幼馴染「10年後の8月に・・・」

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12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 03:00:10.21 ID:jhAVikXq0

幼「落ち着きましたか?」

男「おう、すまんないきなり」

俺は3分ほど泣いてから落ち着いた。

幼友「それで...いつまで抱き合ってるつもり?」

男「おっとそうだったな」パッ!

幼「...あっ」

幼友「幼も名残惜しそうにしないの!ったく明日から夏休みだからって浮かれちゃって、見せられるこっちの身にもなってよね!」

男「すまん、つい」

幼「ところで幼友ちゃん?そろそろ友君も起こしてあげないと」

すると幼友は急いで友に駆けつけた。友は先程喰らった掌低が効いたらしい。
どうでもいいが体がベトベトする。友の奴、ぽかり


13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/12/16(月) 03:01:04.13 ID:jhAVikXq0
間違えました

友の奴、ポカリ掛けやがったな
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/16(月) 04:19:59.73 ID:/zrwtiCD0
激しく期待
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/16(月) 08:11:45.03 ID:dupjThh3o
友のやつは結婚してるのに合コン行こうとしたのか?
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/16(月) 10:04:32.28 ID:FT7tRlKmo
期待
なんかジワジワ来る
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/16(月) 11:15:22.81 ID:5pY6TY7x0

>>15友は男に新しい出逢いを与えようと思って合コンをセッティングした感じです。奥さん公認って事でおなしゃす!
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/16(月) 17:23:13.93 ID:5pY6TY7x0

友「いつつっ....何が起きたんだ?」

幼友「何でもないわよ。ところで男、もう大丈夫なの?」

幼「そうですよぉ!心配したんですからね!」

男「心配かけて悪かったな。もう大丈夫だ」ナデナデ

幼「ふぇ!?えへへ♪」

幼友「あのツンデレの男が普通にデレとるー!」

友「野郎のツンデレとか誰得だよって思っていたが...くっ!こっちの方がキツイぜ!」

幼「えへへ♪でも本当にどうしたんですか?」

男「いや、何でもないんだ...嫌か?」ナデナデ

幼「そんなわけないじゃないですか。幼は今とっても幸せですよー♪」ギュウ 

友幼友「「・・・」」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 17:42:07.23 ID:6wyjMklt0

友「はぁ...もうどうでもいいから帰ろうぜ」

幼友「同感。暑いし」

男「それもそうだな。幼、帰るぞ」

幼「はーい♪」

俺達4人は家路に進んだ。途中で友と幼友と別れて幼と二人のでの帰宅である。

幼「今日はどうします?神社によりますか?」

男「今日はいいんじゃないか?明日から夏休みなんだろ?」

幼「なんだろ?って、男君もそうじゃないですか。明日から毎日遊べますね♪」

そう言って、幼はニコニコと微笑む。
この感覚、懐かしいな。俺は小中高と、いつも幼と一緒に登下校を共にしていた。

幼「学校だとクラスが違うのでなかなか一緒になれませんからねー」

男「でも授業中以外の時はいつも一緒じゃないか」

確かそうだった気がする。10年前の事だが幼と過ごした日常はわりと覚えているものだ。

幼「むー、幼はもっと男君と一緒に居たいんですー」

ぷくっと膨れる幼。こいつやっぱ可愛いな。

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/16(月) 20:46:26.38 ID:y2Ddf0BTo
紫煙
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 21:08:33.64 ID:cqLk7yCf0

幼「じゃあまた明日ね」

男「おう、じゃあな」

俺と幼の家は隣同士だ。
俺の両親は子供の時事故で他界しており、
俺この母方のばあちゃんの家で二人暮らしを送っていた。ちなみに元の世界でもばあちゃんは元気である。
にしても田舎の家って何でこんなに広いのかね。玄関前にはばあちゃんの軽トラが止まっていた。

男「ただいまー」ガラガラ

家の鍵は空いていたがどうやら留守のようだ。昔は何も思わなかったが、随分と無用心だな玄関の鍵くらいかけろよ。まぁこの辺りの家はほとんどそんな感じだし、ぶっちゃけ玄関に鍵かけたとしても裏口の扉にはそもそも鍵がねーし。

居間に入ると置き手紙があった。

男「んーなになに?“今日から三日間、猪狩に山にこもってくる。飯は幼ちゃんのお母さんに頼んでおいたからお世話になりなさい。PS.何かあったら無線入れなさい。周波数は31.4です”」

...相変わらず、っつーか今も未来もかわんねーなばあちゃんは。

俺のばあちゃんはなかなか珍しい女性のマタギだ。この頃はよくばあちゃんが狩ってきた猪とか鹿を幼と食ってたなー。

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:19:49.18 ID:Sw1U2WTa0

男「さてと...状況を整理するか」

俺は自分の部屋に入り、鞄を置いた。
寝っ転がると畳のいぐさの匂いが鼻をくすぐる。

男「はぁ.. やっぱ落ち着くな」

俺は久しぶりに田舎特有のゆっくりと流れる時間を体で感じていた。この家にはクーラが無いので窓を全開にし、蚊取り線香を徳用のデカイ缶から一巻き取り出す。

男「豚はなかったっけな...この金具で我慢するか」

蚊取り豚が無かったので蚊取り線香に付属しているT時の金具に蛇の目の部分を突き刺し、下に皿をしく。ライターが見当たらなかったので近くにあったガスバーナーで火を着けた。 

男「これで良し....さてと」

天井の染みをぼんやり眺めながら思考を巡らす。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/16(月) 22:43:47.03 ID:u/4Sc8a10

まず第一に、俺は元々2013年の冬を過ごしていたはずだ。んで友から電話きてタバコ吸ってパソコン見てたんだよな..
そこで見つけたあの広告....“あの夏を取り戻しに行きましょう”....そしてあのベンチの写真

気づいた時には10年前の夏にほっぽり出されたっつー訳だ。 
俺と友はこの時17歳、幼と幼友はまだ16歳で全員高校2年か。

つまり今は俺と幼の最後の夏の年っつー事か...
俺は壁に掛かっているカレンダーを見る。

男「今日が7月23日...終業式の日で明日から夏休み..8月26日が幼の誕生日で27日が...」

男はギリッと歯を食いしばった。
2003年8月27日.....幼の命日である。

男「...あの時はこうなるなんて思っていなかったな」

くそッ!
当時何も出来なかった自分に腹が立つ。
理不尽な死を迎えた幼。
幼が段々と冷たくなっていくのを、血が流れ声が小さくなっていくのを黙って見ることしか出来なかった10年前の自分...
だけど...だけど今は違う!

