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どうやら穂乃果がRPGの世界に入り込んだようです 2
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236 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/02/24(金) 17:57:37.57 ID:4C6XO/FX0
キマイラは左手に闇魔力を集め、すぐさま闇魔法弾を放つ!
空中にいる真姫は風の発生を止め、その魔力も扇に込める。
強力な炎の渦の中心で回転している扇。
真姫はその扇を下に向けて、地面から闇魔法弾を放っているキマイラに向けて突き出した!!
真姫「炎牙激突の舞!!!!!」
扇から密度の高い炎魔法が巨大な鋭利な牙のように放たれる。
炎は闇魔法弾をかき消し、凄まじい速度でキマイラの胸を大きく貫く。
そのまま地面を大きくえぐって消滅した。
キマイラ「な……馬鹿な…?」
キマイラ「μ's…」
キマイラは背中から崩れ落ち、闇魔力と共に消滅した。
空中で大技を放った真姫は自分の魔力の反動で体に傷を負った。
そのまま地面に落下する。
真姫「ハァ…ハァ…」
炎牙激突の舞の反動で負った傷のせいで、剣による傷口はさらに開いた。
血が止まらず出ている。
仰向けで倒れ込んだ真姫は左手でポケットを探る。
ポケットに入っていたモノを取り出し、夜空に向けて掲げる。
真姫「みんな……頑張って…」
掲げたにこのハンカチに向けてそう呟くと、剣による傷口からさらに血が吹き出し、燃え尽きたかのように左手は崩れ落ちる。
ボロボロになった敷地、病院の壁。
その中心でどこかで同じ夜空を見上げているかもしれない8人を思い浮かべて、真姫の意識は完全に途絶えた。
#38【離れていても私たちは】end...
237 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/02/24(金) 17:58:06.91 ID:4C6XO/FX0
次回のラブライブ!
#39【イムタージュ制圧】
238 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/02/24(金) 18:19:39.32 ID:4C6XO/FX0
>>198
で「私は」と書いてしまいました。
次の
>>202
では「私たちは」となっていますが、正しいのは後者です。申し訳ない。
西木野真姫vsキマイラ終わりました!
多くの新技が出てきた話でした。
【炎鎖の舞】
→扇から真姫の手に向かって炎の鎖が放たれる技。鞭のように戦ったりできる。
舞がかなり短いので使いやすいが、炎の鎖を保ち続けていると大きく魔力が減少する。
【舞姫の炎欒(まいひめのえんらん)】
→自身強化技。真姫はこの状態のことを『炎舞姫(えんぶひめ)』と呼んでいる。
体から炎の魔力が溢れ出て、腕や足に常に炎魔力を纏っている状態になれる。
この状態魔力の消費は激しいが、魔力の消費が大きくない技なら舞わずに放てるという大きな利点を持つ。
その姿はかなりきれいなもので、動くたびに炎がきらめく。
【炎牙激突の舞(えんがげきとつ)】
→真姫の必殺技。かなり多くの魔力を込めて放つ大技。
扇を回転させて突き出すと、扇から密度の高い炎魔法が大きな牙のように放たれて相手を貫く。
魅力は技の威力に対して舞が少ないところ。魔力を溜める時間は必要だが、そこで舞う必要はない。
難点は、本当に多くの魔力を使うことと制御が難しい点。傷だらけの状態や、不安定な場所で放つと魔力が爆発して自身の体を傷つける。
この3つですね。
自身強化技は、サモンコネクトをカウントすると2つ目でしょうか。
魔王軍にもグロノムという新しい名前が出現しましたね。
現在の魔王軍幹部は5体を予定しています。
もう存在が分かっているのは…
ジョカル神殿で穂乃果に敗れた『ゴッザス』
サクラコを操っていた魔族と魔王軍の中で最強の魔物使い『アズィーザ』
キマイラを錬金で作った魔物錬金術師『グロノム』
の3体ですね。
現在の魔王軍幹部の残り2体とは……。追々明かしていきますね。
#39からはつながりの羽を取りに行っていた8人も戻ってくるので、久しぶりに真姫以外のμ'sメンバーが動きます。
いろんな感想を見ると士気が上がります!ありがとうございます!
では今日はここまでです。
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/02/24(金) 19:27:31.99 ID:XsTG5Cn00
更新乙です!口調が安定していないのはちゃんとした理由があったのか…
というかこのままだと真姫ちゃんがμ'sから離脱してしまう!?
一体どうなるんだ…
240 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/03/09(木) 21:33:36.01 ID:7sH+z/ek0
#39【イムタージュ制圧】
μ'sがウッドプレーンの裏口についたころには夜空は消え、朝焼け色の空が広がっていた。
裏口から入って正面口まで向かう。
しかしそこにはボロボロの敷地と、ところどころが崩れている病院があった。
穂乃果「ど、どういうこと!?」
絵里「この荒れ具合は確実に争った跡ね…」
しかし人も数人がチラホラと行き来している。
希「まだ朝方なのに人がたくさん出入りしている…。とりあえずウチラも入ろう!」
μ'sが病院内に入ると、院内を人がせわしなく働いている。
その中には病院の職員だけではなく商店街の人たちもちらほらと見受けられる。
凛「これは…?」
真姫パパ「やっと来たか君たち!」
ことり「真姫ちゃんのお父さん?」
真姫パパ「すぐに全員来てくれたまえ」
真姫パパは速足で歩き、μ'sも後を追う。
動き続ける多くの人々の間を抜けながら歩いていく。
海未「いったいこれはどういうことなのですか?」
真姫パパ「実際に見た方が速いから、といあえず今はついてきてくれ」
海未「わかりました…」
花陽「そういえば真姫ちゃんはどこにいるんだろう?」
絵里「いないわね…。どこかで働いているのかしら…?」
にこ「……」
3階の突き当りの病室に入ろうとすると、その病室から女の人が出てくる。
穂乃果「あっ!真姫ちゃんの…」
真姫パパ「容態はどうだ」
女性は首を横に振る。
真姫パパ「そうか…」
女性「あら?あなたたちがμ'sね?」
ことり「はい、そうです」
女性「私は真姫の母です。真姫がお世話になりました」
凛「真姫ちゃんママだにゃ!?具合よくなったんだにゃ!」
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 02:59:49.64 ID:NLQCrwkQ0
まきちゃん
242 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/03/12(日) 21:13:53.13 ID:S4VjOwqi0
真姫ママ「ええ、おかげさまで元気よ。みなさんはつながりの羽を取りに行っていたんでしょう?」
穂乃果「はい!無事に取ってこれました!」
そう言って穂乃果は自分の小さなカバンからつながりの羽を取り出す。
真姫ママ「本当によかったわ。それを、あの子に見せてあげてね」
真姫パパ「疲れているところすまないね」
真姫ママ「いいのよ。それじゃあ」
真姫ママはそう告げて廊下の奥へ歩いていく。
真姫パパ「それじゃあ、中へ入ってくれ」
μ'sが全員中へ入ると、窓際のベッドに見慣れた少女が目を閉じて寝ていた。
花陽「真姫…ちゃん…?」
頭に包帯が巻かれ、点滴を打たれている。
枕元にはボロボロになった紅蓮の扇が置かれていた。
右腕は包帯でぐるぐる巻きにされており、おそらく病衣の中にも治療が施されているのであろう。
凛「これは一体どういうことだにゃ!?」
真姫パパ「真姫はーー
真姫パパは昨晩に起きた大事件と真姫の戦いを離す。
絵里「魔物が…」
海未「病院の中に商店街の人たちがいたのは復興の手伝いをしていたということですね…」
真姫パパ「昨晩意識が途絶えてから一度も目を開けていない。治療で処置はしたが、なにせ傷が多い。かなり不安定な状況だ」
希「そんな…」
ことり「私が治します!」
真姫パパ「ありがたいが、今すぐにはだめだ。いくら不安定といえどもすぐに大変な状態になるというわけではない。君たちは寝ていないだろう。2階の仮眠室で休息を取りなさい」
ことり「けど!」
真姫パパ「これはこの病院長である私の命令だ」
穂乃果「命令って…」
真姫パパ「それだけ君たちを大切にしたいんだ。真姫が最後の最後まで心の支えとしていた君たちを。見たところかなり消耗しているだろう?」
確かに全員が夜中ずっと移動していたので疲労は既に限界を超えている。
絵里「穂乃果、ここは休ませてもらいましょう。私たちも万全の状態で真姫の看病と病院復興の手伝いをしましょう?」
穂乃果「…わかった」
真姫パパ「ありがとう。すまないね」
243 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/03/15(水) 21:55:03.27 ID:R2AkFSlg0
仮眠室で休息を取って昼になった。
食事もとってある程度は睡眠もとれたμ'sは、道具をひとまず仮眠室に置いて行動を開始していた。
ことりは真姫の治療を、他のみんなは病院復興の手伝いをしていた。
そんな中、イムタージュを囲む森。
その森の中にある道を数多くの軍勢がゆっくりと進行していた。
手伝いを開始してから3時間は経過しただろうか。
ことり以外の7人は玄関で物を運んでいた。すると街の方から男性が玄関に飛び込んでくる。
男性「大変なんだ!!院長はいるか!?」
職員「どうしたんですか?」
男性「いいから!!早く院長を呼んでくれ!!」
穂乃果「院長さんならついさっき見たので呼んできます!」
穂乃果がすぐに真姫パパを呼んでくる。
真姫パパ「どうしました?」
男性「昨晩魔物が街の内側から攻めてきましたよね?なので街の周りを警戒していたんです!」
男性「そしたら森の奥の方に動く者が多数ちらついていたんです!!望遠鏡で確認すると、多数の魔物がゆっくりと向かってきてたんです!!」
男性「ここらで見たことのない魔物でした!」
真姫パパ「魔物が外から…。わかりました、街の人たちをすぐにこの病院の敷地にまで避難させてください」
真姫パパ「私はすぐにゴールゴストに緊急要請をします!」
そう言って真姫パパは事務室に駆け込み、男性もすぐに街へ戻る。
少ししてから真姫パパは焦ったように出てくる。
穂乃果「何か問題があったんですか?」
真姫パパ「今ゴールゴストは式典の最中らしいんだ。だから兵を向かわせるのに少し時間がかかると…」
穂乃果「し、式典!?そんなものより街の平和が大事なんじゃ!?」
真姫パパ「私もそう思うが私たちは守られている存在…。これ以上催促できない」
希「ゴールゴストからイムタージュまでって歩いたら1日はかかる距離やん?間に合うんやろか…」
真姫パパ「ゴールゴストは、ゴールガンのそれぞれの街に多人数を転送させることができるクリスタルを所持しているんだ。だから素早く向かうことができる」
真姫パパ「だが、そのクリスタルを使うには多くの魔力が必要らしくすぐに向かうことはできないんだ」
にこ「じゃあそうこうしている間に魔物にやられてしまうかもしれないじゃない!!!」
真姫パパ「…」
穂乃果「じゃあ、私たちの出番ですね!」
真姫パパ「!?」
凛「穂乃果ちゃんがそれ言うのずっと待ってたにゃ!」
244 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/03/15(水) 22:19:07.47 ID:R2AkFSlg0
穂乃果「ゴールゴストの兵士さんたちが来るまでその魔物の大群を私たちが迎え撃ちます。来るまで食い止めるか、倒します!」
職員「ちょ、ちょっと待ってください!確かにμ'sは今や世界的に注目されているグループです!でも、この広さの街を魔物の軍勢から守りきるなんて…」
そう言われるμ'sだが、全員の強い目は全く揺らがない。
真姫パパの脳裏には真姫の勇士が強く思い出される。
真姫パパ「…μ's、よろしく頼む」
そう言って深く頭を下げる。
穂乃果「はい!」
穂乃果「よーしみんな!すぐに準備だよ!」
μ's「おーっ!」
ことりのもとに行って少し離席してもらい、8人で仮眠室に集まる。
武器や道具を整理しながら作戦を練る。
絵里「とりあえず、目的は「魔物の軍勢を病院にたどり着かせない」ということね」
花陽「このタイミングで襲いに来て、街の人が見たことのない魔物ということは魔王軍である可能性が大きいですね」
にこ「また来たか魔王軍…」
凛「もう勘弁してほしいにゃ…」
海未「二人ともふざけないでください…」
にこと凛が海未に向かって叫んでいる中、他の面々は淡々と作戦を考えていく。
希「さっき職員さんからこの街の詳しい立地状態を聞いてきたんやけれど…」
希「街の周りには森がかなり広がっていて、街の周りには結構高い塀もある。だから正面口から向かってくるとウチは思うんや」
絵里「きっとその考えは当たってると思うわ。私たちがこの街に来たときにも正面口以外から行くのは森が深すぎて不可能そうだと思ったし」
ことり「ってことは、そこを私たちが叩くってことかな?」
絵里「この街の入り口にあたるエリアはそこまで広くないわ。道も3つ直線に並んでいるだけだしね?だからそこに私たちが並んで壁になるの」
希「遠距離班は道の間の建物の屋根の上に立って臨機応変に攻撃、近接班はとりあえず数を倒して魔物を後ろに通さないって感じやね」
穂乃果「それなら、それぞれの道に立つ近接班の最前列が通されても後ろに控えているもう一人が止めるって形でいいんじゃない?」
絵里「そうね、そうしましょうか」
海未「道にはバリケードなどを用意して魔物が通れる空間を狭くしては?」
にこ「いいわね!」
凛「でも、もし万が一魔物が近接班を抜けたらだれが病院を守るにゃ?」
絵里「そうねぇ…。3つ道があるうち、真ん中の道は遠距離班が両サイドから狙えるからそこには近接班の誰かを1人だけ配置っていう形でいいんじゃないかしら?」
穂乃果「だいたい固まってきたね!」
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/22(水) 04:05:12.30 ID:zQdnbs+A0
乙です!
久しぶりに登場した、穂乃果達の活躍を期待しています!
246 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/03/27(月) 22:09:39.11 ID:wb5P1fJA0
ことり「私たちがやられたらイムタージュは制圧されたのと同じ…」
絵里「でも、それでも私たちは勝たないとね?」
にこ「真姫ちゃんが全身全霊を込めて守ったこの街の人たちを、絶対に傷つけさせたりしないわよ!!」
μ's「おーっ!!!!」
ことりはぎりぎりまで真姫の治療にをするというので一度離れ、他のメンバーは街の人に協力してもらってバリケードを制作する。
回復道具も受け取ったので、準備万端という状況になる。
魔物の軍勢はついにイムタージュにたどり着いた。
正面口からしか入り込めそうにないので、そこに向かって進行してきていた。
軍勢は150はあるだろうか。
その前衛のいびつな形をした魔物たち数十匹が進行していき、ついにイムタージュの門をくぐる。
だがしかし、街には誰も人がいないのだ。
迎え撃ってくるであろう人間の姿も見当たらない。
前衛の魔物が不思議に思い固まって慎重に進んでいく。
すると急に空から大量の風の刃が魔物たちを襲う。
風は魔物たちと共に地面に強い衝撃を与え、15体の魔物はその風にやられて消滅する。
攻撃を受けなかった、後ろにいた魔物たちがざわつくと建物の間から少女が一人飛び出す。
少女の手にはカードが握られており、カードを覆うように強い雷の魔力が携えられている。
飛び込んできた少女はカードを魔物たちに向けて投げつける!
