【ガルパンss】まほ「Eシリーズを倒すぞ!」みほ「え?」

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329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 19:00:57.75 ID:obzPneHIo
乙です
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/17(日) 20:20:28.15 ID:wn0OvXrao
乙!
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 02:53:21.34 ID:stfJx4x20
2期発表までこれで食いつないでいけるな(期待)
332 :amano [saga]:2016/07/20(水) 22:22:19.94 ID:6JxEaDIb0


投稿時間を23:30に延長します、申し訳ありません

333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/20(水) 23:12:39.60 ID:8kVc6XvO0
ゆっくりでいーよー
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/21(木) 01:14:38.37 ID:mw046LP5o
待ってる
335 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:33:49.28 ID:OaJ/Qf8Y0

〜〜〜〜〜



富士見大橋東岸


愛里寿「───了解」


ピッ


愛里寿「ふぅ……」

ルミ「隊長っ、大学選抜全車両の配置が完了しました!」

愛里寿「うん、御苦労───ルミ」

ルミ「はい、なんでしょう!」

愛里寿「メグミとアズミはなんであんなにヘトヘトになってるの?」チラッ

メグミ「はぁ、はぁ、はぁ……」クテーン

アズミ「疲れたわぁ……」フゥ…

ルミ「あぁあれはですね、T28の速度が余りに遅かったのでパーシング10両でここまで押してきたんです!作戦行動に遅れてはいけないので!」

愛里寿「そうなんだ……でもなんで戦車で押してるのに中のメグミ達が疲れてるの?」

ルミ「中からも押したんじゃないですか?気合いだ〜って!」

愛里寿「そ、そう……」タジタジ

愛里寿(……あれ、そんなことをする人達がいるって伝説を聞いたことがあるような……)ウーン…
336 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:34:51.17 ID:OaJ/Qf8Y0

ルミ「ところで隊長、西住大隊長からはなんと?」

愛里寿「ん?あぁ、少し作戦に修正を加えると言う連絡だ」

ルミ「修正?それはどのような?」

愛里寿「うん、それは今からスナフキン中隊全体に無線で話す」カチカチッ


ピピッ


愛里寿「スナフキン中隊全車両に伝達。たった今西住大隊長から作戦変更の連絡があった」

ダージリン『作戦変更……ミー中隊の件かしら』フム

西『なにやら大損害を被(こうむ)ったとは聞いておりますが……』

愛里寿「うん。察しの通り、現在ミー中隊は強力な敵を前にその偵察能力を失っている」

愛里寿「そこでムーミン中隊は、先のミー中隊の壊滅的被害を受け別の偵察部隊を組織している。その偵察が終わり次第、我々スナフキン中隊は敵領域へ北から侵攻することになった」

ダージリン『ん、随分と行動計画が簡略化されたわね』

西『おぉ!それでは早速敵へ怒涛の吶喊を仕掛けるのでありますねっ!』

ダージリン『……西隊長、貴女達は大学選抜戦で、作戦と言うものの大切さを学んだのではなかったの?』ハァ…

西『こっ、これは失礼致しました!……ところで北からと言うのは、どこからでありますか?』
337 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:35:42.91 ID:OaJ/Qf8Y0

愛里寿「そうだね───私が今考えているのは、狩川と酒匂川に挟まれた地域に架かっている狩川橋からの侵攻かな」

西『狩川橋……』ペラッ(地図)

西『……なるほど、確かにここからならば、ムーミン中隊と共に敵の半包囲が可能でありますな!』

愛里寿「その通りだ───貴女から吶喊とか突撃以外の戦術的発言が聞けるとは思わなかった」ハンホウイ…チョットビックリ

西『え!?そ、それはどう言う意味でありますかっ?』

愛里寿「うんと……まぁ簡単に言えば誉めたつもりかな」

西『おぉ!なんと有り難きことでありましょうか!』カンゲキッ

ダージリン『……』

ダージリン(なんだかんだ言って、西さんも戦場を見る目は持ち合わせているのだけれどね……如何せん知波単魂が……ね)チョットモッタイナイワネ
338 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:36:58.78 ID:OaJ/Qf8Y0

愛里寿「……でだ。狩川橋からと言ってもスナフキン中隊は80両の大所帯。今回は迅速に西側に移動する為に飯泉橋も利用する」

愛里寿「と、言うことで知波単はそのまま飯泉橋手前で待機」

西『承知致しました!』

愛里寿「ムーミン中隊による偵察任務は比較的速やかに完了するだろうから、これよりすぐに大学選抜と聖グロリアーナはTSUTAYA蛍田店前交差点まで移動する」

愛里寿「西住大隊長から指示があり次第すぐに南下するから、各車迅速な行動を心がけること。……何か質問はある?」

ダージリン『……1つよろしいかしら?』

愛里寿「なに?」

ダージリン『私達がいなくなった後、小田原厚木道路の監視はいかがなさる?ここから裏を取られるとかなりの痛手よ?』

愛里寿「フム───」チラッ

愛里寿「───いや、小田原厚木道路は地上からそれほど高くない位置に建設されている。敵が来ていれば地上からでもすぐに分かる」

ダージリン『……となると、監視は必要ない……と』

愛里寿「そう言うことかな。幸運にも小田原市はかなり見通しがいい。小田原厚木道路を使って敵が来ようとしても早期に発見でき、地上から攻撃できる」

愛里寿「……それに、実は私も小田原厚木道路を活用できないか検討したんだけど、CV33とかの物凄く車高の低い車両でもない限り余りに目立ち過ぎて、敵から狙撃されてしまうからボツにしたんだ」

ダージリン『ふむ、確かにそうね……分かりましたわ。私からは以上よ』

愛里寿「うん。……他に質問がないなら、これより作戦行動を開始する。各校隊長は部隊行動指揮を始めて」
339 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:37:48.27 ID:OaJ/Qf8Y0

ダージリン『了解ですわ』

西『心得ましたっ!』


ピッ


愛里寿「……と言うことで、部隊配置が終わった直後で悪いが、我々もすぐにここを出発する。全車富士見大橋のたもとに集結」キャラキャラキャラ

メグミ「くぅぅ、またこの鈍足亀さんを運ばないといけないのねぇ……」

アズミ「せめて左右外側履帯でも外してくれれば楽なんだけどね……」ハァ

T28車長「駄目です!履帯を外したら折角の防御力が半減してしまいます!」

アズミ「それなら中の貴女達がもっと痩せたらいいんじゃない?」

メグミ「おお!ナイスアイデア!」ビシィ

T28車長「どこがナイスなんですかぁ!!」
340 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:38:40.94 ID:OaJ/Qf8Y0