男「あの広告...夏を取り戻すか..」

フッと笑う。

男「上等だ、何だか分からんが感謝するぜ。お望み通り取り戻してやるよ。10年後の8月も幼と一緒に夏を過ごす為にな!」  

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/17(火) 00:57:13.32 ID:KUFTlcLh0

男「とは言ったものの、どーすっかなー」

幼が死ぬのは8月27日だ。要するにその日だけ気を付ければいいのだろうか?それとも別に運命を変える方法があるのだろうか。
何かが頭に引っ掛かる。
何かを忘れている気がする。

男「....駄目だぁ!頭がぐちゃぐちゃじゃい!」

男は息を吐き、考える事をやめた。



窓から風が入る。
風鈴の音が脳に響き、蚊取り線香の煙が揺れる。

男「....やっぱいいもんだな」

社会人になってから感じたことのない解放感が体をくすぐる。ここには無くした物が、無くしてから大切だと気付いた日常がある。

男「...当面はこの夏を楽しもうかな」

そんな気持ちになってくる。
学校は半日で終わったようで、時刻はまだ午後の1時である。窓から見える青空はどこまでも澄んでいて、なおかつ力強くその蒼さを主張している。

クーラはないがとても気持ちがいい。
都会のコンクリートジャングルでは決して味わう事が出来ない夏の姿。
男は段々と瞼が重くなっていくのを感じた。

フッと視界が途切れる瞬間に何かが見えた。
それは窓の向こうからこちらを覗いていた。

男「........キツネ」


25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/17(火) 01:23:05.17 ID:PPsroyGy0

ーーーーーーー

どれ程寝ていたのだろうか、男が目を覚ます。
時計の針はもう5時を指していた。

男「..ふぁーーあ....結構寝ちまったな」

男が大きくあくびをし、起き上がろうとすると何かが右腕を掴んでいた。

男「あれ?何で幼がここにいんの?つーか何で一緒に寝てんの?」

男の右腕には幼が抱きつき、気持ち良さそうに寝ていた。
おーおー、こいつも大胆だなぁおい、襲ってやろうかな。 
でも幼馴染って何故かそういう対象には見れないんだよねー。なんつーか...汚したくない、守ってあげたいっつー感じだな。
とにかく起こすか。

男は寝ている幼のほっぺをつつく。

男「おーい、幼。おきろー」ツンツン

しばらくつつくと幼がうっすらと目を開けた。

幼「ふぁー.....あれ男君?何でここに?」ゴシゴシ

男「ここは俺んちだ。お前が何故か寝てたんだよ」

幼「あれー?......」

こいつまだ寝ぼけてんな。

男「.....何か用事があんじゃねーのか?」

幼「ん?んーーーー......あぁ!そうだった!」

どうやらやっとお目覚めらしい。おはようございます。

幼「あわわ!もう5時じゃないですか!」

男「いつから居たんだよ」

幼「ふぇ?えーっと、2時位かな?」

男「わりと序盤だな。で、何か用?」

幼「そうでした。今日から三日間は男君のおばあちゃんが留守だと聞いたもので」

男「まぁな。何かお前のかーちゃんに話つけといたらしいぞ?」

幼「その通りなのですが今日は幼のお母さんも町の集会でいないのです」

男「あぁ、祭りの話し合いか。毎年ご苦労だな」

幼「はい。なので今日の男君の晩御飯は幼が作るのです!」デデン!

幼はない胸を張った。
んー...Bだな。

男「そいつぁありがてーな。久しぶりにお前の手料理が食えるのか」

ざっと10年ぶりかな?

幼「任せて下さい!そういうことなので男君!一緒に買い物に行きましょう!」

   
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/17(火) 01:42:35.42 ID:X3EDBxaQ0

男「それで俺を呼びに来たのか」

幼「はい♪本当は無線で知らせたかったのですが、男君がスイッチを入れてなかったもので」

そうだった。俺と幼はお互いの連絡手段として、無線機を利用していたのだ。小さいが10キロまでならカバーできる。高校の入学祝いにばあちゃんが買ってくれた。

男「あぁごめんごめん。わざわざありがとな」ナデナデ

幼「えへへ♪むふー」ギュッ

男「相変わらず幼は甘えん坊だな」ギュッ、ナデナデ 

幼「男君にしか甘えないもーん♪ほれほれ」ぐりぐり

男「顔を擦り付けんなっつーの。寝汗かいてっから臭いぞ?」

幼「そうかな?幼はこの男君の匂い好きだよ?安心できる」スーッ

おい、そんな可愛い顔でこっち見んな。
どうにかなっちゃうでしょーが、俺が!
つーかめちゃくちゃいい匂いするんだけど。ほのかに汗の匂いもするし。あれ?俺ってもしかして変態なの?ショック!
つか、そろそろ離れてくんないとマジでヤバい。

男「そっ、そろそろいいだろ」パッ!

幼「えー!もっとー!」

男「うっさいわ、もう終わり!買い物いくぞ!」 

幼「むー、ケチ」

しゃーないやろ。男は辛いんです。俺の寅さんがオランジーナしちゃうんです。何言ってんの?
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2013/12/19(木) 16:52:41.57 ID:8fDZrsgw0
>>1
乙です。タイトルでシークレットベースとあの花が出てきた・・・
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2013/12/19(木) 16:54:02.39 ID:8fDZrsgw0
あれ?下げそこねたっぽい。ごめん
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/19(木) 19:10:39.14 ID:jVCJopr20
期待している
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/20(金) 01:03:38.83 ID:VKql24hY0

男「さてと...鍵はいいか、携帯は..まだないし、ウォークマンはもちろんなし」

男の装備。ぬののふく.サンダル
おい、せめて木の棒くらい持たせろや。
つーかこんだけ何も持たないで外出るなんてありえねー。あっちじゃ必ずケータイやら鍵やら何かしらポケットに入れてたからな。なんか新鮮。

男「おし、じゃあ行くか」

幼「はい♪」

・・・・

男「...つーかどこ向かってんの、これ?」

幼「いつも通りコ○リですよー」

うわっ!出ました田舎の救世主!
ちなみにデイリーヤマ○キもこれに含む。
何で田舎ってこんなんばっかなの?
フ○ミマないの?プレチキ食いたいんだけど。
てかまだ発売されてないか、ファミチキすらまだ無い可能性が大。 




なんかあの花?って言うアニメに似てるって言われたんですが
もしかしてかぶってます?
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/20(金) 01:32:18.66 ID:vuFzqz0oo
幼馴染みが10年前に死んだだけだよ被ってるの
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/20(金) 01:47:43.24 ID:ZRQzVTdU0