カードは上位雷魔法を凌ぐ威力で魔物たちをみな包み炸裂する。
この2回の攻撃で最初に侵入してきた魔物たちすべてを倒した。
最後に攻撃した希は最初に風魔法で攻撃した花陽にグッドサインを送り、自分の持ち場に着く。
魔物たちはひるみつつも突っ込んでいく。
するとバリケードの裏から少女たちが飛び出して武器を構える。
魔物たちは3つの道に分かれていくが、少女たちは魔物を迎え撃つ。
魔物たちから見て
中央の道:絵里、後ろにことり
右の道:穂乃果、後ろに希
左の道:凛、後ろにアルファング
中央と右の間:海未
中央と左の間:花陽
そして病院の前でにこが控えている。
μ'sはみごとに余すことなく魔物を倒していく。
全員の心の中には真姫に対する強い思いがあった。
病院にいるにこは魔物が向かってきていないことに少しも驚いていない。
にこからの連絡を、病院で待機している人たちに伝える役の男性がにこに聞く。
男性「きみ、かなり落ち着いているけど…」
にこ「信じて待っているから大丈夫よ。みんなも私を信じてくれてる」
にこ「それにみんなの心には真姫ちゃんのこの街に対する思いがある。大丈夫だから」
247 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/03/28(火) 22:28:10.72 ID:Q9Abj4nb0
魔物はどんどん倒されていく。
屋根の上から的確にあふれた魔物を倒し、近接班は可能な限りすべてを倒していく。
魔物自体は固くないため簡単に倒すことができる。
魔物たちはまったく侵入できないことにいらだちを隠せていない。
穂乃果「みんな!ここから!!」
穂乃果の鼓舞に応え、全員の攻撃のペースが上がる。
魔物の勢いが弱まっていくと、魔物の軍勢の奥に控えていたドラゴンが急に中央の道に突っ込んでくる。
絵里「何!?」
ドラゴンはトラックくらいの大きさで大きな翼があるが屈強な足で突進してきた。
ドラゴンの上には鎧を着た皮膚が灰色の男性が乗っている。腕には槍が携えられている。
絵里の前でドラゴンは停止し、ギラリと睨む。
ドラゴン「わが名は、ドラギュラス!」
ドラギュラス「我の背に乗っているのは、騎士ラインガイス!」
ドラギュラス「よくぞこの錬金魔獣たちの進行を止めているな少女たちよ」
絵里は突っ込んでくる魔物たちを冷静に倒しつつ、ドラギュラスに注目する。
ことり「絵里ちゃん大丈夫!?」
絵里「まだ攻めては来てないわ!」
ラインガイス「ドラギュラス、そろそろ行ってもいいんじゃないか?」
ドラギュラス「そうだな」
魔物たちをばったばったと斬っている絵里に向かってドラギュラスは急接近。
どしどしと突っ込んでいき、絵里を薙ぎ払うようにしっぽを振るう。
周りの魔物たちも吹き飛ばされていき、絵里は盾をしっかり構えて受け止める。
ドスッ!!
しかししっぽの薙ぎ払いはかなりの威力で、絵里をそのまま吹っ飛ばす。
吹き飛ばされた絵里はそのまま建物に突っ込んでいき、壁に激突する。
絵里「がっ…」
絵里は地面に崩れ落ち、魔物たちが進行を進める。
海未と花陽とことりがカバーして魔物は進みきることができなかった。
絵里がよろよろと立ち上がると、ドラギュラスはまたしっぽを振るって絵里を薙ぎ払う。
絵里「くっ!」
上手く屈んでしっぽをやり過ごす。
しっぽの先は建物を少しえぐり、瓦礫が絵里の背中にかかる。
絵里「あのしっぽを受けきるのは無理ね」
低姿勢でその場を離れて、ドラギュラスに突っ込んでいく。
絵里「とりあえず戦ってみる!!」
足に魔力を纏わせて移動速度を上昇させ、ドラギュラスの足に向かって剣を水平に振るう。
248 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/04/04(火) 21:03:06.85 ID:VB1dq4/W0
穂乃果「この音なに!?」
右の道で戦っている穂乃果は中央の道から聞こえた大きな音に戸惑う。
海未「魔物の軍勢を率いているであろう魔物が中央の道に攻めてきて絵里と戦っているんです!」
穂乃果「大変!!」
海未「普通の魔物の勢いも弱まってきています。私たちはこの魔物を確実に倒しましょう!」
穂乃果「っ…。わかった!!」
中央の道ではまた絵里が吹き飛ばされており、地面に倒れ込む。
絵里「剣が食い込んだと思ったら足に蹴り飛ばされた…」
絵里「この2回の攻撃だけなのにかなり重い…」
絵里が膝をついてドラギュラスを見つめていると、自分を優しい魔力が包む。
絵里「この魔法はことりの回復魔法ね!?」
後ろを振り向くと絵里に向けてロッドを伸ばしていることりがいた。
絵里の体の痛みは少しずつ引いていく。
ことり「普通の魔物もかなり少なくなってるよ!」
絵里「わかったわ!」
絵里は剣を強く握りしめ、ドラギュラスをもう一度睨む。
絵里「行くわよ!」
立ち上がってドラギュラスの正面から突っ込んでいく。
ドラギュラスは右手のかぎ爪で絵里を薙ぎ払おうとする。
絵里は立ち止まってから盾でかぎ爪の攻撃を受け止め、足と剣に魔力を込めて突っ込む。
絵里「フローズンブースト!」
足元と剣に氷の魔力が現れ、ドラギュラスは顔を斬られそうになるが顔を大きく上げて剣を避ける。
剣は振りぬかれて空中に氷が現れる。
絵里はすぐに横に飛び込んで距離を取る。
しかし絵里に向かって翼を大きくふるう。
翼から闇魔力が弧を描くように飛び出し絵里を襲う。
絵里「そんな攻撃まで?!」
咄嗟に盾を構えて闇魔法を防ぐ。
闇魔法は絵里の盾で弾けて散り、絵里の後ろの壁に衝突して壁を崩す。
絵里「攻撃も重い!」
ドラギュラスは絵里に向かって突っ込み、頭を大きく上げて絵里に向かって真上から振り下ろす。
横に飛び込んで避けた絵里だが、頭が振り下ろされたところを見ると顎が完全に地面に埋まっている。
ドラギュラスもすぐに顎を引き抜いて頭を横にふるった。
絵里は盾で攻撃を受け止めるが体勢がしっかりしていなかったため完全に薙ぎ払われ、大きく吹き飛んでいく。
比較的近くに作っていたバリケードに背中から直撃し、地面に膝から落ちる。
ドラギュラスは攻撃の手を休めずに絵里に接近していき、足で強く踏ん張ってしっぽを振るう。
絵里「避けれないっ…」
249 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/04/15(土) 17:55:43.05 ID:5x7R6KRW0
剣を持った手を盾に携えてしっぽを受ける。
防ぎきることなど到底できず、体は一気に後ろに飛ばされていく。
バリケードに背中から当たるがしっぽはそのまま振られており、バリケードを突き破って絵里は薙ぎ払われる。
宙を大きく舞って中央の道と右の道の間に並ぶ建物の壁にぶつかり、弾むように地面に落ちる。
絵里「うっ…」
絵里にはかなり大きなダメージが入っており、倒れたまま立ち上がれない。
花陽「メガウィンド!!」
それを見た花陽はドラギュラスに向かって上位風魔法を放つ。
風魔法はドラギュラスめがけてキリキリと空を切って飛んでいく。
しかし風魔法はドラギュラスの大きな翼により防がれてしまう。
海未「花陽が攻撃を…。ということは、凛とアルファングはうまくやっているということでしょうね」
海未「…ですが、それはこちらも!」
そう言って海未は矢を魔物の脳天にぶち込む。
穂乃果「とりゃあ!!」
最後の魔物を穂乃果が斬り倒し、右の道に進んでくる魔物は完全にいなくなった。
海未「登ってきてください穂乃果!」
穂乃果「わかった!」
ひょいひょいと壁の凹凸やバリケードの残骸を足場にして屋根に登る。
穂乃果「あのドラゴンが…」
海未「ええ、絵里がピンチのようです。ことりも回復魔法を唱えようとしています!穂乃果はあのドラゴンを抑えてください!」
穂乃果「了解!」
海未「絵里がちゃんとした一撃を入れれないで一方的にやられるほどの相手です!気を付けて!」
穂乃果「一撃も…。わかった!」
ことり「絵里ちゃん、まったく立てそうにない!」
ことり「エンジェリックヒール!!」
ロッドの先から放たれた白く優しい魔法が絵里に向かって飛んでいく。
魔法が絵里を包むと絵里の体の傷はどんどん癒えていく。
絵里「ことり…」
花陽も魔法を放ち続けるがドラギュラスは翼で魔法を防ぎ続ける。
花陽「はぁ…はぁ…」
ラインガイス「雑魚たちはほとんど消滅したようだな」
ドラギュラス「…そのようだ」
250 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/04/15(土) 18:40:57.38 ID:5x7R6KRW0
花陽「ドラゴンの背中に乗っている騎士、何もしてこなくて不気味…」
ラインガイス「あの魔法使いが邪魔だな。俺が行こう」
ドラギュラスの背中に携えていた大きな槍を右手で掴み、背中の上で立ち上がってからドラギュラスのしっぽに飛び乗る。
ドラギュラス「行くぞ!」
そう言われてラインガイスは体勢を低くし左手でしっぽをつかむ。
それを確認してドラギュラスはしっぽを大きくふるい、その勢いでラインガイスは花陽の方に向かって跳躍!凄まじいスピードで花陽に接近していく!
花陽「なっ!?」
急に起きたことで花陽は回避行動に移るのが遅れてしまい、ラインガイスはそれを見逃さずに槍を構えて花陽を貫く準備をする。
空中でも体勢を一切崩さない強靭な体幹を持っており、2m程度で人型だが鎧をつけているため速度が速い。
それを地面で見ていた絵里はなんとか立ち上がるが、ジャンプしても一度の跳躍では屋根の上へ届かないのでどうすることもできない。
絵里「花陽!!」
ラインガイスと花陽の距離は3m程度のタイミングで槍を突き出した!槍自体がラインガイスの身長よりも長いため突けばこの距離でも簡単に串刺しにできる。
花陽は咄嗟にリフレクトを唱えて自分の前に防御壁を張るが薄い壁だ。誰がどう見ても貫かれてしまう。
ことりは、攻撃を受けた花陽に放つ回復魔法を前もって詠唱している。
ドラギュラス(無駄だプリースト!その突きを喰らえば確実に絶命する!!)
ドラギュラスはラインガイスを投げ飛ばしてすぐに、気を取られている絵里に向かって突進しようと身構えた。
誰もがあの魔法使いを助けようとするから、その時に一瞬の隙ができると考えたのだ。
しかしその作戦は成功しなかった。
突進しようとしたドラギュラスめがけて強力な一筋の魔力の塊が飛んできたのだ。
それは弓使いの園田海未によるラブアローシュートだった。
ドラギュラスは瞬時に頭を動かして頭部への直撃は避けたが顔の横をかすめて体に突き刺さる。
ドラギュラス(弓使い!?)
海未は、ラインガイスがドラギュラスにより投げられた瞬間に魔力を矢に込めてドラギュラスを狙おうと決めたのだ。
ドラギュラス(なぜラインガイスを狙わない…!?)
ラインガイスが投げられてからあっという間に小泉花陽に接近した。こっちに向けて矢を放つのだとしたら、ラインガイスは最初から狙っていないということになる。ラインガイスを狙おうとしてからこっちを狙った場合、こんなに早く矢が直撃しない。
ドラギュラスはそう瞬時に考えてから、園田海未の前を通って屋根から飛び出す人影が視界に入る。
ドラギュラス「ラインガイス!!!」
屋根から飛び出した人影は、高坂穂乃果。
穂乃果はドラギュラスのもとに向かおうとしたが、ドラギュラスが不思議な動きをしているのを確認し足を止めていた。
ラインガイスが投げ出された瞬間に花陽の危機を予測し、瞬時にバックして助走する距離を開ける。
ドラギュラスに向けて弓を引いていた海未を横目で確認。海未も穂乃果がバックした瞬間に矢を放つ。
自分の前を青い光が通り過ぎるのを合図に、穂乃果は屋根の上を駆けて向こう側にいる花陽に向かってジャンプする。
空中でシャイニーブレイドを発動し、左手に剣を持つ。
右に持つフェアリー・サンシャインを水平に持ち魔力を込める。
穂乃果「スパイラル・オレンジ!!」
宙で右手の剣を突き出した穂乃果はその勢いで加速。
ラインガイスの槍を右の突きで弾くことで槍は花陽に当たらず空を裂く。
いきなり突きの軌道が変わって驚いたラインガイスは穂乃果の方を向く。
ラインガイス「!?」
左手の魔力の剣にも魔力を込めてラインガイスの背中に剣を振り下ろす。
スパイラル・オレンジで加速していたため瞬時に追撃を行えたのだ。
鎧に直撃したためガキン!という音が鳴り、ラインガイスは屋根にたたきつけられて花陽の横をすり抜けて向こう側の道に落ちる。
花陽「穂乃果ちゃん!!」
251 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/04/15(土) 18:59:46.29 ID:5x7R6KRW0
穂乃果は屋根の上に着地する。
穂乃果「よかった間に合った!」
花陽「ありがとう助かったよ!」
穂乃果「花陽ちゃんは今落ちた人よろしく!あのドラゴンはこっちで引き受けるよ!」
花陽「わかった!!…あ、そういえば希ちゃんは?」
穂乃果「多分もうすぐ!」
花陽「…!」
穂乃果が視線を上に向けていたので花陽もふと上を見る。
すると空からドラギュラスに向かって降下している希がいた。
穂乃果「希ちゃんは一足先に空で準備してたんだ!」
希はプラムとサモンコネクトして空に舞い上がっており、降下するときにヒュベリガルとコネクトして右手に持つタロットに雷の魔力を集中させていた。
海未「喰らいなさい!」
ドラギュラス「小賢しい!」
海未の魔力を込めた攻撃は、ラブアローシュートほどの威力は無いが確実にダメージが入る。
矢は胴体を攻撃していて、ドラギュラスにあたると出血している。
絵里「さっき私が足を攻撃した時に肉質が固かったことを見逃してなかったのね!」
ドラギュラス「だがこの程度!」
海未に向かって突っ込むために体勢を低くして突進しようとするドラギュラス。
海未「いいタイミングです」
そんなドラギュラスの頭部に強い衝撃が走り地面に強く打ち付けられる。
その衝撃は雷を纏っていてさらに地面にめり込む。
希「ヒュベリサンダー、やで♪」
降下した希はドラギュラスの頭にヒュベリガル並みの一撃を放つ。
ちょうど体勢を低くしたため地面と頭が近くなりより高いダメージを期待できたのだ。
252 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/04/15(土) 19:00:22.22 ID:5x7R6KRW0
今日はここまで
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/19(水) 03:45:57.13 ID:B5rc1//A0
>>252
乙です!
敵は結構手強いですね……
254 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/04/29(土) 21:03:00.79 ID:u7es2GMu0
ラインガイス「く…。油断してしまったか」
凛「こっちが片付いたから行こうと思ったら、その必要はなくなったみたいだにゃ」
ラインガイスはゆっくりと立ち上がり凛を睨む。
凛は腕をぶんぶん回して戦闘態勢を取る。
花陽も屋根の上からラインガイスを狙っており、凛の後ろでアルファングが体勢を低くしている。
ラインガイス「2人と1匹で、私の相手をする気か?」
花陽「気を付けて!何をしてくるかわからないよ!」
凛「了解だにゃっ!!」
そう返事をしてすぐに凛は突っ込む。
ラインガイスは槍を振るって凛を薙ぎ払おうとするが、凛は体勢を低くして槍を避け、そのまま突っ込んでラインガイスの腹部にパンチを入れる。
凛「喰らうにゃッ!」
しかしラインガイスは槍を持ってない左手で凛の拳をしっかり受け止めていた。
凛「!?」
ラインガイス「俺たちはグロノム3皇だぞ?なめるな」
膝で凛の腹部に蹴りを入れると、後ろから花陽が炎魔法を放ってくる。
255 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/05/11(木) 18:42:13.64 ID:gFsmyp3N0
現在リアルが忙しいので投稿できていません…
申し訳ない!
256 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/05/16(火) 20:36:36.68 ID:x/GxTrZMO
もう少し待っていてください!
