過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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629: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/28(日) 15:15:11.87 ID:63/6tO25o
>>627



   “ ──── 先客とは不気味ですわ、常人がたどり着ける場所ではありませんのに ”
   “ 生きている存在が居るとは思えない場所ですから ──── ”
   “ 考えられる可能性として一番高いのは、それこそロールシャッハでしょうが…… ”

   “ 虚神が訪れる場所にしては些か、──── 庶民的と言いますか ”



【イスラフィールの返事は歯切れの悪いものであった、先客の居る可能性を否定しつつ】
【どうやら現状として "彼女の認識以上" のものが動いているとも言えた、そしてそれは同時に】
【逆説的な危険を保証してしまう、諸刃の剣とも表現できるだろうか】



【────】


【────────】



【カニバディールは商店の奥へと移動するだろう、存外に広い店の様だ、奥は倉庫のスペースとなっている】
【同時に異臭が漂ってくる、腐臭であったならばまだ良かった、死体を想起させるそれは、馴染み深いものであり】
【不快であれど不気味ではなかった、──── けれども、そこで感じたのは、確かに異臭であった】

【胸元をむかむかとさせる臭気は、明らかに嫌悪を以て迎え入れるものであり、拒む理由になりうる】
【それでも倉庫の奥へと進んだなら、カニバディールは "見る" だろう】





【 ──── それは黒い粘液に塗れていた、コールタール状の、粘ついた液体に】
       【しかして、同時にそれは明確な人の形をしていた、マネキンを汚水に落としたなら、丁度こんな様子になるが如く】




   【触れる事を躊躇わせた、──── あまりにも乖離しすぎていたから、そして】


    

      【じろりと】          

                     【黒塗りの顔に浮かぶ】  
                                          【口】



  【目の位置に口があった、それ以外も出鱈目な位置に、ニンゲンの顔のパーツが浮かぶ】




    【瞬きをするように、かちかちと口が歯を鳴らす、──── 粘液に塗れたヒトガタ】


【確かな異形が倉庫の奥に座り込んでいた、そして、カニバディールを "口で視認" すると】
【生まれたての赤ん坊のように、ずりずりと這いずって近づこうとする、だが──── 】
【黒い粘液に脚を取られ、その場から動けない、不快な水音が響いて、暫し静寂を穢した】


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