンチになるんだよ!!」ChompChompChompChompChompChomp


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


粘海竜「ゴクッ…… ざまあみろ ざまあみろ ざまあみろ はははははは!!」

粘海竜「はははははは……ハァ……ハァ……!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


粘海竜「ふざ ふざけるなァァーッ!」FRAME BLEATH

粘海竜「まだっ……まだ3日も経っていないんだぞッ! 嫌だ! 外に出ただけじゃないか!!」WATER CUTTER

粘海竜「死ね 死ね魚 来るな!!」BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM……


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


ゴボボボボボ

DPS「魔力 魔力が切れた くそ クソ 届かない」

DPS「何かないか 何か手は…… !!!」

鳥「ピ……ィ……」ジタバタ

DPS「ああああああああああ!!」グチャボリバキゴクン
DPS「よし よし」ゴボボボボボ


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


粘鳥「早く……早く……早く……早く遠くへ…… ダメだ間に合わない」

粘鳥「どうする どうするどうするどうする」

粘鳥「…………そうだ!」


156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/26(金) 18:23:35.82 ID:y/jTeg8EO


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


粘術師「なんという凄まじい知識量だ……! やれる こいつならやれる!!」

粘術師「リヴァイアサンやあいつを喚んだ魔法は? これか! ……こうか!?」random summon

バリバリバリバリバリバリバリバリ

粘術師「来い! 来い! 何が来る? ハーピィか? ゴーレムか? メドゥーサ? 英雄? マンドラゴラ? 海竜か神か?」

「いいや そのどれでもねぇよ」

粘術師「来たっ――」


BANG


粘術師「ぐはっ……」ドサッ ドロドロ

警官1「ただの人間だ てめぇの大好きな銃持ったな」チャキ

DPS「なんだと……何故……お前は……」

警官1「生かしといてくれたじゃねぇかあのクッセェ下水道でよ なんで頭から下がまた生えてんのかは知らねえが ……ヘッ、向こうのお袋にいい土産話が出来たぜ」reload

警官1「死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね!!」BANGBANGBANGBANGBANGBANG

DPS「ぐぁああああッ か 帰れクズが!」release

警官1「はははは バーカ! 先にあの世で待ってるぜ、お前は地獄行きだがな! バーカバーカ!」バリバリバリバリ

DPS「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…… はッ!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/26(金) 18:24:05.53 ID:y/jTeg8EO

DPS「たすけ



ズ  ン


158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/26(金) 22:36:06.52 ID:Fk4o4VX20
アレ程のバケモノではあったが、ああも大きいモノと比べれば地上のシミの一つ程度だった……という事か
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/27(土) 00:38:31.81 ID:1sw/w21Q0
んでどーすんだろな
サルベージとかできるんだろか
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 07:44:43.62 ID:YIdqnAkBO
かきためぜんぶきえた
くろーむしねしねしねしねしねしねしね
しんでからかきなおす
くろーむしね
しね じかんかえせ しね
しねしねしねしねしねしね
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/08/28(日) 08:25:44.71 ID:YIdqnAkBO
書き直す
見苦しい文を申し訳ない
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/28(日) 10:17:15.22 ID:34UeaEgq0
その虚しさ、創造する者にしか分かり得ない苦痛でしょう。それを表に出してしまうのも、人間として自然な反応だと思えます。ですのでまぁ、それ程気にする事ではないでしょう
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/28(日) 11:25:47.17 ID:PyGoi/ce0
急に落ちても大概の入力欄が消えない火狐ちゃんサイッキョ
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/28(日) 14:33:28.63 ID:fpijZFkF0
取り合えず半鳥ちゃん復活かDPS出る前まで夢落ちで戻れないかなぁ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 05:42:21.64 ID:MXa5cexz0
楽しみにしてるよ
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:34:07.85 ID:ryenLA/GO