男「つか、何で夕飯の買い物にコメ○なんだよ。なに?畑作りから始めんの?」

なにそのどうでしょう展開。帰ったらパイ生地菊練りしなきゃ。

幼「地産特売会があるんだって?。お野菜も安いし行かなきゃでしょ?」 

男「なるほどな」

確かに形が歪なキュウリとか安く買えるし、たまにおまけしてくれるからいいよな。

幼「あとね、お母さんが蚊取り線香買ってきてって...」

男「あぁ、今の時期無いのはキツいな」

徳用50巻きでも買っとくか。
そんな話をしていると、慣れ親しんだ鶏のマークが見えてきた
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/20(金) 02:15:08.09 ID:7MQ/hwFi0
>>31
結構大事な所被ってますね(汗
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/20(金) 02:47:39.98 ID:Gjz8rr6I0

男「なるほどな。駐車場一面が市場みたいになってんだな」

幼「夏の間は結構な頻度で開かれますよねー」

男「じゃあなに買う?スイカ?」

幼「え?男君スイカ食べたいんですか?」

男「いや、そういう訳じゃ...てかなに作る予定なの?」

幼「もちろんカレーです♪」

・・・そういやこいつカレーしか作れないんだっけか。何でお前のかーちゃんあんなに料理上手いのにお前は出来ないんだよ。

男「...じゃあ野菜はここで買うか。スーパーも寄るんだろ?」

幼「うん。家にルーなかったし」

男「オッケー、じゃあジャガイモと玉ねぎと人参...」

幼「.....」

男「...おい、黙って人参を戻すんじゃない」

お前は物を壊しても言わない新人社員かよ。

幼「えー...人参は要らないよぅ」

お前人参嫌いなのか、初めて知ったぞ。

男「ダメです。細かく切ってあげるからちゃんと食べなさい」

幼「むー...あれ?男がカレー作るの?」

男「折角だし一緒に作ろうぜ」

幼「えー、足引っ張んないでよねー」

ムフフと無邪気に笑う幼。どうやら俺と一緒に夕飯を作る事がうれしいらしい。

男「はっ!誰に物言ってやがる。一人暮らしなめんなよ?」

幼「一人暮らし?」

やべ、ついつい未来の事言っちまった。

男「や..:そのあれだ、ばあちゃんよく山に行っちゃうから実質一人暮らし的な?」

幼「でも男って私以上に料理下手くそじゃん」

...お前が死んでから猛特訓したんだよ。
お前のかーちゃんに夕飯頼む訳にもいかねーからな。

男「男子3日会わざれば刮目して見よっつー事だ」

幼「かつもく?週2で見るの?」

男「火木じゃねーよ。目を擦って良く見ろってこと」

幼「わかった!」ゴシゴシ

男「本当に擦るんじゃねーよ。目が腫れるでしょーが」

目を擦る姿にキュンと来たのは黙っておこう。

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/20(金) 08:10:10.53 ID:HCYF1rbZo
スレタイの曲がエンディングになってるくらいのコンセプトかぶりだからきっと大丈夫だよ
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/20(金) 09:22:13.86 ID:KatY5jtko
てっきりSecretBaseに影響されて作ったものだと思ってた。
面白そうだからいいんだけど
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/20(金) 10:51:20.11 ID:Cm9nINQf0

男「おし、これで野菜はOKだ」

幼「じゃあ蚊取り線香買おっか」

男「そだな。ついでに蚊取り豚も買おう」

幼「あーアレねー。可愛いよね♪」

その後、無事に地球の蚊取り線香と豚を買いそのまま近くの
スーパーによった。

男「おぁ!なにこのソース!なんリットルあんんだよ!」

幼「お祭りも近いからねー」

男「あそっか、お祭り明後日だっけ?」

幼「そうだよ。明後日から3日間!楽しみだな♪」

そうだな、と呟く俺。
お肉を手に取りお総菜などを見つつレジに向かう。すると突然...

男「!?」

幼「?..どうしたの?」

男「い、いやぁ、何でもない...」

突然言葉に表せない違和感を感じた。
今、歩き様に何かが目に入った。その場所をもう一度見てみるが特に変な所はない。

何だ?今の感じは....

幼「男?」

男「あぁ、大丈夫だ。レジ行こうな」

男が見ていたコーナーの端。
そこには“大特価!手作り油揚げ50円”と書かれたプライスが張ってあった。



38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/20(金) 10:54:59.22 ID:x4EdAOdX0

>>35>>36ありがとうございます。

ちなみにこのお話はzoneのsecretbase 君がくれたものを聞いていて思い付きました。
....早く夏になんねぇかな。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/20(金) 20:30:19.64 ID:j5bl5iG+0

ーーー家ーーー

男「んじゃ、作り始めるか」

幼「ほーい♪」

幼と二人で台所に立つ。エプロンはなし。
つか、今時エプロン着ける人っていんのか?

幼「野菜を切っていこー!」

男「おう」

幼が基盤となってカレー作りを始める。

男「幼、それとって」

幼「はい」

幼と二人でカレー作り。
なんかいいな、こういう何でもない事が幸せだと思う。何気ない幼との会話が頭のなか一杯に広がる、失ってしまったはずの....

幼「男!?どうしたの!?何で泣いてるの!?」

男「へ?.....あ」

気付けば俺は泣いていた。
自分の意思とは関係なく涙が溢れてきた。

幼「どっか痛いの?大丈夫?」

男「いや、大丈夫だ。さ、カレー食べよっか」

・・・

男「お前今日どうすんの?泊んの?」

幼「うん。お母さんにも言ってあるし」

男「そっか。」

カレーを食べながら会話をする。
夏休みは毎回ほとんど幼と一緒に寝泊まりしている。お互いの家にお互いの服が置いてある状態だ。

幼「明後日のお祭り楽しみだね♪」

男「そうだな。またいつもの四人でまわるか」

幼「うん...それとね」

幼がもじもじしだす。俺は幼が何を言い出すのか既に知っている。

幼「あのね...最終日だけ、二人で廻りたいなーなんて....」

当時の俺は皆で行った方が絶対に楽しいから、という理由で何も考えずに断ってしまった。

男「ああ、いいぞ。じゃあ二人で行こっか」

幼「ほんとに!?ありがとう!!」

幼が抱きついてくる。
幼はこれ以上ない位に嬉しそうだ。幼が嬉しそうだと俺も嬉しい。
はぁ...やっぱり

男「ホントにこいつの事が好きなんだな」ボソッ

幼「え?何だって?」

お前はボッチヤンキーかよ。

男「何でもねーよ。ほれ、離れろ、飯が食えんだろ」ワシャワシャ

幼「うわー、やめろー、髪が乱れるー!!」


40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/22(日) 11:07:31.31 ID:xb9uoZaio
>>39
>つか、今時エプロン着ける人っていんのか?
え……
つけないの?
油とか跳ねない?
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/22(日) 14:31:03.42 ID:g+ku8rauo
料理によって着けたり着けなかったりする
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/25(水) 10:34:49.86 ID:zsdhNI750
幼「じゃあ私はお風呂入ってくるねー」

男「ほーい」

夕飯を食べた後、俺達は別々に風呂に入る。いや流石にね?一緒には入れませんよえぇ。チキンですが何か?

