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【ガルパンss】まほ「Eシリーズを倒すぞ!」みほ「え?」
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429 :
amano
[saga]:2016/08/05(金) 00:38:55.08 ID:IoSMwUCY0
西「それよりもだ。少し皆に頼みたいことがあるんだが……」
寺本「なんでありましょうか?」
玉田「西隊長の御命令とあらば、すぐにでも突撃───」
西「待て待て突撃ではないっ……少し気になっていることがあってな……」
西「私が『撃て』と言ったら、皆一斉にあの高架道路に射撃してくれないか?」
細見「高架───小田原厚木道路ですか?」
西「あぁ……実は先程から誰かの視線を感じててな、恐らくあそこからなんだ」
名倉「なんとっ!?それは本当でありますか!?」
寺本「影からこそこそ監視するなど!もっと堂々と姿を見せ合っての射撃戦こそ戦車道の魂っ!」
玉田「ふむ、そう言うことでしたらお任せ下さいっ!我々が不届き者共を成敗致しますぞっ!」
知波単一同「「「ソウダソウダー」」」
西「皆……恩に着るっ」
430 :
amano
[saga]:2016/08/05(金) 00:39:57.59 ID:IoSMwUCY0
西「それじゃあいくぞっ、私が撃てと言うまで砲塔も向けるなよ?気付かれるからな」
知波単一同「「「はいっ!!」」」
西「それじゃあ……」
西「……」スゥゥ…
西「……よしっ、撃てっ!!」
ギュィィィィン(一斉に小田原厚木道路へ向く砲塔)
ズババババババババァァァァァァンッッッ!!!!
ドガガガガァァァァァンッッ!!
西「……」ジー…
西「……!!」
シュパッ、シュパッ
偵察小隊E10十号車「きゃぁぁっ!」
偵察小隊E10九号車「ぐわっ!」
西「やはりいたかっ!」
知波単一同「「「おぉぉ!!」」」サスガニシタイチョウダッ
福田「先程の西隊長殿の不審は杞憂ではなかったのでありますねっ!」
西「あぁ!……まだいる筈だっ!各車装填が終わったら順次砲撃っ!」ガチャコンッ
431 :
amano
[saga]:2016/08/05(金) 00:42:23.29 ID:IoSMwUCY0
偵察小隊隊長「なにっ!?気付かれたっ!?」
偵察小隊副隊長「そんなっ、敵の隊長が少し訝しんだだけで、他にはそんな素振りはなかったのにっ……」
偵察小隊隊長「ともかく気付かれたのなら作戦を早める他ないっ……」ヒュンッ
ピピッ
偵察小隊隊長「第2小隊、第5小隊っ、今すぐに攻撃を開始っ、繰り返すっ、今すぐ攻撃を開始───」
千代『あら、予定より2分早いわね』
第5小隊隊長『了解した、これより知波単学園の守護する飯泉橋の突破を図る』ギャラギャラギャラ
偵察小隊隊長「現在知波単学園は……ヒュンッ……我々の方に注意を……ヒュンッ向けているっ」ヒュンッヒュンッ
偵察小隊隊長「大学選抜と聖グロリアーナはまだこちらの動きには気付いていないっ」ヒュンッ
偵察小隊副隊長「攻撃を頼みます!」ヒュンッ
千代『ふむ、急がないと偵察小隊が危ないわね……第2小隊、狩川橋を渡るわよっ』ギャラギャラギャラ
第5小隊隊長『第5小隊全車、飯泉橋を一気に渡るぞっ!』ギャラギャラギャラ
432 :
amano
[saga]:2016/08/05(金) 00:43:07.62 ID:IoSMwUCY0
次回、第5小隊&偵察小隊vs知波単学園
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/05(金) 06:44:14.34 ID:tvNCnNVro
乙です
西隊長が活躍しただと
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/05(金) 11:30:47.23 ID:Vq3kfIQao
さすが突撃以外有能な西隊長
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/05(金) 23:47:00.03 ID:YwgNmUhG0
奇襲を防いで先制できてなおひっくり返される性能差か…
436 :
amano
[saga]:2016/08/06(土) 00:10:03.85 ID:VGy0aH0g0
ギャラギャラギャラ───
ピピッ
第5小隊隊長「……全車聞こえるか?」
第5小隊一同「「はっ」」
第5小隊隊長「よし……我々がこれから相手をするのは、勇猛果敢な突撃戦法で知られる知波単学園だ。例の大学選抜戦でもかなりの戦果を残していると聞く。決して油断するなっ」
第5小隊一同「「はっ!」」
第5小隊隊長「それと未確認の情報だが、オイなる新型重戦車が試合直前に援軍に来たらしい。どの様な姿かは分からないが、注意をしておいて損はない。留意しておいてくれ」
第5小隊一同「「はっ!」」
第5小隊隊長「……よし、全車最高速で飯泉橋を突破するぞっ!知波単学園の守備が固まる前に東側に渡り切るっ」ギャラギャラ
ブゥゥゥゥンッ
知波単斥候車「……ん?」チラッ
437 :
amano
[saga]:2016/08/06(土) 00:11:26.84 ID:VGy0aH0g0
ギャラギャラギャラッ(飯泉橋を渡る第5小隊)
知波単斥候車「わっ!?てっ、ててて敵襲っっ!!」
───ヒュンッ
ズバァァンッ
知波単斥候車「うわぁぁ!!」(シュパッ)
西「敵襲っ!?」
福田「はいっ、新手の敵が飯泉橋を一気に渡って来た模様でありますっ!!」
西「くっ、この為に我々を監視していたのか……っ」
西「橋近くの車両は敵を迎撃しろっ!オイ二号車も橋へ向かってくれっ!」ヒュンッ
オイ二号車「心得ましたっ」ゴゴゴゴゴッ
ズバァァンッ!
ドガァァンッ
438 :
amano
[saga]:2016/08/06(土) 00:12:22.91 ID:VGy0aH0g0
寺本「敵車両発見っ!攻撃開始っ」バァンッ
玉田「撃て撃て撃てぇっ!!」バァンッ
キィンッグワァンッ
第5小隊E50八号車「敵の火力は貧弱だぞっ!押し込めぇ!」ギャラギャラギャラ
第5小隊E50三号車「車角30°を維持しながら前進っ、敵の砲弾に対する防御を少しでも高めるんだっ」ギィィン
ズバァァンッガシャァン(シュパッ)ギャァァ
浜田「くっ、なんたる硬さだっ!全く通用しないっ」ズバァァンッ
名倉「怯んだら敗けだぞっ!どんどん撃てぇ!!」ズババァンッ
福田「うぅ、数では勝っていても車両の性能差が残酷であります……っ」ヒュンッ
ゴゴゴゴゴッ
西「撃てっ!」
ズドォォンッ!!
439 :
amano
[saga]:2016/08/06(土) 00:13:12.61 ID:VGy0aH0g0
───ヒュンッ、ギィィィンッ
西「ぐっ……」グラグラ
西「っ、高架道路からも……っ」キョロキョロ
西「……細見っ、池田っ!」
細見「はいっ!」
池田「はっ」
西「九五式軽戦車を数両率いて高架道路に向かってくれないかっ!そこの敵を牽制して攻撃の手を少しでも緩ませてくれっ」
細見&池田「「了解ですっ!」」ギャラギャラ──
西「うぬぬぬ……」ピピッ
西「愛里寿殿っ、聞こえますでしょうかっ!!」
愛里寿『西さん、どうかし───』
西「現在知波単学園は敵の猛攻を受けておりますっ!!何とぞ御支援の程をお願い致したくっ……!」ギィィン
愛里寿『っ!敵襲……っ?』
440 :
amano
[saga]:2016/08/06(土) 00:14:44.33 ID:VGy0aH0g0
西「はいっ、不覚ながら飯泉橋を突破されっ、高架道路との挟み撃ちに合っておりますっ」
愛里寿『っ!分かった、すぐに増援を───』
ダージリン『───ちょっとお待ちになって』
愛里寿『えっ?』
ダージリン『……こちらも、既に知波単と同じ状況に陥っているかもしれないわね……』チラッ
愛里寿『!?』バッ
ギャラギャラギャラ───(第2小隊)
ダージリン『……』チラッ(小田原厚木道路上に控えるE10が5両)
ダージリン(ふぅ、あんなに平べったい戦車なら、見つからずに小田原厚木道路上をここまで来ることも可能ね……)
ダージリン(そして嫌らしいことに、あの戦車達がいる位置は富士見大橋を狙える絶好のポジション……)
ダージリン『……愛里寿さん、私達は否応なしに目の前の部隊と戦わされることになりそうよ』
愛里寿『あぁ……と、言うことだ。本当に済まないが、知波単は自力で状況を打破してほしい』
西「成る程、孤軍奮闘と言うことですねっ!心得ましたっ!そちらもどうか御武運をっ!」
愛里寿『ありがとう、こちらからも健闘を祈る』
ピッ
441 :
amano
[saga]:2016/08/06(土) 00:15:54.22 ID:VGy0aH0g0
次回、引き続き知波単の奮闘
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/06(土) 05:42:32.23 ID:JZg/76kjo
乙です
443 :
amano
[saga]:2016/08/07(日) 00:11:38.53 ID:H/Gh+fTT0
西「……よしっ」ペシッ(自身の頬を叩く)
西「この絶体絶命の状況下こそ我が知波単が大きく飛躍する千載一遇の機会っ!」
西「この場を乗り切り新たな知波単魂を必ず得て見せるっ!戦車前進っ!!」ギャラギャラギャラ
オイ二号車「撃てぇぇっ!!」
ズドォォンッ
ガシャァァンッ!!