〜〜〜〜〜



ギャラギャラギャラ───


ローズヒップ「さぁ、どんどん飛ばしちゃいますわよぉ〜っ!!」ギャララララッ

クロムウェル一号車「ローズヒップ様っ、待って下さいぃ!!」ギャラララランッ

クロムウェル二号車「クロムウェルも十分速いですけど、コメットはもう……」ヘロヘロー

クロムウェル一号車「文字通り『流星』の如き……あぁ、置いてかないでぇ!!」


……コト…(ティーカップ)


ダージリン「……さて、ローズヒップ達も新たな車両を満喫していることですし、私共も参りましょうか」

オレンジペコ「クロムウェルの方々は満喫と言う言葉からは程遠いかと……」

ダージリン「細かいことはいいのよオレンジペコ」

オレンジペコ「はぁ」

ダージリン「それよりもオレンジペコ。このブラックプリンスなる車両、中々快適な乗り心地だと思わない?」

オレンジペコ「言われてみれば……チャーチルと比べて一回り大きいですし、居住性は改善されているんじゃないでしょうか」
341 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:39:29.60 ID:OaJ/Qf8Y0

ダージリン「ねぇ、もうチャーチルに戻らずにこちらを使い続けたり───」

オレンジペコ「駄目です」ビシッ

ダージリン「もう、オレンジペコのケチ!」プンプン

オレンジペコ「どれだけ拗ねても駄目です。……だいたいブラックプリンスは聖グロOB会の方々が快く貸して下さっているものですよ?」

ダージリン「OB会のものは聖グロのもの、聖グロのものは私のものではなくて?」シャララーン

オレンジペコ「2つ目のプロセスには賛同しかねます」

ダージリン「もう!貴女はいつからそんな反抗期になってしまったと言うのっ!」ムムムー

アッサム「……」

アッサム「……そろそろ出発しませんか?」モウワタシタチシカイマセンガ…
342 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:40:27.08 ID:OaJ/Qf8Y0

〜〜〜〜〜



西「───と言った感じだっ!皆分かったか!」

玉田「はいっ!時が来次第全車で吶かっ───連携攻撃をするのでありますねっ!!」

寺本「勿論でありますっ!オイを筆頭として吶っ───ムーミン中隊の援護攻撃をするのですね!!」

福田(先輩方っ、理解度が危なっかしいでありますっ)

西「その通りだっ!作戦の都合上我々知波単はすぐには動かないが、きたるべき時を待ち英気を養っておけっ!」

知波単一同「「「はいっ!!」」」

西「……」

西「……」キョロキョロ

西「……いやぁ〜それにしても、何度見返してもこのオイなる車両、実に頑強な体躯だなぁ……」フム…
343 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:41:51.82 ID:OaJ/Qf8Y0

細見「わたくしがこれまで見たことのある車両の中では、かぁるの次に大きい気がしますわ!」

玉田「ひっくり返した卵焼き器のような容貌だったてぃー二十八と比較しても互角……いや、それ以上の巨躯かもしれませぬなぁ!」

西「そうだなぁ!……それに目を見張るのはなんと言ってもこの大砲だ!一体どれだけの破壊力を持っているのやら……」ナデナデ


───キラッ


西「……ん?」チラッ

福田「……どうかなされましたか?」

西「……」

西「……いや、気のせいだろうな───何でもない!」

福田「そうでありますか」

西(……今、何か光ったような───)ンン?
344 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:43:51.31 ID:OaJ/Qf8Y0

〜〜〜〜〜



小田原市立足柄小学校校庭



───ピピッ


?『───再度対象を確認、我々の存在の確証には至らなかった模様。over』

千代「了解……この通信は同時に話せるから、overは付けなくてもいいわよ?」

?『あっ、これは失礼しました』

千代「……さて、ムーミン中隊の逐次的な戦力の派遣───まぁ偵察なんでしょうけど───と、それに呼応するような大学選抜と聖グロリアーナの西側への移動の開始……」

千代「これで我々の作戦の第一段階、『敵主力部隊の分断及び殲滅』が可能になった訳ね……」

?『……我々が攻勢に出るタイミングは、第2小隊突入のタイミングに合わせる……で間違いありませんか?』

千代「そうね。……くれぐれもそれまでに、敵に見つかるなんて事がないように。……いくら貴女達の薄さでも、限度はあるわよ」

?「以後、気を付けます」

千代「よろしい。では引き続き敵の監視をお願いね」

?「はっ。では」


ピッ


千代「……さてと」
345 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:49:03.36 ID:OaJ/Qf8Y0

ピピッ


千代「しぽりん聞こえる?」

しほ『えぇ、聞こえてるわ』

千代「偵察小隊によれば、そろそろスナフキン中隊を潰すチャンスが来るらしいわよ?」

しほ『そのようね。……そろそろこちらからも攻勢をかけないと面白くないと思っていたから、丁度良かったわ』

千代「なんの心配をしているのやら……取り逃したCV33は見つかったの?」

しほ『いいえ。狙撃小隊に探させてはいるけど……まぁ放っておいても害はないから、見つからなければそれでいいわ』

千代「なるほどね……私は貴女達第1小隊が探した方がすぐに見つけれると思ったのだけれどね───」

しほ『私もそれは検討したのだけれどね……流石に指揮官が指揮そっちのけで残党狩りは不味いじゃない?』

千代「そう言うものかしら……ミー中隊の残存兵力はどうするの?」

しほ『そちらは引き続き狙撃小隊に見張っていて貰うわ。脅威にはならないCV33とは違って、あちらには"白銀の魔女"もいる』

千代「白銀の魔女ねぇ……そんなに継続高校は脅威なのかしら」

しほ『……正直私にも良く分からないけれど……あのミカと言う人物からは、何か得体の知れない不安を感じるわ……』

千代「貴女がそこまで感じるのなら、そうなんでしょうね───それじゃあ私は行くわ。戦場での感動の親子の再会が私を待っている」

しほ『真面目な口調で何口走ってるんだか───くれぐれも慢心だけはしては駄目よ』

千代「ご忠告感謝致します」フフッ

千代「ではでは〜」


ピッ


千代「……さぁ行きましょう!愛娘が戦場で待っている!」ギャラギャラキャラ───
346 :amano [saga]:2016/07/21(木) 23:49:55.47 ID:OaJ/Qf8Y0


次回更新「7/24 22:00」

次回から本格的な戦闘描写あり

347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 07:23:05.42 ID:HPH+Zpuho
乙です
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 21:00:34.62 ID:fRZc9Vsgo
乙!
349 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:09:48.14 ID:HzY/vwvO0

〜〜〜〜〜



しほ「……」


ギャラギャラギャラ───


元10式操縦手「西住師範、第5小隊及び第2小隊の突入準備が完了致しました」

元10式操縦手「第3小隊第4小隊に関しましても、偵察小隊の遠方からの誘導により、敵斥候に発見されずに配置を完了しております」

しほ「よろしい。……偵察小隊に伝達。『ムーミン中隊本隊が橋を渡り始め次第、各部隊に行動開始命令を出せ』」

元10式操縦手「はっ」

しほ「……」

元10式砲手「西住師範!狙撃小隊の再配置が完了しました!」

しほ「よろしい……ミー中隊はまだ諏訪神社付近にいるの?」

元10式砲手「そのようです!」

しほ「ふむ……分かったわ、ありがとう」

元10式砲手「……西住師範、1つよろしいですか?」

しほ「何かしら?」
350 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:10:40.55 ID:HzY/vwvO0