開けっ放しの縁側から夏の空が見える。時刻は七時だがふゆと違い空には夕まだ焼けが広がっていた。真っ白に燃え尽きた蚊取り線香を取り替える。
...おやっさんもこんな気持ちだったのかな。

幼「お風呂あがったよ?♪」


男「あいよー。じゃあ俺も入ってくるか」

風呂場に向かおうと振り返るとそこには湯気だった幼が立っていた。ほんのり蒸気していて頬は少し赤みを帯びていた。

幼「ん?どうしたの?」

俺の視線に気づいた幼が可愛らしく首をかしげる。

男「っ!?何でもねー!風呂入ってくるー!」

ヤバイな、破壊力がヤバすぎる、アパッチかよ。なに?ロングボウレーダーでも搭載してんの?当時の俺はよく耐えたもんだ。これはもうちっちゃい泉の元首相に感動されるレベル。




遅くなりました!
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/25(水) 10:47:31.42 ID:zsdhNI750
幼「じゃあ私はお風呂入ってくるねー」

男「ほーい」

夕飯を食べた後、俺達は別々に風呂に入る。いや流石にね?一緒には入れませんよえぇ。チキンですが何か?

開けっ放しの縁側から夏の空が見える。時刻は七時だがふゆと違い空には夕まだ焼けが広がっていた。真っ白に燃え尽きた蚊取り線香を取り替える。
...おやっさんもこんな気持ちだったのかな。

幼「お風呂あがったよ?♪」


男「あいよー。じゃあ俺も入ってくるか」

風呂場に向かおうと振り返るとそこには湯気だった幼が立っていた。ほんのり蒸気していて頬は少し赤みを帯びていた。

幼「ん?どうしたの?」

俺の視線に気づいた幼が可愛らしく首をかしげる。

男「っ!?何でもねー!風呂入ってくるー!」

ヤバイな、破壊力がヤバすぎる、アパッチかよ。なに?ロングボウレーダーでも搭載してんの?当時の俺はよく耐えたもんだ。これはもうちっちゃい泉の元首相に感動されるレベル。




遅くなりました!
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/12/25(水) 10:54:12.11 ID:zsdhNI750

すみませんテストです
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/25(水) 11:37:12.22 ID:bG9vNkLv0
待ってた
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/25(水) 12:09:37.55 ID:zsdhNI750

書き込みテストです
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/25(水) 12:41:35.68 ID:iEE7v87U0

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/25(水) 12:45:54.03 ID:KN92n6ik0

連投大変申し訳ありません!
なんか書き込んでも全く表示されなかったもので。テストも無視して下さいorz
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/25(水) 13:47:26.02 ID:zsdhNI750
男「ふぅ...ええ湯だった」

久しぶりにばあちゃん家の檜お風呂を堪能した。今でも薪で沸かす事が出来るらしい。

ガラガラ

男「おろ?幼?」

男が居間に戻ると、幼は机に突っ伏して寝息をたてていた。

...眠かったんなら先に寝て良かったのに。待っててくれたんだな。

男「おいしょっと」

男は幼を抱っこし、自分の部屋に連れていった。幼が泊まるときはいつも同じ部屋で寝てる。流石に布団は別だが...。

幼の布団をタンスから出そうとしたが、カビ臭い臭いがしたのでやめた。
...梅雨でやられたか、明日一回干さないとな。

仕方がないので幼を自分の布団で寝かせて自分は畳の上に寝転がる。流石に一緒の布団はマズイだろ。

男「...畳も案外気持ちがいいな」

そのまま男は眠りについた。

50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/25(水) 13:48:24.46 ID:zsdhNI750
ーーー深夜

幼「...むぅー....寝ちゃった」ゴシゴシ

幼「あれ?何で布団にいるんだろ?男君が運んでくれたのかな」

幼「それにしても今日の男君、やけに積極的だったなー...えへへ、思い出したら顔が緩んじゃうよ♪」

幼「そんなところで寝たら風をひいてしまいますよー。しょうがないなー男君は」ツンツン

幼「よいしょ...よいしょ...重いーー!」ズルズル

幼「はぁ、これでよし。一緒に寝ましょうね♪おやすみなさい」ボフッ

幼「...大好きですよ、男君♪」チュッ

ーーーーーー

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/25(水) 23:22:24.22 ID:zvNvByK90
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/26(木) 00:21:04.91 ID:8mqoSDbb0
チュンチュン...

男「んあ?....朝か......!?」ガバッ!

男「どこだここぉ!?」

目が覚めるとそこには見知らぬ天井が...いや、めっちゃ知ってたわ。

男「そうだ..俺10年前にもどってんだわな」

時計を見るとまだ6時前だった。
二度寝でもしようかと思ったとき、布団に違和感を感じた。

つーか俺布団被ってたっけ?
畳の上で寝てた気がするんだが...。
恐る恐る布団をめくると中には男の腰に抱きつくように幼が寝ていた。

男「うおっ!何でこいつ一緒に寝てんの!?」

男の驚く声で幼が起きた。

幼「んーー、あ、男君おはよー」

...なんでこいつはこんなに落ち着いてんの?俺がおかしいの?
とりあえずもう起きる流れになったので布団を片付け、朝食を摂ることにした。
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/26(木) 15:26:51.29 ID:8mqoSDbb0
男「朝飯どうする?」

幼「何があるの?」

冷蔵庫を開けてみるが昨日残りのカレーし無かった。
どーすっかなー、いつもならカロリーメイトとかで済ますんだけどなー。

男「...とりあえず味噌汁とご飯でいいか?」

幼「うん。じゃあお米研ぐねー♪」

そう言って幼は米の..なんつーかほら、レバー押すと1合分だけ出てくるやつあんじゃん?なんジャーってなるやつ。あれから3合分取り出して研ぎ始めた。
流石にばーちゃん家でも炊飯ジャーはあるので幼でも米は出来る。
ちなみに飯盒で米を炊くコツは弱火からだんだん中火、強火に変えていくこと。弱火の時間を若干長めにしとけば芯が残る事はない。あと出来た後に火を止めて10分ぐらい蒸らすと旨い。これ豆な。

男「さてと...味噌汁は何入れようかな?」

何か無いか探っていると、味噌汁の具に最適な物を見つた、が、その瞬間、昨日スーパーで感じた感覚が再び男を襲った。

男「!?...まただ!」

なんだ?この違和感の原因はなんだ?恐る恐る目の前に出てきた物を手に取る。

男「.......