257 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/05/17(水) 21:51:01.37 ID:nsKok0Qe0
花陽「グロノム3皇…?」
ラインガイスは炎を軽く避けて、凛を投げ飛ばす。
凛は建物の壁に激突し地面に倒れ込む。
アルファングが体勢を低くして突っ込んでくる。
ラインガイス「幻獣か…。ディアボロスも幻獣だったな」
槍の先端に闇魔力をまとわせ、ぐるぐると回し槍を突き出す。
闇魔力が凄まじい速度で放たれてアルファングの前脚に直撃し転倒させる。
凛「アルファングっ!!」
ラインガイス「我らはグロノム3皇。グロノム様が錬金した魔王軍でトップクラスの実力を持つ魔物3体につけられる称号だ」
花陽「いったい、なにを…?」
ラインガイス「この街にキマイラが潜入していたのだがな。奴は人間に憑りつくことができる魔物だからうまくやっていると思ったんだが」
ラインガイス「やつの反応が消えて、我らが軍を率いてこの街に来たわけだ」
凛「かよちん!もしかしてそのキマイラって魔物って…」
花陽「もしかして、昨晩真姫ちゃんが倒した魔物のこと…!?」
ラインガイス「やはりμ'sがやったのか。さすがだな、奴を倒してしまうとは」
凛「倒したのは凛たちじゃないにゃ!真姫ちゃん一人でやったんだにゃ!!」
ラインガイス「一人?にわかには信じがたいが…まぁいい。μ'sが居てちょうどよかったのだから」
凛「グロノムって…もしかして魔王軍か何かかにゃ…?」
ラインガイス「その通り、魔王軍幹部『グロノム』様だ」
ラインガイス「我らは錬金されて複数の魔物の長所を掛け合わせた存在。最強の…兵器だ!!」
中央の道でドラギュラスと戦闘を行っていた穂乃果たちもおなじ内容をドラギュラスから聞いていた。
穂乃果「魔王軍幹部…」
258 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/05/27(土) 18:36:04.68 ID:muznD41u0
ドラギュラス「ラインガイスとキマイラもグロノム3皇だ」
海未「複数の魔物を組み合わされて生まれた魔物…。手ごわいのはそのせいのようですね…」
ドラギュラス「ラインガイス!」
中央の道からの声を聞きつけ、ラインガイスは屋根の上に飛び上がる。
凛「あっ!待つにゃ!!」
花陽「メガウィンド!」
花陽の杖の先から風属性魔法が放たれ、風の刃がラインガイスを襲おうとするがラインガイスはさらにジャンプして避けつつ中央の道へ着地する。
凛「かよちん!アルファング!!中央の道へ行くにゃ!」
中央の道に着地したラインガイスはドラギュラスのもとへ駆けていき背に乗る。
穂乃果「いったい何をする気なの?」
希「わからへん…。でも、ウチ気づいたことがあるんやけど…」
穂乃果「気づいたこと?」
ドラギュラス「μ's、ここからが本番だ」
希「待って穂乃果ちゃん、なにかやってくるで」
ドラギュラス「ラインガイス!」
こくりと頷いて、ラインガイスは槍を空に向けて掲げる。
それに合わせてドラギュラスも首を逸らせて空を見る。
槍とドラギュラスの頭部あたりに闇魔力が集まっていく。
絵里「あれは一体…?」
凛と花陽とアルファングが中央の道に着く。
凛「あれなんだにゃ!?」
ことり「私たちに向けた攻撃なのかな?」
穂乃果「警戒だよ!」
ドラギュラス「集まるのだ、我らが同胞よ!」
そう言うと闇魔力は空に向かって放たれる。
天高く放たれた闇魔力は放たれただけで特に何も起きずにゆっくりとかすんでいき、消えていく。
穂乃果「何も起きない?」
海未「同胞…!?これはまずいですよ!」
ドラギュラス「さぁ、お楽しみだ」
ラインガイスはドラギュラスの上から降り、ドラギュラスは翼を羽ばたかせて闇魔力を放った空に向かって飛び上がる。
ドラギュラスは空高く飛び上がり、空中でホバリング。
そしてその場で咆哮を放つと、空中に闇魔力でできた魔法陣が出現。
その中から、最初にイムタージュに攻めてきたような魔物たちが複数出現する。出現する魔物の数はかなり多いわけではないが、すべてが宙を飛ぶタイプだ。
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/03(土) 13:20:25.46 ID:wfT31+aA0
>>258
乙です!
ラインガイスとドラギュラスは何をするつもりなのかな?
260 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/06/03(土) 21:01:16.78 ID:zETtY78I0
花陽「空を飛ぶ魔物が!?」
海未「数はそこまでではないです!私と希と花陽で、できるだけ撃ち落としましょう!!」
空中に魔法陣が出現した場所はとても高いというわけではない。しかし低いというわけでもないので、狙撃するのは中々難しい。
花陽「うん!やるしかない!」
ことり「みんな見て!魔法陣が地上にも!」
空中に出現したような魔法陣が中央の道の地面にも出現し、最初に襲撃してきたときの魔物と同じような魔物たちが現れる。
希「っ…。空中はプラムに任せるで!」
希が召喚したプラムはちらりと希を見てから空高く飛んでいく。
花陽「左側の道にも同じような魔法陣が出現してる!!」
海未「右も同じくです!」
穂乃果「それぞれ自分のいた道に戻って!」
振り向いてそう言った穂乃果の視界の右側に黒がちらつく。
右側を向いて瞬時に確認すると、それは闇魔力だった。
その場にいた全員はこの緊急事態に気を取られ、ラインガイスがひそかに闇魔力を放とうとしていたことに気付かなかったのだ。
闇魔力は穂乃果の腹部に直撃し吹き飛ばされる。
絵里「穂乃果!」
ラインガイス「行け、同胞よ。この街を制圧するのだ」
雑魚の魔物たちが進軍を始める。
数はそこまでではないが、危機的状況であることに変わりはない。
穂乃果「くっ…私も自分が居た道に戻る!」
病院にいたにこは空を見つめながら、隣にいる男性に声をかける。
にこ「全員を、裏口から逃がす準備をしてください…」
男性「わ、わかった!」
にこ「空からなんて、この病院を狙い撃ちじゃない…!」
にこ「こっちに街の人が全員居るだなんてすぐにばれる…」
空に現れた魔物は病院側に向かっている。
にこ「どうすれば…」
μ'sは魔物と戦っているが、魔物たちを止めきれずに流れていく魔物も現れだす。
絵里「まずい…かなりまずいわ…」
ラインガイス「そろそろ行くか…」
261 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/06/03(土) 21:36:27.44 ID:zETtY78I0
宙を舞い続けているドラギュラスをちらりと見つつ、ラインガイスは魔物たちの間をすり抜けて駆け抜ける。
絵里「っ!?」
絵里とことりは魔物と戦っているためラインガイスの姿を追えない。
花陽と海未も空中の魔物を対処しようと攻撃していて、瞬時にラインガイスを攻撃できない。
ラインガイスはそのまま駆け抜けて病院の方へ走っていく。
ことり「大変!!」
海未「くっ!」
海未がラインガイスに向かって矢を放つが、当然ラインガイスに当たらない。
海未「希、穂乃果!ラインガイスが病院の方へ向かいました!」
穂乃果「そんな…。魔物だって止めきれてないのに!」
穂乃果「どうすれば…」
希「真姫ちゃん、あなたならここでどうするの?可能性に身をゆだねるしかないこの状況で…」
希「…やるしかない!」
希「穂乃果ちゃん!戦いながら聞いて!」
二人は戦闘を行いながら会話を始める。
穂乃果も耳を傾ける。
希「この状況を打破する方法を一つだけ、思いついたんよ!」
穂乃果「本当に!?」
希「完全な憶測だけれど…」
穂乃果「やろう!!」
希(決断力の速さ…さすがやな穂乃果ちゃん)
希はサモンコネクト中のヒュベリガルの雷で敵を薙ぎ払い、考えを瞬時に整理して口を開く。
希「穂乃果ちゃんは、どうしてドラギュラスが戦闘に参加しないであのまま宙を舞い続けていると思う?」
穂乃果「せいっ!…どうしてだろう?」
敵を薙ぎ払いながら考えるが、いい考えが思いつかない。
希「ウチが思うに、この魔物たちはドラギュラスの魔力で動いてると思うんよ!」
希「最初に魔物の軍勢が攻めてきたときも、今こうやって魔法陣から出現させている時も、ドラギュラスは戦闘に参加していないんよ!」
穂乃果「確かに、戦闘に参加しないのはおかしい…。でもラインガイスは戦ってるよ?」
希「ウチらの考えがまとまらないように混乱させてるんやと思う!ラインガイスが魔物操作に必要なのかどうなのか」
穂乃果「なるほど…」
希「それと、ドラギュラスの額には宝石があったんよ!それが魔物を操作するのに大切なものだと思う。ヒュベリガルとサモンコネクトして頭部を攻撃した時に気付いたの!」
262 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/06/03(土) 22:00:26.03 ID:zETtY78I0
穂乃果「確かに闇魔力を空に放つとき、ドラギュラスの額に魔力が集まっていたかもしれない…」
そう言ってから空を見上げると、ドラギュラスの額がかすかに黒い光できらめいている。
穂乃果「あれを壊せれば、この魔物たちが止まる…?」
希「そう!!」
穂乃果「けどどうやってあのドラギュラスを攻撃するの?」
希「フフ…穂乃果ちゃんにしかできないことやで…」
穂乃果「…?」
にこ「っ…。こっちに向かってきた…」
数は少ないが、確かに病院の敷地にいるにこを狙って魔物が飛んでくる。
にこ「こっちよ魔物たち!!」
獣のような鳥のような魔物はにこの声を聞いて攻撃をしかける。
にこ「なんとかして魔物を私に集中させるしかない…」
希と穂乃果は戦闘をやめて海未が立っている屋根の上に乗る。
2人が戦闘をしていた右の道の魔物は、屋根の上の海未と左の道にいたアルファングが来て戦っている。
希「それじゃあ、いい?」
穂乃果は剣と盾をしまって頷く。
希は自分の足元に並べられたタロット、それによって描かれた魔法陣の中心に新たなタロットを投げ込む。
263 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/06/04(日) 14:34:38.88 ID:34Xlzq7p0
希「みんな!大きい衝撃があると思うけどなんとかこらえて!」
中央の道にいた絵里とことり、右側の道にいるアルファングと屋根の上にいた海未は希の掛け声に合わせて体勢を低くする。
新しいタロットはタロットの魔法陣の中心に溶け込んでいき、魔法陣から紫色の魔力がにじみ出る。
希「長く待たせてごめんね。今、あなたの力が必要な状況が来たで!」
希はそう言ってタロットの魔法陣に手をかかげ、そのまま手を真上に振り上げる。
希「バハムート!!!」
紫色の魔力は大きな魔法陣を希の上に作って、そこからバハムートが飛び出す。
飛び出す瞬間に合わせて穂乃果はジャンプしバハムートの背中にしがみつく。
出現したバハムートはそのまま上空めがけて飛び上がる。
召喚による魔力の風圧が発生し、その近くの地上にいる魔物たちはその風圧にやられて動けない。
体勢を低くしていた絵里たちは風圧に耐えて、その隙に魔物たちを攻撃していく。
希は上空に手を向け続け、魔力でバハムートを維持している。
海未(スクリオーネでの時は召喚するだけで凄まじい魔力の圧にやられそうになっていたのに、今は維持できている…。すごいです希!)
穂乃果はバハムートと共に空へ飛びあがっていく。
穂乃果「すごいスピード…。バハムート!こうやって背中に乗るのは2回目だね!」
バハムートは顔だけを背中にいる穂乃果に向け、すぐに正面に戻す。
穂乃果「さぁ、大逆転といこう!」
ドラギュラスはすぐに異変に気付く。
真下から大きな魔力が近づいてきているのだ。
ドラギュラス「これは…!?」
バハムートは口から炎の魔力を放つ。
ドラギュラスは空中でとっさに避けるが、バハムートの接近スピードはかなり速くすぐに接触されるだろう。
バハムートは続けて炎を吹き出し、左右に動きながら接近。
ドラギュラスはしっぽを振って撃ち落とそうとするが、バハムートは最小限の動きでしっぽを避けつつドラギュラスの首を掴む。
口に魔力を込めたドラギュラスを見て、バハムートは火炎ブレスをすぐにドラギュラスの顔に放つ。
ドラギュラス「がっ!?」
顔に火炎ブレスを放った途端に、バハムートはドラギュラスの腹部に蹴りを入れた。
しかし足の力はドラギュラスも高い。負けじとバハムートに対して重い蹴りを入れる。
バハムートは攻撃を受けて首を掴んでいた力が緩む。
それを感じたドラギュラスは口をバハムートの顔に向けて闇魔力を放とうとする。
バハムートはちらりと背中の穂乃果の方を向いて合図をする。
穂乃果「了解!」
背中にしがみついていた穂乃果は、バハムートの背中の突起を足場にして軽やかに駆け上がり肩から飛びつく。
ドラギュラス「!?」
穂乃果「細かい部位は私に任せて!」
空中で剣を横にして構え魔力を込める。
ドラギュラスの額の黒い光めがけて、一気に剣を突き出すと魔力が炸裂し空中で加速。
穂乃果「スパイラル・オレンジっ!!」
フェアリー・サンシャインの切先はしっかりとドラギュラスの額の宝石を砕いた。
264 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/06/04(日) 15:07:11.65 ID:34Xlzq7p0
※バハムート召喚時にアルファングは消えています。
ドラギュラスの額の闇の光は消える。
バハムートは、ひるんだドラギュラスを逃さずにしっぽでたたき落とした。
穂乃果「やった!!」
地上にいる希もドラギュラスが落とされたのを確認する。
希「よし!穂乃果ちゃんをキャッチするんやバハムート!」
空中で剣をしまった穂乃果をバハムートはキャッチし、地上に向かって降下していく。
ドラギュラスは体勢を立て直して地上に向かっていく。
海未「希、魔物を見てください!」
そう言われて魔物を見ると、魔物たちは体がボロボロになっていき魔力の粉になって消えていく。
空中にいた魔物も同じように消えて行った。
海未「希の予想は当たっていました!」
絵里「ドラギュラスが落ちてくるわよことり!」
ことり「うん!」
ドラギュラスは中央の道に降り立ち、その衝撃で地面はへこむ。
ドラギュラス「やってくれたな…」
希「バハムートもいるからそのまま押し切ろう!」
バハムートと穂乃果も希の近くに降り立ち、穂乃果はバハムートの手から降りて希の横に立つ。
ドラギュラス「この仕組みを見抜いたのは褒めるが、やすやすと負けるわけにはいかない」
そう言うとドラギュラスの体から闇魔力が噴き出して体を黒くする。
凛「ディアボロスの時に似たようなものを見たにゃ!」
中央の道に合流した凛はスクリオーネでディアボロスが正気を失った時を思い出した。
ドラギュラス「力がみなぎる…。いくぞμ's!!」
穂乃果は中央の道に降りて剣を構える。
穂乃果「こっちだって、負ける気はない!」
にこ「魔物が急に消えた…。みんながなんとかしてくれたのね」
病院の中からこちらを見ていた男性に向かって合図を送る。
男性は大丈夫だということを報告しに病院の中へ消えて行った。
にこ「…!」
病院の敷地の入り口の方を見ると、黒い鎧に身を包み槍を持った男が立っていた。
265 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/06/16(金) 13:21:23.04 ID:OinTx/yxO
近日中に続きを投下します
266 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/06/25(日) 15:48:23.34 ID:VhH2ywPM0
ラインガイス「ラインガイスだ。お前はμ'sの一人だな?」
にこ「こいつをこっちに逃がしちゃうってことは、かなり苦戦してるのね」
にこ「悪いけどここは通さないわよ?」
ナイフを構えてラインガイスと対峙する。
ラインガイスは槍をにこの方に向け、切先に魔力を込める。
槍を突き出すと魔力はにこにめがけて飛んでいく。
にこ「そういう技があるのね!」
にこは右足に魔力を込めて思いっきり振り上げる。
闇魔力を弾き飛ばし、ラインガイスを見つめる。
にこ「こんな程度かしら?」
ラインガイス「蹴りか。分が悪いな少女よ」
にこ「そうかしら?そうは思わないけど」
にこは屈伸をして体勢を低くする。
にこ「思えば、アサシンに転職してから強い魔物と戦ってないわね…。強くなったか、確かめれる!」
低い体勢のままラインガイスに向かって走り出す。
ラインガイス「かなり低いな」
切先は下に向けたまま槍を持ち上げ、闇魔力を込めて突く。
にこは槍をまたぐように前方にジャンプしてラインガイスに接近。
右足に魔力を込めてそのまま顔めがけて振りぬく。
ラインガイスは左手で蹴りを受け止める。
にこ「しっかり止まるわね…」
しかしにこは左足でもう一撃蹴りを顔に放つ。
槍の持ち手を上げてその部分で蹴りを受け止めたラインガイスは左手に魔力を込めて突きだす。
魔力はにこの腹部に直撃すると思われたが、にこは右足でエアスライドを発動し体を上へスライドさせる。
それにより闇魔力は直撃しなかった。
ラインガイス「ほう、空中で動けるのか」
左足でもう一度スライドして空中で体勢を立て直し、また右足で上半身を下にする状態でスライドしてラインガイスに急接近。
2本のナイフを両手で取り出し、魔力によってリーチを2倍にする。
ナイフ2本で斬りかかるが、ラインガイスも槍の持ち手で受け止める。
受け止められてすぐににこは両足でエアスライドを発動させて足を引き寄せ、ラインガイスの体に向けて両足の蹴り上げを放つ。
ラインガイス「ぐっ!」
ラインガイスは後ろに飛ばされるが、倒れることはなく持ちこたえる。
にこ(限界回数のエアスライド。難なく使えるようになった…。)
両手で持っているナイフを見つめてもう一度握りなおす。
にこ(今度はこっち)
ラインガイス「なるほどな。確かにこうも空中から攻撃を放たれると分が悪い」
267 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/06/25(日) 16:23:45.07 ID:VhH2ywPM0
槍の持ち手を膝でたたくと槍は2つに分かれる。持ち手だけの部分を振るうと、持ち手の中から細い刃が現れた。
ラインガイス「こうしたらどうだ?」
にこ「面白い武器ね!」
ナイフを逆手に持って走って詰め寄っていく。
ラインガイスも走って詰め寄っていき、互いに衝突するような形になっていく。
にこはラインガイスと接触する少し前にジャンプをして空中で戦闘を行おうと判断する。
ラインガイスは空中にいるにこを斬り落とそうと魔力を込める。
しかしにこはエアスライドで真上に飛ぶ。
ラインガイス「また滑空攻撃か?」
にこ「違うわ!」
ナイフにピンクの魔力を込めて2本を思い切り振るう。
そうすると刃にまとわりついていたピンクの魔力が刃の形をして飛ばされる。
ラインガイス「なに!?」
ラインガイスは咄嗟に両手に持った武器で刃を弾く。
そうするとラインガイスの正面ににこが詰め寄って来ていた!