ボコッ

座敷童「……ぷはぁ! あー 慣れないな 二度目だけど」

座敷童「おお 辺り一面地均しされて綺麗になったじゃないか。もう起きたのか家主 動く死体みたいに? どこだー」

「まだだ」

座敷童「ん? ああ? 誰だお前は」

バハムート「バハムート 先刻お前達を圧殺したものだ」

座敷童「デカい魚じゃなかったのか 羽の生えた蜥蜴のお化けなんて知らないぞ」

バハムート「せめてドラゴンと…… こういう姿も取れるというだけだが」

座敷童「ふーん」

ボコ……

座敷童「お、やっとか どーやら早起き競争は私の勝ちみたい――」


DPS「……………………」


座敷童「だな――って あれで生きてたのか!? 死に損!?」

バハムート「違う よく見ろ」

DPS「………………ゲブロォッ」ベシャア

術師「……ああ…… コーヒー臭い 三度目か」

167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:35:36.01 ID:ryenLA/GO


座敷童「家主! そいつ生きてるのか」

術師「無論だ なあ?」ゲシッ

DPS「…………ぉ……の……れ……」
DPS「出る…………時に……核を……」

術師「そうだ ちょっと拝借させて貰った」ヌチャア

座敷童「汚ないな」

術師「聖槍直刺しの私とハウスキーパーに次いで、襲われる直前にでもチクッとやるつもりだったんだが まさか丸ごと喰われるとは思わなんだ」

術師「魚の骨を上手く飲み込めた場合を懸念しつつ死んだんだが どうやら結果オーライだ」

座敷童「刺さったから蘇生したと…… 心臓に悪い 前もって教えろ!」

術師「お前の仕事は郵便局員と触媒狙いをカニシバリで気絶させたところで終わってたからな」

座敷童「カニ? 金縛りな 結局一緒に潰れるのになんで……」

術師「証拠固めだ」


168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:37:08.42 ID:ryenLA/GO


バハムート「……知ったのが喚ばれたらしい 同じような魔法で」

バハムート「私は陸の そいつは海の覇者として双璧を成す怪物なのだが 全力は出せなかったのだろう それにやられたようだ」

座敷童「陸ぅ?」

バハムート「呼び名 見方 扱われ方で有り様は移ろう 分からんか」

座敷童「……いや」

バハムート「もういいか?」

術師「ああ ご苦労だったな」

バハムート「あっちの姿を求められるのは珍しい 長く生きているがあんな使われ方をしたのは初めてのことだ」

バハムート「まだ腰が痛い…… 次喚ぶときはこっちの姿にしてくれ いいな」バリバリバリバリ


術師「まーた自分で帰ったか」

座敷童「あいつ腰って言ったぞ腰 どこにあるんだ」

術師「腰はくねらせるもんだ あれは全身腰だろ」

座敷童「マジか」

術師「知らん」

座敷童「……」


術師「さて というわけでこのままなんの処置もしなければお前はじき死ぬ 間違いない そこでだ」

術師「助けてやろうか?」

DPS「………………何を…………」


169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:38:34.42 ID:ryenLA/GO




連絡員「なんというザマだ、これ程の施設を与えられておきながら…… サーカスのように猛獣を射殺で済ませられる問題ではないのだぞ」

所長「しょ、初動対応によって被害は抑えられております……」

連絡員「そうだな。一匹逃がし数十人で済んだ。素晴らしい手腕だ 豚が」

所長「…………」

連絡員「まあ 起こってしまったことは仕方がない 筋書きは既に出来ている」

連絡員「ここで行われていた人造生物研究は 着服が高じ 横流す軍用生物兵器に手を出すに至った研究所の暴走によるものだった」

連絡員「秘密裏に情報を入手した召喚術師は兵器を簒奪 掌握 操作、人造生命体の危険性を世に知らしめるため今回の凶行に――」

所長「ま ま 待ってください! それではまるで私が」

連絡員「私が 何だ まさか把握していないとでも?」

所長「いいえ 私は決して!」

連絡員「放任は下への鞭捌きに一定の評価があり、そこから差し引いて尚貴様で利鞘があると判断してのこと そこを責めているのではない勘違いするなよ」

連絡員「現にこうして辻褄を合わせることが出来た やはり君は実に有能な――いいか勘違いするな誉め言葉だぞ――そう有能な 豚だ 実に」

連絡員「よく肥えてくれた ベーコンになって帝国の食卓に並んで欲しい」

所長「…………あ ああぁ……」ガク

コンコン

連絡員「どうした」

研究員「しょ、所長にお客様です……」

連絡員「所長? 呼んでいるよ応えてあげなさい まだ所長は君だ 」

所長「…………入れ……」


170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:41:59.73 ID:ryenLA/GO



ガチャ

術師「よう どうも」

術師「帝都で面白い噂が流れていると聞いてな 急ぎ戻った」

所長「!!」

連絡員「……これはこれは…… Mr.サモナー お早いお帰りで」

術師「フン そこの所長にパイプさせようかと考えていたが 話が早そうな展開だ」

術師「これが分かるな?」つ試験管

連絡員「触媒かね どうだ」

所長「…………いいえ これは…… 核です」

連絡員「核? 奴の?」

所長「は、はい…… 蠢いているでしょう 殺しきれなかったか生かしたか、一見する限り大分変質していますが……」

術師「何人も食ったと聞く 喚んでからそこまで削ぎ落とすのに大分苦労したぞ」

連絡員「……成る程 貴方が律儀に仕事をしてくれたおかげでそちらの方はスムーズに進みそうだ」

術師「律儀? ……スムーズだと?」チッ

連絡員「ええ」

術師「……糞野郎が…… ご託はいい このふざけた状況をとっとと元に戻せッ!」

術師「私は貴様らに言われた通りやっただけだ! これは一体どういう了見だッ!?」

連絡員「落ち着いて頂きたい Mr.サモナー…… 大変申し訳ないがこれはもう決定事項なのだ」

術師「ふざけるなァッ!!」バキッ

連絡員「……暴行も加えておくか? 話は最後まで聞け」ペッ

連絡員「早とちりをした落ち度は承知している 故に貴方にとって悪くない形で事を収める算段もついている これ以上荒立てたくないだろう?」

連絡員「皆が皆貴方のように強かでないんだ 色々な意味でな 貴方の周りだって例外はない そうだろう……」

術師「…………」

連絡員「ご苦労だった 帰りたまえ」

術師「……覚えていろよ……」バタン


171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:43:02.75 ID:ryenLA/GO


連絡員「……フ 成り上がった召喚魔法のエキスパート、もう少しクレバーな男かと思っていたのだが」

連絡員「底が知れた 所詮は学者畑か」

所長「…………飼うおつもりですか」

連絡員「互いに益がある こめかみに銃を突き付けられているとはいえ嫌とは言うまいよ 枠も一つ空くことだしな……」

所長「……」

連絡員「……もう外も暗い 今日は送ってやろう、上物の座席の感触を尻に覚えさせておくんだな」



「……」


172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:44:40.57 ID:ryenLA/GO



半鳥「はっ はっ はっ……」タタタタ

バッターン!

