過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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559:名無しのパー速民[sage saga]
2018/10/20(土) 23:27:15.57 ID:x6i1FhA80
>>558

――――、だって、私の膝、痛かったんですもん。私、これでも怪我人なんです、足とか撃たれちゃったので――。
それに、私で変人なら、ガチのマジの変人と遭遇したら引っ繰り返って死んじゃいますよお――。

【そういって彼女はすっかりと投げ出した足先をピコピコ揺らすんだろうか。真っ白い厚手のタイツには猫の足跡、泥汚れがくっつけられて】
【そうしてまたこの短時間でよくもまあってくらいに猫毛もくっついていた。「あとで布テープ買わないとですね」って呟き声、変人扱いには御不満な様子で】
【むーっとわざとらしく頬まで膨らます。そういうところも多分変人だった。――それでいて、どこかで、分かっていてやっているような、そんな気配、かすかに】

なーいーでーすー。パーソナルスペースの侵害はやめてくださいー。

【――ぐっと距離を詰められるなら、少女はなんだか嫌そうな態度を取るのだろう。それでも声はいくらも高くて、何より、どこか、揶揄うような声になるなら】
【うげって言ったのは言ったのだけれども、――"これが噂のシグレさん"みたいな感想ではあった、「なるほどこの人が」って、ちょっと別部署の有名人と会った時の気持ち】
【ならばよほど悪い感情を持っているわけではないけれど、――それでも、なんだか、こう、ニヤニヤしながらあー暑いなー部屋がーってやけに手で顔を仰いでいたのとか】
【そういう光景があったようななかったようなどっちだったっけかな。ってことを考えていた。(あ、これ惚気だな)って思った瞬間に、全く別のことを考えるようにしていたから】

【――――だいたいそういうときには自分も自分で好きな人の可愛いところを脳内で数えたりしていたものだから、どっちもどっち、みたいなとこ、少し、あるけど】

なんもされてないですよ、だいじょーぶです。ご安心ください。まあ、広義では割合、ちょっとムカっとくらいは、したかもしれないですけど。
そういう指輪、おんなじようなやつ、見たことあるので――。それっぽちですよお。めちゃくちゃ自慢してくるんですよね。三分に一回くらい――。

【相手の距離感の侵害を拒むように疑似的な壁をこさえていた両掌をパタパタ揺らせば、自分たちは完全に初対面であるというのを、彼女は宣言するのだろう】
【そうして諦めたみたいに口にするんだった、――そんな感じの指輪を見たことがあると。それどころか相当な頻度で自慢されたことがあると。だから、覚えていたんだって】
【――それはつまり彼女が"彼"と知り合いであるという証明になるのかもしれなかった。それに三分に一回とか言うのなら、かなり日常的に、長い時間をそれなりの距離で過ごしているって】

【相手の受け取り用によっては、――あるいは"まずい"ふうにも取れる、一言だった】

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