元10式砲手「もうすぐ高校連合との全面戦闘が始まりますが、我々第1小隊はまだ出撃しないのですか?」

しほ「そうね。今のところ各予測戦闘地点で戦力的不安要素はない。第1小隊は危なくなったところに駆けつけるスタンスを取るわ」

元10式砲手「なるほどですね……では、蝶野1等陸尉の指揮するあの部隊は───」

しほ「あの部隊は……そうね、中々インパクトのあることをする……とだけ言っておくわ」フフッ

元10式砲手「?」

しほ「そんなことよりほら、貴女は仮にも副司令なんだから、自分の職務に戻りなさい」

元10式砲手「あっ、はい!」

しほ「……」

しほ(私の予測では、高校連合はその数が仇となって指揮系統を上手く作り上げることが出来ていない。これから始まる作戦ではそこを突かせて貰うわよ……)
351 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:11:42.48 ID:HzY/vwvO0

〜〜〜〜〜



小田原市立酒匂中学校校庭


ピピッ


まほ「サンダース偵察部隊、進捗状況はどうだ?」

アリサ『辺りを警戒しながら進んでいるんですが、今のところ敵の姿は見当たりませんね』

まほ「そうか、了解した」

まほ「プラウダ偵察部隊の方はどうだ?」

クラーラ『敵影はなし。不気味なほど静かです(ロシア語)』

まほ「そうか……了解」

まほ(ふむ……お母様はかなり西側に陣形を置いているのか?仮にそうだとしたら一体どこに───)

カチューシャ「マホーシャ!これで敵は久野川まではいないってことが分かったんだし、そろそろ私達も前進しない?」

まほ「……ちょっと待ってくれ」カチカチ
352 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:12:38.08 ID:HzY/vwvO0

ピピッ


まほ「ペパロニ、聞こえるか」

ペパロニ『うぇ!?大隊長が直接何の用っすか!?』ビックリシタァ

まほ「少し聞きたいことがあってな……お前はまだ市方神社にいるのか?」

ペパロニ『いえっ!平たい奴等がどっか行ったんで、今は辺りを警戒しながら少しずつ南下してるっす!』

まほ「そうか。と言うことは、お前のいる場所周辺には敵はいない訳だな?」

ペパロニ『え?……ん〜まぁそぉっすね!』

まほ「よし分かった、ありがとう。引き続き任務に当たってくれ」

ペパロニ『了解っす!』


ピッ


まほ「……」

カチューシャ「ちょっとマホーシャ?どうしたの?」

まほ「いや───」
353 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:14:09.53 ID:HzY/vwvO0

まほ(ペパロニの周辺にも敵影はなし……と言うことは、敵中心戦力は小田原市街地にいる……と考えるのが妥当か)

まほ「───よし、カチューシャ。ケイ。これよりムーミン中隊は少しずつ前線を押し上げていこうと思うが……2人の意見を聞きたい」

カチューシャ「私は賛成よ!同志を一方的にボコボコにされていつまでも黙ってられないわっ!」

ケイ「私もいつでも攻撃準備は出来てるわよ?このT29の最強装甲で敵陣を突き抜いてやるわ!」

まほ「ふ、それほどの威勢があれば安心だな……」

まほ「……エリカ」

エリカ「はいっ」

まほ「さっきも話したが、私はスナフキン中隊と連携を取りながら全体指揮をしなければならない。だからお前に西湘バイパス侵攻の指揮を任せたい」

エリカ「は、はいっ!責任を持って務めさせて頂きますっ!」

まほ「頼んだ……それでは各校隊長は橋を渡る準備を始めろ。私はスナフキン中隊に連絡を取る」

カチューシャ「まっかせときなさいっ!行くわよ同志達っ!」ギャラギャラギャラ

ケイ「皆私に付いてきて!アメリカンスピリッツを見せつけるのよっ!Hurry up!」キャラキャラキャラ

エリカ「黒森峰はMAUS二号車を先頭に西進する!西住大隊長とその護衛を除いた全車は西湘バイパスへ!」
354 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:15:11.74 ID:HzY/vwvO0

ギャラギャラギャラ───


まほ「───スナフキン中隊へ通達。これよりムーミン中隊は敵領域への侵攻を開始する。スナフキン中隊も南下を始めてくれ。以上」

愛里寿『了解』

まほ「───ミー中隊へ通達。これよりムーミン中隊及びスナフキン中隊は敵領域への侵攻を開始するが、無理のない範囲でスナフキン中隊との合流を目指せ。そのままでは遊兵になってしまう」

アンチョビ『りょ、了解した!』

まほ「それと、ペパロニからの連絡はかなり貴重なものだ。何かめぼしい報告があれば私に知らせるように。以上」

アンチョビ『あぁ、任せておけ!』

まほ「───サンダース、プラウダ偵察部隊は久野川手前で待機。後続を待て」

アリサ『了解!』

クラーラ『了解です(ロシア語)』

まほ「……よし……」(帽子を被り直す)

まほ(……そろそろお互いの主力が遭遇する頃合いだ。一体我々はどれほどお母様達に通用するのだろうか……)(一抹の不安)

まほ(───いや、不安を口にしてもしょうがないな。相手が誰であろうと、私は仲間の為に勝たなければならない。───それだけだ)キッ
355 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:16:33.09 ID:HzY/vwvO0

〜〜〜〜〜



酒匂橋西側、川沿いの住宅地


第4小隊E75二号車「……」

第4小隊E75一号車「……」

第4小隊E75二号車「……あの」

第4小隊E75一号車「うん?」

第4小隊E75二号車「あの数に勝てると思います?」

第4小隊E75一号車「……」チラッ


橋を渡り始めたサンダース本隊


第4小隊E75一号車「……」

第4小隊E75一号車「……正直に言っていい?」

第4小隊E75二号車「はい」

第4小隊E75一号車「……ムーリー」(投げやり)

第4小隊E75二号車「やっぱそう思いますよね!?2両で50両相手取るってどうかしてますよね!?」ダンッ
356 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:18:42.06 ID:HzY/vwvO0