にこ「ソニック・ラビット!」
滑空してから顎を狙ったサマーソルト。
ラインガイスに直撃し、ラインガイスはまたふっとぶ。
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 03:28:56.41 ID:VAA3S75A0
>>267
乙です!
にこ強い!
269 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/07/11(火) 19:52:17.67 ID:LuFyTQPx0
忙しい日々が続いていて投下できていません
完結させます
ご安心ください
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/18(火) 15:59:56.48 ID:gS6sfEbA0
>>269
待ってます!
271 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/07/20(木) 21:50:50.29 ID:dE3NUJba0
にこ「ファントムスロー…。ナイフに魔力を纏わせて振ることでナイフの形をした魔力が放たれる技よ」
地面に倒れ込んですぐに立ち上がったラインガイスは、口元の血をふきながら答える。
ラインガイス「トリッキーな動きからの一撃。一撃の威力は高くないが確実に当てていくタイプだな」
にこ「前までは、ね?」
ラインガイス「ほう?」
ラインガイスは手にもつ武器を握りしめてゆっくりと歩み寄っていく。
にこ「…」
にこはナイフに魔力をつけることでリーチを2倍に伸ばす。
にこと3m程度の地点まで詰め寄ったラインガイスは、歩いていた足を踏み出した瞬間に素早く詰め寄り攻撃を開始する。
ナイフ2本で応戦するにこだが、武器を使った攻撃は相手が手馴れているため徐々に押されていく。
にこ「ふっ!」
攻撃の合間を見計らってラインガイスの腹部に蹴りを放つ。
ラインガイスはしっかりと攻撃を防ぎ、右手に持っていた刃が大きい方を突き出す。
にこの右肩をかすめはしたが直撃はしない。
にこ(この魔物、体術の心得もしっかりあるわね…)
ラインガイスは左手の方をにこの顔めがけて振るがにこは右手のナイフで攻撃を防ぎ、左手のナイフを突きだす。
そこでナイフについていた魔力を『ファントムスロー』で放ち、ラインガイスの胸に魔力の刃を突き刺す。
ラインガイス「効かないな!!」
にこの腹部に蹴りを放ったラインガイス。
少し深く入ったので、少しのけぞってしまう。
そこで2本の武器をくっつけ、一本の槍に戻す。
槍を下から救い上げるように振るう。
にこ(ナイフじゃ間に合わない!)
右足にピンクの魔力を込めて、槍を弾くように蹴り上げを放つ。
足は槍の刃に直撃する!
しかし足は斬られることなく、逆にガキン!と音を立てて槍を弾き飛ばした。
ラインガイス「なに!?」
にこの右足をよく見ると、つま先にかけて刃のような魔力がまとわりついている。
にこ「もう一撃!」
左足でも同じような攻撃を放ち、ラインガイスの鎧の隙間を魔力の刃で切り裂く。
その攻撃は素早く、的確だ。
ラインガイスは一度距離を取る。
ラインガイス「ぐっ…」
にこの攻撃は『ピーチブレイダー』という技。魔力を込めた斬撃のような蹴りを放つ技で、威力よりもスピードと正確さに長けている。
つま先に切っ先があるイメージ。
切先で槍の刃の背の部分を弾いた攻撃だった。
272 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/08/02(水) 19:10:00.98 ID:apmOWfEI0
この時期はかなり投稿頻度が落ちています
秋近くになればなんとかなると思います…
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/16(水) 23:25:39.50 ID:dRQZnx3A0
>>272
待ってます!
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/16(水) 23:39:27.76 ID:dRQZnx3A0
>>271
乙です!
このままラインガイスに勝てるのかな?
275 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/08/18(金) 07:57:09.93 ID:lJFimna40
ずっと書き込まないと勝手にHTML化してしまう…
どうにかして時間を見つけたい…
276 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/09/03(日) 23:48:57.65 ID:ygCxoi6P0
1ヶ月以上空いてしまってますが、失踪していません。
ラブライブ愛も減ってません
このスレも忘れていません
ただ、今しばらく待っててください…。
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 13:37:55.66 ID:kkTRF/+A0
>>276
待ってます!
278 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/09/17(日) 00:58:50.29 ID:rw/M3X+R0
>>1
です
投下できずに申し訳ございません
この先の話は元々考えてあるのですが、みなさんの声も聞きたいと思いまして…
こんな舞台だと面白そうだな!とか
こんな展開どう?とか
こんな武器とかは?とか
こんなボスは??など様々なものを聞きたいです!
そのまま反映できるとは言い切れませんし、全てを反映できるとも言い切れませんが私には思いつかないような案が沢山出てくると思います。
ラブライブはみんなで作る物語なので、この話もそのようにしたいと約3年前の最初に思いました
投下できていない身で大変申し訳無く思っていますが、どうぞよろしくお願いします…。
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/17(日) 14:52:50.22 ID:oljq2rNc0
個人的には火砲の類いがもう少しほしいというのと、AqoursやPDPの成分もほしいかなという感じです。もちろん難しそうであれば別にかまいません。まったり更新まっております。
280 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/09/17(日) 20:05:42.40 ID:rw/M3X+R0
>>279
火砲の類とは具体的にどのようなものでしょうか…
知識不足で申し訳ない…
281 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/09/21(木) 22:44:54.82 ID:IeWpfIsF0
「「7月20日までのラブライブ!」」
#39【イムタージュ制圧】のあらすじ!!
つながりの羽を手に入れた8人。帰ってきた病院は彼女たちが知っている光景ではなく、敷地も建物もボロボロだった。
真姫に会いに行くが真姫は意識不明の重体。
8人が洞窟に潜っている間に病院に魔物が攻めてきて、真姫一人で病院を守ったのだ。
驚く間もなく魔王軍がイムタージュに攻めてきた!
戦力国であるゴールゴストに要請を送るが、式典の最中のためすぐには向かえないといわれてしまう。
μ'sが街を守ることを決意し、魔王軍と戦闘を開始。
にこは病院に残って最後の砦として待機し、ほかのメンバーは魔王軍と戦い続けた。
敵軍のボスである「ドラギュラス」と「ラインガイス」と激戦を繰り広げる中「ラインガイス」は病院へ向かってしまう。
メンバーはにこを信じて、ドラギュラスとの戦闘を再開した。
にこはラインガイスと戦闘を開始。にこが負けてしまっては街の人たちの命が危ない。
命をかけて街を守り切った真姫の思いを継ぎ、μ'sは魔王軍と激戦を繰り広げる!
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/21(木) 22:52:59.60 ID:oxEA3MTq0
みくちゃんの乳首すこか?
283 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/09/21(木) 23:11:01.15 ID:IeWpfIsF0
にこのピーチブレイダーはラインガイスとの戦闘にとても効果的だった。
ラインガイス「槍の攻撃にこうもついてくるとはな…」
にこ「ここを通すわけにはいかないの!」
ラインガイスはにこから離れ、一度体の力を抜く。
にこ「何?」
ラインガイス「私は錬金により造られた。ただの槍使いだと思ったら大間違いだ」
そういうと、ラインガイスの右手の鎧が外れて地面に落ちる。
むき出しになった灰色の皮膚の手は、瞬時に数本の触手に変化する。
その手をにこに向けて突き出すと、触手4本は伸びてにこを襲う。
にこ「触手!?」
冷静に触手の動きを確認して4本を回避する。
触手が伸び縮みする速度はとてつもなく速く、すぐに触手はラインガイスの左手に戻る。
ナイフを取り出してリーチを伸ばし、触手攻撃にも対抗することができる。
ラインガイスは槍を地面に突き刺し、右手の鎧も外して両手で触手を放つ。
にこは左前へ体勢を低くしながら走り出す。急にUターンをしたり、直角に曲がることで攻撃を避けていく。
触手はにこに当たらず、当たりそうな触手はナイフで切り裂いて避ける。
にこ「そんな触手なんて当たらないわよ!」
ラインガイス「そうか?」
にこ「?」
正面から向かってくる触手の数が少なくなる。
にこは走る速度を押さえてラインガイスをよく観察しようとしたその時だった。
地面の中から5本の触手が飛び出してきてにこの体を縛る!
にこ「なっ!?」
ラインガイスは左手の触手を地面の中に忍ばせていたのだ。
触手は空中でにこの体を締め付ける。
にこ「がっ…あぁっ…」
ラインガイスは槍を右手でつかみ、左手の触手は放ったまま接近していく!
ラインガイス「くらえ!」
槍の先に闇魔力を込めてにこにめがけて突き出す!
にこは足にエアスライドの魔力を多くこめて、3回分の魔力を一気に放出させる。
サマーソルトのように足をスライドさせて、縛られながらも突いてきた槍を蹴り上げる。
槍の軌道は上にそれてにこの左肩を切り裂く。
にこ「うっ!!」
にこ(まずはこの触手をなんとかしないと負ける!!)
腕も完全に縛られているのでナイフを振ることもできない。
ラインガイスはステップを踏んで距離を少しとる。
ラインガイス「次は確実に貫くぞ」
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/09/21(木) 23:11:02.57 ID:McyxnWvkO
乳首の色が黒すぎる
285 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/09/21(木) 23:31:35.05 ID:IeWpfIsF0
にこ(エアスライドの魔力を数回分集中させることはさっきできた…だとしたら…)
ラインガイスが槍に魔力を込めたタイミングで、にこは両足にエアスライド限界回数分の魔力を込めて放出する!
すさまじい勢いでにこの体は真上へスライドされ、体が触手からずれていく中でナイフの刃を触手に向け、触手を切り裂いて脱出に成功する。
にこ「ファントムスロー!!」
ナイフに魔力を纏わせて何度も魔力を飛ばす。
ラインガイスは槍で魔力を撃ち落とすが、その隙ににこは着地をしてナイフを構えなおす。
にこ「もう油断しないわ!」
ラインガイス「チッ…」
街の中ではドラギュラスとμ'sの戦闘が続いていた。
全員がとても消耗しており、バハムートは召喚を維持できずに召喚解除をした。
穂乃果「ハァ…ハァ…」
ドラギュラス「人間が!小賢しい!!」
全員が集まって戦っているが、ドラギュラスはとても打たれ強く連戦のせいもあり戦闘不能状態のメンバーもいる。
動けるのは穂乃果と凛のみで、他の全員は倒れこんで動くことができない。
絵里「毒がなければ…」
ドラギュラスは魔力に毒を込めており、魔力の攻撃をうけた者は体に毒を浴びてしまうのだ。
ことりの治癒魔法でも毒を浄化できない特殊な毒だ。
その場にいる全員が毒を受けている。
ドラギュラス「なぜ毒を受けているのに動けるのだ!」
穂乃果「こ、根性かな…?」
凛「そうだにゃ…」
ドラギュラス「くたばれ!!」
口から火炎弾を吐き出して凛を襲う!
凛は横に動いて避けるが、ドラギュラスはその凛に尻尾薙ぎ払い攻撃を放っており、凛に直撃してしまい吹き飛ばされて建物に直撃する。
穂乃果「凛ちゃんっ!」
海未「ドラギュラスも消耗しているはずなのに…どうしてあんなに動けるんですか…?」
凛「か…はっ…」
ドラギュラス「次はお前だぞ!!」
ドラギュラスは穂乃果に向かって突進していく。
穂乃果「くっ…」
ガァン!!
ドラギュラスは頭突きを放ち、穂乃果は壁にめり込む。
286 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/09/22(金) 00:04:50.41 ID:Xw5aqp/P0
ドラギュラスは口を大きく開いて穂乃果をかみ切ろうとする。
穂乃果「やられてたまるか!!」
左手に持っていた魔力の剣を口の中に投げつける。
魔力の剣はドラギュラスののどに突き刺さって消滅する。
ドラギュラス「グオッ!?」
次にフェアリー・サンシャインを逆手に持ち、ドラギュラスの顔を切り裂く。
するとドラギュラスの体に海未の矢が突き刺さる。
海未「ラブアロー…シュートッ!!」
毒に体を蝕まれながらもなんとか矢を放った海未は崩れ落ちる。
凛「このチャンスを無駄にはしないにゃ!!」
倒れていた凛は根性で起き上がり、飛び上がってドラギュラスの上から落下してくる。
ドラギュラスは尻尾で撃ち落とそうと振るう!!