           油揚げ?」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/12/27(金) 02:09:06.55 ID:hgnGPo/a0
おつ
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/12/27(金) 02:09:33.89 ID:hgnGPo/a0
あげてしまった済まん
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage]:2013/12/30(月) 22:42:42.54 ID:HOMwcvOz0
いい感じ
57 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/01(水) 17:11:23.43 ID:wdnUlUCSo
追い付いた!

あの歌の10年後の8月ってもうきてたのかよ

はやいなぁ(棒)
58 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/01/02(木) 20:33:59.44 ID:iXpux+GY0

幼「男ー?どうしたの?」

男「んにゃ、なんでもねー」

とりあえず手に取った油揚げを短冊切りにする。

...油揚げか。なんか引っ掛かるな。油揚げ、油揚げ、油揚げ...」

幼「そんなに油揚げ好きなの?男くん。」

男「うえ?もしかして声に出てたか?」

幼「うん。まるでキツネさんみたいですね♪」

男「!?」

そういえば昨日...

男「おい幼、昨日俺の家に来た時キツネ見なかったか?」

幼「ふぇ?キツネさんですか?見てませんよ?」

昨日、確か俺は昼寝をする前にキツネを見た気がする。意識がもうろうとしていたのでハッキリとは覚えていないが。

幼「そもそもキツネって北海道にしかいないんじゃないんですか?」

男「いや、キツネ自体は本州でも生息してるぞ。ホンドギツネっつって、東京でも目撃情報がある。これ豆な」

幼「そうなんですか。もしこの近くにキツネさんがいたらいいですね♪」

男「そうだな。可愛いもんな」

...そうか思い出したぞ。あの広告、“キーワードは油揚げ”。
ってことは昨日のキツネはなんか知ってるな?...なるほどな。

幼「...男くん?どうしたんですか?怖い顔して?」

男「ん?おぉ何でもない。ほれ味噌汁出来たぞ、とっとと食うべ」

幼「はーい♪」

59 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/02(木) 20:36:02.77 ID:iXpux+GY0
お待たせしてホント申し訳ないです。つか文章へったくそだな。誰か俺に文章力分けてくれorz
60 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/02(木) 20:42:54.99 ID:xxnoSNgxo
きにすんな
そして続きはよ
61 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/01/02(木) 21:57:44.32 ID:MPjvAX0N0

男「俺ちょっとこの後出るから」

幼「どこいくんですか?幼も行きたいです」

男「いや...ちょっと出るだけだから!着いてくる必要ないぜ!?」

幼「むー、怪しいです。何か隠してます。」

男「いやいや違うんやて幼さん。」

幼「幼も連れてけー!!でなきゃお母さんにいじめられたっていってやるーー!

男「マジでやめて下さい。」

幼のお母さんは薙刀の達人だ。
なんか昔は全国レベルの腕があったらしい。めっさ怖い。

どうやってこいつを巻くか考えていると幼がシュンとしてしまった。

幼「...でも男が本当に嫌だったらがまんする...迷惑かな?」

男「....」

はぁ...こいつを助けるためにこいつを傷つけたら意味ねーか。

男「...迷惑なわけねーだろ。ほら、家に戻って準備してこい」ギュッ

幼をそっと抱き寄せる。

幼「..えへへ、男君はやさしいな♪」

幼「じゃあ準備してくるね!何しに行くの?」

男「おう...キツネ狩りだ。」

62 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/05(日) 20:02:03.56 ID:qmNdozUw0
楽しみにしてる
63 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/01/07(火) 16:50:11.85 ID:HPTQQd/p0
幼「キツネ狩り?」

男「おう、狩りっつっても別に捕って喰ぉーって訳じゃねぇ。単にキツネを探すだけだ」

幼「面白そうだね♪でもなんで急に?」

男「そりゃお前....あれだよ、キツネ可愛いじゃん?」

幼「うんうん」

男「こりゃ探すしかねーべ」

幼「なるほど!」

なんでだよ、なんで納得してんだよ。何も情報増えてねーだろ。
いや、納得してくれてありがたいんだけどさ。

男「つー訳で、森に入るから動きやすい格好に着替えてこい」

幼「ほーい!」

そう答えて幼は隣の自分の家に戻った。

男「さてと今のうちに...」

無線を手に取る。
....お、繋がった

??『なしたー?』

男「おう、ばーちゃん?ちょっといい?」
64 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/01/07(火) 17:15:45.79 ID:qCySHqN40
ばば『あ?キツネだぁ?』

男「そう、この辺りで見たことある?」

ばば『そりゃ見たことねーってこたぁねーけど...20年近く前だぞ?』

男「じゃあ最近は見てねーの?」

ばば『ん。今は変わりにハクビシンが増えた』

男「そっか...世知辛いね」

ばば『まぁな、でもいきなりキツネなんてどしたん?』

男「ちょっと気になってね、今から山に入ろうと思うんだけど何か必要?」

ばば『玄関に置いてある袋に大体は入ってるからそれ持っていきな。一応鉈とスリングショットもな』

男「鉈はともかくスリングショットは必要か?」

ばば『小型の獣なら退かせる事ぐらいできるだろ』

男「でかいのは?」

ばば『目の辺りに打ち込みながゆっくり後退しんさい。お前なら出来るだろ?』

男「まぁ...なんとかするわ」

ばば『それt『ドォン!! イタゾ! オ〇コトヌシダ-!』...ごめんもう切るからな、気ぃつけてー。』

男「...おう」

あのばーちゃん何狩ってんだよ。なに?シシガミ様でも探してんの?
65 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/07(火) 17:17:30.22 ID:qCySHqN40
鳥獣保護法ならびに狩猟法は無視して下さい!
お願いします!orz
66 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/07(火) 17:48:23.87 ID:32hCc9Hjo
なんでsecretbaseって恋愛物みたいな扱いなんだろ
どう聴いても男の子同士の友情なんだが
67 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/07(火) 21:02:39.10 ID:KG6IOTw80
このスレ読んでたら辛い
発狂しそうww
68 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/08(水) 21:44:57.72 ID:1cgTPU2P0
支援
69 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/01/10(金) 10:59:58.95 ID:ilBcxXsw0