第4小隊E75一号車「まぁまぁ落ち着きなさいって、何も真正面から正々堂々戦えとは言われてないでしょう?」

第4小隊E75二号車「それはそうですけど……」

第4小隊E75一号車「私達の任務は橋を渡っている最中の敵を攻撃して相手の混乱を誘発すること。簡単なことじゃないの」

第4小隊E75二号車「むぅ……でもだからって2両で1つの橋を担当って、ちょっと少な過ぎません?確か小田原大橋の第3小隊もE75二両での任務ですよね?」

第4小隊E75一号車「E50は偵察部隊を狩らないといけないからしょうがないの。それにE75なら、相手が反撃してきても撃破される心配は少ないでしょう?」

第4小隊E75二号車「それは……そうですねぇ。この戦車無駄に硬いですもんね」コンコンッ

第4小隊E75一号車「無駄にってなによ無駄にって」

第4小隊E75二号車「だって正面なら同じE75でも貫通出来ないんですよ?こんな化け物作ろうとしたドイツ怖いですわぁ」

第4小隊E75一号車「昔の人は今の戦車を見て化け物と思うでしょうね」

第4小隊E75二号車「そうですねぇ」


ピピッ


偵察小隊?号車『第3第4小隊へ。攻撃を開始せよ。攻撃を開始せよ』

第4小隊E75一&二号車「「了解っ!!」」


ピッ


第4小隊E75一号車「……さてさて……」ググッ(背伸び)

第4小隊E75二号車「まずはどうします?」

第4小隊E75一号車「そうねぇ……まずは───」


ギャラギャラギャラ(先頭のT29)


第4小隊E75一号車「───戦術の定石、補給線(退路)の断絶……しちゃいましょうか」
357 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:19:35.30 ID:HzY/vwvO0

〜〜〜〜〜



ギャラギャラギャラ───


ケイ「フンフフンフフンフフン───」ギャラギャラギャラ

ナオミ「各車は車間距離10mを維持、後続は2列で橋を渡れ」

ケイ「Heyナオミ!貴女は後方からの援護射撃よろしくね!」

ナオミ「あぁ、任せてくれ」

ケイ「……」

ケイ(……Hmm、私達の西側への侵攻を防ぐには酒匂川に架かる橋を押さえた方が敵に取っては良いと思うんだけど……敵は一体どこにいるのかしら?)

まほ「ケイ、橋を渡り切った後はどうする?」

ケイ「え?そうねぇ……カチューシャはどうするつもりなの?」

カチューシャ「私?私は全車を率いて町田小学校まで一気に進むつもりよ」

まほ「そうか。……ならサンダースもプラウダと同じくらい進んだ方がいいだろうな」

ケイ「分かったわ!黒森峰はどうするの?」

まほ「我々は───エリカ」

エリカ「はいっ」
358 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:20:37.03 ID:HzY/vwvO0

まほ「黒森峰はしばらく西湘バイパスから降りずに、南からプラウダとサンダースの援護射撃をする。その手筈で部隊を動かしてくれ」

エリカ「はいっ、分かりました!えぇっと……陣形を攻Bから横Αに変更!急ぎなさい!」

黒森峰一同「「「はっ!」」」

ケイ「へぇ、流石は黒森峰、迅速な陣形変更ねぇ……よぉし!私達も負けてられないわよっ!!」

サンダース一同「「「はいっ!!」」」


───チラッ


第4小隊E75一号車「……」スーッ、ハァァ…

第4小隊E75二号車「……狙いは、先頭から数えて6列目のシャーマンでいいんですよね?」

第4小隊E75一号車「えぇ。……いい?必ず初弾で撃破するのよ?」

第4小隊E75二号車「任せといて下さいよ!富士の狙撃大会では4位だったんですから!」

第4小隊E75一号車「はいはい……それじゃあ、カウント10でいくわよ」グッ

第4小隊E75二号車「りょーかい!」
359 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:21:25.78 ID:HzY/vwvO0

第4小隊E75一号車「よし、10、9、8───」


ケイ「そろそろ橋の中腹ね……」ギャラギャラギャラ


第4小隊E75一号車「───5、4───」


ケイ「……?」


第4小隊E75一号車「───2、1」


ケイ「……雨雲が───」


第4小隊E75一号車「───発砲」カチッ


ズババァァァンッッ!!


ケイ「?!!」


───ヒュンッ

ガシャァァンッ!!


M4A1シャーマン14「きゃぁぁっ!!」(シュパッ)

M4A1シャーマン15「ぎゃあっ」(シュパッ)

ケイ「なっ!?」

まほ「っ、どうしたっ」
360 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:23:34.31 ID:HzY/vwvO0

ケイ「てっ……、敵襲よっ!!」

まほ「敵襲っ!?敵はいないのではなかったのか!?」


ガシャァァンッ(シュパパッ)


カチューシャ「えぇ!?ど、どこからっ……」

まほ「っ!カチューシャっ、そっちもやられたのかっ」

カチューシャ「え!?う、うんっ、なんかいきなり───」ナニッ!?

まほ「っ……」

まほ(くっ……敵は、偵察部隊に発見されないよう立ち回っていたとでも言うのか……っ)グッ

まほ「……ムーミン中隊は全車戦闘態勢に入れっ!ここは安全の確保された後陣ではないっ!」

カチューシャ「くっ……なにしてるのっ!早くどこから撃たれたのかを突き止めなさいっ!!」

ケイ「もうっ、いきなり出鼻を挫かれるなんて……っ」


───ヒュンッ

ガシャシャァァンッ!!(シュパッ)


ケイ「……っ!」チラッ

ケイ「……あっ、あそこからよ!橋を挟むように2両いるわっ!」ユビサシッ

まほ「くっ」バッ(望遠鏡)

まほ(……あのTigerUに似たフォルムは……)

まほ「……E75か……っ!!」
361 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:24:32.66 ID:HzY/vwvO0

ケイ「くっ、1度部隊を後退させないとっ、橋の上では不利だわ……っ」

M4A1シャーマン11「だっ……駄目です隊長っ!撃破された車両が障害になって後退不可能ですっ!!」

ケイ「なんですって!?」クルッ


M4A1シャーマン15(撃破済)「隊長すみませぇん!」

M4A1シャーマン12(撃破済)「思いっきり塞いでますね私達……」


ケイ「くぅ……」

ケイ(敵は、最初からこれを狙って……)

ケイ「……撃破された車両より後方にいる車両は迅速に後退っ、後退出来ない車両は私の後ろに隠れてっ!!」

ケイ「ナオミっ、そこから対岸の敵を狙えるっ!?」

ナオミ「あぁっ、任せてくれっ」キュラキュラッ…

ナオミ「サンダース狙撃部隊っ、奴等の鼻先に鉛玉をお見舞いしてやれっ、Fire!!」


ズバァァァンッシュバァァンッ!!
362 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:25:50.39 ID:HzY/vwvO0

第4小隊E75二号車「……気づかれたっぽいですね」……ヒュンッギィィンッ

第4小隊E75一号車「そりゃそうでしょうね……まぁ、今見える中でE75を撃破出来る車両は見当たらない。私達はここで、鉄塊ノックを聞きながら敵の侵攻を食い止め続ければいいの」キーンッ