第5小隊E50九号車「うそっ、やられたっ……」(シュパッ)
オイ二号車「よしっ、この調子で敵の数を減らすぞぉ!」ゴゴゴゴゴッ
玉田「さすがは新型戦車っ!あのいー五十に対して圧倒的破壊力だなっ!!」
寺本「知波単魂を敵に見せつけてやるべしっ!それぇぇっ」バァンッ
444 :
amano
[saga]:2016/08/07(日) 00:17:30.65 ID:H/Gh+fTT0
第5小隊E50五号車「ぐっ、なんだあの戦車はっ……!?」
第5小隊副隊長「あれが恐らくオイっ……でかっ」
第5小隊E50四号車「本当にでっかい……っ、E100くらいあるのでは……?」
第5小隊隊長「遂に出てきたか……全車、例の新型重戦車に集中砲火!奴の砲はE50の装甲をも貫くぞっ!」ズバァァンッ
ギィィンッキィィンッ
オイ二号車「ひぃぃっ!凄い撃たれてるっ」ギィィンッ
西「大丈夫だっ、オイはちょっとやそっとの攻撃では撃破されないっ!」キィィンッ
オイ二号車「たっ、確かにチハなら一撃の所を既に十数発……この戦車っ、硬いっ!!」
西「そうだっ、オイは硬いっ!」(反復)
西「いー五十の部隊と交戦中の車両はオイ二号車の周りに集まるんだっ!囲まれても最後まで諦めずに生き残る努力を続けろっ」ズドォォンッ
知波単一同「「「はいっ!!」」」
福田「……」バァンッ
福田(生き残る努力───あの大学選抜戦より、知波単学園の戦車道は少しずつ変化していっているであります……誇らしい反面、少し寂しい気も……)
445 :
amano
[saga]:2016/08/07(日) 00:18:57.30 ID:H/Gh+fTT0
───ヒュンッ
ズバァァンッ!!
浜田「ぬわぁぁっ!!」(シュパッ)
名倉「浜田ぁぁぁぁぁっ!!」バァンッ
ギャラギャラギャラ───
第5小隊副隊長「ふっふっふっ、普段から10式で鍛えている射撃能力をたっぷり味わうといいわっ!」ズバァァンッ
第5小隊隊長「全車っ、オイの砲撃に注意しながら南西から半包囲していけっ」ズバァァンッ
ヒュンヒュンッ、ズババァァンッ(シュパッシュパッ)
オイ二号車「むぅ、砲を向けると隠れてしまうっ……」ゴゴゴゴゴッ
446 :
amano
[saga]:2016/08/07(日) 00:20:38.80 ID:H/Gh+fTT0
西「飯泉橋周辺の車両は少しずつ撤退しろ!囲まれるぞっ!」ズドォォンッ
寺本「てっ、撤退するのでありますかっ!?」
玉田「撤退など知波単にとっては邪道───」
西「あぁっ、あれだあのぉ〜……あっ、転進だっ転進するぞっ!!玉田指揮を頼むっ」
玉田「あぁ転進ですかっ!心得ましたっ!!」
福田(芯の部分は知波単魂一色で少し安心したでありますっ)
玉田「全車オイ二号車の背後から後方に転進っ!西隊長殿の部隊と合流するぞっ!」ギャラギャラギャラ
ギャラギャラギャラ
西「むむむ、既に10両も撃破されているのか……っ」
福田「西隊長殿っ、これからの行動は如何なさるおつもりでありますかっ?」
西「そうだな……」ミナミニハテキガイルシナァ…
西「……よしっ、ここは突撃っ!!」
福田「……とっ、突───」
西「……と言いたい所だが、私も成長したからな!ここは北上する!北上して富士見大橋を渡り、愛里寿殿とダージリン殿に合流するぞっ!」
福田「りょ、了解でありますっ!」(今のは中々焦ったであります……)
447 :
amano
[saga]:2016/08/07(日) 00:23:37.74 ID:H/Gh+fTT0
もう少し知波単パートが続きます(あと2、3回更新分程)
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/07(日) 12:21:21.30 ID:mmi9fftwo
乙です
オイつええ
449 :
amano
[saga]:2016/08/08(月) 01:47:57.15 ID:yNL7IunB0
ギャラギャラギャラ
ズバァァンッドガァァンッ
シュパッシュパッ
九五式軽戦車12号車「うわぁぁっ!!」
偵察小隊E10六号車「くっ、近付かれる前に撃破しないとっ」ドォォンッ
偵察小隊E10八号車「そうだな、登られると厄介だっ!」ズドォォンッ
細見「くぅっ、これでは高架に登る前に全滅してしまいますわっ!」
池田「もう私達2両しか残ってないしっ……なっ!」ヒュンッ
細見「えぇ!?もうそんなにやられて───」
池田「……細見っ、いっせーのぉで左右に分かれようっ!」
細見「えっ?」
池田「そうすれば敵の狙いも分散され、2人とも辿り着く確率が上がると言うものっ!いざっ!」ギャラギャラギャラ
450 :
amano
[saga]:2016/08/08(月) 01:50:11.68 ID:yNL7IunB0
細見「わっ、分かりましたわっ!」
池田「それじゃあいくぞぉ、いっせーのっ!!」ギュィンッ
ギュゥゥンラギャラギャラギャラッ!!
偵察小隊E10七号車「っ、あの2両二手にっ……」
偵察小隊E10六号車「あぁんもうっ、この戦車車体ごと回らないといけないから、敵の動きに追い付けないぃぃっ」キャラキャラキャラ
偵察小隊E10八号車「いつもは私達90式に乗ってるからなっ、砲塔がない車両に慣れないのも無理はないっ」バァァンッ
偵察小隊E10七号車「兎に角どちらかでも倒さねばっ……右の奴を狙うぞっ」
ギャラギャラギャラ───
細見「……っ!」
細見(砲が全てこちらを向いてっ───)
池田「っ!細見っ、砲がそちらに───」
細見「えぇ……どうやら私はここで終幕のようね……後は任せますわ───」
池田「細見っ───」
ズバババァァァンッ
ガシャァァンッグラグラッ…バタンッ(シュパッ)
池田「ほっ、細見ぃぃぃっ!!」クッ
池田「……お前の無念っ、必ず晴らしてやるからなぁ!!」ギャラギャラギャラ
451 :
amano
[saga]:2016/08/08(月) 01:51:18.18 ID:yNL7IunB0
偵察小隊E10六号車「取り逃した1両が高架下にっ……」
偵察小隊E10七号車「構わん、今は第5小隊の援護を優先するんだっ!」バァンッ
ヒュンヒュンッヒュンッ
ギィィンッグワァァンッ
オイ二号車「っいいいいくらかかか硬いっていい言ってもももっ、こここれは撃たれ過ぎでしょおぉっ!!」キキキィィンッギィィンッ(ダカールラリー並の揺れ)
プシューガタタタッ
オイ二号車「あぁ発動機がっ、あぁ履帯がぁぁ!!」ガコガコガガガッ
玉田「ま、不味いっ……」
玉田「西隊長殿っ、オイ二号車がこれ以上持ちそうにありませぬっ!」
西「ぐっ、最早これまでかっ……転進はまだ進まないのかっ!」
玉田「はっ、小田原厚木道路からの攻撃が激しくっ、思うようにはっ……のわっ」ヒュンッ
西「そうか……分かったっ、私も援護するから出来るだけ急げっ!」ギャラギャラギャラ
玉田「かたじけないっ」
452 :
amano
[saga]:2016/08/08(月) 01:53:08.21 ID:yNL7IunB0
西「砲手っ、砲塔を高架から西南西に向けろ!」
オイ車砲手「はっ」グルグルグル
西「細見っ、池田っ!そちらはどうなってるっ」
池田「申し上げますっ!細見以下、我が車以外は全車撃破されてしまっておりますっ!」
西「それは本当かっ!?」
池田「この身に賭けて本当でありますっ!」
西「別に身は賭けなくていいぞ!しかし1両になってしまったか……っ」
西「……でだ池田っ、単騎でいるところ申し訳ないんだがっ、上の敵にちょっかいをかけれるかっ?早急に実行しないと不味い事案なんだっ」
池田「はっ、可能ですっ!」
西「よしっ!それじゃあ済まないがそっちは頼むぞ!」
池田「散っていった友の為にもっ、必ず遂行して見せますっ!」ギャラギャラギャラ