幼「男?!準備出来たよ?!」

玄関から幼の声が聞こえる。

男「随分早いな。ちょっと待ってろ、俺もすぐ着替えるか...」

幼「ん?どーしたの?」

男「お前...学校のジャージかよ」

幼「うん。これが一番動きやすい」

男「ま、そーかもな。んじゃ俺も着替えるわ、ちょっと待ってろ」

幼「はい♪」

迷彩柄の長ズボンと黒いTシャツに着替えて玄関へ向かう。
靴は半長靴を履き、ばーちゃんが言っていた袋をウエストポーチに突っ込む。

男「鉈を腰に着けて...っと、おし、準備完了!行くか!」

70 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/10(金) 11:36:00.98 ID:BDAXazQBo
8/27とか君望思い出すな
71 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/01/10(金) 14:39:00.17 ID:ilBcxXsw0

幼とフォックスハウントにしゃれこんだのは良かったのだが、結果としては狐を見つける事は出来なかった。状況終了は17時になり、日は傾き始めていた。

幼「結局キツネさんは見つからなかったね」

男「まぁそんな簡単には見つからんだろ」

幼としゃべりながら帰宅する。どこかの家の風鈴の音色が聞こえ、風に運ばれてくる夕飯の匂いが鼻をくすぐる。

男「ん?...明日も探しに行こうかな」

幼「男君?明日はお祭りですよ?」

男「あぁそっかそっか、忘れてた」

幼「そんなにキツネさんが見たいんですか?」

男「おう、ちょっとな...」

幼「...そうですか」

幼との間に微妙な間が生まれた。

男「...」

幼「...男君、何か隠し事してませんか?」
72 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/18(土) 22:41:19.56 ID:uxiBooHHo
支援
73 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/24(金) 19:55:32.13 ID:p8mY1J6Fo
C
74 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/24(金) 19:56:40.47 ID:p8mY1J6Fo
上げちまったすまん
75 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/24(金) 22:01:33.21 ID:+8ogixlK0
受験生なのでもう少し待っててください!
すみません!orz
76 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/31(金) 06:42:47.41 ID:WGczNjhO0
待ってるよ
77 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/03(月) 23:26:07.57 ID:F9KXug1T0
むおおおお…
受験終わってからでもいいのでこの話は是が非でも完結させてください!!
価値のない俺の頭も下げます!
ほんとにお願いします!
78 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/04(火) 23:35:17.27 ID:bS69QMue0
男「なっ...ぜっ全然隠し事なんてしてないろ?」

幼から放たれた一言に焦った俺は噛んでしまった。

沈黙が二人を包む。

幼「...幼には言えませんか?」

別に言ってはいけないと言われた分けではない。しかし手掛かりがなにもない状態で余計なことを言うべきではないと、自分の中で警鐘が鳴り響く。幼には悪いがまだ俺が10年後からタイムスリップしたことは黙っていよう。

男が困った顔をしていると、幼が口を開いた。

幼「...別に男君に問いただそうとしているわけではなのです。なので言いたくなかったら無理に言おうとしなくてもいいですよ」

そう言って幼は微笑む。だがその微笑みはどこか寂しげな雰囲気を放っていた。

男「...悪いな」

幼「いいですよ♪...ただ一つだけ約束して下さい」

幼がずいっと顔を近づける。夕日に照らされて少し朱みを帯びているその顔は何時にもなく真剣なものだった。

幼「もう二度と“あの時”みたいに幼に黙って危ないことをしないこと」

“あの時”か...随分と懐かしいな。

男「...あぁ、約束する」

俺はただただそれに頷く。

幼「ならよろしい」

幼「じゃあ帰りましょう♪お腹が空いちゃいました」

男「随分と山にいたからな。とっとと帰ってカレー食うか」

幼「はい」

...ごめんな幼、約束、守れるか分かんない。けど俺はお前を必ず護ってみせるよ。

朱く染まった畦道を二人で歩く。
この道が何処までも続くようにと願いながら。
79 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/04(火) 23:37:07.23 ID:bS69QMue0

少し投稿。
なんか終わりっぽいけど全然終わんないから。
俺の文章力が無いだけだからww
80 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/04(火) 23:37:29.75 ID:RJlz1bvdo
まってる
81 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/04(火) 23:38:51.57 ID:ZAv1U28o0
舞ってる
82 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/05(水) 22:35:31.85 ID:JFVBAyIn0
侍ってる
83 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/08(土) 03:13:56.82 ID:1gaFprGP0
魔ってる
84 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/15(土) 21:01:28.10 ID:Ni7wui5O0
ーー次の日の朝

ミィーーーーン↑ミンミンミンミンミーー↓
ミィーーーーン↑ミンミンミンミンミーー↓
ミィーーーーン↑ミンミンミンミンミーー↓
ミィーーーーン↑ミンミンミン...

男「...そこで止まんなよ!!」ガバッ!

セミにツッコミながら起床した。
...いやたまにあんだけどさ、途中で止められるとスゲー気になんだよ。しかもコイツ俺の部屋の網戸にくっついて鳴いてるからかなりうるさい。
朝からうるせーんだよ、起きちまったじゃねーか。


昨日の夜は幼の母親が帰ってくるので幼と一緒に飯を食った後にそのまま家に帰した。
時計を見るとまだ7時前、二度寝しようにもハッキリ起きちまったしセミうるせーし...
とりあえず網戸をぶっ叩いて朝飯を食うことにした。
85 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/16(日) 00:13:21.88 ID:dDb+AxSPo
久しぶりにきたな
86 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/16(日) 19:21:09.44 ID:P0TCw1Af0
8枚切りの食パンの上にスライスチーズを乗せ、トースターで3分焼く。しばらくすると香ばし香りが鼻をくすぐる。
マグカップにMAX○Mのインスタントコーヒーをぶち込みお湯を入れる。馥郁たるコーヒーの香りが部屋に漂う。

男「ん...うまい」

朝食を食べながらテレビをつける。...お前ら、この夏一番の暑さって言うけどそれ毎日言ってねぇか?
くだらない事を考えつつマグカップに口を寄せる。
...ホットにしたのは失敗だな。
もとの世界は冬だったので流れるようにホットコーヒーを淹れてしまった。後で1リットル紙パックの冷たいコーヒーを買ってこよう。

87 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/02/16(日) 19:29:56.80 ID:P0TCw1Af0
ガラガラガラ

幼「お邪魔しまーす」

朝食を食い終わり居間でだらだらとしていると幼が家にやって来た。

男「よう。おはよ」

幼「およ?もう起きてるなんて珍しいね?」

男「まぁな、セミに叩き起こされた」

幼「フフッ、男君らしいね」

男「...どーゆーことだよ」

居間でしゃべっている幼を尻目に冷蔵庫から麦茶を出す。
...ばあちゃんこれめんつゆじゃねーだろーな。
コーラのペットボトルにポン酢が入ってた時はかなり残念な気持ちになった。
88 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/02(日) 17:50:13.78 ID:zfEUuqNxo
復活したし続きはよ
89 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/03(月) 14:58:17.49 ID:7LGOwr900
復旧したし書くか




