過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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638: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/28(日) 16:58:50.52 ID:63/6tO25o
>>637



   【──── 最初、私はそれを "木" だと認識した】



【けれども違った、それは動いていた】


          

          【そこで私は初めて、それが動物であることの確信を抱いた】




【不安が私を襲った、何故ならその動物が、私に敵意を向けているかどうか、分からなかったから】





                【ただ、矛盾に満ちた戦慄だけが、私の表層を駆けめぐった】






【路地裏の奥、開けた土地に、それはいた、──── "真っ黒いヒトガタ" 】
【黒塗りにされたシルエットは深淵を思わせる、時折黒が蠢くのは、霧の作用に似ていた】
【ヒトガタは歩き回っていた、殆ど止まっているのと同じような速度で、それでも尚歩いているのだ】

【特筆すべきはその大きさであった、周囲のビルと同じような大きさで、伸びた両手は地面に着く程】

【そして何よりも "奇妙" なのは、その場所が、周囲をビルに囲まれた "隔離された場所" であるという点であった】
【即ち、今タマキが通ってきた路地裏の道を通らなければ、その空き地にアクセスすることは出来ない】



【けれども、そのヒトガタは、その路地裏を通るには、大きすぎた



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