453 :
amano
[saga]:2016/08/08(月) 01:56:16.87 ID:yNL7IunB0
ギャラギャラギャラ───
ピピッ
西「愛里寿殿っ」
愛里寿『西さん……やっぱりそちらの戦況は芳しくなさそう?』キィィンッ
西「はいっ!お恥ずかしながら……っ、これよりそちらに合流させて頂こうかと思いまして、こうして連絡を差し上げている次第ですっ」ギィィンッ
愛里寿『分かった……でも私達と合流するには富士見大橋を渡らないといけないはず』
西「えぇーっとそう……ですね!地図で確認出来る限りでは!」
愛里寿『その富士見大橋なんだけど、今敵車両が橋を監視しているらしい。渡ろうとしたパーシングが既に1両撃破されてしまっている』バァァンッ
西「その点は心配ご無用ですっ!我がオイが盾となりそちらへと渡りますのでっ!」
愛里寿『(オイってそんなに硬いんだ……)了解、ただこちらも敵と交戦中だから、窮地に立たされていることには変わりないことは理解していてくれ』
西「心得ましたっ!」
愛里寿『それじゃあ』
ピッ
454 :
amano
[saga]:2016/08/08(月) 01:57:43.36 ID:yNL7IunB0
次回、知波単屈辱の撤退戦(知波単パートラスト)
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/08(月) 06:38:48.87 ID:muHNkE5xo
乙
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/08(月) 11:12:21.76 ID:izePKjiOo
撤退戦て響き好き
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/09(火) 06:51:03.85 ID:bjrdVneCo
乙です
458 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:12:05.67 ID:gAVq0RoI0
ちょっと長めです
459 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:12:59.21 ID:gAVq0RoI0
ギャラギャラギャラ
池田「よしっ、静かに、静かにだぞ……」
池田車操縦手「了解であります……っ」キャラキャラキャラ…
───チラッ
偵察小隊E10七号車「そろそろ一方のオイを撃破出来るっ!撃ち続けろ!」バァァンッ
偵察小隊E10六号車「もぉぉあのオイって戦車硬過ぎよっ!あいつだけに何発弾使ってるのよっ!」バァァンッ
偵察小隊E10八号車「3両で27発」チューンッ
偵察小隊E10六号車「なんで数えてるのっ!?」
───スッ
池田「よし、今なら奴の側面に突っ───攻撃出来るぞっ!」
池田車砲手「はっ、必ず当ててみせますっ」
池田「よい返事だっ!よし操縦手、敵を狙えるギリギリまで車体を前進させろっ」
池田車操縦手「了解っ」ガチャコンッ
460 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:14:09.99 ID:gAVq0RoI0
〜〜〜〜〜
ズバァァンッ
偵察小隊E10六号車「だいぶ敵の数は減りましたねっ」バァァンッ
偵察小隊E10八号車「あぁ、後は手負いのオイを含めて10両強ってところか───」
───ヒュンッ
ガシャァンッ!!
偵察小隊E10八号車「ぬわぁっ!?」(シュパッ)
偵察小隊E10六号車「えっ?八号車がっ───」
偵察小隊E10七号車「ちっ、さっき取り逃したチハか!」ギャラギャラギャラ
池田車操縦手「こっ、こっち向きますよ!」
池田「チハの装填速度なら後1発撃てるっ……撃てっ!」
池田車砲手「りゃーっ!」バァァンッ
ガキィィンッ
偵察小隊E10七号車「あぁっ、履帯が───」クッ
池田「よくやったぞ!」
池田車砲手「それほどでも!」
池田「よし、操縦手っ、高架下へ転進だ!」
池田車操縦手「了解っ」ギャラギャラギャラ
偵察小隊E10六号車「逃がすかぁっ!」バァァンッ
ガキィィンップシューッ
池田「ぐうっ!退けぇっ!」ギャッギャッ,ギャラギャラッッ
461 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:14:59.90 ID:gAVq0RoI0
〜〜〜〜〜
第5小隊副隊長「……そろそろ化け物戦車には眠ってもらいましょうか……ねっ!」カチ
ズバァァンッ
ガシャァンッ!
オイ二号車「ぐふっ」ドゴォォンッ
オイ二号車「もっ……もう……駄目」ガクッ(シュパッ)
玉田「あぁぁ、オイがっ……」
福田「オイがやられてしまったら、我等の命運は……」
福田「……んっ?」チラッ
シーン───(高架)
福田「!っ、た、玉田殿っ!」
玉田「なんだっ!」
福田「高架からの攻撃が止んでいるでありますっ、今なら撤t───転進出来るでありますっ!」
玉田「むっ!?……おぉ本当だな福田!よく気付いたな!」
福田「はっ、それほどでもでありますっ」
玉田「よしっ、高架からの攻撃が止んでいる今の内にっ、西隊長殿のところまで一気に転進するっ!全車我に続けぇっ!」ギャラギャラギャラ
知波単生き残り「「わぁぁぁぁ!!」」ギャラギャラギャラ
462 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:16:03.60 ID:gAVq0RoI0
第5小隊副隊長「っ!隊長、知波単の生き残りが凄まじい勢いで撤退していきますっ」
第5小隊隊長「なに!?……おい偵察小隊っ、何故攻撃をしないっ」
偵察小隊E10六号車「すみませ〜ん!現在諸事情で戦闘を継続出来ませんっ!」カチャカチャ
偵察小隊E10七号車「履帯重い……っ」グググッ…
第5小隊隊長「く……第5小隊全車っ、敵は北へ向かっている!全速で追うぞっ」
第5小隊一同「「「はっ!」」」ギャラギャラギャラ
463 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:16:48.79 ID:gAVq0RoI0
〜〜〜〜〜
西「……よしっ、残っている車両は全車集まったかっ!」
玉田「はっ!九七式中戦車3両、九五式軽戦車2両の計5両で全てでありますっ!」
西「うむ!……」チラッ
玉田「……」
寺本「……」
名倉「……」
福田「……」
九五式軽戦車2号車「……」
西(ふむ、我々もだいぶ減ってしまったな───)
西「……早速だが皆時間がないっ!玉田が先頭っ、私が最後尾で富士見大橋へ向かうぞっ!」
知波単生き残り一同「「はっ!」」
464 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:17:51.22 ID:gAVq0RoI0
ギャラギャラギャラ
池田「……!っ、西隊長殿っ!」
西「おぉ池田っ!お前の活躍で5両の仲間が救われた、礼を言うっ」
池田「はっ、ありがたきお言葉っ」
西「うむ!我々はこれからスナフキン中隊本隊と合流するっ、お前も私の前を走れっ」
池田「……っ」
西「……どうした池田っ?」
池田「……申し上げますっ、ただ今我が車は発動機停止状態(エンスト)に置かれております故、隊長方と共に参ることは出来ませぬっ」クッ
西「なんだとっ!?もうすぐそこまで敵が迫っていると言うのにっ……早く修理しなければ───」
池田「───隊長殿っ、私のことは案じなくとも大丈夫ですっ」
西「なにっ?」
池田「もう修理は間に合いませんっ、どうか隊長殿は先に行った仲間に合流をっ」
西「しっ……しかし……」