この地域は昔から夏にデカイお祭りが二回行われる。その一回目の祭りが今日から3日間行われる文月祭である。近くの商店街の道路に屋台が並びそれが神社まで続いている。この日ばかりは近くの地域の人達も集まるのでとても賑やかになる。

幼「今日からお祭りだね♪」

男「そーだな」

幼「なんかテキトーだね。男君は楽しみじゃないんですか?」

男「そんなことはないぞ?普通に楽しみだ」

幼「昨日だって忘れてたし」

男「昨日はいっぱいいっぱいだったんだよ」

内心ホントにちょっと楽しみだ。
大人になるとこういった祭には参加しなくなってしまう。特に俺が一人暮らしをていた近所では祭がなかった。なので久しぶりに祭に行けるのはとても楽しいだ。
90 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/03/03(月) 15:13:08.66 ID:7LGOwr900
男「男友達はいつくんの?」

幼「男友と幼友の二人はお昼御飯食べてから来るそうですよ」

男「うい。じゃあそれまで暇だな。何すんの?wii?」

幼「何ですかwiiって?」

男「何でもねー、こっちの話だ。んで、マジで何すんの?」

幼「取り敢えず宿題を済ませちゃいましょう」

そういって幼が机の上に取り出したものは....夏休みの強敵(とも)

マジか。まさかこの年になって宿題をやるはめになるとは...。
わりとマジでめんどくせー

男「まぁ答え写せばいいか」

幼「ダメですよ!一緒に頑張りましょう!」

男「えー...」

91 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/03(月) 15:42:43.50 ID:heHW8Zp1o
きたぁああああああああああああ
92 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/03/04(火) 19:18:27.28 ID:8N7lBi6z0
ーーーー

幼「今日はここまでですね」

男「はぁー、やっと終わったか」

幼「フフッ♪頑張りましたね」

男「まぁな。そろそろ飯にすっか」

幼「はい♪」

台所に行き、戸棚を開ける。
しかし買い物に行ってないので何もなかった。

男「まいったな、なんもねーぞ」

買い物に行こうか迷っていると、玄関から声が聞こえた。

「ごめんくださーい!宅急便でーす!」

男「はーい!幼、ちょっと出てくれ」

幼「はーい」

ココニハンコヲオナシャス!
アリガトウゴザイマシター!

男「なんだった?」

幼「んー?お中元かな?」ビリビリ!

男「なるほど....素麺か...」

こっからずっと素麺地獄が始まるのか。ばあちゃんは知り合いが多いからお中元とかいっぱい来るけどいかんせん年寄りばっかだからヤバい。ほとんどが素麺か蕎麦になる。

幼「素麺ですね。お昼はこれにしますか?」

男「そーだな。他はなんにもねーし。ちゃっちゃと茹でちまうぞ」


93 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/03/04(火) 20:13:51.29 ID:8N7lBi6z0
居間で幼と二人で素麺をすすっていると、友と幼友がやって来た。

幼友「お邪魔しまーす」

友「何だ、まだ飯食ってんのか?」

男「こちとら今まで宿題してたんだよ」ズズッ

友「お前宿題なんてしてんのかよ。あんなもん踏み倒してなんぼだろ」

男「...お前はよく分かってる」

幼友「でも幼が許してくれなかったんでしょー?」

幼「宿題はちゃんとやらないとダメですよ!」

友「おう、善処するわ」

男「お前絶対やらねーだろ」

友「ふっ、俺ぐらいになると宿題自体を学校に置いてきてるからやりようがねーんだよ」

幼友「あんたバカでしょ?」

男「そ、そんな手があったのか!」

友「お前もまだまだだな」

男「ほら見てみろ幼、宿題なんてな....」

幼「.......」じー

男「.......」

幼「.......」じー

男「...コホン、宿題しねー奴はクズだな、死ねばいい」

友「おい!裏切り者!」

幼友「てゆーか、宿題って言っても数学プリントと読書感想文だけでしょ?」

男「お前の数学担当誰だっけ?」

友「.....ゴリ先」

幼友「....あんたそれでよくサボろうと思ったね」

男「悪いことは言わねぇ、やっとけ」

友「...やっぱマズイかな?」

幼友「サボったりしたら殺されるかもね」

友「しゃーねー、今年はやるか」

幼「そうですよ。折角なので皆でやりましょう♪」

幼友「でも、取り敢えず今日はお祭りでしょ」

94 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/05(水) 06:13:35.43 ID:22BWZ5MD0
期待
95 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [saga]:2014/03/05(水) 17:07:22.45 ID:WXWoIg5H0
友「そーそー!祭行こうぜ!」

男「そーだな。何時からやってんだっけ?」

幼「屋台とかはお昼からやってるはずですけど」

幼友「そういや幼のお母さんもお店出してるんだっけ?」

幼「はい。町内会が主催してる屋台のエリアにいるはずです」

男「じゃあそこも行かなきゃな」

友「おう。久しぶりの祭だから腕が鳴るぜ!」

幼「そうですね♪」

幼友「てゆーか、三日間あるんだから初日で金使い過ぎないでね」

友「いざとなったら男に借りる!」

男「おめー絶対返さないだろ。ご利用は計画的にしろバカ」

幼友「バカは放っておいて行こっか」

幼「はい♪行きましょう♪」

友「おいてかないでぇ!」

96 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/05(水) 17:08:24.67 ID:WXWoIg5H0
....なんか書いてて辛くなってくるのは何でだろう。
早く夏来ねぇかなぁ…
97 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/05(水) 17:42:10.61 ID:Ej4PMLHO0
追いついた
期待
98 :壱です [saga]:2014/03/12(水) 18:28:39.14 ID:ZMOrz5VB0
-----商店街入り口