第4小隊E75二号車「嫌なノックですねぇ」カチッバァァンッ

第4小隊E75一号車「嫌なことでもちゃんとこなさないと人生やってけないわ……よっ!!」ズバァァァンッ
363 :amano [saga]:2016/07/24(日) 22:26:44.86 ID:HzY/vwvO0


次回更新「7/31 21:00」

次回更新に合わせ、件の別作品についてのアンケートを取ろうと思います

ではでは

364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/24(日) 23:49:06.33 ID:3lGUJPTPo
乙です
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/27(水) 10:48:04.26 ID:I7qbXjwuO
乙、少し登場人物多すぎて頭が混乱してきたわ
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/28(木) 14:40:16.56 ID:LUV08OWio
乙!
367 :amano [saga]:2016/07/29(金) 00:44:08.70 ID:AvFqZeAX0

>>365 さんの言う通りですね。と言うことで、味方はいいとして、敵サイドに関するちょっとしたまとめです。



《今回の敵》
・Eシリーズで構成された『ドイツ特別戦車部隊』
・兵員は西住しほ、島田千代の2名以外全員WACの化け物部隊。

《構成》(諸情報追加ver)
第1小隊
E100 ×1(しほ)
E75 ×2(元10式操縦手、元10式砲手)
E50 ×8

第2小隊
E75 ×10(千代)

第3小隊
E75 ×2
E50 ×6

第4小隊
E75 ×2
E50 ×6

第5小隊
E50 ×10

偵察小隊
? ×10

狙撃小隊
E25 ×6

秘匿小隊
? ×1(蝶野)
E50 ×4

総計68両
368 :amano [saga]:2016/07/29(金) 00:49:49.36 ID:AvFqZeAX0


《敵側でこれまで出てきた主なキャラ》
・西住しほ
言わずと知れた西住流家元。戦車道は勝つことが全てじゃないと娘のみほに教えられ、戦車道を楽しむことを目的に今回の小田原での試合を計画する。原作との相違点として、このss内ではかなり寛大な性格。
・島田千代
西住流と双璧をなす島田流の家元。しほに誘われ試合に参加。最初は面倒臭がっていたが、相手に愛里寿がいると聞いて即参加を決断。このss内では少しテンション高め。
・蝶野亜美
陸上自衛隊一等陸尉。もの凄くアバウトな性格。今回の試合には自主的に参加。試合では秘匿小隊の隊長車を操るが・・・その全貌は未だ明らかになっていない。
・元10式装填手
名前の通り。かなり真面目で頼り甲斐のある、いわゆる参謀タイプ。しほから誘われ今回の試合に参加。
・元10式砲手
こちらも名前の通り。かなりおっちょこちょいな性格。まだss内では言及されていないが、富士の狙撃大会では・・・。
・第2小隊副隊長
部隊構成員の殆どが島田流の第2小隊で、何故かいる西住流の1人。生真面目な性格。普段乗っている90式戦車とは違った乗り心地のE75が少し好きになった。島田流もいいなと思っている。
・千代車砲手
第2小隊隊長車(千代搭乗車)の砲手。負けず嫌い。砲手としての腕は自衛隊内でもトップクラス(富士の狙撃大会で2位)。ただ1人だけ、砲手の腕で敵わない人がいるとかいないとか・・・。
・千代車操縦手
第2小隊隊長車(千代搭乗車)の操縦手。普段は90式戦車で10式戦車とタイマンを張っている。恐らくこのss内で最も口調がバラバラなキャラ。対CV33戦の中盤と終盤で、作者である自分が驚く程口調が違う。暇な折にこのキャラの口調を見返してやってほしい。
・千代車装填手
第2小隊(ryの装填手。千代車の中では最も常識人。千代の類い稀な戦闘センスを影から支える、言わば縁の下の力持ち的なポジション。
・千代車通信手
第2小隊(ryの通信手。大人しめ(地味)。かなり早口。早口過ぎて相手が聞き取れない。早口が祟って口内炎とは生涯の友。

369 :amano [saga]:2016/07/29(金) 00:50:37.75 ID:AvFqZeAX0


・第3小隊E75一号車
プラウダとサンダースを橋のたもと付近から攻撃している4両のE75の内の1両。プラウダの渡川を妨害。まだssには未登場。ちなみに一号車とまでしか書いていないが、第3小隊E75一号車の車長のこと。長過ぎるので車長は割愛。〜号車までしか書かれていない場合はその車両の車長が喋ってると言うこと。
・第3小隊E75二号車
上に同じ。プラウダの渡川を妨害。まだssには未登場。
・第4小隊E75一号車
現実主義者で、幽霊は信じない派。サンダースの渡川を妨害。
・第4小隊E75二号車
調子のいい性格。自衛隊では太鼓持ち。サンダースの渡川を妨害。富士の狙撃大会では4位の実力者。ちなみに狙撃大会の総参加人数は500名以上なので、4位はかなりの化け物。
・第5小隊隊長
いきなりミー中隊と鉢合わせた第5小隊の隊長。しっかり者。普段は90式戦車回収車の搭乗員であるためか、前線指揮は苦手。
・第5小隊副隊長
序盤でセモヴェンテ2両とBT-5を撃破したのはこの人。普段は10式戦車を乗りこなす。以前10式で、千代車操縦手の操る90式に負けたことがある。


…って感じですかね。他に分からないキャラや知りたいキャラがいましたらご報告下さい。

370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/29(金) 05:17:40.66 ID:rM9clksRo
乙!
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/07/30(土) 04:12:42.75 ID:xLl+7IynO
混乱してたのは登場人物じゃなくて戦況なんだけど
まぁそれにしてもここまで登場人物練ってあってすごい

乙!
372 :amano [sage]:2016/07/30(土) 13:15:42.80 ID:wyO+gBCL0

>>371
なるほど戦況のほうですね。
明日の更新に合わせてそちらもまとめを投稿しますので、今暫くお待ち下さい
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/30(土) 15:11:48.74 ID:5FAxkNRfo
待ってる
374 :amano [saga]:2016/07/31(日) 20:55:09.44 ID:+geIYkKy0

ガシャシャァァンッ


M4A1シャーマン10「あぁぁっ!!」(シュパッ)

ナオミ「……っ」

ナオミ「ケイっ、ファイアフライやM36ジャクソンで撃ちまくってるけど、奴等びくともしないよっ!」ズバァァァンッ

ケイ「Why!?あのファイアフライなのよ!?」

ケイ「……っ、ここは私達も奴等にかますしかないようね……ねぇ砲手っ!」

T29砲手「はっ!その通りでありますっ!」

ケイ「いい返事ね!よし、左の敵を狙えるっ?」

T29砲手「大丈夫ですっ、狙えます!」

ケイ「OK!装填手!徹甲弾を装填!」

T29装填手「はいっ!」ガチャコンッ

ケイ「ステンバーイステンバーイ……」スッ

ケイ「……ぅうてぇぇぇっ!!」

T29砲手「アメリカ舐めんなぁ!!」カチッ
375 :amano [saga]:2016/07/31(日) 20:55:59.94 ID:+geIYkKy0

ズバァァァンッ!!