池田「……っ、隊長殿までやられてしまっては元も子もありませぬっ!」
西「それはそうだが……っ」
池田「……隊長殿、我が車は動けずとも、我が心に宿る知波単魂は隊長殿と共にありますっ!どうかやられた同胞の分まで、知波単の行く末っ、高校連合の行く末に向かって、突撃して下さいっ!!」
西「いっ、池田っ……」
池田「……」コクッ
西「……っ」フルフル
西「……お前の活躍、きっと日ノ本中が観て下さったことだろう……っ、済まないっ」
ギャラギャラギャラ───
465 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:19:22.63 ID:gAVq0RoI0
池田「……」
池田車砲手「……池田殿、そろそろ追っ手が見える頃合いですが……」
池田「そうだな───」
池田「───この度の戦、それほどの時間を戦闘に費やすことはなかったが……実に有意義な戦だったな」
池田車砲手「……そうですね、あの試合で西住殿達に学んだことの重要性を、改めて認識出来ました」
ギャラギャラギャラッ
池田「あぁ、『吶喊すれども道誤れば、一度退くこと恥ならず』……良い言葉だな」
池田車砲手「西隊長殿の設定なされた、知波単学園戦車道の新たな教訓ですね」
ギャラギャラギャラッ
池田「そうだ。我々はその言葉をこれまでの知波単魂に組み込んでこそ、新たな道に突撃することが出来るのだ」
池田「……ふぅ、どうやらここまでのようだな」
ギャラギャラ───ピタッ
池田「……高校連合の勝利を祈りますっ、西隊長殿っ」ビシッ
───バァァンッ(シュパッ)───
466 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:20:34.67 ID:gAVq0RoI0
〜〜〜〜〜
富士見大橋東岸付近
ギャラギャラギャラ───
西「…玉田、富士見大橋だっ、1度止まってくれっ」
玉田「はっ」キキィィッ
西「……よし、全車いるな」キョロキョロ
西「……皆よく聞けっ、愛里寿殿の話によれば富士見大橋は敵の手中にあるらしいっ、例の高架からの攻撃だっ」
寺本「なんとっ!?それでは我々は橋を渡ることが出来ないのでは……っ?」
西「その点は心配いらない。我がオイがお前達の盾となり向こう岸までゆくっ」
福田「隊長殿が盾に───しっ、しかし、流石のオイと言えども真横からの攻撃にはかなりの損害を被るかと……」
西「それは私も重々承知している。だがこれしか皆が橋を渡り切る手段がないのも事実だ」
西「私が橋の左端を全速で突き進むから、皆は私に隠れるように速度を合わせて橋を渡ってくれっ、いいなっ!」
知波単生き残り「「「はっ、はいっ」」」
西「もう時間がない……それじゃあ行くぞっ!!」ブゥゥゥン──
──ッギャラギャラギャラッ
467 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:21:41.58 ID:gAVq0RoI0
偵察小隊副隊長「……っ!隊長っ、連絡にあった通り知波単学園の車両がやってきましたっ!」
偵察小隊隊長「よし……偵察小隊2番車から5番車へ、富士見大橋を渡る敵車両の撃破を命じるっ、準備ができ次第攻撃を開始せよっ」
偵察小隊副隊長〜五号車「「了解っ」」
ギャラギャラギャラ、ウィィンッ
偵察小隊E10三号車「……たっ、隊長駄目ですっ!」
偵察小隊隊長「駄目とはなんだっ」
偵察小隊E10三号車「橋を渡っている知波単学園なのですがっ、全車両がオイに綺麗に隠れてしまっていて、全く狙えませんっ!」
偵察小隊隊長「なっ───」
偵察小隊副隊長「いやぁ〜よく思いつきますよねあんな作戦!」
偵察小隊隊長「感心している場合かっ!兎に角あのオイに集中砲火だっ、撃てっ!」バァァンッ
468 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:22:27.85 ID:gAVq0RoI0
バァァンッバババァァンッ!
───ヒュンッ、ヒュンヒュンッ
西「っ、きたかっ」ゴゴゴゴゴッ
───ズガァァンッ!!ズガガァァンッ!!!
西「ぐぅっ!……やはり側面は効くなぁっ!」ギンギン
福田「隊長殿っ、大丈夫でありますかっ!?」
玉田「やはりオイでもかなりの負荷が……っ」
西「案ずるなっ!私は必ずお前達を向こう岸まで送り届けるっ!私を信じろっ!」キィィンッ
玉田「た、隊長殿っ……」
名倉「……っ!隊長殿っ、後ろから追っ手がっ!!」
西「むぅっ、遂に追い付いてきたかっ……」ガキィィンッ
第5小隊隊長「逃がさんぞっ!」ギャラギャラギャラ
第5小隊副隊長「えっ!?あんな車両の守り方知らないですよっ!?」
第5小隊隊長「まぁ確かにあれは凄いが……横に並んでいるおかげで背後からかなり狙いやすいのが弱点だなっ」ギャラギャラギャラ
469 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:23:35.78 ID:gAVq0RoI0
福田「隊長殿っ!追っ手の方が速度が速いでありますっ!このままではっ!」
西「ぐぅっ、もう少しっ、もう少しで着くのにっ……」ギィィンッカァァンッ
玉田「……っ」
玉田(……このままでは、折角隊長殿が成そうとしていることが水の泡に……っ、どうするっ!?)
玉田「……っ!」チラッ
寺本「!」チラッ
玉田「……」
寺本「……」
玉田&寺本「……っ」コクッ
470 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:24:30.36 ID:gAVq0RoI0
〜〜〜〜〜
第5小隊隊長「撃て撃てぇっ!」バァァンッ
ヒュンッヒュンッ
ギィィンッビリビリッ
西「撃てっ!!」ズドォォンッ
第5小隊E50八号車「あっ───」(オイの巨大砲弾が目の前に(ry
───ガシャァァンッ!!(シュパッ)
西「よしっ、1両やったぞっ!」
ズガガァァンッ!!
西「ぬわっ!」グラグラ
ガシャァァンッ(シュパッ)
九五式軽戦車二号車「西隊長殿申し訳ありませんっ!やられてしまいましたっ!」
西「っ……」
西(こっ、このままでは本当に全車渡れずに……っ)
471 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:25:20.88 ID:gAVq0RoI0
玉田「───いっせー」 寺本「のーでっ!!」
キキィィィィィッ
西「!?」
福田「えっ?」
名倉「なっ!?」
ギャリギャリギャリッ、グリンッ(180°反転)
西「玉田っ寺本っ!何をっ───」
寺本「隊長殿っ、勝手な行動を行うご無礼をお許し下さいっ!!」
玉田「我々が殿(しんがり)を務めますっ!その間に隊長殿方はスナフキン中隊へと合流なさって下さいっ!」
西「そっ、そんな!お前達も一緒に来れる筈だっ!まだ間に合───」
472 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:26:09.26 ID:gAVq0RoI0
玉田「誰かがこの場で犠牲にならなければ全員がやられてしまいますっ!」
寺本「隊長殿はまだこの戦いに必要なお方でありますっ!こんなところでやられてはいけませぬっ!」
西「玉田っ、寺本っ……!」グッ…
玉田「大丈夫ですっ、隊長殿が生き残って下さる限り知波単魂は不滅ですっ!」ギャラギャラギャラ
寺本「『吶喊すれども道誤れば、一度退くこと恥ならず』っ!我々はこの言葉と共にあり続けますっ!」ギャラギャラギャラ
西「たっ……玉田ぁぁっ!!寺本ぉぉっ!!」
玉田「うわぁぁぁっ!!」
寺本「いけぇぇぇっ!!」
ズババババァァァンッッ!!