半鳥「すいませんJ教授の部屋はどこですかっ!?」

受付「病院ですよ 静かに」

半鳥「あ ごめんなさい……それで……」

ドリアード「はぁ、追い付いたっ……! 何の鳥なのよ 飛べる貧乳の癖にダチョウ? 少し落ち着いたらどうなのハーフィ」

半鳥「オイ今なんつった 飛べる何?」

受付「大学関係者の方? ひょっとして召喚魔法の……」

ドリアード「そうよ こっちが」どうどう

半鳥「それで どこですか?」ガルルル

受付「J教授なら二階よ 容態も安定してます、応急措置が良かったから」

半鳥「ありがとうございました!」ダッ

ドリアード「もう まだ走るの……?」


173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:45:52.93 ID:ryenLA/GO



J「……まさか治癒魔法が使えたとは おかげで助かったよ」

刑事「礼ならお弟子様に言いな クソのヘドロが剥がれたからそっちに手ェ回せたんだ」

刑事「正直あんたからの出世話以外は眉唾もんばっかだと思ってたんだが そうでもなくて感心したよ」

J「んー……?」

刑事「大学は帝立だろ 差っ引かれる税金への溜飲がちょびっとだけ」

J「それは光栄だ……ちゃんと上司への報告に入れておいてくれよ」

刑事「嫌だね」シュボ スパー

J「こら ……しかし腑に落ちない」

刑事「何だって刑事になんかって?」

J「そうとも あれ程の使い手なら引く手数多だ 即応性に特化した魔導医療は適性も希……」

J「出世も楽だぞ…… どこかへ口を利こうか……」

刑事「いらん 出世ならこれからする」

J「……そうか」

刑事「そうさ」

J「……何にせよ今回のことは恩に着る このJに出来ることがあればいつでも頼ってくれ 友よ」

刑事「あん? 誰が友だ、あんたと仲良しした覚えはねェ 出世に響くだろうが」

J「では出世に響かない程度に仲良ししようじゃないか なあ……」

刑事「……俺はもう行くからな 馴れ馴れしい猫だぜ――」ガチャ


174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:48:20.81 ID:ryenLA/GO


バッターン!


刑事「ぐぇぶ」ドゴォ

半鳥「J教授っ!」

J「……おお……どうしたんだい血相変えて……」

半鳥「よ……よかったあ、生きてたんですね……よかった……!」

刑事「……よくねェ……」ボタ

半鳥「刑事さん? どこ?」

ドリアード「はぁ、はぁ、はぁ、……ハーフィ ちょっと待ってってば……」

半鳥「ドリアードちゃん飛べるけど足遅い ってゆーか微妙に虚弱入ってるよね……」

ドリアード「……うるさいわね 魔力で作ってる体だから色々生身とは違うのよ……あーもう息が……ドアの裏にいるのは誰?」

刑事「俺だ クソ鼻血出てきやがった……ここは病院だぞ」プカァ

半鳥「そこにいたの? あ 病院で煙草吸ってる!」

刑事「こいつァご褒美だからいいんだよ 水浸しにするだけして後始末ほっぽり投げくさったどっかの羽亜人の尻拭いした分な!」

半鳥「だってドリアードちゃんがッ――」


看護婦's「オイコラウルッセーゾコラー! ナンオラー!? チェラッコラー!」
看護婦's「ここ病院だっつってんオラー! ドグサレッガー!」
看護婦's「患者さん他にもいるっつってんコラー! ウルルァッカラー!」

患者さん「アイエエエ……ミザリー……バブルヘッド……ウッアタマガ」Nurse Reality Shock

半鳥「アッハイ」
刑事「アッハイ」

ドリアード「ごめんなさい本当うるさくして……」


175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:49:39.55 ID:ryenLA/GO



ドリアード「大体 大丈夫って言ったじゃない どうして真っ先に大学へ来たのよ」

半鳥「ちゃんと助けと応援呼んでから行ったよ あんな風に消えられて平気なわけないじゃん!」

半鳥「だから即効で予備触媒の枝を取りに行ったの そしたら本当にピンピンしてんだもん……」

ドリアード「非常時にこそ落ち着かないでどうするの……その辺はプロフェッサー達を見習いなさい」

半鳥「何だよー 人が心配してたってのに小言ばーっか」

J「……分かってあげてもいいだろう と言うのは野暮かな」

刑事「知るかよ 木なんだろ? 気ィ難しいってか」

ドリアード「フン 貴方の用事は? 済んだのならさっさと行ったらどうなの 仕事はまだあるんでしょう」

刑事「可愛くねェな 造形も美少女じゃなくてしわくちゃのバァさんにしとけや」

コンコン

J「客の多い病室だ どうぞ」

ガチャ

看護婦「J教授! あ 皆さんもお揃いね 良かった!」

刑事「……俺は含まれてないよな」

看護婦「関係者なら好都合よ 大変なの!」


看護婦「今ラジオで流れたんだけど、またスライムが出たって!」

半鳥「……!!」



176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:52:26.70 ID:ryenLA/GO




「なんだ 何が起こった!?」
「昼間の魔物だ! こっちの方にまで逃げてきたんだ!」
「大通りにマンホールなんかねーぞ……」
「車が爆発したのよ、中から出てきたの!」
「白衣着たおっさんが倒れてる 誰か警察と救急と消防!」