───ヒュンッ


第4小隊E75二号車「あっT29が───」(時既に遅し)


───ギィィィィンッッ


第4小隊E75二号車「ぁああぁあぁ!!」グラグラ……

第4小隊E75一号車「ちょっ、大丈夫っ!?」

第4小隊E75二号車「いっ……威力がアホみたい……」クラクラ

第4小隊E75一号車「撃破されてないから大丈夫ね!」(鬼畜)

第4小隊E75二号車「撃破されてないけど大丈夫じゃないですよぉ!」ガバッ

第4小隊E75一号車「ほぉら元気じゃない!さっさと撃ちなさい!」バァン
376 :amano [saga]:2016/07/31(日) 20:56:47.05 ID:+geIYkKy0

T29砲手「……砲弾は敵車両の真正面に当たりましたがっ、撃破には至らずっ!!」

ケイ「むぅ、流石にドイツは技術が10年進んでいると言わしめただけはあるわね……」


カチューシャ「ええぃもうっ!後方の戦車を撃破して退路を塞ぐとかやり方が汚いのよぉ!!」ムキィー

まほ「お前は文句を垂れる前に無事に部隊を撤退させろっ」

カチューシャ「分かってるわよっ!ノンナ!私についてきなさい!橋の部隊の盾になるわっ!」

ノンナ「了解です」ギャラギャラギャラ
377 :amano [saga]:2016/07/31(日) 20:57:59.33 ID:+geIYkKy0

エリカ「たっ隊長っ、私達は───」オロオロ

まほ「西湘バイパスは恐らく敵の攻撃には晒されない。エリカはプラウダとサンダースの撤退の手助けをしてくれ」

エリカ「了解っ」


ピピッピピッピピッ


まほ(っ、臨時偵察部隊と愛里寿、それにアンチョビから同時に通信が……)

まほ(……まずは偵察部隊だ)ピッ

まほ「こちらまほ、なにか───」

アリサ『大変です大隊長ぉぉっ!!』ズバァァンドバァァン

まほ「ど、どうしたっ」

アリサ『いっ、いきなり敵の奇襲を受けましたぁっ!!現在北に敗走してますぅっ!!』ギャラギャラギャラ

まほ「っ、偵察部隊も攻撃を受けたのか……っ」

まほ「……アリサっ、生き残っているのは?」

アリサ『わっ、私だけですっ!……うわ危なっ』ヒュンッ

まほ(1両だと!?本隊が攻撃を受けてからまだ3分も───)

まほ「……分かった、お前はそのまま北に逃げ、プラウダの偵察部隊と合流してくれ。残念ながらまだ助けにはいけないっ」

アリサ『分かりまっ、わぁっ!?……わ、分かりましたっ!!』ヒュンヒュン,ヒュン

まほ「くっ」ピッ、ピピッ
378 :amano [saga]:2016/07/31(日) 20:58:39.34 ID:+geIYkKy0

まほ「……クラーラ聞こえるかっ」

クラーラ『っ!大隊長!(ロシア語)』ヒュンッ

まほ「今サンダースの偵察部隊が奇襲を受けたっ、お前達は大丈夫か?」

クラーラ『いえっ……私達も熱烈な歓迎を受けているところです……っ(ロシア語)』

まほ「そうか……そちらにサンダースのアリサが合流する、共にその場を乗り切ってくれっ」

クラーラ『分かりましたわ……私にはカチューシャの御加護がありますっ、必ず生き残って見せますっ(ロシア語)』ズバァァン

まほ「頼もしいな……了解だっ、健闘を祈るっ」


ピッ
379 :amano [saga]:2016/07/31(日) 20:59:13.35 ID:+geIYkKy0

まほ「次は───」ピピッ…

エリカ「たっ、隊長っ!!緊急事態ですっ!!」

まほ「どうしたっ」

エリカ「まっ、ままっ……」

エリカ「……MAUS二号車が───」


──────

────

──

380 :amano [saga]:2016/07/31(日) 21:00:41.37 ID:+geIYkKy0


《ここまでの大まかな戦況推移》
※1:行動の前後関係を分かりやすくする為に適当に時間を振っています。あまり正確な時間ではないことに留意下さい。
※2:時系列を出来るだけ見やすくする為、そして展開の都合上、高校連合側のみの時系列となります。ご容赦下さい。





10:00:試合開始。

10:15:スナフキン中隊(聖グロリアーナが小田原厚木道路、知波単が飯泉橋、大学選抜がT28以外富士見大橋)の展開完了。

10:20:ムーミン中隊(サンダースが酒匂橋、プラウダが小田原大橋、黒森峰が西湘バイパス入り口)の展開完了。

10:25:ミー中隊と第5小隊が鉢合わせ。最初の戦闘が始まる。

10:30:CV33部隊が裏手に抜ける。残されたミー中隊と第5小隊は丘陵を挟んで膠着状態に。

10:40:CV33部隊と千代率いる第2小隊が接敵。第2小隊による一方的な蹂躙を受ける。

10:48:第5小隊がミー中隊との戦線を離脱。ミー中隊は追いかけようとするが、狙撃小隊の妨害を受け追撃を断念。

10:51:第5小隊が第2小隊に合流。千代がCV33の包囲殲滅を図る。

381 :amano [saga]:2016/07/31(日) 21:02:34.04 ID:+geIYkKy0


10:55:千代車を始めとしたEシリーズの圧倒的な猛攻を潜り抜け、ペパロニら3両のみ南部へと抜ける。

10:59:ペパロニらが市方神社へ潜伏。(ss内に描写なし)

11:00:ムーミン中隊が独自に偵察を出すことを決定。

11:02:ムーミン中隊による臨時偵察部隊の内訳が決定。

11:04:T28の到着と同時に、大学選抜と聖グロリアーナが狩川と酒匂川に挟まれた地域への移動を開始。

11:23:ペパロニらが市方神社から移動を開始。(ss内に描写なし)

11:31:臨時偵察部隊の偵察により、久野川東側までは敵はいないと判断される。

11:35:サンダースが酒匂橋、プラウダが小田原大橋、黒森峰が西湘バイパスからそれぞれ進撃を開始。

11:37:大学選抜と聖グロリアーナが目標地域への移動完了。(ss内に描写なし)

11:38:橋を渡っていたサンダースとプラウダの本隊が突如奇襲を受ける。ほぼ同時刻に臨時偵察部隊も奇襲を受ける。





取り敢えずここまでです。
ssがある程度進んだら続きを書き足します。

382 :amano [saga]:2016/07/31(日) 21:03:59.57 ID:+geIYkKy0


追記・23:55頃にアンケートを取りたいと思っています。

383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/07/31(日) 21:06:54.10 ID:bEM88urVo
乙です
384 :amano [saga]:2016/08/01(月) 00:07:09.33 ID:FH92uez60


