幼馴染「10年後の8月に・・・」

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39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/12/20(金) 20:30:19.64 ID:j5bl5iG+0

ーーー家ーーー

男「んじゃ、作り始めるか」

幼「ほーい♪」

幼と二人で台所に立つ。エプロンはなし。
つか、今時エプロン着ける人っていんのか?

幼「野菜を切っていこー!」

男「おう」

幼が基盤となってカレー作りを始める。

男「幼、それとって」

幼「はい」

幼と二人でカレー作り。
なんかいいな、こういう何でもない事が幸せだと思う。何気ない幼との会話が頭のなか一杯に広がる、失ってしまったはずの....

幼「男!?どうしたの!?何で泣いてるの!?」

男「へ?.....あ」

気付けば俺は泣いていた。
自分の意思とは関係なく涙が溢れてきた。

幼「どっか痛いの?大丈夫?」

男「いや、大丈夫だ。さ、カレー食べよっか」

・・・

男「お前今日どうすんの?泊んの?」

幼「うん。お母さんにも言ってあるし」

男「そっか。」

カレーを食べながら会話をする。
夏休みは毎回ほとんど幼と一緒に寝泊まりしている。お互いの家にお互いの服が置いてある状態だ。

幼「明後日のお祭り楽しみだね♪」

男「そうだな。またいつもの四人でまわるか」

幼「うん...それとね」

幼がもじもじしだす。俺は幼が何を言い出すのか既に知っている。

幼「あのね...最終日だけ、二人で廻りたいなーなんて....」

当時の俺は皆で行った方が絶対に楽しいから、という理由で何も考えずに断ってしまった。

男「ああ、いいぞ。じゃあ二人で行こっか」

幼「ほんとに!?ありがとう!!」

幼が抱きついてくる。
幼はこれ以上ない位に嬉しそうだ。幼が嬉しそうだと俺も嬉しい。
はぁ...やっぱり

男「ホントにこいつの事が好きなんだな」ボソッ

幼「え?何だって?」

お前はボッチヤンキーかよ。

男「何でもねーよ。ほれ、離れろ、飯が食えんだろ」ワシャワシャ

幼「うわー、やめろー、髪が乱れるー!!」


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