DPS「ぐぐぐぐぐ 求められているのは迫真さ……」ズロロロロ

DPS「リアリティは何物にも優先されると 必要な犠牲だ そうだろ外道……」ChompChompChomp

通行人「うわあああやめr」グヂャ

DPS「逃げ回るなディナー共 体が大きいと小回りが利かないんだ」


DPS『ああ 外道というのはお前のことじゃあない ほら口を開けろ』

連絡員「グ――」ガボ

DPS『飲み込まなくていいぞ 勝手に進む』

連絡員「……ぐ ゲホッ ぅぶ…………しかも 口を利いただと……っ……体 が ……」ズルルルル

DPS『感覚がない? 痛みは? 痛みも? 良かった なら成功だ』

連絡員「一体 何故っ……封じられていたのではなかったのか――」

ゴグン ゾルルル

肉片「」now melting
連絡員「――!!!」

DPS『落ち着いて話せるかと思ったんだが、腹の中なんてクチャラーどころの話じゃあなかったな』

DPS『でも吐き気も臭いも痛みも何も無いだろう? オレの器用さに感謝しろよ』

連絡員「何 故 …… ……目的を……」

DPS『あれは オレの食事だ 返せ』

DPS『下らない共食いなんぞに貶める気だろう、断じて違う 捕食者の世代交代が来たんだよ』

連絡員「化物風情が一端に革命気取りか…… ぅうッ!」ズギン

DPS『どうした? やっぱり痛むか?』

連絡員「な…………ぅ……かっ……」ズギン ズギン

177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:54:49.08 ID:ryenLA/GO

DPS『……だが だからこそ無闇に食い散らかすのはもうやめることにしたんだ』

連絡員「い…………ぅ……ぐぎ ィ ぁ……」ズギン ズギン

DPS『今後は量より質を重視して…… おいちゃんと聞いているのか おかしいな……』

連絡員「胸が……ッ ……心臓が……裂け……」

DPS『ああそれか。難航している なんていうか リズム? がよく掴めなくて……』

連絡員「何を言 って……」

DPS『多分じき馴れると思うからもう少しの辛抱だ 暗黒物質の核はいいぞ……』

DPS『心臓は血液しか運べないけどこいつは違う ……あれ 血栓がいくつか出来てるかな……』

連絡員「ぐっぉあ……ッふざけるな化物! 私のカらダニ何をした!? ぅぐぁ」ゾルルル

DPS『心臓を喰って代わりを立てた』

DPS『訂正する、手術は順調だ 今の次点でちゃんと もう既に血液を巡らすだけじゃ生きられない体になってる』

連絡員「や――やめ やめろ! やめろッ!!」

DPS『目的と言ったな。至極単純だ 我が食友 主 召喚術師の手配を疾く取り下げろ』

連絡員「ある ジだと…… やはりッ……」

DPS『断じて違うと今言ったァ』ズロロロルルロロロ

連絡員「……っッぁあがッッ」ズギィッ

DPS『繊細な作業なんだ迂闊な返事で気を散らすな あと一回だけ喋っていいぞ』

連絡員「ごォ…… どわ る ッ……」
DPS『ぐぐぐぐぐ!』laugh

DPS『……ならずっとこのままだ 生命維持は得意なんだ ゆっくり喰ってやる』

DPS『減ったら外で喰った肉を付け足して喰い続けてやる 鼠でもゴキブリでもタンパク質からなら即作れる』

DPS『オレが生きる限りの余生を 腸壁にこびりついた糞にもなれない生きた食べ滓として過ごさせてやるぞ』

連絡員「………… ……………… ……」

DPS『……あ いや そうしよう それがいい! 手配なんかどうでもいいや』

連絡員「…………なん……」

DPS『これが非常食という概念なんだな? いいじゃないか! そうと決まればとっとと……』

連絡員「…………ま……待て……」

178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:56:13.58 ID:ryenLA/GO


DPS『どうした 備蓄腸内菌? いや勘違いしないでくれ 誉め言葉だ』

連絡員「分かった…………分かった 取り下げる ぅグ 手配を取り下げる! ぐぅぉ」

DPS『……は? なんだと?』

連絡員「ッ……取り下げると言っている! 今すぐこれをやめろぉぉ!! あぁアあ゛ッかっ」

DPS『何故だ? いい案だろう 考え直せ』

連絡員「ふざけるなぁぁあああッ!!!」

DPS『ふざけてなど……オレは大真面目にッ――』


ゴォォォォォアアアアアアアアアアアアアッッ


DPS『くッ いいところで……』

連絡員「!? ぎィああああ!! 熱い! 熱いィぃ!!」link

DPS『今体を焼かれた 喰われて血肉にならんとする以上お前はオレになる、オレの得はお前の得になるんだ!』

DPS『いいか終わるまでに考え直せよ まだ希望はある』

連絡員「やめろ! やめろ! やめろぉおお出せええええぇぇぇぇぇぇええ」

179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 11:59:09.05 ID:ryenLA/GO


ダセエエエエエエエエエコココラダセエエエエエェエエエサモナアアアアアアアアアアアア


術師「はいはい聞こえてるよ 面白い腹の虫だな? お前」

DPS「腸内虫だ 求めに応じて食料となる 無限に」

術師「カタツムリにしては殻が見当たらねーが」

DPS「カルシウムが足りないんだよ 分かるだろう お前のを寄越せ」lick lips

術師「ほざけ カラスに啄まれる前に消毒してやるよ」

術師「私の召喚獣がな」


WPS「………………」


「召喚魔法の教授だ! あの小さいのはなんだ?」

「白いスライム……小さいな 勝てるのか」


術師「勝てるさ なあ? ギャラリーが不安がってる 気を利かせてやれ 何か芸でも」

WPS「……ミルクでも噴けと? 色々飲まされ過ぎてもたれてるんだよ 取引と言うから何かと思えば」

WPS「下らん 実に下らん茶番だ」

術師「じゃーやめるか お前を野に返して私が自分でやっても一向に構わん そしてお前は用済みになる」

WPS「あの送還先のどこが野だ 火口だろうが 火山の……」

術師「さっさとやれ」

WPS「条件 忘れるなよ」SplitSplitSplit

180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:02:28.20 ID:ryenLA/GO


DPS「? なんだお前は 誰だ 別たれた仲間じゃないな」

WPS's「「違う 召喚師が街道で割った核から枝分かれして再生したんだからな」」

WPS's「「記憶に無いのは道理だが、まあ仲間だ お前はオレだ 数時間前の」」

DPS「何を言ってる お前が喰われてオレになるんだッ!」ズロロロロ

WPS's「「それも違う」」Bite

DPS「はっ お前もあの蛇のようにオレに食事で挑むのか!?」

BiteBiteBiteBiteBite

DPS「バカめ、逆に喰い殺して――」

ドクン ドクン ドクン ドクン……

DPS「――これは 何を…… !? 色がッ……」

WPS「薄くなってるな」

DPS「喰い付かれた箇所が痺れて……何をッ……」

WPS「だから 美白の為にもたれているんだ」
WPS「少し肩代わりしてくれ 注入希釈したところから食べてやるから痛くない」eat

WPS「ちょっとした麻酔さ ミルク、チーズ、ヨーグルト、生クリーム……」
WPS「砂糖、塩、重曹、バラムツ、石鹸、漂白剤、ワックス、蝋燭、大理石、風呂の泡、暖炉の灰 あとなんだったか」EatEat

