過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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582: ◆zO7JlnSovk[saga]
2018/10/22(月) 13:30:11.54 ID:iWck1F9vo
>>581


【悲しい言葉であった、永訣の朝、決めたその言葉の音律、永久の別れに似た決別の日】
【ロールシャッハの笑顔が消える、それは相応しくないと彼なりの風情が見えたから】
【ある種空っぽの撃ち合いであった、投げ合う砂糖菓子、飴玉細工の銃弾は、何物をも撃ち抜かない】



　──── なれないよ、ここでお別れさ、君達と "僕" とは同時に存在できないのだから



　　　僕個人の恨みだとか、怨嗟だとか、そういうちっぽけな理由じゃない
　　　　　　　　　　僕が僕自身として存在する為に、君達が存在してはいけないってだけなんだ



　　　　　　　　この世界の席には最初から、僕達の席は一つしか用意されていなかったから



【喧嘩した夕方、一人で帰るいつもの道、──── 語り合った片割れはもういない】
【無いはずの何かが痛んだ、存在しない痛覚が響くような音がして、或いは砕かれた破片の様】
【理解できないし、理解する道理も無い、そして理解できる手筈も無い、そう作られていたのに】



　　その意味では、僕達は最初から交わるべきではなかった、単なる平行線であれば良かった


　　或いは君達が、──── そう君達が、疑う余地も無く全てに於いて円滑であったなら




　　　　　　──── 若しくは "執念" の賜さ、彼らの、そして、"嵯峨野 鳴海" の









　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　──── 残念だよ、君はともだちで、僕達はともだち "だった"

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