男「流石に賑わってるな」

幼「お祭りって感じですね♪」

友「おぉ...浴衣の美女発見!!」

幼友「....」ドカッ

友「痛い!なんで殴るの!?」

幼友「べっつにぃ〜〜?」

幼「フフッ」

そんな感じで祭り会場に来た四人組。
この頃は毎年四人でここに来てたなぁ。
こうやって幼と並んで友と幼友のケンカを眺めて。
...懐かしいなぁ。

幼「どうしたんですか?男君?」

男「いや...夏が始まるなぁって思ってな」

幼「そうですね。毎年このお祭りが夏休みの始まりの合図って
感じがしますね」

幼「そしてきっと男君は来年も、再来年も、これからずぅ〜〜と
同じことを思うんでしょうね」

そう言って幼はニッコリと微笑んだ。
来年も再来年も...そしてその先もずっと...
そんな未来を手に入れよう。

男「...きっとそうだな、来年も絶対四人で来ような」ギュッ‥

幼「わわっ!男君?」

幼はいきなり抱きしめられてびっくりしていた。

男「よしっ!!充電完了!」パッ

幼「あっ...」

男「今年の夏は死ぬほど遊ぶぞぉぉ!!」

幼「...はいっ♪」クスッ

友「よっしゃーー!!まずは食い物じゃァァ!!」

幼友「ちょ、二人共ハズいから大声ださないでよ」

99 :壱です [sage]:2014/03/12(水) 18:29:40.26 ID:ZMOrz5VB0
これからは名前入りで書き込みます
よろしくお願いします。
100 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/12(水) 18:48:27.62 ID:0kNxzH3ro
鳥つけろよ
101 :壱です [saga]:2014/03/12(水) 21:49:06.50 ID:ZMOrz5VB0
すみません
鳥ってなんすか?
102 : ◆AU/OjWxByc [sage]:2014/03/12(水) 21:52:32.69 ID:0gFUgJiAO
名前欄に半角シャープ#の後適当な文字列
103 : ◆qyIJ7P2BqmMv [sage]:2014/03/12(水) 21:54:25.89 ID:Pfbtvx19o
鳥、もしくは、酉、トリとは、『1人用トリップ』の略で、名前欄に#+ランダムな英数字を挿入することで表示されるものです。
ランダムな英数字は基本的に入力者しかわからないため、成りすましや荒し対策になります。

ちなみに私の名前欄には#ochuushakiraidayou999と入力されています。
104 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/03/12(水) 22:00:20.89 ID:ZMOrz5VB0
こんな感じっすか?
105 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/03/12(水) 22:01:41.59 ID:ZMOrz5VB0
おぉ、ちゃんとできてた
次からこれでいくんでよろしくお願いします
106 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/03/15(土) 21:50:07.49 ID:ECI9OXR70

男「けど昼飯食ったばっかで腹あんまし減ってねーんだよなぁ」

幼「確かにそうですね」

友「じゃあテキトーに周るか?」

幼友「あたしもそれでいいわよ」

男「よし。幼、何かしたい事はあるか?」

幼「私ですか?ん〜...急に言われてもすぐには出てこないですね」

幼友「じゃあ無難に金魚すくいとか?」

友「お前去年の祭りで獲った金魚は?」

幼友「まだ生きてるよ〜。てゆーか成長が止まらなくてヤバイ」

幼「この間見ましたけどかなり大きくなってますよね」

男「金魚すくいの金魚ってすぐ死ぬとか言われてるけど、なかなか頑丈な奴もいるよな」

友「お前も去年とってなかった?」

男「そうだっけか?」

幼「そうですよ♪私が獲って欲しいって言ったら、すぐに獲ってくれたじゃないですか」

あぁ...なんか覚えてんな。あの時の幼、めっちゃ嬉しそうな顔してたな。
で、確かその金魚って庭の池に放して...次の日猫が...
...やめよう。男は過去を振り返るもんじゃねぇ。
なんで目が前についてるか知ってるか?それはな前に進んで行くためさっ!!(キリッ!
...何言ってんの俺。

幼友「そうそう。男って金魚すくいとか射的とか屋台の遊びとか無駄にうまいよね」

友「輪投げとか、缶落としとか、クジ運も強いよなぁ」

そうだったんだ。やるなぁ10年前の俺。
屋台なんてホントに久しぶりだなぁ...

男「おっしゃ。とりあえずブラブラするか」
107 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/03/19(水) 15:03:28.35 ID:jhJANwPM0
男「つーか人多いいな」

幼「お祭りですからね〜」

幼友「あ、りんご飴だ」

友「相変わらず屋台はたけーなうぉい」

男「でも買っちまうんだよなー」

幼「おいしそうです」

男「食べるか?」

幼「でも他にもいろいろ食べたいんですよ」

男「...?食えばよくね?金がねーのか?奢ってやろーか?」

幼「いえ、お金はあるんですけど...」

幼友「女の子にはいろいろあんのよ。察しなさいよ」

友「あぁ、ダイエット?」

幼友「あんたってホントデリカシーないよね。死ねばいいのに」

友「すごい言われよう!?」

男「幼、だったら俺と半分ずつ食べるか?」

幼「え?」

男「要するに食い過ぎなきゃいいんだろ?じゃあ半分ずつ食えば二種類食える。お金も半分で済むし効率的だ」

幼「でも...なんか悪い気が..あっ」

スイマセーン!!リンゴアメイッコクダサーイ!
アイヨ-!マイドアリ-!

男「ほら食おうぜ」

幼「...ありがとう///」

友「なるほど。ああすればモテるのか」

幼友「あんたじゃ無理よ。もとが駄目だもん」

友「うそん」

108 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/04/03(木) 13:37:20.54 ID:RB+/PiV80
まだかなー
109 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/04/12(土) 21:03:39.54 ID:CzIhVEj90
男「...なんかいいな、この感じ」

道にはズラ〜っと屋台が並ぶ。
途中にはお囃子を演奏している小さい舞台が設置されていた。
締太鼓や横笛から奏でられる日本独特の音。

友「わかるわー。何かお祭りって感じするべ」

幼友「お祭り以外じゃなかなか聞く機会もないしね」

男「そういや幼友、太鼓はいいのか?」

幼友「今日は大丈夫だよー。あたしが出るのは最終日だけ」

幼友と友の二人は近所で太鼓を習っている。
俺も子供の時は通っていたが何故か太鼓から尺八にジョブチェンジ。中学に入ってからはそれもやめてしまった。

幼「楽しみです。絶対男君と見に行きます!」

幼友「あはは...ちょっとはずかしいんだよね〜」

幼「そんなこと無いですよ!いつもカッコいいなぁーって思ってみてます!」

男「確かにカッコいいな。お祭り女って感じで」

幼友「え〜?それって褒めてんのかな〜?」

男「褒めてる褒めてる、ちょーカッコいい」

幼友「クスッ...二人共ありがと」

友「俺も俺も!!俺も太鼓出るよ!!」

「「.........」」

友「あるぇーーー?」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2014/04/23(水) 08:33:33.14 ID:U3NS1FLh0
おつん
111 : ◆P8G.IC5UqUBR [saga]:2014/04/23(水) 22:47:18.85 ID:pwmSWLzC0
幼友「あ!射的はっけーん!」

友「おっしゃ、スナイパー友と呼ばれた俺の実力を見せてやるぜ!」

幼「男君!やってみましょう!」

男「そーだなー、久しぶりにやってみっか」

友「おっちゃん!500円で10発!」

おっちゃん1「はいよ」コトッ

幼友「あたしは300円5発でいいかなー」

幼「じゃあ私もそれでお願いします」

友「男はー?」

男「俺も3発でいい」

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