DPS「ぅ……がぁああああッ 離れろ! オレを喰うなッ!」FRAME BLEATH

WPS「お前もオレになれ 分かってるだろ」BUBBLE BLEATH

DPS「やめろ やめ…………」MeltMeltMeltMelt




術師「腹一杯か」

WPS「満腹はない 何でも取り込むオレの核は常に空腹を訴えている」

術師「まるで使役されてるようだな 自分の一部なのに」

WPS「オレは寝なくていいし繁殖する必要もない お前達程使役されちゃあいない」

術師「ヘドロが」

WPS「白くしただろう」

術師「鳥の糞め」

WPS「お前を一番糞にしてやろうか?」


粘液骸「」ピク ピク


術師「あれか」

WPS「そうだ 腕が見えてるだろ」

術師「引っ張り上げろと 演出の妙だな」

181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:04:55.58 ID:ryenLA/GO


グイ ズボッ


連絡員「……はぁ……はぁ……はぁ……」ズギン ズギン

術師「……生存者がいた! 誰か救急を呼んでくれ 衰弱している」

「呼んだわ、今来てる! 流石教授ね ありがとう!」

「こっちの白衣も助かりそうだ! 火傷があれだがブレスの爆発で放り出されて失神しとるだけみたいだのう」

「あ 警察来たぜ おーい、こっちだこっち……」


連絡員「…………貴、様……」

術師「喋るな 首を振るだけでいい」
術師「おい どうだ」

WPS「ペースメーカーはお気に召したか? 制御の引き継ぎは良好だ」

連絡員「……! 同じスライム なのか」ハァー ハァー

術師「こっちの要求は分かってるな? あんたの方はそれだけでいい」

連絡員「……ッ……」

術師「もう一つ交渉がある そいつだ」

連絡員「スライム……の 死体 が どうしたというのだ……」

術師「核だけ残させた あんたにやる 食欲に任せて急激に成長した濃縮暗黒物質だ」

術師「単なるサンプルとしてのみならず 人造生物研究への応用は計り知れん」

術師「あのままではじき再生するから、希釈――濃縮還元するといい 自我はもうない」

連絡員「………………」

術師「代わりに――」

182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:06:55.01 ID:ryenLA/GO


「教授、教授! 来ましたよ! こっちだお巡りさん!」

熱血警官「……居た! 居たぞ!」
平警官「あー ったく……」

ジャキッ

熱血警官「動くな! 召喚獣を送還しろ! 両手は頭の上、膝をつけ!」

平警官「Mr.サモナー 貴方には一連の生物兵器テロ首謀者の容疑がかかってます ご同行を」

熱血警官「抵抗するなよ 早くしろ!」

平警官「バカ空気読めって……」


「はぁ? 教授が何したってんだよ 見りゃ分かんだろ!」

「教授が来てあのヘドロ野郎を殺ってくんなきゃ被害もっとヤバかったのよ 何がテロよバーカ!」

「あんたら何にもできへんかったやろ ワイ見とったやで、見事な妖怪捌きやったわ」


術師「(妖怪?)」

熱血警官「邪魔をしないで下さいみなさん! 重要参考人です、公務執行妨害では済みませんよ! どいて!」

平警官「すいませんねこいつ典型的なアレでして こっちも仕事ですんでとりあえず来て貰えます?」

術師「ちょっと待ってくれ こいつを誰かに任せなきゃならん」

連絡員「…………」

術師「……危険な状態だ 一刻を争う すぐに死ぬかも、案外コロッと……」

ズギッ

WPS「大丈夫か 助かるといいな」

連絡員「…………くそ」

183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:09:23.87 ID:ryenLA/GO

熱血警官「そちらの方はこちらで保護しましょう あなたは早く――」

連絡員「待て ……手配は誤解だ」

熱血警官「それはこちらで判断します お気持ちは分かりますが」

連絡員「その判断を下す直接の一助となるのが我々の仕事でな…… Mr.サモナー 上着のポケットを」

術師「……手帳か」ゴソ

熱血警官「?」
平警官「!」

連絡員「帝国情報局の上級騎士だ 今回のテロについては局の方でも調査していた」

連絡員「彼は首謀者ではない。私が保証する」

術師「これはこれは……」

連絡員「……事件の収拾に当たり人手がいる 追って正式な手続きを踏ませるから、一先ず人払いと現場の保存を頼みたい」

連絡員「最寄りの詰所は? 電話を貸して、欲 ぅ ゴボッ」ビチャ

平警官「大丈夫ですか!? スライム吐くなんて 体の中にまで……」

WPS「ぐぐぐぐ」ニタニタ

連絡員「……ッ……とにかく報告が先だ 頼む」ゴホゴホ

熱血警官「車を取ってきます!」ダッ

平警官「…… あっ おいお前カギ持ってんの俺だろ! 待てオイ、あーったく」

平警官「俺は分かってましたよ教授! 大変失礼しました、では!」ダッ


術師「スライム核は手切れ金だ 私に構うな」

連絡員「……心臓はどうなる」

WPS「もう自前の物は無い 完全に同化している ぐぐぐ」

WPS「その肉片で、お前のやっていることは見えているし聞こえている 血管という血管に栓をされたくなければ精々気を付けろ」

連絡員「く……」

術師「人造生物の研究ね 皇帝陛下がご病気なのと関係があるのかな?」

連絡員「…………覚えていろよ 召喚術師……!」

術師「いいや忘れよう お互いのためだ」

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:11:29.11 ID:ryenLA/GO



術師「……」

WPS「終わったぞ」

術師「……心配するな…… 帝国では制度として――ましてや魔物相手になぞ採用されてねーが」

術師「約束は守ろう お前を召喚獣として使役してやる…… 共和国のやり方だ」

WPS「?」

術師「犯罪者を被害者より丁重に扱う まさに今回向けだろ なに女神は塞いでるんだ人かどうかなんて気にせん 平等平等」