(シュパッ、シュパッ)
473 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:26:50.88 ID:gAVq0RoI0
ガシャァァンッ(チハとE50の衝突)
第5小隊隊長「あぁっ、チハが邪魔で通れないっ!」
第5小隊副隊長「上手いこと逃げられちゃいますね!」
第5小隊隊長「なんでお前はそんな嬉しそうなんだっ!」ウガーッ
西「くっ……」
西「……っ!」
ずらぁぁぁ…(西岸に整列したマチルダ8両)
ルクリリ「皆さんこちらですっ!早くグロリアーナの防衛網の中へっ」
西「くっ……うぉぉぉぉぉっ!!!」
ギャラギャラギャラ───
474 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:27:49.41 ID:gAVq0RoI0
〜〜〜〜〜
偵察小隊E10五号車「……知波単学園の3両、聖グロリアーナ女学院のマチルダ隊と合流。撃破はかなり難しくなりました」
偵察小隊隊長「そうか……了解、引き続き富士見大橋の警戒及び第2小隊の援護に回る」
偵察小隊一同「「了解っ」」
偵察小隊隊長「……」
偵察小隊隊長(……ふっ、まさか高校生であのような決断が出来るとはな……大学選抜戦でのプラウダ高校もそうだが、仲間を想う気持ちはああも人を動かすものか───)
475 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:28:36.50 ID:gAVq0RoI0
〜〜〜〜〜
福田「たっ、隊長殿っ!我々は生き残ったのでありますっ!」
西「あぁ───しかし、あまりにも犠牲が多過ぎたっ……」グッ
福田「隊長殿……」
名倉「……」
名倉「……西隊長殿、我々はここまでに散っていった仲間の為にも、これからの戦いを全力で戦い抜かねばなりませんっ」
西「名倉……」
名倉「我々は多くの友の決死の覚悟の上に立っていますっ、ここでくよくよしていては、散っていった仲間に顔向け出来ませんっ」
西「!っ……あぁ、名倉の言う通りだっ……」
西「……我々は多くを失ったが、全てを失った訳ではない。これからその残った僅かなものを生かすも殺すも我々次第と言うことだな……」
西「……勿論答えは決まっているっ!これからの戦いっ、決して恥じることのないように全力で戦い抜くぞっ!!」
福田&名倉「「はいっ!!」」
476 :
amano
[saga]:2016/08/09(火) 21:29:42.52 ID:gAVq0RoI0
知波単学園撤退戦終了
次回、少し時間が戻って大学選抜&グロリアーナ編。第2小隊との邂逅付近から
更新日時「8/13 23:00〜24:00」
477 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/09(火) 22:18:47.88 ID:4/otbIB1o
乙です
撤退軍最高によかった
478 :
amano
[saga]:2016/08/13(土) 22:17:51.60 ID:Fur+esAC0
〜〜〜〜〜
知波単学園が第5小隊の奇襲を受けた頃、TSUTAYA蛍田店前交差点付近
西『───そちらもどうか御武運をっ!』
愛里寿「ありがとう、こちらからも健闘を祈る」
ピッ
愛里寿「……さて」チラッ
ギャラギャラギャラ───(E75)
愛里寿「……」
愛里寿(……私は見ただけで、その車両がどれ程の戦力なのかある程度分かる)
愛里寿(高校連合との戦いの時も、継続のBT-42や大洗のW号には気を付けようと思っていたかな……)
愛里寿(……)
愛里寿「……不味い」
センチュリオン砲手「……え?」
愛里寿「いや、なんでもない」ゴボンッ
愛里寿「……フゥ」
愛里寿「確かミー中隊からの報告では、CV33を葬ったのは第2小隊だったな」
センチュリオン砲手「あ、はい、確かそうでした」
愛里寿「今私達の前に現れた車両……砲塔側面に『二』と描かれているな」
センチュリオン砲手「と、言うことは……」
479 :
amano
[saga]:2016/08/13(土) 22:20:06.63 ID:Fur+esAC0
愛里寿「あぁ、あれが、E75のみで構成されていると報告にあった第2小隊だな……」
センチュリオン砲手「なるほど……つまり、いきなり敵の主力級と一戦交えると言うことですね!」
愛里寿「そう言うことだな」
愛里寿「……」
愛里寿(……いやいやいや、なんなんだあの桁外れの力は。1両1両が我がセンチュリオンに匹敵するとは……)ガクガク
愛里寿「……ダージリンさん」
ダージリン「なにかしら?」
愛里寿「ちょっと緊張してきちゃったんだけど、どうすればいいと思う?」
ダージリン「そうねぇ……紅茶を飲めばいいと思うわよ」
愛里寿「生憎紅茶の準備はしてきてないんだ」
ダージリン「それは残念」
オレンジペコ「ダージリン様、きちんと助言してあげて下さい」
480 :
amano
[saga]:2016/08/13(土) 22:21:40.32 ID:Fur+esAC0
ダージリン「これは失礼……そうねぇ、やはり気持ちの有り様(ありよう)が大切だと思うわ」
愛里寿「気持ちの……」
ダージリン「最初からネガティブな思考、或いは気の張った状態だと、何事においても失敗してしまうものよ。まずは嘘でもやれば出来ると思っていれば、結果は後から付いてくる筈よ」
愛里寿「……ふっ、確かにそうかもしれない。ありがとう」
ダージリン「礼には及ばないわ。……それで、どう戦うのかしら?」
愛里寿「まずは力量を測る意味合いも込めてパーシングを当てる。聖グロリアーナには我々の援護と、小田原厚木道路にいる部隊への牽制をお願いしたい」ギャラギャラ
ダージリン「分かりましたわ」
愛里寿「……」チラッ
ギャラギャラギャラ───
481 :
amano
[saga]:2016/08/13(土) 22:22:28.54 ID:Fur+esAC0
愛里寿「よし、まずはメグミとアズミの部隊で敵を包囲する。路地を使って左右から圧力をかけていけ」
メグミ「了解っ」
アズミ「了解!」
愛里寿「ルミの部隊にはチャーフィー3両を組み込む。前線に何かあった場合の後方支援に就け」
ルミ「了解っ!チャーフィー行くわよ!」ギャラギャラ──
愛里寿「我が車両とT28は一時待機だ」
T28車長「了解っ」
482 :
amano
[saga]:2016/08/13(土) 22:22:55.93 ID:Fur+esAC0
次回、島田流vs島田流
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/14(日) 08:13:03.45 ID:wJEvmyKRo
乙!
親子対決きたか
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/15(月) 16:48:11.23 ID:X/bCssb/o
乙です
485 :
amano
[saga]:2016/08/16(火) 01:06:19.87 ID:qW+j5ZQp0
ギャラギャラギャラ
アズミ「いい?相手は私達より経験も技術も豊富なWACよ、最初から全力でかかりなさいっ」
パーシング一同「「はっ」」
メグミ「……」
メグミ(流石のアズミも、高校連合との戦い序盤のような余裕はなさそうね……なにせ相手は、普段は国防を担っている本物の職業軍人なんだから……)
486 :
amano
[saga]:2016/08/16(火) 01:07:18.79 ID:qW+j5ZQp0
〜〜〜〜〜
ギャラギャラギャラ───(左右に分かれていくパーシング)
千代「……ふむ、予想通りの動きね」
第2小隊副隊長「それでは……」
千代「えぇ、先程の取り決め通りに動きなさい」
第2小隊副隊長「了解」ピピッ
第2小隊副隊長「第2小隊三号車以下、散れ」
第2小隊一同「「はっ」」ギャラギャラギャラ──
ルミ「っ!、隊長、敵も左右に分かれていきます!」
愛里寿「我々の動きに対抗してきたか……ん?」
ルミ「……2両、残っていますね」
愛里寿「……」チラッ
愛里寿(あれは……数では勝てない……)
愛里寿「……ルミ」
ルミ「はっ」
愛里寿「ルミはここに残って、傘下の車両を全て左右の部隊に振り分けて」
ルミ「えっ?……は、はいっ」
487 :
amano
[saga]:2016/08/16(火) 01:08:04.19 ID:qW+j5ZQp0
ピピッ
愛里寿「メグミ、アズミ」
メグミ「はいっ」
アズミ「なんでしょうか?」
愛里寿「敵との交戦指揮は副小隊長に任せ、2人はすぐに私のところまで戻ってきて」
メグミ「?、了解っ」
アズミ「了解」ギャラギャラ
愛里寿「……」
ルミ「……隊長、なぜ私達3人を?」
愛里寿「……」スッ(前方を指差す)
ルミ「……?」
愛里寿「あの車両───」
ルミ「……えっと、右の車両ですか?」
愛里寿「うん───なんだか、怖い……。底が、見えない……」
ギャラギャラギャラ───キッ
メグミ「隊長、只今戻りましたっ」
アズミ「同じくっ」
愛里寿「うん……」
488 :
amano
[saga]:2016/08/16(火) 01:09:16.46 ID:qW+j5ZQp0
千代「さてはて……」
千代「センチュリオンと……あのシンボルマークは副隊長3人ね。これも予想通り。中々乙な戦いになりそうね」
第2小隊副隊長「え、副隊長3人ってあの、バミューダアタックで有名な……?」
千代「えぇそうよ。私達を歓迎する為にわざわざ集まってくれたみたいよ?」
第2小隊副隊長「熱烈な歓迎になりそうですね……」ウヘェ
千代「歓迎は副隊長、貴女が受けなさいね?」
第2小隊副隊長「はっ……は?あの、島田殿は……」
千代「私は愛里寿達がどれほど成長したのかを客観的に見たいから、ね?」
第2小隊副隊長「いやいやいや『ね?』じゃないですよっ!4vs1なんて無理に決まってるじゃないですかぁ!」ムチャブリッ
千代「愛里寿は高校連合との試合で5vs1で勝ってるのよ?愛里寿に出来て貴女に出来ない筈はないわ」ニコッ
第2小隊副隊長「いや車種も違いますし……ってもう何を言っても無駄でしょうね、負けても恨まないで下さいよ……?」
千代「大丈夫よ、E75は強いから!」
第2小隊副隊長「はぁい……」トホホ
489 :
amano
[saga]:2016/08/16(火) 01:10:39.58 ID:qW+j5ZQp0
ギャラギャラギャラ
ルミ「左の車両だけが前に出てきましたが……」
愛里寿「……」
愛里寿(右に動きはない……一騎討ちを望んでいるのか?)
