過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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◆1miRGmvwjU
[saga]
2018/10/26(金) 20:39:17.63 ID:He2YXqOA0
>>606
【老いたるダークブラウンの瞳孔に映り込んで、尚も儚げな乙女の実存。それでいて宿すのは、偏なフラジャイルのみならず】
【己れの持つ強かさと愛らしさを、十全に理解している人間の声音。 ─── 返されゆく言葉に、無精髭の顎先が小さな首肯を返す】
【成るほど高潔であると後藤は理解した。少なくともノヴレス・オブリージュの何たるかを解す女性であると認識した。然らば】
「 ─── そうでしょうな。」「そも彼は、嵯峨野鳴海の遺志を継ごうとしている節がある。どことなく、おれにはそう見えます」
「だが今を生きる民を贄とし、屍山血河の果てに築き上げられる、倫理なき"調和"など ─── 少なくとも、体裁上は民主主義を取る我が国に於いて、許される事ではない。」
【イスラフィールの取った手段と取りゆく姿勢に対して、もはや彼が苦言の類を呈することは無かった。】
【代わりに幾らかの諧謔を含ませていた。この国の暗部に彼は進んで手を貸してさえいるのだから ─── 意図は定かでなくとも。】
【いずれにせよ、語調を整えるような一拍の沈黙は逡巡に似ていた。だが恐らくは、乾いた口先の紡ぐ幽かに嗄れた言葉は、既に答えを決めていた】
「良いでしょう。我々としても、 ─── 貴女様の振るう刃となる事に、今のところは異存ございません」
「彼に対しては、ウチにも怨み骨髄に徹しているような奴がいますし、ね。」「 ─── では僭越ながら、もう少しばかり伺わせて頂きましょうか。」
【選んだのは、許諾と請負。 ─── そも、あくまで問題であるのは彼女の遣り口と、結果として生ずる八課との関係に過ぎず】
【ロールシャッハ自体は所期より彼らの撃滅すべき対象であった。翻す諸刃のようにぎらつく焦茶色が、イスラフィールを見つめる】
「 ──── 例えば、そうですね」
「ロールシャッハは、果たして"何"から世界を護ろうとしているのか。仮にそうであるのならば、」
「既に尠からぬ数の虚神を失った彼が、果たして"如何なる"計略をもって、それに立ち向かうとしているのか。」
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