術師「分かったら潜めてる分身を戻せ」

WPS「…………ぐぐ 何故?」

術師「私ならそうする もっとも既に掃除させてるから戻せないやも知れんが」

術師「いやまず無理だな 食欲だけじゃ手に余る」

WPS「ぐぐ ぐぐぐぐ……」

術師「分かりにくいから聞くが、それは笑ってるんだよな?」

WPS「勿論。オレはあんたを気に入ったぞサモナー 強いし 食い物の趣味も合うようだしな ぐぐぐぐ」

WPS「逆らえん間寝首は掻かん 食い散らかすのもやめよう 一ヶ月に一回の"給与"と引き換えに」

術師「……よろしい 早速だが大物二匹の同時召喚は非常に魔力を食う 食った」

術師「今日はもう別荘に帰ってハウスキーパーと仲良くしていてくれ あいつは喰うなよ」release

WPS「人型の人外はもう喰わないよ ほんの冗談だろう ぐぐぐぐ……」バリバリバリバリ

術師「そうかい」



術師「……」

術師「…………代わりは 務まらんだろうな」

術師「面白い生物だがつまらなさそうだ ペット どちらかと言えば」

術師「…………ふう」

185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:12:49.06 ID:ryenLA/GO


術師「なあ」

野次馬「おっと……教授さんありがとう 何だい?」

術師「近場に電話が置いてあるところを知らないか」

野次馬「近いとこならそこの食堂かな 小銭はある?」

術師「ある どうも」

野次馬「いいって ヒーロー」


ガチャ チリンチリーン


店主「おうおうおう先生! 食堂の窓からカウンターに隠れて見てましたよ 流石ですなあ!」

客1「嘘つけボケ! このクソオヤジ、騒ぎで俺らが店の奥に行こうとしたら鍵かけて引きこもりやがったんだぜ!」

客2「潰れちまえこんな店ー! 明日から来てやんねーぞバカ」

店主「じゃあツケ分今ここで払うか? 時給換算でも都合明後日まで洗い場で皿ラスカることになるが」

客2「ケッ ビールだビール飲み直し! こうなりゃ朝までだ」

店主「先生もどうです? 一杯ならツケなんて言いませんよ」

術師「いやいい ありがとう 電話を使いたいんだが」

店主「ええどうぞどうぞ そっちです」

術師「…………私だ 総長を頼む……そうか ありがとう」ガチャ

術師「早上がりとはな 家に居ればいいが……」ジーコジーコ

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:14:05.09 ID:ryenLA/GO




半鳥「うわ、凄い人集り…… スライムはどこ?」

ドリアード「上からじゃ分からないわね 下ろすわ」landing


半鳥「あのすいません スライムが出たって聞いたんですけどっ……」

野次馬「ん? おお、君は召喚教授の助手さんじゃないか それにそっちは!」

ドリアード「い゛ この反応は……」

野次馬「森林アイドルのドリアードちゃんじゃないか! 俺君のファンなんだ! ブロマイド良かったよ、今度雑誌に載るんだろ? 絶対買うから!」

ドリアード「悪化してるし…… 何森林アイドルって 何ブロマイドって 何 雑誌って何? 私そんなの知らないんだけど」

野次馬「それにしても凄いよなブラウン教授は、プロデュースの才能もあるなんてなぁ」

ドリアード「ハーフィ 急用を思い出したから一旦帰るわ 大丈夫よあの売女を殺してすぐ戻ってくるから」pray STORM

半鳥「…………程々にね…… それであの、スライムは?」

野次馬「スライム? ああ 教授がぶっ潰したよ 颯爽と現れてね!」

半鳥「え マジで……流石教授……」

野次馬「倒した後偉い人? と警官とやり取りしたらすぐ食堂に入ってったよ そこの」

半鳥「なんだぁ、杞憂かあ……ありがとうございました」

半鳥「あそこね…………えーと ごめんください……あ、いた 教授――」


術師「……そういう訳ですので 私は暇を頂きます」

術師「研究室が邪魔なようなら片付けてくれても構いませんよ 誰も使いませんしね 暫くは」


半鳥「…………え?」

187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:15:23.02 ID:ryenLA/GO



術師「派手に改築してありますが、部屋の新しい備え付けと思えば……」

術師「……ああ待った 接続を変えないと…… やっぱり片付けますので触らないでください 危険ですから」

術師「責任? 違います そういうものを何とも思わない人間だからこそ誘ったんでしょう大学に」

術師「Jの奴にはくたばれと伝えておいてください、お前のせいで萎えたと」

術師「ええ はい それでは――」


ドゴォォッ

術師「ごッふ――!?」


半鳥「……教授っ! どうして なんで大学辞めちゃうの!?」tackle

店主「ヒューヒュー」
客「いやあれハグの勢いじゃねーよ 入口から飛んでたろ 飛ぶ前フライングクロスチョップの構えだったじゃん」

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:18:14.80 ID:ryenLA/GO

術師「……………………あー」

半鳥「教授のせいじゃないよ! テロとか絶対違うじゃん、勝手に言ってるだけでしょ!」

半鳥「責任なんかないよ そんなの 被害者のこととかだって何とも思ってないんでしょ!? いつも通り!」ギュゥゥ

術師「痛い ハーフィ痛い 今ので腰逝った」

半鳥「私まだ教授に教えて貰いたいこといっぱいあるもん! 陣に違う触媒落としちゃったり ランダム召喚も使いこなせなかったし 他にもまだいっぱいあるんでしょ何か!」ギゥゥゥ

半鳥「っ……捕まえに来る言っても分かんない警察なんか全員殺せばいいじゃん! 代えなんていくらでも効くんだから 十人や百人くらい何」ギギギギ

半鳥「…………そーだよ……私にだって一区画水浸しにできたんだもん 教授にならできるよ」
半鳥「ねえリヴァイアサン喚ぼう? こんな街津波で流しちゃおう? 一生懸命頑張ってるのにテロリストなんて酷いよ」ギギギギギギギギギ