凛「凛の魔力のすべてをこの一撃に!」
凛の右腕全体に雷魔力を纏わせる。
そのまま尻尾とともにドラギュラスの体を吹き飛ばすイメージでこぶしを突き出す。
凛「Ring a Lightning!!」
右腕は尻尾に直撃し、拳の一撃と共に雷の魔力を解き放つ。
雷魔力は強烈な一撃となって放出され、尻尾を打ち返して雷魔力はドラギュラスの体まで叩く。
その雷は稲妻のようだった。
凛の魔力は完全に底をついて地面に転げ落ちる。
穂乃果「凛ちゃんの熱烈な一撃に続いて私も行くよ!!」
毒に蝕まれた体に喝を入れ、ドラギュラスにとびかかる。
心のそこからじんじん熱く燃えるような魔力がこみ上げてくる。
穂乃果「ネックレスの力が完全に溶け込んでから…ずっと実現したかった技!!」
フェアリー・サンシャインにオレンジ色の光魔力が集中する。
ドラギュラス「ふざけるな!!」
ドラギュラスは力を振り絞って、火炎ブレスを穂乃果に向けて放つ。
穂乃果は火炎に包まれてしまう。
絵里「ほ、穂乃果っ…」
ことり「大変…」
火炎の中から強烈な光が炸裂し、火炎ブレスはかき消される。
光の正体は穂乃果の斬撃による光魔力だった。
しかし刀身にはまだまだ強い光が残っている。
穂乃果は炎に包まれてダメージを受けているが、力を振り絞って剣をふるう!
剣はドラギュラスの顔を切り裂き、オレンジ色の光はそこでも炸裂して同時に深く切り裂く。
ドラギュラスは激痛に耐えながらも、攻撃を終えた穂乃果をかみ砕こうと顔を振り下ろす。
しかし、穂乃果の剣にはまだ光が残っていた!
穂乃果「この光は簡単には消えない!!」
287 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/09/22(金) 00:20:14.62 ID:Xw5aqp/P0
ドラギュラスの攻撃を、前へステップを踏んで回避。
毒で体の間隔がほとんどない状態だが全力で剣を握り、ドラギュラスの首を剣で切り裂く!
穂乃果(最初の技の進化系…ここで決める!!)
穂乃果「オレンジ・エクスプロード!!」
首を深く切り裂いて、オレンジの斬撃は強い光を放ちながら炸裂する。
剣にあった魔力をすべて使った攻撃は、ドラギュラスを絶命させるまでに至った。
ドラギュラス「そんな…まさか…」
穂乃果の横に倒れこみ、体は闇の塵となって消える。
全員の体の中にあった毒は同時に消え解放される。
パサッ…
穂乃果「いやぁ…まったく…どうなるかと思ったよ…」
海未「ほ、穂乃果…」
穂乃果「これも海未ちゃんと凛ちゃんのアシストのおかげだよ!」
凛「大変だにゃ…///」
穂乃果「体が痛すぎる…。でも、早くにこちゃんのところへ行かないと!」
絵里「穂乃果、その前に…」
穂乃果「もう、みんなしてどうしたの!?」
フェアリー・サンシャインを仕舞おうと背中の鞘に入れる動作をするが、剣は空を切る。
穂乃果「あれ?」
後ろを見ると地面に鞘と布切れが転がっている。
穂乃果「どうして背中の鞘が…?」
そう思って背中を触ってみるとぺたぺたした感触が。
不思議に思って自分の格好を確認すると、なんと下着姿だった。
どうやら炎ブレスで愛用していた服が燃えてしまったようだ。
穂乃果「えっ、ええええええええええええええええええ!?!?!?」
希「穂乃果ちゃん…少し大きくなっとらん?」
穂乃果「ふざけてる場合じゃないよ!!!」
288 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/09/22(金) 00:21:16.20 ID:Xw5aqp/P0
長らくお待たせしました。
>>1
です。
やっと書き込むことができました。
今日はここまでにしておきます。
289 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/10/12(木) 01:37:54.27 ID:lgiXnGPG0
また落ち着いてきてるので、近日に投稿します!
ひっそりとでも完結させます
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/17(火) 17:41:02.65 ID:9SEOOv2A0
>>288
乙です!
ドラギュラスを倒せたけど、まだまだ終わりでは無いですね。
にこは大丈夫だろうか?
291 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/10/23(月) 17:27:55.65 ID:flayAUr10
お久しぶりです
ドラギュラスが討たれる少し前…
ラインガイスとにこは強烈な打ち合いをしていた。
にこの強力な蹴りを槍の持ち手で受け止め、槍の一撃を体をそらしてかわす。
触手による不意打ちが来ても、にこはナイフで触手をはねのける。
決定打が生まれないまま勝負は拮抗していた。
病院の中の人たちは、にこが強力な相手と戦闘をしていると知り既に避難を進めていた。
男性「にこさん大丈夫なのだろうか…」
真姫パパ「今は静かに避難を進めることが先だ。彼女はμ'sだ。きっとやってくれる」
男性「病院長…ずいぶんとμ'sを信頼してますね?真姫さんがいたからですか?」
真姫パパ「真姫が心をゆだねるチームだ。親が信じないでどうする?」
男性「トゥンク…///。俺、非難の誘導手伝ってきます!!!」
真姫パパ(…だが、戦況は厳しいようだな。真姫が戦っていた魔物の仲間なのだろうか?)
にこ「ぐっ!?」
ついににこは槍で左肩を切り裂かれた。
切っ先が左肩をえぐり、激痛がにこを襲う。
エアスライドも合わせて後ろへ大きく飛び距離を保つ。
にこ「ハァ…ハァ……。左手に力が入りにくくなったか…」
ラインガイス「スタミナが落ちてきているな」
にこ「あなたはそこまで疲れてなさそうね」
ラインガイス「私はほかの魔物たちと違ってスタミナが減らない」
にこ「便利ね…」
ラインガイスは左手を触手に変え、それぞれの先端に魔力を纏わせる。
にこ「闇魔力っ…」
触手は空を裂きながら伸びて、魔力の纏った先端はにこを襲う!
にこ「左手をうまく触れないっ!!」
右手のナイフと回避でうまく避けようとするが、最後の5本目はにこの腹部に直撃。
闇魔力により先端は鋭利になっており、腹部を貫通して背中から触手が飛び出る。
にこ「うっ!?」
指ほどの太さではあるが十分なダメージがにこに入る。
しかしにこは大きく上にジャンプ。
触手が刺さっている状態でかなりの痛みを伴ったが大きくジャンプをして、さらに大きく横にスライドをすることで触手は体から抜ける。
背中から飛び出た触手が今度は背中から胸にかけて刺さってくることを予測したにこは、触手で圧力がかかる中で大きくジャンプすることを選択した。
292 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/10/23(月) 17:44:08.51 ID:flayAUr10
にこ「長期戦はまずいか…」
ラインガイスは槍を地面に立てて両手を触手に変え、魔力をまとった10本の触手をにこに向けて放つ。
にこはダッシュをしてラインガイスに詰め寄っていく。
触手が体をかすめるが、直撃はしない。
一歩一歩踏み出すごとに傷口から血が噴き出して激痛が体を襲う。
しかもにこはトリッキーな動きで触手を回避しているので、体にはもっと負担がかかる。
にこ「真姫ちゃんの傷に比べたらこんなもの!!」
ラインガイス「よくあんな動きをできるものだな」
にこは走りながら右足を上げて足の裏に魔力を集中させる。
この時点でにことラインガイスの距離は5m程度。
ラインガイス「何が来る?」
ラインガイスがそう思った瞬間ににこの体は消え、同時にみぞおちに強烈な衝撃と痛みが走る。
瞬時に痛みの方向を向くとみぞおちにピンクに輝く右足で蹴りを入れているにこがいた。
状況を理解できないが瞬時に槍を掴んでこらえようとするが蹴りの衝撃はすさまじく、槍が地面から抜けてラインガイスはかなり吹き飛ばされる。
にこ「よっし!!」
にこは体を浮かした状態で蹴りを入れていたので、その場に着地する。
293 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/11/19(日) 18:14:53.54 ID:sfkTKyjM0
病気で入院してました…
もうすぐ投下再開します!
294 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2017/11/29(水) 22:04:28.27 ID:8/Ods7Wb0
にこの右足にからは煙のようにピンクの魔力が消えていく。
右足が空中を通ったところにはにこのピンクの魔力が上記のように残っている。
にこ「『ジェット・ラビット』…」
エアスライドの限界回数である5回分の力を片足に集中させて連続で放出することで、突発的に凄まじい速度と威力の蹴りを放つ。
それがにこの新しいの技である『ジェット・ラビット』。
足から放たれる連続の魔力の噴出がジェット噴射のようだと穂乃果に言われたので『ジェット』という単語を採用した。
ラインガイス「蹴ったのか…?見えなかったぞ…??」
ラインガイスが左手で腹部を確認すると、蹴られた部分の鎧が砕けていた。
にこ(右足がひりひりする…。でも…!)
にこは驚いているラインガイスに向かって突っ込んでいき、左足に魔力を纏わせて飛び込みながら突き出す。
突き出された左足は槍のように鋭い魔力を生み出していく。
にこ「ピーチランサー!」
槍のような突きは空を裂きながらラインガイスを襲う。
ラインガイス「くっ!」
ラインガイスが右手で槍をつかむと、右手は触手に変化して槍を包み込んでいく。
にこのピーチランサーはラインガイスの右胸に直撃して、ラインガイスは槍とともに吹き飛ばされる。
にこ「直撃!?」
にこ(どうして避けなかったの?)
倒れこんだラインガイスをよく注目すると、異変に気付く。
ラインガイスの槍がどこにもないのだ。
投げられたのかと思い、周りをよく確認するがどこにも槍はない。
ラインガイス「探しているな…槍を」
ラインガイスがゆっくりと立ち上がると、ラインガイスの体にも異変が。
にこ「その体…なに…?」
ラインガイスの右腕と左腕に鋭利な凹凸ができているのだ。
ラインガイス「これは槍だ。槍を私の体に取り込んだ」
にこ「あの長い槍を!?」
ラインガイス「私の体の一部で作った槍だ。私の触手に触れれば分解されて私に吸収される」
にこ「そんな器用なことを…」
ラインガイス「奥の手だ。確実にお前を倒すためのな」
にこ(まだジェットラビットで右足がヒリヒリしてる…。いったいどんな攻撃を…)
ラインガイスはゆっくりとにこに歩み寄っていく。
にこ(どう来る…?あの腕になってからどんな攻撃が…)
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/09(土) 14:34:20.24 ID:ju+MBsxA0
>>294
乙です!
ラインガイスの奥の手とは何だろうか?
296 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/01/06(土) 00:22:50.96 ID:Z/LSPB/y0
あけましておめでとうございます!
ラインガイス「私の身体能力は上昇している」
ラインガイスが一歩踏み出すと、さっきとは別人のようなスピードでにこに接近。
にこ「な!?」
鋭利な凹凸のある右腕をにこに向けて振るう。
にこ(これを両腕で防いだら大変なことになる!!)
かがんで腕を躱しラインガイスの背後に回るが、その動きをするにも腹部の貫通傷から血が滲み出す。
にこ「くっ!」
かるくジャンプをしてラインガイスの背中を蹴ろうとするるが、ラインガイスは素早く振り向いてにこの足を腕で弾く!
弾いたときににこの足には鋭利な棘で切り傷が入ってしまい体勢が崩れる。
そのにこの腹部をラインガイスは思い切り殴る。
にこ「がはっ!」
にこは10m強突き飛ばされて病院の壁に直撃する。
にこ「なんてパワー…」
腹部からは、貫通傷以外の切り傷ができてしまいにこの腹部は血だらけになってしまった。
にこ「結構…まずいかも…」
ラインガイスはにこにゆっくりと歩み寄っていくが、その足取りを見てにこはあることに気付く。
にこ「ラインガイス…歩幅が一定じゃない…?」
ラインガイスの足取りはふらついている。
にこ「きっついのは、お互いさまってことね」
指先が冷たくなり頭もくらくらするが、にこはなんとか立ち上がる。
にこ(根性入れろ矢澤にこ!!)
足をパシンと叩きラインガイスを睨みつける。
ラインガイス「まだ立ち上がれるとはな」
にこ「諦めることだけは絶対に嫌なの」
ラインガイス「ならば、徹底的にやってやろう」
ラインガイスは急激に速度を上げてにこに詰め寄る。
右腕を振りかぶり、一気に突き出す。
にこはそれを屈むようにしてぎりぎりで躱し、右腕を地面について足を振り上げ左足でラインガイスの頭を狙う。
しかしラインガイスは突き出した右腕の凹凸を伸ばす。
突き出た棘はにこの左足を切り裂く。
運よく突き刺さりはしなかったが大きな切り傷をつけ、同時に左足の勢いは完全に止まってしまった。
それを逃さずにラインガイスは左腕を突き出して、にこの腹部を貫こうとする。
にこ(まずい!!!)
297 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/01(木) 20:57:49.31 ID:W2gc9MKz0
新年度に向けて準備中です
今しばらくお待ちを…
298 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/22(木) 22:14:02.65 ID:w1GtmzhQ0
にこは右足でエアスライドを発動して自分の体を吹き飛ばし攻撃を何とか回避。
地面に転がるが攻撃は当たらなかった。
ラインガイスが突き出した左腕は空を裂く。直撃していれば確実に絶命していただろう。
しかしにこは致命的な状態だった。左足に全く力が入らないのだ。
立ち上がることもできず、上半身を起き上がらせた状態でラインガイスを見つめる。
ラインガイスはにこに詰め寄って足で薙ぎ払う。
にこは右足でエアスライドを発動して自分の体を滑らせ、足を避けるがもちろんラインガイスは予測していた。
ラインガイスは右手の鋭利な棘でにこの左太ももを深く切り裂き、右腕の棘を射出させてにこの右肩に直撃させる。
にこ「うがぁっ…」
棘は右肩を貫通して突き刺さり、そこから傷口から血がにじみ出る。
ラインガイスは左手でにこの首をつかんで地面ににこの背中をたたきつける。
にこ「ぐ…うぅ…」
ラインガイスはにこの首をギリギリと締め付ける。
ラインガイス「これで終わりだ矢澤にこ。貴様は本当によくやった。最後はお前の額を貫き決着にしてやろう」
にこ(まずい…全然体が動かない…)
ラインガイスは右手の甲から鋭利な棘を出し、振りかぶる。
にこ「ごめんみんな…」
ドォォォ!!!!!
穂乃果「にこちゃん…?」
ことり「どうしたの穂乃果ちゃん?」
穂乃果は緊急のローブを体に纏いながら病院の方向を向く。
μ'sは傷ついた体を癒し、その合間でことりは緊急の服を用意していた。
穂乃果「…早くにこちゃんのところへ行かないと」
ことり「あと少し待ってね。あと少しで服が縫い終わるから」
絵里がよろよろと立ち上がって穂乃果の肩に手を置く。
絵里「あなたもついさっきまで立ち上がるのもままならなかったはずよ。傷ついた私たちが駆けつけてにこに迷惑を与えるのは愚策だもの」
ことり「できた!穂乃果ちゃんコレを着て!」
穂乃果「…わかった!」
海未「みんななんとか動けるみたいです。行けますよ」
穂乃果「にこちゃんのところへ行こう!」
299 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/22(木) 22:26:56.97 ID:w1GtmzhQ0
にこ(ごめんねみんな…。こころ、ここあ、虎太郎、ママ……)
振りかぶられたラインガイスの腕が振り下ろされる中、にこの目からは涙が一滴零れ落ちる。
にこ(ごめんね、真姫ちゃん…)
にこの視界が暗闇の中、暗闇の向こう側が赤く光り自分の額に痛みがない。
???「あきらめるなんて、らしくないじゃない!」
300 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/23(金) 21:37:40.35 ID:qhzGWOaR0
ラインガイスの腕の棘がにこの額に突き刺さる寸前に、ラインガイスは強い衝撃を右肩に受けてにこの上から吹き飛ばされた。
ラインガイス「ぐっ!!」
自分の右肩を確認すると、右肩は少し黒く焦げていた。
右肩に当たったものはくるくると宙を舞いながら病院の玄関のほうへ飛んでいく。
ラインガイス「貴様は…何者だ…」
宙を舞っていたモノを一人の少女がつかむ。モノが飛んでいた周辺には火の粉が舞っていた。
少女がゆっくりと前に進み、薄暗い玄関の中から出てくると顔を確認できる。
???「あきらめるなんて、らしくないじゃない!」
赤い髪に、体中に包帯を巻いている少女。少女が持っているものは扇。
にこ「真姫ちゃんっ…」
ラインガイス「そうか…貴様が西木野真姫…。キマイラを倒した少女だな」
真姫はゆっくりと扇を振るう。弱々しい動きだが、しなやかで美しい。
真姫「灼熱の舞」
振るった扇から炎が飛び出しラインガイスを襲う!