愛里寿(……だが仮にそうだとしても、我々はあくまで勝ちにいかなければならない。申し訳ないが、その申し出は受けれないな……)
愛里寿「……こちらに向かってくる車両を、ルミ、メグミ、アズミの3両で速やかに排除せよ。その後右を、私も含めて叩く」
ルミ&メグミ&アズミ「了解っ」ギャラギャラ
第2小隊副隊長「うわぁ、副隊長3両きたぁっ!」アタフタ
千代「バミューダアタックは3方向から囲んで一気に敵を殲滅する攻撃だけれど、逆に考えれば1両でもなんとかすれば隙が出来るわよ!ファイト!」
第2小隊副隊長「ご忠告ありがとうございますぅっ!?」ヒュンッ
ズガァァンッガラガラ(背後のブロック壁)
ルミ「くっ、外したかっ」ギャラギャラ
メグミ「ルミの砲撃を避けるなんて中々やるじゃない、それじゃあ早速……」
アズミ「バミューダアタックをかましてあげましょうかっ」
490 :
amano
[saga]:2016/08/16(火) 01:11:21.30 ID:qW+j5ZQp0
ギャラギャラギャラ───
第2小隊副隊長「あぁぁどうしようどうしようっ」
副隊長車砲手「取り敢えず履帯を外してはいかがでしょうかっ」
第2小隊副隊長「それよっ!」
ウィィンッズバァァンッ!!
ガキィィンギャラギャラギャラッ
愛里寿「!っ」
アズミ「きゃあっ!履帯がっ!?」
メグミ「アズミっ!」
ルミ「なんて砲術っ……とにかく2人でっ!」
メグミ「え、えぇ!」ギャラギャラ
491 :
amano
[saga]:2016/08/16(火) 01:12:41.41 ID:qW+j5ZQp0
次回、E75×WACの実力
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/16(火) 01:27:10.80 ID:Xt4FVaOfo
乙です
千代さんファイトって
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/16(火) 17:59:39.27 ID:PpeVibdQo
乙です
494 :
amano
[saga]:2016/08/18(木) 00:16:31.04 ID:cZvZzCfu0
第2小隊副隊長「くっ、バミューダの一角が崩れてもすぐに2両で来るなんてっ、中々良い対応じゃないのっ!」
副隊長車砲手「左右同時に来ますっ!」ガチャガチャ
第2小隊副隊長「くっ……全速でバックしなさいっ!」
副隊長車操縦手「はっ」ギャラギャラッ
第2小隊副隊長「砲手っ、右車両へ砲撃っ!」
副隊長車砲手「はっ!」
副隊長車砲手「……っ」カチッ
ズドォォンッ!!
メグミ「っ、被弾傾始っ」
メグミ車操縦手「うぅーっ!」キキィィィッ
ヒュンッ、ギィィィィンッ───
副隊長車砲手「弾着浅く、撃破ならずっ!」
第2小隊副隊長「すぐに左が来るわよっ」
ギャラギャラギャラッ
ルミ「もらったぁ!!」ウィィン(砲塔)
495 :
amano
[saga]:2016/08/18(木) 00:17:36.44 ID:cZvZzCfu0
第2小隊副隊長「右駆動停止っ!!」
副隊長車操縦手「はっ!」ガキンッ
グワァァンッ
ルミ車砲手「うっ!?」ズドォォンッ
───ヒュンッ
ルミ車砲手「外したっ……うわっ!?」
ルミ「ちょっ、突っ込んでくる───」
ガシャァァァンッッ!!
ルミ「うわぁぁっ!」グラグラ
第2小隊副隊長「よしっ、撃てっ」
副隊長車砲手「はっ!」ズドォォンッ
ガシャァァァンッ(シュパッ)
ルミ「うわぁっ、やられちゃった!?」マジデ!?
第2小隊副隊長「これで盾の完成よっ!」
アズミ「あのE75、ルミを盾に……っ」
愛里寿「……」
愛里寿(右もそうだけど、左も強いっ……!)
メグミ「まだまだっ!アズミ、牽制射撃頼むわよっ!」ギャラギャラ
アズミ「え、えぇ!」
496 :
amano
[saga]:2016/08/18(木) 00:18:24.45 ID:cZvZzCfu0
ギャラギャラギャラッ
第2小隊副隊長「砲手っ、向かってくる車両に照準っ!」
副隊長車砲手「はっ」ウィィン(砲塔)
第2小隊副隊長「……撃てっ!!」
メグミ「不味っ───」
アズミ「させないわよっ!」
ズドォォンッ!!
グワァァンッ
第2小隊副隊長「きゃあっ!」グラグラ
副隊長車砲手「っ!?」グラグラ(カチッ)
ズドォォンッ、ヒュンッ───
副隊長車砲手「外しましたっ!!」
第2小隊副隊長(っ、さっき履帯を外した車両の砲撃で照準がっ───)
メグミ「助かったわアズミっ」ギャラギャラッ
アズミ「これくらいお安いご用よ!」
497 :
amano
[saga]:2016/08/18(木) 00:19:09.93 ID:cZvZzCfu0
第2小隊副隊長(っ、これは間に合わないかっ……)
第2小隊副隊長「被弾傾始急げっ!!」ギャラギャラ
メグミ「こんどこそっ!!」
第2小隊副隊長「ひぃぃっ!!」
ズバァァァンッ!
ガシャァァァンッッ!!───
アズミ「当たったっ!」
愛里寿「よし……」
メグミ「側面に直撃っ、やったか!?」
千代「……」
千代「……」ニヤ
498 :
amano
[saga]:2016/08/18(木) 00:23:00.90 ID:cZvZzCfu0
第2小隊副隊長「やられたぁぁっ!」グハッ
第2小隊副隊長「あぁぁぁぁぁ…………ぁあ?」アレ?
メグミ「……え、まさか……」
千代「……」フフッ
千代「副隊長さん、反撃しないとやられちゃうわよ?」
第2小隊副隊長「え…っあ、はいっ!」
メグミ「砲手っ!、再度砲撃をっ───」
第2小隊副隊長「砲手、正面の車両を撃てっ」
副隊長車砲手「はっ」カチッ
メグミ「うぅ嘘っ、待っ───」
ガシャァァァンッッ!!
メグミ「きゃぁぁ!!」(シュパッ)
499 :
amano
[saga]:2016/08/18(木) 00:26:00.25 ID:cZvZzCfu0
愛里寿「!?」
アズミ「嘘っ……確かに直撃したのにっ……」
愛里寿「……」
愛里寿(今メグミは50°〜60°の角度で側面に砲撃したように見えた。普通ならほとんどの車両を撃破できる角度のはず……)
千代「……さて」
千代「副隊長も驚いてるみたいね、E75の強さに」
第2小隊副隊長「え、えぇ……さきほどはもう駄目かと……」
千代「確かに、普通なら撃破されてもおかしくない攻撃だったわ。それこそマチルダやE50……TigerUですら撃破されていたかもしれない」
千代「……だけど、E75はそれらの車両とは一線を画する力を秘めている。装甲も火力も機動力も、全てがあり得ないほどの高水準でまとまっている。……西住流が戦車道連盟から秘匿義務を背負わされるわけね……」
第2小隊副隊長「秘匿義務……?」
千代「こちらの話よ。……さて、これで高校連合や愛里寿……引いては中継越しの全国に、E75の強さを見せつけることが出来た」パフォーマンストシテハカンペキネ
千代「そろそろ私も、あの子と一戦交える頃合いかしらね……楽しみだわ」
500 :
amano
[saga]:2016/08/18(木) 00:33:22.81 ID:cZvZzCfu0
今回はここまで
書き進める内にだんだん最初の草案から物語の流れが外れ始めています(例えば草案の段階では、今回更新したシーンでルミとメグミは撃破されない)
これからどうなっていくのか……
ではでは
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/18(木) 03:11:33.09 ID:hY3nhJm7o
乙です
大学選抜組ヤバくね
502 :
amano
[saga]:2016/08/20(土) 00:50:19.06 ID:oZF3dBiT0
〜〜〜〜〜
愛里寿「……」
ギャラギャラギャラ…
T28車長「隊長ぉぉぉっ!」←やっと交差点付近に着いた
愛里寿(……今度からT28を出す試合は精査しないと……)オダワラハヒロスギル
503 :
amano
[saga]:2016/08/20(土) 00:51:26.95 ID:oZF3dBiT0
ウィィンッ
第2小隊副隊長「よし、これで副隊長3人目だっ、外すなよっ」
副隊長車砲手「決めて見せますっ」ジーッ
アズミ「くっ……!」
第2小隊副隊長「……よし、撃てっ」
ズドォォンッ!!