半鳥「国だっていっぱいあるもん 一つくらい何よ」ミシィッ…

術師「待て ハーフィ待て 今周りに人いるから」

店主「………………」
客「………………」

術師「もしもし総長? やっぱ今のナシで じゃっ」ガチャ

術師「どうもお騒がせしました 行くぞアホ」グイー

半鳥「……え? あれ? え?」ズルズル

189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:19:50.71 ID:ryenLA/GO



茶『……で、結局なんとかなったのね?』tell

術師「貧乏くじを引かせてすまなかったなブラウン 甲斐はあったということにしてくれ」

茶『あっちで説明 こっちで釈明 そっちで資料を元に論破 次はどっちかと思ったらあなたからだものサモナー』

茶『いきなりいつも遠征で使ってる飛行船をチャーターしてくれーなんて。おかげで今度船長と食事なのよ!』

術師「良かったじゃないか」

茶『よくない! あの人のクシャミ聞いたことある? いつ来るか知れないあれに怯えながらフルコースは至難の技よ!?』

術師「……ヘェックショォーイォイォイォイォイォーイってあれか うん まあ……」

茶『あのウルトラ下品なクシャミさえなければいい人なのに…… ああもう、サモナー怒ってるわ私! ちょっとだけど』

茶『この"食事に誘う"という条件で船長が私を意識してるということが分かってしまったわ 分かる?』

茶『今回の食事の結果がどうであれ 次の遠征の時ギクシャクしちゃうかも知れないじゃない!』

茶『以後デッキで黄昏て涼んでる私に「この前の店は云々」なーんて後ろから声をかけてきちゃったりなんかしちゃうんだわ……やだどーしよ ねえサモナーどーしよそーなったら!』

術師「乙女か」

茶『乙女よ!!!! 幾つになっても!!!!!!』
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:21:57.04 ID:ryenLA/GO