ラインガイスはなんとかその炎をかわし、さらに距離をとる。
その隙を見て真姫はにこに歩み寄る。
真姫「ついさっき意識が戻って、急いでここに来たから回復道具は持ってこれなかったの」
にこ「よかった真姫ちゃん…。意識が戻って」
真姫「私の心配より今は自分の心配よ」
真姫「まだ、立てる?」
にこ「…私のことを誰だと思ってるのよ」
にこは小さく深呼吸をしてゆっくりと立ち上がる。真姫が支えようとするがにこは「大丈夫」という手振りをして自力で立ち上がる。
にこ「私は、大銀河宇宙ナンバー1の踊り子でありμ'sの一人なんだから!」
にこ「真姫ちゃん、あなたもね」
真姫はにこの口ぶりから、完全にいつもの調子を取り戻したと判断し思ったことを口にする。
真姫「それじゃあナンバー1が二人できてるわよ」
にこ「みんなでナンバー1なの!!」
ラインガイス(さっきまでとまるで違う…。これがお前たちの強さなのか…?)
真姫「私はかろうじて立っているみたいなものだからずっと戦えるわけじゃないし…」
にこ「にこもそこまで動けないわ」
にこ「けどそれは敵も同じ。次の攻撃がきっと最後になる」
301 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/23(金) 22:42:39.43 ID:qhzGWOaR0
ラインガイスは自分の中にあるすべての闇魔力を両腕に集める。
空気が張り詰めるような強力な魔力のプレッシャーが二人を襲う。
にこ「真姫ちゃん、あれで行く」
真姫「…わかった」
にこ(壊れないでよ私の体…)
にこは低い姿勢になって右足に魔力を集める。ピンクの風がにこの右足を包んで風を起こす。
真姫は痛む体に構わずに大きく強く舞う。
炎が扇を包んでいく。
にこ「行くわよラインガイス!!」
ラインガイス「そのボロボロの体で何ができる!!」
ラインガイスが足を強く踏み出してにこに詰め寄っていく。
両腕を振りかぶり、闇魔力がその両腕から噴出する。
にこは右足を上げて、左足だけで立つ状態になる。風の魔力は右足の周りを絶えずに吹き荒れる。
ラインガイスが両腕を突き出すとそこから闇魔力が火炎放射のように吹き出す。
そのタイミングでにこは左足のみで前へ飛び出す。
闇魔力がにこを包むその時、にこは右足の魔力をすべて噴出させる。
ジェット・ラビットの動きだが、そのタイミングで真姫は扇の炎をにこの足へ放つ。
放たれた炎はにこの風にのり、炎の風になる。
にこ「バーニング・ジェットォ!!!」
ジェット噴射のように噴出した炎の風は闇魔力を吹き飛ばして超速で進んでいく。
にこは体から血が噴き出て、意識が飛びそうになるがこらえる。
ラインガイスまですさまじい速度で詰め寄ったにこは、渾身の力でラインガイスの胸部へ一撃!
その瞬間ににこと真姫の魔力は炸裂し、蹴りはより威力を増す。
にこ「はあっ!!!」
足を振りぬき、ラインガイスは吹き飛ばされる。
ラインガイス「がっ……」
にこはそのまま地面へ落ちるが、少し体がふわりと浮いて優しく地面に倒れる。
真姫が風の舞で風を起こしていた。
ラインガイス「グロノム…様…」
ラインガイスは闇のちりになって消えた。
にこはラインガイスが消えるのを確認し、倒れこんだままなんとか真姫のほうを振り向く。
真姫は倒れてはいないが膝をついている。
にこは真姫に向かって片手で小さくにこにこにーをし、そのまま目を閉じる。
真姫「にこちゃん…」
ラインガイスが消滅したことを確認して、病院の中から次々と人が走り出してくる。
真姫パパが真姫に駆け寄り声をかける。
真姫パパ「あの子はすぐに診察室へ運ぶ。真姫も病室へ戻るんだ」
真姫「わかった。ありがとうパパ」
ナースに手を貸してもらって立ち上がる真姫は担架で運ばれるにこをちらりと見ると、その顔は笑顔だった。
302 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/24(土) 21:29:30.98 ID:6pnSjI+W0
街の人々が戦いの勝利に沸く病院の中を8人の少女は駆け抜ける。
穂乃果「にこちゃん!!!」
病室内にμ'sが駆け込む。
そこにはベッドで治療を受けていたにこがいて、ベッドの横では真姫が座っていた。
にこ「みんな…無事だったのね」
穂乃果「にこちゃんも無事でよかったぁ…」
海未「ナースさんから聞きました。真姫も目が覚めたようですね」
希「にこっち、本当にお疲れ様」
にこ「みんなもお疲れ様。病院に魔物が流れてこなかったし、作戦大成功じゃない」
凛「真姫ちゃんも目が覚めたし、最高だにゃ!」
にこ「正面にケガ人がいるんだけど??」
凛「名誉の負傷だにゃ!!」
にこ「あんたねぇ…」
花陽「冗談だよにこちゃん。凛ちゃんは少しでも元気をつけようとー
凛「かよちん!しーっ!!」
にこ「ふふっ。あんたたちの顔を見れただけで元気よ」
にこ「病院の中の声を聴く感じだと、ずいぶんと盛り上がっているみたいね」
真姫「今だけは『病院内はお静かに』について大目に見ているみたい」
ことり「この病室に来る間にもたくさんの街の方々に感謝の言葉を言ってもらえたよ」
真姫「まだ病院の敷地内から出るのは禁止されているけどね」
穂乃果「真姫ちゃんも元気で本当によかったよ」
真姫「私もこんなにボロボロだけどね」
真姫パパ「μ'sも来ていたのか」
真姫パパが病室に入ってくる。
穂乃果「はい!街の中の魔物はすべて倒しました」
その言葉を聞いて真姫パパはほっとする。
真姫パパ「君たちの口から聞いてやっと落ち着いたよ」
戦いが激戦だったということは、μ'sの服装を見れば凡人でもわかる。
それだけの戦いだったということだ。
男性「院長!!ゴールゴストが来た!!」
303 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/24(土) 21:59:58.24 ID:6pnSjI+W0
病院の敷地内に鎧を着た男たちが入ってくる。
その数はざっと見て200人はいるであろう。
真姫パパとμ'sは窓からその男たちを眺める。
真姫パパ「ゴールゴストか…」
真姫パパ「誰か一人でいい。ついてきてくれないか?」
真姫ママ「私も行きます」
廊下から真姫ママも入ってくる。
にこ「誰か肩を貸して。私も行くからみんなで行きましょう」
凛「大丈夫?」
にこ「ええ。ゴールゴストは式典をするためにこの街を見捨てた奴らでしょう?この目でしっかりと見たいもの」
穂乃果「それじゃあみんなで行こう」
鎧の兵団200人は病院の玄関の前で整列をして止まる。
真姫パパとμ'sも玄関から出てその兵団のもとへ行く。
その中から豪華な鎧を着た男性が一人進んでくる。
両者は向かい合って制止する。
豪華な鎧を着た男性が真姫パパとμ'sを見て口を開く。
ザーグル「私はゴールゴスト第四兵団団長ザーグルだ。イムタージュより要請を受けて駆け付けたが、戦闘は終わっていたようだな。どういうことだ?」
真姫パパ「ここにいる…9人の少女たち『μ's』が敵の魔物をすべて倒し、イムタージュを救ってくれました」
9人という言葉に、μ'sと真姫は互いに顔を見合いとても笑顔になる。
ザーグル「その9人の少女たちが…?本当か院長」
真姫パパ「もし信じられないのなら街の方々に聞いてみてください」
ザーグル「……いや、大丈夫だ」
ザーグル「μ's、本当によくやった。第四兵団を代表して礼を言う」
ザーグルは小さく礼をする。
ザーグル「これならばゴールゴスト国王からの表彰をもらえるだろう。傷が癒え次第我が国へ出向き国王より表彰を受けたまえ」
μ'sは互いに見合い、穂乃果が答える。
穂乃果「その表彰は貰えません。私たちは表彰をもらうために戦っていませんし、私たちにあまり時間が残っていません」
その言葉を聞いて真姫パパも驚くが整列していた男たちの一人が口を開く。
兵士「何を言っている!!!国王から表彰されることは一生の誇りになるぞ!!それを自ら断るなど言語道断だぞ!!!」
穂乃果「いいえ、私たちの考えは変えません。お気持ちだけありがたく受け取ります」
兵士「な、なんだと!!!」
ザーグル「もうよい。…院長、君はどう考える?」
304 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/24(土) 22:15:07.93 ID:6pnSjI+W0
真姫パパ「…μ'sがそう言うなら、それでいいと思います。そして、皆様も来ていただいて申し訳ありませんがお帰り頂きたい。」
真姫パパ「この街の復興は私たちでやります。要請の中止を送りましたが、間に合わなかったようですし」
ザーグル「…わかった。全員引き返すぞ」
兵団はざわめくがザーグルの命令で引き返していった。
街を出た後も兵団の中で不満が爆発していた。
兵士「ザーグル団長。本当にあれでよかったんですか?私たちは無駄にここに来て、何もせずに引き返したんですよ!?」
ザーグル「黙れ、言われなくてもわかっている」
ザーグルは腰に携えていた長剣を抜き、魔物の進軍で荒れた木々の近くへ歩み寄り直径1m高さ15mはあるであろう大木の前で止まる。
そして剣で軽く一閃。
大木はバッサリと切断され大きな土煙を起こしながら倒れる。
兵士「あ、あんな大木を軽い一振りで…」
ザーグル「何をしている?さっさと進め」
兵士たちは慌てながら進む。
ザーグル「μ's…。小娘どもが調子に乗るなよ」
#39【イムタージュ制圧】end...
305 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/24(土) 22:15:58.38 ID:6pnSjI+W0
次回のラブライブ!
#40【それは僕たちの奇跡】
306 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/24(土) 22:22:41.23 ID:6pnSjI+W0
長い長い(リアルの投稿時間が)イムタージュでの戦闘が終わりました。
つながりの羽を手に入れ、導きのチュードを手に入れれば創世の剣を取りに行けるようになります。
リアルでもμ'sが再始動?してきたので、こっちのμ'sのこともこれからもよろしくお願いします。
307 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/26(月) 15:57:17.14 ID:XTUScEFM0
#40【それは僕たちの奇跡】
第四兵団が去っていき、日は沈み夜になる。
真姫パパ「μ's、本当にありがとう。君たちは恩人だ。今日は病院でしっかり休んでくれ」
真姫パパの言うμ'sには真姫も入っている、そんな気がした。
μ'sはその言葉に甘えて休むことに決める。
病院内に戻ると、μ'sと兵団の会話を隠れて聞いていた街の人から大きな感謝を受ける。
穂乃果は代用の服を借りたりするなど、μ'sメンバーは街の人々(おばちゃん中心)からもみくちゃにされる。
その中で真姫はにこの肩を支えていた凛に代わって肩を支える。
真姫はにこに新しいハンカチを渡す。
真姫「これ、前に借りたハンカチがボロボロになっちゃったから私のハンカチを代わりに返すわ」
にこ「あなた…案外律儀なのね」
真姫「借りたものを返しただけよ!」
そのハンカチを受け取ったにこはハンカチを胸に押し付けてにっこりと笑った。
そして夜が明けた!!
穂乃果「明太子たい焼きパン!?」ガバッ
海未「おはようございます穂乃果」
穂乃果「お、おはよう…」
凛「なんだかすごい寝言で起きたにゃ」
穂乃果「すごく衝撃的な夢だった気がする…」
μ'sは穂乃果以外の全員が起床している。
真姫とにこは治療のために別室にいる。
希「さっきナースさんが来て、支度ができたら院長室まで来てほしいって」
穂乃果「わかった!」
穂乃果の身支度に時間をとられたμ'sだったが、7人で院長室に入る。
穂乃果「失礼します!」
院長室には真姫パパと真姫ママ、それににこと真姫がいた。
絵里「にこと真姫も呼ばれてたのね?」
真姫「ええ、二人ともかなり回復したから」
真姫パパ「揃ったね?」
9人は近くに寄り真姫パパのほうを向く。
すると真姫パパは頭を下げて謝罪をした。
真姫パパ「μ's、失礼な態度をとってしまい申し訳ない」
真姫「ちょっと、パパ!?」
308 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/26(月) 16:08:09.27 ID:XTUScEFM0
真姫パパ「いいんだ真姫。私は君たちに謝らなければ気が済まない。」
穂乃果「院長さん…」
真姫パパ「君たちは私たちの命の恩人だ。娘を安心して預けることができる」
真姫「それって…」
真姫パパ「真姫を、よろしく頼む!」
その言葉を聞いて、μ'sは涙を浮かべながら喜び合った!
ことり「よかったね真姫ちゃん!!」
海未「安心しました…」
真姫「ええ!本当にありがとうねみんな!」
穂乃果「まぎぢゃあああああああああん」
真姫「ちょ、ちょっと穂乃果!泣きすぎよ!あーっ!服に鼻水がついたじゃないの!!」
穂乃果「だっで…だっでぇぇぇぇぇぇ」
真姫「もう…困ったリーダーね」
凛「やったにゃぁぁ!」
花陽「やったね真姫ちゃん!!」
真姫「うふふ、そうね」
絵里「これからもよろしくね真姫」
希「真姫ちゃんの成長をちゃんと見ないとね〜♪」
希は真姫の胸元を凝視しながら言う。
真姫「ちょっと希!」
にこ「よかったわね」
真姫「うん、ありがとうにこちゃん」
にこ「私は、戻ってくるって信じていたけど?」
穂乃果「わだじもっ!!!」
真姫「きゃっ!!また鼻水!!」
9人の歓喜を見ている真姫パパとママ。
真姫ママは真姫パパに声をかける。
真姫ママ「よかったわね、真姫がこの人たちと会えて」
真姫パパ「ああ。子どもというのは、親の知らないところで大きく成長するものなのだな」
309 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/26(月) 16:39:45.42 ID:XTUScEFM0
真姫「パパ、ママ本当にありがとう!」
8人も真姫に合わせてお辞儀をする。
真姫パパ「真姫、いやμ'sの9人にお願いがある」
真姫パパ「必ず悔いの残らないように。そして、必ず全員無事に大切な人の場所へ帰ってほしい」
μ's「はい!」
穂乃果(大切な人の場所…。必ず、帰って見せる!)
