過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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662: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2018/10/28(日) 19:08:39.09 ID:oCGG2PG/0
>>623

【――――紫苑の彼女に呼ばれたんだか、はたまた勝手にふらっと来てしまったんだかはもう覚えていない】
【ただ、毎日毎日不安ばかりが募るばかりの時間を過ごしていた。想い人はいつでも忙しそうにしていて】
【友達はまともに会ってもくれなくなった。きっと何かが激動しているのだとはわかって、でも】
【今までずっと怖くて、恐怖が、脚を引っ張り続けていたから。ずうっと安全なおうちでお留守番ばかりしていたけど】

【それでももう我慢の限界だった。気がついたらエナメルの赤い靴を履いて外に飛び出していた】
【向かう先が荊どころか、奈落であると知っていて。それでもじいっと待ち続けていられなくなった】
【自分が何かできたなら、あるいは、何かが変わるのかもしれないと思って。――足首の蝶が、羽搏きたがるから】

…………、……ここ、闇市探しのときに見たところ――でもない、
蛇教のヤツらと戦ったところでもない、……どこ?

【だから彼女はここに来た。分厚い靴底が廃れた地面を、叩いて確かめるように、怯えた足音を立てて】
【けれど確実に一歩一歩、歩みは止めずにいた。フードのついた衣服で隠した頭部、跳ね回る髪で隠すように】
【首に巻いたリボンチョーカーに結わえた鈴を、指先で押さえながら、歩き回った。十字架を握り締めて祈る信徒のように】


//ユヅキデス、途中参加よろしくおねがいします!


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