過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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68: ◆zO7JlnSovk[saga !red_res]
2018/08/11(土) 15:12:15.82 ID:lUlIhfWz0


>>(アリア、柊)

【二人が目を開いたなら、そこは一面の荒野であった。草木すらもない、荒れ果てた土地】
【両者ならば思い至るだろうか、辺境にある国の雪が消え去った後の、冷え冷えとした荒涼】
【その土地はまさしくそうであった。命の残滓すらも無い、唯の果て】

【──── そして、その中に佇む一つの影】


月明かりに踊るのがカチューシャの流儀よ、けれども、時には人工的な灯りも嫌いではなくて
美しく飾り立てる光は時折宵月よりも優しくて、私は光に抱かれるみたいな気持ちなの
そうであるならば、私はその身を夜に委ねても、貴女に委ねても思えるぐらいに

ふふ、なぁんて、駄目なの。そうよ、そう、今は私に与えられた役割を演じるから
偽りで濡れるだなんて興醒めよ、だから私はそこに相容れないなんて思うけど
でもね、お相手が求めるなら、か細い喉をあんあと、鳴らしましょう

──── 夜鷹は愛を歌って、ならば貴女は愛をねだうの


【プラチナブロンドの長い髪、朱が差したマリンブルーの瞳、白銀のロザリオを首筋に垂らして】
【零れ落ちそうな豊満な胸を、大きくはだけさせた黒いスーツと短いタイトスカート】
【スラリと伸びた両脚をストッキングで包む】
【白いコートを袖を通さず羽織り、高いピンヒールを履いた、どこか幼げな横顔が印象的な少女】

【カノッサ機関 "No.3" ──── カチューシャ、彼女は両手に二本の巨大な銃を握って】

【狙撃銃、"RaumKrankheit"──── 彼女だけが扱うことの出来る、特注のそれと】
【もう一本はレールガンであった、電磁力を糧に、超高速の弾丸を打ち出す劇薬】
【"Gammastrahlung"──── と彼女は呼んでいた、滅多に用いない二心の行方】


美しいお姉様達に、舞台を彩る主賓を添えて、そうして私は舞い踊るの
綻びは悪戯に、迷妄は穏やかに、翳す心は何処へと、白百合は実は嘘吐きだから
ねぇ優しくしてくださる? 激しいだけじゃ、カチューシャは足りないわ

ムードが大事よ、大事なの、優しくされた後の鞭は格別だから

さぁ踊りましょう、今宵の夜は未だ更けないわ

"Разбитый Стеклянный Синдром"
──"Broken Glass Syndrome"



【彼女の後方に出現する、六つの硝子細工で出来た魔法陣、泡沫の如く輝いて】
【同時に左手のレールガンの銃口を柊に向ける、マリンブルーの瞳越し】
【蕩けた瞳の作用と呼応して、銃弾は額を狙って。帯電した一撃が空気を震わせる】

【同時に魔法陣から放たれる六発の弾丸、帯電している様子から、レールガンのものと予測できる】
【虚空に描く出鱈目な放物線、キャンパスへと乱雑に書き殴った筆の後始末】
【反発し、収束し、互いに持った磁場が、その弾道をモザイクにして】

【而してその狙いは確実にアリアへと向かうのは狙撃の妙か、切り落とされる火蓋は苛烈に】



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