真姫ママ「そろそろいいかしら?」
真姫パパ「そうだな。入りなさい!」
真姫パパの声掛けに合わせて職員と街の人合わせて6人が院長室へ入ってくる。
その6人は大きな箱を持っている。
真姫パパ「その中に入っているものは私たちからだ。受け取ってほしい」
6人の中の一人のおばさんが代表として前に出てくる。
穂乃果「あーっ!!パン屋のおばさん!!」
おばさん「まさか、μ'sがこの街を救ってくれるなんてね!」
穂乃果「あの時はパンをくれてありがとうございました!」
おばさん「いいのよもう!さて、それじゃあ渡していくわよ」
5人が物を取り出しておばさんへ渡す。
おばさん「街の人たちの人脈を駆使して手に入れた回復道具だよ!あんまり多くはないけど、それでも足りなくはないはずさ!」
穂乃果「ありがとうおばさん!ハイポーションがいっぱい入ってる!」
真姫「とりあえず、あとで私のクリスタルの中に入れておくわ」
凛「真姫ちゃんの何でも入れれるクリスタル!!」
真姫パパ「真姫がオトノキザカに行くときに渡した道具が役に立っているようで安心したよ」
凛「そのびっくりアイテムって全部真姫ちゃんのお父さんの!?」
真姫「今は彼らがくれる道具に集中しましょう?」
おばさん「もう大丈夫かい?次はこれだよ!」
まず目に入ったものがたくさんの矢だった。
海未「補充しようと思っていたんです!ありがとうございます!!」
次に渡されたものは美しい扇。
穂乃果「扇ってことは真姫ちゃんのだ!」
310 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/26(月) 16:54:58.46 ID:XTUScEFM0
真姫パパ「お前が使っていた扇はもうボロボロになっただろう?その状態で昨日の戦いでも使い、さらにボロボロになったはずだ」
真姫「ええ、困っていたところなの。イムタージュにはないから…」
おばさん「そこで私が病院長からの要請を受けて、あらゆる手を駆使して取り寄せたのよ!」
穂乃果「おばさんってパン屋さんじゃ?」
おばさん「ふふふっ、実は私はイムタージュの物流を牛耳っているのよ!!」
にこ「とんでもないパン屋さんね…」
真姫はおばさんから扇を受け取って、ゆっくりと開く。
開いた扇は、以前の『紅蓮の扇』よりも明るい赤で染まっている。
扇の弧の部分には刃がついており、一目で紅蓮の扇よりも切れ味が高いとわかる。
燃え盛る炎のような刺繍がされており、紅蓮の扇よりは少しだけ重い。
おばさん「その扇の名は『烈火の扇』よ!」
真姫「烈火の扇…」
真姫はかみしめるように扇を閉じて、おばさんに一礼をする。
真姫「ありがとう!」
おばさん「さぁ、まだまだ終わらないよ!次はこれさ!」
次に掲げられたものは2本のナイフ。
それを見てにこが前に出てくる。
にこ「ナイフということは私のモノね」
にこ「私のナイフもずっと使っていたし交換しようと思ってたのよ」
おばさん「そのナイフの名前は『アサシンナイフ』よ」
にこ「2本ともびっくりするほど軽いし、刃も特殊な形だから刺さったら簡単には抜けないかも。それにとても鋭利だから急所を狙いやすいわね」
ナイフの持ち手の底を互いにくっつけると、カコンという音とともにくっつく。
にこ「この戦い方もできるし…最高!ありがとう!」
おばさん「武器はこんな感じよ!そして最後にこれ!」
おばさんが取り出したものは1着の服。
ことり「あっ!その服!」
おばさん「あとはことりちゃんに任せるわね」
ことりが服を受け取り、穂乃果の前へ行く。
ことり「これは穂乃果ちゃんの新しい服です!実は昨日のうちに決めたの!」
穂乃果「えっ!?本当!?」
ことり「着てきて!」
311 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/26(月) 17:11:37.45 ID:XTUScEFM0
2分後に穂乃果が部屋に入ってきた。ことりに用意してもらった服を着て、ついでに武器も携えて入ってきた。
スカートの内側にはフリルがついており、スカートの上にスカートチックなパーツをつけることで見栄えが良くなる。
上半身の服は以前のものとあまり変化はないが、一番大きな変化はマントだ。
以前は大きなマントだったが、今回の服では赤いスカーフに変更された。
ことり「とっても似合ってる!」
穂乃果「さすがことりちゃん!とってもおしゃれ!」
ことり「しかも実用性も高いんだよ!布はただの布じゃなくて魔力でできた特殊な布なの!衝撃にとっても強いんだよ!」
ことり「しかも軽いから、穂乃果ちゃんのスタイルに合ってると思う!」
ことり「さらに、マントをスカーフにすることで邪魔じゃなくなった!」
やりきったような顔で穂乃果の服を眺めることり。
穂乃果「これで100人力だよ!」
おばさん「似合ってるね!…さて、これで全部だよ。みんながんばってきな!」
μ'sは6人にお礼をし、ひとまず院長室から退出する。
仮眠室に戻って全員で集まる。
絵里「さてと、それじゃあこれを見せましょうか?」
バックから取り出したものは『つながりの羽』。
真姫「それはつながりの羽ね!よかった!手に入ったのね」
にこ「それにこの街も守れたし、大成功ね!」
花陽「でも、また敵が攻めてきたらどうするんだろう?」
希「それに関しては、ゴールゴストの兵たちがイムタージュの近くに野営地を作って守ってるらしいで」
海未「用意周到ですね」
絵里「それで、これからのことなんだけど…一度サクラコ様のもとへ戻らない?」
にこ「そうね。導きのチュードがある場所が詳しくわかるかもしれないし」
真姫「その前に、みんなにお願いがあるの」
穂乃果「お願い?」
真姫「この街をもう一度離れる前に…ライブをやりたいの!」
ことり「いいね!私もやりたい!」
真姫「みんなも、いいわよね?」
みんなが笑顔でOKを出す。
真姫「それじゃあ、パパに聞いてくるわ!準備ができ次第やりましょう!」
312 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/26(月) 17:39:29.25 ID:XTUScEFM0
その3時間後、街の全員が病院の敷地内に集まる。
全員が注目しているのは、敷地内に臨時で作られたステージだ。
衣装に身を包んだμ'sがステージに上がると大歓声が上がる。
9人が一列に並び、代表として真姫が前に出て挨拶をする。
真姫「知っている人もいると思うけれど、私たちは踊り子としても活動しています」
真姫「みんなに集まってもらったのは、私たちの感謝を私たちのやり方で表したかったからです」
最前列で見ている真姫パパと真姫ママをチラ見して、真姫は続ける。
真姫「最初は私がセンターの曲で、ってなってたんだけど私の頼みで曲を変えました」
真姫「私がμ'sのみんなと出会えた奇跡と、これからの私達の思いをこの曲に乗せて伝えます!」
真姫「『それは僕たちの奇跡』!」
大興奮のままライブが始まる。
出会えた奇跡でもらえた勇気。
みんなが笑える明日を信じて精一杯力の限り、最後まで駆け抜ける。
μ'sの強い思いがその一曲に込められていた。
創世神の世界、その中心にある祭壇。
μ'sの9人はそこへ転送された。
穂乃果「あれ!?いきなりここだ!」
イムタージュでのライブを終えたμ'sは身支度を済ませて、サクラコから受け取った転送クリスタルでジーズへ飛んだ。
村長に事情を話してもう一度創世神の世界へ来ると、前回とは違って急にサクラコのいる祭壇へ飛ばされたのだ。
サクラコ「もう一度あの道を通るのは面倒でしょう?ですので、あなたたちがこの世界へ来るときはここへ飛ぶようにしておきました」
花陽「これで次からもすぐに会えるね!」
凛「便利だにゃ!」
穂乃果「サクラコ様、つながりの羽を手に入れました!」
サクラコ「よくやりましたね。それはこちらで預かりましょう」
穂乃果の手元からつながりの羽が浮き、サクラコのもとへ飛んで行って光に包まれる。
台座が魔法で用意され、その上に添えられた。
サクラコ「導きのチュードの場所はアマノダケの近くの聖なるほこらにあると言いました。詳しい場所を教えましょう」
サクラコが手を振るうと、9人の前に地図が現れてアマノダケの近くが光る。
希「この場所は…アマノダケの裏にある森林やなぁ?」
サクラコ「そのほこらはとある一族が守っています。名は『リーズン一族』」
海未「な!?」
穂乃果「どうしたの海未ちゃん?」
海未「…『リーズン一族』は、私が居た一族です」
#40【それは僕たちの奇跡】end...
313 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/02/26(月) 17:40:03.60 ID:XTUScEFM0
次回のラブライブ!
#41【故郷】
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/02(金) 01:45:03.02 ID:Up543X4j0
まだ続いてて安心した
315 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/03/02(金) 13:20:49.71 ID:+efpWNU20
かなり期間が空いてしまって、読んでくださっていた方々が離れてしまったことがとても悔しいです…
いつかその方々が
「あ、これ完結したんだ!読んでみようかな?」
って思っていただけるように頑張って進めます!
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/02(金) 19:39:13.00 ID:JiuZLFRqo
離れずちゃんと読んでるよー
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/12(月) 17:57:51.99 ID:uFbtHkbA0
>>296-313
乙です!
やっと追い付いた!
318 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/03/23(金) 20:51:20.12 ID:+GKEbFRT0
続きはもう少し待ってくださいね
319 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/04/08(日) 20:48:59.21 ID:wI2PlHtn0
新生活ということもありまして落ち着いて書ける時間がありません。
適当に書きたくないということもあり、更新が大幅に遅れています……
次の投稿はもう少し社会の荒波に揉まれてからにさせてください…
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2018/04/08(日) 20:51:21.97 ID:0PezrlE80
新卒か?
321 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/04/16(月) 20:21:13.60 ID:gdSVZTQ10
#41【故郷】
穂乃果「海未ちゃんがいた一族って…!?」
サクラコ「リーズン一族に会うためにはこの力が必要になります」
サクラコが手を振るうと9人の体に光の魔力が灯り、うっすらと消えていく。
花陽「この魔法って…?」
サクラコ「行けば分かります。私の力はまだ戻っていないのでみなさんのお手伝いをすることはできませんが、よろしくお願いします」
海未「いつかみんなには言わなければならないと思っていました」
海未「アマノダケ近くの祠へ向かう途中で…すべてを話します」
ことり「でも、アマノダケまでどうやって行こうか?」
真姫「アマノダケに近い場所は…マイルズやネルカドム、クロスシーラかしら?」
花陽「マイルズまでの転送クリスタルをことりちゃんが持ってなかった?」
ことり「うん!ヴォリザードと戦った後にママからもらったクリスタルがある!」
絵里「じゃあそのクリスタルを使ってマイルズまで行って、そこから歩きましょうか」
キュイイイイイイイン...
ことりが持っていたマイルズへの転送クリスタルを使用してマイルズまで来る。
転送された先はことりの家の前。
以前ここで出会った7人はマイルズに初めて来た時を思い出す。
ことり「マイルズを旅立ったのは1か月くらい前かぁ…」
真姫「あの時は穂乃果と海未と私と希と花陽とにこちゃんの6人だけでこの街へ向かってたのよね」
ことり「船が襲われて、その時に出会ってマイルズまで来ていろいろあって…」
にこ「すっごく前のように感じるわね」
凛「凛はその時のこと知らなかったにゃぁ」
絵里「私も知らないわ。マイルズでのことは大体聞いたけど、きっと言葉じゃ表せないくらい色々あったのでしょう」
ショウヘイ「ことり姉ちゃん!!!」
2人の子供が走ってくる。
マイルズでことりと仲が良かったショウヘイとカズヤだ。
ことり「ショウヘイくん!カズヤくん!久しぶり!!」
カズヤ「あっ!μ'sも一緒だ!!」
2人につられて村人がことりの家に集まってくる。
322 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/05/17(木) 12:47:47.77 ID:y4hDEgO3O
今日、続きを投稿します
323 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/17(木) 19:37:06.81 ID:4kkGm7l0O
待ってました!!
324 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/05/17(木) 21:59:03.53 ID:FaOf7pIX0
村人「どうしたんだいことりちゃん、帰ってきちゃって」
ことり「これからアマノダケに行こうと思いまして」
シュウヘイ「ええ!?少し休んでいかないの?」
ことり「本当は休んでいきたいんだけど、そうもいかないの」
カズヤ「μ'sは忙しんだから、わがまま言うなよショウヘイ」
ショウヘイ「だって…」
カズヤ「聞いてくれよことり姉ちゃん。ショウヘイってば毎日のようにことり姉ちゃんのことばっかりーー
ショウヘイ「わーーーーーーーーーーっ!!!!!!!」
村長「ことりをありがとうねμ'sのみんな」
穂乃果「いえいえ!ことりちゃんにはすごく助けられてます!」
穂乃果「これを見てください!」
穂乃果は背中に携えていた剣を抜き、村長に見せる。
太陽に照らされて刀身が輝く「フェアリー・サンシャイン」。
村長「なんと、美しい剣…」
穂乃果「村長さんからいただいたフェアリー・エフェクトが強くなった姿です!」
村長「なんとまぁ!使ってくれてたんだね!」
凛「穂乃果ちゃんの剣って、クロスシーラで打ち直されたけどもともとはマイルズでもらったものだったんだね!!」
真姫「わかりやすい説明ね」
絵里「その打ち直しの原因は私なのよね…」
穂乃果「私たちの成長の結果だよ!!」
にこ「ミス・ポジティブね」
穂乃果「この剣をもらった時に『村の名剣』って言われたんですけど、どうやら希少なレッドクリスタルっていうのが使われてたみたいなんです。いったい誰が作った剣なんですか…?」
325 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/05/17(木) 22:46:06.85 ID:FaOf7pIX0
村長「この剣は500年前からこの村にある剣なの」
村長「歴史では、この村の危機に手練れによって使われた剣、とある」
にこ「そして穂乃果の手に渡ったのね」
穂乃果「よかったんですか?そんなすごい剣…」
村長「代々その剣を管理してきたのは村長なのよ。だから大丈夫よ」
穂乃果「この剣は光の魔力を携えているすごい剣なんです!!」
村長「この剣がこの村に来る前のことでわかっていることはほんの少しだけ」
村長「剣が作られてかなり早い段階でこの村に来たということと…」
村長「この剣の作成者の名前だけです」
にこ「いったい誰が作ったのかしら?やっぱり屈強な男?」
村長「いえ、女性ですよ」
絵里「すごいわね、女性の鍛冶師だったのね」
村長「『ユキホ』という女性がこの剣を打ったらしいです。500年も前のことなのでもう生きてはいないでしょうが…」
穂乃果「っ…」
凛「すごいにゃ!!凛も剣を打ってみたいにゃ!」
真姫「凛がやったら剣が折れそうね」
凛「真姫ちゃん!!!!」
穂乃果はぎゅっと剣を握りしめ、鞘に納める。
穂乃果「…ありがとう」
希「そろそろいこか?」
花陽「穂乃果ちゃんたちが話をしてる間に、ことりちゃんとショウヘイくんもお話しできたみたいだし大丈夫そう!」
穂乃果「私も、すごくいい話を聞けた!」
海未「それでは、アマノダケへ向かいましょうか。道中で、私のことを話します。」
マイルズの村人に見送られながら、μ'sは村を旅立った。
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/01(金) 02:09:44.13 ID:Z4DGzYQA0
>>321
>>324-325
乙です!
続きを気長に待ってます!
