過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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◆1miRGmvwjU
[saga]
2018/08/11(土) 17:10:10.77 ID:45WdLXl90
>>85
「 ─── 隠者に名前が必要かな?」「幕引き役は所詮マクガフィンさ。」
「ボクはキミたちの物語に興味はない。名前なんて要らないよ」「だから、どんな不条理な終わり方をしたって構わない。」
「ボクはあの子の物語にあって初めて名前を付けてもらえるんだ。 ……… 然し」「誰かを愛しむのに名前がないなんて、"キミ"の物語には、随分と可哀想なヒロインが居るね?」
【撃ち尽くしたサブマシンガンをあっさりと投棄てる。代わりに引き抜くのは黒いマチェーテ、 ─── 刃の先にステンドグラスの淡い輝きを宿して】
【であれば愈々に白兵戦の備えであった。あくまで隔絶した距離感での殺し合いを狙うのであれば、冷酷な怪物がそれを赦そうとする筈もない】
【 ─── だが、同時に失策でもあった。砕き残した殺意の破片が、未だ脚には絡んでいたから。一歩踏み込み、一つ言葉を紡ぐ激情が、致命的な隙になり得ることの無自覚。】
「恋の冷めるのは須臾の間さ。」「 ─── 行き場のない激しき感情なんて、皆な等しく恋でしかない。」
「終わらせてやるよ。キミたちの物語。そこから先は、ボクが物語を紡がせてもらう、 ──── ッ!!」
【 ──── 薄い布地を焼き尽くし、その下の外皮さえも舐めてゆく焔に、青い瞳が見開かれる。殺意が更なる濃度を増していく】
【今一度ばかり凍らせようとする。 ─── 黒い氷が威勢に敗れる。おぞましくも忌々しげに何かを吐き捨てて、それは言葉の形を成さず】
【意識と出力を集中させて漸く脚からの火を掻き消す。焼け焦げた右脚を総て凍らせて、然し暫しの痛みに膝をつく。】
【されどミレーユが凍らせたものも女が炎に呑ませたものと同質であった。 ─── 執念。情念。無念。】
【常温の世界さえ絶対零度に貶めるのならどこまでも情緒的なアイスナインだった。ゆえに、ミレーユは咆哮して。】
「 ────── だからッ!!」「ボクの、オレの、 ──── 邪魔をするなァッ!!!」
【生じるのは再びの黒き凍土。ミレーユの情動に応じるかのように一息な広がり、魔女の放った炯々たる炎と拮抗し、 ─── 何方が勝ると言うのだろう】
【同時に広がった黒い氷から生じるのは無数の"人形"。氷で形作られた、手のひらに乗るほどの精緻な戦列歩兵。それが立ち上がり、槍を構え、身を捩らせて】
【殺意に充たされた無数の小さなジャベリンを魔女へ向かって抛げ付けようとする。一発一発は決して重くない、 が】
【もしも肌を掠めたのであれば迸るのは絶望的な衝動。おぞましいほどに"何か"しか見ていない盲目性 ─── そのような戦慄が流し込まれる、だろうか】
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