───ヒュンッ、ガキィィィンッッ───
第2小隊副隊長「……っな!?」
アズミ「っ!」
愛里寿「……アズミ、怪我はない?」
アズミ「隊長……っ!」
第2小隊副隊長「センチュリオンが盾に……それにしても、なんて速さ……!」
千代「♪」
千代「やはり愛里寿の成長振りは凄いわね……」
504 :
amano
[saga]:2016/08/20(土) 00:52:37.92 ID:oZF3dBiT0
アズミ「隊長申し訳ありませんっ!3対1でありながら、このような姿を晒してしまって……っ」
愛里寿「ううん、気にしなくてもいい───いや、やっぱり少しは気にした方がいいかも……」
アズミ「はいっ、隊長の部下として恥じることのない副隊長を目指しますっ!」グスッ
愛里寿「うん……」
愛里寿(目の前の化け物2両は動く気配なし……それは助かるが……)ピピッ
パーシング8号車『かっ……囲まれてるっ……!?』ギャラギャラ
パーシング15号車『まだこちらの方が数では上だっ!なんとか───きゃぁっ!』スバァァンッ
パーシング10号車『いくら撃っても貫通しない!?』バァンババァァンッ
パーシング22号車『退け!退きながら撃つんだ!』
愛里寿(……ここ以外の地点は全て劣勢……)
愛里寿(あのE75とか言う車両、想像以上の戦力だ。このままではじり貧……)
愛里寿「……少々荒いが、アズミ車をバックで押しながら後退する。砲手は牽制射撃を」
センチュリオン砲手「了解」
ギャラララララッ
505 :
amano
[saga]:2016/08/20(土) 00:54:10.21 ID:oZF3dBiT0
第2小隊副隊長「え!?バックで押してあの速度ってどれだけの馬力が……」
第2小隊副隊長「……っていけないいけない、砲手っ!攻撃開始っ!」
副隊長車砲手「はっ」ウィィン
───ヒュンッ
ガァァァァンッ!!───
副隊長車砲手「ぐぅっ!?」グラグラ
第2小隊副隊長「あのセンチュリオン、移動しながら砲塔に当てるなんて……」ゴクリッ
副隊長車操縦手「……センチュリオン、視界外っ」
副隊長車砲手「……いかがなさいますか?」
第2小隊副隊長「ここは追うべきか……いや、深追いは禁物ね」
第2小隊副隊長「これより隊長車に合流する、各自車内機器に故障がないか点検しつつ後退せよ」
副隊長車一同「「はっ」」
ギャラギャラギャラ───
千代「……」
千代(愛里寿は一度退くのね……まぁ、妥当な判断ね……)
千代「……副隊長、貴女は戦線左翼に合流し、敵陣の突破を図りなさい」
第2小隊副隊長「あっはい!了解ですっ」
506 :
amano
[saga]:2016/08/20(土) 00:55:40.83 ID:oZF3dBiT0
千代「……さてと、私は何をしましょうかね」
千代車砲手「……え、攻撃しないのですか?」
千代「私は愛里寿と戦いたいの」
千代車砲手「え……え?」キョトン
千代「貴女知らなかったの?私がこの試合に参加したのは愛里寿と戦う為。他の相手と戦ってやられちゃいましたーじゃやってられないの!」
千代「えぇ……い、いや、でも師範がやられることなんてそうそうないですし、それにさっき愛里寿さんと戦う機会もあったような───」
千代「さっきは駄目なの!やっぱりあれよ!あの……親と子の戦いってサシの勝負じゃないと締まらないって言うか……えぇっとまぁ、そんな感じだから私はもう愛里寿としか戦いたくないの!」プンプン
千代車砲手(なんか今日師範ワガママだなっ)サシノショウブ?
507 :
amano
[saga]:2016/08/20(土) 00:56:42.12 ID:oZF3dBiT0
今回はここまで
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/20(土) 09:46:49.53 ID:SEdOuxMGo
乙です
千代さん可愛いな
509 :
amano
[saga]:2016/08/22(月) 00:52:02.51 ID:4enxYlW60
〜〜〜〜〜
愛里寿「T28、アズミ車の警護を頼む」
T28車長「了解です!」
アズミ「隊長、ありがとうございます……」
愛里寿「うん。他の2人はやられてしまったけど、アズミだけでも生き残ってくれて良かった」
アズミ「隊長ぉ……」グスッ
愛里寿「アズミはすぐに履帯を修理して、やられた2人の分まで活躍して欲しい」
アズミ「は、はいっ……!」
愛里寿「……」ピピッ
愛里寿「23号車。24号車は無事に橋を渡れた?」
パーシング23号車『い、いえ……全速力で渡橋を敢行したのですが、渡り始めてすぐに小田原厚木道路からの砲撃で……』
愛里寿「そう……分かった。23号車は戦線に戻り敵の侵攻を防いで」
パーシング23号車『了解ですっ!』
ピッ
愛里寿「……やはり……」ウーン
510 :
amano
[saga]:2016/08/22(月) 00:52:47.76 ID:4enxYlW60
ギャラギャラギャラ
ダージリン「愛里寿さん、橋のたもとで白旗をあげているパーシングから察するに───」
愛里寿「うん……やはり富士見大橋は敵の射線が通っていて、渡れないと思った方がいい」
ダージリン「なるほど……先程から小田原厚木道路上に牽制をかけているのだけれど、どうもこちらに対する攻勢が消極的だった理由が分かったわね」
愛里寿「小田原厚木道路の敵の目的は私達の直接の撃破じゃない」
ダージリン「えぇ、私達の行動を阻害し、地上の第2小隊の援護に徹する……」
ダージリン「……はぁ、第2小隊とやらは大した自信ね。たった10両で48両を相手取るなんて……」
愛里寿「E75にはそれほどの実力がある。現に私達は劣勢……隊長格も2人やられた。市街地だから動きも制限され、本来の島田流としての戦術も機能していない」
511 :
amano
[saga]:2016/08/22(月) 00:56:01.52 ID:4enxYlW60
ダージリン「なるほど……それなら私共ももぐら叩きをしてる場合ではないわね。すぐに手の空いている者をそちらの援護に回すわ」
愛里寿「うん、お願いしたい」
ダージリン「そうねぇ……」
ダージリン「えぇっと……ローズヒップ」
ローズヒップ「はいっ!」ブゥゥンッ
ダージリン「貴女はこれから少しの間愛里寿中隊長の傘下に入りなさい。部下を率いて出撃の準備を」
ローズヒップ「わっかりましたわぁぁっ!!」ブゥゥンッブンブンッ
愛里寿「ローズヒップ───たしか薔薇色の髪の……」
ダージリン「えぇ。敵の撹乱は彼女に任せれば問題ないと思うわ」
愛里寿「ありがとう。……それじゃあ引き続き小田原厚木道路は貴女達に任せる」
ダージリン「えぇ。私達の名誉にかけて、こちらはしっかり抑え込んでおくわ」
512 :
amano
[saga]:2016/08/22(月) 00:57:18.31 ID:4enxYlW60
ローズヒップ「早くしなさいませぇっ!置いていきますわよぉっ!」ギャラギャラギャラッ
クロムウェル1号車「ローズヒップ様まだ突っ込んでは駄目ですよぉっ!」マッテェ
愛里寿(前々から思ってたけど、とんでもなく元気だなぁ……)
パーシング14号車『隊長っ、戦線右翼がもう持ちそうにありませんっ!』ギィィンッ
愛里寿「分かった、私が援護に向かう」
パーシング14号車『お願いしまっ、きゃぁぁっ!』ズバァァンッ(シュパッ)
愛里寿「くっ……」
愛里寿(まさかパーシングとE75にこれほどの性能差があるなんて、試合前には想像もしてなかったな……)
愛里寿「T28とアズミは戦線左翼の援護へ、敵の隊長車が現れたらすぐに私に知らせて」ギャラギャラギャラ
T28車長「了解ですっ」
アズミ「了解!」
愛里寿「えぇっと、ローズヒップさん達は……全部で9両ね」チラッ
ローズヒップ「えぇそうでございますわ!」
愛里寿「……よし、ローズヒップさん達は私についてきて。して欲しいことがある」
513 :
amano
[saga]:2016/08/22(月) 00:57:52.13 ID:4enxYlW60
早くド派手な戦闘シーンを描きたい→きちんも間々のシーンも入れないと戦況の流れに矛盾が生じてしまう→頑張って間々のシーンを描く→説明的台詞ばかりで読みづらい(吐血)
皆様本当にすみません
ではでは
514 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/22(月) 10:08:59.48 ID:ngubuY+go
乙です
毎回楽しみだよ
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/22(月) 21:56:28.56 ID:pSkZlgdTo
乙!