《アンケート》

これまでこのss内で何回かアンケートを実施してきましたが、これが最後のアンケートです。以下の作品候補から1つお選び下さい。この中から選ばれた1作品を執筆します。


@自衛隊員達の戯れ:シリアス度0%
Aある少女の夢見た戦車道:シリアス度100%
B各高校の普段の授業風景:シリアス度10%
Cしほに白銀の魔女と言わしめた、ミカの伝説の試合:シリアス度50%
(ちなみにこのssのシリアス度は40%です。参考までに)


アンケート締切:「8/1 23:59」

誰もアンケートに答えなかったら悲し過ぎて死ぬので是非ご参加下さい(懇願)




加えて、8月2日から出来るだけ毎日投稿しようと思います

投稿時間は
24:00〜25:00の間です

385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 01:31:53.94 ID:+o6V+4dKo
3
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 05:24:52.84 ID:3r+fBi+50
3
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 05:41:01.91 ID:ye+ZyJLFo
4
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 06:18:24.37 ID:o1xyzVdMo
4
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 06:26:44.41 ID:rHc6m745O
4
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 07:46:35.59 ID:zW2ZAkJ1o
3
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 09:01:17.57 ID:yHau8kjko
3
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 09:06:13.17 ID:tNLGVSdno
4
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 09:50:57.47 ID:bmuNnoPE0
3
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/08/01(月) 10:12:59.83 ID:fnDsbAJ8O
3
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 10:54:41.77 ID:fH93x0zqO
3
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 12:02:30.95 ID:Dv1Dch12o
全b
4
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 12:06:06.37 ID:lnQiyJl6o
3
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 12:30:44.99 ID:2lYF2RgOO
2
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 15:36:50.72 ID:Nvyw8WAOo
4で
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 16:16:13.83 ID:RKQ8mNsSo
3
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 17:59:41.65 ID:sTZgp/Tno
4
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 21:13:56.89 ID:zS+FesW10
4
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 21:18:14.21 ID:OKSRQTLtO
ミカ好きなので4
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 21:39:50.35 ID:uoDetk9Eo
3
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 22:03:09.11 ID:iIw+pATVO
4
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 22:34:10.49 ID:4rmjOdt3O
4
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 22:37:02.45 ID:a6jvuh9Uo
3
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 23:27:19.28 ID:8VQalJNlo
4
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 23:32:55.55 ID:NkH919670
3
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 23:33:12.19 ID:yh7dPYF5o
4を是非
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 23:36:14.01 ID:GsbCKhvyo
3
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/01(月) 23:55:20.60 ID:djmk9XlTo
3
413 :amano [saga]:2016/08/02(火) 00:08:34.22 ID:dxNN4yCX0


沢山のレスありがとうございました。


アンケート結果
@0票
A1票
B14票
C13票


と言うことで、Cとの接戦を見事制したBに決まりましたので、暇な折に投稿しようと思います。

Cもかなり惜しいっちゃ惜しいので、執筆する確率は物凄く低いですが一応頭の片隅に入れておきます。

それではアンケートへのご協力、ありがとうございました。

414 :amano [saga]:2016/08/03(水) 00:02:43.68 ID:kKvnDIdI0

〜〜〜〜〜



少し前、諏訪神社


アンチョビ「くっそぉぉ……」ピピッピピッ…

ペパロニ『姉さんっ、まだ繋がらないっすかっ?』

アンチョビ「あぁ、回線が混雑してるらしくてなっ……」ムゥゥ

ペパロニ『早くしないとあいつっ、ムーミン中隊の方を向いてますよっ!絶対ヤベェですって!!』

アンチョビ「むぅぅ……ペパロニっ、その戦車が何かは分からないのかっ?」

ペパロニ『うぅん、そっすねぇ、長年戦車道やってますけど、あれは初めてっす!』

アンチョビ「そうか……そいつはどんな形をしてるんだ?」

ペパロニ『えぇっとですね……黒森峰にエレファントって戦車がいるじゃないっすか』

アンチョビ「いるな」
415 :amano [saga]:2016/08/03(水) 00:03:14.55 ID:kKvnDIdI0

ペパロニ『そいつをそのまま大きくしたみたいな奴っす!』

アンチョビ「ほーん───ん?それってヤークトティーガーじゃないのか?」

ペパロニ『いやぁ私もそれは思ったんすけどねぇ、なんつーか威圧感?みたいなのが桁違いなんすよねぇ!!』

アンチョビ「威圧感……」

ペパロニ『……っあっ!!』

アンチョビ「どうした?」マダツナガラン…

ペパロニ『あいつっ、発砲したっすよっ!!』

アンチョビ「ほっ、本当かっ!?」

ペパロニ『マジっすっ!!……うわぁ、あんなので撃たれたらCV33なんて貫通するんじゃないっすか……?』ゾゾゾ…

アンチョビ「……そんなにヤバそうな奴なのか?お前が見つけたのは……?」

ペパロニ『はいっす……たぶんあの主砲だと、黒森峰のMAUSも只じゃ済まないっすよ……』

アンチョビ「……いやいや、流石にあのMAUSだぞぉ?そう簡単にはやられんよ───」
416 :amano [saga]:2016/08/03(水) 00:03:46.85 ID:kKvnDIdI0

〜〜〜〜〜



小田原球場観客席、中継モニター前


ザワザワザワ……


中継リポーター「しっ……信じられませんっ!戦車道の絶対王者黒森峰の誇る超重戦車っ、MAUSがっ───」

中継リポーター「───たった今っ、その巨躯を小田原の地に沈めたぁぁぁっ!!」


みほ「……」ゾゾゾ…

沙織「……何あれ……」ブルブル

麻子「MAUSを正面から葬れるって、高校生側を勝たせる気ないだろ」(絶望)

華「とっても素晴らしい殿方ですわぁ!」キラキラ…

優花里「……」ゴクリッ

優花里「つ……っ、つつ遂にその姿を全国にお披露目する時が来たのですねっ……」


ギャラギャラギャラ───
417 :amano [saga]:2016/08/03(水) 00:04:39.34 ID:kKvnDIdI0

みほ「……」

みほ「……お母さんから話だけは聞いたことがあったの……」


ギャラギャラギャラ───


みほ「その戦車は、MAUSの装甲を正面から容易く打ち砕き、チャーチルが薄く感じられる程の装甲を持つ、まさに化け物と呼ぶに相応しい威容を誇るって……」

沙織「……それが、あの画面に映ってる───」

華「先程、みほさんと優花里さんが怯えていた───」

みほ「うん……。あれがその戦車。実際には作られたことはない、計画だけの架空戦車───」


ギャラギャラ───ピタッ


みほ「"Jagdpanzer-E100"」


ガチャ(ハッチ)