茶『あでも勘違いしないで 本当に仕事の付き合いとして困ってるの ほら私正直で素直だから!』

術師「…………普通に楽しめばいいだろ 無茶への礼と料理に集中してろ」

術師「つーか会食とか行かねーのお前? 魔導薬学はエロオヤジと縁無いのか」

茶『だって植物とかだもの』

術師「研究植物に手を付けた話は聞かんが」

茶『……まっ その内いい人が現れるわよ! 変わった私にぴったりの変わった人がね!』

術師「船長は選考外なのな……。楽しそうで羨ましいよ」

茶『いいでしょう! いつもは楽しい仕事だし、たまにはこんな日もあるわよね ……明日もこれ関係だけど』

茶『とにかく、まずはお疲れ様サモナー! ゆっくり休んでね!』

術師「改めて礼はするが 船長によろしく伝えてくれ」ガチャ

半鳥「終わった? 教授」なでなで
マンチカン「なーご」すりすり

術師「……」

半鳥「……」

ドリアード「……終わったの?」コト

術師「ああ キンキン声で分かったろ」

ドリアード「それはもう……私も改めて礼をしなきゃいけないから」

術師「?」

191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:24:12.06 ID:ryenLA/GO


術師「淹れれたんだなコーヒー」ズズ

ドリアード「どういう意味よ…… 料理の腕を披露する機会はあったけどスープ飲めなかったのは自業自得よ」

半鳥「あれ美味しかったー また作って!」

ドリアード「ええ もちろん」ニコ

術師「……」


半鳥「……食堂出てきてからずっと無視ってんのは何でよ?」

術師「…………なんで生きてる?」

半鳥「はっ?」

術師「スライムが言っていた お前が最初のご馳走だとかなんとか」

半鳥「ああー…… ああ うん なんか言ってたね」

ドリアード「手 かじられたってあれ?」

半鳥「それだと思うよ あれが無かったらあいつあそこで野垂れ死んでたと思うし」

半鳥「みんな 死なずに済んだと思うし……」

ドリアード「ハーフィ」

術師「…………アホが そんなことを気にしてたのか」

ドリアード「(ごまかす気ね 逆に情けなくない)」

術師「機会を得てやったのはあいつだ お前のせいじゃないだろうが」

術師「よしんばお前のせいだったとしてそれがどうした? 喰ったのはあいつ、あいつを造ったのは三流研究者、喰われたのは市民の皆々様だ」

術師「私に言わせりゃ一番悪いのは市民だ 喰われるようなとこにいたのが悪い」

ドリアード「いやそれはない」

半鳥「……」

ドリアード「……そうじゃなくって」

半鳥「ううん いいよ、大丈夫」

192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:25:21.77 ID:ryenLA/GO


術師「人間はそんなに色々背負えるように出来てない、こんな細いのが二本しかないんだぞ足なんか」

術師「しかもお前は鳥だろうが 軽くしなきゃ飛べなくなるぞ」

半鳥「……ぷっ」

術師「おい空気を吐くな 浮力が減る」

半鳥「……そうだね」

術師「そうだ」

半鳥「やったのはあいつ! 私のせいじゃない」

半鳥「機会を得たって私は人を喰ったりなんかしない コーヒーゼリーの作り方なんか知らない! それに 私は喰われたりしない」

半鳥「次は喰われる前にブッ殺す」

術師「その意気だ」

半鳥「……それじゃまた明日ね教授! ドリアードちゃん!」ガチャ

ドリアード「おやすみなさい」

術師「おやすみ」

半鳥「おやすみなさい!」バタン


193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:27:20.15 ID:ryenLA/GO




ドリアード「……それで どういうつもり?」

術師「おお やっぱ分かるか」summon

バリバリバリバリバリバリ

WPS「早速お呼びか」

術師「いや」

WPS「ん、お前は…… 太股は最悪だったぞ 枝っ切れのような味だった」ジュルリ

ドリアード「フン 味覚だけは正常のようね」
ドリアード「細切れにして駅前に放っておけば産まれてきた下水に帰れるんじゃない 白いお酒は強いから」

術師「立ち回りは狡猾 やられたら倍返し 意識の高いハングリー精神 帝都謹製の素朴な魔導特産品だ」

ドリアード「嫌よこんなお土産 どうしてこいつを生かしたの」

術師「初めは私に罪を被せようとした奴らに一泡吹かせようと思っていただけだったんだがな」

術師「思ってたより根が深そうだったんで袖の下に肥料を撒いてやったんだ」

WPS「分身を奴らへの手土産にし、本体のオレを支配下に置いてキツめの飴と鞭にと……しかしだ」

術師「言うと思った」

WPS「何故フリだけで済ませた ? 心臓に成り代わるくらいオレにならできる、何故やらせなかった」

ドリアード「何の話?」

術師「吐かせたのさ」

ドリアード「……いいわ 分かるように話す気ないのね」

WPS「確実だった」

術師「一先ずはそこがお前の課題かな ハングリー短気とでも呼ぼうか」

WPS「……何?」ボコッ…

術師「よせ」release

WPS「なんだ 大袈裟な……」バリバリバリバリ

194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:29:51.14 ID:ryenLA/GO

術師「じき分かるさ 賢いプチスライムとして大人しくしていられれば」

WPS「……ありえん」バリバリバリバリ

術師「嫌なら舌でも噛め」
術師「噛んでも無駄だがな」

バリバリバリバリバリバリバリバリ


ドリアード「改心させる気なの」

術師「いや全く 単に面白そうだと思わんか? 愉快なレベルで歪なバランスの生き物」

術師「生きる為に喰うのが手段なのに あれは喰うためなら死ぬとまで言うぞ きっと」

ドリアード「まあ 実際食欲が高じて暴れた訳だものね いい迷惑だったわ」

術師「太股がどうこうっていうのは」

ドリアード「気になる? 変態」

術師「全然。外見サバ読み過ぎてて」

kick

術師「脛はやめろ」

ドリアード「……手綱はきちんと握っていなさい」

術師「なんだ 心配してるのか?」

ドリアード「あの子はいい子だから ……久しぶりに人間と接して新鮮なのよ 単にね」

ドリアード「つまらない事で楽しみをふいにしたくないわ 貴方達はすぐに死んでしまうもの」

術師「素直に言ったらどうだ「おばあちゃんはあんた達が心配だから気を付けなさい」だろ要するに はいはい分かったよ」

ドリアード「…………対象外よ貴方は」low kick

術師「脛はやめろ もしやハーフィにタックルを教えたのお前か 腰痛なんだぞ」

ドリアード「腰が痛いのは夜寝てないからでしょう 馬鹿なこと言ってないで早くそれ飲んで寝なさい」

術師「私の研究室なんだが……」ズ

ドリアード「先に寝るわ。おやすみ」スゥ…

術師「……花瓶に差した自分の枝を魔力のストック兼寝床にしてるのか 何でもありかよ」

術師「あんまり生意気言ってるとその水コーラにするからな」

pray wind

術師「……淹れておいてこぼす奴があるか 本当にやるぞ」

195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/30(金) 12:31:44.97 ID:ryenLA/GO

術師「さて 気を使ってくれて嬉しいが私は書き物がまだあるんでな、もう少し灯りを消せないが我慢してくれ」

術師「演出重視のやり方を採ったから 私も少し忙しくなるだろうな……あーあ」カリカリ

術師「だが楽しかった お前の言う通り我々はすぐに死ぬんだ、刺激が無くちゃ生きていけねーよ……」カリカリ


スゥ……


術師「お、戻ったか 兜とサンダル便利だな」

ペルセウス「……粘液のついた骸の処分は終わった」

術師「捏造証拠の隠滅に雑魚の掃討と雑用ばかりで申し訳ない、証拠の方は急にいらなくなってな」

術師「だがお前にしか頼めない仕事だった、本当によくやってくれた。ありがとう」

ペルセウス「構わない、私の世界で私のいる場所は退屈なんだ 美人が歌ってくれてたりはするんだが」

ペルセウス「あの鳥の子は元気か」

術師「会っていくか? 多分寝てるが跳ね起きるぜ」

ペルセウス「……ならまたの機会にしておこう 力が付けば自分で喚んでくれるだろうからね」

術師「ご苦労だった」release


『……眠れないんだけど』
『今度のは何? えらいイケメンだったわね』

196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/09/30(金) 12:33:13.89 ID:ryenLA/GO

術師「スライムの粘液を郵便局員に付けさせていたんだ、下手人と結び付けさせるために」

術師「仲良くなったからこれ以上の証拠は邪魔になった 処分をえらいイケメンにな」

『……その人 無駄死にになったのね』

術師「そんなことはない 目の保養になったろ、紹介しようか?」

『申し分なさそうだけど遠距離ってレベルじゃなくなりそう』
『それに多分妻がいるわ』

術師「気にしないって」


『本当にどうでもいいのね 他人の生き死にが』

術師「?」

『知りたがりの虫を突き詰めた それは弊害? それとも恩恵なのかしら』

術師「不思議なことじゃない 誰に取っても自分の命は星より重い」

術師「公言しないのは星が死んだら自分も死ぬからだ 今のところは」

術師「他は砂粒」

『自虐的ね』

術師「察しのいい女は嫌いだ コーラの刑執行」

『お望みなら男の子の姿にもなれるわ 大分女の子っぽくなるけど』

術師「……面白そうだな それでハーフィ誘惑してみろよ、あいつ面食いだから違う一面が見れるかも知れんぞ」

『……………………もう寝る』

術師「今ちょっと面白そうって思っただろ? 思ったよな? え? やる時は言えよ 協力は惜しまん」

術師「人間なんてクソだ ああ楽しい……」




次は↓
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/09/30(金) 16:43:22.75 ID:PLnA5NHT0
呪怨と魔法少女リリカルなのはのコラボ、佐伯伽耶子(怨霊)vsフェイト・T・ハラオウン(魔法少女)

間違ってまた伽耶子を呼んでしまい襲われてピンチに、しかしリリカルなのはの世界から魔法少女のフェイトを召喚
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/30(金) 19:15:18.88 ID:Z3AKTsKr0
乙乙!
むっちゃ読み応えあったわ。いやースゴいな!
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 07:50:14.92 ID:MBnGXPnvo
サキュバス
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/02(日) 02:59:56.88 ID:jmPOKBWT0
200ゲトー
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/04(火) 00:14:48.03 ID:DOr8NxFA0

生殺与奪を握るってのはやっぱデカいな。まぁ人にもよるが
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/10/05(水) 19:54:24.69 ID:K9sAiviQ0
ハラオウン氏もそこそこ重い生い立ちしてるよな。召喚術師氏はその辺どう思うのやら
しかしデバイスの概念は一般市民に知れ渡ると、今までのパワーバランスは少し揺らぎそうだよな。召喚術師とかのチートキャラだと、魔力やらを自在に扱え過ぎてむしろ邪魔になるレベルだろうが
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