過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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名無しのパー速民
[sage saga]
2018/10/20(土) 22:53:01.66 ID:x6i1FhA80
>>555
【みょーんと伸びた猫を容赦なく相手の膝に乗っけた少女は、それで相手が驚いてしまうのなら、悪戯が成功したときみたい、きゃらきゃらと笑うのだろう】
【そうしてそれからひと悶着あって、結果として相手の手元からちくわが一本と猫が消えてしまうのなら、いくらも堪えるような吐息で、まだまだ笑っている、から】
【相手にしてみればあまり面白くないのかもしれなかった。いきなり隣に座ってきて。いきなり猫を膝にのせてきて。それからずーっと笑っている少女、なんていうのは】
あはははっ、勧誘ですか? 何に勧誘しましょう、ネコと和解せよって感じですかね。ほら、田舎によく貼ってある――。
壺だなんて、売らないですよ。聖書ですか、――――。――うふ、猫がニャアニャア言ってるので、来ちゃいました。私、猫、好きなので――。
猫って言うか、動物全般的に好きなんですけど。だから人間も、大好きですよ――。なんて。ふふ。
【ころころって笑っていた彼女はやがて足と足の間に腕を降ろす、そうして投げ出すように座った足元を、いくらも気に掛けるように目をやるのなら】
【足音のこともあった。あるいは相手がちらとでも見ていたら、彼女は右足をひどく庇うように歩いていた。――ふと細めた視線が、何か不明瞭な感情を宿して、相手を見つめ】
【だけれども、次の刹那には消え失せているのだろう。ならば単なる動物好きの少女Aですと主張する素振り、壺も聖書も持ってないし勧誘もしないから、安心してほしいって】
そうみたいですねえ――、あれ? 変人扱いしてますか? やめてください、私だってちょーっとくらいは、傷つくんですよ?
――ほら、気分転換してこいって追い出されてきたので。気分転換は楽しくしたいじゃないですか。だから――、――――、あれえ。
ふーん……、世界って狭いですね。それこそ猫の額くらいですね。猫。戻ってこないかなあ――。
【一匹がちくわを咥えて走り去ったのに釣られてもう一匹が走り出して。もう一匹は、それでもまだ、何かもらえるんじゃないかと期待のまなざし】
【だけれど、相手が組んだ脚の爪先が鼻先をかすめたなら、――見切りをつけたらしかった。ぷいとそっぽを向いて、てしてし、それでもまだ優雅に歩いていく】
【汚れていたとしてもやはり白猫らしいプライドがあるらしかった。――だなんて、分からないけど。それを見届けた少女は、とたんに詰まらなくなってしまったのか、】
【――ふわと相手に笑いかけるのだろう。甘い匂いがした。甘くってどこかで冷たいような酸いような。少女という生き物のみが、限られた一瞬纏うことを許される最高級のフレグランス】
【同い年くらいと見たらしかった。わりに遠慮がなくて。相手のこと揶揄って遊んじゃお――くらいの勢いと声と態度を、していたのだけど。はた、と、視線が何かを捉えたら】
【げんこつ二つ分に一つ分を追加した、げんこつ三つ分の距離を自ら作り出すのだろう。ふやふやっと高めの水準だった声音もすとんっと落ちるなら、あんまりに急な変化、】
【――――けれど彼女の視線は明らかに一度、相手の薬指にある指輪を捉えて。一瞬不可解げな顔をして。何かを理解して。「うげ」って言うような目、したものだから】
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