過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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703: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/10/28(日) 21:01:01.18 ID:alaWqWEE0
>>699

【 ─── どこまでも腹立たしい面構えをしていた。幽けく白い指先から落ちる吸殻は、血溜まりに沈めば断末魔のように燃え尽き】
【絶対的な力量差に甘んじざるを得ない屈辱であった。 ─── 幾らか不敵なミレーユの態度は、己れの無力さから目を逸らす為の防衛機制であったろうか】
【相手の悠然さに乗せられるしかない悪辣な筋書き。打てぬ手が皆無ではなかった。だが今それを行使するべきではなく、行使する事もできないのならば】
【 ──── ただ甘んじるより他になかった。それでも一ツ理はあった。来るべき山積したカタルシスの解放は、然るに狂気にさえ似るのだろう】


   「知ってるよ。 ─── 夏への扉を開いたんだろ、手前ェは?」
    「こんな世界はオレにとって何の意味もねえよ。爺ィのファックの方がまだ気合が入ってる」


【故にミレーユは虎穴へ入る道を選んだ。 ─── 彼は胸裡の憎悪を解き放つのでなく、育て上げる事を選んだ。】
【それに最早、並大抵のGrandGuignolが彼の感興を唆るとも思えなかった。最愛の人を斯様に貶めた記憶は臥薪と同義であったから】
【大したことのない残虐さであるのならば思い切り扱き下ろしてやろうというのが辛うじて能う抵抗でもあった。血に濡れた足跡が、滑稽な背姿に続いていく】


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