みほ「恐らくE100と並ぶ、この試合最強の戦車───」ゴクリッ


蝶野「ふぅ……」

蝶野「……う〜ん、上出来ね!」グッジョブッ
418 :amano [saga]:2016/08/03(水) 00:05:54.49 ID:kKvnDIdI0


今回はここまで

419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/03(水) 03:11:38.41 ID:dV09qjy9o
乙です
420 :amano [saga]:2016/08/04(木) 00:31:26.26 ID:ABz+nIF00

〜〜〜〜〜



西湘バイパス上



ヒラヒラ…(MAUS二号車の白旗)


まほ『……やられたっ!?MAUSがっ……』

エリカ「はっはいっ!申し訳───」

まほ『弁解はいいっ、今どう言う状況だっ』

エリカ「はいっ、現在黒森峰は横A隊列で全車北を向いていますっ、MAUS二号車は最も西寄り、つまり隊列の先頭にいたのですが……」

まほ『……まさか、西湘バイパスからも敵が───』

エリカ「いえっ、にわかには信じがたいことなのですがっ、MAUS二号車はどこからかの"狙撃"によって撃破されたものと思われますっ!」

まほ『狙撃……狙撃だとっ!?、近距離での接射やゼロ距離射撃ならともかく、狙撃でMAUSがやられたと言うのか……っ』

エリカ「はっ、はいっ!様々な状況証拠から鑑みても、その結論が正しいかと思われますっ」
421 :amano [saga]:2016/08/04(木) 00:31:57.49 ID:ABz+nIF00

まほ『……』

まほ(……不味い、MAUSを遠距離から撃破できる車両など聞いたことがないっ、そんなこと、E100でも不可能な筈なのに……っ)

まほ(……しかし実際にMAUSはフラッグをはためかせている。西湘バイパスに留まり続けるのは得策ではないか……)

まほ『……よしっ、エリカ、残念だが黒森峰も一旦退くぞっ、MAUSを葬れる奴の射程圏内から一刻も早く撤退しろっ』

エリカ「っ……、わ、分かりましたっ!」クッ

エリカ「黒森峰全車は北西からの攻撃に注意しながら後退っ!ヤークトティーガー、エレファント、TigerUは前に出て他の車両を守って!」ギャラギャラギャラ

まほ「……」
422 :amano [saga]:2016/08/04(木) 00:32:43.36 ID:ABz+nIF00

まほ(急にその場に現れたかの様な突然の奇襲、どこから撃たれたのかすら分からない程長距離からのMAUSへの狙撃……まるで我々の一挙手一投足を見られているような───)


ピピッ


愛里寿『やっと繋がったっ』ズドォォンッ

まほ「愛里寿かっ……おい、まさかお前達も───」ソノオト…

愛里寿『っ、お前達もってことは───』

まほ「あぁ───我々ムーミン中隊は現在、敵の奇襲を受けている。確認出来た敵の小隊番号は『三』と『四』だ。……そちらは?」

愛里寿『ふっ、大隊長の言った通り、もっと警戒しておくべきだったよ……』ズバァァン

まほ「……?どう言うことだ」

愛里寿『CV33を単騎で2桁倒したと言う例の戦車が率いる部隊───』

まほ「!っ、第2小隊か……っ」

愛里寿『あぁ、今聖グロリアーナと共になんとか攻勢を防いではいるが……正直かなり厳しい…なっ』ズバァァン

まほ「同時多発的に各所を狙われた訳か……っ、ならば知波単には飯泉橋を死守するよう伝えて───」
423 :amano [saga]:2016/08/04(木) 00:33:55.38 ID:ABz+nIF00

愛里寿『……まほ、その知波単なんだがっ』ガガガンッ

まほ「どうした」

愛里寿『───私達スナフキン中隊で、最初に攻撃を受けたのが知波単なんだ……』

まほ「!!っ……飯泉橋は……」

愛里寿『残念だが、敵部隊の突破を許してしまっている……っ』ガァァンッ

まほ「……そうか……」

愛里寿『それと聞きたくないだろうが、もう1つ言わなきゃならないことがあるっ』ガシャン

まほ「なんだ」

愛里寿『西隊長からの連絡によると……既に部隊の半数近くがやられているらしい……』

まほ「……もう被害報告で驚かなくなってきたよ」

愛里寿『それでいいんじゃないか?冷静でいられるじゃないか』バァァンッ

まほ「そうかもしれないな……分かった、可及的速やかにそちらに援軍を送るっ、なんとか持ちこたえてくれっ」

愛里寿『あぁ、頼むぞ……もう……囲まれそうだ……っ』バババババァン


ピッ
424 :amano [saga]:2016/08/04(木) 00:34:53.96 ID:ABz+nIF00

〜〜〜〜〜



愛里寿「……ふっ」

ダージリン「愛里寿さん、増援は期待できそう?」ギィィン

愛里寿「分からない、向こうも敵と交戦中らしい」

ダージリン「なるほど……なら私達だけで、あのおぞましい程の気配を持つ車両を倒さないといけない訳ね……」

愛里寿「そう言うことだ」


ギャラギャラギャラ───(第2小隊隊長車)


愛里寿(……あの車両の動き、どこか見覚えがあるような気がしないでもないが───)

愛里寿(───まぁ、今はそんなことを気にしている場合ではないなっ)ブルルルルンッ…



千代「……」

千代「やっと会えたわね……♪」
425 :amano [saga]:2016/08/04(木) 00:35:57.90 ID:ABz+nIF00


今回はここまで

426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/04(木) 07:25:55.91 ID:JQYjYokLo
乙です
母娘邂逅か
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/08/04(木) 11:15:16.44 ID:uPm5elTyo
勝てるビジョンが全く見えない
428 :amano [saga]:2016/08/05(金) 00:37:56.21 ID:IoSMwUCY0

〜〜〜〜〜



サンダースとプラウダが奇襲を受けた頃、飯泉橋東側



玉田「……」ウズウズ

名倉「……隊長っ、我々の出撃はまだなのでありますか!」

浜田「このままだと、我々が武勲をあげる暇なく戦が終わってしまうやもしれません!」

福田「……」

福田(あぁ、先輩方の知波単魂が疼いてしまっておられる……ここは西隊長殿がなんとか先輩方を諌めて下さることを祈るのみ……)

西「まぁ待てお前達、我々は大学選抜戦で、忍耐強くきたるべき時を待つと言うことを学んだ。そうすれば、武勲は自ずと我々に歩み寄ってくれることも知った」

西「ここは今暫く、この場での待命の任を全うすべきだと判断するが……皆はどう思う?」

名倉「……すっ」

名倉「素晴らしいですっ、なんと思慮深きお考えでしょうかっ!」

池田「大学選抜戦で学び取ったことをこの場ですでに実践しておいでとは、恐れ入りますっ」

西「えぇ……?いやいやそんな大層なことじゃ……」テレッ

福田(西隊長殿……個性豊かな知波単の面々を統率する器量、流石でありますっ!)
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