327 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/06/12(火) 22:30:34.47 ID:i/qOOlvs0
アマノダケへ向かう道中で海未は一族について口を開いた。
海未「私の一族は『リーズン一族』といいます。一族の里はレンドラストのスクリオーネから少し離れたところにあったといいます」
絵里「スクリオーネの近くってことは、レンドラスト大陸の中でもかなり西側なのね」
凛「あったってことは…?」
海未「私が生まれて間もない頃に、里が魔物に襲われてしまってなくなってしまったんです」
海未「私の母は魔物に襲われてそこで亡くなりました」
海未「父は私を連れて命からがら逃げ、オトノキザカの近くまで離れてそこで生活を始めました」
ことり「そういういきさつがあったんだ…」
希「海未ちゃんと海未ちゃんのお父さん以外の人たちはどうなったん?」
海未「ほんの少ししか聞いてませんが、生き残った一族の人ともめたみたいです」
海未「森で住んでいたのは、園田家の掟だといわれましたがそれが本当だったかはわかりません」
ことり「小さい頃、私と遊んでた時はお父さんはいたよね?」
海未「はい。でも、2年前にオトノキザカの森の中で父の遺体が見つかりました」
穂乃果「い、遺体って…?」
海未「父の体には切り傷や打撲傷、火傷傷と多くの傷があり、父が倒れていた場所の草木は荒れていました」
花陽「そんなことが…」
海未「それ以来私は、強くなることを決めたんです。それがこの旅で役に立つとは…」
希「強い決意やったんやね。じゃないとそんなに弓矢の扱いがうまくなることはないやん」
海未「リーズン一族は弓矢の才能に長けていたため、父にも弓について習っていたことがありました。ですが、弓に対して真摯に向き合ったのは父と別れてからです」
凛「海未ちゃんはμ'sの最強のアーチャーだにゃ!弓と矢を持たせたら右に出る者はいないにゃ!」
真姫「その弓の技術は一族の才能ではないわよ。海未の努力の結晶だわ」
絵里「あなたの射撃を見ればわかるわよ。あれはあなたの積み上げてきたものよね」
海未「…ありがとうございます、みなさん」
海未「みなさんと出会えて、本当によかったです」
328 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/06/12(火) 22:47:20.14 ID:i/qOOlvs0
一日かけて歩き、μ'sはアマノダケの裏に広がる大森林に到着する。
道中では魔物とエンカウントすることはなかった。(穂乃果たちのレベルが高すぎるため)
穂乃果「魔物とほとんど会わなかったから一日でついた!」
穂乃果がそう言いながら森に入ると、茂みから急に魔物が飛び出してくる。
穂乃果「言ったそばから!!」
背から剣を抜き、そのまま魔物の頭部を深く切り裂いて魔物は一瞬で生き果てる。
穂乃果「もうびっくりしたよ…」
凛「え、えぐいにゃ…」
真姫「きっとこの森には私たちに挑んでくる魔物もいるのよ。注意して進みましょう。地図によるとこっちよ」
魔物と戦闘をすることもあったが、苦戦することなく進んでいく。
開けた場所に着いたと思うと、木の柵で囲まれ、木材でできた家が密集した村を発見。
にこ「あれじゃないかしら?」
にこは村のほうへ走っていく。μ'sもにこを駆け足で追う。
すると村の門が少し開き、その間から男性2人が弓を引いた状態で現れる。
にこ「な、なに!?」
男性「止まるんだ」
凛「きょ、強行突破するかにゃ…!?」
真姫「待ちなさい」
真姫が周りを観察すると、木の柵の多くの箇所から少しだけ矢が飛び出ている。
真姫「きっと、あの柵の向こうにも弓を引いている人たちが大勢いるわ」
穂乃果「私たちはμ'sです!リーズン一族の方ですか?あなたたちに用があってきました!」
男性「私たちを知っている…?貴様ら、魔王の手下か!!」
にこ「悪化してるじゃないの!!!」
穂乃果「どどどどどどうしよう!!!」
329 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/06/30(土) 13:19:55.10 ID:EQimWHe5O
もうすぐ更新予定です
330 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/07/17(火) 22:13:39.61 ID:BxF9tXVT0
希「海未ちゃんが自己紹介してみるのとかどうやろうか?」
絵里「もしこの方たちが海未のことを知っていたら効果的かもしれないわ!」
男性「何をこそこそしゃべっている!」
時間がないと判断した海未は一歩前に出る。
海未「私の名前は園田海未。リーズン一族の園田海未です」
男性「海未…?」
男性たちがざわざわしだす。
門の中から男2人が槍を持って出てくる。
男性「ゆっくりと里の中に入りなさい」
ことり「だ、大丈夫なのかな?」
そのままゆっくりと大きい家へ連れて行かれる。
里は木製でできた家が並んでおり、里の中心と思われる位置には家はなく広場のようになっている。
里の住人も同じ家に向かっており、じろじろと見られている。
大きい家に入る。
中には屈強な男や女が集まっている。
中心にいたムキムキの男がしゃべりだす。
ムキムキの男「本当に海未か?」
海未「はい。私が園田海未です」
ムキムキの男は海未をじっと見つめ、答える。
ムキムキの男「…母や父にそっくりだ。本当に海未のようだね」
男がそう答えると、場の緊張感が急になくなり穏やかなムードになる。
穂乃果「信じてもらえたみたい!」
ムキムキの男「私がリーズン一族長のブラッシュだ。君は赤ん坊だったから覚えていないだろうがよろしくな」
ブラッシュは隣にいた好青年の肩を抱き寄せてμ'sに紹介する。
ブラッシュ「こいつは俺のせがれのコマートだ。言っておくが、この一族の中で俺の次に強いぞ」
コマート「よろしくお願いします!あなたたちがμ'sですよね?一度お手合わせ願いたいです!}
絵里「好青年ねぇ…」
希「なんやえりち狙っとるの?」
絵里「思ってもいないこというんじゃないの。狙っていないし、第一今の私たちにはそんなことしてる場合じゃないわ」
凛「ちょっと失礼なんじゃ…」
穂乃果「あとで手合わせしようね!」
コマート「はい!!!」
(先に言いますが、コマートは誰とも恋愛になりませんよ)
331 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/07/19(木) 22:04:38.13 ID:ndy8l+GF0
ことり「私たちは歓迎されているってことかな?」
ブラッシュ「今回だけは特別だ。同じ一族の血を引く者に武器を向けてしまったからな…」
真姫「リーズン一族は基本的に隠れて過ごしているのよね?」
ブラッシュ「そうだ。だがこうなったのも何かの縁だ、少しの間だがゆっくりしていきなさい」
海未「聞きたいことがあるのですが、いいですか?」
海未「なぜ、私はこの一族から離れることになったのでしょうか?父からはもめたと聞いたのですが」
リーズン一族で最長寿である男性も前に出てきて会話に参加する。
最長寿「わしがこの里で一番長い。わしが説明しよう」
ブラッシュ「ありがとう」
コマート「彼は昔の族長なんです」
花陽「族長って血とかで決まっていないんですか?」
コマート「族長は一番強い戦士がなるんです。彼は高齢のため族長を降りました」
最長寿「なぜ海未と父がこの一族から離れてしまったか…。それは、父が母の願いを聞いたからじゃ」
海未「私の母の願いを…?」
最長寿「海未が生まれて間もない頃、魔物との戦いがあったのじゃ。そこで母が力尽きる時に、海未を安全な場所へと父に頼んだのじゃよ」
真姫「それで追放?」
最長寿「海未の父は自ら追放されることを望んだのじゃ。しかし、理由もなく追放するなど、ふつうはおかしいもの。じゃが海未の父と母は一族の中でもかなり強かった。じゃから、生き残った一族全員はその頼みを聞き入れたのじゃ」
ブラッシュ「そして追放され、安全な場所へと避難したんだ」
真姫「でも、そのまま一族と一緒にいたほうが安全だったと思うのだけれど?」
ブラッシュ「この一族は特別な力で守られている。しかし、その時は魔物たちに発見されて戦いになってしまった直後だ。一族が安全だとは言いにくかった」
ブラッシュ「今はこうやって立て直せたが、多くの犠牲を…」
真姫「そうだったの…。ごめんなさい」
穂乃果「海未ちゃんが本当にリーズン一族だったってことは、海未ちゃんはこの一族の一員としてまた迎えてもらえるってこと?」」
ブラッシュ「それはできない」
ブラッシュ「リーズン一族にとって、一度追放された者は他人も同然。海未をもう一度一族の仲間として向かれることはできない」
最長寿「こうやって族長の前に連れてこれたのも、父と母の功績があったからじゃよ」
コマート「海未さんのお父さんは元気ですか?今もオトノキザカの近くに住んでいるんでしょう?」
海未は一度言葉に詰まる。
ブラッシュ「ま、まさか…!?」
332 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/07/19(木) 22:22:20.98 ID:ndy8l+GF0
海未「父は、2年前に…」
ブラッシュ「いったい何があったのだ!?」
他の一族の全員も、海未の父が亡くなっていたと知りざわつく。
海未「何者かにやられました。私もその場所には居合わせていないので、これ以上のことは…」
ブラッシュ「そうか…。彼は素晴らしい戦士だった。」
海未「父もそういっていただけて幸せだと思います。ブラッシュさん、ありがとうございます」
そしてその場が一度静寂に包まれる。
その静寂を切り裂いたのは…
穂乃果「あ、あの!」
全員が穂乃果のほうを向く。
穂乃果「なんとか…海未ちゃんを一族に戻していただけないでしょうか?」
海未「穂乃果…」
ブラッシュ「それは本当にできない。掟で禁じられている」
穂乃果「そう…ですか…」
海未「いいんですよ穂乃果」
最長寿「はてさて、おぬしらはなぜこの場所に?」
絵里「私たちは、創世神様の導きでこの里へ来ました」
ブラッシュ「創世神…?」
希「神話では、女神様やね」
ブラッシュ「それは、女神サクラコか?」
にこ「ええ、そうよ。彼女がリーズン一族のもとへ行って導きのチュードをもらってきなさいって…」
最長寿「そうじゃったか…。ブラッシュよ、ついにこの時が来たのう」
ブラッシュ「ええ、私が族長の時に来るとは」
ブラッシュ「想定外ですとも…」
真姫(…?)
最長寿「この里に伝わる古の話をしようかの。ばあさん、たのむわい」
最長寿の声掛けに答えて、優しそうなおばあさんが前に出てくる。
ばあさん「では、古の話だよう」
ばあさん「導きのチュードとは奇跡を引き起こすといわれている鏡。女神に選ばれし者が鏡を手にするまで、その鏡を守る存在が必要だった…。それに選ばれたのが、リーズン一族。世界に隠れてずっと導きのチュードを守っているのですよ…」
333 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/07/19(木) 22:40:20.16 ID:ndy8l+GF0
ばあさん「そして古の掟は、女神に選ばれし者が導きのチュードを手にするということです」
最長寿「ありがとうばあさん」
穂乃果「私達が、女神に選ばれし者でいいんだよね…?」
ブラッシュ「それを証明する方法が、この里には伝わっている」
ブラッシュ「よければすぐにでも儀式を始めよう。準備はできているか?」
穂乃果「うん!大丈夫です!」
穂乃果がそう答えると、μ'sは里の裏口から森の中に連れて行かれる。
リーズン一族の代表者(族長や最長寿、男たち)が先導し、その後ろをμ'sがついていく。
残る一族の者たちは、里に残る。
ことり「道もない場所を進んでいく…。この森の中でその場所にたどり着けるのはリーズン一族だけだね…」
にこ「彼らが味方でよかったわ」
しばらく歩くと小さな祠に着く。
その祠には小さい台座と、その上に小さい石がくっついている。
ブラッシュ「この石を触り、祠が光り輝けば選ばれし者だと証明される」
最長寿「どうぞ、触ってくだされ」
9人は石を囲むように立つ。
穂乃果「これで導きのチュードが手に入れば、やっと創世の剣を手に入れることができるね…」
穂乃果「でも、それと同時にリーズン一族の役目も終わるみたい。いいの?海未ちゃん」
海未「ええ…大丈夫です。きっとこの時のためにあるのですから…!さあ、やりましょう!」
9人で石に順番に触れていくと、触れるたびに祠に輝きが灯る!
ポゥンポゥン…
最長寿「おお…。これが選ばれし者の光…」
ばあさん「一族の役目もこれで終わるんですねえ」
コマート「きれいだ…」
すると台座が光に包まれて消滅し、中から光にあふれた何かが出現する。
それは宙をふわふわと舞い、穂乃果がキャッチ!
掴むと光は広範囲に拡散する。
穂乃果が手に持っていたものは小さな手鏡。小さいが、確かに光を感じる。
穂乃果「これが…導きのチュード…」
μ'sは導きのチュードを手に入れた!
最長寿「光が解き放たれ、我々の役目が終わった…」
ブラッシュ「それと同時に女神の守りも解けたということだ」
花陽「創世神の守り?」
334 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/07/19(木) 22:55:12.05 ID:ndy8l+GF0
コマート「導きのチュードの力で、外敵を寄せ付けないようにしていたんです。過去に一度だけ魔物に見つかってしまい、その時は守りが薄くなってしまいましたが、それ以降は外敵が里に近づくことはありませんでした」
真姫「やっぱり、特別なアイテムってことよね。里とこの祠を守る…。世界樹の簡易版のようなものかしら」
コマート「これからは、魔物たちに見つからないようにひっそりと暮らしていくしかないですね」
ドォォォォン!!!!!!
コマートがそう言った瞬間に、里のある方向から爆発音がする。
ブラッシュ「なんだ!?」
コマート「里が襲撃を!?」
ことり「いくらなんでも早すぎじゃ…」
絵里「とりあえず里のもとへ行かなくちゃ!」
ブラッシュ「リーズンの里へ戻り、外敵を排除するぞ!!」
ブラッシュの声掛けに合わせて、同行してきた男性やコマートも雄たけびを上げる。
ブラッシュ「何人か、彼らとともに」
男性2人が最長寿とばあさんとμ'sのそばに寄る。
真姫「導きのチュードは私が預かっておくわね」
穂乃果は真姫に渡し、真姫は収納クリスタルに導きのチュードをしまう。
穂乃果「私たちもたたかいますよ!」
ブラッシュ「いや、大丈夫だ。一族ではない者には関係がない戦いだ」
コマート「リーズン一族は戦闘の一族でもあるんです!数が少なくとも、戦闘能力は高いんですから!」
コマート「敵を弓でいる能力。槍で敵を討つ能力。短剣で獲物を狩る能力。それを兼ね備えて鍛え上げているのが僕らなんです!!」
ブラッシュ「そういうことだ。ひどい言い方をすれば、君たちはもはや部外者だ」
穂乃果「そ、そんな…」
穂乃果の前に海未が歩み寄る。
海未「彼女たちはリーズン一族とは全く関係ありませんし、私も一族の者ではありません」
ことり「う、海未ちゃん」
ブラッシュ「そうだ、だからーーー
海未「ですが、リーズン一族が私の故郷であることには変わりません!」
海未「父と母が愛したこの里が襲われているのに…。私達μ'sは、放っておくわけにはいかないんです!!」
ブラッシュ「だ、だが…」
最長寿「よいのではないかブラッシュ。掟を破らないことは大切じゃが、それ以上に守らなければならないものがあるじゃろう?」
335 :
◆G2i9TD/uc6FP
[saga]:2018/07/19(木) 23:07:04.43 ID:ndy8l+GF0
ブラッシュ「…わかりました」
ブラッシュ「μ's、君たちはその二方を守りながら里を目指してくれ。里の場所は二方がわかる」
最長寿とばあさんに手振りをしながらμ'sにお願いする。
ブラッシュ「私達は里へ行く。道中では魔物が襲ってくるだろうから、どうか守ってやってくれ」
海未「わかりました。このお二人は私たちが責任を持って里までお連れします」
コマート「君たちが里に着くころには、戦いは終わってるよ!」
ブラッシュ「コマート、集中するんだ」
そう言って、ブラッシュ率いる代表者たちは木々の間を障害物とは思えないようなスピードで走り抜けていった。
穂乃果「それじゃあ行きましょう!」
μ'sも武装をし、最長寿とばあさんと共に里へと向かう。
歩き出そうとしたその時、木の間からサルのような魔物が10匹とびかかってくる!
真姫「敵よ!!」
μ'sメンバーは軽やかな攻撃で魔物を沈める。
最長寿「魔物からすれば、いつも無意識のうちに近寄れなかった場所へいけるようになっておる。魔物と遭遇する確率はいつもの比ではないぞい!」
そう言った矢先、地面の中から大きなモグラの魔物が飛び出してくる。
しかしそのモグラの眉間に強烈な矢で一閃!!
魔物は一撃で消滅する。
海未「何匹向かって来ても関係ありません。里へ向かう魔物を減らすためにも、遭遇した魔物はすべて倒していきましょう!」
絵里「賛成よ海未!」
凛「どっちに向かえばいいかにゃ?」
ばあさん「このまままっすぐじゃ」
にこ「よし…久しぶりに腕が鳴るわね!」
花陽「がんばる!」
希「ことりちゃんは2人に寄り添ってあげて!」
ことり「わかった!もし傷ついても回復するね!」
穂乃果「リーズンの里へ!!」
#41【故郷】end...
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