516 :
amano
[saga]:2016/08/26(金) 11:43:47.53 ID:DmMxwYVW0
ローズヒップ「して欲しいこと……でございますか?」キョトン
愛里寿「うん。少し危険かもしれないけど……」
ローズヒップ「私、並大抵のことなら出来ましてよ!クルセイダーで空を飛んだこともありますし!」
愛里寿「あぁ……確か戦後報告会でそんなことを聞いたような……」ミンナオドロイテタッケ
ローズヒップ「そう言うことですから、なんなりと私にご命令下さいませ!流星の瞬きを敵方に見せつけてやりますわっ!」ブルルゥンッ
愛里寿「うん、それじゃあ話すよ───」
517 :
amano
[saga]:2016/08/26(金) 11:44:32.63 ID:DmMxwYVW0
〜〜〜〜〜
(高校連合側から見て)戦線左翼
ギャラギャラギャラッ
ズバァァァンッ、ガキィィィンッッ
パーシング4号車「ぐっ、なんて威力っ……」ビリビリ
パーシング8号車「敵はたったの4両だってのに、パーシング10両でなんで勝てないのよっ!」リフジンヨッ
チャーフィー1号車「私達もいますよーっ」
チャーフィー3号車「めっちゃ非力だけどね!」ドヤァ
パーシング6号車「E75強過ぎてワロタwwwwwwTier8でTier9相手するとかwwwwww」
パーシング7号車「ちょっとオタクっ、回線全開でなに垂れ流してくれてんのよ!」ティアッテナニヨ
パーシング6号車「あぁすみません!興奮するとつい!」
ギャラギャラギャラッ
T28車長「ステンバーイステンバーイ……」
T28車長「……撃てっ」
ズバァァァンッ
ガッシャァァァンッ!!
第2小隊E75七号車「ぬわぁっ!」(シュパッ)
T28車長「やった!1両倒した!!」
アズミ「良くやったわ!この調子で押しきるわよ!」ギャラギャラギャラッ
518 :
amano
[saga]:2016/08/26(金) 11:49:24.01 ID:DmMxwYVW0
第2小隊E75八号車「七号車がやられたぞっ」
第2小隊E75九号車「T28の主砲を真横から食らったらそりゃあ……」
第2小隊E75十号車「どうするの!?流石に3両であの数を相手するのは……っ」
第2小隊E75八号車「いや、私達はまだいけるっ!T28にさえ気を付けてればこっちのもん───」
───グワァァァンッッ(T28の砲弾)
第2小隊E75八号車「あわわわわっ!?」グラグラ
第2小隊E75九号車「言わんこっちゃない……」
第2小隊E75十号車「とにかくパーシングの攻撃は私達には効かないから、T28がいる所を迂回するように攻撃をしかけましょっ!」
第2小隊E75九号車「了解っ……いいなぁ左翼には副隊長がいて……」
第2小隊E75八号車「T28もいないしねぇ……」クラクラ
第2小隊E75九号車「師範……助けに来てくれないかなぁ……」
第2小隊E75十号車「もう愚痴ばっか言ってないでシャキッとしなさいっ!」
519 :
amano
[saga]:2016/08/26(金) 11:50:11.04 ID:DmMxwYVW0
〜〜〜〜〜
(高校連合側から見て)戦線右翼
パーシング11号車「13号車っ、左っ!!」
パーシング13号車「えっ───」
───ヒュンッ
ガシャァァァンッッ
パーシング13号車「にゃぁあぁっ!!」(シュパッ)
パーシング11号車「ぐっ、また1両っ───あいつだけに何両倒されてっ……」クッ
ギャラギャラギャラッ
第2小隊副隊長「よしっ、3両目撃破っ」ウィィン
第2小隊E75三号車「凄いですねっ、3両も副隊長だけで倒すなんて!」ズバァァンッ
第2小隊副隊長「ふっ、私の理不尽な指示を忠実にこなす部下がいてこそよっ!」ギャラギャラギャラッ
副隊長車砲手「恥ずかしいからそんなこと言わないで下さいよ!///」
第2小隊副隊長「恥ずかしがってる暇はないわよ!あの車両が来る前に出来るだけ打撃を与えないと───」
520 :
amano
[saga]:2016/08/26(金) 11:51:15.00 ID:DmMxwYVW0
───ヒュンッ
ッズバンッ!
第2小隊E75三号車「うっ!?……今の衝撃は───」
……シュパッ!
第2小隊E75三号車「え……」
第2小隊E75三号車「えぇぇぇ私やられちゃったっ!?」
第2小隊副隊長「……」チラッ
第2小隊副隊長「……」ダラダラ
第2小隊副隊長(……まさか転輪と転輪の隙間を狙って、しかもトランスミッション系に直接ダメージを与えてくるなんて、誰が思うだろう……)ダラダラ
副隊長車砲手「……来ちゃいましたね、センチュリオン」
第2小隊副隊長「……はぁぁ、流石の私でも勝てないかなぁ」ウーン
副隊長車操縦手「そんなに強いんですか?島田流の子は」
第2小隊副隊長「えぇ。まさに『この親にしてこの子あり』の体現者のような……ね」
副隊長車通信手「ひぇぇ」ブルブル
副隊長車装填手「そりゃ強い」ナットク
521 :
amano
[saga]:2016/08/26(金) 11:52:04.39 ID:DmMxwYVW0
ウィィンッ、ガチャコンッ
愛里寿「……敵車両撃破、これより反撃に移るぞ」ギャラギャラギャラッ
パーシング16号車「あぁ、隊長が来てくれた!これで勝てる……っ!」
パーシング11号車「皆、ここまでやられてきたお返しをたっぷりしようじゃないの!」
ワァァァァッ───
愛里寿「……ローズヒップさん、さっき言ったこと出来そう?」
ローズヒップ「私共は大丈夫だとは思いますけれど……愛里寿さんの方がかなり危険な気が致しますわ」
愛里寿「私は大丈夫。いつもこれくらいの無茶はしてるから」
ローズヒップ「貴女がそう言うなら……それでは、もういきますの?」
愛里寿「うん、早くしないと第2小隊の隊長車が来ちゃうから」
愛里寿「それじゃあ……これより『あっちこっち作戦』を開始するっ」ギャラギャラギャラッ
522 :
amano
[saga]:2016/08/26(金) 11:52:46.68 ID:DmMxwYVW0
今回はここまで
ようやく反撃の兆し……?
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/26(金) 13:11:57.99 ID:oov2Cjieo
乙です
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/27(土) 10:25:36.92 ID:cjwmVJsZo
乙!
反撃楽しみだけど千代さんこわい
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/08/30(火) 09:58:16.01 ID:Cj3vnbnQo
乙
526 :
amano
[saga]:2016/09/01(木) 00:42:33.24 ID:9adZNSS20
愛里寿「ローズヒップさん達はさっき言った通りにっ、パーシングは援護をっ」
ローズヒップ「えぇ!それじゃあ行きますわよぉっ!」ブルルゥンッ
クロムウェル1号車「クルセイダーも遅れを取るなっ!」
クルセイダー一同「「はいっ!!」」ブルルゥンブルゥンッ
愛里寿「敵副隊長車と四号車の間に飛び込むっ、戦車前進っ」
センチュリオン操縦手「りょーかいですっ!」ガチャ
ブゥゥンギャラギャラギャラッ
副隊長車砲手「車長っ、センチュリオンがっ!!」
副隊長車操縦手「我々の背後に回り込む気ではっ?」
第2小隊副隊長「不味いっ、センチュリオンに背後に回られたら終わりだぞっ!全力で迎撃するっ!」
第2小隊副隊長「センチュリオンは進路から考えるにあの道を横切るっ、近くにいる我が車と四号車で挟むぞっ!」
第2小隊E75四号車「はっ、はいっ!」ギャラギャラギャラッ
527 :
amano
[saga]:2016/09/01(木) 00:43:32.49 ID:9adZNSS20
センチュリオン操縦手「敵車両2両、想定行動を開始」
センチュリオン砲手「凄い、敵が隊長の予測した通りの動きをしてる……」
愛里寿「いや、相手は先程から背後に回られないように立ち振る舞っているように見えたから、私がその素振りを見せれば阻止してくると踏んだだけ。たいした予測じゃない」ギャラギャラッ
センチュリオン砲手「いやいや流石隊長っ、見事な洞察力ですよっ!!」
愛里寿「ん……そうかな……//」
愛里寿「コホンッ……で、問題は敵の射撃タイミングを上手く誘導しないといけないことだけど……」
センチュリオン操縦手「それは私にお任せ下さい、完璧にタイミングを合わせ尚且つ撃破されないようにしますっ」ギャラギャラッ
愛里寿「うん、お願い」
センチュリオン操縦手「……あ、隊長、右左どちらの車両が何秒早く射撃したかだけ教えて貰えませんか?」
愛里寿「分かった」
センチュリオン操縦手「よし───」ギャラギャラッ──
528 :
amano
[saga]:2016/09/01(木) 00:44:20.88 ID:9adZNSS20
第2小隊副隊長「そろそろあの道を通過するっ、射撃タイミングを合わせろ!」ウィィン
第2小隊E75四号車「はっ」
第2小隊副隊長「よーし───」
ギャラギャラギャラッ
センチュリオン操縦手「───」
ギャラギャラギャラッ
第2小隊副隊長「───」
ギャラギャラギャラッ
センチュリオン操縦手「───っ」
ギャラギャラ───グワァンッ
第2小隊副隊長「撃てぇっ!」
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